JP5418699B2 - 鍵設定方法、ノード、サーバおよびネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、データを暗号化するための鍵を設定する鍵設定方法、ノード、サーバおよびネットワークシステムに関する。
アドホックネットワークは、無線通信でリンクする自己構成型のネットワークの一種である。アドホックネットワークは複数のノードにより構成される。また、アドホックネットワーク内の各ノードは、マルチホップ通信によりパケットの送受信をおこなう。マルチホップ通信は、互いの通信圏内に存在しないノード同士が、各ノードの通信圏内に存在する別のノードを介して通信をおこなう技術である。
また、アドホックネットワークとインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの他のネットワークとを接続する場合、ゲートウェイと呼ばれる中継機器を用いて、ネットワーク間の通信の転送が行われる。
アドホックネットワークを利用した技術として、各家庭の電力メータに無線通信可能なノードを組み込んで、作業員が現地に出向くことなく、アドホックネットワーク経由でメータ確認などの業務をおこなうシステムがある。各家庭の電力の使用量などの個人情報を扱うアドホックネットワークでは、秘匿性や改ざん防止の観点からセキュアな通信をおこなうことが要求される。
そこで、従来のシステムでは、アドホックネットワーク内のノード間で送受信されるパケットを暗号化することで、セキュアな通信を確保することが行われている。この際、システム内の全ノードで共通の暗号鍵を用いた場合、鍵漏洩時のリスクが大きいため、ゲートウェイごとに暗号鍵を変えるシステムがある。
また、システムへの新規ノードの初期導入時などにおいて、新規ノードは、暗号鍵が設定されるまでの間、アドホックネットワーク内の他のノードとセキュアな通信をおこなうことができない。このため、アドホックネットワーク経由で新規ノードに暗号鍵を自動設定することが難しく、作業員が現地に出向いて暗号鍵の設定作業を行っている。
また、セキュア通信に関する先行技術として、たとえば、ブロードキャストにより通信をおこなうネットワークの暗号鍵を管理する技術がある(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、アドホックネットワークにおいて通信開始時の鍵交換を安定しておこなうための技術がある(たとえば、下記特許文献2参照。)。また、アドホックネットワーク内の各ノードが適応ゲートウェイを選択するための技術がある(たとえば、下記特許文献3参照。)。
特開2003−348072号公報 特開2007−88799号公報 特開2009−81854号公報
しかしながら、上述した従来技術では、アドホックネットワーク内の各ノードに設定する暗号鍵をゲートウェイごとに変える場合、新規ノードの初期導入時などにおいて、新規ノードが属するゲートウェイを特定することが難しいという問題があった。たとえば、新規ノードの設置場所の住所から候補となるゲートウェイを絞り込むことはできても、天候や近傍の建物との位置関係などの要因により通信状況が変化する。このため、実際にどのゲートウェイと通信可能であるかを作業員が現地に出向いて確認する必要があり、作業員の暗号鍵の設定作業にかかる作業時間および作業負荷の増大を招くという問題がある。
また、新規ノードが複数のアドホックネットワークと通信可能である場合、いずれのアドホックネットワークにも所属することになる。しかしながら、各アドホックネットワーク間でノード数に差があると、たとえば、ノード数が多いアドホックネットワークでは、通信負荷が増大するといった通信負荷のばらつきが生じ、通信の安定性を欠くという問題がある。
また、ノード数が多いアドホックネットワークのゲートウェイに障害が発生すると、ゲートウェイと通信ができなくなるノード数も多くなるため、複数のアドホックネットワーク全体で見た場合、通信の安定性を欠くという問題がある。
また、上述したように、新規ノードが実際にどのゲートウェイと通信可能であるかを作業員が現地に出向いて確認できたとしても、そのアドホックネットワークのノード数まではわからない。したがって、作業員が、複数のアドホックネットワークのノード数が均等になるように新規ノードを導入するのは非常に困難であり、結局、作業員の暗号鍵の設定作業にかかる作業時間および作業負荷の増大を招くという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、アドホックネットワーク内のノードが用いる暗号鍵の設定作業の効率化を図ることができる鍵設定方法、ノード、サーバ、およびネットワークシステムを提供することを目的とする。また、複数のアドホックネットワーク間のノードの平均化を図ることにより通信の安定化を図ることができる鍵設定方法、ノード、サーバおよびネットワークシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一観点によれば、複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群からのパケットを受信可能なノードが、前記アドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信し、前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出し、前記複数のアドホックネットワークの各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵、ノード数および前記各アドホックネットワーク内の各ノードのアドレスを保持するサーバと通信可能な携帯端末との接続を検知し、前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信し、送信されたパケットから得られる前記各近隣ノードのアドレスから特定された前記各ゲートウェイが属する前記アドホックネットワーク群のうち、前記ノード数が最大ではないいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信し、受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する鍵設定方法、ノード、およびネットワークシステムが提供される。
また、本発明の一観点によれば、複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムの中の各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1のデータベースと、前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2のデータベースと、を有し、前記各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバが、前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信し、受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2のデータベースから特定し、特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1のデータベースから特定し、前記複数のアドホックネットワークのうち、特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択し、選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する鍵設定方法、サーバ、およびネットワークシステムが提供される。
本発明の一観点による鍵設定方法、ノード、サーバおよびネットワークシステムによれば、アドホックネットワーク内のノードが用いる暗号鍵の設定作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。また、複数のアドホックネットワーク間のノードの平均化を図ることにより通信の安定化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるネットワークシステムでのノード数平均化例を示す説明図である。 図2は、実施の形態1にかかるネットワークシステムの一実施例を示す説明図である。 図3は、実施の形態1にかかる管理サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1にかかるノードのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図5は、図1に示した暗号鍵DBの記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、図1に示したノードDBの記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、実施の形態1にかかるネットワークシステムへの新規ノードの導入例を示す説明図である。 図8は、実施の形態1にかかる新規ノードの導入時におけるネットワークシステムの動作例(前半)を示すシーケンス図である。 図9は、実施の形態1にかかる新規ノードの導入時におけるネットワークシステムの動作例(後半)を示すシーケンス図である。 図10は、ノードの機能的構成例を示すブロック図である。 図11は、暗号化パケットのデータ構造の一例を示す説明図である。 図12は、管理サーバの機能的構成例を示すブロック図である。 図13は、ノードDBの更新の具体例を示す説明図である。 図14は、管理サーバの認証情報の一例を示す説明図である。 図15は、携帯端末の認証情報の一例を示す説明図である。 図16は、実施の形態1にかかるノードの鍵設定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、実施の形態1にかかる管理サーバの鍵提供処理手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、実施の形態2にかかるネットワークシステムでのノード数平均化例を示す説明図である。 図19は、実施の形態2にかかる新規ノードの導入時におけるネットワークシステムの動作例(後半)を示すシーケンス図である。 図20は、実施の形態2にかかる管理サーバの鍵提供処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる鍵設定方法、ノード、サーバおよびネットワークシステムの実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
(ネットワークシステムでのノード数平均化例)
図1は、実施の形態1にかかるネットワークシステムでのノード数平均化例を示す説明図である。本実施の形態1のネットワークシステム100では、管理サーバ101とインターネット、LAN、WANなどのネットワークNW1を介して通信可能な複数のアドホックネットワーク(図1では、A1〜A4の4個)の各ノード数の平均化を図る。具体的には、導入済みのノードの配置換えをおこなうのではなく、新規ノードNxの導入時に、ノード数が少ないアドホックネットワークに新規ノードNxを追加することで、段階的に平均化を図る。
ノード数の平均化を図ることで、通信負荷のばらつきの低減化を図り、また、ゲートウェイに障害が発生したときのリスク分散をおこなうことができるため、アドホックネットワークA1〜A4全体での通信の安定性の向上を図ることができる。以下、図1について詳細に説明する。
管理サーバ101は、暗号鍵DB(データベース)110を備え、各ゲートウェイ固有の暗号鍵を管理するコンピュータである。図1では、管理サーバ101は、ゲートウェイG1〜G4に固有の暗号鍵K1〜K4を、暗号鍵DB110に保持している。また、管理サーバ101は、ゲートウェイG1〜G4が所属するアドホックネットワークA1〜A4のノード数を、暗号鍵DB110に保持している。図1では、アドホックネットワークA1のノード数は10個、アドホックネットワークA2のノード数は5個、アドホックネットワークA3のノード数は3個、アドホックネットワークA4のノード数は7個である。
アドホックネットワークA1〜A4内のノードは、それぞれのゲートウェイG1〜G4固有の暗号鍵K1〜K4を有する。ゲートウェイG1〜G4も、それぞれゲートウェイ固有の鍵K1〜K4を有する。これにより、各アドホックネットワークA1〜A4では、それぞれの暗号鍵K1〜K4を用いた暗号化パケット通信や暗号化パケットの復号をおこなうことができ、セキュアに通信をおこなうことができる。
ここで、アドホックネットワークA1〜A4内のノードN1a,N2b,N3c,N4dを例に挙げて説明する。ノードN1a,N2b,N3c,N4dは、それぞれ保持する暗号鍵K1〜K4で暗号化した暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3c,SP4dを自律的に送信する。ノードN1a,N2b,N3c,N4dは、それぞれ暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3c,SP4dの送信元または同一アドホックネットワーク内の近隣ノードに対する転送元である。
ノードN1a,N2b,N3c,N4dは、それぞれ保持するルーティングテーブルに従って暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3c,SP4dを送信する。ルーティングテーブルがない場合は、通信圏内のすべての近隣ノードに送信することとなる。いずれにしても近隣ノードには暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3c,SP4dが送信される。
ここで、新規ノードNxを導入する場合について説明する。図1では、新規ノードNxを設置した場合、アドホックネットワークA1〜A3の通信圏内にあり、アドホックネットワークA4の通信圏外にあるとする。新規ノードNxは、いずれの暗号鍵K1〜K4も未設定であるため、暗号化パケットの送信や受信パケットの復号はできないが、パケットの単なる受信は可能である。したがって、暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cも受信可能である。
このように、復号ができないにもかかわらずパケットを受信することを、「傍受」と称す。また、傍受されたパケットについては、新規ノードNxはいずれの暗号鍵K1〜K4も持っていないため復号できないが、破棄せずに送信することもできることとする。なお、アドホックネットワークA1〜A4では、それぞれの暗号鍵K1〜K4で暗号化されていないパケットは、受信しても破棄される。
図1では、アドホックネットワークA1のノードN1a、アドホックネットワークA2のノードN2b、アドホックネットワークA3のノードN3cから送信された暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cが、新規ノードNxに傍受されている。なお、アドホックネットワークA4のノードN4dは新規ノードNxの通信圏外であるため、暗号化パケットSP4dは傍受されない。
新規ノードNxは、傍受した暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cに含まれている傍受元のノードN1a,N2b,N3cのアドレスを抽出し、アドレスリスト130を生成する。傍受元のノードN1a,N2b,N3cのアドレスは、暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cの暗号化されていないヘッダ部に記述されているため抽出可能である。新規ノードNxは、アドレスリスト130を含むパケットPNを管理サーバ101に送ることで、どのアドホックネットワークA1〜A4に所属可能かを通知することができる。
ただし、新規ノードNxは、暗号鍵K1〜K3を保持してないためパケットPNを暗号化できない。したがって、新規ノードNxが、パケットPNを傍受元のノードN1a,N2b,N3c経由で送っても、パケットPNは、暗号鍵K1〜K3で暗号化されていないため、ノードN1a,N2b,N3cで破棄されて、管理サーバ101に届かない。したがって、アドホックネットワークとは別のネットワーク経由で、パケットPNを管理サーバ101に送信する。
具体的には、管理サーバ101と通信可能な携帯端末MTを新規ノードNxに接続する。これにより、ネットワークNW3が設定される。また、携帯端末MTと管理サーバ101とが接続されることで、携帯端末MTと管理サーバ101間で通信が可能となる。これにより、ネットワークNW2が設定される。
つぎに、ネットワークNW2,NW3経由での暗号鍵設定処理手順について説明する。(1)まず、新規ノードNxは、暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cを傍受する。暗号化パケットSP4dは通信圏外であるため、傍受できない。
(2)新規ノードNxは、傍受した暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cから傍受元のノードN1a,N2b,N3cのアドレスを抽出し、アドレスリスト130を生成する。
(3)新規ノードNxは、上記(2)で生成されたアドレスリスト130を含むパケットPNを携帯端末MT経由で管理サーバ101に送信する。なお、パケットPNには、新規ノードNxのアドレスも含ませる。
(4)管理サーバ101は、新規ノードNxからパケットPNを受信すると、パケットPNを解析して、パケットPNに含まれている傍受元のノードN1a,N2b,N3cのアドレスと新規ノードNxのアドレスを抽出する。そして、管理サーバ101は、抽出された傍受元のノードN1a,N2b,N3cのアドレスに関連付けされているゲートウェイのアドレスを、ノードDB120から特定する。
ノードDB120は、アドホックネットワークA1〜A4内の各ノードのアドレスと各ノードが所属するアドホックネットワーク内のゲートウェイG1〜G4の識別情報(アドレスでもよい)を関連付けたデータベースである。なお、新規ノードNxについては、この段階ではどのゲートウェイの配下になるか決まっていない。
(5)管理サーバ101は、(4)で特定されたゲートウェイG1〜G3に関連付けられている暗号鍵K1〜K3の中から、新規ノードNxに設定させる暗号鍵(以下、「選択鍵」という)を選択する。具体的には、ゲートウェイG1〜G3が所属するアドホックネットワークA1〜A3のノード数により、選択鍵を決定する。
たとえば、候補となる暗号鍵K1〜K3のうち、最大ノード数以外のノード数となる暗号鍵K2,K3から選択する。この場合、最大ノード数でなければ、暗号鍵K2,K3のいずれでもよい。また、最小ノード数の暗号鍵K3としてもよい。図1では、暗号鍵K3が選択されたものとする。
(6)管理サーバ101は、ノードDB120に新規ノードNxの所属ゲートウェイG3のアドレスを登録する。これにより、あらたな新規ノード導入に際して、新規ノードNxのアドレスからゲートウェイG3のアドレス、暗号鍵K3およびノード数を特定することができる。
(7)管理サーバ101は、選択鍵K3を、携帯端末MTを介して新規ノードNxに送信する。
(8)管理サーバ101は、暗号鍵K3に関連付けられているノード数を「3」から「4」に更新する。
(9)新規ノードNxは、管理サーバ101からの選択鍵K3を受信して、パケットを暗号化、または、暗号化パケットを復号するための鍵に設定する。
これにより、新規ノードNxは、アドホックネットワークA3に所属することとなり、アドホックネットワークA3内で暗号化通信が可能となる。このように、ノード数が少ないアドホックネットワークから新規ノードNxを導入することができるため、複数のアドホックネットワーク間でノード数の平均化を図ることができる。したがって、通信負荷のばらつきの低減化を図り、また、ゲートウェイに障害が発生したときのリスク分散をおこなうことができることとなり、アドホックネットワークA1〜A4全体での通信の安定性の向上を図ることができる。
また、傍受したパケットは、ゲートウェイG1〜G3からの定期的な暗号化パケットSP1〜SP3をノードN1a,N2b,N3c経由で傍受し、傍受した暗号化パケットSP1〜SP3を管理サーバ101にネットワークNW2,NW3経由で送信することも考えられる。この場合、暗号化パケットSP1〜SP3は、時刻同期やルーティングテーブルの配布など定期的に送信されるパケットであるため、新規ノードNxを設置してから暗号化パケットSP1〜SP3を傍受するまで、最大で暗号化パケットSP1〜SP3の送信間隔分待機しなければならない。
これに対し、実施の形態1では、アドホックネットワークA1〜A3内で不定期にマルチホップ通信された暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cを新規ノードNxが傍受する。したがって、傍受するまでの期間の短縮化を図ることができ、新規ノードNxの導入処理を早期に完了することができる。
以下、上述した図1に示したネットワークシステム100でのノード数平均化例について具体的に説明する。
(ネットワークシステム100の一実施例)
図2は、実施の形態1にかかるネットワークシステム100の一実施例を示す説明図である。図2において、ネットワークシステム100は、管理サーバ101と、ゲートウェイG1〜Gnと、ノードN1−1〜N1−m1,…,Ni−1〜Ni−mi,…,Nn−1〜Nn−mnと、を含む構成である。iはアドホックネットワークAiの数(i=1,2,…,n)、miはアドホックネットワークAi内のノード数である。
ネットワークシステム100において、管理サーバ101とゲートウェイG1〜Gnは、インターネット、LAN、WANなどのネットワークNW1を介して相互に通信可能に接続されている。また、ゲートウェイGiとノードNi−1〜Ni−miは、アドホックネットワークAiを介して接続されている。
ここで、管理サーバ101は、暗号鍵DB110とノードDB120を備え、各ゲートウェイG1〜Gn固有の暗号鍵を管理するコンピュータである。ゲートウェイGi固有の暗号鍵(以下、「暗号鍵Ki」という)は、ゲートウェイGiが属するアドホックネットワークAi内のノード間で送受信されるパケットを暗号化するための鍵情報である。なお、暗号鍵DB110についての詳細な説明は後述する。
ゲートウェイGiは、アドホックネットワークAiとネットワークNW1とを接続する中継機器である。ゲートウェイGiは、アドホックネットワークAiのプロトコルとネットワークNW1のプロトコルの両方を理解し、アドホックネットワークAiとネットワークNW1との間の通信の転送をおこなう。
また、ゲートウェイGiは、アドホックネットワークAi内においてどのノードがどのノードに対し通信可能かを把握しており、この情報を元に、ゲートウェイGiは自律的にルーティングすることになる。各ノードNi−1〜Ni−miでは、ゲートウェイGiのルーティングにより、マルチホップ通信をおこなう際の転送元アドレスと転送先アドレスが設定されることとなる。この設定は、ゲートウェイGiからのブロードキャストパケットでおこなわれる。
ノードNi−1〜Ni−miは、所定の通信圏内の他ノードとマルチホップ通信をおこなう無線通信装置である。アドホックネットワークAiでは、すべてのノードNi−1〜Ni−miがゲートウェイGiと直接通信できる必要はなく、一部のノードがゲートウェイGiと通信可能であればよい。
そして、ノードNi−1〜Ni−miは、ゲートウェイGiからのブロードキャストパケットにより、パケットの転送元アドレスと転送先アドレスの組み合わせとなるルーティングテーブルを保持することとなる。なお、ルーティングテーブルがない場合でもマルチホップ通信が可能である。この場合、パケットには最大ホップ数が設定されているため、最大ホップ数を超えた以降は、転送されなくなる。
ネットワークシステム100は、たとえば、各家庭の電力やガスの使用量を収集するシステムに適用することができる。具体的には、たとえば、各家庭の電力メータやガスメータに各ノードNi−1〜Ni−miを組み込むことで、アドホックネットワークAi内のノード間で各家庭の電力やガスの使用量を送受信する。なお、各家庭の電力やガスの使用量は、各ノードNi−1〜Ni−miが計測してもよく、また、各ノードNi−1〜Ni−miが電力メータやガスメータから取得してもよい。
ゲートウェイGiは、アドホックネットワークAi内のノードNi−1〜Ni−miから受信した各家庭の電力やガスの使用量を、ネットワークNW1を介して電力会社やガス会社のサーバ(たとえば、管理サーバ101)に送信する。これにより、作業員が現地に出向くことなく電力やガスの使用量を収集することができる。
また、ネットワークシステム100では、アドホックネットワークAiごとにゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを用いてパケットを暗号化する。これにより、アドホックネットワークAiのセキュア通信(データ秘匿性、改ざん防止など)を確保する。また、アドホックネットワークAiごとに暗号鍵Kiを変えることで、鍵漏洩時のリスクを低減させる。
なお、図2の例では、アドホックネットワークAi内に1台のゲートウェイGiを設ける構成としたが、同一のアドホックネットワークAi内に複数台のゲートウェイGiを設ける構成としてもよい。この場合、アドホックネットワークAi内で送受信されるパケットを暗号化するための暗号鍵Kiは、複数台のゲートウェイGiで共通である。
(管理サーバ101のハードウェア構成例)
図3は、実施の形態1にかかる管理サーバ101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、管理サーバ101は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、I/F(Interface)308と、ディスプレイ309と、キーボード310と、マウス311と、を備えている。また、CPU301〜マウス311はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、管理サーバ101の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従って磁気ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御に従って光ディスク307に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク307に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
I/F308は、通信回線を通じてネットワークNW1,NW2に接続され、このネットワークNW1,NW2を介して他の装置(たとえば、ゲートウェイGi、携帯端末MT)に接続される。I/F308は、ネットワークNW1,NW2と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F308には、たとえば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスプレイ309は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ309は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
キーボード310は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス311は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。なお、携帯端末MTについても、図3に示した管理サーバ101と同様のハードウェア構成により実現できる。
(ノードのハードウェア構成例)
図4は、実施の形態1にかかるノードのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、ノードは、CPU401と、RAM402と、フラッシュメモリ403と、I/F404と、暗号化回路405と、を備えている。CPU401〜暗号化回路405は、バス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、ノードの全体の制御を司る。RAM402は、CPU401のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ403は、プログラムや暗号鍵などの鍵情報を記憶している。I/F404は、マルチホップ通信によりパケットを送受信する。また、I/F404は、通信回線を通じてネットワークNW1に接続され、このネットワークNW1を介して管理サーバ101に接続される。
暗号化回路405は、データを暗号化する場合に暗号鍵によりデータを暗号化する回路である。暗号化をソフトウェア的に実行する場合は、暗号化回路405に相当するプログラムをフラッシュメモリ403に記憶させておくことで、暗号化回路405は不要となる。
(暗号鍵DB110の記憶内容)
図5は、図1に示した暗号鍵DB110の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、暗号鍵DB110は、ID、GWアドレスおよび暗号鍵のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、ゲートウェイG1〜Gnごとの鍵情報500−1〜500−nをレコードとして記憶している。
ここで、IDは、本明細書において説明上用いる各ゲートウェイGiの識別子である。GWアドレスは、ゲートウェイGiのアドレスである。GWアドレスとしては、たとえば、ゲートウェイGiのMAC(Media Access Control)アドレスやIP(Internet Protocol)アドレスを用いることができる。暗号鍵は、各ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiであり、具体的には、たとえば、128〜256ビット程度のバイナリデータである。
鍵情報500−1を例に挙げると、ゲートウェイG1のGWアドレスは『xx:xx:xx:xx:12:34』、暗号鍵は『K1』である。なお、暗号鍵DB110は、たとえば、図3に示した管理サーバ101のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置により実現される。
暗号鍵DB110の記憶内容は、管理サーバ101がゲートウェイGi固有の暗号鍵KiをゲートウェイGiから受信することで更新してもよい。また、図3に示したキーボード310やマウス311を用いたユーザの操作入力により、暗号鍵DB110の記憶内容を更新することにしてもよい。
(ノードDB120の記憶内容)
図6は、図1に示したノードDB120の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、ノードDB120は、ノードアドレスと所属ゲートウェイ(所属GW)のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、ノードごとの所属GWのID(図5のIDに相当)をレコードとして記憶している。
ここでは、たとえば、『aa:aa:aa:aa:aa:aa』をアドホックネットワークA1内のノードN1aのアドレスとしている。また、『bb:bb:bb:bb:bb:bb』をアドホックネットワークA2内のノードN2bのアドレスとしている。また、『cc:cc:cc:cc:cc:cc』をアドホックネットワークA3内のノードN3cのアドレスとしている。また、『dd:dd:dd:dd:dd:dd』をアドホックネットワークA4内のノードN4dのアドレスとしている。
すなわち、ノードDB120を参照することで、ノードの所属GWが特定される。なお、所属GWのフィールドには、所属GWのIDの代わりに、所属GWのアドレスを記憶してもよい。
(新規ノードNxの導入時における暗号鍵Kiの設定例)
つぎに、ネットワークシステム100への新規ノードNxの導入時における暗号鍵Kiの設定例について説明する。
図7は、実施の形態1にかかるネットワークシステム100への新規ノードの導入例を示す説明図である。図7において、ネットワークシステム100の任意のアドホックネットワークAi内に新規ノードNxが導入されている。なお、図7では、アドホックネットワークAi内のノードNi−1〜Ni−miのうち、代表としてノードNi−1〜Ni−3を示している。
新規ノードNxの導入時は、作業員OPは新規ノードNxがどのアドホックネットワークAiに属しているのかわからない。そこで、本実施の形態1では、作業員OPが使用する携帯端末MTを利用して、新規ノードNxがアドホックネットワークAi内の新規ノードNxとして設定すべき暗号鍵Kiを管理サーバ101に問い合わせる。そして、管理サーバ101が、暗号鍵Kiを選択した場合、選択鍵Kiを管理サーバ101から取得して新規ノードNxに自動設定する。
ここで、携帯端末MTは、作業員OPが使用する携帯型の通信装置であり、たとえば、携帯電話機、PHS(Personal Handy−phone System)電話機、スマートフォン、ノート型のパーソナル・コンピュータなどである。携帯端末MTは、直接通信できない新規ノードNxと管理サーバ101との間の通信を中継する。
図8は、実施の形態1にかかる新規ノードNxの導入時におけるネットワークシステム100の動作例(前半)を示すシーケンス図である。図8のシーケンスは、たとえば、作業員OPが現地(新規ノードNxの設置場所)に出向くまでに行われる動作例である。
図8のシーケンスにおいて、(1)ゲートウェイGiは、アドホックネットワークAiのネットワーク情報を管理サーバ101に送信する。ネットワーク情報は、ゲートウェイGi固有の暗号鍵KiとアドホックネットワークAi内のノードNi−1〜Ni−3のアドレスを含む。ゲートウェイGiは、アドホックネットワークAi内のマルチホップ通信で事前にノードNi−1〜Ni−3のアドレスを取得してあるため、ネットワーク情報に含めて管理サーバ101に送信することができる。
(2)管理サーバ101は、ネットワーク情報からゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを取り出して、ゲートウェイGi固有の暗号鍵KiとゲートウェイGiのアドレスとを関連付けて暗号鍵DB110に登録する。
(3)管理サーバ101は、ネットワーク情報からノードNi−1〜Ni−3のアドレスを取り出して、ノードNi−1〜Ni−3のアドレスとゲートウェイGiのIDとを関連付けてノードDB120に登録する。なお、上記(1)〜(3)の処理はおこなわず、あらかじめ暗号鍵DB110およびノードDB120を、上記(2)および(3)での登録状態にしておいてもよい。
(4)ゲートウェイGiは、ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを用いて暗号化されたパケット(以下、「暗号化パケットSPi」という)をアドホックネットワークAiにブロードキャスト(同時通報)する。ゲートウェイGiからの暗号化パケットSPiは、アドホックネットワークAi内の時刻同期などアドホックネットワークAi内の全ノードに通知するために周期的(たとえば、1時間に1回)に通知されるパケットである。また、設定初期化や、上述したアドホックネットワークAi内のルーティング設定など一時的に送信されるパケットでもよい。
(5)ノードNi−1は、ゲートウェイGiからの暗号化パケットSPiを通信圏内のノードNi−3に転送する。具体的には、ノードNi−1には、ゲートウェイGiからのブロードキャストパケットにより設定された、転送元アドレスと転送先アドレスを関連付けたルーティングテーブルRi−1がある。たとえば、図8では、転送元アドレス:ゲートウェイGiのアドレス、転送先アドレス:ノードNi−3のアドレスと規定されているため、暗号化パケットSPiは、ノードNi−3に転送される。
ノードNi−3にも、ゲートウェイGiからのブロードキャストパケットにより設定された、転送元アドレスと転送先アドレスを関連付けたルーティングテーブルRi−3がある。たとえば、図8では、転送元アドレス:ノードNi−1のアドレス、転送先アドレス:−(なし)と規定されているため、暗号化パケットSPiは、どこにも転送されない。これにより、ブロードキャストパケットである暗号化パケットSPiが末端ノードであるノードNi−3にまで行き渡る。
(6)また、ノードNi−1は、自ノードで計測データが得られた場合、ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiで暗号化された暗号化パケットSPi1を、ルーティングテーブルRi−1に従ってゲートウェイGiに送信する。暗号化パケットSPi1は、たとえば、ノードNi−1での計測データを暗号鍵Kiで暗号化したパケットである。暗号化パケットSPi1は、送信元アドレスをノードNi−1のアドレス、宛先アドレスをゲートウェイGiのアドレスとするユニキャストパケットである。
(7)同様に、ノードNi−3は、自ノードで計測データが得られた場合、ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiで暗号化された暗号化パケットSPi3を、ルーティングテーブルRi−3に従ってノードNi−1に送信する。暗号化パケットSPi3は、たとえば、ノードNi−3での計測データを暗号鍵Kiで暗号化したパケットである。暗号化パケットSPi3は、送信元アドレスをノードNi−3のアドレス、宛先アドレスをゲートウェイGiのアドレスとするユニキャストパケットである。
(8)ノードNi−1は、ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiで暗号化された暗号化パケットSPi3を、ルーティングテーブルRi−1に従ってゲートウェイGiに転送する。
なお、ノードNi−1,Ni−3からの暗号化パケットSPi1,SPi3は、ゲートウェイGiのブロードキャストパケット(暗号化パケットSPi)の送信周期よりも短い周期で送信されるパケットである。たとえば、各ノードNi−1,Ni−3内では、ゲートウェイGiのブロードキャストパケット(暗号化パケットSPi)の送信周期よりも短い周期で計測データが得られる。
そのため、ノードNi−1,Ni−3は、計測データが得られる都度、ゲートウェイGiに計測データを含む暗号化パケットSPi1,SPi3をマルチホップ通信することとなる。そして、ゲートウェイGiは、ノードNi−1,Ni−3からの暗号化パケットSPi1,SPi3を管理サーバ101に送信することで、ノードNi−1,Ni−3の時系列な計測データを得ることができる。
そして、上記(4)のブロードキャストパケット(暗号化パケットSPi)の送信後に、新規ノードNxがノードNi−3の通信圏内に設置されたとする。新規ノードNxは設置しただけではゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを有していないため、暗号鍵Kiで暗号化されたパケットを受信できても復号はできない状態である。
また、新規ノードNxは、暗号鍵Kiを有していないため、新規ノードNxでの計測データを暗号化することができず、パケット送信しても送信先のノードに受信してもらえない状態である。また、ノードDB120には、新規ノードNxの所属GWが登録されていない。
(9)そして、上記(7)において、ノードNi−3から送信された暗号化パケットSPi3は、ルーティングテーブルRi−3で新規ノードNxが転送先でないにもかかわらず、新規ノードNxに傍受される。
(10)新規ノードNxは、ノードNi−3から傍受した暗号化パケットSPi3から、暗号化パケットSPi3のヘッダ部に記述されている送信元アドレス(ノードNi−3のアドレス)を抽出する。暗号化パケットSPi3のヘッダ部は暗号化されていないため、新規ノードNxは、送信元アドレス(ノードNi−3のアドレス)を抽出することができる。
なお、上述した(1)〜(10)は、新規ノードNxと通信圏内にあるアドホックネットワークAiごとに実行される。したがって、通信圏内のアドホックネットワークAiが複数ある場合、新規ノードNxは近隣ノードからの暗号化パケットを通信圏内のアドホックネットワークAiごとに傍受することとなる。つぎに、図9のシーケンスに移る。
図9は、実施の形態1にかかる新規ノードNxの導入時におけるネットワークシステム100の動作例(後半)を示すシーケンス図である。図9のシーケンスは、たとえば、作業員OPが現地に出向いたあとに行われる動作例である。
(11)携帯端末MTは、携帯電話網やインターネットなどのネットワークNW2を介して管理サーバ101に接続する。この際、携帯端末MTは、たとえば、SSL(Secure Socket Layer)を用いて、管理サーバ101とセキュアな通信をおこなう。なお、管理サーバ101と携帯端末MTとの間でセキュア通信を実現するための通信方式については、図14および図15を用いて後述する。
(12)携帯端末MTは、有線または無線のネットワークNW3を介して新規ノードNxに接続する。具体的には、たとえば、作業員OPが、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを用いて、携帯端末MTと新規ノードNxとを接続することで、携帯端末MTと新規ノードNxとの間にネットワークNW3が確立される。
(13)新規ノードNxは、ネットワークNW3を介して、図8に示した(10)において抽出されたノードNi−3のアドレスのように、近隣ノードから傍受した暗号化パケットから抽出されたアドレスをまとめたアドレスリスト130を生成する。アドレスリスト130には、新規ノードNxのアドレスも含まれているものとする。
(14)新規ノードNxは、アドレスリスト130を含むパケットPNを携帯端末MTに送信する。
(15)携帯端末MTは、ネットワークNW2を介して、新規ノードNxからのパケットPNを管理サーバ101に送信する。
(16)管理サーバ101は、携帯端末MTからのパケットPNを受信し、パケットPNに含まれているアドレスリスト130内のノードのアドレスを抽出する。そして、管理サーバ101は、ノードDB120を参照して、抽出されたノードのアドレスと関連付けて記憶されている所属GWのID(または所属GWのアドレス)を特定する。
(17)管理サーバ101は、上記(16)で特定された各所属GW配下のノード数を、暗号鍵DB110から特定する。
(18)管理サーバ101は、上記(17)で特定された各所属GW配下のノード数の中から最大ノード数でないノード数である所属GWを特定する。そして、管理サーバ101は、この特定された所属GWのID(または所属GWのアドレス)を手がかりとして、暗号鍵DB110の中から、ゲートウェイGiのID(または所属GWのアドレス)と関連付けて記憶されている暗号鍵Kiを抽出する。
(19)管理サーバ101は、受信されたパケットPNに含まれている新規ノードNxのアドレスを、上記(18)で選択された所属GWのID(または所属GWのアドレス)に関連づけて、ノードDB120に登録する。これにより、新規ノードNxの所属GWがゲートウェイGiであることが、ノードDB120を参照することで特定可能となる。
(20)管理サーバ101は、ネットワークNW2を介して、上記(18)で選択された暗号鍵Ki(選択鍵Ks)を携帯端末MTに送信する。送信のタイミングは、上記(19)の前でも後でもよい。(19)の前に送信する場合は、(19)のノードDB120の更新を待たずして、新規ノードNxの設定処理を実行できるため、設定処理の高速化を図ることができる。
(21)管理サーバ101は、暗号鍵DB110において、選択鍵Ksに関連付けられているノード数をインクリメント(+1)する。
(22)携帯端末MTは、ネットワークNW3を介して、管理サーバ101からの選択鍵Ksを新規ノードNxに送信する。
(23)新規ノードNxは、携帯端末MTからの選択鍵Ksを、パケットを暗号化するための鍵に設定する。これにより、新規ノードNxは、選択鍵Ksで暗号化パケットを送信したり、選択鍵Ksで暗号化された暗号化パケットを受信した場合に選択鍵Ksで復号することができる。
(24)このあと、新規ノードNxは復号確認をおこなってもよい。具体的には、新規ノードNxは、図8の(9)において、近隣ノードからの暗号化SPi3を傍受して保持している。
したがって、新規ノードNxは、上記(23)で受信した選択鍵Ksで、暗号化パケットSPi3の復号を試みる。復号が成功した場合は、そのまま新規ノードNxは選択鍵Ksを使用することができる。一方、復号が失敗した場合は、再度(10)〜(23)を実行することとなる。この場合、上記(21)でインクリメントされたノード数は元に戻される。また、上記(21)は、管理サーバ101が(24)の復号確認の通知を新規ノードNxから受信したあとに実行することとしてもよい。
このように、新規ノードNxが、セキュア通信のための暗号鍵Kiが未設定でも受信できる近隣ノードのアドレス群を手掛かりに、携帯端末MTを介して、管理サーバ101に鍵要求することで、設定すべき暗号鍵Kiを取得することができる。
すなわち、既設定のノードは常時、計測データを暗号化パケットとしてゲートウェイGiを宛先として送信しているため、新規ノードNxの設置時において早期に上記(9)〜(24)の処理を実行することが可能となる。したがって、作業員OPは、ブロードキャストパケット(暗号化パケットSPi)で設定作業をおこなう場合にくらべて、設定作業を円滑におこなうことができる。
なお、以下の説明において、「ノードN」とは、ネットワークシステム100のアドホックネットワークA1〜AnのいずれかのアドホックネットワークAi内でマルチホップ通信によりパケットを送受信するノード(新規ノードNx含む。)を示す。また、「ノード等」とは、ネットワークシステム100のゲートウェイG1〜GnおよびノードNを示す。
(ノードNの機能的構成例)
図10は、ノードの機能的構成例を示すブロック図である。図10において、ノードNは、パケット受信部1001と、検知部1002と、パケット送信部1003と、鍵受信部1004と、設定部1005と、抽出部1006と、生成部1007と、復号部1008と、出力部1009と、取得部1010と、暗号化処理部1011と、を含む構成である。
各機能部(パケット受信部1001〜暗号化処理部1011)は、具体的には、たとえば、図4に示したRAM402、フラッシュメモリ403などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU401に実行させることにより、または、I/F404により、その機能を実現する。また、各機能部(パケット受信部1001〜暗号化処理部1011)の処理結果は、特に指定する場合を除いて、RAM402、フラッシュメモリ403などの記憶装置に記憶される。
パケット受信部1001は、アドホックネットワークAi内からの暗号化パケットを受信する。暗号化パケットは、ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを用いて暗号化されたパケットである。たとえば、暗号化パケットは、図1に示したような近隣ノードN1a,N2b,N3cからの暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cであったり、ゲートウェイG1〜G3からブロードキャストされた暗号化パケットSP1〜SP3である。以降、近隣ノードからの暗号化パケットを、「暗号化パケットSPiy」と称す。ここで、暗号化パケットSPiyのデータ構造について説明する。
図11は、暗号化パケットSPiyのデータ構造の一例を示す説明図である。図11において、暗号化パケットSPiyは、ヘッダ部1110とペイロード部1120とを含む構成である。ヘッダ部1110には、宛先アドレス、差出アドレス、ホップ数が記述されている。ペイロード部1120には、暗号化されたデータ本体が記述されている(図11中ハッチ部分)。
ここで、宛先アドレスは、送信先のアドレスである。差出アドレスは、送信元のアドレスである。また、ヘッダ部1110にはゲートウェイGiのアドレスが記述されている。図11では、暗号化パケットSPiyを暗号化パケットSP3c(図1参照)としているため、宛先アドレスは、ゲートウェイGiのアドレス『xx:xx:xx:xx:90:12』であり、差出アドレスは、ノードN3cのアドレス『cc:cc:cc:cc:cc:cc』である。
なお、暗号化パケットSPiyが暗号化パケットSPi(ゲートウェイGiからのブロードキャストパケット)の場合、宛先アドレスは、ブロードキャスト用のMACアドレス『00:00:00:00:00:00』となる。また、ここでは宛先アドレスおよび差出アドレスの一例として、MACアドレスを用いて説明したが、IPアドレスなどのアドレスを用いることにしてもよい。
ホップ数は、マルチホップの上限回数であり、マルチホップされる都度、デクリメントされる。図10では、『10』となっているため、10回マルチホップされると、その次はマルチホップされない。
また、ノードNが暗号鍵Ki未設定の新規ノードNxである場合、パケット受信部1001は、近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを受信(傍受)する。また、パケット受信部1001は、ノードNに暗号鍵Kiが設定されている場合であっても、転送先でない場合は、通信圏内であれば暗号化パケットSPiyを傍受する。
この場合、傍受したノードNのルーティングテーブルでは、暗号化パケットSPiyの転送元が登録されていないため、傍受した暗号化パケットSPiyは、傍受したノードNで破棄されることとなる。なお、暗号鍵の設定処理が完了するまでは傍受したパケットを破棄せずに保持しておくこととしてもよい。
検知部1002は、管理サーバ101と通信可能な携帯端末MTとの接続を検知する。具体的には、たとえば、作業員OPがUSBケーブルを用いて携帯端末MTと新規ノードNとを接続した結果、検知部1002が、USBケーブルを介した携帯端末MTとの接続を検知する。
抽出部1006は、受信された暗号化パケットSPiyから近隣ノードのアドレスを抽出する。すなわち、具体的には、たとえば、新規ノードNxの場合は、抽出部1006は、図11に示した暗号化パケットSPiyのヘッダ部1110の差出アドレスを抽出する。図11の例では、抽出部1006は、ノードN3cのアドレス『cc:cc:cc:cc:cc:cc』を抽出する。
生成部1007は、パケットPNを生成する。具体的には、たとえば、生成部1007は、抽出部1006によって抽出された近隣ノードのアドレス(暗号化パケットSPiyの差出アドレス)および新規ノード(自ノード)Nxのアドレスを並べたアドレスリスト130を生成する。そして、生成部1007は、生成されたアドレスリスト130を含むパケットPNを生成する。なお、新規ノードNxのアドレスはパケットPNの差出アドレスとして記述されるため、アドレスリスト130に含めなくてもよい。
パケット送信部1003は、携帯端末MTとの接続が検知された場合、携帯端末MTを介して、パケットPNを管理サーバ101に送信する。具体的には、たとえば、パケット送信部1003が、USBケーブルなどのネットワークNW3を介して、パケットPNを携帯端末MTに送信する。この結果、携帯端末MTが、ネットワークNW2を介して、新規ノードNxからのパケットPNを管理サーバ101に送信する。また、パケット送信部1003は、選択鍵Ksが設定されたあとは、選択鍵Ksで暗号化された暗号化パケットを宛先(たとえば、所属GW)に送信する。
鍵受信部1004は、携帯端末MTを介して、選択鍵Ksを管理サーバ101から受信する。選択鍵Ksは、たとえば、パケットを暗号化するとともに、選択鍵Ksを用いて暗号化された暗号化パケットを復号することができる共通鍵である。
設定部1005は、受信された選択鍵Ksを、アドホックネットワークAi内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する。具体的には、たとえば、設定部1005は、特定の記憶領域に選択鍵Ksを書き込む。特定の記憶領域のアドレスは、パケットを暗号化する際、または暗号化パケットを復号する際に指定されるアドレスである。これにより、以降においてノードNが送信対象となるパケットを暗号化、および暗号化パケットを復号することが可能となり、アドホックネットワークAi内のノード間でセキュア通信をおこなうことができる。
復号部1008は、設定処理中において、設定部1005によって設定された暗号鍵Kiで、パケット受信部1001によって受信された暗号化パケットSPiyの復号を試みる。すなわち、復号部1008は、抽出部1006によって近隣ノードのアドレスの抽出対象となった暗号化パケット(SP3c)の復号を試みる。また、復号部1008は、選択鍵Ksが設定された後、設定部1005によって設定された選択鍵Ksで、パケット受信部1001によって受信される暗号化パケットSPiyを復号する。
また、復号の成否は、暗号化パケットSPiyを復号した復号後のパケットのフォーマットに基づいて判断することができる。具体的には、たとえば、暗号化パケットSPiyを復号した復号後のパケットが、予め規定されたフォーマットのデータの場合、復号部1008は、暗号化パケットSPiyの復号が成功したと判断する。
出力部1009は、復号部1008による復号結果を出力する。具体的には、たとえば、出力部1009は、差出アドレスの抽出対象となった暗号化パケット(SP3c)の復号が成功した場合、成功した旨をディスプレイに表示したり、音声により報知する。また、出力部1009は、差出アドレスの抽出対象となった暗号化パケット(SP3c)の復号が失敗した場合、失敗した旨をディスプレイに表示したり、音声により報知する。
取得部1010は、計測対象で測定された測定データを取得する。たとえば、ノードNが電力計に内蔵または接続されている場合は、電力量を取得することとなる。暗号化処理部1011は、取得部1010によって取得されたデータを、選択鍵Ksで暗号化する。これにより、パケット送信部1003は、暗号化パケットSPiyを所属GWに送信することができる。
(管理サーバ101の機能的構成)
図12は、管理サーバ101の機能的構成例を示すブロック図である。図12において、管理サーバ101は、受信部1201と、特定部1202と、更新部1203と、選択部1204と、送信部1205と、を含む構成である。各機能部(受信部1201〜送信部1205)は、具体的には、たとえば、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F308により、その機能を実現する。また、各機能部(受信部1201〜送信部1205)の処理結果は、たとえば、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶される。
受信部1201は、携帯端末MTを介して、暗号化パケットSPiをノードNから受信する。具体的には、たとえば、受信部1201が、ネットワークNW2を介して、ノードNからの暗号化パケット群SPを携帯端末MTから受信する。
特定部1202は、受信部1201によって受信されたパケットPNから、パケットPNに含まれている近隣ノードのアドレスを抽出する。そして、特定部1202は、抽出された近隣ノードのアドレスに関連づけて記憶されている所属GWのIDを、ノードDB120から特定する。たとえば、パケットPNのペイロード部1120にノードN1aのアドレス『aa:aa:aa:aa:aa:aa』が含まれている場合、所属GWのID:G1が特定される。
また、パケットPNのペイロード部1120にノードN2bのアドレス『bb:bb:bb:bb:bb:bb』が含まれている場合、所属GWのID:G2が特定される。また、パケットPNのペイロード部1120にノードN3cのアドレス『cc:cc:cc:cc:cc:cc』が含まれている場合、所属GWのID:G3が特定される。
また、特定部1202は、特定された所属GWのIDに関連付けられているノード数を、暗号鍵DB110から特定する。具体的には、たとえば、所属GWのIDとしてG1〜G3が特定された場合、特定部1202は、所属GW:G1のノード数:10、所属GW:G2のノード数:5、所属GW:G3のノード数:3を特定する。
更新部1203は、受信部1201によって受信されたパケットPNから、パケットPNに含まれている新規ノードNxのアドレスを抽出する。そして、後述する選択部1204で選択された暗号鍵Kiに関連付けられているGWのIDを、抽出した新規ノードNxのアドレスに関連付けてノードDB120に登録する。これにより、ノードDB120が更新される。ここで、更新の具体例について説明する。
図13は、ノードDB120の更新の具体例を示す説明図である。具体的には、たとえば、新規ノードがノードNxの場合、更新部1203は、ノードNxのアドレス『xx:xx:xx:xx:xx:xx』を、特定部1202によって特定された所属GWのID:G3に関連づけて、レコードを追加登録する。これにより、ノードDB120が更新されることとなる。
また、図12に戻り、選択部1204は、暗号鍵DB110の中から、特定した所属GWのうち、ノード数が最大ではない所属GW固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとして選択する。上述した例では、ノード数「10」が最大であるため、所属GW:G2,G3のうちいずれかに固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとして選択する。選択部1204は、選択対象となった暗号鍵Kiを暗号鍵DB110から抽出する。
この場合、特定されたノード数のうち最小ノード数の所属GW固有の暗号鍵Kiを選択するのが好ましい。ここでは、3個、すなわちゲートウェイG3が選択されたこととする。そして、選択部1204は、ゲートウェイG3に関連付けられている暗号鍵K3を選択鍵Ksとして選択して、暗号鍵DB110から抽出する。
なお、選択部1204は、特定部1202によって特定されたノード数がいずれも同数である場合は、ランダムに選択してもよい。同様に、選択部1204は、特定部1202によって特定されたノード数のうち、最大ノード数以外の残余のノード数がいずれも同数である場合も、ランダムに選択してもよい。
送信部1205は、携帯端末MTを介して、選択鍵Ksを、受信されたパケットに含まれている新規ノードNxのアドレス宛に送信する。具体的には、たとえば、送信部1205は、ネットワークNW2を介して、選択鍵Ksを携帯端末MTに送信する。この結果、携帯端末MTが、ネットワークNW3を介して、管理サーバ101からの選択鍵Ksを新規ノードNxに送信する。
なお、上述した説明では、管理サーバ101がパケットPNを受信した時点において、暗号鍵DB110にゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiが登録済みの場合を想定したが、これに限らない。たとえば、管理サーバ101が、パケットPNを受信したあとゲートウェイGiに問い合わせることで、選択部1204によって選択されたゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを取得することにしてもよい。これにより、ネットワークシステム100内のすべてのゲートウェイG1〜Gn固有の暗号鍵K1〜Knを管理サーバ101が予め保持しておく必要がなくなる。
(管理サーバ101と携帯端末MTとの間の通信方式)
ここで、管理サーバ101と携帯端末MTとの間の通信方式の一実施例について説明する。まず、携帯端末MTからみた管理サーバ101のサーバ認証について説明する。具体的には、たとえば、まず、携帯端末MTが、予め決められたIPアドレスを用いて管理サーバ101に接続する。
そして、携帯端末MTが、管理サーバ101からSSLサーバ証明書を受信する。受信されたSSLサーバ証明書は、たとえば、管理サーバ101のIPアドレスと関連付けて携帯端末MTのRAM303やフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶される。
図14は、管理サーバ101の認証情報の一例を示す説明図である。図14において、管理サーバ101の認証情報1400は、IPアドレスおよびSSLサーバ証明書を有する。IPアドレスは、管理サーバ101のIPアドレスである。X.509証明書は、管理サーバ101のSSLサーバ証明書(公開鍵証明書)である。
携帯端末MTは、予め自端末MTに組み込まれている公開鍵を用いて、SSLサーバ証明書を復号することでサーバ認証をおこなう。公開鍵は、たとえば、第三者認証機関によって発行されたものである。この公開鍵を用いてSSLサーバ証明書を正しく復号できれば、SSLサーバ証明書が第三者認証機関によって証明された正しい証明書であることがわかり、ひいては管理サーバ101の身元が保証されたことになる。
つぎに、管理サーバ101からみた携帯端末MTのユーザ認証について説明する。ここでは、図15に示すような携帯端末MTの認証情報1500を用いて、携帯端末MTのユーザ認証をおこなう場合を例に挙げて説明する。
図15は、携帯端末MTの認証情報の一例を示す説明図である。図15において、携帯端末MTの認証情報1500は、ユーザIDおよびパスワードを有する。ユーザIDは、携帯端末MTの識別子である。パスワードは、携帯端末MTを使用するユーザを認証するためのものである。
具体的には、たとえば、まず、携帯端末MTが、ユーザIDおよびパスワードのペアを管理サーバ101に送信する。このユーザIDおよびパスワードは、携帯端末MTのフラッシュメモリに予め登録されていてもよく、また、携帯端末MTの入力装置(不図示)を用いたユーザの操作入力により受け付けてもよい。
このあと、管理サーバ101は、携帯端末MTからのユーザIDおよびパスワードのペアを、認証情報1400のユーザIDおよびパスワードのペアと一致判定する。ここで、認証情報1400のユーザIDおよびパスワードと一致すれば、携帯端末MTのユーザの身元が保証されたことになる。
なお、認証後において、携帯端末MTは、たとえば、管理サーバ101のSSLサーバ証明書に含まれる公開鍵を用いてパケットを暗号化して管理サーバ101との通信をおこなう。これにより、管理サーバ101と携帯端末MTとの間でセキュアな通信をおこなうことができる。認証情報1500は、たとえば、管理サーバ101のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶されている。
(ノードNの鍵設定処理手順)
図16は、実施の形態1にかかるノードの鍵設定処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、ノードNは、パケット受信部1001により、近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを受信したか否かを判断する(ステップS1601)。たとえば、新規ノードNxが、近隣ノードN1a,N2b,N3cからの暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3cを受信(傍受)したか否かを判断する。
ここで、暗号化パケットSPiyを受信(傍受)するのを待って(ステップS1601:No)、受信した場合(ステップS1601:Yes)、ノードNは、受信(傍受)した暗号化パケットSPiyから近隣ノードのアドレスを抽出する(ステップS1602)。そして、ノードNは、抽出された近隣ノードのアドレスと自ノードNのアドレスを含むパケットPNを生成する(ステップS1603)。このあと、ノードNは、検知部1002により、管理サーバ101と通信可能な携帯端末MTとの接続を検知したか否かを判断する(ステップS1604)。
ここで、ノードNは、携帯端末MTとの接続が検知されるのを待って(ステップS1604:No)、検知された場合(ステップS1604:Yes)、パケット送信部1003により、携帯端末MTを介して、生成パケットPNを管理サーバ101に送信する(ステップS1605)。
このあと、ノードNは、鍵受信部1004により、携帯端末MTを介して、選択鍵Ksを管理サーバ101から受信したか否かを判断する(ステップS1606)。
ここで、ノードNは、選択鍵Ksを受信するのを待って(ステップS1606:No)、受信した場合(ステップS1606:Yes)、設定部1005により、受信されたゲートウェイGi固有の選択鍵Ksを、暗号化パケットSPiyを暗号化するための鍵に設定する(ステップS1607)。
このあと、ノードNは、復号部1008により、ステップS1601において近隣ノードから送信されてきた暗号化パケットSPiyの復号を試みる(ステップS1608)。復号が失敗した場合(ステップS1608:No)、ノードNは、出力部1009により設定エラーを出力し(ステップS1609)、ステップS1601に戻る。一方、復号が成功した場合(ステップS1608:Yes)、ノードNは、出力部1009により設定完了を出力し(ステップS1610)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、新規ノードNxは、選択鍵Ksを共通鍵とするアドホックネットワークAiにおいてマルチホップ通信が可能となり、アドホックネットワーク間でノード数の平均化を図ることができる。
(管理サーバ101の鍵提供処理手順)
図17は、実施の形態1にかかる管理サーバの鍵提供処理手順の一例を示すフローチャートである。図17のフローチャートにおいて、まず、管理サーバ101は、受信部1201により、携帯端末MTを介して、生成パケットPNをノードNから受信したか否かを判断する(ステップS1701)。
ここで、生成パケットPNを受信するのを待って(ステップS1701:No)、受信した場合(ステップS1701:Yes)、管理サーバ101は、特定部1202により、生成パケットPNの中から近隣ノードのアドレスを抽出する。そして、管理サーバ101は、抽出された近隣ノードのアドレスに関連付けて記憶されている所属GWのIDを、ノードDB120から特定する(ステップS1702)。
つぎに、管理サーバ101は、特定部1202により、ステップS1702で特定された各所属GWのIDに関連付けられているノード数を、暗号鍵DB110から特定する(ステップS1703)。そして、管理サーバ101は、選択部1204により、ステップS1703で特定された所属GWごとのノード数に基づいて、最大ノード数以外のノード数となるいずれかの所属GW固有の暗号鍵Kiを、選択鍵Ksとして選択する(ステップS1704)。
このあと、管理サーバ101は、更新部1203により、生成パケットPNから送信元のノードNのアドレスを抽出し、選択鍵Ksに関連付けられている所属GWのIDと関連付けて、ノードDB120に登録する(ステップS1705)。これにより、ノードNの登録後に、ノードNが新規ノードの近隣ノードになった場合でも、新規ノードNxの所属GWを特定することができる。
また、管理サーバ101は、送信部1205により、携帯端末MTを介して、選択鍵KsをノードNに送信する(ステップS1706)。このあと、管理サーバ101は、暗号鍵DB110において、選択鍵Ksとなった暗号鍵Kiに関連付けられているノード数をインクリメント(+1)して(ステップS1707)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、管理サーバ101は、新規ノードNxに、選択鍵Ksを共通鍵とするアドホックネットワークAiにおいてマルチホップ通信をさせることが可能となり、アドホックネットワーク間でノード数の平均化を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、アドホックネットワークAi内のノードNは、携帯端末MTを介して、近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを管理サーバ101に送信することができる。この結果、ノードNは、携帯端末MTを介して、選択鍵Ksを管理サーバ101から受信して設定することができる。
このように、ノードNが、セキュア通信のための暗号鍵Kiが未設定でも受信できる近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを手掛かりに、携帯端末MTを介して、管理サーバ101に鍵要求することで、選択鍵Ksを取得することができる。これにより、ノードNの初期導入時などにおいて、作業員OPが地理的に絞り込まれた候補となるゲートウェイとノードNとの通信状況をしらみつぶしに確認するなどの作業が不要となり、ノードNに対する暗号鍵Kiの設定作業の効率化を図ることができる。また、確認作業のために候補となる各ゲートウェイの暗号鍵を携帯端末MTなどに記録しておく必要がないため、持ち運びの際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
また、本実施の形態1によれば、ノードNは、近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを受信(傍受)した場合、ノード数が最大でないアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiが、設定されることとなる。したがって、複数のアドホックネットワークのうちノード数が少ないアドホックネットワークAiのノード数を増加させることができ、複数のアドホックネットワーク間のノード数の平均化を図ることができる。
このようにノード数の平均化を図ることで、複数のアドホックネットワーク間での通信負荷のばらつきの低減化を図り、また、ゲートウェイに障害が発生したときのリスク分散をおこなうことができる。したがって、複数のアドホックネットワーク全体での通信の安定性の向上を図ることができる。
<実施の形態2>
つぎに、実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、各近隣ノードのアドレスに関連付けられている所属GWをそれぞれ特定し、特定した各所属GWに関連付けられているノード数により、選択鍵Ksを選択した。これに対し、実施の形態2では、さらに、各所属GW配下の隣接ノードのアドレス数を考慮する。所属GW配下の隣接ノードのアドレス数が多いアドホックネットワークAiに所属させた場合、マルチホップ通信相手が多くなる。したがって、新規ノードは安定性の高いアドホックネットワークAiで通信をおこなうことができる。
また、所属GW配下の隣接ノードのアドレス数が少ないアドホックネットワークAiに所属させた場合、導入先のアドホックネットワークAiの通信経路を増強することができる。これにより、通信経路が少ないアドホックネットワークAiでの通信の安定性の向上を図ることができる。以下、所属GW配下の隣接ノードのアドレス数を考慮した場合について、詳細に説明する。
(ネットワークシステムでのノード数平均化例)
図18は、実施の形態2にかかるネットワークシステムでのノード数平均化例を示す説明図である。なお、図1に示した構成と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図18において、ノードN1eはアドホックネットワークA1内のノードであり、ゲートウェイG1固有の暗号鍵K1を有する。また、ノードN2fはアドホックネットワークA2内のノードであり、ゲートウェイG2固有の暗号鍵K2を有する。暗号化パケットSP1e,SP2fは、ノードN1e,N2fからそれぞれマルチホップ通信で送信されるパケットである。また、アドホックネットワークA3のノード数を「5」とする。以下、ネットワークNW2,NW3経由での暗号鍵設定処理手順について説明する。
(1)まず、新規ノードNxは、暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3c,SP1e,SP2fを傍受する。暗号化パケットSP4dは通信圏外であるため、傍受できない。
(2)新規ノードNxは、傍受した暗号化パケットSP1a,SP2b,SP3c,SP1e,SP2fから傍受元のノードN1a,N2b,N3c,N1e,N2fのアドレスを抽出し、アドレスリスト130を生成する。
(3)新規ノードNxは、上記(2)で生成されたアドレスリスト130を含むパケットPNを携帯端末MT経由で管理サーバ101に送信する。なお、パケットPNには、新規ノードNxのアドレスも含ませる。
(4)管理サーバ101は、新規ノードNxからパケットPNを受信すると、パケットPNを解析して、パケットPNに含まれている傍受元のノードN1a,N2b,N3c,N1e,N2fのアドレスと新規ノードNxのアドレスを抽出する。そして、管理サーバ101は、抽出された傍受元のノードN1a,N2b,N3c,N1e,N2fのアドレスに関連付けされているゲートウェイのアドレスを、ノードDB120から特定する。
(5)また、管理サーバ101は、特定された所属GWごとに、パケットPNから抽出された傍受元のノードのアドレス数を計数する。たとえば、所属GW:G1については、傍受元のノードN1a,N1eのアドレスで特定されたため、計数されたアドレス数(以下、「カウント数」)は、「2」である。また、所属GW:G2については、傍受元のノードN2b,N2fのアドレスで特定されたため、計数されたアドレス数(カウント数)は、「2」である。また、所属GW:G3については、傍受元のノードN3cのアドレスで特定されたため、カウント数は、「1」である。
(6)管理サーバ101は、(4)で特定されたゲートウェイG1〜G3に関連付けられている暗号鍵K1〜K3の中から、新規ノードNxに設定させる暗号鍵(選択鍵)を選択する。具体的には、ゲートウェイG1〜G3が所属するアドホックネットワークA1〜A3のノード数と(5)で得られたカウント数とにより、選択鍵Ksを決定する。具体的には、ノード数が最大ではない所属ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵として選択するが、最大ノード数以外のノード数が同数の場合、カウント数の大きさで選択する。
たとえば、(4)で特定された所属ゲートウェイG1〜G3のうち最大ノード数の所属ゲートウェイG1以外の所属ゲートウェイG2,G3のノード数は同数(5個)である。所属ゲートウェイG2のカウント数は「2」、所属ゲートウェイG3のカウント数は「1」である。そのため、管理サーバ101は、カウント数の大きい所属ゲートウェイG2固有の暗号鍵K2を選択鍵Ksとして選択し、暗号鍵DB110から抽出する。
(7)管理サーバ101は、ノードDB120に新規ノードNxの所属ゲートウェイG3のアドレスを登録する。これにより、あらたな新規ノード導入に際して、新規ノードNxのアドレスからゲートウェイG2のアドレス、暗号鍵K2およびノード数を特定することができる。
(8)管理サーバ101は、選択鍵K2を、携帯端末MTを介して新規ノードNxに送信する。
(9)管理サーバ101は、暗号鍵K2に関連付けられているノード数を「5」から「6」に更新する。
(10)新規ノードNxは、管理サーバ101からの選択鍵K2を受信して、パケットを暗号化、または、暗号化パケットを復号するための鍵に設定する。
このように、実施の形態2では、実施の形態1にさらにカウント数を考慮することで、アドホックネットワークA1〜A4のノード数の平均化を図りつつ、近隣ノード数の多いアドホックネットワークAiに優先的に新規ノードNxを導入することができる。
図19は、実施の形態2にかかる新規ノードNxの導入時におけるネットワークシステム100の動作例(後半)を示すシーケンス図である。図19のシーケンスは、たとえば、作業員OPが現地に出向いたあとに行われる動作例である。なお、前半のシーケンスは図8と同一であるため省略する。
(11)携帯端末MTは、携帯電話網やインターネットなどのネットワークNW2を介して管理サーバ101に接続する。この際、携帯端末MTは、たとえば、SSLを用いて、管理サーバ101とセキュアな通信をおこなう。なお、管理サーバ101と携帯端末MTとの間でセキュア通信を実現するための通信方式については、図14および図15と同一である。
(12)携帯端末MTは、有線または無線のネットワークNW3を介して新規ノードNxに接続する。具体的には、たとえば、作業員OPが、USBケーブルを用いて、携帯端末MTと新規ノードNxとを接続することで、携帯端末MTと新規ノードNxとの間にネットワークNW3が確立される。
(13)新規ノードNxは、ネットワークNW3を介して、図8に示した(10)において抽出されたノードNi−3のアドレスのように、近隣ノードから傍受した暗号化パケットから抽出されたアドレスをまとめたアドレスリスト130を生成する。アドレスリスト130には、新規ノードNxのアドレスも含まれているものとする。
(14)新規ノードNxは、アドレスリスト130を含むパケットPNを携帯端末MTに送信する。
(15)携帯端末MTは、ネットワークNW2を介して、新規ノードNxからのパケットPNを管理サーバ101に送信する。
(16)管理サーバ101は、携帯端末MTからのパケットPNを受信し、パケットPNに含まれているアドレスリスト130内のノードNのアドレスを抽出する。そして、管理サーバ101は、ノードDB120を参照して、抽出されたノードのアドレスと関連付けて記憶されている所属GWのID(または所属GWのアドレス)を特定する。
(17)管理サーバ101は、上記(16)で特定された所属GWごとにパケットPNに含まれている近隣ノードのアドレス数(カウント数)を計数する。
(18)管理サーバ101は、上記(16)で特定された各所属GW配下のノード数を、暗号鍵DB110から特定する。
(19)管理サーバ101は、上記(18)で特定された各所属GW配下のノード数の中から最大ノード数でないノード数である所属GWを特定する。管理サーバ101は、特定された所属GWのカウント数のうち最大カウント数の所属GWのID(または所属GWのアドレス)を特定する。そして、管理サーバ101は、最大カウント数の所属GWのIDを手がかりとして、暗号鍵DB110の中から、最大カウント数の所属GWのID(または所属GWのアドレス)と関連付けて記憶されている暗号鍵Kiを抽出する。
(20)管理サーバ101は、受信されたパケットPNに含まれている新規ノードNxのアドレスを、上記(19)で選択された所属GWのID(または所属GWのアドレス)に関連づけて、ノードDB120に登録する。これにより、新規ノードNxの所属GWがゲートウェイGiであることが、ノードDB120を参照することで特定可能となる。
(21)管理サーバ101は、ネットワークNW2を介して、上記(19)で選択された暗号鍵Ki(選択鍵Ks)を携帯端末MTに送信する。送信のタイミングは、上記(20)の前でも後でもよい。(20)の前に送信する場合は、(20)のノードDB120の更新を待たずして、新規ノードNxの設定処理を実行できるため、設定処理の高速化を図ることができる。
(22)管理サーバ101は、暗号鍵DB110において、選択鍵Ksに関連付けられているノード数をインクリメント(+1)する。
(23)携帯端末MTは、ネットワークNW3を介して、管理サーバ101からの選択鍵Ksを新規ノードNxに送信する。
(24)新規ノードNxは、携帯端末MTからの選択鍵Ksを、パケットを暗号化するための鍵に設定する。これにより、新規ノードNxは、選択鍵Ksで暗号化パケットを送信したり、選択鍵Ksで暗号化された暗号化パケットを受信した場合に選択鍵Ksで復号することができる。
(25)このあと、新規ノードNxは復号確認をおこなってもよい。具体的には、新規ノードNxは、図8の(9)において、近隣ノードからの暗号化SPi3を傍受して保持している。
したがって、新規ノードNxは、上記(24)で受信した選択鍵Ksで、暗号化パケットSPi3の復号を試みる。復号が成功した場合は、そのまま新規ノードNxは選択鍵Ksを使用することができる。一方、復号が失敗した場合は、再度(10)〜(24)を実行することとなる。この場合、上記(22)でインクリメントされたノード数は元に戻される。また、上記(22)は、管理サーバ101が(25)の復号確認の通知を新規ノードNxから受信したあとに実行することとしてもよい。
このように、新規ノードNxが、セキュア通信のための暗号鍵Kiが未設定でも受信できる近隣ノードのアドレス群を手掛かりに、携帯端末MTを介して、管理サーバ101に鍵要求することで、設定すべき暗号鍵Kiを取得することができる。
すなわち、既設定のノードは常時、計測データを暗号化パケットとしてゲートウェイGiを宛先として送信しているため、新規ノードNxの設置時において早期に上記(9)〜(25)の処理を実行することが可能となる。したがって、作業員OPは、ブロードキャストパケット(暗号化パケットSPi)で設定作業をおこなう場合にくらべて、設定作業を円滑におこなうことができる。
このように、実施の形態2では、実施の形態1にさらにカウント数を考慮することで、アドホックネットワークA1〜A4のノード数の平均化を図りつつ、近隣ノード数の多いアドホックネットワークAiに優先的に新規ノードNxを導入することができる。
(管理サーバ101の鍵提供処理手順)
図20は、実施の形態2にかかる管理サーバ101の鍵提供処理手順の一例を示すフローチャートである。ノードNの鍵設定処理手順については、実施の形態1(図16)と同様なので省略する。図20のフローチャートにおいて、まず、管理サーバ101は、受信部1201により、携帯端末MTを介して、生成パケットPNをノードNから受信したか否かを判断する(ステップS2001)。
ここで、生成パケットPNを受信するのを待って(ステップS2001:No)、受信した場合(ステップS2001:Yes)、管理サーバ101は、特定部1202により、生成パケットPNの中から近隣ノードのアドレスを抽出する。そして、管理サーバ101は、抽出された近隣ノードのアドレスに関連付けて記憶されている所属GWのIDを、ノードDB120から特定する(ステップS2002)。
つぎに、管理サーバ101は、特定部1202により、ステップS2002で特定された各所属GWのIDに関連付けられているノード数を、暗号鍵DB110から特定する(ステップS2003)。また、管理サーバ101は、特定部1202により、ステップS2003で特定された所属GWごとのカウント数を特定する(ステップS2004)。
そして、管理サーバ101は、選択部1204により、ステップS2003で特定された所属GWごとのノード数およびステップS2004で特定された所属GWごとのカウント数に基づいて、最大ノード数以外のノード数となるいずれかの所属GW固有の暗号鍵Kiを、選択鍵Ksとして選択する(ステップS2005)。
ここで、選択部1204による詳細な選択処理について説明する。ステップS2003で特定された所属GWごとのノード数がいずれも同数である場合は、カウント数で選択する。同様に、選択部1204は、ステップS2003で特定された所属GWごとのノード数のうち、最大ノード数以外の残余のノード数がいずれも同数である場合も、カウント数で選択する。
ステップS2003で特定された所属GWごとのノード数がいずれも同数である場合は、選択部1204は、最大カウント数の所属ゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとしてもよい。ここで、アドホックネットワークA1〜A3のノード数がそれぞれ10個である場合、同一ノード数となる。したがって、選択部1204は、最大カウント数(2回)であるアドホックネットワークA1,A2のゲートウェイG1,G2固有の暗号鍵K1,K2のうちいずれか一方を選択鍵Ksとして抽出する。
外乱によって無線通信の状態が変化しやすいアドホックネットワークAiでは、カウント数の大きさは、アドホックネットワーク内のマルチホップ通信の通信相手となる近隣ノードの多さに比例する。したがって、カウント数が最大のアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNxは、最も安定性の高いアドホックネットワークAiで通信をおこなうことができる。
一方、これとは逆に、カウント数の少ないアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることとしてもよい。たとえば、上述の例では、選択部1204は、最小カウント数(1回)であるアドホックネットワークA3のゲートウェイG3固有の暗号鍵K3を選択鍵Ksとして抽出する。
外乱によって無線通信の状態が変化しやすいアドホックネットワークAiでは、カウント数の大きさは、アドホックネットワーク内のマルチホップ通信の通信経路の多さに比例する。したがって、カウント数が最小のアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNx導入の際、導入先のアドホックネットワークAiの通信経路を増強することができる。これにより、通信経路が少ないアドホックネットワークAiでの通信の安定性の向上を図ることができる。
また、図18に示したように、アドホックネットワークA2,A3のノード数が、アドホックネットワークA1のノード数「10個」よりも少ないが同数(それぞれ5個)である場合、選択部1204は、最大カウント数(2回)であるアドホックネットワークA2のゲートウェイG2固有の暗号鍵K2を選択鍵Ksとして抽出する。
外乱によって無線通信の状態が変化しやすいアドホックネットワークAiでは、カウント数の大きさは、アドホックネットワーク内のマルチホップ通信の通信相手となる近隣ノードの多さに比例する。したがって、カウント数が最大のアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNxは、最も安定性の高いアドホックネットワークAiで通信をおこなうことができる。
一方、これとは逆に、カウント数の少ないアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることとしてもよい。たとえば、上述の例では、選択部1204は、最小カウント数(1回)であるアドホックネットワークA3のゲートウェイG3固有の暗号鍵K3を選択鍵Ksとして抽出する。
外乱によって無線通信の状態が変化しやすいアドホックネットワークAiでは、カウント数の大きさは、アドホックネットワーク内のマルチホップ通信の通信経路の多さに比例する。したがって、カウント数が最小のアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNx導入の際、導入先のアドホックネットワークAiの通信経路を増強することができる。これにより、通信経路が少ないアドホックネットワークAiでの通信の安定性の向上を図ることができる。
なお、上述したノード数が同数の場合の選択方法は、ノード数が同数に限らず、ノード数に差があっても、その差があらかじめ設定しておいた許容範囲内であれば適用可能である。
このあと、管理サーバ101は、更新部1203により、生成パケットPNから送信元のノードNのアドレスを抽出し、選択鍵Ksに関連付けられている所属GWのIDと関連付けて、ノードDB120に登録する(ステップS2006)。これにより、ノードNの登録後に、ノードNが新規ノードの近隣ノードになった場合でも、新規ノードの所属GWを特定することができる。
また、管理サーバ101は、送信部1205により、携帯端末MTを介して、選択鍵KsをノードNに送信する(ステップS2007)。このあと、管理サーバ101は、暗号鍵DB110において、選択鍵Ksとなった暗号鍵Kiに関連付けられているノード数をインクリメント(+1)して(ステップS2008)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、管理サーバ101は、新規ノードNxに、選択鍵Ksを共通鍵とするアドホックネットワークAiにおいてマルチホップ通信をさせることが可能となり、アドホックネットワーク間でノード数の平均化を図ることができる。
また、カウント数の大きさを考慮することで、アドホックネットワークA1〜A4のノード数の平均化を図りつつ、近隣ノード数の多いアドホックネットワークAiに優先的に導入された新規ノードNxのマルチホップ通信の安定性の向上を図ることができる。
また、カウント数の少なさを考慮することで、アドホックネットワークA1〜A4のノード数の平均化を図りつつ、新規ノードNxが優先的に導入された近隣ノード数の少ないアドホックネットワークAiの通信経路の増強を図ることができる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、アドホックネットワークAi内のノードNは、携帯端末MTを介して、近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを管理サーバ101に送信することができる。この結果、ノードNは、携帯端末MTを介して、選択鍵Ksを管理サーバ101から受信して設定することができる。
このように、ノードNが、セキュア通信のための暗号鍵Kiが未設定でも受信できる近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを手掛かりに、携帯端末MTを介して、管理サーバ101に鍵要求することで、選択鍵Ksを取得することができる。これにより、ノードNの初期導入時などにおいて、作業員OPが地理的に絞り込まれた候補となるゲートウェイとノードNとの通信状況をしらみつぶしに確認するなどの作業が不要となり、ノードNに対する暗号鍵Kiの設定作業の効率化を図ることができる。また、確認作業のために候補となる各ゲートウェイの暗号鍵Kiを携帯端末MTなどに記録しておく必要がないため、持ち運びの際の情報漏洩のリスクを低減させることができる。
また、実施の形態2によれば、ノードNは、近隣ノードからの暗号化パケットSPiyを受信(傍受)した場合、ノード数が最大でないアドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiが、設定されることとなる。したがって、複数のアドホックネットワークのうちノード数が少ないアドホックネットワークAiのノード数を増加させることができ、複数のアドホックネットワーク間のノード数の平均化を図ることができる。
このようにノード数の平均化を図ることで、複数のアドホックネットワーク間での通信負荷のばらつきの低減化を図り、また、ゲートウェイに障害が発生したときのリスク分散をおこなうことができる。したがって、複数のアドホックネットワーク全体での通信の安定性の向上を図ることができる。
さらに、実施の形態2によれば、選択鍵Ksの選択基準としてノード数のほかに、所属GWごとの近隣ノードのアドレスのカウント数を利用することができる。外乱によって無線通信の状態が変化しやすいアドホックネットワークAiでは、カウント数の大きさは、アドホックネットワーク内のマルチホップ通信の通信経路の多さに比例する。
したがって、ノード数が少なく(好ましくは最小)、かつ、カウント数が大きい(好ましくは最大の)アドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、ノード数の平均化を図りつつ、新規ノードNxは、最も安定性の高いアドホックネットワークAiで通信をおこなうことができる。
一方、ノード数が少なく(好ましくは最小)、かつ、カウント数が小さい(好ましくは最小の)アドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNx導入の際、導入先のアドホックネットワークAiの通信経路を増強することができる。これにより、ノード数の平均化を図りつつ、通信経路が少ないアドホックネットワークAiでの通信の安定性の向上を図ることができる。
以上のことから、実施の形態2にかかる鍵設定方法、ノード、サーバおよびネットワークシステムによれば、アドホックネットワーク内のノードに対する暗号鍵の設定作業にかかる作業員の作業負担の軽減化および作業時間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。また、複数のアドホックネットワーク間のノードの平均化を図ることにより通信の安定化を図ることができるという効果を奏する。
なお、上述した実施の形態2では、選択基準として所属ゲートウェイ配下のノード数を利用したり、所属ゲートウェイ配下のノード数および所属ゲートウェイ配下のノードのアドレス数(カウント数)を利用した例について説明したが、ノード数を利用せずにカウント数のみを利用することとしてもよい。外乱によって無線通信の状態が変化しやすいアドホックネットワークAiでは、カウント数の大きさは、アドホックネットワーク内でマルチホップ通信可能な近隣ノードの多さに比例する。
したがって、カウント数が大きい(好ましくは最大の)アドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNxは、最も安定性の高いアドホックネットワークAiで通信をおこなうことができる。
これとは逆に、カウント数が小さい(好ましくは最小の)アドホックネットワークAiのゲートウェイGi固有の暗号鍵Kiを選択鍵Ksとすることで、新規ノードNx導入の際、導入先のアドホックネットワークAiの通信経路を増強することができる。これにより、通信経路が少ないアドホックネットワークAiでの通信の安定性の向上を図ることができる。
また、カウント数のみ利用する場合であっても、カウント数が同数になった場合には、ノード数の多さを選択基準として利用してもよい。
なお、本実施の形態で説明した鍵設定方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本鍵設定プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群からのパケットを受信可能なノードが実行する鍵設定方法であって、
前記アドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信するパケット受信工程と、
前記パケット受信工程によって前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出する抽出工程と、
前記複数のアドホックネットワークの各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵、ノード数および前記各アドホックネットワーク内の各ノードのアドレスを保持するサーバと通信可能な携帯端末との接続を検知する検知工程と、
前記検知工程によって前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、前記抽出工程によって抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信するパケット送信工程と、
前記パケット送信工程によって送信されたパケットから得られる前記各近隣ノードのアドレスから特定された前記各ゲートウェイが属する前記アドホックネットワーク群のうち、前記ノード数が最大ではないいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信する鍵受信工程と、
前記鍵受信工程によって受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する設定工程と、
を含むことを特徴とする鍵設定方法。
(付記2)複数の前記暗号化パケットを、前記設定工程によって設定された鍵で復号する復号工程と、
前記復号工程による復号結果を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする付記1に記載の鍵設定方法。
(付記3)複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムの中の各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1のデータベースと、前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2のデータベースと、を有し、前記各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバが実行する鍵設定方法であって、
前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2のデータベースから特定する第1の特定工程と、
前記第1の特定工程によって特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1のデータベースから特定する第2の特定工程と、
前記複数のアドホックネットワークのうち、前記第2の特定工程によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択する選択工程と、
前記選択工程によって選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする鍵設定方法。
(付記4)前記選択工程は、
前記ノード数が最小であるアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択することを特徴とする付記3に記載の鍵設定方法。
(付記5)前記第1の特定工程によって特定されたゲートウェイごとに前記近隣ノードのアドレス数を特定する第3の特定工程を含み、
前記選択工程は、
前記第3の特定工程によって前記ゲートウェイごとに特定された近隣ノードのアドレス数に基づいて、前記第2の特定工程によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択することを特徴とする付記3に記載の鍵設定方法。
(付記6)前記ノードのアドレスを、前記選択工程によって選択された鍵に対応するゲートウェイの識別情報に関連付けて、前記第2のデータベースに登録する更新工程を含むことを特徴とする付記3〜5のいずれか一つに記載の鍵設定方法。
(付記7)複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群からのパケットを受信可能なノードであって、
前記アドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段によって前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出する抽出手段と、
前記複数のアドホックネットワークの各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵、ノード数および前記各アドホックネットワーク内の各ノードのアドレスを保持するサーバと通信可能な携帯端末との接続を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、前記抽出手段によって抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信するパケット送信手段と、
前記パケット送信手段によって送信されたパケットから得られる前記各近隣ノードのアドレスから特定された前記各ゲートウェイが属する前記アドホックネットワーク群のうち、前記ノード数が最大ではないいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信する鍵受信手段と、
前記鍵受信手段によって受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する設定手段と、
を備えることを特徴とするノード。
(付記8)複数の前記暗号化パケットを、前記設定手段によって設定された鍵で復号する復号手段と、
前記復号手段による復号結果を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする付記7に記載のノード。
(付記9)複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムの中の各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバであって、
前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1の記憶手段と、
前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2の記憶手段と、
前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2の記憶手段から特定する第1の特定処理と、前記第1の特定処理によって特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1の記憶手段から特定する第2の特定処理と、を実行する特定手段と、
前記複数のアドホックネットワークのうち、前記特定手段によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1の記憶手段における前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
(付記10)前記選択手段は、
前記ノード数が最小であるアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1の記憶手段における前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択することを特徴とする付記9に記載のサーバ。
(付記11)前記特定手段は、
前記第1の特定処理によって特定されたゲートウェイごとに前記近隣ノードのアドレス数を特定する第3の特定処理を実行し、
前記選択手段は、
前記特定手段によって前記ゲートウェイごとに特定された近隣ノードのアドレス数に基づいて、前記第2の特定処理によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1の記憶手段における前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択することを特徴とする付記9に記載のサーバ。
(付記12)前記ノードのアドレスを、前記選択手段によって選択された鍵に対応するゲートウェイの識別情報に関連付けて、前記第2の記憶手段に登録する更新手段を備えることを特徴とする付記9〜11のいずれか一つに記載のサーバ。
(付記13)複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムであって、
前記ネットワークシステムの中の各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバが、
前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1の記憶手段と、
前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2の記憶手段と、
前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2の記憶手段から特定する第1の特定処理と、前記第1の特定処理によって特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1の記憶手段から特定する第2の特定処理と、を実行する特定手段と、
前記複数のアドホックネットワークのうち、前記特定手段によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1の記憶手段における前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する送信手段と、を備え、
前記ノードが、
前記複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信するパケット受信手段と、
前記パケット受信手段によって前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出する抽出手段と、
前記サーバと通信可能な携帯端末との接続を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、前記抽出手段によって抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信するパケット送信手段と、
前記パケット送信手段によって送信された結果、前記送信手段によって送信されてきた選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信する鍵受信手段と、
前記鍵受信手段によって受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する設定手段と、
を備えることを特徴とするネットワークシステム。
100 ネットワークシステム
101 管理サーバ
110 暗号鍵DB
Ks 選択鍵
MT 携帯端末
N ノード
Nx 新規ノード
1001 パケット受信部
1002 検知部
1003 パケット送信部
1004 鍵受信部
1005 設定部
1006 抽出部
1007 生成部
1008 復号部
1009 出力部
1010 取得部
1011 暗号化処理部
1201 受信部
1202 特定部
1203 更新部
1204 選択部
1205 送信部

Claims (9)

  1. 複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群からのパケットを受信可能なノードが実行する鍵設定方法であって、
    前記アドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信するパケット受信工程と、
    前記パケット受信工程によって前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出する抽出工程と、
    前記複数のアドホックネットワークの各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵、ノード数および前記各アドホックネットワーク内の各ノードのアドレスを保持するサーバと通信可能な携帯端末との接続を検知する検知工程と、
    前記検知工程によって前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、前記抽出工程によって抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信するパケット送信工程と、
    前記パケット送信工程によって送信されたパケットから得られる前記各近隣ノードのアドレスから特定された前記各ゲートウェイが属する前記アドホックネットワーク群のうち、前記ノード数が最大ではないいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信する鍵受信工程と、
    前記鍵受信工程によって受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する設定工程と、
    を含むことを特徴とする鍵設定方法。
  2. 複数の前記暗号化パケットを、前記設定工程によって設定された鍵で復号する復号工程と、
    前記復号工程による復号結果を出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の鍵設定方法。
  3. 複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムの中の各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1のデータベースと、前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2のデータベースと、を有し、前記各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバが実行する鍵設定方法であって、
    前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2のデータベースから特定する第1の特定工程と、
    前記第1の特定工程によって特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1のデータベースから特定する第2の特定工程と、
    前記複数のアドホックネットワークのうち、前記第2の特定工程によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とする鍵設定方法。
  4. 前記選択工程は、
    前記ノード数が最小であるアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択することを特徴とする請求項3に記載の鍵設定方法。
  5. 前記第1の特定工程によって特定されたゲートウェイごとに前記近隣ノードのアドレス数を特定する第3の特定工程を含み、
    前記選択工程は、
    前記第3の特定工程によって前記ゲートウェイごとに特定された近隣ノードのアドレス数に基づいて、前記第2の特定工程によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1のデータベースにおける前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択することを特徴とする請求項3に記載の鍵設定方法。
  6. 前記ノードのアドレスを、前記選択工程によって選択された鍵に対応するゲートウェイの識別情報に関連付けて、前記第2のデータベースに登録する更新工程を含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の鍵設定方法。
  7. 複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群からのパケットを受信可能なノードであって、
    前記アドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段によって前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出する抽出手段と、
    前記複数のアドホックネットワークの各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵、ノード数および前記各アドホックネットワーク内の各ノードのアドレスを保持するサーバと通信可能な携帯端末との接続を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、前記抽出手段によって抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信するパケット送信手段と、
    前記パケット送信手段によって送信されたパケットから得られる前記各近隣ノードのアドレスから特定された前記各ゲートウェイが属する前記アドホックネットワーク群のうち、前記ノード数が最大ではないいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信する鍵受信手段と、
    前記鍵受信手段によって受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするノード。
  8. 複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムの中の各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバであって、
    前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1の記憶手段と、
    前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2の記憶手段と、
    前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2の記憶手段から特定する第1の特定処理と、前記第1の特定処理によって特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1の記憶手段から特定する第2の特定処理と、を実行する特定手段と、
    前記複数のアドホックネットワークのうち、前記特定手段によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1の記憶手段における前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ。
  9. 複数のアドホックネットワークで構成されるネットワークシステムであって、
    前記ネットワークシステムの中の各アドホックネットワークの各ゲートウェイと通信可能なサーバが、
    前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイごとにゲートウェイ固有の鍵および配下のノード数を関連付けた第1の記憶手段と、
    前記複数のアドホックネットワーク内のノードごとに所属ゲートウェイの識別情報を関連付けた第2の記憶手段と、
    前記複数のアドホックネットワークのいずれのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵も未設定なノードに接続された携帯端末を介して、前記ノードから前記ノードのアドレスおよび前記ノードの近隣ノードのアドレスを含むパケットを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたパケットに含まれている前記各近隣ノードのアドレスに基づいて、前記各近隣ノードの所属ゲートウェイを、前記第2の記憶手段から特定する第1の特定処理と、前記第1の特定処理によって特定された前記各ゲートウェイが所属するアドホックネットワーク内に存在するノード数を、前記第1の記憶手段から特定する第2の特定処理と、を実行する特定手段と、
    前記複数のアドホックネットワークのうち、前記特定手段によって特定された前記各ゲートウェイのノード数のうち最大でないいずれかのノード数であるいずれかのアドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を、前記第1の記憶手段における前記複数のアドホックネットワーク内の各ゲートウェイ固有の鍵の中から選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記ノードに送信する送信手段と、を備え、
    前記ノードが、
    前記複数のアドホックネットワークのうち通信圏内にあるアドホックネットワーク群の各アドホックネットワーク内の前記ノードの通信圏内にある各近隣ノードから、前記各アドホックネットワーク内のゲートウェイ固有の鍵を用いて暗号化された暗号化パケットを受信するパケット受信手段と、
    前記パケット受信手段によって前記各近隣ノードから受信された暗号化パケット群の各々の暗号化パケットの中から前記各近隣ノードのアドレスを抽出する抽出手段と、
    前記サーバと通信可能な携帯端末との接続を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって前記携帯端末との接続が検知された場合、前記携帯端末を介して、前記抽出手段によって抽出された前記各近隣ノードのアドレスを含むパケットを前記サーバに送信するパケット送信手段と、
    前記パケット送信手段によって送信された結果、前記送信手段によって送信されてきた選択鍵を、前記携帯端末を介して、前記サーバから受信する鍵受信手段と、
    前記鍵受信手段によって受信された鍵を、前記いずれかのアドホックネットワーク内でマルチホップ通信させるパケットを暗号化するための鍵に設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするネットワークシステム。
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