JP5383324B2 - 端末およびアドホックネットワーク情報伝送方法 - Google Patents

端末およびアドホックネットワーク情報伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークコーディング理論に基づくアドホックネットワークを構成する端末に関する。
ネットワークコーディングに基づく従来のアドホックネットワークの情報伝送について説明する。ここでは、センサ端末で構成されるネットワークコーディングに基づくアドホックネットワークにおいて、送信センサ端末T1が観測データを受信センサ端末T6,T7へ送信する場合を例に説明する。
まず、送信センサ端末T1は、観測データを同じサイズのデータであるaとbに分割し、aを隣接するセンサ端末T2へ送信し、bを隣接するセンサ端末T3へ送信する。センサ端末T2は、受信したaを隣接する受信センサ端末T6およびセンサ端末T4へ送信する。また、センサ端末T3は、受信したbを隣接する受信センサ端末T7およびセンサ端末T4へ送信する。センサ端末T4は、受信したaおよびbに基づいて符号化関数として排他的論理和(a XOR b)を実行し、その実行結果(aとbの排他的論理和)を隣接するセンサ端末T5へaおよびbを送信する。そして、センサ端末T5は、受信した実行結果を受信センサ端末T6および受信センサ端末T7へ送信する。このようにして、受信センサ端末T6は、aと、aとbの排他的論理和と、に基づいて符号化関数を用いることにより、aとbの両方の情報を復元(復号)することができる。受信センサ端末T7も同様に、aとbの両方の情報を復元することができる。
上記のようなネットワークコーディングに基づくアドホックネットワークを構成する端末は、アドホックネットワーク上で無線により通信可能な端末のトポロジィ情報を保持すし、その情報に基づいて、送信センサ端末から受信センサ端末間で利用する独立リンク集合を計算するルーティング管理機能を有する。また、この端末は、入力となる独立リンク(独立リンクの識別子またはその独立リンクにより接続される端末の識別子)と、出力となる独立リンクと、の関係を保持するが、この関係を求めるための演算はルーティング管理機能が行う。さらに、この端末は、符号化ルーティングを行う符号化ルーディング機能を有し、符号化ルーティングの際に実行する符号化関数を保持する。
たとえば、入力のリンク数Lを3とし、出力のリンク数Mが2とし、独立リンク管理機能が、入力、出力のそれぞれの独立リンクの関係を保持しているとする。その場合、この端末は、3つの入力リンクからのパケットを入力として、保持している符号化関数を用いて符号化を行い、2つの出力リンクに対応する符号化後のデータをそれぞれ算出し、算出結果をそれぞれ対応する出力リンクへ出力する。
また、端末は、符号化ルーティング処理のために用いるメッセージを用いて符号化ルーティングを行う。このメッセージは、符号化ヘッダと符号化データで構成される。符号化ヘッダは独立リンクを用いて情報を伝送する手順に関する情報を保持し、また、符号化データは、符号化されて伝送される情報データである。符号化ヘッダは、シーケンス番号,リンク送信端末識別子(ID:Identifier),リンク受信端末IDを含む。シーケンス番号は、データを送信する端末が付与する番号であり、観測データを分割して符号化データメッセージを送信する順番である。リンク送信端末IDは、そのメッセージを受信した端末への入力リンクに対応する端末の識別子である。リンク受信端末IDは、そのメッセージに含まれる情報データを受信する(情報データの宛て先の)端末の識別子である。
一方、従来のネットワークコーディング技術は、たとえば、下記特許文献1、下記非特許文献1に記載されている。下記非特許文献1は、ネットワークコーディングに関するアイディアの基本となる論文であり、ネットワークコーディングの数学的なモデルが述べられている。また、下記特許文献1では、ネットワークコーディングを実装する基本技術が開示されており、各端末が連携して符号化する技術が提案されている。この文献では、下記非特許文献1で提案された数学的なモデルを無線ネットワークとして実装する構成が述べられている。また、情報伝送において、情報をブロックに分割してマルチパス伝送する技術が下記特許文献2に開示されている。この技術は、マルチバスにて情報を分割送信する技術である。
特開2006−31693号公報 特開2006−25408号公報
R.el.Al"Network Information Flow",pp.1204−1216,IEEE Trans. On Information Theory,Vol.46,No.4,July 2000
しかしながら、上記従来のネットワークコーディングに基づく従来のアドホックネットワークによれば、多くの端末が広域に展開する場合に、符号化関数を決定するためのトポロジィ情報、符号化関数、独立パスを決定するための制御トラフィックが増大する。そのため、情報伝送帯域を圧迫しスループットが低下する、という問題があった。
また、上記特許文献1では、ネットワークコーディングを用いて無線ネットワークを構成する技術が述べられているが、アドホックネットワークについては考慮されていない。また、下記非特許文献1に記載の技術は、ネットワークコーディングの数学的なモデルが述べられているが、ネットワーク実装、特に移動の影響などについては言及されていない。さらに、上記特許文献2に記載の技術は、マルチバスにて情報を分割送信する技術であり、独立パスを用いるネットワークコーディングとは方式が異なる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スループットの低下を防ぐことができる端末およびアドホックネットワーク情報伝送方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークコーディングに基づいてデータを伝送するアドホックネットワークシステムを構成する端末であって、
前記アドホックネットワークシステムを構成する端末を複数のグループに分割し、前記グループ内では、前記端末を送信ノード、中継ノードおよび受信ノードとするネットワークコーディングに基づく伝送である、端末ネットワークコーディング伝送を実施することとし、また、前記グループ間では、前記グループを送信ノード、中継ノードおよび受信ノードとする伝送であるグループ間伝送を実施することとし、前記グループ間のトポロジィ情報を取得し、取得した情報をグループトポロジィ情報として保持し、データの宛先端末の識別情報に基づいて宛先端末の属するグループである宛先グループを求め、グループトポロジィ情報と前記宛先グループと基づいて前記宛先グループへの独立パスであるグループ独立パスを求めるグループ符号化ルーティング手段と、自端末が属するグループである自グループ内の端末から端末間のトポロジィ情報を取得し、取得したトポロジィ情報を端末トポロジィ情報として保持し、また、前記グループ独立パスに基づいて自グループからのデータの出力するグループである出力先グループを求め、その出力先グループとの間の境界に位置する自グループ内の端末を自グループ内のグループ内受信端末とし、データの送信元端末と前記グループ内受信端末と前記端末トポロジィ情報とに基づいて、自グループ内の端末ネットワークコーティング伝送に用いる独立パスおよび符号化関数を求めるルーティング管理手段と、前記符号化関数に基づいてデータを符号化して前記独立パスに基づいて自端末からの出力リンクへ符号化後のデータを送信する符号化ルーティング手段と、を備え、前記グループ間では前記グループ独立パスに基づいてデータを伝送し、前記グループ符号化ルーティング手段は、自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能する場合、データの送信元の端末の識別情報に基づいてその端末の属するグループである送信元グループを求め、前記送信元グループと前記宛先グループと前記グループトポロジィ情報とに基づいて、他グループへデータ伝送を行う際の符号化に用いる符号化関数であるグループ符号化関数を求める、ことを特徴とする。
本発明によれば、端末をグループ分けし、グループ内の端末間のルーティング制御と、グループ間のルーティング制御の2段階の階層型ルーティング制御を実施するようにしたので、スループットの低下を防ぐことができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1のアドホックネットワーク情報伝送システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の階層型のルーティング制御を説明するための図である。 図3は、送信端末が行うトポロジィ管理の一例を示す図である。 図4は、送信端末が保持するトポロジィ情報の一例を示す図である。 図5−1は、端末ルート管理テーブルの構成例を示す図である。 図5−2は、グループルート管理テーブルの構成例を示す図である。 図5−3は、端末トポロジィ管理テーブルの構成例を示す図である。 図5−4は、グループトポロジィ管理テーブルの構成例を示す図である。 図6は、実施の形態1の端末の機能構成例を示す図である。 図7は、実施の形態2の端末の機能構成例を示す図である。 図8−1は、実施の形態2の階層型符号化関数の合意手順を説明するためのグループ構成例を示す図である。 図8−2は、実施の形態2の階層型符号化関数の合意手順の一例を示すチャート図である。 図9は、実施の形態3の階層型Network Codingモデルを示す図である。 図10は、実施の形態3の階層型NC情報伝送の一例を示す図である。 図11−1は、グループ開始動作の説明の前提となる構成例を示す図である。 図11−2は、グループ開始動作の処理フローの一例を示す図である。 図11−3は、境界端末のグループ開始動作の符号化ルーティングモデルを示す図である。 図12−1は、グループ終端動作の説明の前提となる構成例を示す図である。 図12−2は、グループ終端動作の処理フローの一例を示す図である。 図12−3は、境界端末の符号化ルーティングモデルを示す図である。
以下に、本発明にかかる端末およびアドホックネットワーク情報伝送方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるアドホックネットワーク情報伝送システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態のアドホックネットワーク情報伝送システム(以下、アドホックネットワークと略す)は、システムを構成する端末を複数のグループにグループ分けする。図1では、このグループの例として、グループG1,G2,G3を示している。また、端末1−1はグループG1に属し、端末3−5はグループG3に属している。以下の説明では、グループG1に属する端末を端末1−i(iは自然数)とし、同様に、グループGjに属する端末を端末j−iとして表記する。
本実施の形態のアドホックネットワーク情報伝送システムは、階層型のルーティング制御を実施する。グループ内で用いるルーティングプロトコルをTerminal Level Routing ProtocolR1とし、グループ間で用いるルーティングプロトコルをGroup Level Routing ProtocolR2とする。Group Level Routing ProtocolR2では、1つのグループ(たとえば、グループG1,G2など)を1単位としたルーティングを行う。また、Terminal Level Routing ProtocolR1では、グループに属する端末を1単位として端末間のルーティングを行う。すなわち、Group Level Routing ProtocolR2が上位階層のルーティング制御を行い、Terminal Level Routing ProtocolR1が下位階層のルーティング制御を行う、階層型のルーティング制御を行う。
たとえば、グループG1に属する端末1−1が、グループG3に属する端末3−5に対して情報伝送を行うとする。この場合、送信端末である端末1−1は、受信端末である端末3−5の識別子を解析して、端末3−5がグループG3に属する事を判断する。なお、各端末の識別子に基づいて、その端末の属するグループを求めることができるよう所定の関係が定められていることとする。端末1−1は、端末3−5がグループG3に属することから、Group Level Routing ProtocolR2によるグループ間ルーティングがグループG1,グループG2,グループG3の順に実行されると判断する。つぎに、下位階層である各グループ内では、各グループに属する端末(メンバ端末)間でTerminal Level Routing ProtocolR1によるルーティングが行われる。
このように、本実施の形態では、上位階層のルーティング制御を行った後に、下位階層のルーティング制御を行うという手順で情報伝送を実行するルートを計算する。なお、図1では、2階層のルーティング制御を行うアドホックネットワークの例を示しているが、3階層以上のルーティング制御を行うようにしてもよい。
図2は、本実施の形態の階層型のルーティング制御を説明するための図である。グループG1には、そのグループに属する端末(メンバ端末)として端末1−1〜1−5が配置されている。また、グループG2には、メンバ端末として端末2−1〜2−5が配置されている。グループG1を構成するメンバ端末間、およびグループG3を構成するメンバ端末の間では、それぞれTerminal Level Routing ProtocolR1によるルーティングが行われる。また、グループG1とグループG2の間は、Group Level Routing ProtocolR2によるルーティングが行われる。グループG1とグループG2の間では、グループG1に属しグループG2に隣接する端末1−5と、グループG2に属しグループG1に隣接する端末2−5と、が互いに隣接端末の関係にある。端末1−5,端末2−5のようにグループの境界に存在する端末を、境界端末と呼ぶ。
図3は、送信端末が行うトポロジィ管理の一例を示す図である。ここでは、グループG1,G2,G3で構成されるアドホックネットワークにおいて、グループG1に属する端末1−1が保持するトポロジィ情報を例に説明する。端末1−1は、自端末が所属するグループG1全てのメンバ端末との間のルーティング情報をTerminal Level Routing ProtocolR1を用いて取得して保持する。一方、端末1−1は、グループG2およびグループG3に関しては、それぞれのグループのメンバ端末のトポロジィ情報を保持するのではなく、グループのトポロジィ情報を保持する。
たとえば、端末1−5は、Terminal Level Routing ProtocolR1によって隣接端末である端末2−5の存在を確認した場合、端末2−5の識別子に基づいて端末2−5の属するグループを確認する。そして、端末1−5は、この確認結果に基づいて端末2−5が自端末とは異なるグループであるグループG2に属すると判断した場合は、さらに先にあるグループG2内の端末のトポロジィ情報の検索は行わない。
同様に、グループG2に属する端末2−5と、グループG3に属する端末3−1と、が隣接する場合、端末2−5は、Terminal Level Routing ProtocolR1によって隣接端末として端末3−1の存在を確認した場合、端末3−1の識別子に基づいて端末3−1の属するグループを確認する。そして、端末2−5は、この確認結果に基づいて端末3−1が自端末とは異なるグループであるグループG3に属すると判断した場合は、さらに先にあるグループG3内の端末のトポロジィ情報の検索は行わない。
以上のような処理により、端末1−1が保持するトポロジィ情報は、以下の3種類となる。
(1)グループG1の全てのメンバ端末のトポロジィ情報
(2)グループG2のグループトポロジィ情報
(3)グループG3のグループトポロジィ情報
また、本実施の形態の2階層のルーティング制御を行う構成例では、NC(Network Coding:ネットワークコーディング)情報伝送は、以下の2レベル(2領域)で行われる。
(A)グループG1,G2,G3のそれぞれのグループ内で、メンバ端末間で行われるNC情報伝送領域(NC情報伝送領域)
(B)グループG1,G2,G3のそれぞれをメンバとして扱って行われるNC情報伝送領域(グループNC情報伝送領域)
図4は、送信端末が保持するトポロジィ情報の一例を示す図である。図3の場合と同様に、ここでは、端末1−1を送信端末としている。端末1−1は、上述のようにグループG1全てのメンバ端末と、グループG2,グループG3と、の存在を管理する。すなわち、図4の黒丸で示した要素のトボロジィ情報を管理する。
グループG1の全てのメンバ端末は、図3および図4を用いて説明した端末1−1が保持するトポロジィ情報を、Terminal Level Routing ProtocolR1によって共有する。また、同様にグループのトポロジィ構成であるグループトポロジィ構成については、グループ間はGroup Routing ProtocolR2によって共有し、また各グループ内ではTerminal Level Routing ProtocolR1によってグループ種別に関わらず全ての端末が共有する。この結果、各端末は、自端末が属するグループに関しては全てのメンバ端末のトポロジィ情報を保持し、また、グループ構成に関しては、全て端末が同一のグループトポロジィ情報を保持する。
また、各端末は、自端末の属するグループ内の境界端末とその境界端末が隣接するグループとの対応(たとえば、図3の例の場合は、グループG1の端末1−5は、グループG2に隣接する)を保持しており、グループG2に宛てて、メッセージ(情報)を送信する場合には、グループG2に隣接する端末までのグループ内の経路を求めることとする。たとえば、図3の場合、グループG2に属する端末2−1は、グループ1から受け取ったメッセージをグループG3へ送信するが、グループG3に隣接する端末2−5への経路を求めてそのメッセージ端末2−5へ送信し、さらに、端末2−5がそのメッセージをグループG3へ送信する。そして、グループG3の境界端末3−1がメッセージの受信先である端末への経路を求め、その経路に従ってデータを送信する。
図5−1〜5−4は、本実施の形態の端末が保持する管理テーブル構成の一例を示す図である。図5−1には端末ルート管理テーブルの構成例を、図5−2にはグループルート管理テーブルの構成例を、図5−3には端末トポロジィ管理テーブルの構成例を、図5−4にはグループトポロジィ管理テーブルの構成例を、それぞれ示している。
図5−1〜5−4では、一例として端末1−1が保持する管理テーブルを示している。なお、図3,4ではグループG1,G2,G3の3つのグループを例に説明したが、図5−1〜5−4では、これら以外にグループG4,グループG5,グループG6なども存在する例を示している。管理テーブルには、ルート管理テーブルとトポロジィ管理テーブルの2種類のテーブルがある。ルート管理テーブルは、他の端末に対して情報伝送を行う際の隣接端末と、ホップ数を記録したテーブルである。また、トポロジィ管理テーブルは、ネットワーク内のトポロジィ情報を記録したテーブルである。ルート管理テーブルおよびトポロジィ管理テーブルは、さらにそれぞれグループ内の端末に関するテーブルとグループ単位のテーブルとに分類される。
図5−1は、端末1−1が保持する、グループ内の端末に関するルート管理テーブルである端末ルート管理テーブルの一例を示している。端末ルート管理テーブルは、テーブル上の各ルート(経路)情報の番号を示すNo.と、隣接端末IDと、宛先端末IDと、ホップ数と、を含む。このように、端末ルート管理テーブルには、宛先端末ごとのルート情報として、その宛先端末に情報を伝送する際に情報の直接送信先となる隣接端末と、宛先端末までの端末ホップ数(リンク数)が保持されている。図5−1に示すように、宛先端末IDは、グループ内の端末だけでなく、端末3−5のように他のグループの端末も含む。
図5−2は、端末1−1が保持する、グループに関するルート管理テーブルであるグループルート管理テーブルの一例を示している。グループルート管理テーブルは、テーブル上の各ルート(経路)情報の番号を示すNo.と、隣接グループIDと、宛先グループIDと、ホップ数と、を含む。このように、端末ルート管理テーブルには、宛先グループごとのルート情報として、その宛先グループに情報を伝送する際に自端末が属するグループからの情報の直接の送信先となる隣接グループと、宛先グループまでのグループ間のホップ数(リンク数)を保持している。たとえば、端末1−1はグループG1に属しており、グループG1とグループG2は隣接するため、グループG2を宛先グループとする場合のホップ数は1であり、グループG3を宛先グループとする場合にはグループG2を経由するため、ホップ数は2であり隣接グループはグループG2となる。
図5−3は、端末1−1が保持する、グループ内の端末に関するトポロジィ管理テーブルである端末トポロジィ管理テーブルの一例を示している。端末トポロジィ管理テーブルは、テーブル上の各トポロジィ情報の番号を示すNo.と、リンク元端末IDと、リンク先端末IDと、を含む。このように、端末トポロジィ管理テーブルにより、リンク元端末とリンク先端末の関係、端末間の接続関係が管理される。
図5−4は、端末1−1が保持する、グループ間のトポロジィ管理テーブルであるグループトポロジィ管理テーブルの一例を示している。グループトポロジィ管理テーブルは、テーブル上の各トポロジィ情報の番号を示すNo.と、リンク元グループIDと、リンク先グループIDと、を含む。このように、グループトポロジィ管理テーブルにより、リンク元グループとリンク先グループの関係、すなわちグループ間の接続関係が管理される。
同じグループに属する全ての端末は、同一内容の端末トポロジィ管理テーブルを保持する。また、所属するグループによらず、アドホックネットワークを構成する全ての端末は、同一内容のグループトポロジィ管理テーブルを保持する。一方、ルート管理テーブルについては、送信元となる端末ごとにルートが異なることになるため、各端末に対応した内容のルート管理テーブル(端末ルート管理テーブル,グループルート管理テーブル)を保持する。なお、グループルート管理テーブルについては、たとえば、図4に示したような1つのグループのリンク先のグループが1つしか存在しないグループ構成の場合には、同一グループに属する端末は、結果的に同一のグループルート管理テーブルを保持することもある。
本実施の形態のアドホックネットワークを構成する端末は、Terminal Level Routing ProtocolR1によってトポロジィ検索を行い、トポロジィ情報が更新された場合に端末トポロジィ管理テーブルを更新し、その際、更新されたトポロジィ管理テーブルに基づいて、宛先端末ごとのルートを再計算して、端末ルート管理テーブルにその結果を反映する。また同様に、各端末は、Group Routing ProtocolR2によってグループ単位のトポロジィ検索を行い、検索結果によりトポロジィ情報が更新された場合にグループトポロジィ管理テーブルを更新し、更新されたグループトポロジィ管理テーブルに基づいて宛先グループごとのルートを再計算し、グループルート管理テーブルにその結果を反映する。
端末トポロジィ管理テーブルは、たとえば、定期的または端末の構成が変更された場合に、Terminal Level Routing ProtocolR1によって各端末は、自端末の把握するトポロジィ情報をその情報を共有すべき端末に送信し、各端末は、トポロジィ情報が更新された場合にその情報をグループトポロジィ管理テーブルに反映することによりグループトポロジィ管理テーブルを更新する。
グループルート管理テーブルについては、たとえば、自端末がグループ境界端末であると認識した端末が、Terminal Level Routing ProtocolR1により取得した他のグループに属する隣接端末のIDに基づいて求めた隣接するグループを把握し、把握した情報に基づくグループ単位のトポロジィ情報をGroup Routing ProtocolR2によって他のグループの端末に送信する。そして、各境界端末がグループ単位のトポロジィ情報を取得し、その情報に基づいて、グループルート管理テーブルを更新する。また、境界端末は、そのグループルート管理テーブルを自端末が属するグループのメンバ端末に送信する。なお、自端末が境界端末であるか否かは、Terminal Level Routing ProtocolR1によるルーティングの際に、隣接端末が自端末と異なるグループに属する端末であるか否かによって判断する。
図6は、本実施の形態の端末の機能構成例を示す図である。図6に示すように、本実施の形態の端末は、アプリケーション機能部11と、ルーティング管理機能部12と、Network Coding情報伝送部13と、グループ符号化ルーティング機能部15と、で構成され、Communication Line14に接続している。
アプリケーション機能部11は、各アプリケーションの処理を実行する。また、ルーティング管理機能部12は、アドホックネットワーク上内で無線により通信可能な端末のトポロジィ情報を端末トポロジィ管理テーブルとして保持する。また、ルーティング管理機能部12は、端末トポロジィ管理テーブルに基づいて、送信センサ端末から受信センサ端末間で利用する独立パスを独立パス集合として求める。自端末が中継端末である場合は、さらに独立パス集合として自端末がメッセージを受信する入力リンクと自端末がメッセージを出力する出力リンクとの対応も求めることとする。また、Terminal Level Routing ProtocolR1によりトポロジィ検索を行い、トポロジィ情報が更新された場合には、端末トポロジィ管理テーブルに反映する。
Network Coding情報伝送部13は、符号化ルーティング機能部21と、送受信機能部22と、独立リンク管理機能部23と、符号化関数データベース機能部24と、で構成される。独立リンク管理機能部23は、ルーティング管理機能部12が求めた独立パスの集合を保持する。なお、自端末が中継端末の場合は、入力リンク(入力リンクの接続元の端末)と出力リンク(出力リンクの接続先の端末)との関係を独立パス集合として保持する。送受信機能部22は、Communication Linkを介して、符号化メッセージを他の端末へ送信し、また他の端末から、符号化メッセージを受信する。
符号化ルーティング機能部21は、独立リンク管理機能部23が保持している独立パスの集合に基づき、符号化関数データベース機能部24が保持している符号化関数を用いて符号化ルーティングを実行する。すなわち、自端末が情報の送信元端末となる場合には、独立パスの集合に基づいて求めた出力リンク数と、符号化関数と、を用いて送信データを符号化して、送受信機能部22へ出力する。また、自端末が中継端末となる場合には、入力リンクおよび出力リンクと、符号化関数と、を用いて、送受信機能部22が受信した符号化メッセージに含まれる情報を、符号化関数を用いて符号化して、送受信機能部22へ出力する。また、自端末が情報の宛先端末(受信側端末)となる場合には、送受信機能部22が受信した符号化メッセージに含まれる情報を、独立パスの集合に基づいて求めた入力リンクと、符号化関数を用いて復元(復号)する。
符号化関数データベース機能部24は、符号化ルーティングを行う際に実行する符号化関数を保持する。以上のグループ内の端末間の符号化ルーティングの処理は従来のネットワークコーディングに基づくアドホックネットワークにおける端末と同様である。また、グループ内の端末間の符号化ルーティングで用いられる符号化関数を決定する方法などについても従来と同様である。
本実施の形態の端末が、ネットワークコーディングに基づくアドホックネットワークにおける従来の端末と異なる点は、グループ符号化ルーティング機能部15を備えている点である。グループ符号化ルーティング機能部15は、グループトポロジィ管理テーブルおよびグループルート管理テーブルを保持し、グループトポロジィ管理テーブルに基づいて、グループ間の独立パスの集合を計算する。そして、自端末が、他のグループへ情報を伝送すべき境界端末であった場合には、符号化ルーティング機能部21が、グループ間の独立パスの集合に基づいて、送信先のグループを求め、送受信部機能部22経由で送信する。なお、ここではグループ間の伝送を行う際に、たとえば、境界端末が一旦符号化されたデータを復元(復号)して、そのデータを送信先のグループへ送信することとする。グループ間の伝送は符号化を行ってもよいし行わなくてもよい。
以上のように、本実施の形態では、端末をグループ分けし、グループ内の端末間のルーティング制御と、グループ間のルーティング制御の2段階の階層型ルーティング制御を実施するようにした。そのため、多くの端末が広域に展開する場合に、符号化関数を決定するためのトポロジィ情報、符号化関数、独立パス集合を決定する制御トラフィックなどを、階層型制御を行わない従来の技術に比べて低減することができ、スループットの低下を防ぐことができる。
実施の形態2.
図7は、本発明にかかる端末の実施の形態2の機能構成例を示す図である。図7に示すように、本実施の形態の端末は、実施の形態1の端末のグループ符号化ルーティング機能部15の替わりに、グループNetwork Coding情報伝送部16を備える以外は、実施の形態1の端末と同様である。また、本実施の形態のアドホックネットワーク情報伝送システムの構成は、実施の形態1と同様である。
グループNetwork Coding情報伝送部16は、実施の形態1のグループ符号化ルーティング機能部15と同様の機能を有するとともにグループ単位の符号化ルーティングを行うグループ符号化ルーティング機能部25と、グループ符号化ルーティング管理機能部25が求めたグループ間の独立パスの集合(グループ独立パス集合)に基づいて自端末への入力元のグループと自端末からの出力先のグループとの関係を保持するグループ独立リンク管理機能部26と、グループ間の符号化ルーティングで用いる符号化関数を保持するグループ符号化関数データベース機能部27と、で構成される。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に階層型のルーティング制御を行う。実施の形態1で述べたように、階層型のルーティング制御を行う場合、境界端末が、グループ間の伝送を行うことになる。NC情報伝送領域で用いる独立リンク集合および符号化関数については端末間で合意する必要がある。また、グループNC情報伝送領域で符号化を行う場合には、グループNC情報伝送領域で用いるグループ独立パス集合および符号化関数についてグループ間で合意する必要がある。本実施の形態では、これらの合意が実現するまでの手順を説明する。
図8−1は、本実施の形態の階層型符号化関数の合意手順を説明するためのグループ構成例を示す図である。ここでは、端末1−1を情報の送信元(送信端末)とし、端末3−5,3−6をデータの受信先(受信端末)とする。また、図8−1に示すように、端末1−1はグループG1に属し、端末3−5,3−6はグループG3に属し、グループG1はグループG2を経由してグループG3に接続するとする。
なお、本実施の形態では、2階層の場合を示しているが、3階層以上の階層とする場合には、グループをさらにグループ化し、その階層のグループに対応するグループNetwork Coding情報伝送部16を階層の数だけ備えるようにすればよい。
図8−2は、本実施の形態の階層型符号化関数の合意手順の一例を示すチャート図である。図8−1で説明したグループ構成例に基づいて、端末1−1から、端末3−5,3−6に対して、1対2のNC情報伝送を行う場合の階層型符号化関数の合意手順を説明する。図8−1に示すように、グループG1とグループG2の間の境界端末は、端末1−5と端末2−1であり、グループG2とグループG3の間の境界端末は、端末2−5と端末3−1である。
まず、端末1−1は、端末3−5,3−6へのNC情報伝送を実行すると判断すると、NC情報伝送準備開始タスクを実行する(ステップS11)。具体的には、NC情報伝送準備開始のタスクとして以下のような処理を行う。端末3−5,3−6へのNC情報伝送を実行するという判断は、たとえばアプリケーション機能部11が実施する。この判断に基づいて、グループ符号化ルーティング部25が、NC情報伝送準備開始として、まず、端末3−5および端末3−6のIDに基づいて、これら2つの端末が、グループG3に属すると判断し、グループ独立パス集合を求める。
ここでは、グループG1,G2,G3のパスをグループ独立パス集合とする。この例では、説明を簡略化するためにグループがリニアに構成されている例を示しているが、メッシュ型で構成されている場合も同様に独立パス集合を求める。端末1−1のグループ符号化ルーティング部25は、保持しているグループルート管理テーブルに基づいて、自端末が属するグループG1からグループG3への情報伝送を行う場合の隣接グループはグループG2であると判断する。つぎに、ルーティング管理機能部12は、自端末が保持する端末ルート管理テーブルに基づいて、グループG2と隣接するグループG1の境界端末は端末1−5であると判断する。そして、ルーティング管理機能部12は、保持している端末トポロジィ管理テーブルに基づいて、端末1−5までの独立パス集合を求める。
そして、独立パス集合を構成する端末(端末1−5および独立パス集合を構成するその他のグループ1のメンバ端末)へ、NC情報伝送の準備を要求するために、送信端末ID(端末1−1のID)と受信端末ID(端末3−5,3−6のID)とを含むNC情報伝送準備要求メッセージを送信する(ステップS12)。
端末1−1からNC情報伝送準備要求メッセージを受信した、グループG1内の独立パス集合を構成する端末は、送信端末IDと受信端末IDと端末トポロジィ管理テーブルとに基づいて、NC情報伝送領域内で実行するNC情報伝送において自端末が符号化に用いる符号化関数Eを求め、符号化関数データベース機能部24へ格納する。また、送信端末IDと受信端末IDと端末トポロジィ管理テーブルとに基づいて、符号化ルーティング情報(入力リンクと出力リンク)と、を求め独立リンク管理機能部23に格納する。本実施の形態では、グループG1内で独立パス集合を構成する全ての端末が同一の端末トポロジィ管理テーブルを保持するため、これらの情報(符号化関数,入力リンクと出力リンク)を、各端末で相互に交渉することなく端末間で整合のとれた情報として求めることができる。
NC情報伝送準備要求メッセージを受信した境界端末である端末1−5は、グループNC情報伝送の準備を要求するために、送信端末ID(端末1−1のID)と受信端末ID(端末3−5,3−6のID)とを含むグループ間NC情報伝送準備要求メッセージを、グループG2の境界端末である端末2−1へ送信する(ステップS13)。ここで、端末1−5と端末2−1は、独立パス集合を構成する他の端末とは異なり、グループNC情報伝送領域としてのパス(グループ間のパス)を構成するため、これに対応する符号化関数(グループ符号化関数と呼ぶ)を決定する必要がある。そのため、端末1−5と端末2−1では、グループ符号化ルーティング機能部15が、端末間の符号化関数の場合と同様に、送信元グループと宛先グループとグループトポロジィ管理テーブルとに基づいてグループ符号化関数を求め、グループ符号化関数データベース機能部27へ格納する。また、送信元グループと宛先グループとグループトポロジィ管理テーブルとに基づいてグループ単位の独立パス集合(グループ独立パス集合)を求め、グループ独立リンク管理機能部26へ格納する。
グループ間NC情報伝送準備要求メッセージを受信した端末2−1は、新たにグループG2内のNC情報伝送領域におけるNC情報伝送を実現するために、NC情報伝送領域開始タスクを開始する(ステップS14)。グループG2内のNC情報伝送領域開始のタスクは、端末1−1が実施したグループG1内のNC情報伝送領域開始のタスク(ステップS12)と同様である。具体的には、受信端末IDに基づいて、受信端末の属するグループを求め、そのグループとの間の境界端末となるグループG2に属する端末(この場合は、端末2−5)への独立パス集合を求め、独立パス集合を構成するメンバ端末(境界端末である端末2−5を含む)へ送信端末IDと受信端末IDとを含むNC情報伝送準備要求メッセージを送信する(ステップS15)。
なお、この際、NC情報伝送準備要求メッセージに含める送信端末IDは、グループ内の送信端末となる端末2−1のIDと、情報の発信元となる送信端末1−1の両方を含めるようにしてもよいし、送信端末1−5のみとしてもよい。送信端末IDとして端末1−1のIDのみを含めるようにする場合は、NC情報伝送準備要求メッセージを受信したメンバ端末は送信端末IDに基づいて送信端末の属するグループ(グループG1)を求め、そのグループとの境界端末である端末2−1を、独立パス集合を求める際の基点とする。また、NC情報伝送準備要求メッセージは、グループ内の送信端末のIDと情報の送信元となる端末1−1が属するグループ(送信元グループ)を含むようにしてもよい。
そして、NC情報伝送準備要求メッセージを受信したメンバ端末は、上述のグループG1内のメンバ端末と同様に、符号化関数と独立パス集合を求め、保持する。また、境界端末である端末2−5および端末3−1は、さらに、上述の端末1−5および端末2−1と同様に、グループ間NC情報伝送準備要求メッセージを、グループG3の境界端末である端末3−1へ送信する(ステップS16)。そして、端末2−5は、さらに、上述の端末1−5と同様に、グループ符号化関数と、グループ独立パス集合を求め、保持する。
さらに、グループ間NC情報伝送準備要求メッセージを受信した端末3−1は、新たにグループG3内のNC情報伝送領域におけるNC情報伝送を実現するために、送信端末IDと受信端末IDとを含むNC情報伝送領域開始タスクを実行する(ステップS17)。グループG3内のNC情報伝送領域開始タスクは、端末1−1,端末2−1が実施したグループG1,グループG2内のNC情報伝送領域開始のタスク(ステップS12,ステップS14)と同様である。ただし、受信端末が、端末3−1の属するグループG3内に存在するため、ここでは、受信端末までの独立パス集合を求めることになる。したがって、独立パス集合を構成するメンバ端末(受信端末を含む)へ送信端末IDと受信端末IDとを含むNC情報伝送準備要求メッセージを送信する(ステップS18)。
NC情報伝送準備要求メッセージを受信したメンバ端末は、上述のグループG1内のメンバ端末と同様に、符号化関数と独立パス集合を求め、保持する。以上の手順により、送信端末1−1から受信端末3−5,3−6の間で、伝送を介在する全ての端末が、NC情報伝送領域で実行する符号化ルーティングおよび符号化関数を合意し、さらに境界端末は、グループ符号化ルーティングおよびグループ符号化関数を合意することができる。
また、グループG1内のNC情報伝送準備要求メッセージ(ステップS12で送信されたNC情報伝送準備要求メッセージ)を受信した端末は、符号化関数と独立パス集合を求め保持する処理が終了すると、NC情報伝送準備要求メッセージの送信端末(端末1−1)にNC情報伝送準備完了求メッセージを通知する(ステップS19)。なお、図8−2では、図の簡略化のため、端末1−5から送信されるNC情報伝送準備完了求メッセージのみを示しているが、NC情報伝送準備要求メッセージを受信した他のメンバ端末も同様に、NC情報伝送準備完了求メッセージを送信することとする。
グループG1と同様に、グループG2内のNC情報伝送準備要求メッセージ(ステップS15で送信されたNC情報伝送準備要求メッセージ)を受信した端末は、符号化関数と独立パス集合を求め保持する処理が終了すると、NC情報伝送準備要求メッセージの送信元端末(端末2−1)にNC情報伝送準備完了求メッセージを通知する(ステップS20)。端末2−1は、NC情報伝送準備要求メッセージを送信した全ての端末からNC情報伝送準備完了求メッセージを受信した場合に、自グループ内のNC情報伝送準備が完了したと判断する(ステップS21)。また、端末2−1は、グループ符号化ルーティングおよびグループ符号化関数を求めて保持する処理が終了すると、グループ間NC情報伝送準備完了求メッセージを端末1−5へ送信する(ステップS22)。端末1−5は、このグループ間NC情報伝送準備完了求メッセージを受信すると、グループG2との間のグループ間NC情報伝送準備が完了した旨を含むNC情報伝送準備完了求メッセージを端末1−1へ通知する(ステップS23)。
同様に、グループG1,グループG2と同様に、グループG3内のNC情報伝送準備要求メッセージ(ステップS18で送信されたNC情報伝送準備要求メッセージ)を受信した端末は、符号化関数と独立パス集合を求め保持する処理が終了すると、NC情報伝送準備要求メッセージの送信元端末(端末3−1)にNC情報伝送準備完了求メッセージを通知する(ステップS24)。端末3−1は、NC情報伝送準備要求メッセージを送信した全ての端末からNC情報伝送準備完了求メッセージを受信した場合に、自グループ内のNC情報伝送準備が完了したと判断する(ステップS25)。
また、端末3−1は、グループ符号化ルーティングおよびグループ符号化関数を求めて保持する処理が終了すると、グループ間NC情報伝送準備完了求メッセージを端末2−5へ送信する(ステップS26)。端末2−5は、このグループ間NC情報伝送準備完了求メッセージを受信すると、グループG3との間のグループ間NC情報伝送準備が完了した旨を含むNC情報伝送準備完了求メッセージを端末2−1へ通知する(ステップS27)。この通知を受信した端末2−1は、この通知を受信すると、G3とG2との間のグループ情報伝送準備が完了した旨を含むグループNC情報伝送準備完了求メッセージを端末1−5へ通知する(ステップS28)。そして、この通知を受信した端末1−5は、グループG3とグループG2の間のグループ間NC情報伝送準備が完了した旨を含むNC情報伝送準備完了求メッセージを端末1−1へ通知する(ステップS29)。
以上の手順により、端末1−1は、端末3−5,3−6までの経路上の各端末が、NC情報伝送およびグループ間NC情報伝送の準備が完了したことを把握し、以降、情報の伝送を開始することができる。
このように、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、2段階の階層型ルーティング制御を実施し、グループ内では共通の端末トポロジィ管理テーブルを保持し、さらに、全端末が共通のグループトポロジィ管理テーブルを保持し、各端末は、送信端末IDと受信端末IDと端末トポロジィ管理テーブルと、に基づいて符号化関数および独立パス集合を求め、さらに境界端末は、送信端末IDと受信端末IDとグループトポロジィ管理テーブルと、に基づいてグループ符号化関数およびグループ独立パス集合を求めるようにした。そのため、多くの端末が広域に展開する場合にも、符号化関数の合意のための制御情報などを互いに送受信することなく、スループットの低下を防ぐことができる。また、従来の技術では、多くの端末が広域に展開する場合には、各端末が実行する符号化ルーティング処理の入力パケット受信のタイミングのバラツキが大きくなり確達性劣化を招いていたが、本実施の形態では、確達性劣化の問題は生じない。
実施の形態3.
図9は、本発明にかかる実施の形態3の階層型Network Codingモデルを示す図である。本実施の形態では、実施の形態1および実施の形態2と同様に、階層型のルーティング制御として、グループ内の端末間のNC情報伝送領域とグループ間のグループ情報伝送領域との2つの領域でそれぞれルーティング制御を行う。本実施の形態の端末の構成は実施の形態2と同様とする。以下、実施の形態1または実施の形態2と異なる点について説明する。
図9では、左図にグループNC情報伝送領域におけるNC情報伝送の一例を示しており、右図にNC情報伝送領域におけるNC情報伝送の一例を示している。図中のグループT1s,T2,T3,T4,T5,T6d,T7dは、それぞれ端末で構成されるグループを示している。グループT1sは、情報の送信元の端末(送信端末)を含むグループ(送信グループ)であり、グループT6d,T7dは、情報の受信先の端末(受信端末)を含むグループ(受信グループ)である。図9では、グループT1sが、情報をaとbに分割し、それぞれをグループT2,グループT3に送信した例を示している。このように、本実施の形態では、グループT1sは、情報を2つに分割して送信しており、グループをメンバとするネットワークコーディングを実現している。
図9の右図は、グループT3が情報を受信してからグループT7dがその情報を受信するまでの間に、端末間で行われるNC情報伝送を示している。端末t1,t3,t4,t5は、グループT3に属する端末である。また、右図では、グループT3と示している要素は、実際には、グループT1sとの間の境界端末(グループT3に属する端末)であり、また、グループT7dとして示している要素は、グループT7dとの間の境界端末(グループT3に属する端末)である。
図9に示すように、グループT3とグループT7dとの間は、実際には、グループT1sとの間の境界端末(グループT3に属する端末)を送信端末、グループT7dとの間の境界端末(グループT3に属する端末)を受信端末とするNC情報伝送が実行される。つまり、グループT3からグループT7dに伝送されるbは、実際には右図のように送信端末が、さらにc1とc2に分割してNC情報伝送を行い、最終的に受信端末が受信した情報を複合化してbを取得する。
以下では、グループ境界に存在する境界端末が、グループNC情報伝送の送信側となる場合に行う動作を「グループ開始動作」、グループNC情報伝送の受信側となる場合の動作を「グループ終端動作」と呼ぶこととする。
図10は、本実施の形態の階層型NC情報伝送の一例を示す図である。図中の実線の矢印は、グループNC情報伝送を表し、点線の矢印はNC情報伝送を示している。図10では、グループG1,G2,G3,G4,G5で構成されるアドホックネットワークにおいて、図9に示したような階層型Network Codingモデルを用いる場合に、送信端末1−1から、受信端末4−1,5−5,5−6に対してNC情報伝送を行う場合の動作例を示している。
図10に示すように、端末1−1はグループG1に属し、端末4−1はグループG4に属し、端末5−5,5−6はグループG5に属する。またグループG1はグループG2およびグループG3に隣接し、グループG2はグループG1、グループG3およびグループG4に隣接し、グループG3はグループG1、グループG2およびグループG5に隣接し、グループG4はグループG2およびグループG5に隣接することとする。
図10のような構成の場合、たとえば、端末1−1から送信された情報は、まず、グループG1内のNC情報伝送によりG3との間の境界端末とG2との間の境界端末に送信される。そして、G3との間の境界端末が受信した情報は、その境界端末からグループG3内の境界端末(グループG1との間の境界端末)へグループNC情報伝送により送信され、さらにその境界端末からグループG5との間の境界端末(グループG3内の端末)へNC情報伝送により送信される。さらに、グループG5との間の境界端末が受信した情報はグループG5内の境界端末(グループG3との間の境界端末)へグループNC情報伝送により送信され、最後に、その情報はグループG5内の境界端末から端末5−5,5−6へNC情報伝送により送信される。端末1−1から送信された情報は、他の経路でも同様に、NC情報伝送とグループNC情報伝送を用いて端末5−5に送信される。端末5−6および端末4−1に対しても、情報はNC情報伝送とグループNC情報伝送を用いて送信される。
図11−1〜11−3は、本実施の形態の境界端末のグループ開始動作を説明するための図である。図11−1は、グループ開始動作の説明の前提となる構成例を示し、図11−2は、グループ開始動作の処理フローの一例を示し、図11−3は、境界端末の符号化ルーティングモデルを示している。図11−1に示すように、ここでは、端末1−5はグループG1に属し、グループG2の端末2−1およびグループG3の端末3−1とそれぞれ隣接するとする。端末1−5はグループG2およびグループG3との間の境界端末であり、グループG2およびグループG3に対するグループNC情報伝送の送信側の境界端末となる。以下、端末1−5の動作を例に境界端末のグループ開始動作を説明する。
図11−2に示すように、まず、端末1−5は、グループG1のメンバ端末である端末1−aからNC情報伝送により情報(データ)を受信する(ステップS31)。ここでは、3つの端末からデータを受信したとする。端末1−5は、受信したデータに対して送信側のグループ開始動作としてグループ符号化ルーティング処理(グループ開始側境界端末符号化ルーティング処理)を行う(ステップS32)。
具体的には、端末1−5は、図11−3に示すモデルに示すように、受信したデータに対して符号化関数E1−5により復元(復号)し、さらにその復元(復号)したデータに対してグループ符号化関数Eg−5による符号化を行う。図11−3では、端末1−5にグループG1の3つの端末からNC情報伝送によりデータが送信されたとし、端末2−1および端末3−1に対してグループNC情報伝送を行う例を示している。この際、グループG1内のNC情報伝送は端末1−5が終端するため、グループG1に対する入力となったデータが端末1−5で復元(復号)され、その後に、復元(復号)されたデータに対してグループ符号化関数Eg−5を用いて符号化することになる。
なお、符号化関数,グループ符号化関数については、実施の形態2で説明した手順により、各端末,境界端末が符号化データベース機能部24,グループ符号化関数データベース部27に保持しているとする。
そして、端末1−5は、グループ符号化関数Eg−5を用いて符号化して得られる2つのデータをそれぞれ端末2−1(グループG2)と端末3−1(グループG3)へ送信する(ステップS33,34)。
図12−1〜12−3は、本実施の形態の境界端末のグループ終端動作を説明するための図である。図12−1は、グループ終端動作の説明の前提となる構成例を示し、図12−2は、グループ終端動作の処理フローの一例を示し、図12−3は、境界端末のグループ終端動作の符号化ルーティングモデルを示している。
図12−1に示すように、端末4−1はグループG4に属し、グループG2の端末2−5およびグループG3の端末3−5とそれぞれ隣接するとする。端末4−1はグループG2およびグループG3との間の境界端末であり、グループG2およびグループG3に対するグループNC情報伝送の受信側の境界端末となる。以下、端末4−1を例に境界端末のグループ終端動作を説明する。
図12−2に示すように、端末4−1は、グループNC情報伝送によりグループG2(端末2−5)およびグループG3(端末3−5)から、データを受信する(ステップS41,42)。そして、受信したデータに対して受信側のグループ終端動作としてグループ符号化ルーティング処理(グループ終端側境界端末符号化ルーティング処理)を行う(ステップS43)。具体的には、図12−3に示すように、グループG2およびグループG3から受信しデータをグループ符号化関数Eg4−1により復元(復号)し、さらに復元(復号)後のデータを符号化関数E4−1を用いて符号化して3つのデータとする。なお、この例では、2つのグループからデータを受信し、3つの端末に送信する例を示している。そして、符号化した3つのデータをそれぞれグループ内の3つの端末へ送信する(ステップS44)。
以上のように、本実施の形態では、送信側の境界端末がそのグループに入力されたデータに対して符号化関数を用いて復元(復号)し、復元(復号)したデータに対してグループ符号化関数を用いて符号化してグループ間NC情報伝送を行い、また、受信側の境界端末では、グループ間NC情報伝送により受信したデータに対してグループ符号化関数を用いて復元(復号)し、復元(復号)した後に符号化関数を用いて符号化して、グループ内にNC情報伝送により送信するようにした。そのため、多くの端末が広域に展開する場合にも、グループごとに異なるルールで符号化関数を適用することができる。したがって、情報を中継する端末の符号化関数などの情報が漏洩した場合にも、データ信頼性劣化の影響を低減することができる。
以上のように、本発明にかかる端末およびアドホックネットワーク情報伝送方法は、ネットワークコーディング理論に基づくアドホックネットワークに有用であり、特に、多くの端末が広域に展開するアドホックネットワークに適している。
1−1,1−5,2−1,2−5,3−1,3−5,3−6,4−1,5−5,5−6,t1,t3,t4,t5 端末
11 アプリケーション機能部
12 ルーティング管理機能部
13 Network Coding情報伝送部
14 Communication Line
15,25 グループ符号化ルーティング機能部
16 グループNetwork Coding情報伝送部
21 符号化ルーティング機能部
22 送受信機能部
23 独立リンク管理機能部
24 符号化関数データベース機能部
26 グループ独立リンク管理機能部
27 グループ符号化関数データベース機能部
G1,G2,G3,G4,G5,T1s,T2,T3,T4,T5,T6d,T7d グループ

Claims (4)

  1. ネットワークコーディングに基づいてデータを伝送するアドホックネットワークシステムを構成する端末であって、
    前記アドホックネットワークシステムを構成する端末を複数のグループに分割し、前記グループ内では、前記端末を送信ノード、中継ノードおよび受信ノードとするネットワークコーディングに基づく伝送である、端末ネットワークコーディング伝送を実施することとし、また、前記グループ間では、前記グループを送信ノード、中継ノードおよび受信ノードとする伝送であるグループ間伝送を実施することとし、
    前記グループ間のトポロジィ情報を取得し、取得した情報をグループトポロジィ情報として保持し、データの宛先端末の識別情報に基づいて宛先端末の属するグループである宛先グループを求め、グループトポロジィ情報と前記宛先グループと基づいて前記宛先グループへの独立パスであるグループ独立パスを求めるグループ符号化ルーティング手段と、
    自端末が属するグループである自グループ内の端末から端末間のトポロジィ情報を取得し、取得したトポロジィ情報を端末トポロジィ情報として保持し、また、前記グループ独立パスに基づいて自グループからのデータの出力するグループである出力先グループを求め、その出力先グループとの間の境界に位置する自グループ内の端末を自グループ内のグループ内受信端末とし、データの送信元端末と前記グループ内受信端末と前記端末トポロジィ情報とに基づいて、自グループ内の端末ネットワークコーティング伝送に用いる独立パスおよび符号化関数を求めるルーティング管理手段と、
    前記符号化関数に基づいてデータを符号化して前記独立パスに基づいて自端末からの出力リンクへ符号化後のデータを送信する符号化ルーティング手段と、
    を備え、
    前記グループ間では前記グループ独立パスに基づいてデータを伝送し、
    前記グループ符号化ルーティング手段は、自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能する場合、データの送信元の端末の識別情報に基づいてその端末の属するグループである送信元グループを求め、前記送信元グループと前記宛先グループと前記グループトポロジィ情報とに基づいて、他グループへデータ伝送を行う際の符号化に用いる符号化関数であるグループ符号化関数を求める、ことを特徴とする端末。
  2. 前記符号化ルーティング手段は、自端末がデータの送信元端末である場合、データの送信前に、そのデータに対応するグループ内受信端末までの独立パスを求め、そのデータの送信元端末および宛先端末の識別情報を含むNC情報伝送準備通知を、その独立パスを構成する端末に送信し、また、自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能する場合に、NC情報伝送準備通知を受信すると、前記NC情報伝送準備通知に含まれる宛先端末の識別情報に基づいて求めた宛先グループへのグループ独立パスを求め、さらにそのグループ独立バスに基づいて自グループからの出力先グループを求め、前記NC情報伝送準備通知を出力先グループへグループNC情報伝送準備通知として送信し、また、自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能する場合に、グループNC情報伝送準備通知を受信すると、そのグループNC情報伝送準備通知に含まれる宛先端末が自グループに属する場合には、その宛先端末までの独立パスを求め、一方、そのグループNC情報伝送準備通知に含まれる宛先端末が自グループに属さない場合にはその通知に含まれる宛先端末の識別情報に基づいて宛先グループを求め、さらにその宛先へのグループ独立パスを求め、そのグループ独立パスに基づいて自グループからの出力先グループとの境界に位置する自グループ内の境界端末を求め、さらにその境界端末への独立パスを求め、その独立パスを構成する端末へ前記グループNC情報伝送準備通知をNC情報伝送準備として送信することを特徴とする請求項に記載の端末。
  3. 自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能し、かつ、自グループ内の端末から受信した自グループ内データを他グループへ伝送する場合に、
    前記符号化ルーティング手段は、前記自グループ内データを、前記符号化関数を用いて復号して復号データとし、
    前記グループ符号化ルーティング手段は、復号データを、前記グループ符号化関数を用いて符号化してグループ符号化データとし、前記他グループへ伝送するデータを前記グループ符号化データとし、
    自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能し、かつ、他グループから受信した他グループデータを自グループ内の端末である自グループ端末へ伝送する場合に、
    前記グループ符号化ルーティング手段は、前記他グループデータを、前記グループ符号化関数を用いて復号してグループ復号データとし、
    前記符号化ルーティング手段は、前記グループ復号データを、前記符号化関数を用いて符号化して符号化データとし、前記自グループ端末へ伝送するデータを前記符号化データとする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の端末。
  4. ネットワークコーディングに基づいてデータを伝送するアドホックネットワークシステムを構成する端末におけるアドホックネットワーク情報伝送方法であって、
    前記アドホックネットワークシステムを構成する端末を複数のグループに分割し、前記グループ内では、前記端末を送信ノード、中継ノードおよび受信ノードとするネットワークコーディングに基づく伝送である、端末ネットワークコーディング伝送を実施することとし、また、前記グループ間では、前記グループを送信ノード、中継ノードおよび受信ノードとする伝送であるグループ間伝送を実施することとし、
    前記グループ間のトポロジィ情報を取得し、取得した情報をグループトポロジィ情報として保持し、データの宛先端末の識別情報に基づいて、宛先端末の属するグループである宛先グループを求め、グループトポロジィ情報と前記宛先グループと基づいて前記宛先グループへの独立パスであるグループ独立パスを求めるグループ符号化ルーティングステップと、
    自端末が属するグループである自グループ内の端末から端末間のトポロジィ情報を取得し、取得したトポロジィ情報を端末トポロジィ情報として保持し、また、前記グループ独立パスに基づいて自グループからのデータの出力するグループである出力先グループを求め、その出力先グループとの間の境界に位置する自グループ内の端末を自グループ内のグループ内受信端末とし、また、データの送信元端末と前記グループ内受信端末と前記端末トポロジィ情報とに基づいて、自グループ内の端末ネットワークコーティング伝送に用いる独立パスおよび符号化関数を求めるルーティング管理ステップと、
    前記符号化関数に基づいてデータを符号化して前記独立パスに基づいて自端末からの出力リンクへ符号化後のデータを送信する符号化ルーティングステップと、
    を含み、
    前記グループ間では前記グループ独立パスに基づいてデータを伝送し、
    前記グループ符号化ルーティングでは、自端末がグループ間の境界に位置する境界端末として機能する場合、データの送信元の端末の識別情報に基づいてその端末の属するグループである送信元グループを求め、前記送信元グループと前記宛先グループと前記グループトポロジィ情報とに基づいて、他グループへデータ伝送を行う際の符号化に用いる符号化関数であるグループ符号化関数を求める、ことを特徴とするアドホックネットワーク情報伝送方法。
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KR101610223B1 (ko) * 2015-11-27 2016-04-08 한국철도기술연구원 철도차량용 네트워크 시스템

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