JP5369194B2 - 表示装置および表示装置の駆動方法 - Google Patents
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Description
本発明は、中間調を画素の時間的な輝度変化によって表示する表示装置に関する。
入力階調を、γ特性を切り替えながら複数回表示することで液晶表示装置の視野角特性を向上させる技術が提案されている。例えば特許文献1には、所定の画素単位内で高輝度画素と低輝度画素とに分割し、さらにフレームごとに明暗を変化させる構成が記載されている。
図40に、この特許文献1に記載された明暗の設定方法を示す。図40の(a)では、各フレームでの4×4のマトリクス状の16画素の明暗を、高輝度画素どうしが端辺で隣り合わないようにしつつ1:3の比率に分割している。図40の(b)では、各フレームでの4×4のマトリクス状の16画素の明暗を、高輝度画素どうしが端辺で隣り合わないようにしつつ1:1の比率に分割している。また、図40の(a)では、フレームごとの明暗が各画素について1:3の周期で変化するように設定されている。例えば画素5に着目すると、画素5は第1フレームから第4フレームに亘って明→暗→暗→暗と変化する。図40の(b)では、フレームごとの明暗が各画素について1:1の周期で変化するように設定されている。例えば画素6に着目すると、画素6は第1フレームから第4フレームに亘って明→暗→明→暗と変化する。
特許文献1によれば、第1フレームから第4フレームの期間を60Hzとして明暗の時間比を1:1に設定して表示品位を確認したところ、ざらつき感が十分に緩和されフリッカも視認されない表示を実現することができるとされている。表示のざらつきに関しては目視評価がなされており、静止画とテレビ用途を想定した動画表示で評価が行われている。動画表示の場合に、画像が動くためざらつきがいっそう視認されにくく、気にならないことが記載されている。
しかしながら、上記従来の、時間的な輝度変化により表示を行う表示装置では、スクロール表示を行う場合に、特定のノイズパターンが画像に重畳されてざらつきとして認識され、表示品位が低下することが分かった。
静止画を表示する場合には、各画素が明暗の変化を繰り返し、各フレームの画像が合成されて視認される結果、合成画像はざらつきの無い高表示品位の画像となる。従って、例えば図37の静止画像はこの状態のまま視認される。しかし、画像が横方向(行方向、ロウ方向)にスクロールされる場合には、スクロール中にスクロール画像に対する視線追跡が行われるため、図39に示すように、合成画像には一定の模様が浮き出るように重畳して観測され、視認画像の品質は低下する。図40の(a)の場合には例えば2dot/フレームスクロールで特定パターンが重畳し、図40の(b)の場合には例えば1dot/フレームスクロールで特定パターンが重畳する。
この一定の模様は、視線追跡に起因して、
(1)一定の時間間隔での観測画素の変化
(2)一定の時間間隔での画素の輝度変化
(3)輝度変化の異なる画素の一定間隔での配置
の3者の干渉によって引き起こされる。この現象は、画像が縦方向(列方向、コラム方向)などの他の方向にスクロールしても発生する。
(1)一定の時間間隔での観測画素の変化
(2)一定の時間間隔での画素の輝度変化
(3)輝度変化の異なる画素の一定間隔での配置
の3者の干渉によって引き起こされる。この現象は、画像が縦方向(列方向、コラム方向)などの他の方向にスクロールしても発生する。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置および表示装置の駆動方法を実現することにある。
本発明の表示装置は、上記課題を解決するために、
アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなることを特徴としている。
アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなることを特徴としている。
上記の発明によれば、XはA/2の奇数倍で表される。スクロール画像が1フレームあたりに一定のdot数で移動する場合に、連続するNフレームの単位を考え、隣接するNフレームの2つの単位の前半を期間α、後半を期間βとすると、Xのうちの各視点の画素に対して、α+βの期間では明の輝度レベルとなるフレーム数と暗の輝度レベルとなるフレーム数とは互いに等しく、Nである。これにより、画像がスクロールされる間に、期間α+βを通して、視認者の目に残像として映る明暗は互いに相殺される。
従って、視点の画素で表示される画像をスクロール時間に亘って合成すると、均一な輝度の画像が得られる。これは、一定の階調データを入力し続けた場合に、スクロールによってもやはり均一な階調の画像が観測されることを意味しており、スクロールにより特定のノイズパターンが発生しないことを意味する。
以上により、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置を実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、
アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成することを特徴としている。
アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成することを特徴としている。
上記の発明によれば、XはA/2の奇数倍で表される。スクロール画像が1フレームあたりに一定のdot数で移動する場合に、連続するNフレームの単位を考え、隣接するNフレームの2つの単位の前半を期間α、後半を期間βとすると、Xのうちの各視点の画素に対して、α+βの期間では明の輝度レベルとなるフレーム数と暗の輝度レベルとなるフレーム数とは互いに等しく、Nである。これにより、画像がスクロールされる間に、期間α+βを通して、視認者の目に残像として映る明暗は互いに相殺される。
従って、視点の画素で表示される画像をスクロール時間に亘って合成すると、均一な輝度の画像が得られる。これは、一定の階調データを入力し続けた場合に、スクロールによってもやはり均一な階調の画像が観測されることを意味しており、スクロールにより特定のノイズパターンが発生しないことを意味する。
以上により、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置の駆動方法を実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、以上のように、
アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなる。
アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなる。
以上により、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置を実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、以上のように、
アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成する。
アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成する。
以上により、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置の駆動方法を実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態について、図1〜図38に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(表示装置の構成について)
図3に、本実施の形態に係る液晶表示装置(表示装置)11の構成を示す。
(表示装置の構成について)
図3に、本実施の形態に係る液晶表示装置(表示装置)11の構成を示す。
液晶表示装置11は、マトリクス型、ここでは特にアクティブマトリクス型の表示装置であり、LCDパネル12、データドライバー13、および、表示制御回路14を備えている。また、表示制御回路14は、γ切り替え回路14aおよびメモリ14bを備えている。
本実施形態では、例えば、明→明→暗→暗(シーケンスS1とする)、明→暗→暗→明(シーケンスS2とする)、暗→暗→明→明(シーケンスS3とする)、暗→明→明→暗(シーケンスS4とする)の4種類といったように、複数の異なるシーケンスのいずれか1つで輝度変化する画素を、各シーケンスについて設ける。ここで、表示色は、RGBの各データ色が構成成分となる混色でもよいし、構成成分が1つのデータ色のみである単色(無彩色、R単色など)でもよい。画素はデータ色ごとに設けられる。以下では、まず4種類のシーケンスを設ける場合の構成を例に取って説明する。データ色としてはRGBの他にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)などの他の混色系のものも可能である。これらの各データ色を表す画素を混色表示のために集合させた構成を1つの絵素とする。
表示制御回路14は、入力信号Yiが入力されると、入力信号YiからデータYd、水平同期成分Yh、および、垂直同期成分Yvを取り出す。そして、表示制御回路14によって、データYdのそれぞれは4つのルックアップテーブル(ガンマ曲線)T1〜T4のいずれか1つによってγ変換される。
ルックアップテーブルT1はシーケンスS1〜S4の第1フレームの表示データDを生成するためのγ変換を行うためのテーブルであり、同様に、ルックアップテーブルT2は第2フレームの、ルックアップテーブルT3は第3フレームの、ルックアップテーブルT4は第4フレームの、表示データDを生成するためのγ変換を行うためのテーブルである。
ルックアップテーブルT1〜T4はメモリ14bに格納されており、メモリ14bから読み出されることによりγ変換処理に供される。ルックアップテーブルT1〜T4を用いてγ変換されて得られた表示データDは、水平同期成分Yhおよび垂直同期成分Yvをタイミング信号とするγ切り替え回路14aによって、シーケンスS1〜S4の配列位置(例えば図1)および第1フレーム→第2フレーム→第3フレーム→第4フレーム→第1フレーム→…という時系列的なデータ供給順序に合わせて表示データDの出力元を切り替えてデータドライバー13に供給される。データドライバー13は、入力された表示データDをDA変換などによりアナログ電圧のデータ信号などのLCDパネル12に適合した形態の表示データとして供給する。
(各画素の明暗変化、シーケンス、および画素配列とについて)
本実施の形態では、後述の図10〜図16に示すように、上記シーケンスS1〜S4のような、表示期間を、順に連続する第1のフレーム〜第AのフレームのA個のフレームからなる周期の繰り返しに分け、A個のフレームで各画素の明暗の変化パターンのシーケンスを複数通り生成する。各シーケンスは、輝度変化パターンが互いに実質的にA分の1周期ずつずれた波形を有している。上記のシーケンスS1〜S4ではA=4であり、シーケンスは4通りである。ここでは、まずA=4を例に取って説明を行う。
(各画素の明暗変化、シーケンス、および画素配列とについて)
本実施の形態では、後述の図10〜図16に示すように、上記シーケンスS1〜S4のような、表示期間を、順に連続する第1のフレーム〜第AのフレームのA個のフレームからなる周期の繰り返しに分け、A個のフレームで各画素の明暗の変化パターンのシーケンスを複数通り生成する。各シーケンスは、輝度変化パターンが互いに実質的にA分の1周期ずつずれた波形を有している。上記のシーケンスS1〜S4ではA=4であり、シーケンスは4通りである。ここでは、まずA=4を例に取って説明を行う。
ここでは、第1のフレームにルックアップテーブルT1、第2のフレームにルックアップテーブルT2、第3のフレームにルックアップテーブルT3、第4のフレームにルックアップテーブルT4というように、それぞれが独立したルックアップテーブルを使用してγ変換を行っており、「明」どうしおよび「暗」どうしでも変換後の階調データである表示データDは互いに独立した設定を行うことができる。
ここで、「明」および「暗」並びにシーケンスの定義および画素の配置について説明する。
図1にS1〜S4のいずれか1つで示した画素を第1の画素とする。第1の画素は、ある階調を表す入力信号Yiを入力して、ある階調を一定期間表示する場合に、4フレームに亘る輝度変化パターンが4フレームの周期で繰り返されるシーケンスS1〜S4のいずれか1つで輝度変化する。また、第1の画素の一定の配列で構成される領域が存在するとする。ここでは、当該領域として、第1の画素が行方向(ロウ方向)に並ぶ配列パターンU1の行方向への繰り返しからなる領域と、第1の画素が列方向(コラム方向、信号線方向)に並ぶ配列パターンU2の列方向への繰り返しからなる領域との2通りがあると見なせる場合が示されている。配列パターンU1・U2のそれぞれについて、上記シーケンスとして、互いに輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに配列パターンU1・U2ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、配列パターンU1・U2の各第1の画素には上記複数のシーケンスのいずれか1つが割り当てられている。例えば配列パターンU1にはシーケンスS1・S3・S3・S4・S4・S1の第1の画素がこの順で行方向に紙面左側から右側に向って並んでおり、配列パターンU2にはシーケンスS3・S1の第1の画素がこの順で列方向に紙面上側から下側に向って並んでいる。
また、このような各第1の画素においては、図10の各シーケンスに示したように、1周期を構成するフレームF1〜F4・F5〜F8・…の各4フレーム単位の第1フレーム〜第4フレームのそれぞれについての輝度の平均値は、当該フレームから2分の1周期後となる2フレーム後の輝度の平均値と異なっている。例えば第1フレームとしてのフレームF1の輝度の平均値は輝度レベルY1であり、フレームF1の2フレーム後となる第3フレームとしてのフレームF3の輝度の平均値は輝度レベルY2であって、互いに異なっているという規則がある。第4フレームとしてのフレームF4の輝度の平均値は輝度レベルY2であり、フレームF4の2フレーム後となる第2フレームとしてのフレームF6の輝度の平均値は輝度レベルY1であって、互いに異なっている。
これは、一般化した場合に、ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレームに亘る輝度変化パターンがAフレームの周期で繰り返される複数のシーケンスのいずれか1つで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、各領域においては、各Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各第jフレームの輝度の平均値と各第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっている、と表現できる。
また、この場合の輝度の平均値は、第jフレームとなるフレームごとに観測される輝度の平均値を、観測フレーム数を増加させるにつれて、その平均輝度がある収束値に向うとすれば、当該収束値を指す。特定のjについての第jフレームの平均値は、シーケンス上に現れる特定のjについてのみの各第jフレームを総合した輝度の平均値を指す。
図10のシーケンスでは各フレーム中で輝度が一定であるため、その平均値は瞬時の輝度に等しいが、図5に示すような1フレーム中で輝度が変化し得るシーケンスにおいては、各フレームの平均輝度が各時点での瞬時の輝度から求められる。例えば図5の(a)において、第1フレームとしてのフレームF1の平均輝度はY1、第2フレームとしてのフレームF2の平均輝度はY2、第3フレームとしてのフレームF3の平均輝度はY3、第4フレームとしてのフレームF4の平均輝度はY4である。そして、各第jフレームの輝度の平均値と各第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっているということは、Y1とY3とが互いに異なっており、Y2とY4とが互いに異なっているということに相当する。
また、図5や図10で示されるように、
各第1の画素においては、シーケンスにおける輝度の平均値は、
各Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各第jフレームの輝度の平均値と各第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間にあるという規則がある。
図5の(a)について、シーケンスS1における輝度の平均値はO1で表されるが、O1はY1とY3との間にあり、Y2とY4との間にある。
また、図10について、シーケンスS1における輝度の平均値は(Y1+Y2)/2で表されるが、(Y1+Y2)/2はY1とY2との間にある。
各第1の画素においては、シーケンスにおける輝度の平均値は、
各Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各第jフレームの輝度の平均値と各第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間にあるという規則がある。
図5の(a)について、シーケンスS1における輝度の平均値はO1で表されるが、O1はY1とY3との間にあり、Y2とY4との間にある。
また、図10について、シーケンスS1における輝度の平均値は(Y1+Y2)/2で表されるが、(Y1+Y2)/2はY1とY2との間にある。
また、図示されていないが、各第jフレームの輝度の平均値と各第jフレームからシーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合には、シーケンスにおける輝度の平均値は、上記互いに等しい値に一致する。
また、上記輝度とデータ信号電位との関係を説明する。
図4の(a)〜(d)に、上述の4つのシーケンスS1〜S4のデータ信号電位の一例を示す。データ信号の書き込み周波数は例えば120Hzとする。なお、ここでは、説明の簡単化のために引き込み現象を考慮しない場合のデータ信号電位を示し、データ信号の正負の振幅中心がコモン電極電位に等しい場合を示すが、引き込み現象を考慮する場合には、コモン電極電位に引き込み電圧ΔVdを加えた電位を振幅中心と見なす。さらには、データ信号電位ごとに引き込み電圧ΔVdが異なる場合には、振幅中心は階調ごとに定められたものとして扱えばよい。
シーケンスS1で輝度変化を行う画素には、図4の(a)に示すように、第1フレームF1で234階調に対応する正極性の信号電位+V(234)が供給され、第2フレームF2で234階調に対応する負極性の信号電位−V(234)が供給され、第3フレームF3で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が供給され、第4フレームF4で0階調に対応する負極性の信号電位−V(0)が供給される。
シーケンスS2で輝度変化を行う画素には、図4の(b)に示すように、第1フレームF1で234階調に対応する負極性の信号電位−V(234)が供給され、第2フレームF2で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が供給され、第3フレームF3で0階調に対応する負極性の信号電位−V(0)が供給され、第4フレームF4で234階調に対応する正極性の信号電位+V(234)が供給される。
シーケンスS3で輝度変化を行う画素には、図4の(c)に示すように、第1フレームF1で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が供給され、第2フレームF2で0階調に対応する負極性の信号電位−V(0)が供給され、第3フレームF3で234階調に対応する正極性の信号電位+V(234)が供給され、第4フレームF4で234階調に対応する負極性の信号電位−V(234)が供給される。
また、シーケンスS4で輝度変化を行う画素には、図4の(d)に示すように、第1フレームF1で0階調に対応する負極性の信号電位−V(0)が供給され、第2フレームF2で234階調に対応する正極性の信号電位+V(234)が供給され、第3フレームF3で234階調に対応する負極性の信号電位−V(234)が供給され、第4フレームF4で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が供給される。
図4の(a)〜(d)の駆動によって、シーケンスS1の画素の第1フレームF1〜第4フレームF4における輝度変化(透過率変化)パターンは図5の(a)のようになり、シーケンスS2の画素の第1フレームF1〜第4フレームF4における輝度変化(透過率変化)パターンは図5の(b)のようになり、シーケンスS3の画素の第1フレームF1〜第4フレームF4における輝度変化(透過率変化)パターンは図5の(c)のようになり、シーケンスS4の画素の第1フレームF1〜第4フレームF4における輝度変化(透過率変化)パターンは図5の(d)のようになる。図5の(e)に、シーケンスS1〜S4の各画素の第1フレームF1〜第4フレームF4における輝度総和を模式的に示しておく。図5の(e)によって、各画素の平均輝度が視認される場合には、上記の階調設定に対して150階調(中間調)に対応する輝度が視認される。なお、シーケンスS1〜S4の各平均輝度は順にO1、O2、O3、O4であるが、これらはここでは互いに等しいが、互いに異なっていてもよく、輝度総和をどのような値にするかに応じて独立に定められる。
また、図6の(a)〜(d)に、A=4以外の例として、A=8となる8フレーム周期を有する4つのシーケンスS11〜S14のデータ信号電位の一例を示す。フレーム周波数は例えば240Hzとする。振幅中心については図4と同様である。
シーケンスS11で輝度変化を行う画素には、図6の(a)に示すように、第1フレームF1および第3フレームF3で213階調に対応する正極性の信号電位+V(213)が、第2フレームF2および第4フレームF4で213階調に対応する負極性の信号電位−V(213)が、第5フレームF5および第7フレームF7で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が、第6フレームF6および第8フレームF8で0階調に対応と負極性の信号電位−V(0)が、それぞれ供給される。
シーケンスS12で輝度変化を行う画素には、図6の(b)に示すように、第1フレームF1および第7フレームF7で213階調に対応する正極性の信号電位+V(213)が、第2フレームF2および第8フレームF8で213階調に対応する負極性の信号電位−V(213)が、第3フレームF3および第5フレームF5で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が、第4フレームF4および第6フレームF6で0階調に対応と負極性の信号電位−V(0)が、それぞれ供給される。
シーケンスS13で輝度変化を行う画素には、図6の(c)に示すように、第5フレームF5および第7フレームF7で213階調に対応する正極性の信号電位+V(213)が、第6フレームF6および第8フレームF8で213階調に対応する負極性の信号電位−V(213)が、第1フレームF1および第3フレームF3で0階調に対応する正極性の信号電位+V(0)が、第2フレームF2および第4フレームF4で0階調に対応と負極性の信号電位−V(0)が、それぞれ供給される。
図6の(a)〜(d)の駆動によって、シーケンスS11の画素の第1フレームF1〜第8フレームF8における輝度変化(透過率変化)パターンは図7の(a)のようになり、シーケンスS12の画素の第1フレームF1〜第8フレームF8における輝度変化(透過率変化)パターンは図7の(b)のようになり、シーケンスS13の画素の第1フレームF1〜第8フレームF8における輝度変化(透過率変化)パターンは図7の(c)のようになり、シーケンスS14の画素の第1フレームF1〜第8フレームF8における輝度変化(透過率変化)パターンは図7の(d)のようになる。図7の(e)に、シーケンスS11〜S14の各画素の第1フレームF1〜第8フレームF8における輝度総和を模式的に示しておく。図7の(e)によって、各画素の平均輝度が視認される場合には、上記の階調設定に対して120階調(中間調)に対応する輝度が視認される。なお、シーケンスS11〜S14の各平均輝度は順にO1、O2、O3、O4であるが、これらはここでは互いに等しいが、互いに異なっていてもよく、輝度総和をどのような値にするかに応じて独立に定められる。図7では、第1フレームF1、第2フレームF2、第3フレームF3、第4フレームF4、第5フレームF5、第6フレームF6、第7フレームF7、第8フレームF8の各輝度平均は、順にY1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6、Y7、Y8、O1=O2=O3=O4であり、Y1<O1<Y5、Y2>O1>Y6、Y3>O1>Y7、Y4>O1>Y8である。
次に、前記配列パターンU1・U2の繰り返し規則について説明する。
行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、R、G、Bなどのデータ色ごとに見て行方向および列方向の各アレイ方向について、各配列パターンは、
X=A/2+A・Q(Qは0以上の整数) ・・・・・(1)
で表される、アレイ方向に連続するX個の第1の画素からなる。そして、この配列パターンが当該アレイ方向に繰り返される。ここで、Qは、行方向と列方向とに独立に定められるとともに、同じアレイ方向でも領域ごとに独立に定められる。すなわち、図1では行方向にはX=N(=6)であり、列方向にはX=M(=2)である。N=6に対応する、行方向のQ=Q1=1であり、M=2に対応する、列方向のQ=Q2=0である。また、図1では同じ行方向どうしではN=6で一定であるが、行ごとに、すなわち行方向の領域ごとにNが独立に定められてよい。同じく、図1では同じ列方向どうしではM=2で一定であるが、列ごとに、すなわち列方向の領域ごとにMが独立に定められてよい。従って、図1から行方向の1つの領域を取り出すと、図2に示すように、シーケンスS1・S3・S3・S4・S4・S1に順に対応する第1の画素P1・P2・P3・P4・P5・P6のNdotの並びからなる配列パターンU1が行方向に繰り返されて形成されている。ここでは、1つの絵素を構成するR、G、Bの各第1の画素が同じシーケンスとなっているが、これに限ることはなく、RGBのそれぞれが互いに異なるシーケンスからなっていてもよい。各領域はデータ色ごとに定められる。
X=A/2+A・Q(Qは0以上の整数) ・・・・・(1)
で表される、アレイ方向に連続するX個の第1の画素からなる。そして、この配列パターンが当該アレイ方向に繰り返される。ここで、Qは、行方向と列方向とに独立に定められるとともに、同じアレイ方向でも領域ごとに独立に定められる。すなわち、図1では行方向にはX=N(=6)であり、列方向にはX=M(=2)である。N=6に対応する、行方向のQ=Q1=1であり、M=2に対応する、列方向のQ=Q2=0である。また、図1では同じ行方向どうしではN=6で一定であるが、行ごとに、すなわち行方向の領域ごとにNが独立に定められてよい。同じく、図1では同じ列方向どうしではM=2で一定であるが、列ごとに、すなわち列方向の領域ごとにMが独立に定められてよい。従って、図1から行方向の1つの領域を取り出すと、図2に示すように、シーケンスS1・S3・S3・S4・S4・S1に順に対応する第1の画素P1・P2・P3・P4・P5・P6のNdotの並びからなる配列パターンU1が行方向に繰り返されて形成されている。ここでは、1つの絵素を構成するR、G、Bの各第1の画素が同じシーケンスとなっているが、これに限ることはなく、RGBのそれぞれが互いに異なるシーケンスからなっていてもよい。各領域はデータ色ごとに定められる。
また、図1では行方向と列方向との両アレイ方向に配列パターンが存在するが、これに限らず、行方向と列方向とのいずれか一方にのみ配列パターンが存在してもよく、従って、少なくとも一方のアレイ方向に配列パターンが存在すればよい。
式(1)から分かるように、Xは、A個のフレームという周期の2分の1の奇数倍で表される。このことが、スクロール画像が1フレームあたり何dot移動するかに応じて視認者の観測画像にどのように寄与するかを明確にするため、図9に示すように、1フレームあたりの移動dot数について場合分けを行う。
図9では、横スクロールにおいて、スクロール速度を表す1フレームあたりの移動dot数を1dot/Fから8dot/Fまで1dotずつ異ならせた場合の、移動先の画像が表示される第1の画素を示す。縦スクロールについても同様の説明となるので横スクロールのみを例に取って説明する。
配列パターンU1の第1の画素P1が最初に注目された視点の画素であるとすると、第1の画素P1での表示が、スクロールされることによって移動する先の第1の画素をグレーに塗って示す。
1dot/Fの場合には、配列パターンU1の各第1の画素に順次移動していき、図10に示す視点の画素P1における各シーケンスの破線で囲むフレームの輝度が順次観測される。連続するNフレーム(配列パターンU1ではN=6)の単位を考え、隣接するNフレームの2つの単位の前半を期間α、後半を期間βとすると、期間αと期間βとで輝度レベルがY1とY2とのそれぞれとなるフレーム数は右表のようになる。α+βの期間では輝度レベルY1となるフレーム数と輝度レベルY2となるフレーム数とは互いに等しく、N(=6)である。Y1>Y2であり、スクロールされる間に、期間α+βを通して、視認者の目に残像として映る明暗は互いに相殺される。
視点の画素P2〜P6についても、同様にして、明暗が相殺される。
2dot/F〜7dot/Fの各スクロール速度についても、視点の画素における輝度を分析していくと、図11〜図16のように、図10と同様の明暗相殺が行われる。なお、7dot/Fは1dot/Fの場合と同じであり、8dot/Fは2dot/Fの場合と同じである。すなわち、N(mod6)で場合分けが可能であるが、いずれの場合も明暗が相殺される。
これにより、図8に示すように、例えば3dot/Fのスクロール画像について、視点の画素P1〜P6で表示される画像をnフレーム〜n+11フレームの間に合成すると、均一な輝度の画像が得られる。これは、図3の入力信号Yiに一定の階調データを入力し続けた場合に、スクロールによってもやはり均一な階調の画像が観測されることを意味しており、スクロールにより特定のノイズパターンによるざらつきが発生しないことが分かる。これにより、図37の静止画は、スクロールした場合に図38に示すように表示品位の低下を伴うことなく視認される。
これと従来の場合とを対比すると、図17および図18に示すように第1の画素P1〜P4が配列され、明(Y1)→暗(Y2)→明(Y1)→暗(Y2)のシーケンスS1が第1の画素P1・P2に、暗(Y2)→明(Y1)→暗(Y2)→明(Y1)のシーケンスS2が第1の画素P3・P4に割り当てられているとした場合に、図18に示すように、第1の画素P2・P4では期間α+βにおいて明暗が相殺されない。従って、例えば図19に示すように3dot/Fのスクロール画像について、視点の画素P1〜P4で表示される画像をnフレーム〜n+7フレームの間に合成すると、一定のノイズパターンによるざらつきが観測される。これにより、図37の静止画は、スクロールした場合に図39に示すように表示品位の低下を伴って視認される。
図20に、A(1周期のフレーム数)=4、N=2、M=2、120Hz駆動であって、明→暗→明→暗のシーケンスに順にγC→γA→γD→γBのγ曲線を用いる第1の画素と、暗→明→暗→明のシーケンスに順にγD→γB→γC→γAのγ曲線を用いる第1の画素とが、データ色ごとに行方向および列方向に交互に配置された状態を示す。階調データの極性についてはドット反転を行っている。輝度の平均化が30Hzで完結するため、パターンの重畳をより効果的に防ぐことができる。輝度の平均化に必要なフレーム数は小さいほど効果的である。
各γ曲線として、輝度変化パターンを矩形波とするものを図21に、三角波とするものを図22にそれぞれ示す。また、上記矩形波の輝度変化パターンのγ曲線に対応するルックアップテーブルを図23に、上記三角波の輝度変化パターンのγ曲線に対応するルックアップテーブルを図24に、それぞれ示す。
図25に、A(1周期のフレーム数)=8、N=4、M=4、240Hz駆動であって、明→明→明→明→暗→暗→暗→暗のシーケンスに順にγG→γE→γC→γA→γH→γF→γD→γBのγ曲線を用いる第1の画素と、暗→暗→暗→暗→明→明→明→明のシーケンスに順にγH→γF→γD→γB→γG→γE→γC→γAのγ曲線を用いる第1の画素とが、データ色ごとに、同じフレームで明どうしおよび暗どうしがそれぞれ2つずつ行方向に隣接するように、交互に配置された状態を示す。階調データの極性についてはドット反転を行っている。輝度の平均化が30Hzで完結するため、パターンの重畳をより効果的に防ぐことができる。輝度の平均化に必要なフレーム数は小さいほど効果的である。この場合には、各フレーム内に同一色の画素に、シーケンスの正極性と負極性との両方を同一数含むため、単色表示での各シーケンスの極性偏りを無くし、フリッカを軽減することができる。
図26に、A(1周期のフレーム数)=8、N=4、M=4、240Hz駆動であって、明→明→明→明→暗→暗→暗→暗のシーケンスに順にγG→γE→γC→γA→γH→γF→γD→γBのγ曲線を用いる第1の画素と、明→明→暗→暗→暗→暗→明→明のシーケンスに順にγC→γA→γH→γF→γD→γB→γG→γEのγ曲線を用いる第1の画素と、暗→暗→暗→暗→明→明→明→明のシーケンスに順にγH→γF→γD→γB→γG→γE→γC→γAのγ曲線を用いる第1の画素と、暗→暗→明→明→明→明→暗→暗のシーケンスに順にγD→γB→γG→γE→γC→γA→γH→γFのγ曲線を用いる第1の画素とが、データ色ごとに、同じフレームで明どうしおよび暗どうしがそれぞれ2つずつ行方向に隣接するように行方向および列方向に交互に配置された状態を示す。階調データの極性についてはドット反転を行っている。輝度の平均化が30Hzで完結するため、パターンの重畳をより効果的に防ぐことができる。輝度の平均化に必要なフレーム数は小さいほど効果的である。この場合には、各フレーム内に同一色の画素に、シーケンスの正極性と負極性との両方を同一数含むため、単色表示での各シーケンスの極性偏りを無くし、フリッカを軽減することができる。この場合にも、各フレーム内に同一色の画素に、シーケンスの正極性と負極性との両方を同一数含むため、単色表示での各シーケンスの極性偏りを無くし、フリッカを軽減することができる。
図25および図26では、配列パターンが、各フレームで同じデータ色の互いに異なる書き込み極性の第1の画素を同数ずつ含んでいる。この構成によれば、同じ配列パターン内においてデータ色ごとに正極性の第1の画素数と負極性の第1の画素数とを互いに等しくするので、極性の偏りによるフリッカを低減できるという効果を奏する。
次に、第1の画素の配列とシーケンスとの組み合わせの各実施例について、図27〜図34に示す。
図27および図28は、A=4、Q1=1、Q2=0、N=6,2、M=2、駆動周波数120Hz、明暗切替周期30Hzの場合を示す。各絵素においてRGBが共通のシーケンスを有する場合(N=6)と、RGBごとに独立したシーケンスを取る場合(N=2)との2通りを示す。輝度変化パターンとしては、矩形波状、三角波状、正弦波状、台形波状などが挙げられる。各フレームに独立したγ曲線が用いられる。
図29および図30は、A=4、Q1=0、Q2=0、N=2、M=2、駆動周波数120Hz、明暗切替周期30Hzの場合を示す。各絵素においてRGBが共通のシーケンスを有する場合と、RGBごとに独立したシーケンスを取る場合との2通りを示す。輝度変化パターンとしては、矩形波状、三角波状、正弦波状、台形波状などが挙げられる。各フレームに独立したγ曲線が用いられる。
図31および図32は、A=8、Q1=0、Q2=0、N=4、M=4、駆動周波数240Hz、明暗切替周期30Hzの場合を示す。各絵素においてRGBが共通のシーケンスを有する場合と、RGBごとに独立したシーケンスを取る場合との2通りを示す。輝度変化パターンとしては、矩形波状、三角波状、正弦波状、台形波状などが挙げられる。各フレームに独立したγ曲線が用いられる。
図33および図34は、A=8、Q1=0、Q2=0、N=4、M=4、駆動周波数240Hz、明暗切替周期30Hzの場合を示す。各絵素においてRGBが共通のシーケンスを有する場合と、RGBごとに独立したシーケンスを取る場合との2通りを示す。輝度変化パターンとしては、矩形波状、三角波状、正弦波状、台形波状などが挙げられる。各フレームに独立したγ曲線が用いられる。
なお、本実施形態において、N、M(すなわちX)は偶数であることが好ましい。図35に示すように、配列パターンにおいて配列周期が奇数(N=3、M=3)であると、各アレイ方向および第1の画素の全領域においてシーケンスS1とシーケンスS2とを同数に設定することができないため、明と暗がフレーム間で数が合わずフリッカになる虞がある。N、M(すなわちX)が偶数であると、明暗の数が同じになるためフリッカを良好に抑制することができる。
また、図1の配列パターンU2に示すように、列方向(信号線方向)のシーケンスが2種類である場合に、各フレームにおいて正極性の第1の画素と負極性の第1の画素とを交互に配置するときには、互いに同極性となる第1の画素を、同じデータ信号線に接続するとよい。例えば図36の(a)に示すように、奇数ラインのデータ信号(So)はあるフレームで正極性のみとなり、次フレームで負極性のみとなる。また、偶数ラインのデータ信号(Se)はあるフレームで負極性のみとなり、次フレームで正極性のみとなる。このとき、1フレーム期間では一方の極性のデータ信号のみを供給すればよいため、データ信号の振幅は平坦な正負のソース波形に示すように小さくて済む。また、ソース波形の周波数を低く抑えることができる。一方、図36の(b)に示すように、奇数ラインのデータ信号(So)も偶数ラインのデータ信号(Se)も1フレーム期間において両極性を含む場合には、ソース波形に示すようにデータ信号の振幅は正負とも大きくなる。図示の4ドット周期の配列は1Hの時間単位での振幅となり、駆動としてキラーな状態になる。
高速駆動(120Hz駆動や240Hz駆動)や高精細パネル(FHDや2k4k)では、ソース(データ)信号の周波数が高くなり、パネル負荷による波形鈍りの影響やソースドライバの発熱が問題となる。ソースの振幅周期を小さくすることによって、上記の駆動を達成している。一般的には、ソースの極性反転周期を数H以上〜1フレームに設定している。ただし、画素の極性配列は表示品位上、ドット市松状に極性を反転した配置にすることが好ましいため、例えば、図36の(a)のようにデータ信号線を走査線の奇偶それぞれに配置してデータ信号の振幅周期の低減と画素極性のドット市松配置とを両立させる。
また、NとMとは、2×Nフレームと2×Mフレームの周期が24Hz以上となるように設定するのが好ましい。パターンの輝度を平均化するために必要なフレーム数は2×Nまたは2×Mであり、NとMとが大きいと平均化に時間がかかるため、チラツキ等が視認される場合が考えられる。輝度の平均化に必要なフレーム数は小さいほど良く、2×Nフレーム周期と2×Mフレーム周期の周波数は大きい方がよい。実際の試作検討から、2×Nフレーム周期と2×Mフレーム周期との周波数は24Hz以上がよい。
また、Aは4フレーム以上の偶数であることが好ましい。A=1〜3は下記の理由で好ましくない。A=1については、フレーム周期が1Fでは輝度変化できないためである。A=2については、シーケンスの数Bが、最大2種類(S1:明→暗・S2:暗→明)しかないからである。B=1の場合、画面全面で輝度が切り替わるため、フリッカとなる。B=2の場合、条件を満たす配列周期N,M=1、3、5、…のため、2種類のシーケンスを同一数となるように配列できない。B=2の場合にフリッカが生じる例としては、前述の図35の配列パターンがある。また、A=3については配列周期M、Nが整数でないからである。
また、第1の画素の領域において、Aに1フレーム期間を乗じた長さは1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短くてもよい。これによれば、スクロール画像を滑らかに表示することができるとともに、明暗変化のフリッカを感じないようにすることができる。
また、第1の画素の領域において、取りえるシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であってもよい。これによれば、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができる。
なお、本発明の表示装置としてEL表示装置などの他の装置も可能である。
以上に述べてきたように、
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなることを特徴としている。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなることを特徴としている。
上記の発明によれば、XはA/2の奇数倍で表される。スクロール画像が1フレームあたりに一定のdot数で移動する場合に、連続するNフレームの単位を考え、隣接するNフレームの2つの単位の前半を期間α、後半を期間βとすると、Xのうちの各視点の画素に対して、α+βの期間では明の輝度レベルとなるフレーム数と暗の輝度レベルとなるフレーム数とは互いに等しく、Nである。これにより、画像がスクロールされる間に、期間α+βを通して、視認者の目に残像として映る明暗は互いに相殺される。
従って、視点の画素で表示される画像をスクロール時間に亘って合成すると、均一な輝度の画像が得られる。これは、一定の階調データを入力し続けた場合に、スクロールによってもやはり均一な階調の画像が観測されることを意味しており、スクロールにより特定のノイズパターンが発生しないことを意味する。
以上により、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置を実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
各上記第1の画素において、上記シーケンスにおける輝度の平均値は、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームから上記シーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合に上記互いに等しい値に一致することを除いては、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間にあることを特徴としている。
各上記第1の画素において、上記シーケンスにおける輝度の平均値は、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームから上記シーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合に上記互いに等しい値に一致することを除いては、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間にあることを特徴としている。
上記の発明によれば、シーケンスにおける輝度の平均値より輝度の高いフレームと、シーケンスにおける輝度の平均値より輝度の低いフレームとの存在により、スクロール画像の明暗を適切に相殺することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
Q=0である上記配列パターンが設けられていることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
Q=0である上記配列パターンが設けられていることを特徴としている。
上記の発明によれば、X=A/2となって配列パターンを構成する第1の画素数が小さくなるため、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
A/2は偶数でありA/2は2以上であることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
A/2は偶数でありA/2は2以上であることを特徴としている。
上記の発明によれば、所望の輝度変化パターンをフリッカを生じることなく生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記輝度変化パターンが時間軸方向に互いにA/2フレームだけずれた異なる上記シーケンスで輝度変化する上記第1の画素を含む上記配列パターンが設けられていることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記輝度変化パターンが時間軸方向に互いにA/2フレームだけずれた異なる上記シーケンスで輝度変化する上記第1の画素を含む上記配列パターンが設けられていることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスは2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性のデータ信号が上記2つのシーケンスの一方で輝度変化する上記第1の画素に書き込まれるとともに、負極性のデータ信号が上記2つのシーケンスの他方で輝度変化する上記第1の画素に書き込まれることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスは2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性のデータ信号が上記2つのシーケンスの一方で輝度変化する上記第1の画素に書き込まれるとともに、負極性のデータ信号が上記2つのシーケンスの他方で輝度変化する上記第1の画素に書き込まれることを特徴としている。
上記の発明によれば、列方向の配列パターンの第1の画素に、振幅および周波数の小さなデータ信号を供給することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記アレイ方向が列方向であって、
上記複数のシーケンスはX=2となる2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性の書き込み極性となる上記第1の画素と負極性の書き込み極性となる上記第1の画素とが交互に配置され、互いに同極性の書き込み極性となる上記第1の画素が、同じデータ信号線に接続されていることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記アレイ方向が列方向であって、
上記複数のシーケンスはX=2となる2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性の書き込み極性となる上記第1の画素と負極性の書き込み極性となる上記第1の画素とが交互に配置され、互いに同極性の書き込み極性となる上記第1の画素が、同じデータ信号線に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、列方向の配列パターンの第1の画素に、振幅および周波数の小さなデータ信号を供給することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
Aに1フレーム期間を乗じた長さが1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短いことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
Aに1フレーム期間を乗じた長さが1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短いことを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像を滑らかに表示することができるとともに、明暗変化のフリッカを感じないようにすることができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
Xは偶数であることを特徴としている。
Xは偶数であることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像にフリッカを発生させないようにすることができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
2Xフレームの期間が24Hz以上で繰り返されることを特徴としている。
2Xフレームの期間が24Hz以上で繰り返されることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像の輝度を良好に平均化してチラツキを抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで書き込み極性が互いに異なる、同じシーケンスで輝度変化する上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで書き込み極性が互いに異なる、同じシーケンスで輝度変化する上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、同じ配列パターン内において同じシーケンスで輝度変化する正極性の第1の画素数と負極性の第1の画素数とを互いに等しくするので、極性の偏りによるフリッカを低減できるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで同じ上記データ色の互いに異なる書き込み極性の上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで同じ上記データ色の互いに異なる書き込み極性の上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、同じ配列パターン内においてデータ色ごとに正極性の第1の画素数と負極性の第1の画素数とを互いに等しくするので、極性の偏りによるフリッカを低減できるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは矩形波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは矩形波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、明暗の輝度変化パターンで容易に生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは三角波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは三角波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、表示素子の応答速度などを利用した波形で生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは正弦波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは正弦波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、表示素子の応答速度などを利用した波形で生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは台形波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは台形波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、表示素子の応答速度などを利用した波形で生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成することを特徴としている。
アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成することを特徴としている。
上記の発明によれば、XはA/2の奇数倍で表される。スクロール画像が1フレームあたりに一定のdot数で移動する場合に、連続するNフレームの単位を考え、隣接するNフレームの2つの単位の前半を期間α、後半を期間βとすると、Xのうちの各視点の画素に対して、α+βの期間では明の輝度レベルとなるフレーム数と暗の輝度レベルとなるフレーム数とは互いに等しく、Nである。これにより、画像がスクロールされる間に、期間α+βを通して、視認者の目に残像として映る明暗は互いに相殺される。
従って、視点の画素で表示される画像をスクロール時間に亘って合成すると、均一な輝度の画像が得られる。これは、一定の階調データを入力し続けた場合に、スクロールによってもやはり均一な階調の画像が観測されることを意味しており、スクロールにより特定のノイズパターンが発生しないことを意味する。
以上により、画像のスクロール時に画像にノイズパターンが重畳しにくい構成を提示することのできる表示装置の駆動方法を実現することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
各上記第1の画素において、上記シーケンスにおける輝度の平均値を、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームから上記シーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合に上記互いに等しい値に一致させることを除いては、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間とすることを特徴としている。
各上記第1の画素において、上記シーケンスにおける輝度の平均値を、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームから上記シーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合に上記互いに等しい値に一致させることを除いては、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、シーケンスにおける輝度の平均値より輝度の高いフレームと、シーケンスにおける輝度の平均値より輝度の低いフレームとの存在により、スクロール画像の明暗を適切に相殺することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
Q=0である上記配列パターンを設けることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
Q=0である上記配列パターンを設けることを特徴としている。
上記の発明によれば、X=A/2となって配列パターンを構成する第1の画素数が小さくなるため、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
A/2は偶数でありA/2は2以上であることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
A/2は偶数でありA/2は2以上であることを特徴としている。
上記の発明によれば、所望の輝度変化パターンをフリッカを生じることなく生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記輝度変化パターンが時間軸方向に互いにA/2フレームだけずれた異なる上記シーケンスで輝度変化する上記第1の画素を含む上記配列パターンを設けることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記輝度変化パターンが時間軸方向に互いにA/2フレームだけずれた異なる上記シーケンスで輝度変化する上記第1の画素を含む上記配列パターンを設けることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数は2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性のデータ信号を上記2つのシーケンスの一方で輝度変化する上記第1の画素に書き込むとともに、負極性のデータ信号を上記2つのシーケンスの他方で輝度変化する上記第1の画素に書き込むことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数は2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性のデータ信号を上記2つのシーケンスの一方で輝度変化する上記第1の画素に書き込むとともに、負極性のデータ信号を上記2つのシーケンスの他方で輝度変化する上記第1の画素に書き込むことを特徴としている。
上記の発明によれば、列方向の配列パターンの第1の画素に、振幅および周波数の小さなデータ信号を供給することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記アレイ方向が列方向であって、
上記複数のシーケンスはX=2となる2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性の書き込み極性となる上記第1の画素と負極性の書き込み極性となる上記第1の画素とが交互に配置され、互いに同極性の書き込み極性となる上記第1の画素が、同じデータ信号線に接続されていることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記アレイ方向が列方向であって、
上記複数のシーケンスはX=2となる2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性の書き込み極性となる上記第1の画素と負極性の書き込み極性となる上記第1の画素とが交互に配置され、互いに同極性の書き込み極性となる上記第1の画素が、同じデータ信号線に接続されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、列方向の配列パターンの第1の画素に、振幅および周波数の小さなデータ信号を供給することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
Aに1フレーム期間を乗じた長さは1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短いことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
Aに1フレーム期間を乗じた長さは1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短いことを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像を滑らかに表示することができるとともに、明暗変化のフリッカを感じないようにすることができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であることを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像のノイズの重畳をより良好に抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
Xは偶数であることを特徴としている。
Xは偶数であることを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像にフリッカを発生させないようにすることができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
2Xフレームの期間を24Hz以上で繰り返すことを特徴としている。
2Xフレームの期間を24Hz以上で繰り返すことを特徴としている。
上記の発明によれば、スクロール画像の輝度を良好に平均化してチラツキを抑制することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで書き込み極性が互いに異なる、同じシーケンスで輝度変化する上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで書き込み極性が互いに異なる、同じシーケンスで輝度変化する上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、同じ配列パターン内において同じシーケンスで輝度変化する正極性の第1の画素数と負極性の第1の画素数とを互いに等しくするので、極性の偏りによるフリッカを低減できるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで同じ上記データ色の互いに異なる書き込み極性の上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで同じ上記データ色の互いに異なる書き込み極性の上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴としている。
上記の発明によれば、同じ配列パターン内においてデータ色ごとに正極性の第1の画素数と負極性の第1の画素数とを互いに等しくするので、極性の偏りによるフリッカを低減できるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは矩形波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは矩形波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、明暗の輝度変化パターンで容易に生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは三角波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは三角波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、表示素子の応答速度などを利用した波形で生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは正弦波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは正弦波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、表示素子の応答速度などを利用した波形で生成することができるという効果を奏する。
本発明の表示装置の駆動方法は、前記課題を解決するために、
上記輝度変化パターンは台形波状であることを特徴としている。
上記輝度変化パターンは台形波状であることを特徴としている。
上記の発明によれば、第1の画素の平均輝度を、表示素子の応答速度などを利用した波形で生成することができるという効果を奏する。
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態を技術常識に基づいて適宜変更したものやそれらを組み合わせて得られるものも本発明の実施の形態に含まれる。
本発明は、特に液晶表示装置に好適に使用することができる。
11 液晶表示装置(表示装置)
U1、U2 配列パターン
Y1〜Y8 平均値
O1〜O4 平均値
U1、U2 配列パターン
Y1〜Y8 平均値
O1〜O4 平均値
Claims (30)
- アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなり、
上記輝度変化パターンは三角波状であることを特徴とする表示装置。 - アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなり、
上記輝度変化パターンは正弦波状であることを特徴とする表示装置。 - アクティブマトリクス型の表示装置であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域が存在し、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスが存在し、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つが割り当てられており、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに異なっており、
上記第1の画素は、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設けられており、
各上記領域は、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなり、
上記輝度変化パターンは台形波状であることを特徴とする表示装置。 - 各上記第1の画素において、上記シーケンスにおける輝度の平均値は、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームから上記シーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合に上記互いに等しい値に一致することを除いては、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間にあることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 少なくとも1つの上記領域において、
Q=0である上記配列パターンが設けられていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
A/2は偶数でありA/2は2以上であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記輝度変化パターンが時間軸方向に互いにA/2フレームだけずれた異なる上記シーケンスで輝度変化する上記第1の画素を含む上記配列パターンが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスは2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性のデータ信号が上記2つのシーケンスの一方で輝度変化する上記第1の画素に書き込まれるとともに、負極性のデータ信号が上記2つのシーケンスの他方で輝度変化する上記第1の画素に書き込まれることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記アレイ方向が列方向であって、
上記複数のシーケンスはX=2となる2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性の書き込み極性となる上記第1の画素と負極性の書き込み極性となる上記第1の画素とが交互に配置され、互いに同極性の書き込み極性となる上記第1の画素が、同じデータ信号線に接続されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
Aに1フレーム期間を乗じた長さが1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短いことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であることを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の表示装置。 - Xは偶数であることを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 2Xフレームの期間が24Hz以上で繰り返されることを特徴とする請求項1から12までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで書き込み極性が互いに異なる、同じシーケンスで輝度変化する上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴とする請求項1から13までのいずれか1項に記載の表示装置。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで同じ上記データ色の互いに異なる書き込み極性の上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴とする請求項1から14までのいずれか1項に記載の表示装置。 - アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成し、
上記輝度変化パターンは三角波状であることを特徴とする表示装置の駆動方法。 - アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成し、
上記輝度変化パターンは正弦波状であることを特徴とする表示装置の駆動方法。 - アクティブマトリクス型の表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、
ある階調を一定期間表示する場合に、Aフレーム(Aは偶数)に亘る輝度変化パターンが上記Aフレームの周期で繰り返されるシーケンスで輝度変化する第1の画素の配列で構成される領域を存在させ、
各上記領域について、上記シーケンスとして、互いに上記輝度変化パターンが時間軸方向にずれているとともに上記領域ごとに定められた複数のシーケンスを存在させ、上記領域の各上記第1の画素には上記複数の上記シーケンスのいずれか1つを割り当て、
各上記第1の画素において、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの整数jの少なくとも1つに対応する第jフレームのそれぞれについて、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とを互いに異ならせ、
上記第1の画素を、表示色の構成成分をなすデータ色であって無彩色の場合も含めたデータ色ごとに設け、
各上記領域を、行方向と列方向とをそれぞれ1つのアレイ方向としたとき、上記データ色ごとに見て少なくとも一方の上記アレイ方向のそれぞれについて、上記領域ごとに定められたQ(Qは0以上の整数)を用いてX=A/2+A・Qで表される、上記アレイ方向に連続するX個の上記第1の画素からなる配列パターンが、上記アレイ方向に繰り返されてなるように形成し、
上記輝度変化パターンは台形波状であることを特徴とする表示装置の駆動方法。 - 各上記第1の画素において、上記シーケンスにおける輝度の平均値を、各上記Aフレームにおける1≦j≦Aの各整数jに対応する第jフレームのそれぞれについて、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームから上記シーケンスにおけるA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値とが互いに等しい値である場合に上記互いに等しい値に一致させることを除いては、上記シーケンスでの、各上記第jフレームの輝度の平均値と各上記第jフレームからA/2フレーム後のフレームの輝度の平均値との間とすることを特徴とする請求項16から18までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。
- 少なくとも1つの上記領域において、
Q=0である上記配列パターンを設けることを特徴とする請求項16から19までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
A/2は偶数でありA/2は2以上であることを特徴とする請求項16から20までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記輝度変化パターンが時間軸方向に互いにA/2フレームだけずれた異なる上記シーケンスで輝度変化する上記第1の画素を含む上記配列パターンを設けることを特徴とする請求項21に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数は2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性のデータ信号を上記2つのシーケンスの一方で輝度変化する上記第1の画素に書き込むとともに、負極性のデータ信号を上記2つのシーケンスの他方で輝度変化する上記第1の画素に書き込むことを特徴とする請求項16から22までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記アレイ方向が列方向であって、
上記複数のシーケンスはX=2となる2つのシーケンスであり、各フレームにおいて、正極性の書き込み極性となる上記第1の画素と負極性の書き込み極性となる上記第1の画素とが交互に配置され、互いに同極性の書き込み極性となる上記第1の画素が、同じデータ信号線に接続されていることを特徴とする請求項16から23までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
Aに1フレーム期間を乗じた長さは1/70秒よりも長く、1/30秒に上記配列パターンに含まれる上記複数のシーケンスの数を乗じた値よりも短いことを特徴とする請求項16から24までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記複数のシーケンスの数はA/2のR乗(Rは正の整数)であることを特徴とする請求項16から25までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - Xは偶数であることを特徴とする請求項16から26までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。
- 2Xフレームの期間を24Hz以上で繰り返すことを特徴とする請求項16から27までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。
- 少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで書き込み極性が互いに異なる、同じシーケンスで輝度変化する上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴とする請求項16から28までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。 - 少なくとも1つの上記領域において、
上記配列パターンは、各フレームで同じ上記データ色の互いに異なる書き込み極性の上記第1の画素を同数ずつ含むことを特徴とする請求項16から29までのいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法。
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