JP5440376B2 - タッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法 - Google Patents

タッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法 Download PDF

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本発明は、指や電気的に接地した導体によるタッチを検出するタッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法に関する。特に、本発明は、タッチの検出とともに、相手側へ情報を伝達するタッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法に関する。
携帯端末間でデータを伝達する方法の一つに、赤外線等を用いた近距離無線通信がある。近距離無線通信が可能な携帯端末の外観の一例を図6(a)、(b)に示す。図6(a)は、携帯端末の正面図であり、ユーザが情報を確認するための表示パネル61が配置されている。表示パネル61としては、指や接地導体によるタッチが検出できるタッチパネルを採用する機会が増えている。一方、図6(b)は、携帯端末の背面図であり、カメラ62や、近距離無線通信に用いる近距離通信モジュール63、64が配置されている。
上述のように、ユーザが情報を確認し、他の携帯端末とデータを伝達する場合、携帯端末に、情報を表示するための表示パネル61と、近距離無線通信に用いる近距離通信モジュール63、64と、をそれぞれ搭載する必要がある。そこで、特許文献1には、携帯端末に搭載されているタッチパネルを用いてデータを伝達する技術が開示されている。
特許文献1に開示されている送信側携帯端末は、送信するデータに応じてタッチパネルの静電界強度を変化させる。一方、受信側携帯端末は、送信側携帯端末のタッチパネルの静電界強度の変化を検出することにより、データとして取り出す。特許文献1の携帯端末は、表示部および入力部として携帯端末が備えるタッチパネルをデータの伝達に用いるので、端末間のデータ伝達用に別途、近距離通信モジュール等を搭載する必要がない。
特開2009−253478号公報
しかし、特許文献1の技術では、送信側携帯端末のタッチパネル上に形成する静電界強度を、送信するデータに応じて様々に変化させる必要がある。そして、静電界強度を送信データに応じて変化させるための回路を新たに設ける必要がある。従って、コストが高くなるとともに、機器の小型化には限界がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、大型化およびコストアップを避けることが可能であるとともに、タッチセンサ機能と情報伝達機能の両方の機能を備えたタッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るタッチセンサは、電極と、電極の静電容量の変化を検知する検知手段と、タッチを検出する場合は電極を検知手段に接続し、第1の情報を送信する場合は電極を接地状態にし、第2の情報を送信する場合は電極を浮遊状態にする設定手段と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係るタッチパネルは、表示パネルユニットと、表示パネルユニットの上に配置されたタッチパネルユニットと、を備える。ここで、タッチパネルユニットは、上記のタッチセンサを透明部材で形成したものであることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明に係るタッチセンサを用いた情報伝達方法は、タッチを検出する場合は電極の静電容量の変化を監視し、第1の情報を送信する場合は電極を接地状態にし、第2の情報を送信する場合は電極を浮遊状態にする、ことを特徴とする。
本発明に係るタッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法は、タッチを検出する場合は電極を検知手段に接続する。検知手段により電極の静電容量の変化を監視することにより、一般的なタッチセンサとして動作する。一方、第1の情報を送信する場合、電極を接地状態にする。さらに、第2の情報を送信する場合、電極を浮遊状態にする。従って、受信側タッチセンサは、送信側タッチセンサの電極が接地状態か浮遊状態かを検出することにより、第1の情報が送信されたか第2の情報が送信されたか判断することができる。電極の接地状態または浮遊状態を検出して情報を取り出す場合、静電界強度を変化させるための回路等を搭載する必要がない。
従って、大型化およびコストアップを避けることが可能であるとともに、タッチセンサ機能と情報伝達機能の両方の機能を備えたタッチセンサ、タッチパネルおよび該タッチセンサを用いた情報伝達方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るタッチセンサ10のブロック図の一例である。 本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサ21、26の構成図の一例である。 本発明の第3の実施形態に係るタッチパネルの(a)側面図および(b)正面図の一例である。 本発明の第3の実施形態に係るタッチパネルにおいて、データ通信を行っている時の状態を示す側面図。 本発明の第4の実施形態に係るタッチパネルの概略構成図の一例である。 一般的な携帯端末の(a)正面図および(b)背面図の一例である。
(第1の実施形態)
本発明に係るタッチセンサの第1の実施形態について説明する。本実施形態に係るタッチセンサは、指や電気的に接地した導体によるタッチを検出するとともに、受信側のタッチセンサへ情報を送信する。図1に、本実施形態に係るタッチセンサのブロック図を示す。なお、受信側のタッチセンサについても図1に示すタッチセンサと同様の構成とすることができる。
図1において、タッチセンサ10は、電極11と、検知手段12と、設定手段13と、を備える。
電極11は、ユーザが指や接地導体を用いてタッチセンサ10に触れた場合、電荷を流す。検知手段12は、電極11と接続された場合に該電極11と静電結合し、静電容量の変化の有無を監視する。そして、電極11から電荷が流れたことに起因して静電容量が変化した場合、検知手段12は該静電容量の変化を検知し、指や接地導体によるタッチがあったと判定する。
設定手段13は、タッチを検出する場合、電極11を検知手段12に接続する。電極11が検知手段12に接続されることにより、タッチセンサ10は通常のタッチセンサとして機能する。一方、設定手段13は、第1の情報を送信する場合、電極11を接地状態にする。さらに、設定手段13は、第2の情報を送信する場合は電極11を浮遊状態にする。
ここで、情報を受信する側のタッチセンサは、タッチセンサ10の電極11と結合し、静電容量の変化を監視する。そして、静電容量が変化した場合はタッチパネル10の電極11が接地状態であると判定し、タッチパネル10から第1の情報が送信されたと判定する。一方、静電容量が変化しない場合はタッチパネル10の電極11が浮遊状態であると判定し、タッチパネル10から第2の情報が送信されたと判定する。
以上のように、本実施形態に係るタッチセンサ10は、通常のタッチセンサが備える電極11と検知手段12の他に、設定手段13を追加するだけで、情報の伝達が可能となる。従って、大型化およびコストアップを避けることが可能であるとともに、タッチセンサ機能と情報伝達機能の両方の機能を備えたタッチセンサを提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。図2に、本実施形態に係るタッチセンサの構成図を示す。図2において、タッチセンサは2つのタッチセンサ21、26を含む。以下、21を送信側タッチセンサ、26を受信側タッチセンサとして説明する。
図2において、送信側タッチセンサ21は、4つのセンサ電極22と、センサ電極22にそれぞれ接続された4つのスイッチ23と、スイッチ23にそれぞれ接続された4つの検知回路24と、CPU25とを備える。
各センサ電極22は、指や電気的に接地した導体のタッチを検知する場合、検知回路24に接続される。一方、センサ電極22は、データ送信を行う場合、それぞれ、電気的にフローティングな状態(以下、浮遊状態と記す。)または接地状態のいずれか一方の状態となる。
スイッチ23は、それぞれ、電極側端子23aと、回路側端子23bと、浮遊端子23cと、接地端子23dとを備える。各スイッチ23は、CPU25からの制御に基づいて、電極側端子23aを、回路側端子23b、浮遊端子23cまたは接地端子23dのいずれかに接続する。電極側端子23aが回路側端子23bに接続されることにより、センサ電極22が検知回路24に接続される。電極側端子23aが浮遊端子23cに接続されることにより、センサ電極22は浮遊状態になる。電極側端子23aが接地端子23dに接続されることにより、センサ電極22は接地状態になる。ここで、スイッチ23が、請求項の設定手段に相当する。
検知回路24は、指や接地導体のタッチを検知する場合にセンサ電極22に接続され、センサ電極22と容量結合する。そして、センサ電極22に指や接地導体が触れた場合、検知回路24はタッチに伴う静電容量の変化を検知し、CPU25へタッチがあったことを伝達する。
CPU25は、送信側タッチセンサ21の各構成部を制御する。本実施形態において、CPU25は、各スイッチ23を制御することにより、送信側タッチセンサ21を一般的なタッチセンサまたはデータ伝達部材のいずれかとして機能させる。CPU25は、送信側タッチセンサ21をタッチセンサとして機能させる場合、スイッチ23を制御して、センサ電極22を検知回路24に接続する。一方、CPU25は、送信側タッチセンサ21をデータ伝達部材として機能させる場合、送信するデータに応じて、センサ電極22が浮遊状態または接地状態のいずれか一方の状態になるようにスイッチ23を制御する。例えば、CPU25は、「0」のデータを送信する場合はセンサ電極22を浮遊状態にし、「1」のデータを送信する場合はセンサ電極22を接地状態にする。
次に、受信側タッチセンサ26について説明する。受信側タッチセンサ26は、一般的なタッチセンサとして機能するタッチセンサモード、または、データ伝達部材として機能するデータ伝達モードのいずれかに設定される。本実施形態において、図2に示した受信側タッチセンサ26は、4つのセンサ電極27と、センサ電極27にそれぞれ接続された4つの検知回路28と、CPU29とを備える。
各センサ電極27は、指や接地導体が触れることにより電荷を流す。また、受信側タッチセンサ26が送信側タッチセンサ21からデータを受信する場合、4つのセンサ電極27は、送信側タッチセンサ21の4つのセンサ電極22と、それぞれ結合する。検知回路28は、センサ電極27とそれぞれ接続され、静電容量の変化を検知してCPU29へ伝達する。CPU29は、ユーザからの指示等に基づいて受信側タッチセンサ26をタッチセンサモードまたはデータ伝達モードのいずれかに設定する。
ここで、受信側タッチセンサ26にタッチセンサモードが設定された場合、CPU29は、検知回路28を用いて、静電容量が変化したか否か常時監視する。検知回路28が静電容量の変化を常時監視することにより、受信側タッチセンサ26は、一般的なタッチセンサとして機能する。
一方、受信側タッチセンサ26にデータ伝達モードが設定された場合、CPU29は、検知回路28を制御して静電容量が変化したか否か所定時間の間監視させる。そして、所定時間経過しても容量変化が検知されない場合は、送信側タッチセンサ21のセンサ電極22が浮遊状態であると判定し、「0」のデータが送信されたと判断する。一方、所定時間経過前に容量変化を検知した場合はセンサ電極22が接地されたと判定し、「1」のデータが送信されたと判断する。
以上のように、本実施形態において、送信側タッチセンサ21は、「0」のデータを送信する場合は電極センサ電極22を浮遊状態にし、「1」のデータを送信する場合は電極センサ電極22を接地状態にする。一方、受信側タッチセンサ26は、データ伝達モードにおいて、容量変化が検知されない場合は「0」のデータが送信されたと判断し、容量変化を検知した場合は「1」のデータが送信されたと判断する。
ここで、本実施形態に係るタッチセンサ21、26はそれぞれ4つのセンサ電極22、27を備えるため、4bitのデータを伝達することができる。例えば、センサ電極22の状態が所定の順番に、(接地状態、浮遊状態、接地状態、浮遊状態)の場合、受信側タッチセンサ26は(1010)のデータが送信されたと認識する。なお、センサ電極22、27の数は4つずつに限定されない。センサ電極22、27の数を増やすことにより、8bit、26bit、あるいは、それ以上のデータを送信することができる。なお、送信するデータの数は4の倍数に限定されない。
さらに、所定時間経過ごとにセンサ電極22の接地状態・浮遊状態を検知し直すことにより、継続的に多数のデータを送信することができる。また、一般的に、検知回路28はドライバIC内に形成され、CPU29は、ドライバIC内でタッチパネル面内の容量分布を演算する。この場合、容量分布に対する閾値を細かく設定することにより情報量を増やすこともできる。例えば、検出された容量分布が容量分布の最大値の80%を超えた場合は(1111)、60%以上80%未満の場合は(1100)のデータが送信されたと認識することもできる。
また、受信側タッチセンサ26に所定の閾値を保持させ、検知回路28が該閾値よりも大きな容量変化を検知した場合「1」のデータが送信されたと判断するようにしてもよい。該閾値は、送信側タッチセンサ21のセンサ電極22の帯電状態に応じて、接地されたか否かを精度良く判別できる値に設定されることが望ましい。
以上のように、本実施形態に係るタッチセンサにおいて、送信側タッチセンサ21には、CPU25からの制御に基づいて、電極側端子23aを、回路側端子23bと、浮遊端子23cと、接地端子23dのいずれかに接続するスイッチ23を追加しさえすれば良い。一方、受信側タッチセンサ26には、モードを切り替えるための処理を追加すれば良く、新たにセンサ等を追加する必要はない。従って、大型化およびコストアップを避けることが可能であるとともに、タッチセンサ機能と情報伝達機能の両方の機能を備えたタッチセンサを提供することができる。
なお、上記では、受信側タッチセンサ26にはスイッチ23を配置しない例を示したが、送信側タッチセンサ21と同様の構成にすることもできる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態で説明したタッチセンサを備えるタッチパネルについて説明する。
本実施形態に係るタッチパネルの側面図を図3(a)に、正面図を図3(b)に示す。図3(a)において、タッチパネルは、表示パネルユニット30の上にタッチパネルユニット31が配置されている。表示パネルユニット30は一般的なLCD(Liquid Crystal Display)等を用いることができるため、詳細な説明は省略する。また、以下では、簡単に、表示パネルユニット30は表示ユニット30と、タッチパネルユニット31をタッチパネル31と記載する。
図3(a)において、タッチパネル31は、基材32の上に、X軸センサ電極33とY軸センサ電極34とが配置されている。X軸センサ電極33とY軸センサ電極34との間には、両者を絶縁するための樹脂シート35が配置されている。また、X軸センサ電極33とY軸センサ電極34の上には、両者を保護するための保護スクリーン36が配置されている。
ここで、X軸センサ電極33およびY軸センサ電極34は、透明電極で形成される。また、基材32、樹脂シート35および保護スクリーン36は透明部材で形成される。例えば、基材32および保護スクリーン36は、透明ガラスや透明樹脂フィルムで形成することができる。なお、樹脂シート35の代わりに樹脂膜を用いることもできる。
タッチパネル31の各部材が透明部材で形成されることにより、ユーザはタッチパネル31を介して表示パネル30の表示を視認することができる。そして、ユーザが表示パネル30の表示を確認して所望の位置をタッチした場合、該タッチ位置がタッチパネル31により検出される。
図3(b)について説明する。タッチパネル31において、複数のダイヤモンド形状の電極が格子状に配置されている。該電極を縦方向に連結することにより、X軸センサ電極33が形成される。また、該電極を横方向に連結することにより、Y軸センサ電極34が形成される。図3(b)では、タッチパネル31上に、X軸センサ電極33が6本、Y軸センサ電極34が10本形成されている。なお、電極の形状はダイヤモンド形状に限定されない。また、センサ電極の本数は、表示パネル30の画面サイズや解像度等に合わせて適宜決定することができる。
図3(b)において、X軸センサ電極33はそれぞれ、スイッチ37aに接続される。スイッチ37aは、タッチパネル31をタッチセンサとして機能させる場合、指や接地導体のタッチを検知するためにクローズし、X軸センサ電極33を検知回路39に接続する。一方、スイッチ37aは、タッチパネル31をデータ伝達部材として機能させる場合、不要な容量結合を防ぐためにオープンになり、X軸センサ電極33を浮遊状態にする。
Y軸センサ電極34はそれぞれ、スイッチ37bとスイッチ37cとに接続される。タッチパネル31をタッチセンサとして機能させる場合、スイッチ37bは指や接地導体のタッチを検知するためにクローズし、Y軸センサ電極34を検知回路39に接続する。一方、スイッチ37cはオープンになる。また、タッチパネル31をデータ伝達部材として機能させる場合、スイッチ37bはオープンになる。一方、スイッチ37cはクローズし、Y軸センサ電極34をスイッチ38に接続する。ここで、スイッチ37a、37bおよび37cが請求項の選択手段に相当する。
スイッチ38は、タッチパネル31をデータ伝達部材として機能させる場合、Y軸センサ電極34を浮遊状態または接地状態のどちらか一方の状態にする。例えば、スイッチ38は、「1」のデータを送信する場合はクローズし、Y軸センサ電極34を接地状態にする。また、「0」のデータを送信する場合はオープンになり、Y軸センサ電極34を浮遊状態にする。ここで、スイッチ38が請求項の状態設定手段に相当する。
上述のタッチパネルを用いてデータを伝達している状態を図4に示す。図4に示すように、2つのタッチパネル間でデータを伝達する場合、受信側のタッチパネルの保護スクリーン36と送信側のタッチパネルの保護スクリーン36とが対向するように配置し、データ伝達モードに設定する。データ伝達モードが設定されることにより、送信側のタッチパネルはスイッチ37a、37bをオープンにし、スイッチ37cをクローズする。さらに、送信するデータに応じてスイッチ38をオープンまたはクローズする。一方、受信側のタッチパネルは、所定時間の間、Y軸センサ電極34の容量変化を監視し、容量変化の有無に応じて「0」または「1」のデータが送信されたと判定する。
以上のように、本実施形態に係るタッチパネル31は、通常のタッチパネルにスイッチ37および38を追加し、該スイッチ37、38を制御する。近距離通信モジュールや静電界強度を変化させるための回路等を搭載する必要がなく、従って、装置の大型化およびコストアップを避けることが可能であるとともに、タッチセンサ機能とデータ伝達機能の両方の機能を備えたタッチパネルを提供することができる。
なお、容量変化を効率よく検出するため、データも伝達に用いるセンサ電極同士を近接配置することが望ましい。本実施形態ではデータの伝達に横方向に伸びるY軸センサ電極34を用いるため、図4において、Y軸センサ電極34をX軸センサ電極33よりも表面側(保護スクリーン36側)に配置する。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施形態では、交流ドライブとセンシングラインとを別々に設けた相互容量検知法式タッチセンサを用いる。本実施形態に係るタッチパネルの上面図を図5に示す。図5において、タッチパネル51は、タッチを検出するとともに、データをタッチパネル52に伝達する。ここで、タッチパネル51がタッチパネル52にデータを伝達する場合の信号の流れを実線で、タッチパネル51がタッチを検出している場合の信号の流れを点線で示す。以下、タッチパネル51について説明するが、タッチパネル52も同様に構成される。
図5において、タッチパネル51は、ハイパスフィルタHPF(High-pass filter)53、ローパスフィルタLPF(Low-pass filter)54、および、素子55を備える。HPF53およびLPF54は、タッチパネル51をタッチセンサモードまたはデータ伝達モードに切り替えるスイッチとして機能する。ここで、HPF53、LPF54は、コンデンサやコイル等で構成することができる。また、素子55は、タッチパネル51の電極の浮遊状態と接地状態とを切り替えるスイッチとして機能する。ここで、素子55として、トランジスタや、事前の書き込みにより導通/非導通を設定できるアンチヒューズ等を用いることができる。
本実施形態において、タッチパネル51は、タッチセンサモードとデータ伝達モードとで、異なるスキャンクロック周波数を用いる。例えば、データ伝達モードの場合にスキャンクロック周波数f1を、タッチセンサモードの場合にf1より十分高いスキャンクロック周波数f2を用いる。そして、タッチパネル51のHPF53はf2を通過させてf1を通過させないように、一方、LPF54はf1を通過させてf2を通過させないように、それぞれ調整されている。
つまり、図5に示すように、タッチパネル51の位置57へのタッチは、点線で示した信号f2として検出され、HPF53を通過して検知回路56で検知される。一方、送信するデータに基づいて素子55の導通/非導通が設定されることにより生成された信号は、実線で示した信号(f1)として、LPF54を通過してタッチパネル52に伝達される。
以上のように、タッチセンサモードとデータ伝達モードとでスキャンクロック周波数を変え、タッチセンサモードでの信号(f2)のみ検知回路56に、データ伝達モードでの信号(f1)のみ素子55に入力させる場合、タッチセンサに機械的なスイッチを備える必要がない。さらに、信号の選別にフィルタやアンチヒューズを用いる場合、フィルタおよびアンチヒューズは電源を要しないことから、送信側のタッチパネルに電源が投入されていない状態で受信側タッチパネルにデータを伝達することができる。
従って、タッチセンサのさらなる小型化を実現することができるとともに、電源投入が不要な情報伝達手段を提供することができる。
なお、HPF53とLPF54の配置は図5に限定されない。f1>>f2の場合は、HPF53とLPF54とを入れ替えればよい。
さらに、タッチパネル51において、LPF54と素子55との間に周波数カウンタを搭載することにより、データ伝達の信頼性を向上させることができる。すなわち、タッチセンサモードの場合はY軸センサ電極43を介して回路内に交流電流が流れるが、該周波数カウンタを用いて交流電流の周波数を測定する。そして、受信側のタッチパネル52は、容量変化を検出することによりデータを受信した場合、スキャンロック周波数を変化させる。そして、タッチパネル51の周波数カウンタが該周波数の変化を検知することにより、タッチパネル51はデータの伝達が成功したことを認識する。データ伝達の成否が確認できることにより、データ伝達の信頼性が向上する。さらに、繰り返しデータを伝達する場合にはデータの区切りを明確にすることができる。
10 タッチセンサ
11 電極
12 検知手段
13 設定手段
21 送信側タッチセンサ
22 センサ電極
23 スイッチ
23a 電極側端子
23b 回路側端子
23c 浮遊端子
23d 接地端子
24 検知回路
25 CPU
26 受信側タッチセンサ
27 センサ電極
28 検知回路
29 CPU
30 表示パネル
31 タッチパネル
32 基材
33 X軸センサ電極
34 Y軸センサ電極
35 樹脂シート
36 保護スクリーン
37a、37b、37c スイッチ
38 スイッチ
39 検知回路
51、52 タッチパネル
53 HPF
54 LPF
55 素子
56 検知回路
61 表示パネル
62 カメラ
63、64 近距離通信モジュール

Claims (6)

  1. 電極と、
    前記電極の静電容量の変化を検知する検知手段と、
    タッチを検出する場合は前記電極を前記検知手段に接続し、第1の情報を送信する場合は前記電極を接地状態にし、第2の情報を送信する場合は前記電極を浮遊状態にする設定手段と、
    を備えるタッチセンサ。
  2. 前記設定手段は、前記電極を接地状態または浮遊状態のいずれか一方にする状態設定手段と、タッチを検出する場合は前記電極を前記検知手段に接続し、情報を送信する場合は前記電極を前記状態設定手段に接続する選択手段と、を含む請求項1記載のタッチセンサ。
  3. 前記静電容量に関する情報は、タッチ検出用の第1の周波数と情報送信用の第2の周波数とを用いて、前記電極から前記選択手段へ送出され、
    前記選択手段は、第1の周波数を通過させて第2の周波数を通過させない第1のフィルタと、第2の周波数を通過させて第1の周波数を通過させない第2のフィルタとを含む、請求項2記載のタッチセンサ。
  4. 前記状態設定手段は、トランジスタまたは予めに導通/非導通が設定されたアンチヒューズである、請求項2または3記載のタッチセンサ。
  5. 表示パネルユニットと、
    前記表示パネルの上に配置されたタッチパネルユニットと、
    を備えたタッチパネルであって、
    前記タッチパネルユニットは、請求項1乃至4のいずれか1項記載のタッチセンサを透明部材で形成したものであることを特徴とする、タッチパネル。
  6. タッチを検出する場合は電極の静電容量の変化を監視し、第1の情報を送信する場合は前記電極を接地状態にし、第2の情報を送信する場合は前記電極を浮遊状態にする、タッチセンサを用いた情報伝達方法。
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