以下に、本願の開示する分類装置及び分類プログラムの実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例により開示する発明が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[実施例2に係る分類装置の構成]
次に、実施例2に係る分類装置200について説明する。図2を用いて、実施例2に係る分類装置200の構成の一例について説明する。図2は、実施例2に係る分類装置の構成の一例について説明するブロック図である。分類装置200は、図2に示す例では、入力部201と、出力部202と、記憶部300と、制御部400とを有する。
図3を用いて、実施例2に係る分類装置200の全体像について説明する。図3は、実施例2に係る分類装置の全体像について説明する図である。図3において、501は、遺族を示し、502は、亡くなった旨を通知する通知先を示し、503は、差出人から受取人に送付されるカードを示す。カード503は、例えば、はがきや年賀状などが該当する。504は、携帯電話を示す。
図3のステップS1に示すように、分類装置200は、遺族501から故人の個人情報を受け付けると、ステップS2に示すように、個人情報を分類する。例えば、分類装置200は、故人の個人情報として、故人の携帯電話504に記憶された個人情報や、故人を受取人とするカード503などを受け付ける。そして、図3のステップS3に示すように、分類装置200は、分類結果に基づいて決定される通知先502に対して、亡くなった旨を通知する。例えば、分類装置200は、故人の親戚や友人に分類された人々に対して、亡くなった旨を通知する。
図2の説明に戻る。入力部201は、制御部400と接続される。入力部201は、データや指示を利用者から受け付け、受け付けたデータや指示を制御部400に入力する。入力部201は、スキャナやネットワーク端子、各種データ入力端子などが該当する。出力部202は、制御部400と接続される。出力部202は、制御部400からデータを受け付け、受け付けたデータを出力する。出力部202は、モニタやディスプレイ、各種データ出力端子などが該当する。なお、入力部201によって受け付けられるデータや指示の詳細や、出力部202によって出力されるデータの詳細については、ここでは説明を省略し、関係する各部について説明する際に併せて説明する。
記憶部300は、制御部400と接続される。記憶部300は、制御部400による各種分類処理に用いられるデータを記憶する。記憶部300は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどが該当する。記憶部300は、図2に示す例では、個人情報テーブル301と、画像データテーブル302と、キーワードマスタテーブル303と、設定マスタテーブル304と、色情報マスタテーブル305と、通知設定マスタテーブル306とを有する。
個人情報テーブル301は、分類対象となる個人情報を記憶する。例えば、個人情報テーブル301は、故人を受取人とするはがきの差出人についての個人情報や、故人の携帯電話504に記憶された個人情報を記憶する。例えば、図4に示すように、個人情報テーブル301は、「No.」に対応付けて、「グループ名称」と「氏名」と「郵便番号」と「住所」と「電話番号」と「E−mail」と「年度」と「通知設定」とを記憶する。なお、図4は、実施例2における個人情報テーブルによって記憶された情報の一例について説明する図である。
図4において、「No」は、個人情報テーブル301に記憶された個人情報を識別する識別情報を示す。「グループ名称」は、交友関係のグループを識別する情報である。後述するように、制御部400は、個人情報テーブル301に記憶された個人情報を交友関係ごとに分類する。個人情報テーブル301に記憶された「グループ名称」は、制御部400による分類結果となる交友関係のグループを示す。交友関係のグループとは、例えば、故人の親族が該当する「親族」や、故人の友人が該当する「友人」、故人と関係のあった法人が該当する「法人」などが該当する。また、交友関係のグループとは、例えば、故人と親交のあった人が該当する「親交」や、故人と疎遠だった人が該当する「疎遠」、上述したグループのいずれにも該当しないことを示す「その他」などが該当する。
図4において、「氏名」は、氏名や法人の名称を示す。「郵便番号」と「住所」と「E−mail」と「電話番号」とは、それぞれ、連絡先を示す。「年度」は、故人に連絡があった日時に関する情報を示す。図4には、年度として、個人情報テーブル301が、各年度において連絡があったか否かを示す情報を記憶する場合を例に示した。年度「○」である場合には、対応する年度において故人に連絡があったことを示し、年度「×」である場合には、対応する年度において故人に連絡がなかったことを示す。例えば、図4に示す例では、10年度「○」は、10年度に故人に連絡があったことを示す。なお、以下では、個人情報テーブル301が、年度として、各年度における連絡の有無を用いる場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、個人情報テーブル301は、日付そのものを記憶しても良く、各年度における連絡の回数を記憶しても良い。
図4において、「通知設定」は、亡くなった旨を通知するか否かを示す情報である。通知設定「通知する」である場合には、亡くなった旨を通知することを示し、通知設定「通知しない」である場合には、亡くなった旨を通知しないことを示す。後述するように、制御部400は、個人情報テーブル301に記憶された個人情報について、亡くなった旨を通知するかしないかを設定する。個人情報テーブル301に記憶された通知設定は、制御部400による設定結果を示す。
図4に示す例では、個人情報テーブル301は、No「0001」に対応付けて、グループ名称「親族」と、氏名「山田太郎」と、郵便番号「888−8888」と、住所「福岡市○○」と、電話番号「092−XXX−XXXX」とを記憶する。また、個人情報テーブル301は、No「0001」に対応付けて、E−mail「null」を記憶する。また、個人情報テーブル301は、No「0001」に対応付けて、10年度から1年度すべてについて「○」を記憶する。また、個人情報テーブル301は、No「0001」に対応付けて、通知設定「通知する」を記憶する。なお、「null」は、何のデータも含まれない状態を示す。
つまり、図4に示す例では、個人情報テーブル301は、「山田太郎」が「親族」に分類されたことを記憶する。また、個人情報テーブル301は、山田太郎の郵便願号が「888−8888」であることを記憶し、住所が「福岡市○○」であることを記憶し、電話番号「092−XXX−XXXX」であることを記憶する。また、個人情報テーブル301は、山田太郎のE−mailは記憶していない。また、個人情報テーブル301は、10年度から1年度の間のそれぞれの年度において、山田太郎から故人に連絡があったことを記憶する。また、個人情報テーブル301は、山田太郎に対して亡くなった旨を通知することを記憶する。また、個人情報テーブル301は、No「0001」と同様に、他のNoについても情報を記憶する。
個人情報テーブル301に記憶された情報のうち「氏名」「郵便番号」「住所」「E−mail」「電話番号」「年度」については、制御部400の登録処理部403によって入力される。個人情報テーブル301に記憶された情報のうち「グループ名称」については、制御部400の分類部404によって入力される。個人情報テーブル301に記憶された情報のうち「通知設定」については、制御部400の通知先設定部405によって入力される。また、個人情報テーブル301に記憶された情報は、制御部400の分類部404や通知先設定部405、通知処理部406によって用いられる。
図2の説明に戻る。画像データテーブル302は、図5に示すように、画像データを記憶する。図5は、実施例2における画像データテーブルによって記憶された情報の一例について説明する図である。例えば、画像データテーブル302は、「No」や「氏名」に対応付けて、「画像データ」を記憶する。図5に示す例では、画像データテーブル302は、No「0001」や氏名「山田太郎」に対応付けて、画像データ「A」を記憶する。なお、図5に示す例では、画像データを「A」や「B」などのアルファベットを用いて表した。
ここで、画像データテーブル302によって記憶される画像データは、例えば、入力部201がカードを光学的に読み取ることで作成された画像データや、利用者がスキャナを用いて作成した画像データなどが該当する。画像データテーブル302によって記憶される情報は、制御部400の登録処理部403によって入力され、制御部400の分類部404によって用いられる。
キーワードマスタテーブル303や設定マスタテーブル304、色情報マスタテーブル305は、以下に説明するように、制御部400による処理において用いられる分類条件を記憶する。なお、キーワードマスタテーブル303や設定マスタテーブル304、色情報マスタテーブル305に記憶された情報が如何に用いられるかについては、制御部400について説明する際に記載し、ここでは簡単に説明するにとどめたり、説明を省略したりする。
キーワードマスタテーブル303は、図6に示すように、氏名に関するキーワードに対応付けて、グループ名称を記憶する。図6は、実施例2におけるキーワードマスタテーブルによって記憶された情報の一例について説明する図である。例えば、キーワードマスタテーブル303は、キーワード「山田」に対応付けて、グループ名称「親族」を記憶する。つまり、例えば、キーワードマスタテーブル303は、氏名に「山田」が含まれている場合に、制御部400が「親族」に分類することを記憶する。また、キーワードマスタテーブル303は、キーワード「山田」と同様に、他のキーワードについてもグループ名称を記憶する。
キーワードマスタテーブル303に記憶された情報は、制御部400による分類処理に先だって、分類装置200の製造者や利用者によって入力されたり、後述するように制御部400によって入力されたりする。キーワードマスタテーブル303に記憶された情報は、制御部400の分類部404によって用いられる。
設定マスタテーブル304は、図7に示すように、親族分類処理についての設定や、英数字分類処理についての設定、親交分類処理についての設定、疎遠分類処理についての設定などを記憶する。図7は、実施例2における設定マスタテーブルによって記憶された情報の一例について説明する図である。
親族分類処理とは、氏名の苗字ごとに個人情報を分類し、閾値以上の個人情報が分類された苗字であるか否かに基づいて、個人情報を分類する処理を示す。つまり、親族分類処理では、同一の苗字となる個人情報の数を用いて、個人情報を分類する。以下では、同一の苗字となる個人情報の数が閾値以上ある場合に「親族」に分類する場合を用いて説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、同一の苗字となる氏名の数が閾値以上ある場合に、「親族」以外のグループに分類しても良い。
例えば、図7に示すように、設定マスタテーブル304は、親族分類処理を実行するか否かを示す「親族分類」と、親族分類処理にて用いる閾値を示す「親族件数」とを記憶する。例えば、図7に示す例では、設定マスタテーブル304は、親族分類「する」と親族件数「3件」とを記憶する。つまり、設定マスタテーブル304は、制御部400が親族分類処理を実行することを記憶し、同一の苗字となる氏名の数が「3件」以上ある場合に「親族」に分類することを記憶する。
英数字分類処理とは、氏名に英数字が含まれるか否かを用いて、個人情報を分類する処理を示す。以下では、氏名に英数字が含まれる場合に「法人」に分類する場合を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、氏名に英数字が含まれる場合に、「法人」以外のグループに分類しても良い。
例えば、図7に示すように、設定マスタテーブル304は、英数字分類処理を実行するか否かを示す「英数字分類」を記憶する。図7に示す例では、設定マスタテーブル304は、英数字分類「する」を記憶する。つまり、設定マスタテーブル304は、制御部400が英数字分類を実行することを記憶する。
親交分類処理や疎遠分類処理は、故人への連絡の頻度を用いて、個人情報を分類する処理を示す。具体的には、親交分類処理では、閾値以上の年度において連絡があったか否かを用いて、個人情報を分類する。以下では、親交分類処理では、閾値以上の年度において連絡があった場合に「親交」に分類する場合を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、閾値以上の年度において連絡がある場合に、「親交」以外のグループに分類しても良い。
例えば、図7に示すように、設定マスタテーブル304は、親交分類処理を実行するか否かを示す「親交分類」と、親交分類処理にて用いる閾値を示す「親交年数」を記憶する。図7に示す例では、設定マスタテーブル304は、親交分類「する」と親交年数「3年/5年」を記憶する。つまり、設定マスタテーブル304は、制御部400が親交分類処理を実行することを記憶し、直近5年以内に3年以上連絡がある場合に「親交」に分類することを記憶する。
また、疎遠分類処理では、閾値以上の年度において連絡がなかった否かを用いて、個人情報を分類する。以下では、疎遠分類処理では、閾値以上の年度において連絡がなかった場合に「疎遠」に分類する場合を用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、閾値以上の年度において連絡がない場合に、「疎遠」以外のグループに分類しても良い。
例えば、図7に示すように、設定マスタテーブル304は、疎遠分類処理を実行するか否かを示す「疎遠分類」と、疎遠分類処理にて用いる閾値を示す「疎遠年数」とを記憶する。図7に示す例では、設定マスタテーブル304は、疎遠分類「する」と疎遠年数「3年」を記憶する。つまり、設定マスタテーブル304は、制御部400が疎遠分類処理を実行することを記憶し、直近3年に連絡がない場合に「疎遠」に分類することを記憶する。
設定マスタテーブル304に記憶された情報は、制御部400による分類処理に先だって、分類装置200の製造者や利用者によって入力される。例えば、図8に示すような入力画面を用いて、利用者が設定する。図8は、実施例2における入力画面の一例を示す図である。図8において、601は、入力画面を示す。602a、603a、604a、605aは、それぞれ、「親族分類」「英数字分類」「親交分類」「疎遠分類」を受け付けるフィールドを示す。602bは、「親族件数」を受け付けるフィールドを示す。604b及び604cは、「親交年数」を受け付けるフィールドを示す。605bは、「疎遠年数」を受け付けるフィールドを示す。なお、設定マスタテーブル304に記憶された情報は、制御部400の分類部404によって用いられる。
色情報マスタテーブル305は、図9に示すように、交友関係のグループに対応付けて、差出人から受取人に送付されるカードに含まれる色の割合を記憶する。図9は、実施例2における色情報マスタテーブルによって記憶された情報の一例について説明する図である。例えば、色情報マスタテーブル305は、「グループ名称」に対応付けて、カードに含まれる黒色の割合を示す「黒」と、カードに含まれる黒色以外の色の割合を示す「カラー」と、カードに含まれる肌色の割合を示す「肌色」とを対応付けて記憶する。
図9に示す例では、色情報マスタテーブル305は、グループ名称「親族」に対応付けて、黒「5%以上」カラー「1%以下」肌色「5%以下」を記憶する。また、色情報マスタテーブル305は、グループ名称「法人」に対応付けて、黒「null」カラー「5%以上」肌色「10%以上」を記憶する。色情報マスタテーブル305は、グループ名称「友人」に対応付けて、黒「null」カラー「5%以下」肌色「5%以上」を記憶する。なお、図9において「null」となっている場合には、対応する色の割合について、制御部400が考慮しないことを示す。つまり、例えば、図9の「法人」では、黒「null」となっており、制御部400は、色の割合を用いて法人に分類する場合には、カードにおいて黒が占める割合を考慮しないことを示す。
色情報マスタテーブル305によって記憶される色の割合は、例えば、カードに含まれるのが「文字」なのか「イラスト」なのか「写真」なのかを想定した上で、交友関係ごとに設定される。例えば、「文字」が含まれることが多いと想定される交友関係については、色情報マスタテーブル305は、「黒」の割合を他の交友関係のグループと比較して大きな値が設定される。また、例えば、「イラスト」が含まれることが多いと想定される交友関係については、色情報マスタテーブル305は、「カラー」の割合を他の交友関係のグループと比較して大きな値が設定される。また、例えば、「写真」が含まれることが多いと想定される交友関係については、カードに含まれる写真には人が含まれることが多いことを踏まえ、色情報マスタテーブル305は、「肌色」の割合を他の交友関係のグループと比較して大きな値が設定される。
つまり、親族からは、文字が含まれたカードであって、落ち着いた色合いのカードが届くことが多いことを踏まえ、色情報マスタテーブル305は、他の交友関係と比較して、カードに含まれる黒色の割合として大きな値を記憶する。また、法人からは、広告用途でカードが送られることが多く、広告においては人の写真が多用されることを踏まえ、色情報マスタテーブル305は、他の交友関係と比較して、カードに含まれる肌色の割合として大きな値を記憶する。また、友人からは、親族と比較して明るい色合いのカードが届くことが多いことを踏まえ、色情報マスタテーブル305は、親族の交友関係と比較して、カードに含まれるカラーや肌色の割合として大きな値を記憶する。
色情報マスタテーブル305に記憶された情報は、制御部400による分類処理に先だって、分類装置200の製造者や利用者によって入力される。例えば、図10に示すような入力画面を用いて、利用者が設定する。図10は、実施例2における入力画面の一例を示す図である。図10において、701は、入力画面を示す。702は、交友関係のグループ名称を示す。また、703a、704a、705aは、それぞれ、「黒」「カラー」「肌色」の値を受け付けるフィールドを示す。703b、704b、705bは、それぞれ、「黒」「カラー」「肌色」についての等号や不等号の選択を受け付けるフィールドを示し、図10に示す例では、「以上」「以下」「見ない」のうちいずれかの選択を受け付けるフィールドを示す。
例えば、図10において、703aに「5」が入力され、703bにおいて「以上」が選択されると、図9に示すように、色情報マスタテーブル305は、「親族」に対応する「黒」に対して、「5%以上」が入力される。また、例えば、「黒」について等号や不等号の選択を受け付けるフィールドにおいて「見ない」が選択されると、図9に示すように、色情報マスタテーブル305は、「黒」の値が「null」になる。なお、色情報マスタテーブル305に記憶された情報は、制御部400の分類部404によって用いられる。
通知設定マスタテーブル306は、図11に示すように、亡くなった旨を通知するか否かを交友関係ごとに記憶する。例えば、通知設定マスタテーブル306は、グループ名称に対応付けて通知設定を記憶する。図11は、実施例2における通知設定マスタテーブルによって記憶された情報の一例について説明する図である。
図11に示す例では、通知設定マスタテーブル306は、グループ名称「親族」に対応付けて、通知設定「通知する」を記憶し、グループ名称「法人」に対応付けて、通知設定「通知しない」を記憶する。通知設定マスタテーブル306によって記憶された通知設定は、個人情報テーブル301の通知設定を制御部400が入力する場合に用いられる。例えば、通知設定マスタテーブル306が、グループ名称「親族」に対応付けて通知設定「通知する」を記憶する場合には、制御部400は、個人情報テーブル301に入力された個人情報のうち親族に分類された個人情報について、通知設定「通知する」を入力する。
通知設定マスタテーブル306に記憶された情報は、制御部400による分類処理に先だって、分類装置200の製造者や利用者によって入力される。また、通知設定マスタテーブル306に記憶された情報は、制御部400によって用いられる。
制御部400は、入力部201、出力部202及び記憶部300と接続される。制御部400は、各種の分類処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の分類処理を制御する。制御部400は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路が該当する。制御部400は、図2に示す例では、画像データ受付部401と、文字認識処理部402と、登録処理部403と、分類部404と、通知先設定部405と、通知処理部406とを有する。
画像データ受付部401は、カードを光学的に読み取ることで得られる画像データを受け付ける。例えば、故人に届いていた年賀状やはがきを用いて分類処理を実行する場合には、画像データ受付部401は、故人に届いていた年賀状やはがきすべてについて、それぞれ、画像データを受け付ける。
ここで、画像データ受付部401が受け付ける画像データは、入力部201がカードを光学的に読み取ることで作成された画像データであっても良く、利用者がスキャナを用いて作成した画像データであっても良い。また、画像データ受付部401は、携帯電話に含まれる個人情報を利用者から受け付ける。
文字認識処理部402は、画像データ受付部401により受け付けられた画像データに対して文字認識処理を実行する。そして、文字認識処理部402は、文字認識処理を実行することで得られる文字データから、カードの差出人や、カードの日付に関する日付情報、差出人の住所や郵便番号、電話番号、E−mailをカードごとに識別する。つまり、文字認識処理部402は、画像データに含まれる差出人の個人情報を識別する。例えば、文字認識処理部402は、画像データAについて、差出人が「山田太郎」であることを識別し、カードの日付が「2010年5月5日」であることなどを識別する。なお、文字認識処理部402により実行される文字認識処理は、公知の技術を用いて実行して良い。
登録処理部403は、文字認識処理部402によって識別された個人情報を個人情報テーブル301に入力する。また、登録処理部403は、携帯電話に含まれる個人情報についても同様に、個人情報テーブルに入力する。また、登録処理部403は、文字認識処理部402によって識別された氏名に対応付けて、画像データを画像データテーブル302に入力する。なお、登録処理部403による処理の流れの一例については、図14を用いて後述するため、ここでは説明を省略する。
分類部404は、キーワードマスタテーブル303を用いての分類処理や、親族分類処理、英数字分類処理、親交分類処理、疎遠分類処理、色の割合を用いた分類処理などを実行することで、個人情報テーブル301の個人情報を交友関係ごとに分類する。例えば、以下に説明するように、分類部404は、個人情報テーブル301の個人情報を、「親族」や「法人」、「友人」などのグループに分類する。なお、分類部404による処理の流れの一例については、図16や図17を用いて説明し、ここでは説明を省略する。
キーワードマスタテーブル303を用いての分類処理について説明する。分類部404は、キーワードマスタテーブル303からキーワードを読み出し、読み出したキーワードが氏名に含まれる個人情報を個人情報テーブル301から検索する。つまり、分類部404は、個人情報ごとに、読み出したキーワードが氏名に含まれるかを判定し、含まれると判定した個人情報を抽出する。そして、分類部404は、キーワードに対応付けられたグループ名称をキーワードマスタテーブル303から読み出し、検索結果として得られた個人情報を読み出したグループ名称に分類する。また、分類部404は、キーワードマスタテーブル303に記憶された他のキーワードについても、それぞれ、処理を実行する。
例えば、分類部404は、キーワード「山田」を読み出し、個人情報テーブル301から「山田」が含まれる氏名を検索する。そして、分類部404は、キーワード「山田」に対応付けられたグループ名称「親族」をキーワードマスタテーブル303から読み出し、検索結果として得られた個人情報各々のグループ名称に「親族」を入力する。
親族分類処理について説明する。分類部404は、氏名の苗字ごとに個人情報を分類し、閾値以上の個人情報が分類された苗字であるか否かを用いて、個人情報を分類する。具体的には、分類部404は、個人情報テーブル301の個人情報について、氏名に含まれる苗字をキーとして仕分けし、同一の苗字について仕分けされた個人情報の数をカウントする。ここで、分類部404は、閾値以上の個人情報がカウントされた苗字を識別し、識別した苗字に仕分けされた個人情報各々について、グループ名称「親族」を入力する。
また、分類部404は、設定マスタテーブル304の親族分類が「する」である場合に、親族分類処理を実行する。つまり、分類部404は、設定マスタテーブル304の親族分類を読み出し、親族分類「する」を読み出した場合に、親族分類処理を実行する。図7に示す例では、分類部404は、閾値として「3件」を用いて実行する。つまり、3件以上の個人情報がカウントされた苗字について、「親族」に分類する。
また、分類部404は、例えば、キーワードマスタテーブル303を用いての分類処理にて、親族分類処理を併せて実行しても良い。つまり、分類部404は、苗字を用いて個人情報テーブル301を分類し、同一の苗字について分類された個人情報の数をカウントする。そして、分類部404は、閾値以上の個人情報がカウントされた苗字がある場合に、親族に対応するキーワードとしてキーワードマスタテーブル303に登録する。つまり、例えば、苗字が「藤井」である個人情報が3件以上あった場合に、キーワード「藤井」とグループ名称「親族」との対応付けをキーワードマスタテーブル303に登録する。そして、その後、分類部404は、キーワードマスタテーブル303を用いての分類処理を実行することで、親族分類処理を実行しても良い。なお、親族分類処理におけるキーワード登録処理の流れの一例については、図15を用いて後述するため、ここでは説明を省略する。
英数字分類処理について説明する。分類部404は、個人情報テーブル301から、英数字が含まれる氏名を検索する。つまり、分類部404は、個人情報ごとに、英数字が氏名に含まれるかを判定し、含まれると判定した個人情報を抽出する。例えば、分類部404は、「co」などの英数字が氏名に含まれている個人情報を抽出する。そして、分類部404は、検索結果として得られた個人情報について、グループ名称「法人」を入力する。また、分類部404は、設定マスタテーブル304の英数字分類が「する」である場合に、英数字分類処理を実行する。つまり、分類部404は、設定マスタテーブル304の英数字分類を読み出し、英数字分類「する」を読み出した場合に、英数字分類を実行する。
親交分類処理について説明する。分類部404は、故人への連絡の頻度を用いて個人情報を分類する。具体的には、分類部404は、個人情報テーブル301から、所定の年度範囲において閾値以上連絡があった個人情報を検索する。そして、分類部404は、検索結果として得られた個人情報について、グループ名称「親交」を入力する。
また、分類部404は、設定マスタテーブル304の親交分類が「する」である場合に、親族分類処理を実行する。具体的には、分類部404は、設定マスタテーブル304の親交分類を読み出し、親交分類「する」を読み出した場合に、親交分類処理を実行する。図7に示す例では、分類部404は、親交年数「3年/5年」を用いて実行する。つまり、5つの年度において3つの年度にて連絡があった個人情報について、「親交」に分類する。
疎遠分類処理について説明する。分類部404は、故人への連絡の頻度を用いて個人情報を分類する。具体的には、分類部404は、個人情報テーブル301から、所定の年度範囲において閾値以上連絡がなかった個人情報を検索する。そして、分類部404は、検索結果として得られた個人情報について、グループ名称「疎遠」を入力する。
また、分類部404は、設定マスタテーブル304の疎遠分類が「する」である場合に、疎遠分類処理を実行する。つまり、分類部404は、設定マスタテーブル304の疎遠分類を読み出し、疎遠分類「する」を読み出した場合に、親交分類処理を実行する。図7に示す例では、分類部404は、親交年数「3年」を用いて実行する。つまり、直近の3つの年度において連絡がなかった個人情報について、「疎遠」に分類する。
色の割合を用いた分類処理について説明する。分類部404は、画像データ受付部401により受け付けられた画像データを分析し、画像データに含まれる色の割合を算出する。具体的には、分類部404は、画像データに含まれる黒色が占める黒色割合や黒色以外の色が占める黒以外割合を算出する。より詳細には、分類部404は、画像データテーブル302から画像データを読み出し、読み出した画像データにおいて黒色が占める割合を算出し、カラーが占める割合を算出し、肌色が占める割合を算出する。なお、黒色が占める割合「黒色割合」とも称し、カラーが占める割合や肌色が占める割合を「非黒色割合」とも称する。
色の割合を算出する手法の一例について説明する。分類部404は、画像データを形成する画素各々のうち、黒色に該当する画素の数をカウントすることで、黒色に該当する画素の数を算出する。そして、分類部404は、画像データを形成する画素数を分母とし、黒色に該当する画素を分子とする値を算出することで、黒色が占める割合を算出する。また、分類部404は、黒色が占める割合を算出する手法と同様に、カラーが占める割合や肌色が占める割合についても算出する。なお、分類部404は、カードの背景色となる色について画像データから除外した上で、カラーが占める割合や肌色が占める割合を算出しても良い。
また、分類部404は、算出した色の割合のパターンごとに、カードの差出人を分類する。つまり、分類部404は、黒色割合に基づいて親族か非親族かに分類したり、肌色が占める割合に基づいて法人か非法人かに分類したり、カラーが占める割合に基づいて友人か非友人に分類したりする。
例えば、分類部404は、色情報マスタテーブル305に記憶されたレコードを上から順に1つ読み出す。そして、分類部404は、読み出したレコードと算出した色の割合とが一致したかを判定し、一致した場合には、読み出したレコードに対応するグループに個人情報を分類する。図9に示す例では、分類部404は、グループ名称「親族」に対応付けられたレコードを色情報マスタテーブル305から読み出し、算出した色の割合と一致した場合には、個人情報のグループ名称に「親族」を入力する。また、分類部404は、色情報マスタテーブル305から次のレコードを読み出し、同様に処理を実行する。
通知先設定部405は、通知設定マスタテーブル306に基づいて、個人情報テーブル301に通知設定を入力する。図11に示す例では、通知先設定部405は、グループ名称が「親族」や「友人」「親交」となっている個人情報について、通知設定「通知する」を入力する。また、図11に示す例では、通知先設定部405は、グループ名称が「法人」や「その他」「疎遠」となっている個人情報について、通知設定「通知しない」を入力する。
また、通知先設定部405は、利用者からの指示に基づいて、通知設定を変更する。例えば、図12に示すように、通知先設定部405は、通知設定が入力された個人情報を出力し、利用者から変更を受け付ける。図12は、実施例2における入力画面の一例について説明する図である。図12の801は、入力画面を示す。802は、グループ名称の選択を受け付けるフィールドである。図12に示す例では、802に「親族」が選択されており、入力画面には、親族に分類された個人情報が出力される。803は、通知設定の選択を受け付けるフィールドである。図12に示す例では、803に「通知する」が選択されており、入力画面には、通知設定に「通知する」が入力された個人情報が出力される。804は、通知設定の変更を受け付けるフィールドを示す。
図12に示す例では、通知先設定部405は、804において、通知設定が利用者によって変更されると、変更された通知設定を個人情報テーブル301に反映する。図12に示す例では、氏名「藤井幸子」についての通知設定が「通知する」から「通知しない」に変更されており、かかる変更内容を個人情報テーブル301に反映する。なお、通知先設定部405による処理の流れの一例については、図18を用いて説明し、ここでは説明を省略する。
通知処理部406は、個人情報テーブル301を参照し、亡くなった旨を通知する。具体的には、通知処理部406は、個人情報テーブル301に記憶された個人情報のうち、通知設定が「通知する」となっている個人情報を読み出す。そして、読み出した個人情報に含まれる通知先に対して、亡くなった旨を通知する。例えば、通知処理部406は、個人情報に含まれるE−mailを宛先として、亡くなった旨を通知するメッセージを送信し、郵便番号や住所を用いて、亡くなった旨を通知するためのはがきや手紙を作成する。なお、通知処理部406によって作成されたはがきや手紙は、各種の郵便手段を用いて郵送される。
なお、分類装置200は、既知のパーソナルコンピュータやサーバなどの情報処理装置やスキャナを利用して実現しても良い。例えば、スキャナに、図2に示した個人情報テーブル301と、キーワードマスタテーブル303と、設定マスタテーブル304と、色情報マスタテーブル305を搭載する。また、スキャナに、通知設定マスタテーブル306と、画像データ受付部401と、文字認識処理部402と、登録処理部403と、分類部404と、通知先設定部405と、通知処理部406との各機能を搭載することによって実現しても良い。
[実施例2に係る分類装置による処理]
次に、図13を用いて、実施例2に係る分類装置200による全体処理の流れの一例について説明する。図13は、実施例2に係る分類装置による全体処理の流れの一例について説明するフローチャートである。
図13に示すように、分類装置200は、データを受け付けると(ステップS101肯定)、つまり、画像データを受け付けると、文字認識処理部402は、画像データに対して文字認識処理を実行する(ステップS102)。そして、文字認識処理部402は、文字認識処理を実行ことで得られる文字データから、画像データに含まれる差出人の個人情報を識別する(ステップS103)。例えば、文字認識処理部402は、画像データAについて、差出人が「山田太郎」であることを識別し、カードの日付が「2010年5月5日」であることなどを識別する。
そして、登録処理部403は、文字認識処理部402によって識別された個人情報を個人情報テーブルに入力する(ステップS104)。そして、分類部404は、個人情報テーブル301の個人情報を交友関係ごとに分類する(ステップS105)。例えば、分類部404は、個人情報を「親族」や「法人」、「友人」などのグループに分類する。そして、通知先設定部405は、通知設定マスタテーブル306に基づいて、個人情報テーブル301に通知設定を入力する(ステップS106)。
そして、通知処理部406は、個人情報テーブル301を参照し、亡くなった旨を通知する(ステップS107)。例えば、通知処理部406は、個人情報に含まれるE−mailを宛先として、亡くなった旨を通知するメッセージを送信する。
[登録処理部による処理]
次に、図14を用いて、実施例2における登録処理部403による処理の流れの一例について説明する。図14は、実施例2における登録処理部による処理の流れの一例について説明するフローチャートである。なお、以下に説明する処理は、画像データごとに実行されるものである。例えば、同じ氏名についての個人情報であったとしても、異なる年度の年賀状であったり、異なるはがきであったりする場合には、それぞれについて実行される。図14を用いて説明する一連の処理は、図13におけるステップS104に対応する。
図14に示すように、登録処理部403は、文字認識処理部402によって識別された個人情報を個人情報テーブル301に入力する場合に、入力対象となる個人情報に含まれる氏名が入力済みであるかを判定する(ステップS201)。ここで、登録処理部403は、氏名が入力済みであると判定しなかった場合には(ステップS201否定)、入力対象となる個人情報を入力する(ステップS202)。例えば、登録処理部403は、個人情報テーブル301に「山田太郎」についての個人情報が登録されていなかった場合には、氏名「山田太郎」を入力し、山田太郎についての郵便番号や住所、電話番号、E−mailなどを入力する。そして、登録処理部403は、年度を入力する(ステップS203)。つまり、文字認識処理部402によって識別された日付に対応する年度に「○」を入力する。例えば、文字認識処理部402は、10年度に「○」を入力する。
また、登録処理部403は、氏名が入力済みであると判定した場合には(ステップS201肯定)、日付が最新であるかを判定する(ステップS204)。つまり、例えば、文字認識処理部402によって識別された日付に対応する年度より最近の年度について、「○」が入力されていないかを判定する。例えば、入力対象となる個人情報の日付に対応する年度が「10年度」である場合に、「10年度」より新しい年度に「○」が入力されていないかを判定する。
ここで、登録処理部403は、最新であると判定すると(ステップS204肯定)、入力対象となる個人情報を入力する(ステップS205)。つまり、登録処理部403は、既に入力されていた個人情報があったとしても、入力済みの個人情報は、入力対象となる個人情報についての日付よりも古い日付における情報であることを踏まえ、個人情報を更新する。そして、登録処理部403は、年度を入力する(ステップS206)。
一方、登録処理部403は、最新でないと判定すると(ステップS204否定)、入力対象となる個人情報を入力することなく、年度を入力する(ステップS206)。つまり、登録処理部403は、既に入力されていた個人情報は、入力対象となる個人情報についての日付よりも新しい日付における情報であることを踏まえ、個人情報を更新せず、年度を入力するにとどめる。
なお、上述の処理手順は、上述の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜変更しても良い。例えば、上述のステップS202をS203の後に実行しても良い。
[キーワード登録処理]
次に、図15を用いて、親族分類処理におけるキーワード登録処理の流れの一例について説明する。図15は、親族分類処理におけるキーワード登録処理の流れの一例について説明するフローチャートである。以下に説明する一連の処理は、例えば、図7に示した設定マスタテーブル304において、親族分類「する」となっている場合に実行される。以下では、特に言及しない限り、親族件数が「3」である場合を例に説明する。以下に説明する一連の処理は、例えば、図13におけるステップS104の後であって、ステップS105の前に実行される。
図15に示すように、分類部404は、親族分類処理を実行するかを判定する(ステップS301)。例えば、分類部404は、設定マスタテーブル304の親族分類を読み出し、親族分類が「する」となっているかを判定する。そして、分類部404は、親族分類処理を実行すると判定した場合には(ステップS301肯定)、苗字を用いて個人情報テーブル301を分類する(ステップS302)。例えば、分類部404は、個人情報テーブル301に記憶された個人情報について、苗字が「山田」となっている個人情報を1つに分類し、苗字が「藤井」となっている個人情報を1つに分類し、他の苗字についても同様に分類する。
そして、分類部404は、閾値以上の個人情報が分類された苗字があるかを判定する(ステップS303)。例えば、分類部404は、苗字ごとに、分類された個人情報の数をカウントし、3件以上あるかを判定する。ここで、分類部404は、閾値以上の個人情報が分類された苗字があると判定すると(ステップS303肯定)、判定した苗字について、親族に対応するキーワードとして入力する(ステップS304)。つまり、例えば、苗字「藤井」について分類された個人情報が3件以上あると判定した場合に、分類部404は、キーワードマスタテーブル303に対して、グループ名称「親族」に対応するキーワードとして「藤井」を入力する。一方、分類部404は、閾値以上登録されている苗字がないと判定すると(ステップS303否定)、そのまま処理を終了する。
[分類部による分類処理]
次に、図16を用いて、実施例2における分類部404による分類処理の流れの一例について説明する。図16は、実施例2における分類部による分類処理の流れの一例について説明するフローチャートである。以下では、キーワードマスタテーブル303を用いての分類処理、英数字分類処理、親交分類処理、疎遠分類処理、色の割合を用いた分類処理を順に実行する場合における処理の流れの一例について説明する。また、以下では、各個人情報について、以下に説明する一連の処理が実行される場合を例に説明する。また、親交分類処理では、親交年数「3年/5年」を用いて実行する場合を例に説明する。疎遠分類処理では、親交年数「3年」を用いて実行する場合を例に説明する。図16を用いて説明する一連の処理は、図13におけるステップS105に対応する。
図16に示すように、分類部404は、氏名にキーワードが含まれるかを判定する(ステップS401)。例えば、分類部404は、キーワードマスタテーブル303からキーワード「山田」や「藤田」を読み出し、氏名に「山田」や「藤田」が含まれるかを判定する。つまり、分類部404は、キーワードマスタテーブル303を用いての分類処理を実行する。
ここで、分類部404は、氏名にキーワードが含まれると判定すると(ステップS401肯定)、個人情報をキーワードに紐づくグループに分類する(ステップS402)。図6に示す例では、キーワード「山田」とグループ名称「親族」とが対応付けられており、分類部404は、「山田」が氏名に含まれると判定した場合には、「親族」に分類する。
一方、分類部404は、氏名にキーワードが含まれないと判定すると(ステップS401否定)、氏名に英数字が含まれるかを判定する(ステップS403)。例えば、分類部404は、「co」などの英数字が氏名に含まれているかを判定する。つまり、分類部404は、英数字分類処理を実行する。ここで、分類部404は、氏名に英数字が含まれると判定すると(ステップS403肯定)、「法人」に分類する(ステップS404)。
一方、分類部404は、氏名に英数字が含まれないと判定すると(ステップS403否定)、過去5年中3年以上連絡があったかを判定する(ステップS405)。つまり、分類部404は、親交分類処理を実行する。ここで、分類部404は、過去5年中3年以上連絡があったと判定すると(ステップS405肯定)、「親交」に分類する(ステップS406)。
一方、分類部404は、過去5年中3年以上連絡があったと判定しないと(ステップS405否定)、直近3年以上連絡がないかを判定する(ステップS407)。つまり、分類部404は、疎遠分類処理を実行する。ここで、分類部404は、直近3年以上連絡がないと判定すると(ステップS407肯定)、個人情報を「疎遠」に分類する(ステップS408)。
一方、分類部404は、直近3年以上連絡がないと判定しないと(ステップS407否定)、色の割合を用いた分類処理を実行する(ステップS409)。ここで、色の割合を用いた分類処理の流れの一例については、図17を用いて説明するため、ここでは説明を省略する。
なお、上述の処理手順は、上述の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜変更しても良い。例えば、上述のステップS401、S403、S405、S407、S409については、任意の順番において実行して良く、一部を実行しなくても良い。
[分類装置による処理]
次に、図17を用いて、実施例2における色の割合を用いた分類処理の流れの一例について説明する。図17は、実施例2における色の割合を用いた分類処理の流れの一例について説明するフローチャートである。なお、図17を用いて説明する一連の処理は、図16におけるステップS409に対応する。
図7に示すように、分類部404は、分類対象となる個人情報について、画像データテーブル302から画像データを取得する(ステップS501)。そして、分類部404は、画像データの色の割合を算出する(ステップS502)。例えば、分類部404は、画像データを形成する画素各々のうち、黒色に該当する画素の数をカウントすることで、黒色に該当する画素の数を算出する。そして、分類部404は、画像データを形成する画素数を分母とし、黒色に該当する画素を分子とする値を算出することで、黒色が占める割合を算出する。また、分類部404は、黒色が占める割合を算出する手法と同様に、カラーが占める割合や肌色が占める割合についても算出する。
そして、分類部404は、色情報マスタテーブル305からレコードを1つ読み出し(ステップS503)、算出した色の割合と一致するかを判定する(ステップS504)。例えば、分類部404は、図9に示す例では、グループ名称「親族」についてのレコードを読み出す。ここで、分類部404は、一致した場合には(ステップS504肯定)、読み出したレコードに対応する交友関係に個人情報を分類する(ステップS505)。例えば、分類部404は、個人情報を「親族」に分類する。
一方、分類部404は、一致しなかった場合には(ステップS504否定)、色情報マスタテーブル305に次のレコードがあるかを判定する(ステップS506)。ここで、分類部404は、次のレコードがあると判定すると(ステップS506肯定)、色情報マスタテーブル305から次のレコードを読み出す(ステップS507)。そして、分類部404は、上述したステップS504に戻り、一致するかを判定する(ステップS504)。一方、分類部404は、次のレコードがないと判定すると(ステップS506否定)、「その他」に分類する(ステップS508)。
[通知先設定部による処理]
次に、図18を用いて、実施例2における通知先設定部405による処理の流れの一例について説明する。図18は、実施例2における通知先設定部による処理の流れの一例について説明するフローチャートである。なお、図18を用いて説明する一連の処理は、図13におけるステップS106に対応する。
図18に示すように、通知先設定部405は、通知設定マスタテーブル306に基づいて、個人情報テーブル301に通知設定を入力する(ステップS601)。図11に示す例では、通知先設定部405は、グループ名称が「親族」や「友人」「親交」となっている個人情報について、通知設定「通知する」を入力する。また、図11に示す例では、通知先設定部405は、グループ名称が「法人」や「その他」「疎遠」となっている個人情報について、通知設定「通知しない」を入力する。
そして、通知先設定部405は、通知設定が入力された個人情報を利用者に出力する(ステップS602)。そして、通知先設定部405は、通知設定が利用者によって変更されると(ステップS603肯定)、変更された通知設定を個人情報テーブル301に反映する(ステップS604)。図12に示す例では、氏名「藤井幸子」についての通知設定が「通知する」から「通知しない」に変更されており、かかる変更内容を個人情報テーブル301に反映する。一方、通知先設定部405は、通知設定が利用者によって変更されないと(ステップS603否定)、そのまま処理を終了する。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2によれば、分類装置200は、差出人から受取人に送付されるカードを光学的に読み取ることで得られる画像データを受け付ける。そして、分類装置200は、受け付けた画像データを分析し、画像データに含まれる色の割合を算出する。そして、分類装置200は、算出した色の割合のパターンごとに、カードの差出人を分類する。この結果、実施例2によれば、例えば、遺族による分類の手間を省くことができ、遺族の負担を軽減可能である。また、実施例2によれば、例えば、亡くなった旨を通知する通知先を迅速に把握可能である。
また、実施例2によれば、分類装置200は、画像データに含まれる黒色が占める割合と黒色以外の色が占める割合とを算出し、算出した割合に基づいて、親族か非親族かにカードの差出人を分類する。この結果、例えば、親族か否かを遺族が簡単に把握でき、遺族の負担を軽減可能である。