JP5411847B2 - Weelキナーゼインヒビターとしてのジヒドロピラゾロピリミジノン誘導体の多形 - Google Patents
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Description
(1)Weelキナーゼの精製:
Weelキナーゼをグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)とそのアミノ末端で融合したcDNAをバキュロウイルス発現ベクターに挿入して、組換えバキュロウイルスを構築し、それを昆虫細胞株Sf9の細胞に感染させ、高発現させた。感染細胞を回収し、可溶化し、次いで、GST−標識Weelキナーゼタンパク質をグルタチオンカラムに吸着させ、グルタチオンでカラムから溶出し、活性フラクションを脱塩カラム中で脱塩し、精製酵素を得た。
Weelキナーゼ活性の定量においては、シグマから購入した合成ペプチド、ポリ(Lys,Tyr)臭化水素酸塩(Lys:Tyr(4:1))を基質として使用した。
ヒト大腸癌WiDr(ATCCから入手)をF344/N Jcl−rnuヌードラット背部の皮下に移植した。移植の8日後、ゲムシタビン(50mg/kg、ジェムザール注;イーライリリー)を該ラットに静脈内投与した;24時間後、試験化合物を溶媒(5%グルコース)に溶かし、8時間、静脈内に連続注入した。腫瘍体積(0.5×(メジャー直径)×(マイナー直径)2)を0日、3日、6日、10日、及び13日目に測定した。0日はゲムシタビンを投与した日を意味する。相対腫瘍体積は、0日の腫瘍体積を1として計算した相対値である。腫瘍増殖パーセント(%T/C)は、以下の式に従って得た:
試験化合物の投与に付した群において、0日からの腫瘍体積の変化が0を越えている場合(>0):
%T/C=[(3、6、10、13日目の試験化合物による腫瘍体積の変化)/(3、6、10、13日目の対照における腫瘍体積の変化)]×100
試験化合物の投与に付した群において、0日からの腫瘍体積の変化が0未満である場合(<0):
%T/C=[(3、6、10、13日目の試験化合物による腫瘍体積の変化)/(0日での試験化合物による腫瘍体積の変化)]×100
a)試薬:
ウシ胎児血清(FBS)はモルゲート(Morgate)から入手した;RPMI1640培地及び0.25%トリプシンEDTAはインビトロゲンから入手した;サイクルテストとDNA試薬キットはベクトン・ディッキンソンから入手した;またナイロンネットフィルターはミリポアから入手した。
b)細胞:
ヒト非小細胞肺癌細胞(NCI−H1299)はATCCから入手した。
c)作用判定法:
s:シングレット
d:ダブレット
dd:ダブルダブレット
t:トリプレット
dt:ダブルトリプレット
q:ファルテット
m:マルチプレット
br:ブロード
J:カップリング定数
Hz:ヘルツ
DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド
THF:テトラヒドロフラン
2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)1−アリルヒドラジンカルボン酸tert−ブチル
ヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(250g)を無水フタル酸(280g)のトルエン(3L)溶液に加えた。ディーン−スタークの水分離器を用い、反応混合物を3時間加熱還流した。これを室温に冷やし、形成された固形物を濾取し、516gの粗(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルを得た。
ESI−MS実測値:m/z[M+H]+173.4。
4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリジン−5−カルボン酸エチル(142g)のテトラヒドロフラン(1.5L)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mL)及び上記1にて得たヒドラジン(106g)を加え、18時間還流下で加熱しながら攪拌した。室温に冷却した後、反応液を減圧下で蒸発させ、ジエチルエーテル500mLを残渣に加え、沈殿した固形物を濾過分離した。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣を氷浴で冷却し、そこにトリフルオロ酢酸400mLを徐々に加え、室温で1時間、次いで70℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下で蒸発させ、そこにエタノール500mLを加え、氷浴で冷却し、そこに6N−水酸化ナトリウム溶液1.0Lを加え、室温で15分間攪拌した。氷浴で冷却した反応液を濃塩酸400mLで酸性とし、次いで、減圧下で蒸発させた。残渣をクロロホルムと水に分配し、クロロホルム層を飽和食塩水で抽出、洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発除去し、生成した黄色固形物を濾取し、エタノールとジエチルエーテルで洗い、乾燥して標題化合物99.1gを黄色固形物として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:8.66(1.0H,br s)、5.83(1.0H,ddt,J=17.1,9.8,5.4Hz)、5.13(1.0H,d,J=9.8Hz)、5.06(1.0H,d,J=17.1Hz)、4.34(2.0H,d,J=5.4Hz)、2.51(3.0H,s)。
ESI−MS実測値:m/z[M+H]+223.3。
2−アリル−6−(メチルチオ)−1−ピリジン−2−イル−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
2−アリル−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリジン−3−オン(4.44g)、ヨウ化銅(I)(3.80g)、2−ヨードピリジン(5.33g)及び炭酸カリウム(3.80g)の1,4−ジオキサン(50mL)溶液に、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(2.4mL)を加え、95℃で一夜攪拌した。反応液を冷却し、そこにアンモニア水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を蒸発除去し、酢酸エチルから結晶化して標題化合物5.15gを白色固形物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.94(1H,s)、8.52(1H,d,J=5.1Hz)、7.90(2H,d,J=3.5Hz)、7.29−7.25(1H,m)、5.68(1H,ddt,J=17.0,10.2,6.3Hz)、5.05(1H,d,J=10.2Hz)、4.91(1H,d,J=17.0Hz)、4.85(1H,d,J=6.3Hz)、2.58(3H,s)。
ESI−MS実測値:m/z[M+H]+300。
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オンの製造
1)2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノールの製造:
窒素気流下、6−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(8.72g)のジエチルエーテル溶液300mLに、30mLの3Mヨウ化メチルマグネシウム/ジエチルエーテルを加えた。反応液に水と2N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を蒸発除去し、粗2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−2−プロパノール8.51gを黄色油状物質として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:7.56(1H,t,J=7.8Hz)、7.38(1H,dd,J=7.8,1.0Hz)、7.36(1H,dd,J=7.8,1.0Hz)、1.55(6H,s)。
ESI−MS実測値:m/z[M+H]+216,218。
参考例1と同じ方法で標題化合物12.89gが得られたが、この際、上記反応で得られた化合物を参考例1で使用した2−ヨードピリジンの代わりに使用した。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.95(1H,s)、7.91(1H,t,J=8.0Hz)、7.76(1H,d,J=7.3Hz)、7.40(1H,dd,J=7.8,1.0Hz)、5.70(1H,ddt,J=17.1,10.2,6.3Hz)、5.06(1H,dd,J=10.2,1.0Hz)、4.93(1H,dd,J=17.1,1.2Hz)、4.81(2H,d,J=6.3Hz)、2.59(4H,s)、1.59(6H,s)。
ESI−MS実測値:m/z[M+H]+:358。
上記生成物1.10gのトルエン(20mL)溶液にm−クロロ過安息香酸817mg(>65%)を加え、20分間攪拌した。この反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.61mL及び4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン706mgを加え、一夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発除去し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1;酢酸エチル/エタノール=98/2)により精製した。濃縮後、これを酢酸エチルから再結晶し、標題化合物1.20gを黄色固形物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:8.83(1H,s)、7.86(1H,dd,J=8.0,7.8Hz)、7.75(1H,d,J=7.3Hz)、7.49(1H,br s)、7.48(2H,d,J=9.0Hz)、7.34(1H,d,J=7.4Hz)、6.93(2H,d,J=9.0Hz)、5.70(1H,ddt,J=17.2,10.0,6.5Hz)、5.04(1H,d,J=10.0Hz)、4.94(1H,d,J=17.2Hz)、4.74(2H,d,J=6.5Hz)、3.26(4H,t,J=4.8Hz)、2.73(4H,br s)、2.44(3H,s)、1.59(6H,s)。
ESI−MS実測値:m/z[M+H]+501。
化合物AのフォームAの製造
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン1.02gのトルエン(30mL)溶液に、m−クロロ過安息香酸733mg(>65%)を加え、20分間攪拌した。この反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.45mL及び4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン710mgを加え、一夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発除去し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1;酢酸エチル/エタノール=98/2)により精製した。濃縮後、これを酢酸エチルより結晶化し、不純物で汚染された標題化合物を得た。この不純物を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1;酢酸エチル/エタノール=98/2)による再精製により除去し、不純物で汚染されていないフラクションを集めた。濃縮後、これを還流下で酢酸エチル(10mL)に溶かし、その溶液を室温に一夜放置した。固形物を濾取し、真空乾燥して標題化合物655mgを黄色固形物として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(13.8°,1039),(26.4°,544),(6.9°,162),(11.2°,484),(12.4°,135),(20.7°,137),(24.0°,151)。
フォームAのDSCをTAインストルーメンツDSC Q1000装置により測定した場合、フォームAの外挿融解温度開始点は、けん縮アルミ皿(Crimped aluminum pan)中、窒素下、融解エンタルピー86.4J/g、5℃/分で154℃であった。ピーク融解温度は155℃であった。
化合物AのフォームDの製造
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン24.3gのトルエン(500mL)溶液に、m−クロロ過安息香酸20.0g(>65%)を加え、40分間攪拌した。この反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン35.5mL及び4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン14.3gを加え、一夜攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン(500mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発除去し、固形物を濾取し、酢酸エチルで洗って、粗標題化合物11.0gを得た。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1及びクロロホルム/メタノール=1/0ないし7/1)により精製した。溶媒を蒸発除去し、固形物を濾取し、酢酸エチルで洗って、標題化合物16.9gを得た。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル塩基性カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1、酢酸エチル/エタノール=98/2)により精製した。溶媒を蒸発除去した後、固形物を濾取し、酢酸エチルで洗って、標題化合物2.50gを得た。併合した粗標題化合物(30.4g)をイソプロパノール(300mL)から再結晶し、標題化合物32.2gを1 イソプロパノール付加物として得た。標題化合物1 イソプロパノール付加物(32.2g)を還流下で酢酸エチル(300mL)に溶かし、この溶液を室温で一夜攪拌した。固形物を濾取し、真空乾燥して標題化合物21.2gを黄色固形物として得た。
XRPDパターン:
(2θ(角度),強度(cps)):(6.5°,71.0),(10.3°,61.5),(9.3°,40.8),(14.6°,22.5),(18.7°,22.0),(19.5°,55.9),(22.2°,32.2)。
DSC:
フォームDのDSCをTAインストルーメンツDSC Q1000装置により測定した場合、フォームDの外挿融解温度開始点は、けん縮アルミ皿中、窒素下、融解エンタルピー66.2J/g、5℃/分で173℃であった。ピーク融解温度は174℃であった。融解前、フォームの変化と共に小さな吸熱ピークが135〜150℃で検出された。
化合物AのフォームHの製造
2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン1.10gのトルエン(20mL)溶液に、m−クロロ過安息香酸817mg(>65%)を加え、20分間攪拌した。この反応液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.61mL及び4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン706mgを加え、一夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1、酢酸エチル/エタノール=98/2、クロロホルム/メタノール=10/1)により精製した。溶媒を蒸発除去した後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1ないし0/1;酢酸エチル/エタノール=98/2)により再精製した。濃縮後、これを還流下で酢酸エチルに溶かし、この溶液を室温で一夜放置した。固形物を濾取し真空乾燥して標題化合物1.20gを黄色固形物として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(5.8°,777),(11.5°,189),(11.6°,217),(5.2°,133),(16.6°,119),(23.3°,80.9),(24.0°,60.8)。
DSC:
フォームHのDSCをTAインストルーメンツDSC Q1000装置により測定した場合、フォームHの外挿融解温度開始点は、けん縮アルミ皿中、窒素下、融解エンタルピー43.1J/g、5℃/分で131℃であった。ピーク融解温度は134℃であった。融解前、フォームの変化と共に広い吸熱ピークが〜100℃で検出された。
実施例1
トルエン(30mL)中、2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリジニル]−6−(メチルチオ)−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン(2.17g、92.2wt%、2.00gアッセイ、5.60mmol)の攪拌溶液に、m−クロロ過安息香酸(1.66g)を30℃以下で添加し、その混合物を同温度で30分間攪拌した。次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.92mL)及び4−(4−メチルピペラジン−1−イル)アニリン(1.19g)を30℃以下で加え、そのスラリーを室温で2時間以上攪拌した。次いで、トルエン(30mL)とイソプロパノール(50mL)を加え、1N水酸化ナトリウム水溶液(20mL)及び15%塩化ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄した。水層をトルエン(20mL)で抽出した。併合した有機層を40mLまで濃縮し、イソプロパノール(40mL)を加えた。この混合物を40mLに濃縮し、室温で一夜熟成した。結晶を濾集し、イソプロパノール(20mL)で洗い、室温で一夜真空乾燥し、イソプロパノール溶媒和物(2.99g、75.6wt%)を淡黄色結晶として、81%収率で得た。
上記のイソプロパノール溶媒和物(10.20g、78.4wt%、8.00gアッセイ、15.98mol)をエタノール(120mL)と水(60mL)との混合物に50℃で溶かし、エタノール/水(2:1)(60mL)を加えた。得られた溶液に、温度を45℃以上に維持しながら、水(160mL)を加え、種晶(80mg)を50℃で加えた。同温度で1時間熟成した後、水(160mL)を50℃で1時間かけて加えた。次いで、スラリーを室温に冷却し、一夜熟成した。5℃以下で1時間熟成した後、結晶を濾集し、エタノール/水(1:2.5)(80mL)で洗い、室温で一夜真空乾燥し、2−アリル−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ピリジン−2−イル]−6−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}−1,2−ジヒドロ−3H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−オン一水和物(7.97g、95.6wt%)を淡黄色結晶として95%収率で得た。融点:124〜126℃。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(5.4°,234),(5.9°,1869),(11.5°,527),(9.7°,137),(12.8°,79.7),(17.8°,125),(20.5°,84.9),(22.0°,71.5),(23.8°,67.7),(24.5°,65.3),(25.0°,47.5)。
DSC:
フォームGのDSCをTAインストルーメンツDSC Q1000装置により測定した場合、フォームGの外挿融解温度開始点は、ピンホールのあるけん縮アルミ皿中、窒素下、融解エンタルピー55.5J/g、2℃/分で121℃であった。ピーク融解温度は124℃であった。融解前、脱水と共に幅の広い吸熱ピークが〜115℃で検出された。
実施例2
化合物AのフォームA結晶5mgをアルミプレート上に載置した。理学サーモプラスXRD−DSCIIを用いて、プレートを5℃/分の速度で170℃まで加熱し、170℃に5分間維持し、最後に、窒素下、室温まで冷却した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(6.4°,81.8),(6.5°,78.1),(9.1°,14.2),(10.2°,37.4),(12.9°,9.9),(18.8°,31.3),(19.0°,30.1)。
DSC:
フォームAのDSCをTAインストルーメンツDSC Q1000装置によりけん縮アルミ皿中、窒素下、5℃/分で測定した場合、フォームAは〜155℃で融解し、次いで再結晶化した。再結晶化した結晶は、フォームBであった。フォームBについて上と同じ条件下でDSCを測定すると、フォームBの外挿融解温度開始点は、融解エンタルピー47.8J/gで180℃であった。ピーク融解温度は181℃であった。
実施例3
化合物AのフォームA結晶5mgを1mlの水に加えた。タイテック(TAITEC)ディープ−ウエル−マキシマイザーを用いて、この混合物を室温で24時間混合した。混合物を14,000rpmで10分間遠心分離し、次いで、上清を除去した。残る固形物を室温で5日間乾燥した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(5.8°,137),(11.2°,58.6),(11.6°,65.8),(18.2°,41.1),(5.2°,32.2),(13.8°,36.6),(23.4°,28.0)
熱重量分析及び示差熱分析(TG−DTA)
フォームCのTG−DTAは、ブラッカーaxuTG−DTA2000SAを用いて測定した場合、フォームCの外挿融解温度開始点は、オープンアルミ皿中、ヘリウムパージ下、10℃/分の加熱で128℃であった。ピーク融解温度は131℃であった。融解前、脱水による重量喪失が〜125℃で観察された。
実施例4
化合物Aの遊離塩基200mgをエタノール10mLに50℃で溶かした。得られる溶液に、2mol/L HCl/エタノール0.24mLを加え、その間温度を50℃に維持した。次いで、スラリーを室温に冷やし、一夜熟成した。固形物を濾集し、メタノールで洗い、40℃で3時間真空乾燥し、標題塩酸塩191mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(10.6°,49.3),(16.7°,45.7),(9.2°,41.3),(9.9°,40.2),(16.2°,15.9),(18.3°,41.6)。
DSC:
塩酸塩のDSCをTAインストルーメンツDSC Q1000装置によりけん縮アルミ皿中、窒素下、融解エンタルピー219J/g、10℃/分で測定した場合、塩酸塩の外挿融解温度開始点は、293℃であった。ピーク融解温度は295℃であった。
実施例5
化合物Aの遊離塩基209mgをアセトニトリル14.0mlに懸濁し、懸濁液を澄明な溶液が得られるまで約60℃に加熱した。次いで、メタンスルホン酸保存液(50mg/ml/アセトニトリル)0.8mLを加えた。約60%の溶媒を窒素下で蒸発させ、次いで懸濁液を室温で約18時間攪拌した。濾過して、黄色の固形物を得、50℃で約60時間真空乾燥した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(8.0°,48.2),(18.1°,90.7),(12.7°,65.5),(13.2°,65.6),(27.0°,57.5),(29.0°,30.0)。
DSC:
メタンスルホン酸塩のDSCをパーキン−エルマーDSC7シリーズを用いて測定した場合、メタンスルホン酸塩の外挿融解温度開始点は、けん縮皿中、窒素下、融解エンタルピー106J/g、5℃/分で230℃であった。ピーク融解温度は231℃であった。
実施例6
化合物Aの遊離塩基49.5mgをエタノール3.0mlに懸濁し、懸濁液を澄明な溶液が得られるまで約60℃に加熱した。この澄明な溶液に、クエン酸保存液(50mg/ml)0.39mlを加えた。約60%の溶媒を窒素下で蒸発させ、次いで懸濁液を室温で約18時間攪拌した。固形物を濾過分離した後、その生成物を室温で約60時間真空乾燥した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(6.4°,142.3),(14.6°,64.5),(11.6°,36.2),(13.0°,45.0),(24.5°,57.6),(27.4°,32.0)。
実施例7
化合物Aの遊離塩基100.4mgをアセトニトリル8.0mlに約60℃で溶解し、この澄明な溶液に、1M硫酸0.100mlを加えた。得られた懸濁液を約18時間攪拌(栓せず)した(約60%の溶媒が蒸発した)。固形物を濾過分離した後、その生成物を室温で約60時間真空乾燥した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(8.3°,74.3),(16.7°,96.6),(4.1°,67.2),(12.5°,64.5),(15.7°,62.9),(23.0°,63.6)。
実施例8
化合物Aの遊離塩基(〜0.2mmol)101mgをアセトニトリル/THF(3:1、v/v)4.0mlに約40ないし50℃で溶解し、この澄明な溶液に、アセトニトリル1.0mlに溶解したベンゼンスルホン酸(〜0.2mmol)31.82mgを加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。黄色の溶液を室温に冷却し、栓をしない反応管中、室温で約1日、THFの殆どとアセトニトリルの一部が蒸発するまで攪拌した。次いで、懸濁液を光学顕微鏡により検査した;検査は結晶性生成物が得られたことを示した。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約16時間真空乾燥した。標題のベンゼンスルホン酸塩(セスキ水和物)88mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(6.7°,49.0),(12.8°,64.8),(9.6°,34.4),(15.1°,40.4),(19.2°,44.6),(20.7°,35.3)。
実施例9
化合物Aの遊離塩基(〜0.21mmol)103mgをアセトニトリル/THF(3:1、v/v)4.0mlに約40ないし50℃で溶解し、この澄明な溶液に、アセトニトリル1.0mlに溶解したトルエンスルホン酸(〜0.21mmol)39.13mgを加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。黄色の溶液を室温に冷却し、栓をしない反応管中、室温で約1日、THFの殆どとアセトニトリルの一部が蒸発するまで攪拌した。次いで、懸濁液を光学顕微鏡により検査した;検査は結晶性生成物が得られたことを示した。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約16時間真空乾燥した。標題のトシル酸塩109mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(6.6°,114.8),(20.0°,101.7),(9.8°,91.1),(13.2°,86.5),(14.5°,81.4),(19.2°,75.1)。
実施例10
化合物Aの遊離塩基(〜0.19mmol)97mgをエタノール/THF(1:1、v/v)3.0mlに室温で溶解し、この澄明溶液に、THF中のフマル酸溶液(29.5mg/ml=0.19mmol)0.765mlを加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。この溶液を窒素下でゆっくり蒸発させ、得られた固形の残渣にアセトニトリル3.0mlを加え、得られた懸濁液を室温で約20時間攪拌した。次いで、この懸濁液を光学顕微鏡により検査した;検査は結晶性生成物が得られたことを示した。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約4時間真空乾燥した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(7.2°,79.2),(14.5°,161.2),(6.0°,46.3),(15.9°,56.5),(23.5°,49.4),(26.0°,35.4)。
実施例11
化合物Aの遊離塩基(〜0.21mmol)104mgをアセトニトリル/THF(3:1、v/v)4.0mlに約50℃で溶解し、この澄明な溶液に、0.5Mリン酸水0.414mlを加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。良好な黄色懸濁液を得た;これを室温で約3日間攪拌した。次いで、この懸濁液を光学顕微鏡により検査した;検査は、結晶性生成物が得られたことを示した。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約16時間真空乾燥した。標題のリン酸塩105mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(9.9°,81.7),(15.5°,114.5),(7.5°,50.6),(11.2°,61.8),(18.6°,80.7),(22.8°,77.5)。
実施例12
化合物Aの遊離塩基(〜0.21mmol)100mgをエタノール/酢酸エチル(1:1、v/v)4.0mlに約40℃で溶解し、この澄明な溶液に、0.5M臭化水素酸水0.400mlを加えた。良好な黄色懸濁液を得た;これを室温で約1日攪拌した。次いで、この懸濁液を光学顕微鏡により検査した;検査は、結晶性生成物が得られたことを示した。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約16時間真空乾燥した。標題の臭化水素酸塩、約98mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(10.5°,99.2),(18.1°,72.0),(16.0°,48.8),(16.6°,50.2),(23.8°,68.8),(28.2°,61.8)。
実施例13
化合物Aの遊離塩基(〜0.17mmol)82mgをアセトニトリル4.0mlに約50℃で溶解し、この澄明な溶液に、0.595mlのL−リンゴ酸/アセトニトリル溶液(37.3mg/ml=0.17mmol)を加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。リンゴ酸溶液の添加により、良好な懸濁液が形成された;これを室温でほぼ1日攪拌した。反応管は栓をせずに2〜3時間攪拌し、溶媒の一部を蒸発させた。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約22時間真空乾燥した。標題のL−リンゴ酸塩、約70mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(23.0°,172.6),(25.1°,139.4),(8.8°,66.4),(17.6°,93.6),(19.3°,100.2),(21.7°,91.4)。
実施例14
化合物Aの遊離塩基(〜0.16mmol)79mgをアセトニトリル4.0mlに約60℃で溶解し、この澄明な溶液に、0.463mlのマレイン酸/アセトニトリル溶液(39.5mg/ml=0.16mmol)を加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。数分後に良好な懸濁液が形成された;これを室温でほぼ1日攪拌した。反応管は栓をせずに2〜3時間攪拌し、溶媒の一部を蒸発させた。固形物を濾過により分離した後、生成物を40℃で約22時間真空乾燥した。標題のマレイン酸フォームA、約79mgを結晶として得た。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(14.5°,28.4),(19.2°,29.1),(8.8°,20.5),(11.4°,19.7),(21.1°,26.6),(21.9°,28.0)。
実施例15
化合物Aの遊離塩基(〜0.19mmol)97mgをTHF/エタノール(1:1)3.0mlに約40℃で溶解し、この澄明溶液に、1.0mlのTHFに溶解したマレイン酸22.6mgを加えた。この溶液を窒素の弱い流れのもとで、室温でゆっくり蒸発させた。得られた固形の残渣にアセトニトリル1.0mlを加え、得られる懸濁液を室温で約22時間攪拌した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(17.2°,138.1),(23.8°,133.9),(11.0°,47.3),(15.5°,47.0),(19.1°,59.5),(23.2°,68.5)。
実施例16
化合物Aの遊離塩基(〜0.21mmol)107mgをTHF/エタノール(1:1)3.0mlに室温で溶解し、この澄明溶液に、0.574mlのコハク酸/THF溶液(44mg/ml=0.16mmol)を加えた。この溶液の添加は攪拌下で滴下により、すなわち、約5ないし10分以内で実施した。この溶液を窒素の弱い流れのもとで、室温でゆっくり蒸発させた。得られた固形の残渣にアセトニトリル1.0mlを加え、得られる懸濁液を室温で約22時間攪拌した。
XRPDパターン:
(2θ(度),強度(cps)):(5.3°,174.1),(22.0°,93.7),(13.0°,61.4),(14.5°,73.4),(17.9°,66.0),(25.3°,98.3)。
Claims (14)
- フォームBである、請求項1記載の結晶形。
- フォームC(セスタ水和物)である、請求項1記載の結晶形。
- 請求項1記載の化合物A又はその塩の結晶形の治療上有効量、及び薬学的に許容される担体又は希釈剤、とを含有してなる医薬組成物。
- 請求項4記載の医薬組成物を含有してなる抗癌剤。
- 癌の治療において、同時に、別個に、又は連続的に投与するための組合わせ製剤であって、以下の2種の別個の製剤(a)及び(b)を含んでなる組合わせ製剤:
(a)薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、請求項1に記載の化合物A又はその塩の結晶形を含有してなる製剤;
(b)薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、抗癌性アルキル化剤、抗癌性代謝拮抗剤、抗癌性抗生物質、植物由来抗癌剤、抗癌性白金配位複合体化合物、抗癌性カンプトテシン誘導体、抗癌性チロシンキナーゼインヒビター、モノクローナル抗体、インターフェロン、生物応答モディファイヤー及びその他の抗癌剤、又は薬学的に許容されるその塩からなる群より選択される抗癌剤の1種を含有してなる製剤;ここで、
当該抗癌性アルキル化剤が、ナイトロジェンマスタードN−オキシド、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ブスルファン、ミトブロニトール、カルボクオン、チオテパ、ラニムスチン、ニムスチン、テモゾロミド、及びカルムスチンであり;
当該抗癌性代謝拮抗剤が、メトトレキセート、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、テガフール、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、シタラビン・オクフォスファート、エノシタビン、S−1、ゲムシタビン、フルダラビン、及びペメトレキセド二ナトリウムであり;
当該抗癌性抗生物質が、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ネオカルジノスタチン、ブレオマイシン、ペプロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチン・スチマラマー、イダルビシン、シロリムス、及びバルルビシンであり;
当該植物由来抗癌剤が、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、エトポシド、ソブゾキサン、ドセタキセル、パクリタキセル、及びビノレルビンであり;
当該白金配位複合体化合物が、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、及びオキサリプラチンであり;
当該抗癌性カンプトテシン誘導体が、イリノテカン、トポテカン、及びカンプトテシンであり;
当該抗癌性チロシンキナーゼインヒビターが、ゲフィチニブ、イマチニブ、及びエルロチニブであり;
当該モノクローナル抗体が、セツキシマブ、ベバシズマブ、リツキシマブ、アレムツズマブ、及びトラスツズマブであり;
当該インターフェロンが、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、及びインターフェロンγ−n1であり;
当該生物応答モディファイヤーが、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニル、又はウベニメクスであり;また
当該他の抗癌剤が、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、プロカルバジン、ダカルバジン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、トレチノイン、アレファセプト、ダルバポエチン・アルファ、アナストロゾール、エクゼメスタン、ビカルタミド、リュープロレリン、フルタミド、フルベストラント、ペガタニブ・オクタナトリウム、デニロイキン・ジフチトックス、アルデスロイキン、チロトロピン・アルファ、三酸化砒素、ボルテゾミブ、カペシタビン、及びゴセレリンである。 - 薬学的に許容される担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載の化合物A又はその塩の結晶形、及び抗癌性アルキル化剤、抗癌性代謝拮抗剤、抗癌性抗生物質、植物由来抗癌剤、抗癌性白金配位複合体化合物、抗癌性カンプトテシン誘導体、抗癌性チロシンキナーゼインヒビター、モノクローナル抗体、生物応答モディファイヤー、及びその他の抗癌剤(ただし、各抗癌剤の定義は請求項6における定義と同様である)、又は薬学的に許容されるその塩からなる群より選択される抗癌剤を含有してなる医薬組成物。
- 請求項4に記載の医薬組成物を含有してなる放射線増感剤。
- 請求項4に記載の医薬組成物を含有してなる抗癌剤用増感剤であって、当該抗癌剤が、抗癌性アルキル化剤、抗癌性代謝拮抗剤、抗癌性抗生物質、植物由来抗癌剤、抗癌性白金配位複合体化合物、抗癌性カンプトテシン誘導体、抗癌性チロシンキナーゼインヒビター、モノクローナル抗体、生物応答モディファイヤー、及びその他の抗癌剤(ただし、各抗癌剤の定義は請求項6における定義と同様である)、又は薬学的に許容されるその塩からなる群より選択される、抗癌剤用増感剤。
- 抗癌剤製造のための請求項1に記載の化合物A又はその塩の結晶形の使用。
- 放射線療法と組合わせて、及び/又は抗癌性アルキル化剤、抗癌性代謝拮抗剤、抗癌性抗生物質、植物由来抗癌剤、抗癌性白金配位複合体化合物、抗癌性カンプトテシン誘導体、抗癌性チロシンキナーゼインヒビター、モノクローナル抗体、生物応答モディファイヤー及びその他の抗癌剤(ただし、各抗癌剤の定義は請求項6における定義と同様である)、又は薬学的に許容されるその塩からなる群より選択される抗癌剤と組合わせて使用される抗癌剤製造のための、請求項1に記載の化合物A又はその塩の結晶形の使用。
- 放射線療法と組合わせて使用される抗癌剤製造のための、請求項1に記載の化合物A又はその塩の結晶形の使用。
- 以下の工程を含んでなる請求項1記載の化合物AのフォームBの調製方法:
(a) 化合物AのフォームA結晶を5℃/分の速度で170℃まで加熱する工程;
(b) 工程(a)で得られたものを170℃に5分間維持する工程;
(c) 工程(b)で得られたものを室温まで冷却する工程。 - 以下の工程を含んでなる請求項1記載の化合物AのフォームCの調製方法:
(a) 化合物AのフォームA結晶を5mg/mlの割合で水に加える工程;
(b) 工程(a)で得られた混合物を室温で24時間混合する工程;
(c) 工程(b)で得られた混合物を取り出した後、室温で5日間乾燥する工程。
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