JP5342121B2 - 衛星信号受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに周波数が異なる複数の衛星信号を受信する衛星信号受信装置に関する。
測位衛星から送信された測位信号に基づいて測位を行う衛星測位装置が広く用いられている。衛星測位装置は、同一の衛星測位システムに属する複数の測位衛星からそれぞれ送信された測位信号に基づいて、各測位衛星の軌道情報を取得すると共に各測位衛星までの距離を求める。そして、各測位衛星の軌道情報および各測位衛星までの距離に基づいて測位を行う。
近年、GPS、GLONASSといった既存の衛星測位システムに加えて、GPSの多周波数帯域化、Galileoの配備が予定されている。一つの衛星測位システムにおいては、測位信号が占有する周波数帯域として複数の周波数帯域が割り当てられる。そこで、衛星測位装置は、複数種の衛星測位システムで用いることができること、および一つの衛星測位システムおいて周波数の異なる測位信号を用いることができることが好ましい。この場合、衛星測位装置には、周波数が異なる複数の測位信号を受信することが可能であることが要される。
特開2007−24766号公報 特許第3874912号 実開平5−25845号公報
周波数が異なる複数の測位信号を受信するため、特許文献1に記載されているように、受信周波数の異なる複数の無線受信回路を衛星測位装置に設けることが考えられる。このような構成では、無線受信回路の出力信号を処理する後段の回路を共通化することにより、構成を簡単にすることができる。
また、特許文献2に記載されているように、高周波増幅器およびミキサを含む無線受信回路を共通化する構成も考えられる。この構成では、共通化された無線受信回路の出力信号を複数の測位信号に分離し、測位処理を行う。
しかし、複数の測位信号に対して回路を共通化した場合、複数の測位信号のうちいずれかの占有周波数帯域でレベルの大きい妨害波信号が受信されたときに、共通化された回路が妨害波信号によって飽和することがある。このような場合、妨害波信号の占有周波数帯域外の測位信号に基づく処理を実行することが困難となる。
回路の飽和を回避するためには、例えば、特許文献3に記載されているように、IF同調回路の出力を検波し、前段の増幅回路の利得を検波信号のレベルに基づいて調整することが考えられる。しかし、複数の測位信号に対して共通化された回路では、妨害波信号の占有周波数帯域を識別し、妨害波信号の占有周波数帯域に対してのみ利得を調整することは困難である。
本発明はこのような課題に対してなされたものである。すなわち、周波数の異なる複数の測位信号を受信する衛星信号受信装置において、妨害波耐性を高めることを目的とする。
本発明は、衛星信号を受信し、第1衛星信号として出力する第1受信部と、前記第1衛星信号の周波数とは異なる周波数の衛星信号を受信し、第2衛星信号として出力する第2受信部と、前記第1衛星信号と前記第2衛星信号とを足し合わせて出力する合波器と、前記合波器から出力された信号に基づく信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングするA/Dコンバータと、を備え、前記第1受信部および前記第2受信部のそれぞれは、衛星信号周波数帯域の信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の出力信号のレベルを調整するレベル調整手段と、を備え、前記A/Dコンバータは、前記第1衛星信号の占有周波数帯域幅および前記第2衛星信号の占有周波数帯域幅の和の2倍以上の周波数を有し、かつ、前記A/Dコンバータに入力される信号の周波数の上限の2倍を超えないサンプリング周波数であって、サンプリングされた前記第1衛星信号の占有周波数帯域と、サンプリングされた前記第2衛星信号の占有周波数帯域とが重ならないよう定められたサンプリング周波数で、前記合波器から出力された信号をサブサンプリングすることを特徴とする。
また、本発明に係る衛星信号受信装置においては、前記合波器が出力する信号に対し周波数変換処理を施し、中間周波数信号として出力する単一の周波数変換器と、前記周波数変換器が周波数変換処理を行うためのローカル信号を出力する、ローカル信号発生器と、を備え、前記周波数変換器は、前記第1衛星信号とローカル信号との積成分、および前記第2衛星信号とローカル信号との積成分を発生させることにより周波数変換処理を施し、前記ローカル信号発生器は、周波数変換処理が施された前記第1衛星信号の占有周波数帯域と、周波数変換処理が施された前記第2衛星信号の占有周波数帯域とが重ならないよう周波数が定められた単一のローカル信号を出力することが好適である。また、本発明に係る衛星信号受信装置は、望ましくは、前記第1受信部および前記第2受信部のそれぞれは、衛星信号周波数帯域の信号に対して周波数変換処理を施し、衛星信号周波数帯域の信号を中間周波数帯域の信号に変換する周波数変換器と、前記周波数変換器が周波数変換処理を行うためのローカル信号を出力する、ローカル信号発生器と、を備え、前記第1受信部および前記第2受信部は、それぞれ、中間周波数帯域の信号に変換され、占有周波数帯域が重ならない前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を出力し、前記合波器は、中間周波数帯域の信号に変換された前記第1衛星信号と前記第2衛星信号とを足し合わせて出力する。また、本発明に係る衛星信号受信装置は、望ましくは、前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL1信号およびL2信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L2信号の周波数よりも高く、前記L1信号の周波数よりも低い周波数とし、前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL5信号およびGalileoのE5b信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記E5b信号の周波数よりも高い周波数とし、前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL1信号およびGalileoのE5b信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記E5b信号の周波数よりも高く、前記L1信号の周波数よりも低い周波数とし、前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL2信号およびL5信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L2信号の周波数よりも高い周波数とし、前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL1信号およびL5信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L5信号の周波数よりも高く、前記L1信号の周波数よりも低い周波数とし、前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL2信号およびGalileoのE5b信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L2信号の周波数よりも高い周波数とする。
本発明によれば、周波数の異なる複数の測位信号を受信する衛星信号受信装置において、妨害波耐性を高めることができる。
図1に本発明の第1の実施形態に係るリミッタ付き2バンド衛星測位装置の構成を示す。2バンド衛星測位装置は、アンテナ10、第1RFアンプ12、第1RFフィルタ14、第1RF可変利得アンプ16、第1検波器18、第1利得制御部20、第1ミキサ22、第1ローカル信号発生器24、第1IFフィルタ26、第1IFアンプ28、第2RFアンプ30、第2RFフィルタ32、第2RF可変利得アンプ34、第2検波器36、第2利得制御部38、第2ミキサ40、第2ローカル信号発生器42、第2IFフィルタ44、第2IFアンプ46、合波器48、A/Dコンバータ50、ディジタル信号処理部52を備えて構成される。
衛星から送信された測位信号はアンテナ10で受信される。受信された測位信号は第1RFアンプ12および第2RFアンプ30に入力される。第1RFアンプ12および第2RFアンプ30は信号を増幅し、それぞれ、第1RFフィルタ14および第2RFフィルタ32に出力する。
第1RFフィルタ14および第2RFフィルタ32は、通過周波数帯域外の周波数の信号を減衰させ、それぞれ、第1RF可変利得アンプ16および第2RF可変利得アンプ34に出力する。
第1RFフィルタ14の通過周波数帯域の中心周波数f1は、第1の受信対象信号の周波数とし、通過周波数帯域幅BW1は第1の受信対象信号の占有周波数帯域幅Δf1とする。また、第2RFフィルタ32の通過周波数帯域の中心周波数f2は、第2の受信対象信号の周波数とし、通過周波数帯域幅BW2は第2の受信対象信号の占有周波数帯域幅Δf2とする。
ここでは、例として、第1の受信対象信号をGPSのL1信号とし、第2の受信対象信号をGPSのL2信号とする。したがって、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域の中心周波数f1を、L1周波数帯域の中心周波数(fL1=1575.42MHz)とし、通過周波数帯域幅BW1をL1信号の占有周波数帯域幅Δf1=16MHzとする。そして、第2RFフィルタ32の通過周波数帯域の中心周波数f2を、L2周波数帯域の中心周波数(fL2=1227.6MHz)とし、通過周波数帯域幅BW2をGPS測位信号の占有周波数帯域幅Δf2=16MHzとする。
このような構成によれば、アンテナ10で受信され第1RFアンプ12によって増幅されたL1周波数帯域のL1信号は、第1RFフィルタ14から第1RF可変利得アンプ16に出力される。アンテナ10で受信されたL1周波数帯域外の信号は第1RFフィルタ14によって減衰する。また、アンテナ10で受信され第2RFアンプ30によって増幅されたL2周波数帯域のL2信号は、第2RFフィルタ32から第2RF可変利得アンプ34に出力される。アンテナ10で受信されたL2周波数帯域外の信号は第2RFフィルタ32によって減衰する。
第1RF可変利得アンプ16は、第1RFフィルタ14から出力された信号を増幅し、第1ミキサ22および第1検波器18に出力する。第1RF可変利得アンプ16の利得は、第1利得制御部20によって制御される。第2RF可変利得アンプ34は、第2RFフィルタ32から出力された信号を増幅し第2ミキサ40および第2検波器36に出力する。第2RF可変利得アンプ34の利得は、第2利得制御部38によって制御される。
第1検波器18は、第1RF可変利得アンプ16から出力された信号の大きさを示す検波信号を生成し第1利得制御部20に出力する。第1利得制御部20は、検波信号が所定の閾値を超えたときは、第1RF可変利得アンプ16の利得が小さくなるよう第1RF可変利得アンプ16を制御する。第2検波器36および第2利得制御部38の構成および機能は、それぞれ、第1検波器18および第1利得制御部20の構成および機能と同一である。
第1ローカル信号発生器24は、周波数f10のローカル信号を第1ミキサ22に出力する。また第2ローカル信号発生器42は、周波数f20のローカル信号を第2ミキサ40に出力する。
第1ミキサ22は、L1信号とローカル信号の積によって生じる和と差の周波数成分を第1IFフィルタ26に出力する。第2ミキサ40は、L2信号とローカル信号の積によって生じる和と差の周波数成分を第2IFフィルタ44に出力する。
第1IFフィルタ26は、周波数|f1−f10|を中心周波数とする周波数帯域幅Δf1の周波数帯域を通過周波数帯域とする。したがって、第1IFフィルタ26は、第1ミキサ22から出力される和の周波数成分である、周波数f1+f10の周波数成分を減衰させ、差の周波数成分である周波数|f1−f10|の中間周波数IFL1信号を第1IFアンプ28に出力する。同様に、第2IFフィルタ44は、周波数|f2−f20|を中心周波数帯域とする周波数帯域幅Δf2の周波数帯域を通過周波数帯域とする。したがって第2IFフィルタ44は、第2ミキサ40から出力される和の周波数成分である、周波数f2+f20の周波数成分を減衰させ、差の周波数成分である周波数|f2−f20|の中間周波数IFL2信号を第2IFアンプ46に出力する。IFL1信号およびIFL2信号の各占有周波数帯域幅は、それぞれ、L1信号およびL2信号の占有周波数帯域幅に等しい。
第1IFアンプ28および第2IFアンプ46は、信号を増幅し合波器48に出力する。合波器48は、第1IFアンプ28および第2IFアンプ46からそれぞれ出力されたIFL1信号およびIFL2信号を足し合わせ、A/Dコンバータ50に出力する。A/Dコンバータ50は、信号をディジタル信号に変換し、ディジタル信号処理部52に出力する。
ディジタル信号処理部52は、第1ディジタルフィルタ54、第2ディジタルフィルタ56、および測位計算部58を備える。第1ディジタルフィルタ54は、ディジタル信号に変換されたIFL1信号を抽出し、測位計算部58に出力する。第2ディジタルフィルタ56はディジタル信号に変換されたIFL2信号を抽出し、測位計算部58に出力する。測位計算部58は、第1ディジタルフィルタ54および第2ディジタルフィルタ56によって抽出された信号から測位に必要な情報を取得し、測位計算を行う。
このような構成によれば、第1RF可変利得アンプ16から出力される信号の大きさが所定の大きさに制限される。これによって、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域内でレベルの大きい妨害波信号が受信された場合であっても、第1ミキサ22以降の回路が飽和状態となることを回避することができ、2つの受信対象信号に対して共通化されたA/Dコンバータ50が飽和することを回避することができる。したがって、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域内でレベルの大きい妨害波信号が受信された場合であっても、第2RFフィルタ32の通過周波数帯域内の測位信号によって測位を行うことができる。
第2RFフィルタ32の通過周波数帯域内の妨害波信号が受信された場合についても、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域内の妨害波信号が受信された場合と同様の効果が得られる。すなわち、第2RFフィルタ32の通過周波数帯域内でレベルの大きい妨害波信号が受信された場合であっても、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域内の測位信号によって測位を行うことができる。
図2に第1検波器18および第2検波器36の構成例を示す。抵抗R1の一端は電源端子Vccに接続される。抵抗R1の他端はダイオードD1のアノード端子に接続される。ダイオードD1のカソード端子は接地される。抵抗R2の一端は電源端子Vccに接続される。抵抗R2の他端は抵抗R3の一端に接続される。抵抗R3の他端はダイオードD2のアノード端子に接続される。ダイオードD2のカソード端子は接地される。コンデンサC1は抵抗R3に並列に接続される。オペアンプOPの正極入力端子は、抵抗R2と抵抗R3の接続端に接続される。オペアンプOPの負極入力端子は、抵抗R1とダイオードD1の接続端に接続される。検波器の入力端子Inは、コンデンサC2を介して抵抗R2、R3、およびコンデンサC1の接続端に接続される。
抵抗R1は、ダイオードD1に流れるバイアス電流を決定する。抵抗R2およびR3は、ダイオードD2に流れるバイアス電流を決定する。ダイオードD1およびD2は、それぞれ、バイアス電流に基づいて定まる基準電圧V1およびV2に端子間電圧を維持する。コンデンサC2は、入力信号に対して短絡状態となる。コンデンサC2は、ダイオードD2のバイアス電流が入力端子Inの直流電圧の影響を受けないよう、抵抗R2およびR3の接続端と入力端子Inとの間を直流電流に対して絶縁する。コンデンサC1は、入力信号に対しては短絡状態となる。コンデンサC1は入力信号電圧による電流が抵抗R3に流れることを回避し、入力信号の振れによる検波電圧の振れ幅を抵抗R3とは無関係とする。
次に、検波器の動作について説明する。入力端子Inに信号が入力されると、オペアンプOPの正極入力端子と接地導体との間にはダイオードD2によって検波された検波電圧が印加される。オペアンプOPは、検波電圧から基準電圧V1を減じた電圧を増幅し、検波信号として出力端子Outに出力する。
このような構成によれば、検波器からは入力信号の大きさを示す検波信号が出力される。入力信号の大きさと、検波信号の大きさとの関係は、抵抗R1〜R3の抵抗値を変化させることで調整することができる。
第1利得制御部20および第2利得制御部38としては、検波電圧が所定の閾値を超えたときに、それぞれ、第1RF可変利得アンプ16の利得および第2RF可変利得アンプ34の利得を低下させる回路を用いることができる。この閾値は、第1ミキサ22や第2ミキサ40以降の回路が飽和に至る検波電圧を、評価実験、シミュレーション等に基づいて求めることで決定することができる。第1RF可変利得アンプ16および第2RF可変利得アンプ34の各利得が検波信号によって制御可能である場合には、第1利得制御部20および第2利得制御部38を省略することができる。
なお、周波数|f1−f10|と周波数|f2−f20|とが同一となるよう、ローカル周波数f10およびローカル周波数f20を設定した場合、1つのディジタルフィルタによる構成とすることができる。この場合、占有周波数帯域が同一のIFL1信号およびIFL2信号が、単一のディジタルフィルタから測位計算部58に出力される。
GPS、Galileo、GLONASS等の衛星測位システムの測位信号には、各測位信号ごとに割り当てられた拡散符号によって拡散処理が施される。したがって、IFL1信号の占有周波数帯域とIFL2信号の占有周波数帯域とが重なっていたとしても、各信号に割り当てられた拡散符号によって逆拡散処理を行うことにより、各信号に含まれる情報を取得することができる。
また、ここでは、A/Dコンバータ50以降の回路を共通化した構成について説明した。このような構成の他、第1IFフィルタ26の出力信号および第2IFフィルタ44の出力信号を合波器で足し合わせ、第1IFアンプ28および第2IFアンプ46を1つのIFアンプで共通化した構成とすることができる。さらに、周波数|f1−f10|と周波数|f2−f20|とが同一となるよう、ローカル周波数f10およびローカル周波数f20を設定した場合には、第1ミキサ22の出力信号および第2ミキサ40の出力信号を合波器で足し合わせ、第1IFフィルタ26および第2IFフィルタ44を1つのIFフィルタで共通化し、第1IFアンプ28および第2IFアンプ46を1つのIFアンプで共通化した構成とすることができる。
上記では、GPSのL1信号およびL2信号を受信する場合について説明した。本実施形態に係るリミッタ付き2バンド衛星測位装置では、GPSのL1信号、L2信号、L5信号、GalileoのE5a信号、E5b信号、GLONASSの測位信号等、衛星測位システムで用いられる信号のうちいずれか2つを受信することができる。この場合、第1RFフィルタ14の通過周波数f1、第2RFフィルタ32の通過周波数f2、ローカル周波数f10、f20等を、受信する測位信号の周波数に応じて設定すればよい。
図1のリミッタ付き2バンド衛星測位装置では、2つのローカル信号発生器を用いて周波数の異なる2つの受信対象信号を受信する。ローカル周波数f10およびローカル周波数f20を異なる周波数とした場合には、各構成要素回路に電磁気的に誘起されたローカル信号が互いに干渉し、相互変調成分が発生することがある。この場合、受信性能が劣化し、正確な測位計算の妨げとなるという問題が生じる。そこで、本発明の第2の実施形態では、ミキサを共通化し、単一のローカル信号を用いる構成を採用する。
図3に本発明の第2の実施形態に係るリミッタ付き2バンド衛星測位装置の構成を示す。図1のリミッタ付き2バンド衛星測位装置と同一の構成部については同一の符号を付してその説明を省略する。また、ここでは例として、GPSのL1信号およびL2信号を受信するものとする。
合波器48は、第1RF可変利得アンプ16および第2可変利得アンプ34からそれぞれ出力されたL1信号およびL2信号を足し合わせミキサ60に出力する。図4に合波器48から出力される信号の周波数スペクトラムを示す。横軸は周波数を、縦軸は信号の大きさを示す。
ローカル信号発生器62は、ローカル信号をミキサ60に出力する。ここでは、ローカル信号の周波数f0を、通過周波数f1と通過周波数f2との間の周波数とし、通過周波数f1と通過周波数f2の中点周波数(f1+f2)/2からGPS測位信号の占有周波数帯域幅の半分より大きい周波数だけ離れた周波数とする。さらに、ローカル周波数f0と通過周波数f1との差異、およびローカル周波数f0と通過周波数f2との差異は、GPS測位信号の占有周波数帯域幅の半分より大きいものとする。ここでは、ローカル周波数f0を、中点周波数(f1+f2)/2よりも低域側の1375.92MHzとする。
なお、ローカル周波数f0は、通過周波数f1もしくは通過周波数f2のうち低い方から少なくともBW1/2もしくはBW2/2を減じた周波数より低域側の周波数、または、通過周波数f1もしくは通過周波数f2のうち高い方から少なくともBW1/2もしくはBW2/2を加えた周波数より高域側の周波数としてもよい。
ミキサ60は、L1信号とローカル信号の積によって生じる和と差の周波数成分、およびL2信号とローカル信号の積によって生じる和と差の周波数成分をIFフィルタ64に出力する。IFフィルタ64は、周波数|f1−f0|を中心周波数とする周波数帯域幅Δf1の周波数帯域、および周波数|f2−f0|を中心周波数とする周波数帯域幅Δf2の周波数帯域を通過周波数帯域とする。したがって、IFフィルタ64は、ミキサ60から出力される和の周波数成分である、周波数f1+f0の周波数成分および周波数f2+f0の周波数成分を減衰させ、差の周波数成分である周波数|f1−f0|の中間周波数IFL1信号、および差の周波数成分である周波数|f2−f0|の中間周波数IFL2信号をIFアンプ66に出力する。IFL1信号およびIFL2信号の各占有周波数帯域幅は、それぞれ、L1信号およびL2信号の占有周波数帯域幅に等しい。
図5にIFフィルタ64から出力される信号の周波数スペクトラムの例を示す。横軸は周波数を、縦軸は信号の大きさを示す。IFL1信号は、周波数がfIF1=199.5MHz、占有周波数帯域幅がΔf1=16MHzの信号である。IFL2信号は、周波数がfIF2=148.32MHz、占有周波数帯域幅がΔf2=16MHzの信号である。上記のようにローカル周波数f0を定めることによって、IFL1信号およびIFL2信号の各周波数スペクトラムは、互いに重なることがなく、かつ、ゼロ周波数で折り返すことがない。したがって、IFL1信号およびIFL2信号のそれぞれのS/Nが劣化することはない。
IFアンプ66は信号を増幅しA/Dコンバータ50に出力する。A/Dコンバータ50は、信号をサンプリング周波数fsでサンプリングし、ディジタル信号に変換する。そして、ディジタル信号に変換した信号をディジタル信号処理部52に出力する。
A/Dコンバータ50におけるサンプリング周波数fsは、サブサンプリングの原理に基づいて決定することができる。ここで、サブサンプリングの原理とは、処理対象信号の占有周波数帯域幅の2倍以上の周波数でサンプリングを行えば、処理対象信号が有する情報が失われないというものである。上述の例では、第1の処理対象信号の占有周波数帯域幅Δf1と第2の処理対象信号の占有周波数帯域幅Δf2の和の2倍以上、すなわち(Δf1+Δf2)×2以上の周波数をサンプリング周波数fsとして決定することができる。第1の処理対象信号をIFL1信号とし、第2の処理対象信号をIFL2信号とする場合、(Δf1+Δf2)×2=64MHz以上の周波数をサンプリング周波数とすればよい。この場合、サンプリング周波数fsは、例えばfs=105.84MHzとすればよい。このようにサンプリング周波数fsを決定することにより、IFL1信号およびIFL2信号に含まれる情報を失うことなくサンプリングを行うことができる。
サンプリングを施す処理対象信号の周波数をfaとすると、サンプリング周波数fsでサンプリングが施された後の信号周波数成分のうち、0周波数に最も近い周波数成分の周波数fADCは、次の(数1)のように表される。
(数1)fADC=|fa−[fa/fs+0.5]・fs|
ここで[ ]はガウスの記号であり、[x]はxを超えない最大の整数を表す。サンプリング周波数fsをfs=105.84MHzとした場合、周波数fIF1=199.5MHzのIFL1信号は、サンプリングが施されることにより周波数fADC1=12.18MHzの信号となる。また、周波数fIF2=148.32MHzのIFL2信号は、サンプリングが施されることにより周波数fADC2=42.48MHzの信号となる。したがって、L1信号およびL2信号を受信する場合には、A/Dコンバータ50からは、周波数fADC1=12.18MHzのADCL1信号、および周波数fADC2=42.48MHzのADCL2信号が出力される。なお、ADCL1信号の占有周波数帯域幅およびADCL2信号の占有周波数帯域幅は、それぞれ、IFL1信号の占有周波数帯域幅Δf1およびIFL2信号の占有周波数帯域幅Δf2と等しくなる。図6にA/Dコンバータ50から出力される信号の周波数スペクトラムの例を示す。横軸は周波数を、縦軸は信号の大きさを示す。
なお、ここでは、サンプリング周波数fsを、サブサンプリングの原理に基づいて決定する場合について説明したが、オーバーサンプリングを行う周波数としてサンプリング周波数fsを決定してもよい。すなわち、A/Dコンバータ50に入力される信号の占有周波数帯域上限の2倍を超える周波数をサンプリング周波数fsとして決定してもよい。
ディジタル信号処理部52は、第1ディジタルフィルタ54、第2ディジタルフィルタ56、および測位計算部58を備える。第1ディジタルフィルタ54はADCL1信号を抽出し、測位計算部58に出力する。第2ディジタルフィルタ56はADCL2信号を抽出し、測位計算部58に出力する。測位計算部58は、第1ディジタルフィルタ54および第2ディジタルフィルタ56によって抽出された信号から測位に必要な情報を取得し、測位計算を行う。
このような構成によれば、周波数の異なる2つの測位信号を受信するために要されるローカル信号を1つとすることができる。これによって、相互変調成分が発生することを回避することができ、測位信号を良好に受信し正確な測位計算を行うことが可能となる。
さらに、第1RFフィルタ14または第2RFフィルタ32の通過周波数帯域内でレベルの大きい妨害波信号が受信された場合であっても、ミキサ60以降の回路が飽和状態となることを回避することができる。したがって、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域内でレベルの大きい妨害波信号が受信された場合であっても、第2RFフィルタ32の通過周波数帯域内の測位信号によって測位を行うことができる。同様に、第2RFフィルタ32の通過周波数帯域内でレベルの大きい妨害波信号が受信された場合であっても、第1RFフィルタ14の通過周波数帯域内の測位信号によって測位を行うことができる。
ここでは、IFL1信号の周波数スペクトラムとIFL2信号の周波数スペクトラムが重ならないよう、ローカル周波数f0を設定した場合について説明した。本実施形態は、このような周波数設定に限定されるものではなく、これらの信号の周波数スペクトラムが重なるよう、ローカル周波数f0を決定してもよい。しかし、IFL1信号の周波数スペクトラムとIFL2の周波数スペクトラムとが重ならないようローカル周波数f0を設定することにより、次のような効果を得ることができる。
上記のように、衛星測位システムの測位信号には、各測位信号ごとに割り当てられた拡散符号によって拡散処理が施される。したがって、IFL1信号の周波数スペクトラムとIFL2信号の周波数スペクトラムとが重なっていたとしても、各信号に割り当てられた拡散符号によって逆拡散処理を行うことにより、各信号に含まれる情報を取得することができる。しかし、周波数スペクトラムの重なりがあると、一方の信号の占有周波数帯域内の雑音が他方の信号の占有周波数帯域内に含まれることとなり、各信号のS/Nが劣化するという問題が生ずる。例えば、IFL1信号およびIFL2信号の周波数スペクトラムが完全に重なり合った場合には、重なりがない場合に比して、IFL1信号およびIFL2信号の各S/Nは3dB劣化する。
そこで、IFL1信号の周波数スペクトラムとIFL2信号の周波数スペクトラムが重ならないようローカル周波数f0を設定することにより、各信号に対するS/Nの劣化がなく、正確な測位計算を行うことが可能となる。
上記では、GPSのL1信号およびL2信号を受信する場合について説明した。本実施形態に係るリミッタ付き2バンド衛星測位装置では、GPSのL1信号、L2信号、L5信号、GalileoのE5a信号、E5b信号等、衛星測位システムで用いられる信号のうちいずれか2つを受信することができる。表1にこれらの信号のうち2つの組み合わせ、各信号の周波数に対応する通過周波数、ローカル周波数、およびサンプリング周波数を対応付けた例を示す。
Figure 0005342121
また、GLONASSでは、1602.5625MHz〜1608.75MHzの範囲で0.5625MHz間隔で各衛星に測位信号の周波数が割り当てられており、測位信号の占有周波数帯域幅は1.022MHzである。GLONASSを用いる場合にも、GPSまたはGalileoを用いる場合と同様にしてRFフィルタの通過周波数帯域、ローカル周波数、サンプリング周波数を設定することができる。
上記では、周波数の異なる2つの測位信号を受信する構成について説明した。このような構成の他、3つ以上の測位信号を受信する構成とすることができる。この場合、共通化されていない構成部を、受信する信号の数だけ設ける構成とする。例として、図7にリミッタ付き3バンド衛星測位装置の構成を示す。3バンド衛星測位装置は、図3のリミッタ付き2バンド衛星測位装置に、第3RFアンプ68、第3RFフィルタ70、第3RF可変利得アンプ72、第3検波器74、第3利得制御部76、および第3ディジタルフィルタ78を追加したものである。2バンド衛星測位装置と同一の構成部については同一の符号を付してその説明を省略する。
第3RFアンプ68は、アンテナ10で受信された信号を増幅し、第3RFフィルタ70に出力する。第3RFフィルタ70は、第1RFフィルタ14および第2RFフィルタ32の各通過周波数帯域とは異なる周波数帯域を通過周波数帯域とする。ここでは、第3RFフィルタ70の通過周波数帯域の中心周波数f3を、第3の受信対象信号の周波数とし、通過周波数帯域幅BW3は第3の受信対象信号の占有周波数帯域幅Δf3とする。第3RFフィルタ70は、通過周波数帯域外の周波数の信号を減衰させ、第3可変利得アンプに出力する。第3RF可変利得アンプ72は、第3RFフィルタ70から出力された信号を増幅し合波器48に出力する。第3RF可変利得アンプ72の利得は、第3利得制御部76によって制御される。合波器48は、第1RF可変利得アンプ16、第2RF可変利得アンプ34、および第3RF可変利得アンプ72からそれぞれ出力された信号を足し合わせミキサ60に出力する。
ローカル周波数f0は、ミキサ60から出力される複数の中間周波数信号の周波数スペクトラムが、互いに重なることがなく、かつ、ゼロ周波数で折り返すことがないよう決定する。サンプリング周波数fsは、用いられる測位信号の占有周波数帯域幅の和の2倍以上とする。
第3ディジタルフィルタ78は、アンテナ10で受信され、第3RFアンプ68、第3RFフィルタ70、および第3RF可変利得アンプ72を介して合波器48に入力された後、中間周波数信号に変換されディジタル信号に変換された信号を、ディジタル信号処理部52に入力された信号から抽出し測位計算部58に出力する。測位計算部58は、第3ディジタルフィルタ78によって抽出された信号に基づいて測位計算を行う。
GPSのL1信号、L2信号、およびL5信号を受信する場合の設計例を示す。L1信号、L2信号、およびL5信号の周波数は、それぞれ、1575.42MHz、1227.6MHz、および1176.45MHである。それぞれの占有周波数帯域幅は16MHzであり共通である。したがって、第1RFフィルタ14、第2RFフィルタ32、および第3RFフィルタ70の各通過周波数は、f1=1575.42MHz、f2=1227.6MHz、およびf3=1176.45MHとし、通過周波数帯域幅BW1、BW2、およびBW3は、それぞれ、L1信号の占有周波数帯域幅Δf1=16MHz、L2信号の占有周波数帯域幅Δf2=16MHz、およびL5信号の占有周波数帯域幅Δf3=16MHzとする。この場合、例えば、ローカル周波数f0を通過周波数f1と通過周波数f2との間の周波数f0=1392.48MHzとすることができる。サンプリング周波数fsは、Δf1〜Δf3の和をさらに2倍した周波数96MHz以上の周波数として、fs=154.72MHzとすることができる。
リミッタ付き3バンド衛星測位装置では、リミッタ付き2バンド衛星測位装置と同様、衛星測位システムで用いられる種々の信号のうちいずれか3つを受信する構成とすることができる。また、RFアンプ、RFフィルタ、RF可変利得アンプ、ディジタルフィルタ、検波器、および利得制御部を追加し、周波数の異なる他の測位信号を受信する構成とすることも可能である。
なお、上記では、受信された衛星信号周波数帯域の信号をミキサによって中間周波数帯域の信号に変換し、中間周波数帯域で帯域制限および増幅を行った後に、A/Dコンバータ以降の処理を施す構成について説明した。このような構成の他、受信された衛星信号周波数帯域の信号を、中間周波数帯域での処理を施さずにベースバンド信号に変換し、A/Dコンバータ以降の処理を施す構成としてもよい。この場合、ローカル周波数を衛星信号周波数帯域の周波数とし、ミキサとしてダイレクトコンバージョン用のミキサを用いる。
本発明の実施形態に係る衛星測位装置は、各RFアンプから合波器まで、あるいは、各RFアンプからIFアンプまで等、衛星測位装置を適切な構成部分で区切り集積回路化することができる。
第1の実施形態に係るリミッタ付き2バンド衛星測位装置の構成を示す図である。 検波器の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係るリミッタ付き2バンド衛星測位装置の構成を示す図である。 合波器から出力される信号の周波数スペクトラムを示す図である。 IFフィルタから出力される信号の周波数スペクトラムを示す図である。 A/Dコンバータから出力される信号の周波数スペクトラムを示す図である。 リミッタ付き3バンド衛星測位装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 アンテナ、12 第1RFアンプ、14 第1RFフィルタ、16 第1RF可変利得アンプ、18 第1検波器、20 第1利得制御部、22 第1ミキサ、24 第1ローカル信号発生器、26 第1IFフィルタ、28 第1IFアンプ、30 第2RFアンプ、32 第2RFフィルタ、34 第2RF可変利得アンプ、36 第2検波器、38 第2利得制御部、40 第2ミキサ、42 第2ローカル信号発生器、44 第2IFフィルタ、46 第2IFアンプ、48 合波器、50 A/Dコンバータ、52 ディジタル信号処理部、54 第1ディジタルフィルタ、56 第2ディジタルフィルタ、58 測位計算部、60 ミキサ、62 ローカル信号発生器、64 IFフィルタ、66 IFアンプ、68 第3RFアンプ、70 第3RFフィルタ、72 第3RF可変利得アンプ、74 第3検波器、76 第3利得制御部、78 第3ディジタルフィルタ。

Claims (4)

  1. 衛星信号を受信し、第1衛星信号として出力する第1受信部と、
    前記第1衛星信号の周波数とは異なる周波数の衛星信号を受信し、第2衛星信号として出力する第2受信部と、
    前記第1衛星信号と前記第2衛星信号とを足し合わせて出力する合波器と、
    前記合波器から出力された信号に基づく信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングするA/Dコンバータと、
    を備え、
    前記第1受信部および前記第2受信部のそれぞれは、
    衛星信号周波数帯域の信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力信号のレベルを調整するレベル調整手段と、
    を備え、
    前記A/Dコンバータは、前記第1衛星信号の占有周波数帯域幅および前記第2衛星信号の占有周波数帯域幅の和の2倍以上の周波数を有し、かつ、前記A/Dコンバータに入力される信号の周波数の上限の2倍を超えないサンプリング周波数であって、サンプリングされた前記第1衛星信号の占有周波数帯域と、サンプリングされた前記第2衛星信号の占有周波数帯域とが重ならないよう定められたサンプリング周波数で、前記合波器から出力された信号をサブサンプリングすることを特徴とする衛星信号受信装置。
  2. 請求項1に記載の衛星信号受信装置であって、
    前記合波器が出力する信号に対し周波数変換処理を施し、中間周波数信号として出力する単一の周波数変換器と、
    前記周波数変換器が周波数変換処理を行うためのローカル信号を出力する、ローカル信号発生器と、
    を備え、
    前記周波数変換器は、
    前記第1衛星信号とローカル信号との積成分、および前記第2衛星信号とローカル信号との積成分を発生させることにより周波数変換処理を施し、
    前記ローカル信号発生器は、
    周波数変換処理が施された前記第1衛星信号の占有周波数帯域と、周波数変換処理が施された前記第2衛星信号の占有周波数帯域とが重ならないよう周波数が定められた単一のローカル信号を出力することを特徴とする衛星信号受信装置。
  3. 請求項1に記載の衛星信号受信装置において、
    前記第1受信部および前記第2受信部のそれぞれは、
    衛星信号周波数帯域の信号に対して周波数変換処理を施し、衛星信号周波数帯域の信号を中間周波数帯域の信号に変換する周波数変換器と、
    前記周波数変換器が周波数変換処理を行うためのローカル信号を出力する、ローカル信号発生器と、
    を備え、
    前記第1受信部および前記第2受信部は、それぞれ、中間周波数帯域の信号に変換され、占有周波数帯域が重ならない前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を出力し、
    前記合波器は、中間周波数帯域の信号に変換された前記第1衛星信号と前記第2衛星信号とを足し合わせて出力することを特徴とする衛星信号受信装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の衛星信号受信装置において、
    前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL1信号およびL2信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L2信号の周波数よりも高く、前記L1信号の周波数よりも低い周波数とし、
    前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL5信号およびGalileoのE5b信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記E5b信号の周波数よりも高い周波数とし、
    前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL1信号およびGalileoのE5b信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記E5b信号の周波数よりも高く、前記L1信号の周波数よりも低い周波数とし、
    前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL2信号およびL5信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L2信号の周波数よりも高い周波数とし、
    前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL1信号およびL5信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L5信号の周波数よりも高く、前記L1信号の周波数よりも低い周波数とし、
    前記第1衛星信号および前記第2衛星信号を、それぞれ、GPSのL2信号およびGalileoのE5b信号とするときには、前記ローカル信号の周波数を前記L2信号の周波数よりも高い周波数とすることを特徴とする衛星信号受信装置。
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