JP5401324B2 - 通信システムにおけるアイドルギャップコマンドの処理 - Google Patents

通信システムにおけるアイドルギャップコマンドの処理 Download PDF

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Description

本発明は、通信システムにおける方法および装置に関し、詳細には、移動体通信システムのユニットで受信されるアイドルギャップコマンドの信頼性処理のための方法および装置に関するものである。
ユニバーサル地上無線アクセス網(UTRAN)とは、無線ネットワーク制御装置(RNC)およびノードBで構成されるネットワーク部分を特定する概念的な用語である。この通信ネットワークは一般に3Gと呼ばれる。進化型UTRAN(E−UTRAN)は、3G無線アクセスネットワークが、高データレート、低レイテンシ、およびパケット最適化無線アクセスネットワークへと進化したものである。
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって発行された文書である3GPP TR25.913,”Requirements for Evolved UTRA(E-UTRA) and Evolved UTRAN(E-UTRAN)”に記述されているように、進化型UMTS地上無線アクセス網(E−UTRAN)は、異なるE−UTRA搬送周波数レイヤ内でのユーザ装置(UE)の移動性をサポートし、また、E−UTRANとレガシー技術(例えばUTRANおよびGERAN)との間の移動性をサポートすると想定されている。そのような移動性シナリオを実現するため、UEは、重大な性能の劣化をせずに他の周波数または他のアクセス技術でのダウンリンク測定を行うことができるべきである。これらのタイプの測定(すなわち、在圏周波数レイヤ以外または周波数内以外)は、アイドルギャップの間に行われる。アイドルギャップとは、例えばUEがそのような測定を行うために用いることができる時間帯を意味する。測定をする時、UEはデータやシグナリング情報をまったく送受信しない。
アイドルギャップのパターンは、以下のやり方でスケジュール化できる。
・静的なアイドルギャップ
・完全に動的な周期的ギャップ
・準動的な周期的ギャップ
静的なアイドルギャップのパターンにおいて、ネットワークは、測定構成の時点で、すべての関連するパラメータを構成する。この手法では、ギャップは周期的に生じる。周期的パターンは、高位レイヤのシグナリングによって修正されるまで、測定の間ずっと用いられる。UEは、ギャップの間はスケジュール化されず、代わりに、リクエストされた測定を行うであろう。
動的なアイドルギャップは一般に、UEとノードBの間の交渉を通じて作成される。
準動的なギャップの割り当てにおいて、ギャップのパターンは当初、RRCシグナリングを介して測定制御(Measurement Contol)メッセージの中で各測定の開始時にUEに割り当てられる。しかし、測定の過程で、短いコマンドを送信することによってギャップを変更することができる。ネットワークは、ギャップパターンがオンであるかオフであるかをUEが考慮すべきかどうかを示すため、情報をUEに送信することができる。ギャップパターンがオフである場合、UEは、ギャップパターンの間にスケジュール化されてもよく、従って、ギャップを用いて測定を行うことはないであろう。他方、ギャップパターンがオンである場合、UEは、スケジュール化されないだろうから、ギャップの間に測定を行うことができる。
大半のユーザ装置は、単一の受信器チェーンを有し、それは、一時に1つの搬送周波数で動作できる。従って、E−UTRANでは、UEは、在圏搬送周波数に属する隣接セル上にアイドルギャップがなくても、これらのセルが周波数領域で十分に整列しているならば、隣接セルの測定を行うことができる。
一般に、在圏周波数レイヤの外部の搬送周波数上で、すなわち、周波数間で動作しているセルで行われるセルの識別およびハンドオーバの測定には、アイドルギャップが必要である。E−UTRANでは、以下のようなハンドオーバのカテゴリでは、UEがアイドルギャップを使って隣接セルの測定を行うことが必要であろう。
・E−UTRA周波数間セルへのハンドオーバ、周波数分割多重(FDD)
・E−UTRA周波数間セルへのハンドオーバ、時分割多重(TDD)
・UTRA周波数分割多重(FDD)セルへのハンドオーバ
・UTRA時分割多重(TDD)セルへのハンドオーバ
・GSMエッジ無線アクセス網(GERAN)セルへのハンドオーバ
・非3GPP技術、例えばCDMA2000、モバイルWimax等へのハンドオーバ
アイドルギャップの間、UEは、自分の受信器を別のE−UTRA搬送周波数または別のアクセス技術(例えばUTRAまたはGERAN)の搬送周波数にチューニングして、隣接セルの測定および/またはセル識別を行う。より一般的な”測定”という用語を用いるが、それは隣接セルの測定およびセルの識別を意味する。留意すべきだが、隣接セルの測定が行えるようにするため、UEは最初にセルを識別すべきである。隣接セルの測定は、識別された隣接セルについて行われる。そのような測定を行う間、UEはデータあるいは在圏E−UTRA搬送周波数に関するシグナリング情報の送受信をまったく行わない。
E−UTRANでは、少なくとも何らかの準動的なアイドルギャップが用いられるであろうという可能性が高い。準動的なアイドルギャップのパターン割り当てにおいては、例えば無線リソース制御(RRC)のような高位レイヤのシグナリングを介して測定構成を行う時に、1つ以上のギャップパターンが当初UEに対して割り当てられる(または事前構成される)。測定の過程で、短い高速のコマンドを送信することによってギャップを有効化または無効化にすることができ、それらのコマンドは典型的には”オン”/”オフ”信号であって、3GPP TR25.814,”Physical layer aspect for Evolved Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)”という文書の中で提案されたように共有制御チャネル(例えばL1/L2制御)上で送信される。コマンドは、ギャップ開始の直前に送信される。静的なアイドルギャップが用いられる場合でもやはり、オン/オフコマンドを用いてギャップパターン全体を有効化または無効化すること、すなわち、アイドルギャップパターンを開始または中止することができる。ギャップパターンのタイプとは関係なく、オン/オフコマンドは、パターンの最初、すなわち有効時に用いることもできるし、測定が終わったときパターンを終了させるのに用いることもできる。留意すべきだが、パターン全体を有効化または無効化にする従来のやり方は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して行うもので、そのため、速度が遅く、従って性能劣化を引き起こす可能性が高いという欠点がある。
”オン”/”オフ”コマンドの主な利点は、リソースが利用可能である場合で、サービス品質に適合することになる場合で、かつバッファに十分なトラヒックがある場合には、ギャップの間にユーザをスケジュール化できるため、スケジューラに柔軟性を提供することである。もう1つの主な利点は、ギャップの間に測定が行われるため、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)の当初の送信、特に再送信が遅延しないであろうということである。
図6に示すように、事前構成された各アイドルギャップパターンは、開始サブフレーム番号(SSSFN)と終了サブフレーム番号(ESSFN)とギャップ間長(IGL)とを特徴とする。典型的なギャップ長は、2msと10msの継続時間の間で多様である。ギャップパターンは、継続時間を限定して構成されてもよいが、無限の時間について、すなわち、セッション終了まで構成されてもよい。上述したように、アイドルギャップの間、UEは、ネットワークによって共有制御チャネル(L1/L2制御)を介して禁止されない限り、ダウンリンク測定を行うことができる。測定が、例えばギャップ”オフ”コマンドによって許可されない場合には、UEは、データ送信のためにスケジュール化されると考えられる。
Figure 0005401324
表は、ギャップコマンドの暗示的意味と、ギャップコマンドがどう解釈されうるかの一例を示す。しかし、これは純粋に定義の問題であり、別の手法によって、例えば0と1の値をそれぞれギャップ”オフ”とギャップ”オン”として指定するように定義することもできるであろう。
送信の際の1つの特に重要な問題は、信頼性である。すなわち、決定プロセス全体は、1つ以上の単純なコマンド、例えば”オン”/”オフ”のシグナリング、アップやダウンのコマンド等を信頼している。従って、信頼できないコマンドだと、逆の動作が実行されたり、場合によっては不安定な動作につながったりする可能性がある。受信したコマンドの正確な意味を受信器が適切に解釈できないような信頼性欠如は、一般に、無線条件が悪かったり、送信電力レベルが低かったり、通信範囲が不足していたり、システムが高負荷であったりすることが原因で生じる。図7は、信頼できないギャップコマンドによってHARQ送信が失敗する一例を示す。
信頼できる動作を保証するには、
・信頼性チェック
・UEおよび/または基地局の挙動または動作
・信頼性欠如イベントのネットワークに対する提示または報告
・信頼性欠如の防止
の4種類の機能性が指定されるべきである。
信頼性チェックは、何らかの信号強度と品質閾値のいずれか一方に基づいてもよい。また、何らかのビット誤り率(BER)の目標値に基づいてもよい。これは、受信した信号品質または信号強度が閾値を超えない場合か、あるいはBERが目標より高い場合には、受信したコマンドが、信頼できないとみなされることを意味する。
信頼できないコマンドを検出した場合、それに応じてのUEまたは基地局の動作は、オン/オフコマンドによって支配される特定の機能性による。これについて、UTRANからの下記の例を使って説明する。
例えば、WCDMAにおいてソフトハンドオーバのシナリオの中で内側ループの電力制御のために用いられるTPCコマンド(”オン”/”オフ”タイプのシグナリング)を想定しよう。(ダウンリンクで受信した)UL TPCコマンドの誤り率が一定の閾値、例えば30%を超えた場合に、UEはTPCコマンドを信頼できないとみなすと想定されている。その直後のユーザ装置の挙動もしくは動作は、1つ以上の無線リンク集合からのソフトハンドオーバにおけるTPCコマンドを合成する場合にそのようなコマンドを無視することである。一般に、信頼性チェックとUEの動作とはいずれも、TPC合成と同様に適切なテストケースによって義務付けられる。
もう1つの例は、E−DCH送信において信頼できないスケジューリングを付与する場合のUEの動作に関する。UEは、信頼できないアップコマンドもしくはダウンコマンドを保留コマンドとして処理する。これは、UEが、信頼できない付与を検出した場合には、その現行の送信レートを増加させることも減少させることもしないであろうということを意味する。この十分に指定された動作によって、UEに不要な高出力を送信させると別に基地局でのノイズを増加させてしまうため、UEに不要な高出力を送信させてはならないということが保証される。
信頼できない動作を排除することを目的として、ネットワークは(例えば電力レベルを増加させること、輻輳制御を行うこと、ハンドオーバを行うこと等のような)いくつかの是正動作を行う必要があり、それらは、できれば”連続的な信頼できない発生”を報告することによって、ネットワークに”信頼できない”動作を通知するならば、一般に可能である。
受信したコマンドの信頼性は、冗長ビットを用いることによって(例えば0および1について000および111をそれぞれ送信すること)向上させることができる。しかし、これはほとんど常に行われるため(例えばTPCコマンド毎に2以上のビット)、これだけでは十分ではないが、それでもやはり、冗長ビットも信頼できなくなることがあるため、UEの動作を指定する必要がある。
従って、共有制御チャネルシグナリングを介して送信されるギャップコマンドは、無線条件が悪かったり、送信電力設定が不十分であったり、あるいはユーザがセル境界領域のセル間干渉の状態にあったりすることが原因で信頼できない可能性がある。そのような状況下で信頼できないギャップ”オフ”コマンドが不正確に解釈される場合、2つの問題が発生するであろう。第1に、共有制御チャネル上のスケジューリングコマンドおよび在圏E−UTRA搬送周波数上のDL−SCH上で送信された対応するデータをUEが見逃すであろう。これは明らかにHARQ送信および再送信を遅らせるであろう。第2に、スケジューリングコマンドおよびDL−SCH上のデータを含むダウンリンクのリソースが、浪費されるであろう。
従って、ギャップコマンドの不正確な解釈に起因するネットワーク内の不安定な動作を減少させることが、本発明の目的である。
本発明の第1の態様によって、移動通信ネットワークのセルの中に位置するユーザ装置における方法が提供される。方法は、隣接セルにおけるダウンリンク測定のためのアイドルギャップを有効化または無効化するのに用いられるシグナリングのギャップコマンドを受信するステップを備える。シグナリングのギャップコマンドは、ユーザ装置がギャップを測定のために使えるか否かを示すMACレベルのギャップオン/オフコマンドであってもよい。方法によると、受信したギャップコマンドが信頼できるか否かが最初に判定される。次いで、受信したギャップコマンドが信頼できないと判定された場合、所定の規則に従ってダウンリンク測定が行われる。
本発明の第2の態様が、移動通信ネットワークのセルの中の無線基地局における方法を提供する。方法は、ダウンリンク測定のためにセルの中のユーザ装置の中にアイドルギャップを構成するステップと、ユーザ装置がデータを受信すべきかあるいは対応するギャップの間にダウンリンク測定を実行すべきかを示すギャップコマンドを送信するステップとを備える。方法はまた、受信したギャップコマンドが信頼できない場合に所定の動作を指定するようにユーザ装置を構成するステップも備える。
本発明の第3の態様によって、通信ネットワークのセルの中に位置するユーザ装置が提供される。ユーザ装置は、隣接セルについてのダウンリンク測定のためのアイドルギャップを有効化または無効化するのに用いられるシグナリングギャップコマンドを受信するように装備する。ユーザ装置は、受信したギャップコマンドが信頼できるか信頼できないかを判定する手段を備える。さらに、受信したギャップコマンドが信頼できないと判定された場合、所定の規則に従ってダウンリンク測定を実行する手段を備える。この第3の態様に従って利用される手段、例えばアンテナや無線装置はすべて、当業者にはよく知られた標準のユーザ装置コンポーネントである。また、所定の規則に従ってダウンリンク測定を実行する手段は、例えば、ユーザ装置の中の1つ以上のプロセッサ上で実行されるソフトウェアによって部分的に実装されてもよいだろう。あるいは、1つ以上のASICのようなハードウェアによって実装されることも可能であろう。
本発明の第4の態様は、移動通信ネットワークのセルの中の無線基地局を提供する。無線基地局は、ダウンリンク測定のため、セルの中のユーザ装置の中でアイドルギャップを構成する手段を備える。また、ユーザ装置がデータを受信すべきかまたは対応するギャップの間にダウンリンク測定を実行すべきかを示すギャップコマンドを送信する手段も備える。さらに、受信したギャップコマンドが信頼できない場合に正確な動作を指定するため、ユーザ装置を構成する手段を備える。この第4の態様に従って利用される手段、例えばアンテナや無線装置はすべて、当業者にはよく知られた標準の無線基地局コンポーネントである。例えば無線基地局の中のプロセッサ上で走行するソフトウェアは、例えばアイドルギャップをどのように構成するか、および、ギャップコマンドが信頼できない場合に正確な動作をどのように指定するかなどの論理演算に用いられてもよいだろう。
本発明の第5の態様が、移動通信ネットワークのセルの中の無線基地局における方法を提供する。方法は、ダウンリンク測定のためにセルの中のユーザ装置の中にアイドルギャップを構成するステップと、ユーザ装置がデータを受信すべきかあるいは対応するギャップの間にダウンリンク測定を実行すべきかを示すギャップコマンドを送信するステップとを備える。方法はまた、受信したギャップコマンドが信頼できない場合に正確な動作を指定するようにユーザ装置を構成するステップも備える。さらに方法は、信頼できないコマンドに関連する結果またはイベントを報告することができるようにユーザ装置を構成するステップを備える。また方法は、ユーザ装置によって報告された結果またはイベントに応じて受信したギャップコマンドの信頼性を向上させるため、1つ以上の動作を実行するステップを備える。最後に、方法は、送信されたギャップコマンドがユーザ装置によって信頼できないかたちで受信されたことを、ユーザ装置からの明示的な報告がなくても自律的に検出するステップと、そして、送信されたギャップコマンドの信頼性を向上させるための1つ以上の動作を実行するステップとを備える。
第1の実施形態によると、所定の規則および所定の動作は、UEが次のギャップは”オフ”であると想定し、そのためギャップを省略して(すなわち、測定をまったく行わない)スケジュール化されるのを待つことを意味する。
第2の実施形態によると、所定の規則および所定の動作は、UEが次のギャップは当初は”オフ”であると想定するが、(ギャップの開始から始まった)タイマが切れた後で、データをまったく受信していない場合には残りのギャップの間測定を行う可能性があることを意味する。
別の実施形態によると、所定の規則および所定の動作は、UEが次のギャップは”オン”であると想定し、そのためギャップ全体の間測定を行うことを意味する。
またUEは、信頼できないイベント(または信頼できないギャップコマンド)に関するイベントもしくは結果をネットワークに報告し、今度はネットワークが、例えば送信電力を増加させることや輻輳を制御することなど、何らかの是正措置をとる。
信頼できないギャップコマンドを受信した場合にUEの動作が指定され、それによってネットワーク内の不安定な動作が減少することは、本発明の利点である。
信頼できないギャップコマンドの受信に起因してHARQ送信が失われることがないことは、本発明のさらなる利点である。
ギャップコマンドが信頼できないとして繰り返し受信される場合にネットワークが適切な動作を行うことができる(例えば送信電力などを調整する)ことは、本発明のさらなる利点である。
さらなる利点は、非静的(準動的または完全動的)ギャップに関する本実施形態が、少なくともHARQ再送信がギャップに起因して遅延することがないことを保証するような柔軟性を提供することである。上述のように、先行技術の解決策における信頼できない動作が原因で、HARQ送信および再送信が遅延するだけでなく、それらが無線上で失われる可能性すらある(リソースの浪費)。
本発明のさらなる目的、特徴、態様、利点は、下記の詳細な開示、添付の従属請求項、および図面から明らかになるであろう。
本発明の実施形態が用いられうる一般的アーキテクチャの略図である。 本発明の実施形態が用いられうるユーザ装置の略図である。 本発明の実施形態が用いられうる無線基地局の略図である。 本発明の一実施形態によるユーザ装置の中の方法の一般的なフローのブロック図である。 本発明の一実施形態による基地局の中の方法の一般的なフローのブロック図である。 準動的なギャップパターンの原理を示す図である。 信頼できないアイドルギャップコマンドの誤解の影響を示す図である。 閾値によって判定される信頼性欠如領域を示す図である。 BERターゲット閾値に基づく信頼性欠如領域を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示す図である。
ここで、本発明の例示する実施形態について、添付の略図を参照しながら詳細に記述しよう。
図1は、本発明の実施形態が用いられてもよい一般的なアーキテクチャを示す。移動局10、すなわちユーザ装置(UE)は、移動通信ネットワークのカバレージ内に位置する。UEは、一般にセルと呼ばれる特定のカバレージエリアについてワイヤレスネットワークカバレージを提供する基地局20、またはLTEの場合はE−UTRANノードB(eNB)、と通信する。eNB20は、相互接続されており、また、進化型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)に接続し、詳細には、移動性管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)および在圏ゲートウェイ(S−GW)に接続する。無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)が、eNB20で終端し、そして、測定の構成が、eNB20の中に存在するRRCを介して行われる。図2は、標準のワイヤレスデバイスコンポーネント、例えばアンテナ装置、無線装置、例えばマイクロプロセッサとして実装されうる論理ユニット、CPU、または同様の処理手段またはコンピュータ手段、および、何かの種類のデータストレージユニットまたはメモリユニットを備えたUE10を略示する。当業者であれば、ユーザ装置10が、これらおよびその他のコンポーネントを備えることを理解するであろうし、従って、それらについては本願の中でこれ以上記述されないであろう。図2のUE10は、シグナリングギャップコマンドを受信する手段111と、受信したギャップコマンドが信頼できるかまたは信頼できないかを判定する手段112と、そして、受信したギャップコマンドが信頼できないと判定される場合に、所定の規則に従ってダウンリンク測定を実行する手段113とを備える。
図3は、本発明に関連して用いられうるネットワーク無線基地局20を略示する。これは、標準の無線基地局コンポーネント、例えばネットワークインタフェース、アンテナ装置、無線装置、例えばマイクロプロセッサとして実装されうる論理ユニット、CPU、または同様の処理手段またはコンピュータ手段、および、何かの種類のデータストレージユニットまたはメモリユニットを備える。図3の無線基地局20は、UEの中にアイドルギャップを構成する手段211と、ギャップコマンドを送信する手段212と、受信したギャップコマンドが信頼できない場合に、正確な動作を指定するためにUEを構成する手段213とを備える。また、信頼できないコマンドに関する結果またはイベントを報告することができるようにUE10を構成するための手段214も備える。さらに、UE10によって報告された結果またはイベントに応じて、受信したギャップコマンドの信頼性を向上させるために1つ以上の動作を実行する手段215が含まれる。本発明の実施形態によると、そのような動作は、無線リソース管理動作である。また、無線基地局20は、送信されたギャップコマンドが、UE10によって信頼できないかたちで受信されたことを、UE10からの明示的な報告がなくても自律的に検出する手段216を備える。
本発明は、隣接セル内でのダウンリンク測定のためにアイドルギャップを有効化または無効化にするのに用いられる、ネットワークからUE10へ送信されたシグナリングギャップコマンドが信頼できるかまたは信頼できないかを判定する。シグナリングギャップコマンドが信頼できないと判定された場合には、本発明による所定の規則に従って、ダウンリンク測定が行われる。
本発明の実施形態によると、オン/オフコマンドを用いてアイドルギャップパターン全体を開始および/または中止することもできる。ギャップパターン全体に関するそのようなギャップコマンドまたはギャップパターンコマンドは、ユーザ装置で受信される。基地局はユーザ装置にオン/オフコマンドを送信してアイドルギャップパターンを有効化および/または無効化し、それによって、受信したギャップパターンコマンドが信頼できない場合に所定の動作を指定するようにユーザ装置が構成されてもよい。そのような場合、ギャップパターンのオン/オフコマンドは、MACレイヤを介してかあるいはダウンリンクの物理レイヤ制御チャネルを介して送信されるであろう。1つの利点は、1タイムスロットまたは数タイムスロットだけで、例えば0.5msまたは最大で1msでギャップを有効化または無効化することができるため、RRCシグナリングを介してパターン全体を有効化/無効化する従来の方法より速いであるということである。ギャップパターンの迅速な有効化および無効化はそれぞれ、測定プロセスを速め、スループットの損失を削減するであろう。
図4は、本発明の実施形態によって行われるUE10における方法のステップを示す。最初に、UE10は、s100でシグナリングギャップコマンドを受信する。次いでs110で、UE10は、受信したギャップコマンドが信頼できるかまたは信頼できないかを判定する。受信したギャップコマンドが信頼できないと判定された場合には、UE10はs120で、所定の規則に従ってダウンリンク測定を行う。またUE10は、s130では、一定の時間帯の間に複数の信頼できないギャップコマンドを受信する場合にイベントを報告する可能性がある。
従って、UE10は、受信したギャップコマンドが信頼できるかまたは信頼できないかをチェックする必要がある。UE10は、ギャップコマンドの信頼性を一つ一つチェックしなければならない。図8は、信頼性をチェックする1つのシンプルなメカニズムを示す。コマンドは、その受信した信号強度が、下方閾値(μ)と上方閾値(μ)の間にある場合には、信頼できない。図9に示す別の可能性は、受信したコマンドの測定品質を何らかの所定のルックアップテーブルに基づいて一定のビット誤り率(BER)にマップすることである。受信したギャップコマンドは、マップされたBERが指定された閾値レベル(γBER)より大きい場合には信頼できないと考えられる。受信したコマンドの信頼性欠如を判定する正確なアルゴリズムは、一般に実装に依存するが、場合によっては例えばBER目標値等のように部分的に指定することができる。信頼性欠如のチェックおよび適切な動作は、テストケースによって保証される。
受信したギャップコマンドが信頼できないと判定された場合には、本発明によって所定の規則に従ってダウンリンク測定が行われるべきである。
本発明の実施形態によると、以下のような(場合によっては)相互に排他的な所定の規則があり、それらについて以降の詳細な説明の中で論じることにしよう。
・本発明の第1の実施形態によると、UE10が、ギャップをスキップする、すなわち、次のギャップの間はダウンリンク測定が行われない。
・第2の実施形態によると、UE10が、部分的にギャップをスキップする、すなわち、時間Tの後にダウンリンク測定を行うことがある。
・第3の実施形態によると、UE10が、次のギャップをダウンリンク測定用に検討する。
第1の実施形態によると、UE10は、信頼できないギャップコマンドを検出して、次のギャップを完全にスキップし、そして代わりに、図10に示すようにネットワークからのスケジューリングコマンドを待つ。この解決策の主な利点は、HARQ送信が失われないであろうということであり、UE10はデータを受信することができるであろうから、ダウンリンク送信リソースはまったく浪費されないであろうということである。
図11に例示する第2の実施形態によると、UE10はギャップを部分的にスキップする。前述のように、行われる測定回数(例えばセルの数)と所望の測定報告遅延に依存して、ギャップの長さは典型的には2msと10msの間にありうる。ギャップがもっと長くなるならば(例えば8msと10msの間)、UE10が測定もまったく行わずしかもHARQ送信もまったく受信しない場合、信頼できないギャップコマンドに対して非効率な用いられ方をするであろう(すなわち測定が行われない)。
UE10は、信頼できないギャップコマンドを受信する場合、第2の実施形態によってほぼTTIの数の程度のギャップ有効化タイマ(もしくはカウンタ)(T)を設定する。もう1つの可能性は、UE10がギャップの間にスケジュール化された後で、タイマをリセットすることである。タイマが切れるまで、UE10は、ギャップをスキップしてネットワークからのデータ送信を待つ。タイマが切れた後、UE10は、時間Tの間に自分がまだスケジュール化されていないならば、測定を開始する。これは、ギャップの開始直後にネットワークがスケジュール化することが多いからである。UE10は、時間T内に自分がスケジュール化されない場合、ネットワークがギャップ”オン”コマンドを送信したと想定してもよい。この実施形態は、UE10が少なくともギャップの一部をより効率的に使用できるという利点を意味する。
ネットワークの挙動を、例えば、ギャップ”オフ”コマンドを送信した直後にユーザをスケジュール化することによって指定することができる。タイマの値は、ネットワークが例えばRRCシグナリングを介して設定できるようにするべきである。ネットワークは、長いギャップの場合にはタイマのオプションを用いることができる。タイマの値が(ギャップの長さより長い)非常に大きい値に設定される場合には、解決策は、上述のような、ギャップを完全にスキップする実施形態と同じになる。
図12に例示する第3の実施形態は、測定のためにギャップを完全に用いており、第1の実施形態(すなわち、ギャップが完全にスキップされている)とは逆の実施形態である。信頼できないかたちで受信されたギャップコマンドの場合、UE10は、完全に次のギャップで測定を行うであろう。これは、測定の報告が遅延しないであろうということを意味する。
本発明の実施形態によると、無線基地局20の中の方法は、下記のステップを含み、それらを図5に示す。第1にs200において、無線基地局20が、UE10の中にアイドルギャップを構成する。s210において、無線基地局20は、ギャップコマンドをUE10へ送信する。次いでs220においてUE10が、ギャップコマンドが信頼できない場合には正しい挙動を指定するように構成される。s230およびs235は、別個にまたは組み合わせて実行されうる2つのステップを示す。s230において、UE10は、信頼できないコマンドに関する結果またはイベントを報告することができるように構成される。s235において、無線基地局20は、送信されたギャップコマンドが信頼できないかたちで受信されることを自律的に検出する。これに基づいてs240において、無線基地局20は、送信されたギャップコマンドの信頼性を向上させるための動作を行う。
下記のセクションは、信頼できないギャップコマンドに関するイベントを報告することを扱い、そして、見込まれる2つの方法、すなわち、UE10の報告に基づいた明示的な方法と暗示的な方法とを開示する。信頼できないギャップコマンドを受信する場合にどの方法を用いてUEの動作を指定するかを問わず、UE10が信頼できないイベントをネットワークに報告することは有利である。これは以下のうちのいずれかであろう。
・時間帯Tの間に受信した信頼できないギャップコマンドの数、ここでTはネットワーク構成可能パラメータである
・少なくともN個の連続するギャップコマンドが信頼できないことを示すイベント、ここでNはネットワークによって設定可能である
・少なくともM個のギャップコマンドが時間Tの間に信頼できないことを示すイベント、ここでTおよびMはネットワーク構成可能パラメータである
イベント報告に応じて、ネットワークは適切な無線リソース管理動作を行うが、それには、例えば、送信電力レベルの増加、干渉を減らすための輻輳制御、あるいは、最悪の場合、セルの変更などが含まれてもよい。またこの情報を、運用上および維持管理上の目的で、すなわち、正確な送信電力レベルやセルサイズのディメンショニングなどを設定することを目的とした長期のネットワーク計画のために用いることもできる。1つ以上のこれらの動作が、eNB20によって行われてもよいだろう。
上記のイベント報告は、信頼できないギャップコマンドの受信についてネットワークに明示的に通知する。しかし、これは、アップリンクにおけるイベント報告に用いられる何らかのシグナリングのオーバヘッドを必要とする。場合によっては、イベント報告がなくても、ネットワーク自体が、UE10によって送信されたギャップコマンドが信頼できないことを推測することができる。例えば、ギャップが完全にスキップされる実施形態では、測定報告の遅延が予想より大きいという事実は、信頼できないコマンドに起因してUE10がいくつかのギャップを省略したことを暗示的に示してもよいだろう。次いでネットワークが、適切な無線リソース管理動作、例えば送信電力レベルを増加させるなどを行ってもよい。ギャップが部分的にスキップされる実施形態について同様の論拠が用いられてもよい。ギャップが完全に用いられる実施形態において、UE10がスケジュールされたこれらのギャップの間にいかなるUE応答(例えばACKもしくはNACK)をも繰り返し受信しない場合には、受信したギャップコマンドが信頼できないとネットワークは推定してもよい。
上述の本発明の実施形態は、単なる例であることを意図している。本発明の範囲から逸脱しない範囲で、当業者によって特定の実施形態に対する変更形態、修正形態、変形形態がもたらされることがあり、本発明の範囲は、添付の請求項によって定義される。

Claims (38)

  1. 移動通信ネットワークのセル内に位置するユーザ装置における方法であって、
    隣接セルにおけるダウンリンク測定のために、アイドルギャップを有効化または無効化するのに用いられるシグナリング・ギャップコマンドを受信するステップと、
    前記受信されたギャップコマンドが信頼できるか否かを判定するステップと、
    前記受信されたギャップコマンドが信頼できないと判定された場合に所定の規則に従ってダウンリンク測定を実行するステップと、
    を含み、
    前記受信されたコマンドの信号強度が2つの閾値の間にある場合、又は、前記受信されたコマンドのビット誤り率が特定の閾値より大きい場合に、前記ギャップコマンドは信頼できないと判定され、
    前記所定の規則は、
    対応するアイドルギャップの開始時にタイマを開始するステップと、
    前記タイマの満了するまでの間は前記アイドルギャップ内でいかなるダウンリンク測定も実行せず、前記アイドルギャップの間は基地局からのデータ受信を可能にするステップと、
    を含む
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記所定の規則は、
    信頼できないと判定された前記受信されたギャップコマンドのギャップの間、前記タイマの満了後にダウンリンク測定を実行するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 所与の時間内に信頼できないコマンドがいくつか受信された場合にイベントを報告するステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 所与の期間にわたって受信された信頼できないコマンドの数を測定するステップと、
    対応する結果を基地局に報告するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項にに記載の方法。
  5. 少なくともN個の連続的なギャップコマンドが信頼できないことを示すイベントを基地局に報告するステップを含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
  6. 所与の時間内に少なくともM個のギャップコマンドが信頼できないことを示すイベントを基地局に報告するステップを含むことを特徴とする請求項乃至の何れか一項に記載の方法。
  7. 移動通信ネットワークのセル内の無線基地局における方法であって、
    前記セル内のユーザ装置にダウンリンク測定のためのアイドルギャップを構成するステップと、
    対応するアイドルギャップの間に前記ユーザ装置がデータを受信すべきかあるいはダウンリンク測定を実行すべきかを示すギャップコマンドを送信するステップと、
    受信されたギャップコマンドが信頼できないと前記ユーザ装置が判定した場合の所定の挙動を前記ユーザ装置に設定するステップと、
    前記ユーザ装置による前記所定の挙動を確実にするために前記ユーザ装置におけるタイマ値を設定するステップと、
    を含み、
    前記所定の挙動は、
    対応するアイドルギャップの開始時にタイマを開始するステップと、
    前記タイマの満了するまでの間は前記アイドルギャップ内でいかなるダウンリンク測定も実行せず、前記アイドルギャップの間は基地局からのデータ受信を可能にするステップと、
    を含み、
    前記ユーザ装置は、前記受信されたギャップコマンドの信号強度が2つの閾値の間にある場合、又は、前記受信されたギャップコマンドのビット誤り率が特定の閾値より大きい場合に、前記ギャップコマンドは信頼できないと判定する
    ことを特徴とする方法。
  8. 信頼できないコマンドに関連する結果またはイベントを報告することが出来るようにユーザ装置を設定するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  9. 前記ユーザ装置によって報告された結果またはイベントに応答して、前記受信されたギャップコマンドの信頼性を改善するための1以上の動作を実行するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  10. 前記送信されたギャップコマンドの前記ユーザ装置による信頼できない受信を、前記ユーザ装置からの明示的な報告無しに自律的に検出するステップと、
    前記送信したギャップコマンドの信頼性を改善するための1以上の動作を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. 頼できないギャップコマンドの測定および報告のための時間期間を前記ユーザ装置にシグナリングするステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. 連続的なN個のギャップコマンドの受信が信頼できない場合の報告のために前記ユーザ装置にイベントを構成するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  13. 時間期間にわたるN個のギャップコマンドの受信が信頼できない場合の報告のために前記ユーザ装置にイベントを構成するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  14. 前記受信されたギャップコマンドが信頼できるか否かを自律的に判定するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  15. 前記ユーザ装置により報告された測定遅延と使用されたアイドルギャップに従って予想される測定遅延とを比較することにより信頼できない受信がされたギャップコマンドを判定するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記ユーザ装置からの肯定応答または他の関連し予想されるフィードバック情報の見逃しを監視することにより信頼できない受信がされたギャップコマンドを判定するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 前記受信されたコマンドの信頼性を改善するための方策を開始するステップを含むことを特徴とする請求項8乃至16の何れか一項に記載の方法。
  18. 前記方策は、ギャップコマンドの送信電力の増加、セル内の負荷の低減、輻輳制御の実行の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記改善の方策が成功しない場合にハンドオーバを実行するステップを含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 移動通信ネットワークのセル内に位置するユーザ装置であって、該ユーザ装置は、隣接セルにおけるダウンリンク測定のために、アイドルギャップを有効化または無効化するのに用いられるシグナリング・ギャップコマンドを受信するように準備されており、
    受信されたギャップコマンドが信頼できるか否かを判定する手段と、
    受信されたギャップコマンドが信頼できないと判定された場合に所定の規則に従ってダウンリンク測定を実行する手段と、
    を含み、
    判定する前記手段は、前記受信されたコマンドの信号強度が2つの閾値の間にある場合、又は、前記受信されたコマンドのビット誤り率が特定の閾値より大きい場合に、前記ギャップコマンドは信頼できないと判定し、
    前記所定の規則は、
    対応するアイドルギャップの開始時にタイマが開始されることと、
    前記タイマの満了するまでの間は前記アイドルギャップ内でいかなるダウンリンク測定も実行されることなく、前記ユーザ装置は前記アイドルギャップの間に基地局からのデータ受信が可能にされることと、
    を定義する
    ことを特徴とするユーザ装置。
  21. 前記所定の規則は、
    信頼できないと判定された前記受信されたギャップコマンドのアイドルギャップの間、前記タイマの満了後のダウンリンク測定が実行されることを定義することを特徴とする請求項20に記載のユーザ装置。
  22. 所与の時間内に信頼できないコマンドがいくつか受信された場合にイベントを報告する手段を含むことを特徴とする請求項20又は21に記載のユーザ装置。
  23. 所与の期間にわたって受信された信頼できないコマンドの数を測定する手段と、
    対応する結果を基地局に報告する手段と、
    を含むことを特徴とする請求項20乃至22の何れか一項に記載のユーザ装置。
  24. 少なくともN個の連続的なギャップコマンドが信頼できないことを示すイベントを基地局に報告する手段を含むことを特徴とする請求項22又は23に記載のユーザ装置。
  25. 所与の時間内に少なくともM個のギャップコマンドが信頼できないことを示すイベントを基地局に報告する手段を含むことを特徴とする請求項22乃至24の何れか一項に記載のユーザ装置。
  26. 移動通信ネットワークのセル内の無線基地局であって、
    前記セル内のユーザ装置にダウンリンク測定のためのアイドルギャップを構成する手段と、
    対応するアイドルギャップの間に前記ユーザ装置がデータを受信すべきかまたはダウンリンク測定を実行すべきかを示すギャップコマンドを送信する手段と、
    受信されたギャップコマンドが信頼できないと前記ユーザ装置が判定した場合の所定の挙動を前記ユーザ装置に設定する手段と、
    前記ユーザ装置による前記所定の挙動を確実にするために前記ユーザ装置におけるタイマ値を設定する手段と、
    を含み、
    前記所定の挙動は、
    対応するアイドルギャップの開始時にタイマを開始するステップと、
    前記タイマの満了するまでの間は前記アイドルギャップ内でいかなるダウンリンク測定も実行せず、前記アイドルギャップの間は基地局からのデータ受信を可能にするステップと、
    を含み、
    前記ユーザ装置は、前記受信されたギャップコマンドの信号強度が2つの閾値の間にある場合、又は、前記受信されたギャップコマンドのビット誤り率が特定の閾値より大きい場合に、前記ギャップコマンドは信頼できないと判定する
    ことを特徴とする無線基地局。
  27. 信頼できないコマンドに関連する結果またはイベントの報告が可能となるようにユーザ装置を設定する手段を含むことを特徴とする請求項26に記載の無線基地局。
  28. 前記ユーザ装置によって報告された結果またはイベントに応答して、前記受信されたギャップコマンドの信頼性を改善するための1以上の動作を実行する手段を含むことを特徴とする請求項26に記載の無線基地局。
  29. 前記送信されたギャップコマンドが前記ユーザ装置によって信頼できない受信がされたことを前記ユーザ装置からの明示的な報告無しに自律的に検出する手段と、
    前記送信したギャップコマンドの信頼性を改善するための1以上の動作を実行する手段と、
    を含むことを特徴とする請求項26に記載の無線基地局。
  30. 頼できないギャップコマンドの測定および報告のための時間期間を前記ユーザ装置にシグナリングする手段を含むことを特徴とする請求項27に記載の無線基地局。
  31. 連続的なN個のギャップコマンドの受信が信頼できない場合の報告のために前記ユーザ装置にイベントを構成する手段を含むことを特徴とする請求項27に記載の無線基地局。
  32. 時間期間にわたるN個のギャップコマンドの受信が信頼できない場合の報告のために前記ユーザ装置にイベントを構成する手段を含むことを特徴とする請求項27に記載の無線基地局。
  33. 前記送信されたギャップコマンドが前記ユーザ装置によって信頼できない受信がされたことを前記ユーザ装置からの明示的な報告無しに自律的に検出する手段と、
    前記送信したギャップコマンドの信頼性を改善するための1以上の動作を実行する手段と、
    を含むことを特徴とする請求項29に記載の無線基地局。
  34. 前記ユーザ装置により報告された測定遅延と使用されたアイドルギャップに従って予想される測定遅延とを比較することにより信頼できない受信がされたギャップコマンドを判定する手段を含むことを特徴とする請求項33に記載の無線基地局。
  35. 前記ユーザ装置からの肯定応答または他の関連し予想されるフィードバック情報の見逃しを監視することにより信頼できない受信がされたギャップコマンドを判定する手段を含むことを特徴とする請求項33に記載の無線基地局。
  36. 前記受信されたコマンドの信頼性を改善するための方策を開始する手段を含むことを特徴とする請求項27乃至35の何れか一項に記載の無線基地局。
  37. 前記方策は、ギャップコマンドの送信電力の増加、セル内の負荷の低減、輻輳制御の実行の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項36に記載の無線基地局。
  38. 前記改善の方策が成功しない場合にハンドオーバを実行する手段を含むことを特徴とする請求項37に記載の無線基地局。
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