JP5414332B2 - シミュレーション実行方法 - Google Patents
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Description
しかし、いざ、大規模シミュレーションを構築すべく、各組織(例:各軍)のシミュレーションシステムの統合を試みても、各々のシステムは独自仕様で構築されているために、統合化は非常に困難なものであった。結局、この統合化のために、システムを一から作り直すといったことも多々発生していた。
HLAの仕様は、米国防総省の旧組織であったDMSO(Defense Modeling and Simulation Office)が1995年に提案したもので、標準化団体SISO(Simulation Interoperability Standard Organization)が中心となって標準化を進めており、2000年9月にIEEE1516としてIEEE標準となった。その後も改良のための改定作業が続いている。
HLAでは、共通の目的のために連携して動作する1つの分散シミュレーションシステムをフェデレーションと呼び、その中の個々のシミュレータに相当するものをフェデレート(FED)と呼ぶ。FEDはLP(Logical Process:論理時刻進行の単位)に対応するものである。
ここで、RTI(Run Time Infrastructure)とは、HLAシステムでの中核となるソフトウェアで、HLAの規格に基づいて、FED間のデータ送受や同期処理を司るものである。RTIとFED間のHLAサービスには6種類存在するが、本願発明で関係するのは、この内の1つである、Time Managementであり、本サービスは、各FEDの時刻進行を調整及び制御するものである。
また、HLAに基づく分散シミュレーションシステムでは、FED数の増加に伴い、FED間のデータ送受や時刻管理のためのオーバーヘッド時間が増大するため、大規模数のオブジェクトが登場するアプリケーションを対象とする場合においても、FED数を適度な数に抑える必要がある。即ち、複数のオブジェクトを1つのFEDにマッピングする必要がある。
このように、時刻進行方法が異なるオブジェクトが同一のFED上に存在する場合において、因果関係の矛盾なく、高い摸擬精度で、効率的に実行するために当該FEDの時刻進行方法を確立する必要がある。
HLAに基づき各シミュレーションを実行する分散シミュレーションシステムでの各FEDにおいて、自律的に次の摸擬時刻を設定して時刻進行する自律型オブジェクトと、他のオブジェクトからのメッセージを受信するタイミングがトリガとなって時刻進行する他律型オブジェクトが、同一のFED上に存在する場合、当該FEDは未来時刻のタイムスタンプ付きメッセージを受信することが可能なオプティミスティック方式により時刻進行を行い、当該他律型オブジェクトに対応する未来時刻のタイムスタンプ付きメッセージを受信した場合で、かつその未来時刻までに他のFEDから当該他律型オブジェクトに対応するメッセージを受信しないことが判明した時は、当該未来時刻に対して、HLAが提供するタイムステップ方式により時刻進行する。
図1は、道路交通を対象としたHLA分散シミュレータの実現例を示したものであり、一般車両を摸擬する2つのFED1,2を処理する計算機1aと2a、緊急車両を摸擬するFED3を処理する計算機3a、そして指揮所を摸擬するFED4を処理する計算機4aがネットワーク5により接続され、このネットワーク5にはRTI6を処理する計算機6aが接続され、RTI6を処理する計算機6aにはRTIの入力ファイルとなるFOM7の属性情報定義ファイルFDD7aが置かれている。
一般車両及び緊急車両を摸擬するFED1〜3は、それぞれ各自の車両の「位置」情報を更新し、この「位置」情報を他のFEDに転送することとなる。また、緊急車両を摸擬するFED3は指揮所を摸擬するFED4から、指揮命令に関する「通信」情報を受け、それに従い当該緊急車両を摸擬することとなる。なお、指揮所は全ての車両の「位置」情報を受信し、その内容に基づいて指揮命令に関する「通信」情報を発行することとなる。従って、図1の実施の形態では、FED間でやり取りされるオブジェクトクラスは「位置」と「通信」情報であり、FOM7に定義されることとなる。
FEDがRTIに対して時刻進行要求を発行する際に、タイムステップ方式(型)で動作するオブジェクトと、イベントベース方式(型)で動作するオブジェクトが当該FED上に存在する場合は、当該FEDはHLAが提供するNMR(Next Message Request)で時刻進行要求を発行することにより、FED間及びFED内のオブジェクトを因果関係に矛盾無く、実行することができる。
例えば、通信イベントに用いるオブジェクトメッセージを受信するFEDは、FQRにより時刻進行要求することにより、当該FED宛のメッセージを、RTIに届いているものは全て取得できることとなるため、通信イベントに対応したオブジェクトメッセージが存在すれば、そのメッセージを先行して受信することが可能となる。即ち、将来発生する通信イベントがどの時刻で発生するかが分かるため、他にそのようなメッセージを受信しないことが保証されれば、当該FEDはその発生時刻に対して、TARによる時刻進行要求を発行できることとなる。
図3(1)は当該メッセージを受信するオブジェクトがタイムステップ型で時刻進行していた場合の例であり、仮に当該メッセージ発信側が時刻tjのタイムスタンプ付きメッセージを送信したとしても、当該受信側オブジェクトは当該メッセージを時刻tkで受信し確認することとなる。この場合、|tk‐tj|の時間的誤差が発生することとなる。即ち、タイムステップ型で時刻進行するオブジェクトは、タイムステップ間隔の時間(Δt)で摸擬精度が丸められてしまうこととなる。
他方、図3(2)は当該メッセージを受信するオブジェクトがイベントベース型で時刻進行していた場合の例である。この場合、当該メッセージ発信側が時刻tjのタイムスタンプ付きメッセージを送信した時には、当該受信側オブジェクトは、正にこの時刻tjで当該メッセージを受信することができることとなる。即ち、時間的観点では摸擬精度を劣化させずに実現できることになる。
なお、当該通信メッセージを発行するオブジェクトが複数存在する場合、即ち、緊急車両Aにとって、指揮命令を発行する指揮所が複数存在する場合は、FED3はFQRにより、全ての指揮所からの未来時刻のタイムスタンプを持った通信メッセージを取得した後、最も近い未来の時刻に対して、タイムステップ型で動作することとなる。
まず、図7(1)では、各FEDは、自身が担当するオブジェクトの中に、イベントベース型で時刻進行要求をしているオブジェクトが有るか無いかをチェックする(711)。当該オブジェクトが有る場合、当該FEDはNMRでRTIに対して時刻進行要求を発行する(712)。他方、イベントベース型で時刻進行要求をしているオブジェクトが無い場合は、TARでRTIに対して時刻進行要求を発行する(713)。RTIから当該FEDに時刻進行許可通知TAGが届くと(714)、当該FEDは自身が担当するオブジェクト及びそれに関連する1ステップ分の摸擬を実施する(715)。本摸擬処理では、各オブジェクトが次のステップで、イベントベース型で時刻進行するか、タイムステップ型で時刻進行するかをも決定することとなる。そして、711の処理に移り、これら一連の処理を繰り返していくこととなる。
また、シミュレーション実行中に、各FEDの負荷状況に応じて、上記「通信」情報を発信するオブジェクトを担当するFEDが最も負荷の小さいプロセッサに割り付けられるように、動的に、FEDとプロセッサのマッピングを変えることも考えられる。
Claims (3)
- HLAに基づき各シミュレーションを実行する分散シミュレーションシステムでの各フェデレートにおいて、自律的に次の摸擬時刻を設定して時刻進行する自律型オブジェクトと、他のオブジェクトからのメッセージを受信するタイミングがトリガとなって時刻進行する他律型オブジェクトが、同一のフェデレート上に存在する場合、当該フェデレートは未来時刻のタイムスタンプ付きメッセージを受信することが可能なオプティミスティック方式により時刻進行を行い、当該他律型オブジェクトに対応する未来時刻のタイムスタンプ付きメッセージを受信した場合で、かつその未来時刻までに他のフェデレートから当該他律型オブジェクトに対応するメッセージを受信しないことが判明した時は、当該未来時刻に対して、HLAが提供するタイムステップ方式により時刻進行することを特徴とするシミュレーション実行方法。
- 各フェデレートの処理負荷を事前に算出し、他律型オブジェクトに対してメッセージを発行するフェデレートは、他のフェデレートよりも計算負荷の小さいプロセッサに割り付けることを特徴とする請求項1に記載のシミュレーション実行方法。
- シミュレーション実行中に、各プロセッサの処理負荷状況に応じて、他律型オブジェクトに対してメッセージを発行するフェデレートは、他のフェデレートよりも計算負荷状況の小さいプロセッサに割り付けることを特徴とする請求項2記載のシミュレーション実行方法。
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