JP5421736B2 - Semiconductor device manufacturing method, substrate processing apparatus, and program - Google Patents
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Description
本発明は、半導体ウエハ等の基板を処理する基板処理装置及び該基板処理装置を用いて基板を処理する工程を有する半導体装置の製造方法に関し、特に、基板の表面に、高いエッチング耐性を有し、誘電率の低い酸化シリコン膜を形成する成膜装置、及び該成膜装置を用いて基板に炭素含有酸化シリコン膜を形成する工程を有するIC等の半導体装置の製造方法、及び膜の形成方法に関するものである。 The present invention relates to a substrate processing apparatus for processing a substrate such as a semiconductor wafer and a method for manufacturing a semiconductor device including a step of processing a substrate using the substrate processing apparatus, and in particular, has high etching resistance on the surface of the substrate. , Film forming apparatus for forming silicon oxide film having low dielectric constant, and method for manufacturing semiconductor device such as IC having a step of forming carbon-containing silicon oxide film on a substrate using the film forming apparatus, and film forming method It is about.
半導体デバイスにおける絶縁膜の成膜工程において、トランジスタのゲート周り、配線構造、あるいは配線構造周辺に、酸化シリコン膜や窒化シリコン膜等が用いられている。特許文献1には、トランジスタのゲート絶縁膜として、窒化シリコン膜(SiN)をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成する技術が開示されている。 In a process for forming an insulating film in a semiconductor device, a silicon oxide film, a silicon nitride film, or the like is used around a gate of a transistor, a wiring structure, or a wiring structure. Patent Document 1 discloses a technique for forming a silicon nitride film (SiN) as a gate insulating film of a transistor by a CVD (Chemical Vapor Deposition) method.
従来の酸化シリコン膜や窒化シリコン膜では、誘電率が4〜7であり、高いエッチング耐性を有し、誘電率の低い膜を得ることが困難であるといった課題があった。
本発明の目的は、高いエッチング耐性を有し、誘電率の低い炭素含有酸化シリコン膜を得ることのできる基板処理装置を提供すること、及び、高いエッチング耐性を有し、誘電率の低い炭素含有酸化シリコン膜を形成することのできる半導体装置の製造方法や膜の形成方法を提供することにある。
A conventional silicon oxide film or silicon nitride film has a dielectric constant of 4 to 7, has a high etching resistance, and it is difficult to obtain a film having a low dielectric constant.
An object of the present invention is to provide a substrate processing apparatus that can obtain a carbon-containing silicon oxide film having a high etching resistance and a low dielectric constant, and a carbon-containing material having a high etching resistance and a low dielectric constant. An object of the present invention is to provide a semiconductor device manufacturing method and a film forming method capable of forming a silicon oxide film.
前記課題を解決するための本発明の代表的な構成は、次のとおりである。
処理室内に基板を搬入する工程と、
前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスを供給し、前記基板上に炭化珪素膜を形成する第1の処理工程と、
前記処理室内に酸素含有ガスを供給し前記炭化珪素膜を酸化する第2の処理工程と、
を有し、
前記第1の処理工程と前記第2の処理工程から構成される一連の処理工程を、2回以上繰り返すことにより、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法。
A typical configuration of the present invention for solving the above-described problems is as follows.
A step of carrying the substrate into the processing chamber;
Supplying a silicon-containing gas having an ethyl group bond in the processing chamber, and forming a silicon carbide film on the substrate;
A second treatment step of oxidizing the silicon carbide film by supplying an oxygen-containing gas into the treatment chamber;
Have
A semiconductor device manufacturing method for forming a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness by repeating a series of processing steps including the first processing step and the second processing step twice or more.
上記の半導体装置の製造方法によれば、高いエッチング耐性を有し、誘電率の低い炭素含有酸化シリコン膜を形成することができる。 According to the above method for manufacturing a semiconductor device, a carbon-containing silicon oxide film having high etching resistance and low dielectric constant can be formed.
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係る基板処理装置としてのバッチ式縦型熱処理装置を示す斜視図である。図2は、本発明の実施例に係るバッチ式縦型熱処理装置の処理炉の垂直断面図である。
[基板処理装置の概略]
まず、図1、図2を参照して、本実施例に係る基板処理装置10を概略的に説明する。図1に示すように、基板処理装置10の筐体101内部の前面側には、カセットステージ105が設けられている。カセットステージ105は、図示しない外部搬送装置との間で、基板収納容器としてのカセット100の授受を行う。もちろん、カセットの代わりにポッド(FOUP)を用いてもよい。ポッドは、基板を収納する内部に窒素等の不活性ガスを充填可能とした基板収納容器である。カセットステージ105の後方には、カセット搬送機115が設けられている。カセット搬送機115の後方には、カセット100を保管するためのカセット棚109が設けられる。また、カセットステージ105の上方には、カセット100を保管するための予備カセット棚110が設けられている。予備カセット棚110の上方には、クリーンユニット118が設けられている。クリーンユニット118は、クリーンエアを筐体101の内部に流通させる。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a batch type vertical heat treatment apparatus as a substrate processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a vertical sectional view of the processing furnace of the batch type vertical heat treatment apparatus according to the embodiment of the present invention.
[Outline of substrate processing equipment]
First, a
筐体101の後部上方には、処理炉15が設けられている。処理炉15の下方には、ボートエレベータ121が設けられている。ボートエレベータ121は、ウェハ16を搭載したボート13を、処理炉15の内と外の間で昇降させる。ボート13は、ウェハ16を水平姿勢で多段に保持する基板保持具である。ボートエレベータ121には、処理炉15の下端を塞ぐための蓋体としてのシールキャップ14が取り付けられている。シールキャップ14は、ボート13を垂直に支持する。
ボートエレベータ121とカセット棚109との間には、ウェハ16を搬送するウェハ移載機112が設けられている。ボートエレベータ121の横には、処理炉15の下端を気密に閉塞するための炉口シャッタ116が設けられている。炉口シャッタ116は、ボート13が処理炉15の外にあるときに、処理炉15の下端を閉塞することができる。
A
Between the
ウェハ16が装填されたカセット100は、図示しない外部搬送装置からカセットステージ105に搬入される。さらに、カセット100は、カセット搬送機115により、カセットステージ105からカセット棚109または予備カセット棚110に搬送される。カセット棚109には、ウエハ移載機112の搬送対象となるカセット100が収納される移載棚123がある。ボート13に対してウェハ16が移載されるカセット100は、カセット搬送機115により移載棚123に移載される。カセット100が移載棚123に移載されると、ウェハ移載機112により、移載棚123から降下状態のボート13に、ウェハ16を移載する。
The
ボート13に所定枚数のウェハ16が移載されると、ボートエレベータ121により、ボート13が処理炉15内に挿入され、シールキャップ14により、処理炉15が気密に閉塞される。気密に閉塞された処理炉15内では、ウェハ16が加熱されると共に、処理ガスが処理炉15内に供給され、ウェハ16に加熱等の処理がなされる。
ウェハ16の処理が完了すると、上記した動作の逆の手順により、ウェハ16は、ウェハ移載機112により、ボート13から移載棚123のカセット100に移載され、カセット100は、カセット搬送機115により、移載棚123からカセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により、筐体101の外部に搬出される。
ボート13が降下状態において、炉口シャッタ116は、処理炉15の下端を気密に閉塞し、外気が処理炉15内に巻き込まれるのを防止している。
When a predetermined number of
When the processing of the
When the
[処理炉]
図1、図2に示されているように、本実施例に係る基板処理装置10は、処理炉15を備えており、処理炉15は、円筒形状で石英製の反応管21、及び円筒形状で金属製のインレットフランジ22を備えている。反応管21は、基板(本例ではウェハ16)を収容し、加熱処理する反応容器である。反応管21は、円筒形状の加熱部(本例では抵抗ヒータ25)の内側に、同心円状に設けられている。反応管21は、その上端が閉塞している。反応管21の下端は、インレットフランジ22の上端に接しており、インレットフランジ22の下端開口は、シールキャップ14により、図示しない気密部材(Oリング等)を介して気密に閉塞される。
[Process furnace]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図2に示すように、反応管21は、処理室201とバッファ室202を有している。処理室201には、第1の処理ガスを処理室201内に導入するための多孔ノズル203が設けられている。多孔ノズル203は、反応管21の管壁に沿って垂直方向に立設されており、ガスを流出する多数の開口を有している。処理室201には、ボート13が搬入される。バッファ室202には、その下部に、反応管21を貫通して、2本のガスノズル205と206が設けられている。また、バッファ室202には、処理室201の方向に、丸穴またはスリット212が複数設けられている。
バッファ室202内には、ニッケルなどの金属材料から成るアンテナ電極207が設けられている。アンテナ電極207は、絶縁性の高い石英などから成るアンテナ絶縁カバー208により覆われている。アンテナ電極207は、形状を自由に変えることのできるワイヤーやメッシュ構造が好ましく、U字形状を有し、その両端に整合器51を介して電源52に接続されている。アンテナ電極207に、1〜50MHz、例えば13.56MHzのRF電力を供給することで、後述するように、バッファ室202内にプラズマとラジカルを生成することができる。
As shown in FIG. 2, the
In the
ヒータ25、反応管21、インレットフランジ22およびシールキャップ14等により、処理炉15が構成されている。また、反応管21、インレットフランジ22及びシールキャップ14により、処理室201が形成されている。シールキャップ14の上には、基板保持部材(ボート13)が立設されている。ボート13は、処理炉15内に、処理炉15の下端開口から挿入される。ボート13には、バッチ処理される複数のウェハ16が、それぞれ水平姿勢で管軸方向(垂直方向)に多段に積載される。ヒータ25は、処理炉15に挿入されたウェハ16を、所定の温度に加熱する。
A
シールキャップ14は、インレットフランジ22の下端に垂直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ14は、例えばステンレス等の金属からなり、円板状に形成されている。シールキャップ14の上面には、反応管21の下端と当接するシール部材としてのOリング(図示せず)が設けられている。
The
シールキャップ14の下側には、ボート13を回転させるボート回転機構19が設置されている。ボート回転機構19の回転軸18は、シールキャップ14を貫通し、ボート13に接続されており、ボート13を回転させることでウェハ16を回転させるように構成されている。シールキャップ14は、反応管21の外部に垂直に設備された昇降設備としてのボートエレベータ121によって、垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート13を処理室201に搬入搬出することが可能となっている。ボート回転機構19及びボートエレベータ121には、制御部80が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
A
ボート13は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウェハ16を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なお、ボート13の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板17が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ25からの熱がシールキャップ14側に伝わりにくくなるよう構成されている。
The
反応管21内には、温度検出器としての図示しない温度モニタが設置されている。ヒータ25と温度モニタは、制御部80に電気的に接続されており、温度モニタにより検出された温度情報に基づきヒータ25への通電具合を調整することにより、処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう、所望のタイミングにて制御するように構成されている。
In the
[ガス供給系]
図2に示すように、インレットフランジ22を貫通する多孔ノズル203には、処理室201へ、エチル基結合を有するシリコン含有ガスである第1の処理ガス(本例ではトリエチルシランガス)を供給するガス供給管43の一端が、接続されている。ガス供給管43の他端は、ガス供給管43aとガス供給管43bとに分岐している。ガス供給管43aには、上流から順に、第1の処理ガス(トリエチルシランガス)供給源31a、MFC(マスフローコントローラ:流量制御装置)32a、開閉バルブ33aが設けられている。ガス供給管43bには、上流から順に、不活性ガスとしての、例えば窒素ガス供給源31b、MFC32b、開閉バルブ33bが設けられている。ガス供給管43、第1の処理ガス(トリエチルシランガス)供給源31a、MFC32a、開閉バルブ33a、ガス供給管43、多孔ノズル203により、第1のガス供給系が構成される。第1のガス供給系は、ガス供給管43b、窒素ガス供給源31b、MFC32b、開閉バルブ33bを含むこともできる。
[Gas supply system]
As shown in FIG. 2, a gas that supplies a first processing gas (triethylsilane gas in this example), which is a silicon-containing gas having an ethyl group bond, to the
図2に示すように、反応管21の下部を貫通するガスノズル205には、バッファ室202へ第2の処理ガス(本例では酸素ガス)を供給するガス供給管45の一端が、接続されている。ガス供給管45には、上流から順に、第2の処理ガス(酸素ガス)供給源31c、MFC32c、開閉バルブ33cが設けられている。なお、本実施例では、第2の処理ガスとして酸素ガスを用いているが、オゾンガスを用いることもできる。
また、反応管21の下部を貫通するガスノズル206には、バッファ室202へ不活性ガス(本例ではヘリウムガスや窒素ガス)を供給するガス供給管46の一端が、接続されている。ガス供給管46の他端は、ガス供給管46dとガス供給管46eとに分岐している。ガス供給管46dには、上流から順に、ヘリウムガス供給源31d、MFC32d、開閉バルブ33dが設けられている。ガス供給管46eには、上流から順に、窒素ガス供給源31e、MFC32e、開閉バルブ33eが設けられている。
第2の処理ガス(酸素ガス)供給源31c、MFC32c、開閉バルブ33c、ガス供給管45、ガスノズル205により、第2のガス供給系が構成される。第2のガス供給系は、ヘリウムガス供給源31d、MFC32d、開閉バルブ33d、ガス供給管46を含むこともできる。
MFC32a、32b、32c、32d、32eには、制御部80が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の量となるよう所望のタイミングで制御するように構成されている。
As shown in FIG. 2, one end of a
One end of a
The second processing gas (oxygen gas)
A
[排気系]
反応管21の下方のインレットフランジ22には、処理室201内のガスを排気する排気口27が形成され、該排気口27には、ガス排気管44の一端が接続されている。ガス排気管44の他端は、真空ポンプ35(排気装置)にAPC(Auto Pressure Controller)バルブ34を介して接続されている。処理室201内は、真空ポンプ35によって排気される。なお、APCバルブ34は、弁の開閉により処理室201の排気および排気停止を行なうことができる開閉弁であり、かつまた、弁開度の調節により圧力を調整することができる圧力調整弁である。
また、圧力検出器としての圧力センサ28が、APCバルブ34の上流側に設けられている。このようにして、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう、真空排気するように構成されている。APCバルブ34および圧力センサ28には、制御部80が電気的に接続されており、制御部80は、圧力センサ28により検出された圧力に基づいて、APCバルブ34により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう、所望のタイミングにて制御するように構成されている。
[Exhaust system]
An
A
[制御部]
制御部(コントローラ)80は、MFC32a、32b、32c、32d、32e、開閉バルブ33a、33b、33c、33d、33e、APCバルブ34、温度モニタ、ヒータ25、圧力センサ28、真空ポンプ35、ボート回転機構19、ボートエレベータ121等、基板処理装置10の各構成部に電気的に接続されている。
制御部80は、MFC32a、32b、32c、32d、32eの流量調整、開閉バルブ33a、33b、33c、33d、33eの開閉動作、APCバルブ34の開閉および圧力調整動作、ヒータ25の温度調節、真空ポンプ35の起動・停止、ボート回転機構19の回転速度調節、ボートエレベータ121の昇降動作制御等、基板処理装置10の各構成部の制御を、プログラム及びレシピに基づき行う。
[Control unit]
The control unit (controller) 80 includes
The
図1に示す基板処理装置10を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として、複数の基板としてのウェハ16に対し、炭素含有の酸化シリコン膜を形成する実施例について、図3ないし図5を用いて説明する。図3は、本発明の実施形態に係る処理ガス供給工程を示す図である。図4は、本発明の実施形態に係る処理ガス供給工程を時系列に示す図である。制御部80は、本実施例の基板処理装置10を次のように制御する。
3 to 5 show an embodiment in which a carbon-containing silicon oxide film is formed on a
(ウェハ搬入工程)
処理室201が大気圧の状態で、ボートエレベータ121により、ボート13とともにシールキャップ14が降下され、処理炉15の下端よりボート13が完全に搬出される。この状態で、ウェハ移載機112により、ウェハ16がボート13に搭載される。その後、ボートエレベータ121により、ボート13とともにシールキャップ14が上がり、処理炉15下端の炉口が閉じられ、処理室201へのウェハ16の搬入が終了する。
(Wafer loading process)
The
(窒素ガスパージ工程)
次に、APCバルブ34を徐々に全開にし、真空ポンプ35により処理室201内を真空排気して、処理室201内の圧力を例えば0.1Pa以下の減圧状態にする。回転機構19により、ウェハ16を搭載したボート13を回転し、1rpmから10rpmの範囲内で回転数を一定に維持する。また、ヒータ25に電力を供給し、580℃から700℃の範囲内でウェハ16の温度を一定に維持する。図4に示すように、毎分数リットルの窒素ガス411を、窒素ガス供給源31eからガスノズル206を介してバッファ室202内へ供給するとともに、窒素ガス供給源31bから多孔ノズル203を介して処理室201内へ供給して、任意の圧力にて窒素ガス(N2)パージを数分間実施した後、窒素ガスパージ411を終える。
(Nitrogen gas purge process)
Next, the
(第1の処理工程)
図4に示すように、MFC32eにより0.05slm(standard liter/min)から5slmの所望の流量に調節した窒素ガス412を、ガスノズル206より、バッファ室202を介して処理室201内に導入し、この窒素ガス導入を5秒以上維持する。本実施例では、処理室201の容積100L(liter)に対して0.2slmの窒素ガスを、25秒間導入した。
次に、MFC32aにより、0.05slmから0.5slmの所望の流量に調節したトリエチルシランガス((C2H5)3SiH)413を、多孔ノズル203より処理室201内に導入する。このとき、処理室201内を、APCバルブ34により、50Paから500Paの所望の圧力で、5秒から30秒の間維持する。本実施例では、処理室201の容積100Lに対して0.1slmのトリエチルシランガスを、200Paの全圧で、20秒間導入した。このように、第1の処理工程では、炭化珪素膜を形成することができる。
第1の処理工程においては、水素終端したシリコン基板表面に、熱分解したトリエチルシランガスが反応して吸着し、炭化珪素膜を形成するものである。
その後、窒素ガス412とトリエチルシランガス413の供給を止めて、APCバルブ34を全開にして、処理室201内の雰囲気を速やかに排気し、除去する。
(First processing step)
As shown in FIG. 4,
Next, triethylsilane gas ((C 2 H 5 ) 3 SiH) 413 adjusted to a desired flow rate of 0.05 slm to 0.5 slm is introduced into the
In the first treatment step, the thermally decomposed triethylsilane gas reacts and is adsorbed on the surface of the hydrogen-terminated silicon substrate to form a silicon carbide film.
Thereafter, the supply of the
(第2の処理工程)
図4に示すように、MFC32dにより、0.1slmから5slmの所望の流量に調節したヘリウム(He)ガス421を、ガスノズル206より、バッファ室202を介して処理室201内に導入し、このヘリウムガス導入を5秒以上維持する。本実施例では、処理室201の容積100Lに対して0.1slmのヘリウムガスを、25秒間導入した。
次に、MFC32cにより、0.1slmから5slmの所望の流量に調節した酸素(O2)ガス422を、ガスノズル205より、バッファ室202を介して処理室201内に導入する。このとき、処理室201内を、APCバルブ34により、20Paから100Paの所望の圧力に設定し、この状態を5秒から30秒の間維持する。また、同時に、アンテナ電極207への供給電力423を、30Wから3000Wの所望の電力(RF Power)に設定し、この状態を5秒から30秒の間維持する。これにより、バッファ室202内において、酸素含有ガスがプラズマやラジカルへと活性化される。プラズマ化されたガスのほとんどは、バッファ室202に留められる。中性なガスと不純物は、ガス排気口27より排出される。なお、本実施例では、処理室201の容積100Lに対して0.1slmの酸素ガスを、100Paの全圧で、20秒間導入した。また、800Wの電力を20秒間、供給した。このように、第2の処理工程では、第1の処理工程で形成された炭化珪素膜を酸化することができる。
第2の処理工程においては、第1の処理工程で形成された炭化珪素膜が、酸素ガスのラジカル(O*)と反応して、炭素含有の酸化シリコン膜を形成するものである。
なお、本例の第2の処理工程においては、不活性ガスとして窒素ガスを用いず、ヘリウムガスを用いる。窒素ガスを用いると、窒素ガスがプラズマ化されるため、炭素含有酸化シリコン膜が窒化されてしまうので、好ましくないためである。
その後、アンテナ電極207への電力供給423を止めるとともに、ヘリウムガス421と酸素ガス422の供給を止め、APCバルブ34を全開にして、処理室201内の雰囲気を速やかに排気し、除去する。
(Second processing step)
As shown in FIG. 4, helium (He) gas 421 adjusted to a desired flow rate of 0.1 slm to 5 slm by the
Next, an oxygen (O 2 ) gas 422 adjusted to a desired flow rate of 0.1 slm to 5 slm by the
In the second processing step, the silicon carbide film formed in the first processing step reacts with oxygen gas radicals (O * ) to form a carbon-containing silicon oxide film.
In the second treatment process of this example, helium gas is used as an inert gas instead of nitrogen gas. This is because the use of nitrogen gas is not preferable because the nitrogen gas is turned into plasma and the carbon-containing silicon oxide film is nitrided.
Thereafter, the
(第1の処理工程と第2の処理工程の繰り返し)
上記の第1の処理工程と第2の処理工程を交互に周期的に、所望の膜厚になるまで1回以上、N回繰り返す。つまり、上記の第1の処理工程と第2の処理工程から構成される一連の処理工程を、1回以上繰り返す。ここで、1回繰り返すとは1回行うことであり、N回繰り返すとは、N回行うことを意味する。
上記の第1の処理工程と第2の処理工程により基板上に形成された炭素含有酸化シリコン膜に対して行われる第1の処理工程においては、形成された炭素含有酸化シリコン膜に、熱分解したトリエチルシランガスが反応して吸着し、再び炭化珪素膜を形成する。
また、該炭化珪素膜に対して行われる第2の処理工程においては、第1の処理工程で形成された炭化珪素膜が、酸素ガスのラジカル(O*)と反応して、炭素含有酸化シリコン膜を形成するものである。
なお、酸化シリコン膜中の炭素濃度(炭素原子含有率)を低くし、誘電率を低くするうえで、前記一連の処理工程は2回以上繰り返すのが好ましい。
(Repetition of the first processing step and the second processing step)
The first processing step and the second processing step are alternately and periodically repeated one or more times and N times until a desired film thickness is obtained. That is, a series of processing steps including the first processing step and the second processing step are repeated one or more times. Here, repeating once means performing once, and repeating N times means performing N times.
In the first processing step performed on the carbon-containing silicon oxide film formed on the substrate by the first processing step and the second processing step, the formed carbon-containing silicon oxide film is thermally decomposed. The triethylsilane gas thus reacted reacts and is adsorbed to form a silicon carbide film again.
In the second processing step performed on the silicon carbide film, the silicon carbide film formed in the first processing step reacts with oxygen gas radicals (O * ) to form carbon-containing silicon oxide. A film is formed.
In order to lower the carbon concentration (carbon atom content) in the silicon oxide film and lower the dielectric constant, the series of treatment steps are preferably repeated twice or more.
(窒素ガスパージ工程)
その後、ガスノズル206と多孔ノズル203より、毎分数リットルの窒素ガス451を、バッファ室202内と処理室201内に供給して、任意の圧力にて窒素ガスパージを数分間実施した後、窒素ガスパージ451を終える。
(Nitrogen gas purge process)
Thereafter,
(基板搬出工程)
その後、ボート回転とヒータ25への電力の供給を止め、APCバルブ34を閉じて、処理室201内の圧力が大気圧になるまで、ガスノズル206と多孔ノズル203より、窒素ガスを供給する。ウェハ16の温度が50℃以下になったところで、成膜処理の終わったウェハ16は、上述したウェハ16の搬入手順と逆の手順で、処理炉15下端から搬出されて回収される。
(Substrate unloading process)
Thereafter, the rotation of the boat and the supply of electric power to the
これら一連のガス供給工程を図3に示す。図3に示すように、窒素ガスパージ後、第1の処理工程と第2の処理工程は、交互に1回以上繰り返され、その後、窒素ガスパージが行われて処理が終了する。
図5に示すように、第1の処理工程により、ウェハ501上に形成される炭化シリコン膜(SiC)502は、その一部が、第2の処理工程により酸化されて炭素含有酸化シリコン膜(SiOC)504が形成される。503は、第1の処理工程により形成された炭化シリコン膜(SiC)502が、第2の処理工程によっても酸化されずに残っていることを示す。図5(c)は、炭化シリコン膜503と炭素含有酸化シリコン膜504との積層構造を示している。
第1の処理工程において、トリエチルシランガスの流量や処理時間を適正に制御することにより、炭化シリコン膜の膜厚を制御し、また、第2の処理工程において、酸素ガスの流量や処理時間を適正に制御することにより、酸化シリコン膜中の炭素濃度(炭素原子含有率)を制御することや、炭化シリコン膜(SiC)を含まない単一層からなる炭素含有酸化シリコン膜の形成も実現可能である。また、成膜する酸化シリコン膜の膜厚均一性も向上する。
また、第1の処理工程と第2の処理工程を1周期とした場合、その周期は短いほど、緻密で耐エッチング性の高い炭素含有酸化シリコン膜を形成することができ、また、Si、C、O原子の膜中分布の偏りができる問題を抑制できる。
なお、このようにして形成した炭素含有酸化シリコン膜は、成膜後の後工程において、例えば酸素プラズマによるアッシング処理を行う場合、強い耐酸化性を示すので、好ましい。
A series of these gas supply steps is shown in FIG. As shown in FIG. 3, after the nitrogen gas purge, the first treatment process and the second treatment process are alternately repeated one or more times, and then the nitrogen gas purge is performed to finish the process.
As shown in FIG. 5, a part of the silicon carbide film (SiC) 502 formed on the wafer 501 by the first processing step is oxidized by the second processing step to form a carbon-containing silicon oxide film ( SiOC) 504 is formed.
In the first processing step, the film thickness of the silicon carbide film is controlled by appropriately controlling the flow rate and processing time of triethylsilane gas, and in the second processing step, the flow rate and processing time of oxygen gas are appropriate. It is possible to control the carbon concentration (carbon atom content) in the silicon oxide film and to form a carbon-containing silicon oxide film composed of a single layer that does not contain a silicon carbide film (SiC). . In addition, the film thickness uniformity of the silicon oxide film to be formed is also improved.
In addition, when the first treatment step and the second treatment step are set to one cycle, the shorter the cycle, the denser the carbon-containing silicon oxide film having higher etching resistance can be formed. The problem of uneven distribution of O atoms in the film can be suppressed.
Note that the carbon-containing silicon oxide film formed in this manner is preferable because it exhibits strong oxidation resistance when, for example, an ashing process using oxygen plasma is performed in a subsequent process after the film formation.
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
本明細書の記載に基づき、次の発明を把握することができる。
すなわち、第1の発明は、
処理室内に基板を搬入する工程と、
前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスを供給し、前記基板上に炭化珪素膜を形成する第1の処理工程と、
前記処理室内に酸素含有ガスを供給し前記炭化珪素膜を酸化する第2の処理工程と、
を有し、
前記第1の処理工程と前記第2の処理工程から構成される一連の処理工程を、2回以上繰り返すことにより、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法。
この構成により、高いエッチング耐性と低誘電率とを備えた炭素含有酸化シリコン膜を形成することができる。
In addition, this invention is not limited to the said Example, It cannot be overemphasized that it can change variously in the range which does not deviate from the summary.
Based on the description of the present specification, the following invention can be grasped.
That is, the first invention is
A step of carrying the substrate into the processing chamber;
Supplying a silicon-containing gas having an ethyl group bond in the processing chamber, and forming a silicon carbide film on the substrate;
A second treatment step of oxidizing the silicon carbide film by supplying an oxygen-containing gas into the treatment chamber;
Have
A semiconductor device manufacturing method for forming a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness by repeating a series of processing steps including the first processing step and the second processing step twice or more.
With this configuration, a carbon-containing silicon oxide film having high etching resistance and low dielectric constant can be formed.
なお、前記第1の発明において、前記エチル基結合を有するシリコン含有ガスは、(C2H5)SiH3(エチルシラン)、(C2H5)2SiH2(ジエチルシラン)、(C2H5)3SiH(トリエチルシラン)、(C2H5)4Si(テトラエチルシラン)、(C2H5)SiCl3(エチルトリクロロシラン)、(C2H5)2SiCl2(ジエチルジクロロシラン)、(C2H5)3SiCl(トリエチルクロロシラン)とすることができる。
また、前記第1の発明の構成により形成した炭素含有酸化シリコン膜の1%希釈フッ酸溶液に対するウエット・エッチング・レート(Wet Etching Rate)は、2Å/min以上かつ10Å/min以下とすることができる。あるいは、前記ウエット・エッチング・レートは、2Å/min以上かつ5Å/min以下とすることができる。
また、前記第1の発明の構成により形成した炭素含有酸化シリコン膜の誘電率は、2.5以上かつ5.5以下とすることができる。あるいは、前記誘電率は、2.5以上かつ4.0以下とすることができる。
また、前記第1の発明の構成により形成した炭素含有酸化シリコン膜は、膜中のシリコン原子が30原子%以上55原子%以下であり、酸素原子が30原子%以上55原子%以下であり、炭素原子が5原子%以上20原子%以下とすることができる。このような原子含有比率にすると、炭素含有酸化シリコン膜の誘電率を、2.5以上かつ4.0以下とすることができる。
In the first invention, the silicon-containing gas having an ethyl group bond is (C 2 H 5 ) SiH 3 (ethylsilane), (C 2 H 5 ) 2 SiH 2 (diethylsilane), (C 2 H 5 ) 3 SiH (triethylsilane), (C 2 H 5 ) 4 Si (tetraethylsilane), (C 2 H 5 ) SiCl 3 (ethyltrichlorosilane), (C 2 H 5 ) 2 SiCl 2 (diethyldichlorosilane) , (C 2 H 5 ) 3 SiCl (triethylchlorosilane).
In addition, the wet etching rate (wet etching rate) for the 1% diluted hydrofluoric acid solution of the carbon-containing silicon oxide film formed according to the structure of the first invention is set to be 2 to 10 min / min. it can. Alternatively, the wet etching rate may be 2 Å / min or more and 5 Å / min or less.
Further, the dielectric constant of the carbon-containing silicon oxide film formed by the configuration of the first invention can be 2.5 or more and 5.5 or less. Alternatively, the dielectric constant can be 2.5 or more and 4.0 or less.
Further, the carbon-containing silicon oxide film formed by the configuration of the first invention has silicon atoms in the film of 30 atomic% to 55 atomic% and oxygen atoms of 30 atomic% to 55 atomic%, The carbon atom may be 5 atomic% or more and 20 atomic% or less. With such an atomic content ratio, the dielectric constant of the carbon-containing silicon oxide film can be 2.5 or more and 4.0 or less.
第2の発明は、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスとを供給する第1のガス供給系と、
前記処理室内に酸素含有ガスを供給する第2のガス供給系と、
前記第1のガス供給系から、前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスを供給し前記基板上に炭化珪素膜を形成し、前記第2のガス供給系から前記処理室に酸素含有ガスを供給し前記炭化珪素膜を酸化処理し、前記炭化珪素膜の形成処理と前記酸化処理から構成される一連の処理を、2回以上繰り返すことにより、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成するよう制御する制御部と、を有する基板処理装置。
この構成により、高いエッチング耐性と低誘電率とを備えた炭素含有酸化シリコン膜を形成することができる。
The second invention is
A processing chamber for processing the substrate;
A first gas supply system for supplying a silicon-containing gas having an ethyl group bond into the processing chamber;
A second gas supply system for supplying an oxygen-containing gas into the processing chamber;
A silicon-containing gas having an ethyl group bond is supplied from the first gas supply system into the processing chamber to form a silicon carbide film on the substrate, and an oxygen-containing gas is supplied from the second gas supply system to the processing chamber. The silicon carbide film is oxidized to form a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness by repeating a series of processes composed of the silicon carbide film forming process and the oxidizing process twice or more. A substrate processing apparatus.
With this configuration, a carbon-containing silicon oxide film having high etching resistance and low dielectric constant can be formed.
第3の発明は、
処理室内に基板を搬入する工程と、
前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスを供給し、前記基板上に炭化珪素膜を形成する第1の処理工程と、
前記処理室内に、酸素含有ガスを供給して、前記炭化珪素膜を酸化する第2の処理工程と、を有し、
前記第1の処理工程と前記第2の処理工程から構成される一連の処理工程を、2回以上繰り返すことにより、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成する膜の形成方法。
この構成により、高いエッチング耐性と低誘電率とを備えた炭素含有酸化シリコン膜を形成することができる。
The third invention is
A step of carrying the substrate into the processing chamber;
Supplying a silicon-containing gas having an ethyl group bond in the processing chamber, and forming a silicon carbide film on the substrate;
And a second treatment step of oxidizing the silicon carbide film by supplying an oxygen-containing gas into the treatment chamber,
A film forming method for forming a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness by repeating a series of processing steps including the first processing step and the second processing step twice or more.
With this configuration, a carbon-containing silicon oxide film having high etching resistance and low dielectric constant can be formed.
第4の発明は、
前記第1の発明において、前記エチル基を有するシリコン含有ガスおよび前記酸素含有ガスのキャリアガスとして不活性ガスが用いられ、前記エチル基を有するシリコン含有ガスおよび前記酸素含有ガスは、前記不活性ガスとともに処理室内へ供給されるようにした半導体装置の製造方法。
このように、供給される処理ガスをキャリアガスである不活性ガスとともに供給すると、処理ガスが供給管内でガス分解するのをキャリアガスにより抑制しつつ、処理ガスを処理室内へ供給することができる。また、処理ガス供給用の供給口と別に、不活性ガス供給用の供給口を設置する必要がなく、部品点数を低減し、設備費用を低減することができる。
なお、このとき、前記第1の処理工程において、前記エチル基を有するシリコン含有ガスとともに処理室内へ供給される不活性ガスは、希ガス又は窒素ガスとし、前記第2の処理工程において、前記酸素含有ガスとともに処理室内へ供給される不活性ガスは希ガスとすることができる。
また、前記第1及び第2の処理工程において用いられる希ガスは、アルゴンガス、ヘリウムガス、ネオンガスとすることができる。
The fourth invention is:
In the first invention, an inert gas is used as a carrier gas for the silicon-containing gas having the ethyl group and the oxygen-containing gas, and the silicon-containing gas having the ethyl group and the oxygen-containing gas are the inert gas. And a method of manufacturing a semiconductor device that is supplied into the processing chamber.
As described above, when the supplied processing gas is supplied together with the inert gas that is the carrier gas, the processing gas can be supplied into the processing chamber while suppressing the gas decomposition in the supply pipe by the carrier gas. . In addition, it is not necessary to install a supply port for supplying an inert gas separately from a supply port for supplying a processing gas, so that the number of parts can be reduced and equipment costs can be reduced.
At this time, in the first treatment step, the inert gas supplied into the treatment chamber together with the silicon-containing gas having an ethyl group is a rare gas or a nitrogen gas, and in the second treatment step, the oxygen gas The inert gas supplied into the processing chamber together with the contained gas can be a rare gas.
The rare gas used in the first and second processing steps may be argon gas, helium gas, or neon gas.
第5の発明は、
前記第1の発明において、前記第1の処理工程は、580℃以上700℃未満で行われるようにした半導体装置の製造方法。
580℃未満であれば、トリエチルシランは気相中でほとんど分解できないため、基板への吸着量が極めて少なく、成膜が難しい。700℃以上であれば、気相中での分解が強すぎるため、膜厚均一性の確保が難しい。580℃以上であれば、第1の処理工程と第2の処理工程をサイクリックに切り換えることにより、緻密で膜厚均一性の良好な特徴を持つ炭素含有酸化シリコン膜を得ることができる。
また、さらに好ましくは、前記第1の処理工程は、600℃以上700℃未満で行うのがよい。600℃以上であれば、先に述べた特徴に加えて、成膜速度の向上を図ることが可能である。
The fifth invention is:
In the first invention, the first processing step is performed at a temperature of 580 ° C. or higher and lower than 700 ° C.
If it is lower than 580 ° C., triethylsilane cannot be decomposed in the gas phase, so that the amount of adsorption onto the substrate is extremely small and film formation is difficult. If it is 700 degreeC or more, since decomposition | disassembly in a gaseous phase is too strong, ensuring of film thickness uniformity is difficult. When the temperature is 580 ° C. or higher, a dense carbon-containing silicon oxide film having excellent characteristics of film thickness uniformity can be obtained by cyclically switching the first processing step and the second processing step.
More preferably, the first treatment step is performed at 600 ° C. or higher and lower than 700 ° C. When the temperature is 600 ° C. or higher, in addition to the above-described characteristics, it is possible to improve the deposition rate.
第6の発明は、
前記第4の発明において、前記エチル基を有するシリコン含有ガスを前記不活性ガスとともに処理室内へ供給する際に、前記不活性ガスの流量を、前記シリコン含有ガスの流量に対して、1倍以上20倍以下とするようにした半導体装置の製造方法。
不活性ガスの流量がシリコン含有ガスに比べて1倍より少ないと、シリコン含有ガスが処理室に供給される前に分解されるので好ましくない。また、不活性ガスの流量がシリコン含有ガスに比べて20倍より多いと、成膜速度が低下して実用的でなくなる。
The sixth invention is:
In the fourth aspect of the invention, when the silicon-containing gas having an ethyl group is supplied into the processing chamber together with the inert gas, the flow rate of the inert gas is one or more times the flow rate of the silicon-containing gas. A method of manufacturing a semiconductor device that is 20 times or less.
If the flow rate of the inert gas is less than 1 times that of the silicon-containing gas, it is not preferable because the silicon-containing gas is decomposed before being supplied to the processing chamber. On the other hand, if the flow rate of the inert gas is more than 20 times that of the silicon-containing gas, the film formation rate is lowered, which is not practical.
第7の発明は、
前記第4の発明において、前記酸素含有ガスを前記不活性ガスとともに処理室内へ供給する際に、前記不活性ガスの流量を、前記酸素含有ガスの流量に対して、0.5倍以上10倍以下とするようにした半導体装置の製造方法。
不活性ガスの流量が酸素含有ガスに比べて0.5倍より少ないと、例えば酸素含有ガスをプラズマ化する場合に、プラズマ化するためのRF電力を非常に大きくする必要がある。また、不活性ガスの流量が酸素含有ガスに比べて10倍より多いと、成膜速度が低下して実用的でなくなる。
The seventh invention
In the fourth aspect of the invention, when the oxygen-containing gas is supplied into the processing chamber together with the inert gas, the flow rate of the inert gas is 0.5 to 10 times the flow rate of the oxygen-containing gas. A method of manufacturing a semiconductor device as described below.
If the flow rate of the inert gas is less than 0.5 times that of the oxygen-containing gas, for example, when the oxygen-containing gas is turned into plasma, it is necessary to increase the RF power for turning it into plasma. On the other hand, if the flow rate of the inert gas is more than 10 times that of the oxygen-containing gas, the film formation rate is lowered and it becomes impractical.
第8の発明は、
処理室内に基板を搬入する工程と、
前記処理室内に、エチル基結合を有するシリコン含有ガスと不活性ガスとを供給して、前記基板上に炭化珪素膜を形成する第1の処理工程と、
前記処理室内に、酸素含有ガスと不活性ガスとを供給し、前記酸素含有ガスをプラズマ化して、前記炭化珪素膜を酸化する第2の処理工程とを有し、
前記第1の処理工程と第2の処理工程から構成される一連の処理工程を、1回以上繰り返すことにより、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法。
このように、酸素含有ガスをプラズマ化、ラジカル化することにより、炭化珪素膜を短時間で、酸化処理することができる。
The eighth invention
A step of carrying the substrate into the processing chamber;
Supplying a silicon-containing gas having an ethyl group bond and an inert gas into the processing chamber to form a silicon carbide film on the substrate;
A second processing step of supplying an oxygen-containing gas and an inert gas into the processing chamber, converting the oxygen-containing gas into plasma, and oxidizing the silicon carbide film;
A semiconductor device manufacturing method for forming a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness by repeating a series of processing steps including the first processing step and the second processing step one or more times.
As described above, by converting the oxygen-containing gas into plasma or radical, the silicon carbide film can be oxidized in a short time.
第9の発明は、
基板を処理する処理室と、
処理室に連通するバッファ室に設けたアンテナ電極と、
前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスと不活性ガスとを供給する第1のガス供給系と、
前記処理室内に酸素含有ガスと不活性ガスとを供給する第2のガス供給系と、
前記第1のガス供給系から、前記処理室内にエチル基結合を有するシリコン含有ガスと不活性ガスとを供給して前記基板上に炭化珪素膜を形成し、前記第2のガス供給系から、前記バッファ室内に酸素含有ガスと不活性ガスとを供給し、前記アンテナ電極により前記酸素含有ガスをプラズマ化して前記炭化珪素膜を酸化処理するよう制御するとともに、前記炭化珪素膜の形成処理と前記酸化処理から構成される一連の処理工程を2回以上繰り返すことにより、所定の膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成するよう制御するコントローラと、を有する基板処理装置。
このように、アンテナ電極を用いて、酸素含有ガスをプラズマ化、ラジカル化することにより、炭化珪素膜を短時間で、酸化処理することができる。
The ninth invention
A processing chamber for processing the substrate;
An antenna electrode provided in a buffer chamber communicating with the processing chamber;
A first gas supply system for supplying a silicon-containing gas having an ethyl group bond and an inert gas into the processing chamber;
A second gas supply system for supplying an oxygen-containing gas and an inert gas into the processing chamber;
From the first gas supply system, a silicon-containing gas having an ethyl group bond and an inert gas are supplied into the processing chamber to form a silicon carbide film on the substrate, and from the second gas supply system, An oxygen-containing gas and an inert gas are supplied into the buffer chamber, the oxygen-containing gas is converted into plasma by the antenna electrode and controlled to oxidize the silicon carbide film, and the silicon carbide film forming process and the A substrate processing apparatus comprising: a controller that controls to form a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness by repeating a series of processing steps including an oxidation process twice or more.
As described above, by using the antenna electrode to convert the oxygen-containing gas into plasma or radical, the silicon carbide film can be oxidized in a short time.
10…基板処理装置、13…ボート、14…シールキャップ、15…処理炉、16…ウェハ、19…ボート回転機構、21…反応管、22…インレットフランジ、25…ヒータ、27…ガス排気口、28…圧力センサ、31a…第1の処理ガス供給源、31b…窒素ガス供給源、31c…酸素供給源、31d…ヘリウムガス供給源、32a、32b、32c、32d、32e…MFC、33a、33b、33c、33d、33e…開閉バルブ、34…APCバルブ、35…真空ポンプ、43…ガス供給管、44…ガス排気管、45…ガス供給管、46…ガス供給管、51…整合器、52…電源、80…制御部、100…カセット、101…筐体、105…カセットステージ、110…カセットストッカ、112…ウエハ移載機、116…炉口シャッタ、121…ボートエレベータ、121…ボートエレベータ、201…処理室、202…バッファ室、203…多孔ノズル、205…ガスノズル、206…ガスノズル、207…アンテナ電極、208…アンテナ絶縁カバー、212…スリット。
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記処理室内に酸素含有ガスを供給し、前記炭化シリコン膜を酸化させて炭素含有酸化シリコン膜を形成する第2の処理工程と、
を交互に繰り返すことにより、前記基板上に、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法。 Supplying a silicon-containing gas having a processing chamber ethyl group which contains a substrate, a first process by thermally decomposing a silicon-containing gas in the processing chamber having the ethyl group, to form a silicon carbide film on the substrate Process,
Supplying oxygen-containing gas into the processing chamber, a second processing step of forming a carbon-containing silicon oxide film by oxidizing the silicon carbide layer,
A method of manufacturing a semiconductor device in which a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined film thickness is formed on the substrate by alternately repeating the steps.
前記処理室内にエチル基を有するシリコン含有ガスを供給する第1のガス供給系と、
前記処理室内に酸素含有ガスを供給する第2のガス供給系と、
前記処理室内の基板を加熱するヒータと、
前記第1のガス供給系から、基板を収容した前記処理室内に前記エチル基を有するシリコン含有ガスを供給し、該エチル基を有するシリコン含有ガスを前記処理室内で熱分解させて、前記基板上に炭化シリコン膜を形成する第1の処理と、前記第2のガス供給系から前記処理室に前記酸素含有ガスを供給し、前記炭化シリコン膜を酸化させて炭素含有酸化シリコン膜を形成する第2の処理工程と、を交互に繰り返すことにより、前記基板上に、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成するよう制御する制御部と、
を有する基板処理装置。 A processing chamber for processing the substrate;
A first gas supply system for supplying a silicon-containing gas having an ethyl group in the processing chamber,
A second gas supply system for supplying an oxygen-containing gas into the processing chamber;
A heater for heating the substrate in the processing chamber;
From the first gas supply system, supplying a silicon-containing gas having the ethyl group into the processing chamber accommodating the substrate, and a silicon-containing gas having the ethyl group is thermally decomposed in the processing chamber, said substrate a first process of forming a silicon carbide film, the forming the second of the oxygen-containing gas from the gas supply system into the processing chamber by supplying a carbon-containing silicon oxide film by oxidizing the silicon carbide layer And a control unit that controls to form a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined thickness on the substrate by alternately repeating the processing step 2 ;
A substrate processing apparatus.
前記処理室内に酸素含有ガスを供給し、前記炭化シリコン膜を酸化させて炭素含有酸化シリコン膜を形成する第2の処理手順と、 Supplying a oxygen-containing gas into the processing chamber and oxidizing the silicon carbide film to form a carbon-containing silicon oxide film;
を交互に繰り返すことにより、前記基板上に、所定膜厚の炭素含有酸化シリコン膜を形成する手順を制御部に実行させるプログラム。 A program for causing the control unit to execute a procedure for forming a carbon-containing silicon oxide film having a predetermined film thickness on the substrate by alternately repeating.
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