JP5390537B2 - 磁気共鳴コイルのクアドラチャモードの差動同調 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には高周波信号の送受信に利用されるコイル、特に、クアドラチャ(直角位相)モードで動作するコイルに関し、より具体的には、そのようなコイルの周波数同調(チューニング)およびクアドラチャバランシングに関する。このようなコイルは、たとえば核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)技術等に利用可能である。
優先権の主張
本願は、2008年1月25日付け仮特許出願第61/066,140号に対する優先権を主張する。
核磁気共鳴(NMR)分析法や磁気共鳴映像法(MRI:Magnetic Resonance Imaging)等の様々な分野における無線信号、特に高周波(RF:Radio−Frequency)信号の送受信には、種々の設計のコイルが利用されている。NMR分光計やMRI装置は通常、RF送受信用電子機器、サンプルプローブ、および超伝導磁石等の、サンプルプローブが置かれる強磁界の発生源を具備する。サンプルプローブには、液体もしくは固体サンプルまたは生体(人体または動物体)被験物、およびRF機器とサンプルとの間の電磁結合を生成する1個または複数のRFコイルが収容される。そして、RF機器の動作により、サンプルにRFエネルギーを照射するとともに、RF入力に応答してサンプルから放出されるRF信号を受信する。この応答信号を利用して、サンプルに関する分光情報または画像情報を抽出する。また、特にRF入力(励振)および出力(信号検出)が異なる時間に発生する用途においては、RFエネルギーの送受信に同じコイルを用いてもよい。コイルは通常、円筒状にサンプルを囲んでいる。
NMR関連の用途でよく利用されるコイルの1つに、バードケージコイルとして一般に知られているものがある。バードケージコイルは通常、中心軸周りに均等分配された4個、8個、16個、または32個の軸方向に配向した平行導電性脚部(または、指部、桟等)が、円筒状に配置されて構成されている。このように脚部の数が4の倍数であれば、クアドラチャ動作が容易に得られる。また、脚部は通常、2つの導電性終端ループ(またはリング)間で延びている。この脚部の数(つまりは密度)を多くすれば、コイルによって印加される磁界Bの均一性も向上する。磁界Bが所望の共鳴RF周波数で振動すると、脚部を流れる電流は、円筒状コイル構造の中心軸に対して0°から360°までの極角位置に沿って動くとき、正弦加重分布に近づく。バードケージコイルの変形例としては、カリフォルニア州パロアルトのVarian社から市販されているMillipede(商標)コイルがある。このMillipede(商標)コイルは、はるかに多くの脚部(通常200個以上)を具備しており、その脚部の密度の高さにより、コイルによるRF磁気均一性も高くなっている。
バードケージコイルまたはMillipede(商標)コイルは、1本の同軸ケーブルを介してRF送受信用電子機器を1つのコイル脚部に接続することにより、線形駆動することができる。また、信号送信中のRF出力効率を2倍にするとともに、信号受信中の信号対雑音比を√2(およそ1.41)分の1にするためには、2本の同軸ケーブルを介して、RF送受信用電子機器を90°離して配置された2つのコイル脚部に接続することにより、コイルをクアドラチャ駆動することができる。この場合、直交している2つのクアドラチャモードに対応する信号は、互いに位相が90°ずれている。この2つの検出信号は、RF機器の合成回路で合成され、既知の方法で処理される。
核磁気共鳴現象を操作するため、コイルは、印加する静磁界Bおよび分析する原子核によって決まる共鳴周波数に同調する必要がある。また、この同調は、コイルの電気的対称性、コイルが生成するRF場の均一性、および許容水準の信号対雑音比を維持するように完遂する必要がある。さらに、コイルの所望周波数への同調を一旦完了した後、次に分析サンプルをコイルに囲まれたコアにロードする際には、コイルを上記所望の周波数に戻す必要がある。これは、入れられているサンプルによって、オペレータが確認し得るRFコイルの共鳴周波数のシフトである離調が引き起こされるためである。また、クアドラチャモードでの動作時は、両モードともに同じ共鳴周波数に同調する必要がある。コイル内の観測空間に挿入されたサンプルが非対称である場合に限らず、製造技術の限界によりコイル自体が非対称である場合は、クアドラチャバランスが崩れるとともに、その結果として、信号対雑音比の低下等の問題が発生する。
必要な同調を実施するため、バードケージ型コイルには、可変コンデンサおよび分離(ディスクリート)コンデンサの利用により容量の調整が可能な方法が組み込まれている。Millipede(商標)コイルの場合、コイル構造の共鳴周波数を規定する容量は、コイル構成体として利用されている誘電体基板の両側に導電面を重ね合わせ、これにより、分布容量を有するRF送信構造を生成することによって形成してもよい。ある設計では、誘電体基板上に支持された導体素子で構成された同調リングがバードケージコイルの一端に配置され、コイル脚部上での移動により、容量の変更ひいては周波数の調整が行われる。また、この設計の変形例では、コイルの他方の軸端に第2の可動同調リングが追加される。この1つまたは2つの同調リングによって、全脚部の容量の調整が可能になり、コイル全体の周波数調整が可能になる。サンプルのロードがコイルの同調に及ぼす影響は、特に400MHz以上の周波数では、数パーセント程度であることが多い。同調範囲は、サンプルのロードの水準に関わらず、コイルを上記所望の周波数に戻すのに十分な広さとする必要がある。ただし、全体同調機構を採用した設計では一般的に、同調範囲が比較的狭くなっている。同調範囲を広くするために容量の大幅な変更が必要な場合は、コイル構造の機械公差および微小な非対称性により、コイルの同調範囲にわたってクアドラチャバランスが崩れてしまう。したがって、コイル、特に全体同調機構を有するコイルは、クアドラチャバランスを再調整する機構を有するべきである。
以上から、RFコイルの設計、特にクアドラチャモードで動作するコイルの設計を改良する必要性が継続的に認められる。特に、クアドラチャモードのバランスを維持しつつ広い周波数範囲にわたって同調可能なコイルを提供する必要がある。
上述の課題のすべてもしくは一部、および/または当業者であれば見出し得たその他の課題に対処するため、本開示は、以下の実施態様で例示するような比例弁に関連する装置、機器、システム、および/または方法を提供する。
一実施態様によれば、高周波信号の送信または受信を行うコイル装置が提供される。このコイル装置は、コイルと、容量性同調リングと、第1容量性遮蔽体と、前記第1容量性遮蔽体に対して相対移動可能な第2容量性遮蔽体とを備えている。コイルは、その長手軸周りに配設された第1終端領域および第2終端領域を具備していてもよい。これら第1および第2終端領域は、軸方向に互いに離間されている。また、コイルは、第1終端領域および第2終端領域の間で延びる複数の平行な軸方向導体をさらに具備していてもよい。これらの軸方向導体は、前記長手軸を中心とする円周方向に互いに離間されている。容量性同調リングは、第1終端領域で軸方向導体と重なるように長手軸周りに配設されている。また、この同調リングは、コイルに対して軸方向に移動可能であって、複数の軸方向導体と重なる量が調整可能である。第1容量性遮蔽体は、第2終端領域で軸方向導体の第1群と重なるように配設されている。また、この第1容量性遮蔽体は、当該第1群に対して軸方向に移動可能であって、当該第1群と重なる量が調整可能である。第2容量性遮蔽体は、第2終端領域で軸方向導体の第2群と重なるように配設されるとともに、長手軸に対して第1容量性遮蔽体から円周方向に90°オフセットされている。また、この第2容量性遮蔽体は、当該第2群に対して軸方向に移動可能であって、当該第2群と重なる量が調整可能である。
別の実施態様によれば、コイル装置は、調整機構を備えている。この調整機構は、第1容量性遮蔽体および第2容量性遮蔽体に結合された連結体を具備する。この連結体は、その駆動入力に応じて第1容量性遮蔽体および第2容量性遮蔽体を同時に移動させるように構成されている。
別の実施態様によれば、コイル装置は、調整機構を備えている。この調整機構は、第1容量性遮蔽体および第2容量性遮蔽体に結合された連結体を具備する。この連結体は、その駆動入力に応じて第1容量性遮蔽体および第2容量性遮蔽体を軸上反対方向に移動させるように構成されている。
別の実施態様によれば、コイルが無線信号の送信または受信を行う周波数を同調する方法が提供される。このようなコイルは、第1終端領域と、長手軸に対して第1終端領域から軸方向に離間された第2終端領域と、前記長手軸を中心とする円周方向に配置され、第1終端領域および第2終端領域の間で延びている複数の軸方向導体とを備えていてもよい。ここで、長手軸に対して容量性同調リングを軸方向に移動させることにより、第1終端領域での軸方向導体と重なる量を調整する。また、第2終端領域において長手軸に対して第1容量性遮蔽体を第1の軸方向に移動させることにより、軸方向導体の第1群と第1容量性遮蔽体とが重なる量を調整する。さらに、第1容量性遮蔽体の移動と同時に、前記第1容量性遮蔽体に対して相対移動可能な第2容量性遮蔽体を第2終端領域において長手軸に対して第1の方向とは反対の第2の軸方向に移動させることにより、軸方向導体の第2群と第2容量性遮蔽体とが重なる量を調整する。この軸方向導体の第2群は、長手軸に対して軸方向導体の第1群から90°離して配置されている。
コイルが無線信号の送信または受信を行う周波数を同調する方法の別の実施態様によれば、第1容量性遮蔽体および第2容量性遮蔽体の移動は同時に行われる。
コイルが無線信号の送信または受信を行う周波数を同調する方法の別の実施態様によれば、第1容量性遮蔽体は第1の軸方向に移動され、第2容量性遮蔽体は第1の方向とは反対の第2の軸方向に移動される。
コイルが無線信号の送信または受信を行う周波数を同調する方法の別の実施態様によれば、第1容量性遮蔽体および第2容量性遮蔽体の移動は、単一の調整機構の駆動により行われる。
本発明は、以下の図面を参照することによって、より理解することができる。図面中の構成要素は、必ずしも同一の割合で縮尺されておらず、本発明の原理を説明するために強調されている。また、異なる図面を通して対応する部分には、同一の参照符号を付している。
本開示にて教示する1個または複数の実施態様に係る、コイル装置の一例を示す斜視図である。 本開示にて教示する1個または複数の実施態様に係る、コイル装置の別の例を示す立面図である。 図2のコイル装置の上面図である。 図2のコイル装置の底面図である。 容量の調整に利用可能な導体素子および誘電体素子の配置の一例を示す断面図である。 本開示にて教示する1個または複数の実施態様に係る、コイル装置の別の例を示す斜視図である。 円筒軸周りに180°回転した、図6のコイル装置の別の斜視図である。 円筒軸周りに90°回転した、図6のコイル装置の別の斜視図である。 本開示にて教示する一実施態様に係る、図6のコイル装置の一部を示す立面図であって、容量性遮蔽体の調整を説明している。 図9のコイル装置の一部を示す別の立面図である。 本開示にて教示する一実施態様に係る、ユーザ制御および調整機構を備えたコイル装置の一部の一例を示す斜視図である。 本開示にて教示する一実施態様に係る、同調リングを調整する機構の一例を示す斜視図である。 本開示にて教示する一実施態様に係る、容量性遮蔽体を調整する機構の一例を示す平面図である。
本明細書に開示の主題は、一般的には、たとえばNMR技術に係るサンプル分析に利用可能なRF信号送受信用コイルに関連したシステム、装置、機器、器具、プロセス、および方法に関する。本発明に関連する実施態様の各例については、図1〜図13を参照して以下により詳しく説明する。なお、これらの例は、NMR技術との関連で説明しているが、本発明の広義の態様がRF信号の送受信を伴う他の技術にも適用可能であることを意図している。
図1は、コイル装置100の一例を示す斜視図である。コイル装置100は、コイル構造104を支持する第1の部分102と、他の電気的および機械的構成要素を含む第2の部分106とを具備していてもよい。第1の部分102は一般的に、中心縦軸108周りに配置されるとともに、分析サンプルが導入される孔110を囲んでいる。この孔110は、第2の部分106まで延びていてもよい。
図2〜図4は、コイル装置200および関連するコイル204の一例を示す簡単な模式図である。コイル204の構造は一般的に、中心縦軸208周りに配置されるとともに、分析サンプルが導入される内部空間を囲んでいる。また、コイル204は一般的に、軸方向に互いに離間された第1終端領域および第2終端領域と、この第1および第2終端領域間で延びる軸方向導体とを具備する。図示の例において、コイル204は、縦軸208周りに配設され、軸方向に互いに離間された第1環状導体212および第2環状導体214を具備する。縦軸からのある半径方向距離には、それと平行に複数の軸方向導体216が配設されている。軸方向導体216は、縦軸208に対して、円周方向に互いに離間されている。図示の例において、得られるコイル204の形状は、円筒状である。ただし、当然のことながら、コイル204の形状は、完全な円筒状から多少逸脱していてもよく、または楕円形状のような異なる中空形状であってもよい。軸方向導体216はそれぞれ、第1軸端部218および反対側の第2軸端部220で終端している。第1軸端部218は、縦軸208に対する第1環状導体212からのある半径方向距離で、第1環状導体212と重なるように配置されていてもよい。また、第2軸端部220は、縦軸208に対する第2環状導体214からのある半径方向距離で、第2環状導体214と重なるように配置されていてもよい。コイル204は、バードケージ型コイルとして特徴付けられていてもよい。一部の実施態様において、コイルは、上述のMillipede(商標)コイルの場合のように、多数の軸方向導体216(たとえば、およそ200個以上等)を具備する。
コイル204が設けられたコイル装置200は、容量性同調リング222を具備していてもよい。この同調リング222は、軸方向導体の第1軸端部218および第1環状導体212と重なるように、縦軸208に対するこれら構成要素からのある半径方向距離で縦軸208周りに配設されている。図2においては、他の構成要素に対する同調リング222の位置を説明するため、2本の線で模式的に同調リング222を示している。実際のところ、同調リング222は、すべての軸方向導体216の第1軸端部218と重なるように、円周方向に完全な環状構造を有していてもよい(図3参照)。コイル装置200は、定位置のコイル204、すなわち第1環状導体212および軸方向導体216の軸方向位置に対して、同調リング222の軸方向位置を調整可能な手段を具備していてもよい。同調リング222の軸方向の運動を矢印225で示す。同調リング222が軸方向に調整可能であることは、同調リング222と第1環状導体212および第1軸端部218との間の重なる量を調整可能にする。当業者には当然のことながら、同調リングが調整可能であることは、第1環状導体212と軸方向導体216との間の容量結合も調整可能にする。したがって、同調リング222は、広い周波数範囲にわたるコイル204の「粗」同調に利用してもよい。また、コイル装置200は、コイル構造によってもたらされる視野(FOV:Field−of−View)内まで同調リング222が延びないようにし、それにより、観測中のサンプルからのRF信号により得られる画像の歪みが生じることがないように、同調リング222の調整を制限するように構成されていてもよい。FOVは一般的に、境界線226および228で示すように、第1環状導体212および第2環状導体214の間で軸方向に延びるコイル204が占める空間として規定される。
図4に最も良く示されているが、コイル装置200は、2つの容量性遮蔽体(シールド)232および234を具備していてもよい。図2から明らかなように、各容量性遮蔽体232および234は、軸方向導体216の隣接する第2軸端部220群および第2環状導体214と重なるように、縦軸208に対するこれら構成要素からのある半径方向距離で縦軸208周りに配設されている。縦軸208に対して、これら2つの容量性遮蔽体232および234は、互いに90°オフセットされているため(図4)、隣接する第2軸端部220の2つの異なる群と重なり合っている。コイル装置200は、第2環状導体214および軸方向導体216の各群の軸方向位置に対して、容量性遮蔽体232および234の軸方向位置を調整可能な手段を具備する。容量性遮蔽体232および234の軸方向の運動を図2の矢印235で示す。容量性遮蔽体232および234が軸方向に調整可能であることは、容量性遮蔽体232および234と第2環状導体214および軸方向導体216の各群との間の重なり量も調整可能にする。また、このように調整可能であることは、第2環状導体214と軸方向導体216との間の容量結合を調整可能にする。90°オフセットされたこれら2つの容量性遮蔽体232および234は、同調リング222に比べて、小さな円弧を形成している(図3と図4とを比較)。このため、一方の容量性遮蔽体232または234を軸方向に調整すれば、一方のクアドラチャモードの周波数同調にのみ影響を及ぼすことになる。このような構成から、容量性遮蔽体232および234は、コイル204、サンプル、および/または粗同調用同調リング222の非対称性に起因する2つのクアドラチャモード間のクアドラチャバランスを回復するクアドラチャバランス「微」同調機構として利用してもよい。また、同調リング222と同様に、コイル装置200は、コイル構造によってもたらされる視野(FOV)内まで容量性遮蔽体232および234が延びることがないように、容量性遮蔽体232および234の調整を制限するように構成されていてもよい。以下により詳しく説明するように、コイル装置200は、容量性遮蔽体232および234を差動的に調整するように構成されていてもよい。
図3は、コイル装置200を模式的に示した上面図である。図3の視点からは、コイルの第1環状導体212を視認することができる。同調リング222は、第1環状導体212と、コイルの軸方向導体(図示せず)の近端部を囲んでいる。これにより、両クアドラチャチャンネルの粗同調を同時に行うことができる。
図4は、コイル装置200を模式的に示した底面図である。図4の視点からは、コイルの第2環状導体214を視認することができる。2つの容量性遮蔽体232および234は、コイル動作のクアドラチャモードに従って、互いに90°離して配置されている。また、上述の通り、これら2つの容量性遮蔽体232および234は、第2環状導体214および軸方向導体(図示せず)の2つの異なる群と重なり合っている。図4は、2つのクアドラチャチャンネルに対応する2つのインピーダンス整合回路436および438の位置も示している。実際には、各整合回路436および438において、2本のRF送信線(たとえば、50Ω同軸ケーブル等)が接続されている。これら2つの整合回路436および438は、それぞれ2つの容量性遮蔽体432および434から180°の位置でコイルと連通している。当業者には当然のことながら、整合回路436および438は、インピーダンス整合に有用な可変コンデンサおよびその他の構成要素を具備していてもよい。一実施例において、整合回路436および438の可変コンデンサは、コンデンサまたはその構成要素を軸方向に移動させることによって調整可能であってもよい。
図5は、コイル装置で実現可能な容量性素子の配置の一例を示す断面図であって、具体的には、コイルの第1環状導体512、軸方向導体516、および同調リング522の半径方向位置を示している。一例として、環状導体512および軸方向導体516は、誘電材料で構成されたフレキシブル回路基板等のコイル構成体540上に、周知の製造技術で形成されたものであってもよい。同様に、軸方向に移動可能な同調リング522は、誘電体基板544に支持された導電性部542を具備していてもよい。また、環状導体512、軸方向導体516、および同調リング522の導電性部は、たとえば銅、金、銀、白金、またはその他の好適な導電性材料で構成されていてもよい。図5は、得られたコイルの視野(FOV)の上側境界526を参考として図示している。また、図5は、コイルの反対側端部における第2環状導体、軸方向導体、および容量性遮蔽体の半径方向位置を類似的に表すものである。
図5の例において、軸方向導体516は、環状導体512の半径方向外側に配置されている。すなわち、軸方向導体516は、環状導体512よりも、コイル縦軸から大きな半径方向距離で配置されている。さらに、同調リング522は、軸方向導体516の半径方向外側に配置されている。なお、別の実施態様では、これら構成要素の相対的な半径方向位置を変更してもよい。
図6は、コイル装置600の別の例を示す斜視図である。コイル装置600は、コイル604に対する2つの容量性遮蔽体632および634の軸方向運動を案内する手段を具備していてもよい。図示の例において、コイル装置600は、90°離して配置され、2つの容量性遮蔽体632および634の軸方向運動をそれぞれ支持する2つの細長部材646および648を具備する。一例として、細長部材646および648は、それぞれの軸周りには自由に回転できるが、軸方向には図6に示す位置で固定されているネジが形成されたロッドであってもよい。また、容量性遮蔽体632および634は、容量性遮蔽体632および634の導電性部を支持するキャリッジ652および654を具備していてもよい。これらキャリッジ652および654は、ネジが形成されたロッド646および648と係合するネジ部を具備していてもよい。このような構成により、ロッド646および648を回転すれば、容量性遮蔽体632および634のコイル604に対する軸方向の上下運動が行われる。容量性遮蔽体632および634の適切な整列状態を維持するためには、運動軸方向と平行に延びる1個または複数の舌片656を、キャリッジ652および654が具備していてもよい。舌片656は、コイル装置600の一部に形成された対応する溝部または凹部658に案内される。また、コイル装置600は、停止機構等、容量性遮蔽体632および634の軸方向運動を制限する手段を具備していてもよい。図示の例において、コイル装置600は、各容量性遮蔽体632および634に連結された停止部材666および668を具備する。これら停止部材666および668は、各開口(たとえば、スロット等)667および669内で軸方向に移動する。停止部材666および668と各スロット667および669の上下の縁部とが接触することによって、容量性遮蔽体632および634の軸方向上下への逸脱が制限される。
さらに、図6に示すように、コイル装置600は、同調リング622の軸方向の調整を支持する1つまたは複数の他のネジが形成されたロッド672および674またはその他の細長部材を具備していてもよい。上記と同様に、同調リング622は、ネジが形成されたロッド672および674の回転によって軸方向の上下に駆動されるように、ネジが形成されたロッド672および674に接続されていてもよい。このようなネジ込みロッド672および674を2つ設ける場合は、図中に例示するように、180°離して配置してもよい。現在のところ、2つのロッド672および674を図示のように配置すれば、同調リング622を正確かつ容易に調整可能であり、コイル604および関連するコイル装置600の他の構成要素に対する同調リング622の適切な整列状態を維持できることが分かっている。
図7は、縦軸周りに180°回転した、図6のコイル装置600の別の斜視図である。2つの整合回路636および638は、互いに90°離して配置され、各容量性遮蔽体632および634(図6)からは180°離して配置されている。また、整合回路736および738は、それぞれ可変コンデンサを具備する。これらのコンデンサ(またはその構成要素)は、軸方向に調整可能であってもよい。そして、各可変コンデンサの軸方向運動を制限するため、それぞれ、対応するスロット内で移動する停止部材776および778を設けてもよい。図7には、整合回路736および738にそれぞれ接続された2本の送信線782および784も示している。
図8は、一方の容量性遮蔽体632および一方の整合回路738を視認できるように縦軸周りに90°回転した、図6のコイル装置600の別の斜視図である。同調リング622の軸方向の調整を支持する一方のネジ込みロッド672も視認することができる。そして、同調リング622の軸方向運動を制限するため、スロット内で移動する停止部材886を設けてもよい。また、同調リング622の軸方向運動を他の側から制限するため、別の停止部材および対応するスロットを設けてもよい。
図9および図10は、2つ容量性遮蔽体632および634を含む図6のコイル装置600の一部を示す斜視図である。本開示の一実施態様によれば、容量性遮蔽体632および634は、差動的に駆動してもよい。こうすれば、ユーザによる単一の微調整によって、クアドラチャバランスの回復に効果的な態様で容量性遮蔽体632および634が相対移動することになる。この目的のため、コイル装置600は、調整により容量性遮蔽体632および634の一方が上へ移動すると同時に、容量性遮蔽体632および634の他方が下へ移動するように構成されている。その結果、一方のクアドラチャモードの周波数が高くなる一方、その直交するモードの周波数は低くなる。上記ユーザによる単一の調整は、つまみ、ダイヤル、ホイール、またはレバー等の単一の入力装置を設けるとともに、当該単一の入力装置と各容量性遮蔽体632および634が移動するネジが形成されたロッド646および648との間に関連する機械的連結体を設けることによって実現してもよい。これにより、たとえば図9においては、入力装置を一方向に移動(たとえば、摺動、回動、回転等)させると、それぞれ矢印935および937で示すように、第1容量性遮蔽体632が下へ移動すると同時に、第2容量性遮蔽体634が上へ移動する。同様に、図10においては、入力装置を反対方向に移動させると、それぞれ矢印1035および1037で示すように、第1容量性遮蔽体632が上へ移動すると同時に、第2容量性遮蔽体634が下へ移動する。
別の実施態様において、コイル装置600は、各容量性遮蔽体632および634の調整を個別に独立して行えるように構成されていてもよい。ただし、このような構成では、コイル604を正しくバランスさせるために正確な連係が必要な2つの調整をユーザが行う必要がある。図9および図10に示すとともに上述した適切な構成であれば、2つの容量性遮蔽体632および634に対して個別の調整を行う必要はない。
図11は、上述の通り、同調リング、容量性遮蔽体、および整合回路の調整を効果的に行うためのユーザ制御および調整機構を提供するために具備可能なコイル装置の一部1106の一例を示す底面斜視図である。この調整機構は、これら調整可能な構成要素に対する好適な連結体(ギア等)を具備していてもよい。また、これら連結体は、ユーザ駆動入力(つまみ、ホイール、レバー等)または自動装置(ソレノイド等)のような好適な入力手段によって駆動してもよい。図示の例では、同調リングを調整する機構1114に調整つまみ1112が接続され、容量性遮蔽体を差動的に調整する機構1118に調整ホイール1116が接続され、第1のクアドラチャチャンネルに関連する第1整合回路を調整する機構1124に調整つまみ1122が接続され、第2の直角のクアドラチャチャンネルに関連する第2整合回路を調整する機構1128に調整つまみ1126が接続されている。調整機構1114、1118、1124、および1128は、画像化するべきサンプルが導入されるコイル装置の中心孔1110周りに同軸に配置されている。図11には、ガス抜きに利用される付属品1130と、クアドラチャ動作のために同軸ケーブル1182および1184をコイル上の然るべき接続点まで配線するフィードスルー1132および1134も示している。
図12は、同調リングを調整する機構1114の一例を示す図である。この調整機構1114は、図11に示すように、コイル装置の一部分に収納されていてもよい。図示の例において、調整機構1114は一般的に、調整つまみ1112(たとえば図11参照)と一対のネジ込みロッドとを接続する歯車列を具備する。この歯車列は、調整つまみ1112の回転によってネジが形成された両ロッド1272および1274が同じ方向に回転し、これにより、ネジが形成されたロッド1272および1274に接続された同調リングが上述の通り、コイルに対して軸方向に上へ移動または下へ移動するように構成されている。この具体例では、調整つまみ1112からコイル装置の上記一部分まで延びているシャフト1236が、かさ歯車1238に接続されている。そして、かさ歯車1238は、第1のシャフト1236と垂直なシャフト1242に取り付けられた別のかさ歯車1240に接続されている。調整つまみ1112のシャフト1236が回転すると、第2のシャフト1242も回転し、第2のシャフト1242に取り付けられた平歯車1244がさらに回転する。この平歯車1244は、リング1246の内側に形成された歯に結合されている。歯付きリング1246が回転すると、ネジが形成されたロッド1272および1274に取り付けられた各ピニオン歯車1252および1254が同時に回転し、これによって、ネジが形成されたロッド1272および1274が回転する。なお、固定ポストまたはシャフトに取り付けられ、歯付きリング1246とピニオン歯車1252および1254との間に結合された1または複数対の中間歯車1256および1258を設けてもよい。
図13は、容量性遮蔽体を上述のように差動的に調整する機構1118の一例を示す図である。この調整機構1118は、図11に示すように、コイル装置の一部分に収納されていてもよい。図示の例において、調整機構1118は一般的に、調整ホイール1116と一対のネジが形成されたロッドとを結合する歯車列を具備する。ネジが形成されたロッドは、任意の好適な態様で各容量性遮蔽体に結合されていてもよい。一例としては、図6に示すとともに上述したように、キャリッジを用いて結合されていてもよい。歯車列は、調整ホイール1116の回転によってネジが形成された両ロッドが反対方向に回転し、これにより上述の通り、一方の容量性遮蔽体が軸方向に上へ移動すると同時に、他方の容量性遮蔽体が軸方向に下へ移動するように構成されている。この具体例では、調整ホイール1116が平歯車1336に接続されている。そして、平歯車1336は、一方のネジが形成されたロッドに取り付けられたピニオン歯車1352と、他方のネジが形成されたロッドに取り付けられたピニオン歯車1354に結合された付加的な歯車1362とに結合されている。調整ホイール1116の平歯車1336と第1のピニオン歯車1352および付加的な歯車1362との結合は、必要により1つまたは複数の中間歯車1364を介して行ってもよい。第2のピニオン歯車1354に結合された付加的な歯車1362は、第1のピニオン歯車1352と反対の方向に第2のピニオン歯車1354を回転するように動作する。したがって、調整ホイール1116が所定の方向に回転すると、第1のネジが形成されたロッドが一方向に回転すると同時に、第2のネジが形成されたロッドが反対方向に回転する。
以上の説明から、本開示にて教示する実施態様により、クアドラチャモードのバランスを維持しつつ広い周波数範囲にわたってコイルを同調可能であることが分かる。このコイル装置の実施態様は、常に等しくではないものの、クアドラチャモードを同時に粗同調する容量性同調リングを提供している。また、このコイル装置の実施態様は、2つのクアドラチャモードに対応して互いに90°オフセットされた2つの小さな容量性遮蔽体を提供している。これらの容量性遮蔽体は、クアドラチャバランスの調整によって両モードが同じ周波数に戻るように、両クアドラチャモードを微調整することができる。
本開示にて教示する実施態様は、RF信号の送受信を伴う様々な用途に適用可能であってもよい。このような用途の一分野としては、磁気共鳴技術ならびに分光データおよび/または画像データの取得が関連している。したがって、本明細書に教示するコイルおよび関連するコイル装置は、核磁気共鳴法(NMR)および磁気共鳴映像法(MRI)の用途に利用してもよい。
本明細書では一般に、「連通(通信、作用)」(たとえば、第1の構成要素が第2の構成要素と「連通(通信、作用)する」または「連通(通信、作用)している」)という用語は、2つ以上の構成要素または要素間の構造的、機能的、機械的、電気的、光学的、磁気的、イオン的、または流体的関係を示す際に使用している。そのため、1つの構成要素が第2の構成要素と連通(通信、作用)しているという事実は、別の構成要素が、第1および第2の構成要素間に存在する可能性、および/または両者と動作可能に関連付けもしくは係合される可能性を除外するものではない。
また、当然のことながら、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の態様または詳細を変更してもよい。さらに、上記説明は、ほんの一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲によって規定される。

Claims (20)

  1. 高周波信号の送信または受信を行うコイル装置であって、
    長手軸周りに配設され、軸方向に互いに離間された第1終端領域および第2終端領域と、前記第1終端領域および前記第2終端領域の間で延び、前記長手軸を中心とする円周方向に互いに離間された複数の平行な軸方向導体とを具備するコイルと、
    前記第1終端領域で前記複数の軸方向導体と重なるように前記長手軸周りに配設され、前記コイルに対して軸方向に移動可能であって、前記複数の軸方向導体と重なる量が調整可能な容量性同調リングと、
    前記第2終端領域で前記軸方向導体の第1群と重なるように配設され、前記第1群に対して軸方向に移動可能であって、前記第1群と重なる量が調整可能な第1容量性遮蔽体と、
    前記第1容量性遮蔽体に対して相対移動可能であり、前記第2終端領域で前記軸方向導体の第2群と重なるように配設されているとともに、前記長手軸に対して前記第1容量性遮蔽体から前記円周方向に90°オフセットされ、前記第2群に対して軸方向に移動可能であって、前記第2群と重なる量が調整可能な第2容量性遮蔽体と、
    を備えたコイル装置。
  2. 前記コイルが、前記第1終端領域で前記長手軸周りに配設された第1環状導体と、前記第2終端領域で前記長手軸周りに配設された第2環状導体とを具備し、
    前記複数の軸方向導体がそれぞれ、前記第1環状導体と重なるように、前記第1環状導体からある半径方向距離に配設された第1軸端部と、前記第2環状導体と重なるように、前記第2環状導体からある半径方向距離に配設された第2軸端部とを具備し、
    前記第1容量性遮蔽体が、前記第2環状導体および前記軸方向導体の前記第1群の前記第2軸端部と重なるように配設され、前記第2環状導体および前記第1群に対して軸方向に移動可能であって、前記第2環状導体および前記第1群と重なる量が調整可能であり、
    前記第2容量性遮蔽体が、前記第2環状導体および前記軸方向導体の前記第2群の前記第2軸端部と重なるように配設され、前記当該第2環状導体および前記第2群に対して軸方向に移動可能であって、前記第2環状導体および前記第2群と重なる量が調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記複数の軸方向導体が、前記第1環状導体および前記第2環状導体よりも大きな前記長手軸からの半径方向距離で配設されており、前記同調リングが、前記複数の軸方向導体よりも大きな前記長手軸からの半径方向距離で配設されており、前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体が、前記複数の軸方向導体よりも大きな前記長手軸からの半径方向距離で配設されていることを特徴とする、請求項2に記載のコイル装置。
  4. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体に結合され、駆動入力に応じて前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体を同時に移動させるように構成された連結体を具備する調整機構をさらに備えた、請求項1に記載のコイル装置。
  5. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体に結合され、駆動入力に応じて前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体を軸上で反対方向に移動させるように構成された連結体を具備する調整機構をさらに備えた、請求項1に記載のコイル装置。
  6. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体に結合され、前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体を個別に移動させるように構成された調整機構をさらに備えた、請求項1に記載のコイル装置。
  7. 前記長手軸と平行に配設され、前記第1容量性遮蔽体が移動可能に接続された第1細長部材と、前記長手軸と平行に配設され、前記第2容量性遮蔽体が移動可能に接続された第2細長部材とをさらに備えた、請求項1に記載のコイル装置。
  8. 前記第1細長部材がネジ部を備え、前記第1容量性遮蔽体が前記第1細長部材の前記ネジ部と係合するネジ部を備え、前記第2細長部材がネジ部を備え、前記第2容量性遮蔽体が前記第2細長部材の前記ネジ部と係合するネジ部を備え、前記第1細長部材の回転によって前記第1容量性遮蔽体が移動されるとともに、前記第2細長部材の回転によって前記第2容量性遮蔽体が移動されることを特徴とする、請求項7に記載のコイル装置。
  9. 前記第1容量性遮蔽体と当該コイル装置との間に結合された第1停止機構と、前記第2容量性遮蔽体と当該コイル装置との間に結合された第2停止機構とをさらに備えた、請求項1に記載のコイル装置。
  10. 前記第1停止機構および前記第2停止機構がそれぞれ、当該コイル装置に形成された各開口内で軸方向に移動可能な第1停止部材および第2停止部材を具備し、各停止部材と各開口の縁部との接触によって、対応する前記容量性遮蔽体の軸方向の移動限界が規定されることを特徴とする、請求項9に記載のコイル装置。
  11. 前記第1停止機構および前記第2停止機構がそれぞれ、前記第1終端領域および前記第2終端領域の間で前記コイルが占める空間として規定されるコイル視野内への前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体の移動を防止するように位置していることを特徴とする、請求項10に記載のコイル装置。
  12. 前記長手軸に対して前記第1容量性遮蔽体から180°オフセットされた点で前記コイルに作用する第1インピーダンス整合回路と、前記第2容量性遮蔽体から180°オフセットされた点で前記コイルに作用する第2インピーダンス整合回路とをさらに備えた、請求項1に記載のコイル装置。
  13. コイルが無線信号の送信または受信を行う周波数を同調する方法であって、前記コイルが、第1終端領域と、前記コイルの長手軸に対して前記第1終端領域から軸方向に離間された第2終端領域と、前記長手軸を中心とする円周方向に配置され、前記第1終端領域および前記第2終端領域の間で延びる複数の軸方向導体とを備えており、当該方法は、
    前記長手軸に対して容量性同調リングを軸方向に移動させて、前記第1終端領域での前記複数の軸方向導体と重なる量を調整することと、
    前記第2終端領域において前記長手軸に対して第1容量性遮蔽体を軸方向に移動させて、前記軸方向導体の第1群と前記第1容量性遮蔽体とが重なる量を調整することと、
    前記第1容量性遮蔽体に対して相対移動可能な第2容量性遮蔽体を前記第2終端領域において前記長手軸に対して軸方向に移動させて、前記長手軸に対して前記軸方向導体の第1群から90°離して配置された第2群と前記第2容量性遮蔽体とが重なる量を調整することと、
    を含む方法。
  14. 前記コイルを動作させて、直角位相で、2つの信号の送信または受信を行うことをさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体の移動が同時に行われることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  16. 前記第1容量性遮蔽体が第1の軸方向に移動され、前記第2容量性遮蔽体が前記第1の方向とは反対の第2の軸方向に移動されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  17. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体の移動が個別に行われることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  18. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体を移動させることが、単一の調整機構を駆動させて、前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体を同時に移動させることを含む、請求項13に記載の方法。
  19. 前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体を移動させることが、単一の調整機構を単一の方向に駆動させて、前記第1容量性遮蔽体を第1の軸方向に移動させるとともに、前記第2容量性遮蔽体を第2の軸方向に移動させることを含む、請求項13に記載の方法。
  20. 前記第1終端領域および前記第2終端領域の間で前記コイルが占める空間として規定されるコイル視野内への前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体の移動ができないように、前記第1容量性遮蔽体および前記第2容量性遮蔽体の移動を規制することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
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