JP5415445B2 - 医療用電極、電極束及び電極束アレー - Google Patents

医療用電極、電極束及び電極束アレー Download PDF

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Description

本発明は、医療用電極、特に医療用ミクロ(微小)電極、かかる電極の束、及びかかる電極及び/又は電極束のアレーに関する。本発明の医療用電極、電極束及び電極束のアレーは、脳、脊髄、内分泌腺器官、筋肉及び結合組織のような軟質組織に挿入するのに意図される。
中枢神経系(CNS)に長期間埋め込むことができる電極は広範囲の応用分野を有する。原則として、全ての脳核はかかる電極から記録するか又は電極により刺激することができ、そしてそれらの機能は監視できる。特に重要なのは、脳核刺激にマルチチャンネル設計を使用することである。かかる設計において、電極群又は個々の電極さえも別々にアドレスできる。このことは使用者に、電極の刺激が、非選択的刺激と比べて改良された治療効果を生じるような電極を選択するのを可能にする。脳又は脊髄の刺激は、脳核が退化又は損傷した状況で、特に価値がある。脳活性の監視は、薬物供給又は電気的刺激のような他の手段と連結されると有用になり得る。電極もまた、組織の特定の部位を損傷するために使用できる。脳構造を記録しそして刺激するために、いろいろな形体の埋め込まれた電極が過去に開発されそして使用された。電極の耐久性埋め込みを達成するために、該電極を組織に固定しそして電極が組織に対して動くのを最小にすることが重要である。重要なことは、例えば呼吸及び排気により引き起こされる内因性の動き、又は突然の身体の加速又は減速のような他の動きにより、脳及び頭蓋骨のようないろいろな組織、及び同じ組織の異なる部分、例えば脳又は脊髄内の異なる部位、は互いに相対的に動き得る。例えば、各心臓鼓動は不均一又は放射状の動きを動脈の周りに生じさせる。真っすぐな非弾性ワイアが均一に動いていない領域内を通ると、該ワイアは組織内で滑る傾向があり、従って周囲の組織内で機械的摩擦及び/又は変更した張力を生じ、それは次に該組織を損傷するであろう。かかる動きは、電極を用いて得られる記録及び/又は刺激の質を低減し、そしてまた、電極に対する組織の反応を引き起こし得る。本発明に関連した別の考察は、組織内へのワイア電極の固定性は最適な性能に重要であることである。ワイア電極の先端近くに配置された、突き出たフィラメント(バーブ)の形態の固定手段は知られている。ワイア電極に影響を及ぼす組織の動きは固定手段に伝搬し、隣接する組織を損傷する危険性を生じる。
本発明の第1の目的は、電極を挿入した組織又は電極を埋め込んだ組織内で容易に変位することなく該組織と共に動くようにした、前述の種類の電極を提供することである。
本発明の第2の目的は、電極を挿入した組織又は電極を埋め込んだ組織に害を与えない又は殆ど害を与えない、前述の種類の電極を提供することである。
本発明の第3の目的は、軟質組織内の所望の位置に所望の形状で容易に置くことができる、前述の種類の電極を提供することである。
本発明の第4の目的は、前述の所望の性質を有する電極の束を提供することである。
本発明の第5の目的は、前述の所望の性質を有する電極及び/又は電極束のアレーを提供することである。
本発明の更なる目的は、下記の発明の概要、図面に例示された多くの好ましい態様、及び添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明は、医療用電極、特に軟質組織に埋め込まれた又は挿入された医療用ミクロ(微小)電極、のいろいろな部分の運動の自由度を改良して、該電極を取り巻く組織の不均一な運動の負の影響、特に該電極を変位させる及び/又は電極を、周囲の組織を損傷する危険があるように動かす傾向がある影響、を避けることが望ましい、との考察に基づく。特に、本発明は、かかる電極が、相互に動くことができる部分を含んで、電極に沿った該部分の距離を増加又は減少させるようにするのが有利である、との考察に基づく。本発明はまた、電極のインプラント(埋め込み)又は挿入のために、特に電極の所望の形状でのインプラント又は挿入のために、本発明の電極が、電極束、又は電極束のアレー、又は単一電極及び電極束のアレーであるか否かに関係なく、形状的安定性を必要とする、との考察に基づく。本願で、「形状」とは三次元形態に関するか、又は本発明の電極が取ることができる又はその可撓性により取ることができる形状を云う。本発明によると、形状的安定性は、電極が一旦軟質組織内の所望の位置に配置されると取り除くことができる生体適合性支持材料内の電極の少なくとも部分的な態様により与えられる。容易に除去できるように、該支持材料は、体液内、即ち、水性環境内、で溶解性又は分解性であり、また、電極が脂肪組織に挿入された場合、脂肪に富む環境内でも溶解性又は分解性であるような材料である。支持材料が溶解又は分解した後、支持材料又はその分解生成物は、それぞれ生きた組織内で作動する溶質輸送メカニズムにより挿入部位から除かれそして/又は代謝される。本発明の支持材料は分解されて溶解されるか、又は体液内で溶解性が向上することが必要な材料であり得る。かかる分解は生きた組織内で作動するメカニズムにより行われる。
単一電極
本発明によると、軟質組織内に挿入又は埋め込むための電気伝導性(電導性)の薄い可撓性電極であって、第1末端と第2末端を有し、組織内に一旦埋め込まれると、その第1末端から第2末端までの距離を増加及び/又は減少させることができる形状を有する電極が開示される。該電極は、その第1末端で、可撓性リード線により電気的装置と電気的に連結するための基部を有し、該リード線は該基部に繋がれている。該基部は目的に適したあらゆる形態を有し得る。電極はその第2末端で先端部、特に電極を軟質組織に挿入するのに適合しそして電極を組織内に場合によっては固定するのに適合した先端部、を含む。該先端部と該基部との間にわたる電極本体は可撓性であり、場合によっては弾性的に可撓性であるか、又は可撓性部分及び場合によっては弾性的に可撓性な部分を含む。好ましくは断面がほぼ円形の電極本体は、電導性又は非電導性のコア、該コアが非電導性の場合は該コア上に電導性層、及び該電導性層又は電導性コア上に絶縁性層を含む。しかしながら、他の電極断面、例えば長方形又は多角形、もまた使用できる。或いは、電極本体は電導性材料を充填した非電導性ポリマーチューブを含むか又は該ポリマーチューブから成る。非電導性コアは好ましくは天然、半合成又は合成ポリマーフィラメント、例えば絹、綿、人工絹(酢酸セルロース)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等のフィラメント、である。電導性コアは金、白金、チタン、合金、鋼の薄い金属ワイア、又は電導性ポリマー繊維である。非電導性コア上の電導性層は、例えばイオンスパッタリング又は蒸着法により、該コア上に沈着(deposed)した、高電導性金属、例えば銅、銀、及び金、又は金属合金、例えば白金−イリジウム、から成るか又はそれらを含む。金の層の場合、コアへの接着は、該金層とコアとの間にクロム又はタングステンを挿入することにより改良できる。かかる挿入は他の金属層を用いた場合も実行可能である。沈着した金属電導性層の厚さは0.1μmから約100μmである。或いは、電導性層は電導性ポリマーから成るか、又は該ポリマーを含んでもよい。絶縁層は非電導性ポリマーを含むか、好ましくは該ポリマーから成る。殆どの適用で、電極本体の直径は約10−7から約10−4m、好ましくは約2.5・10−5m未満である。しかしながら、いくつかの適用では、特に電極が軟質組織の損傷を生じるように意図された場合、電極本体はもっと大きい直径を有してもよい。
電極本体の絶縁層は、好ましくは本体の第1末端から本体の第2末端に延び、即ち、電極本体全体が絶縁される。絶縁に適した材料の例には、ガラス、ポリビニルホルマール、シリコンゴム、又は耐水性ラッカーである。しかしながら、電極本体に沿って、絶縁層を通って電導性コアへの通路、特に該コアにほぼ垂直に配置された通路、を設けることが可能である。
大容積の組織の電気的刺激を意図する場合、標的組織に挿入する電極部分を絶縁しないのが好ましいであろう。或いは、電極本体は絶縁されない領域を含んで、組織内の多数の部位の刺激/記録を可能にしてもよい。
組織への挿入を容易にするために、本発明の電極は生体適合性マトリックス材料から成る堅い又は実質的に堅い本体内に少なくとも部分的に埋め込まれる。本発明のマトリックス材料は好ましくは肉眼で均一である。該埋め込みは、電極本体の少なくとも一部分、更に好ましくは電極先端及び該先端から延びる電極本体の一部分を含む。「実質的に堅い」は、本体が僅かしか弾性的に可撓性でなくてもよいことを示す。マトリックス本体は、体液中で、特に水性体液中だけでなく、脂肪に富んだ体液中でも溶解性又は生分解性である固体マトリックス材料を含むか又は該材料から成る。電極をマトリックス本体内に入れると、電極を組織内に挿入し又は埋め込みそして所望の配置に配置できるようにするだけでなく、所望の形状で配置できるようにする。電極又はその少なくとも一部分は該マトリックスに形状的にロックされる。該マトリックスの溶解又は分解の後、該電極、特に電極本体は、組織内でその最初の又は第1の形状を保持するか、又は第2の形状若しくは無数の形状を取るか若しくは又は取るようにされる。「第1の形状」とは、マトリックス中の電極若しくは電極本体若しくは電極本体の部分の形状を意味する。曲線状又は非直線状の形状の電極本体は、電極を組織内に固定するのを改良する。何故なら、組織細胞は該本体に近くなるように成長するであろうからである。直線状電極本体とは対照的に、曲線状又は他の非直線形状の電極本体は、本発明の電極が変位することなく、該電極が埋め込まれた又は挿入された組織の不均一な動きと一致して動く該電極の能力を改良する。
電極本体による第2の形状の採択は、いくつかの手段により与えることができる。電極本体が弾性的に可撓性であるか弾性的に可撓性の部分を含む場合、該電極本体をマトリックス本体内に圧縮した又は引っ張った状態で埋め込むことができ、電極を軟質組織内に埋め込んだ後、該マトリックスが溶解すると、該電極本体は膨張又は収縮し得る。
最初の形状で、一般に一方向に延びている電極本体は、規則的若しくは不規則な屈曲部、スパイラル部、ループ、ジグザグ部分等を含み得る。言い換えると、その最初の形状で、電極本体の長さはその第1末端と第2末端の間の距離よりも実質的に大きい。実質的に大きいとは、その第1電極末端と第2電極末端の間の距離の2パーセント以上、特に5パーセント以上、更に20パーセント以上、そして50パーセントまで又はそれ以上だけ大きい長さを意味する。しかしながら、電極の第2末端から延びる電極の先端部分は真っすぐ又は僅かに曲がった形状を有するのが好ましい。
絶縁されていない電極の遠位端又は先端部分は、いかなる形状でもよい。電極が記録用に意図されている場合は、尖った先端が好ましい。電極が刺激用に使用されることを意図されている場合は、電極先端部は尖った縁を含まず、むしろ先端部の侵食を低減するために滑らかな輪郭を有するのが好ましい。場合によっては電極先端部分の表面積は、粗面化により大きくして、周囲の細胞との接触を増加させ、そして電極のインピーデンスを減少させてもよい。粗面は、例えば、電極を白金黒でコーチングするか、又はエッチングにより得ることができる。
その基部で、電極は絶縁された可撓性電線を介して電子設備と電導的に接触する。
その先端及び/又はその本体部で本発明の電極は有利に固定手段、例えば、周囲の組織に関して接着剤若しくは接着性を有する粗面部分若しくは表面部分、を備えることができる。それらは、組織の接着又は伸展を可能にする例えばチタンのような種類、又は酸化チタンで被覆された部分を有するものでもよい。先端部に取り付けられ、挿入手順の間は近位方向に配置されそして次に短距離だけ電極を退位させると拡げられる、薄い側方に延びるフィラメントは知られている(WO2007/040442)。本発明の電極は、それを更に組織内に固定するために、かかるフィラメントを備えてもよい。これらの薄い側方に延びるフィラメントは、電極本体の直径と同じ、好ましくはそれよりも小さい直径を有し、そして/又は該フィラメントを適当な距離だけ、例えば該電極から50μmまで又はそれ以上、そしてまた100μmまで又はそれ以上、側方に突き出させる長さであるのが好ましい。側方に延びるフィラメントは更に電極として機能するのが好ましく、この場合、少なくともそれらの先端は絶縁されていない。側方に延びるフィラメントはまた、電極の電導性材料を含む又は該材料から成るのが好ましく、その材料は電極本体の材料と一体化しているのが好ましい。しかしながら、側方に延びるフィラメントが電極の材料と異なる材料である場合も本発明の範囲内である。側方に延びるフィラメントは、マトリックスに埋め込まれた電極が組織に挿入するのを妨げないので、該フィラメントは電極からいかなる方向、例えば遠位方向、半径方向又は近位方向、に延びてもよい。電極は多数の側方に延びるフィラメントを含むことも可能であり、そしてこのようなフィラメントは電極から1方向又はいくつかの方向に延びることも可能である。同様に、電極のコア又は支持管は先端部と同じ材料でありそして先端部と一体化しているのが好ましい。電極の先端部に突き出た部材を備えた電極において、それを退却させると該突き出た部材は組織に固定され、電極は退却しないようにするであろう。適当な先端設計、例えば、電極の第1末端と第2末端を結びそして更に組織に結ぶ直線で規定される電極本体の長軸から離れるように屈曲又は傾斜した先端、の電極を押すと、電極の先端部を該長軸の方向から脇にそらせるであろう。
本発明のマトリックス本体は、体液、特に水性環境、或いは脂肪に富む環境にもまた溶解する又は分解される生体適合性材料から成る。分解は該マトリックスと接触している体液、特に水性体液又は体脂肪、に存在する酵素によって触媒され得る。溶解又は分解前に、マトリックス本体は膨潤しても膨潤していなくてもよい。マトリックス本体は遠位方向に長いのが好ましく、即ち、初めに組織に導入される、マトリックス埋込み電極の前部を形成するのが好ましい。それは例えば、少なくとも電極の最初の形状で該電極の第1末端と第2末端との距離に等しい長さの棒として形成することができる。マトリックス本体はその遠位末端の方向に先細になるのが好ましい。その遠位末端部は、軟質組織への挿入を容易にするために、ほぼ円錐形であるのが好ましい。その遠位先端は尖った形状又は尖っていない形状を有することができる。尖っていない形状は挿入中の血管破損の危険性を最小にし、一方尖った先端は組織への挿入の抵抗を減少するであろう。マトリックス本体の形状は、電極を軟質組織に深く挿入する場合、引き続く真っすぐな挿入トラック線を可能にし、これにより使用者は電極を組織内に正確に置くことが可能になる。適したマトリックス材料には、当業界で知られた、生体適合性炭水化物系又はタンパク質系接着材料が含まれる。他の有用な公知の生体適合性マトリックス材料には、次のものが含まれる:ポリグリコール酸、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、プルラン、ポリビニルピロリドン、カラヤゴム、キサンタンガム、アラビアゴム、グアーガム、カッシア トラガム(gum Cassia Tora),ガッチ ガム(gum Ghatti)及び他の天然ガム、ペクチン、トラガカント、アルギニン酸。
場合により、マトリックス本体は、体液内、特に水性環境又は脂肪に富む環境内での溶解又は分解速度が異なる2種又はそれ以上のマトリックス材料セクションを含む。例えば、ある種の適用では、マトリックス本体は2つのセクション、近位セクションと遠位セクション、であって、遠位セクションの材料の溶解速度が近位セクションの材料の溶解速度よりも実質的に高い2つのセクションを含み、遠位セクションの溶解時間を20秒から10分だけ短くするのが好ましい。この設計は、本発明の電極が両マトリックスセクションを損なわないで、標的組織近くに挿入するのを可能にする。電極本体の遠位若しくは第2末端部分及び/又は先端が埋め込まれている遠位セクションのマトリックス材料が溶解すると、電極を組織から短距離だけ退却させるか短距離だけ組織に更に押すことができる。マトリックス本体が溶解向上手段、例えば体液が染み込むことができるチャンネル、を含むのは、本発明の範囲内である。従って、マトリックス本体又はその部分は非多孔性又は多孔性の構造を有してもよい。マトリックス材料の溶解若しくは分解の遅延は、マトリックス本体又はそのセクションに溶解遅延又は分解遅延コーチングの1層又はそれ以上の層を配置することにより達成できる。マトリックス溶解又は遅延コーチングの材料は、水性環境でそれにより保護されたマトリックスセクションよりも実質的に遅い速度で溶解する材料であるのが好ましい。マトリックス溶解遅延コーチングはまた、水性環境又は体脂肪に富んだ環境内で容易に溶解しないが分解性であってもよく、例えばワックスコーチング、ポリエステルコーチング、例えばポリグリレート、ポリラクテート、ポリ(グリレート、ラクテート)又はポリカーボネートコーチング、又はコラーゲンのコーチングのようなペプチドコーチングであってもよい。
本発明の電極は、軟質の生きた組織、特に脳及び脊髄の組織、に挿入するように意図されているが、肝臓、腎臓、骨格筋肉、心臓筋肉、内蔵筋肉及び結合組織に挿入するようにも意図されている。本発明の電極は、記録及び/又は神経刺激の目的で使用することができる。記録の目的に使用された場合、本発明の電極ワイアは小型化されたプレアンプリファイアーを備えることができる。アンプリファイアーは先端から短距離に、例えば本体と先端部との接点に配置して、シグナル対ノイズ比を改良するのが好ましい。
軟質組織への挿入を更に容易にするために、ミクロマニピュレーター(微細操作)ロッド又は類似のものを、マトリックスの近位末端の近く又は近位末端で、マトリックスに取り付けるか又はマトリックスに埋め込むのが好ましい。或いは、ミクロマニピュレーターの取り外し可能な取り付けを、電極の基部に固定したドッキング(結合)手段により与えてもよい。
このように、本発明は、可撓性の電極であって、その遠位先端から近位基部までの長さを、軟質組織への挿入後に可逆的に増加及び減少させることができる電極を開示する。
電極束
ある適用では、前に開示した種類の多数の適切に配置された電極を使用するのが有利である。例えば、軟質組織領域内に複数の電極を配置する目的で、本発明の堅い又は実質的に堅いマトリックスを2つ又はそれ以上の電極、或いは100までもの電極、で共有することができる。共通のマトリックス本体中の本発明の2つ又はそれ以上の電極の組み合わせを”電極束”と名付ける。電極束に、少なくとも部分的にマトリックス本体に配置されている、慣用の真直な電極ワイア、光学ワイア、収縮性ポリマー又は堅い電極チップであって電極及び/又はエレクトロニクスを収容した電極チップを設けるのも本発明の範囲内である。場合により、マトリックス本体は、水性環境内での溶解速度が異なるマトリックス材料の2つ又はそれ以上のセクションを含んでもよい。本発明の電極束用のセクションに分けられたマトリックス本体は、その特徴に関して、上記の本発明の電極のマトリックス本体に対応する。
電極束からなる本発明の電極はいろいろな長さであるのが好ましく、そしてマトリックス本体が回転対称形、例えば円筒状、である場合、マトリックス本体の中心軸の周りに配置するのが好ましい。最も長い電極を該軸から短距離に配置し、そして短い電極を該軸からより長い距離に配置して、電極の先端が丸いマトリックス本体先端を規定するようにさせるのが好ましい。電極の近位末端を、該回転軸を横断する面内に又は該面近くに配置するのが好ましい。しかしながら、電極を、一方向に傾斜した電極束先端又はそうでなければ対称的でない電極束先端を形成するように配置するのも本発明の範囲内である。従って、電極束マトリックス本体は遠位方向に先細り、従って例えば円錐又は平らな三角形末端遠位部分を形成してもよい。該末端遠位部分は、電極束を軟質組織に挿入する間、血管の破裂の危険性を最小にするために、尖っていない形状を有することができる。
本発明の別の好ましい側面によると、電極束は、組織の放射刺激を可能にするために及び/又は周囲の組織から発散する放射線を記録するために、1つ又はそれ以上の光学ファイバー又はその素子(コンポーネント)を含む。電極の態様に対応する態様で、1つ又はそれ以上の光学ファイバーは、電極束内の選択された位置にマトリックスによって保持される。
本発明の更なる好ましい側面によると、本発明のマトリックスに埋め込まれた電極束中の2つ又はそれ以上の電極は、それらの末端で又は末端近くで、例えばセラミック又はポリマー材料の基部プレートにより結合することができる。このように結合された電極は、同じ長さでも又は異なる長さでもあってもよい。基部プレートはアンプリファイアーのような電子コンポーネントを備えてもよく、そして刺激及び記録の目的で組織の外側のエレクトロニクスにケーブルを介して又は遠隔測定的に結合してもよい。該基部プレートは、ミクロマニピュレーターを受容する手段を設けるためにも使用し得る。
本発明の更なる好ましい側面によると、電極束は、電流を通した時に形状を変えることができる、例えば屈曲することができる、収縮性二金属元素の1種又はそれ以上を含む。かかる収縮性下元素は、マトリックスに埋め込んだ電極束の挿入経路を制御するために使用できる。
電極束を軟質組織に挿入するために、ミクロマニピュレーターが電極アレーの近位末端部分に取り付けられるか取り付け可能であり、該近位末端部分からミクロマニピュレーターは近位方向に延びる。
本発明の電極束の堅さは組織内へのその挿入を容易にする。挿入すると、第1マトリックスセクションは迅速に溶解する。これにより、電極の遠位末端部分は、隣接する電極に対して横方向の変位が可能となる。電極束を組織に更に挿入すると、扇形に拡がる手段を含む電極の遠位部分を電極束の軸から離れる方向に、拡げるように屈曲させる。第2マトリックス部分の溶解は電極の近位部分を自由にするので、隣接する電極に対して横及び/又は軸方向の変位が可能になり、そして組織内で浮遊した配置を取り、これにより組織内のその位置は安定化され、そしてそうでなければ他の電極との結合した動きにより起こるであろう組織の反応又は損傷が防止される。
電極及び/又は電極束のアレー
本発明によると、平行に又はほぼ平行に配置された2つ又はそれ以上のマトリックスに埋め込まれた電極及び/又は電極束は、体液のような水性媒体に溶解するのり(グルー)で結合することができる。のりは生体適合性でなければならない。適したのりは、炭水化物又はタンパク質を基材としたのり、例えばアルキル化及び/又はカルボキシル化セルロース誘導体、アミロース、及びゼラチンを基材としたのり、であることができるが、別の性質のもの、例えばポリビニルピロリドン及びポリアクリル酸のアルカリ塩、であることもできる。このようにして、電極及び/又は電極束を埋め込み(インプランテーション)に適した所望の幾何学的パターンに列に配置することができる。これにより、インプランテーションに要する時間は、個々の電極及び/又は電極束のインプランテーションにより得られる同じ幾何学的パターンに必要な時間と比べて、かなり短縮される。1つ又はそれ以上の、かかるアレー内のマトリックスに埋め込まれた本発明の電極及び/又は電極束は、一時的に又は恒久的に互いに固定された関係に保たれた本発明の2つ又はそれ以上のマトリックス埋め込み電極で置き換えることができる。該電極をかかる固定された関係に保つ手段は、本発明の1つ又はそれ以上のマトリックス材料を含むか又は該マトリックス材料から成るか、又はそれとは独立のものであってもよい。それとは独立のものである場合、該手段は、水性環境内でマトリックス埋め込み電極束のいかなるマトリックス材料よりもゆっくり溶解及び/又は分解するもの、又は恒久的手段、例えばWO2007/040442の電極束を固定関係に保持する手段、であることができる。同様に、本発明の電極アレー内の1つ又はそれ以上の電極束は、WO2007/040442の電極束の1つ又はそれ以上で置き換えることができる。電極束アレー内の電極束の適当な距離は50μmから500μm又はそれ以上である。
マトリックス埋め込み電極束のアレー、又は本発明のマトリックス埋め込み電極と本発明のマトリックス埋め込み電極束との組み合わせのアレーは、科学的、医学的及び動物介護の目的に、長時間持続刺激、電気的ニューロン活性及び伝達物質若しくは生物活性分子のレベルの、レドックス反応の測定によるマルチ−チャンネル記録、及び組織の正確な損傷に適する。
方法及び使用
本発明によると、マトリックス本体に埋め込まれた本発明の電極の製造方法も開示される。該方法は、固定手段を供給し、電極及び場合によっては埋め込むべき追加の要素、例えば光学ファイバー、収縮性要素等、を固定手段中に所望の形状で固定し、このように固定された電極の基部以外を覆うさや(sheath)を適用し、第1マトリックス材料の溶液又は懸濁液を該電極上に、埋め込むように意図された電極部分を覆うように塗布し、該マトリックス溶液又は懸濁液のそれぞれ溶媒及び/又は分散媒を蒸発又は硬化させ、該さやを取り除き、そして該電極を該固定手段から離すことを含む。電極を2種のマトリックス材料中に埋め込んで、それぞれが電極の部分を封入する、対応するマトリックス区画を形成するために、上記のようにして固定手段により固定した電極の適当な部分を、第1マトリックス材料の溶液又は懸濁液で被覆し、その溶媒及び/又は分散媒を引き続き蒸発させ、次いで被覆するために残された電極の部分を第2マトリックス材料の溶液又は懸濁液で被覆し、引き続き第2マトリックス材料の溶液又は懸濁液の溶媒及び/又は分散媒を蒸発させ、そして該電極を該固定手段から離す。該方法で、電極は、低湿潤性の滑らかな材料、例えばポリフルオル化炭化水素ポリマー又はシリコンゴム、のさや内に配置しそしてその中に固定するのが好ましい。溶媒蒸発を容易にするために、さや材料は多孔性、特に微孔性であるのが有利である。マトリックス材料の塗布及び乾燥後、電極をさやから引き出す。
本発明の電極を2種のマトリックス材料に埋め込んで、電極の複数の部分が埋め込まれる別個のマトリックス区画を形成するための別の方法は、電極全体を第1マトリックス材料に埋め込み、第1マトリックス材料の一部、好ましくは遠位末端から延びる遠位部分、を溶解させ、もはや埋め込まれていない電極の遠位部分を、例えば埋め込まれていない遠位部分に適用されたさやへの行使(recourse)を取ることにより、第2マトリックス材料で覆い、該さやを第2マトリックス材料の溶液又は懸濁液で充填し、溶媒を蒸発させて第2マトリックス材料を乾燥/硬化させ、そして該さやを除去することを含む。
本発明により、マトリックス埋め込み電極、特に本発明のマトリックス埋め込み電極、を軟質組織に挿入又はインプラントする方法もまた開示される。
本発明により、マトリックス埋め込み電極束、特に本発明のマトリックス埋め込み電極束、を軟質組織に挿入又はインプラントする方法もまた開示される。
本発明により、マトリックス埋め込み電極束のアレー、特に本発明のマトリックス埋め込み電極束のアレー、を軟質組織に挿入又はインプラントする方法もまた開示される。
本発明はまた、マトリックス埋め込み電極、マトリックス埋め込み電極束又はマトリックス埋め込み電極束のアレーを、科学的、医学的及び動物介護の目的で、長時間持続刺激、電気的ニューロン活性及びレドックス反応の測定による伝達物質のレベルのマルチ−チャンネル記録、及び組織の正確な損傷に使用することに関する。
本発明を、多くの図面を含む概略図面に例示された多くの好ましい態様を参照して、更に詳細に説明する。但し、該図面は等縮尺ではない。電極束は強調した輪郭を与えられている。
先端セクションと、銀及び金で被覆された非伝導性シルクコア及びポリマー絶縁性皮膜からなる波形状を有する本体とを含む電極の第1態様の縦断面図である。 図1aの電極の先端を通るA−A横断面図である。 図1aの電極の本体を通るB−B横断面図である。 伸びた状態にある図1aの態様である。 図1aの態様の状態に対応する状態にある、本発明の電極の第2態様の縦断面図である。 図2aの電極の先端の拡大部分図である。 図1aの態様の状態に対応する状態にある、本発明の電極の第3態様の縦断面図である。 図3aの電極の先端の拡大部分図である。 溶解性マトリックスに埋め込まれて示された、本発明の電極の第4の態様の縦断面図である。 軟質組織に挿入されそしてマトリックスが溶解した後の状態の、本発明の電極の第4の態様の縦断面図である。 軟質組織中で伸びた状態の、本発明の電極の第4の態様の縦断面図である。 溶解性マトリックスに埋め込まれた本発明の電極束の第1の態様の縦断面図である。 図5aの態様のC−C横断面図である。 図5aの電極束の図に対応する、溶解性マトリックスの組み合わせに埋め込まれた、本発明の電極束の第2の態様の縦断面図である。 図5a,5bの4つのマトリックス埋め込み電極束を含む本発明の電極束アレーの第1の態様の縦断面図である。 図7aの電極束アレーのD−D横断面図である。 複数の溶解性マトリックスの組合せに埋め込まれそして膨潤手段を含む本発明の電極束アレーの第2の態様のF−F縦断面図である。 図8の電極束アレーのE−E横断面図である。 軟質組織に挿入された図8、8aのアレーの溶解性マトリックスの連続的溶解過程を例示する、図8と同じ図である。 本発明の電極束アレーの第3の態様の、図8に対応する縦断面図である。 本発明の電極の第4の態様の、図1aに対応する図である。 本発明の電極の第5の態様の、図1aに対応する図である。 本発明の電極の第6の態様の、G−G(図12a)縦断面図である。 図12の電極の、近位方向に向かった拡大平面図である。 溶解性マトリックスに埋め込まれそして近位末端で電極ホルダーディスクに結合された本発明の電極束の更なる態様の、図5aに示す電極束の縦断面図に対応する縦断面図である。 図13に示す種類の4つのマトリックス埋め込み電極束を含み、アレーホルダーディスクに設けられた本発明の電極束アレーの第4態様の縦断面図であって、図7に示す電極束アレーの図に対応するが遠位末端の一部を省略した縦断面図である。
図1a−1cの本発明の電極の第1態様1は、第1の近位末端に基部4をそして第2の遠位末端にポイント若しくは先端5を有する、一般に長方形の波形本体2を含み、該先端は尖っていても尖っていなくともよい。尖っていない先端5は、血管に富んだ組織に配置する場合、血管の損傷を避ける利点がある。電極1の基部4は、電極本体2をその近位末端で電気的装置10に電気的に接続するための薄い絶縁されたワイアと接続するための真珠色のハンダ(pearl of solder)である。該電気的装置はいろいろな種類のものであってよく、例えば該電極に電流を供給するため及び/又は該電極から電気シグナルを受け取るための装置であってもよい。電極本体3は可撓性であるが、実質的に弾性でない。図1cの拡大横断図に示されたように、それはコア7、中間層8、及び皮膜9から成る。コア7は絹糸であり、その上にクロムの薄い中間層8がイオンスパッタリングにより配置されている。中間層8はポリビニルホルマールの皮膜9により覆われている。電極本体2とは対照的に、先端部3は絶縁されていない、即ち、皮膜9がない(図1b)。電極1の反対側末端に僅かな力を加えて離すように引き抜くと、図1dに示す、伸長した、実質的に真っすぐな電極本体形状となる。
図2a,2bに示す本発明の電極の第2態様101は、本体102の波形パターンが第1態様と異なる。参照番号103、104は先端部を示し、それぞれ尖ったポイント105及び電極基部で終わる。
図3a,3bに示す本発明の電極の第3態様201は、尖っていない先端205から波形電極本体202及び電極基部204の方向に延びる先端部203が粗面部分210である点で、第1態様と異なる。粗面化はインプラント部位での保持性を改良しそして電極と周囲の細胞との接触面積を増大させ、これにより電極と細胞の間の電気抵抗を下げる。
図4aに、本発明の電極の第4態様301が示され、その先端部303及びその本体302は水溶性材料のマトリックスシェル312に、尖った電極先端305が尖っていないマトリックスシェル先端313と同じ方向を指すように埋め込まれている。先端305からある距離に、バーブ314が先端部303からネジ(screw)近位方向に延びる。そのリード線306を有する基部304を除いて、電極301はマトリックスシェル312に完全に埋め込まれている。埋め込まれた電極本体302はジグザグ形状を有する。電極301とマトリックスシェル312の組合せ321は”安定化された電極”と名付けられる。この安定化形体321にあると、電極301を軟質組織に挿入することができ、一方そのジグザグ形状を保持できる。挿入から短時間内に、マトリックスシェル312は体液により溶解する(図4b)。しかし電極301は、それがマトリックスシェル312に埋め込まれておりそして組織に挿入されていたジグザグ形状をまだ保持する。バーブ314により、電極301は組織内に、特に電極301を組織から引き抜こうとする力に対抗して、固定される。基部304に引き抜こうとする力を加えることにより、電極本体302は真っすぐにされ、即ち延ばされて、図4cに示す真っすぐな構造302’をとる。
本発明の4つの電極のマトリックス埋め込み電極束411の第1態様が図5a,5bに示される。図2a,2bの電極101の種類の電極は、平行にそして電極束411の回転軸Sから等距離に、溶解性マトリックス本体412内に配置されている。第1電極の電極本体402aに対して、他の電極の本体402b,402c,402dはそれぞれ90度、180度及び240度の角度に配置されている。図5aには、第1及び第3の電極のそれぞれ先端部403a,403c及び基部404a,404cも示される。一般に円筒状に先細のマトリックス本体412は遠位方向に、初めは僅かに、しかしその遠位を指す末端413に向かってさらに進んで、先細になる。
図6に示す本発明の4つの電極のマトリックス埋め込み電極束511の第2態様は、図2a,2bに開示した種類の4つの電極を、回転軸S’に対して図5a,5bのマトリックス埋め込み電極束411と同じ配置で含む。図5a,5bの態様とは対照的に、マトリックス本体は2つのセクション、即ち、電極本体502a,502c等を封入する近位セクション512’と、それらの先端部503a,503cを封入する遠位セクション512”、を含む。近位マトリックス本体セクション512’の溶解速度は遠位マトリックス本体セクション512”の溶解速度よりも遅い。これは、マトリックス埋め込み電極束511全体を軟質組織の所望の第1深さ若しくはレベルに挿入するのを可能にし、そして遠位セクション512”材料が溶解すると、第2の深さ若しくはレベルに更に挿入するのを可能にし、その間、第1電極502a,503c,504aの支持されない先端部503a等及び他の電極の支持されない先端部は最早固定されず、例えば中心軸S’から離れるように屈曲し得る。
本発明の電極束の遠位方向を指す631アレー620は、本発明のアレー軸Rから等距離にそして回転対称的に(4重回転対称)配置された4つのマトリックス埋め込み電極束を含む(図7a,7b)。アレー620は図5a、5bに示された種類の4つの電極束を含み、その中で第1束の4つの電極の本体602a−602dは参照番号により参照される。該電極束はそれぞれ固体の溶解性マトリックス612a−612d内に埋め込まれている。4つのマトリックス埋め込み電極束は、それらの先端613a−613dを同じ遠位方向を指して平行に配置されている。該マトリックス埋め込み電極束は、水性環境で溶解性ののり630により結合されている。のり630は好ましくは、埋め込み用マトリックス612a−612dの材料と組成及び溶解若しくは膨潤速度が異なる。埋め込み用マトリックスの材料は、1種で且つ同じであってもよいが、それらの1つ又はそれ以上が異なる溶解若しくは膨潤速度を有する材料を使用することも考えられる。アレー620は、近位平坦末端面がのり630の中心に配置された雌カップリング部材640を備える。該カップリング部材640は、アレー620を組織に挿入するための操作ロッド641を着脱自在に受け入れるように設計されている。
図7a,7bのアレーと同じ対称形の本発明の別の、遠位を指した731電極束アレー720が図8、8aに示される。アレー720の電極束を結合する水溶性のり730に加えて、該アレー720は更にアレー軸Tに対して中心に配置され、そしてそこから半径方向にマトリックス本体712a−dの最内側壁セクションの方に延びる膨潤性プラグ750を含む。該本体712a−dのそれぞれは、4つのマトリックス埋め込み電極束を含み。各電極は延長可能な電極本体702a−d等を有し、一方、軸方向にプラグ750の近位面及び遠位面はのり730と接し、該のり730により4つのマトリックス埋め込み電極束は所定の位置に維持される。挿入ロッド741はのり730の中心近位部分に埋め込まれている。図8b−8fは、アレー720を軟質組織760に挿入した後の運命を示す。図8bはアレー720を軟質組織760に挿入した直後の状態を示す。アレー720はまだ変わっていない。図8bは、挿入から2分後の状態を示し、この期間にのり730は組織760の水性環境内で溶解した。参照番号760は、軟質組織と、のり730の溶解により形成された流体との両方を表す。マトリックス本体712a−dは、膨潤プラグ750への可能な接着以外は今や分離されている。次に、今は組織流体と接触している膨潤プラグ750は膨潤し始める。プラグ750がかなり膨潤した後の状態は、図8dに示される。膨潤プラグ750の材料は、水性体液と接触すると初めに膨潤しそして後に溶解する材料である。それは、例えばゼラチンから作られる。プラグの膨潤はマトリックス埋め込み電極束を半径方向に離れるように動かし、その結果は図8eに示される。最後に、マトリックス本体712a−712dは体液にゆっくり溶解し、その結果、第1電極束の電極702a,702c,第3電極束702”、702”、及び他の電極束の電極は、図8fに示されるように、組織内に置かれるようになる。
図13に示される本発明の電極束の第3態様は、基部804a,804cに取り付けられた延長可能な電極本体802a,802cを有する4つの電極を含む。該束は、遠位先端813に向かって狭くなる溶解性マトリックス本体812に埋め込まれている。電極基部804a,804bは電極ホルダーディスク807内に形作られ、該ディスクから、伝導体806a,806cを備えた該基部の後部分が延びる。電極ホルダーディスク807は非伝導性ポリマー材料から作られる。この態様は、電極の近位部分を所望の間隔に保ち、一方遠位部分をより自由に動くことができるようにする。
本発明の電極束アレー920の第3態様を図9に示す。該態様は図7a,7bの電極束アレー620と、先端部903a,903cを有するいろいろな長さの本発明の電極と同じ長さの電極本体902a,902cとが、マトリックス912aに埋め込まれた第1電極束から成ること、そしてマトリックス912cに埋め込まれた第3電極束が電極本体902c”及び電極と平行に配置された光学ファイバー970を有する本発明の電極を含むことにおいて、相違する。アレー920は4つのマトリックス埋め込み電極束を含み、その束の2つだけが図9に示される。示されるアレーの電極は薄い可撓性伝導体906a,906c,906c”を介して制御装置960に連結され、該装置により電極は電力供給されるか又は該装置に電極は電気的神経シグナルを伝達し得る。光学ファイバー970は中央装置に連結されているように示され、該装置は、該ファイバーを通って、ファイバー970がインプラントされた組織に、又はファイバー970を介して放射線を受けた組織が発生する放射線を検出するための手段を含んでもよい組織に、放射線を送るための光源を含み得る。
図10−12は変更した先端部を有する本発明の電極の更なる好ましい態様を示す。
図10の電極1001は、延長可能な長方形電極本体1002及び先端部1003を含み、該先端部から、短いタッグ1011−1011’’’が半径方向/遠位方向にそして先端部1003に沿って間隔を置いて延びる。
図11の電極1101は、延長可能な長方形電極本体1102及び先端部1103を含み、該先端部から、二重に曲がったタッグ1111−1111’’’’がほぼ半径方向にそして先端部1103に沿って間隔を置いて延びる。
図12、12aの電極1201は、延長可能な長方形電極本体1202及び先端部1203を含み、その放射状面(radial plane)から24の後方に曲がったタッグがあり、その中で第1及び第12のタッグ1211ー01、1211−13が傘状の形状で延びる。
図14の発明の電極束アレー1320は図13に示した種類の4つの電極束を含む。図14の断面図で、それらの2つだけが見える。マトリックス本体1312a,1312c及び電極ホルダーディスク1307、1307’を除いて、4つの電極を含む第1束の要素だけが、参照番号を与えられている。第1束の電極の2つだけが図に見え、第1電極は電極本体1302aを含み、そして第3電極は電極本体1302cを含む。それらは遠位先端に向かって狭くなる溶解性の実質的に円錐形マトリックス本体1312aに埋め込まれているが、示されていない。それらの基部1304a,1304cは非伝導性ポリマー材料の電極ホルダーディスク1307内に成型されている。電極束ホルダー1307、1307”はそれらの近位面をディスク1335の遠位面と接してアレーホルダーディスク1335に接着して取り付けられ(図示なし)。電極のリード線1306a,1306cを、アレーホルダーディスク1335を通過させるために、該ディスクは、電極基部1304a,1394cに面する貫通穴1337a,1337cを備える。電極束はアレー長軸に対して対称的にそしてアレー長軸から同じ距離で配置される(図示なし)。それらの間隔はアレーホルダーディスク1335の遠位面から延びる中心円筒状部分1336をそれらの間に配置させることを可能にする。円筒形部分1336の近位面にある中心穴は、アレー1320を軟質組織に挿入することができる操作ロッド1341を着脱自在に保持するように配置される。電極束の間は、水性環境で溶解性の生体適合性のり1330で満たされる。
材料及び寸法
電極の寸法
本発明の電極は10−4から10−7m、特に0.5から25μm、の適当な直径を有する。もっと大きいワイア直径、例えば1.5x10−3mまでが、大きい刺激/記録パラダイムは使用された場合、例えば軟質組織に損傷を生じるために、使用し得る。それらの直径は、軟質組織への挿入を容易にするために、それらの長さにわたって変えることができ、特に電極はそれらの遠位末端のほうへ先細であることができる。それらの遠位末端は尖っていることも尖ってないこともできるが、電極が電気的活性の記録用に使用される場合は尖った先端が好ましい。それらの遠位部は10−7mより小さい直径を有してもよい。
電極の表面は滑らかでも滑らかでなくても、又は部分的に滑らかで部分的に滑らかでなくても、即ち粗面でもよい。電極先端近くの平らでない又はでこぼこした表面は、固定性を改良しそして電極先端のインピーダンスを減少させるためには好ましい。本発明の電極は、それらの近位末端及び遠位末端から延びる部分以外は絶縁されているのが好ましい。しかしながら、電極本体は、組織内の多数の部位で刺激及び/又は記録を可能にする手段をも備えてもよい。かかる手段は、例えば突出する超薄フィラメントから成るか、又は長さ10μm又はそれ以上を占める粗い又は平らでない表面を有する部分から成り得る。かかる領域は、組織との電気的接触が意図されている場合は、電気的に絶縁されていない。それらは固定手段としても役立ち、そして更に、電気的刺激/記録のためにも役立つ。より大きい組織容積の電気的刺激が意図される場合、電極先端から延びる大きい部分、例えば100μmまで又は1mmまでの長さの部分、を絶縁しないのが好ましい。電極ワイアの絶縁に適するのは、例えばガラス、ポリビニルフォルマール、シリコンゴム、水不溶性ラッカーである。
分岐した遠位末端部を有する本発明の電極は、マルチ−ストランド絹糸から作ることができ、そこから直径約1μmから約5μmの個々のストランドが、該糸の一端で傘のように広がるように配置される。この広がった構造において、電極は電導性材料、特に金属、で慣用の蒸着又はスパッターリング法で覆われる。該電極は次に、該広がったストランドの短い末端セクションを除いて絶縁材料で覆われる。電極コアから所望のポイント又はセクションで延びる枝を含む本発明の電極の製造方法は、薄い金属ワイア又はポリマー糸の短い片を対になった電極コアと絡ませることを含む。金属ワイア又はポリマー糸の片を、いくつかの絹フィラメントから紡いだ絹コアに対してほぼ垂直又は斜め方向に配置して、該金属ワイア又はポリマー糸の片を該絹コアの対になったフィラメントの間に、金ピカのフリンジ(ラメッタ(Lametta))のように保持させる。この方法での金属ワイアの使用は、マルチ−ポイント電極を製造する手段をも与える。
電極の形状
本発明の重要な特徴は、電極の遠位先端から近位基部までの距離が、電極を破裂させることなく、繰り返し且つ可逆的に増加及び減少されて、ワイアを周囲の軟質組織の不均一な運動、例えば、動脈若しくは静脈血管、心臓又は肺の付近、又は軟質組織と堅い組織との間に起こり得る運動、に円滑に従わせることができることである。これは、電極に多数の屈曲部を設けることにより達成され、該屈曲部は所定のパターンに従っても従わなくてもよい。従って、該電極は波状、巻状、ねじれ状、螺旋状又はその他の直線状でない形状を有することができ、これは、力がワイアに沿って加えられた場合、近位基部から遠位先端までの距離を、少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%だけ容易に増加/減少させるのを可能にする。例えば、1mmの長さの電極の先端から基部までの距離を、少なくとも10μm、そして50μm又はそれ以上も増加/減少させることができる。
滑らかな屈曲パターン、例えば波状又は螺旋状パターン、を使用するのが好ましい。急激な屈曲部に特徴付けられるパターンは好ましくない。何故なら、電極の先端と基部の間の距離を増加/減少させることにより引き起こされる力は電極本体上の特定の部位又は電極本体に沿った短いセクションに実質的に影響を及ぼすべきでなく、むしろ大きいセクションに影響を及ぼすべきであるからである。これは、周囲の生きた組織の運動による長さの連続的変化に晒される電極の耐久性を、増加させるであろう。
電極材料
電極密度対組織密度の比に近付き、これにより電極と組織の間の慣性の差異を減少させるために、本発明の電極は好ましくはコア、軽く強い非伝導性材料、例えば天然タンパク質ファイバー、例えば絹、又は電導性材料で覆われたポリマーファイバーを含む。或いは、金属、特に貴金属若しくは貴金属合金、のような電導性材料を充填した管状の支持材料、又は炭素を使用し得る。有用な非伝導性コア又は管状支持材料はガラス及びセラミックである。電導性材料を支持材料上に慣用のスパッターリング又は蒸着技術により沈着させることができる。好ましくはないが、本発明の電極は場合によっては、特に金、白金、チタン、ステンレス鋼、イリジウムのような貴金属を30重量%より多く含む合金、白金とイリジウムとの組合せ、及びタングステンの電導性金属コア、又は電導性ポリマーの電導性コアを含むことができる。
マトリックス材料
本発明の電極は、溶解速度が相違する1種又はそれ以上の生体適合性マトリックス材料に埋め込まれる。ワイアが挿入中は直線に従うか、又は挿入後形状を保持するように意図された用途においては、1種の埋め込み材料を使用するのが好ましい。電極の遠位部が標的組織内で拡がるように意図された用途においては、少なくとも2種の埋め込み材料、即ち、1つはより耐久性が短く、以下にマトリックス材料Xと呼ばれる材料、別のより耐久性が長い、以下にマトリックス材料Yと呼ばれる材料、を使用するのが好ましい。適したマトリックス材料には、炭水化物及び/又はタンパク質性材料が含まれるが、例えばアラビアゴム及びポリグリコール酸も含まれる。電極の遠位末端部を埋め込むのに使用されるマトリックス材料Xは、血漿又は間質液のような体液中、37℃の温度で、そこに埋め込まれた電極が短時間、特に5秒から3分以内に、隣接する電極が変位に関して拘束されないようにするような溶解速度を有する。マトリックス材料Yは、そこに埋め込まれた電極が30秒から10分又はそれ以上であるが、電極の遠位末端部が(横方向の)変位に関して拘束されなくなる時よりも後の時点で、隣接する電極が変位に関して拘束されないような溶解速度を有する材料である。マトリックス材料Xについてより長い溶解時間、例えば20分まで、及びそれに対応してマトリックス材料Yについてより長い溶解時間がゆっくりした挿入手順において、例えば電極アレーを組織に深く挿入する場合に、使用し得る。
マトリックス材料Xに適した材料には、水中で10〜30分又はそれ以上煮沸したスクロースのような二糖類が含まれ、これにより1〜3分の溶解時間が達成される。マトリックス材料Xとして適した他の材料には、40〜50℃の水に溶解しそして次に乾燥したゼラチン又はゼラチン系材料が含まれる。
マトリックス材料Xとして使用するために適した材料は、スクロース、ラクトース、マンノース、マルトースから選ばれた糖若しくは糖の混合物、及びクエン酸、リンゴ酸、リン酸、酒石酸から選ばれた有機酸を含む水溶液を、繰り返し煮沸しそして冷却することにより得ることができる。糖類と有機酸類の組み合わせは溶解時間の範囲を与える。
ゼラチンもまた、マトリックス材料として使用し得る。いろいろな種類のゼラチン又はゼラチン系材料がいろいろな溶解速度を有することは、よく知られている。従って、マトリックス材料X及マトリックス材料Yに2種のゼラチンの適正な組み合わせを選ぶことにより、二セクションの可溶性マトリックスに埋め込まれた電極束若しくはアレーの遠位マトリックス部分の溶解時間を対応する近位マトリックス部分の溶解時間よりも速くすることができる。遠位マトリックス部分に糖系マトリックス材料を使用し、そして近位マトリックス部分にゼラチン系マトリックス材料を使用するか、又はその逆も可能であり、また遠位マトリックス部分にゼラチンを使用しそして近位マトリックス部分にアラビアゴムを使用することも可能である。種々の種類の天然ゴムのようなマトリックス材料の別の有用な組み合わせの選択は、当業者が容易に到達する範囲である。
場合によっては、実質的により長い溶解時間を有するマトリックス材料、例えば変性コラーゲン、セルロース誘導体、変性澱粉、又はポリグリコールのような他の生体適合性材料、もまたゆっくりした挿入手順を含む適用に使用できる。例えば、電極アレーのトラックラインが、例えばX線画像形成により、挿入中に繰り返し評価される場合、及び/又はトラックラインが電極アレーに含まれる収縮性フィラメントを通して電流を通すことにより変更される場合、挿入手順の完了時間はより長い時間を取り得る。
本発明の電極、電極束又は電極アレーを、皮膚若しくは粘膜の直ぐ下、又は脳若しくは脊髄若しくはその他の組織の表面近く、例えば組織の深さ2mm未満、に位置する組織に挿入する場合、電極が組織内で拡がる場合も含めて単一のマトリックス材料、特にマトリックス材料X、を使用すれば十分である。何故なら、電極アレーの拡がった遠位部のみが組織中に配置され得るからである。
場合によっては、本発明のマトリックス埋め込み電極、電極束若しくは電極アレーを、完全に又は部分的に、生体適合性滑剤で覆って、組織への挿入中に摩擦を減少させることができる。滑剤は体液がマトリックス材料に接近するのを遅延してその溶解/分解を減速するようなものであることもできる。有用な滑剤には、グリセロールモノパルミテート、グリセロールジパルミテート、グリセロールモノステアレート、グリセロールジステアレート、パルミチルアルコール、ステアリルアルコールが含まれる。滑剤の薄い皮膜を、例えばマトリックス本体に該滑剤のエタノール若しくは酢酸エチル溶液をスプレーすることにより、マトリックス本体に適用することができる。
例示的用途
本発明の電極、並びに本発明の電極束、及び本発明の電極及び/又は本発明の電極束のアレーの好ましい使用を以下に記載する。
臨床的使用
脳/脊髄損傷後の患者を、例えば卒中又は変性疾患の場合には残ったニューロンからのシグナルを記録し、そして/又はニューロンを刺激して失った機能を補うことにより助ける。動物においても同様な使用が可能である。特に:中脳水道周囲灰白質物質中の核のような鎮痛脳幹中心の刺激による痛み緩和;基底核又は関連した核内の刺激による、パ−キンソン病での震え、舞踏病及びその他の自発的でない運動の緩和又は軽減;アルツハイマー病又はその他の退化性疾患の場合、コリン作用性及び/又はモノアミン作動性核の刺激による記憶の向上;辺縁系中心又はその他の脳領域の刺激による、気分、攻撃、心配、恐怖症、情緒、性的過活動、インポーテンツ、摂食障害の制御;卒中又は脳/脊髄の損傷後の患者の、大脳皮質の残った経路又は下降した運動神経路の刺激によるリハビリテーション;脊髄損傷後の膀胱及び腸を空にするような脊髄機能の制御の、脊髄の関連する部分を刺激することによる再創設;阻止棘上降中心又は適当な小脳領域の刺激による痙縮の制御;脊髄及び脳中の関連する核の刺激による警戒感覚、聴覚、視覚、嗅覚の再創設。
記録が刺激と組み合わされる例には下記が含まれる:抗てんかん薬又は電気パルスを送るシステムと結合した、てんかん病巣にインプラントした電極によるてんかん発作中の監視;中枢運動指令を記録しそして病斑から離れた運動系の執行部分を刺激することによる、運動系の失われた接続の補償;ホルモン放出の制御のために、血糖値の記録。インプラントされた本発明の電極は、電極に十分な強度の電流を流すことにより、組織を局部的に損傷するためにも使用し得る。腫瘍又は異常に活性若しくはてんかん誘発性神経組織を損傷しなければならない場合、これは有用となり得る。
研究での使用
脳及び脊髄の正常又は病的機能を研究するために、ニューロン活性を記録することができ、同時に影響を受けないCNSと相互に作用することができることが必要である。このために、本発明の電極、電極束及び電極束のアレーは、CNSに長時間インプラントされなければならないであろう。それらの設計及び寸法により、それらはCNS中に非常に長時間、そして組織容積が徐々に増加する展開中にも、安全に置くことができる。ワイア接続又は遠隔測定設備のいずれかを介して、種々の測定設備、例えば増幅器、刺激器具及びコンピュータ、と連絡することができる。それらはまた、刺激又は記録と刺激の組合せに使用できる。例えば、それらは、潜在的鎮痛のテスト中、動物の脳幹又はその他の部位における痛み関連経路内又は痛み制御系内の活動を監視するために使用できる。
コンピュータ及び神経機能代替器具との相互作用のための接点としての使用
末梢神経系への損傷を有する患者において、CNSからの指令シグナルを記録するために有用であり得る。これらのシグナルを次にコンピュータプログラムにより解読し、そして神経機能代替物、例えば人工手又は足、中の活性をガ案内し、筋肉及び器官、例えば膀胱及び腸、の刺激を案内するために使用することができる。
内分泌腺及び外分泌線器官の機能の制御における使用
ホルモン分泌又は調節が不足した患者において、本発明の電極、電極束及び電極束のアレーは、内分泌腺器官又は外分泌腺器官からのホルモン分泌を制御するために使用し得る。
符号の説明
1、101、201、301:電極
2、102、202、302:電極本体
3:電極本体
4、204,304:基部
5、205、305:先端
7:コア
8:中間層
9:皮膜
312:マトリックスシェル
314:バーブ
411、511:電極束
412:マトリックス本体
620、720、920:アレー
630、730:のり
750:膨潤性プラグ
760:軟質組織

Claims (18)

  1. 医療用ミクロ電極であって、軟質組織にインプラント又は挿入された後に互いに相対的に動くことができて、電極に沿った距離を増加又は減少することができる部分を含み、該部分の少なくとも一部は水性体液に溶解性若しくは生物分解性の第1の堅い生体適合性マトリックスに埋め込まれており、基部と先端部の間に配置された電極本体を含み、ここで、少なくとも該先端部及び該電極本体は該第1マトリックスに埋め込まれている、医療用ミクロ電極。
  2. 上記基部、上記先端部及びそれらの間に配置された上記電極本体から成り、少なくとも一部が上記第1の堅い生体適合性マトリックスに埋め込まれた、請求項1に記載の電極。
  3. 上記先端部に配置された固定手段を含む、請求項1に記載の電極。
  4. 上記電極本体が、非伝導性コア、該コア上の1つ又はそれ以上の電導性層、及び該1つ又はそれ以上の電導性層上の絶縁層を含む、請求項1又は2に記載の電極。
  5. 上記コアに垂直に上記絶縁層を通って、上記電導性層との電気的接触を可能にする1つ又はいくつかの通路を含む、請求項4に記載の電極。
  6. 上記固定手段が上記第1マトリックスに埋め込まれている、請求項3に記載の電極。
  7. 上記マトリックスが、溶解若しくは分解速度が異なる2つのセクションを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電極。
  8. 上記電極本体が、その長さがその末端の間の距離よりも2%又はそれ以上だけ長い形状で上記第1マトリックスに埋め込まれている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電極。
  9. 上記電極本体が、その長さがその末端の間の距離よりも20%又はそれ以上だけ長い形状で上記第1マトリックスに埋め込まれている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電極。
  10. 上記電極本体の直径が10−7〜10−4mである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極。
  11. 上記第1マトリックス上に溶解遅延皮膜を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の電極。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項記載のミクロ電極を2つ以上含む医療用ミクロ電極束であって、少なくとも一部は水性体液に溶解性若しくは生物分解性の堅い生体適合性の共有のマトリックスに埋め込まれている医療用ミクロ電極束。
  13. 上記マトリックス又は1つ若しくはそれ以上の上記マトリックス上に溶解遅延皮膜を含む、請求項12に記載の電極束。
  14. 束の電極が取り付けられた、非伝導性材料の基部プレートを含む、請求項12又は13に記載の電極束。
  15. 1つ又はそれ以上の光学ファイバーを含む、請求項12〜14のいずれか1項に記載の電極束。
  16. 水性体液に溶解性若しくは生物分解性の堅い生体適合性アレーマトリックスに少なくとも一部が埋め込まれた、請求項12〜15のいずれか1項に記載の電極束を2つ又はそれ以上含む、医療用電極束アレー。
  17. 上記体液中のアレーマトリックスの溶解若しくは分解速度が、同じ体液中の束マトリックスの溶解若しくは分解速度よりも高い、請求項16に記載のアレー。
  18. 上記アレーマトリックス上に溶解若しくは分解遅延皮膜を含む、請求項16又は17に記載のアレー。
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