JP5446386B2 - 回転物品の状態量測定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、転がり軸受用の保持器、案内輪、セパレータ、又は滑り軸受、更には歯車の如き、使用状態で回転する各種物品の状態を、使用状態と同じ、回転状態のまま測定できる状態量測定装置の改良に関する。具体的には、比較的簡単に、低コストで構成でき、しかも、高速回転下での高精度の測定を可能にできる、回転物品の状態量測定装置の実現を図るものである。
例えば転がり軸受用の保持器の開発を進める場合に、この保持器を回転させつつ、その状態量を測定する事が好ましい。即ち、転がり軸受の運転時に保持器は、各ポケット内に保持した転動体から円周方向や径方向の力を受ける他、自身の回転に基づく遠心力の影響、更には熱膨張の影響も受ける。これら各要件に基づく、上記保持器の変形等の状態を、高い信頼性で測定する為には、この保持器を実際に転がり軸受に組み込み、実際の運転状態と同じ条件で測定する必要がある。この為には、上記保持器の変形等の状態量を、この保持器を回転させつつ測定する必要がある。
この様な目的で、保持器を回転させつつその状態量を測定する為の測定装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載された従来装置に就いて、図5〜6により、簡単に説明する。測定作業時には、被測定物である保持器1を組み込んだ転がり軸受2の内輪3を外嵌固定した回転軸4を、第一の電動モータ5により回転駆動する。上記保持器1の軸方向端縁部には、図6に示す様な、位相検出用凹部6を設け、この位相検出用凹部6に、位相検出用センサ7の検出部を対向させている。この位相検出用センサ7は、上記回転軸4と同心に配置された測定用回転軸8の先端部に支持された状態で、検出部を上記位相検出用凹部6に対向させており、この位相検出用凹部6との位相差に対応して出力を変化させる。上記測定用回転軸8を回転駆動する為の第二の電動モータ9は、上記位相検出用センサ7の検出信号に基づいて回転速度を制御し、上記回転軸4と上記測定用回転軸8とを、同位相で回転させる。
上記位相検出用センサ7の検出信号を取り出す為の導線11a、及び、上記保持器1に装着した、温度センサや歪みゲージ等の、この保持器1の状態を測定する為の状態量測定用センサ10の測定信号を取り出す為の導線11bは、上記測定用回転軸8の中心孔12内に配設している。又、この測定用回転軸8の基端部に、スリップリングを内蔵したカップリング13を設置している。そして、このカップリング13を通じて、上記両センサ7、10の信号を取り出し可能としている。
上述の様に構成する、前記特許文献1に記載された状態量測定装置により、上記保持器1の状態量を測定する場合には、荷重負荷装置14により上記転がり軸受2に所定の負荷を付与しつつ、上記回転軸4により前記内輪3を回転させ、これに伴って上記保持器1を回転させる。同時に、上記測定用回転軸8を、上記回転軸4と同位相(同一回転速度)で回転させる。即ち、上記位相検出用センサ7と前記位相検出用凹部6との位置関係が、図6の実線で示す状態になる様に、上記測定用回転軸8を駆動する為の、前記第二の電動モータ9の回転速度を制御する。具体的には、上記位相検出用センサ7と前記位相検出用凹部6との位置関係が、図6の鎖線で示す状態になった場合に、上記第二の電動モータ9の回転速度を速くしたり、或いは遅くする事で、上記図6の実線で示した状態を保つ。そして、上記導線11bが捩れるのを防止しつつ、上記状態量測定用センサ10の測定信号を、この導線11b及び上記カップリング13を通じて取り出す。そして、この測定信号から、上記保持器1の状態量を、実際の運転状態に則した状態で求める。尚、上記特許文献1には、保持器の端縁に複数の凹溝を形成し、この複数の凹溝に検出部を対向させた回転検出センサの検出信号に基づいて上記保持器の回転速度を検出し、この回転速度で上記測定用回転軸8を回転させる構造に就いても記載されている。
上述の様な、特許文献1に記載された従来の状態量測定装置は、次の(A) 〜(D) の様な点で、改良の余地がある。
(A) 上記保持器1と上記測定用回転軸8との位相を一致させるべく、この保持器1に上記位相検出用凹部6を形成するが、この位相検出用凹部6の形成作業が面倒になるだけでなく、この位相検出用凹部6を形成した分、上記保持器1の剛性、熱容量等が変化し、この保持器1の状態量を正確に測定できなくなる可能性がある。
(B) 上記位相検出用凹部6や凹溝と対向するセンサの信号に基づいて上記測定用回転軸8を適切な回転速度で回転させる為の制御に、特別な位相処理回路を必要とし、装置が複雑且つ高価になる。
(C) 上記状態量測定用センサ10の測定信号を、上記導線11b及び上記カップリング13を通じて取り出す為、上記測定用回転軸8の回転速度の上限値が、このカップリング13の許容回転速度(一般的には数千min-1 程度)で制限される。この為、上記保持器1の状態量測定に関しても、上記カップリング13の許容回転速度を越える回転速度で行う事はできない。又、このカップリング13を設置する事に基づく摩擦トルクの存在は、上記保持器1と上記測定用回転軸8との回転速度を同期させる精度確保の面からも問題を生じる。特に、上記保持器1の回転速度が急に変化(急加減速)する場合の追従性悪化に繋がる。
(D) 上記状態量測定用センサ10の測定信号を取り出す為の上記導線11bが、上記保持器1と測定用回転軸8の中心孔12との間で自由に変位できる状態である。この為上記導線11bが、これら保持器1及び測定用回転軸8の回転に伴う遠心力により径方向外方に振り回される。この結果、上記導線11bから上記保持器1に、実際の使用状態では加わらない様な余計な外力が加わったり、著しい場合には上記導線11bが断線する可能性がある。
特開平10−239186号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、上述した(A) 〜(D) の様な問題のうちの少なくとも(A)(B)の2点を、より好ましくは、これら(A)(B)の2点に加えて(C) 点又は(D) 点の一方又は双方の問題点を解消できる、回転物品の状態量測定装置を実現すべく発明したものである。
本発明の回転物品の状態量測定装置は、前述した特許文献1に記載された、従来から知られている回転物品の状態量測定装置と同様に、転がり軸受用保持器等の被測定物の状態を、この被測定物を回転させた状態のまま測定する為のもので、状態量測定用センサと、測定用回転軸と、導線と、電動モータと、制御装置とを備える。
このうちの状態量測定用センサは、上記被測定物の一部に設置されたもので、例えば、温度センサ、歪みセンサ等が採用可能である。又、複数種類の状態量測定用センサを設置して、同時に複数種類の状態量を測定する事も可能である。
又、上記測定用回転軸は、上記被測定物と同心の回転中心を有する。
又、上記導線は、上記状態量測定用センサの検出信号を取り出す為のもので、この状態量測定用センサと上記測定用回転軸との間に掛け渡されている。
又、上記電動モータは、この測定用回転軸を回転駆動する為のものである。
更に、上記制御装置は、上記電動モータの回転速度を上記被測定物の回転速度に一致させる為のものである。
特に、本発明のうち請求項1に記載した回転物品の状態量測定装置に於いては、上記測定用回転軸の軸方向中間部に、上記導線を通じて上記状態量測定用センサから送られて来る、上記被測定物の状態を表す測定信号を無線送信する為の送信器を、回転しない部分にこの測定信号を受信する為の受信器を、それぞれ設けている。
又、上記制御装置は、エンコーダ部と回転検出用センサとを備えたものである。
このうちのエンコーダ部は、上記被測定物の一部に、この被測定物自体の容積を変化させる事なく、この被測定物の回転中心と同心に設置されたもので、特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。この様なエンコーダ部としては、上記被測定物の一部表面でこの被測定物の回転中心と同心の部分(軸方向端面或いは周面)に直接付した濃淡模様(白黒模様)が考えられる。或いは、この部分に直接付する他、表面の特性を等間隔に変化させたテープ(シート)をこの部分に貼付する事もできる。このテープの表面の特性変化の態様としては、濃淡模様、磁気特性、凹凸等が採用可能である。
又、上記回転検出用センサは、上記エンコーダ部の被検出面に検出部を対向させた状態で回転しない部分に設置され、この被検出面の特性変化に対応して出力を変化させる。
そして、この回転検出用センサの出力信号を、上記電動モータの回転速度を調節する為の制御信号として、直接利用している。この為に好ましくは、上記エンコーダ部の被検出面の特性が変化する回数を、上記被測定物が1回転する間に上記回転検出用センサの出力を120パルス以上変化させる数とする。
又、上記エンコーダ部を、上記被測定物の軸方向両端面のうちで上記測定用回転軸と反対側の端面に設置すると共に、この測定用回転軸のうちで上記被測定物側の端部に上記導線の中間部を保持する為の保持ブラケットを設けている。又、上記保持ブラケットは、円筒部を有しており、この円筒部には、上記導線の中間部を挿通する為の、この円筒部を軸方向に貫通した保持孔が形成されている。
そして、上記導線は、一端が上記状態量測定用センサに接続され、他端が上記送信器に接続されると共に、中間部が前記保持孔に保持されている。
上述の様に構成する本発明の回転物品の状態量測定装置を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記測定用回転軸及び上記電動モータを設置した移動台を、この測定用回転軸と平行に配設した直動軸受により、この測定用回転軸の軸方向の変位を可能に支持する。又、上記保持ブラケットに設置した巻き取り機により上記導線に、巻き取り方向の弾力を付与する。
又、本発明のうち請求項3に記載した回転物品の状態量測定装置に於いては、上記制御装置は、エンコーダ部と回転検出用センサとを備えたものである。
このうちのエンコーダ部は、上記被測定物の一部に、この被測定物自体の容積を変化させる事なく、この被測定物の回転中心と同心に設置されたもので、特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。
又、上記回転検出用センサは、上記エンコーダ部の被検出面に検出部を対向させた状態で回転しない部分に設置され、この被検出面の特性変化に対応して出力を変化させる。
又、この回転検出用センサの出力信号を、上記電動モータの回転速度を調節する為の制御信号として、直接利用している。
又、上記エンコーダ部を、上記被測定物の軸方向両端面のうちで上記測定用回転軸と反対側の端面に設置すると共に、この測定用回転軸のうちで上記被測定物側の端部に保持ブラケットを、この測定用回転軸の端面よりもこの被測定物の側に突出する状態で設け、この保持ブラケットの一部に上記導線の中間部を保持している。
更に、上記測定用回転軸及び上記電動モータを設置した移動台を、この測定用回転軸と平行に配設した直動軸受により、この測定用回転軸の軸方向の変位を可能に支持すると共に、上記保持ブラケットに設置した巻き取り機により上記導線に、巻き取り方向の弾力を付与している。
上述した構成を有する本発明のうち、請求項1或は請求項3に記載した回転物品の状態量測定装置の発明によれば、前述した従来装置の場合に生じる(A) 〜(D) の様な問題のうち、(A)(B)の2点の問題{請求項1及び請求項2に記載した発明は(A) 〜(D) のすべての問題}を解消できる。
即ち、上記請求項1或は請求項3に記載した発明の構造によれば、エンコーダ部は、上記被測定物の一部に、この被測定物自体の容積を変化させる事なく設置しているので、上記エンコーダ部の設置を容易に行える。又、このエンコーダ部を設置する事で、上記被測定物の剛性や熱容量等が変化する事も殆どないので、この被測定物の状態量を正確に測定できる。
又、回転速度センサの出力信号を、測定用回転軸の回転を上記被測定物の回転に同期させる為の電動モータの回転速度を調節する為の制御信号として直接利用するので、制御の為に特別な位相処理回路を必要としない。この為、回転物品の状態量測定装置を、簡単且つ低コストで構成できる。尚、上記エンコーダ部の特性変化の回数を多くして、上記被測定物が1回転する間に上記回転検出センサの出力信号を120パルス以上変化させれば、上記測定用回転軸の回転と上記被測定物の回転とを精度良く同期させられる。
又、請求項1に記載した発明によれば送信器と受信器との間で、状態量測定用センサの測定信号を無線送信している為、スリップリングを備えたカップリングを設置した場合の様に、上記測定用回転軸の回転速度を低く抑えられる事が無い。この為、高速回転下での被測定物の測定作業が可能になる。
又、保持ブラケットの一部に(請求項1に記載した発明の場合、円筒部に形成した保持孔に)導線の中間部を保持している為、上記測定用回転軸の高速回転に基づいてこの導線に加わる遠心力に拘らず、この導線から被測定物に加わる外力を抑えると共に、この導線に断線等の損傷が発生する事を防止できる。
更に、請求項2に記載した発明の様に、上記測定用回転軸及び上記電動モータを設置した移動台を上記測定用回転軸の軸方向の変位を可能に支持すると共に、導線に、巻き取り方向の弾力を付与すれば、状態量測定装置への被測定物の組み付け作業の容易化と、測定作業時に於ける上記導線の損傷防止とを高次元で両立させられる。
本発明の実施の形態の第1例を示す略断面図。 保持器の回転速度を検出する部分を示す略斜視図。 保持器の回転速度を検出し、更に測定用回転軸の回転速度を制御する装置を示すブロック図。 本発明の実施の形態の第2例を示す略断面図。 従来構造の1例を示す部分切断側面図。 保持器に形成した位相検出用凹部と位相検出用センサとの対向部分を示す為、図5のA部を上方から見た図。
[実施の形態の第1例]
図1〜3は、請求項1に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例は、転がり軸受2aを構成する内輪3aを回転させつつ、この転がり軸受2aに組み込まれた保持器1aに加わる応力を測定すべく構成している。上記内輪3aを回転駆動する為の回転軸4aは、その中間部基半寄り部分(図1の左寄り部分)を、複数の転がり軸受15、15を組み込んだ回転支持装置16により、フレーム等の固定の部分に回転自在に支持している。又、上記回転軸4aの先端部に、上記内輪3aを外嵌固定している。更に、この回転軸4aの基端部で上記回転支持装置16から突出した部分に固定した従動プーリと第一の電動モータ5aの出力軸に固定した駆動プーリとの間に無端ベルトを掛け渡し、上記回転軸4aを回転駆動自在としている。上記第一の電動モータ5aとしては、例えばインダクションモータを使用する。
上記保持器1aの軸方向両端面のうち、上記回転軸4aの基端側端面(図1の左端面)には、図2に示す様に、白黒模様の如き、光の反射率が大きく異なる2種類の部分から成る濃淡模様を設けて(描いて)いる。この濃淡模様は、円周方向に関して等間隔(等ピッチ)で描いて、上記基端側端面をエンコーダ部18としている。又、このエンコーダ部18の濃淡模様を構成する、上記反射率が異なる2種類の部分の数は、それぞれ120個所以上(例えば、白と黒と合計で240個所以上)として、上記保持器1aが1回転する毎に、次述する回転検出センサ17が、120パルス以上、出力する様にしている。尚、上記保持器1aの端面に上記エンコーダ部18を設置する為には、この保持器1aの端面に上記濃淡模様を直接描いても良いが、濃淡模様を描いた環状のシール(紙)をこの端面に貼付すれば、上記保持器1aの端面への上記エンコーダ部18の設置を容易に行える。又、このエンコーダ部18を設置する事による、上記保持器1aの特性変化の程度も、無視できる程度に止まる。尚、上記シールの強度及び剛性は、被測定物である上記保持器1aの強度及び剛性よりも遥かに低くして、上記シールにより、この保持器1aの歪みや振動が抑えられる事が無い様にする。又、このシールの重量は、この保持器1aの重量の0.1%(1/1000)以下に抑える。これらにより、上記シールがこの保持器1aの特性変化に及ぼす影響を僅少(実質的にゼロ)に抑える。
何れにしても、上記エンコーダ部18に、上記回転検出センサ17の検出部を対向させている。この回転検出センサ17は、発光素子と受光素子とを備えた光電式のもので、このうちの発光素子から上記エンコーダ部18に投射されてこのエンコーダ部18で反射し、上記受光素子が受けた光の強さに応じて、出力を変化させる(パルスを発生させる)。この様な回転検出センサ17の出力信号は、導線11aを通じて、次述する測定用回転軸8aを回転駆動する、第二の電動モータ9aの回転速度を制御する為の制御器19に入力している。尚、この第二の電動モータ9aが、特許請求の範囲に記載した電動モータに対応する。
又、上記保持器1aの軸方向両端面のうち、上記回転軸4aの先端側端面(図1の右端面)には、この保持器1aの状態量を測定する為の状態量測定用センサ10aを装着している。この状態量測定用センサ10aとしては、例えば上記保持器1aの歪みに基づいてこの保持器1aに生じている応力を測定する為の歪みセンサ(ストレンゲージ)、この保持器1aの温度を測定する為の温度センサ等が採用可能である。何れにしても、上記状態量測定用センサ10aの測定信号を取り出す為に、この状態量測定用センサ10aに導線11bの一端を接続している。尚、この状態量測定センサ10aが、被測定物である上記保持器1aの状態量変化に及ぼす影響を極力小さく(実質的にゼロに)抑える為に、上記状態量測定用センサ10aの重量に関しても、上記保持器1aの重量の0.1%(1/1000)以下に抑える事が好ましい。複数種類の状態量を測定する為、或は同種の状態量を複数箇所で測定する為、複数個のセンサを設置する場合も、これら複数個のセンサの重量の和を、上記保持器1aの重量の0.1%(1/1000)以下に抑える事が好ましい。尚、複数個のセンサを設置する場合に、これら各センサの重量の差を極力小さく抑え、これら各センサを上記保持器1aの円周方向に関して等間隔に配置すれば、この保持器1aの回転バランスを(複数個のセンサを集中して設置した場合は勿論、センサを1個のみ設置した場合よりも)良好にできる。又、上記導線11bに関しても、上記状態量測定用センサ10aを装着した上記保持器1aの状態量変化に及ぼす影響を極力小さく抑える為、断線等の損傷を防止できる限りできるだけ細くして(好ましくは0.1mm以下に抑えて)、上記保持器1aが自由に動ける様にする事が好ましい。
一方、上記回転軸4aの先端面(図1の右端面)に対向して、上記測定用回転軸8aを、この回転軸4aと同心に配置している。この測定用回転軸8aの中間部基端寄り(図1の右寄り)部分も、複数の転がり軸受15a、15aを組み込んだ回転支持装置16aにより、フレーム等の固定の部分に回転自在に支持している。そして、上記測定用回転軸8aの基端部(図1の右端部)で上記回転支持装置16aから突出した部分に、上記第二の電動モータ9aの出力軸20を、継手21を介して接続し、この第二の電動モータ9aにより上記測定用回転軸8aを回転駆動自在としている。
この測定用回転軸8aの先端面(図1の左端面)には、有底円筒状の保持ブラケット22を、この測定用回転軸8aの端面よりも上記保持器1aの側に突出する状態で、この測定用回転軸8aと同心に設けている。上記保持ブラケット22を構成する円筒部23の先端面は上記保持器1aの端面に設置した上記状態量測定用センサ10aに、できる限り(これら円筒部23と状態量測定用センサ10aとの干渉を確実に防止でき、且つ、これら円筒部23と状態量測定用センサ10aとの位相が僅かにずれた程度では、上記導線11bの張力が過度に上昇する事を抑えられる程度の隙間を確保した状態で)近接させている。本例の場合には、上記状態量測定用センサ10aと前記回転検出センサ17とを、上記保持器1aの軸方向反対側に設置しているので、この回転検出センサ17が、上記円筒部23の先端面と上記保持器1aの端面とを(図示の状態よりも)近接させる事に対する妨げとはならない。
上述の様な保持ブラケット22を構成する上記円筒部23の円周方向等間隔複数個所には保持孔24、24を、それぞれこの円筒部23を軸方向に貫通する状態で形成している。そして、これら各保持孔24、24のうちの何れかの保持孔24に、上記導線11bを挿通している。尚、上記各保持孔24、24を上記円筒部23の円周方向等間隔複数個所に形成する理由は、上記保持ブラケット22の回転バランスを確保する為である。機能上は、上記保持孔24は、1個所のみ設ければ足りる。従って、他の方法で回転バランスを確保できれば、保持孔24は1個所にのみ形成すれば足りる。
又、上記導線11bの他端は、上記測定用回転軸8aの中間部で上記保持ブラケット22と前記回転支持装置16aとの間部分に外嵌固定した送信器25に接続している。又、この送信器25の周囲に、受信コイル26を配置している。特許請求の範囲に記載した受信器である、この受信コイル26は、図示しないフレーム等の固定の部分に支持している。そして、この受信コイル26と上記送信器25とにより、上記状態量測定用センサ10aの検出信号を、上記測定用回転軸8aから固定の部分に無線送信する為の、テレメータシステムを構成している。このテレメータシステムの方式に就いては特に問わない。電磁波式でも、レーザ光等を使用した光式でも良い。上記送信器25の電力は、上記測定用回転軸8a側に設けた電池により、或は、固定の側から電磁誘導式、レーザ光式等のコードレスシステムにより供給する。何れにしても、本例の場合には、前述した従来構造の様なカップリング13(図5参照)は設けていない。
更に本例の場合には、図3に示した制御回路により、上記測定用回転軸8aの回転速度を前記保持器1aの回転速度に一致させる様にしている。この為に、この測定用回転軸8aを回転駆動する為の、前記第二の電動モータ9aは、回転速度調節自在なサーボモータ(AC、DCは問わない)として、サーボアンプ27により、上記第二の電動モータ9aの回転速度を調節自在としている。このサーボアンプ27には、この第二の電動モータ9aに付属のエンコーダ(図示省略)の回転に共って発生するパルス信号と、前記回転検出センサ17の出力信号(保持器1aが1回転毎に120サイクル以上のパルス信号)とを入力している。そして、上記サーボアンプ27は、これら2種類のパルス信号が同期する、言い換えれば両信号のパルス数が同じ(1回転当たりのパルス数が同じである場合。異なる場合にはその比率に応じた値。)になる様に、内蔵したパルスカウンタのカウント数に応じて、上記第二の電動モータ9aの回転速度を制御する。尚、図示の例では、上記サーボアンプ27に接続されたセンサ用電源28により、上記回転検出センサ17に電力を供給する様に構成している。
上記サーボアンプ27は、上記保持器1aの回転速度に比べて上記測定用回転軸8aの回転速度が遅くなる傾向になって、上記第二の電動モータ9aに付属のエンコーダに関する信号のパルス数が、上記回転検出センサ17の出力信号のパルス数よりも少なくなる傾向の場合には、上記第二の電動モータ9aの回転速度を速くする傾向とする。逆に、上記保持器1aの回転速度に比べて上記測定用回転軸8aの回転速度が速くなる傾向になって、上記第二の電動モータ9aに付属のエンコーダに関する信号のパルス数が、上記回転検出センサ17の出力信号のパルス数よりも多くなる傾向の場合には、上記第二の電動モータ9aの回転速度を遅くする傾向とする。この様にして上記サーボアンプ27は、上記第二の電動モータ9aの回転速度を、上記保持器1aの回転速度に一致させる。
尚、以上の説明から明らかな通り、この保持器1aを回転駆動する為の、前記第一の電動モータ5aの回転速度は、特に制御する必要はない。但し、上記保持器1aに関する測定条件を各種変更できる様に、速度調節できる事が好ましいし、上記サーボアンプ27による上記保持器1aと上記測定用回転軸8aとの回転同期を行い易くする為、設定した回転速度を安定して得られる(回転速度がぶれない)事が好ましい。
上述の様な本例の回転物品の状態量測定装置は、次の様にして、前記転がり軸受2aの運転状態での、上記保持器1aの物理量を測定する。即ち、荷重負荷装置14(図5参照、図1には省略)により上記転がり軸受2aを構成する外輪29の外周面を径方向内方に押圧する事で、この転がり軸受2aに所定の負荷を付与すると共に、上記外輪29の回転を阻止する。そして、この状態で、前記第一の電動モータ5aにより、前記回転軸4aと共に上記転がり軸受2aを構成する前記内輪3aを回転させ、これに伴って上記保持器1aを回転させる。同時に、上記測定用回転軸8aをこの保持器1aと同位相(同一回転速度)で回転させる。即ち、上述した様に、上記サーボアンプ27が上記測定用回転軸8aを、上記保持器1aと同速で回転させる。
これら測定用回転軸8aと保持器1aとが同速で(回転方向の位相を同じとしたまま)回転するので、これら測定用回転軸8aと保持器1aとの間に掛け渡された、前記状態量測定用センサ10aの出力信号を取り出す為の導線11bが捩れる事はない。この様にしてこの導線11bにより取り出された、上記状態量測定用センサ10aの出力信号は、前記送信器25から前記受信コイル26に無線送信される。そして、回転しない部分に設けられた演算処理器等により、上記出力信号に基づいて、上記保持器1aの状態量を求める。上記導線11bの中間部は、前記保持ブラケット22に保持されているので、上記測定用回転軸8a及び上記保持器1aが高速で回転した場合にも、上記導線11bが径方向外方に変位する事を抑えて、この導線11bが上記状態量測定用センサ10aを強く引っ張る事を防止できる。この為、上記保持器1aを回転させつつ、この保持器1aの状態量を、精度良く求められる。又、上記導線11bとして、特に引っ張り強度が大きいものを使用しなくても、この導線11bに、裂断等の損傷が発生する事を防止できる。
前述の様に構成し、上述の様に作用する本例の回転物品の状態量測定装置によれば、以下に述べる様に、前述の図5〜6に示した従来装置の場合に生じる問題を解消できる。
先ず第一に、上記保持器1aの回転速度を知る為にこの保持器1aに設置する、前記エンコーダ部18は、この保持器1aの軸方向端面に濃淡模様を、直接描いたり、或は、濃淡模様を描いた環状のシールを貼付する事で設置している。上記保持器1aの一部を削り取ったりする必要はない。この為、上記エンコーダ部18の設置を容易に行える。又、このエンコーダ部18を設置する事で、上記保持器1aの剛性や熱容量等が変化する事もないので、この保持器1aの状態量を正確に測定できる。
又、本例の場合には、上記エンコーダ部18の特性変化の回数を多くして、上記回転検出センサ17の出力信号を、上記保持器1aが1回転する間に120パルス以上変化させると共に、この回転速度センサ17の出力信号を直接使用して、上記測定用回転軸8aを回転駆動する為の、上記第二の電動モータ9aの回転速度を制御している。この為、構造が簡単で低コストで構成できる制御装置により、上記測定用回転軸8aの回転速度を上記保持器1aの回転速度に、精度良く一致させられる。
又、この保持器1aに設置した上記状態量測定用センサ10aから上記測定用回転軸8aの側に取り出した出力信号を、前記送信器25と前記受信コイル26との間で無線送信するので、スリップリングを備えたカップリング13(図5参照)を設置した場合の様に、上記測定用回転軸8aの回転速度を低く抑えられる事が無い。この為、高速回転下での被測定物の測定作業が可能になる。又、上記測定用回転軸8aが回転する事に対する抵抗を低く抑えられるので、上記保持器1aの回転速度が急変動した場合に、この保持器1aの回転速度に上記測定用回転軸8aの回転速度を、迅速且つ確実に合わせられる。
[実施の形態の第2例]
図4は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、測定用回転軸8a及び第二の電動モータ9aをその上面に設置した移動台30を、この測定用回転軸8aの軸方向の変位を可能に支持している。この為にこの移動台30を、この移動台30の下方に固定した基板31の上面に、直動軸受(リニアガイド)32により支持している。この状態で上記移動台30を、送りねじ装置等の直動式のアクチュエータ(図示省略)により、上記測定用回転軸8aの軸方向に変位駆動可能としている。又、上記測定用回転軸8aの先端部に固定した保持ブラケット22の保持孔24に挿通した導線11bの中間部を巻き取り機33に巻回して、この導線11bに巻き取り方向の弾力を付与している。尚、巻き取り機33に関しても、各保持孔24、24毎に設けて、上記保持ブラケット22の回転バランスの確保を図っている。従って、他の方法で回転バランスを確保できれば、巻き取り機33に関しても、1個のみ設ければ足りる。
この様な本例の構造によれば、状態量測定装置への、被測定物である保持器1aを組み込んだ転がり軸受2aの組み付け作業の容易化と、測定作業時に於ける上記導線11bの損傷防止とを、高次元で両立させられる。この理由は、次の通りである。
先ず、測定作業時には、上記移動台30を図4に示した状態よりも上記転がり軸受2aに近づけて(図4の左方に移動させて)、上記保持ブラケット22の先端面(図4の左端面)を状態量測定センサ10aに近づける(衝突の恐れがない程度に近接対向させる)。この状態では、上記導線11bのうちで、これら保持ブラケット22の先端面と状態量測定センサ10aとの間に掛け渡された状態で宙に浮いた状態となる部分の長さが僅少になる。従って、測定作業に伴う遠心力に基づいて上記導線11bに加わる引っ張り方向の力を、十分に小さく抑えられる。この結果、前述した様な理由で、この導線11bを極く細くしても(0.1mm以下に抑えても)、この導線11bに切断等の損傷が発生しにくくなる。尚、上記巻き取り機33によりこの導線11bに付与する引っ張り力は、極く小さく抑えるか、更に好ましくは、上記測定作業時には巻き取り機能を停止(ロック)して、上記引っ張り力をゼロにする。或いは、回転速度が速くなる程上記引っ張り力を小さくして、この引っ張り力と遠心力との和を常に一定とする。これらの機能を追加する理由は、この引っ張り力が上記保持器1aの挙動に影響を及ぼさない様にしたり、及ぼす影響を最小限に止める為である。
これに対して、上記転がり軸受2aを構成する内輪3aを回転軸4aに対し着脱したり、或は、この転がり軸受2aに組み込んだ上記保持器1aに装着した状態量測定用センサ10aの信号取り出し用の上記導線11bを配設する際には、上記移動台30を図4に示した様に、上記転がり軸受2aから退避させる(図4の右方に移動させる)。この状態では、上記回転軸4aの先端面と上記保持ブラケット22の先端面との間に十分な空間を確保できて、上記各作業を容易に行える。その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
本発明を実施する場合に、保持器1aの回転速度を求める為の回転検出センサ17は、光電式のセンサに限らず、例えば、レーザ光式或は静電容量型の距離センサ、磁気センサ等の、各種回転速度検出装置に使用されている、非接触式のセンサを使用する事ができる。又、光電式のセンサを使用する場合でも、保持器1aに設置(印刷或は貼付)する濃淡模様は、非接触式のセンサにより読み取れるものであれば良く、白黒模様に限らない。又、別途濃淡模様を印刷したシートを上記保持器1aに貼付する場合に於いて、このシートの材質は、紙に限らず、高分子フィルム、金属箔等であっても良い。
又、測定対象となる回転物品に就いても、転がり軸受の保持器に限らず、各種軸受に組み込まれる案内輪、セパレータ、又は滑り軸受、更には歯車等の各種物品が対象となる。そして、これら各種物品に運転状態で加わる、応力、或は温度上昇の程度等の各種物理量の測定に利用できる。
更に、測定対象となる回転物品の回転速度に関しても、一定である場合に限らず、用途に応じた状態で変動する場合や、本来一定であるべきものが、摩擦状態、潤滑状態、温度条件、荷重条件等の要因で変動する場合等であっても、制御器及び電動モータにより追従可能な範囲であれば、測定可能である。
1、1a 保持器
2、2a 転がり軸受
3、3a 内輪
4、4a 回転軸
5、5a 第一の電動モータ
6 位相検出用凹部
7 位相検出用センサ
8、8a 測定用回転軸
9、9a 第二の電動モータ
10、10a 状態量測定用センサ
11a、11b 導線
12 中心孔
13 カップリング
14 荷重負荷装置
15、15a 転がり軸受
16、16a 回転支持装置
17 回転検出センサ
18 エンコーダ部
19 制御器
20 出力軸
21 継手
22 保持ブラケット
23 円筒部
24 保持孔
25 送信器
26 受信コイル
27 サーボアンプ
28 センサ用電源
29 外輪
30 移動台
31 基板
32 直動軸受
33 巻き取り機

Claims (3)

  1. 被測定物の状態を、この被測定物を回転させた状態のまま測定する為、この被測定物の一部に設置された状態量測定用センサと、この被測定物と同心の回転中心を有する測定用回転軸と、これら状態量測定用センサと測定用回転軸との間に掛け渡されて、この状態量測定用センサの検出信号を取り出す為の導線と、この測定用回転軸を回転駆動する為の電動モータと、この電動モータの回転速度を上記被測定物の回転速度に一致させる為の制御装置とを備えた回転物品の状態量測定装置に於いて、
    上記測定用回転軸の軸方向中間部に、上記導線を通じて上記状態量測定用センサから送られて来る、上記被測定物の状態を表す測定信号を無線送信する為の送信器を、回転しない部分にこの測定信号を受信する為の受信器を、それぞれ設けており、
    上記制御装置は、上記被測定物の一部に、この被測定物自体の容積を変化させる事なく、この被測定物の回転中心と同心に設置されて、特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させたエンコーダ部と、このエンコーダ部の被検出面に検出部を対向させた状態で回転しない部分に設置され、この被検出面の特性変化に対応して出力を変化させる回転検出用センサとを備えたものであり、この回転検出用センサの出力信号を、上記電動モータの回転速度を調節する為の制御信号として、直接利用しており、
    上記エンコーダ部を、上記被測定物の軸方向両端面のうちで上記測定用回転軸と反対側の端面に設置すると共に、この測定用回転軸のうちで上記被測定物側の端部に上記導線の中間部を保持する為の保持ブラケットを設けており、上記保持ブラケットは、円筒部を有しており、この円筒部には、上記導線の中間部を挿通する為の、この円筒部を軸方向に貫通した保持孔が形成されており、
    上記導線は、一端が上記状態量測定用センサに接続され、他端が上記送信器に接続されると共に、中間部が前記保持孔に保持されている事を特徴とする回転物品の状態量測定装置。
  2. 測定用回転軸及び電動モータを設置した移動台を、この測定用回転軸と平行に配設した直動軸受により、この測定用回転軸の軸方向の変位を可能に支持すると共に、保持ブラケットに設置した巻き取り機により導線に、巻き取り方向の弾力を付与している、請求項1に記載した回転物品の状態量測定装置。
  3. 被測定物の状態を、この被測定物を回転させた状態のまま測定する為、この被測定物の一部に設置された状態量測定用センサと、この被測定物と同心の回転中心を有する測定用回転軸と、これら状態量測定用センサと測定用回転軸との間に掛け渡されて、この状態量測定用センサの検出信号を取り出す為の導線と、この測定用回転軸を回転駆動する為の電動モータと、この電動モータの回転速度を上記被測定物の回転速度に一致させる為の制御装置とを備えた回転物品の状態量測定装置に於いて、
    この制御装置は、上記被測定物の一部に、この被測定物自体の容積を変化させる事なく、この被測定物の回転中心と同心に設置されて、特性を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させたエンコーダ部と、このエンコーダ部の被検出面に検出部を対向させた状態で回転しない部分に設置され、この被検出面の特性変化に対応して出力を変化させる回転検出用センサとを備えたものであり、この回転検出用センサの出力信号を、上記電動モータの回転速度を調節する為の制御信号として、直接利用しており、
    上記エンコーダ部を、上記被測定物の軸方向両端面のうちで上記測定用回転軸と反対側の端面に設置すると共に、この測定用回転軸のうちで上記被測定物側の端部に保持ブラケットを、この測定用回転軸の端面よりもこの被測定物の側に突出する状態で設け、この保持ブラケットの一部に上記導線の中間部を保持しており、
    上記測定用回転軸及び上記電動モータを設置した移動台を、この測定用回転軸と平行に配設した直動軸受により、この測定用回転軸の軸方向の変位を可能に支持すると共に、上記保持ブラケットに設置した巻き取り機により上記導線に、巻き取り方向の弾力を付与している事を特徴とする回転物品の状態量測定装置。
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