JP5378100B2 - Resin molded product to be a container or lid - Google Patents
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Description
本発明は、合成樹脂を材料として成形される樹脂成形品に関し、特に、物品を収納する容器または収納された物品を覆う蓋体となる樹脂成形品に関するものである。 The present invention relates to a resin molded product molded using a synthetic resin as a material, and more particularly to a resin molded product serving as a container for storing an article or a lid covering the stored article.
近年では、種々な物品を販売するにあたって、準備しておいた容器に収納してラッピングするか、あるいは容器内の物品を蓋体によって覆うことがなされている。このような容器や蓋体で物品を保護すれば、購入者にとってみれば物品を家まで持ち帰るのにも便利であるし、物品が食品であれば衛生的である。 In recent years, when selling various articles, they are housed in a prepared container and wrapped, or the articles in the container are covered with a lid. If the article is protected by such a container or lid, it is convenient for the purchaser to take the article home, and if the article is food, it is hygienic.
このような容器または蓋体について考察してみると、例えばスーパーのバックヤードで販売すべき物品の多数を、それぞれ容器または蓋体を使用して所謂「パック詰め」した後に、大きなケース内に多数並べて置く場合や、陳列棚にこの「パック詰め」を積み上げて陳列する場合に、これらの容器や蓋体が四角あるいは円形形状を基本とするものであった方が効率がよいことが多い。つまり、この種の容器または蓋体は、「四角」を基本形状とした場合には、保管、陳列、運搬のあらゆる場面で便利であるし、「円形」を基本形状とした場合には、バックヤードでの作業や持ち帰りといった取り扱い上で便利なことが多い。 Considering such a container or lid, for example, a large number of articles to be sold in a backyard of a supermarket are packed in a large case after so-called “packing” using the container or the lid, respectively. In many cases, it is more efficient when these containers and lids are based on a square or circular shape when they are placed side by side, or when this “packed” is stacked on a display shelf. In other words, this type of container or lid is convenient in all storage, display, and transportation situations when the “square” is the basic shape, and the back when the “circular” is the basic shape. It is often convenient for handling in the yard and taking home.
しかしながら、特に四角形状を基本とした容器または蓋体は、当然のことながら角張った「隅部」ができる。この隅部は、他のものに接触したり当たったりすると変形し易いものであり、その変形が直ぐに戻ってくれないと、その部分にあった物品を変形させたり変色させたりする可能性がある。特に、この種の容器または蓋体を、薄い合成樹脂シートを材料としたシート成形によって形成した場合には、この「隅部」の変形は避けて通れないし、場合によっては変形した部分で変色(容器や蓋が透明な樹脂材料で形成されていると、その部分が白く濁る、所謂、「白濁現象」が発生する)のが実情となっている。勿論、円形形状を基本とした容器または蓋体であっても、底部または天板部と側壁部との間に上述した「隅部」が形成される。 However, a container or lid based on a rectangular shape, in particular, has a square “corner”. This corner is easily deformed when it comes into contact with or hits another object, and if the deformation does not return immediately, there is a possibility that the article at that part may be deformed or discolored. . In particular, when this type of container or lid is formed by sheet molding using a thin synthetic resin sheet as a material, the deformation of the “corner” is inevitable, and in some cases, the discolored portion is discolored ( If the container or the lid is made of a transparent resin material, the actual situation is that the portion becomes cloudy white, so-called “white turbidity phenomenon” occurs. Of course, even in a container or lid based on a circular shape, the above-mentioned “corner” is formed between the bottom or top plate and the side wall.
そこで、特許文献1にて、「薄いプラスチックシート(フィルムも含む、以下同じ)で成形し、透明蓋を用いた容器を積み重ねが可能なものとすると共に、閉蓋状態での運搬(搬送)、展示等において蓋が安定して被着し、かつ、本体側面の上縁部を低くし、逆に対応部分の蓋の側面部の高さを高くすることによって、容器にボリューム感を持たせ、販売時の陳列訴求効果を高め得る」ようにした「透明蓋の食品容器」が提案されている。
Therefore, in
上記の特許文献1の「透明蓋の食品容器」は、図11にも示すように、「蓋の隅部付近には蓋上面から隅部外方に至る適宜長さの凹凸リブ条を形成」(段落0005)したものであり、段落0008に記載されているように、「蓋の隅部付近には蓋上面から隅部外方に至る適宜長さの凹凸リブ条を形成してあることにより、隅部が蓋上面内方に引き込まれるのをより確実に防止し、蓋の被着安定性を一層高めることができる。これは、隅部上縁部の内側沿いに、隅部上縁部及び蓋上面部分よりも僅かに下方に凹んだ適宜巾の凹面を形成した構成とすることによっても可能」なものである。
As shown in FIG. 11, “Paper Container with Transparent Lid” of the above-mentioned
しかしながら、この特許文献1の「凹凸リブ」は、「蓋の隅部付近に蓋上面から隅部外方に至る適宜長さで形成」(段落0005)したものであるが、「蓋の被着安定性を一層高めることができる」だけのものであって、角部近傍の隅部における「積極的な変形防止機能」や「復元機能」は果たしていない。
However, the “concave rib” of
そこで、本発明者等は、物品を収納したり保護したりする容器や、この種の容器の蓋体の角部近傍における「積極的な変形防止機能」や「復元機能」を果たさせるにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。 Therefore, the present inventors have performed a "proactive deformation prevention function" and a "restoration function" in the vicinity of the corner of the container for storing and protecting articles and the lid of this type of container. As a result of various studies on what should be done, the present invention has been completed.
すなわち、本発明の目的とするところは、角部近傍を積極的に変形させて直ちに元の状態に戻る復元機能を十分果たすことのできる容器または蓋体を、簡単な構成によって提供することにある。 That is, an object of the present invention is to provide a container or a lid that can sufficiently perform a restoring function of positively deforming the vicinity of a corner and immediately returning to the original state, with a simple configuration. .
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「合成樹脂によって形成されて、容器10aまたは蓋体10bとなる樹脂成形品10であって、
開口部のフランジ11に連なる側壁12aと、この側壁12aによって囲まれる底面13aとの間、または、フランジ11に連なる立ち上げ壁12bと、この立ち上げ壁12bによって囲まれる天板面13bとの間に、角部14を形成し、この角部14の全部または一部の近傍に、外側面15aと、当該外側面15aの傾斜より緩い斜面とした内側面15bとを有する溝部15と、この溝部15の外側になる残留部16とを形成したことを特徴とする樹脂成形品10」
である。
In order to solve the above problems, first, the means taken by the invention according to
“A resin molded
Between the
It is.
すなわち、この請求項1に係る樹脂成形品10は、射出成形、ブロー成形、あるいはシート成形等の、合成樹脂を材料とした種々な樹脂成形法によって形成されるものであり、図1に示すようにして使用されるのであれば、図示しない容器の開口部に嵌合される蓋体10bとなり、図1に示したのとは上下ひっくり返して使用されるのであれば、図6に示すような容器10aとなるものである。以下では、本発明に係る樹脂成形品10を、図示しない容器に嵌合される蓋体10bとした場合を中心に説明して行くこととする。
That is, the resin molded
さて、この請求項1に係る樹脂成形品10は、図1の(b)に示すように、図示しない容器に嵌合されるフランジ11の上側に立ち上げ壁12bを介して天板面13bを形成したものであり、このフランジ11は、図1の(a)に示すように、平面視長方形状になっているものである。従って、この長方形状の樹脂成形品10の天板面13bには、合計4つの溝部15が存在していることになるが、この樹脂成形品10が、図7に示すように、平面視円形のものとした場合には、溝部15の数(図7では3つ)は適宜決定できる。
Now, as shown in FIG. 1B, the resin molded
各角部14の近傍の各隅部には、当該樹脂成形品10の略中心に向かう中心線14a(図1の(a)では右上の隅部にだけ示してある)に対して交差する溝部15が形成してある。この溝部15は、図3及び図8に示すように、断面でみたとき、下端で繋がった外側面15aと内側面15bとによって略V字状になっているものであり、その外側面15a(図3でみた場合右側面)が、内側面15b(図3でみた場合右側面)よりも急な斜面となるようにしてある。そして、この溝部15を各角部14の全部または一部に形成するにあたって、天板面12bの一部が残留部16として残るようにしてある。この残留部16は、図1に示した例の場合には、平面視三角形状となるが、図7に示した例の場合は半円状になるものであり、当該樹脂成形品10の外形形状に応じて種々な形状になり得るものである。
In each corner near each
なお、溝部15を構成している外側面15aと内側面15bとは、それぞれの下端で鋭角的に繋がっているから、断面でみたとき略V字状になっているものであるが、それぞれの下端で曲線的に繋がった場合には、断面でみたとき略U字状となるものである。
In addition, since the
これにより、当該樹脂成形品10の各角部14において、図1に示すように、溝部15や残留部16が存在しているから、これらと側壁12aや立ち上げ側壁12bとによって各角部14の近傍は変形し易いものとなっているのである。
Thereby, as shown in FIG. 1, in each
このようにした樹脂成形品10、つまり蓋体10bを、内容物を収容した図示しない容器に嵌合して、この容器を蓋体10bとともに移動させるときに手で持った場合、あるいはこの蓋体10bを嵌合した容器の複数を積み上げた場合、各蓋体10bの天板面13bには、図8の黒色双方向矢印の右側にて示すように、これを押圧するような力が加わる。そうすると、内側面15bは、これに連なっている天板面13bに伴って、外側面15aに対して広がるようになりながらその図示左側部分が下がるが、この内側面15bは外側面15aよりも緩るい斜面になっているから、弾性変形範囲を超える程の変形はない。
When the resin molded
一方、外側面15aは、角部14の残留部16に連なっており、かつ内側面15bよりも急な傾斜面となっているから、平面である天板面13bに連なっている内側面15bに比較すれば、図8の白抜き矢印方向、すなわち天板面13bの角部14近傍における鉛直方向に対する剛性が高い状態になっている。このため、外側面15aは、図8の黒色双方向矢印の右側にて示す程度の天板面13bの沈下によっては、これに引きつられる分の変形はあるが、立ち上げ壁12bに連なっている角部14自体の剛性も味方して、弾性変形範囲を超える程の変形はない。勿論、上記変形が弾性変形の範囲内に収まっていたのであるから、変形した各部分に一般的に「白濁」と呼ばれている変色は発生しない。
On the other hand, the
それよりも重要なことは、天板面13bへの押圧力がなくなると、溝部15を構成している外側面15a及び内側面15bは、弾性変形範囲を超える程の変形はしていなかったのであるから、図8の黒色双方向矢印の左側にて示すように、元の状態に弾性復帰するのである。
More importantly, the
従って、この請求項1に係る樹脂成形品10は、角部14において変形したとしても直ちに元の状態に戻る復元機能を十分果たすことができるものとなっているのである。
Therefore, even if the resin molded
また、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の樹脂成形品10について、
「残留部16を側壁12aまたは立ち上げ壁12bに対して傾斜しながら連続するようにしたこと」
である。
Further, the means taken by the invention according to
“
It is.
すなわち、この請求項2に係る樹脂成形品10は、図9の黒色双方向矢印の左側にて示すように、各角部14の全部または一部に形成した溝部15の外側に残した残留部16を、当該樹脂成形品10を蓋体10bとした場合には、立ち上げ壁12bに対して傾斜しながら連続するようにしたものである。
That is, the resin molded
このようにした場合には、図9の黒色双方向矢印の右側にて示すように、天板面13bに押圧力が加わったとき、溝部15及び当該残留部16を変形させて、当該天板面13bが下がるのを許容する。勿論、残留部16はもともと傾斜させたものであるので、立ち上げ壁12bより変形し易く、溝部15についても上述したように構成したものであるから、これらの溝部15及び残留部16の変形は、当該蓋体10bを構成している合成樹脂の弾性変形範囲内での変形となる。勿論、上記変形が弾性変形の範囲内に収まっていたのであるから、変形した各部分に一般的に「白濁」と呼ばれている変色は発生しない。
In this case, as shown on the right side of the black bidirectional arrow in FIG. 9, when a pressing force is applied to the
そして、天板面13bへの押圧力がなくなると、溝部15及び残留部16は、弾性変形範囲を超える程の変形はしていなかったのであるから、図9の黒色双方向矢印の左側にて示すように、元の状態に弾性復帰するのである。
And when the pressing force to the
従って、この請求項2に係る樹脂成形品10も、角部14の近傍における変形防止を行うことができて、しかも、仮に変形したとしても直ちに元の状態に戻る復元機能を十分果たすことができるものとなっているのである。
Therefore, the resin molded
さらに、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の樹脂成形品10について、
「残留部16または外側面15aに、溝部15に交差する補強リブ17を形成したこと」
である。
Furthermore, the means taken by the invention according to
“
It is.
すなわち、この請求項3の樹脂成形品10は、図1及び図10に示すように、角部14の隅に残留させた残留部16または外側面15aに、角部14に交差する補強リブ17を形成したものである。各補強リブ17は、残留部16の補強を文字通り行うものであり、押圧力を受けた天板面13b、あるいは何かに接触した立ち上げ壁12bから受けた力によって、図10の黒色双方向矢印の右側にて示すように、補強リブ17自らが変形して残留部16または角部14を変形させるが、これらの変形の全ては、材料である合成樹脂の弾性変形の範囲内にある。
That is, as shown in FIGS. 1 and 10, the resin molded
この樹脂成形品10における各角部14、これの全部または一部に形成してある溝部15、及びこの溝部15の外側にある残留部16の各変形が、当該樹脂成形品10を形成している合成樹脂の弾性変形の範囲内にあるのは、残留部16には補強リブ17が形成してあり、角部14には溝部15が形成してあり、さらに、角部14は立ち上げ壁12bに連なっているからである。特に、各角部14の外側部分に位置する残留部16は、他の物に接触し易い部分であるが、この残留部16には補強リブ17が形成してあって、補強がなされているからである。
Each deformation of the
これとは逆に、天板面13bや角部14に加わっていた力が無くなれば、各角部14、溝部15、及び残留部16は、それ自身の有する弾性によって元の状態に復元されるのである。勿論、上記変形が弾性変形の範囲内に収まっていたのであるから、変形した各部分に一般的に「白濁」と呼ばれている変色は発生しない。
On the contrary, if the force applied to the
従って、この請求項3に係る樹脂成形品10は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、各残留部16が補強リブ17によって補強されているため、残留部16の変形も弾性変形の範囲内に十分納められ、押圧された部分の元形状への復帰が白濁を発生することなくなされるものとなっているのである。
Therefore, the resin molded
以上、説明した通り、本発明においては、
「合成樹脂によって形成されて、容器10aまたは蓋体10bとなる樹脂成形品10であって、
開口部のフランジ11に連なる側壁12aと、この側壁12aによって囲まれる底面13aとの間、または、フランジ11に連なる立ち上げ壁12bと、この立ち上げ壁12bによって囲まれる天板面13bとの間に、角部14を形成し、この角部14の全部または一部の近傍に、外側面15aと、当該外側面15aの傾斜より緩い斜面とした内側面15bとを有する溝部15と、この溝部15の外側になる残留部16とを形成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、角部14近傍を積極的に変形させて直ちに元の状態に戻る復元機能を十分果たすことのできる容器10aまたは蓋体10b
となる樹脂成形品10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
As described above, in the present invention,
“A resin molded
Between the
The container 10a or the
Thus, the resin molded
特に、本発明に係る樹脂成形品10は、これに力が加わったとき、各角部14近傍のみが変形し得るものであって、開口部のフランジ11を変形させないのであるから、当該フランジ11を利用して蓋体を嵌合するにあたって、蓋体の嵌合を安定して行うことができるのである。また、このような蓋を嵌合した本発明に係る樹脂成形品10の複数の積み上げを、白濁や変形を生じさせないで行うこともできるのである。
In particular, the resin molded
以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態に基づいて説明すると、図1には、本発明に係る樹脂成形品10であって蓋体10bに適用した場合が示してある。この樹脂成形品10は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ乳酸等の熱可塑性合成樹脂を材料とした合成樹脂シートを、真空または圧空成形、つまりシート成形したものである。この場合、合成樹脂シートとしては、厚さが、0.15mm〜0.8mmのものを採用したが、中でも、厚さが0.35mm〜0.40mmのものが最適であった。なお、図6には、本発明に係る樹脂成形品10であって本体10aに適用した場合が示してある。
The invention according to each claim configured as described above will be described based on the embodiment shown in the drawings. FIG. 1 shows a case where the resin molded
この実施例に係る樹脂成形品10は、前述したように、図示しない容器に嵌合される蓋体10bに適用した場合のものであるが、容器10aにも適用することができる。この樹脂成形品10を容器10aに適用した場合は、各部の構成が蓋体10bの場合と上下が逆になるだけで、各部の機能あるいは効果は蓋体10bの場合と全く同じであるので、実施例を示す図面中に「枝番」が「a」である符号を()内に付すか、図7に示して、容器10aに適用した樹脂成形品10の説明は省略する。
As described above, the resin molded
さて、樹脂成形品10である蓋体10bは、図1の(a)にて示したように、図示外側から、概略四角形状のフランジ11と、このフランジ11に連なっている立ち上げ壁12bと、この立ち上げ壁12bによって支持されている天板面13bとを備えているもので、天板面13bの4つの隅角が角部14となっているものである。フランジ11の各隅角部には、図1の(b)、図2及び図4に示したように嵌合部11aが形成してあり、これらの嵌合部11aにて図示しない容器のフランジに嵌合されたときの係止を行うものである。
Now, as shown in FIG. 1 (a), the
なお、上述したフランジ11と立ち上げ壁12bとの境界部分には、図1の(a)及び図5に示したようにブロッキング防止突起19が形成してあり、これらのブロッキング防止突起19は、図5に示したように、複数の当該蓋体10bを積み重ねたときの、ブロッキング(蓋体10b同士が互いに嵌り込んで、取り出しにくくする現象)防止を果たすものである。
In addition, the
各角部14には、図1及び図3に示したように、当該樹脂成形品10の略中心に向かう中心線14a(図1の(a)では右上の角部14にだけ示してある)に対して交差する溝部15が形成してある。この溝部15は、図3及び図8に示したように、断面でみたとき、下端で繋がった外側面15aと内側面15bとによって構成したものであり、これによって当該溝部15は、断面が略V字状になっているものである。
As shown in FIGS. 1 and 3, each
なお、当該樹脂成形品10が、角形(平面視四角形状)である場合は、角部が変形し白濁し易いので、本明細書で定義している「溝部15」を各「角部14」近傍に設けるようにすると、より効果的となる。
In addition, when the said resin molded
各溝部15を構成している外側面15a(図3でみた場合右側面)は、内側面15b(図3でみた場合右側面)よりも急な斜面となるようにしてあり、これによって、天板面13bに押圧力が加わった際に、まず内側面15bが天板面13bの降下に伴った変形をするようにしてある。
The
そして、この溝部15を各角部14の近傍に形成するにあたっては、天板面12bの一部が残留部16として残るようにして、これによって、この残された残留部16に補強リブ17を形成したり、あるいはこの残留部16自体を立ち上げ壁12bの上端に傾斜状態で連ならせることもできるようにしてある。実施例に係る残留部16では、図3及び図9に示したように、傾斜させたり湾曲させたりしてある。
When the
各補強リブ17は、図1の(a)及び図10に示したように、残留部16に、溝部15に交差するように形成したもので、各残留部16の、従ってこの残留部16が形成されている角部14の補強を文字通り行うものである。
As shown in FIGS. 1A and 10, each reinforcing
このようにした樹脂成形品10の天板面13bや各角部14の近傍に、図8〜図10の黒色双方向矢印の右側にて示すように、押圧力が加わると、溝部15、残留部16及び補強リブ17が変形するが、これらの変形は、各部を上記のように構成したから、合成樹脂の弾性変形範囲を超えるものではない。
When a pressing force is applied to the vicinity of the
これに対して、天板面13bや角部14への押圧力がなくなると、溝部15、残留部16、及び補強リブ17は、弾性変形範囲を超える変形はしていなかったのであるから、図8〜図10の黒色双方向矢印の左側にて示すように、元の状態に弾性復帰する。
On the other hand, when the pressing force to the
10 樹脂成形品
10a 容器
10b 蓋体
11 フランジ
11a 嵌合部
12a 側壁
12b 立ち上げ壁
13a 底面
13b 天板面
14 角部
15 溝部
15a 外側面
15b 内側面
16 残留部
17 補強リブ
18 切欠部
19 ブロッキング防止突起
DESCRIPTION OF
Claims (3)
開口部のフランジに連なる側壁と、この側壁によって囲まれる底面との間、または、前記フランジに連なる立ち上げ壁と、この立ち上げ壁によって囲まれる天板面との間に、角部を形成し、この角部の全部または一部の近傍に、外側面と、当該外側面の傾斜より緩い斜面とした内側面とを有する溝部と、この溝部の外側になる残留部とを形成したことを特徴とする樹脂成形品。 A resin molded product that is formed of a synthetic resin and serves as a container or a lid,
A corner is formed between the side wall connected to the flange of the opening and the bottom surface surrounded by the side wall, or between the rising wall connected to the flange and the top plate surface surrounded by the rising wall. In addition, a groove portion having an outer surface, an inner surface having a slope that is gentler than the inclination of the outer surface, and a residual portion that is outside the groove portion are formed in the vicinity of all or part of the corner portion. Resin molded product.
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