JP5398544B2 - フィールド装置及び端子漏れを検出する方法 - Google Patents

フィールド装置及び端子漏れを検出する方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィールド装置の状態のモニタリングに関する。具体的には、本発明は、フィールド装置内の流体の存在を検出するためのシステムに関する。
多くの工業環境では、制御システムを使用して在庫、工程などをモニタし、制御する。典型的な制御システムは、集中制御室と、制御室から地理的に離れた数多くのフィールド装置とを含む。フィールド装置は、アナログ通信手段又はデジタル通信手段のいずれかを使用して処理データを制御室へ通信する。
従来、アナログフィールド装置は2線式ツイストペア電流ループによって制御室に接続され、個々のフィールド装置が1本の2線式ツイストペアループによって制御室に接続されていた。フィールド装置のハウジング内には、ツイストペア電流ループをフィールド装置内の回路に接続するための端子が設置される。この領域は、フィールド装置の端子ブロック領域と呼ばれる。通常、2線間で約20〜25ボルトの電圧差が維持され、4〜20ミリアンペア(mA)の間の電流がループを通り抜ける。アナログフィールド装置は、電流ループを通り抜ける電流を、感知したプロセス変量に比例する電流に変調することにより、信号を制御室へ送信する。変調電流の振幅を求めるために、受信装置が、通常は制御室に位置する負荷抵抗器にかかる電圧を測定する。
従来、フィールド装置は1つの機能のみを実行することができたが、最近では、電流ループにデジタルデータを重ねるハイブリッドシステムが分散制御システムにおいて使用されてきている。Highway Addressable Remote Transducer(HART)、及びInstrument Society of America(ISA)のフィールドバスSP50標準は、電流ループ信号にデジタル搬送波信号を重ねる。HART標準は、周波数偏移変調(FSK)を使用して、電流ループを介してデジタルデータを送信し、1200及び2400ボーの周波数で動作する。電流ループを介してデジタル情報を通信するための他の共通のプロトコルに、Foundationフィールドバス、Profibus、及びDeviceNetがある。通常、これらのシステムはHARTプロトコルよりもはるかに高い周波数で動作する。デジタル搬送波信号を使用して、二次情報及び診断情報を送ることができる。搬送波信号を介して提供される情報の例には、二次プロセス変量、(センサ診断、装置診断、配線診断、プロセス診断などの)診断情報、動作温度、センサ温度、較正データ、装置ID番号、構成情報などが含まれる。従って、単一のフィールド装置が様々な入力及び出力変数を有することができるとともに様々な機能を実行することができる。
フィールド装置は多くの場合物理的に厳しい環境にあり、1つの潜在的な問題にフィールド装置の端子ブロック領域内の流体の貯留がある。端子ブロック領域内の流体の存在が、フィールド装置の端子間に端子漏れとして知られる導電路をもたらすことがある。フィールド装置内の端子漏れの存在は、フィールド装置が測定したプロセス変量を制御室へ正しく通信する能力に影響を与える。測定したプロセス変量に関連する値を制御室へ正しく通信する能力は、制御プロセスの正しい動作を確実にするために重要である。しかしながら、端子ブロック内の流体の存在を求めて個々のフィールド装置を定期的に検査することは困難かつ多大な時間を要する。従って、フィールド装置の端子ブロック領域で流体の存在を自動的に検出するためのシステムを設計することが有益となろう。
本発明の1つの態様では、端子電圧の変動値と電流調整器電圧の変動値との比較に基づいて電圧比の値を測定することにより端子漏れが検出される。この電圧比の値を以前に測定した電圧比の値と比較することにより端子漏れが判定される。
フィールド装置の透視図である。 フィールド装置内に位置する構成要素の機能ブロック図である。 フィールド装置が使用する電流調整回路の回路図である。 端子漏れが存在しない電流ループによって制御室に接続されたフィールド装置を示す回路図である。 端子漏れが存在する電流ループによって制御室に接続されたフィールド装置を示す回路図である。 フィールド装置の端子ブロック内の流体の検出に使用される、通信チップセット内に位置する構成要素の機能ブロック図である。 端子電圧と電流調整電圧との間の電圧比を計算するための電圧比コンバータの機能ブロック図である。 端子ブロック領域内の端子漏れをモニタし検出する方法を示すフローチャートである。 本発明の実用性及び正確性を試すために使用するハードウェアの回路図である。 本発明の実用性及び正確性を試すために使用するハードウェアの回路図である。
上記で認識される図面は本発明の実施形態を示すものであるが、説明で分かるように他の実施形態も企図される。全ての場合において、本開示は、本発明を説明の目的で提供するものであり、本発明を限定するものではない。当業者であれば他の数多くの修正及び実施形態を考案することができ、これらも本発明の原理の領域及び思想の範囲に入ることを理解されたい。個々の図は縮尺通りに描かれていない可能性もある。図全体を通じて、類似の部分を示すために同じ参照番号を使用している。
図1は、ハウジング12、センサ基板14、回路基板16、及び(18a及び18bで表す少なくとも2つの端子を含む)端子ブロック17を含むフィールド装置10を示す図である。センサ基板14は、(圧力、温度、流量などの)プロセス変量を測定し、この測定したプロセス変量を電子信号に変換する。回路基板14は、従来型の4〜20mAのアナログ通信技術、又は(HARTなどの)何らかの形のデジタル通信プロトコルのいずれかを使用して、センサ基板12が供給する信号を制御室へ通信できる信号に変換する。制御室からの配線がフィールド導管ポート20を通ってフィールド装置10に入り、端子ブロック17内の端子18a及び18bに接続される。
端子ブロック17は、端子ブロック17を覆ってカバー21を設置できるようにするねじ山を含む。ハウジング12及びカバー21は、端子ブロック17内における流体貯留などの環境因子から端子18a及び18bを保護する役割を果たすことが理想的である。これらの努力にもかかわらず、時として端子ブロック17内に流体が貯留する。端子18aと18bとの間の流体の存在は、フィールド装置10と(図4A及び図4Bに示す)制御室との間の通信に悪影響を与える可能性があるため、端子ブロック17内の端子漏れを検出する能力が非常に有益なものとなる。
図2は、モニタしたプロセス変量を、制御室へ伝える前にフィールド装置10内でどのように処理するかを示す機能ブロック図である。図2に示すように、センサ基板14は、センサ装置22及びアナログデジタルコンバータ24を含み、回路基板16は、マイクロプロセッサ26及び通信チップセット28を含む。センサ装置22は、圧力又は温度などのプロセス変量を測定し、測定したプロセス変量をアナログ信号に変換する。センサ装置22は、感知したプロセス変量を表すアナログ信号をA/Dコンバータ24に供給し、このA/Dコンバータ24がアナログ信号をデジタル信号に変換してこれをマイクロプロセッサ26に供給する。(マイクロコントローラとも呼ばれる)マイクロプロセッサ26は、計算を実行できるとともに他の構成要素と通信する装置のことを広く意味する。マイクロプロセッサ26は、接続装置が供給する入力を記憶するためのメモリ装置を含むことができる。通信チップセット28は、マイクロプロセッサ26の要求に応じて、マイクロプロセッサ26から受信した信号を制御室へ通信できる信号に変換する。
1つの実施形態では、通信チップセット28が、端子18a及び18bに供給される電流を4〜20mAの間に調節することにより制御室と通信し、この場合、通信チップセット28が供給する電流の振幅が感知したプロセス変量の振幅を表す。また、通信チップセット28は、標準的な4〜20mA信号の上にデジタル信号を重ねることにより(すなわち、HARTプロトコルとして知られるプロトコルを使用して)制御室と通信することができる。4〜20mA信号を±0.5mAで変調することによりデジタル信号が送信される。別の実施形態では、フィールド装置10が、4〜20mAの電流調整を使用するアナログ通信の代わりに、Foundationフィールドバスとして知られるプロトコルを使用して制御室とデジタルで通信する。本開示の多くでは、フィールド装置10が標準的な4〜20mAのアナログ信号を介して制御室と通信する実施形態について説明しているが、本発明はデジタル通信を使用する実施形態にも同様に適用可能である。
図3は、(図2に示す)通信チップセット28内に位置する電流調整回路30の実施形態を示す回路図であり、この電流調整回路30は、(これも図2に示す)マイクロプロセッサ26が供給する入力を、4〜20mAのループ電流を使用して制御室に供給されるアナログ信号、又はデジタル信号のいずれかに変換する。電流調整回路30は、入力端子VTXA及び入力端子VMSBと、コンデンサC1、C2、C3、C4及びC5と、(電流調整抵R0とも呼ばれる)抵抗器R0、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、及びR9と、演算増幅器OpAmp1と、トランジスタQ1及びQ2と、端子18a及び18bに接続する出力端子+PWR及び−PWRとを含む。入力端子VTXA及びVMSBにおいてマイクロプロセッサ26により入力が供給され、出力端子+PWR及び−PWRを介して制御室へ出力が供給される。
電流調整回路30は、入力端子VTXA及びVMSBで受信した入力に基づいて、抵抗器R0を通じて発生した電流を調整する。マイクロプロセッサ26が入力端子VMSBに供給する信号は感知したプロセス変量を表し、入力端子VMSBに供給する信号の振幅は、抵抗器R0を通じて供給される4〜20mAの電流の振幅を決定づける。すなわち、電流調整回路30は、抵抗器R0を通じて供給される電流を、入力端子VMSBにおいて供給される信号に基づいて4mAから20mAの間で変化させる。
感知したプロセス変量を表す入力に基づいて電流調整回路30が行う4〜20mAのアナログ電流調整に加え、電流調整回路30はまた、抵抗器R0を通る電流を調整して、制御室へデジタル信号を通信することができる。アナログ4〜20mA信号を±0.5mAで変調する(すなわちHARTデジタル通信プロトコルを実行する)ことによりデジタル信号が通信される。この例では、デジタル信号は、端子VTXAにおいてマイクロプロセッサ26により電流調整回路に供給される。
アナログ4〜20mA信号及びデジタル±0.5mA信号の両方に関して、出力端子+PWRと−PWRとの間の総抵抗値を知ることにより、電流調整回路30が抵抗器R0を通る正確な電流振幅を生成できるようになる。詳細には、電流調整回路30は、抵抗器R0の両端に加える適切な電圧を決定して、出力端子+PWRと−PWRとの間に適切な4〜20mA電流を発生させるようにする。以下で図4A及び4Bに示すように、端子漏れの存在はシステムの抵抗値全体を変化させ、従って電流調整回路30が生成する電流の振幅を歪ませることになる。端子漏れによってもたらされる追加の抵抗値が大きければ、制御室に供給される電流の振幅が、検知したプロセス変量の振幅を正確に反映しなくなる。
図4A及び図4Bは、フィールド装置10の制御室32への接続を示している。フィールド装置10は、(抵抗器Rloop1及びRloop2で示す)ツイストペア線34によって制御室32に接続され、制御室32は電源Vc及び内部抵抗器RCを含む。制御室32は、接続されているフィールド装置が提供するデータを制御室が解釈できるようにするいくつかのハードウェア構成要素も含むと思われる。例えば、制御室32内に位置する構成要素として、コンピュータシステム、通信カード、及び記憶装置が挙げられる。
フィールド装置10と制御室32との間に形成される電流路は、電流ループIloopと呼ばれる。フィールド端子18a及び18bと、ループ電流Iloopの、測定したプロセス変量に比例する振幅への調整に関与する電流調整回路30とによってフィールド装置10を表している。ここでは、(図3にさらに詳細に示す)電流調整回路30を、理想的な電流源Iloop及び電流調整抵抗器R0(図3に示す同じ抵抗器)の形でモデル化している。
端末装置10は、ツイストペア線及び端末装置10に約20〜25ボルトを供給する電源VCから電力を受け取る。電流調整回路30は、(図3に関して説明したように)R0を通る電流を調整して、検知したプロセス変量の値を制御室32へ通信する。また、電流調整回路30は、抵抗器R0を通る電流を±0.5mAで調整して制御室32とデジタル通信することができる。
図4Aに示すように、フィールド装置10と制御室32との間には単一の電流路しか存在しないので、電流調整回路30が設定する抵抗器R0を通る電流の振幅は、制御室32が抵抗器RCを通じて測定する電流に等しい。このようにして、プロセス変量の振幅が、端末装置10から制御室32へ正確に通信される。
キルヒホッフの電圧法則を用いれば、端子電圧VX(すなわち端子18aと18bとの間の電圧)と、電流調整電圧V0(すなわち電流調整回路30により抵抗器R0をまたいで発生する電圧)との間の関係を、次の式により関係付けることができる。
Figure 0005398544
方程式1
端子電圧VX及び電流調整電圧V0を、それぞれ電圧変動δVX及びδV0として表している。電圧変動値は、最大値における電圧と最小値における電圧との間の差(例えば、δVX=VX_max−VX_min)を表す。端子電圧VX及び電流調整電圧V0の電圧変動は、ループ電流を変調することにより発生する。1つの実施形態では、フィールド装置のデジタル通信能力を使用して、所望の電流変調を発生させることができる(例えば、フィールド装置のHART通信手段を使用して、ループ電流を±0.5mA変調してもよい)。端子電圧の変動δVX及び電流調整電圧の変動δVOを測定することにより、(時間とともに変化する可能性がある)供給電圧及び(測定したプロセス変量に基づいて変化する)ループ電流の変動とは無関係に端子漏れの計算が行われるという利点が得られる。フィールド装置10の外部のループ抵抗に等しい値として値RAが定義される(すなわちRA=Rloop1+Rloop2+RC)。この方程式は、端子にかかる電圧VXと、電流調整回路30により抵抗器R0をまたいで発生する電圧との間の関係を定めるものである。
図4Bは、抵抗器RXによってモデル化した、フィールド装置10の端子18aと端子18bとの間の端子漏れの存在により、ループ電流がどのように影響を受けるかを示す図である。端子漏れの存在により、制御室32とフィールド装置10との間の電流ループが、電流調整成分I1、端子漏れ成分I2、及び制御室/ループ成分I3の3つの成分に分割されるようになる。3つの電流成分の間の関係は、次の方程式により定められる。
3=I1+I2 方程式2
電流調整回路30は、抵抗器R0を通る電流を、フィールド装置10が測定したプロセス変量に比例するように調整する。従って、電流調整成分I1は、フィールド装置10が測定したプロセス変量を表す。しかしながら、端子漏れ電流成分I2の存在により、制御室/ループ電流成分I3の振幅は電流調整成分I1よりも大きくなる。電流調整成分I1と制御室/ループ電流I3との間の振幅の差により、測定したプロセス変量の値を制御室32が誤って解釈するようになる。
再びキルヒホッフの電圧法則を使用すれば、端子電圧VXと電流調整電圧V0との間の関係は次の方程式により定められる。
Figure 0005398544
方程式3
端子電圧VX及び電流調整電圧V0を、電圧変動δVX及びδV0として表している。方程式1と方程式3との間の比較により、端子電圧の変動δVXと電流調整電圧の変動δV0との間の比率を測定できれば、端子漏れ抵抗値RXを決定できることが示される。1つの実施形態では、以下の方法を使用して端子漏れ値RXを決定する。この説明のために、VXとV0との間の電圧変動比κを無次元パラメータとして表す。端子漏れがない場合、このパラメータは次の方程式により表現することができる。
Figure 0005398544
方程式4
この方程式では、‘gA’項は、フィールド装置10の外部の電流ループに関連する導電率の値に関し、‘g0’項は、図4A及び図4Bに示す抵抗器R0の導電率に関する。
端子漏れが存在する場合、無次元パラメータktが次の方程式による導電率として表される。
Figure 0005398544
方程式5
この方程式では、‘gX’項は、図3Bに抵抗器RXとして示す端子漏れ抵抗器の導電率を表す。
方程式4及び方程式5に基づき、次の方程式によって漏れ導電率を表すことができる。
Figure 0005398544
方程式6
従って、方程式6は、漏れ抵抗が存在しない最初の状態で端子電圧の変動δVXの電流調整電圧の変動δV0に対する比率を測定できれば、(抵抗器R0の既知の導電率と共に)この比率のその後の測定値を使用して、フィールド装置の端子18aと18bとの間の漏れ抵抗(又は導電率)を計算できることを提示している。
図5は、端子ブロック17内の端子18aと18bとの間の端子漏れの検出を可能にする、(図2に示す)通信チップセット28内に位置する構成要素間の接続を示す機能ブロック図である。これらの構成要素には、電源36、(図3にさらに詳細に示す)電流調整回路30、及び(図6にさらに詳細に示す)電圧比計算器38が含まれる。1つの実施形態では、これらの構成要素の各々が、図2に示す通信チップセット28内に位置する。
図4A及び図4Bに関して述べたように、制御室32は、端子18aと18bとの間に約20〜25ボルトを供給し、これを図4A及び図4Bに端子電圧VXとして表している。電源36は、端子18aと18bとの間に接続されるとともに、制御室32が供給する20〜25ボルトを使用して、(マイクロプロセッサ26、電流調整回路30、及び電圧比計算器38などの)フィールド装置10内に位置する装置及び構成要素に(PWRで表す)調整電力を供給する。
電流調整回路30は、マイクロプロセッサ26から入力を受信するように接続されるとともに、端子18a及び18bに供給される電流を調整する。図3に関して述べたように、マイクロプロセッサ26から受信する入力は、感知したプロセッサ変量を表す信号、並びにHARTなどのデジタル通信標準を使用して送信される信号を含むことができる。デジタル通信に加え、マイクロプロセッサは、電流調整回路30に、端子電圧VX及び電流調整電圧V0に関連する電圧変動値を測定するという単一の目的のためにループ電流を変調するように命令することもできる。
端子18aと18bとの間に供給される端子電圧VXと、電流調整回路30内の電圧調整抵抗器R0をまたいで発生する電流調整電圧V0とをモニタするように電圧比計算器38が接続される。電圧比計算器38は、モニタした端子電圧VXと電流調整電圧V0とに基づいて(図5に示すように)電圧変動比κを計算する。電圧比計算器38は、計算した電圧変動比κをマイクロプロセッサ26に提供する。
1つの実施形態では、マイクロプロセッサ26が、計算した電圧変動比κを保存する。別の実施形態では、マイクロプロセッサが、計算した電圧変動比κを電流調整回路30に提供し、デジタル通信プロトコルを使用して計算値を制御室32へ通信するように電流調整回路30に命令する。
上述のように、最初の電圧変動値κ0及びその後の電圧変動値κtを計算することにより、端子18aと18bとの間に存在する端子漏れを判定できるようになる。
図6は、(図5に示す)電圧比計算器38の実装に使用する構成要素の実施形態を示す図である。電圧比計算器38は、シグマデルタ・アナログデジタルコンバータ(ADC)40とSINCフィルタ42とを含む。この実施形態では、端子18aと18bとの間に供給される端子電圧VX、及び抵抗器R0をまたいで供給される電流調整電圧V0がシグマデルタADC40に提供される。1つの実施形態では、シグマデルタADC40が、一連のスイッチ、コンデンサ、積分器(すなわち容量帰還による演算増幅器)、及び比較器から構成される。シグマデルタADC40は、端子電圧VXと電流調整電圧V0とが供給する電荷の平衡を保つべく動作する。
ループ電流を±0.5mAで変調することにより、端子電圧VX及び電流調整電圧V0の両方に電圧変動が生じるようになる(これについては、ループ電流の変調に関連するピークを表す表示V0 +及びVX +と、ループ電流の変調に関連する谷間すなわち低点を表す表示V0 -及びVX -とによって図6に示す)。シグマデルタADC40は、端子電圧VXと電流調整電圧V0とが供給する電荷の平衡を保つことによりシグマデルタADCへの入力間の比率を測定する。ループ電流を変調して、端子電圧VX及び電流調整電圧V0に変動を生み出すことにより、シグマデルタADC40は、これらの電圧変動間の比率を表す1ビットストリームを生成する。すなわち、1’s及び0’sのストリームの密度が、端子電圧VXの変動と電流調整電圧V0の変動との間の比率を表す。
パルス符号変調(PCM)として知られる1’s及び0’sの1ビットストリームがSINCフィルタ42に供給される。1’s及び0’sのPCMストリームに基づいて、SINCフィルタ42は、このストリームを、端子電圧の変動δVXの電流調整電圧の変動δV0に対する比率を表すデジタル値に変換する。この比率を無次元パラメータκで表している。次に、通常のデジタル通信手段に従って、測定したκパラメータをマイクロプロセッサ26へ通信することができる。マイクロプロセッサは、計算したパラメータをローカルに保存するか、或いは電流調整回路30に計算したパラメータを制御室32へ通信するように命令するかのいずれかを行うことができる。
図7は、端子漏れの存在を判定する方法の1つの実施形態を示す図である。ステップ50において、端子電圧VX電流調整電圧V0との間の比率の最初の測定が行われ、κ0とされる。1つの実施形態では、制御室32が、(κ0値と称する)電圧変動比κ値を測定するようにフィールド装置10(具体的には電圧比計算器38)に命令するコマンドをフィールド装置10に発することができる。別の実施形態では、フィールド装置10が、取り付け時にκ0値の測定を自動的に開始することができる。
ステップ52において、最初の無次元パラメータκ0がメモリに保存される。フィールド装置10は、κ0をローカルに保存するか、或いはκ0を制御室32へ通信することができるが、この場合は制御室がκ0を保存することになる。
ステップ54において、κ0値を最初に測定した後の或る時点で、フィールド装置10が端子電圧VXと電流調整電圧V0との間の比率の2回目の測定を行い、これがκtとされる。κt値の測定は、制御室32から受信した命令に応じて行われてもよく、或いはこの測定をフィールド装置10が定期的に行ってフィールド装置10の端子18aと18bとの間に端子漏れが存在しないことを確実にしてもよい。
ステップ56において、その後の電圧変動値κtがメモリに保存される。この場合も、電流変動値κtをフィールド装置10にローカルに保存するか、或いは制御室32へ通信して保存することができる。
ステップ58において、電圧変動パラメータの最初の測定値κ0と電圧変動パラメータのその後の測定値κtとに基づき、方程式6を使用して漏れ抵抗又は導電率gXを評価することができる。マイクロプロセッサ26がこの計算をローカルに行ってもよく、或いは測定したκtパラメータを制御室32へ通信して、そこで漏れ抵抗の計算を行うようにしてもよい。
ステップ60において、計算した漏れ導電率gXに基づいて、この漏れ導電率が、フィールド装置10が供給する信号の歪みを引き起こすほど高いかどうかの判定が行われる。すなわち、計算した漏れ導電率をしきい値と比較して、フィールド装置10に対して通知又はアラームを発するべきかどうかを判定することができる。
図8A及び図8Bは、電圧比測定に基づいて行われる漏れ抵抗計算の実用性及び正確性を試すために使用するハードウェアの接続を示す図である。実験を行うために、以下の構成要素、すなわち電源VCC、フィールド装置10の外部の抵抗を表す270オーム(Ω)抵抗器、漏れ抵抗Rxを表す1350Ω抵抗器、Rosemount 3051C圧力トランスミッタ66、モデム68及びパーソナルコンピュータ70を使用した。3051圧力トランスミッタ66は、フィールド端子72a及び72bと、図8Bに示す電流調整回路を含む出力用電子機器74とを含む。270Ω抵抗器をまたいでモデム68及びPC70を接続して、実験のために270Ω抵抗器を通じて発生する電流をユーザが制御できるようにする。
図8Bは、出力用電子機器74内の回路構成を示しており、ダイオードD1、トランジスタQ3、抵抗器R10及び電流調整抵抗器R0が含まれる。この実施形態では、電流調整抵抗器R0は135オームの抵抗を有する。図8Bに示すように、フィールド端子72aと72bとをまたいで端子電圧VXを測定し、抵抗器R0をまたいで電流調整電圧V0を測定する。
この実験を分かりやすくするために、図8A及び図8Bに示す実験設備を、図1に示すフィールド送信機10と比較することができる。図8Aに示す3051フィールド装置10は、図1に示すフィールド装置10に相当する。図8Aに示す出力用電子機器74は、図1及び図2に示す回路基板16に相当する。図8A及び図8Bに示すフィールド端子72a及び72bは、図1に示すフィールド端子18a及び18bに相当する。図8Aに示す1350Ω抵抗器は、図4Bに示す抵抗器RXに相当する。
この実験では、モデム68及びPC70を使用して、270Ω抵抗器を通るループ電流を様々なレベルに設定した。結果として生じた電圧VX及びV0を、選択した電流値よりも0.5mA高く設定した電流で測定し、その後結果として生じた電圧VX及びV0を、選択した電流値よりも0.5mA低く設定した電流で測定することにより、個々の電流値の電圧変動δVX及びδV0を測定した。端子電圧VX及び電流調整電圧V0の第1の測定値を、端子電圧VX及び電流調整電圧V0の第2の測定値からそれぞれ減算することにより、電圧変動δVX及びδV0が求められる。電圧変動δV0を電圧変動VXで除算することにより、比率κが求められる。この電圧変動を求める方法は、この実験の目的のみに使用される。フィールド装置における実際の実施構成は異なるものになると思われる。例えば、図6に関して述べたように、シグマデルタ変調器とSINCフィルタとで構成される電圧比デジタルコンバータを使用して、δVXとδV0の間の電圧変動比を測定することができる。
(以下に示す)表1は、漏れがない場合(すなわち漏れ抵抗器RXが構成から取り除かれている場合)に行った測定及び計算の結果を示している。第1列は、モデム68及びPC70により設定したループ電流を示す。第2列は、第1の列に示す対応するループ電流について計算した結果得られる電圧変動δV0を示す。第3列は、第1の列に示す対応するループ電流について計算した結果得られる電圧変動δVXを示す。第4列は、結果として得られる電圧変動比κ0を示しており、第2及び第3の列に示す測定した電圧変動に基づいて計算したものである。
表1−電圧変動の測定、漏れ抵抗なし
Figure 0005398544
表2は、フィールド端子72aと72bとの間に漏れ抵抗器RX(1350Ω)を接続した後に行った測定を示しており、フィールド端子間の漏れ抵抗の存在を模倣したものである。この場合も、抵抗器R0を通る電流を、モデム68及びPC70により3つの異なる値に設定し、個々の値について対応する電圧変動を測定した。測定した電圧変動に基づいて、電圧変動値δV0をδVXで除算することにより無次元パラメータκtが計算される。
表2−電圧変動の測定、漏れ抵抗あり
Figure 0005398544
表3は、表1及び表2の第4列に記載したκ0及びκtの計算値と、説明を簡単にするためにここに再掲載する上述の方程式6とを使用した漏れ抵抗(この実験では約1350Ωであることが既知である)の計算を示している。
Figure 0005398544
方程式6
表3−漏れ抵抗の推定
Figure 0005398544
表3は、供給されるループ電流の個々の値について、方程式6を使用して漏れ抵抗の正確な予測値を計算したことを示している。従って、上記実験は、本発明がフィールド装置の端子間の漏れ抵抗を検出し数量化するのに適したものであることのみならず、漏れ抵抗の計算がループ電流の振幅に左右されるものではないことも示している。電圧変動(δV0及びδVX)を使用することにより、供給電力の変動及びループ電流の変動などの外部要因とは無関係に端子漏れの計算が行われる。すなわち、ループ電流を5.0±0.5mAに設定することにより、ループ電流を19.0±0.5mAに設定するのとほぼ同じ漏れ抵抗の計算が得られる(1408Ω対1358Ω)。従って、漏れ抵抗を測定し判定するのに、ループ電流の現在の状態又は値に関する特別な情報は不要となる。
好ましい実施形態を参照しながら本発明について説明したが、当業者であれば、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく形状及び細部に変更を行うことができることを認識するであろう。具体的には、検知したプロセス変量に基づいて4〜20mAのループ電流を変調することにより制御室と通信するフィールド装置に関して本発明を説明した。別の実施形態では、(Foundationフィールドバスなどの)デジタル通信プロトコルのみを使用して通信するフィールド装置とともに本発明を実現することもできる。
17 端子ブロック
18a、18b 端子
26 マイクロプロセッサ
30 電流調整器
36 電源
38 電圧比計算器

Claims (22)

  1. 端子漏れを検出するフィールド装置であって、
    プロセス変量を測定するためのセンサ装置と、
    制御室と通信するように接続された第1の端子及び第2の端子と、
    を備え、前記第1の端子と第2の端子との間には端子電圧が存在し、
    前記フィールド装置の前記第1及び第2の端子に接続され、電流調整電圧を調整することにより前記フィールド装置の前記第1及び第2の端子に供給される電流を調整する電流調整回路と、
    前記第1の端子及び前記第2の端子と前記電流調整回路とに接続され、前記端子電圧の変動と、前記電流調整回路による前記電流の変調により生じる前記電流調整電圧の変動とに基づいて電圧変動比の値κを測定する電圧比計算器と、
    前記電圧比計算器により測定されマイクロプロセッサに提供される電圧変動比の値κに基づいて前記端子漏れを計算する前記マイクロプロセッサであって、最初に測定した最初の電圧変動比κ 0 をその後に測定したその後の電圧変動比κ t と比較することにより前記第1の端子と第2の端子との間の端子漏れを計算するマイクロプロセッサと、
    をさらに備え、前記測定した電圧変動比の値κに基づいて前記第1の端子と前記第2の端子との間の端子漏れの存在を検出する、
    ことを特徴とするフィールド装置。
  2. 前記電圧比計算器は、
    前記端子電圧と前記電流調整電圧とを入力として受信するとともに、前記端子電圧の変動と前記電流調整電圧の変動との間の比率を表す1ビット出力ストリームを供給するシグマデルタ変調器と、
    前記シグマデルタ変調器が供給する前記1ビット出力ストリームを、前記電圧変動比の値κを表すデジタル値に変換するSINCフィルタと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のフィールド装置。
  3. 前記電圧比計算器が計算した電圧変動比の値を保存するメモリ装置をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィールド装置。
  4. 前記フィールド装置の第1の端子と第2の端子との間の前記端子漏れの検出は、次の方程式:
    Figure 0005398544
    に基づき、この場合κ0は最初の電圧変動比を表し、κtはその後の電圧変動比を表し、g0は第1の抵抗器の導電率(抵抗の逆)を表し、gXは前記フィールド装置の前記第1の端子と第2の端子との間の前記端子漏れの導電率を表す、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィールド装置。
  5. フィールド装置のハウジング内に位置する第1の端子と第2の端子との間の端子漏れを検出する方法であって、
    最初の時点t0において前記第1の端子と前記第2の端子との間のループ電流を変調するステップと、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間の最初の端子電圧の変動と、前記第1の端子と第2の端子との間に接続された電流調整回路内の最初の電流調整電圧の変動とに基づいて最初の電圧変動比κ0を測定するステップと、
    その後の時点ttにおいて前記第1の端子と前記第2の端子との間の前記ループ電流を変調するステップと、
    その後の端子電圧の変動とその後の電流調整電圧の変動とに基づいてその後の電圧変動比κtを測定するステップと、
    前記最初の電圧変動κ0と前記その後の電圧変動κtとの前記測定した値に基づいて端子漏れを計算するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 前記最初の電圧変動κ0と前記その後の電圧変動κtとの前記測定した値に基づいて端子漏れを計算するステップは、次の方程式:
    Figure 0005398544
    に基づくものである、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  7. 前記最初の電圧変動κ0を前記フィールド装置にあるメモリ装置に保存するステップと、
    前記その後の電圧変動κtを前記フィールド装置にあるメモリ装置に保存するステップと、
    をさらに含み、前記最初の電圧変動κ0及びその後の電圧変動κtは、端子漏れを計算するためにマイクロプロセッサに提供される、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 前記最初の電圧変動κ0を前記フィールド装置に接続された制御室へ通信するステップと、
    前記その後の電圧変動κtを前記フィールド装置に接続された前記制御室へ通信するステップと、
    をさらに含み、前記制御室は、前記最初の電圧変動κ0と前記その後の電圧変動κとに基づいて前記端子漏れを計算する、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  9. 前記最初の電圧変動κ0を測定するステップは、
    前記最初の端子電圧と前記最初の電流調整電圧とをシグマデルタ変調器に供給し、該シグマデルタ変調器が、前記最初の端子電圧の変動と前記最初の電流調整電圧の変動との間の比率を表す1ビットストリームを供給するステップと、
    前記1ビットストリームをSINCフィルタに供給し、該SINCフィルタが前記最初の電圧変動κ0を表すデジタル値を供給するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  10. 前記その後の電圧変動κtを測定するステップは、
    前記その後の端子電圧と前記その後の電流調整電圧とをシグマデルタ変調器に供給し、該シグマデルタ変調器が、前記その後の端子電圧の変動と前記その後の電流調整電圧の変動との間の比率を表す1ビットストリームを供給するステップと、
    前記1ビットストリームをSINCフィルタに供給し、該SINCフィルタが前記その後の電圧変動κtを表すデジタル値を供給するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. 前記計算した端子漏れ値に基づいてアラームを開始するかどうかを決定するステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. 最初の電圧変動比κ0を測定するステップは、前記フィールド装置と通信するように接続された制御室の要求に応じて行われる、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  13. 最初の電圧変動比κ0を測定するステップは、前記フィールド装置の取り付け時に自動的に行われる、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  14. その後の電圧変動比κtを測定するステップは、前記フィールド装置と通信するように接続された制御室の要求に応じて行われる、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  15. その後の電圧変動比κtを測定するステップは、前記フィールド装置により定期的に行われる、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  16. 前記最初の時点t0及び前記その後の時点ttにおいて前記ループ電流を変調するステップは、前記端子電圧及び前記電流調整電圧の電圧変動を測定する目的でマイクロプロセッサの要求に応じて行われる、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  17. 最初の時点t0又はその後の時点ttのいずれかにおいて前記ループ電流を変調するステップは、前記フィールド装置と制御室との間でデジタル通信を行うことと、前記端子電圧及び前記電流調整電圧の電圧変動を測定することという2つの目的を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  18. フィールド装置のハウジング内に位置する第1の端子と第2の端子との間の端子漏れを検出できる前記フィールド装置であって、
    電流調整回路内の電流調整電圧を調整することにより前記第1の端子と第2の端子の間に流れる電流の振幅を調整するとともに前記第1の端子と第2の端子との間の電流を変調するための前記電流調整回路と、
    前記第1の端子と前記第2の端子との間に存在する端子電圧の変動と、前記第1の端子と第2の端子との間の前記電流の前記変調によって生じる前記電流調整電圧の変動とに基づいて電圧変動比の値κを測定するための手段と、
    前記測定した電圧変動比の値κに基づいて端子漏れを計算するための手段と、
    を含み、
    端子漏れを計算するための前記手段は、最初に測定した最初の電圧変動比κ 0 をその後に測定したその後の電圧変動比κ t と比較して前記端子漏れを計算する、
    ことを特徴とするフィールド装置。
  19. 電圧変動比の値κを測定するための前記手段により測定された前記最初の電圧変動比κ0と前記その後の電圧変動比κtとを保存するためのメモリ手段をさらに含む、
    請求項18に記載のフィールド装置。
  20. 前記電流調整回路は、電圧変動比の値を測定するための前記手段により計算された前記電圧変動比の値を、前記フィールド装置に接続された制御室へ通信するための手段を含み、該制御室は、前記電圧変動比の値に基づいて前記端子漏れを計算する、
    ことを特徴とする請求項18に記載のフィールド装置。
  21. 電圧変動比の値を測定するための前記手段は、
    前記電流調整電圧と前記端子電圧とを入力として受信するとともに、前記端子電圧の変動と前記電流調整電圧の変動との間の比率を表す1ビットストリームを出力として供給するシグマデルタ変調器と、
    前記シグマデルタ変調器が供給する前記1ビットの出力ストリームを、前記電圧変動比の値κを表すデジタル値に変換する、前記シグマデルタ変調器に接続されたSINCフィルタとを含む、
    ことを特徴とする請求項18に記載のフィールド装置。
  22. 端子漏れを計算するための前記手段は、前記計算した端子漏れ値に基づいてアラームを開始するかどうかを決定するための手段を含む、
    ことを特徴とする請求項18に記載のフィールド装置。
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