JP5419362B2 - 活性型cd4陽性t細胞の検査方法 - Google Patents

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本発明は、Kremen2(kringle containing transmembrane protein 2)を指標とする活性化CD4陽性T細胞の検査方法に関する。
免疫は、細菌、ウイルスやガン細胞などを排除し、生体を守るための仕組みであるが、免疫過剰状態となると、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、慢性関節リウマチや慢性甲状腺炎などの自己免疫性疾患などの免疫性疾患に陥る。
免疫をつかさどる細胞として、抗体産生細胞であるB細胞と、細胞性免疫に関与するT細胞の2種に大別される。そのうち、T細胞はリンパ球の一種で、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したものであり、抹消血中のリンパ球の70〜80%を占める。白血球やその他の細胞は、細胞表面に糖タンパクなどの種々の分子を発現している。発現タンパク質は、表面マーカーまたは表面抗原とよばれ、CD(cluster of differentiation)と表記される。ヘルパーT細胞は、リンホカインを産生するなどして、他のT細胞の機能発現を誘導したり、B細胞の分化成熟や抗体産生を誘導する機能を有し、CD4を発現している。このCD4陽性T細胞は、後天性免疫不全症候群 (AIDS) の病原ウイルスであるヒト免疫不全ウイルス (HIV)や、成人T細胞白血病(ATL)の病原ウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)が感染する細胞である。ウイルス感染細胞などを破壊するCTL(キラーT細胞)は、CD8を発現している。また、胸腺から分化してくるレギュラトリーT細胞はCD4、CD25、Foxp3分子を発現して他のT細胞の活性を抑制する。その他、末梢で抗原特異的に誘導されてくるレギュラトリーT細胞や、CD8陽性T細胞から分化するレギュラトリーT細胞もある。
免疫反応は複雑な機構よりなり、その調節機構は細胞表面への分泌タンパク質や膜タンパク質が関与しているものと考えられる。
クリングルドメインは、3つのジスルフィド結合を有する特徴的構造を有し、クリングルドメインを含むタンパク質として、血液凝固・線溶に関連するタンパク質、例えばプロトロンビン、血液凝固第XII因子、tPA、プラスミノゲンなどのセリンプロテアーゼがよく知られている。これらのセリンプロテアーゼは、血液凝固・線溶機能を介して創傷治癒に関与する他、細胞外マトリックスの融解を介した血管新生や癌の浸潤に関与したり、神経の生存や軸策伸長を促進する活性を有するなど、生命維持や高次神経機能において極めて重要な生物活性を有する。そこで、Kringle-SAGE法によりクリングルドメインを有する分子を高効率でクローニングし、新規クリングル分子としてKremenが得られたことが報告されている。Kremenのうち、Kremen1についてはDKK1(dickkof homolog 1) と高親和性を有し、癌に関連するWnt/β-cateninの拮抗因子として作用することなど、その機能についていくつか報告されている(非特許文献1、2)。Wnt/β-cateninは、細胞の分化を調節する因子であり、異常な活性化が癌を引き起こすことが考えられているが(非特許文献3)、免疫に関しては殆ど解明されていない。また、Kremen2についても、その構造は解析されており、マウスのKremen2のアミノ酸および遺伝子配列情報は、GenBank accession No. NM_028416に開示されている。
しかし、免疫反応に関して効果的な膜タンパク質の解析は十分になされておらず、またKremen2についても、その作用は十分に解析されていなかった。
Journal of Cell Science 116, 2627-2634 (2003) Nature 417, 664-666 (2002) Immunity 26(2); 227-239 (2007)
本発明は、免疫反応の調節因子として作用する効果的なタンパク質を提供することを課題とする。さらに、該免疫調節因子として作用するタンパク質の抗体を提供し、該抗体を含む過剰な免疫反応を制御しうる免疫性疾患治療剤を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、シグナルシークエンストラップ法を用いて脾臓およびリンパ節由来の細胞から分泌タンパク質をスクリーニングした。さらに、CD4陽性T細胞をスクリーニングして配列を確認したところ、63種類のタンパク質を同定することができ、そのうちのひとつがKremen2であった。Kremen2について、更に解析を行ったところ、活性化CD4陽性T細胞に特異的に分泌され、該細胞を検出する際の指標となりうることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下よりなる。
1.Kremen2(kringle containing transmembrane protein 2)を指標とする活性型CD4陽性T細胞の検査方法。
2.活性型CD4陽性T細胞の検査方法が、抗Kremen2抗体を用いることによる、前項1に記載の検査方法
本発明のKremen2は抗CD3抗体で刺激したCD4陽性T細胞に多く発現していることが確認された。また、CD4以外の他の表面抗原、例えばCD8陽性T細胞やB細胞などには、発現しないことも確認された。これにより、Kremen2は、活性化CD4陽性T細胞の指標となりうることを確認できた。このことから、免疫過剰な状態を確認するための指標の一つとして利用することができる。さらに、Kremen2に対する抗Kremen2抗体を用いて抗原抗体反応をさせることで、補体活性が活性化され、過剰な免疫反応を引き起こす活性化CD4陽性T細胞を破壊し、除去することができる。これにより、免疫亢進状態により引き起こされる関節リウマチやエリテマトーデスなどの免疫性疾患の軽減・治療を行うことができる。
分泌タンパク質や膜タンパク質は、そのN末端に「シグナルペプチド」と呼ばれる疎水性の配列を有し、該配列をシグナルシークエンスという。シグナルシークエンストラップ法は、様々なタンパク質をコードするcDNAライブラリーから、シグナルシークエンスを有する分泌タンパク質および膜タンパク質を選択的に同定する目的で開発された方法である。N末端のシグナルシークエンス部分を欠失したトロンボポエチン受容体の部分長(MPL)を有するベクター(例えばレトロウイルスベクターpMX)で、cDNAライブラリーを作製し、これを例えばIL−3依存的に増殖する性質を有するBa/F3細胞に導入する。シグナルシークエンス部分を含む領域をコードするcDNAとの融合タンパク質が細胞表面に発現された場合にのみ、IL−3の添加なく増殖する性質を獲得するよう設計されているBa/F3細胞を用いて、IL−3非異存的に増殖するBa/F3細胞を指標とすることで、シグナルシークエンスを有するタンパク質を選択的に同定することができる。
本発明のKremen2(kringle containing transmembrane protein 2)は、上記シグナルシークエンス法により検出されたタンパク質の1つである。まず、マウスの脾臓およびリンパ節の細胞を、抗CD3抗体とh-TGF-β1で3日間刺激したのち、抗CD4抗体を担持した磁気ビーズを用いて、磁気細胞分離法(MACS)によりCD4陽性細胞を分取した。その後、RNAを抽出したものについて、オリゴdTカラムでmRNAのみを精製し、ランダムヘキサマープライマーを用いてcDNAを合成し、cDNAライブラリーを作製した。上記シグナルシークエンストラップ法により、該cDNAライブラリーについてスクリーニングした結果、436クローンから290の配列データを取得することができ、63種類のタンパク質を同定した。
上記63種類のタンパク質について、各臓器および各細胞についてノザンブロット法によりさらに検討を進めた結果、脳、心臓、肝臓、胸腺および脾臓細胞からは検出されず、CD4陽性T細胞に特異的に発現し、さらにCD4陽性かつCD25陰性T細胞、すなわちレギュラトリーT細胞を除くCD4陽性T細胞に特異的なタンパク質として、Kremen2を検出した。
本発明のKremen2は、以下に示す実施例の結果より非活性型CD4陽性T細胞、非活性型CD8陽性T細胞、活性型CD8陽性T細胞および活性型B細胞には発現せず、活性化CD4陽性T細胞に特異的に発現することが確認された。これにより、Kremen2タンパク質が、活性型CD4陽性T細胞に特異的に発現しうる単一マーカー(指標)として機能しうることが、本発明により初めて見出された。このことは、Kremen2が、活性型CD4陽性T細胞に起因する、免疫過剰状態により引き起こされる各種免疫疾患の指標となりうることを意味する。従来は、CD4とCD25やCD62Lなどの各種マーカーを組み合わせて検査することで、活性型CD4陽性T細胞を検出してきたが、本発明のKremen2は、単一マーカーとして機能しうることで、活性型CD4陽性T細胞を検出できる指標となる点が優れている。
さらに、本発明は活性型CD4陽性T細胞を認識しうる抗Kremen2抗体にも及ぶ。活性型CD4陽性T細胞表面のKremen2と、本発明の抗Kremen2抗体との抗原抗体反応により、補体が作用して活性型CD4陽性T細胞を破壊し、処理することができる。この作用により、活性型CD4陽性T細胞に起因する過剰免疫反応を制御することができ、活性型CD4陽性T細胞に起因する免疫性疾患を治療することができる。従って、本発明は、抗Kremen2抗体を有効成分として含む免疫性疾患治療剤または免疫抑制剤にも及ぶ。抗体の作製方法は、自体公知の一般的な手法による。
以下、本発明の理解を深めるために、本発明のKremen2の発明に至る経緯を実施例により説明し、本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではないことはいうまでもない。
(実施例1)Kremen2のノザンブロッティング法による解析1
マウス(C57BL/6、6週齢、オス)のリンパ節、脳、心臓、肝臓、胸腺および脾臓の細胞を取得した。リンパ節および脾臓については、磁気細胞分離法(MACS)により、抗CD4抗体を担持するビーズを用いてCD4陽性(以下、「CD4」ともいう。)T細胞を分取した。さらに、CD4T細胞であり、かつCD25陰性(CD25)T細胞を分取した。各細胞について、抗CD3抗体(0.5μg/ml)による3日間の刺激後にRNAを抽出した。各細胞からのRNAの抽出は、RNA-BeeTM試薬(TEL-TEST社製)を用いて行った。
各細胞から抽出したRNAについて、ディゴキシジェニン(DIG)でラベルしたマウスKremen2プローブ(配列番号1)を用いて、ブロッティングを行った。DIGによるプローブのラベル化は、通常の方法に従った。また、ハウスキーピング遺伝子として、GAPDHについても、同様にブロッティングを行った。
マウスKremen2プローブ配列:ttcct cctcctcttc ccattgctgc tgcggctgca cggggcctca gcagggagcc tgcacagtcc aggcttgtcc gaatgcttcc aggtgaacgg cgctgactac cgaggccacc agaactacac cggcccacgc ggagctggac gcccttgtct tttctgggac cagacacagc agcacagcta cagcagcgcc agcgaccctc agggccgctg ggggttgggt gcgcataact tctgtaggaa cccagacggt gatgtgcagc cctggtgcta cgtggcagag acagaagagg gcatctactg gcgctactgt gatatcccca catgtcacat gcctgggtac ctgggctgct tcgtggactc tggggcaccc cctgctctca gtggtcccag tggcacctcc acaaagctca ctgtccaagt gtgccttcga ttctgccgca tgaagggcta ccagctggct ggtgtggagg ctggttatgc ctgcttctgt ggctctgaaa gtgacctggc ccgcggacgt ccagcccctg ccaccgactg tgaccagatc tgttttggcc acccaggcca gctctgtgga ggcgatggac gactaggcat ctatgaagtg tctgtgggct cctgccaggg aaactggtcg gctcctcaag gagtcatcta ctccccggat tttccggatg agtatggacc agaccggaac tgcagctggg tattgggcca actgggcgct gtgctagaac tcaccttccg cctcttcgag ttggctgatt ctcgagaccg gctggagcta cgcgacgtct cgtccggcaa cctactccgt gccttcgacg gcgcccatcc gccgcctccg ggaccgctgc gcctgcgcac tgctgcgctg ctgctcacct tccgcagcga cgcaagaggc catgctcaag gcttcgcgct cacctaccgc gggctgcagg atacagtgga gggcagagca tctccagagg attcaactga gagtctcgca g(配列番号1)
その結果、図1に示すように、脳、心臓、肝臓、胸腺および脾臓由来細胞には、Kremen2の発現は確認することができなかったが、CD4T細胞にKremen2の発現が認められ、さらにCD4かつCD25T細胞にはKremen2が強く発現していることが確認された。
(実施例2)Kremen2のノザンブロッティング法による解析2
実施例1と同様のマウスのリンパ節および脾臓細胞から、MACSによりCD4T細胞およびCD8T細胞を分取し、さらにB細胞を分取した。まず、抗CD4抗体を担持するビーズで分画したものを非活性型CD4T細胞とし、残りをさらに抗CD90抗体を担持するビーズで分画したものを非活性型CD8T細胞とし、残りは非活性型B細胞とした。各細胞について、刺激せずRNAを抽出した。
次に、上記CD4T細胞およびCD8T細胞を、抗CD3抗体および抗CD28抗体(各1μg/ml)で固定化した96穴プレートに、細胞数1×10個/mlを100μl播種した。さらにマウスIL−2を最終濃度で10ng/mLになるように加え、RPMI−1640培地(胎児ウシ血清FCS)10v/v%添加)を用いて4日間、37℃で培養して刺激したものを、活性型CD4T細胞および活性型CD8T細胞とした。また、B細胞については、LPS(リポ多糖, Lipopolysaccharide)を2μg/mL加えて同様に4日間培養して刺激したものを活性型B細胞とした。刺激後の各細胞からRNAを抽出した。
各細胞からのRNAの抽出およびKremen2の検出は、実施例1と同様に行った。また、ハウスキーピング遺伝子として、G3PDHについても、同様にブロッティングを行った。
その結果、図2に示すように、非活性型のCD4T細胞、CD8T細胞およびB細胞並びに活性型のCD8T細胞およびB細胞にはKremen2の発現は認められなかったが、活性型のCD4T細胞にのみKremen2の発現を認めた。これにより、Kremen2は、活性型CD4T細胞の単一マーカーになりうることが確認された。
(実施例3)ヒト末梢血単核球(PBMC)上のKemen2の確認
ヒト末梢血からPBMCを分取し、以下の刺激によりPBMC上のKremen2の発現を調べた。
PBMCを、96穴プレートに、細胞数1×10個/mlの濃度で2.5mL播種し、抗CD3抗体および抗CD28抗体(各1μg/mL)、およびマウスIL−2(10ng/mL)またはLPS(2μg/mL)を加え、RPMI−1640培地(FCS10v/v%添加)を用いて4日間37℃で培養し、刺激した。刺激後の細胞をRIPA緩衝液(1%のトリトンX−100、0.1%のSDS、0.5%のデオキシコール酸ナトリウム、150mMのNaCl、1.5mMのMgCl、1mMのEGTA、10%のグリセロール、1mMの[p-アミジノフェニル]メタンスルホニルフルオライドハイドロクロライド、1μg/mlのロイペプチンおよび1μg/mlのペプスタチンを含む50mMのHEPES−NaOH緩衝液[pH7.6])で処理し、ウェスタンブロッティング法により解析した。検出にあたっては、抗ヒトKremen2抗体(R&D社)を用いた。
その結果、図3に示すように、抗CD3抗体、抗CD28抗体、IL−2で刺激した場合は、IL−4の刺激の有無にかかわらずKremen2の発現を認めたが、LPSで刺激した場合は、IL−4の刺激の有無にかかわらず、Kremen2の発現は認められなかった。これにより、Kremen2はヒトにおいてもT細胞活性化によって発現が誘導されることが確認された。
(実施例4)Jurkat細胞上のKemen2の確認
ヒト由来Jurkat細胞(白血病細胞)について、以下の刺激によりKremen2の発現を調べた。Jurkat細胞をFCS10v/v%を含むRPMI−1640培地を用いて1日間37℃で培養した後、抗CD3抗体および抗CD28抗体、IL−4、並びにp-38MAPキナーゼインヒビター(SB203580:Sigma社)で刺激した。抗CD3抗体および抗CD28抗体刺激の場合は、各々10μg/mL加えて一晩培養し、IL−4刺激の場合は100ng/mL加えて一晩培養し、SB203580刺激の場合は、p-38MAPキナーゼインヒビターの最終濃度で5μMを加えて培養した。各刺激した細胞についてRNAの抽出を行った。RNAの抽出は、実施例2と同様に行った。検出は、Kremen2についてRT−PCRを行い検出した。
RT−PCR用のプライマーは、以下を用いた。
プライマー1:ACACCTGAGATGCTGTGCTG(配列番号2)
プライマー2:CAAAGACCTCCGAAACCAGA(配列番号3)
RT−PCRは、98℃10秒後、59℃0秒、72℃30秒を37サイクル行い実施した。
その結果、図4に示すように、抗CD3抗体、抗CD28抗体で刺激した場合は、IL−4およびSBの刺激の有無にかかわらずKremen2の発現を認めたが、抗CD3抗体、抗CD28抗体で刺激しなかった場合は、IL−4およびSBの刺激の有無にかかわらず、Kremen2の発現は認められなかった。
これにより、Kremen2の発現誘導には活性化が重要であることがヒト由来白血病細胞においても確認された。
以上説明したように、本発明によりKremen2は活性化CD4T細胞に特異的に発現し、例えば非活性化CD4T細胞や、CD8T細胞には発現しないことから、活性化CD4T細胞の単一のマーカー(指標)となりうることが確認された。これにより、Kremen2は、活性化CD4T細胞に起因する免疫過剰による免疫性疾患を検出する指標として使用することができる。また、Kremen2が活性化CD4T細胞の単一の指標となりうることから、Kremen2に対する抗体を用いて抗原抗体反応を行わせることにより、補体の作用により活性化CD4T細胞を消滅させることができ、活性化CD4T細胞に起因する免疫過剰による免疫性疾患の治療薬または免疫抑制剤の有効成分として用いることができる。さらには、Kremen2に対する抗体を用いることにより薬剤を活性化CD4T細胞に対して作用させるターゲッティング療法を行うことも可能である。
マウス細胞におけるKremen2発現のノザンブロッティングによる解析結果を示す図である。(実施例1) マウス細胞におけるKremen2発現のノザンブロッティングによる解析結果を示す図である。(実施例2) ヒト細胞におけるKremen2発現のウェスタンブロッティングによる解析結果を示す図である。(実施例3) Jurkat細胞におけるKremen2発現のRT−PCRによる解析結果を示す図である。(実施例4)

Claims (2)

  1. Kremen2(kringle containing transmembrane protein 2)を指標とする活性型CD4陽性T細胞の検査方法。
  2. 活性型CD4陽性T細胞の検査方法が、抗Kremen2抗体を用いることによる、請求項1に記載の検査方法
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