以下に、本発明の遊技機について、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明の遊技機として、図柄を変動表示する3つの回転リールを備えた遊技機であって、コイン、メダルまたはトークンなどの他に、遊技者に付与されたカード等の遊技価値を用いて遊技することが可能な遊技機、いわゆるパチスロ遊技機を用いて説明する。また、以下の実施形態では、パチスロ遊技機を例に挙げて説明するが、本願発明の遊技機を限定するものではなく、パチンコ機やスロットマシンであってもよい。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る遊技機の概観について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る遊技機1の正面図である。
遊技機1は、前面に開閉可能に取り付けられた前面扉を備えたキャビネット構造をしており、キャビネット内部には小型のメインリール2、3、4や大型のサブリール5、6、7及び後述の主制御回路61(図8参照)などを収容している。
キャビネット内部の中央部には、メインリール2、3、4が縦回転自在に横一列に設けられている。各メインリール2〜4の外周面には、複数種類の図柄によって構成される図柄列が配されている。また、メインリール2〜4の上方のキャビネット内部には、メインリール2〜4よりも大きなサブリール5、6、7が縦回転自在に横一列に設けられている。各サブリール5〜7の外周面には、複数種類の演出用の図柄によって構成される図柄列が配されている。さらに、サブリール5〜7の上方のキャビネット内部には、一つの4thリール8が回転自在に設けられている。4thリール8の外周面には、メインリール2〜4及びサブリール5〜7の外周面に描かれた図柄とは異なる、複数種類の演出用の図柄(例えば、「BIG BONUS」、「REG BONUS」、「777」、「RT」を示す図柄)によって構成される図柄列が配されている。なお、本実施形態のメインリール2、3、4は、本発明のリールを構成する。
前面扉には、キャビネット外部から各メインリール2〜4に配された図柄を視認可能とするための図柄表示領域39が設けられている。遊技者は、図柄表示領域39を通して各メインリール2〜4に配された図柄のうち夫々3つの図柄を視認することができる。また、前面扉には、各サブリール5〜7に配された図柄を視認可能とするためのサブリール図柄表示領域5A、6A、7Aと、4thリール8に配された図柄を視認可能とするための図柄表示領域51が設けられている。遊技者は、サブリール図柄表示領域5A〜7Aを通して各サブリール5〜7に配された図柄のうち夫々3つの図柄を視認することができ、図柄表示領域51を通して4thリール8に配された図柄のうち1つの図柄を視認することができる。
メインリール2〜4、サブリール5〜7、4thリール8は、それぞれリールドラムの外周に複数種類の図柄が描かれたリールシートを装着した構造となっている。メインリール2〜4、サブリール5〜7、4thリール8を構成する各リールドラムの内部には、リールシートに描かれた図柄を背面から照射するためのLEDからなるリールバックランプ47a、47b、47c、リールバックランプ48a、48b、48c、リールバックランプ49(図9参照)がそれぞれ設けられている。また、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aの内側にはスモーク処理が施されており、リールバックランプ48a、48b、48c(図9参照)により光が照射されたときには各サブリール5〜7に配された図柄が視認可能となり、リールバックランプ48a、48b、48cにより光が照射されないときには図柄の視認ができないような構成とされている。
メインリール2〜4の左右には略水平面の台座部がそれぞれ形成されている。右側の台座部にはメダル投入口9が設けられており、メダル投入口9に投入されたメダルに応じて、後述の入賞ラインが有効化されて有効ラインとなる。一方、左側の台座部には、遊技者による押しボタン操作(押圧操作)により、クレジットされているメダルを賭けるための1貯留メダル投入ボタン(1−BETボタン)30、2貯留メダル投入ボタン(2−BETボタン)31、及び3貯留メダル投入ボタン(最大BETボタン)32が設けられる。1貯留メダル投入ボタン30が押圧操作されることにより、クレジットされているメダルのうちの1枚が投入される。2貯留メダル投入ボタン31が押圧操作されることにより、クレジットされているメダルのうちの2枚が投入される。3貯留メダル投入ボタン32が押圧操作されることにより、クレジットされているメダルのうちの3枚{即ち、1ゲームにおいて投入することが可能な最大の投入枚数(以下、「最大投入枚数」という)}が投入される。これらの貯留メダル投入ボタン30〜32が押圧操作されることによって、後述の入賞ラインが有効化されて有効ラインとなる。
台座部前面の右寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット(Credit)/払い出し(Pay)の切り替えを行うための貯留メダル精算ボタン37が設けられている。貯留メダル精算ボタン37に対する遊技者の操作によって払出モード又はクレジットモードの切り替えが行われる。クレジットモードでは、入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルがクレジットされる。また、払出モードでは、入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが正面下部のメダル払出口53から払い出され、このメダル払出口53から払い出されたメダルはメダル受け部52に溜められる。なお、入賞とは、小役に係る図柄の組合せを有効ライン上に停止させることをいう。また、小役とは、メダルの払い出しに係る役のことである。
メダル払出口53の右側にスピーカ54と、4thリール8の左右にスピーカ96L、96Rが設けられている。スピーカ54、96L、96Rは、遊技の状況に応じて演出音や報知音などの遊技音を出力する。
台座部前面の左寄りには、スタートレバー33が設けられている。スタートレバー33に対する遊技者の押下操作(開始操作)により、メインリール2〜4、サブリール5〜7が回転するとともに、図柄表示領域39、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに表示される図柄が変動し、ゲームが開始される。
台座部前面の中央であって、スタートレバー33の右側には、3個のストップボタン34、35、36が設けられている。ストップボタン34〜36に対する遊技者の押圧操作(停止操作)により、各ストップボタンに対応するメインリール2〜4、サブリール5〜7の回転がそれぞれ停止する。具体的には、左ストップボタン34に対する停止操作により、左メインリール2と左サブリール5の回転が停止する。また、中ストップボタン35に対する停止操作により、中メインリール3と中サブリール6の回転が停止し、右ストップボタン36に対する停止操作により、右メインリール4と右サブリール7の回転が停止する。但し、後述するように演出番号「18」(「先告知(全回転系(BB))演出」)が選択された場合など、例外的に各ストップボタン34〜36に対する停止操作とは無関係にサブリール5〜7が停止することもある。ここで、1番目のリールの回転の停止を第1停止といい、2番目のリールの回転の停止を第2停止といい、3番目のリールの回転の停止を第3停止という。また、遊技者が第1停止させるための停止操作を第1停止操作といい、第2停止させるための停止操作を第2停止操作といい、第3停止させるための停止操作を第3停止操作という。
前面扉のサブリール図柄表示領域5Aの左側には、上方から順に、ボーナスカウント表示部10、WINランプ24、STARTランプ25、INSERTランプ26、払出枚数表示部16、及び貯留枚数表示部17が設けられている。ボーナスカウント表示部10は、3桁の7セグメントLEDからなり、ボーナスゲーム作動中における払出可能なメダルの残り枚数などを表示する。WINランプ24は、後述するBB作動状態又はMB作動状態である場合に点灯する。STARTランプ25は、メインリール2〜4が作動可能な時、すなわちスタートレバー33により開始操作が可能である時に点灯する。INSERTランプ26は、メダル投入口9へのメダル投入が可能なときに点灯する。払出枚数表示部16は、2桁の7セグメントLEDからなり、入賞によるメダルの払出枚数などを表示する。貯留枚数表示部17は、3桁の7セグメントLEDからなり貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示する。
また、貯留枚数表示部17の下方には、BETランプ13、14、15、REPLAYランプ21、WAITランプ22が設けられている。BETランプ13〜15は、メダルの投入枚数に応じて点灯制御され、その時点でのメダルの投入枚数を報知する。REPLAYランプ21は、リプレイが成立してから、リプレイによる遊技が終了するまで点灯制御され、メダルの投入無しに遊技が可能であることを報知する。WAITランプ22は、今回の遊技と前回の遊技との間に4.1秒が経過していない場合に点灯し、WAIT時間を消化中であることを報知する。
前面扉のサブリール図柄表示領域7Aの右側には、サブ7SEG23、バッファローランプ40、CHANCEランプ27が設けられている。サブ7SEG23は、後述するサブCPU82により表示が制御され、7SEGにより数字、文字、絵などを表示する。バッファローランプ40は、後述するサブCPU82により点灯が制御される。CHANCEランプ27は、後述するサブCPU82により点灯が制御され、後述するプレミアチャンス中であることを報知する。
前面扉の左端と右端にはそれぞれ、サイドランプ28が設けられている。サイドランプ28は、後述するサブCPU82により各種演出のために点灯が制御される。
キャビネット内部には、設定値を設定する際に用いられる設定スイッチ56S(図8参照)及びリセットスイッチ55S(図8参照)が設けられている。設定値とは、遊技者にとっての有利さの度合いを段階的に示す「1」〜「6」の値であり、当該遊技機1では、設定値に応じて各役を内部当籤役として決定する確率が異なる。
次に、図2を用いて入賞ラインについて説明する。図柄表示領域39は、各メインリール2〜4の3つの図柄をそれぞれ上段、中段、下段に表示する。具体的には、図2の上図に示すように、左メインリール2の3つの図柄をそれぞれ左・上段領域39LU、左・中段領域39LM、左・下段領域39LLに表示し、中メインリール3の3つの図柄をそれぞれ中・上段領域39CU、中・中段領域39CM、中・下段領域39CLに表示し、右メインリール4の3つの図柄をそれぞれ右・上段領域39RU、右・中段領域39RM、右・下段領域39RLに表示する。遊技機1では、左・上段領域39LU又は左・下段領域39LLと、中・中段領域39CMと、右・上段領域39RU又は右・下段領域39RLを結ぶ4本の入賞ライン1〜4が設けられている。なお、本実施形態の図柄表示領域39は、本発明の図柄表示領域を構成する。
図2の下図に示すように、入賞ライン1は、左・上段領域39LU、中・中段領域39CM及び右・上段領域39RUを夫々結んでなるラインである。入賞ライン2は、左・上段領域39LU、中・中段領域39CM及び右・下段領域39RLを夫々結んでなるラインである。入賞ライン3は、左・下段領域39LL、中・中段領域39CM及び右・上段領域39RUを夫々結んでなるラインである。入賞ライン4は、左・下段領域39LL、中・中段領域39CM及び右・下段領域39RLを夫々結んでなるラインである。遊技機1は、メインリール2〜4の回転が停止した際に、有効化された入賞ライン、すなわち有効ライン上に表示された図柄の組合せに基づいて、入賞などの成否を判定する。
次に、図3及び図4を参照して、メインリール2〜4の外周面上に配列された図柄列について説明する。図3は、本実施形態におけるメインリール2〜4の外周面に描かれた図柄の帯配列を模式的に示す図である。図4は、本実施形態における遊技機1のメインリール2〜4に配された図柄の位置を規定した図柄配置テーブル(メインリール)を示す図である。
図3に示すように、各メインリール2〜4の外周面上には複数種類の図柄が18個配列された図柄列が描かれている。具体的には、7図柄151、赤図柄152、黄図柄153、緑図柄154、黒図柄155、桃図柄156、青図柄157、水色図柄158、黄緑図柄159及び橙図柄160で構成された図柄列が描かれている。図4に示すように、図柄配置テーブル(メインリール)は、後述する主制御回路61のROM65に記憶されている。図4に示すように、図柄配置テーブル(メインリール)には、メインリール2〜4の回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、メインリール2〜4の1/18回転毎に順次付与される「00」から「17」までの図柄位置が規定されている。
次に、図5を用いて疑似入賞ラインについて説明する。各サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aは、各サブリール5〜7の3つの図柄をそれぞれ上段、中段、下段に表示する。具体的には、図5の上図に示すように、左サブリール5の3つの図柄をそれぞれ左・上段領域5AU、左・中段領域5AM、左・下段領域5ALに表示し、中サブリール6の3つの図柄をそれぞれ中・上段領域6AU、中・中段領域6AM、中・領域下段6ALに表示し、右サブリール7の3つの図柄をそれぞれ右・上段領域7AU、右・中段領域7AM、右・下段領域7ALに表示する。遊技機1では、図5の下図に示すように、各領域を結ぶ5本の疑似入賞ライン1L〜5Lが設けられている。但し、疑似入賞ライン上に表示された図柄の組合せによって、メダルの払い出し等は行われない。
次に、図6及び図7を参照して、サブリール5〜7の外周面上に配列された図柄列について説明する。図6は、本実施形態におけるサブリール5〜7の外周面に描かれた図柄の帯配列を模式的に示す図である。図7は、本実施形態における遊技機1のサブリール5〜7に配された図柄の位置を規定した図柄配置テーブル(サブリール)を示す図である。
図6に示すように、各サブリール5〜7の外周面上には複数種類の図柄が21個配列された図柄列が描かれている。具体的には、牛1L図柄171、牛1C図柄172、牛1R図柄173、牛2L図柄174、牛2C図柄175、牛2R図柄176、BAR図柄177、リプレイ図柄178、ベル図柄179、スイカ図柄180、チェリー図柄181及びチャンス図柄182で構成された図柄列が描かれている。図柄配置テーブル(サブリール)は、後述する副制御回路62のROM83に記憶されている。図7に示すように、図柄配置テーブル(サブリール)には、図柄配置テーブル(メインリール)と同様に、サブリール5〜7の回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、サブリール5〜7の1/21回転毎に順次付与される「00」から「20」までの図柄位置が規定されている。
次に、図8を参照して、主制御回路61、副制御回路62、主制御回路61又は副制御回路62に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)を含む遊技機1の回路構成について説明する。なお、図8は、遊技機1の回路構成を示す図である。
主制御回路61は、マイクロコンピュータ63を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリング回路等を加えた構成となっている。マイクロコンピュータ63は、メインCPU64、記憶手段であるROM65及びRAM66により構成されている。メインCPU64には、クロックパルス発生器67、分周器68、乱数発生器69、サンプリング回路70及び周辺装置との間で信号を授受するI/Oポート(入出力ポート)71が接続されている。
メインCPU64は、所定の確率で内部当籤役を決定し、当該内部当籤役と停止操作が検出されたこととに基づいて、メインリール2〜4の回転を停止させる。また、メインCPU64は、メインリール2〜4回転を停止させた際に、図柄表示領域39に表示された図柄の組合せに基づいて、役が成立したか否かを判別して成立している場合に、当該成立した役に応じてメダルを払い出す。
また、後述するように、メインCPU64は、BBが成立したことに基づいてBB作動状態を作動させ、MBが成立したことに基づいてMB作動状態を作動させ、BB作動状態終了後、遊技数の計数を開始する。また、メインCPU64は、BB作動状態を終了させたことに基づいて、RT1作動状態に移行させ、また、RT遊技数カウンタにより計数した遊技数が1000ゲームに達したことに基づいて、一般遊技状態に移行させる。また、メインCPU64は、一般遊技状態である場合には、MBが内部当籤役として決定されたこと、及びMB作動状態が終了したことによっては、RT1作動状態に移行させない。メインCPU64が、BBを内部当籤役として決定した場合には、少なくとも一のメインリールついて特定のタイミング(BBを構成する構成図柄が図柄表示領域39の中段領域から3コマ以内にあるタイミング)で停止操作が検出された場合にのみ、当該BBを構成する構成図柄が有効ライン上に停止するようにメインリールの回転を停止させる。また、メインCPU64は、BBを内部当籤役として決定したことに基づいて、リプレイの当籤確率がRT1作動状態より高く一般遊技状態より低いRT2作動状態に移行させ、MBを内部当籤役として決定したことによっては、RT2作動状態に移行させない。また、メインCPU64は、BBを内部当籤役として決定した場合には、BBが成立するまでBBを内部当籤役(持越役)とし、また、一般遊技状態である場合には出玉率が100%以上となり、RT2作動状態である場合には出玉率が100%未満となるようにそれぞれ内部当籤役を決定する。
なお、本実施形態のメインCPU64は、本発明の当籤役決定手段、停止制御手段、表示役判定手段、第1ボーナスゲーム制御手段と、第2ボーナスゲーム制御手段、遊技数計数手段及び確率状態移行手段を構成する。
クロックパルス発生器67及び分周器68は、基準クロックパルスを発生する。乱数発生器69は、「0」〜「65535」の範囲の乱数を発生する。サンプリング回路70は、乱数発生器69により発生された乱数から1つの乱数値を抽出(サンプリング)する。
また、遊技機1では、抽出した乱数値をRAM66の乱数値記憶領域に記憶する。そして、毎回の遊技ごとにRAM66の乱数値記憶領域に記憶された乱数値に基づいて、後述の内部抽籤処理(図71、図72参照)において内部当籤役を決定する。
なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ63内で、即ちメインCPU64の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行する構成にしてもよい。その場合、乱数発生器69及びサンプリング回路70は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ63のROM65には、メインCPU64の処理に係るプログラム(例えば、後述の図67〜図87参照)、内部当籤役として決定され得る役の優先順位を示す優先順位テーブル等の各種テーブル(例えば、図4、図7、後述の図10〜図15、図17〜図31参照)、副制御回路62へ送信するための各種制御指令(コマンド)などが記憶されている。
RAM66には、メインCPU64の処理により得られる種々の情報がセットされる。例えば、抽出した乱数値、設定値、遊技状態情報、作動状態情報、払出枚数、ボーナス持越状況などを特定する情報、各種カウンタ及びフラグがセットされている。これらの情報の一部は、前述のコマンドにより副制御回路62に送信される。
図8の回路において、マイクロコンピュータ63からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、ステッピングモータ45L、45C、45R、各種ランプ(BETランプ13〜15、REPLAYランプ21、WAITランプ22、WINランプ24、STARTランプ25、INSERTランプ26)、各種表示部(ボーナスカウント表示部10、貯留枚数表示部17、払出枚数表示部16)、メダルを収納するホッパー72などがある。
ステッピングモータ45L、45C、45Rは、モータ駆動回路73によって駆動制御され、メインリール2〜4のリールドラムを回転させる。モータ駆動回路73は、I/Oポート71を介して受信するメインCPU64からの制御信号に基づいて、各メインリール2〜4を回転駆動させたり停止させたりする。なお、本実施形態のステッピングモータ45L、45C、45Rは、本発明の図柄変動手段を構成する。
各種ランプ(BETランプ13〜15、REPLAYランプ21、WAITランプ22、WINランプ24、STARTランプ25、INSERTランプ26)は、各ランプ駆動回路74によって駆動制御される。各ランプ駆動回路74は、I/Oポート71を介して受信するメインCPU64からの制御信号に基づいて、各種ランプを点灯させたり消灯させたりする。
各種表示部(ボーナスカウント表示部10、貯留枚数表示部17、払出枚数表示部16)は、各表示部駆動回路75によって駆動制御される。各表示部駆動回路75は、I/Oポート71を介して受信するメインCPU64からの制御信号に基づいて、ボーナスカウント表示部10、貯留枚数表示部17、払出枚数表示部16に数値を表示させる。
ホッパー72は、ホッパー駆動回路76によって駆動制御される。ホッパー駆動回路76は、I/Oポート71を介して受信するメインCPU64からの制御信号に基づいて、ホッパーから所定枚数のメダルを払い出させる。
また、マイクロコンピュータ63の入力部には、前述の各回路及び各アクチュエータに制御信号を出力する契機となる入力信号を発生する各スイッチ及び各回路が接続されている。各スイッチ及び各回路としては、投入メダルセンサ9S、スタートスイッチ33S、貯留メダル投入スイッチ30S〜32S、貯留メダル精算スイッチ37S、リセットスイッチ55S、設定スイッチ56S、リール位置検出回路77、ストップスイッチ78LS、78CS、78RS、払出完了信号回路79がある。
投入メダルセンサ9Sは、遊技者の投入操作によりメダル投入口9に投入されたメダルを検出し、メダルが投入されたことを示す投入検出信号をI/Oポート71を介してマイクロコンピュータ63に送信する。
スタートスイッチ33Sは、スタートレバー33に対する遊技者の開始操作を検出し、遊技の開始を指令する開始信号をマイクロコンピュータ63に送信する。
貯留メダル投入スイッチ30S〜32Sは、1貯留メダル投入ボタン30、2貯留メダル投入ボタン31、及び3貯留メダル投入ボタン32に対する遊技者の投入操作を検出し、クレジットされたメダルから、1枚、2枚又は3枚のメダルの投入を指令する貯留投入信号をマイクロコンピュータ63に送信する。
貯留メダル精算スイッチ37Sは、貯留メダル精算ボタン37に対する遊技者の切り替え操作を検出し、クレジットモード又は払出モードを切り替えるための払出切替信号をマイクロコンピュータ63に出力する。また、クレジットモードから払出モードに切り替えられた場合、遊技機1にクレジットされているメダルの払い出しを指令する信号をマイクロコンピュータ63に送信する。
設定スイッチ56S及びリセットスイッチ55Sは、遊技機の管理者による設定値変更操作を検出することにより、RAM66の設定値を更新させるための設定更新信号をマイクロコンピュータ63に送信する。
設定値を更新するためには、まず電源スイッチ(図示しない)を一旦オフにした後、設定スイッチ56Sをオンにした状態で電源スイッチをオンにする。
当該操作により、RAM66に記憶された設定値がクリアされる。また、遊技機1の前面に設けられた表示部には、現時点における設定値が表示される。現時点における設定値の表示は、払出枚数表示部16により行われる。
この状態において、リセットスイッチ55Sを操作する毎に、設定値が「1」〜「6」まで順次増加するとともに循環して表示される。
このようにして、設定値を選択した後、スタートレバー33を操作することにより、設定値を確定させる。
つぎに、設定スイッチ56Sをオフにすると、設定値が一時的に保持され、RAM66がクリアされた後、一時的に保持された設定値がRAM66に再記憶される。
設定値の設定中には、C/Pスイッチ14Sが遊技メダルを返却する状態に切り替えられており、設定値を確定させた後に、払出枚数表示部16の表示が消灯し、貯留枚数表示部17に「0」が表示されると、遊技機1における遊技を開始することができる。
また、設定値は、「1」〜「6」の6段階に設定することができ、当該設定値に基づいて、後述する内部抽籤テーブルを選択することにより、各役が内部当籤役として決定される確率を変化させる。また、設定値の変更が行なわれることで、RAM66領域に記憶されている遊技状態情報はクリアされる。また、設定スイッチ56Sをオフにした状態で、リセットスイッチ55Sを操作することによりRAM66領域に記憶されている各種情報(遊技状態等)がクリアされる。
リール位置検出回路77は、メインリール2〜4の回転が開始された後に、各ステッピングモータ45L、45C、45Rに供給される駆動パルスを受信し、駆動パルス信号をI/Oポート71を介してマイクロコンピュータ63に送信する。また、リール位置検出回路77は、各メインリール2〜4の駆動機構内部に含まれるフォトセンサー(図示しない)が各メインリール2〜4に設けられた基準位置を検出する度に出力するリセットパルスを受信し、リセットパルス信号をI/Oポート71を介してマイクロコンピュータ63に送信する。マイクロコンピュータ63のメインCPU64は、駆動パルス信号の受信に基づいてRAM66の後述するパルスカウンタや図柄カウンタを更新し、リセットパルス信号の受信に基づいて当該パルスカウンタや図柄カウンタに「0」をセットする。これにより、メインCPU64は、図柄カウンタに基づいてメインリール2〜4の各図柄位置を判別することができる。
ストップスイッチ78LS、78CS、78RSは、それぞれストップボタン34、35、36に対する遊技者の停止操作を検出し、検出したストップボタン34〜36に対応するメインリール2〜4の回転の停止を指令する停止信号をI/Oポート71を介してマイクロコンピュータ63に送信する。なお、本実施形態のストップスイッチ78LS、78CS、78RSは、本発明の停止操作検出手段を構成する。
払出完了信号回路79は、メダル検出部72Sにより検出されたメダルの枚数(即ちホッパー72から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数に達した際に、メダルの払い出しが完了したことを示すための払出完了信号をI/Oポート71を介してマイクロコンピュータ63に送信する。
I/Oポート71には、サブ制御部通信ポート80が接続されており、メインCPU64は、主制御回路61に設けられているサブ制御部通信ポート80から、副制御回路62へ各種コマンドなどの信号を送信する。なお、図8及び図9に示すように、サブ制御部通信ポート80から送信された信号は、メインサブ中継基板97、サブ中継基板98を介して副制御回路62に設けられているメイン制御部通信ポート88に受信される。副制御回路62では、主制御回路61から送信された各種コマンドなどの信号に基づいて演出に係る各種処理を行う。なお、副制御回路62から主制御回路61へコマンド、情報等が送信されることはなく、主制御回路61から副制御回路62への一方向通信のみ行われる。副制御回路62の構成の詳細については、後述する。
遊技機1では、メダルの投入を条件に、遊技者のスタートレバー33に対する開始操作によって、スタートスイッチ33Sから遊技を開始する開始信号が送信されると、モータ駆動回路73に制御信号が送信され、ステッピングモータ45L、45C、45Rの駆動制御(例えば、各相への励磁など)によりメインリール2〜4の回転が開始される。
メインリール2〜4の回転が開始されると、上述したようにメインリール2〜4の回転に伴って、RAM66上に設けられた各メインリール2〜4に対応するパルスカウンタ及び図柄カウンタが更新される。具体的には、遊技機1では、パルスカウンタにより「16」のパルスが計数される毎に、図柄カウンタの値が「1」ずつ更新される。ここで、図柄カウンタの値が「1」更新されることは、対応するメインリール2〜4が図柄1コマ分(各図柄が一図柄分移動する距離を1コマとする)回転したことに対応しており、また、図柄配置テーブル(メインリール)における図柄位置「00」の図柄が図柄表示領域39の中段領域に表示されたときに、図柄カウンタの値が「0」となるように設定されている。例えば、左メインリールの図柄位置「13」の桃図柄が図柄表示領域39の左・中段領域39LMに表示されたときには、左メインリール2に対応する図柄カウンタの値は「13」となっている。なお、図柄カウンタの値とメインリール2〜4の回転位置とが徐々にずれを生じるため、メインCPU64はリセットパルス信号の受信に基づいてメインリール2〜4の1回転毎にパルスカウンタや図柄カウンタに「0」をセットすることにより、当該ずれによる誤作動を防止している。
また、スタートスイッチ33Sから開始信号が送信されると、乱数発生器69やサンプリング回路70により乱数値が抽出される。遊技機1では、乱数値が抽出されると、RAM66の乱数値記憶領域に記憶される。そして、乱数値記憶領域に記憶された乱数値に基づいて内部当籤役が決定される。
メインリール2〜4が定速回転に達した後、遊技者のストップボタン34〜36に対する停止操作によって、ストップスイッチ78LS、78CS、78RSから停止信号が送信されると、当該停止信号及び決定された内部当籤役に基づいて、メインリール2〜4を停止制御する制御信号がモータ駆動回路73に送信される。モータ駆動回路73はステッピングモータ45L、45C、45Rを駆動制御し、メインリール2〜4の回転を停止させる。
ここで、遊技機1は、停止操作が行われた時点から内部当籤役の成立に係る図柄を最大滑りコマ数分、すなわち、3コマ分引き込んでメインリールの回転を停止させる。具体的には、遊技機1は、ストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作の検出が行われた後、3コマ以内に内部当籤役の成立に係る図柄が存在するか否かを判別し、3コマ以内に内部当籤役の成立に係る図柄が存在する場合に、当該図柄を有効ライン上に停止表示されるように滑りコマ数を決定し、該当するメインリールを停止させる。ここで、遊技機1は、内部当籤役として複数の役を決定した場合において、3コマ以内に内部当籤役の成立に係る図柄が複数存在する場合には、より優先順位の高い内部当籤役に係る図柄を有効ライン上に停止表示させるように滑りコマ数を決定する。ここで、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイに係る図柄の組合せであり、優先順位2位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せである。次いで、優先順位3位は小役に係る図柄の組合せである。なお、ストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作の検出された際、該当するメインリールの図柄カウンタに対応する図柄位置、すなわち、メインリールの回転の停止が開始される図柄位置を「停止開始位置」といい、当該停止開始位置に決定した滑りコマ数(数値範囲「0」〜「3」)を加算した図柄位置、すなわち、メインリールの回転を停止させる図柄位置を「停止制御位置」という。また、滑りコマ数は、ストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作が検出されてから対応するメインリールの回転が停止するまでのリールの回転量であり、遊技機1では、最大滑りコマ数を「3」と規定している。
全てのメインリール2〜4の回転が停止すると、有効ライン上に表示された図柄の組合せに基づいて表示役の検索処理、すなわち、役の成立・不成立の判定が行われる。表示役の検索は、ROM65に記憶された図柄組合せテーブル(図19参照)に基づいて行われる。この図柄組合せテーブルでは、表示役に係る図柄の組合せと、対応する配当とが設定されている。
表示役の検索により、入賞に係る図柄の組合せが表示されたと判別されると、ホッパー駆動回路76に制御信号が出力され、ホッパー72の駆動によりメダルの払い出しが行われる。この際、メダル検出部72Sは、ホッパー72から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達すると、払出完了信号回路79により払出完了信号が送信される。これにより、ホッパー駆動回路76に制御信号が送信され、ホッパー72の駆動が停止される。
なお、貯留メダル精算スイッチ37Sにより、クレジットモードに切り替えられている場合には、入賞に係る図柄の組合せが表示されたと判別されると、入賞に係る図柄の組合せに応じた払出枚数をRAM66のクレジット数カウンタに加算する。また、各表示部駆動回路75に制御信号が出力され、クレジット数カウンタの値が貯留枚数表示部17に表示される。ここで、入賞に係る図柄の組合せが表示された場合に行われる、メダルの払い出し又はクレジットを総称して単に「払い出し」という場合がある。
次に、図9を参照して、副制御回路62の回路構成について説明する。なお、図9は、遊技機1の副制御回路の回路構成を示す図である。
副制御回路62は、主制御回路61からの各種コマンドなどの信号に基づいて、映像、音、光又はメインリールの動作等による遊技に関する演出を行うための制御を行う。副制御回路62は、マイクロコンピュータ81を主たる構成要素として構成されている。マイクロコンピュータ81は、サブCPU82、記憶手段であるROM83及びRAM84により構成されている。サブCPU82には、クロックパルス発生器85、分周器86及び周辺装置との間で信号を授受するI/Oポート(入出力ポート)87が接続されている。また、マイクロコンピュータ81は、I/Oポート87を介してランプ駆動回路110、7SEG駆動回路111、音源IC91、パワーアンプ92、分断回路93が接続されている。
ROM83には、サブCPU82の処理に係るプログラム(例えば、後述の図88〜図100参照)、停止テーブルなどの各種テーブルなどが記憶されている。
RAM84は、サブCPU82の処理により得られる種々の情報や、主制御回路61から送信されたコマンドに含まれる各種情報を記憶する。
サブCPU82は、演出に係る制御処理を所定の処理手順にしたがって行う。所定の処理手順は、シーケンスプログラムとしてROM83に記憶されている。サブCPU82には、アドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90が接続されており、アドレスバス切離回路89はアドレスバスを介してROM83に接続されており、データバス切離回路90は、データバスを介してROM83に接続されている。
サブCPU82は、ROM83に記憶されている情報を読み出すときには、ROM83のチップセレクト端子SにI/Oポート87を介してロウレベル信号を送信し、次いで、アドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90の出力イネーブル端子EにI/Oポート87を介してロウレベル信号を送信する。アドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90は、それぞれの出力イネーブル端子Eにハイレベル信号が入力されているときには、データ出力端子がハイインピーダンス状態となって、サブCPU82とROM83間は電気的に絶縁状態となる。これにより、サブCPU82からアドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90の各データ入力端子に入力されるアドレスバスデータ及びデータバスデータは、アドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90の各データ出力端子から出力されない。一方、アドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90は、それぞれの出力イネーブル端子Eにロウレベル信号が入力されているときには、サブCPU82からアドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90の各データ入力端子に入力されたアドレスバスデータ及びデータバスデータは、各データ出力端子からそのまま出力される。サブCPU82は、このようにして、アドレスバス及びデータバスを介してROM83に対して情報読み出しアクセスを行う。
また、サブ中継基板98には、サブリール制御部62a及び4thリール制御部62bが接続されている。マイクロコンピュータ81からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、サブリール制御部62aにおいてサブリール5〜7を回転駆動するステッピングモータ101、4thリール制御部62bにおいて4thリール8を回転駆動するステッピングモータ102、メインリール2〜4に内蔵されたリールバックランプ47a、47b、47c、サブリール5〜7に内蔵されたリールバックランプ48a、48b、48c、4thリール8に内蔵されたリールバックランプ49がある。
ステッピングモータ101、102は、それぞれモータ駆動回路103、104によって駆動される。リールバックランプ47a〜47c、CHANCEランプ27、サイドランプ28、バッファローランプ40の点灯・消灯は、I/Oポート87に接続されたランプ駆動回路110からの駆動信号によって制御される。サブ7SEG23の表示は、I/Oポート87に接続された7SEG駆動回路111からの駆動信号によって制御される。リールバックランプ48a〜48c、49は、それぞれランプ駆動回路107、108からの駆動信号によって制御される。ランプ駆動回路107、108は、サブ中継基板98に接続されており、サブCPU82からの制御信号に基づいて動作する。
マイクロコンピュータ81の入力部には、副制御回路62における各回路及び各アクチュエータに制御信号を出力する契機となる入力信号を発生する各スイッチ及び各回路が接続されている。各スイッチ及び各回路としては、サブリール5〜7及び4thリール8の駆動機構内部に含まれるフォトセンサー(図示しない)からの出力パルスを受信し、サブリール5〜7及び4thリール8の回転位置を検出するリール位置検出回路105、106がある。
音源IC91は、I/Oポート87に接続されたコントロール端子C、バス開放制御端子Z及びリセット端子Rを備えており、コントロール端子Cに入力される信号に基づいてスピーカ54、96L、96Rに効果音を出力させるための制御を行う。また、音源IC91のバス開放制御端子Zに入力される信号がハイレベルの時には、音源IC91とROM83を接続するアドレスバス及びデータバスのインピーダンスがハイインピーダンス状態、すなわち、音源IC91とROM83とが電気的に切断された状態となり、音源IC91による各バスを用いたROM83に対する情報読み出しアクセスが不可能となる。一方、音源IC91のバス開放制御端子Zに入力される信号がロウレベルの時には、音源IC91とROM83を接続するアドレスバス及びデータバスのインピーダンスがロウインピーダンス状態、すなわち、音源IC91とROM83とが電気的に接続された状態となり、音源IC91による各バスを用いたROM83に対する情報読み出しアクセスが可能となる。なお、音源IC91は、リセット端子Rにハイレベル信号が入力されることにより動作を開始する。
音源IC91は、マイクロコンピュータ81の制御の下、ROM83に記憶されているメダル投入音、スタートレバー操作音、停止ボタン操作音、ボーナスゲーム中の遊技音等のサウンドデータをパワーアンプ92により増幅させてスピーカ54、96L、96Rから出力させる。
アドレスバス切離回路89、データバス切離回路90及びサブCPU82は、アドレスバス切離回路89、データバス切離回路90の各出力イネーブル端子Eに入力する信号を制御することにより、ROM83に対する情報読み出しアクセスを制御する。また、サブCPU82は、音源IC91のバス開放制御端子Zに入力する信号を制御することにより、音源IC91のROM83に対する情報読み出しアクセスを制御する。すなわち、サブCPU82は、アドレスバス切離回路89、データバス切離回路90の各出力イネーブル端子Eに入力する信号と、音源IC91のバス開放制御端子Zに入力する信号を制御することにより、ROM83に対する情報読み出しアクセスをサブCPU82又は音源IC91の何れか一方に制限する。
また、音源IC91のバス開放制御端子Z及びROM83のチップセレクト端子Sは、分断回路93に接続されている。分断回路は、バス開放制御端子Zに入力される信号がロウレベルであり、且つ、チップセレクト端子Sに入力される信号がロウレベルであるときに、サブCPU82が制御処理不能な状態にあると判断し、アドレスバス切離回路89及びデータバス切離回路90の各出力イネーブル端子Eにハイレベル信号を出力し、サブCPU82とROM83間のアドレスバス及びデータバスを電気的に切断した状態とする。
次に、図10を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている内部抽籤テーブル決定テーブルについて説明する。なお、図10は、本実施形態における遊技機1の内部抽籤テーブル決定テーブルの例を示す図である。
内部抽籤テーブル決定テーブルには、遊技状態毎に、内部抽籤処理(図71、図72参照)において内部当籤役を決定するために使用する内部抽籤テーブルの種別と、抽籤回数が規定されている。具体的には、内部抽籤テーブル決定テーブルに基づいて、遊技状態が一般遊技状態である場合には、一般遊技状態用内部抽籤テーブルが使用されることが決定され、遊技状態がCB遊技状態である場合には、CB遊技状態用内部抽籤テーブルが使用されることが決定され、遊技状態がRB遊技状態である場合には、RB遊技状態用内部抽籤テーブルが使用されることが決定される。
また、内部抽籤テーブル決定テーブルに基づいて、遊技状態が一般遊技状態である場合には抽籤回数として「9」が決定され、遊技状態がCB遊技状態である場合には抽籤回数として「8」が決定され、遊技状態がRB遊技状態である場合には抽籤回数として「2」が決定される。
次に、図11〜図15を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている内部抽籤テーブルについて説明する。なお、図11は、本実施形態における遊技機1の一般遊技状態用内部抽籤テーブルの例を示す図である。図12は、本実施形態における遊技機1のCB遊技状態用内部抽籤テーブルの例を示す図である。図13は、本実施形態における遊技機1のRT1作動状態用内部抽籤テーブルの例を示す図である。図14は、本実施形態における遊技機1のRT2作動状態用内部抽籤テーブルの例を示す図である。図15は、本実施形態における遊技機1のRB遊技状態用内部抽籤テーブルの例を示す図である。
内部抽籤テーブルは、後述する内部抽籤処理(図71、図72参照)において、内部当籤役を決定する際に使用するテーブルである。内部抽籤テーブルには当籤番号毎に抽籤値とデータポインタとが規定されている。抽籤値は、データポインタを決定するために用いられる数値である。データポインタは、後述の当たり要求フラグの決定に用いられるデータであり、小役・リプレイ用データポインタ、ボーナス用データポインタとが規定されている。小役・リプレイ用データポインタとしては、「0」〜「5」の数値が規定されており、ボーナス用データポインタとしては「0」〜「2」が規定されている。当たり要求フラグは、一又は複数の役と対応しており、小役・リプレイ用データポインタに応じて一又は複数の役が内部当籤役として決定され、ボーナス用データポインタに応じてBB又はMBが内部当籤役として決定される。
各内部抽籤テーブルは、設定値毎に各当籤番号に対応する抽籤値を規定している。図11〜図15に示す内部抽籤テーブルには、設定値「1」、設定値「6」に対応する抽籤値を示し、設定値「2」〜「5」のそれぞれに対応する抽籤値については記載を省略している。
次に、抽籤値を用いてデータポインタを決定する方法、すなわち、内部抽籤の方法について説明する。内部抽籤は、予め定められた数値の範囲「0〜65535」の中から乱数値を抽出し、抽出した乱数値から各当籤番号に対応する抽籤値を順次減算するとともに、桁かりが行われたか否かを判定することにより行われる。桁かりは、減じられる対象の数値の方が小さい場合に行われ、換言すれば減算の結果が負となるときに行われる。例えば、設定値が「1」であり、図11の一般遊技状態用内部抽籤テーブルが内部抽籤テーブルに決定された場合において、抽出した乱数値が「33900」である場合、初めに、メインCPU64は、「33900」から当籤番号「1」対応する抽籤値「33804」を減算する。減算結果は「33900−33804=96」であり、正である。次いで、メインCPU64は、この減算後の値「96」から当籤番号「2」に対応する抽籤値「110」を減算する。減算結果は「96−110=−14」であり、負である。したがって、メインCPU64は、内部当籤役として当籤番号「2」、すなわち、小役・リプレイ用データポインタとして「1」、ボーナス用データポインタとして「1」を決定する。したがって、抽籤値として規定されている数値が大きいほど、対応する当籤番号のデータポインタが決定される可能性が高くなる。また、各当籤番号の当籤確率は、「各当籤番号に対応する抽籤値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(「65536」)」となる。
なお、後述する抽籤値を用いて行う各種抽籤は、当該データポインタを決定する場合と同様である。以下、抽籤値による各種抽籤の方法は、内部抽籤の方法と同様であるので説明を省略する。
図11に示す一般遊技状態用内部抽籤テーブルには、当籤番号「1」〜当籤番号「9」に応じた抽籤値及びデータポインタが規定されている。一般遊技状態用内部抽籤テーブルは、当籤番号「1」、「4」、「6」、「8」に対して、小役・リプレイ用データポインタとして「1」〜「4」のうちの何れかを規定し、ボーナス用データポインタとしては「0」を規定している。後述するように小役・リプレイ用データポインタ「1」〜「4」はそれぞれ、リプレイ役群1、リプレイ役群2、リプレイ役群3、小役役群に対応していることから、当籤番号「1」、「4」、「6」、「8」が決定された場合には、リプレイ役群1、リプレイ役群2、リプレイ役群3又は小役役群が内部当籤役として決定される。但し、ボーナス役(BB又はMB)は内部当籤役として決定されない。なお、役群が内部当籤役に決定されることは、役群を構成する複数の役が同時に内部当籤役として決定されたことと同義である。
また、一般遊技状態用内部抽籤テーブルは、当籤番号「2」、「3」、「5」、「7」に対して、小役・リプレイ用データポインタとして「1」〜「3」のうちの何れかを規定し、ボーナス用データポインタとしては「1」又は「2」を規定している。後述するように、ボーナス用データポインタ「1」、「2」はそれぞれ、BB、MBに対応していることから、当籤番号「2」、「3」、「5」、「7」が決定された場合には、後述するリプレイ役群1、リプレイ役群2、リプレイ役群3の何れかと共に、BB又はMBが内部当籤役として決定される。
また、一般遊技状態用内部抽籤テーブルは、当籤番号「9」に対して、小役・リプレイ用データポインタとして「0」を規定し、ボーナス用データポインタとしては「2」を規定していることから、当籤番号「9」が決定された場合には、MBが内部当籤役として決定される。
図12に示すCB遊技状態用内部抽籤テーブルは、図11に示す一般遊技状態用内部抽籤テーブルから当籤番号「9」に対応する行を削除した構成となっている。
図13に示すRT1作動状態用内部抽籤テーブルは、RT1作動状態において、一般遊技状態用内部抽籤テーブル又はCB遊技状態用内部抽籤テーブルの当籤番号「1」(小役・リプレイ用データポインタ「1」、ボーナス用データポインタ「0」)に対応する抽籤値を置換するためのテーブルである。RT1作動状態用内部抽籤テーブルには、当籤番号「1」(小役・リプレイ用データポインタ「1」、ボーナス用データポインタ「0」)に対応する抽籤値として「4742」(設定値1の場合)が規定されている。一方、一般遊技状態用内部抽籤テーブル又はCB遊技状態用内部抽籤テーブルには、当籤番号「1」に対応する抽籤値が「33804」(設定値1の場合)と規定されている。後述するように小役・リプレイ用データポインタ「1」はリプレイ役群1に対応していることから、RT1作動状態においては、一般遊技状態又はCB遊技状態である場合と比較してリプレイ役群1の当籤確率が「33804/65536(約51.6%)」から「4742/65536(約7.24%)」に下がることとなる。したがって、RT1作動状態においては、一般遊技状態又はCB遊技状態である場合と比較して、内部抽籤に外れる確率が上昇するとともにリプレイ役群1が内部当籤役として決定される確率が低下することによってメダルの減少率が上昇することから、遊技者にとって不利である。
図14に示すRT2作動状態用内部抽籤テーブルは、RT2作動状態において、一般遊技状態用内部抽籤テーブルの当籤番号「1」(小役・リプレイ用データポインタ「1」、ボーナス用データポインタ「0」)に対応する抽籤値を置換するためのテーブルである。RT1作動状態用内部抽籤テーブルには、当籤番号「1」(小役・リプレイ用データポインタ「1」、ボーナス用データポインタ「0」)に対応する抽籤値として「12384」(設定値1の場合)が規定されている。したがって、RT2作動状態においては、一般遊技状態である場合と比較すると、リプレイ役群1の当籤確率が「33804/65536(約51.6%)」から「12384/65536(約18.9%)」に下がることとなり、一方、RT1作動状態である場合と比較すると、リプレイ役群1の当籤確率が「4742/65536(約7.24%)」から「12384/65536(約18.9%)」に上がることとなる。
ここで、一般遊技状態、RT1作動状態、RT2作動状態における出玉率を計算してみる。なお、上述したように、「出玉率=遊技媒体(メダル)の払出数の期待値/遊技媒体(メダル)の投入数」であって、「遊技媒体(メダル)の払出数の期待値=(役の当籤確率×当該役の払出数)を全ての役分合算した値」である。設定値が「1」である場合の一般遊技状態における出玉率は、「(((33804+110+28+2000+55+2000+55)×3枚+5500×15枚)/65536)/3枚=約100.024%」である。設定値が「1」である場合のRT1作動状態における出玉率は、「(((4742+110+28+2000+55+2000+55)×3枚+5500×15枚)/65536)/3枚=約55.679%」である。設定値が「1」である場合のRT2作動状態における出玉率は、「(((12384+110+28+2000+55+2000+55)×3枚+5500×15枚)/65536)/3枚=約67.340%」である。設定値が「6」である場合の一般遊技状態における出玉率は、「(((33130+149+52+2000+75+2000+75)×3枚+6000×15枚)/65536)/3枚=約102.968%」である。設定値が「6」である場合のRT1作動状態における出玉率は、「(((4639+149+52+2000+75+2000+75)×3枚+6000×15枚)/65536)/3枚=約59.494%」である。設定値が「6」である場合のRT2作動状態における出玉率は、「(((12384+149+52+2000+75+2000+75)×3枚+6000×15枚)/65536)/3枚=約71.312%」である。
図15に示すRB遊技状態用内部抽籤テーブルは、遊技状態がRB遊技状態である場合に使用されるテーブルであり、当籤番号「1」、「2」に応じた抽籤値及びデータポインタが規定されている。RB遊技状態用内部抽籤テーブルは、当籤番号「1」に対して、小役・リプレイ用データポインタ「4」、抽籤値「62806」を規定し、また、当籤番号「2」に対して、小役・リプレイ用データポインタ「5」、抽籤値「2730」を規定している。後述するように、小役・リプレイ用データポインタ「4」は小役1と小役2からなる小役役群に対応しており、小役・リプレイ用データポインタ「5」は小役3に対応していることから、RB遊技状態においては、「62806/65536(約95.8%)」の確率で小役役群が内部当籤役として決定され、「2730/65536(約4.17%)」の確率で小役3が内部当籤役として決定される。すなわち、RB遊技状態においては、100%の確率で小役役群又は小役3が内部当籤役として決定されることから、遊技者にとって有利な状態である。
なお、本実施形態において各内部抽籤テーブルは、当籤番号(データポインタ)に対応する抽籤値を規定しているが、抽籤値は、乱数値が抽出される範囲である「0〜65535」に対する割合である。したがって、抽籤値に代えて、当籤番号(データポインタ)毎に対応する乱数幅(例えば、「0〜654」)を当籤範囲として規定することもできる。具体的には、乱数値が何れの当籤番号(データポインタ)に対応する当籤範囲に含まれるかを判定することにより、内部当籤役を決定することができる。すなわち、各内部抽籤テーブルが抽籤値を規定することは、役又は役群毎の乱数幅(当籤範囲)を規定することと同義である。
また、内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤において、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが「1」に決定される場合、又はボーナス用データポインタが「2」に決定される場合に、所定の確率で開始時ロックを行うか否かが決定される。開始時ロックとは、開始操作に基づいて内部当籤役を決定した後、約13秒間、メインリール2〜4の回転を開始させないための制御である。
次に、図16を参照して、遊技機1における遊技状態・作動状態の移行について説明する。なお、図16は、本実施形態における遊技機1の遊技状態・作動状態の移行の例を示すである。主制御回路61において制御される遊技機1の遊技状態・作動状態には、一般遊技状態、CB遊技状態、RB遊技状態、RT1作動状態、RT2作動状態、BB作動状態及びMB作動状態がある。
まず、RT2作動状態について説明する。RT2作動状態へは、一般遊技状態又はRT1作動状態である場合に、BBが内部当籤役として決定されることにより移行する。また、RT2作動状態は、BBが成立することにより終了する。RT2作動状態が終了すると、BB作動状態へ移行する。
次に、BB作動状態について説明する。BB作動状態へは、RT2作動状態である場合に、BBが成立することにより移行する。また、BB作動状態は、360枚を超えるメダルが払い出されることにより終了する。BB作動状態においては、360枚を超えるメダルが払い出されるまでの間、RB遊技状態が繰り返し作動する。RB遊技状態は、8回の遊技が行われ8回入賞することにより終了する。但し、RB遊技状態において、BB作動状態の終了条件であるメダルの払い出しが360枚を超えた場合には、BB作動状態と共にRB遊技状態も終了する。BB作動状態が終了するとRT1作動状態へ移行する。
次に、RT1作動状態について説明する。RT1作動状態へは、BB作動状態が終了すること、または、RT1作動状態から移行したMB作動状態が終了することにより移行する。また、RT1作動状態は、BBが内部当籤役として決定されること、MBが成立すること、または、BBが内部当籤役として決定されることなく1000ゲーム(MB作動状態であったゲームを含む)経過することにより終了する。RT1作動状態が、BBが内部当籤役として決定されることにより終了した場合にはRT2作動状態へ移行し、MBが成立したことにより終了した場合にはMB作動状態へ移行し、BBが内部当籤役として決定されることなく1000ゲーム経過したことにより終了した場合には一般遊技状態へ移行する。
次に、一般遊技状態について説明する。一般遊技状態へは、RT1作動状態の作動が開始されてから、BBが内部当籤役として決定されることなく1000ゲーム経過すること、または、一般遊技状態から移行したMB作動状態が終了することにより移行する。一般遊技状態は、BBが内部当籤役として決定されること、または、MBが成立することにより終了する。一般遊技状態が、BBが内部当籤役として決定されたことにより終了した場合にはRT2作動状態へ移行し、MBが成立したことにより終了した場合にはMB作動状態へ移行する。
次に、MB作動状態について説明する。MB作動状態へは、RT1作動状態又は一般遊技状態である場合に、MBが成立することにより移行する。また、MB作動状態は、120枚を超えるメダルが払い出されることにより終了する。MB作動状態においては、120枚を超えるメダルが払い出されるまでの間、CB遊技状態が繰り返し作動する。CB遊技状態は、1回の遊技が行われ1回入賞することにより終了する。MB作動状態が終了すると、当該MB作動状態に移行する前の状態、すなわちRT1作動状態又は一般遊技状態へ移行する。なお、RT1作動状態からMB作動状態(CB遊技状態)に移行した場合には、当該MB作動状態(CB遊技状態)中において内部抽籤に用いられるCB遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT1作動状態用内部抽籤テーブルにより、当籤番号「1」(小役・リプレイ用データポインタ「1」、ボーナス用データポインタ「0」)に対応する抽籤値が置換される。但し、RT1作動状態から移行したMB作動状態(CB遊技状態)中に、上述したように1000ゲームが経過することによりRT1作動状態が終了した場合には、それ以降、当該MB作動状態(CB遊技状態)中において内部抽籤に用いられるCB遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT1作動状態用内部抽籤テーブルにより、当籤番号「1」(小役・リプレイ用データポインタ「1」、ボーナス用データポインタ「0」)に対応する抽籤値が置換されない。
次に、図17、図18を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている内部当籤役決定テーブルについて説明する。なお、図17は、本実施形態における遊技機1の小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルの例を示す図である。図18は、本実施形態における遊技機1のボーナス用内部当籤役決定テーブルの例を示す図である。以下、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブル及びボーナス用内部当籤役決定テーブルを総称して、内部当籤役決定テーブルという。
内部当籤役決定テーブルは、後述する内部抽籤処理(図71、図72参照)において、データポインタに基づいて内部当籤役を決定する際に使用するテーブルである。内部当籤役決定テーブルには、データポインタに対応する当たり要求フラグが規定されている。当たり要求フラグは、内部当籤役を識別するためのデータである。具体的には、各役が当該データの各ビットと対応しており、何れの役が内部当籤役であるかを、何れのビットが「1」であるか否かによって識別することができる。また、当たり要求フラグは、後述の夫々1バイトからなる内部当籤役1格納領域、内部当籤役2格納領域(内部当籤役1格納領域、及び内部当籤役2格納領域をまとめて内部当籤役格納領域という)に格納されるデータであり、何れの内部当籤役格納領域に格納されるかは格納領域種別により判別される。
図17に示す小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルには、小役・リプレイ用データポインタ「0」〜「5」に対応する当たり要求フラグが規定されている。具体的には、小役・リプレイ用データポインタ「0」は、ハズレに対応しており、小役・リプレイ用データポインタ「1」は、リプレイ1、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、リプレイ6に対応している(「リプレイ役群1」と略称する)。小役・リプレイ用データポインタ「2」は、リプレイ2、リプレイ3に対応している(「リプレイ役群2」と略称する)。小役・リプレイ用データポインタ「3」は、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、リプレイ6に対応している(「リプレイ役群3」と略称する)。小役・リプレイ用データポインタ「4」は、小役1、小役2に対応している(「小役役群」と略称する)。小役・リプレイ用データポインタ「5」は、小役3に対応している。なお、小役・リプレイ用データポインタ「1」〜「4」が決定された場合には、複数の役が同時に内部当籤役として決定されたこととなる。
図18に示すボーナス用内部当籤役決定テーブルには、ボーナス用データポインタ「0」〜「2」に対応する当たり要求フラグが規定されている。具体的には、ボーナス用データポインタ「0」は、ハズレに対応している。ボーナス用データポインタ「1」は、BBに対応している。ボーナス用データポインタ「2」は、MBに対応している。
次に、図19を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている図柄組合せテーブルについて説明する。なお、図19は、本実施形態における遊技機1の図柄組合せテーブルの例を示す図である。
図柄組合せテーブルには、有効ライン上に表示される特典付与に係る図柄の組合せ、または、遊技状態・作動状態の移行に係る図柄の組合せと、当該図柄の組合せに対応する表示役を示すデータと格納領域種別、及び払出枚数が規定されている。表示役を示すデータは、後述の夫々1バイトからなる表示役1格納領域、表示役2格納領域(表示役1格納領域、及び表示役2格納領域を総称して表示役格納領域という)の何れかに格納されるデータであり、何れの表示役格納領域に格納されるかは格納領域種別により判別される。
図柄組合せテーブルには、表示役として、リプレイ1、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、リプレイ6、小役1、小役2、小役3、BB、MBが規定されている。
リプレイ1は、「黄図柄−青図柄−橙図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。リプレイ2は、「黄図柄−黄緑図柄−黄図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。リプレイ3は、「黄図柄−橙図柄−緑図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。リプレイ4は、「緑図柄−青図柄−黄図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。リプレイ5は、「緑図柄−青図柄−橙図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。リプレイ6は、「青図柄−黄緑図柄−黄図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。リプレイ1、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、又はリプレイ6が成立することにより、次回の遊技において再遊技が行われる。即ち、リプレイ1、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、又はリプレイ6が成立した遊技における投入枚数と同数のメダルが、次回の遊技において、遊技者による投入操作に基づかずに、自動的に投入される。これにより、遊技者はメダルを消費することなく次回の遊技を行うことができる。ここで、前述のメダルの払い出しや再遊技は、遊技価値を付与することの一例である。
ここで、リプレイ1〜リプレイ6の何れかに係る図柄の組合せが有効ライン上に表示されたときには、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに「チェリー図柄−ANY−ANY」、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」、「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」、又は「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が表示される。但し、「チェリー図柄−ANY−ANY」、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」は、BB又はMBが内部当籤役として決定されている場合にのみ表示される。したがって、有効ライン上にリプレイ1〜リプレイ6の何れかが有効ライン上に表示され、且つ、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに「チェリー図柄−ANY−ANY」、「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が表示された場合には、遊技者は、BB又はMBが内部当籤役として決定されていることを認識することができる。なお、「ANY」は、如何なる図柄でも良いことを表す。
小役1は、「ANY−黄緑図柄−緑図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立し、小役2は、「ANY−黄緑図柄−橙図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。小役1又は小役2が成立することにより15枚のメダルの払い出しが行われる。
ここで、小役1又は小役2に係る図柄の組合せが有効ライン上に表示されたときには、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに「チェリー図柄−ANY−ANY」、又は「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が表示される。
小役3は、「水色図柄−水色図柄−水色図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。小役3が成立することにより3枚のメダルの払い出しが行われる。なお、小役3は、RB遊技状態においてのみ内部当籤役として決定される役であることから、RB遊技状態においてのみ成立する。
ここで、小役3に係る図柄の組合せが有効ライン上に表示されたときには、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに「チェリー図柄−ANY−ANY」が表示される。なお、この場合、左サブリール5は、一旦、サブリール図柄表示領域5Aにチェリー図柄以外の図柄が表示されるように停止した後に、再回転して、サブリール図柄表示領域5Aにチェリー図柄が表示されるように停止する。
BBは、「赤図柄−7図柄−赤図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。BBが成立することにより、BB作動状態へ移行する。
ここで、BBに係る図柄の組合せが有効ライン上に表示されたときには、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに「牛1図柄−牛1図柄−牛1図柄」、又は「牛2図柄−牛2図柄−牛2図柄」が表示される。
MBは、「黄図柄−青図柄−黄図柄」が有効ライン上に表示されることにより成立する。MBが成立することにより、MB作動状態に移行する。MB作動状態においては、全ての小役が内部当籤役とされるとともに、左リール3Lに対する最大滑りコマ数が「0」コマとなる。
ここで、MBに係る図柄の組合せが有効ライン上に表示されたときには、サブリール図柄表示領域5A、6A、7Aに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」が表示される。
次に、図20を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されているボーナス作動時テーブルについて説明する。なお、図20は、本実施形態における遊技機1のボーナス作動時テーブルの例を示す図である。
ボーナス作動時テーブルは、BB作動状態、MB作動状態、RB遊技状態及びCB遊技状態を終了させる条件を設定する際に使用するテーブルである。ボーナス作動時テーブルには、BB作動状態、MB作動状態、RB遊技状態及びCB遊技状態に係る終了条件が規定されている。具体的には、ボーナス作動時テーブルには、BB作動状態の終了条件として、ボーナス終了枚数カウンタの値について「360」が規定され、MB作動状態の終了条件として、ボーナス終了枚数カウンタの値について「120」が規定されている。また、RB遊技状態の終了条件として、遊技可能回数と入賞可能回数の値について夫々「8」と「8」が規定され、CB遊技状態の終了条件として、遊技可能回数と入賞可能回数の値について夫々「1」と「1」が規定されている。すなわち、遊技機1において、BB作動状態は、メダルの払出枚数が360枚を超えることにより終了して、MB作動状態は、メダルの払出枚数が120枚を超えることにより終了する。また、RB遊技状態は、8回遊技が行われるか、または、8回入賞することにより終了して、CB遊技状態は、1回遊技が行われるか、または、1回入賞することにより終了する。
次に、図21を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている回胴停止用番号選択テーブルについて説明する。なお、図21は、本実施形態における遊技機1の回胴停止用番号選択テーブルの例を示す図である。
回胴停止用番号選択テーブルは、内部抽籤処理(図71、図72参照)によって決定された内部当籤役(小役・リプレイ用データポインタ)に基づいて、回胴停止用番号を決定する際に用いられるテーブルである。回胴停止用番号選択テーブルには、内部当籤役(小役・リプレイ用データポインタ)毎に、回胴停止用番号が規定されている。例えば、回胴停止用番号選択テーブルに基づいて、内部当籤役としてリプレイ役群1が決定された場合(小役・リプレイ用データポインタが「1」の場合)には、回胴停止用番号として「01」が決定されることとなる。なお、回胴停止用番号は後述する停止テーブルを選択する際に用いられる。例えば、回胴停止用番号として「01」が決定された場合には、停止テーブル(01)が選択される。また、回胴停止用番号は後述する優先順位テーブルを選択する際にも用いられる。
次に、図22を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている停止テーブルについて説明する。なお、図22は、本実施形態における遊技機1の停止テーブル(01)の例を示す図である。また、図示しないが、主制御回路61のROM65には、他の停止テーブルも記憶されている。
停止テーブルは、図82を用いて後述するリール停止制御処理において停止データ用滑りコマ数を決定する際に用いられるテーブルである。停止テーブルには、ストップボタン毎に、停止開始位置「0」〜「17」に対応する停止データ用滑りコマ数が規定されている。停止開始位置とは、停止操作が検出された際に、図柄表示領域39の中段に位置する図柄位置であって、リールの回転の停止が開始される図柄位置のことである。例えば、左メインリール2について図柄位置「16」の黄図柄が中段に位置している際に、停止操作が検出されたときは、停止開始位置は「16」となる。図22に示す停止テーブル(01)は、内部当籤役としてリプレイ役群1が決定された場合(小役・リプレイ用データポインタが「1」の場合)に用いられるテーブルである。停止テーブル(01)には、停止データ用滑りコマ数が、当該停止データ用滑りコマ数を滑りコマ数とした場合にリプレイ1に係る図柄の組合せが有効ライン上に停止するように規定されている。
次に、図23を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている優先順位テーブル選択テーブルについて説明する。なお、図23は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル選択テーブルの例を示す図である。
優先順位テーブル選択テーブルは、図75に示す表示役予想格納処理において優先順位テーブルを選択する際に用いられるテーブルである。優先順位テーブル選択テーブルには、回胴停止用番号、回転中であるメインリールの数を示すストップボタン未作動カウンタの値、既に停止操作が行われた作動済みストップボタン、及び検索対象リールに応じて優先順位テーブルが規定されている。
具体的には、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「00」、「02」〜「05」の何れかである場合には、ストップボタン未作動カウンタの値、作動済みストップボタン、及び検索対象リールにかかわらず、優先順位テーブル1が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「3」(すなわち、第1停止前)であって、検索対象リールが「左」である場合には、優先順位テーブル2が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「3」(すなわち、第1停止前)であって、検索対象リールが「中」である場合には、優先順位テーブル3が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「3」(すなわち、第1停止前)であって、検索対象リールが「右」である場合には、優先順位テーブル4が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「2」(すなわち、第1停止後、第2停止前)であり、作動済みストップボタンが「左」であって、検索対象リールが「中」である場合、又は、回胴停止用番号が「01」であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「2」(すなわち、第1停止後、第2停止前)であり、作動済みストップボタンが「中」であって、検索対象リールが「左」である場合には、優先順位テーブル5が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「2」(すなわち、第1停止後、第2停止前)であり、作動済みストップボタンが「左」であって、検索対象リールが「右」である場合、又は、回胴停止用番号が「01」であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「2」(すなわち、第1停止後、第2停止前)であり、作動済みストップボタンが「右」であって、検索対象リールが「左」である場合には、優先順位テーブル6が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「2」(すなわち、第1停止後、第2停止前)であり、作動済みストップボタンが「中」であって、検索対象リールが「右」である場合、又は、回胴停止用番号が「01」であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「2」(すなわち、第1停止後、第2停止前)であり、作動済みストップボタンが「右」であって、検索対象リールが「中」である場合には、優先順位テーブル7が選択される。
また、優先順位テーブル選択テーブルによれば、回胴停止用番号が「01」(すなわち、内部当籤役がリプレイ役群1)であり、ストップボタン未作動カウンタの値が「1」(すなわち、第2停止後、第3停止前)である場合には、作動済みストップボタン、及び検索対象リールにかかわらず、優先順位テーブル1が選択される。
次に、図24〜図30を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている優先順位テーブルについて説明する。なお、図24は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル1の例を示す図である。図25は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル2の例を示す図である。図26は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル3の例を示す図である。図27は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル4の例を示す図である。図28は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル5の例を示す図である。図29は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル6の例を示す図である。図30は、本実施形態における遊技機1の優先順位テーブル7の例を示す図である。
優先順位テーブルには、内部当籤役に係る図柄の組合せ毎に優先順位(すなわち、優先順位1〜優先順位3又は優先順位1〜優先順位4)が規定されている。具体的には、内部当籤役に係る図柄の組合せに対応する引込データ1、及び引込データ2に応じて優先順位が規定されている。引込データは、内部当籤役格納領域と同様の構成を有しており、各ビットが各役に対応している。優先順位は、内部当籤役として決定された役の中から優先的に引き込みが行われる順位を示す。すなわち、最大滑りコマ数(本実施形態では3コマ)の範囲内に内部当籤役として決定された役に係る図柄の組合せを構成する構成図柄が複数存在する場合には、優先順位の高い役に係る構成図柄が優先的に有効ライン上に停止する。
優先順位テーブル1においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ1〜リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位2位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位3位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
優先順位テーブル2においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ1〜リプレイ3に係る図柄の組合せであり、優先順位2位(優先度が最も高い)はリプレイ4〜リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位3位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位4位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
優先順位テーブル3においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ1、リプレイ4、リプレイ5に係る図柄の組合せであり、優先順位2位(優先度が最も高い)はリプレイ2、リプレイ3、リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位3位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位4位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
優先順位テーブル4においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ2、リプレイ4、リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位2位(優先度が最も高い)はリプレイ1、リプレイ3、リプレイ5に係る図柄の組合せであり、優先順位3位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位4位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
優先順位テーブル5においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ1に係る図柄の組合せであり、優先順位2位(優先度が最も高い)はリプレイ2〜リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位3位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位4位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
優先順位テーブル6においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ2に係る図柄の組合せであり、優先順位2位(優先度が最も高い)はリプレイ1、リプレイ3〜リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位3位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位4位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
優先順位テーブル7においては、優先順位1位(優先度が最も高い)はリプレイ4に係る図柄の組合せであり、優先順位2位(優先度が最も高い)はリプレイ1〜リプレイ3、リプレイ5、リプレイ6に係る図柄の組合せであり、優先順位3位はボーナス(BB、MB)に係る図柄の組合せであり、優先順位4位は小役1〜小役3に係る図柄の組合せである。
次に、図31を参照して、主制御回路61のROM65に記憶されている優先順序テーブルについて説明する。なお、図31は、本実施形態における遊技機1の優先順序テーブルの例を示す図である。
優先順序テーブルは、滑りコマ数として予め規定されている数値の範囲(すなわち、「0」〜「3」)の中から適用可能な数値を検索していく順序を示すものである。優先順序とはその順序を示すものである。図31に示す優先順序テーブルは、上述した停止テーブルに基づいて取得される停止データ用滑りコマ数毎に、優先順序を規定している。また、例えば、停止データ用滑りコマ数「0」コマに対応して優先順序「1」に係る滑りコマ数として「0」が規定されているように、停止データ用滑りコマ数が最も上位となるように優先順序が規定されている。
次に、図32、図33を参照して、主制御回路61のRAM66に割り当てられる内部当籤役格納領域(表示役格納領域)及び持越役格納領域について説明する。なお、図32は、本実施形態における遊技機1の内部当籤役格納領域(表示役格納領域)の例を示す図である。図33は、本実施形態における遊技機1の持越役格納領域の例を示す図である。
図32に示すように、内部当籤役格納領域は、内部当籤役1格納領域及び内部当籤役2格納領域から構成されている。内部当籤役1格納領域、内部当籤役2格納領域は、それぞれRAM66上に割り当てられる8ビットのデータ領域であり、内部当籤役情報を記憶する。各内部当籤役格納領域は、ビット「0」〜「7」の領域に「0」又は「1」のデータを格納することにより、何れの役が内部当籤役であるかを示す。具体的には、内部当籤役1格納領域を構成するビット「0」〜「5」の各ビットは、「1」のデータを格納することにより、それぞれリプレイ1、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、リプレイ6が内部当籤役であることを示す。また、内部当籤役2格納領域を構成するビット「0」〜「4」の各ビットは、「1」のデータを格納することにより、それぞれ小役1、小役2、小役3、BB、MBが内部当籤役であることを示す。なお、図柄組合せテーブルに基づいて表示役が決定されると、RAM66上の内部当籤役格納領域とは別領域である表示役格納領域に当該表示役を示すデータが格納されるが、当該表示役格納領域は、内部当籤役格納領域と同様の構成となっている。
図33に示すように、持越役格納領域は、RAM66上に割り当てられる8ビットのデータ領域であり、持越役情報を記憶する。持越役格納領域はビット「3」、「4」の領域に「0」又は「1」のデータを格納することにより、何れの役が持越役であるかを示す。具体的には、持越役格納領域を構成するビット「3」、「4」の各ビットは、「1」のデータを格納することにより、それぞれBB持越状態、MB持越状態であるか否かを示す。
ここで、BB持越状態とは、内部当籤役としてBBが決定された場合に、BBが成立するまでBBが内部当籤役として持ち越されている状態をいう。同様に、MB持越状態とは、内部当籤役としてMBが決定された場合に、MBが成立するまでMBが内部当籤役として持ち越されている状態をいう。
次に、図34を参照して、主制御回路61のRAM66に割り当てられる作動中フラグ格納領域について説明する。なお、図34は、本実施形態における遊技機1の作動中フラグ格納領域の例を示す図である。
作動中フラグ格納領域は、RAM66上に割り当てられる8ビットのデータ領域である。作動中フラグ格納領域はビット「0」〜「5」の各領域に「0」又は「1」のデータを格納することにより、それぞれBB作動中(BB作動状態)、RB作動中(RB遊技状態)、MB作動中(MB作動状態)、CB作動中(CB遊技状態)、RT1作動中(RT1作動状態)、RT2作動中(RT2作動状態)であるか否かを示す。すなわち、各作動中フラグがオンであるか又はオフであるかを示す。また、作動中フラグ格納領域の各領域のデータが全て「0」である場合には一般遊技作動中(一般遊技状態)であることを示す。
次に、図35を参照して、主制御回路61のRAM66における有効ストップボタン格納領域について説明する。なお、図35は、本実施形態における遊技機1の有効ストップボタン格納領域の例を示す図である。
有効ストップボタン格納領域は、RAM66上に割り当てられる8ビットのデータ領域である。有効ストップボタン格納領域はビット「0」〜「2」の各領域に「0」又は「1」を格納することにより、それぞれ左ストップボタン34の押圧操作が有効であるか否か、中ストップボタン35の押圧操作が有効であるか否か、右ストップボタン36の押圧操作が有効であるか否かを示す。例えば、左ストップボタン34の押圧操作が有効であるとは、左ストップボタン34を押圧することにより左メインリール2の回転を停止させることができる状態であること、すなわち、左メインリール2が回転中であることを示す。
次に、図36を参照して、主制御回路60のRAM66における作動ストップボタン格納領域について説明する。なお、図36は、本実施形態における遊技機1の作動ストップボタン格納領域の例を示す図である。
作動ストップボタン格納領域は、RAM66上に割り当てられる8ビットのデータ領域である。作動ストップボタン格納領域はビット「0」〜「2」の各領域に「0」又は「1」を格納することにより、それぞれ左ストップボタン34が作動したか否か、中ストップボタン35が作動したか否か、右ストップボタン36が作動したか否かを示す。なお、左ストップボタン34が作動したとは、左ストップボタン34が押圧操作されたことを意味する。
次に、図37を参照して、主制御回路61のRAM66における図柄格納領域について説明する。なお、図37は、本実施形態における遊技機1の図柄格納領域の格納例(各リールの図柄位置データが「00」であった場合)を示す図である。
図柄格納領域は、各入賞ライン(有効ライン)を構成する図柄表示領域39における各表示領域に対応する図柄コードを格納する領域であり、入賞ライン(有効ライン)毎に設けられている。例えば、入賞ライン1(有効ライン1)に対応する図柄格納領域には、左・上段領域39LU、中・中段領域39CM、右・上段領域39RUの各表示領域に対応する図柄コードを格納する。こうした図柄格納領域が他の入賞ライン2(有効ライン2)、入賞ライン3(有効ライン3)及び入賞ライン4(有効ライン4)についても設けられている。
図37に示す図柄格納領域は、各リールの図柄位置データが「00」である時に図柄コードが格納された場合の図柄格納領域を示している。図柄位置データが「00」である場合とは、各メインリール2、3、4の図柄位置「00」の図柄(左メインリール2では赤図柄、中メインリール3では7図柄、右メインリール4では赤図柄)がそれぞれ左・中段領域39LM、中・中段領域39CM、右・中段領域39RMに表示される場合に対応する。したがって、この場合、左・上段領域39LUに対応する図柄格納領域には図柄位置「01」の図柄(7図柄)、左・下段領域39LLに対応する図柄格納領域には図柄位置「17」の図柄(7図柄)を示す図柄コードが格納されることとなる。また、中・中段領域39CMに対応する図柄格納領域には図柄位置「00」の図柄(7図柄)を示す図柄コードが格納されることとなる。さらに、右・上段領域39RUに対応する図柄格納領域には図柄位置「01」の図柄(7図柄)、右・下段領域39RLに対応する図柄格納領域には図柄位置「17」の図柄(7図柄)を示す図柄コードが格納されることとなる。
次に、図38、図39を参照して、主制御回路61のRAM66における表示役予想格納領域について説明する。なお、図38、図39は、本実施形態における遊技機1の表示役予想格納領域を示す図である。
表示役予想格納領域は、回転中のメインリールの図柄位置「0」〜「17」にそれぞれ対応する図柄に応じて決定された優先引込データが格納される。例えば、全てのメインリールが回転中である場合には、左メインリール用表示役予想格納領域、中メインリール用表示役予想格納領域及び右メインリール用表示役予想格納領域に優先引込データが格納され、また、左メインリール2の回転が停止し、中メインリール3及び右メインリール4が回転中である場合には、中メインリール用表示役予想格納領域及び右メインリール用表示役予想格納領域に優先引込データが格納される。
優先引込データは、図77を用いて後述する優先引込データ格納処理において、優先順位テーブルに規定された優先順位に基づいて決定される8ビットのデータである。本実施形態では、優先順位テーブル1〜優先順位テーブル7の何れかの優先順位テーブルに規定された優先順位に基づいて優先引込データが決定されることから、何れの優先順位テーブルにより決定されたかに応じて、優先引込データの構成が異なる。
具体的には、優先順位テーブル1に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」〜「3」の各ビットは、「1」を格納することにより、各メインリールに配された各図柄が図柄表示領域39の中段に停止した場合に成立する可能性のある役を示す。具体的には、ビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ1〜リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。すなわち、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させてしまうことにより、内部当籤役として決定されていない役が成立してしまう場合には、優先引込データのビット「0」に停止禁止を示す「0」がセットされ、その図柄が図柄表示領域39の中段に停止することを防止する。
また、優先順位テーブル2に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ4〜リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「4」は、リプレイ1〜リプレイ3の何れかが成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。
また、優先順位テーブル3に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「4」は、リプレイ1、リプレイ4、リプレイ5の何れかが成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。
また、優先順位テーブル4に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ1、リプレイ3、リプレイ5の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「4」は、リプレイ2、リプレイ4、リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。
また、優先順位テーブル5に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ2〜リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「4」は、リプレイ1が成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。
また、優先順位テーブル6に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ1、リプレイ3〜リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「4」は、リプレイ2が成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。
また、優先順位テーブル7に規定された優先順位に基づいて決定された優先引込データのビット「1」は、小役1〜小役3の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「2」は、ボーナス(BB又はMB)が成立する可能性の有無を示し、ビット「3」は、リプレイ1〜リプレイ3、リプレイ5、リプレイ6の何れかが成立する可能性の有無を示し、ビット「4」は、リプレイ4が成立する可能性の有無を示す。また、優先引込データのビット「0」は、その図柄を図柄表示領域39の中段に停止させることが可能であるか否かを示す。
優先引込データは、その値が大きいほど優先順位が高く、当該優先引込データを参照することにより、メインリールの表面に配された各図柄間での優先順位の相対的な評価が可能となる。この結果、内部抽籤の結果をメインリールの回転を停止する位置の決定に適正に反映させることができる。また、最大滑りコマ数「3」コマの範囲内にある各図柄に対応する優先引込データのうち、最大の優先引込データに対応する図柄が最も優先順位の高い図柄となる。すなわち、優先引込データとは、メインリールに配された図柄間の順位を示すものである。なお、滑りコマ数の範囲内にある各図柄に対応する優先引込データとして同じ値の優先引込データが複数ある場合には、上述の優先順序テーブルにより規定された優先順序に基づいて最も優先順位の高い図柄が決定される。
次に、図40〜図45を用いて、リプレイ役群1(リプレイ1〜リプレイ6)が内部当籤役として決定された場合におけるリールの停止制御について説明する。但し、MBは、内部当籤役、持越役の何れでもないとする。
上述したように、MBに係る図柄の組合せは「黄図柄−青図柄−黄図柄」である。MBに係る図柄の組合せを構成する3つの構成図柄のうち2つの構成図柄は、何れかのリプレイに係る図柄の組合せを構成する2つの構成図柄と同一である。具体的には、MBの左メインリール2に対応する左構成図柄である「黄図柄」、MBの中メインリール3に対応する中構成図柄である「青図柄」が、それぞれリプレイ1の左構成図柄である「黄図柄」、リプレイ1の中構成図柄である「青図柄」と同一である。また、MBの左構成図柄である「黄図柄」、MBの右構成図柄である「黄図柄」が、それぞれリプレイ2の左構成図柄である「黄図柄」、リプレイ2の右構成図柄である「黄図柄」と同一である。さらに、MBの中構成図柄である「青図柄」、MBの右構成図柄である「黄図柄」が、それぞれリプレイ4の中構成図柄である「青図柄」、リプレイ4の右構成図柄である「黄図柄」と同一である。
遊技機1は、リプレイ役群1(リプレイ1〜リプレイ6)が内部当籤役として決定された場合には、必ず何れかのリプレイに係る図柄の組合せが有効ライン上に停止するように各メインリール2〜4の停止制御を行う。また、特に、リプレイ役群1(リプレイ1〜リプレイ6)が内部当籤役として決定された場合には、上述した優先順位テーブル選択テーブル、優先順位テーブル、優先順序テーブル等に基づいて、第2停止が完了した時点で必ずリプレイ1、リプレイ2又はリプレイ4が成立する可能性を残す図柄位置(いわゆるテンパイする位置)で停止するように各メインリール2〜4の停止制御を行う。したがって、遊技者は、第2停止後であって第3停止操作前の時点で、図柄表示領域39に表示された図柄からでは、MBが成立するか、又はリプレイ1、リプレイ2、リプレイ4が成立するかを判別することができず、第3停止操作を行うにあたってMBが成立するかもしれないという期待感を持つことができる。
以下、内部当籤役としてリプレイ役群1が決定された場合であって、停止操作順序が「左→中→右」(停止パターン1)である場合、「中→左→右」(停止パターン2)である場合、「左→右→中」(停止パターン3)である場合、「右→左→中」(停止パターン4)である場合、「中→右→左」(停止パターン5)である場合、「右→中→左」(停止パターン6)である場合における、第1停止後、第2停止後、第3停止後の図柄表示領域39に停止表示される図柄について説明する。なお、説明の便宜上、全てのメインリール2〜4の停止開始位置は「15」であるとする。内部当籤役がリプレイ役群1であって、全てのメインリール2〜4の停止開始位置は「15」であるとすることから、停止テーブル(01)より、左メインリール2及び中メインリール3の停止データ用滑りコマ数は「2」であり、右メインリール4の停止データ用滑りコマ数は「0」である。
[停止パターン1]
メインCPU64は、開始操作が検出されると、表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データをセットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル2に基づいて優先引込データをセットし、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル3に基づいて優先引込データをセットし、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル4に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図40に示すように、第1停止操作時において左メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
ここで、優先引込データの内容は、(1)その図柄を中段に停止可能であるか又は停止禁止であるか(すなわち、内部当籤役として決定されていない役が成立してしまうか否か)と、(2)その図柄を中段に停止させた場合に、内部当籤役として決定された役の構成図柄が有効ライン上に停止するか否かと、(3)内部当籤役として決定された役の構成図柄が有効ライン上に停止する場合の当該役の種別とを示している。例えば、図柄位置「15」の緑図柄が、左・中段領域39LMに停止した場合には、図柄位置「14」の黒図柄が左・下段領域39LLに停止し、図柄位置「16」の黄図柄が左・上段領域39LUに停止することとなるが、(1)内部当籤役として決定されていない役が成立してしまうことはないことから停止可能である。(2)(3)また、図柄位置「15」の緑図柄が、左・中段領域39LMに停止した場合には、内部当籤役として決定されたリプレイ1〜リプレイ3の構成図柄である黄図柄が左・上段領域39LUに停止することとなる。したがって、図柄位置「15」の優先引込データの内容は、「停止可能(リプレイ1〜3)」となり、図40に示すようにデータ(ビット列)で表すと「00010001」となる。
メインCPU64は、左メインリール2に対する第1停止操作が検出されると、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。但し、メインCPU64は、優先順序テーブル(図31)に規定された優先順序に従って、優先引込データを検索していき、優先引込データの大きさが同じである場合には、より後から検索した優先引込データを優先する。具体的には、メインCPU64は、左メインリール2の停止データ用滑りコマ数は「2」であることから、優先順序テーブル(図31)より、滑りコマ数が「1」である場合の図柄位置「16」、滑りコマ数が「0」である場合の図柄位置「15」、滑りコマ数が「3」である場合の図柄位置「00」、滑りコマ数が「2」である場合の図柄位置「17」の順で、優先引込データを検索する。このとき、図柄位置「15」と「17」の優先引込データが共に「00010001」で同一であるが、より後から検索した図柄位置「17」が優先される。こうして、メインCPU64は、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第1停止時には、左・上段領域39LUに図柄位置「00」の赤図柄が停止し、左・中段領域39LMに図柄位置「17」の7図柄が停止し、左・下段領域39LLに図柄位置「16」の黄図柄が停止する。
また、メインCPU64は、第1停止後に、未だ回転中の中メインリール3及び右メインリール4に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル5に基づいて優先引込データをセットし、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル6に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図40に示すように、第2停止操作時において中メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、中メインリール3に対する第2停止操作が検出されると、第1停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「17」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第2停止時には、中・上段領域39CUに図柄位置「00」の7図柄が停止し、中・中段領域39CMに図柄位置「17」の青図柄が停止し、中・下段領域39CLに図柄位置「16」の黄緑図柄が停止する。したがって、第2停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、中・中段領域39CMに青図柄が停止することから、遊技者は、MB(「黄図柄−青図柄−黄図柄」)が成立するかもしれないという期待感をもって第3停止操作を行うことができる。
また、メインCPU64は、第2停止後に、未だ回転中の右メインリール4に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル1に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図40に示すように、第3停止操作時において右メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。なお、図柄位置「16」の優先引込データの内容は、右・下段領域39RLに図柄位置「15」の黄図柄が停止するとMBが成立してしまうため、停止禁止となっている。
次に、メインCPU64は、右メインリール4に対する第3停止操作が検出されると、第1停止操作検出時及び第2停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「15」と「17」の優先引込データが共に「00001001」で同一であるが、より後から検索した図柄位置「15」を優先する。こうして、メインCPU64は、停止制御位置を図柄位置「15」と決定するとともに、滑りコマ数を0コマと決定する。これにより、第3停止時には、右・上段領域39RUに図柄位置「16」の橙図柄が停止し、右・中段領域39RMに図柄位置「15」の黄図柄が停止し、右・下段領域39RLに図柄位置「14」の緑図柄が停止する。したがって、第3停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、中・中段領域39CMに青図柄、右・上段領域39RUに橙図柄がそれぞれ停止し、リプレイ1が成立することとなる。
[停止パターン2]
メインCPU64は、開始操作が検出されると、停止パターン1の場合と同様に、表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データをセットする。メインCPU64は、中メインリール3に対する第1停止操作が検出されると、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、図41に示すように、図柄位置「17」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第1停止時には、中・上段領域39CUに図柄位置「00」の7図柄が停止し、中・中段領域39CMに図柄位置「17」の青図柄が停止し、中・下段領域39CLに図柄位置「16」の黄緑図柄が停止する。
また、メインCPU64は、第1停止後に、未だ回転中の左メインリール2及び右メインリール4に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル5に基づいて優先引込データをセットし、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル7に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図41に示すように、第2停止操作時において左メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、左メインリール3に対する第2停止操作が検出されると、第1停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「15」と「17」の優先引込データが共に「00010001」で同一であるが、より後から検索した図柄位置「17」を優先する。こうして、メインCPU64は、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第2停止時には、左・上段領域39LUに図柄位置「00」の赤図柄が停止し、左・中段領域39LMに図柄位置「17」の7図柄が停止し、左・下段領域39CLに図柄位置「16」の黄図柄が停止する。したがって、第2停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、中・中段領域39CMに青図柄が停止することから、遊技者は、MB(「黄図柄−青図柄−黄図柄」)が成立するかもしれないという期待感をもって第3停止操作を行うことができる。
また、メインCPU64は、第2停止後に、未だ回転中の右メインリール4に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル1に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図41に示すように、第3停止操作時において右メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、右メインリール4に対する第3停止操作が検出されると、第1停止操作検出時及び第2停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「15」と「17」の優先引込データが共に「00001001」で同一であるが、より後から検索した図柄位置「15」を優先する。こうして、メインCPU64は、停止制御位置を図柄位置「15」と決定するとともに、滑りコマ数を0コマと決定する。これにより、第3停止時には、右・上段領域39RUに図柄位置「16」の橙図柄が停止し、右・中段領域39RMに図柄位置「15」の黄図柄が停止し、右・下段領域39RLに図柄位置「14」の緑図柄が停止する。したがって、第3停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、中・中段領域39CMに青図柄、右・上段領域39RUに橙図柄がそれぞれ停止し、リプレイ1が成立することとなる。
[停止パターン3]
メインCPU64は、開始操作が検出されると、停止パターン1の場合と同様に、表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データをセットする。メインCPU64は、左メインリール2に対する第1停止操作が検出されると、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、図42に示すように、メインCPU64は、図柄位置「15」と「17」の優先引込データが共に「00010001」で同一であるが、より後から検索した図柄位置「17」を優先する。こうして、メインCPU64は、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第1停止時には、左・上段領域39LUに図柄位置「00」の赤図柄が停止し、左・中段領域39LMに図柄位置「17」の7図柄が停止し、左・下段領域39LLに図柄位置「16」の黄図柄が停止する。
また、メインCPU64は、第1停止後に、未だ回転中の中メインリール3及び右メインリール4に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル5に基づいて優先引込データをセットし、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル6に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図42に示すように、第2停止操作時において右メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、右メインリール4に対する第2停止操作が検出されると、第1停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第2停止時には、右・上段領域39RUに図柄位置「17」の7図柄が停止し、右・中段領域39RMに図柄位置「16」の橙図柄が停止し、右・下段領域39RLに図柄位置「15」の黄図柄が停止する。したがって、第2停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、右・下段領域39RLに黄図柄が停止することから、遊技者は、MB(「黄図柄−青図柄−黄図柄」)が成立するかもしれないという期待感をもって第3停止操作を行うことができる。
また、メインCPU64は、第2停止後に、未だ回転中の中メインリール3に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル1に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図42に示すように、第3停止操作時において中メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、中メインリール3に対する第3停止操作が検出されると、第1停止操作検出時及び第2停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00001001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第3停止時には、中・上段領域39CUに図柄位置「17」の青図柄が停止し、中・中段領域39CMに図柄位置「16」の黄緑図柄が停止し、中・下段領域39CLに図柄位置「15」の橙図柄が停止する。したがって、第3停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、中・中段領域39CMに黄緑図柄、右・下段領域39RUに橙図柄がそれぞれ停止し、リプレイ2が成立することとなる。
[停止パターン4]
メインCPU64は、開始操作が検出されると、停止パターン1の場合と同様に、表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データをセットする。メインCPU64は、右メインリール4に対する第1停止操作が検出されると、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、図43に示すように、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第1停止時には、右・上段領域39RUに図柄位置「17」の7図柄が停止し、右・中段領域39RMに図柄位置「16」の橙図柄が停止し、右・下段領域39RLに図柄位置「15」の黄図柄が停止する。
また、メインCPU64は、第1停止後に、未だ回転中の左メインリール2及び中メインリール3に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル6に基づいて優先引込データをセットし、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル6に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図43に示すように、第2停止操作時において左メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、左メインリール2に対する第2停止操作が検出されると、第1停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「15」と「17」の優先引込データが共に「00010001」で同一であるが、より後から検索した図柄位置「17」を優先する。こうして、メインCPU64は、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第2停止時には、左・上段領域39LUに図柄位置「00」の赤図柄が停止し、左・中段領域39LMに図柄位置「17」の7図柄が停止し、左・下段領域39LLに図柄位置「16」の黄図柄が停止する。したがって、第2停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、右・下段領域39RLに黄図柄が停止することから、遊技者は、MB(「黄図柄−青図柄−黄図柄」)が成立するかもしれないという期待感をもって第3停止操作を行うことができる。
また、メインCPU64は、第2停止後に、未だ回転中の中メインリール3に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル1に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図43に示すように、第3停止操作時において中メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、中メインリール3に対する第3停止操作が検出されると、第1停止操作検出時及び第2停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00001001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第3停止時には、中・上段領域39CUに図柄位置「17」の青図柄が停止し、中・中段領域39CMに図柄位置「16」の黄緑図柄が停止し、中・下段領域39CLに図柄位置「15」の橙図柄が停止する。したがって、第3停止完了時に、左・下段領域39LLに黄図柄、中・中段領域39CMに黄緑図柄、右・下段領域39RUに橙図柄がそれぞれ停止し、リプレイ2が成立することとなる。
[停止パターン5]
メインCPU64は、開始操作が検出されると、停止パターン1の場合と同様に、表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データをセットする。メインCPU64は、中メインリール3に対する第1停止操作が検出されると、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、図44に示すように、メインCPU64は、図柄位置「17」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第1停止時には、中・上段領域39CUに図柄位置「00」の7図柄が停止し、中・中段領域39CMに図柄位置「17」の青図柄が停止し、中・下段領域39CLに図柄位置「16」の黄緑図柄が停止する。
また、メインCPU64は、第1停止後に、未だ回転中の左メインリール2及び右メインリール4に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル5に基づいて優先引込データをセットし、右メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル7に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図44に示すように、第2停止操作時において右メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、右メインリール4に対する第2停止操作が検出されると、第1停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第2停止時には、右・上段領域39RUに図柄位置「17」の7図柄が停止し、右・中段領域39RMに図柄位置「16」の橙図柄が停止し、右・下段領域39RLに図柄位置「15」の黄図柄が停止する。したがって、第2停止完了時に、中・中段領域39CMに青図柄、右・下段領域39RLに黄図柄が停止することから、遊技者は、MB(「黄図柄−青図柄−黄図柄」)が成立するかもしれないという期待感をもって第3停止操作を行うことができる。
また、メインCPU64は、第2停止後に、未だ回転中の左メインリール2に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル1に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図44に示すように、第3停止操作時において左メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、左メインリール4に対する第3停止操作が検出されると、第1停止操作検出時及び第2停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00001001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第3停止時には、左・上段領域39LUに図柄位置「17」の7図柄が停止し、左・中段領域39LMに図柄位置「16」の黄図柄が停止し、左・下段領域39LLに図柄位置「15」の緑図柄が停止する。したがって、第3停止完了時に、左・下段領域39LLに緑図柄、中・中段領域39CMに青図柄、右・下段領域39RUに黄図柄がそれぞれ停止し、リプレイ4が成立することとなる。
[停止パターン6]
メインCPU64は、開始操作が検出されると、停止パターン1の場合と同様に、表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データをセットする。メインCPU64は、右メインリール4に対する第1停止操作が検出されると、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、図45に示すように、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第2停止時には、右・上段領域39RUに図柄位置「17」の7図柄が停止し、右・中段領域39RMに図柄位置「16」の橙図柄が停止し、右・下段領域39RLに図柄位置「15」の黄図柄が停止する。
また、メインCPU64は、第1停止後に、未だ回転中の左メインリール2及び中メインリール3に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル6に基づいて優先引込データをセットし、中メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル7に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図45に示すように、第2停止操作時において中メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、中メインリール3に対する第2停止操作が検出されると、第1停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「17」の優先引込データが「00010001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「17」と決定するとともに、滑りコマ数を2コマと決定する。これにより、第1停止時には、中・上段領域39CUに図柄位置「00」の7図柄が停止し、中・中段領域39CMに図柄位置「17」の青図柄が停止し、中・下段領域39CLに図柄位置「16」の黄緑図柄が停止する。したがって、第2停止完了時に、中・中段領域39CMに青図柄、右・下段領域39RLに黄図柄が停止することから、遊技者は、MB(「黄図柄−青図柄−黄図柄」)が成立するかもしれないという期待感をもって第3停止操作を行うことができる。
また、メインCPU64は、第2停止後に、未だ回転中の左メインリール2に対応する表示役予想格納領域(図38、図39)に優先引込データを再セットする。メインCPU64は、優先順位テーブル選択テーブル(図23)にしたがって、左メインリール用の表示役予想格納領域については優先順序テーブル1に基づいて優先引込データをセットする。すなわち、図45に示すように、第3停止操作時において左メインリール用の表示役予想格納領域には優先引込データがセットされている。
次に、メインCPU64は、左メインリール4に対する第3停止操作が検出されると、第1停止操作検出時及び第2停止操作検出時と同様に、停止開始位置「15」から最大滑りコマ数(3コマ)以内の範囲にある優先引込データの中から最も大きな優先引込データを検索する。このとき、メインCPU64は、図柄位置「16」の優先引込データが「00001001」と最も大きいことから、停止制御位置を図柄位置「16」と決定するとともに、滑りコマ数を1コマと決定する。これにより、第3停止時には、左・上段領域39LUに図柄位置「17」の7図柄が停止し、左・中段領域39LMに図柄位置「16」の黄図柄が停止し、左・下段領域39LLに図柄位置「15」の緑図柄が停止する。したがって、第3停止完了時に、左・下段領域39LLに緑図柄、中・中段領域39CMに青図柄、右・下段領域39RUに黄図柄がそれぞれ停止し、リプレイ4が成立することとなる。
上述した停止パターン5及び停止パターン6の例では、図44、図45に示すように、第3停止後に図柄表示領域39の上段領域(非有効ライン)に7図柄が3つ並んで表示されるが、本実施形態では、非有効ライン上に7図柄が3つ並んで表示されたとしても特に内部当籤役を示唆するものではなく、また、メダルの払い出しや遊技状態の移行等も行われない。なお、停止テーブルの停止データ用滑りコマ数を変更することにより、非有効ライン上に7図柄が3つ並んで表示されることを回避することができる。また、別の実施形態として、BB又はMBが内部当籤役(又は持越役)である場合と、そうでない場合とで別の停止テーブルを使用することとして、BB又はMBが内部当籤役(又は持越役)である場合には、非有効ライン上に7図柄を3つ並んで表示させるように停止データ用滑りコマ数が規定された停止テーブルを使用してもよい。この場合、非有効ライン上に7図柄が3つ並んで表示されることで、遊技者は、BB又はMBが内部当籤役(又は持越役)であることを認識することができる。
なお、停止パターン1〜停止パターン6について、MBが、内部当籤役、持越役の何れでもないものと仮定したが、本実施形態では、ボーナス(BB又はMB)の優先順位がリプレイ1〜リプレイ6よりも低いことから、MB又はBBが内部当籤役、持越役である場合であっても、第3停止後に同じ図柄が図柄表示領域39に表示されることとなる。
次に、図46〜図54を参照して、副制御回路62のROM83に記憶されているフラグ変換テーブルについて説明する。なお、図46は、本実施形態における遊技機1の通常時用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図47は、本実施形態における遊技機1のMB当籤ゲーム(ロック有り)時用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図48は、本実施形態における遊技機1のMB当籤ゲーム(ロック無し)時用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図49は、本実施形態における遊技機1のBB当籤ゲーム(ロック有り)時用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図50は、本実施形態における遊技機1のBB当籤ゲーム(ロック無し)時用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図51は、本実施形態における遊技機1のMBフラグ間用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図52は、本実施形態における遊技機1のBBフラグ間用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図53は、本実施形態における遊技機1のMB作動中用フラグ変換テーブルの例を示す図である。図54は、本実施形態における遊技機1のBB作動中用フラグ変換テーブルの例を示す図である。
フラグ変換テーブルは、図95を用いて後述するスタートコマンド受信時処理において、サブフラグ番号を決定するために用いられるテーブルである。図46〜図54に示すように、フラグ変換テーブルには複数のフラグ変換テーブルがあり、各フラグ変換テーブルは、遊技状態(サブ)に応じて使い分けられる。具体的には、通常時用フラグ変換テーブルは、遊技状態が通常遊技状態であるときに用いられるテーブルである。また、MB当籤ゲーム(ロック有り)時用フラグ変換テーブルは、内部当籤役としてMBに当籤したゲームであって、メインロック制御フラグがオンである場合に用いられるテーブルである。また、MB当籤ゲーム(ロック無し)時用フラグ変換テーブルは、内部当籤役としてMBに当籤したゲームであって、メインロック制御フラグがオンでない場合に用いられるテーブルである。また、BB当籤ゲーム(ロック有り)時用フラグ変換テーブルは、内部当籤役としてBBに当籤したゲームであって、メインロック制御フラグがオンである場合に用いられるテーブルである。また、BB当籤ゲーム(ロック無し)時用フラグ変換テーブルは、内部当籤役としてBBに当籤したゲームであって、メインロック制御フラグがオンでない場合に用いられるテーブルである。また、MBフラグ間用フラグ変換テーブルは、MBが内部当籤役として持ち越されているとき(MB持越状態)に用いられるテーブルである。また、BBフラグ間用フラグ変換テーブルは、BBが内部当籤役として持ち越されているとき(BB持越状態)に用いられるテーブルである。
フラグ変換テーブルには、内部当籤役毎にサブフラグ番号「1」〜「30」に対応する抽籤値が規定されており、サブフラグ番号及び遊技者の停止操作を行うタイミングにしたがってサブリール図柄表示領域5A〜7Aに表示させる図柄の組合せが決定される。なお、サブフラグ番号は、図95を用いて後述するスタートコマンド受信時処理において、フラグ変換後用演出選択テーブル(図55〜図57参照)を参照し演出番号を決定する際の基となるデータである。また、フラグ変換テーブルの右欄に、サブフラグ番号に対応するボーナスの種別を示す。
サブフラグ番号「1」は「ハズレ」に対応している。サブフラグ番号「2」は「角チェリー(ベル)」に対応しており、サブフラグ番号「2」が決定されることで、擬似入賞ラインに1L、3L〜5Lのいずれかに「チェリー図柄−ANY図柄−ANY」が表示されるか、または擬似入賞ラインに「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が表示される。サブフラグ番号「3」は「中チェリー(ベル)」に対応しており、サブフラグ番号「3」が決定されることで、擬似入賞ラインに2Lに「チェリー図柄−ANY図柄−ANY」が表示されるか、または擬似入賞ラインに「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が表示される。サブフラグ番号「4」は「ベル」に対応しており、サブフラグ番号「4」が決定されることで、擬似入賞ラインに「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が表示される。
サブフラグ番号「5」は「リプレイ」に対応しており、サブフラグ番号「5」が決定されることで、擬似入賞ラインに「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が表示される。サブフラグ番号「6」は「スイカ(リプレイ)」に対応しており、サブフラグ番号「6」が決定されることで、擬似入賞ラインに「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」又「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が表示される。
サブフラグ番号「7」は「滑りリプレイ」に対応しており、サブフラグ番号「7」が決定されることで、5コマ以上の滑りを伴いながら擬似入賞ラインに「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が表示される。サブフラグ番号「8」は「大滑りスイカ」に対応しており、サブフラグ番号「8」が決定されることで、10コマ以上の滑りを伴いながら擬似入賞ラインに「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が表示される。サブフラグ番号「9」は「大滑りリプレイ」に対応しており、サブフラグ番号「9」が決定されることで、10コマ以上の滑りを伴いながら擬似入賞ラインに「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が表示される。サブフラグ番号「10」は「フラグ間スイカ」に対応しており、サブフラグ番号「10」が決定されることで、擬似入賞ラインに「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が表示される。
サブフラグ番号「11」は「角チェリー(牛)」に対応しており、サブフラグ番号「11」が決定されることで、サブリール図柄表示領域5Aにチェリー図柄を引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には擬似入賞ラインに1L、3L〜5Lのいずれかに「チェリー図柄−ANY図柄−ANY」が表示され、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合、例えば、左サブリール5の中段の領域5AMに牛1L図柄を引込可能なタイミングで第1停止操作が行われた場合には、図60に示すように、左サブリール5の中段の領域5AMに牛1L図柄が停止表示される。なお、サブリール5〜7については、疑似入賞ライン2Lから5コマ以内にある図柄を疑似入賞ラインに引込可能(但し、大滑りや復活の場合を除く)であることから、遊技者は、牛1L図柄が疑似入賞ライン2Lから5コマ以内にあるタイミングで停止操作を行うことで牛1L図柄を左サブリール5の中段の領域5AMに停止させることができる。次に、中サブリール6の中段の領域6AMに牛1C図柄を引込可能なタイミングで第2停止操作が行われた場合には、図61に示すように、中サブリール6の中段の領域6AMに牛1C図柄が停止表示される。次に、右サブリール7の中段の領域7AMに牛1R図柄を引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、図63に示すように、右サブリール7の中段の領域7AMに牛1R図柄が停止表示され、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。また、サブフラグ番号「12」は「スイカ(牛)」に対応しており、サブフラグ番号「12」が決定されることで、サブリール図柄表示領域5A〜7Aにスイカ図柄を引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には擬似入賞ライン1L〜5Lのいずれかに「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が表示され、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。なお、「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」はBBが内部当籤役として決定された場合にのみサブリール図柄表示領域に表示される図柄の組合せであり、MBが内部当籤役として決定された場合には、牛1図柄又は牛2図柄を引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合であっても当該図柄の組合せが表示されることはない。
サブフラグ番号「13」は「BB」に対応しており、サブフラグ番号「13」が決定されることで、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。また、サブフラグ番号「14」は「復活」に対応しており、サブフラグ番号「14」が決定されることで、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合、例えば、左サブリール5の中段の領域5AMに牛1L図柄を引込可能なタイミングで第1停止操作が行われた場合には、図60に示すように、左サブリール5の中段の領域5AMに牛1L図柄が停止表示される。次に、中サブリール6の中段の領域6AMに牛1C図柄を引込可能なタイミングで第2停止操作が行われた場合には、図61に示すように、中サブリール6の中段の領域6AMに牛1C図柄が停止表示される。一方、右サブリール7の中段の領域7AMに牛1R図柄を引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合あっても、右サブリール7の中段の領域7AMに牛1R図柄が停止することなく、図62に示すように、右サブリール7の中段の領域7AMにベル図柄が停止表示され、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が一旦表示される。その後サブリールが再変動し、図63に示すように擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
サブフラグ番号「15」は「後告知2nd」に、サブフラグ番号「16」は「後告知3rd」に対応している。サブフラグ番号「15」、「16」が決定されることで、第2停止時又は第3停止時に停止時アクション系演出又は告知系演出が実行される。また、サブフラグ番号「17」は「後告知復活」に対応しており、サブフラグ番号「17」が決定されることで、サブリール停止後に停止時アクション系演出又は告知系演出が実行されるとともに、第3停止後にサブリールが再変動し、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
サブフラグ番号「18」は「逆回転BB」に対応しており、サブフラグ番号「18」が決定されることで、サブリールが逆回転されるとともに、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。また、サブフラグ番号「19」は逆回転復活に対応しており、サブリールが逆回転されるとともに、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が一旦表示された後、サブリールが再変動し、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
サブフラグ番号「20」は「ロックBB」に、サブフラグ番号「21」は「ロック復活」にそれぞれ対応している。サブフラグ番号「20」又は「21」が決定されることで、ロック時間が経過するまでストップボタンに対する操作が無効化され、ロック時間経過後は上述のサブフラグ番号「13」、「14」が決定された場合と同様に、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
サブフラグ番号「22」は「先告知牛」に対応しており、サブフラグ番号「22」が決定された場合には、スタートコマンドの受信を契機として擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
サブフラグ番号「23」は「MB」に対応しており、サブフラグ番号「23」が決定されることで、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が表示される。なお、サブフラグ番号「23」が決定された場合には、各リールについて何れのタイミングで停止操作が検出されたとしても、「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」が疑似入賞ライン上に表示される。
サブフラグ番号「24」は「後告知MB」に対応しており、サブフラグ番号「24」が決定されることで、第1停止時〜第3停止時に停止時アクション系演出又は告知系演出が実行される。サブフラグ番号「25」は「逆回転MB」に対応しており、サブフラグ番号「25」が決定されることで、サブリールを逆回転させるとともに、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が表示される。また、サブフラグ番号「26」は「ロックMB」に対応しており、サブフラグ番号「26」が決定されることで、サブフラグ番号「20」と同様ロック時間が経過するまでストップボタンに対する操作が無効化され、ロック時間経過後は、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作が行われた場合には擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が表示される。
サブフラグ番号「27」は「MB中リプレイ」に対応しており、サブフラグ番号「27」が決定されることで、擬似入賞ラインに「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が表示される。また、サブフラグ番号「28」は「MB中その他」に対応しており、サブフラグ番号「28」が決定されることで、擬似入賞ラインに「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」が表示される。
サブフラグ番号「29」は「BB中小役群」に対応しており、サブフラグ番号「29」が決定されることで、擬似入賞ラインに「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」又は「チェリー図柄−ANY図柄−ANY図柄」が表示される。
サブフラグ番号「30」は「BB中小役3」に対応しており、BB中に小役3が内部当籤役として決定された際にのみ決定されるサブフラグ番号である。なお、サブフラグ番号「30」が決定されるとともに、図64に示すように図柄表示領域39に小役3に係る図柄の組合せ(「水色図柄−水色図柄−水色図柄」)が表示されるタイミングで停止操作が行われたときには、サブリール第3停止後に擬似入賞ラインにハズレ図柄の組合せが一旦表示された後、サブリールが再回転し、擬似入賞ラインに「チェリー図柄−ANY図柄−ANY図柄」が表示される。一方、サブフラグ番号「30」が決定されるとともに、図柄表示領域39に小役3に係る図柄の組合せ(「水色図柄−水色図柄−水色図柄」)が表示されないタイミングで停止操作が行われたときには、図58を用いて後述するフラッシュ演出抽籤テーブルに基づいてフラッシュ演出を実行させるか否かの抽籤が行われる。
なお、サブフラグ番号「8」〜「26」は、各フラグ変換テーブルの右欄に示すように、BB又はMBが内部当籤役として決定されたとき、又はBB又はMBが内部当籤役として持ち越されているときにのみ決定されるサブフラグ番号である。具体的には、サブフラグ番号「8」、「9」はBB又はMBに対応しており、サブフラグ番号「10」〜「22」はBBに対応しており、サブフラグ番号「23」〜「26」はMBに対応している。
次に、図55〜図57を参照して副制御回路62のROM83に記憶されているフラグ変換後用演出選択テーブルについて説明する。なお、図55〜図57は、本実施形態における遊技機1のフラグ変換後用演出選択テーブルの例を示す図である。
フラグ変換後用演出選択テーブルは、図95を用いて後述するスタートコマンド受信時処理において演出番号を決定するために用いられるテーブルである。フラグ変換後用演出選択テーブルには「1」〜「24」の演出番号が規定されており、サブフラグ番号と抽籤値に基づいて演出番号が決定される。また、フラグ変換後用演出選択テーブルの右欄にはバッファローチャレンジに対応する演出であるか否かを示す。
バッファローチャレンジに対応する演出実行時において、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示された場合には、バッファローチャレンジ成功フラグがオンとなる。このとき、当該BBの成立に伴って作動したBB作動状態が終了すると、100ゲームにわたるプレミアチャンスとなる。また、プレミアチャンス中に、BBが再度、成立した場合には、設定値の示唆に関するBGMを出力するか否かを決定するBGM抽籤が行われる。なお、バッファローチャレンジ対応演出に対応する演出番号が選択されたときには、演出番号に応じ所定のタイミングでバッファローランプ40が点灯され、遊技者にバッファローチャレンジ対応演出であることが報知される。
演出番号「1」は「演出なし」に対応しており、演出番号「1」が選択された場合には演出は発生しない。演出番号「2」は「停止時フラッシュ系演出」に対応しており、演出番号「2」が選択されることで、第1停止時〜第3停止時のいずれかの停止時にリールバックランプ48a〜48cを点滅駆動(点灯駆動でもよい)するフラッシュ演出が実行される。演出番号「3」は「ウェイト時フラッシュ演出」に対応しており、演出番号「3」が選択されることで、ウェイト中にリールバックランプ48a〜48cを点滅駆動するフラッシュ演出が実行される。
演出番号「4」は「大滑り演出」に対応しており、サブフラグ番号「8」(大滑りスイカ)、サブフラグ番号「9」(大滑りリプレイ)が決定されたときにのみ選択される演出である。なお、演出番号「4」が選択されることで左サブリール5、中サブリール6、右サブリール7の少なくとも1以上のサブリールが10コマ以上の滑って停止する。
演出番号「5」は「7SEG系演出」に対応しており、演出番号「5」が選択されることで、サブ7SEG23上に牛の絵柄が表示される。このとき、遊技者はサブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作を行うことにより、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることができる。なお、演出番号「5」、及び後述する演出番号「6」〜「9」、「11」、「13」〜「20」はバッファローチャレンジ対応演出であり、遊技者は、当該演出番号が選択された際に、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることで、バッファローチャレンジ成功フラグをオンとすることができる。
演出番号「6」は「特殊ウェイト音演出」に対応しており、演出番号「6」が選択されることで、スピーカ54、96L、96RからBBが内部当籤役として決定されたことを示唆する特殊ウェイト音が出力される。演出番号「7」は「サイドランプ消灯演出」に対応しており、演出番号「7」が選択されることで、サイドランプ28のみを消灯する演出が行われる。演出番号「8」は「スタート音遅れ演出」に対応しており、演出番号「8」が選択されることでサブリール回転後にスタート音がスピーカ54、96L、96Rから出力される。演出番号「9」は「チャンスランプ点滅系演出」に対応しており、演出番号「9」が選択されることで、CHANCEランプ27が点滅する。なお、演出番号「6」〜「9」はバファローチャレンジ対応演出であり、当該演出が実行されたときに、遊技者はサブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作を行うことにより、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることができる。
演出番号「10」は「回転遅れ演出」に対応しており、演出番号「10」が選択されることで、スピーカ54、96L、96Rからスタート音が出力された後にサブリールの回転が開始される。なお、演出番号「10」及び後述する演出番号「12」はバッファローチャレンジに対応した演出ではなく、遊技者は当該演出が発生したときに、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させてもバッファローチャレンジ成功フラグをオンとすることができない。
演出番号「11」は「停止時アクション系演出」に対応しており、演出番号「11」が選択されることで、サブリール停止時に停止済みのサブリールに対応するリールバックランプ48が消灯するとともに停止済みのサブリールが再回転し、再回転に係るサブリールの中段の領域に牛1図柄、又は牛2図柄が停止する。例えば、サブフラグ番号「15」(後告知2nd)、演出番号「11」が決定された場合に、遊技者が、図柄表示領域5A、6Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能ではない位置で停止操作を行ったときには、図66に示すように、左サブリール5及び中サブリール6の中段の領域5AM、6AMに牛1図柄又は牛2図柄以外の図柄が停止する。次いで、図柄表示領域5A、6Aに対応するリールバックランプ48a、48bが消灯し、左サブリール5、中サブリール6が再回転する。次いで、左サブリール中段の領域5AM、中サブリール中段の領域6AMに牛1図柄が停止する。また、演出番号「11」はバッファローチャレンジ対応演出であることから、この場合遊技者は、回転中である右サブリール7の中段の領域7AMに牛1図柄を引込可能な位置で停止操作を行うことにより、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」を表示させることができ、バッファローチャレンジ成功フラグをオンとすることができる。
演出番号「12」は「後告知系演出」に対応しており、演出番号「12」が選択されることで、サブフラグ番号に基づいて所定のタイミングで、告知音を出力する告知音出力演出及び全てのリールバックランプ48a、48b、48cを消灯させる全消灯演出が実行される。例えば、サブフラグ番号「15」が決定されている場合には第2停止時に当該演出を行い、サブフラグ番号「16」が決定されている場合には第3停止時に当該演出を行う。また、全消灯演出は、バッファローランプ40のみを点灯させ、リールバックランプ48a〜48c、CHANCEランプ27、サイドランプ28、サブ7SEG23を消灯する演出である。
なお、全消灯演出の実行時には、図1に示すボーナスカウント表示部10、WINランプ24、STARTランプ25、INSERTランプ26、払出枚数表示部16、サブ7SEG23、CHANCEランプ27、サイドランプ28及びリールバックランプ48a〜48cが全て消灯してサブリール図柄表示領域5A〜7Aの周囲が真っ暗になるとともに、告知音が鳴り響くことから、遊技者にボーナス役が内部当籤役として決定されたことを大きな衝撃とともに報知することができる。
演出番号「13」は「先告知(BB)演出」に対応しており、演出番号「14」は「先告知(ロック有りBB)演出」に対応している。演出番号「13」又は「14」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として上述の告知音演出及び全消灯演出が実行される。なお、演出番号「13」及び「14」はメイン制御ロックフラグがオンである場合にのみ選択される演出番号であり、メイン制御ロックフラグがオフとなるまで、すなわち所定のロック時間が経過するまで停止操作が無効化される。
演出番号「15」は「先告知(逆回転BB)演出」に対応しており、演出番号「15」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として上述の告知音演出及び全消灯演出が実行されるとともにサブリールが逆回転する。また、演出番号「16」は「先告知(スロー(BB))演出」に対応しており、演出番号「16」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として上述の告知音演出及び全消灯演出が実行されるとともにサブリールがスロー回転する。
演出番号「17」は「先告知(BAR上段又は下段から降下又は上昇から牛揃い)演出」に対応しており、演出番号「17」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機としてサブリールが回転し、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が一旦表示される。次いで、各停止操作に応じてサブリールが正回転又は逆回転し、第3停止後には擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
演出番号「18」は「先告知(全回転系(BB))演出」に対応しており、演出番号「18」が選択された場合には、「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」及び「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が揃った状態でサブリールの回転が開始され、第1停止操作時〜第3停止操作時のいずれかの停止操作時に全てのサブリールの回転が停止し、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。
演出番号「19」は「先告知(レバーオンから牛揃い)演出」に対応しており、演出番号「19」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として、サブリールが回転し、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示された状態で停止する。
なお、演出番号「17」〜「19」はバッファローチャレンジ対応演出であるとともに、いずれのタイミングで停止操作が行われた場合であっても擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示されることから、バッファローチャレンジ成功フラグがオンになることが確定する演出である。
演出番号「20」は「先告知(MB)演出」に対応しており、演出番号「21」は「先告知(ロック有りMB)演出」に対応している。演出番号「20」又は「21」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として上述の告知音演出及び全消灯演出が実行される。なお、演出番号「20」又は「21」はメインロック制御フラグがオンである場合にのみ選択される演出番号であり、メインロック制御フラグがオフとなるまで停止操作が無効化される。また、演出番号「22」は「先告知(逆回転MB)演出」に対応しており、演出番号「22」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として上述の告知音演出及び全消灯演出が実行されるとともにサブリールが逆回転する。また、演出番号「23」は「先告知(スロー(MB))演出」に対応しており、演出番号「23」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機として上述の告知音演出及び全消灯演出が実行されるとともにサブリールがスロー回転する。
なお、演出番号「20」〜「23」はバッファローチャレンジ対応演出であるが、演出番号「20」〜「23」はMBが内部当籤役として決定されたとき又はMBが内部当籤役として持ち越されているときにのみ選択される演出番号である。したがって、遊技者は、サブリール図柄表示領域5A〜7Aに牛1図柄又は牛2図柄を引込可能な位置で停止操作を行った場合であっても、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることができず、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が表示されることから、バッファローチャレンジ成功フラグをオンとすることができない。
演出番号「24」は「先告知(BAR上段又は下段から降下又は上昇からBAR揃い)演出」に対応しており、演出番号「24」が選択された場合には、スタートコマンドの受信を契機としてサブリールが回転し、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が一旦表示される。次いで、各停止操作に応じてサブリールが正回転又は逆回転し、第3停止後には擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。なお、演出番号「24」はバッファローチャレンジ対応演出であるが、遊技者は、上述したように擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることができなかったときには、バッファローチャレンジ成功フラグをオンとすることはできない。
なお、バッファローチャレンジ対応演出実行時に、遊技者が、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることができなかった場合には、第3停止後にサブリールが再回転して(後述の図97に示す停止コマンド受信時処理のステップS751の処理に対応)、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。したがって、遊技者は、バッファローチャレンジ成功フラグをオンとするためには、バッファローチャレンジ対応演出が実行された1ゲームで、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させる必要がある。
次に、図58を参照して、副制御回路62のROM83に記憶されているフラッシュ演出抽籤テーブルについて説明する。なお、図58は、本実施形態における遊技機1のフラッシュ演出抽籤テーブルの例を示す図である。
フラッシュ演出抽籤テーブルは、図98を用いて後述する表示コマンド受信時処理において、BB作動中に内部当籤役として小役3が決定され、図柄表示領域39に小役3に係る図柄の組合せが表示されていないと判別されたときにフラッシュ演出を発生させるか否かを決定するために用いられるテーブルである。また、フラッシュ演出抽籤テーブルには、演出番号「51」、「52」と設定値毎に異なる抽籤値が規定されている。
演出番号「51」は「演出無し」に対応しており、演出番号「52」は「小役3取りこぼしフラッシュ演出」に対応している。「小役3取りこぼしフラッシュ演出」は、図65に示すように小役3が内部当籤役として決定された場合であって、図柄表示領域39に小役3に係る図柄の組合せが表示されなかったときに、左サブリール上段5AU及び中段5AM、中サブリール下段6AL及び右サブリール75AU及び中段7AMに対応するリールバックランプを点灯させ、他のリールバックランプを消灯させることでサブリール図柄表示領域5A〜7Aにフラッシュを発生させる演出である。
また、演出番号「52」(小役3取りこぼしフラッシュ演出)が決定される確率は、設定値毎に異なり、設定値「6」である場合に最も決定される可能性が高い。具体的には、設定値1においては「13107/32768(約40%)」の確率で、設定値「6」においては「19661/32768(約60%)」の確率で小役3取りこぼしフラッシュ演出が決定される。したがって遊技者は、内部当籤役として小役3が決定されたときに、あえて図柄表示領域39に小役3に係る図柄の組合せを表示させないことでフラッシュ演出抽籤を実行させ、どのくらいの確率で小役3取りこぼしフラッシュ演出が発生したかを計数することで設定値の推測を行うことが可能となり、BB作動中の遊技に対する興趣を向上させることができる。なお、フラッシュ演出に代えて、効果音を出力する「小役3取りこぼし効果音演出」や、ランプを点灯する「小役3取りこぼしランプ演出」とすることとしてもよい。
次に、図59を参照して、副制御回路62のROM83に記憶されているBGM抽籤テーブルについて説明する。なお、図59は、本実施形態における遊技機1のBGM抽籤テーブルの例を示す図である。
BGM抽籤テーブルは、図98を用いて後述する表示コマンド受信時処理において、表示役がBBであって、かつプレミアチャンスフラグがオンである場合に、BGM番号を決定するBGM抽籤の際に用いられるテーブルである。
BGM抽籤テーブルには、BGM番号「1」〜「6」に対応する抽籤値が規定されており、設定値変更コマンドを受信することにより設定値記憶領域に記憶された設定値と抽籤値に基づいてBGM番号が決定される。
BGM番号「1」は通常BGMに対応している。また、BGM番号「2」は設定2以上確定BGMに対応しており、BGM番号「2」が決定されることで、設定値が「2」以上、すなわち、設定値「2」〜設定値「6」のいずれかであることを示すBGMが出力される。また、BGM番号「3」は設定3以上確定BGMに対応しており、BGM番号「3」が決定されることで、設定値が「3」以上、すなわち、設定値「3」〜設定値「6」のいずれかであることを示すBGMが出力される。また、BGM番号「4」は設定4以上確定BGMに対応しており、BGM番号「4」が決定されることで、設定値が「4」以上、すなわち、設定値「4」〜設定値「6」のいずれかであることを示すBGMが出力される。また、BGM番号「5」は設定5以上確定BGMに対応しており、BGM番号「5」が決定されることで、設定値が「5」以上、すなわち、設定値「5」又は設定値「6」のいずれかであることを示すBGMが出力される。また、BGM番号「6」は設定6確定BGMに対応しており、BGM番号「6」が決定されることで、設定値が「6」すなわち、最高設定であることを示すBGMが出力される。
また、BGM抽籤テーブルは、BGM抽籤において、設定値以上のBGM番号が選択されないように抽籤値が規定されている。具体的には、設定値が「1」である場合には、通常BGMであるBGM番号「1」のみが決定されるように抽籤値が規定されている。また、設定値が「2」である場合には、BGM番号「1」又は設定2以上確定BGMであるBGM番号「2」のいずれかが決定されるように抽籤値が規定されている。また、設定値が「3」である場合には、BGM番号「1」、「2」又は設定3以上確定BGMであるBGM番号「3」のいずれかが決定されるように抽籤値が規定されている。また、設定値が「4」である場合には、BGM番号「1」〜「3」又は設定4以上確定BGMであるBGM番号「4」のいずれかが決定されるように抽籤値が規定されている。また、設定値が「5」である場合には、BGM番号「1」〜「4」又は設定5以上確定BGMであるBGM番号「5」のいずれかが決定されるように抽籤値が規定されている。また、設定値が「6」である場合には、BGM番号「1」〜「5」又は設定6確定BGMであるBGM番号「6」のいずれかが決定されるように抽籤値が規定されている。
また、BGM番号「2」〜「5」は設定値「6」を含む可能性があることを示すBGMであることから、例えば、設定値が「2」であって、BGM番号「2」が決定された場合であっても、現在の設定値が「6」であるかもしれないとの期待を抱くことができる。また、BGM抽籤テーブルには、BGM番号「1」が決定される確率が最も高くなるように抽籤値が規定されていることから、BGM番号「1」が連続して決定された場合であっても、遊技者は直ちに設定値が低いことを確信することはできず容易に設定判別を行うことはできない。さらに、設定値が高いことが確定するBGM番号が決定されたときには、遊技者は安心して遊技を行うことができる。
また、BGM抽籤はプレミアチャンスフラグがオンである場合にBBを成立させることにより行われることから、遊技者は、BGM抽籤のみならず、プレミアチャンスフラグをオンにするためのバッファローチャレンジ、及びプレミアチャンスフラグがオンであるゲーム(100ゲーム)中にBBを成立させることに興味を抱くことができ、遊技に対する興趣を低下させることはない。
なお、決定され得る全てのBGM番号の当籤確率が等しくなるように抽籤値を規定したBGM抽籤テーブルを用いることとしてもよく、また、より高い設定値であることを出力するBGM番号ほど決定される確率が低くなるように抽籤値を規定したBGM抽籤テーブルを用いることとしてもよい。
次に、図67〜図87に示すフローチャートを参照して、メイン制御基板61のメインCPU64の制御動作について説明する。
まず、図67を参照して、メイン制御基板61のメインCPU64によるリセット割込処理について説明する。なお、図67は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるメインCPU64によるリセット割込処理のフローチャートを示す図である。また、メインCPU64は、電源が投入され、リセット端子に電圧が印加されることにより、リセット割込を発生させ、その割込の発生に基づいて、ROM65に記憶されたリセット割込処理を順次行うように構成されている。
初めに、メインCPU64は、設定値が変更されたか否かを判別する(ステップS1)。このとき、メインCPU64は、設定値が変更されていないと判別したときには、ステップS3の処理に移行し、一方、設定値が変更されたと判別したときには、設定変更コマンドをサブ制御基板62に対して送信し(ステップS2)、ステップS3の処理に移行する。設定変更コマンドは、設定変更後の設定値を示す情報を含む。
次に、メインCPU64は、前回ゲーム終了時におけるRAMの指定格納領域のクリアする(ステップS3)。具体的には、メインCPU64は、前回のゲームに使用されたRAM66における書き込み可能領域のデータ消去、RAM66における書き込み可能領域への今回のゲームに必要なパラメータの書き込み、今回のゲームでのシーケンスプログラムへの開始アドレスの指定等を行う。
次に、メインCPU64は、BETランプ13〜15をオフにする(ステップS4)。メインCPU64がBETランプ13〜15をオフにすることにより、後述する割込処理(図87)のS498の処理によりBETランプ13〜15が消灯する。なお、メインCPU64は、BETランプ13〜15と同様に、BETランプ13〜15、REPLAYランプ21、WAITランプ22WINランプ24、STARTランプ25、INSERTランプ26をオン又はオフすることにより、割込処理(図87)のステップS498の処理を介して、各ランプの点灯又は消灯を制御する。
次に、メインCPU64は、図69を用いて後述するボーナス作動監視処理を行う(ステップS5)。このボーナス作動監視処理は、BB作動状態である場合において、遊技状態がRB遊技状態でないときに、RB遊技状態とする処理である。また、MB作動状態である場合において、CB遊技状態とする処理である。
次に、メインCPU64は、図70を用いて後述するメダル受付・スタートチェック処理を行う(ステップS6)。メダル受付・スタートチェック処理では、投入メダルセンサ9S及び貯留メダル投入スイッチ30S〜32S等のチェックによる投入枚数カウンタの更新や、スタートスイッチ33Sの入力チェック等が行われる。
次に、メインCPU64は、スタートスイッチ33Sがオンされたと判別すると、内部当籤役を決定するための乱数値を抽出する(ステップS7)。具体的には、メインCPU64は、乱数発生器69とサンプリング回路70によって「0」〜「65535」の範囲から乱数値を抽出し、抽出した乱数値をRAM66の乱数値記憶領域に記憶する。
次に、メインCPU64は、図71及び図72を用いて後述する内部抽籤処理を行う(ステップS8)。具体的には、メインCPU64は、前述の内部抽籤テーブル決定テーブル(図10参照)、内部抽籤テーブル(図11〜図15参照)及び内部当籤役決定テーブル(図17、図18参照)を参照して内部当籤役を決定する。
次に、メインCPU64は、図74を用いて後述するリール停止初期設定処理を行う(ステップS9)。
次に、メインCPU64は、メインロック制御フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS10)。メインCPU64は、メインロック制御フラグはオンではないと判別したときには、ステップS12の処理に移行し、一方、メインロック制御フラグはオンであると判別したときには、メインロック制御タイマに「11635(≒13秒)」をセットし(ステップS11)、ステップS12の処理に移行する。メインロック制御タイマは、図87を用いて後述する、1.1173ミリ秒毎に作動する割込処理のステップS494の処理により「1」ずつ減算されることから、「11635×1.1173ミリ秒=約13秒」で「0」となる。
次に、メインCPU64は、スタートコマンドをサブ制御基板62に対して送信する(ステップS12)。スタートコマンドには、例えば、遊技状態情報、内部当籤役情報、BB持越状態であるか否かやMB持越状態であるか否かを示す持越状態情報、メインロック制御フラグがオンであるか否かを示すロック情報などの情報が含まれている。
次に、メインCPU64は、全リールの回転開始を要求する(ステップS13)。全リールの回転開始を要求すると、メインリール2〜4の回転開始処理及び加速制御処理が行われる。
次に、メインCPU64は、WAITランプ22をオンにする(ステップS13)。メインCPU64がWAITランプ22をオンにすることにより、後述する割込処理(図87)のS498の処理によりWAITランプ22が点灯する。
次に、メインCPU64は、遊技待ち時間タイマは「0」であるか否かを判別する(ステップS15)。このとき、メインCPU64は、遊技待ち時間タイマは「0」ではないと判別したときには、遊技待ち時間タイマが「0」となるまでステップS15の処理を繰り返す。メインCPU64は、遊技待ち時間タイマは「0」であると判別すると、次いで、遊技待ち時間タイマに「4100ミリ秒」をセットする(ステップS16)。すなわち、メインCPU64は、前回のゲームにおけるステップS16の処理から、4100ミリ秒が経過していなければ、4100ミリ秒が経過するまで、ステップS15で処理を停止させる。なお、遊技待ち時間タイマも、メインロック制御タイマと同様に、時間の経過とともに残り時間が減少する。
次に、メインCPU64は、WAITランプ22をオフにする(ステップS17)。
次に、メインCPU64は、リールの回転の定速待ちを行う(ステップS18)。
次に、メインCPU64は、メインロック制御フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS19)。メインCPU64は、メインロック制御フラグはオンであると判別したときには、メインロック制御フラグがオフとなるまで、ステップS19の処理を繰り返し、メインロック制御フラグがオフとなったら、次いで、ストップボタンを有効化する(ステップS20)。メインロック制御フラグは、ステップS11の処理でメインロック制御タイマにセットした値が「0」になるまでオンであることから、ステップS11の処理から13秒が経過するまでステップS19で処理が停止し、遊技者は、この間、停止操作を行うことができない。
次に、メインCPU64は、図82を用いて後述するリール停止制御処理を行う(ステップS21)。このリール停止制御処理では、メインCPU64は、遊技者の停止操作によりストップスイッチ78LS、78CS、78RSから送信された停止信号などに基づいて、各メインリール2〜4の回転を停止させる。
次に、メインCPU64は、図76を用いて後述する表示役検索処理を行う(ステップS22)。この表示役検索処理では、メインCPU64は、全メインリール2〜4の回転を停止させた結果、有効ライン上に表示された図柄の組合せに基づいて、表示役及び払出枚数を決定する。
次に、メインCPU64は、表示コマンドをサブ制御基板62に対して送信する(ステップS23)。表示コマンドには、表示役を特定する表示役情報などの情報が含まれる。
次に、メインCPU64は、メダル払出処理を行う(ステップS24)。このメダル払出処理では、メインCPU64は、クレジットモードであれば、払出枚数に基づいてRAM66にセットされたクレジットカウンタを更新する。クレジットカウンタが更新されると、貯留枚数表示部17にクレジットカウンタの値を表示させる。また、メインCPU64は、払出モードであれば、払出枚数に基づいてホッパー駆動回路76によりホッパー72を駆動制御してメダルの払い出しを行う。
次に、メインCPU64は、ボーナス終了枚数カウンタが「1」以上である場合に、当該ボーナス終了枚数カウンタの値からステップS24の処理において払い出したメダルの枚数を減算する(ステップS25)。
次に、メインCPU64は、BB作動中フラグ又はMB作動中フラグの何れかがオンであるか否かを判別する(ステップS26)。このとき、メインCPU64は、BB作動中フラグ又はMB作動中フラグの何れかがオンであると判別したときには、図84を用いて後述するボーナス終了チェック処理を行い(ステップS27)、ステップS28処理に移行する。一方、メインCPU64は、BB作動中フラグ又はMB作動中フラグの何れもオンではないと判別したときには、ステップS28の処理に移行する。
次に、メインCPU64は、ステップS26の処理においてBB作動中フラグ又はMB作動中フラグの何れもオンではないと判別したとき、又は、ステップS27の処理を終えたときには、次いで、図85を用いて後述するRT遊技数カウンタ更新処理を行う(ステップS28)。
次に、メインCPU64は、REPLAYランプ21がオンであるか否かを判別する(ステップS29)。このとき、メインCPU64は、REPLAYランプ21がオンではないと判別したときには、ステップS31の処理に移行し、一方、REPLAYランプ21がオンであると判別したときには、REPLAYランプ21をオフにして(ステップS30)、ステップS31の処理に移行する。
次に、メインCPU64は、図86を用いて後述するボーナス作動チェック処理を行う(ステップS31)。この処理が終了すると、メインCPU64は、ステップS3の処理に移行する。
このように、メインCPU64は、ステップS3からステップS31までの処理を1ゲーム(1遊技)における処理として実行し、ステップS31の処理が終了すると次回のゲームにおける処理を実行すべく、ステップS3の処理に移行する。
次に、図69を参照して、ボーナス作動監視処理について説明する。なお、図69は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるボーナス作動監視処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、BB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS51)。このとき、メインCPU64は、BB作動中フラグはオンではないと判別したときには、ステップS54の処理に移行する。一方、メインCPU64は、BB作動中フラグはオンであると判別したときには、次いで、RB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS52)。
メインCPU64は、ステップS52の処理においてRB作動中フラグはオンであると判別したときには、ボーナス作動監視処理を終了する。一方、メインCPU64は、RB作動中フラグはオンではないと判別したときには、ボーナス作動時テーブル(図20参照)に基づいて、RB作動時処理を行う(ステップS53)。具体的には、メインCPU64は、ボーナス作動時テーブルに基づいて、遊技可能回数カウンタに「8」をセットし、入賞可能回数カウンタに「8」をセットするとともに、RB作動中フラグをオンにする。メインCPU64は、この処理を終えると、ボーナス作動監視処理を終了する。
他方、メインCPU64は、ステップS51の処理においてBB作動中フラグはオンではないと判別したときには、次いで、MB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS54)。このとき、メインCPU64は、MB作動中フラグはオンであると判別したときには、ボーナス作動時テーブルに基づいてCB作動時処理を行い(ステップS55)、ボーナス作動監視処理を終了する。具体的には、メインCPU64は、ボーナス作動時テーブルに基づいて、遊技可能回数カウンタに「1」をセットし、入賞可能回数カウンタに「1」をセットするとともに、CB作動中フラグをオンにする。一方、メインCPU64は、MB作動中フラグはオンではないと判別したときには、ボーナス作動監視処理を終了する。
すなわち、メインCPU64は、ボーナス作動監視処理により、BB作動状態である場合には、常にRB遊技状態とする。例えば、メインCPU64は、前回のゲームにおいて、遊技可能回数カウンタ又は入賞可能回数カウンタの何れか一方が「0」となり、RB遊技状態が終了した場合であっても、引き続きBB作動状態である場合には、再びRB遊技状態とする。また、MB作動状態である場合には、常にCB遊技状態とする。なお、メインCPU64は、ボーナス作動監視処理を終了させると、図67のステップS6の処理に移行する。
次に、図70を参照して、メダル受付・スタートチェック処理について説明する。なお、図70は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるメダル受付・スタートチェック処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、自動投入カウンタの値は「0」であるか否かを判別する(ステップS71)。このとき、メインCPU64は、自動投入カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、自動投入カウンタを投入枚数カウンタに複写し、自動投入カウンタをクリアして(ステップS72)、ステップS74の処理に移行する。なお、投入枚数カウンタは、投入枚数を計数するためのデータである。一方、メインCPU64は、自動投入カウンタの値は「0」であると判別したときには、次いで、INSERTランプ26をオンにセットし、メダルの通過を許可して(ステップS73)、ステップS74の処理に移行する。なお、自動投入カウンタは、前回のゲームにおいてリプレイが成立したか否かを識別するためのデータである。
次に、メインCPU64は、各作動中フラグに基づいて、投入枚数カウンタの最大値を設定する(ステップS74)。具体的には、メインCPU64は、RB作動中フラグがオンである場合にのみ投入枚数カウンタの最大値として「2」を設定し、それ以外の場合には、投入枚数カウンタの最大値として「3」を設定する。
次に、メインCPU64は、メダルが通過したか否かを判別する(ステップS75)。このとき、メインCPU64は、メダルが通過しなかったと判別したときには、ステップS83の処理に移行する。一方、メインCPU64は、メダルが通過したと判別したときには、次いで、投入枚数カウンタの値は最大値と等しいか否かを判別する(ステップS76)。
メインCPU64は、ステップS76の処理において投入枚数カウンタの値は最大値と等しくないと判別したときには、投入枚数カウンタの値に「1」を加算し(ステップS77)、有効ラインカウンタに「4」をセットするとともに、BETランプをオンにして(ステップS78)、次いで、BETコマンドをサブ制御基板62に送信し(ステップS79)、ステップS83の処理に移行する。なお、有効ラインカウンタは有効ラインの数を特定するためのデータであり、有効ラインカウンタに基づいて表示役の検索が行われる。一方、メインCPU64は、投入枚数カウンタの値は最大値と等しいと判別したときには、クレジットカウンタの値に「1」を加算し(ステップS80)、次いで、クレジットカウンタの値は「50」であるか否かを判別する(ステップS81)。ここで、クレジットカウンタは、クレジットされたメダルの枚数を計数するためのデータである。
メインCPU64は、ステップS81の処理においてクレジットカウンタの値は「50」ではないと判別したときには、ステップS83の処理に移行し、一方、クレジットカウンタの値は「50」であると判別したときには、INSERTランプをオフにし(ステップS82)、ステップS83の処理に移行する。
次に、メインCPU64は、ステップS75の処理においてメダルが通過しなかったと判別したとき、ステップS81の処理においてクレジットカウンタの値は「50」ではないと判別したとき、ステップS79の処理又はステップS82の処理を行った後には、次いで、メダルの通過中であるか否かを判別する(ステップS83)。具体的には、投入されたメダルを検出するフォトセンサーが、メダルを検出している途中であるか否かを判別する。このとき、メインCPU64は、メダルの通過中であると判別したときには、ステップS85の処理に移行する。一方、メインCPU64は、メダルの通過中ではないと判別したときには、貯留メダル投入スイッチ30S〜32Sのチェックを行う(ステップS84)。具体的には、メインCPU64は、貯留メダル投入スイッチ30S〜32Sがオンである場合に、その種別を特定するとともに、投入枚数カウンタ、クレジットカウンタ及び投入枚数カウンタの最大値とに基づいて、投入枚数カウンタに加算する値を算出して投入枚数カウンタを更新する。なお、メインCPU64は、ステップS75の処理でメダルが通過しなかったと判別した場合であって、何れかの貯留メダル投入スイッチ30S〜32Sがオンとされているときには、有効ラインカウンタに「4」をセットし、また、オンとされた貯留メダル投入スイッチ30S〜32Sの種別に基づいて投入枚数カウンタの値を更新するとともに、投入枚数カウンタの値を示す情報を含むBETコマンドをサブ制御基板62に送信する。
次に、メインCPU64は、投入枚数カウンタの値は最大値と等しいか否かを判別する(ステップS85)。このとき、メインCPU64は、投入枚数カウンタの値は最大値と等しくないと判別したときには、ステップS74の処理に移行する。一方、メインCPU64は、投入枚数カウンタの値は最大値と等しいと判別したときには、次いで、STARTランプ25をオンにし(ステップS86)、スタートスイッチ33Sはオンであるか否かを判別する(ステップS87)。
メインCPU64は、ステップS87の処理において、スタートスイッチ33Sはオンではないと判別したときには、ステップS74の処理に移行する。一方、メインCPU64は、スタートスイッチ33Sはオンであると判別したときには、次いで、STARTランプ25及びINSERTランプをオフにするとともに(ステップS88)、メダルの通過を禁止して(ステップS89)、メダル受付・スタートチェック処理を終了する。なお、メインCPU64は、メダル受付・スタートチェック処理を終了させると、図67のステップS7の処理に移行する。
次に、図71及び図72を参照して、内部抽籤処理について説明する。なお、図71及び図72は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる内部抽籤処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、内部抽籤テーブル決定テーブル(図10参照)を参照し、遊技状態に基づいて、内部抽籤テーブルの種別及び抽籤回数を決定する(ステップS101)。具体的には、メインCPU64は、RB作動中フラグがオンである場合には、内部抽籤テーブルとしてRB遊技状態用内部抽籤テーブルを決定するとともに抽籤回数として「2」を決定する。また、CB作動中フラグがオンである場合には、内部抽籤テーブルとしてCB遊技状態用内部抽籤テーブルを決定するとともに抽籤回数として「8」を決定する。RB作動中フラグ及びCB作動中フラグがオフである場合には、内部抽籤テーブルとして一般遊技状態用内部抽籤テーブルを決定するとともに抽籤回数として「9」を決定する。
次に、メインCPU64は、図73を用いて後述する内部抽籤テーブル変更処理を行う(ステップS102)。
次に、メインCPU64は、持越役格納領域は「00000000」であるか否かを判別する(ステップS103)。すなわち、メインCPU64は、BB持越状態又はMB持越状態であるか否かを判別する。このとき、メインCPU64は、持越役格納領域は「00000000」であると判別したときには、ステップS105の処理に移行する。一方、メインCPU64は、持越役格納領域は「00000000」ではないと判別したときには、抽籤回数を「8」に変更し(ステップS104)、ステップS105の処理に移行する。
メインCPU64は、ステップS103の処理において持越役格納領域は「00000000」であると判別したとき、又は、ステップS104の処理を終了した後には、次いで、抽出した乱数値を判定用乱数値としてセットする(ステップS105)。具体的には、メインCPU64は、リセット割込処理(図67参照)のステップS7の処理でRAM66の乱数値記憶領域に記憶させた乱数値を、RAM66の判定用乱数値記憶領域に判定用乱数値として複写する。
次に、メインCPU64は、当籤番号の初期値として「1」をセットする(ステップS106)。
次に、メインCPU64は、内部抽籤テーブルを参照して、当籤番号に基づいて抽籤値を取得する(ステップS107)。
次に、メインCPU64は、判定用乱数値から抽籤値を減算し、減算結果を判定用乱数値としてセットする(ステップS108)。具体的には、メインCPU64は、判定用乱数値記憶領域に記憶させた判定用乱数値からステップS107の処理において取得した抽籤値を減算し、当該減算結果によって判定用乱数値記憶領域を更新する。
次に、メインCPU64は、ステップS108の減算処理において桁かりが行われたか否か、すなわち、減算結果が負の値となったか否かを判別する(ステップS109)。このとき、メインCPU64は、桁かりが行われたと判別したときには、当籤番号に基づいて小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを決定し(ステップS114)、ステップS115の処理に移行する。一方、メインCPU64は、桁かりが行われなかったと判別したときには、次いで、当籤番号に「1」を加算するとともに(ステップS110)、抽籤番号から「1」を減算する(ステップS111)。次いで、メインCPU64は、抽籤回数は「0」であるか否かを判別する(ステップS112)。
メインCPU64は、ステップS112の処理において抽籤回数は「0」であると判別したときには、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタをそれぞれ「0」に決定し(ステップS113)、ステップS120の処理に移行する。一方、メインCPU64は、抽籤回数は「0」ではないと判別したときには、ステップS107の処理に移行する。この後、メインCPU64は、ステップS107からステップS112の処理(以下、「繰り返し処理」という)を、抽籤回数が「0」になるか、又は桁かりが行われるまで繰り返す。
メインCPU64は、ステップS114の処理を終了した後には、次いで、図17に示す小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを参照し、小役・リプレイ用データポインタに基づいて当たり要求フラグを取得する(ステップS115)。
次に、メインCPU64は、格納領域種別に対応する内部当籤役格納領域に当たり要求フラグを格納する(ステップS116)。
次に、メインCPU64は、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが「1」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−50」の範囲の値か否かを判別する(ステップS117)。このとき、メインCPU64は、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが「1」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−50」の範囲の値であると判別したときには、メインロック制御フラグをオンにし(ステップS119)、ステップS120の処理に移行する。一方、メインCPU64は、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが「1」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−50」の範囲の値ではないと判別したときには、次いで、ボーナス用データポインタが「2」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−30」の範囲の値か否かを判別する(ステップS118)。このとき、メインCPU64は、ボーナス用データポインタが「2」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−30」の範囲の値であると判別したときには、メインロック制御フラグをオンにし(ステップS119)、ステップS120の処理に移行する。一方、メインCPU64は、ボーナス用データポインタが「2」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−30」の範囲の値ではないと判別したときには、ステップS120の処理に移行する。
メインCPU64は、ステップS118の処理においてボーナス用データポインタが「2」であり、且つ、桁かり後の判定用乱数値は「−1〜−30」の範囲の値ではないと判別したとき、ステップS113又はステップS119の処理を終了したときには、次いで、持越役格納領域は「00000000」であるか否かを判別する(ステップS120)。このとき、メインCPU64は、持越役格納領域は「00000000」ではないと判別したときには、ステップS126の処理に移行する。一方、メインCPU64は、持越役格納領域は「00000000」であると判別したときには、次いで、CB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS121)。
メインCPU64は、ステップS120の処理においてCB作動中フラグはオンであると判別したときには、ステップS126の処理に移行する。一方、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンではないと判別したときには、次いで、図18に示すボーナス用内部当籤役決定テーブルを参照し、ボーナス用データポインタに基づいて当たり要求フラグを取得する(ステップS122)。次いで、メインCPU64は、取得した当たり要求フラグを持越役格納領域に格納する(ステップS123)。
次に、メインCPU64は、ボーナス用データポインタは「1」であるか否かを判別する(ステップS124)。このとき、メインCPU64は、ボーナス用データポインタは「1」ではないと判別したときには、ステップS126の処理に移行する。一方、メインCPU64は、ボーナス用データポインタは「1」であると判別したときには、RT2作動中フラグをオンにする(ステップS125)。なお、メインCPU64は、ステップS125の処理において、RT1作動中フラグがオンである場合には、RT1作動中フラグをオフにする。
メインCPU64は、ステップS120の処理において持越役格納領域は「00000000」ではないと判別したとき、ステップS121の処理においてCB作動中フラグはオンであると判別したとき、ステップS124の処理においてボーナス用データポインタは「1」ではないと判別したとき、または、ステップS125の処理を終了した後には、次いで、持越役格納領域と内部当籤役2格納領域の論理和を内部当籤役2格納領域に格納する(ステップS126)。
次に、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS127)。このとき、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンではないと判別したときには、内部抽籤処理を終了させる。一方、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンであると判別したときには、内部当籤役2格納領域のビット0〜2に「1」をセットし(ステップS128)、内部抽籤処理を終了させる。これにより、MB作動状態(すなわち、CB遊技状態)では、内部抽籤に当籤しなかった場合であっても、小役1、小役2、小役3が内部当籤役とされる。
メインCPU64は、内部抽籤処理を終了させると、図67のステップS9の処理に移行する。
なお、メインCPU64は、内部抽籤処理において上記繰り返し処理を実行することにより、内部当籤役の抽籤を行っている。具体的には、メインCPU64は、抽出した乱数値から順次、抽籤値を減算することにより、桁かりが行われた際の当籤番号に対応する小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを決定し、決定した当該各データポインタと内部当籤役決定テーブルとに基づいて内部当籤役を決定する。
次に、図73を参照して、内部抽籤テーブル変更処理について説明する。なお、図73は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる内部抽籤テーブル変更処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、RT1作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS141)。このとき、メインCPU64は、RT1作動中フラグはオンではないと判別したときには、ステップS143の処理に移行する。一方、メインCPU64は、RT1作動中フラグはオンであると判別したときには、内部抽籤処理のステップS101の処理で決定した一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図11)又はCB遊技状態用内部抽籤テーブル(図12)の当籤番号「1」に対応する抽籤値を、RT1作動状態用内部抽籤テーブル(図13)により変更し(ステップS142)、内部抽籤テーブル変更処理を終了させる。
メインCPU64は、ステップS141の処理においてRT1作動中フラグはオンではないと判別したときには、次いで、RT2作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS143)。このとき、メインCPU64は、RT2作動中フラグはオンであると判別したときには、内部抽籤処理のステップS101の処理で決定した一般遊技状態用内部抽籤テーブル(図11)の当籤番号「1」に対応する抽籤値を、RT2作動状態用内部抽籤テーブル(図14)により変更し(ステップS144)、内部抽籤テーブル変更処理を終了させる。
メインCPU64は、内部抽籤テーブル変更処理を終了させると、内部抽籤処理(図71、図72)のステップS103の処理に移行する。
次に、図74を参照して、リール停止初期設定処理について説明する。なお、図74は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるリール停止初期設定処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、図21に示す回胴停止用番号選択テーブルを参照し、内部当籤役(小役・リプレイ用データポインタ)に基づいて、回胴停止用番号を決定する(ステップS161)。
次に、メインCPU64は、全図柄格納領域に回転中であることを示す回転中識別子(ビット列「11111111」)を格納する(ステップS162)。
次に、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタに「3」を格納する(ステップS163)。
次に、メインCPU64は、図75を用いて後述する表示役予想格納処理を行い(ステップS164)、リール停止初期設定処理を終了させる。ステップS164の表示役予想格納処理では、各メインリール2〜4の外周面に配された各図柄に応じた優先引込データを決定する。
メインCPU64は、リール停止初期設定処理を終了させると図67のステップS10の処理に移行する。
次に、図75を参照して、表示役予想格納処理について説明する。なお、図75は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる表示役予想格納処理のフローチャートを示す図である。また、表示役予想格納処理は、リール停止初期設定処理(図74参照)のステップS164の処理及びリール停止制御処理(図82参照)のステップS363の処理から呼び出される処理である。
初めに、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値を検索回数カウンタにセットする(ステップS181)。
次に、メインCPU64は、ストップボタンチェックデータとして「00001000」をセットする(ステップS182)。なお、ステップS182の処理は、後続のステップS198の処理においてストップボタン未作動カウンタの値は「3」であると判別されたとき、または、後続のステップS200の処理を終了した後にも実行される。
次に、メインCPU64は、ストップボタンチェックデータを右へローテートする(ステップS183)。例えば、メインCPU64は、ストップボタンチェックデータが「00001000」である場合には、「00000100」とする。
次に、メインCPU64は、ストップボタンチェックデータと有効ストップボタン格納領域の論理積は「00000000」であるか否かを判別する(ステップS184)。このとき、メインCPU64は、ストップボタンチェックデータと有効ストップボタン格納領域の論理積は「00000000」であると判別したときには、ステップS183の処理に移行する。一方、メインCPU64は、ストップボタンチェックデータと有効ストップボタン格納領域の論理積は「00000000」ではないと判別したときには、次いで、検索回数分処理を実行したか否かを判別する(ステップS185)。具体的には、メインCPU64は、ステップS182の処理からステップS183の処理に移行する際に、検索回数カウンタの値を予めレジスタに転送しておき、ステップS184の処理においてストップボタンチェックデータと有効ストップボタン格納領域の論理積が「00000000」でないと判別する度にレジスタの値から「1」ずつ減算することにより、検索回数分処理を実行したか否かを判別する。したがって、メインCPU64は、ステップS183〜ステップS185の処理においては検索回数カウンタの減算は行わない。
メインCPU64は、ステップS185の処理において検索回数分処理を実行していないと判別したときには、ステップS183の処理に移行する。一方、メインCPU64は、検索回数分処理を実行したと判別したときには、次いで、ストップボタンチェックデータに基づいて検索対象リールを決定する(ステップS186)。具体的には、メインCPU64は、ストップチェックデータが「00000001」の場合には検索対象リールとして左メインリール2を決定し、ストップチェックデータが「00000010」の場合には検索対象リールとして中メインリール3を決定し、ストップチェックデータが「00000100」の場合には検索対象リールとして右メインリール4を決定する。このようにして、メインCPU64は、停止操作が行われていないストップボタンに対応するメインリールのうち、より左のリールを検索対象リールとして決定する。
次に、メインCPU64は、検索対象リールに基づいて表示役予想格納領域のアドレスを指定する(ステップS187)。具体的には、メインCPU64は、図38、図39に示す表示役予想格納領域のうち、検索対象リールに対応する領域の図柄位置「00」のアドレスを指定する。
次に、メインCPU64は、図23に示す優先順位テーブル選択テーブルを参照し、回胴停止用番号、作動ストップボタン、検索対象リールに基づいて優先順位テーブルを決定する(ステップS188)。
次に、メインCPU64は、図柄位置データとして「0」、図柄チェック回数として「18」を夫々決定する(ステップS189)。
次に、メインCPU64は、図4に示す図柄配置テーブルを参照し、図柄位置データに基づいて検索対象リールの図柄格納領域に図柄コードを格納する(ステップS190)。例えば、メインCPU64は、検索対象リールが左メインリール2であって、図柄位置データが「00」である場合には、入賞ライン1〜入賞ライン4の左・上段領域39LUに、図柄コード「00000001」(7図柄)を格納するとともに、左・下段領域39LLに、図柄コード「00000001」(7図柄)を格納する。
次に、メインCPU64は、図76を用いて後述する表示役検索処理を実行する(ステップS191)。表示役検索処理は、図柄格納領域と、図19に示す図柄組合せテーブルに基づいて、有効ライン上に表示され得る(又は表示された)図柄の組合せを検索する処理である。
次に、メインCPU64は、図77を用いて後述する優先引込データ格納処理を実行する(ステップS192)。優先引込データ格納処理は、図32に示す表示役格納領域に格納されているデータと、図24〜図30に示す優先順位テーブルに基づいて優先引込データを作成し、表示役予想格納領域に格納する処理である。
次に、メインCPU64は、表示役予想格納領域の指定アドレス及び図柄位置データに「1」加算し、図柄チェック回数から「1」減算する(ステップS193)。
次に、メインCPU64は、図柄チェック回数は「0」であるか否かを判別する(ステップS194)。このとき、メインCPU64は、図柄チェック回数は「0」ではないと判別したときには、ステップS190の処理に移行する。すなわち、メインCPU64は、図38、図39に示す表示役予想格納領域における、検索対象リールの全図柄位置に対応する領域に優先引込データを格納するまでステップS190〜ステップS193の処理を繰り返し行う。一方、メインCPU64は、図柄チェック回数は「0」であると判別したときには、次いで、検索回数カウンタの値から「1」減算する(ステップS195)。
次に、メインCPU64は、検索回数カウンタの値は「0」であるか否かを判別する(ステップS196)。このとき、メインCPU64は、検索回数カウンタの値は「0」であると判別したときには、表示役予想格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、検索回数カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、次いで、全図柄格納領域に回転中であることを示す回転中識別子(ビット列「11111111」)を格納する(ステップS197)。
次に、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「3」であるか否か、すなわち、全てのメインリール2〜4が回転中であるか否かを判別する(ステップS198)。このとき、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「3」であると判別したときには、ステップS182の処理に移行する。一方、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「3」ではないと判別したときには、次いで、図82を用いて後述するリール停止制御処理のステップS352の処理において決定した作動ストップボタンに基づいて検索対象リールを決定し、図柄位置データとしてリール停止制御処理のステップS358の処理において決定する停止制御位置をセットする(ステップS199)。
次に、メインCPU64は、図4に示す図柄配置テーブルを参照して、図柄位置データに対応する図柄コードを図柄格納領域の所定の領域に格納し(ステップS200)、ステップS182の処理に移行する。
メインCPU64は、表示役予想格納処理を終了させると、リール停止初期設定処理(図74参照)のステップS164の処理から呼び出した場合には、リール停止初期設定処理を介して図67のステップS10の処理に移行し、また、リール停止制御処理(図82参照)のステップS363の処理から呼び出した場合には、リール停止制御処理のステップS351の処理に移行する。
次に、図76を参照して、表示役検索処理について説明する。なお、図76は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる表示役検索処理のフローチャートを示す図である。また、表示役検索処理は、メインCPU64によるリセット割込処理(図67参照)のステップS22の処理及び表示役予想格納処理(図75参照)のステップS191の処理から呼び出される処理である。
初めに、メインCPU64は、図32に示す表示役格納領域をクリアする(ステップS211)。
次に、メインCPU64は、図柄格納領域の先頭アドレスを指定する(ステップS212)。具体的には、メインCPU64は、入賞ライン1(有効ライン1)に対応するアドレスを先頭アドレスとして指定する。
次に、メインCPU64は、図19に示す図柄組合せテーブルの先頭アドレスを指定する(ステップS213)。具体的には、メインCPU64は、リプレイ1に対応するアドレスを先頭アドレスとして指定する。
次に、メインCPU64は、図柄組合せテーブルの指定したアドレスに対応する各図柄コードと、図柄格納領域の指定したアドレスに対応する各図柄コードを比較する(ステップS214)。
次に、メインCPU64は、ステップS214の処理において比較した結果、回転中識別子が格納された領域を除いて図柄コードが一致したか否かを判別する(ステップS215)。このとき、メインCPU64は、図柄の組合せテーブルの現在のアドレスに対応する図柄の組合せと、図柄格納領域の現在のアドレスに対応する領域に格納された図柄の組合せとが一致しないと判別したときには、ステップS220の処理に移行し、一方、一致すると判別したときには、図柄組合せテーブルから格納領域種別及び表示役を示すデータを取得する(ステップS216)。
次に、メインCPU64は、取得した格納領域種別に対応する表示役格納領域と、取得した表示役を示すデータの論理和を表示役格納領域に格納する(ステップS217)。
次に、メインCPU64は、検索回数カウンタの値は「0」であるか否かを判別する(ステップS218)。このとき、メインCPU64は、検索回数カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、ステップS220の処理に移行する。一方、メインCPU64は、検索回数カウンタの値は「0」であると判別したときには、図柄組合せテーブルから払出枚数を取得し、払出枚数カウンタに加算する(ステップS219)。
メインCPU64は、ステップS215の処理において回転中識別子が格納された領域を除いても図柄コードは一致しないと判別したとき、ステップS218の処理において検索回数カウンタの値は「0」ではないと判別したとき、または、ステップS219の処理を終了したときには、次いで、図柄組合せテーブルの次の役に対応するアドレスを指定する(ステップS220)。
次に、メインCPU64は、ステップS220の処理において指定したアドレスには、エンドコードが格納されているか否かを判別する(ステップS221)。このとき、メインCPU64は、エンドコードが格納されていないと判別したときには、ステップS214の処理に移行する。一方、メインCPU64は、エンドコードが格納されていると判別したときには、次いで、全有効ラインについて検索したか、すなわち、図柄格納領域の入賞ライン1(有効ライン1)〜入賞ライン4(有効ライン4)に対して、ステップS214〜ステップS221の処理を行ったか否かを判別する(ステップS222)。
メインCPUは、ステップS222の処理において全有効ラインについて検索したと判別したときには、表示役検索処理を終了させる。一方、メインCPUは、全有効ラインについて検索していないと判別したときには、次いで、図柄格納領域の次の有効ラインに対応するアドレスを指定し(ステップS223)、ステップS213の処理に移行する。
メインCPU64は、表示役検索処理を終了させると、メインCPU64によるリセット割込処理(図67参照)のステップS22の処理からから呼び出された場合には、メインCPU64によるリセット割込処理のステップS23の処理に移行し、また、表示役予想格納処理(図75参照)のステップS191の処理から呼び出された場合には、表示役予想格納処理のステップS192の処理に移行する。
次に、図77を参照して、優先引込データ格納処理について説明する。なお、図77は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる優先引込データ格納処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、表示役予想格納処理(図75)のステップS188の処理で決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル1であるか否かを判別する(ステップS241)。このとき、メインCPU64は、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル1であると判別したときには、図78を用いて後述する優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理を行い(ステップS242)、優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル1ではないと判別したときには、次いで、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル2〜優先順位テーブル4の何れかであるか否かを判別する(ステップS243)。
メインCPU64は、ステップS243の処理において、優先順位テーブルとして優先順位テーブル2〜優先順位テーブル4の何れかを決定したと判別したときには、図80を用いて後述する第1停止前優先引込データ格納処理を行い(ステップS244)、優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、優先順位テーブルとして優先順位テーブル2〜優先順位テーブル4の何れも決定していないと判別したときには、図81を用いて後述する第2停止前優先引込データ格納処理を行い(ステップS245)、優先引込データ格納処理を終了させる。
メインCPU64は、優先引込データ格納処理を終了させると、表示役予想格納処理(図75参照)のステップS193の処理に移行する。
次に、図78を参照して、優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理について説明する。なお、図78は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、検索対象リールに応じて、表示役格納領域のANYを含む役に対応するビットをクリアする(ステップS261)。具体的には、メインCPU64は、ANYを含む小役1及び小役2に対応する表示役2格納領域のビット0とビット1に「0」をセットする。
次に、メインCPU64は、内部当籤役格納領域と表示役格納領域の排他的論理和を求め、その結果と表示役格納領域との論理積を求める(ステップ262)。なお、ステップS262の処理において求めた論理積の全てのビットが「0」でない場合には、内部当籤役格納領域では「1」となっていないにもかかわらず表示役格納領域では「1」となっているビットが存在することとなり、すなわち、内部当籤役として決定されていない役に係る図柄が有効ライン上に表示される可能性があることを意味する。
次に、メインCPU64は、ステップS262の処理において求めた論理積は、全てのビットが「0」であるか否かを判別する(ステップS263)。このとき、メインCPU64は、全てのビットが「0」であると判別したときには、ステップS266の処理に移行する。一方、メインCPU64は、全てのビットが「0」ではないと判別したときには、次いで、ストップボタン未作動カウンタの値は「1」であるか否かを判別する(ステップS264)。
メインCPU64は、ステップS264の処理においてストップボタン未作動カウンタの値は「1」であると判別したとき、すなわち、メインリール2〜4のうち、1つのみが回転していると判別したときには、優先引込データとして「00000000」を表示役予想格納領域に格納し(ステップS265)、優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理を終了させる。なお、優先引込データ「00000000」は、停止禁止を意味するデータである。これにより、メインCPU64は、メインリールが1つだけ回転している状態において、内部当籤役として決定されていない役に係る図柄の組合せが有効ライン上に停止することを回避する。一方、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「1」ではないと判別したときには、ステップS266の処理に移行する。
メインCPU64は、ステップS263の処理において論理積は全てのビットが「0」であると判別したとき、または、ステップS264の処理においてストップボタン未作動カウンタの値は「1」ではないと判別したときには、次いで、チェック回数として「3」をセットするとともに、優先順位カウンタの初期値として「1」をセットする(ステップS266)。
次に、メインCPU64は、図79を用いて後述する停止可能時優先引込データ決定処理を行う(ステップS267)。
次に、メインCPU64は、決定した優先引込データを優先順位テーブル1の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS268)、優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理を終了させる。
メインCPU64は、優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理を終了させると、優先引込データ格納処理(図77)を介して、表示役予想格納処理(図75参照)のステップS193の処理に移行する。
次に、図79を参照して、停止可能時優先引込データ決定処理について説明する。なお、図79は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる停止可能時優先引込データ決定処理のフローチャートを示す図である。また、停止可能時優先引込データ決定処理は、優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理(図78)のステップS267の処理、図80を用いて後述する第1停止前優先引込データ格納処理のステップS302の処理、または、図81を用いて後述する第2停止前優先引込データ格納処理のステップS327の処理から呼び出される処理である。
初めに、メインCPU64は、優先引込データの初期値として「00000000」をセットする(ステップS281)。
次に、メインCPU64は、優先順位テーブルの優先順位カウンタの値に対応する引込データと、内部当籤役格納領域と、表示役格納領域の論理積を求める(ステップS282)。具体的には、メインCPU64は、優先順位テーブルの引込データ1と内部当籤役1格納領域と表示役1格納領域の論理積を求めるとともに、優先順位テーブルの引込データ2と内部当籤役2格納領域と表示役2格納領域の論理積を求める。
次に、メインCPU64は、ステップS282の処理において求めた、論理積は両方とも「00000000」であるか否かを判別する(ステップS283)。このとき、メインCPU64は、論理積は両方とも「00000000」であると判別したときには、ステップS285の処理に移行する。一方、メインCPU64は、求めた論理積の少なくとも何れか一方が「00000000」ではないと判別したときには、優先引込データのキャリーフラグ(仮想ビット8)をオンにし(ステップS284)、ステップS285の処理に移行する。
次に、メインCPU64は、優先引込データを左にローテートする(ステップS285)。例えば、メインCPU64は、優先引込データが「00000010」である場合には、「00000100」とし、また、優先引込データのキャリーフラグ(仮想ビット8)がオンである場合には、優先引込データのビット0からビット6を左にローテートするとともに、仮想ビット8の「1」を優先引込データのビット0にセットする。
次に、メインCPU64は、チェック回数から「1」減算するとともに、優先順位カウンタの値に「1」を加算する(ステップS286)。
次に、メインCPU64は、チェック回数は「0」であるか否かを判別する(ステップS287)。このとき、メインCPU64は、チェック回数は「0」であると判別したときには、優先引込データに「00000001」を加算し(ステップS288)、停止可能時優先引込データ決定処理を終了させる。
メインCPU64は、停止可能時優先引込データ決定処理を終了させると、優先順位テーブル1用優先引込データ格納処理(図78)のステップS268の処理、第1停止前優先引込データ格納処理(図80)のステップS303の処理、または、第2停止前優先引込データ格納処理(図81)のステップS328の処理に移行する。
次に、図80を参照して、第1停止前優先引込データ格納処理について説明する。なお、図80は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる第1停止前優先引込データ格納処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、チェック回数として「4」、優先順位カウンタの初期値として「1」をセットする(ステップS301)。
次に、メインCPU64は、停止可能時優先引込データ取得処理(図79)を行う(ステップS302)。
次に、メインCPU64は、表示役予想格納処理(図75)のステップS188の処理で決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル2であるか否かを判別する(ステップS304)。このとき、メインCPU64は、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル2であると判別したときには、ステップS302の処理で取得した優先引込データを優先順位テーブル2の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS302)、第1停止前優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル2ではないと判別したときには、次いで、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル3であるか否かを判別する(ステップS305)。
メインCPU64は、ステップS305の処理において、優先順位テーブルは優先順位テーブル3であると判別したときには、ステップS302の処理で取得した優先引込データを優先順位テーブル3の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS306)、第1停止前優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、優先順位テーブルは優先順位テーブル3ではないと判別したときには、ステップS302の処理で取得した優先引込データを優先順位テーブル4の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS307)、第1停止前優先引込データ格納処理を終了させる。
メインCPU64は、第1停止前優先引込データ格納処理を終了させると、優先引込データ格納処理(図77)を介して、表示役予想格納処理(図75)のステップS193の処理に移行する。
次に、図81を参照して、第2停止前優先引込データ格納処理について説明する。なお、図81は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる第2停止前優先引込データ格納処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、検索対象リールに応じて、表示役格納領域のANYを含む役に対応するビットに「0」をセットする(ステップS321)。
次に、メインCPU64は、内部当籤役格納領域と表示役格納領域の排他的論理和を求め、その結果と表示役格納領域との論理積を求める(ステップ322)。
次に、メインCPU64は、ステップS322の処理において求めた論理積は全てのビットが「0」であるか否かを判別する(ステップS323)。このとき、メインCPU64は、全てのビットが「0」であると判別したときには、ステップS326の処理に移行する。一方、メインCPU64は、全てのビットが「0」ではないと判別したときには、次いで、ステップS322の処理において求めた論理積の、小役1又は小役2に対応するビットが「1」であるか否かを判別する(ステップS324)。
メインCPU64は、ステップS324の処理において小役1又は小役2に対応するビットが「1」であると判別したとき、優先引込データとして「00000000」を表示役予想格納領域に格納し(ステップS325)、第2停止前優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、小役1又は小役2に対応するビットが「1」ではないと判別したとき、ステップS326の処理に移行する。
メインCPU64は、ステップS323の処理において論理積は全てのビットが「0」であると判別したとき、または、ステップS324の処理において小役1又は小役2に対応するビットが「1」ではないと判別したときには、次いで、チェック回数として「4」、優先順位カウンタの初期値として「1」をセットする(ステップS326)。
次に、メインCPU64は、停止可能時優先引込データ取得処理(図79)を行う(ステップS327)。
次に、メインCPU64は、表示役予想格納処理(図75)のステップS188の処理で決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル5であるか否かを判別する(ステップS328)。このとき、メインCPU64は、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル5であると判別したときには、ステップS327の処理で取得した優先引込データを優先順位テーブル5の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS329)、第2停止前優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル5ではないと判別したときには、次いで、決定した優先順位テーブルは優先順位テーブル6であるか否かを判別する(ステップS330)。
メインCPU64は、ステップS330の処理において、優先順位テーブルは優先順位テーブル6であると判別したときには、ステップS327の処理で取得した優先引込データを優先順位テーブル6の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS331)、第2停止前優先引込データ格納処理を終了させる。一方、メインCPU64は、優先順位テーブルは優先順位テーブル6ではないと判別したときには、ステップS327の処理で取得した優先引込データを優先順位テーブル7の場合の優先引込データとして表示役予想格納領域に格納し(ステップS332)、第2停止前優先引込データ格納処理を終了させる。
メインCPU64は、第2停止前優先引込データ格納処理を終了させると、優先引込データ格納処理(図77)を介して、表示役予想格納処理(図75)のステップS193の処理に移行する。
次に、図82を参照して、リール停止制御処理について説明する。なお、図82は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるリール停止制御処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、有効なストップボタン34〜36に対応するストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作が検出されたか否かを判別する(ステップS351)。このとき、メインCPU64は、有効なストップボタン34〜36に対応するストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作が検出されていないと判別したときには、再度ステップS351の処理を実行する。すなわち、メインCPU64は、有効なストップボタン34〜36に対応するストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作が検出されるまでステップS351の処理を繰り返す。一方、メインCPU64は、ステップS351の処理において、有効なストップボタン34〜36に対応するストップスイッチ78LS、78CS、78RSにより停止操作が検出されたと判別したときには、当該ストップボタンを作動ストップボタンに決定する(ステップS352)。
次に、メインCPU64は、決定した作動ストップボタンに基づいて、有効ストップボタン格納領域の対応ビットを「0」にする(ステップS353)。例えば、メインCPU64は、左ストップスイッチ78LSから左ストップボタン34が押圧されたことを示す停止信号が送信された場合には、有効ストップボタン格納領域のビット0を「1」から「0」に更新する。
次に、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値から「1」減算する(ステップS354)。
次に、メインCPU64は、回胴停止用番号に対応する停止テーブルを参照し、作動ストップボタンと停止開始位置に基づいて、停止データ用滑りコマ数を取得する(ステップS355)。
次に、メインCPU64は、図83を用いて後述する優先引込制御処理を行う(ステップS356)。
次に、メインCPU64は、リール停止コマンドをサブ制御基板62に対して送信する(ステップS357)。
次に、メインCPU64は、図柄カウンタと決定した滑りコマ数に基づいて停止制御位置を決定する(ステップS358)。
次に、メインCPU64は、作動ストップボタンに基づいて検索対象リールを決定し、図柄位置データとして停止制御位置をセットする(ステップS359)。
次に、メインCPU64は、図4に示す図柄配置テーブルを参照し、図柄位置データに基づいて図柄コードを取得する(ステップS360)。
次に、メインCPU64は、取得した図柄コードを図柄格納領域に格納する(ステップS361)。
次に、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「0」であるか否かを判別する(ステップS362)。このとき、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「0」であると判別したときには、リール停止制御処理を終了させる。一方、メインCPU64は、ストップボタン未作動カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、次いで、表示役予想格納処理(図75参照)を行い(ステップS363)、ステップS351の処理に移行する。ステップS363の表示役予想格納処理では、残りの回転中のメインリールにおける各図柄について優先引込データを格納する。
メインCPU64は、リール停止制御処理を終了させると、メインCPU64によるリセット割込処理(図67)のステップS22の処理に移行する。
次に、図83を参照して優先引込制御処理について説明する。なお、図83は、本実施形態のメイン制御基板61で行われる優先引込制御処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS381)。このとき、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンではないと判別したときには、ステップS384の処理に移行する。一方、メインCPU64は、CB作動中フラグはオンであると判別したときには、次いで、作動ストップボタンは左ストップボタン34であるか否かを判別する(ステップS382)。
メインCPU64は、ステップS382の処理において作動ストップボタンは左ストップボタン34ではないと判別したときには、ステップS384の処理に移行する。一方、メインCPU64は、作動ストップボタンは左ストップボタン34であると判別したときには、滑りコマ数として「0」を退避し(ステップS383)、次いで、退避した滑りコマ数を復帰させ(ステップS392)、優先引込制御処理を終了させる。なお、メインCPU64は、CB作動中フラグがオンである場合であって、第3停止時に停止するメインリールが左メインリール2である時には、第2停止時までに、小役1、小役2、小役3以外の役(BB、MB又はリプレイ1〜リプレイ6)が成立する可能性を残す図柄位置(いわゆるテンパイする位置)で停止しないようにする。これは、滑りコマ数が「0」となるCB遊技状態において、小役1、小役2、小役3以外の役を成立させないためである。
メインCPU64は、ステップS381の処理においてCB作動中フラグはオンではないと判別したとき、または、ステップS382の処理において作動ストップボタンは左ストップボタン34ではないと判別したときには、作動ストップボタンに対応する表示役予想格納領域における図柄カウンタの値の示す図柄位置を予想停止開始位置に決定する(ステップS384)。
次に、メインCPU64は、チェック回数として「4」をセットするとともに、優先順序カウンタの初期値として「4」をセットする(ステップS385)。
次に、メインCPU64は、優先順序テーブル(図31)を参照し、停止データ用滑りコマ数と優先順序カウンタの値に対応する滑りコマ数を取得する(ステップS386)。例えば、メインCPU64は、停止データ用滑りコマ数が「2」であって、優先順序カウンタの値が「4」である場合には、滑りコマ数として「1」を取得する。
次に、メインCPU64は、表示役予想格納領域の予想停止開始位置に、取得した滑りコマ数を加算し、優先引込データを取得する(ステップS387)。具体的には、メインCPU64は、表示役予想格納領域における、ステップS384の処理で決定した予想停止開始位置に、ステップS386の処理で取得した滑りコマ数を加算し、優先引込データを取得する。例えば、メインCPU64は、予想停止開始位置が「05」であって、決定した滑りコマ数が「2」であった場合には、表示役予想格納領域の図柄位置「07」に格納されている優先引込データを取得する。
次に、メインCPU64は、先に取得した優先引込データと今回取得した優先引込データとを比較し、今回取得した優先引込データは先に取得した優先引込データ以上であるか否かを判別する(ステップS388)。ただし、先に取得した優先引込データがない場合には、今回取得した優先引込データは先に取得した優先引込データ以上であると判別する。このとき、メインCPU64は、先に取得した優先引込データ以上ではないと判別したときには、ステップS390の処理に移行する。一方、メインCPU64は、先に取得した優先引込データ以上であると判別したときには、今回取得した滑りコマ数を退避し(ステップS389)、ステップS390の処理に移行する。なお、メインCPU64は、退避したデータが既にある場合には、後から退避する滑りコマ数を優先する。
次に、メインCPU64は、チェック回数から「1」減算するとともに、優先順序カウンタの値から「1」を減算する(ステップS390)。
次に、メインCPU64は、チェック回数は「0」であるか否かを判別する(ステップS391)。このとき、メインCPU64は、チェック回数は「0」であると判別したときには、退避した滑りコマ数を復帰させ(ステップS392)、優先引込制御処理を終了させる。一方、メインCPU64は、チェック回数は「0」ではないと判別したときには、ステップS386の処理に移行する。なお、メインCPU64は、ステップS386〜ステップS391の処理をチェック回数分繰り返すことにより、停止開始位置から最大滑りコマ数として規定されている「3」コマ以内にある図柄のうち、優先順位の高い役に係る図柄を有効ライン上に停止させるための滑りコマ数を決定する。
メインCPU64は、優先引込制御処理を終了させると、リール停止制御処理(図82参照)のステップS357の処理に移行する。
次に、図84を参照して、ボーナス終了チェック処理について説明する。なお、図84は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるボーナス終了チェック処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、ボーナス終了枚数カウンタの値は「0」であるか否かを判別する(ステップS411)。このとき、メインCPU64は、ボーナス終了枚数カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、ステップS419の処理に移行する。一方、メインCPU64は、ボーナス終了枚数カウンタの値は「0」であると判別したときには、次いで、BB作動中フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS412)。
メインCPU64は、ステップS412の処理においてBB作動中フラグはオンではないと判別したときには、次いで、MB終了時処理を行う(ステップS416)。具体的には、メインCPU64は、MB作動中フラグをオフにする。一方、メインCPU64は、BB作動中フラグはオンであると判別したときには、次いで、BB終了時処理を行う(ステップS413)。具体的には、メインCPU64は、BB作動中フラグをオフにするとともに、RB作動中フラグがオンとなっている場合には、RB作動中フラグをオフにする。次に、メインCPU64は、RT遊技数カウンタに「1000」をセットするとともに(ステップS414)、RT1作動中フラグをオンにする(ステップS415)。
メインCPU64は、ステップS415の処理又はステップS416の処理を終了した後には、次いで、WINランプ24をオフにする(ステップS417)。
次に、メインCPU64は、ボーナス終了コマンドをサブ制御基板62に対して送信し(ステップS418)、ボーナス終了チェック処理を終了させる。
他方、メインCPU64は、ステップS411の処理においてボーナス終了枚数カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、次いで、入賞可能回数カウンタの値から「1」を減算する(ステップS419)。
次に、メインCPU64は、遊技可能回数カウンタの値から「1」を減算する(ステップS420)。
次に、メインCPU64は、入賞可能回数カウンタの値及び遊技可能回数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS421)。このとき、メインCPU64は、入賞可能回数カウンタの値及び遊技可能回数カウンタの値が「0」ではないと判別したときには、ボーナス終了チェック処理を終了させる。一方、メインCPU64は、入賞可能回数カウンタの値及び遊技可能回数カウンタの値が「0」であると判別したときには、次いで、RB・CB終了時処理を行う(ステップS422)。具体的には、メインCPU64は、オンとなっているRB作動中フラグ又はCB作動中フラグをオフにするなどの処理を行う。メインCPU64は、RB終了時処理を行うとボーナス終了チェック処理を終了させる。
メインCPU64は、ボーナス終了チェック処理を終了させると、メインCPU64によるリセット割込処理(図67参照)のステップS28の処理に移行する。
次に、図85を参照して、RT遊技数カウンタ更新処理について説明する。なお、図85は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるRT遊技数カウンタ更新処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、RT遊技数カウンタの値は「0」であるか否かを判別する(ステップS441)。このとき、メインCPU64は、RT遊技数カウンタの値は「0」であると判別したときには、RT遊技数カウンタ更新処理を終了させる。一方、メインCPU64は、RT遊技数カウンタの値は「0」ではないと判別したときには、次いで、RT遊技数カウンタの値から「1」を減算し(ステップS442)、RT遊技数カウンタの値が「0」になったか否かを判別する(ステップS443)。
メインCPU64は、ステップS443の処理においてRT遊技数カウンタの値が「0」にはなっていないと判別したときには、RT遊技数カウンタ更新処理を終了させる。一方、メインCPU64は、RT遊技数カウンタの値が「0」になったと判別したときには、RT1作動中フラグをオフにセットし(ステップS444)、RT遊技数カウンタ更新処理を終了させる。
メインCPU64は、RT遊技数カウンタ更新処理を終了させると、メインCPU64によるリセット割込処理(図67参照)のステップS29の処理に移行する。
次に、図86を参照して、ボーナス作動チェック処理について説明する。なお、図86は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるボーナス作動チェック処理のフローチャートを示す図である。
初めに、メインCPU64は、表示役はBBであるか否かを判別する(ステップS461)。このとき、メインCPU64は、表示役はBBではないと判別したときには、ステップS465の処理に移行する。一方、メインCPU64は、表示役はBBであると判別したときには、ボーナス作動時テーブルに基づいて、BB作動時処理を行う(ステップS462)。具体的には、メインCPU64は、ボーナス終了枚数カウンタに「360」をセットするとともに、BB作動中フラグをオンにする。次いで、メインCPU64は、RT2作動中フラグをオフにするとともに(ステップS463)、ボーナス開始コマンドをサブ制御基板62に送信し(ステップS464)、ステップS468の処理に移行する。
メインCPU64は、ステップS461の処理において表示役はBBではないと判別したときには、次いで、表示役はMBであるか否かを判別する(ステップS465)。このとき、メインCPU64は、表示役はMBではないと判別したときには、ステップS470の処理に移行する。一方、メインCPU64は、表示役はMBであると判別したときには、ボーナス作動時テーブルに基づいて、MB作動時処理を行う(ステップS466)。具体的には、メインCPU64は、ボーナス終了枚数カウンタに「120」をセットするとともに、MB作動中フラグをオンにする。次いで、メインCPU64は、ボーナス開始コマンドをサブ制御基板62に送信し(ステップS467)、ステップS468の処理に移行する。
メインCPU64は、ステップS464の処理又はステップS467の処理を終了した後には、次いで、持越役格納領域をクリアするとともに(ステップS468)、WINランプ24をオンにして(ステップS469)、ボーナス作動チェック処理を終了させる。
他方、メインCPU64は、ステップS465の処理において表示役はMBではないと判別したときには、次いで、表示役はリプレイであるか否かを判別する(ステップS470)。このとき、メインCPU64は、表示役はリプレイではないと判別したときには、ボーナス作動チェック処理を終了させる。一方、メインCPU64は、表示役はリプレイであると判別したときには、投入枚数カウンタを自動投入カウンタに複写するとともに(ステップS471)、REPLAYランプ21をオンにして(ステップS472)、ボーナス作動チェック処理を終了させる。
メインCPU64は、ボーナス作動チェック処理を終了させると、メインCPU64によるリセット割込処理(図67参照)のステップS3の処理に移行する。
次に、図87を参照して、メインCPUの制御による割込処理について説明する。なお、図87は、本実施形態のメイン制御基板61で行われるメインCPUの制御による割込処理のフローチャートを示す図である。また、このメインCPUの制御による割込処理は、所定の周期(例えば、1.1173ミリ秒)毎に発生する割込処理である。
初めに、メインCPU64は、当該メインCPUの制御による割込処理を呼び出す前に実行されているプログラムを中断し、その中断した位置を示すアドレス、各種レジスタの値をRAM66の所定の領域に退避させる(ステップS491)。これは、当該メインCPUの制御による割込処理が終了した場合に、退避されたプログラムの中断した位置を示すアドレス、各種レジスタの値を復帰させ、中断した時点からプログラムを継続して実行するためである。
次に、メインCPU64は、入力ポートチェック処理を行う(ステップS492)。具体的には、メインCPU64は、各スイッチからの信号をチェックする。
次に、メインCPU64は、メインロック制御タイマは「0」であるか否かを判別する(ステップS493)。このとき、メインCPU64は、メインロック制御タイマは「0」であると判別したときには、ステップS497の処理に移行する。一方、メインCPU64は、メインロック制御タイマは「0」ではないと判別したときには、次いで、メインロック制御タイマから「1」を減算する(ステップS494)。
次に、メインCPU64は、メインロック制御タイマは「0」であるか否かを判別する(ステップS495)。このとき、メインCPU64は、メインロック制御タイマは「0」ではないと判別したときには、ステップS497の処理に移行する。一方、メインCPU64は、メインロック制御タイマは「0」であると判別したときには、次いで、メインロック制御フラグをオフにし(ステップS496)、ステップS497の処理に移行する。
メインCPU64は、リール制御処理を行う(ステップS497)。具体的には、メインCPU64は、リールの回転開始要求があった場合には、メインリール2〜4の回転を開始させ、一定速度で回転させるための制御を行う。メインCPU64は、リールの回転が定速になった場合に、サブ制御基板62に対して定速回転コマンドを送信する。また、メインCPU64は、リール停止制御処理(図82参照)において滑りコマ数が決定されたことにより停止制御位置が定まっている場合には、該当するメインリールの図柄カウンタの値が停止制御位置を示す値と同一の値となったときに当該メインリールを停止させるための制御を行う。例えば、メインCPU64は、停止制御位置を示す値が「4」である場合には、図柄カウンタの値が「4」になったときに、該当するメインリールを停止させるための制御を行う。
次に、メインCPU64は、ランプ・7SEG駆動制御処理を行う(ステップS498)。具体的には、メインCPU64は、各表示部(ボーナスカウント表示部10、払出枚数表示部16、貯留枚数表示部17)にて表示する数値を、各表示部駆動回路75を介して制御し、また、各種ランプ(BETランプ13〜15、REPLAYランプ21、WAITランプ22、WINランプ24、STARTランプ25、INSERTランプ26)の点灯又は消灯を、各ランプ駆動回路74を介して制御する。
次に、メインCPU64は、ステップS491の処理においてRAM66に退避した値を参照してレジスタの復帰を行う(ステップS499)。この処理が終了すると、当該メインCPUの制御による割込処理を終了させ、当該メインCPUの制御による割込処理の発生により中断したプログラムを継続して実行する。
まず、図88を参照して、サブCPU82による電源投入時処理について説明する。なお、図88は、本実施形態のサブCPU82による電源投入時処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、初期化処理を行う(ステップS601)。具体的にはRAM84のエラーチェック、タスクシステムの初期化等を行う。
次に、サブCPU82は、ランプ制御タスクの起動(ステップS602)、サウンド制御タスクの起動(ステップS603)、サブリール制御タスクの起動(ステップS604)を行い、ステップS605の処理に移行する。なお、ステップS601〜ステップS604の処理は、タイマにより所定の時間が経過するごとに割込み処理を行うタスクグループである。
サブCPU82は、ステップS604の処理を終了した後には、主基板通信タスクの起動(ステップS605)、演出登録タスクの起動(ステップS606)を行う。なお、主基板通信タスクはコマンドを主制御回路61から受信した際に割込み処理を行うタスクグループである。
次に、図89を参照して、ステップS601の処理において起動されたランプ制御タスクについて説明する。なお、図89は、本実施形態のサブCPU82によるランプ制御タスクのフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、ランプ関連データの初期化処理を行う(ステップS611)。具体的には、リールバックランプ47a〜47c、リールバックランプ48a〜48c、リールバックランプ49、CHANCEランプ27、サイドランプ28等のランプ関連データについて所定の初期化処理を行う。
次に、サブCPU82は、2msのイベント待ちを行う(ステップS612)。具体的には、サブCPU82は、2ms割込みイベントメッセージを受け取るまで、他のタスクの実行を行う。
次に、サブCPU82は、サウンド制御タスクを実行する(ステップS613)。具体的には、図91を用いて後述するサウンド制御タスクを実行し、サウンド制御タスクを実行した後に、ランプ制御タスクへ復帰しステップS614の処理に移行する。
次に、サブCPU82は、ランプデータをランプ格納領域から取得する(ステップS614)。ランプデータは、リールバックランプ47a〜47c、リールバックランプ48a〜48c、リールバックランプ49、CHANCEランプ27、サイドランプ28等のランプを演出として点滅駆動させるための演出データであり、ランプデータはROM83に格納されている。
次に、サブCPU82は、ランプデータ解析処理を行い(ステップS615)、各ランプを演出のために点灯させるランプ点灯制御処理を行い(ステップS616)、ステップS612の処理に移行する。
次に、図90を参照して、ステップS603の処理において起動されたサウンド制御タスクについて説明する。なお、図90は、本実施形態のサブCPU82によるサウンド制御タスクのフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、サウンド関連データの初期化処理を行う(ステップS621)。具体的には、スピーカ54、96L、96Rから出音するサウンド関連データについて所定の初期化処理を行う。
次に、サブCPU82は、サブリール制御タスクを実行する(ステップS622)。具体的には、図91を用いて後述するサブリール制御タスクを実行し、サブリール制御タスクを実行した後に、サウンド制御タスクへ復帰しステップS623の処理に移行する。
次に、サブCPU82は、サウンドデータをサウンド格納領域から取得する(ステップS623)。サウンドデータは、スピーカ54、96L、96Rから出音するための演出データであり、サウンドデータはROM83に格納されている。
次に、サブCPU82は、サウンドデータ解析処理を行い(ステップS624)、スピーカ54、96L、96Rから出音させる音出力制御処理を行い(ステップS625)、ステップS622の処理に移行する。
次に、図91を参照して、ステップS604の処理において起動されたサブリール制御タスクについて説明する。なお、図91は、本実施形態のサブCPU82によるサブリール制御タスクのフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、サブリール関連データの初期化処理を行う(ステップS631)。具体的には、サブリール5〜7の関連データについて所定の初期化処理を行う。
次に、サブCPU82は、ランプ制御タスクを実行する(ステップS632)。具体的には、ランプ制御タスクを実行し、ランプ制御タスクを実行した後に、サブリール制御タスクへ復帰しステップS633の処理に移行する。
次に、サブCPU82は、サブリールデータをサブリール格納領域から取得する(ステップS633)。サブリールデータは、サブリール5〜7を回転駆動させるための演出データであり、サブリールデータはROM83に格納されている。
次に、サブCPU82は、サブリールデータ解析処理を行い(ステップS634)、サブリール5〜7を演出のために回転駆動させるサブリール制御処理を行い(ステップS635)、ステップS632の処理に移行する。
まず、図92を参照して、サブCPU82による主基板通信タスクについて説明する。なお、図92は、本実施形態のサブCPU82による主基板通信タスクのフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、主制御回路61から送信されるコマンドの受信を行う(ステップS641)。
次に、サブCPU82は、受信したコマンドから種別情報を抽出する(ステップS642)。
次に、サブCPU82は、前回受信したコマンドと異なる種別のコマンドを受信したか否かを判別する(ステップS643)。このとき、サブCPU82は、前回受信したコマンドと同じ種別のコマンドを受信したと判別したときには、ステップS641の処理に移行する。一方、サブCPU82は、前回受信したコマンドと異なる種別のコマンドを受信したと判別したときには、受信したコマンドに基づいて、メッセージキューへメッセージの格納を行う(ステップS644)。ここで、メッセージキューとは、プロセス間で情報の交換を行うための機構であり、本実施形態においては、受信したコマンドに基づいて遊技情報を作成し、作成した遊技情報をメッセージとしてメッセージキューへ格納しておき、図93を用いて後述する演出登録タスクに遊技情報を受け渡している。
次に、図93を参照して、サブCPU82による演出登録タスクについて説明する。なお、図93は、本実施形態のサブCPU82による演出登録タスクのフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、メッセージキューからメッセージを取り出す(ステップS651)。次いで、サブCPU82は、メッセージキューにメッセージはあったか否かを判別する(ステップS652)。このとき、サブCPU82は、メッセージキューにメッセージはなかったと判別したときには、ステップS655の処理に移行する。一方、サブCPU82は、メッセージキューにメッセージはあったと判別したときには、当該メッセージから遊技情報をRAM84に複写し(ステップS653)、次いで、図94を用いて後述する演出内容決定処理を行う(ステップS654)。
次に、サブCPU82は、ステップS652の処理においてメッセージキューにメッセージはなかったと判別したとき、または、ステップS654の演出内容決定処理を行った後に、ランプ・サウンドデータの登録を行う(ステップS655)。具体的には、サブCPU82は、演出内容決定処理においてセットされた演出データに基づいて、ランプ・サウンドデータの登録を行い、登録されたランプ・サウンドデータに基づいてリールバックランプ47a〜47c、リールバックランプ48a〜48c、リールバックランプ49、CHANCEランプ27、サイドランプ28等を点滅駆動させ、又、スピーカ54、96L、96Rから音を出力させる。この処理が終了すると、サブCPU82は、ステップS651の処理に戻る。
次に、図94を参照して、サブCPU82による演出内容決定処理について説明する。なお、図94は、本実施形態のサブCPU82による演出内容決定処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、設定変更コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS671)。このとき、サブCPU82は、設定変更コマンドを受信したと判別したときには、設定された設定値をRAM84の設定値記憶領域に格納し(ステップS672)、ステップS684の処理に移行する。一方、サブCPU82は、設定変更コマンドを受信していないと判別したときには、ステップS673の処理に移行する。
次に、サブCPU82は、スタートコマンドを受信したか否かを判別する(ステップS673)。このとき、サブCPU82はスタートコマンドを受信したと判別したときには、図95を用いて後述するスタートコマンド受信時処理を行い(ステップS674)、次いで、図96を用いて後述するプレミアチャンスカウンタ更新処理を行い(ステップS675)、ステップS684の処理に移行する。一方、サブCPU82は、スタートコマンドを受信していないと判別したときには、次いで、リール停止コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS676)。
サブCPU82は、ステップS676の処理においてリール停止コマンドを受信したと判別したときには、図97を用いて後述する停止コマンド受信時処理を行い(ステップS677)、ステップS684の処理に移行する。一方、サブCPU82は、リール停止コマンドを受信していないと判別したときには、次いで、表示コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS678)。
サブCPU82は、ステップS678の処理において表示コマンドを受信したと判別したときには、図98を用いて後述する表示コマンド受信時処理を行い(ステップS679)、ステップS684の処理に移行する。一方、サブCPU82は、表示コマンドを受信していないと判別したときには、次いで、ボーナス開始コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS680)。
サブCPU82は、ステップS680の処理においてボーナス開始コマンドを受信したと判別したときには、図99を用いて後述するボーナス開始コマンド受信時処理を行い(ステップS681)、ステップS684の処理に移行する。一方、サブCPU82は、ボーナス開始コマンドを受信していないと判別したときには、次いで、ボーナス終了コマンドを受信したか否かを判別する(ステップS682)。
サブCPU82は、ステップS682の処理においてボーナス終了コマンドを受信したと判別したときには、図99を用いて後述するボーナス終了コマンド受信時処理を行い(ステップS683)、ステップS684の処理に移行する。一方、サブCPU82は、ボーナス終了コマンドを受信していないと判別したときにはステップS684の処理に移行する。
サブCPU82は、ステップS672、675、677、679、681、683の処理を終了した後、又はステップS683の処理においてボーナス終了コマンドを受信していないと判別したときには、コマンドに応じて演出データをセットし(ステップS684)、演出内容決定処理を終了させる。
サブCPU82は、受信コマンド解析処理を終了させると、主基板通信タスク(図63参照)のステップS282の処理に移行する。
次に、図95を参照して、サブCPU82によるスタートコマンド受信時処理について説明する。なお、図95は、本実施形態のサブCPU82によるスタートコマンド受信時処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、BBが内部当籤役として決定されたゲームであるか否か、すなわち今回のゲームでBBが内部当籤役として決定されたか否かを判別する(ステップS691)。このとき、サブCPU82は、BBが内部当籤役として決定されたゲームであると判別したときには、次いで、メイン制御ロックフラグがオンであるか否かを判別する(ステップS692)。具体的には、スタートコマンドに含まれるロック情報が、メインロック制御フラグがオンであることを示しているか否かを判別する。一方、サブCPU82は、BBが内部当籤役として決定されたゲームではないと判別したときにはステップS695の処理に移行する。
サブCPU82は、ステップS692の処理においてメイン制御ロックフラグがオンであると判別したときには、遊技状態をBB当籤ゲーム(ロック有り)(サブ)にセットし(ステップS693)、ステップS703の処理に移行する。一方、サブCPU82は、メイン制御ロックフラグがオンではないと判別したときには、遊技状態をBB当籤ゲーム(ロック無し)(サブ)にセットし(ステップS694)、ステップS703の処理に移行する。
他方、サブCPU82は、ステップS691の処理においてBBが内部当籤役として決定されたゲームではないと判別したときには、MBが内部当籤役として決定されたゲームであるか否かを判別する(ステップS695)。このとき、サブCPU82は、MBが内部当籤役として決定されたゲームであると判別したときには、次いで、メイン制御ロックフラグがオンであるか否かを判別する(ステップS696)。一方、サブCPU82は、MBが内部当籤役として決定されたゲームではないと判別したときにはステップS699の処理に移行する。
サブCPU82は、ステップS696の処理においてメイン制御ロックフラグがオンであると判別したときには、遊技状態をMB当籤ゲーム(ロック有り)(サブ)にセットし(ステップS697)、ステップS703の処理に移行する。一方、サブCPU82は、メイン制御ロックフラグがオンではないと判別したときには、遊技状態をMB当籤ゲーム(ロック無し)(サブ)にセットし(ステップS698)、ステップS703の処理に移行する。
他方、サブCPU82は、ステップS695の処理においてMBが内部当籤役として決定されたゲームではないと判別したときには、BB持越状態であるか否か、すなわち、スタートコマンドに含まれる持越状態情報が、BB持越状態であることを示しているか否かを判別する(ステップS699)。このとき、サブCPU82は、BB持越状態であると判別したときには、遊技状態をBBフラグ間(サブ)にセットし(ステップS700)、ステップS703の処理に移行する。一方、サブCPU82は、BB持越状態ではないと判別したときには、MB持越状態であるか否か、すなわち、スタートコマンドに含まれる持越状態情報が、MB持越状態であることを示しているか否かを判別する(ステップS701)。
サブCPU82は、ステップS701の処理において、MB持越状態であると判別したときには、遊技状態をMBフラグ間(サブ)にセットし、ステップS703の処理に移行する。一方、サブCPU82は、MB持越状態ではないと判別したときには、ステップS703の処理に移行する。
サブCPU82は、ステップS693、ステップS694、ステップS697、ステップS698、ステップS700、又はステップS702の処理を終了した後、又はステップS701の処理においてMB持越状態ではないと判別したときには、遊技状態(サブ)に応じたフラグ変換テーブル(図46〜図54参照)を参照し、内部当籤役と抽籤値に基づいてサブフラグ番号を決定する(ステップS703)。
次いで、サブCPU82は、フラグ変換後用演出選択テーブル(図55〜図57)を参照し、ステップS703の処理により決定されたサブフラグ番号と抽籤値に基づいて演出番号を決定する(ステップS704)。
次いで、サブCPU82は、サブリール制御ロックフラグはオンであるか否かを判別する(ステップS705)。このとき、サブCPU82は、サブリール制御ロックフラグはオンではないと判別したときには、サブCPU82は、リール回転等開始処理を行い(ステップS706)、スタートコマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、サブリール制御ロックフラグはオンであるであると判別したときには、サブリールを回転させることなくスタートコマンド受信時処理を終了させる。
サブCPU82は、スタートコマンド受信時処理を終了させると、演出内容決定処理(図94参照)のステップS675の処理に移行する。
次に、図96を参照して、サブCPU82によるプレミアチャンスカウンタ更新処理について説明する。なお、図96は、本実施形態のサブCPU82によるプレミアチャンスカウンタ更新処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、プレミアチャンスカウンタの値は「1」以上であるか否かを判別する(ステップS721)。このとき、サブCPU82は、プレミアチャンスカウンタの値は「1」以上ではないと判別したときにはプレミアチャンスカウンタ更新処理を終了させる。一方、サブCPU82は、プレミアチャンスカウンタの値は「1」以上であると判別したときには、プレミアチャンスカウンタの値から「1」を減算し(ステップS722)、プレミアチャンスカウンタの値は「1」以上であるか否かを判別する(ステップS723)。
サブCPU82は、ステップS723の処理においてプレミアチャンスカウンタの値は「1」以上であると判別したときにはプレミアチャンスカウンタ更新処理を終了させる。一方、サブCPU82は、プレミアチャンスカウンタの値は「1」以上ではないと判別したときには、遊技状態はBBフラグ間(サブ)であるか否かを判別する(ステップS724)。
サブCPU82は、ステップS724の処理においてBBフラグ間(サブ)であると判別したときにはプレミアチャンスカウンタ更新処理を終了させる。一方、サブCPU82は、BBフラグ間(サブ)ではないと判別したときには、プレミアチャンスフラグをオフにし(ステップS725)、プレミアチャンスチャンスカウンタ更新処理を終了させる。
サブCPU82は、プレミアチャンスカウンタ更新処理を終了させると、図94のステップS684の処理に移行する。
次に、図97を参照して、サブCPU82による停止コマンド受信時処理について説明する。なお、図97は、本実施形態のサブCPU82による停止コマンド受信時処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、サブリールは回転中であるか否かを判別する(ステップS741)。このとき、サブCPU82は、サブリールは回転中ではないと判別したときには、停止コマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、サブリールは回転中であると判別したときには、作動ストップボタン及びサブリール停止開始位置に応じ、演出番号に基づいてサブリール停止制御処理を行う(ステップS742)。
次に、サブCPU82は、第1停止時であるか否かを判別する(ステップS743)。このとき、サブCPU82は、第1停止時ではないと判別したときにはステップS746の処理に移行する。一方、サブCPU82は、第1停止時であると判別したときには、ステップS744の処理に移行する。
次に、サブCPU82は、サブフラグ番号が「11」(角チェリー(牛))、「12」(スイカ(牛))であって、サブリール中段の領域に図柄番号「18」(牛1図柄)、「19」(牛2図柄)が停止したか否かを判別する(ステップS744)。このとき、サブCPU82は、サブフラグ番号が「11」又は「12」であって、サブリール中段の領域に図柄番号「18」又は「19」が停止していないと判別したときには、ステップS753の処理に移行する。一方、サブCPU82は、サブフラグ番号が「11」又は「12」であって、サブリール中段の領域に図柄番号「18」又は「19」が停止したと判別したときには、告知演出をセットし(ステップS745)、ステップS753の処理に移行する。なお、告知演出とは、告知音の出力、全消灯演出を含む告知演出を実行させることにより、遊技者に、所定のタイミングで停止操作を行うことで擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」を表示させることができる可能性があることを示唆する演出である。
他方、サブCPU82は、ステップS743の処理において第1停止時ではないと判別したときには、第3停止時であるか否かを判別する(ステップS746)。このとき、サブCPU82は、第3停止時ではないと判別したときには、ステップS753の処理に移行する。一方、サブCPU82は、第3停止時であると判別したときにはステップS747の処理に移行する。
次に、サブCPU82は、バッファローチャレンジ対応演出であるか否かを判別する(ステップS747)。具体的には、スタートコマンド受信時処理において決定された演出番号が「5」〜「9」、「11」、「13」〜「24」の何れかであるか否かを判別する。このとき、サブCPU82は、バッファローチャレンジ対応演出であると判別したときには、ステップS749の処理に移行する。一方、サブCPU82は、バッファローチャレンジ対応演出ではないと判別したときには、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止したか否かを判別する(ステップS748)。具体的には、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が停止したか否かを判別する。
サブCPU82は、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止したと判別したときにはステップS752の処理に移行する。一方、サブCPU82は、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止していないと判別したときには、ステップS753の処理へ移行する。
他方、サブCPU82は、ステップS747の処理においてバッファローチャレンジ対応演出であると判別したときには、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止したか否かを判別する(ステップS749)。このとき、サブCPU82は、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止したと判別したときには、バッファローチャレンジ成功フラグをオンにし(ステップS750)、ステップS752の処理に移行する。一方、サブCPU82は、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止していないと判別したときには、ボーナスの種別に基づいて図柄を再変動させ(ステップS751)、ステップS752の処理に移行する。具体的には、ボーナスの種別がBBである場合には、図柄を再変動させることにより、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−牛1R図柄」又は「牛2L図柄−牛2C図柄−牛2R図柄」が表示される。また、ボーナスの種別がMBである場合には、図柄を再変動させることにより、擬似入賞ライン2Lに「牛1L図柄−牛1C図柄−ベル/スイカ図柄」(擬似入賞ライン1Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)又は「牛2L図柄−牛2C図柄−スイカ/リプレイ図柄」(擬似入賞ライン3Lに「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)が表示される。
サブCPU82は、ステップS750又はステップS751の処理を終了した後、又はステップS748の処理において、サブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止したと判別したときには、サブリール制御ロックフラグをオンにし、ステップS753の処理に移行する。
サブCPU82は、ステップS744の処理においてサブフラグ番号が「11」又は「12」であって、サブリール中段の領域に図柄番号「18」又は「19」が停止していないと判別したとき、ステップS746の処理において第3停止時ではないと判別したとき、ステップS748の処理においてサブリールセンターライン(疑似入賞ライン2L)上に、図柄番号「18」又は「19」に係る図柄の並びが停止していないと判別したとき、ステップS745、又はステップS752の処理を終了した後には、停止時に実行する演出がセットされているか否かを判別する(ステップS753)。このとき、サブCPU82は、停止時に実行する演出がセットされていると判別したときには、サブリール停止時演出実行処理を行い(ステップS754)、停止コマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、停止時に実行する演出がセットされていないと判別したときには、停止コマンド受信時処理を終了させる。なお、サブリール停止時実行処理は、演出番号に基づいてサブリール停止時に行なわれる演出であり、例えば、演出番号「2」が決定されたときには、サブリール停止時にリールバックランプ48a〜48cを点滅駆動させることによりフラッシュを発生させる演出を実行する。
サブCPU82は、停止コマンド受信時処理を終了させると、図94のステップS684の処理に移行する。
次に、図98を参照して、サブCPU82による表示コマンド受信時処理について説明する。なお、図98は、本実施形態のサブCPU82による表示コマンド受信時処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、表示役はBBであるか否かを判別する(ステップS771)。このとき、サブCPU82は、表示役はBBではないと判別したときには、ステップS777の処理に移行する。一方、サブCPU82は、表示役はBBであると判別したときには、プレミアチャンスフラグはオンであるか否かを判別する(ステップS772)。
サブCPU82は、ステップS772の処理において、プレミアチャンスフラグはオンではないと判別したときには、BGM1をセットし(ステップS774)、表示コマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、プレミアチャンスフラグはオンであると判別したときには、BGM抽籤テーブル(図59参照)を参照し、設定値記憶領域に記憶されている設定値と抽籤値とに基づいてBGM抽籤を行い(ステップS773)、ステップS775の処理に移行する。
次いで、サブCPU82は、BGM抽籤処理によって決定したBGMをセットし(ステップS775)、プレミアチャンスフラグをオフにし(ステップS776)、表示コマンド受信時処理を終了させる。
他方、サブCPU82は、ステップS771の処理において表示役はBBではないと判別したときには、次いで、内部当籤役は小役3であるか否かを判別する(ステップS777)。このとき、サブCPU82は、内部当籤役は小役3ではないと判別したときには、表示コマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、内部当籤役は小役3であると判別したときには、次いで、表示役は小役3であるか否かを判別する(ステップS778)。
サブCPU82は、ステップS778の処理において表示役は小役3であると判別したときには、左サブリールの現在の停止位置に最も近いチェリーを再停止位置としてセットし(ステップS779)、表示コマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、ステップS778の処理において表示役は小役3ではないと判別したときには、フラッシュ演出抽籤テーブル(図58参照)を参照し、内部当籤役、設定値及び抽籤値に基づいて演出番号を決定する(ステップS780)。
次いで、サブCPU82は、ステップS780の処理において決定した演出番号は「51」であるか否かを判別する(ステップS781)。このとき、サブCPU82は、決定した演出番号は「51」ではないと判別したときには表示コマンド受信時処理を終了させる。一方、サブCPU82は、決定した演出番号は「51」であると判別したときには、小役3取りこぼしフラッシュ演出をセットし(ステップS782)、表示コマンド受信時処理を終了させる。
サブCPU82は、表示コマンド受信時処理を終了させると、図94のステップS684の処理に移行する。
次に、図99を参照して、サブCPU82によるボーナス開始コマンド受信時処理について説明する。なお、図99は、本実施形態のサブCPU82によるボーナス開始コマンド受信時処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、ボーナス開始コマンドを受信したことに基づいて、現在の遊技状態をクリアし、ボーナスの種別に基づいて遊技状態(サブ)をセットする(ステップS791)。具体的には、成立したボーナスがBBである場合には、遊技状態をBB遊技状態(サブ)とし、成立したボーナスがMBである場合には遊技状態をMB遊技状態(サブ)とする。
次に、サブCPU82は、サブリール制御ロックフラグをオフにし(ステップS792)、ボーナス開始コマンド受信時処理を終了させる。
サブCPU82は、ボーナス開始コマンド受信時処理を終了させると、図94のステップS684の処理に移行する。
次に、図100を参照して、サブCPU82によるボーナス終了コマンド受信時処理について説明する。なお、図100は、本実施形態のサブCPU82によるボーナス終了コマンド受信時処理のフローチャートを示す図である。
初めに、サブCPU82は、終了したボーナスはBBであるか否かを判別する(ステップS801)。このとき、サブCPU82は、終了したボーナスはBBではないと判別したとき、具体的には終了したボーナスはMBであると判別したときにはステップS805の処理に移行する。一方、サブCPU82は、終了したボーナスはBBであると判別したときには、バッファローチャレンジ成功フラグはオンであるか否かを判別する(ステップS802)。
サブCPU82は、ステップS802の処理においてバッファローチャレンジ成功フラグはオンではないと判別したときには、ステップS805の処理に移行する。一方、サブCPU82は、バッファローチャレンジ成功フラグはオンであると判別したときには、プレミアチャンスフラグをオンにするとともに、プレミアチャンスカウンタに「100」をセットし(ステップS803)、次いで、バッファローチャレンジ成功フラグをオフにし(ステップS804)、ステップS805の処理に移行する。
サブCPU82は、ステップS801の処理において終了したボーナスはBBではないと判別したとき、ステップS802の処理においてバッファローチャレンジ成功フラグはオンではないと判別したとき、又はステップS804の処理を終了した後には、現在の遊技状態をクリアし、通常遊技状態(サブ)をセットし(ステップS805)、ボーナス終了コマンド受信時処理を終了させる。
サブCPU82は、ボーナス終了コマンド受信時処理を終了させると、図94のステップS684の処理に移行する。
以上説明した遊技機1は、メインCPU64が、BB作動状態を終了させたことに基づいて、RT遊技数カウンタによる遊技数の計数を開始する。また、メインCPU64は、BB作動状態を終了させたことに基づいて、RT1作動状態に移行させ、また、RT遊技数カウンタにより計数した遊技数が1000ゲームに達したことに基づいて、一般遊技状態に移行させる。また、メインCPU64は、一般遊技状態である場合には、MBが内部当籤役として決定されたこと、及びMB作動状態が終了したことによっては、RT1作動状態に移行させない。
したがって、遊技機1によれば、BB作動状態終了後、1000ゲームが経過した場合に、RT1作動状態よりリプレイの当籤確率の高い一般遊技状態に移行して、長期間、BBが内部当籤役として決定されない不利な状況から遊技者を救済することができる。また、一般遊技状態においてMBが内部当籤役として決定された場合であっても一般遊技状態は継続することから、遊技者の興趣の低下を防止することができる。
また、遊技機1は、メインCPU64が、BBを内部当籤役として決定した場合には、少なくとも一のメインリールついて特定のタイミング(BBを構成する構成図柄が図柄表示領域39の中段領域から3コマ以内にあるタイミング)で停止操作が検出された場合にのみ、当該BBを構成する構成図柄が有効ライン上に停止するようにメインリールの回転を停止させる。また、メインCPU64は、BBを内部当籤役として決定したことに基づいて、リプレイの当籤確率がRT1作動状態より高く一般遊技状態より低いRT2作動状態に移行させ、MBを内部当籤役として決定したことによっては、RT2作動状態に移行させない。また、メインCPU64は、BBを内部当籤役として決定した場合には、BBが成立するまでBBを内部当籤役(持越役)とし、また、一般遊技状態である場合には出玉率が100%以上となり、RT2作動状態である場合には出玉率が100%未満となるようにそれぞれ内部当籤役を決定する。
したがって、遊技機1によれば、一般遊技状態においてBBが内部当籤役として決定された場合に、遊技者がBBを成立させないように停止操作を行い、遊技者救済のために移行した一般遊技状態での遊技を継続しようとすることを防止することができる。
なお、本実施形態では、パチスロ遊技機として例示したが、これに限定されず、他の遊技機にも本発明を適用することができる。
また、上記の遊技機1での動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。この場合も、上述した遊技機1と同様の効果が得られる。