JP5336079B2 - 広告主の代わりに販促キャンペーンを実行するための方法および装置 - Google Patents

Description

本発明は、一般に、販促キャンペーンに関し、特に、複数の掲載先の間での販促キャンペーンの実施および管理に関する。

インターネットのようなデータネットワークの利用が広まる前には、企業は、従来の広告技術を用いて潜在的な顧客にアピールしていた。すなわち、新聞や雑誌での印刷広告、ダイレクトメール、テレビコマーシャル、ラジオコマーシャル、イエローページの広告、スポンサーなどを用いていた。これら従来の広告技術は、事実上、「オフライン」で行うものであり、すなわち、インターネットのようなデータネットワーク以外の通信路など、従来の媒体を介して配布するものであった。また、ほとんどの販売業者にとって、これらオフラインの広告技術は、事実上、地域的なものであった。広告は、通常、町、市、または、国のレベルの限定された局所的な地域の範囲で配布されていた。歯医者は、イエローページの広告を購入することによって、患者にアピールしていた。中古車業者は、テレビコマーシャル、新聞の日曜版の広告、地域の運動競技チームのスポンサーを用いて、顧客にアピールしていた。

インターネットの出現により、多くの企業が、全国的および国際的なレベルでの成功を収めた。これらの企業は、インターネット上の顧客に到達する販売戦略に焦点を当てた。「ドットコム販売業者」は、検索エンジンや他のウェブサイトによって表示されるバナーや他の広告を購入する。広告は、顧客などのユーザが、ウェブサイトにアクセスした時、または、広告主に関連するキーワードを用いて検索エンジンで検索を行った時に、ユーザのパーソナルコンピュータに表示される。全国的および国際的な販売業者、特に、通信販売によって商品を売る業者は、従来の広告における地理的な制約を基本的に取り払ったインターネット広告から多大な恩恵を受けた。ユーザの物理的な位置に関係なく、ユーザは、ワールドワイドウェブ（「ウェブ」）を通じてＡｍａｚｏｎ．ｃｏｍにアクセスして、本やＤＶＤを購入することができる。

インターネットは、地球規模での広告を可能にしたが、インターネットで実行された販売業者検索の大部分が、事実上、依然として主に地域的（局所的）なものであると評価されている。つまり、ある地方の消費者が、依然として、その地方の販売業者を探している。

多くの地域的な企業が、まだ、オンラインでの存在を確立していない。地域的な企業は、単に、上述のオフライン広告を継続している。多くの地域的な企業は、インターネット広告について学び、適切な掲載先（例えば、検索エンジン、オンラインディレクトリ、その他の広告ウェブページ）を決定して、これらのサイトでの広告の方法を考えるために時間およびコストを掛けることが単に無駄であると考えている。ほとんどの地域的な販売業者は、どのキーワードを用いるか、各キーワードにいくら費やすのかなどについて、不案内である。また、ほとんどの地域的な販売業者にとって、様々な掲載先や様々な種類の広告への予算の割り当て方を決める時間や手段がない。さらに、地域的な販売業者は、特定の地域を対象としてオンライン広告を行う方法を知らない。カリフォルニア州ロサンゼルスのボーリング場の所有者は、メイン州ポートランドのコンピュータユーザのコンピュータスクリーンに表示される広告に代金を支払うことには、気が進まない。また、地域的な販売業者は、オンライン広告によって到達および獲得した新しい顧客を追跡することができない。結局、ほとんどの地域的な販売業者は、オンライン広告をしても割に合わないと判断する。

上述のインターネット広告では、多くの地域的な販売業者が、オンラインを利用するますます多くの地域的な顧客に影響を与えることができない。これらの地域的な顧客は、余暇の時間に、もちろん生活の中で、インターネットを利用するようになった。現在では、自動車販売業者、歯医者、弁護士、美容院、便利屋、レストラン、エクササイズクラブ、または、その他の地域的な販売業者を探す多くの地域的な顧客が、インターネットで検索を開始する。インターネットは、日常生活に溶け込んできたため、多くの潜在的な顧客が、オンラインディレクトリやインターネット検索エンジンにアクセスして適切なキーワードを入力することによって本質的に何についてでも検索を開始することができるようになった。オンラインでの存在を確立してオンライン広告を行うことをできない、または、それを効果的にできない地域的な企業や販売業者は、これら潜在的な顧客を獲得できない。

広告主の代わりに販促キャンペーンを実行するための技術を実施および利用する、コンピュータプログラム製品などの方法および装置が開示されている。複数の電子掲載先が、データネットワークと通信する。広告主は、データネットワークと通信する広告主コンピュータを有する。本発明の一態様において、広告装置は、１または複数のエンジンを備える。ユーザインターフェースエンジンは、データネットワークを介して広告主コンピュータとやり取りして、予算額、販促キャンペーンに関連すると共に販促キャンペーンを規定する販促キャンペーンパラメータ、および、販促キャンペーンを記述する情報、を生成するよう構成されている。キャンペーン割り当てエンジンは、生成された販促キャンペーンパラメータと、電子掲載先に関連する掲載先パラメータとに基づいて、複数の電子掲載先の間で、予算額を割り当てるよう構成されている。広告エンジンは、販促キャンペーンを記述する生成された情報と、掲載先パラメータとに基づいて、広告情報を生成するよう構成されている。掲載先インターフェースエンジンは、複数の電子掲載先の中の少なくとも１つの電子掲載先に対して、その電子掲載先に適したフォーマットで、広告情報を提供するよう構成されている。

本発明の実施形態は、広告主（個人事業主、企業、および、何かの広告をしようとする基本的に誰でも）が、インターネットなどのデータネットワークを介して顧客に到達することを可能にする広告プラットフォームを提供する。広告主は、その広告プラットフォームを用いてオンラインでの存在を確立できる。本明細書で用いられているように、「広告プラットフォーム」とは、販促キャンペーンを実施および運営するための本明細書に記載された装置および方法の一部または全部を指す。広告プラットフォームは、広告主が、利用しやすく、速く、かつ、コスト効率の高い方法で、潜在的な顧客に到達することを可能にする。１つのインターフェースを通して、広告主は、サービスや製品を記述し、マーケティングの対象となる人や場所に対して示し、販促キャンペーンの費用を決定することができる。次いで、広告主は、１つのインターフェースを通して、１または複数の掲載先について、販促キャンペーンの効果を作成、配置、購入、および、監視することができる。

広告プラットフォームの実施例によって提供される販促キャンペーンの対象物は、基本的に何でもよい。広告プラットフォームの実施例により、広告主は、広告プラットフォームとやり取りした時に対象物を指定することが可能になる。一例では、販促キャンペーンは、地域的な販売業者の代わりに実行される。キャンペーンの対象物は、地域的な販売業者によって提供される製品やサービスを含む。後に説明するように、広告とディレクトリのリストとが、多くの電子掲載先で掲載される。別の例では、公職の候補者が、広告プラットフォームを利用して、同じまたは異なるセットの電子掲載先に広告を掲載する。この例では、販促キャンペーンの対象物は、候補者についての情報を含む。広告方法および装置の実施例は、後に示すように頑強であり、広い範囲の対象物に対応できる。

広告プラットフォームのいくつかの実施例は、インターネット検索エンジン（例えば、Ｇｏｏｇｌｅ、Ｙａｈｏｏなど）を含む様々な電子掲載先や、オンラインイエローページサイト（例えば、ＳｕｐｅｒＰａｇｅｓ．ｃｏｍなど）、広告主のためのウェブサイト（例えば、Ａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ．ｃｏｍ）、および、オンラインディレクトリによって広告の掲載を実現する。本明細書で用いられているように、「電子掲載先」とは、販促キャンペーンの一部として公開するために、広告情報を受け取って、広告主の代わりに表示するエンティティを指す。一実施例では、各掲載先は、後に説明する予算割り当て方法に基づいて、広告主のキャンペーン予算の内の特定の割合を受け取ることができる。

本明細書に記載の広告プラットフォームは、多くの特徴を用いて、様々な掲載先において広告を公開することを可能にする。様々な特徴とは、検索エンジンのキーワード選択、様々な掲載先へのキーワードの提出、キーワード入札の選択および最適化、オンラインイエローページサイトでの広告作成、作成した広告のオンラインディレクトリへの提出、オンラインディレクトリに対する入札の最適化、並びに、バナー、テキスト広告、画像広告、および、広告主が指定した地理的な販売区域を対象とする他の広告の作成および提出、を含む。オンライン広告の地理的な標的を指定することは、広告主の郵便番号の主要部に基づいて半径によって標的範囲を指定することを含めて、州、指定市場地域（「ＤＭＡ」）、市または町レベル、および、郵便番号またはＳＣＦレベルなど、広告主が規定する範囲を標的にすることを含む。本明細書に記載した広告プラットフォームによれば、広告主は、様々な掲載先の複雑な広告技術やキーワード入札システムを学ぶ必要も、掲載先の各々に対して個別の広告用アカウントを確立する必要もなく、オンライン販促キャンペーンを作成および実施することができる。

本明細書に記載した広告プラットフォームのいくつかの実施例は、広告主がまだ持っていない場合には、ウェブサイトすなわちキャンペーン特設ページを、広告主に提供する。このウェブサイトは、１または複数のキャンペーン特設ページ、すなわち、顧客が購入するためのいくつかの製品またはサービスの提示を記載するテキストおよび／または画像を有するウェブページを含んでよい。一実施形態では、ウェブサイトは、印刷、および／または、広告プラットフォームで電子的に登録できる電子クーポンを含む。

本明細書に記載された広告プラットフォームのいくつかの実施例は、さらに、広告主のウェブサイトの代理として機能しつつ、追跡を可能にする、すなわち、後に詳述するように、例えば、Ｅメール、電話、クーポンの登録、指定されたＨＴＭＬページへのアクセスなど、広告主に対して情報を伝える顧客とのやり取りのようなキャンペーンイベントを監視することを可能にする代理ウェブサイトを提供する。このように、販促キャンペーンの全体的な効果を監視できる。さらに、本明細書に記載された広告プラットフォームは、投資利益率の情報の報告を提供する。

広告プラットフォームは、主に２つのグループの広告主、すなわち、（１）個々の広告主と（２）代理店とによって利用されてよい。個々の広告主とは、例えば、人物、企業、組合など、販促キャンペーンを行いたい個々のエンティティ（企業体）である。代理店は、１または複数の広告主の代わりとして機能する。一実施形態では、各広告主が、後に説明するサービスにアクセスするために、広告プラットフォームに加入する。広告プラットフォームは、各加入者に対して、アカウントを設定して維持する。例えば、加入料、週毎の課金、月毎の課金など、所望の課金構成が実施されてよい。アカウントが代理店に対して設定された場合には、そのアカウントは、当業者に周知のアカウント管理技術を用いて、代理店が受け持つ各エンティティの情報を維持するために、必要に応じて細分されてもよい。

図１は、本発明の一実施形態に従って構成された広告システム１００を示す図である。図１では、パーソナルコンピュータ１１０を操作する人物１０５や、企業１１５など、個々の広告主が、データネットワーク１２５を介して広告プラットフォーム１２０にアクセスできる。パーソナルコンピュータ１１０は、任意の適切な手段によってデータネットワーク１２５に接続されている。データネットワーク１２５は、インターネットなど、データを送受信するための任意の適切なネットワークである。個々の広告主１０５および１１５の各々は、広告プラットフォーム１２０にログインする。一実施形態では、ログインの手順は、自身のアカウントにアクセスするために、特定の広告主に対して発行された固有のユーザＩＤおよびパスワードを提供する動作を含む。さらに、図１において、広告代理店１３０も、個々の広告主１０５および１１５と同様に、広告プラットフォーム１２０にアクセスできる。この実施形態では、広告代理店１３０は、人物１３５および地域的な販売業者１４０を含むいくつかの個々の広告主の代理を務める。

図１では、少なくとも２つの掲載先１４５および１５０が、さらに、データネットワーク１２５に接続されている。掲載先１４５および１５０は、以下で説明する技術を用いて、広告プラットフォーム１２０と接続し、１または複数の広告主の代わりに広告を掲載することができる。一実施形態では、掲載先１４５および１５０は、図１に示すように、データネットワーク１２５を介して広告プラットフォーム１２５と接続している。別の実施形態では、掲載先１４５および１５０は、任意の適切な通信リンクを介して広告プラットフォーム１２５と直接的に接続する。当業者にとって明らかなように、システム１００の実施例は、さらなる掲載先を備えてもよい。

図２Ａは、本発明の一実施形態に従って構成された広告プラットフォーム１２０を示すブロック図である。広告プラットフォーム１２０の構成要素は、図１に示したようにデータネットワーク１２５を介してパーソナルコンピュータ１１０などの広告主のコンピュータと相互作用するよう構成されたユーザインターフェースエンジン２３７を含む。図２Ａにおいて、広告プラットフォーム１２０は、さらに、図１の電子掲載先１４５および１５０などの複数の掲載先の間で、キャンペーンの総予算額などの予算額、誘導の総数、または、最大誘導単価、を割り当てるよう構成されたキャンペーン割り当てエンジン２１０を備える。図２Ａの広告プラットフォーム１２０は、さらに、１または複数の電子掲載先で広告を掲載するための広告情報を生成するよう構成された広告エンジン２３５を備える。広告プラットフォーム１２０において、掲載先インターフェースエンジン２３０は、電子掲載先に接続して、適切なフォーマットで広告情報をそれらの掲載先に供給するよう構成されている。広告プラットフォーム１２０は、さらに、報告エンジン２２０と、最適化エンジン２１５と、逆プロキシエンジン２２５と、キーワードエンジン２０５とを備える。これら各種エンジンの構成および機能については、後述する。さらに、データベースなどのプロセッサ読み取り可能な記憶媒体２４０が、広告プラットフォーム１２０に接続されており、以下で説明する様々なテーブルやデータ構造の記憶装置として機能する。

図２Ｂは、図２Ａのエンジン２０５ないし２４０と、１または複数の掲載先１４５との相互作用の概要を示すブロック図２００である。図２Ｃは、本発明の一実施形態に従って実行される販促キャンペーンを行うための方法２６０を示すフローチャートである。図２Ｃは、図２Ａおよび２Ｂを参照した図である。

図２Ｂにおいて、ユーザインターフェースエンジン２３７は、図１に示したように、データネットワーク１２５を介して広告主コンピュータ１１０と相互作用し、図２Ｃのステップ２６５で広告主からの入力を受信する。これらの広告主の入力は、予算額や１組のキャンペーン目標を生成するためにユーザインターフェースエンジン２３７が用いる情報と、販促キャンペーンを規定する販促キャンペーンパラメータと、販促キャンペーンを記述する情報とを含む。図２Ｂにおいて、予算額または１組のキャンペーン目標が、ユーザインターフェースエンジン２３７からキャンペーン割り当てエンジン２１０に供給される。図２Ｃのステップ２７０において、キャンペーン割り当てエンジン２１０は、生成された販促キャンペーンパラメータと、電子掲載先に関連する掲載先パラメータとを用いて、複数の掲載先１４５に予算額を割り当てる。これらの掲載先パラメータについては、後述する。ユーザインターフェースエンジン２３７からの予算額および販促キャンペーンを記述する情報と、キャンペーンのために選ばれた掲載先を含むキャンペーン割り当てエンジン２１０の出力とが、広告エンジン２３５に供給される。ステップ２７５において、広告エンジン２３５は、エンジン２３５に入力された情報を用いて、広告情報を生成する。また、広告エンジン２３５は、後述するように、掲載先パラメータを用いる。さらに、図２Ｃのステップ２７７において、キャンペーン割り当てエンジン２１０の出力は、後述するようにキャンペーンのためのキーワードを生成できるように、キーワードエンジン２０５に供給される。生成されたキーワードおよび広告情報は、掲載先インターフェースエンジン２３０に供給される。

図２Ｃのステップ２８０において、掲載先インターフェースエンジン２３０は、ＡＰＩやその他の技術を用いて掲載先１４５と接続し、それらの掲載先１４５が利用可能なフォーマットで掲載先１４５に広告情報を供給する。掲載先インターフェースエンジン２３０は、キャンペーン割り当てエンジン２１０が生成した予算割り当てに従って、広告情報を掲載先１４５に供給する。

図２Ｃのステップ２８５において、掲載先１４５を用いて販促キャンペーンが始まった後に、図２Ｂの報告エンジン２２０および逆プロキシエンジン２２５によって情報が受信される。報告エンジン２２０は、１または複数の掲載先１４５から、後に説明するキャンペーンイベント情報を受信する。さらに、逆プロキシエンジン２２５を介して、報告エンジン２２０は、キャンペーンイベント情報を集める。図２Ｂでは、逆プロキシエンジン２２５は、図２Ａのプロセッサ読み取り可能な媒体など、適切な記憶装置から、広告主のウェブページを取得するよう構成されている。広告主のウェブページは、顧客からの要求に応じて取得される。その後、広告主のウェブページは、顧客に提供されるデータをカスタマイズするために、代理ウェブページとして提供されることができる。このカスタマイズは、一般に、広告主のウェブページを動的に編集して、代理ウェブページを作成することを含む。次いで、代理ウェブページは、データネットワーク１２５を介して顧客に提供される。

図２Ｃのステップ２９０において、図２Ｂの最適化エンジン２１５によって、割り当て規則の最適化または更新と、キャンペーン割り当てエンジンの微調整とが実行される。

本発明の実施形態では、電子掲載先など、様々な掲載先が利用可能である。上述のように、適切な電子掲載先としては、検索エンジン、オンラインディレクトリ、および、オンラインイエローページが挙げられる。別の実施形態では、１または複数の電子掲載先は、電子商取引業者である。例えば、電子掲載先の１つが、オンラインショッピングサービスまたは比較ショッピングサービスであってよい。この実施形態では、広告情報は、通常のテキスト広告や画像広告に加えて、電子商取引の設定に販売物品を含んでよい。例えば、販売物品は、広告主が販売を申し出た任意の製品であってよい。これら電子商取引の実施形態は、電子掲載先として機能する複数の電子商取引サイトにおいて在庫の一部または全部の販売を促進したいオンラインまたはオフラインの企業にとって有用である。これらの実施形態では、広告主の所有する１または複数の物品を、掲載先のネットワークに供給することができる。したがって、広告情報は、購入情報と、取引情報と、電子商取引を行うために必要な他の情報とを備えることができる。

図３は、本発明の一実施形態に従って実行されるオンライン広告プラットフォームに対するアクセスおよび利用の方法３００を示すフローチャートである。一実施形態では、方法３００は、広告主の入力に応じて、図１に示した広告プラットフォーム１２０によって実行される。一実施形態では、方法３００は、広告プラットフォーム１２０と通信するサーバまたはその他のデータ処理システムによって実行される。

ステップ３０５において、広告主は、プラットフォームにアクセスして、アカウントを設定する。広告主の例としては、個々の広告主、１または複数の個人または組織の代理を務める代理店、および、販促キャンペーンを実行したいその他のエンティティが挙げられる。一実施形態では、代理店には、いくつかの属性を有する業務用アカウントが提供される。個々の広告主には、個別アカウントが提供される。セルフサービスの広告主すなわち個々の広告主は、アカウント自体を保持する。一実施形態では、代理店は、複数の広告主のための販促キャンペーンを管理する１つのアカウントを有する。広告主の種類に応じて、後に説明する様々なレベルの特徴を提供することができる。当業者に周知の技術を用いて、ログイン用の固有のユーザＩＤおよびパスワードが提供される。

ステップ３０５において、広告主は、例えば、名称、請求書送付先、電話番号、ファックス番号、Ｅメールアドレス、さらに、持っている場合にはＵＲＬ、を含む登録データを提供する。ステップ３１０において、広告主は、さらに、販促キャンペーンを記述する販促キャンペーン情報を提供する。提供された情報はすべて、広告プラットフォーム１２０がアクセス可能なメモリまたはその他の記憶媒体に格納される。一実施形態では、広告主は、当業者に周知のように、ＨＴＭＬページのテキストボックスや、ドロップダウンメニューまたはチェックボックスを用いて、かかる情報を提供するよう促される。提供された販促キャンペーン情報は、後述するように、行き先ページまたはバナーなど、クリエイティブテンプレートを導入するために利用可能である。また、販促キャンペーン情報は、後述するように、特定の販促キャンペーンパラメータを生成するために利用可能である。さらに、提供された販促キャンペーン情報は、後述するように、ローカルディレクトリ内で企業を分類するために利用可能である。

一実施形態では、ステップ３１０で提供された販促キャンペーン情報は、階層構造で体系化されて販促キャンペーン分類を可能にする複数の最上位カテゴリの中の１つを特定するカテゴリ識別子を備えてよい。一般に、各広告主は、１つの最上位カテゴリに振り分けられるが、一部の実施形態では、広告主が、２つ以上の最上位カテゴリに振り分けられてもよい。特定された最上位カテゴリおよび一般カテゴリの分類法は、後述するように、販促キャンペーンのために広告プラットフォームによって利用される。

さらに、ステップ３１０の間に、一実施形態では、広告主は、市の識別子、指定市場地域（ＤＭＡ）識別子、州の識別子、特定の郵便番号からの所望の半径の標的範囲、もしくは、販促キャンペーンの標的となる地域を示す地理的な販売区域の他の識別子を送信する。市の識別子を用いれば、ローカルディレクトリ内で、広告主リストを市レベルで容易に閲覧できるようになる。この地理識別情報の他の利用法については、後述する。

図３のステップ３１０において、オンライン広告プラットフォームに対するアクセスおよび利用の方法３００は、販促キャンペーンを設定するステップに進む。販促キャンペーンの期間と共に、キャンペーンの予算、一例では、広告主が販促キャンペーンに費やしたい金額、が決定される。以下で図４を参照して説明するように、その他の特徴も準備される。

図４は、本発明の一実施形態に従った販促キャンペーンの設定方法４００を示す図である。方法４００は、一般に、広告主の入力に応じて、図３のキャンペーン設定ステップ３１０の間にユーザインターフェースエンジン２３７によって実行される。ステップ４０５において、広告プラットフォーム１２０は、広告主によって提供された１組の目標に基づいて、もしくは、広告主が指定した通りに、予算を決定する。一実施形態では、広告主のコンピュータに表示されたユーザインターフェースを通して、広告主が、ユーザインターフェースエンジン２３７とやり取りする。ユーザインターフェースエンジン２３７を用いて、個々の広告主または代理店は、販促キャンペーンに費やす所望の予算額を入力する。

所望の実施例に応じて、いくつかの異なる予算額を利用する。一実施形態では、ユーザは、販促キャンペーン全体で費やす目標額を入力する。この額は、キャンペーン割り当ての目標を提供できるが、誘導、掲載先、および、販促キャンペーンで掲載される広告、に関して所望する数によっては、満たされる場合もあるし満たされない場合もある。別の実施形態では、予算額は、キャンペーン全体の最大出費額、もしくは、掲載先当たりの最大出費額である。広告主は、例えば、月当たり６００ドルまたは１日当たり２０ドルなど、固定額で、販促キャンペーンの総出費額を示してもよい。一例では、広告主は、１誘導当たり２ドルなど、固定誘導単価を提示してもよい。本明細書で用いているように、「誘導」とは、一般に、広告プラットフォーム１２０によって掲載された広告に応じて、顧客が、広告主からの情報を要求したことを指す。例えば、誘導は、広告主への電話、広告主へのＥメール、特定の広告による提案への応答、および、広告主の営業所への実際の来店を含む。別の例では、予算額は、誘導当たりの最大出費額を含む。

ステップ４１０において、ユーザインターフェースエンジン２３７は、広告主とやり取りして、好ましい誘導数を決める。一実施形態では、ユーザインターフェースエンジン２３７は、格納された履歴データのテーブルを用いて、入力された予算額に基づき、推定誘導数を広告主に提供できる。それから、広告主は、それに従って、予算額を変更できる。所望の予算は、所望の誘導数に応じて決まり、その逆も同様であることから、ユーザインターフェースエンジン２３７は、複数の見積もりを広告主に提供する。このように、一実施形態では、ユーザインターフェースエンジン２３７は、所望の誘導数を得るために必要なコストに基づいて、必要な予算を見積もる。

図４のステップ４１５において、広告主は、販促キャンペーンの期間を入力する。広告主は、販促キャンペーンの開始日および終了日を選択できる。指示された期間は、販促キャンペーンの期間中に、広告主によって変更されてよいことが好ましい。期間情報は、様々な形式で提供されてよい。一実施形態では、広告主は、特定の掲載先で掲載される広告の期間を個々に選択できる。

図４のステップ４２０において、キャンペーン設定ステップ３１０の一部として、広告主は、販促キャンペーンの標的となる地域を入力する。この地理的な標的指定は、広告主が、様々なレベルの地理的販売区域を対象に広告を提供できるため、有用である。様々なレベルの地理情報が、適切なユーザインターフェースを通して、広告主によって入力される。一実施形態では、かかる情報は、以下の指定を含む。すなわち、地理的な制約がないことを示す「グローバル」；米国のみを示す「国内」；１または複数のＤＭＡに関連する標準分類コードと共にＤＭＡを示す「ＤＭＡ」；指定されたＤＭＡ内の市または町を示す「市」；１または複数の郵便番号の最初の３桁を指す地域センター施設（「ＳＣＦ」）；特定の郵便番号を示す「郵便番号」；半径内の顧客を標的とするために、広告主の営業所の住所など、指定された住所からのマイル単位の半径を示す「半径」、である。一実施形態では、地域の選択を容易にするために、広告主に対して、一連のドロップダウンメニューが提供される。例えば、一実施形態では、広告主が特定のＤＭＡを入力すると、選択されたＤＭＡ内の市および町を載せたドロップダウンメニューが提示される。この実施形態では、かかるリストを提供できるように、米国内の各市町をＤＭＡに対応付けたテーブルが、適切な記憶媒体に保持されている。

図５は、販促キャンペーンの標的となる地理的な販売区域を提供する、データベースなど、プロセッサ読み折り可能な記憶媒体の組織構造５００を示す図である。データ構造５００を格納したプロセッサ読み取り可能な記憶媒体は、広告プラットフォーム１２０の構成要素であってもよいし、広告プラットフォーム１２０と通信する別個の要素であってもよい。一実施形態では、データは、販促キャンペーンの標的指定のための分類を可能にするカテゴリの階層構造で体系化されている。図５のデータ構造５００では、最上位カテゴリは、販促キャンペーンのための地理的販売区域が、国内レベル５０５であるか否かを示す。国内レベルの下には、ＤＭＡレベル５１０、市レベル５１５、ＳＣＦレベル５２０、および、郵便番号レベル５２５を含む下位レベルのカテゴリがある。一実施形態では、下位レベルのカテゴリの各々は、図５に示すように、その下位レベルのカテゴリが属する上位レベルのカテゴリ内の地理的なサブカテゴリを提供する。本明細書で用いられているように、上位カテゴリとは、データ構造において、階層内でいずれの下位カテゴリよりも上位であるカテゴリを指す。例えば、国内レベル５０５は、ＤＭＡレベル５１０に対して上位であり、国内レベル５０５およびＤＭＡレベル５１０は両方とも、市レベル５１５に対して上位である。同様に、郵便番号レベル５２５は、ＳＣＦレベル５２０に対して下位であり、ＳＣＦレベル５２０および郵便番号レベル５２５は両方とも、市レベルに対して下位である。別の実施形態では、下位カテゴリは、上位カテゴリのサブカテゴリであるとは限らない。さらに別の実施形態では、国内レベル５０５と市レベル５１５との間に州レベルが設けられる。

一実施形態では、地理情報は、図５のカテゴリ５１５の各市町の緯度および経度を含む。かかる情報は、「半径」の算出を実行する場合に、広告主の営業拠点からの距離を算出するために利用可能である。例えば、緯度および経度の情報を用いて、広告主プラットフォームは、広告主の営業所から半径８０キロメートル（５０マイル）以内の市のリストを作成することが可能であり、また、その情報を、後述するようなキーワードの生成に用いたり、単に市／ＤＭＡの名称を提供するために用いたりすることができる。あるいは、広告主が標的としたい市のリストがある場合に、広告主の営業拠点からの半径を算出して提供することができる。当業者にとって明らかなように、かかる距離算出ソフトウェアは市販されている。

図４のステップ４２５において、広告主は、販促キャンペーンの対象物を記述する販促キャンペーン情報を入力する。上述のように、キャンペーンの対象物は、基本的に、広告主が販売を促進したい任意のものであってよい。一例では、広告主は、広告を行いたい事業の領域を具体的に示す。一実施形態では、図６に示すように、カテゴリの階層構造が、データ構造６００として提供される。このカテゴリの階層構造は、販促キャンペーンを特徴付ける際に、複数レベルの範囲を有する分類を提供する。最上位レベル６０５において、広告主は、最上位カテゴリの１つと関連付けられる。この例では、広告主は、法律事務所であるため、「弁護士」の最上位カテゴリと関連付けられている。「弁護士」カテゴリの下には、弁護士をさらに特徴付けるために、複数の下位カテゴリが設けられている。一例では、レベル６１０のサブカテゴリは、「特許」、「刑事事件」、および、「不動産」を含む。レベル６１０のこれらのカテゴリは、下位レベル６１５で、さらに分類される。この例では、下位カテゴリ６１５は、特許弁護士が提供できる具体的なサービスを示す専門分野である。図５の地理に関するデータ構造５００と同様に、図６のデータ構造６００は、階層的に体系化され、データベースなどの適切な記憶媒体で提供される。

図４のステップ４２５において、図６に示したカテゴリおよびサブカテゴリは、一実施形態では、ユーザインターフェースエンジン２３７によって、ユーザインターフェースのドロップダウンメニューで提供されることができる。別の実施形態では、販促キャンペーン情報は、広告主によって直接入力される。次に、広告主は、販促キャンペーンの一部として提供される製品またはサービスを特徴付けるために、適切なカテゴリを選択できる。

図４のステップ４２５において、様々なレベルのカテゴリを広告主に割り当てて関連付け、広告主の販促キャンペーンのために、後述のキーワードを適切に特定して提供する。例えば、特許手続き事務所は、レベル６０５の「弁護士」、レベル６１０の「特許」、および、レベル６１５の「手続き」を含む、図６の３つのレベルの関連カテゴリを有する。一実施形態では、特定の広告主に関連付けられたカテゴリを用いて、広告主の販促キャンペーンのためのキーワードを生成したり、選択されたカテゴリに適切な誘導数を記述する格納された履歴データのテーブルにアクセスすることによって、販促キャンペーンの予算を見積もったりすることができる。

図６において、カテゴリの分類は、サブカテゴリが図６に示すように１または複数の上位カテゴリに属するように、構成されている。例えば、下位カテゴリである「特許」、「刑事事件」、および、「不動産」はすべて、上位カテゴリである「弁護士」に属している。一実施形態では、図６に示すように、さらに下位のレベルの専門分野が、レベル６１５に準備されている。この例では、下位レベル６２０は、広告主の地域を示している。したがって、例えば、レベル６０５、６１０、６１５、および、６２０の適切なカテゴリを用いて、サンフランシスコの特許訴訟事務所の潜在的な依頼人を、標的とすることが可能である。当業者にとって明らかであるが、図６に示したカテゴリは、例示に過ぎず、個々の実施例における必要に応じて、別の分類やさらなる細分化を行ってもよい。

図４のステップ４３０において、広告主は、例えば、ドロップダウンメニュー内に提供されたリストからカテゴリを選択した後に、販促キャンペーンのサービスまたは製品を詳述すると広告主が考える追加カテゴリまたはキーワードを提供する機会が与えられ、それにより、かかる項目は、キャンペーンのための広告掲載中に確実に提供される。例えば、上述の例では、特許手続き事務所は、「実用特許」、「意匠特許」、および、「植物特許」などの追加キーワードを、その事務所が提供するサービスを記述する様々な追加キーワードとして、提供できる。

図３を参照すると、ステップ３１０でキャンペーンが設定された後に、図９Ａおよび９Ｂを参照して後述するように、キャンペーン割り当てエンジン２１０によって、１または複数の電子掲載先に予算額が割り当てられる。提案された販促キャンペーンは、ステップ３１５において広告主に提示され、キャンペーンを始める前に、必要に応じて再検討および修正が可能である。キャンペーンの再検討の際に行うことができる決定の１つとして、図５および６で選択されたカテゴリおよび専門分野の数に基づいて、ステップ４０５の予算が十分であるか否かを決定することが含まれる。この決定は、広告主が選択したカテゴリに対応するキーワードのクリック数当たりの最小入札額の見積もりコストを示す履歴データに基づいてなされる。元の見積もり予算が不十分である場合には、広告主は、ユーザインターフェースエンジン２３７を通じて、予算を増額することを勧めるメッセージを提供される。その算出は、選択されたカテゴリ、専門分野、および、下位専門分野に関連付けられたキーワード群（後述）のすべてに対して反復されることと、クリック数当たりの最小入札額および予想クリック数を調べることと、それを販促キャンペーンに割り当てられた総予算と比較することを含む。結果としての予算が不十分な場合には、いくつかのイベントが実行されうる。広告主は、予算を増額してよく、キーワードまたはキーワード群の数は、必要に応じて、プラットフォーム１２０によって自動的に調整されてよく、また、広告主は、（１）選択する地域の範囲または数を減らすこと、もしくは、（２）販売促進する製品やサービスの数を減らすことを警告されてよい。

図３のステップ３２０において、広告エンジン２３５は、ステップ３０５から３１５で広告主によって提供された情報に基づいて、販促キャンペーンのための広告を生成する。広告エンジン２３５は、広告キャンペーンを記述する受信した情報と、複数の掲載先パラメータとに基づいて、広告情報を作成する。適切な広告情報の例としては、バナー広告、キーワード広告、テキスト広告、画像広告、販売物品、製品、サービス、購入情報、取引情報、および、顧客の関心を引く他の同様な情報、が挙げられる。さらに、広告情報は、しばしば、予算額、期間、１または複数のカテゴリ、キーワード、地理情報、および、広告を掲載するために様々な電子掲載先が利用できる他の情報を含む。広告エンジン２３５によって生成された広告情報は、図２Ａおよび２Ｂに示したように、掲載先インターフェースエンジン２３０に提供され、そこで、広告は、方法３００で選択された掲載先による表示に適切なフォーマットに設定される。これらのフォーマットは、掲載先が、検索エンジン、広告ウェブサイト、オンラインディレクトリ、または、その他のサービスのいずれを提供するかによって異なる。当業者にとって明らかなように、掲載先と接続するために、適切なＡＰＩが、掲載先インターフェースエンジン２３０に準備される。一例では、図３のステップ３２５において、オンラインイエローページなどのオンラインディレクトリに表示するために、広告主について、ディレクトリのリストを作成できる。販促キャンペーンのために選択されたキーワード、および／または、バナー広告などの広告で用いられる見出しが、オンラインディレクトリリスト内で利用されてよい。広告を受け取る特定の掲載先は、広告のフォーマットをすでに指定している。広告の数と、掲載先の数すなわち選択される掲載先の数とは、主に、図４のステップ４０５で決定されるキャンペーンの予算によって決まる。

図３のステップ３３０において、広告主は、広告主ウェブページを作成または特定することが可能であり、そのページの位置は、広告プラットフォームに提供される。広告主ウェブページは、様々な掲載先に提供された広告に反応した顧客の行き先となるよう意図されている。広告主ウェブページは、一般に、ＨＴＭＬページの形式である。一実施形態では、広告主ウェブページは、広告プラットフォーム１２０とは別個に、広告主によって提供されている既存のウェブサイトの一部として設けられる。別の実施形態において、広告主は、既存のウェブサイトを持っていない場合、もしくは、既存のウェブサイトを持っているが、キャンペーン特設ページを作りたい場合には、広告主ウェブページの作成の際に広告主の助けとなるように、ウェブサイト作成ツールが広告プラットフォーム１２０に組み込まれる。ウェブサイト作成ツールは、広告主による修正に適した行き先ページの例を提供できる。広告主ウェブページは、広告主による広告主ウェブページの作成を容易にするために、当業者に周知のテンプレートソフトウェアやその他のツールを用いて作成されてよい。広告主ウェブページの位置は、ページのＵＲＬを提供することによって特定できる。

図７は、販促キャンペーン情報と、個々の広告主を記述するカテゴリ情報とに基づいて、キーワードを生成する方法を示す図である。この方法７００は、図２に示した広告プラットフォーム装置１２０のキーワードエンジン２０５によって実行される。方法７００によって生成されたキーワードは、広告を配信するためにキーワードを用いる検索エンジンなどの掲載先に提供され、それら掲載先は、広告主の代わりに広告プラットフォーム１２０が購入した１または複数のキーワードに適合する検索クエリを入力した検索エンジンの広告主に広告を配信する。図７の方法７００は、広告主が、個々のキーワードを決定する必要がないため、有用である。その代わり、図８Ａに示すように、キーワードを群に関連付けたキーワードのテーブルが作成される。これらの群は、図５および６に関連して上述したように、広告主の指定した事業カテゴリに関連するものである。群ＩＤによって、キーワードは、通例、図８Ｂの左端の２列に示すように、クリック当たりの最大入札額および入札者の数を割り当てられる。本発明の実施形態に従った方法および装置は、個々のキーワードをキーワード群にグループ化するため、キーワード入札の規則は、一般に、キーワード群のレベルで適用される。一実施形態では、キーワードは、例えば、「ＢＭＷ」など、一つの単語である。別の実施形態では、キーワードは、例えば、「Ｂｅｖｅｒｌｅｙ Ｈｉｌｌｓ」など、一連の複数の単語である。

グループ化されると、複数のキーワードは、１つの「キーワード群」を形成する。キーワード群は、基本的に、任意の数のキーワードを含むことができる。キーワードの組み合わせ方や入札の仕方に対するビジネス規則は、１または複数のキーワードテーブルに含まれる。一実施形態では、図８Ａに示すように、第１のキーワードテーブルは、以下のフィールドを備える。すなわち、キーワード名と、キーワード群ＩＤである。このテーブルは、与えられたキーワード群ＩＤに関連付けられたキーワードを特定するために用いられる。すなわち、特定のキーワード群ＩＤに関連付けられたキーワード名はすべて、１列目において、１つのキーワード名に関連付けられたものとして特定できる。図８Ｂは、複数のキーワード群に対して利用できる第２のキーワードテーブルを示す図である。図８Ｂのキーワードテーブルは、以下のフィールドを備える。すなわち、地理、カテゴリ、掲載先ＩＤ、キーワード群ＩＤ、キーワード群入札額、キャンペーン予算、入札者の数、および、現在の最大入札額、である。図８Ｂのテーブルを用いると、地理、カテゴリ、掲載先、および、その他の販促キャンペーンパラメータ毎に、キーワード群入札額およびキーワード群ＩＤの両方を決定できる。１または複数の掲載先は、後述するように、図９Ｂのステップ９７０で決定される。

図７のステップ７０５において、予算、地理、カテゴリ、および、その他のパラメータが提供される。カテゴリは、カテゴリと、サブカテゴリと、下位カテゴリとしてサブカテゴリに関連付けられた専門分野とを含んでよく、一部の例では、さらに、専門分野に関連付けられた地理的な下位専門分野などの下位専門分野を含んでよい。これらの選択は、図４のステップ４２５においてキャンペーンの内容を指定した際に、広告主によってなされた。図２のキーワードエンジン２０５によって保持された図８Ａおよび８Ｂに示したような１または複数のテーブルでは、ステップ７１０において、様々なカテゴリに関連付けられたキーワードおよびキーワード入札額に対してアクセスが行われる。それらのキーワードおよびキーワード入札額は、ステップ７１５で取得される。一実施形態では、個々のキーワードは、データの階層構造におけるカテゴリおよび専門分野ごとに取得され、その後、ステップ７２０において群として形成される。別の実施形態では、キーワード群は、図８Ａのキーワードテーブルに格納されており、キーワード群ＩＤによってアクセスされる。次いで、これらのキーワードが取得されると、ステップ７２０において、個々に出力されてもよいし、１つの群として出力されてもよい。

図７のステップ７０５において、提供されたカテゴリは、上述のように、地理的な販売区域を含むことができる。例えば、広告主は、広告の標的となる特定のＤＭＡ、市、郵便番号、および／または、半径を指定してよい。一実施形態では、掲載先が、顧客のＩＰアドレスを用いて広告の標的を指定する場合に、指定されたＤＭＡにおいて誰かがキーワードを用いた際に、広告を表示することができる。当業者にとって明らかであるが、様々なカテゴリ、地理などを用いて、図５および６のカテゴリ分類構造など、他のテーブルを相互参照することができる。

一実施形態では、図８Ｂに示すように、キーワードテーブルは、様々な掲載先に対して各キーワードに入札するための費用を示す入札額を含むさらなる情報を備えてよい。「キーワード群入札額」フィールドは、広告主の代わりに各キーワード群に入札するための費用についての規則を含む。一部の掲載先については、個々のキーワードは、独自に指定された入札額を有する。他の掲載先では、キーワード群に対して１つの最大入札額を割り当てることが可能であり、これにより、本発明の方法および装置の実施形態によって提供されるキーワードのグループ化を利用しやすくなる。

図２Ａおよび２Ｂにおいて、広告プラットフォーム１２０は、広告プラットフォーム１２０の広告主の代わりに、掲載先に接続して、キーワードや広告の提供など、掲載先とのやり取りを行う掲載先インターフェースエンジン２３０を備える。一実施形態では、アプリケーションプログラミングインターフェース（ＡＰＩ）は、掲載先インターフェースエンジン２３０によって生成され、掲載先との接続が必要な時に利用される。広告主が選択したカテゴリは、掲載先固有の分類に対応付けられてよい。掲載先インターフェースエンジン２３０は、掲載先特有のビジネス規則、掲載先固有の広告の条件、および、掲載先固有のアカウント作成条件を考慮する。それらはすべて、「掲載先パラメータ」と見なされる。他の掲載先パラメータは、後述のように、広告プラットフォーム１２０によって用いられる。広告主は、どの掲載先とも直接やり取りする必要がない。掲載先インターフェースエンジン２３０によって提供されたＡＰＩは、広告主によって提供された情報、例えば、カテゴリ、広告、キーワード、掲載先の具体的な条件に基づいたフォーマット情報などを受信して、それらの情報を広告主の代わりに掲載先に提供する。別の実施形態では、ＡＰＩを用いる代わりに、広告主のウェブページまたはサイトのスクリーンスクレーピングを実行するために、スクリーンスクレーピング技術が組み込まれる。

上述の様々なカテゴリ、地域、および、キーワードは、広告プラットフォーム１２０によって販促キャンペーンパラメータとして提供される。一部の実施形態では、販促キャンペーンパラメータは、さらに、人口など、地域に関する人口統計を含む。一部の実施形態では、販促キャンペーンパラメータは、さらに、販促キャンペーンの標的を決めるためのサイコグラフィクスを含む。人口統計およびサイコグラフィクスの情報は、上述のように、カテゴリ、キーワード、および、地域に対して提供されたのと同じ技術を用いて生成可能である。

図４では、推奨予算が、キャンペーン割り当て規則のデータと、キャンペーンの割り当ておよび目標のデータテーブルとに基づいて算出される。一実施形態では、予算は、以下の計算に従って決定される。第１に、広告主によって示された所望の総誘導数を、ステップ４１５で確定したキャンペーン期間の総日数で割ることで、１日の目標誘導数を求める。第２に、標的となる地域と、選択されたカテゴリとに基づいて、すなわち、それらの標的地域およびカテゴリでの誘導当たりのコストの履歴に基づいて、キャンペーン総予算を算出し、予算の仮割り当てを行う。別の実施形態では、広告主が、予算を提示した後に、予算、標的地域、および、事業カテゴリに基づいて、最初の割り当てが行われる。概算で掲載先に予算を割り当てると、各掲載先に対する１日のコストを合計して、キャンペーンの日数を掛けることによって、キャンペーン総予算を決定できる。

図９Ａは、本発明の一実施形態に従って実行される、販促キャンペーンのための掲載先を選択して、選択された掲載先の間で費用を割り当てるための方法９００を示すフローチャートである。一実施形態では、図９Ａの方法は、広告プラットフォーム装置１２０のキャンペーン割り当てエンジン２１０によって実行される。

図９Ａにおいて、その方法は、図３のステップ３１０および図４の方法におけるキャンペーン設定の間に広告主によって提供される情報を取得するステップ９０５から始まる。一実施形態では、この情報すなわち販促キャンペーンパラメータは、キャンペーンの予算、期間、キャンペーンの形式（例えば、固定予算、固定誘導単価）、誘導単価、クリック単価、標的地域、および、カテゴリ情報を含む。かかる情報は、図１０に示す掲載先割り当てテーブル１０００などのテーブルに格納され、そこから取得されてよい。次に、ステップ９１０では、ステップ９０５で取得されたパラメータを用いて、１または複数の割り当て規則に従って、１または複数の掲載先に予算が割り当てられる。一実施形態では、広告主は、リストから掲載先を選択する。別の実施形態では、プラットフォーム１２０が、販促キャンペーンパラメータに基づいて、掲載先の最適な選択を提案する。次いで、特定の掲載先において、予算は、キーワード群および／または広告の形式に対して割り当てられる。

図１において、掲載先割り当てテーブルは、以下の項目を備える。すなわち、掲載先１ １００２と、掲載先２ １００５と、さらに、必要に応じて、広告を受け容れ可能な掲載先すべてを、名称や識別番号またはコードによって特定する追加の掲載先フィールドと、を備える。テーブルの各行は、行単位で１００パーセントの割り当てを実行できるように、掲載先ごとにＩＤを有することが好ましい。カテゴリＩＤ１０１０は、図５および６を参照して上述したように、各行におけるカテゴリを提供する。広告主が、複数のカテゴリを選択した場合には、関連する行に対して、加重平均による割り当てを行うことができる。さらに、テーブル１０００は、図５を参照して上述したように、広告主が選択した販促キャンペーンの標的地域を特定する地域ＩＤ１０１５を備える。さらに、テーブルは、１日当たりのキャンペーン予算額の最小値１０２０および最大値１０２５を備える。列１０２０および１０２５に示された１日のキャンペーン予算額の最小および最大の「金額」は、実際には、割り当てを行う際の金額の範囲を提供する幅である。一実施形態では、ステップ９１０で実行された特定の割り当ては、キャンペーン割り当てエンジン２１０が、必要に応じて調整できる推奨割り当てを広告主に提供する双方向的な処理である。別の実施形態では、割り当ては、テーブル１０００の情報と、さらに、各掲載先を用いて誘導を実現できる可能性を評価する履歴データと、指定されたカテゴリおよびキーワードとに基づいて、完全にキャンペーン割り当てエンジン２１０によって決定される。

図９Ａにおいて、一実施形態では、選択された掲載先に対して予算を割り当てた後に、ステップ９１５で、各掲載先の予算額を、その特定の掲載先に提示するキーワード群の間で割り当てることができる。ステップ９１５では、各掲載先に対して、図１０に示したのと同様のテーブルが提供され、そのテーブル内で、キーワードまたはキーワード群のリストに対して、平均クリック単価が提供される。当業者にとって明らかなことであるが、特定の掲載先が、バナー広告など、キーワードを利用しない販促技術しか提供できないこともあり、その場合、ステップ９１５は省略してよい。ステップ９２０では、様々な形式の広告を提供する広告主に対処する。ステップ９２０において、キャンペーン割り当てエンジン２１０は、特定の掲載先によって提供される広告形式の間で、特定の掲載先に対して、予算額を割り当てる。ここでも、各掲載先に対して、図１０に示したのと同様のテーブルが提供されてよく、そのテーブル内には、特定の掲載先によって提供される広告形式のリストと、それに関連する平均コストとが示される。

当業者にとって明らかであるが、一部の実施形態では、広告主が、固定キャンペーン総予算を選択する、最大誘導単価を設定する、もしくは、クリックコストまたは電話呼び出し単価に基づいて請求されるなど、柔軟性を許容されている場合には、それらの異なるキャンペーンの形式に基づいて、キャンペーン割り当てエンジン２１０によって適用される様々な割り当て規則を設定することができる。

別の実施形態では、広告主が、複数の地域ＩＤすなわち販売区域を標的として選択した場合に、各地域が、独自の割り当て規則を有してよい。この状況では、地域に対しての予算の分割の仕方を管理するために、さらなる規則が設けられる。一実施形態では、人口に基づいて、加重平均による分配がなされる。別の実施形態では、広告主は、重み付けを指定することができる。別の実施形態では、各キーワード群に、全国的および地域的な変異が設けられる。キーワードを用いる掲載先に対する予算は、掲載先に提供されたキーワード群の各々について、その２つの変異の間で割り当てられる。

図９Ａのステップ９２５において、広告主は、必要に応じて、販促キャンペーンの修正を行うことができる。予算の割り当ては、様々な掲載先に掲載された実際の広告による誘導の監視から収集した経験的なデータを用いて修正されてよい。キーワードを用いる掲載先に対しては、キーワード群レベルまたはカテゴリレベルで、割り当て予算額を修正できる。

図９Ｂは、本発明の一実施形態に従って、複数の電子掲載先の間でキャンペーン予算を割り当てる方法９１０を示す図である。図９Ｂのステップ９５５において、販促キャンペーンのために決定された予算額が取得される。この予算額は、所望の実施例に応じて、上述のようないくつかの形式のいずれであってもよい。ステップ９６０において、販促キャンペーンパラメータが取得される。これら販促キャンペーンパラメータは、一般に、上述のように、ユーザインターフェースエンジン２３７によって作成された、カテゴリ、地域、および、販促キャンペーンの期間情報を含む。例えば、販促キャンペーンの対象物を記述するカテゴリが、「歯医者」であってよい。販促キャンペーンの期間は、３０日間を対象としてよく、販促キャンペーンの標的となる地域は、サンフランシスコおよびサンノゼを含んでよい。さらに、一部の実施形態では、販促キャンペーンパラメータは、販促キャンペーンの標的を指定するために、人口統計情報およびサイコグラフィクス情報を含んでもよい。

図９Ｂのステップ９６５において、掲載先パラメータが、キャンペーン割り当てエンジン２１０によって取得される。掲載先パラメータは、一般に、１日単位およびキャンペーン全体に対する、最小キャンペーン出費額および最大キャンペーン出費額など、複数の値を含む。一実施形態では、最小および最大キャンペーン出費額は、図２Ａおよび２Ｂのユーザインターフェースエンジン２３７について上述したように、販促キャンペーン全体に対して、ユーザが決定する。一実施形態では、ステップ９７０において、販促キャンペーンで利用される特定の掲載先は、上述の販促キャンペーンパラメータの中の１または複数を用いて、プロセッサ読み取り可能な記憶媒体にアクセスすることによって選択される。当業者にとって明らかなように、テーブル参照動作が実行される。指定された電子掲載先は、テーブルに提供された販促キャンペーンパラメータに従って、テーブルから取得される。このテーブルは、その販促キャンペーン、および、他の広告主のために実行される他の販促キャンペーンの間中、最適化エンジン２１５によって更新されることで、キャンペーン割り当てを最適に保つことができる。一実施形態では、生成された販促キャンペーンパラメータに従って、販促キャンペーンに利用される掲載先が決定されると、ステップ９６５において、掲載先パラメータが、選択された掲載先の各々に対して、テーブルから取得される。掲載先パラメータは、選択された掲載先の各々についての潜在的な最大１日当たり予算、１日当たりの合計クリック数またはインプレッション数、電子掲載先の各々についての平均クリック単価または平均インプレッション単価、潜在的な最大１日当たり予算、クリック数対誘導数の平均比、インプレッション数対誘導数の平均比、現在の広告主の数、現在の入札者の数、および、選択された電子掲載先についての他の情報を含んでよい。一実施形態では、図３のステップ３１０でキャンペーンを作成した時に、その予算に基づいて、どれ程のクリック数や誘導数を期待できるかを、より良好に評価できるように、平均クリック単価が、最初の見積もりとして広告主に提供されてよい。

一実施形態では、選択された特定の１または複数のカテゴリおよび地域に応じて、各掲載先に対して、独自の掲載先パラメータが存在する、例えば、一例で１日の合計クリック数が、ロサンゼルスの「歯医者」について、Ｇｏｏｇｌｅで１日当たり１０，０００クリックであるとする。その掲載先についての平均クリック単価は、ロサンゼルスの「歯医者」については、Ｇｏｏｇｌｅ上でクリック当たり１．５０ドルである。別の掲載先パラメータであるクリック数対誘導数の平均比も、特定のカテゴリおよび地域について提供される。例えば、ロサンゼルスの「歯医者」については、Ｇｏｏｇｌｅ上で、クリックの１０％が、誘導につながる。クリック数対誘導数の平均比は、クリック数対誘導数が最適値になる場合を決定するために、様々な範囲のクリック数またはインプレッション数について算出されることが好ましい。すなわち、ある点以降では、リターンが減少する。一実施形態では、１または複数の掲載先は、最小および最大の１日当たりの出費額の条件を有する。別の実施形態では、掲載先は、最小および最大のキャンペーン総出費額の条件を有する。

図９Ｂのステップ９７５において、提供された販促キャンペーンパラメータおよび掲載先パラメータを用いて、１または複数の割り当て規則に従って、ステップ９７０で選択された電子掲載先の間で予算額が割り当てられ、割り当て予算が決められる。所望の実施例に応じて、用いられる割り当て規則は様々であってよい。一実施形態では、予算額は、割り当て予算が、選択された電子掲載先の各々についての潜在的な最大１日当たり予算もしくは総予算の範囲内に収まるように、選択された電子掲載先の間で割り当てられる。予算額は、一実施形態では、それら選択された電子掲載先に対して指定された優先順位に従って、選択された電子掲載先の間で割り当てられる。例えば、優先順位は、選択された電子掲載先に関する最低コストの誘導ジェネレータの価格に従って割り当てられてよい。

一実施形態では、ステップ９７５において、各掲載先、地域、および、カテゴリに対して、１日当たりの合計クリック数またはインプレッション数に、各掲載先／カテゴリ／地域に対する平均クリック単価または平均インプレッション単価を掛けることにより、潜在的な１日当たり最大予算が算出される。これにより、一般的に、各掲載先／カテゴリ／地域に対して利用可能な最大予算の限度が設定される。例えば、１００ドルのキャンペーンの複数の間隔について、そのカテゴリ／地域について最小コストの誘導ジェネレータである掲載先の各々に、クリック数またはインプレッション数を割り当てることによって、最適な割り当ての比率を算出できる。「最小コストの誘導ジェネレータ」とは、一般的に、掲載先Ａが、５ドルで１つの誘導を、掲載先Ｂが、６ドルで１つの誘導を引き起こすことができる場合に、そのキャンペーン間隔における予算額の１００％が、特定の実施例について決定された任意の掲載先最大値まで、掲載先Ａに割り当てられることを意味する。この割り当ては、理想的な割り当てに到達するように、すべての予算範囲について実行されてよい。一実施形態では、キャンペーン割り当てエンジン２１０は、１つの掲載先のみに依存する可能性を低減または排除するために、掲載先を多様にするための割増料金を払う。

ここでも、掲載先の割り当ては、各々の指定された掲載先、地域、カテゴリ、および、キャンペーンの予算範囲またはキャンペーンの目標の範囲に対して、実行されてよい。

次に、ステップ９８０において、ステップ９７５で算出された予算の割り当てが、販促キャンペーンに適用される。一実施形態では、この適用は、複数の地域に対して割り当てに重み付けをすることを含む。例えば、指定された地域の人口の比較に基づいて、人口の多い地域に、より大きい割合の予算を割り当てることができる。別の実施形態では、割り当ては、さらに、それらの地域に関する人口統計および／またはサイコグラフィクスを考慮する。

図９Ｂのステップ９８５では、割り当てられた予算が、最小出費額および最大出費額の範囲に収まらない場合、または、選択された掲載先が、上述のように、広告主について設定された所望のキャンペーン目標を達成しない場合に、割り当て済みの予算を再割り当てすることができる。しばしば、これは、１または複数の電子掲載先を排除することと、再割り当て規則に従って、残りの電子掲載先の間で、割り当て済みの予算を再割り当てすることとを含む。一般に、これらの再割り当て規則は、上述の割り当て規則の内の１または複数を含む。

図２Ａおよび２Ｂにおいて、最適化エンジン２１５は、キャンペーン割り当てエンジン２１０と連動して、割り当て済みの予算または再割り当て済みの予算を最適化する。これは、しばしば、販促キャンペーンで観察されたデータに応じて、割り当て規則を更新することを含む。観察データは、しばしば、後述するように、報告エンジン２２０によって収集されたキャンペーンイベント情報を含む。キャンペーンイベント情報は、一般的に、インプレッション、クリック、Ｅメール、電話、ＨＴＭＬページへのリンク、クーポンの選択、クーポンの利用、販売、および、店舗への訪問などのキャンペーンイベントを示す情報を含む。最適化エンジン２１５は、一般に、最小のコストで最高の効果を持つキャンペーンイベントを実現する予算割り当てを決定するよう試みる。個々の販促キャンペーンにおいて、生成されるキャンペーンイベントは、特定の掲載先および広告の対象物によって決まる。例えば、電話の呼び出しを増やす広告もあれば、ウェブページへの訪問を増やす広告もある。広告主の事業の性質に応じて、電話の呼び出しやウェブサイトへの訪問が、売り上げの増大につながる場合があり、それらの情報はすべて、キャンペーン割り当てのさらなる最適化のために利用可能である。

図１１は、本発明の一実施形態に従って、最適化エンジン２１５によって実行される予算割り当ての最適化のための方法１１００を示す図である。ステップ１１０５において、上述のように、キャンペーンイベント情報が特定される。ステップ１１１０において、最適化エンジン２１５は、掲載先、地域、および、カテゴリ別に、キャンペーンイベント当たりのコストを算出する。次に、ステップ１１１５において、平均クリック単価、得られるクリックの数、および、競合する広告主の数など、掲載先パラメータが取得される。ステップ１１２０において、ステップ１１０５で特定されたキャンペーンイベント情報と、ステップ１１１０で算出されたキャンペーンイベント当たりのコストとに基づいて、最低コストの掲載先が決定される。次いで、ステップ１１２５において、後述のように、割り当て規則が最適化されて、予算が再割り当てされる。

本発明の方法および装置の実施形態を用いて監視される「キャンペーンイベント」すなわち「イベント」は、いくつかの種類がある。かかるイベントは、上述のように、キャンペーンの割り当てや入札方法を最適化するために用いられ、後述の報告手順の一部として利用される。これらのイベントは、販促キャンペーンが、期待された結果を達成していない場合に、警告のきっかけとなるよう利用されてもよく、その警告の結果、予算割り当ての調整やその他の調整が行われる。扱われるイベントは、掲載先によって広告が表示された回数を示すインプレッション数と、ユーザによって広告がクリックされた回数を示すクリック数などの広告相互作用とを含む。キャンペーンイベントは、さらに、電話、Ｅメール、広告主ウェブサイトまたは提供ページへのリンク、広告主ウェブページまたはウェブサイトでのクリック、および、クーポンの選択や利用など、誘導情報を含む。しばしば、誘導情報は、顧客から受信した連絡先情報、ＩＰアドレス、および、顧客を特定する他の情報を含む。キャンペーンイベントは、さらに、例えば、電子商取引の間に生成された購入情報および売り上げ情報を含む。キャンペーンイベント情報の例としては、後述のように、問い合わせ番号を用いてなされた電話の呼び出しや、後述のように、問い合わせＥメールを用いて送られたＥメールなどが挙げられる。一部の実施形態では、広告主のサイト上での検索も、キャンペーンイベントとして監視される。

「広告形式」とは、販促キャンペーンで用いられる広告の性質のことを指す。キーワード、有料掲載を提供する主要な検索エンジンでの掲載のためにサイトを提供した任意の広告主を示す有料掲載、ならびに、一般的および特注のバナーを含め、いくつかの広告を利用できる。他の広告形式は、ディレクトリリスト、その他のスポンサー付きのリスト、および、案内広告を含む。

本発明の方法および装置の実施形態では、問い合わせ電話番号が提供される。これらの番号を用いて、誘導の起点を特定してもよいし、少なくとも、カウンタによって、問い合わせ番号への連絡を集計してもよい。所望の実施例に応じて、１または複数の問い合わせ番号を広告主に対して確保できる。問い合わせ番号は、一般に、その番号に対してなされた呼び出しの数を記録するために用いられる。一実施形態では、広告プラットフォーム装置１２０によって保持された問い合わせ番号テーブルは、以下のフィールドを備える。すなわち、広告主ＩＤ、キャンペーンＩＤ、目標電話番号、問い合わせ電話番号、問い合わせ電話番号の種類（例えば、市内電話、フリーコールなど）、掲載先ＩＤ、地域ＩＤ、および、一部の例では、用いられたキーワード、を備える。

販促キャンペーンが開始された際に、広告主がＥメールアドレスを持っている場合には、広告プラットフォーム１２０は、そのＥメールアドレスを問い合わせＥメールで置き換えることができる。この実施形態では、広告主のために、問い合わせＥメールを取得することができる。様々な広告主によって用いられる問い合わせＥメールのためのテーブルが、上述のように保持される。一実施形態では、そのテーブルのフィールドは、広告主ＩＤ、キャンペーンＩＤ、標的のＥメールアドレス、問い合わせＥメールアドレス、掲載先ＩＤ、地域ＩＤ、および、一部の例では、用いられたキーワード、を備える。

本発明の実施形態に従って実行される方法および装置は、報告を行う特徴を有する。販促キャンペーンの開始後、キャンペーンの活動が、広告主に報告される。図２Ａおよび２Ｂに示したように、集中型の報告エンジン２２０は、販促キャンペーンに関連する顧客の活動を広告主のために追跡および監視することができる。報告エンジン２２０によって提供される報告は、広告主によって、望むようにカスタマイズされてよい。一般に、報告エンジン２２０は、Ｅメール、電話番号、クーポン、ウェブページへの訪問、ウェブフォームの記入および送信、上述の他のイベントなど、販促キャンペーンに関連するキャンペーンイベントの追跡を行う。

図１２は、本発明の一実施形態に従って、報告エンジン２２０によって実行される、顧客の活動を追跡および報告する方法を示す図である。ステップ１２０５において、報告を行う日付の範囲が指定される。広告主は、何日「から」何日「まで」をその範囲に指定することができる。この指定は、図３のステップ３１０でキャンペーンを設定する時、または、その後にキャンペーン中の任意の時に、広告主によって実行されてよい。別の実施形態では、日付範囲は、オンライン広告プラットフォームによって制御される。

図１２のステップ１２１０において、キャンペーンの状態を示すデータが、広告主への提供に向けて取得される。一実施形態では、このデータは、出費額を含む。出費額は、掲載先すべてに対する総出費額の形で提供されることが好ましく、さらに、各掲載先に対する出費額も提示する。各掲載先への出費額は、一般に、前払い金の合計と、クリック当たりの料金にクリック数（その掲載先によって提供されたクリック数）を掛けたものとの合計である。一部の掲載先については、実際のクリック当たりの額は、掲載先からの報告で明示される。別の掲載先については、クリック当たりの額は、キャンペーンの前に決定され、メモリから取得される。

図１２のステップ１２１５において、キャンペーンイベント情報が決定される。キャンペーンイベント情報の一部または全部が、報告エンジン２２０によって追跡および監視される。キャンペーンイベントの例については、上述した。一部の実施形態では、広告でのやり取りなど、決定されたキャンペーンイベント情報の一部が、掲載先から受信される。ステップ１２２５において、ステップ１２０５ないし１２２０のデータすべてが収集された後に、それらのデータは、広告主のための１つの報告にまとめられてよい。この報告は、一実施形態では、広告主に対して、テーブルフォーマットで、取得されたデータすべてを出力する。報告は、Ｅメールの形態、または、印刷した郵便物などの別の適切な形態で、広告主に送られてよい。別の実施形態では、広告主は、広告プラットフォーム装置１２０が置かれたサーバにアクセスして、報告をダウンロードすることができる。報告は、例えば、毎日、毎週、毎月など、広告主が望むように、提供されてよい。

一実施形態では、報告がＥメールで送られた場合に、広告主は、その報告内で提示された特定の数字をクリックすることが可能であり、それによって、広告主は、その数字に関する詳細な情報を含むＨＴＭＬページにリンクされる。例えば、広告主が、電話呼び出しに関する数字をクリックすると、個々の掲載先毎に受けた呼び出しの数と、発信者ＩＤ、電話の時刻、電話の期間などの別の情報とを含む、電話呼び出しの詳細が、ポップアップウィンドウによって提供されてよい。日付、時刻、関心を持った顧客のＥメールアドレスなど、Ｅメール誘導に関する同様の詳細が提供されてもよい。

特定のキャンペーン提供に対するクリック数、印刷の総数、および、クーポン提供の登録を含むクーポン情報を提供することも可能である。

ステップ１２３０において、報告エンジン２２０によって収集されたデータは、さらに、キャンペーン割り当てエンジン２１０によって割り当て規則を最適化するために用いられてよい。かかる更新は、現在および将来のキャンペーンのための割り当て規則を更新するために、様々な広告主のために実行された複数の販促キャンペーンを用いて、様々な時に実行されてよい。

図２において、広告プラットフォーム装置１２０は、さらに、逆プロキシエンジン２２５を備える。逆プロキシエンジン２２５は、図１５Ａに示すような広告主に関連する広告主ウェブページから、図１５Ｂに示すような代理ウェブページを動的に作成する方法を実行する。この代理ウェブページを通して、顧客とのやり取りを追跡できる。一実施形態では、図１４に示すように、代理ウェブページは、広告プラットフォーム装置１２０にとってローカルまたは容易にアクセス可能な、データベース２４０などの記憶媒体に格納される。代理ウェブページは、広告主１４０５によって制御されたデータベース１４１５に置かれてもよいし、データネットワーク１２５を介してアクセス可能な中央データ記憶装置１４２０に置かれてもよい。一般に、代理ウェブページは、取得された広告主のホームページまたは他の広告ウェブぺージの１つのバージョンであり、広告主ウェブページ内の連絡先情報、価格情報、画像、および、その他の情報が、戦略的に交換された場合に、リアルタイムで動的に編集される。一実施形態では、本明細書に記載した個々のウェブページを編集する技術と基本的に同じ技術を用いて、広告主ウェブサイト全体に対する代理サイトを提供できる。

図１３は、本発明の一実施形態に従って実行される、広告主のウェブページから代理ウェブページを作成する方法を示す図である。図１３の方法１３００は、図１４、１５Ａ、および１５Ｂを参照して説明されている。ステップ１３０４において、広告主ウェブページ１５１０またはウェブサイトは、上述のように、データベース１４１５など、アクセス可能な記憶媒体に提供される。ステップ１３０６において、顧客１４０５からの顧客要求メッセージが、広告主プラットフォーム１２０の逆プロキシエンジン２２５によって受信される。一部の例では、顧客要求メッセージは、最初に、電子掲載先１４５に表示された広告を通して受信され、広告プラットフォーム１２０に送られる。顧客要求に応答して、広告主ウェブページ１５１０は、通常の格納場所から、広告主プラットフォーム１２０によって取得される。ステップ１３１０において、逆プロキシエンジン２２５は、図１５Ａの広告主ウェブページ１５１０を動的に編集して、図１５Ｂの代理ウェブページ１５２０を作成する。

一例では、図１５Ａおよび１５Ｂに示したように、動的な編集は、広告主ウェブページ１５１０のコンテンツをフィルタリングすることを含む。例えば、従来のパターン認識技術を用いて、そのページ上の連絡先情報を特定できる。かかる特定された連絡先情報の例としては、電話番号、Ｅメールアドレス、画像、および、その他の番号（ファックス番号、携帯電話番号、広告主に連絡するための任意の他の手段）が挙げられる。広告主ウェブページ上のそれらの番号は、本明細書では、広告主が顧客に応答できる実際の番号を指す「目標」番号として特徴付けられている。特定された連絡先情報は、適切な問い合わせ番号に置き換えられる。これらの問い合わせ番号は、顧客とのやり取りに関する情報を収集するために、顧客のやり取りを導く仲介番号である。例えば、図１５Ｂを参照すると、図１５Ａの広告主ウェブサイト１５１０に示された「Ｃｏｎｔａｃｔ：ＲｅａｃｈＬｏｃａｌ．ｃｏｍ」における「電話」番号が、代理ウェブページ１５２０上では置き換えられている。Ｅメールアドレス「ｓａｌｅｓ＠ｒｅａｃｈｌｏｃａｌ．ｃｏｍ」は、問い合わせＥメールを生成する問い合わせＥメールリンク「ｓｅｎｄ Ｅ−Ｍａｉｌ ｔｏ Ｓａｌｅｓ」に置き換えられている。他の例では、動的な編集は、広告主ウェブページの価格を置き換えることを含む。例えば、価格は、販促キャンペーンの広告を通してページにアクセスした顧客に対してのみ表示される在庫一覧の物品に関連付けられてよい。広告主ウェブページを動的に編集する他の例は、電子クーポンを挿入または置き換えることを含む。

一実施形態では、代理ウェブページ１５２０上に表示された問い合わせ番号が、顧客１４０５や他の顧客によって用いられる毎に、データ収集エンジンが始動される。データ収集エンジンは、一実施形態では、その番号が用いられる毎に増分されるカウンタを備える。別の実施形態では、データ収集エンジンは、顧客のＥメール（電子メール）アドレス、電話番号、その他の顧客識別情報、連絡の日時、および、連絡の期間など、さらなる情報を顧客から収集する。データ収集エンジンは、上述のように、電話番号、Ｅメールアドレス、および、その他の連絡先情報を含めて、置き換えられた連絡先情報の各項目について、データを収集する。

図１３のステップ１３１０において、単に、広告主ウェブページで特定された連絡先情報を、標準的なＥメールおよび電話番号のフォーマットの問い合わせ番号に置き換えることにより、Ｅメールの置換と電話番号の置換とを行う。一部の例では、広告主ウェブページに表示されたグラフィック画像が、電話番号および／またはＥメールアドレスを含む場合がある。その場合、それらのＥメールアドレスおよび電話番号を識別するために、光学式文字認識（ＯＣＲ）動作が実行される。そうして、識別された連絡先情報を、適宜、置き換えることができる。

一実施形態では、ここで説明した問い合わせ番号およびデータ収集エンジンは、サードパーティプロバイダを通して取得できる。

図１３のステップ１３２０において、図１４の広告プラットフォーム１２０の逆プロキシエンジン２２５は、データネットワーク１２５を介して、顧客１４０５が操作するコンピュータに、代理ウェブページ１５２０を提供する。一部の実施例では、顧客は、上述の動的な編集が行われたことを知らずに、代理ウェブページを受信する。編集動作は、シームレスであるため、顧客の体験を妨げることなしに、広告主のために情報を収集できる利点を有する。

一実施形態では、逆プロキシエンジン２２５は、広告情報の一部として、図１の掲載先１４５など、様々な掲載先に対して、代理ウェブページを参照するリンクを提供する。こうすれば、広告主が、それらの掲載先を介して広告主のウェブページにアクセスを試みた際に、広告主は、代理ウェブページに導かれる。そうして、目標連絡先情報を知ることなしに、顧客は、問い合わせ番号を通して広告主に連絡し、それにより、そのやり取りに関するカウントおよび情報収集が可能になる。

本明細書に記載された方法、装置、プラットフォーム、エンジン、および、機能を含む本発明の実施形態は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、もしくは、それらの組み合わせた形態で実施可能である。本発明の装置の実施形態は、プログラム可能なプロセッサによって実行できるようにマシン読み取り可能な記憶装置において具現化されたコンピュータプログラム製品として実施可能であり、本発明の方法ステップは、入力データに対して作動して出力を生成することにより本発明の機能を実現する命令のプログラムを実行するプログラム可能なプロセッサによって実行可能である。本発明の実施形態は、データ記憶システム、少なくとも１つの入力装置、および、少なくとも１つの出力装置に対して、データおよび命令の送受信を行えるように接続された少なくとも１つのプログラム可能なプロセッサを備えたプラグラム可能なシステム上で実行可能な１または複数のコンピュータプログラムとして、有利に実施可能である。各コンピュータプログラムは、高級なプロシージャ言語またはオブジェクト指向プログラミング言語で実施されてもよいし、必要であれば、アセンブリまたは機械語で実施されてもよい、いずれの場合でも、言語は、コンパイラ型言語でもインタープリタ型言語でもよい。適切なプロセッサとしては、例えば、汎用マイクロプロセッサおよび特殊用途マイクロプロセッサの両方が挙げられる。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリおよび／またはランダムアクセスメモリから、命令およびデータを受信する。一般に、コンピュータは、データファイルを格納するために１または複数の大容量記憶装置を備えており、かかる記憶装置としては、内部ハードディスクやリムーバブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、光学ディスクが挙げられる。コンピュータプログラム命令およびデータを具現化するのに適切な記憶装置としては、例えば、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリ素子のような半導体メモリ素子、内部ハードディスクやリムーバブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭディスクなど、すべての形式の非揮発性メモリが挙げられる。上述のいずれも、ＡＳＩＣ（特定用途向け集積回路）によって補完されてもよいし、ＡＳＩＣ内に組み込まれてもよい。

本発明のいくつかの実施例について説明した。ただし、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変形例が実現可能である。したがって、他の実施形態も、添付の特許請求の範囲に含まれる。

本発明の一実施形態に従って構成された広告システム１００を示す図。 本発明の一実施形態に従って構成された広告プラットフォーム１２０を示すブロック図。 本発明の一実施形態に従って、広告プラットフォーム１２０のエンジンの相互作用の概要を示すブロック図２００を示す図。 本発明の一実施形態に従って実行される販促キャンペーンを行うための方法２６０を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に従って実行される広告プラットフォームに対するアクセスおよび利用の方法３００を示すフローチャート。 は、本発明の一実施形態に従って実行される、広告プラットフォームを用いた販促キャンペーンの設定方法４００を示す図。 本発明の一実施形態に従って、市場の対象指定のための地理的な販売区域を提供するカテゴリの分類を可能にするデータ構造５００を示す図。 本発明の一実施形態に従って、販促キャンペーンを行うためのカテゴリの分類を可能にするデータ構造６００を示す図。 本発明の一実施形態に従って実行されるキーワード生成方法７００を示す図。 本発明の実施形態に従って構築されたキーワードテーブルを示す図。 本発明の実施形態に従って構築されたキーワードテーブルを示す図。 本発明の一実施形態に従って実行される、販促キャンペーンのために複数の掲載先の間で予算を割り当てる方法９００を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に従って実行される、販促キャンペーンのために複数の掲載先の間で予算を割り当てる方法９５０を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に従って構築された掲載先割り当てテーブル１０００を示す図。 本発明の一実施形態に従って実行される予算割り当ての最適化方法１１００を示す図。 本発明の一実施形態に従って実行される顧客とのやり取りの追跡方法１２００を示す図。 本発明の一実施形態に従って実行される、ウェブページから代理ウェブページを作成する方法１３００を示す図。 本発明の一実施形態に従って構成された広告システム１４００を示す図。 本発明の一実施形態に従って提供された広告主ウェブページ１５１０を示す図。 本発明の一実施形態に従って提供された代理ウェブページ１５２０を示す図。

Claims (17)

1. データネットワークと通信する広告主コンピュータを有する広告主の代わりに、広告主ウェブページから、オンライン販促キャンペーンに関連する代理ウェブページを動的に作成することで、前記データネットワークと通信するコンピュータを有する顧客に提示されるデータを、前記広告主による介入を必要とすることなくカスタマイズできるようにする方法であって、
   逆プロキシエンジンが、広告主ウェブページに対する前記顧客の要求を受信する工程と、前記広告主ウェブページは前記データネットワークと通信する処理装置が読み取り可能な記憶媒体上に格納されていることと、
   前記逆プロキシエンジンが、前記顧客の要求に応じて、前記処理装置が読み取り可能な記憶媒体から前記広告主ウェブページのコンテンツを取得する工程と、
   前記広告主の介入を必要とすることなく、自動的に、前記逆プロキシエンジンが、前記広告主ウェブページのコンテンツを動的に編集して、カスタマイズされたデータを備え、前記広告主ウェブページとは別の前記代理ウェブページを生成する工程と、
   前記逆プロキシエンジンが、前記顧客のコンピュータのために前記データネットワーク上に前記代理ウェブページを提供する工程と、を備え、
   前記代理ウェブページにおいての顧客とのやり取りに応じて、データ収集エンジンが、前記顧客とのやり取りを記述する情報を収集する、方法。
2. 請求項１に記載の方法において、前記処理装置が読み取り可能な記憶媒体は、前記広告主に関連する、方法。
3. 請求項１に記載の方法において、前記逆プロキシエンジンが、前記広告主ウェブページに対する前記顧客の要求を受信する工程は、
   前記オンライン販促キャンペーンに関連する電子掲載先が、前記データネットワークを介して前記顧客から、前記顧客の要求を受信する工程と、
   前記電子掲載先が、前記顧客の要求を提供する工程と、を備える、方法。
4. 請求項１に記載の方法において、前記逆プロキシエンジンが、前記広告主ウェブページを動的に編集して、前記代理ウェブページを生成する工程は、
   前記広告主ウェブページ上の価格を置き換える工程を備える、方法。
5. 請求項１に記載の方法において、前記逆プロキシエンジンが、前記広告主ウェブページを動的に編集して、前記代理ウェブページを生成する工程は、
   前記代理ウェブページ上で電子クーポンを提供する工程を備える、方法。
6. 請求項１に記載の方法において、前記逆プロキシエンジンが、前記広告主ウェブページを動的に編集して、前記代理ウェブページを生成する工程は、
   前記代理ウェブページ上で問い合わせ電子メールのリンクを提供する工程を備える、方法。
7. 請求項１に記載の方法において、前記逆プロキシエンジンが、前記広告主ウェブページを動的に編集して、前記代理ウェブページを生成する工程は、
   前記広告主ウェブページ上の連絡先情報を特定する工程と、
   前記広告主ウェブページ上の前記特定された連絡先情報を代理連絡先情報に置き換えて、前記代理ウェブページを規定する工程と、を備える、方法。
8. 請求項７に記載の方法において、前記代理連絡先情報は、第１の電子掲載先に関連する第１の問い合わせ情報を備える、方法。
9. 請求項８に記載の方法において、前記代理連絡先情報は、前記第１の電子掲載先とは異なる第２の電子掲載先に関連する第２の問い合わせ情報を備える、方法。
10. 請求項８に記載の方法において、前記第１の問い合わせ情報は、前記第１の電子掲載先に関連する第１の問い合わせ電話番号を備える、方法。
11. 請求項８に記載の方法において、前記第１の問い合わせ情報は、前記第１の電子掲載先に関連する第１の問い合わせ電子メールアドレスを備える、方法。
12. 請求項７に記載の方法において、前記特定された連絡先情報は、目標電話番号を備える、方法。
13. 請求項７に記載の方法において、前記特定された連絡先情報は、目標電子メールアドレスを備える、方法。
14. 請求項１に記載の方法においてであって、前記データ収集エンジンは、カウンタを備える、方法。
15. 請求項１に記載の方法において、前記顧客とのやり取りを記述する前記情報は、前記顧客に関連する連絡先情報と、前記顧客とのやり取りの日付と、前記顧客とのやり取りの時間と、前記顧客とのやり取りの期間と、で構成される群から選択された１または複数を備える、方法。
16. 処理装置が読み取り可能な媒体に格納されたコンピュータプログラムであって、データネットワークと通信する広告主コンピュータを有する広告主の代わりに、広告主ウェブページから、オンライン販促キャンペーンに関連する代理ウェブページを動的に作成することで、前記データネットワークと通信するコンピュータを有する顧客に提示されるデータを、前記広告主による介入を必要とすることなくカスタマイズできるようにする機能を、データ処理装置に実行させるための命令を備え、前記コンピュータプログラムは、
    前記データネットワークと通信するプロセッサ読み取り可能な記憶媒体上に前記広告主ウェブページを格納する機能と、
    前記広告主ウェブページに対する前記顧客の要求を受信する機能と、
    前記顧客の要求に応じて、前記プロセッサ読み取り可能な記憶媒体から前記広告主ウェブページを取得する機能と、
    前記広告主ウェブページを動的に編集して、前記広告主ウェブページとは別の前記代理ウェブページを生成する機能と、
    前記顧客のコンピュータのために前記データネットワーク上に前記代理ウェブページを提供する機能と、を前記データ処理装置の逆プロキシエンジンに実行させ、
    前記代理ウェブページにおいての顧客とのやり取りに応じて、データ収集エンジンによって、前記顧客とのやり取りを記述する情報を収集させる、コンピュータプログラム。
17. データネットワークと通信するプロキシサーバであって、広告主の代わりに、広告主ウェブページから、オンライン販促キャンペーンのための代理ウェブページを動的に作成することで、前記データネットワークと通信するコンピュータを有する顧客に提示されるデータを、前記広告主による介入を必要とすることなくカスタマイズできるように接続されており、前記プロキシサーバは、
    前記データネットワークと通信する処理装置が読み取り可能な記憶媒体上に前記広告主ウェブページを格納する動作と、
    前記広告主ウェブページに対する前記顧客の要求を受信する動作と、
    前記顧客の要求に応じて、前記処置装置が読み取り可能な記憶媒体から前記広告主ウェブページを取得する動作と、
    前記広告主ウェブページを動的に編集して、前記広告主ウェブページとは別の前記代理ウェブページを生成する動作と、
    前記顧客のコンピュータのために前記データネットワーク上に前記代理ウェブページを提供する動作と、を実行する逆プロキシエンジンを実現するよう構成された少なくとも１つのプロセッサを備え、
    前記代理ウェブページにおいての顧客とのやり取りに応じて、データ収集エンジンが、前記顧客とのやり取りを記述する情報を収集する、プロキシサーバ。

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