JP5375938B2 - 復号装置及び方法 - Google Patents
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Description
この符号化された変換係数は、画像圧縮情報として出力される。
また、動き補償・予測部112は、同時に動きベクトル情報を可逆符号化部106に供給する。
この予測符号化の方法は、イントラ16×16予測モードと同様であり、当該予測モードを8×8ブロック単位に変更したものである。色差のイントラ予測符号化における予測モードを図11に示す。図11に示すように、JVT Codecでは、
(a) Vertical mode(mode=0)
(b) Horizontal mode(mode=1)
(c) DC mode(mode=2)
(d) Plane Prediction mode(mode=3)
の4つの予測モードが定義されており、最も予測残差の少ない予測モードに従って予測画像が生成される。以下、この4つの予測モードにおける予測画像の生成手法について説明する。
Vertical mode においては、色差ブロックの隣接する上側のブロックの画素(4:2:0フォーマットの場合、上のマクロブロック)をコピーして当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差ブロックの予測画像predcは、隣接する上側のブロックの画素をp[x,−1]とすると、以下の式(1)のように表される。なお、このモードは隣接する上側のブロックが存在する場合にのみ用いることが可能である。
Horizontal mode においては、色差ブロックの隣接する左側のブロックの画素(4:2:0フォーマットの場合、左のマクロブロック)をコピーして当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差ブロックの予測画像predcは、隣接する左側のブロックの画素をp[−1,y]とすると、以下の式(2)のように表される。なお、このモードは隣接する左側のブロックが存在する場合のみ用いることが可能である。
DC mode においては、色差ブロックの隣接する上側及び左側のブロックの画素を用いてその平均値を予測画像とする。但し、隣接する画素が存在しない場合には、値128が予測信号として用いられる。
より詳しくは、(i)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在する場合、(ii)画素p[x,−1]が存在し、画素p[−1,y]が存在しない場合、(iii)画素p[x,−1]が存在せず、画素p[−1,y]が存在する場合、(iv)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在しない場合、の4つの場合において、それぞれ以下の式(3)〜(6)に従って生成される。
より詳しくは、(i)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在する場合、(ii)画素p[x,−1]が存在し、画素p[−1,y]が存在しない場合、(iii)画素p[x,−1]が存在せず、画素p[−1,y]が存在する場合、(iv)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在しない場合、の4つの場合において、それぞれ以下の式(13)〜(16)に従って生成される。
Plane Prediction mode においては、色差ブロックの隣接する左側のブロックの画素(4:2:0フォーマットの場合、左のマクロブロック)と上側のブロックの画素から予測画像を平面近似して当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差の予測画像predcは、隣接する左側のブロックの画素をp[−1,y]、上側のブロックをp[x,−1]とすると、以下の式(17)のように表される。ここで、式(17)におけるClip1は、0から255の範囲にクリッピングすることを示す。
先ず、本実施の形態における画像情報符号化装置の概略構成を図1に示す。図1に示すように、画像情報符号化装置10は、A/D(Analogue/Digital)変換部11と、画像並び替えバッファ12と、加算器13と、直交変換部14と、量子化部15と、可逆符号化部16と、蓄積バッファ17と、逆量子化部18と、逆直交変換部19と、加算器20と、フレームメモリ21と、動き予測・補償部22と、イントラ予測部23と、レート制御部24とにより構成されている。
そして、画像並び替えバッファ12は、当該画像情報符号化装置10から出力される画像圧縮情報のGOP(Group of Pictures)構造に応じて、フレームの並べ替えを行う。ここで、画像並び替えバッファ12は、イントラ(画像内)符号化が行われる画像に関しては、フレーム全体の画像情報を直交変換部14に供給する。直交変換部14は、画像情報に対して離散コサイン変換又はカルーネン・レーベ変換等の直交変換を施し、変換係数を量子化部15に供給する。量子化部15は、直交変換部14から供給された変換係数に対して量子化処理を施す。
(2−1)イントラ予測部
イントラ予測部23の構成の一例を図2に示す。イントラ予測部23は、色成分の解像度が4:2:0フォーマット、4:2:2フォーマット、4:4:4フォーマット等の何れであるかを示すクロマフォーマット信号、及び色空間がYCbCr、RGB、XYZ等の何れであるかを示す色空間信号に基づいて、予測の手法を切り替える。なお、クロマフォーマット信号及び色空間信号は、予め外部のユーザ等によって設定され、画像情報符号化装置10に供給される。
先ず、イントラ予測器31aの動作を説明する。このイントラ予測器31aでは、クロマフォーマット信号が4:2:0フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対し、8×8ブロックを単位として予測を行う。なお、イントラ予測器31aの動作は、前述した従来例と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、イントラ予測器31bの動作を説明する。イントラ予測器31bにおいてもイントラ色差予測モードには、Vertical mode、Horizontal mode、DC mode、Plane prediction mode の4つの予測モードが存在する。このイントラ予測器31bでは、クロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対し、マクロブロック中の連続する縦方向の2つの8×8ブロックをまとめて8×16ブロックを構成し、この8×16ブロックを単位として予測を行う。以下、このイントラ予測器31bにおける、4つの予測モードのそれぞれに従った予測画像の生成手法について説明する。
Vertical mode においては、色差ブロックの隣接する上側のブロックの画素をコピーして当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差の予測画像predcは、隣接する上側のブロックの画素をp[x,−1]とすると、以下の式(26)のように表される。なお、このモードは隣接する上側のブロックが存在する場合にのみ用いることが可能である。
Horizontal mode においては、色差ブロックの隣接する左側のブロックの画素をコピーして当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差ブロックの予測画像predcは、隣接する左側のブロックの画素をp[−1, y]とすると、以下の式(27)のように表される。なお、このモードは隣接する左側のブロックが存在する場合のみ用いることが可能である。
DC mode においては、色差ブロックの隣接する上側及び左側のブロックの画素を用いてその平均値を予測画像とする。但し、隣接する画素が存在しない場合には、値128が予測信号として用いられる。
より詳しくは、(i)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在する場合、(ii)画素p[x,−1]が存在し、画素p[−1,y]が存在しない場合、(iii)画素p[x,−1]が存在せず、画素p[−1,y]が存在する場合、(iv)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在しない場合、の4つの場合において、それぞれ以下の式(28)〜(31)に従って生成される。
より詳しくは、(i)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在する場合、(ii)画素p[x,−1]が存在し、画素p[−1,y]が存在しない場合、(iii)画素p[x,−1]が存在せず、画素p[−1,y]が存在する場合、(iv)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在しない場合、の4つの場合において、それぞれ以下の式(38)〜(41)に従って生成される。
より詳しくは、(i)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在する場合、(ii)画素p[x,−1]が存在し、画素p[−1,y]が存在しない場合、(iii)画素p[x,−1]が存在せず、画素p[−1,y]が存在する場合、(iv)画素p[x,−1]及び画素p[−1,y]が共に存在しない場合、の4つの場合において、それぞれ以下の式(56)〜(59)に従って生成される。
Plane Prediction mode においては、色差ブロックの隣接する左側のブロックの画素と上側のブロックの画素から予測画像を平面近似して当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差の予測画像predcは、隣接する左側のブロックの画素をp[−1,y]、上側のブロックをp[x,−1]とすると、以下の式(63)のように表される。ここで、式(63)におけるClip1は、0から255の範囲にクリッピングすることを示す。
続いて、イントラ予測器31cの動作を説明する。イントラ予測器31cにおいてもイントラ色差予測モードには、Vertical mode、Horizontal mode、DC mode、Plane prediction mode の4つの予測モードが存在する。このイントラ予測器31cでは、クロマフォーマット信号が4:4:4フォーマットを示し、色空間信号がYCbCr、RGB又はXYZを示す画像信号に対し、マクロブロック中の連続する縦横方向の4つの8×8ブロックをまとめて16×16ブロックを構成し、この16×16ブロックを単位として予測を行う。以下、このイントラ予測器31cにおける、4つの予測モードのそれぞれに従った予測画像の生成手法について説明する。
Vertical mode においては、色差ブロックの隣接する上側のブロックの画素をコピーして当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差の予測画像predcは、隣接する上側のブロックの画素をp[x,−1]とすると、以下の式(64)のように表される。なお、このモードは隣接する上側のブロックが存在する場合にのみ用いることが可能である。
Horizontal mode においては、色差ブロックの隣接する左側のブロックの画素をコピーして当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差ブロックの予測画像predcは、隣接する左側のブロックの画素をp[−1, y]とすると、以下の式(65)のように表される。なお、このモードは隣接する左側のブロックが存在する場合のみ用いることが可能である。
DC mode においては、色差ブロックの隣接する上側及び左側のブロックの画素を用いてその平均値を予測画像とする。但し、隣接する画素が存在しない場合には、値128が予測信号として用いられる。
Plane Prediction mode においては、色差ブロックの隣接する左側のブロックの画素と上側のブロックの画素から予測画像を平面近似して当該ブロックの予測画像とする。この場合の色差の予測画像predcは、隣接する左側のブロックの画素をp[−1,y]、上側のブロックをp[x,−1]とすると、以下の式(70)のように表される。ここで、式(70)におけるClip1は、0から255の範囲にクリッピングすることを示す。
クロマフォーマット信号及び色空間信号は、直交変換部14にも供給される。
直交変換部14の構成の一例を図3に示す。直交変換部14は、色成分の解像度が4:2:0フォーマット、4:2:2フォーマット、4:4:4フォーマット等の何れであるかを示すクロマフォーマット信号、及び色空間がYCbCr、RGB、XYZ等の何れであるかを示す色空間信号に基づいて、直交変換の方式を切り替える。
先ず、直交変換器41aの動作を説明する。この直交変換器41aでは、クロマフォーマット信号が4:2:0フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して直交変換を行う。なお、直交変換器41aの動作は、前述した従来例と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、直交変換器41bの動作を説明する。この直交変換器41bでは、クロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して直交変換を行う。
続いて、直交変換器41cの動作を説明する。この直交変換器41cでは、クロマフォーマット信号が4:4:4フォーマットを示し、色空間信号がYCbCr、RGB又はXYZを示す画像信号に対して直交変換を行う。
クロマフォーマット信号及び色空間信号は、量子化部15にも供給される。
量子化部15の構成の一例を図5に示す。量子化部15は、色成分の解像度が4:2:0フォーマット、4:2:2フォーマット、4:4:4フォーマット等の何れであるかを示すクロマフォーマット信号、及び色空間がYCbCr、RGB、XYZ等の何れであるかを示す色空間信号に基づいて、量子化の方式を切り替える。
先ず、量子化器51aの動作を説明する。この量子化器51aでは、クロマフォーマット信号が4:2:0フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して量子化を行う。なお、量子化器51aの動作は、前述した従来例と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、量子化器51bの動作を説明する。この量子化器51bでは、クロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して量子化を行う。
続いて、量子化器51cの動作を説明する。この量子化器51cでは、クロマフォーマット信号が4:4:4フォーマットを示し、色空間信号がYCbCr、RGB又はXYZを示す画像信号に対して量子化を行う。
クロマフォーマット信号及び色空間信号は、逆量子化部18にも供給される。
逆量子化部18の構成の一例を図6に示す。逆量子化部18は、色成分の解像度が4:2:0フォーマット、4:2:2フォーマット、4:4:4フォーマット等の何れであるかを示すクロマフォーマット信号、及び色空間がYCbCr、RGB、XYZ等の何れであるかを示す色空間信号に基づいて、逆量子化の方式を切り替える。
スイッチ60,62は、同一の逆量子化器を選択する。なお、この図6では、3種類の逆量子化器61a,61b,61cの何れかを選択するものとして説明するが、この逆量子化器の数、すなわち逆量子化の方式の数は、任意に設定することができる。
先ず、逆量子化器61aの動作を説明する。この逆量子化器61aでは、クロマフォーマット信号が4:2:0フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して逆量子化を行う。なお、逆量子化器61aの動作は、前述した従来例と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、逆量子化器61bの動作を説明する。この逆量子化器61bでは、クロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して逆量子化を行う。
次に、逆量子化器61cの動作を説明する。この逆量子化器61cでは、クロマフォーマット信号が4:4:4フォーマットを示し、色空間信号がYCbCr、RGB又はXYZを示す画像信号に対して逆量子化を行う。
クロマフォーマット信号及び色空間信号は、逆直交変換部19にも供給される。
逆直交変換部19の構成の一例を図7に示す。逆直交変換部19は、色成分の解像度が4:2:0フォーマット、4:2:2フォーマット、4:4:4フォーマット等の何れであるかを示すクロマフォーマット信号、及び色空間がYCbCr、RGB、XYZ等の何れであるかを示す色空間信号に基づいて、逆直交変換の方式を切り替える。
先ず、逆直交変換器71aの動作を説明する。この逆直交変換器71aでは、クロマフォーマット信号が4:2:0フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して逆直交変換を行う。なお、逆直交変換器71aの動作は、前述した従来例と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、逆直交変換器71bの動作を説明する。この逆直交変換器71bでは、クロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットを示し、色空間信号がYCbCrを示す画像信号に対して逆直交変換を行う。
続いて、逆直交変換器71cの動作を説明する。この逆直交変換器71cは、クロマフォーマット信号が4:4:4フォーマットを示し、色空間信号がYCbCr、RGB又はXYZを示す画像信号に対して逆直交変換を行う。
クロマフォーマット信号及び色空間信号は、可逆符号化部16にも供給されて可変長符号化又は算術符号化され、画像圧縮情報に含められて出力される。
seq_parameter_set_rbsp() {
:
chroma_format_idc u(2)
color_space_idc u(2)
:
}
ここで、u(2)として符号化されるシンタクスは、例えば「001x1x0」という可変長符号で符号化される。このうち、x1,x0が符号化されるシンタクスの2ビットに相当する。
上述した画像情報符号化装置10に対応する画像情報復号装置の概略構成を図8に示す。図8に示すように、画像情報復号装置80は、蓄積バッファ81と、可逆復号部82と、逆量子化部83と、逆直交変換部84と、加算器85と、画像並び替えバッファ86と、D/A(Digital/Analogue)変換部87と、動き予測・補償部88と、フレームメモリ89と、イントラ予測部90とにより構成されている。
その他の処理はイントラ符号化されたフレームと同様であるため、説明を省略する。
Claims (2)
- 画像信号の色差信号の解像度を示すクロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットである場合に、画像内予測によって生成された予測画像と原画像との差分信号に対して4×4画素ブロック単位で整数精度直交変換された4×4ブロックのDC成分のみを集めた2×4ブロックのクロマDCブロックに対する逆直交変換のスケール値に応じて計算された、量子化されたクロマDCブロックの係数を逆量子化する際の量子化スケール値を用いて、量子化されたクロマDCブロックの係数を逆量子化する逆量子化部と、
上記逆量子化部により逆量子化された変換係数を対象として、4×4画素ブロック単位で整数精度直交変換された4×4ブロックのDC成分のみを集めて構成された2×4ブロックのクロマDCブロックに対して2×4ブロック単位で直交変換されることにより得られる変換係数を、2×4ブロック単位で逆直交変換し、逆直交変換された係数を、8×8画素のブロックを縦方向に並べた8×16画素ブロックに対応する8つの4×4ブロックの各DC係数として逆直交変換する逆変換部と
を備える復号装置。 - 画像信号の色差信号の解像度を示すクロマフォーマット信号が4:2:2フォーマットである場合に、画像内予測によって生成された予測画像と原画像との差分信号に対して4×4画素ブロック単位で整数精度直交変換された4×4ブロックのDC成分のみを集めた2×4ブロックのクロマDCブロックに対する逆直交変換のスケール値に応じて計算された、量子化されたクロマDCブロックの係数を逆量子化する際の量子化スケール値を用いて、量子化されたクロマDCブロックの係数を逆量子化する逆量子化工程と、
上記逆量子化工程により逆量子化された変換係数を対象として、4×4画素ブロック単位で整数精度直交変換された4×4ブロックのDC成分のみを集めて構成された2×4ブロックのクロマDCブロックに対して2×4ブロック単位で直交変換されることにより得られる変換係数を、2×4ブロック単位で逆直交変換し、逆直交変換された係数を、8×8画素のブロックを縦方向に並べた8×16画素ブロックに対応する8つの4×4ブロックの各DC係数として逆直交変換する逆変換工程と
を有する復号方法。
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