JP5390712B2 - 垂直回転式誘導発電機 - Google Patents
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Description
本発明は、発電装置に関する。より具体的には、一種の垂直回転式誘導発電機を提供するものである。
伝統的な発電機には、下記のような不足がある。第一に、伝統的な発電機の場合、回転子(磁極)と固定子(コイル)は、お互いに相対的な円周運動をするうちに、磁力線とコイルは接線運動をする。主磁束とコイルの誘導電流により発生した回転磁界による接線力は終始して回転子の回転方向と180°で反対し、回転子に対し妨害作用がある。インプットする動力は電磁妨害を大幅に超えないと発電機の動作要求を満たせない。前記の電磁妨害が多ければ多いほど、消耗するエネルギーは多い。このような発電方法は、ただ一部のエネルギーの転換を実現するだけで、転換効率は低くエネルギーの消耗は多い。第二に、伝統的な発電機の鉄心からは磁気漏れが発生しやすく、高調波も発生しやすいため、電網(電力網)に対し有害である。また、発電機の発電効率を高めるため、鉄心と磁極の間の隙間を縮小するのが必要手段である。隙間が小さいと、隙間にある空気による磁気抵抗も小さく、発電効率も高くなる。最も理想的な案は、鉄心と磁極を直接接触させ、磁極の磁力線が最大限に鉄心を通ることを保証することであるが、一方で、鉄心と磁極の隙間を縮小するには高い加工技術が要求されるため、発電機のコストが大幅に増加される。もう一方で、既存の鉄心と磁極はともに固体で、直接接触すれば摩擦力が大きすぎるため、発電機の発電効率を最も理想な状態にさせるのが困難である。
本発明の目的は、一種の垂直回転式誘導発電機を提供することである。この発電機は発電機の鉄心にある磁束量を変えることにより、コイルの中に誘導起電力を発生させることであり、コイルにより磁力線に対し垂直運動をすることではない。磁力線は終始して鉄心内において、鉄心に設置されるコイルと垂直状態を保持し、鉄心と磁石との相対回転方向も磁力線と垂直である。それ故、主磁束とコイル内の誘導電流により発生した磁束はすべて鉄心内にあり、鉄心と水平方向にあるため、鉄心と磁石の相対回転に対する妨害作用が大幅に減少され、発電に必要なエネルギーの節約が実現できる。この発電機の鉄心には、磁気漏れと高調波が発生しにくく、電網(電力網)に対する妨害が無いため、既存発電機にある不足を解決することができる。そして、この発電機は磁極と鉄心の間の磁気抵抗を無くすことができるため、有効的に発電機の発電効率を高めることができる。
本発明の目的(課題)は下記の技術方案により実現される。つまり、垂直回転式誘導発電機には、鉄心フレームが設置される。鉄心フレームにはシャフトが取付けられ、シャフトの両端にはそれぞれ第一回転盤と第二回転盤が取付けられる。鉄心フレームには第一鉄心が取付けられ、第一鉄心の外周には第一コイルが取付けられる。第一回転盤には第一シールプレートが取付けられ、第一回転盤或は第一シールプレートには第一磁石が取付けられる。第一磁石の表面は第一シールプレートの表面と同じ平面に位置する。第二回転盤には第四磁石が取付けられ、第一磁石及び第四磁石は第一鉄心の両端とそれぞれ対面して設置され、第一磁石と第四磁石は異極で対面して設置される。第一鉄心の一方には貯液槽があり、貯液槽内には磁性流体が充填される。第一鉄心の磁性流体の設置される一方は第一シールプレートと接触する。
本発明の目的をさらに実現するため、下記の技術方案を採用しても可である。つまり、鉄心フレームには第二鉄心及び第三鉄心が取付けられ、第一鉄心、第二鉄心及び第三鉄心は均一的にシャフトの外周に分布され、第一鉄心、第二鉄心及び第三鉄心の中心点は共円である。第二鉄心の外周には第二コイルが取付けられ、第三鉄心の外周には第三コイルが取付けられる。第一回転盤には第二磁石が取付けられ、第二磁石及び第一磁石はシャフトとの距離は同じであり、第二磁石と第一磁石の間には180度の間隔がある。第二回転盤には第五磁石が取付けられ、第五磁石及び第四磁石はシャフトとの距離は同じであり、第五磁石と第四磁石の間には180度の間隔がある。第五磁石と第二磁石は異極で対面して設置される。第五磁石の表面は第二シールプレートの表面と同じ平面に位置する。第二磁石と第一シールプレートの表面は同じ平面に位置する。第一鉄心、第二鉄心、第三鉄心、第一磁石、第二磁石、第四磁石及び第五磁石の端面形状及び大きさは同じである。第一磁石と第二磁石の磁極方向は正反対であり、第一磁石と第二磁石の磁極方向は同じである。第一回転盤には複数の外磁石が取付けられ、複数の外磁石は均一的にシャフトを円心とする円周上に分布される。鉄心フレームには複数の内磁石が取付けられ、複数の内磁石が均一的にシャフトを円心とする円周上に分布される。外磁石からシャフトまでの垂直距離は内磁石からシャフトまでの垂直距離と同じである。内磁石は外磁石と一一対面し、そして同極で対面して設置される。第二回転盤には複数の外磁石が取付けられ、複数の外磁石は均一的にシャフトを中心とする円周上に分布される。鉄心フレームには複数の内磁石が取付けられ、複数の内磁石が均一的にシャフトを中心とする円周上に分布される。外磁石からシャフトまでの垂直距離は、内磁石からシャフトまでの垂直距離と同じである。内磁石は外磁石と一一対面し、そして同極で対面して設置される。前記の第一シールプレートはリング形である。第一鉄心の両端にはそれぞれ一つの貯液槽があり、貯液槽内には磁性流体が充填される。第二回転盤には第二シールプレートが取付けられ、第四磁石と第二シールプレートの表面は同じ平面に位置する、第一鉄心の両端はそれぞれ第一シールプレート及び第二シールプレートと接触する。前記の第二シールプレートはリング形である。
本発明の積極的な効果は、下記のとおりである。この発電機は、発電機の鉄心にある磁束量を変えることにより、コイルの中に誘導起電力を発生させ、発生した誘導電流の量は磁束量の変化率及び導線の負荷する抵抗と関係がある。本発電機が動作する時、鉄心と磁石との相対回転過程には、磁石の磁力線は終始して鉄心の端面に垂直する。つまり、鉄心にある磁束の量を変える回転方向は終始して磁石の磁力線方向と垂直状態にある。この構造方式で発電すると、発電機の固定子と回転子の間の抵抗力を大幅に減少することができ、同時に、発電効率も向上され、より良い省エネルギー効果がある。本発電装置は鉄心からの磁気漏れがなく、高調波の発生もない、そして一部の抵抗力も減少される。省エネの効果もあり、そして電網(電力網)に対する妨害もない。磁性流体で鉄心の両端を充填し、磁極と鉄心の間の接触を殆ど固体と液体の接触状態にさせるため、鉄心と磁極の間の磁気抵抗を無くすとともに、発電効率も高められ、鉄心と磁極の間の摩擦力を最大限に減少することができ、発電に必要なエネルギー消耗も減少することができる。鉄心フレームにより鉄心に充分な支持力を提供し、外力による鉄心の揺れを有効に防止し、不必要な摩擦を避け、電動機の使用寿命を延長させることができる。取付けられる磁極の回転盤には「小さい、軽量化、加工容易、磁極の取付けがし易い」との長所がある。また、使用寿命が長い及び加工が容易との長所もある。本発明には、また構造が簡単・コンパクトで、製造原価が低い、安全で使用の便利性が高い、との長所もある。
各図に示された参照番号の意味は、本明細書の末尾に列挙されている。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
[具体的な実施方法]
本発明の垂直回転式誘導発電機には、鉄心フレーム1が設置される。鉄心フレーム1にはシャフト4が取付けられ、シャフト4の両端にはそれぞれ第一回転盤2と第二回転盤3が取付けられる。鉄心フレーム1には第一鉄心5が取付けられ、第一鉄心5の外周には第一コイル14が取付けられる。第一回転盤2には第一シールプレート22が取付けられ、第一回転盤2或は第一シールプレート22には第一磁石8が取付けられる。第一磁石8の表面は第一シールプレート22の表面と同じ平面に位置する。第二回転盤3には第二シールプレート23が取付けられ、第二回転盤3或は第二シールプレート23には第四磁石11が取付けられ、第四磁石11と第二シールプレート23の表面は同じ平面に位置する。第一磁石8及び第四磁石11は第一鉄心5の両端とそれぞれ対面して設置され、第一磁石8は第四磁石11の異極と対面して設置され、第一回転盤2と第二回転盤3の回転過程中に、第一磁石8と第四磁石11の磁力線が第一鉄心5を通るように保証する。第一鉄心5の両端にはそれぞれ一つの貯液槽19があり、貯液槽19内には磁性流体20が充填される。第一鉄心5の両端はそれぞれ第一シールプレート22及び第二シールプレート23と接触する。磁性流体20で鉄心の両端を充填し、大幅に鉄心の固体部分と磁石の接触面積が減少され、鉄心と磁石の間の接触は殆ど固体と液体の接触に変えさせ、有効的に鉄心と磁石の間の摩擦力を減少することができる。磁性流体20の透磁性が良く、その磁極の直接接触により、磁極と鉄心の間の磁気抵抗を最大限に減少し、発電効率を高めることができる。鉄心の両端には磁性流体20が充填される。磁性流体20の貯液槽19からの流出を防止するため、第一回転盤2に第一シールプレート22が取付けられ、第二回転盤3には第二シールプレート23が取付けられる。こうして、貯液槽19が回転過程中に終始して密閉状態にあることを維持する。
本発明の垂直回転式誘導発電機には、鉄心フレーム1が設置される。鉄心フレーム1にはシャフト4が取付けられ、シャフト4の両端にはそれぞれ第一回転盤2と第二回転盤3が取付けられる。鉄心フレーム1には第一鉄心5が取付けられ、第一鉄心5の外周には第一コイル14が取付けられる。第一回転盤2には第一シールプレート22が取付けられ、第一回転盤2或は第一シールプレート22には第一磁石8が取付けられる。第一磁石8の表面は第一シールプレート22の表面と同じ平面に位置する。第二回転盤3には第二シールプレート23が取付けられ、第二回転盤3或は第二シールプレート23には第四磁石11が取付けられ、第四磁石11と第二シールプレート23の表面は同じ平面に位置する。第一磁石8及び第四磁石11は第一鉄心5の両端とそれぞれ対面して設置され、第一磁石8は第四磁石11の異極と対面して設置され、第一回転盤2と第二回転盤3の回転過程中に、第一磁石8と第四磁石11の磁力線が第一鉄心5を通るように保証する。第一鉄心5の両端にはそれぞれ一つの貯液槽19があり、貯液槽19内には磁性流体20が充填される。第一鉄心5の両端はそれぞれ第一シールプレート22及び第二シールプレート23と接触する。磁性流体20で鉄心の両端を充填し、大幅に鉄心の固体部分と磁石の接触面積が減少され、鉄心と磁石の間の接触は殆ど固体と液体の接触に変えさせ、有効的に鉄心と磁石の間の摩擦力を減少することができる。磁性流体20の透磁性が良く、その磁極の直接接触により、磁極と鉄心の間の磁気抵抗を最大限に減少し、発電効率を高めることができる。鉄心の両端には磁性流体20が充填される。磁性流体20の貯液槽19からの流出を防止するため、第一回転盤2に第一シールプレート22が取付けられ、第二回転盤3には第二シールプレート23が取付けられる。こうして、貯液槽19が回転過程中に終始して密閉状態にあることを維持する。
生産原価低減のため、第一鉄心5の一つの端にだけ貯液槽19を設置し磁性流体20を充填しても良い。この場合、第二回転盤3に第二シールプレート23を取付けないまま直接的に第四磁石11を取り付けても良い。ただし、鉄心と磁極の間の磁気抵抗を無くす効果は理想的とは言えない。
前記の貯液槽19は直接的に第一鉄心5等の鉄心の両端に設けてよいが、銅或はアルミ等の材料を利用し環状の部品を作り、第一鉄心5の両端とつながり、貯液槽を構成しても良い。つまり、銅或はアルミ等の材料により貯液槽19を構成する。
前記の第一回転盤2と第二回転盤3は磁極としての第一磁石8及び第四磁石11等の磁石を取り付ける部品であり、回転により、前記の磁石を前記の第一鉄心5等の鉄心と相対回転させる機能がある。鉄心フレーム1は第一鉄心5を固定する部品であり、第一鉄心5が動作中の外力による揺れをできるだけ防止する役目を果たす。磁極の鉄心に対する相対回転機能を実現するには、他の構造案もある。例えば、「固定軸回転円筒」構造である。鉄心フレーム1のかわりに1本の固定軸を使う。固定軸に支持バーが設置され、支持バーを利用し第一鉄心5等の鉄心を固定する。前記固定軸の外周には「回転円筒」が取付けられ、前記の回転円筒が前記の固定軸に対し相対回転をする。つまり、前記の回転円筒で前記の第一回転盤2及び第二回転盤3を代替し、磁極を固定する。磁極は回転円筒の両端の内部に位置する。前記の固定軸回転円筒構造を有する発電機は、磁極の鉄心に対する相対回転を実現する機能があるが、下記のような欠陥がある。第一に、同一材料、同一質量を前提として、それぞれ前記の支持バー付きの固定軸及び鉄心フレーム1を製造すれば、支持バー付きの固定軸の強度は鉄心フレーム1よりずっと低い。実際の生産中には、支持バー付きの固定軸は第一鉄心5等の鉄心に対し、充分な支持力を提供することができない。しかし、発電機の動作中に、第一鉄心5等の鉄心は外力の影響を受け、周期的に変化し、そして外力は比較的大きいため、第一鉄心5等の鉄心が有効的に支持・固定されないと、垂直回転式が発生する。こうなると、発電機の効率が直接的に影響されるだけではなく、不必要な摩擦も出る可能性があるため、発電機の使用寿命が大幅に短縮される。支持バー付きの固定軸より、鉄心フレーム1は第一鉄心5に充分な支持力を提供し、第一鉄心5の外力による揺れを有効に防止し、不必要な摩擦力が避けられ、電動機の使用寿命を延長させることもできる。第二に、前記の回転円筒の体積は第一回転盤2と第二回転盤3の総体積を大幅に超えるため、磁極回転に必要のエネルギー消耗量も多くなる。また、回転円筒の加工は前記回転盤の加工よりずっと難しいため、発電機の製造原価が高くなる。そして、回転円筒の内部への磁極取付作業も困難で、製造原価が高すぎる。前記の回転円筒より、第一回転盤2と第二回転盤3には、体積小、軽量化、加工しやすい、磁極の取付作業も容易等の長所がある。第三に、「固定軸回転円筒」構造の中には、鉄心、磁極及び回転円筒の重量はすべて前記の固定ベアリングにより負担され、前記の固定軸への強度要求は非常に高いため、発電機の製造原価が高くなる。そして、そればかりではなく、「固定軸回転円筒」構造の有する発電機の使用寿命は、鉄心フレーム1、第一回転盤2及び第二回転盤3を有する発電機の使用寿命よりずっと短い。鉄心フレーム1、第一回転盤2及び第二回転盤3を有する発電機には、使用寿命が長い、加工しやすいという長所がある。まとめて言えば、「固定軸回転円筒」構造の有する発電機は製造困難で、産業化できなく、実際の利用価値のある大容量の発電機を製造することがもっとできない。しかし、本発明の発電機はこれらの問題をクリアし、大容量の発電機を製造することができる。
本発明の発電機を製造する時、下記二つの案に分けることができる。一つは磁石の回転であり、もう一つは鉄心の回転である。
磁石回転の案:
第一回転盤2及び第二回転盤3をシャフト4に固定し、シャフト4を電動機或は液圧モーター等の動力装置と繋げる。シャフト4にフィンを付け、風力或は水力によりシャフト4を回転させることもできる。発電機作動の時、鉄心フレーム1が固定状態にあり、シャフト4の回転により第一回転盤2及び第二回転盤3の第一鉄心5に対する相対回転を実現させ、第一磁石8及び第四磁石11の第一鉄心5に対する同期回転を実現させる。
第一回転盤2及び第二回転盤3をシャフト4に固定し、シャフト4を電動機或は液圧モーター等の動力装置と繋げる。シャフト4にフィンを付け、風力或は水力によりシャフト4を回転させることもできる。発電機作動の時、鉄心フレーム1が固定状態にあり、シャフト4の回転により第一回転盤2及び第二回転盤3の第一鉄心5に対する相対回転を実現させ、第一磁石8及び第四磁石11の第一鉄心5に対する同期回転を実現させる。
前記の回転過程中には、第一鉄心5端面の磁束量の変化は下記のようである。つまり、第一磁石8及び第四磁石11が第一鉄心5と共線する位置に運動した時、第一鉄心5の磁束量が最も多い。第一磁石8及び第四磁石11の引き続き回転とともに、第一鉄心5の磁束量はゼロになるまでだんだん減少する。第一磁石8及び第四磁石11がもう一度第一鉄心5に接近して運動する時、第一鉄心5の磁束量はもう一度ゼロから最大に変化する。このように繰り返して磁束量を変える。第一鉄心5に取り付けられる第一コイル14内には誘導起電力が発生する。
鉄心回転の案:
第一鉄心5を鉄心フレーム1でシャフト4と固定させ、鉄心フレーム1と鉄心フレーム1に取付けられる鉄心はシャフト4の回転により、第一回転盤2及び第二回転盤3と相対回転をする。磁束量の変化及び発電原理は磁石の回転案と同じである。
第一鉄心5を鉄心フレーム1でシャフト4と固定させ、鉄心フレーム1と鉄心フレーム1に取付けられる鉄心はシャフト4の回転により、第一回転盤2及び第二回転盤3と相対回転をする。磁束量の変化及び発電原理は磁石の回転案と同じである。
図2〜図4に示すように、鉄心フレーム1にはまた第二鉄心6及び第三鉄心7を取付けても可である。第一鉄心5、第二鉄心6及び第三鉄心7は均一的にシャフト4の外周に分布され、第一鉄心5、第二鉄心6及び第三鉄心7の中心点は共円である。第二鉄心6の外周には第二コイル16が取付けられ、第三鉄心7の外周には第三コイル15が取付けられる。第一回転盤2には第二磁石9が取付けられ、第二磁石9と第一磁石8はシャフト4までの距離は同じであり、第二磁石9と第一磁石8の間には180度の間隔がある。第二回転盤3には第五磁石12が取付けられ、第五磁石12と第四磁石11はシャフト4までの距離は同じであり、第五磁石12と第四磁石11のあいだには180度の間隔がある。第五磁石12と第二磁石9は異極で対面して設置される。回転の時、第一コイル14、第三コイル15及び第二コイル16内にはともに誘導起電力が発生し、三相電流を発生させる。鉄心の数量は発電の相数と同じである、つまり、鉄心フレーム1に1本の鉄心を取付ければ、単相電流が発生され、2本の鉄心を取付ければ、二相電流が発生され、4本の鉄心を取り付ければ、四相電流が発生される。このように類推して、多相発電機を製造し、異なる顧客要求を満足させることができる。
発電の効率を高めるため、図2〜図4に示すように、第一鉄心5、第二鉄心6、第三鉄心7、第一磁石8、第二磁石9、第四磁石11及び第五磁石12の端面形状及び大きさは同じでなければならない。こうして、回転速度が同じである状況下に、単位時間あたりの第一鉄心5端面の磁束量の変化は一番大きいことを保証する。本発電機の第一磁石8と第四磁石11は異極で対面して設置され、異性同士の磁極を形成させ、一極或は単極と呼ばれる。本発電機は単極でも良いが、二極、三極或は多極でも良い。例えば、図1の発電機は二極を有し、その中の一極は第一磁石8と第四磁石11から構成され、もう一極は第二磁石9と第五磁石12から構成される。前記の極については、毎極は二つの独立する磁石から構成される。こうして設計する理由としては、加工製造原価の低減もでき、鉄心と磁石の間に相対回転が発生し、お互いに影響されることが避けられ、発電機から鉄心に設置されるコイルの両端の導線を引き出す時、鉄心或は磁石の回転に影響されなく、便利である。
本発電機は一極の時、シャフト4の回転速度は6000回転/分に達し、発生する交流電流の周波数は50Hzである。二極の時、シャフト4の回転速度は3000回転/分に達し、発生する交流電流の周波数は50Hzである。四極の時、シャフト4の回転速度は1500回転/分に達し、発生する交流電流の周波数は50Hzである。
図1〜図4に表明された本発明の発電機により正弦波三相交流電流が発生され、既存の電網(電力網)に連結し、ユーザーに利用されることが便利になるため、第一磁石8と第二磁石9の磁極方向は逆で設定される。つまり、両極の磁力線の方向は逆である。波形が全波である電流を発生させる時、第一磁石8と第二磁石9の磁極方向は同一であるように設定される。つまり、両極の磁力線の方向は同じである。
磁極は鉄心に対し、終始して引力を印加するため、第一回転盤2が長期たる外力作用により変形することを避け、発電機の使用寿命を延長させるため、図1及び図3に示すように、第一回転盤2には複数の外磁石17が取付けられ、複数の外磁石17は均一的にシャフト4を円心とする円周上に分布される。鉄心フレーム1には複数の内磁石18が取付けられ、複数の内磁石18は均一的にシャフト4を円心とする円周上に分布される。外磁石17からシャフト4までの垂直距離は、内磁石18からシャフト4までの垂直距離と同じである。内磁石18と外磁石17は一対一に対面し、そして同極で対面して設置される。
磁極は鉄心に対し、終始して引力を印加するため、第一回転盤2が長期たる外力作用により変形することを避け、発電機の使用寿命を延長させるため、第二回転盤3には複数の外磁石17が取付けられ、複数の外磁石17が均一的にシャフト4を円心とする円周上に分布される。鉄心フレーム1には複数の内磁石18が取付けられ、複数の内磁石18が均一的にシャフト4を円心とする円周上に分布される。外磁石17からシャフト4までの垂直距離は、内磁石18からシャフト4までの垂直距離と同じである。内磁石18と外磁石17は一対一に対面し、そして同極で対面して設置される。
前記の内磁石18と外磁石17の間にある反発力は、磁極が鉄心に対する引力を均衡化することができる。また、内磁石18と外磁石17の間の反発力は、発電機動作中の回転抵抗を減少し、回転に協力することもできる。
第一シールプレート22及び第二シールプレート23が貯液槽19に対するシール機能を保証すると同時に摩擦力を減少するため、図3及び図4に示すように、前記の第二シールプレート23はリング形のものである。前記の第一シールプレート22はリング形のものでも良い。第一シールプレート22と第二シールプレート23はそれぞれ第一回転盤2と第二回転盤3とに一体化して良い。
シャフト4と鉄心フレーム1との間の摩擦力を減少させるため、シャフト4と鉄心フレーム1の間にはベアリング21を設置することができる。ベアリング21は磁気式ベアリングで良い。
なお、本発明に詳しく記録されていない技術内容はすべて公知技術である。
1 鉄心フレーム
2 第一回転盤
3 第二回転盤
4 シャフト
5 第一鉄心
6 第二鉄心
7 第三鉄心
8 第一磁石
9 第二磁石
11 第四磁石
12 第五磁石
14 第一コイル
15 第三コイル
16 第二コイル
17 外磁石
18 内磁石
19 貯液槽
20 磁性流体
21 ベアリング
22 第一シールプレート
23 第二シールプレート。
2 第一回転盤
3 第二回転盤
4 シャフト
5 第一鉄心
6 第二鉄心
7 第三鉄心
8 第一磁石
9 第二磁石
11 第四磁石
12 第五磁石
14 第一コイル
15 第三コイル
16 第二コイル
17 外磁石
18 内磁石
19 貯液槽
20 磁性流体
21 ベアリング
22 第一シールプレート
23 第二シールプレート。
Claims (10)
- 垂直回転式誘導発電機であって、
鉄心フレーム(1)が設置され、その鉄心フレーム(1)にはシャフト(4)が取付けられ、そのシャフト(4)の両端にはそれぞれ第一回転盤(2)と第二回転盤(3)が取付けられており、
前記鉄心フレーム(1)には第一鉄心(5)が取付けられ、その第一鉄心(5)の外周には第一コイル(14)が取付けられており、
前記第一回転盤(2)には第一シールプレート(22)が取付けられ、第一回転盤(2)或は第一シールプレート(22)には第一磁石(8)が取付けられており、その第一磁石(8)の表面は前記第一シールプレート(22)の表面と同じ平面に位置しており、
前記第二回転盤(3)には第四磁石(11)が取付けられ、
前記第一磁石(8)及び第四磁石(11)は前記第一鉄心(5)の両端とそれぞれ対面して設置されると共に、前記第一磁石(8)と第四磁石(11)は異極で対面して設置されており、
前記第一鉄心(5)の一端には貯液槽(19)があり、その貯液槽(19)内には磁性流体(20)が充填され、その第一鉄心(5)の磁性流体(20)が設置された一端は前記第一シールプレート(22)と接触する、ことを特徴とする垂直回転式誘導発電機。 - 前記鉄心フレーム(1)には第二鉄心(6)及び第三鉄心(7)が取付けられ、
前記第一鉄心(5)、第二鉄心(6)及び第三鉄心(7)は均一にシャフト(4)の外周域に分布されると共に、前記第一鉄心(5)、第二鉄心(6)及び第三鉄心(7)の各中心点は、前記シャフト(4)を中心とする共通の仮想円上に位置し、
前記第二鉄心(6)の外周には第二コイル(16)が取付けられ、
前記第三鉄心(7)の外周には第三コイル(15)が取付けられ、
前記第一回転盤(2)には第二磁石(9)が取付けられ、その第二磁石(9)及び第一磁石(8)はシャフト(4)との距離が同じであると共に、第二磁石(9)と第一磁石(8)の間には180度の間隔があり、
前記第二回転盤(3)には第五磁石(12)が取付けられ、その第五磁石(12)及び第四磁石(11)はシャフト(4)との距離が同じであると共に、第五磁石(12)と第四磁石(11)の間には180度の間隔があり、
前記第五磁石(12)と第二磁石(9)は異極で対面して設置され、前記第五磁石(12)の表面は第二シールプレート(23)の表面と同じ平面に位置し、前記第二磁石(9)は前記第一シールプレート(22)の表面と同じ平面に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の垂直回転式誘導発電機。 - 前記第一鉄心(5)、第二鉄心(6)、第三鉄心(7)、第一磁石(8)、第二磁石(9)、第四磁石(11)及び第五磁石(12)のそれぞれの端面形状及び大きさは同じである、ことを特徴とする請求項2に記載の垂直回転式誘導発電機。
- 前記第一磁石(8)と前記第二磁石(9)の磁極方向が正反対である、ことを特徴とする請求項2に記載の垂直回転式誘導発電機。
- 前記第一磁石(8)と前記第二磁石(9)の磁極方向が同じである、ことを特徴とする請求項2に記載の垂直回転式誘導発電機。
- 前記第一回転盤(2)には複数の外磁石(17)が取付けられ、これら複数の外磁石(17)は均一的にシャフト(4)を円心とする円周上に分布されており、
前記鉄心フレーム(1)には複数の内磁石(18)が取付けられ、これら複数の内磁石(18)は均一的にシャフト(4)を円心とする円周上に分布されており、
前記外磁石(17)からシャフト(4)までの垂直距離は前記内磁石(18)からシャフト(4)までの垂直距離と同じであり、前記内磁石(18)と前記外磁石(17)とは一対一に対面すると共に、同極で対面して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の垂直回転式誘導発電機。 - 前記第二回転盤(3)には複数の外磁石(17)が取付けられ、これら複数の外磁石(17)は均一的にシャフト(4)を円心とする円周上に分布されており、
前記鉄心フレーム(1)には複数の内磁石(18)が取付けられ、これら複数の内磁石(18)は均一的にシャフト(4)を円心とする円周上に分布されており、
前記外磁石(17)からシャフト(4)までの垂直距離は前記内磁石(18)からシャフト(4)までの垂直距離と同じであり、前記内磁石(18)と前記外磁石(17)とは一対一に対面すると共に、同極で対面して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の垂直回転式誘導発電機。 - 前記第一シールプレート(22)はリング形である、ことを特徴とする請求項1に記載の垂直回転式誘導発電機。
- 前記第一鉄心(5)の両端にはそれぞれ一つの貯液槽(19)があり、各貯液槽(19)内には磁性流体(20)が充填され、
前記第二回転盤(3)には第二シールプレート(23)が取付けられ、前記第四磁石(11)と前記第二シールプレート(23)の表面は同じ平面に位置しており、
前記第一鉄心(5)の両端は第一シールプレート(22)及び第二シールプレート(23)とそれぞれ接触する、ことを特徴とする請求項1に記載の垂直回転式誘導発電機。 - 前記第二シールプレート(23)はリング形である、ことを特徴とする請求項9に記載の垂直回転式誘導発電機。
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