JP5430664B2 - Reverse opening slide fastener - Google Patents
Reverse opening slide fastener Download PDFInfo
- Publication number
- JP5430664B2 JP5430664B2 JP2011530706A JP2011530706A JP5430664B2 JP 5430664 B2 JP5430664 B2 JP 5430664B2 JP 2011530706 A JP2011530706 A JP 2011530706A JP 2011530706 A JP2011530706 A JP 2011530706A JP 5430664 B2 JP5430664 B2 JP 5430664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butterfly
- sliding contact
- stick
- slider
- side edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 34
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 3
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 22
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 22
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 12
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 239000013256 coordination polymer Substances 0.000 description 3
- 210000004513 dentition Anatomy 0.000 description 3
- 230000036346 tooth eruption Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A44—HABERDASHERY; JEWELLERY
- A44B—BUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
- A44B19/00—Slide fasteners
- A44B19/24—Details
- A44B19/26—Sliders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A44—HABERDASHERY; JEWELLERY
- A44B—BUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
- A44B19/00—Slide fasteners
- A44B19/24—Details
- A44B19/38—Means at the end of stringer by which the slider can be freed from one stringer, e.g. stringers can be completely separated from each other
- A44B19/384—Separable slide fasteners with quick opening devices
- A44B19/388—Bottom end stop means for quick opening slide fasteners
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A44—HABERDASHERY; JEWELLERY
- A44B—BUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
- A44B19/00—Slide fasteners
- A44B19/24—Details
- A44B19/38—Means at the end of stringer by which the slider can be freed from one stringer, e.g. stringers can be completely separated from each other
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T24/00—Buckles, buttons, clasps, etc.
- Y10T24/25—Zipper or required component thereof
- Y10T24/2509—Plural independently movable sliders
Landscapes
- Slide Fasteners (AREA)
- Buckles (AREA)
- Cartons (AREA)
Description
本発明は、上開き及び逆開きが可能で、かつ開離嵌挿が可能な逆開きスライドファスナーに関する。 The present invention relates to a reverse-opening slide fastener that can be opened upward and reversely and that can be opened and closed.
衣類における左右前身頃の開閉を行うためのスライドファスナーとして、務歯列の下端に箱棒及び蝶棒を備えた開離嵌挿式のスライドファスナーが用いられている。 As a slide fastener for opening and closing the left and right front bodies of clothing, a slide-and-fit insertion type slide fastener having a box bar and a butterfly bar at the lower end of the dentition is used.
一般の開離嵌挿具付きのスライドファスナーでは、一方の務歯列の下端に蝶棒が連設され、他方の務歯列の下端には前記蝶棒を嵌挿するための箱体が連設されている。この開離嵌挿具付きのスライドファスナーでは、スライダーを箱体と当接する最下端まで下げた状態において、蝶棒が箱体及びスライダーに対して挿抜自在となるように構成されており、左右のファスナーストリンガーを分離することが可能となっている。 In a general slide fastener with a separation fitting, a butterfly bar is continuously provided at the lower end of one service tooth row, and a box for inserting the butterfly bar is connected to the lower end of the other service tooth row. It is installed. In this slide fastener with a separable insertion tool, the butterfly bar is configured so that it can be inserted into and removed from the box and slider in the state where the slider is lowered to the lowest end in contact with the box. The fastener stringer can be separated.
特開2005−245859号公報(特許文献1)には、2つのスライダーの後口同士を互いに対向させて配置することにより、上方及び下方の両方からの両開きを可能とした逆開きスライドファスナー用の開離嵌挿具が提案されている。 Japanese Patent Application Laid-Open No. 2005-245859 (Patent Document 1) discloses a reverse-opening slide fastener that can be opened from both the upper and lower sides by arranging the rear openings of two sliders facing each other. A break-away insert has been proposed.
特許文献1に記載されている逆開きスライドファスナーは、上方及び下方の両方からの開閉を可能にするための上スライダーと下スライダーとを備え、一方のファスナーストリンガーの務歯列の下端には、逆開きスライドファスナーの最下端まで上スライダーと下スライダーとを下げて後口同士を互いに当接させた状態において、上スライダー及び下スライダーに対して挿抜可能な蝶棒を備えている。また、対向するファスナーストリンガーの務歯列の下端には、下スライダーを最下端にて係止させるための抜け止めストッパーが形成された、箱棒が取り付けられている。
The reverse opening slide fastener described in
上述の特許文献1に記載されている開離嵌挿具を備えた逆開きスライドファスナーを、衣服の左右前身頃の開閉用に用いると、上スライダーを最下端まで摺動させた後に、務歯列の下端に取り付けられている蝶棒を上スライダー及び下スライダーから抜き取って、左右のファスナーストリンガーを開離させることができる。その後、蝶棒を上スライダー及び下スライダーに挿入することによって、再び左右のファスナーストリンガー同士を結合させることができる。この、左右のファスナーストリンガー同士を結合する際に生じ得る不具合について、図11及び図12を用いて説明する。
When the reverse-opening slide fastener provided with the above-described opening and closing insertion tool described in
図11は、特許文献1の図6に記載されている開離嵌挿具の蝶棒と、その蝶棒が取着されている付近のファスナーストリンガーの部分拡大図である。図12は、特許文献1に記載されている逆開きスライドファスナーにおいて、一旦上スライダー50及び下スライダー60から抜き取った蝶棒930を、再び上スライダー50及び下スライダー60に嵌挿してゆく途中の状態を示す平面断面図である。
FIG. 11 is a partially enlarged view of the butterfly bar of the separation / insertion tool described in FIG. 6 of
なお、図11及び図12に示すファスナーストリンガー916、17の座標系に関し、ファスナーストリンガー916、17の長手方向のうち、蝶棒930及び箱棒40が取着されている方向を下方(D方向)と定義し、下方(D方向)とは反対の方向を上方(U方向)と定義する。また、図11及び図12に示すように、ファスナーストリンガー916、17の面と平行であって、上方(U方向)に向かって右側をR方向、左側をL方向と定義する。
In addition, regarding the coordinate system of the
先ず、図11を用いて、蝶棒930が取着されている従来の第1ファスナーストリンガー916の構成について説明する。図11に示すように、第1ファスナーストリンガー916には、対向端縁に芯部14を形成したファスナーテープ11と、前記芯部14に所定のピッチで取着した第1務歯12列と、第1務歯12列の下方(D方向)に連設した蝶棒930と、蝶棒930付近の剛性と強度を向上させる補強フィルム24とが配されている。
First, the structure of the conventional 1st fastener stringer 916 with which the
図11に示す蝶棒930の右側縁(R方向の側縁)にはフランジ摺接側縁930Fが形成されており、蝶棒930の左側縁(L方向の側縁)には対向側縁930Cが形成されている。対向側縁930Cの先端部には、第1ファスナーストリンガー916の長手方向に対して直角な平坦部を有する頂端壁930Dが形成されている。特許文献1に記載されている蝶棒930では、フランジ摺接側縁930Fを下方(D方向)に延長した延長線ELは、頂端壁930Dと略直交する方向で交わっていた。この、延長線ELと頂端壁930Dとの交点を、交差部NDと定義する。
A flange sliding
次に図12を用いて、従来の逆開きスライドファスナー910の構成について説明する。図12は、上スライダー50の後口が下スライダー60の後口と接触する最下端まで上スライダー50を下げて、逆開きスライドファスナー910を開かせるために抜脱していた蝶棒930を、再び上スライダー50の右側(R方向)の肩口から挿入してゆく途中の状態を示す図である。また図12は、ファスナーテープ11と略平行な切断面であって、上スライダー50及び下スライダー60の上翼片と、第1及び第2ファスナーストリンガー916、17との間における切断面で上スライダー50及び下スライダー60を切断して、務歯案内通路50T、60Tの内部を表した平面断面図である。
Next, the configuration of a conventional reverse
図12に示す逆開きスライドファスナー910は、例えばロングコートなどの左前身頃と右前身頃との開閉を可能にする開閉具である。逆開きスライドファスナー910は、左右一対のファスナーテープ11と、当該ファスナーテープ11同士の対向端縁に沿ってそれぞれ形成した芯部14と、それぞれの芯部14を挟持するように所定の間隔をおいて列設した多数の第1及び第2務歯12、13とを備えている。
A reverse
また、逆開きスライドファスナー910は、第1及び第2務歯12、13列を挿通して上開きを可能にする上スライダー50と、逆開きを可能にする下スライダー60とを備えている。そして、上スライダー50の後口と下スライダー60の後口とが対向するように配置してある。図12に示すように、第1及び第2ファスナーストリンガー916、17の下端部(D方向の端部)の表裏には、樹脂製フィルムなどによる補強フィルム24を貼着してある。この補強フィルム24及び芯部14を共に挟み込む形で、それぞれ蝶棒930及び箱棒40が第1及び第2務歯12、13列に連設されている。
The reverse-
箱棒40の下端(D方向の端部)には、フック状のストッパー46を形成してある。このストッパー46は、下スライダー60を最下端まで下げた際において、下スライダー60の肩口部分又はフランジ60Fの端部と当接することにより、下スライダー60が下方から脱落することを防止するものである。図12に示す実施例では、ストッパー46を、箱棒40の下端から左方向(L方向)に向けてストッパー46を突出させることによって、下スライダー60におけるフランジ60Fの下端に係合させる実施例を示してある。
A hook-
図12に示す上スライダー50の表翼片(図示せず)及び裏翼片53は、上スライダー50における左右中央(L−R方向における中央部)の上部(U方向の部分)において、案内柱50Dにより互いに固定してある。上スライダー50の表翼片及び裏翼片53の左右両側縁からは、対向状にフランジ50Fを延出させてある。
The front wing piece (not shown) and the
表翼片、裏翼片53、及びフランジ50Fにより囲まれる上スライダー50の内部には、平面視Y字型の空間であって左右一対の第1務歯12列及び第2務歯13列を挿通する務歯案内通路50Tを形成してある。なお、上スライダー50の表翼片の表面側(図12に示す紙面の手前側)には、上スライダー50の引手を傾倒自在に支持する引手支持体(図示せず)が形成されている。
Inside the
上スライダー50における案内柱50Dの左右両側(L−R方向)には、務歯案内通路50Tの肩口がそれぞれ開口している。上スライダー50の下端部(D方向の端部)には、務歯案内通路50Tの後口が開口している。フランジ50Fの端縁部分には、当該フランジ50Fの端縁に沿ってテープ挿通路(図示せず)が形成されている。当該テープ挿通路は、務歯案内通路50Tに挿通した第1及び第2務歯12、13列を取着しているファスナーテープ11を通す隙間であり、上スライダー50の摺動時において、ファスナーテープ11が摺接する部分である。
On the left and right sides (LR direction) of the
図12に示す下スライダー60も、上述の上スライダー50と同様に、表翼片(図示せず)、裏翼片63、案内柱60D、及びフランジ60Fが形成され、務歯案内通路60T、肩口、後口、及びテープ挿通路が形成されている。また、下スライダー60の表翼片の表面には、下スライダー60の引手を傾倒自在に支持する引手支持体(図示せず)が形成されている。
Similarly to the
図12に示すように、一旦第1ファスナーストリンガー916と第2ファスナーストリンガー17とを開離させた状態から、再び結合する場合には、抜脱した蝶棒930を上スライダー50の肩口(図12に示す例では右側(R方向)の肩口)から挿入する。このとき、蝶棒930を上スライダー50の肩口から挿入した後、上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T,60T内において、蝶棒930が箱棒40と平行になるように、第1ファスナーストリンガー916下部の補強フィルム24付近を使用者が把持して、図12に示す反時計回り方向に回転させながら下方(D方向)に向けて挿入することが行われる。
As shown in FIG. 12, when the first fastener stringer 916 and the
ところが、第1ファスナーストリンガー916下部の補強フィルム24付近を反時計回り方向に回転させることなく、上スライダー50の肩口から蝶棒930を無造作に直進させると、例えば図12に示すように、蝶棒930の一側縁が上スライダー50のフランジ50Fに摺接するとともに他側縁が箱棒40に摺接したときに、延長線ELに対して略直交する形に形成されている頂端壁930Dが、下スライダー60の案内柱60Dに(特に案内柱60Dの頂点近傍に)正面から衝突してしまう。
However, if the
一般的な逆開きスライドファスナー910においては、案内柱60Dに衝突するのは、頂端壁930Dと延長線ELとが交差する交差部ND付近となる。このとき蝶棒930の頂端壁930Dは、案内柱60Dの表面に対して略法線方向から衝突しているために、それ以上蝶棒930を下方(D方向)に下げることができなくなる。そして蝶棒930は、案内柱60Dに衝突した位置(すなわち、蝶棒930が最下端まで到達していない位置)で停止してしまうことになる。
In a general reverse
このとき使用者は、上スライダー50の肩口から挿入した蝶棒930が停止したことを感触により感じ取って、蝶棒930が所定の位置まで挿入されたものと勘違いすることがある。使用者が、蝶棒930を所定の位置まで挿入したと判断してしまうと、次に使用者は、逆開きスライドファスナー910を閉じるために、上スライダー50を上方(U方向)に向けて摺動させる操作を行うことになる。
At this time, the user may feel that the
ところが、図12に示すように、蝶棒930の頂端壁930Dが、案内柱60Dの上部(U方向の頂部)に接触している状態では、箱棒40の直上に取着してある第2務歯13と噛合するはずの相手方の第1務歯12が所定の位置まで下がっていない。したがって、図12に示す状態から上スライダー50を上方(U方向)に向けて摺動させようとしても、箱棒40の直上に取着してある第2務歯13が蝶棒930の上部に衝突してしまい、第2務歯13と蝶棒930とが噛合できずに、上スライダー50のフランジ50F内面に蝶棒930が引っ掛かった状態となる。したがって、上スライダー50を上方(U方向)に向けて摺動させることができない状態となる。
However, as shown in FIG. 12, in the state where the top end wall 930D of the
ここで、使用者が無理に上スライダー50を上方(U方向)に向けて摺動させようとすると、逆開きスライドファスナー910を破損させてしまう危険性がある。また使用者は、上スライダー50を摺動させることができないことに対して、逆開きスライドファスナー910における操作感の悪さを感じることになる。
Here, if the user tries to slide the
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、左右のファスナーストリンガー同士の開離と結合とを行う逆開きスライドファスナーにおいて、一旦開離状態にした左右のファスナーストリンガー同士を再び結合する際に、蝶棒を上スライダーの肩口から無造作に直進させながら挿入した場合であっても、所定位置まで円滑に蝶棒を挿入させることが可能な逆開きスライドファスナーを提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and in a reverse opening slide fastener that opens and closes the left and right fastener stringers, the left and right fastener stringers that have been once separated are connected again. The purpose of this invention is to provide a reverse-opening slide fastener that can smoothly insert a butterfly stick up to a predetermined position even when the butterfly stick is inserted in a straight line from the shoulder of the upper slider. Yes.
上記目的を達成するために、本発明に係る逆開きスライドファスナーは、左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガーと、前記第1及び第2ファスナーストリンガーの対向側縁部下端に配された蝶棒及び箱棒と、前記第1及び第2ファスナーストリンガーを開閉する上スライダー及び下スライダーとを備え、前記上下スライダーは後口同士が相対する向きで配され、前記蝶棒を前記上スライダーの肩口から、前記上下スライダーの表裏翼片間に配された務歯案内通路内に挿入したときに、前記蝶棒の先端を前記下スライダーにおける案内柱の後口側頂部を越えて挿し込み可能な逆開きスライドファスナーにおいて、前記蝶棒は、前記第1ファスナーストリンガーの第1務歯列の端部に隣接し、前記第1ファスナーストリンガーのファスナーテープのテープ対向側縁に沿ってテープ表裏面に固着された細長い棒状部分と、蝶棒先端にかけて前記箱棒から離間する方向に湾曲する先端部分とを備え、前記蝶棒は、前記箱棒側の箱棒摺接側縁と、前記箱棒摺接側縁の反対側に配されたテープ内方側のフランジ摺接側縁とを備え、前記蝶棒の前記先端部分における前記箱棒摺接側縁に、前記蝶棒の前記箱棒摺接側縁側の側面がテープ長さ方向に対して屈曲するように、前記蝶棒の先端にかけて前記箱棒から離間する方向に傾斜した第1傾斜部が形成され、前記先端部分における前記フランジ摺接側縁に、前記蝶棒の前記フランジ摺接側縁側の側面がテープ長さ方向に対して屈曲するように、前記蝶棒の先端にかけて前記箱棒から離間する方向に傾斜した第2傾斜部が形成され、前記蝶棒の前記細長い棒状部分における前記フランジ摺接側縁に、テープ長さ方向に平行な平面部が形成され、前記第1傾斜部の前記箱棒側の側面は、前記上下スライダーへの前記蝶棒の挿入時に、前記下スライダーの前記案内柱から回避する方向に連続して湾曲する湾曲面に形成され、前記湾曲面は、前記ファスナーテープの表裏方向から見たとき、前記フランジ摺接側縁の前記平面部を前記蝶棒の先端側に延長した延長線を含むテープ表裏方向に沿った平面に対し、交差してなり
、前記下スライダーは、前記表翼片に配され、前記務歯案内通路内に突出する停止爪を有し、前記先端部分の前記停止爪側の表面における前記第1傾斜部側に、前記箱棒摺接側縁から蝶棒先端にかけて、前記蝶棒先端に向けて同蝶棒の肉厚を漸減させるように傾斜するとともに、前記箱棒摺接側縁に向けて同蝶棒の肉厚を漸減させるように傾斜した爪案内斜面が形成され、前記蝶棒は、前記ファスナーテープの下端縁より延出した延出部分を備え、前記蝶棒の先端は、前記ファスナーテープのテープ表裏方向における厚さ中心位置よりテープ裏面側に偏って配され、前記爪案内斜面は、前記蝶棒が前記下スライダーの務歯案内通路内に挿入されると前記停止爪が当接し、また、前記停止爪が当接した状態で前記蝶棒が更に挿し込まれると、前記停止爪が摺接しながら前記蝶棒の表面側に退避するように構成されてなることを特徴とする。
In order to achieve the above object, a reverse opening slide fastener according to the present invention includes a pair of left and right first and second fastener stringers and a butterfly pin disposed at the lower ends of opposing side edge portions of the first and second fastener stringers. And an upper slider and a lower slider for opening and closing the first and second fastener stringers, and the upper and lower sliders are arranged with their rear ends facing each other, and the butterfly bar is disposed from the shoulder of the upper slider. , A reverse opening that allows the tip of the butterfly pin to be inserted beyond the rear-portion top of the guide pillar in the lower slider when inserted into the tooth guide passage arranged between the front and back blades of the upper and lower sliders In the slide fastener, the butterfly stick is adjacent to an end portion of the first engagement tooth row of the first fastener stringer, and the fastener of the first fastener stringer An elongated rod-like portion fixed to the front and back surfaces of the tape along the tape-facing side edge of the tape, and a tip portion that curves in a direction away from the box rod toward the tip of the butterfly rod, And a flange sliding contact edge on the tape inner side disposed on the opposite side of the box stick sliding contact edge, the box stick sliding contact at the tip portion of the butterfly stick A first inclined portion that is inclined in a direction away from the box bar toward the tip of the butterfly bar such that a side edge of the butterfly bar on the side of the box bar sliding side edge is bent with respect to the tape length direction. The box bar extends over the tip of the butterfly pin so that a side surface of the flange slide side edge side of the butterfly pin is bent with respect to the tape length direction at the flange sliding side edge of the tip portion. A second sloping portion that is slanted in a direction away from Said flange sliding side edges of the elongated bar-like portion, is formed the tape flat portion parallel to the longitudinal direction, the side surface of the box pin side of the first inclined portion, the insertion of the separable pin into the upper and lower sliders Sometimes, it is formed in a curved surface that continuously curves in a direction avoiding from the guide column of the lower slider, and the curved surface is the flat surface of the flange sliding contact side edge when viewed from the front and back direction of the fastener tape. The lower slider is arranged on the front wing piece and is disposed in the front tooth guide passage, intersecting a plane along the tape front and back direction including an extension line extending to the tip side of the butterfly pin. has a pawl that projects, the said first inclined portion of the surface of the locking pawl side, toward the insert pin tip from the box Bosuri contact edge, the insert pin toward said insert pin tip of the tip portion If you lean to gradually reduce the wall thickness of Both of the claw guide slopes are formed so as to gradually reduce the thickness of the wing stick toward the sliding side edge of the box stick, and the wing stick extends from the lower end edge of the fastener tape. The tip of the butterfly stick is arranged to be biased toward the back side of the tape with respect to the thickness center position in the tape front and back direction of the fastener tape, and the claw guide slope has the hook guide passage of the lower slider. When inserted into the inside, the stop claw comes into contact, and when the butterfly pin is further inserted while the stop claw is in contact, the stop claw retreats to the surface side of the butterfly pin while sliding. It is characterized by being comprised as follows.
前記箱棒摺接側縁における前記第1傾斜部と前記フランジ摺接側縁における前記第2傾斜部との間の幅寸法が、前記蝶棒の先端に向かうに従って減少していることが好ましい。 It is preferable that the width dimension between the said 1st inclination part in the said box-rod sliding contact edge and the said 2nd inclination part in the said flange sliding contact edge is decreasing as it goes to the front-end | tip of the butterfly stick.
更にまた、前記爪案内斜面は、前記延長線を横切って形成されていることが好ましい。 Furthermore, the pawl guide slope is preferably formed across the extension line.
本発明に係る逆開きスライドファスナーでは、蝶棒が、箱棒側に配された箱棒摺接側縁と、テープ内方側に配されたフランジ摺接側縁とを備えており、箱棒摺接側縁に、蝶棒先端に向けて箱棒側から離間する方向に傾斜した第1傾斜部が形成されている。また、箱棒摺接側縁に形成した第1傾斜部は、フランジ摺接側縁の平面部を蝶棒先端側に延長した延長線と交差して形成されており、更に、同第1傾斜部は、上下スライダーに蝶棒を挿入したときに、下スライダーの案内柱に接する又は同案内柱から離間する角度で傾斜した形状を有している。特に、箱棒摺接側縁の第1傾斜部は、下スライダーにおける案内柱の蝶棒側側面に接する又は同蝶棒側側面から離間する角度で傾斜した形状を有していることが好ましい。 In the reverse opening slide fastener according to the present invention, the butterfly bar includes a box bar sliding contact side edge disposed on the box bar side, and a flange sliding contact side edge disposed on the tape inward side. A first inclined portion that is inclined in a direction away from the box bar side toward the tip of the butterfly bar is formed on the sliding contact side edge. In addition, the first inclined portion formed at the box-sliding contact edge is formed to intersect with an extension line extending the flat portion of the flange-sliding contact edge toward the tip of the butterfly stick, and further, the first inclination The portion has a shape that is inclined at an angle that contacts or separates from the guide column of the lower slider when the butterfly pin is inserted into the upper and lower sliders. In particular, it is preferable that the first inclined portion at the edge of the box-slider contact side has a shape that is inclined at an angle that is in contact with or apart from the butterfly bar side surface of the guide column in the lower slider.
このような構成を有する本発明の逆開きスライドファスナーによれば、一旦開離した左右のファスナーストリンガー同士を再び結合する際に、蝶棒を上スライダーの肩口から無造作に直進させながら挿入した場合であっても、蝶棒をその最下端の位置まで円滑に挿入することができる。 According to the reverse-opening slide fastener of the present invention having such a configuration, when the left and right fastener stringers that have been once separated are rejoined, the butterfly pin is inserted while being moved straight from the shoulder of the upper slider. Even if it exists, a butterfly stick can be smoothly inserted to the position of the lowest end.
より詳しく説明すると、蝶棒を上スライダーの肩口から上下スライダー内に挿入したときに、例えば蝶棒におけるフランジ摺接側縁の基端部側が上スライダーのフランジに摺接するともに箱棒摺接側縁の先端部側が箱棒に摺接した場合、従来では前述のように蝶棒の頂端壁(先端面)が下スライダーの案内柱に衝突するため、蝶棒の挿入操作が妨げられるという問題があった。 More specifically, when the butterfly stick is inserted into the upper and lower sliders from the shoulder of the upper slider, for example, the base end side of the flange sliding contact edge of the butterfly stick is in sliding contact with the flange of the upper slider and the box stick sliding contact edge. When the tip end side of the slidably contacts the box bar, the top end wall (tip surface) of the butterfly pin collides with the guide column of the lower slider as described above. It was.
これに対して、本発明では、蝶棒におけるフランジ摺接側縁の基端部側が上スライダーのフランジに摺接するともに箱棒摺接側縁の先端部側が箱棒に摺接した場合でも、蝶棒の第1傾斜部が下スライダーの案内柱(特に案内柱の側面)に接し、蝶棒先端が第1傾斜部の傾斜によって箱棒から離間する方向に案内されながら、案内柱の後口側頂部を超えて挿入される。或いは、蝶棒の第1傾斜部が下スライダーの案内柱と衝突することなく、蝶棒先端が案内柱の後口側頂部を超えて挿入される。これによって、蝶棒を、下スライダーの案内柱との衝突により停止させることなく、その最下端の位置まで円滑に挿入することができる。なおここで、蝶棒の最下端位置とは、蝶棒の先端が下スライダーにおける案内柱の後口側頂部よりも肩口側に達し、且つ、蝶棒が箱棒と略平行な状態となる位置を言う。また、案内柱の側面とは、スライダーの長さ方向に対して、その面の傾き(その面が湾曲面のときは接線の傾き)が45°以下となる案内柱の壁面を言う。 On the other hand, in the present invention, even when the base end side of the flange sliding contact edge of the butterfly stick is in sliding contact with the flange of the upper slider and the tip end side of the box stick sliding contact edge is in sliding contact with the box stick, The first inclined part of the bar is in contact with the guide column of the lower slider (especially the side surface of the guide column), and the tip of the butterfly bar is guided in the direction away from the box bar by the inclination of the first inclined part. Inserted beyond the top. Alternatively, the tip of the butterfly rod is inserted beyond the top of the rear side of the guide column without the first inclined portion of the butterfly rod colliding with the guide column of the lower slider. Accordingly, the butterfly stick can be smoothly inserted to the lowermost position without being stopped by collision with the guide column of the lower slider. Here, the lowermost position of the butterfly stick is a position where the tip of the butterfly stick reaches the shoulder opening side from the top of the rear pillar side of the guide pillar in the lower slider, and the butterfly stick is substantially parallel to the box stick. Say. Further, the side surface of the guide column refers to the wall surface of the guide column in which the inclination of the surface (the inclination of the tangent when the surface is a curved surface) is 45 ° or less with respect to the length direction of the slider.
更に本発明では、前記箱棒摺接側縁の第1傾斜部における側面(特に、第1傾斜部における下スライダーの案内柱に対向する対向側面)を、連続した湾曲面に形成することができる。これにより、蝶棒を上スライダーの肩口から挿入したときに、蝶棒の先端部が下スライダーの案内柱に衝突することをより確実に防止でき、蝶棒を最下端位置までより円滑に挿入することができる。また、第1傾斜部における側面が湾曲面であることによって、蝶棒の長さを短くすることができる。したがって、下スライダーを最下端位置まで下げた状態で蝶棒を上下スライダーの務歯案内通路内に収納でき、蝶棒を外部から見えないようにすることができる。 Further, in the present invention, the side surface of the first sloping portion of the box bar sliding side edge (particularly, the side surface facing the guide column of the lower slider in the first sloping portion) can be formed as a continuous curved surface. . As a result, when the butterfly stick is inserted from the shoulder of the upper slider, the tip of the butterfly stick can be more reliably prevented from colliding with the guide pillar of the lower slider, and the butterfly stick can be more smoothly inserted to the lowest end position. be able to. In addition, since the side surface of the first inclined portion is a curved surface, the length of the butterfly stick can be shortened. Therefore, the butterfly bar can be stored in the engagement tooth guide passage of the upper and lower sliders with the lower slider lowered to the lowermost position so that the butterfly bar cannot be seen from the outside.
また、本発明の逆開きスライドファスナーは、蝶棒のフランジ摺接側縁に、蝶棒の先端部に向けて箱棒側から離間する方向に傾斜した第2傾斜部が形成され、箱棒摺接側縁における第1傾斜部とフランジ摺接側縁における第2傾斜部との間の幅寸法を、蝶棒先端に向かうに従って減少させて構成することができる。これにより、蝶棒先端部の強度を保持しつつ第1傾斜部を確実に形成できるとともに、蝶棒の挿入時にフランジ摺接側縁が下スライダーのフランジ等と干渉することも防止できるため、蝶棒の挿入操作をより円滑に安定して行うことができる。 Further, the reverse opening slide fastener of the present invention is formed with a second inclined portion inclined at a flange sliding contact side edge of the butterfly pin in a direction away from the box rod side toward the tip of the butterfly rod, The width dimension between the 1st inclination part in a contact side edge and the 2nd inclination part in a flange slidable contact side edge can be comprised reducing as it goes to a butterfly stick front-end | tip. Accordingly, the first inclined portion can be reliably formed while maintaining the strength of the tip of the butterfly pin, and the flange sliding contact side edge can be prevented from interfering with the flange of the lower slider when the butterfly rod is inserted. The rod insertion operation can be performed more smoothly and stably.
更に本発明では、蝶棒の先端部における表面に、蝶棒先端に向けて同蝶棒の肉厚を漸減させるように傾斜した爪案内斜面が、前記延長線を横切って形成されている。このように爪案内斜面が延長線と交差し、同延長線を渡るように横切って形成されていることにより、爪案内斜面は第1傾斜部の傾斜面(湾曲面)と相俟って、蝶棒の先端部における表面が球面状を呈することになる。それにより、蝶棒を挿入するときに蝶棒の先端が直線的な移動や回転を伴う移動を行っても、下スライダーの停止爪を爪案内斜面に確実に摺接させて同爪案内斜面に沿って案内できるため、停止爪を安定して退避させることができる。 Further, in the present invention, a claw guide slope inclined so as to gradually reduce the thickness of the wing stick toward the tip of the wing stick is formed across the extension line on the surface of the tip of the wing stick. In this way, the claw guide slope intersects with the extension line and crosses the extension line so that the claw guide slope is combined with the inclined surface (curved surface) of the first inclined portion, The surface at the tip of the butterfly stick has a spherical shape. As a result, even if the tip of the butterfly stick moves linearly or rotates when the butterfly stick is inserted, the lower pawl stop pawl is securely slidably in contact with the pawl guide slope. Since it can guide along, it can evacuate a stop nail stably.
以下、本発明に係る逆開きスライドファスナーの代表的な実施例について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明に係る逆開きスライドファスナー10の平面図である。図2は、図1に示す逆開きスライドファスナーにおいて、下スライダーを最下端まで下げた状態における下スライダー付近の平面断面図である。図3は、左右のファスナーストリンガーを開離した状態において、蝶棒と箱棒とを説明する平面図である。図4は、図3に示す蝶棒を箱棒側から観察した側面図であり、IV−IV矢視図である。図5は、図3に示す蝶棒の斜視図である。
Hereinafter, typical examples of the reverse opening slide fastener according to the present invention will be specifically described with reference to the drawings. FIG. 1 is a plan view of a reverse
図1に示す逆開きスライドファスナー10は、例えばジャケットやロングコートなどの左前身頃と右前身頃との開閉を可能にする開閉具である。図1に示すように、逆開きスライドファスナー10は、左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガー16、17と、第1及び第2ファスナーストリンガー16、17の対向端縁に取着されている第1及び第2務歯12、13列を挿通して第1及び第2務歯12、13列同士の噛合と分離とを行う上スライダー50及び下スライダー60とを備えている。第1及び第2務歯12、13は、互いに噛合可能で、一方の係合凸部が他方の係合凹部に入り込むことで噛合が行われる。
A reverse
第1ファスナーストリンガー16は、対向側縁(内側側縁)に芯部14を形成したファスナーテープ11と、芯部14を挟持するように所定の間隔をおいて等間隔に列設した多数の第1務歯12列と、第1務歯12列の一方の終端部に配した上止具18とを有している。上止具18は、第1務歯12列から上スライダー50が脱落することを防止するための部材である。また、第1務歯12列の他方の終端部におけるファスナーテープ11の表裏には、樹脂製フィルムなどによる補強フィルム24を貼着してある。この補強フィルム24及び芯部14を共に挟み込む形で蝶棒30を連設してある。
The
第2ファスナーストリンガー17は、対向側縁(内側側縁)に芯部14を形成したファスナーテープ11と、芯部14を挟持するように所定の間隔をおいて等間隔に列設した多数の第2務歯13列と、第2務歯13列の一方の終端部に配した上止具18とを有している。上止具18は、第2務歯13列から上スライダー50が脱落することを防止するための部材である。また、第2務歯13列の他方の終端部におけるファスナーテープ11の表裏には、樹脂製フィルムなどによる補強フィルム24を貼着してある。この補強フィルム24及び芯部14を共に挟み込む形で、下スライダー60を最下端に位置決めして保持するための箱棒40を連設してある。蝶棒30と箱棒40と下スライダー60とで、開離嵌挿具22を構成している。
The
なお、逆開きスライドファスナー10の座標系に関し、ファスナーテープ11の長手方向を逆開きスライドファスナー10の上下方向とし、第1及び第2務歯12、13列に対して上止具18が配されている方向を逆開きスライドファスナー10の上方(U方向)、蝶棒30及び箱棒40が配されている方向を下方(D方向)と定義する。また、図1に示すファスナーテープ11の表裏方向のうち、紙面に対して手前側を逆開きスライドファスナー10の表面(図4に示すT方向)と定義し、反対側を裏面(図4に示すB方向)と定義する。また、図1〜図3及び図5に示すように、ファスナーテープ11のテープ幅方向を左右方向とし、逆開きスライドファスナー10の表面(T方向)に向かって右側をR方向、左側をL方向と定義する。ここで、U方向とD方向、T方向とB方向、及びR方向とL方向は、それぞれ互いに反対方向である。
Regarding the coordinate system of the reverse
次に図3〜図5を用いて、箱棒40における各部の構成について説明する。第2ファスナーストリンガー17の対向端縁の下端部で第2務歯13列の下方に配されている箱棒40は、ファスナーテープ11の芯部14に沿って細長い棒状に形成されており、下スライダー60を第2ファスナーストリンガー17の最下端に位置決めするとともに、上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路に挿入した蝶棒30を、最下端にて位置決めすることができる。なお、下スライダー60は、上スライダー50よりも蝶棒30及び箱棒40側に配されており、また、上スライダー50と下スライダー60とは、互いの後口が相対する向きで配されている。
Next, the structure of each part in the
ここで、棒状の箱棒40の右側縁(R方向の側縁)をテープ内方側に配されたフランジ摺接側縁40F、左側縁(L方向の側縁)を蝶棒30側に配された対向側縁40Cと定義すると、箱棒40のフランジ摺接側縁40Fは、上下スライダー50,60のフランジ50F、60Fが摺接する部分である。即ち、下スライダー60及び上スライダー50を、それぞれ箱棒40側の端部位置となる最下端の位置まで摺動させた際に、下スライダー60及び上スライダー50の務歯案内通路50T、60T(図2及び、後段にて説明する図6〜図10参照)内において、フランジ50F、60Fがフランジ摺接側縁40Fに摺接する。
Here, the right edge (side edge in the R direction) of the rod-shaped
図2及び図3に示すように、第2ファスナーストリンガー17における箱棒40の下端部には、フック状のストッパー46が右方向(R方向)に向けて突出させた形状に形成されている。図2に示すように、最下端まで下げた下スライダー60の肩口部分は、ストッパー46に当接することになる。これによって、下スライダー60が下方(D方向)から脱落するのをストッパー46によって、防止することができる。
As shown in FIGS. 2 and 3, a hook-
図2及び図3に示した実施例では、ストッパー46の形状として、箱棒40の下端から右方向(R方向)に向けて突出させた形状が採用されている。これによって、下スライダー60を最下端位置まで摺動させたときに、ストッパー46に下スライダー60の肩口部分のフランジ60Fを係合させることができる。なお、本発明に係るストッパー46の形状としては、図2及び図3に示したストッパー46の形状に限定されるものではなく、ストッパーを箱棒の下端部からスライドファスナーの表方向(T方向)又は裏方向(B方向)に膨出させた形状にしておくことによって、下スライダー60における表翼片62又は裏翼片63(後段にて説明する図7参照)に膨出させた部位を当接させる様に構成して、下スライダー60が下方(D方向)から脱落することを防止してもよい。
In the embodiment shown in FIGS. 2 and 3, the shape of the
箱棒40の対向側縁40Cは、フランジ摺接側縁40Fとは反対側に配され、蝶棒30と対向する対向面である。図3の平面図に示すように、箱棒40の対向側縁40Cの上部(U方向の部分)には、第2係止部44と案内面43とを形成する三角片状の第2係止案内片42が、対向側縁40Cから突出して形成されている。第2係止部44は、第2務歯13列が存在する上方(U方向)側を平面形状に形成してある。案内面43は、その幅方向の寸法が上方(U方向)に向けて漸次増加する形状を呈し、下スライダー60を最下端から上方(U方向)に向けて摺動させる際に、下スライダー60の案内柱60Dに摺接して箱棒40の下端部を右方向(R方向)に開かせる傾斜案内面として構成されている。案内面43は、第1務歯12列と第2務歯13列とによる噛合状態への移行、噛合状態からの解除にスムーズに移行させる案内面として形成してある。
The opposing
本実施例において、上下スライダー50,60の各案内柱50D,60Dは、その後口側に頂点を有している。案内柱50D,60Dは、その頂点から肩口に向けて幅方向の肉厚を漸次増加させる傾斜面を有し、肩口側では、変曲点を介して幅方向の肉厚を漸次減少させる傾斜面を有している。また、肩口側の傾斜面は、後口側の肉厚を漸次増加させる傾斜面よりも傾斜角度が大きくなっている。この場合、案内柱50D,60Dの頂点側に形成された傾斜面において、頂点近傍にて、スライダーの長さ方向に対して接線の傾きが45°よりも大きくなる壁面を案内柱50D,60Dの後面とし、スライダーの長さ方向に対して接線の傾きが45°以下となる左右の壁面を案内柱50D,60Dの側面とする。
In the present embodiment, the
次に図3〜図5を用いて、蝶棒30における各部の構成について説明する。第1ファスナーストリンガー16の対向端縁の下端部で第1務歯12列の下方に配されている蝶棒30は、ファスナーテープ11の芯部14に沿った細長い棒状に形成されている。蝶棒30の先端部には、一旦抜き取った蝶棒30を、上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路に対して、斜め上方から挿入してゆくことを容易にするために、蝶棒30における先端部を左方向(L方向)に湾曲させてある。
Next, the structure of each part in the
ここで、棒状の蝶棒30の左側縁(L方向の側縁)をテープ内方側に配されたフランジ摺接側縁30F、右側縁(R方向の側縁)を箱棒40側に配された箱棒摺接側縁(対向側縁)30Cと定義する。蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fは、一旦抜き取った蝶棒30を上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T、60T(図2及び、後段にて説明する図6〜図10参照)に挿入する際に、上スライダー50及び下スライダー60のフランジ50F、60F(図2及び、後段にて説明する図6〜図10参照)に摺接する部分である。
Here, the left side edge (side edge in the L direction) of the rod-shaped
また、図4に示すように、蝶棒30の表側縁(T方向の側縁)を表壁30T、裏側縁(B方向の側縁)を裏壁30Bと定義する。蝶棒30の表壁30T及び裏壁30Bは、蝶棒30を上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T、60T(図2及び、後段にて説明する図6〜図10参照)内に挿通する際に、上スライダー50及び下スライダー60の、表翼片62及び裏翼片53の内壁(後段にて説明する図7参照)に摺接する部分である。
As shown in FIG. 4, the front side edge (side edge in the T direction) of the
図3に示すように、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cは、フランジ摺接側縁30Fの反対側に配され、箱棒40と対向する対向面である。この箱棒摺接側縁30Cには、テープ長さ方向に平行な平面部と、同平面部よりも蝶棒先端側に配され、箱棒摺接側縁側の側面がテープ長さ方向に対して屈曲するように蝶棒30の先端部に向けて箱棒40側から離間する方向に傾斜した形状に形成された第1傾斜部30Eとが形成されている。この第1傾斜部30Eは、後述するように、上下スライダー50,60に蝶棒30を挿入し、その蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fが上スライダー50のフランジ50Fに摺接し、且つ、同蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cが箱棒40の対向側縁40Cに摺接した場合に、下スライダー60における案内柱60Dの蝶棒側側面に接するような(又は案内柱60Dの蝶棒側側面から離間するような)角度で傾斜した形状を有している。
As shown in FIG. 3, the box bar sliding
また、図3に示すように、フランジ摺接側縁30Fには、第1務歯12列側にテープ長さ方向に平行で、蝶棒30を挿入する際に上スライダー50のフランジ50Fに接触する平面部が形成されているとともに、フランジ摺接側縁側の側面がテープ長さ方向に対して屈曲するように蝶棒30の先端部に向けて箱棒40側から離間する方向に傾斜した第2傾斜部30Gが形成されている。この場合、第2傾斜部30Gは、箱棒摺接側縁30C側の第1傾斜部30Eの反対側に形成されており、更に、同第2傾斜部30Gと箱棒摺接側縁30C側の第1傾斜部30Eとの間の幅寸法(L−R方向の寸法)が、蝶棒30の先端に向けて漸次減少するように形成されている。即ち、フランジ摺接側縁30F側の第2傾斜部30Gは、その傾斜角度の変化が箱棒摺接側縁30C側の第1傾斜部30Eよりも緩やかに形成されている。これにより、蝶棒先端部の強度を保持しつつ第1傾斜部30Eを確実に形成できるとともに、蝶棒30の挿入時にフランジ摺接側縁30Fが下スライダー60のフランジ60F等と干渉することも防止できる。
Further, as shown in FIG. 3, the flange sliding
更に、蝶棒30を挿入する際に上スライダー50のフランジ50Fに接触するフランジ摺接側縁30Fの平面部を、蝶棒30の先端部に向けて延長したときの直線を延長線ELと定義した場合に、箱棒摺接側縁30Cの傾斜させた第1傾斜部30Eが、延長線ELと交差するようにその傾斜度合いを大きくして形成されている。特に、延長線ELは、図8に表すように、蝶棒30を上スライダー50の肩口から挿入し、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cが箱棒40に接触したときに、上スライダー50のフランジ50Fと接触する平面部の延長線である。この場合、傾斜させた箱棒摺接側縁30Cと延長線ELとが交差する位置を交差部NDと定義する。
Furthermore, a straight line when the flat portion of the flange sliding
蝶棒30では、交差部NDの近傍における部位が、蝶棒30を上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T、60Tに挿入したときに、下スライダー60の案内柱60Dに対面する対面領域となっている。また、図3に示すように、第1傾斜部30Eにおける側面の形状、特に前記対面領域における側面の形状(T方向からスライドファスナー10を見た形状)は、蝶棒先端に向けて漸次箱棒40から離間するように連続して湾曲した湾曲面の形状に形成されている。なお、第1傾斜部30Eにおける側面の形状は、湾曲面形状ではなく、例えば、箱棒摺接側縁30Cの平面部に対して所定の角度以上で屈曲した平坦面の形状や、複数の屈曲部にて多段階で屈曲した面形状に形成することも可能である。
In the
図3〜図5に示すように、蝶棒30における箱棒摺接側縁30Cの上部(U方向の部分)には、係止面を下方(D方向)に向けた平板状の第1係止部34が形成されている。この第1係止部34は、最下端に配した下スライダー60及び上スライダー50の務歯案内通路50T、60T内に、一旦抜き取った蝶棒30を挿入した際に、前述の箱棒40の第2係止部44と係合して、蝶棒30を最下端に停止させるための部分である。
As shown in FIGS. 3 to 5, on the upper part (U-direction portion) of the box bar sliding
蝶棒30における箱棒摺接側縁30Cには、表壁30Tを第1係止部34に沿って平面視三角形に延出させた第1係止案内片32が形成されている。第1係止案内片32の箱棒40側の端縁には、第1係止部34と箱棒摺接側縁30Cとを結ぶ案内面33が形成されている。この案内面33は、その幅方向の寸法が上方(U方向)に向けて漸次増加する形状を呈し、下スライダー60を最下端から上方(U方向)に向けて摺動させる際に、下スライダー60の案内柱60Dに摺接して、蝶棒30の下端部を左方向(L方向)に開かせる案内面として形成されている。
A first
なお、第1係止案内片32は、表壁30Tを延出させて形成した部位であるので、蝶棒30及び箱棒40を上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T、60T内に挿通させた際には、第1係止案内片32の裏面(B方向)側に、箱棒40の第2係止案内片42を収納することができる。
Since the first
また、蝶棒30側に向けて突出している第2係止案内片42の頂部と、蝶棒30側の箱棒摺接側縁30Cとの干渉を避けるために、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cであって、第1係止案内片32と第1係止部34とで囲まれる部分には、逃げ溝36を開設してある。なお、第1係止案内片32は、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cから延出している第1係止部34を補強する役目も果たしている。また、蝶棒30における第1務歯12列側の第1係止部34の上面には、第2務歯13列の最下端にある第2務歯13の噛合頭部に設けられた係合凹部と噛合する噛合突起38を形成してある。
Further, in order to avoid interference between the top portion of the second
図4の側面図に示す蝶棒30の実施例では、蝶棒30の先端部に向けて表壁30Tを徐々に裏壁30B側に傾斜させた爪案内斜面39を形成してある。この爪案内斜面39は、後段にて図7を用いて説明するように、一旦抜き取った蝶棒30を下スライダー60の務歯案内通路60T内に挿入してゆく際に、自動停止装置付スライダーとして機能する下スライダー60の停止爪64(図2参照)を、表面(T方向)側に押し退けて、円滑な挿入操作を行うために設けた傾斜面である。
In the embodiment of the
ここで、図2は、図1に示した状態から、下スライダー60を下方(D方向)に摺動させて、第1及び第2務歯12、13列同士を噛合させてゆき、下スライダー60を最下端まで下げた状態を示している。図1及び図2に示すように、逆開きスライドファスナー10の蝶棒30の先端と、箱棒40の先端とは、下スライダー60における案内柱60Dの後口側頂部よりも肩口側まで挿し込み可能であり、しかも、逆開きスライドファスナー10の長手方向において、略同一の位置になるように構成されている。
Here, in FIG. 2, the
このような構成を有することにより、第1ファスナーストリンガー16と第2ファスナーストリンガー17の左右(L−R方向)の丈を揃えて左右対称にして、外観を整えることができる。また、下スライダー60を上方(U方向)に向けて摺動する際に、下スライダー60の案内柱60Dが蝶棒30と箱棒40との間に引っ掛かることなく導入できるため、下スライダー60を円滑に摺動させることができる。
By having such a configuration, the left and right (LR direction) lengths of the
更に、蝶棒30及び箱棒40の長さを適宜短めに設定することによって、図2に示すように、下スライダー60を下方(D方向)の最下端まで下げた状態において、蝶棒30の先端部と箱棒40の先端部とを、下スライダー60の務歯案内通路60T内に収納して隠れた状態にすることができる。これにより、下スライダー60を最下端まで下げた状態における、逆開きスライドファスナー10の外観を整えることができる。
Further, by setting the lengths of the
次に図6〜図10を用いて、一旦抜き取った蝶棒30を、再び上スライダー50及び下スライダー60に嵌挿してゆく過程の状態について説明する。図6は、一旦抜き取った蝶棒30を上スライダー50の左側(L側)の肩口から挿入して、蝶棒30の先端部が下スライダー60の務歯案内通路60T内を下方(D方向)に向かって摺動している状態を示す平面断面図である。図7は、図6に示す状態を箱棒40側から観察した側面図であり、図6に示すVII−VII矢視図である。
Next, with reference to FIGS. 6 to 10, a description will be given of the state of the process of inserting the
図8は、図6に示す状態から更に蝶棒30を挿入してゆき、蝶棒30の先端部付近が下スライダー60の案内柱60Dに対面した状態を示す図である。図9は、図8に示す蝶棒30の先端部付近と案内柱60Dの部分を拡大して説明する平面断面図である。図10は、蝶棒30を最下端まで挿入した状態を示す平面断面図である。なお、図1〜図5にて説明した部位と同一の部位については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
FIG. 8 is a view showing a state in which the
先ず、図6〜図9を用いて、上スライダー50の構成について説明する。図6〜図9に示すように、上スライダー50の底部を形成している裏翼片53における上方の部分(U方向の部分)の左右方向(L−R方向)中央部からは、案内柱50Dが立設している。この案内柱50Dは、その後口側に頂点を有しており、更に、その頂点から肩口に向けて幅方向の肉厚を漸次増加させる傾斜面を有し、肩口側では、変曲点を介して幅方向の肉厚を漸次減少させる傾斜面を備えている。また、同案内柱50Dの表面(T方向)側には、図示しない表翼片を形成してある。表翼片の表面(T方向)には、使用者が操作する引手(図示せず)が傾倒自在に配置されている。
First, the configuration of the
上スライダー50の表翼片及び裏翼片53の左右(L−R方向)両側縁部からは、対向する翼片側に向けて左右のフランジ50Fを延設してある。表翼片、裏翼片53、及びフランジ50Fにより囲まれるスライダーの内部には、平面視Y字型の空間であって左右一対の第1務歯12列及び第2務歯13列を挿通する務歯案内通路50Tを形成してある。
From the left and right (LR direction) both side edge portions of the front wing piece and the
表翼片からは、自動停止装置付スライダーとして機能させる際の停止爪54(図6、図8参照)を、務歯案内通路50T内に進退可能に突出させてある。停止爪54は、例えば使用者が引手から手を離すと、付勢手段(図示せず)の働きにより自動的に務歯案内通路50T内に進出して、噛合状態にある第1務歯12列又は第2務歯13列の隙間に入り込んで、上スライダー50の位置を固定するためのものである。また、使用者が引手を操作する際に、引手を引っ張ると、付勢手段の付勢力に対抗して停止爪54が務歯案内通路50Tから引き上げられる。すると、第1務歯12列又は第2務歯13列の隙間から停止爪54が抜けて、固定されていた上スライダー50が摺動可能な状態となる。
From the front wing piece, a stop claw 54 (see FIGS. 6 and 8) for functioning as a slider with an automatic stop device is protruded into the engagement
上スライダー50における案内柱50Dの左右両側(L−R方向)には、務歯案内通路50Tの肩口がそれぞれ開口している。上スライダー50の下部(D方向の部分)には、務歯案内通路50Tの後口が開口している。フランジ50Fの端縁部分には、当該フランジ50Fの端縁に沿ってテープ挿通路が形成されている。当該テープ挿通路は、務歯案内通路50Tに挿通した第1及び第2務歯12、13列を取着しているファスナーテープ11を通す隙間であり、上スライダー50の摺動時において、ファスナーテープ11が摺接する部分である。
On the left and right sides (LR direction) of the
左右の第1及び第2務歯12、13列を務歯案内通路50T内に挿通した状態で、上スライダー50を図1に示す上方(U方向)に摺動させると、分離状態にある第1及び第2務歯12、13列を、上スライダー50の左右(L−R方向)の肩口から導入する。導入された第1及び第2務歯12、13列は、務歯案内通路50Tのフランジ50Fの内壁に沿って案内されて合流し、噛合状態となって図1に示す下方(D方向)の後口から排出される。
When the
また、上スライダー50を図1に示す下方(D方向)に摺動させると、噛合状態にある第1及び第2務歯12、13列を後口から導入する。導入した噛合状態の第1及び第2務歯12、13列は、案内柱50Dに沿って左右方向(L−R方向)に分離した後に、図1に示す上方(U方向)の双方の肩口から排出される。
Further, when the
次に、図6〜図10を用いて、下スライダー60の構成について説明する。図6〜図10に示すように、下スライダー60の底部を形成している裏翼片63における下方の部分(D方向の部分)の左右方向(L−R方向)中央部からは、案内柱60Dが立設している。この案内柱60Dは、その後口側に頂点を有しており、更に、その頂点から肩口に向けて幅方向の肉厚を漸次増加させる傾斜面を有し、肩口側では、変曲点を介して幅方向の肉厚を漸次減少させる傾斜面を備えている。また、同案内柱60Dの表面(T方向)側には、表翼片62(図7参照)が形成されている。表翼片62の表面(T方向)には、使用者が操作する引手(図示せず)が傾倒自在に配置されている。
Next, the configuration of the
下スライダー60の表翼片62及び裏翼片63の左右(L−R方向)両側縁部からは、対向する翼片側に向けて左右のフランジ60Fを延設してある。表翼片62、裏翼片63、及びフランジ60Fにより囲まれるスライダーの内部には、平面視Y字型の空間であって左右一対の第1務歯12列及び第2務歯13列を挿通する務歯案内通路60Tを形成してある。
From left and right (LR direction) both side edge portions of the
表翼片62からは、自動停止装置付スライダーとして機能させる際の停止爪64(図6〜図10参照)を、務歯案内通路60T内に進退可能に突出させてある。停止爪64は、例えば使用者が引手から手を離すと、付勢手段(図示せず)の働きにより自動的に務歯案内通路60T内に進出して、噛合状態にある第1務歯12列又は第2務歯13列の隙間に入り込んで、下スライダー60の位置を固定するためのものである。また、使用者が引手を操作する際に、引手を引っ張ると、付勢手段の付勢力に対抗して停止爪64が務歯案内通路60Tから引き上げられる。すると、第1務歯12列又は第2務歯13列の隙間から停止爪64が抜けて、固定されていた下スライダー60が摺動可能な状態となる。
A stop pawl 64 (see FIGS. 6 to 10) for functioning as a slider with an automatic stop device is projected from the
下スライダー60における案内柱60Dの左右両側(L−R方向)には、務歯案内通路60Tの肩口がそれぞれ開口している。下スライダー60の上部(U方向の部分)には、務歯案内通路60Tの後口が開口している。フランジ60Fの端縁部分には、当該フランジ60Fの端縁に沿ってテープ挿通路が形成されている。当該テープ挿通路は、務歯案内通路60Tに挿通した第1及び第2務歯12、13列を取着しているファスナーテープ11を、務歯案内通路60Tから下スライダー60の外部に取り出す隙間であり、下スライダー60の摺動時において、ファスナーテープ11が摺接する部分である。
On the left and right sides (LR direction) of the
逆開きスライドファスナー10における上スライダー50及び下スライダー60は、それぞれ第1及び第2務歯12、13列を務歯案内通路50T、60T内に挿通した状態で、前述のように下スライダー60が上スライダー50よりも蝶棒30及び箱棒40側に配されており、しかも、上スライダー50の後口と下スライダー60の後口とを対向するように配置している。
As described above, the
下スライダー60を図1に示す上方(U方向)に摺動させると、噛合状態にある第1及び第2務歯12、13列を後口から導入する。導入した噛合状態の第1及び第2務歯12、13列は、案内柱60Dに沿って左右方向(L−R方向)に分離した後に、図1に示す下方(D方向)の双方の肩口から排出される。
When the
また、左右の第1及び第2務歯12、13列を務歯案内通路60T内に挿通した状態で、下スライダー60を図1に示す下方(D方向)に摺動させると、分離状態にある第1及び第2務歯12、13列を、下スライダー60の左右(L−R方向)の肩口から導入する。導入した第1及び第2務歯12、13列は、務歯案内通路60Tのフランジ50Fの内壁に沿って案内されて合流し、噛合状態となって図1に示す上方(U方向)の後口から排出される。
Further, when the
更に下スライダー60を下方(D方向)に下げてゆくと、箱棒40と蝶棒30とが下スライダー60の肩口から導入され、箱棒40の下端部に形成されているストッパー46が下スライダー60の肩口部分に当接して停止する。この位置が下スライダー60の最下端となる。
When the
左右の第1及び第2務歯12、13同士の全ての噛合を分離させる際には、下スライダー60を最下端まで移動させた状態で、更に上スライダー50の後口が下スライダー60の後口に当接する位置まで上スライダー50を下方(D方向)に下げる。すると、全ての第1及び第2務歯12、13列の噛合が外れた状態となる。次に、この状態で第1ファスナーストリンガー16の下端の補強フィルム24部分を把持して、蝶棒30を上方(U方向)に引き上げる。すると、蝶棒30を上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T、60Tから抜き取ることができ、左右の第1ファスナーストリンガー16と第2ファスナーストリンガー17とを開離させることができる。
When separating all the meshes between the left and right first and
一旦、左右の第1ファスナーストリンガー16と第2ファスナーストリンガー17とを開離させた状態から、再び結合させる際には、第1ファスナーストリンガー16の下端の補強フィルム24部分を把持して、蝶棒30を上スライダー50の左方向(L方向)の肩口から挿入する。蝶棒30を上スライダー50の肩口から挿入してゆき、蝶棒30の先端部が下スライダー60の務歯案内通路60T内を下方(D方向)に向かって摺動している状態が、図6に示す状態である。
When the left and right
図6に示す状態で蝶棒30を更に深く挿入してゆく場合においては、蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fと上スライダー50のフランジ50Fとが摺接し、蝶棒30の案内面33と上スライダー50の案内柱50Dとが摺接しながら、蝶棒30が下方(D方向)に向けて移動することになる。
In the state shown in FIG. 6, when inserting the
図6に示す状態から蝶棒30を更に深く挿入してゆくと、蝶棒30の先端部における表壁30Tに停止爪64が当接する。蝶棒30の先端部には、蝶棒30の肉厚を漸減させるように表壁30Tを徐々に裏壁30B側に向けて傾斜させた爪案内斜面39を形成してあり、その爪案内斜面39に停止爪64が当接する。爪案内斜面39に停止爪64が当接した状態で、更に蝶棒30を下方(D方向)に向けて挿入してゆくと、蝶棒30の爪案内斜面39上を停止爪64が摺接しながら、停止爪64が表面(T方向)側に向けて退避する(図7を参照)。このように蝶棒30の先端部は、下スライダー60の停止爪64が突出している部分を通過することができ、蝶棒30を更に下方(D方向)に向けて挿入してゆくことができる。
When the
この場合、爪案内斜面39が形成された蝶棒30の先端は、図7に示すように、同蝶棒30の表裏方向の中心線に対し、裏壁30B側に偏って形成されている。更に、蝶棒30の先端は、停止爪64が務歯案内通路60Tに突出した状態において、停止爪64の突出端よりも裏面(B方向)側に位置する。
In this case, as shown in FIG. 7, the tip of the
特に、この爪案内斜面39は、第1傾斜部30Eが形成される箇所に連続して形成されている。つまり、爪案内斜面39は、前記延長線ELを渡るように横切って形成されており、同爪案内斜面39は、延長線ELと交差している第1傾斜部30E側の蝶棒表面に配されている。このため、蝶棒30の先端部における表面は、爪案内斜面39と第1傾斜部30Eの湾曲面とが相俟って球面状を呈することとなる。これにより、例えば蝶棒30を挿入する際に、蝶棒30の挿入を直線的に又は回転を伴いながら行っても、下スライダー60の停止爪64を爪案内斜面39に確実に当接させて表面(T方向)側に案内でき、同停止爪64を安定して退避させることができる。
In particular, the
図6及び図7に示す状態から更に蝶棒30を直進させながら挿入してゆくと、図8及び図9に示すように、蝶棒30の先端部における箱棒摺接側縁30C側の第1傾斜部30Eが、下スライダー60の案内柱60Dに対面する。このとき蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fは、上スライダー50のフランジ50Fと接触しており、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cは、箱棒40の対向側縁40Cと接触し、下スライダー60の案内柱60Dとは僅かに離間しているものの、案内柱60Dと対面した状態となる(なお、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cと下スライダー60の案内柱60Dとは接触した状態であっても良い)。
When the
この蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cが下スライダー60の案内柱60Dと最も近づく部分を近接点CPと定義する。また、蝶棒30を上スライダー50及び下スライダー60の務歯案内通路50T、60内に挿入してゆく際に、下スライダー60の案内柱60Dと対向する蝶棒30における箱棒摺接側縁30Cの湾曲形状の範囲を、対面領域と定義する。
A portion where the box bar sliding
特に、図8に表すような蝶棒30を挿入し、蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fが上スライダー50のフランジ50Fと接触し、箱棒摺接側縁30Cが箱棒40の対向側縁40Cと接触した状態にあるとき、箱棒40の対向側縁40Cとの接触点から蝶棒30の先端に向かうる箱棒摺接側縁30Cの範囲を、対面領域と定義する。
In particular, the
また、箱棒摺接側縁30Cと案内柱60Dとが対向又は対面するとは、図8〜図10に表すように蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cの面と案内柱60Dの表裏方向(T−B方向)を形成する壁面とが互いに向き合うことであり、それらの面が垂直となる場合は対面ではない。なお、蝶棒30と案内柱60Dとは離間した状態で互いに対面するとしているが、互いに接触するようにしても良い。更に、図8及び図9に示す実施例における近接点CPは、交差部NDよりも箱棒40側の近傍に位置している。
Further, the box bar sliding
従来の逆開きスライドファスナー910(図12参照)では、蝶棒930の頂端壁930Dが案内柱60Dに当接しないように、使用者が意識して第1ファスナーストリンガー916の下端の補強フィルム24を回転させながら、蝶棒930を挿入してゆく必要があった。言い換えると、従来の逆開きスライドファスナー910では、蝶棒930のフランジ摺接側縁930Fを、上スライダー50のフランジ50Fと接触させ、且つ、蝶棒30の対向側縁(箱棒摺接側縁)930Cを、箱棒40の対向側縁と接触させるように蝶棒930を挿入した場合、蝶棒930の頂端壁930Dが案内柱60Dに衝突し、蝶棒930の挿入が妨げられるという問題があった。
In the conventional reverse opening slide fastener 910 (see FIG. 12), the user is aware of the reinforcing
これに対して、本発明では、図8及び図9に示すように、蝶棒30の先端部側における箱棒摺接側縁30Cの第1傾斜部30Eを、蝶棒30の先端部に向けて箱棒40側から離間する方向に傾斜した傾斜面(湾曲面)に形成してある。即ち、蝶棒30の先端部が、先端部に向けて徐々にフランジ摺接側縁30F側に傾斜させた傾斜面に形成してある。そして、この傾斜面は、同傾斜面が下スライダー60の案内柱60Dと対面する対面領域となるように、案内柱60Dとの位置関係を定めて形成されている。
In contrast, in the present invention, as shown in FIGS. 8 and 9, the first
つまり、第1傾斜部30Eの傾斜面は、蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fが上スライダー50のフランジ50Fに摺接し、且つ、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cが箱棒40の対向側縁40Cに摺接した状態のときに、下スライダー60における案内柱60Dから離間する角度で傾斜した形状に形成されている(なお、第1傾斜部30Eの傾斜面は、案内柱60Dの蝶棒側側面に接する角度で傾斜した形状に形成されていても良い)。このような第1傾斜部30Eを有する蝶棒30を構成することにより、蝶棒30の先端が下スライダー60の案内柱60Dに接触することを回避でき、更には、蝶棒30の対面領域が案内柱60Dと接触することも回避でき、円滑な蝶棒挿入操作が可能となる。
That is, the inclined surface of the first
またこの場合、蝶棒30は、箱棒摺接側縁30Cの箱棒40と接触する接触点と、箱棒摺接側縁30Cの延長線ELと交差する交差部NDとの間の間隔(距離)を、同接触点から下スライダー60の案内柱60Dの頂点までの間隔(距離)よりも大きくして構成されている。しかも、蝶棒30の第1傾斜部30Eにおける側面形状は、連続した湾曲面形状に形成されている。これにより、蝶棒30が下スライダー60の案内柱60Dに接触することを確実に回避でき、より安定した蝶棒挿入操作が可能となる。
Further, in this case, the
更に、蝶棒30のフランジ摺接側縁30F側に形成した第2傾斜部30Gは、前述のように第1傾斜部30Eよりも傾斜角度の変化が緩やかに形成されているため、蝶棒30を挿入する際に、蝶棒30の第2傾斜部30Gが下スライダー60のフランジ60Fに接触することもない。
Further, since the second
なお、例えば蝶棒30を上スライダー50の肩口から挿入する際に、同蝶棒30を少し回転させながら挿入することにより、蝶棒30のフランジ摺接側縁30Fが上スライダー50のフランジ50Fに摺接するものの、蝶棒30の箱棒摺接側縁30Cが箱棒40の対向側縁40Cに摺接しない場合がある。この場合は、従来と同様に、蝶棒30の先端が下スライダー60の案内柱60Dに衝突することを回避し、蝶棒挿入操作を円滑に行うことができる。
For example, when the
続いて、図8及び図9に示す状態から、更に蝶棒30を下方(D方向)に向けて挿入してゆくと、徐々に蝶棒30は箱棒40と平行になるように回転してゆき、図10に示すように、蝶棒30を最下端まで円滑に挿入することができる。なお、図10には示してないが、蝶棒30の第1係止部34(図3参照)が箱棒40の第2係止部44(図3参照)に当接することによって、蝶棒30を最下端に位置決めすることができる。また、蝶棒30が箱棒40と平行になるとは、蝶棒30における箱棒摺接側縁30Cの平面部又はフランジ摺接側縁30Fの平面部と、箱棒40の対向側縁40Cとが互いに平行になることを言う。
Subsequently, when the
以上のように、本発明の逆開きスライドファスナー10は、従来では蝶棒の先端が下スライダーの案内柱に衝突するような角度で蝶棒を挿入した場合でも、蝶棒30の先端が下スライダー60の案内柱60Dに衝突することを確実に回避して、同蝶棒30を最下端位置まで安定して挿入することができるものである。
As described above, the reverse
この図10に示す状態では、逆開きスライドファスナー10の蝶棒30の先端部と、箱棒40の先端部とは、逆開きスライドファスナー10の長手方向において、略同一の位置になるように構成されている。そして、図10に示す状態において蝶棒30の先端部の位置は、下スライダー60における案内柱60Dの上方(U方向)頂部(後口側頂部)から、蝶棒下端位置までの寸法DPだけ下方(D方向)に下がった位置である。
In the state shown in FIG. 10, the tip of the
蝶棒30の先端が、下スライダー60の案内柱60Dよりも下方(U方向)に位置していることによって、下スライダー60を最下端から上方(U方向)に向けて摺動させる際に、蝶棒30の先端部を下スライダー60の肩口の方向に向かわせることが容易となる。したがって、円滑な開き動作を行うことができる。なお、下スライダー60と蝶棒30とが最下端に存在する状態では、蝶棒30の先端部と箱棒40の先端部とは下スライダー60の務歯案内通路60T内に隠れた状態となっている。
When the tip of the
上述したスライドファスナー10の第1及び第2務歯12,13には、金属製や樹脂製の務歯を使用することができる。また本発明では、線状のモノフィラメントをコイル状に巻回したコイル状務歯をファスナーテープに縫着しても良く、スライドファスナーとして通常使用できる務歯が使用可能である。
As the first and
本発明は、上開き及び逆開きが可能で、かつ開離嵌挿が可能な逆開きスライドファスナーに対して適用することができる。このような逆開きスライドファスナーの用途としては、ジャケットやコートにおける左右の前身頃を開閉する用途、スポーツウェア、その他の用途に用いることができる。 The present invention can be applied to a reverse-opening slide fastener that can be opened upward and reversely and that can be opened and closed. Such reverse opening slide fasteners can be used for opening and closing the left and right front bodies of jackets and coats, sportswear, and other uses.
10、910 逆開きスライドファスナー
11 ファスナーテープ
12 第1務歯
13 第2務歯
14 芯部
16、916 第1ファスナーストリンガー
17 第2ファスナーストリンガー
18 上止具
22 開離嵌挿具
24 補強フィルム
30、930 蝶棒
30C 箱棒摺接側縁
30E 第1傾斜部
30F、40F、930F フランジ摺接側縁
30G 第2傾斜部
30T 表壁
30B 裏壁
32 第1係止案内片
33、43 案内面
34 第1係止部
36 逃げ溝
37、937 柱案内斜面
38 噛合突起
39 爪案内斜面
40 箱棒
40C、930C 対向側縁
42 第2係止案内片
44 第2係止部
46 ストッパー
50 上スライダー
50D、60D 案内柱
50F、60F フランジ
50T、60T 務歯案内通路
53、63 裏翼片
54、64 停止爪
60 下スライダー
62 表翼片
64 停止爪
930D 頂端壁
CP 近接点
DP 案内柱の上方頂部から蝶棒下端位置までの寸法
EL 延長線
ND 交差部10, 910 Reverse
Claims (3)
前記蝶棒(30)は、前記第1ファスナーストリンガー(16)の第1務歯列の端部に隣接し、前記第1ファスナーストリンガー(16)のファスナーテープ(11)のテープ対向側縁に沿ってテープ表裏面に固着された細長い棒状部分と、蝶棒先端にかけて前記箱棒(40)から離間する方向に湾曲する先端部分とを備え、
前記蝶棒(30)は、前記箱棒(40)側の箱棒摺接側縁(30C)と、前記箱棒摺接側縁(30C)の反対側に配されたテープ内方側のフランジ摺接側縁(30F)とを備え、
前記蝶棒(30)の前記先端部分における前記箱棒摺接側縁(30C)に、前記蝶棒(30)の前記箱棒摺接側縁(30C)側の側面がテープ長さ方向に対して屈曲するように、前記蝶棒(30)の先端にかけて前記箱棒(40)から離間する方向に傾斜した第1傾斜部(30E)が形成され、前記先端部分における前記フランジ摺接側縁(30F)に、前記蝶棒(30)の前記フランジ摺接側縁(30F)側の側面がテープ長さ方向に対して屈曲するように、前記蝶棒(30)の先端にかけて前記箱棒(40)から離間する方向に傾斜した第2傾斜部(30G)が形成され、
前記蝶棒(30)の前記細長い棒状部分における前記フランジ摺接側縁(30F)に、テープ長さ方向に平行な平面部が形成され、
前記第1傾斜部(30E)の前記箱棒(40)側の側面は、前記上下スライダー(50,60)への前記蝶棒(30)の挿入時に、前記下スライダー(60)の前記案内柱(60D)から回避する方向に連続して湾曲する湾曲面に形成され、
前記湾曲面は、前記ファスナーテープの表裏方向から見たとき、前記フランジ摺接側縁(30F)の前記平面部を前記蝶棒(30)の先端側に延長した延長線(EL)を含むテープ表裏方向に沿った平面に対し、交差してなり、
前記下スライダー(60)は、前記表翼片(62)に配され、前記務歯案内通路内に突出する停止爪(64)を有し、
前記先端部分の前記停止爪(64)側の表面における前記第1傾斜部(30E)側に、前記箱棒摺接側縁(30C)から蝶棒先端にかけて、前記蝶棒先端に向けて同蝶棒(30)の肉厚を漸減させるように傾斜するとともに、前記箱棒摺接側縁(30C)に向けて同蝶棒(30)の肉厚を漸減させるように傾斜した爪案内斜面(39)が形成され、
前記蝶棒(30)は、前記ファスナーテープ(11)の下端縁より延出した延出部分を備え、前記蝶棒(30)の先端は、前記ファスナーテープのテープ表裏方向における厚さ中心位置よりテープ裏面側に偏って配され、
前記爪案内斜面(39)は、前記蝶棒(30)が前記下スライダー(60)の務歯案内通路(60T)内に挿入されると前記停止爪(64)が当接し、また、前記停止爪(64)が当接した状態で前記蝶棒(30)が更に挿し込まれると、前記停止爪(64)が摺接しながら前記蝶棒(30)の表面側に退避するように構成されてなる、
ことを特徴とする逆開きスライドファスナー。 A pair of left and right first and second fastener stringers (16, 17), and a butterfly stick (30) and a box stick (40) disposed at the lower ends of opposite side edges of the first and second fastener stringers (16, 17) ) And an upper slider (50) and a lower slider (60) for opening and closing the first and second fastener stringers (16, 17), and the upper and lower sliders (50, 60) are oriented so that the rear openings face each other. And the butterfly pin (30) from the shoulder of the upper slider (50) to the front and back wing pieces (53, 62, 63) of the upper and lower sliders (50, 60). In the reverse opening slide fastener that can be inserted beyond the top of the guide post (60D) of the lower slider (60) at the tip of the butterfly pin (30) when inserted into
The butterfly stick (30) is adjacent to the end of the first engagement tooth row of the first fastener stringer (16) and along the tape-facing side edge of the fastener tape (11) of the first fastener stringer (16). An elongated rod-like portion fixed to the front and back surfaces of the tape, and a tip portion that curves in a direction away from the box rod (40) over the tip of the butterfly pin,
The butterfly bar (30) is a box bar sliding contact side edge (30C) on the box bar (40) side and a tape inner flange disposed on the opposite side of the box bar sliding contact side edge (30C). With sliding contact edge (30F),
The side surface on the box bar sliding contact side edge (30C) side of the butterfly bar (30) is in the tape length direction on the box bar sliding contact side edge (30C) at the tip portion of the butterfly bar (30). A first inclined portion (30E) inclined in a direction away from the box bar (40) is formed toward the tip of the butterfly stick (30) so as to be bent, and the flange sliding contact side edge ( 30F), the box bar (40) is extended over the tip of the butterfly bar (30) so that the side surface on the flange sliding contact side edge (30F) side of the butterfly bar (30) is bent with respect to the tape length direction. A second inclined portion (30G) inclined in a direction away from
A flat portion parallel to the tape length direction is formed on the flange sliding contact side edge (30F) of the elongated rod-shaped portion of the butterfly rod (30) ,
The side surface of the first inclined part (30E) on the box bar (40) side is the guide column of the lower slider (60) when the butterfly bar (30) is inserted into the upper and lower sliders (50, 60). (60D) is formed on a curved surface that curves continuously in a direction avoiding from,
The curved surface includes an extension line (EL) obtained by extending the flat portion of the flange sliding contact side edge (30F) to the tip side of the butterfly stick (30) when viewed from the front and back direction of the fastener tape. It intersects the plane along the front and back direction,
The lower slider (60) is disposed on the front wing piece (62), and has a stop claw (64) protruding into the engagement tooth guide passage,
On the surface of the front end portion on the stop claw (64) side on the first inclined portion (30E) side , from the box bar sliding contact side edge (30C) to the tip of the butterfly stick, toward the tip of the butterfly stick, the same butterfly rod (30) with inclined so as to gradually decrease the thickness of the box Bosuri contact edge inclined nail guide slopes so towards the (30C) gradually decreasing the thickness of the insert pin (30) (39 ) Is formed,
The butterfly pin (30) includes an extending portion extending from a lower end edge of the fastener tape (11), and the tip of the butterfly rod (30) is located at a thickness center position in the tape front and back direction of the fastener tape. Arranged on the back side of the tape ,
When the butterfly pin (30) is inserted into the tooth guide passage (60T) of the lower slider (60), the claw guide slope (39) contacts the stop claw (64), and the stop When the butterfly pin (30) is further inserted while the claw (64) is in contact, the stop claw (64) is configured to retract to the surface side of the butterfly pin (30) while sliding. Become,
A reverse-opening slide fastener.
前記箱棒摺接側縁(30C)における前記第1傾斜部(30E)と前記フランジ摺接側縁(30F)における前記第2傾斜部(30G)との間の幅寸法が、前記蝶棒(30)の先端に向かうに従って減少してなる、
ことを特徴とする逆開きスライドファスナー。 In the reverse opening slide fastener of Claim 1,
The width dimension between the first inclined part (30E) at the box bar sliding contact side edge (30C) and the second inclined part (30G) at the flange sliding contact side edge (30F) is the butterfly pin ( 30) decreasing towards the tip,
A reverse-opening slide fastener.
前記爪案内斜面(39)は、前記延長線(EL)を横切って形成されてなる、
ことを特徴とする逆開きスライドファスナー。 In the reverse opening slide fastener of Claim 1,
The claw guide slope (39) is formed across the extension line (EL),
A reverse-opening slide fastener.
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2009/065943 WO2011030448A1 (en) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | Reverse opening slide fastener |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2011030448A1 JPWO2011030448A1 (en) | 2013-02-04 |
JP5430664B2 true JP5430664B2 (en) | 2014-03-05 |
Family
ID=43732133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011530706A Active JP5430664B2 (en) | 2009-09-11 | 2009-09-11 | Reverse opening slide fastener |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20120167354A1 (en) |
EP (1) | EP2476332B1 (en) |
JP (1) | JP5430664B2 (en) |
KR (1) | KR101356242B1 (en) |
CN (1) | CN102481039B (en) |
ES (1) | ES2621201T3 (en) |
HK (1) | HK1167582A1 (en) |
TW (1) | TWI403285B (en) |
WO (1) | WO2011030448A1 (en) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2622426T3 (en) * | 2008-12-26 | 2017-07-06 | Ykk Corporation | Zip closure with cursor insert |
CN102655779B (en) * | 2009-12-25 | 2015-06-10 | Ykk株式会社 | Reverse opening slide fastener |
WO2011161784A1 (en) * | 2010-06-23 | 2011-12-29 | Ykk株式会社 | Slide fastener |
JP5832522B2 (en) * | 2011-03-30 | 2015-12-16 | Ykk株式会社 | Slide fastener with open fitting insert |
TWI631916B (en) * | 2017-05-24 | 2018-08-11 | 中傳企業股份有限公司 | Zipper head assembly structure and pin-shaped assembly thereof |
CN107692413A (en) | 2017-11-17 | 2018-02-16 | 理想拉链(江苏)有限公司 | A kind of dock pull head |
WO2019116514A1 (en) * | 2017-12-14 | 2019-06-20 | Ykk株式会社 | Slide fastener |
CN108685286B (en) * | 2018-07-24 | 2023-12-19 | 江苏戴世拉链科技有限公司 | Bolt component for zipper |
JP6712623B2 (en) * | 2018-08-20 | 2020-06-24 | 松本ナ−ス産業株式会社 | Sewing products with slide fasteners |
USD887895S1 (en) * | 2018-08-31 | 2020-06-23 | Ykk Corporation | Insert pin for slide fastener |
WO2021070345A1 (en) * | 2019-10-10 | 2021-04-15 | Ykk株式会社 | Metallic element and slide fastener |
WO2021090494A1 (en) * | 2019-11-08 | 2021-05-14 | Ykk株式会社 | Slide fastener |
JP7356879B2 (en) * | 2019-11-22 | 2023-10-05 | Ykk株式会社 | Opening tools and reverse opening slide fasteners |
DE102019008395B4 (en) * | 2019-12-03 | 2021-08-12 | Cosimo Emanuel Jann | Magnetic locking system with twist-lock mechanism |
CN116348010A (en) * | 2020-10-28 | 2023-06-27 | Ykk株式会社 | Separating insert for double-open-end zipper |
DE112021007061T5 (en) * | 2021-02-12 | 2023-11-23 | Ykk Corporation | zipper |
US11877629B1 (en) * | 2023-02-04 | 2024-01-23 | Kcc Zipper Co., Ltd. | Bottom stop device of double-open end zipper and assembly structure thereof |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5554012U (en) * | 1978-10-09 | 1980-04-12 | ||
JPS6014713U (en) * | 1983-07-12 | 1985-01-31 | ワイケイケイ株式会社 | Slide fastener |
JP2000106917A (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Ykk Corp | Reverse parting and separation fittings of slide fastener |
JP3621040B2 (en) * | 2000-10-31 | 2005-02-16 | Ykk株式会社 | Reverse opening and closing insert for slide fastener |
JP2006346364A (en) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Ykk Corp | Slide for slide fastener |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3175268A (en) * | 1963-10-23 | 1965-03-30 | Louis H Morin | Dual slider stop |
JPS5925227Y2 (en) * | 1978-06-15 | 1984-07-25 | ワイケイケイ株式会社 | Separation tool for slide fasteners |
AU519818B2 (en) * | 1978-10-09 | 1981-12-24 | Yoshida Kogyo K.K. | A separable slide fastener |
JPS6014731U (en) * | 1983-07-11 | 1985-01-31 | 斎藤 利世 | A toothbrush for the back side of teeth with two bent bristles in one set. |
JP2587759Y2 (en) * | 1992-10-29 | 1998-12-24 | ワイケイケイ株式会社 | Hidden slide fastener separable bottom stop |
GB2327709A (en) * | 1997-07-25 | 1999-02-03 | Ykk Europ Ltd | Snap fitted bottom stop for zip fastener |
JP3589440B2 (en) * | 1997-11-28 | 2004-11-17 | Ykk株式会社 | Hidden slide fastener release fitting |
JP3622885B2 (en) * | 1997-12-18 | 2005-02-23 | Ykk株式会社 | Separation fitting for slider with stop device |
JP3621006B2 (en) * | 1999-09-30 | 2005-02-16 | Ykk株式会社 | Slide fastener with slide fastener with open fastener and slider |
JP3733327B2 (en) * | 2001-12-20 | 2006-01-11 | Ykk株式会社 | Hidden slide fastener opening and closing tool |
JP2003334108A (en) * | 2002-05-20 | 2003-11-25 | Ykk Corp | Slide fastener with slider device |
JP4155933B2 (en) | 2004-03-05 | 2008-09-24 | Ykk株式会社 | Reverse opening tool for slide fastener |
GB0506680D0 (en) * | 2005-04-01 | 2005-05-11 | Ykk Europ Ltd | A readily burstable slide fastener |
JP4762108B2 (en) * | 2006-10-20 | 2011-08-31 | Ykk株式会社 | Slide fastener with reverse opening and closing insert |
JP4726876B2 (en) * | 2007-10-15 | 2011-07-20 | Ykk株式会社 | Reverse opening slide fastener |
EP2359709B1 (en) * | 2008-12-12 | 2014-02-12 | YKK Corporation | Slide fastener with a separable fitting |
US20100299887A1 (en) * | 2009-06-02 | 2010-12-02 | Yu-Pau Lin | Insertion pin and insertion pin assembly for zipper |
CN102655779B (en) * | 2009-12-25 | 2015-06-10 | Ykk株式会社 | Reverse opening slide fastener |
US9072347B2 (en) * | 2010-09-06 | 2015-07-07 | Ykk Corporation | Slide fastener and slider for slide fastener |
-
2009
- 2009-09-11 WO PCT/JP2009/065943 patent/WO2011030448A1/en active Application Filing
- 2009-09-11 CN CN200980161359.4A patent/CN102481039B/en active Active
- 2009-09-11 ES ES09849226.7T patent/ES2621201T3/en active Active
- 2009-09-11 KR KR1020127003629A patent/KR101356242B1/en active IP Right Grant
- 2009-09-11 US US13/394,950 patent/US20120167354A1/en not_active Abandoned
- 2009-09-11 EP EP09849226.7A patent/EP2476332B1/en active Active
- 2009-09-11 JP JP2011530706A patent/JP5430664B2/en active Active
-
2010
- 2010-03-04 TW TW099106316A patent/TWI403285B/en active
-
2012
- 2012-08-23 HK HK12108277.3A patent/HK1167582A1/en not_active IP Right Cessation
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5554012U (en) * | 1978-10-09 | 1980-04-12 | ||
JPS6014713U (en) * | 1983-07-12 | 1985-01-31 | ワイケイケイ株式会社 | Slide fastener |
JP2000106917A (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Ykk Corp | Reverse parting and separation fittings of slide fastener |
JP3621040B2 (en) * | 2000-10-31 | 2005-02-16 | Ykk株式会社 | Reverse opening and closing insert for slide fastener |
JP2006346364A (en) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Ykk Corp | Slide for slide fastener |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2476332B1 (en) | 2016-12-14 |
TW201108963A (en) | 2011-03-16 |
ES2621201T3 (en) | 2017-07-03 |
EP2476332A1 (en) | 2012-07-18 |
CN102481039B (en) | 2014-10-29 |
KR20120031237A (en) | 2012-03-30 |
EP2476332A4 (en) | 2015-12-30 |
JPWO2011030448A1 (en) | 2013-02-04 |
KR101356242B1 (en) | 2014-01-28 |
HK1167582A1 (en) | 2012-12-07 |
TWI403285B (en) | 2013-08-01 |
US20120167354A1 (en) | 2012-07-05 |
WO2011030448A1 (en) | 2011-03-17 |
CN102481039A (en) | 2012-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5430664B2 (en) | Reverse opening slide fastener | |
JP4762108B2 (en) | Slide fastener with reverse opening and closing insert | |
EP2517595B1 (en) | Reverse opening slide fastener | |
JP4628329B2 (en) | Slide fastener with open fitting insert | |
JP4726876B2 (en) | Reverse opening slide fastener | |
EP1969958B1 (en) | Concealed type slide fastener | |
US8910352B2 (en) | Slide fastener | |
JP5220127B2 (en) | Separation insert for slide fastener | |
JP5832522B2 (en) | Slide fastener with open fitting insert | |
JP5143285B2 (en) | Slide fastener | |
JP5274662B2 (en) | Slide fastener | |
JP2002136309A (en) | Slide for slide fastener | |
JP5247823B2 (en) | Slide fastener with open fitting insert | |
JP5989103B2 (en) | Slider for slide fastener | |
TWI528913B (en) | Zipper with slider | |
CN114641219B (en) | Zipper fastener | |
WO2024034143A1 (en) | Slide fastener, and opening assembly for slide fastener |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121030 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121221 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20121228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130402 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5430664 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |