JP5416465B2 - 靴拭きマット - Google Patents

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Description

この発明は、体育館等の屋内スポーツ施設で行われるバスケットボール、バレーボール、卓球、柔道、剣道等の屋内スポーツにおいて、競技者等が運動中に施設床面で足を滑らすことを防止するため、運動靴の底、あるいは足裏に付着した塵埃等の汚れを立ち姿で拭き取ることができると共に、必要により靴底、足裏に若干の湿り気を付与することができる靴拭きマットに関する。
一般に学校を含め、公立、私立の体育館等では各種のスポーツの試合、練習等が日常的に行われている。スポーツの種類によって、柔道、剣道のように素足で行うもの、あるいは靴を履いて行うスポーツ等様々である。体育館等の床面は木質系素材で仕上げられて土足は禁止されているが、選手等人の出入りの際に外気から持ち込まれたり、あるいは靴底等に付着して持ち込まれたりする砂埃、泥汚れ等で施設床面が汚染されて床面が滑り易くなるのが実状である。滑りやすい床面は、スポーツ自体に悪影響を与えることは勿論のこと、スポーツ選手の怪我にも繋がるという問題も有している。
このような問題に対応して、従来から粘着フィルムを応用して靴底等の汚れを取る製品が開発されている(特許文献1参照)。
この製品の構成は、例えば、縦横40〜50cm、厚さ1cm程度の木質板を基板として、その上に基板より若干小さめで表面側に粘着面を有する粘着フィルムを数十枚重ねた粘着フィルム積層体を取り付け、更に、木質板の裏面にゴム製の滑り止め材を取り付けたものである。これをコート外の適宜必要な場所に設置してスポーツ選手が必要に応じてこの粘着面上に乗って靴底の汚れを粘着材に転写して除去するものである。その後、粘着フィルムの粘着効果が低下すればこの面の1枚を剥離することで新しい粘着面を露出することができ、その都度剥がしてはこれを破棄して繰返し使用する粘着フィルム方式の靴拭きマットである。
しかしながら、このような粘着フィルム方式では、一度靴底が接触するとその部分の粘着力が極端に低下して比較的短時間で粘着効果が失われ、粘着フィルムの消耗が激しくその費用負担はかなり大きなものとなる。更に、これらは、シート状の粘着フィルムが単に積層されて固く締まった状態のため、マットのクッション性に乏しく、靴底面に形成された滑り止めのための凹凸模様の頂上部しか接触できず、靴底の拭き取り効果が十分でなく消耗を促進して、経済性を悪化させる要因となっていた。
また、粘着フィルムを固着するための木質板の厚さに加えて、これの裏面に設けられたゴム製滑り止め材の厚さ、更に、剥離して使用するために積層された粘着フィルムの総厚さを加えると、この粘着フィルム方式の靴拭きマットでは、その全体の厚さ(高さ)が2cm近くにもなって、靴拭きを急ぐ選手が蹴飛ばしたり、つまずいたりする危険性をも有している。更に、剛性の高い基板の裏面に設けられる滑り止めは、施設床面が必ずしも平らではないため、床面との接触が点状接触となって滑り止め効果が小さく、選手の靴先が当たっただけで容易に移動してしまうという問題も有している。
更に、このようなスポーツ施設で使用される靴拭きマットは、使用する側に有利に働き殆どの場合クラブ単位等の私費私設で用意されるため、試合や練習の都度に選手あるいは指導者等が施設内に持ち運んで使用するため、このような大きな板状体を持ち運ぶについては嵩張ってその携帯性にも問題がある。
また一方では、最近の屋内スポーツ施設の殆どは空調設備が整備され、冬場は勿論のこと年間を通して空気が乾燥して床面が滑りやすい状態となっている。そのため、プラスチックフィルムの上に濡れ雑巾を置き、その上に乗って足裏・靴底を擦って埃や汚れ等を除去すると共に靴底へ湿り気を与えることが考えられる。
しかしながら、選手等は試合中、練習中のため急いで汚れを拭き取ろうとして濡れ雑巾の上に飛び乗ると、プラスチックフィルム上では濡れ雑巾自体が滑ったり、フィルムそのものが床面を滑ったりして選手が転倒する危険性を有し、また、このようなフィルム上で靴底を擦ると濡れ雑巾が勝手に動いたりして非常に拭き難い問題も考えられる。そのため、これらの諸問題を一挙に解決する屋内スポーツ施設に好適な靴拭きマットの開発が強く望まれていた。
また、上面及び下面にそれぞれ摩擦抵抗面を備えたゴム系材質のベースマットと底面に摩擦抵抗面を備えたパイル織物とを備え、パイル織物が汚れた際には別のパイル織物と交換して汚れたパイル織物のみを洗濯できるようにした、玄関等の人の出入り口で履物に付着した土や水分を建物内等に持ち込まないようにするためのダストコントロールマット(特許文献2参照)が知られている。
しかしながら、このダストコントロールマットのパイル織物の底面に形成された摩擦抵抗面は、多数の滑り止め凸部を備えたゴム製等の滑り止め部材で構成されており、ベースマット上面の多数の滑り止め凸部と係合してこれらベースマットとパイル織物との間のずれ防止機能を発揮させているので、パイル織物はそれ自体が重量物であるほか、簡単には折り畳むことができないので携帯に不便であり、また、家庭で手軽に洗濯できるというものではなく、このダストコントロールマットは屋内スポーツ施設で用いられる靴拭きマットとしては不向きである。
更に、床面と玄関マットや足拭きマット等のマットとの間に配置されて床面とマットとの間の滑り止め機能を発揮するシートであり、これらマットとシートとの間を面ファスナー等の手段で剥離可能に取り付けるようにした滑り止めシート(特許文献3参照)が知られている。
しかしながら、面ファスナーは多数のフック片からなる係止部と多数のループ片からなる係合部とが互いに剥離可能に係止するものであるが、これら係止部や係合部、特に係止部を構成するフック片が繰返し荷重に対して耐久性に乏しく、人がその上に乗って繰返し靴底や足裏を擦り付けると、これら係止部のフック片や係合部のループ片が折れ曲がり、両者の係合率が低下してその係止力が簡単に失われてしまうという問題がある。
特開平02-161,927号公報 特開平02-017,023号公報 実公平04-027,498号公報
そこで、本発明者は、立ち姿で使用しても容易に動くことなく靴底や足裏に付着した汚れを効率良く拭き取ることができると共に、必要により靴底等に若干の湿り気を付与することができ、また、汚れが蓄積しても洗濯して容易に再利用が可能で経済性に優れ、更に、持ち運びに便利な携帯性を有しており、しかも、人が乗って繰返し靴底や足裏を擦り付けても係止力が低下することのない屋内スポーツ施設に使用するのに適した靴拭きマットについて鋭意検討した結果、特定の多数の柱状係止片が立設された係止部を備えたマット基板と、ループ状繊維を有してマット基板の係止部に着脱可能に係止する係合部を備えた繊維マットとで構成することにより、目的を達成することができることを見い出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、汚れの拭取り性に優れて必要により靴底等に湿り気を付与できるだけでなく、容易に洗濯可能で再利用性や経済性に優れ、また、携帯性にも優れているほか、耐久性にも優れていて、屋内スポーツ施設に使用するのに好適な靴拭きマットを提供することにある。
すなわち、本発明は、靴底に付着する汚れを拭き取る繊維マットと、この繊維マットと床面との間に配置され、繊維マットの位置ずれを防止すると共に床面上での滑りを防止するマット基板とから構成される靴拭きマットであり、前記マット基板には、その上面側に、柱状部とその上端周縁部から略水平方向に張り出す薄肉水平張出部とを有する多数の柱状係止片が立設された係止部が形成されており、また、前記繊維マットには、少なくとも前記マット基板の係止部に接する下面側に形成され、ループ状繊維で構成されて前記係止部に着脱可能に係止する係合部が形成されていることを特徴とする靴拭きマットである。
本発明において、前記マット基板は、通常四角形状や楕円形状等の靴底や足裏を拭くのに適した平板状の形状を有し、その厚さは床面に載置してつまずいたりすることがなく、かつ、取扱いに適する適度の剛性を維持できる厚さであればよく、概ね1mm以上10mm以下の範囲であって、好ましくは2mm以上8mm以下の厚さに形成され、また、外形寸法は、この上面に繊維マットを載置して競技者等の靴底を立ち姿で容易に拭ける大きさと形態であれば特に限定されず、例えば四角形状の場合、その一辺が概ね40cm以上60cm以下の大きさに形成される。
また、このマット基板は、その上面側に繊維マットを着脱可能に係止するための係止部を形成し、また、その下面側に床面との間の滑り止め機能を付与する必要があることから、好ましくは耐衝撃性と耐摩耗性に優れたゴム又はプラスチックで形成される。そして、このマット基板については、適当な材質を選択してその全体を同じ材質の単一層に形成してもよいほか、その上面側では、その上に係止される繊維マット上で競技者等が汚れを取るために靴底や足裏を前後左右に強く動かしたり、捻ったりして、人体荷重が直接作用するほか、繊維マットとの間でかなりのレベルの剪断力や摩擦力が作用するので、これらの人体荷重、剪断力、及び摩擦力に耐えられるだけの耐荷重性、耐剪断性、及び耐磨耗性が要求され、また、その下面側では、床面との間の滑り止め機能が要求されるので、これら上面側と下面側とをそれぞれの機能に適した異なる材質で二層に形成してもよく、更には、これら上層と下層との間に接着層やクッション層、更には剛性付与層等を適宜介在させた複数層に形成してもよい。
そして、マット基板の上面側に形成される係止部は、ループ状繊維で構成された繊維マットの係合部に着脱可能に係止する必要があることから、柱状部とその上端周縁部から略水平方向に張り出す薄肉水平張出部とを有する多数の柱状係止片が立設されたものである必要があり、好ましくは、各柱状係止片には、その上端に互いに略同一平面上に位置する頂上面が形成されているのがよい。このように各柱状係止片上端の頂上面が互いに略同一平面上に位置していることにより、係止部において、各柱状係止片は均等に効率良く人体荷重、剪断力、及び摩擦力を負荷することができ、その耐久性がより向上する。
なお、マット基板の係止部を構成する各柱状係止片については、その頂上面に凹凸模様が形成されていてもよく、これにより、体重による靴底からの荷重によってこの多数の柱状係止片が繊維マットの係合部のループ状繊維に係止すると共に、各柱状突起の頂上面の凹凸模様が係合部に食い込み、これによってマット基板の係止部と繊維マットの係合部との間に更に大きな摩擦力を発揮しマット基板上での繊維マットの位置ずれをより確実に防止することができる。ここで、これら各柱状係止片の頂上面の凹凸模様としては、例えば角錐模様、円錐模様、布目模様、砂目模様等の立体的な凹凸模様を例示することができる。
このマット基板の係止部を構成する各柱状係止片の柱状部については、その横断面形状が円形、楕円形、半円形、矩形、方形、多角形、模様形等であるもの、また、その縦断面形状が矩形状、方形状、台形状、錐形状、エンタシス形状等であるもの等を例示でき、そして、このような柱状係止片からなる係止部ついては、その柱状部の形状が同じ横断面形状及び/又は縦断面形状を有する柱状係止片のみからなるものや、互いに異なる横断面形状及び/又は縦断面形状を有する柱状係止片が組み合わされたもの等を例示することができる。
この各柱状係止片の柱状部の大きさは、その形状が例えば四角柱状である場合、その横断面四角形の面積を横断面円形の面積に換算して円柱形状を観念して得られる、いわゆる円柱形状換算で、その直径が0.5mmφ以上3mmφ以下、好ましくは0.7mmφ以上1.5mmφ以下であって、その高さが0.3mm以上2mm以下、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であるのがよい。これは直径が小さすぎると圧縮強度が不足して耐荷重性が低下するほか、成形も困難となり、また、直径が大きすぎると繊維マットの係合部のループ状繊維に食い込む応力が減少して有効な剪断力や摩擦力を発揮し得ない場合が生じ、そして、高さが低すぎると繊維マットの繊維に食い込む応力が減少し、また、高さが高すぎると屈曲し易くなり、それぞれ有効な剪断力や摩擦力を生じさせない場合が生じるからである。
また、マット基板の上面側に形成される係止部は、マット基板の全面に形成されていてもよいほか、また、繊維マットが載置される部分のみに形成されていてもよいが、少なくとも繊維マットの下面側に形成される係合部よりも大きな領域で形成されているのがよい。そして、この係止部に立設された柱状係止片の柱状部が占める占有面積は、係止部の面積の概ね15%以上60%以下、好ましくは20%以上55%以下であるのがよい。これによって有効に繊維マットの係合部を係止することができる。この係止部に立設された柱状係止片の柱状部が占める占有面積が20%より小さいと繊維マットの位置ずれを有効に阻止することができず、また、50%より大きくなると柱状係止片が密集してこれの成形が困難になると共に各柱状係止片の間の間隔が狭すぎて繊維マットの係合部のループ状繊維を有効に係止できなくなる。
次に、このような各柱状係止片においてその柱状部の上端周縁部から略水平方向に張り出される薄肉水平張出部は、その上端周縁部の全周に亘って連続する笠状、傘状、あるいは茸状の形状であってもよく、また、その上端周縁部の周方向に間欠的なあるいは部分的な位置から張り出す花弁状、魚鱗状、破片状、板状、棒状、髭状、紐状、竹とんぼ状、髭バリ状、成形バリ状等に近似する片状の形状であってもよく、更に、不等厚片、分割片、分割してない一体片、ぎざぎざ片、凹凸片等の形状であってもよい。更に、薄肉水平張出部の張出方向については、略水平方向であれば、斜め上方向であっても斜め下方向であってもよく、各々が必ずしも一定の形状、大きさ、及び張出方向を有する必要はなく、要するに、互いに隣接する各柱状係止片の柱状部の間に入り込んだ繊維マットの係合部を構成するループ状繊維が、人体荷重が作用する靴底や足裏の領域から外れた位置において、この各柱状係止片の柱状部の間から浮上って簡単に外れてしまうのを防止できればよい。
そして、このような薄肉水平張出部の長さ(柱状係止片の柱状部上端周縁部から略水平方向に延びる長さ)については、柱状係止片の円柱形状換算での柱状部の直径に対して概ね3%以上100%以下、好ましくは5%以上50%以下の範囲であるのがよく、例えば、柱状係止片の円柱形状換算での柱状部の直径が1mmの場合にはその張出長さが概ね0.03〜1mmである。ここで、張出長さが短すぎたり、長すぎたりすると、いずれの場合も繊維マットの係合部のループ状繊維に対する係合率が低下してその係止力が不足し、繊維マットの位置ずれを有効に防止できなくなる場合がある。
マット基板に上記の如き多数の柱状係止片で構成された係止部を設けることにより、このマット基板上での繊維マットの位置ずれを効果的に抑制できるだけでなく、汚れた繊維マットを交換する際には、マット基板から繊維マットを単に上方に持ち上げるだけで容易に取り外すことができる。すなわち、各柱状係止片の薄肉水平張出部は、繊維マットの横方向への移動を阻止するが、取り外しの方向となる上方向への移動に対しては単に繊維マットの浮上りを防止しているだけであるからである。正に、この点が、先端逆U字状のフック片を有し、上方向に対しては大きな引き剥がし力を必要とし、また、横方向に対しては変形し易くて耐荷重性に乏しく、耐久性に問題がある従来公知の面ファスナーとは異なるところである。
ここで、単一層のマット基板、あるいは複数層のマット基板におけるその最上面層を構成する材質については、所定の機能を付与できるプラスチックであれば特に限定されるものではないが、柱状係止片の成形性、耐摩耗性、耐衝撃性等を考慮すれば、例えば、オレフィン系、スチレン系、ブタジエン系、ウレタン系等の熱可塑性エラストマーや、エチレン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂等の熱可塑性プラスチックや合成ゴムが好ましい。
また、マット基板の下面側に形成される床面との間の床面滑り止め機能については、競技者等が靴拭きマット上に乗って靴拭き動作を行った際に、このマット基板が床面上で動くことがなく、能率良く靴底や足裏の汚れを取り除くことができると共に、例えば、競技者等が急いで飛び乗った場合等でも簡単にはマット基板が移動することがないものであればよく、例えば、円柱模様、角柱模様、円錐模様、角錐模様、布目模様、砂目模様、格子模様、縞模様、線状模様等の立体模様や、これら複数の立体模様を組合せた滑り止め模様等を例示することができる。
更に好ましい形態としては、上記床面滑り止め機能を付与するための滑り止め模様が、マット基板の表面から互いに独立して突設された多数の柱状突起で構成されており、各柱状突起にはその頂上に互いに略同一平面状に位置する平滑な頂上面が形成されていると共に、各柱状突起の周方向側面と上記頂上面とで角部が形成されていることが好ましく、これによって、マット基板に付与される床面滑り止め機能をより一層向上させることができる。
このような柱状突起は、マット基板の表面からそれぞれ独立して柱状に立設されているので、競技者等の体重が柱状突起を介して床面に対する押しつけ応力として作用する。この際、柱状突起の頂上が平滑な面に形成された頂上面を有しているため、この押しつけ応力の作用によって、柱状突起先端の柔軟な樹脂が床面の表面に真空的に密着し易くなると共に、柱状突起の頂上面とその周方向側面とが明確に角付けされているため、この角付けされた頂上面の輪郭が水平方向の応力に対する抗力となって、床面の表面に対して優れた床面滑り止め機能を発揮する。
ここで、この柱状突起は、その頂上面とその周方向側面とが成形上可能な限り明確に角付けされていることが好ましく、例えば、角部の形状が半径500μm以下、好ましくは300μm以下、より好ましくは200μm以下、更に好ましくは100μm以下のR形状に形成するのがよい。これは、角部のR形状を小さくして角付けを明確にするほど水平方向の抗力を向上させ滑り止め機能が高まり、角部のR形状が大きく角付けが不足すると水平方向の抗力が不足して滑り止め機能が低下するためである。
ここで、このような柱状突起の形状については、その横断面形状について、円形、楕円形、半円形、矩形、方形、多角形、模様形等、及びこれらを組み合わせた形状等が例示できる。また、その縦断面形状については、矩形、方形、台形、円弧形等、及びこれらを組み合わせた形状等が例示できる。ここで、例えば円柱形の柱状突起を例にすれば、直径が概ね1mm以上5mm以下の範囲で適用可能であり、好ましくは2mm以上4mm以下である。これは直径が小さすぎると柱状突起の圧縮強度が不足し更に成形も困難となり、また、直径が大きすぎると床面への押しつけ応力が小さくなり、それぞれ有効な床面滑り止め機能を生じ難いためである。更に、柱状突起の高さについては概ね0.3mm以上2mm以下で適用可能であり、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下が好ましい。ここで、柱状突起の高さ
が低すぎると成形型の製作が難しく、また、その高さが高すぎると柱状突起の成形が難しくなるためである。
更に、柱状突起は、マット基板下面側の面積に対する頂上面の合計面積の比率が概ね20%以上50%以下、好ましくは25%以上45%以下の割合で形成されているのがよく、これによって、施設床面に対して数多くの柱状突起が当接することができ、有効に床面滑り止め機能を発現させることができる。頂上面の形成割合が少ないと滑り止めが有効に機能せず、頂上面の形成割合が大きすぎると柱状突起が密集してこれの成形が困難となる。
このような床面滑り止め機能を付与するマット基板下面側の材質については、特に制限されないが軟質の樹脂が好ましく、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、軟質ポリ塩化ビニル、軟質アクリル、ポリウレタン、軟質エポキシ、部分架橋アクリル酸エステル共重合体、等の軟質のプラスチック樹脂、更に、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、塩素化ポリエチレン、シリコンゴム、クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、合成ゴム、天然ゴム等のエラストマー樹脂等による材料、これら樹脂による発泡体材料、及びこれらの積層体等が例示でき、熱可塑性、熱硬化性の樹脂を問わず使用できる。
更に、好ましくはデュロメータA硬度40〜70の柔軟なエラストマー樹脂であるのがよく、これにより、マット基板の下面側の床面滑り止め機能をより一層高めることができる。ここでエラストマー樹脂は柔軟であることが好ましいが、デュロメータA硬度40以下では軟らか過ぎて床面滑り止め機能の耐力が低下すると共に耐久性を低下させる。また、デュロメータA硬度70以上では硬すぎて、床面の表面の凹凸に対する密着性が低下して所望の滑り止め機能を発現させるのが難しくなる。
更に、本発明においては、好ましくは前記マット基板がこのマット基板を構成する複数の分割基板部とこれら各分割基板部の間を折畳み可能に連結するヒンジ部とで構成されており、不使用時にはヒンジ部で短寸に、例えば1/2又は1/3等の大きさに折り畳むことができるようにするのがよく、これによってより携帯性に優れたものとなり、運搬、取扱いがより容易になる。
この目的でマット基板に形成されるヒンジ部は、マット基板を折畳み可能にするものであれば特に制限されないが、例えば、平板状のマット基板を形成する板材の上面側及び/又は下面側に、これを横断又は縦断するように施された切込み加工、切欠き加工、切削加工又は型押し加工からなる加工跡で形成されたもの等を例示することができる。
マット基板の上面側及び/又は下面側に形成される加工跡については、例えば、マット基板の表面から刃物等で直線状に切り込んで形成される切込み加工跡、彫刻刀、バイト等の異形刃物等で表面の一部を切り欠いて形成される切欠き加工跡、回転刃、移動刃等の切削による切削加工跡、更に、ゴム、プラスチックでマット基板を成形すると同時に型押し成形する、又は本体成形とは別途に型押し成形する、ことによる型押し加工跡等が例示できる。
このような加工跡は、例えば、割り溝、切り溝、V字状溝、U字状溝、角状溝、台形状溝、R形状溝等であってもよく、マット基板の上面側及び/又は下面側において一列又は複数列で形成してもよく、マット基板を横断又は縦断するように概ね全幅又は全長に亘って形成されるのがよい。このような加工跡は、マット基板の厚さの概ね50%以上の深さで形成されているのがよく、これによりマット基板のヒンジ部で良好に折り畳めるようになる。ここで加工跡が50%未満ではヒンジ部が固すぎて良好な折畳みが困難となるためである。
そして好ましくは、これらの加工跡はマット基板の下面側の面に施されているのがよく、これによりマット基板上面側のマット滑り止め機能をそのまま維持することができると共に、マット基板の上面側を内側にして折畳むことができるようになり、係止された繊維マットを挟み込んだままで折畳むことができるので、使用時には展開すればすぐ使用でき、また、終了時には折畳んで直ちに携帯して移動できるので、即効的な使用が可能となる。
更に、このようなヒンジ部以外に、マット基板を例えば2つ又は3つ等の複数に分割して構成し、これら複数の各分割構成部の間を折畳み可能に連結するものでもよく、例えば、各分割構成部の間に伸縮性を有するゴム製の板材、あるいは繰返しの耐久性に優れた織布等によるヒンジ部を一体的に挟み込むか若しくは貼着したもの等、更には、各分割構成部の間に蝶番等によるヒンジ部を取り付けたもの等が例示できる。
なお、本発明のマット基板は、ゴムやプラスチックの射出成形、プレス成形、押出成形等の公知の成形手段又はこれらの成形手段の組み合わせにより、製造することができる。
そして、本発明において、上記のマット基板の上面側の係止部に着脱可能に取り付けられる繊維マットは、少なくとも前記マット基板の係止部に接する下面側に、ループ状繊維で構成されて前記係止部に着脱可能に係止する係合部が形成されていることが必要であり、また、少なくともその上面側には、靴底や足裏の汚れを拭い取ることができる機能と、必要により付与される保水性機能とを備えた拭取り面を有することが必要である。
ここで、ループ状繊維により構成される係合部としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維や、マイクロファイバー繊維、更には綿、羊毛等の天然繊維等からなるパイル織布、ニット布、フリース布、不織布等の繊維布を例示することができる。
また、繊維マットの上面側の拭取り面は、好ましくはマイクロファイバー繊維で構成されているのがよく、このマイクロファイバー繊維は、その繊維径が1μm以下の極細繊維であるため、通常の繊維と比較して、極細繊維による理由から汚れの拭き取り効果に優れており、また、単位当りの繊維数の増大に伴う隙間の増大によって水分の保有性能にも優れている。このようなマイクロファイバー繊維としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維や、これらの繊維を混紡した織布、不織布、ニット布、フリース布等の繊維布が好ましいものとして例示される。
更に、繊維マットについては、その係止部側を例えばナイロン製のループ繊維によるパイル織物で構成し、拭取り面側を例えばナイロンとポリエステルの混紡によるマイクロファイバー繊維による織布で構成し、これら例えば2枚の織布をミシン等で縫製して一体化して、あるいは接着剤等を用いて一体化して繊維マットとすることもできる。また、このような目的から織布、不織布、ニット布等を適宜選択して2枚以上の複数枚の繊維布で構成するようにすることもできる。
本発明の靴拭きマットによれ、例えば水分を含んだ繊維マットをマット基板に載置して立ち姿で靴底や足裏を擦ったとしても、マット基板の上面側ではその係止部の各柱状係止片と繊維マットの係合部のループ状繊維とが互いに略水平方向強固に、かつ、着脱可能に係止し、マット基板上で柔軟な繊維マットが移動することがなく、また、繊維マットに皺ができることがなく、繊維マットの位置ずれを効果的に抑制できると共に、マット基板の下面側では床面滑り止め機能によって靴拭きの際等にマット基板が床面上で容易に動くことがなく、結果として、靴底や足裏の汚れ落としが確実で容易になると共に、必要により靴底や足裏に若干の湿り気を付与することもできるので、屋内スポーツ施設における競技者等の床面での滑り不具合を改善でき、また調整することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る靴拭きマットを示す説明図であり、図1(a)は斜視図であって、図1(b)は側面図であり、また、図1(c)は図1(a)のA−A線の一部拡大断面図である。
図2は、図1の部分拡大説明図であって、図2(a)は図1(a)のB−B線付近のマット基板上面を示す一部拡大上面図であり、図2(b)は図1(a)のB−B線の一部拡大断面図であり、また、図2(c)は図1(a)のB−B線付近のマット基板下面を示す一部拡大下面図である。
図3は、本発明の実施例2に係る靴拭きマットのマット基板のみを示す説明図であり、図3(a)は一部省略上面図であって、図3(b)はその折畳み方法を説明するための部分断面側面図であり、また、図3(c)は折畳み状態を示す側面図である。
図4は、本発明の実施例3に係る靴拭きマットのマット基板のみを示す説明図であり、図4(a)は上面図であって、図4(b)はその折畳み状態を示す側面図である。
図5は、本発明の実施例4に係る靴拭きマットのマット基板のみを示す説明図である。
図6は、本発明の実施例5に係る靴拭きマットのマット基板のみを示す説明図である。
以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1に、本発明の実施例1に係る靴拭きマットM1が示されている。この実施例1の靴拭きマットM1は、靴底や足裏に付着した汚れを拭き取るための繊維マット1と、上面にこの繊維マット1が着脱可能に取り付けられて繊維マット1と床面との間に配置され、繊維マット1の位置ずれを防止すると共に床面上での滑りを防止するマット基板2とで構成されている。
この実施例1において、前記マット基板2は、その全体の大きさが縦47cm×横52cm×厚さ5mmの長方形状に形成されており、また、その一辺部にはこれを持ち運ぶための取手穴8が設けられている。そして、このマット基板2は、その上面側が、耐衝撃性と耐摩耗性に優れた厚さ2.5mmのポリブタジエン系熱可塑性エラストマーのシンジオタクチック1,2-ポリブタジエン樹脂で形成されてマット滑り止め機能に優れた上層2aで形成されていると共に、その下面側が、軟質樹脂で厚さ2.5mmのスチレン系の熱可塑性エラストマー樹脂で形成されて床面滑り止め機能に優れた下層2bで形成されており、その全体が互いに一体化されたこれら上層2a及び下層2bからなる柔軟な2層積層体となっている。
そして、このマット基板2の上面側には、繊維マット1の位置ずれを防止するためのマット滑り止め機能を付与するために、多数の柱状係止片3aで構成された係止部3が形成されていると共に、その下面側にはこれが設置される床面との間の床面滑り止め機能が付与するために、多数の柱状突起4が設けられている。
また、上記係止部3を構成する各柱状係止片3aについては、図2(a)及び図2(b)に示されているように、円柱形状の柱状部5とその上端周縁部から略水平方向に不定形な笠状に張り出した薄肉水平張出部6とを有し、柱状部5はその大きさが直径1mmφ×高さ1mmに形成されているほか、その上端には互いに略同一平面上に位置し、角錐状の凹凸模様を有する頂上面(図示せず)が形成されており、また、薄肉水平張出部6はその厚さが約0.2mm程度であって張出長さが約0.5mm程度である。そして、この係止部3において、立設された柱状係止片3aの柱状部5が占める占有面積は、柱状部5の面積の約23%となっている。
更に、上記マット基板2の下層2bに設けられた床面滑り止め機能を付与するための各柱状突起4は、直径約3mmφ×高さ約1.0mmの円柱形状に形成されており、また、その頂上には互いに略同一平面上に位置する平滑な頂上面4aが形成されていると共に、各柱状突起4の周方向側面と上記頂上面4aとによって半径約100μmのR形状を有する角部4bが形成されている。そして、マット基板2の下層2bにおいて、形成された柱状突起4の頂上面4aの合計面積は、下層2bの面積の約33%になっている。
また、この実施例1の靴拭きマットM1において、前記マット基板2の上面に着脱可能に取り付けられる繊維マット1は、互いに上下に配置されて縫製により一体化された上面側マット部材1aと下面側マット部材1bとで構成されており、上面側マット部材1aはポリエステルとナイロンの混紡によるマイクロファイバー繊維による繊維布で形成され、靴底や足裏の汚れに対する優れた拭取り効果を有すると共に保水性能にも優れており、また、下面側マット部材1bはナイロン繊維によるパイル織布で形成され、表面にはマット基板2の係止部3を構成する各柱状係止片3aが係脱可能に係止するループ状繊維7aからなる係合部7が形成されている。
従って、この実施例1の靴拭きマットM1によれば、例えば体育館等の屋内スポーツ施設でバスケットボール等の球技が行われる際に、床面の適当な場所にマット基板2を施設し、その上面側には、マット基板2の係止部3と繊維マット1の係合部とが一致するように位置合わせして、繊維マット1を載置し、この靴拭きマットM1を設置する。
そして、この実施例1の靴拭きマットM1の使用時に、競技者等が繊維マット1上に乗ると、その下面側マット部材1bのループ状繊維7aが競技者等の靴底からの荷重によってマット基板2の係止部3の形状に倣って変形して喰い込み、係止部3を構成する各柱状係止片3aと繊維マット1の係合部7を構成する各ループ状繊維7aとが係脱可能に係止され、これによって、競技者等はそのプレー中にこの靴拭きマットM1により、靴底に付着した汚れを立ち姿のまま拭き取ることができ、また、必要により上面側マット部材1aに水分を保有させておくことにより、靴底に適当な湿り気を付与することができる。
しかも、この実施例1の靴拭きマットM1によれば、マット基板2の係止部3を構成する多数の柱状係止片3aが繊維マット1の係合部を構成する各ループ状繊維に係止してこのマット基板2の上面側で繊維マット1が移動したり、皺になったりすることがなく、靴底に付着した汚れを効率良く拭き取ることができるほか、多数の柱状係止片3aは、直径1mmφ及び占有面積約23%の柱状部5を有すると共にこれらの柱状部5の頂上面が互いに略同一平面上に位置しており、競技者等の人体荷重を靴底下方で折れ曲がることなく負荷することができ、優れた耐荷重性能を発揮する。更に、柱状部5の頂上面には角錐状の凹凸模様が形成されているので、これによって立ち姿で靴底を強く擦っても繊維マット1が靴底下で伸びてずれることがなく、繊維マット1が位置ずれして皺になることもない。
図3に、本発明の実施例2に係る靴拭きマットM2が示されている。この実施例2の靴拭きマットM2は、上記実施例1の場合と同様に、靴底や足裏に付着した汚れを拭き取るための繊維マット(図示せず)と、この繊維マットと床面との間に配置されて繊維マットの位置ずれを防止すると共に床面上での滑りを防止するマット基板2とで構成されている。
この実施例2において、前記マット基板2は、上記実施例1の場合と同様に、その全体の大きさが縦47cm×横52cm×厚さ5mmの長方形状に形成されており、また、その一辺部にはこれを持ち運ぶための取手穴8が設けられている。そして、このマット基板2は、その上面側が、耐衝撃性と耐摩耗性に優れた厚さ1mmのポリウレタン樹脂で形成されてマット滑り止め機能に優れた上層(図示せず)で形成され、また、その下面側が、厚さ1.5mmのスチレン系の熱可塑性エラストマー樹脂で形成されて床面滑り止め機能に優れた下層(図示せず)で形成され、更に、これら上層と下層との中間には厚さ2.5mmのABS樹脂で形成された剛性に富む中間層(図示せず)が介在されており、全体が互いに一体化されて剛性に富む上層、中間層及び下層の3層積層体で構成されている。
そして、この実施例2において、マット基板2の上層上面には、上記実施例1の場合と同様に、多数の柱状係止片3aからなる係止部3が形成されており、各柱状係止片3aについても、上記実施例1の場合と同様に、円柱形状の柱状部(図示せず)とその上端周縁部から略水平方向に笠状に張り出した薄肉水平張出部(図示せず)とを有し、柱状部はその大きさが直径0.75mmφ×高さ0.5mmに形成されており、また、薄肉水平張出部はその厚さが約0.2mm程度であって張出長さが約0.2mm程度となっている。そして、マット基板2の上層上面に形成された係止部において、立設された柱状係止片の柱状部が占める占有面積は、この係止部の面積の約51%となっている。なお、マット基板2の下層には、上記実施例1の場合と同様に、優れた床面滑り止め機能を発揮する多数の柱状突起4が設けられている。
この実施例2の靴拭きマットM2においては、上記実施例1の場合とは異なり、マット基板2にはその下層中央部に、成形後の切削加工によって幅15mm×深さ3mmの大きさで下層中央部を縦断する断面台形状の切削溝9が形成され、また、この切削溝9によってマット基板2の上層中央部にヒンジ部10が形成されており、繊維マットを載置したままこの繊維マットを内側にしてマット基板2を折り畳んだ際に、マット基板2のヒンジ部10によって繊維マットの厚さ(概ね8mm程度)を収容できるようになっている。
この実施例2においては、マット基板2の下層側に切削溝9が形成されその上層側にヒンジ部10が形成されているが、この切削溝をマット基板の上層側に形成してその下層側にヒンジ部を形成してもよく、また、マット基板の上層側及び下層側にそれぞれ切削溝を形成してこれらの切削溝間にヒンジ部を形成するようにしてもよい。なお、マット基板2の折畳み方向は、どちらの方向へも折畳むことができ、これに限られない。
なお、この実施例2の靴拭きマットM2では、マット基板2の上層上面に形成される係止部3は、上記実施例1と同様にマット基板2の上層上面の外周部分を除く領域に形成されているが、上記実施例1の場合とは異なり、係止部3を形成する各柱状係止片3aの上端の高さ位置が当該係止部3を形成してない外周部分の上面と同じ高さに形成されている点で実施例1と異なっている。これは、実施例1の如く各柱状係止片3aの上端がマット基板2の外周部分より上方に突出して形成されているものと比較して、当該外周部分付近に形成されている各柱状係止片3の摩耗を防止する効果がある。
図4に、本発明の実施例3に係る靴拭きマットM3が示されている。この実施例3の靴拭きマットM3は、上記実施例2の場合と異なり、マット基板2の下層側に幅2mm×深さ3mmの大きさの2本の切削溝9a,9bが互いに10mmの間隔をおいて形成されており、その上層側にはこれら2本の切削溝9a,9bの間にヒンジ部10が形成されている。
この実施例3の靴拭きマットM3においても、上記実施例2の場合と同様に折り畳むことができる。
図5は、本発明の実施例4に係る靴拭きマットM4のマット基板2を示すものである。
この実施例4のマット基板2は、上記実施例2の場合とは異なり、ヒンジ部10を形成する切削溝9の中央部に、略台形状の縦リブ11が設けられている。この縦リブ11は、型押し加工によって切削溝9の形成と同時に形成されるもので、ヒンジ部10の上方からの荷重によってこのヒンジ部10が凹むのを防止し、これによって靴拭き時にその効果が損なわれることがない。なお、縦リブ11は、マット基板2の全長に亘って連続的に形成されていても、また、間欠的に形成されていてもよい。
図6は、本発明の実施例5に係る靴拭きマットM5のマット基板2を示すものである。
この実施例5のマット基板2は、上記実施例2〜4の場合とは異なり、このマット基板2の長さを略3等分する位置の一方の上面と他方の下面に、それぞれV字状の切欠き12a,12bが設けられているものであり、それぞれ切欠き12a,12bが外側になるように三つ折に折畳むことができ、より短寸に折り畳むことができて更に携帯性が向上する。
M1〜M5…靴拭きマット、1…繊維マット、1a…上面側マット部材、1b…下面側マット部材、2…マット基板、2a…上層、2b…下層、3…係止部、3a…柱状係止片、4…柱状突起、5…柱状部、6…薄肉水平張出部、7…係合部、7a…ループ状繊維、8…取手穴、9,9a,9b…切削溝、10…ヒンジ部、11…縦リブ、12a,12b…切欠き。

Claims (7)

  1. 靴底に付着する汚れを拭き取る繊維マットと、この繊維マットと床面との間に配置され、繊維マットの位置ずれを防止すると共に床面上での滑りを防止するマット基板とから構成される靴拭きマットであり、
    前記マット基板上面側に互いに略同一平面上に位置する平面状の頂上面が上端に形成されて略直立する柱状部とその柱状部の頂上面の周縁部から略水平方向に張り出す薄肉水平張出部とを有する多数の柱状係止片が立設された係止部が形成されており、
    また、前記繊維マットには、少なくとも前記マット基板の係止部に接する下面側に形成され、ループ状繊維で構成されて前記係止部に着脱可能に係止する係合部が形成されていることを特徴とする靴拭きマット。
  2. マット基板の係止部を構成する各柱状係止片における柱状部の頂上面には、凹凸模様が形成されている請求項1に記載の靴拭きマット。
  3. マット基板の係止部を構成する各柱状係止片は、その柱状部の大きさが円柱形状換算で直径0.5〜3mmφ及び高さ0.3〜2mmである請求項1又は2に記載の靴拭きマット。
  4. マット基板の係止部に立設された柱状係止片の柱状部が占める占有面積が、係止部の面積の20〜55%である請求項1〜3のいずれかに記載の靴拭きマット。
  5. マット基板は、このマット基板を構成する複数の分割基板部とこれら各分割基板部の間を折畳み可能に連結するヒンジ部で構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の靴拭きマット。
  6. ヒンジ部は、マット基板の上面側及び/又は下面側にこのマット基板を複数に分割するように施された切込み加工、切欠き加工、切削加工、又は型押し加工からなる加工跡で形成されている請求項5に記載の靴拭きマット。
  7. 繊維マットは、少なくともその拭取り面側がマイクロファイバー繊維で形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の靴拭きマット。
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