JP5410712B2 - 口座情報管理システム、管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

口座情報管理システム、管理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続され、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理システム、このシステムによって実行される口座情報管理方法、及びコンピュータシステムに口座情報管理方法を実行させるためのコンピュータプログラムに関する。
従来より、企業を始めとする法人や事業を行っている個人(以下、「企業」と総称する)は、複数の金融口座を保有して、部門や取引先、営業地域、入出金種別などの属性に応じて使い分けている。金融機関では、このような顧客企業の複数の口座を顧客IDなどに紐付けて管理していることが多い。
また、企業の側でも、金融機関での顧客ごとの一括管理とは別に、自身の複数口座を独自に管理したいという要請がある。例えば、口座ごとに担当者や取引権限をフレキシブルに設定したり、保有する口座のうち任意の複数の口座を紐付けることで、組織変更や人事異動などの内部要因、取引先や市場動向の変化などの外部要因、に適時かつ適切に対応することが可能になる。このような複数口座の管理は、個々の口座の情報(口座番号や暗証番号、会社情報など)とは別に、顧客と金融機関との間で予め取り決めた特定の情報(管理者情報、契約情報、他の口座の情報など。以下、「管理情報」と称する)と関連付けて行う必要がある。
このような、複数の顧客口座の管理方法については、以下の特許文献1〜3が参考になる。
特開2003−178196号公報 特開2004−280622号公報 特表2004−523836号公報
ところで、顧客企業が上記した管理情報を変更したい場合には、金融機関が指定する用紙に必要事項を記入して申請し、金融機関の承認を得なければならない。この金融機関の承認には1〜2週間を要し、その承認結果の書面が顧客企業に送付されることになる。このように、管理情報の変更は全て書面を介在して行われるため、申請から情報の更新までに2〜3週間もかかっているのが現状である。そのため、特定の口座に関する従業員の取引権限を変更して直ちに取引を行わせたい場合、特定の口座を他の口座(親口座)と紐付けて取引先に通知したい場合、などに迅速に対応することができず、業務効率や利便性が低下する要因となっている。
金融機関としては、顧客企業との間で共有している管理情報も重要な顧客情報であるため、その管理は口座情報に準じて厳重に行う必要がある。特に、簡易な手続きで管理情報の変更を認めると、第三者や顧客企業の従業員による不正行為によって顧客企業に多大な損害を与えるおそれがある。従って、管理情報のセキュリティレベルを維持しながら顧客企業側で管理情報を自由に変更できる仕組みが、顧客企業及び金融機関の双方から望まれている。
このような要請は、いわゆるファームバンキング(FB)やネットバンキング(以下、「ネットバンキング」と総称する)において一層顕著である。すなわち、ネットバンキングは、時間や場所を問わずにほとんどの取引をオンラインで行なえる点が最大のメリットである。一方で、ネットバンキングは、インターネットなどの公衆回線を通じて種々の情報を伝送することになるため、紙を媒体とした手続に比べて、情報の漏洩や成りすましなどの不正行為が介在する可能性が飛躍的に高まる。
そのため、ネットバンキングにおいては、実店舗での対面申請や紙での申請と同等のセキュリティを確保しながら、管理情報の設定や変更などを紙(申請書、承認結果の通知書)を媒体として行うことによるデメリットを解消する仕組みが強く望まれる。
この点については、最近のネットバンキングで実用化が進んでいる第2暗証情報を利用するスキームが参考になる。このスキームは、1分間などの短時間の有効期限が設定された使い捨てパスワード(ワンタイムパスワード:OTP)を生成するOTP生成機器(トークン)や乱数表を予め顧客に配布しておき、従来通りの4桁の暗証番号に加えて、OTPや乱数(第2暗証情報)に基づく認証を行うものである。これにより、口座情報(口座番号、暗証番号、名義人など)だけでなく、OTP生成機器(トークン)や乱数表がなければ振込みなどの重要な取引を行えないため、セキュリティを飛躍的に向上させることができる。
第2暗証情報としてOTPを利用した口座情報管理スキームについては、以下の特許文献4、5が参考になる。
特開2007−226763号公報(OTP) 特開2007−25907号公報(OTP)
しかし、上記したOTPなどの第2暗証情報を利用するスキームにおいては各口座に第2暗証情報を関連付けて管理しているため、複数口座の管理情報を変更する場合にこのスキームをそのまま使うことはできない。
例えば、1の口座に複数の担当者(顧客従業員)を設定したい場合には、管理情報として複数の担当者の個人情報を登録することになる。その結果、顧客企業では、複数の口座と複数の第2暗証情報と複数の担当者とを夫々関連付けて管理しなければならず、却って管理の負荷が増大すると共に、口座取引に際して入力ミスが発生し易くなる。特に、第2暗証情報としてOTPを使用する場合には、まず、配布されたOTP生成機器(の識別情報)と口座とを関連付けるための手続を行う必要があり、手続的な負荷はさらに増大する。また、この場合は、OTP生成機器や乱数表を複数の従業員が共有することになり、セキュリティの面で好ましくない。
また、複数の口座間の紐付けの設定・変更・取消を行う場合に、関連する各口座に関連付けられた複数の第2暗証情報を夫々照合して認証する必要があり、顧客企業と金融機関の双方にとって手続的に非常に煩雑になる。
さらに、第2暗証情報としてOTPを利用する場合には、OTPの有効期間は短時間に設定されているため、対象口座が多数あると申請画面上で多数のOTPを入力している間に当初入力したOTPの有効期間が経過してしまい、最初から手続をやり直さなければならない。
このように、第2暗証情報を使用して複数口座の管理情報を顧客企業側で自由に設定・変更できるようにするには、未だ解決すべき課題が存在する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、セキュリティを維持しながら、顧客企業及び金融機関の双方における負荷を軽減して、複数口座の管理情報を顧客企業側で自由に設定・変更することができる口座情報管理システム、管理方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続され、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理システムにおいて、複数の顧客口座の情報及び口座単位で顧客に予め配布された複数のワンタイムパスワード(OTP)の生成機器の識別情報を夫々顧客の識別情報に関連付けて格納する顧客情報格納部と、顧客口座を管理する顧客従業員(管理従業員)の顧客端末から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の少なくとも1つの口座について、この顧客に配布された何れかのOTP生成機器の識別情報と、この管理従業員の識別情報とを取得して、このOTP生成機器の利用登録の申し込みを受け付ける利用登録申込受付手段と、取得したOTP生成機器の識別情報を、この管理従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する利用登録処理手段とを備えたことを特徴とする口座情報管理システム、このシステムによって実行される口座情報管理方法、及びコンピュータシステムに口座情報管理方法を実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。
本発明によれば、口座単位で顧客に配布されたOTP生成機器の識別情報を管理従業員の識別情報に関連付けて格納するようにしたので、顧客企業の管理従業員が、複数口座の紐付け情報(親子関係など)、担当者の権限情報などの管理情報をOTP生成機器のOTPによる認証を経るだけで自由に設定・変更することができる。このOTPによる認証は従来の暗証番号(第1暗証情報)よりもセキュリティが高いため、紙を媒体とした設定手続と同等のセキュリティを確保することができる。特に、ログイン認証や暗証番号(第1暗証情報)と併用することで、セキュリティをより向上させることができる。
また、1のOTP生成機器及び1人の管理従業員の識別情報によって複数の顧客口座の情報を管理できるので、顧客企業及び金融機関の双方にとって、口座情報や管理情報を管理する負荷を軽減できる。
これにより、セキュリティを維持しながら、顧客企業及び金融機関の双方における負荷を軽減して、複数口座の管理情報を顧客企業側で自由に設定・変更することができる
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(全体構成)
図1は本発明の一実施形態を概念的に示すネットワーク構成図である。この図で符号1で示す口座情報管理システムは、ネットバンキングサービスを提供する金融機関2に備えられた図示しない勘定系ホストコンピュータ、この勘定系ホストコンピュータと行内の専用回線等で夫々接続されるWEBサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバなどの種々のコンピュータシステムの一部の機能を協働させることで構成される。口座情報管理システム1には、金融機関2にネットバンキング用の複数の口座を保有する顧客企業3の従業員4のPCや携帯端末などの顧客端末5が、インターネットなどのコンピュータネットワークを介して接続される。なお、以下においては、便宜上、これら複数のコンピュータシステムを1のホストコンピュータのように説明することがある。
金融機関2は、実在の店舗の有無を問わず、顧客にネットバンキングサービスを提供する銀行等である。顧客企業3は、金融機関2に複数の口座(本実施形態ではX、Y、Zの3つ)を保有して、目的や決裁の属性等に応じて使い分けている一般企業や組合などの各種の法人、事業を行っている個人、若しくは一般の個人である。一般の個人でも、複数の口座を決裁口座、投資用口座などの目的に応じて使い分けたい場合や、親が子供の口座を管理したい場合があり、本システム1によるサービスを利用するメリットがある。
図示の例では、顧客企業3の複数の従業員4(役員、組合員、家族などの構成員を含む。以下同様)のうち、従業員Aが顧客企業3において全ての顧客口座(X、Y、Z)を管理する管理従業員であり、従業員Bは、従業員Aから特定の口座(Y、Z)の取引全般を許可された従業員であり、従業員Cは、従業員Aから特定の口座(Z)の特定の取引(残高照会等の簡易取引)だけを許可された従業員である。
また本実施形態では、従業員4がネットバンキングを利用して振込みなどの重要な口座取引を依頼する場合に、短時間の有効期限付の使い捨てパスワード(ワンタイムパスワード:OTP)による認証を行うことにしている。このOTPは、金融機関2が顧客3から口座開設若しくはネットバンキングの利用申込みを受けた場合に、申込に係る口座の数だけ金融機関2から顧客3に配布されるOTP生成機器(トークン)7によって、1分などの短い周期で生成される。このトークン7は、製造番号などの識別情報(ID)で本システム1(金融機関2のホストコンピュータ)によって一元管理されており、顧客3に配布される際に顧客3の識別情報に関連付けられるが、この時点では何れの口座とも関連付けられていない。顧客3の管理従業員Aが、自身の識別情報及びトークン7の識別情報と、1以上の口座情報とを送信して金融機関2にトークン7の利用登録を申込むことで、トークン7と顧客口座とが関連付けられる。
このトークン7のOTPの生成周期と生成アルゴリズムは、金融機関2のホストコンピュータのOTP生成プログラム(後述するOTP生成手段29)と同一である。これにより、顧客端末5から入力されたOTPとホストコンピュータで生成したOTPとを照合することで、取引の正当性を判断できる。
図1の例では、従業員A、Bは、口座情報管理システム1に利用登録されているトークン7を保有しているが、従業員Cは保有していない。上記したように、トークン7は口座と同数個が顧客3に配布されるため、図1の例では、1個のトークン7(A003)が顧客企業3内で誰にも保有されずに保管されることになる。このストックされたトークン7は、将来的に顧客企業3が、従業員Cや他の従業員に特定の口座について重要な取引の権限を許可したい場合や、利用登録済みの他のトークン7(A001、A002)と入れ替えたい場合などに、いつでも利用登録(変更)を申し込むことができる、
図1には、上記した顧客ID(aaa)と、顧客口座(X、Y、Z)と、顧客従業員(A、B、C)と、トークンID(A001〜A003)との関係を模式的に示しているが、これらの情報は、後述するように、口座情報管理システム1の記憶装置に登録されて管理される。
(口座情報管理システムの概略構成)
上記した機能を奏するため、本実施形態の口座情報管理システム1は、図2に示すような構成を備えている。
具体的には、このシステム1は、図2(A)に示すように、金融機関2に備えられたホストコンピュータに内蔵されたCPU11にシステムバス12を介してRAM13、ROMやHDDなどの外部記憶装置14及び入出力インタフェース(I/F)15が接続されて構成される。入出力I/F15には、キーボードやマウスなどの入力装置16、ディスプレイなどの出力装置17、NICなどの通信デバイス18及びCD−ROMやDVD−ROMなどのリムーバブル記録媒体19用のドライブ20が夫々接続されている。外部記憶装置14は、図2(B)に示すように、データ格納部14aとプログラム格納部14bとを備えている。何れも、記憶装置14内に確保された一定の記憶領域である。
このようなハードウェア構成において、通信I/Fや通信デバイス18等を介して顧客端末5から各種の指令を受信したり、金融機関2のオペレータが入力装置16を操作して各種の指令(コマンド)を入力することで、記憶装置(プログラム格納部14b)にインストールされたソフトウェアプログラムがCPU11によってRAM13のワークエリアに呼び出されて実行されることで、OS(オペレーションシステム)と協働してこの発明の機能を奏するようになっている。
(データ構造)
データ格納部14aは、図2(B)に示すように、顧客基礎情報格納部21、顧客従業員情報格納部22、口座基礎情報格納部23、取引権限管理テーブル24、及びトークン管理テーブル25を備えている。これらの各格納部及びテーブルは、図3に示すように、顧客ID、従業員IDなどのキーデータに従って相互に参照可能であり、1のデータベース(顧客情報格納部)として機能する。また、これらの情報の一部は、既存のデータベースサーバなどから抽出したり、同期させることができる。
顧客基礎情報格納部21は、図3(A)に示すように、顧客企業3の名称、住所、電話番号、担当本支店の情報などの顧客基礎情報を金融機関2が設定した顧客コードに関連付けて格納する。
顧客従業員情報格納部22は、図3(B)に示すように、口座開設時などに顧客企業3から取得した顧客企業3の従業員の氏名やログイン情報(ユーザIDやログインパスワード)、従業員の中から顧客企業3が口座管理者として指定した管理従業員の識別情報(社員番号、ユーザIDなどのID)を顧客IDに関連付けて格納する。管理従業員として設定された者には、「管理従業員」であることを示すフラグ「1」が登録される。なお、全ての従業員の情報を取得して登録する必要はないため、ネットバンキングで取引を行う可能性が高い部門(経理部門、購買部門など)の従業員や、管理従業者から口座取引を許可された従業員の情報だけを登録しておくのが好ましい。
口座基礎情報格納部23は、図3(C)に示すように、複数の顧客口座の情報を顧客IDに関連付けて格納するものである。また、顧客企業3が複数口座のグループ化を希望する場合には、この顧客(管理従業員)が指定した代表口座の番号(支店コードと口座番号とを組み合わせた10桁の数字)が他の口座と紐付けるためのグループ識別番号(契約識別情報)として登録される。このように、複数の顧客口座をグループ化することで、顧客及び金融機関の双方がグループ単位で統一管理できる。このような、複数の顧客口座をグループ化するかどうかや、複数の顧客口座のうちどの口座をグループ化するかは、全て顧客企業3側で決定することができる。グループ化の申請は口座開設と同時に申し込ませてもよい。また、代表口座は、デフォルトで口座番号が最も若い口座を設定してもよい。さらに、グループ識別番号は、顧客IDや代表口座番号等に基いて金融機関側で新たに生成してもよい。
取引権限管理テーブル24は、図3(D)に示すように、各従業員に設定された口座取引の権限の情報を、口座毎に従業員IDに関連付けて格納するものである。本実施形態では、取引権限を、(1)残高照会、金融商品の資料請求などの一般取引、(2)口座振替え、口座振込みなどの資産の変動を伴う特定取引、及び(3)取引権限の設定・変更などの管理情報に関する手続き、の3段階で設定できるようにしている。管理従業員であるID:aaa11111の従業員は、全ての口座について全ての取引権限が設定される。
トークン管理テーブル25は、図3(E)に示すように、管理従業員によって利用登録が行われたトークン7のIDと、これを使用する従業員のIDとを顧客IDに関連付けて格納するものである。このうち、顧客IDは顧客にトークン7が配布される際にトークン管理テーブル25に登録される。図示の例では、ID:A001、A002のトークン7については従業員IDが登録されているが、ID:A003のトークン7は未登録である。これは、口座開設時に顧客企業3に送付したトークン7のIDは金融機関2で登録してあるが、何れの口座、何れの顧客従業員とも関連付けられていないことを示している。そのため、このような未登録のトークン7を紛失した場合であっても、第三者が不正に口座取引を行ったり、勝手に利用登録することはできない。
(プログラムの構造)
図2(B)に示すプログラム格納部14bに格納されるソフトウェアプログラムは、主として、口座情報登録申込受付手段(利用登録申込受付手段、グループ化受付手段、OTP生成機器変更申込受付手段、取引権限設定申込受付手段)26、口座情報登録手段(利用登録処理手段、グループ登録手段、更新手段)27、金融取引申込受付手段28、OTP生成手段29、認証手段(取引可否判別手段)30、及び取引実行指示手段31を備えている。これらの各手段は、実際には独立したコンピュータプログラム、そのルーチンやサブルーチン、モジュールなどであり、CPU11によってRAM13上に呼び出されて順次実行されることで、OSやハードウェアと協働して各機能を奏するものである。
口座情報登録申込受付手段26は、HTML形式の取引画面を生成して顧客端末5に送信し、顧客端末5のブラウザで表示された申込画面に入力された必要な情報を取得して各種の申込みを受け付けるものである。具体的には、配布されたトークン7の利用登録の申込受付機能、複数口座のグループ化の申込み受付機能、トークン7の変更申込の受付機能、及び顧客従業員4の取引権限の設定(変更)申込の受付機能を備えている。以下、各機能を順に説明する。
まず、トークン7の利用登録申込受付機能は、管理従業員4(図1の従業員A)の顧客端末5から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の何れか1つの口座の情報と、顧客企業3に予め配布された複数のトークン7の何れか1つのIDと、この管理従業員4のIDとを取得して、このトークン7の利用登録の申し込みを受け付ける機能である。
グループ化受付機能は、前記管理従業員4の顧客端末5から、通信ネットワークを介して、この顧客企業3が保有する複数の顧客口座の中からグループ管理を希望する複数の口座の情報を取得して、顧客口座のグループ化の申込を受け付ける機能である。また、この機能は、グループ登録された複数の顧客口座の一部の口座の除外、入替え、他の顧客口座の追加、若しくはグループの解散の申込みを受け付ける機能も備えている。このような複数口座のグループ管理自体は従来と同様であるが、本実施形態では、後述するように、グループ登録や設定変更などをオンラインで申し込みできると共に、管理従業員やOTPの認証だけで迅速に行える点に特徴を有している。
取引権限設定申込受付機能は、前記管理従業員の顧客端末5から、通信ネットワークを介して、何れかの顧客口座の情報と、この管理従業員以外の顧客従業員(他の従業員:図1の従業員B、C)のIDと、利用登録がされていないトークン7のID(図1のA002など)と、図3(D)に示した取引権限の種別を取得して、この第2の従業員の取引権限設定申込みを受け付ける機能である。なお、許可する取引権限として、個々の取引の種類や更新可能な情報の種類を取得するようにしてもよいし、取引権限の有効期間を設定できるようにしてもよい。
OTP生成機器変更申込受付機能は、利用登録されたトークン7について他のトークン7への変更を受付ける機能である。具体的には、トークン7が登録されている管理従業員や第2の従業員の顧客端末5から、この顧客企業3に配布され未だ利用登録がされていないトークン7のIDとこの従業員のIDとを取得して、トークン管理テーブル25に登録されているトークン7の変更の申込みを受け付ける。
口座情報登録手段27は、前記口座情報登録申込受付手段26が受付けた口座情報の設定・更新などの申込について、取得した情報に基いて前記口座基礎情報格納部23を更新するものである。具体的には、トークン7の利用登録機能、複数口座のグループ登録機能、及びトークン7や顧客従業員4の取引権限の変更登録機能を備えている。以下、各機能を順に説明する。
まず、トークン7の利用登録機能は、利用登録の申込に係るトークン7のIDを、管理従業員のID、第2の従業員のIDに関連付けて前記トークン管理テーブル25に登録する機能である。図3(D)(E)に示したように、取引権限管理テーブル24とトークン管理テーブル25とは従業員IDをキーにして相互に参照可能であるため、トークンIDや従業員IDは申込に係る口座と関連付けられることになる。
次に、複数口座のグループ登録機能は、前記口座情報登録申込受付手段26(グループ化受付機能)が顧客口座のグループ化の申込を受け付けた場合に、取得した複数の顧客口座の情報を前記口座基礎情報格納部23から検索し、これらの複数の顧客口座に管理従業員が指定した代表口座の番号(グループ識別番号)を付与して口座基礎情報格納部23に登録する機能である。この時、代表口座として指定された顧客口座に管理従業員のトークンIDが登録されている場合には、グループ化された他の口座にも同一のトークンIDを登録するのが好ましい。また、このグループ登録機能は、前記口座情報登録申込受付手段26(グループ化受付機能)が、グループ登録された複数の顧客口座の一部の口座の除外、入替え、他の顧客口座の追加、若しくはグループの解散の申込みを受け付けた場合に、受付けた内容に従って、口座基礎情報格納部23のグループ情報を更新する機能も有する。
トークン7や顧客従業員4の取引権限の変更登録機能は、前記口座情報登録申込受付手段26(取引権限設定申込受付機能)が、特定の口座の情報と従業員IDと取引権限の情報とを取得した場合に、取得した取引権限情報を当該従業員のID及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記取引権限管理テーブル24に登録する機能である。また、口座情報登録申込受付手段26(OTP生成機器変更申込受付機能)が、管理従業員又は他の従業員(第2の従業員)のIDと未登録のトークンIDとを取得した場合に、この従業員についてトークン管理テーブル25に登録されているトークンIDを前記取得したトークンIDに更新する機能も有する。
金融取引申込受付手段28は、前記管理従業員4若しくは第2の従業員の顧客端末5から、通信ネットワークを介して、取引対象の口座の情報と、取引種別や取引金額・振込先等の取引内容と、この従業員のIDと、トークン7が生成したOTPとを取得して金融取引の申込みを受け付けるものである。取得した情報のうち、口座情報、取引種別及び従業員IDは認証手段30に、従業員IDはOTP生成手段29に、口座情報及び取引内容は取引実行指示手段31に夫々転送される。
OTP生成手段29は、前記金融取引申込受付手段28が取得した従業員IDに関連付けられたトークン7を前記トークン管理テーブル25から検索し、時分などの所定のパラメータを利用したOTP生成アルゴリズム及び生成周期(OTPの有効期間)で、検索されたトークン7と同期してOTPを生成する。OTPの生成アルゴリズムは従来周知の種々の方法を採用できるため、詳細説明は省略する。
認証手段30は、従業員ID及びパスワードによるログイン認証、口座番号及び暗証番号による一次認証、及び生成されたOTPと前記取得したOTPとを照合して申込みに係る金融取引の可否を判別する二次(取引)認証を夫々実行するものである。なお、ログイン認証と一次認証とを共通にしてもよい。図1で例示した従業員C(図3(D)のID:aaa33333の従業員)は、取引権限として「(1)一般取引」しか登録されていないため、ログイン認証及び一次認証はパスするが、トークン7の利用登録がなされていないため二次認証をパスできず、振込み、振替えなどの重要な取引(特定取引)を行うことはできない。
取引実行指示手段31は、二次認証を経て取引可能と判別された場合に、受付け時に取得した取引内容(取引種別、振込先、取引金額等)を含む取引実行指示を勘定系システム等に対して出力する。認証が肯定的な場合に取引を実行する機能は従来の取引処理と同様であるため、この取引実行指示手段31は、勘定系システム等に組み入れることができる。
(フローチャート)
以下、このシステム1の詳細な機能を実際の動作と共に、図4のフローチャートを参照して説明する。以下においては、図1と同様に、金融機関2に3つの口座を保有する顧客企業3の管理従業員4が、自身のトークン7の利用登録を行った後に、このうちの1つの口座について社内の他の従業員4に取引権限を設定し、この他の従業員4が実際に取引を依頼するまでの処理工程を説明する。なお。説明の便宜上、図1と同様に管理従業員を「従業員A」、他の従業員4を「従業員B」と夫々表記する。
まず、従業員A(管理従業員)が、顧客端末5を操作して本システム1にログインし、端末5の画面に表示された取引画面(図示せず)から「トークンの利用登録」を選択し、自身のID、トークン7のID、及び3つのうちの1つの口座情報を入力して送信すると(S1)、本システム1の口座情報登録申込受付手段26がそれらの情報を取得してトークン7の利用登録の申込を受付ける(S2)。
ここで、前記認証手段30が起動し、顧客従業員情報格納部22の従業員IDと取得したIDとを照合して従業員Aの個人認証を行う(S3)。認証が肯定されると、前記口座情報登録手段27(グループ登録機能)が、口座基礎情報格納部23からこの顧客企業3のIDに基づいて全ての口座を検索する(S4)。なお、管理従業員Aからグループ化したい複数の口座の情報を取得した場合は、それらの口座を口座基礎情報格納部23から特定する。
ついで、この口座情報登録手段27(グループ登録機能)は、申込に係る口座を代表口座として、他の口座にこの代表口座の口座番号を記録する(S5)。また、口座情報登録手段27(トークン7の利用登録機能)は、代表口座を含む全ての口座に関連付けて、申込に係る従業員AのトークンIDを登録する(S6)。
トークン7の利用登録が完了すると、口座情報登録手段27は、所定の画面フォームに登録事項を合成して登録完了画面を生成して従業員Aの顧客端末5に送信することでトークンの利用登録完了を通知する(S7)。この登録完了通知を受信すると(S8)、従業員Aはこのトークン7が生成するOTPを使用して口座取引が可能になる。このように、トークン7の利用登録の申込(S1)から口座取引が可能になるまで(S8)、全てオンラインで行うことができるので、顧客企業3及び金融機関2の双方にとって手続的な負荷が軽減される。また、口座開設時などにオフラインで共有した従業員IDやトークンIDなどに基づいて認証を行っているので、成りすましなどの不正行為を有効に防止でき、セキュリティを維持できる。
また、従業員Aが、他の従業員Bについて口座取引を許可したい場合は、取引画面から「権限登録」を選択し、この従業員Bに使用させるトークン7のID、取引を許可する口座の情報、及び取引権限の種別(図3(D)参照)を送信する(S9)。送信された情報は、本システム1の口座情報登録申込受付手段26(取引権限設定申込受付機能)が取得して取引権限設定申込みを受け付ける(S10)。なお、「トークンの利用登録」として処理してもよい。
ここで、上記したトークンの利用登録完了後に、従業員Aの顧客端末5が本システム1との通信を切断していれば、この時点で、再度認証手段30が従業員Aの権限認証を行なう(S11)。一方、この従業員Aがトークンの利用登録と同一の通信セッション内で引き続き権限設定を申し込む場合は、上記S3の認証結果を保持しているため、認証工程はスキップする。なお、顧客従業員情報格納部22(図3(B)参照)に、顧客企業3の全従業員若しくは会計予め登録されている場合には、申込に係る従業員BのIDが顧客従業員情報格納部22に登録されているかの認証を行うようにしてもよい。
ついで、口座情報登録手段27(取引権限の変更登録機能)は、申込に係る口座について従業員BのIDと新たなトークン7のIDとを登録する(S12)。この権限登録が完了すると、口座情報登録手段27は、所定の画面フォームに登録事項を合成して登録完了画面を生成して従業員Aの顧客端末5に送信することで権限登録完了を通知する(S13)。この登録完了通知を受信すると、従業員Aは従業員Bにその旨を周知する(S14)。これにより、従業員Bも、許可された口座について登録された取引を行うことが可能になる。このように、どの従業員に口座取引を許可するかや、許可する取引権限の内容も、顧客企業の方でいつでも自由に設定することができるので、顧客側での口座管理が極めて容易になる。なお、他の従業員に対してOTPを使用しない一般取引だけを許可したい場合も、基本的に上記と同様の申請手続きで登録できる。
従業員Aから、自身の権限登録が完了したことの通知を受けた従業員Bは、口座取引を行いたい場合には、自身の顧客端末5のブラウザを起動して本システム1のログイン画面にログイン情報(従業員ID、ログインパスワード)を入力して送信する(S15)。このログイン情報を取得した認証手段30は、前記顧客従業員情報格納部22に登録されているログイン情報と照合してこの従業員Bのログイン認証を行う(S16)。ログインが許可されると、従業員Bは、メニュー画面から「口座取引」を選択して取引情報入力画面を表示させ、取引したい口座(取引を許可された口座)と取引種別(口座振込等)とを選択し、取引内容(金額、振込先口座等)と利用登録済みの自身のトークン7が生成したOTPとを入力して送信する(S17)。
送信された情報は金融取引申込受付手段28が取得する。取得した情報のうち、口座情報、取引種別及び従業員IDは認証手段30に転送され、前記取引権限管理テーブル24に登録された情報に基いてこの従業員Bの取引権限の認証が行われる(S18)。取引権限の認証が肯定的であると、この金融取引申込受付手段28は、前記従業員IDをOTP生成手段29に転送してOTPの生成を指示する。OTP生成手段29は、従業員IDに基づいて前記トークン管理テーブル25からこの従業員Bのトークンを7特定し(S19)、このトークン7と同一の生成アルゴリズムに従ってOTPを生成する(S20)。生成されたOTPは認証手段30に伝送される。
認証手段30は、OTP生成手段29が生成したOTPと、金融取引申込受付手段28から転送されたOTPとを照合して取引の正当性を判別する(S21)。OTPが一致して正当な取引と判断された場合、この認証結果を受け取った取引実行指示手段31は、前記勘定系システムに口座や取引種別、及び取引内容(金額、振込先口座等)を含む取引情報を勘定系システムに転送する(S22)。なお、取引種別が残高照会などの一般取引である場合には、OTPによる認証は要求されないため、S19〜S21の工程はスキップされる。
以上のように、本実施形態では、複数口座のグループ化や他の従業員の権限設定などを簡易な手続で行えるので、顧客企業3側で、複数口座の管理や従業員の権限管理をフレキシブルに行うことができる。また、全ての処理をオンライン上でリアルタイムで行えるため、ネットバンキングの利便性を損なうこともない。さらに、資産の変動を伴う重要な取引に際してはOTPを併用すると共に、口座グループの設定・変更や従業員の権限設定などは管理従業員だけに申請を認めることでセキュリティを維持することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
例えば、複数のトークンの利用登録や複数の従業員の権限設定を同時に受付けるようにしてもよい。この場合は、管理従業員の1回の認証で複数の設定登録を行えるので、登録手続の負荷や時間を低減できる。また、管理従業員、代表口座、従業員に関連付けるトークンの数を複数にして、顧客企業側で使い分けられるようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態を概念的に示すネットワーク構成図である。 図2は、本実施形態の口座情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図3は、データ格納部のデータ構成を概念的に示す図である。 図4は、本発明の処理工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1…口座情報管理システム
2…金融機関
3…顧客企業
4…顧客従業員(管理従業員、他の従業員)
5…顧客端末
7…OTP生成機器(トークン)
11…CPU
12…システムバス
13…RAM
14…外部記憶装置
14a…データ格納部
14b…プログラム格納部
15…入出力インタフェース
16…入力装置
17…出力装置
18…通信デバイス
19…リムーバブル記録媒体
20…ドライブ
21…顧客基礎情報格納部
22…顧客従業員情報格納部
23…口座基礎情報格納部
24…取引権限管理テーブル
25…トークン管理テーブル
26…口座情報登録申込受付手段
27…口座情報登録手段
28…金融取引申込受付手段
29…OTP生成手段
30…認証手段
31…取引実行指示手段

Claims (9)

  1. 顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続され、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理システムにおいて、
    複数の顧客口座の情報及び口座単位で顧客に予め配布された複数のワンタイムパスワード(OTP)の生成機器の識別情報を夫々顧客の識別情報に関連付けて格納する顧客情報格納部と、
    顧客口座を管理する顧客従業員(管理従業員)の顧客端末から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の少なくとも1つの口座について、この顧客に配布された何れかのOTP生成機器の識別情報と、この管理従業員の識別情報とを取得して、このOTP生成機器の利用登録の申し込みを受け付ける利用登録申込受付手段と、
    取得したOTP生成機器の識別情報を、この管理従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する利用登録処理手段と
    前記管理従業員の顧客端末から、通信ネットワークを介して、この顧客が保有する複数の顧客口座の情報を取得して、顧客口座のグループ化の申込を受け付けるグループ化受付手段と、
    取得した複数の顧客口座の情報を顧客情報格納部から検索し、これらの複数の顧客口座に共通のグループ識別番号を付与して顧客情報格納部に登録するグループ登録手段とを備え、
    前記利用登録処理手段は、グループ登録手段によってグループ登録された複数の顧客口座のうちの1つについて管理従業者のOTP生成機器の識別情報を登録した場合に、グループの他の顧客口座について管理従業員の識別情報及びOTP生成機器の識別情報を登録する
    ことを特徴とするシステム。
  2. 請求項のシステムであって、
    前記顧客情報格納部は、グループ登録された複数の顧客口座のうちの1つを代表口座として登録すると共に、この代表口座の識別情報を、前記グループ識別番号としてグループの他の口座について登録することを特徴とするシステム。
  3. 請求項のシステムであって、
    前記グループ化受付手段は、グループ化された複数の顧客口座の一部の口座の除外、入替え、他の顧客口座の追加、若しくはグループの解散の申込みを受け付けるものであり、
    前記グループ登録手段は、申込み内容に従って顧客情報格納部のグループ情報を更新する
    ことを特徴とするシステム。
  4. 顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続され、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理システムにおいて、
    複数の顧客口座の情報及び口座単位で顧客に予め配布された複数のワンタイムパスワード(OTP)の生成機器の識別情報を夫々顧客の識別情報に関連付けて格納する顧客情報格納部と、
    顧客口座を管理する顧客従業員(管理従業員)の顧客端末から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の少なくとも1つの口座について、この顧客に配布された何れかのOTP生成機器の識別情報と、この管理従業員の識別情報とを取得して、このOTP生成機器の利用登録の申し込みを受け付ける利用登録申込受付手段と、
    取得したOTP生成機器の識別情報を、この管理従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する利用登録処理手段と、
    前記管理従業員の顧客端末から、通信ネットワークを介して、この管理従業員の識別情報と、この顧客に配布されたOTP生成機器が生成したOTPとを取得して顧客口座について金融取引の申込みを受け付ける金融取引申込受付手段と、
    取得した管理従業員の識別情報に関連付けられたOTP生成機器を前記顧客情報格納部から検索し、所定のパラメータを利用した生成アルゴリズム及び生成周期(OTPの有効期間)で、検索されたOTP生成機器と同期してOTPを生成するOTP生成手段と、
    生成されたOTPと、前記取得したOTPとを照合して申込みに係る金融取引の可否を判別する取引可否判別手段と、
    取引可能と判別された場合に、申込みに係る金融取引の実行指示を金融取引システムに対して出力する取引実行指示手段とを備え、
    前記顧客情報格納部は、特定の顧客口座について、管理従業員以外に金融取引が許可された顧客従業員の識別情報と、管理従業員の識別情報に関連付けて登録されているOTP生成機器とは異なるOTP生成機器の識別情報とを関連付けて格納するものであり、
    前記OTP生成手段は、取得した管理従業員若しくは許可された顧客従業員の識別情報に関連付けられたOTP生成機器を前記顧客情報格納部から検索し、これと同期してOTPを生成する
    ことを特徴とするシステム。
  5. 顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続され、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理システムにおいて、
    複数の顧客口座の情報及び口座単位で顧客に予め配布された複数のワンタイムパスワード(OTP)の生成機器の識別情報を夫々顧客の識別情報に関連付けて格納する顧客情報格納部と、
    顧客口座を管理する顧客従業員(管理従業員)の顧客端末から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の少なくとも1つの口座について、この顧客に配布された何れかのOTP生成機器の識別情報と、この管理従業員の識別情報とを取得して、このOTP生成機器の利用登録の申し込みを受け付ける利用登録申込受付手段と、
    取得したOTP生成機器の識別情報を、この管理従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する利用登録処理手段と、
    前記管理従業員の顧客端末から、通信ネットワークを介して、何れかの顧客口座の情報と、この管理従業員以外の顧客従業員(第2の従業員)の識別情報と、利用登録がされていないOTP生成機器の識別情報とを取得して、この第2の従業員の取引権限設定申込みを受け付ける取引権限設定申込受付手段を備え、
    前記利用登録処理手段は、取得したOTP生成機器の識別情報を、第2の従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する
    ことを特徴とするシステム。
  6. 請求項のシステムであって、
    前記取引権限設定申込受付手段は、前記管理従業員の顧客端末から、申込みに係る顧客口座に関して第2の従業員に許可される取引の種別及び/若しくは顧客情報格納部に登録された情報のうち更新可能な情報の種別(以下、「取引権限情報」と総称する)も取得するものであり、
    前記利用登録処理手段は、取得した取引権限情報を、第2の従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する
    ことを特徴とするシステム。
  7. 請求項のシステムであって、
    さらに、
    前記管理従業員若しくは第2の従業員の顧客端末から、この顧客に配布され利用登録がされていないOTP生成機器の識別情報とこの従業員の識別情報とを取得して、顧客情報格納部に登録されているOTP生成機器の変更の申込みを受け付けるOTP生成機器変更申込受付手段と、
    取得した従業員識別情報に基いて、この従業員について顧客情報格納部に登録されているOTP生成機器の識別情報を特定し、前記取得したOTP生成機器の識別情報に更新する更新手段と
    を備えたことを特徴とするシステム。
  8. 顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続され、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理システムによって実行される方法であって、
    前記口座情報管理システムは、複数の顧客口座の情報及び口座単位で顧客に予め配布された複数のワンタイムパスワード(OTP)の生成機器の識別情報を夫々顧客の識別情報に関連付けて格納する顧客情報格納部を備え、
    この方法は、
    顧客口座を管理する顧客従業員(管理従業員)の顧客端末から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の少なくとも1つの口座について、この顧客に配布された何れかのOTP生成機器の識別情報と、この管理従業員の識別情報とを取得して、このOTP生成機器の利用登録の申し込みを受け付ける利用登録申込受付工程と、
    取得したOTP生成機器の識別情報を、この管理従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する利用登録処理工程と
    前記管理従業員の顧客端末から、通信ネットワークを介して、この顧客が保有する複数の顧客口座の情報を取得して、顧客口座のグループ化の申込を受け付けるグループ化受付工程と、
    取得した複数の顧客口座の情報を顧客情報格納部から検索し、これらの複数の顧客口座に共通のグループ識別番号を付与して顧客情報格納部に登録するグループ登録工程とを備え、
    前記利用登録処理工程は、グループ登録工程によってグループ登録された複数の顧客口座のうちの1つについて管理従業者のOTP生成機器の識別情報を登録した場合に、グループの他の顧客口座について管理従業員の識別情報及びOTP生成機器の識別情報を登録する
    ことを特徴とする方法。
  9. 顧客の通信端末(顧客端末)が通信ネットワークを介して接続されるコンピュータシステムに、この顧客が金融機関に保有する複数のネットバンキング用口座(顧客口座)の情報を管理する口座情報管理方法を実行させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータシステムは、複数の顧客口座の情報及び口座単位で顧客に予め配布された複数のワンタイムパスワード(OTP)の生成機器の識別情報を夫々顧客の識別情報に関連付けて格納する顧客情報格納部を備え、
    このプログラムは、
    顧客口座を管理する顧客従業員(管理従業員)の顧客端末から、通信ネットワークを介して、複数の顧客口座の少なくとも1つの口座について、この顧客に配布された何れかのOTP生成機器の識別情報と、この管理従業員の識別情報とを取得して、このOTP生成機器の利用登録の申し込みを受け付ける利用登録申込受付工程と、
    取得したOTP生成機器の識別情報を、この管理従業員の識別情報及び申込みに係る顧客口座に関連付けて前記顧客情報格納部に登録する利用登録処理工程と
    前記管理従業員の顧客端末から、通信ネットワークを介して、この顧客が保有する複数の顧客口座の情報を取得して、顧客口座のグループ化の申込を受け付けるグループ化受付工程と、
    取得した複数の顧客口座の情報を顧客情報格納部から検索し、これらの複数の顧客口座に共通のグループ識別番号を付与して顧客情報格納部に登録するグループ登録工程とを備え、
    前記利用登録処理工程は、グループ登録工程によってグループ登録された複数の顧客口座のうちの1つについて管理従業者のOTP生成機器の識別情報を登録した場合に、グループの他の顧客口座について管理従業員の識別情報及びOTP生成機器の識別情報を登録する
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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