JP5330348B2 - 携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード - Google Patents

Description

この発明は、マザーボード(motherboard)に関するとともに、特に、携帯マルチメディア装置を急速充電することに適合されたマザーボードに関する。

近年、マルチメディア装置の使用がデジタルカメラ、ＭＰ３sおよびＭＰ４sの急速な成長に伴って普及してきている。また、マルチメディア装置は、パーソナルコンピューター（Personal Computer = PC）に接続して、それ（ＰＣ）からデータを受信し、またはデータをそれ（ＰＣ）へ送信できる。マルチメディア装置は、通常、接続線を介してＰＣの接続ポートに接続できる。その結果、マルチメディア装置およびＰＣが互いにデータを伝送できる。ここで、接続ポートは、例えば、ユニバーサルシリアルバス（Universal Serial Bus = USB）接続ポートである。データがマルチメディア装置およびＰＣ間で伝送される時、いくつかのマルチメディア装置のバッテリーも接続ポートを介してＰＣから電力（電源）を受信することによって充電される。ＰＣを介してマルチメディア装置を充電することは、ＰＣの普及によって、より普通なこととなっている。ＰＣを介してマルチメディア装置を急速充電する方法は、このように重要なものとなっている。

そこで、この発明の目的は、携帯マルチメディア装置の急速充電機能を活性化（activating）でき、携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボードを提供することにある。

この発明は、携帯マルチメディア装置を急速充電することに適合されたマザーボードを提供し、そのうち、マザーボードが制御器と急速充電起動ユニットと接続ポートとスイッチユニットとを含む。制御器がデータ信号を出力または受信するよう構成される。急速充電起動ユニットが第１電圧および第２電圧を提供する。第１電圧が３．２ボルト（Ｖ）〜１．１Ｖの範囲であり、第２電圧が２．７Ｖ〜０．６Ｖの範囲であり、第１電圧および第２電圧間の電圧差が０．５Ｖ〜０．８Ｖの範囲である。接続ポートが携帯マルチメディア装置に結合される。スイッチユニットが制御器および急速充電起動ユニットならびに接続ポートに結合されて、スイッチ信号に従い、接続ポートが制御器あるいは急速充電起動ユニットに結合されるかを決定する。接続ポートが急速充電起動ユニットに結合された時、第１電圧および第２電圧が接続ポートを介して携帯マルチメディア装置へ送信されて、携帯マルチメディア装置の急速充電機能を活性化させる。

この発明の実施形態中、急速充電起動ユニットが第１抵抗器と第２抵抗器と第３抵抗器と第４抵抗器とを含む。第１抵抗器がシステム電圧に結合される第１端および第１電圧を出力する第２端を有する。第２抵抗器が第１抵抗器の第２端に結合される第１端および接地電圧に結合される第２端を有する。第３抵抗器がシステム電圧に結合される第１端および第２電圧を出力する第２端を有する。第４抵抗器がシステム電圧に結合される第１端および接地電圧に結合される第２端を有する。

この発明の実施形態中、スイッチ信号の伝送は、基本入出力システム（ＢＩＯＳ）の設定により決定される。

この発明の実施形態中、接続ポートが、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）接続ポートであるとともに、制御器がＵＳＢ制御器である。

この発明の実施形態中、第１電圧および第２電圧が、それぞれ接続ポートの第１データピンおよび第２データピンを経て携帯マルチメディア装置へ送信される。

この発明の実施形態中、スイッチユニットが、制御器を接続ポートに予め結合する。

この発明の実施形態中、携帯マルチメディア装置が、ｉパッド（ｉＰａｄ 登録商標）またはｉポッド（ｉＰｏｄ 登録商標）である。

上記した観点から、この発明のマザーボードにおけるスイッチユニットは、スイッチ信号に従って接続ポートを制御器または急速充電起動ユニットに結合する。接続ポートが急速充電起動ユニットに結合された時、急速充電起動ユニットの第１電圧および第２電圧が携帯マルチメディア装置（handheld multimedia device）へ送信されて、携帯マルチメディア装置の急速充電機能を活性化（activating）させるので、携帯マルチメディア装置の充電速度を増大する。

この発明の実施形態にかかる携帯マルチメディア装置に結合されたマザーボードのシステムを示す回路ブロック図である。 図１中に示した急速充電起動ユニットの回路図である。

以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図１は、この発明の実施形態にかかる携帯マルチメディア装置に結合されたマザーボードのシステムを示す回路ブロック図である。図１において、この実施形態中、マザーボード１００は、データ処理回路１１０と制御器１２０と急速充電起動ユニット１３０とスイッチユニット１４０と基本入出力システム（basic input-output system = BIOS）１５０と接続ポートＣＰとを含む。データ処理回路１１０は、制御器１２０から伝送されたデータを処理し、またはデータを制御器１２０へ伝送するよう構成される。ここで、データ処理回路１１０は、データ処理に必要なデバイスとともに配置されるため、データ処理回路１１０は、データ処理能力を備える。データ処理回路１１０に含まれるデバイスは、当業者に周知であるため、ここでは改めて繰り返さない。

データ処理回路１１０から伝送されたデータを受信した後、制御器１２０がデータ信号ＳＤを出力する。データ信号ＳＤは、差分信号である。反対に、データ信号ＳＤを受信した後、制御器１２０がデータをデータ処理回路１１０へ出力する。急速充電起動ユニット１３０は、第１電圧Ｖ１および第２電圧Ｖ２を提供するよう構成される。第１電圧Ｖ１は、３．２Ｖ〜１．１Ｖの範囲であり、第２電圧Ｖ２は、２．７Ｖ〜０．６Ｖの範囲であるとともに、第１電圧Ｖ１および第２電圧Ｖ２間の電圧差は、０．５Ｖ〜０．８Ｖの範囲である。また、第１電圧Ｖ１および第２電圧Ｖ２が携帯マルチメディア装置２０の急速充電機能を活性化するよう構成される。ここで、携帯マルチメディア装置２０は、例えばｉＰａｄ（登録商標）またはｉＰｏｄ（登録商標）である。接続ポートＣＰは、携帯マルチメディア装置２０に結合される。

スイッチユニット１４０は、制御器１２０と急速充電起動ユニット１３０と接続ポートＣＰとに結合される。スイッチユニット１４０は、スイッチ信号ＳＳに従って、接続ポートＣＰが制御器１２０あるいは急速充電起動ユニット１３０に結合されるかを決定する。また、スイッチユニット１４０は、制御器１２０を接続ポートＣＰに予め結合する。この実施形態中のスイッチ信号ＳＳは、ＢＩＯＳから伝送され、スイッチ信号ＳＳは、ＢＩＯＳ中に蓄積された設定により決定される。しかしながら、別な実施形態中、スイッチ信号ＳＳは、制御回路またはスイッチから伝送されてもよく、スイッチ信号ＳＳは、制御回路またはスイッチの設定により決定される。接続ポートＣＰがユニバーサルシリアスバス（ＵＳＢ）接続ポートである時、制御器１２０は、それに対応して、ＵＳＢ制御器である。

接続ポートＣＰが急速充電起動ユニット１３０に結合された時、第１電圧Ｖ１および第２電圧Ｖ２が接続ポートＣＰを介して携帯マルチメディア装置２０へ送信されて、携帯マルチメディア装置２０の急速充電機能が活性化される。詳しくは、急速充電起動ユニット１３０の第１電圧Ｖ１がスイッチユニット１４０を介して接続ポートＣＰの第１データピンＤＰ１へ伝送されるため、第１電圧Ｖ１が第１データピンＤＰ１を経て携帯マルチメディア装置２０へ伝送される。さらに、急速充電起動ユニット１３０の第２電圧Ｖ２がスイッチユニット１４０を介して接続ポートＣＰの第２データピンＤＰ２へ伝送されるため、第２電圧Ｖ２が第２データピンＤＰ２を経て携帯マルチメディア装置２０へ伝送される。第１データピンＤＰ１は、ＵＳＢ接続ポートの正データ（Ｄ+）であるとともに、第２データピンＤＰ２は、ＵＳＢ接続ポートの負データ（Ｄ-）である。

接続ポートＣＰが制御器１２０に結合された時、制御器１２０は、データ信号ＳＤを接続ポートＣＰを介して携帯マルチメディア装置２０へ出力し、又は携帯マルチメディア装置２０から伝送されたデータ信号ＳＤを受信する。具体的には、制御器１２０のデータ信号ＳＤが第１データピンＤＰ１および第２データピンＤＰ２を経て携帯マルチメディア装置２０へ伝送される。

従って、携帯マルチメディア装置２０が接続ポートＣＰに結合された時、スイッチ信号ＳＳに基づいて、スイッチユニット１４０は、接続ポートＣＰが制御器１２０に結合されるか又は急速充電起動ユニット１３０に結合されるかを決定する。接続ポートＣＰが制御器１２０に結合された時、データが携帯マルチメディア装置２０およびデータ処理回路１１０間で伝送される。また、携帯マルチメディア装置２０は、マザーボード１００から電力（電源）を受信してバッテリーの通常充電を行うことができる。接続ポートＣＰが急速充電起動ユニット１３０に結合された時、携帯マルチメディア装置２０は、急速充電起動ユニット１３０の第１電圧Ｖ１および第２電圧Ｖ２を受信して急速充電機能を活性化させる。その結果、携帯マルチメディア装置２０は、マザーボード１００から電力（電源）を受信してバッテリーの急速充電を行う。

図２は、図１中に示した急速充電起動ユニットの回路図である。図２において、この実施形態中、急速充電起動ユニット１３０は、第１抵抗器Ｒ１と、第２抵抗器Ｒ２と、第３抵抗器Ｒ３と、第４抵抗器Ｒ４とを含む。第１抵抗器Ｒ１は、システム電圧Ｖccに結合される第１端および第１電圧Ｖ１を出力する第２端を有する。第２抵抗器Ｒ２は、第１抵抗器Ｒ１の第２端に結合される第１端および接地電圧に結合される第２端を有する。第３抵抗器Ｒ３は、システム電圧Ｖccに結合される第１端および第２電圧Ｖ２を出力する第２端を有する。第４抵抗器Ｒ４は、第３抵抗器Ｒ３の第２端に結合される第１端および接地電圧に結合される第２端を有する。

上記した観点から、この発明のマザーボードにおけるスイッチユニットは、スイッチ信号に従って接続ポートを制御器または急速充電起動ユニットに結合する。接続ポートが急速充電起動ユニットに結合された時、急速充電起動ユニットの第１電圧および第２電圧が携帯マルチメディア装置へ送信されて、携帯マルチメディア装置の急速充電機能を活性化させるので、携帯マルチメディア装置の充電速度を増大する。

以上のように、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。

２０ 携帯マルチメディア装置
１００ マザーボード
１１０ データ処理回路
１２０ 制御器
１３０ 急速充電起動ユニット
１４０ スイッチユニット
１５０ 基本入出力システム（ＢＩＯＳ）
ＣＰ 接続ポート
ＤＰ１ 第１データピン
ＤＰ２ 第２データピン
ＳＤ データ信号
ＳＳ スイッチ信号
Ｖ１ 第１電圧
Ｖ２ 第２電圧
Ｒ１〜Ｒ４ 第１抵抗器〜第４抵抗器
Ｖｃｃ システム電圧

Claims (7)

1. 携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボードであって：
   データ信号を出力または受信するよう構成された制御器と；
   第１電圧および第２電圧を提供し、そのうち、前記第１電圧が３．２ボルト（Ｖ）〜１．１Ｖの範囲であり、前記第２電圧が２．７Ｖ〜０．６Ｖの範囲であり、前記第１電圧および前記第２電圧間の電圧差が０．５Ｖ〜０．８Ｖの範囲である、急速充電起動ユニットと；
   前記携帯マルチメディア装置に結合された接続ポートと；
   前記制御器および前記急速充電起動ユニットならびに前記接続ポートに結合されて、スイッチ信号に従い、前記接続ポートが前記制御器あるいは前記急速充電起動ユニットに結合されるかを決定するものであり、そのうち、前記接続ポートが前記急速充電起動ユニットに結合された時、前記第１電圧および前記第２電圧が前記接続ポートを介して前記携帯マルチメディア装置へ送信されて、前記携帯マルチメディア装置の急速充電機能を活性化させる、スイッチユニットと
   を備える携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。
2. 前記急速充電起動ユニットが：
   システム電圧に結合される第１端および前記第１電圧を出力する第２端を有する第１抵抗器と；
   前記第１抵抗器の前記第２端に結合される第１端および接地電圧に結合される第２端を有する第２抵抗器と；
   前記システム電圧に結合される第１端および前記第２電圧を出力する第２端を有する第３抵抗器と；
   前記第３抵抗器の前記第２端に結合される第１端および接地電圧に結合される第２端を有する第４抵抗器と
   を含む請求項１記載の携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。
3. 前記スイッチ信号が伝送されるか否かが、基本入出力システム（ＢＩＯＳ）の設定によるものである請求項１記載の携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。
4. 前記接続ポートが、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）接続ポートであるとともに、前記制御器がＵＳＢ制御器である請求項１記載の携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。
5. 前記第１電圧および前記第２電圧が、それぞれ前記接続ポートの第１データピンおよび第２データピンを経て前記携帯マルチメディア装置へ送信される請求項４記載の携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。
6. 前記スイッチユニットが、前記制御器を前記接続ポートに予め結合するものである請求項１記載の携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。
7. 前記携帯マルチメディア装置が、ｉパッド（ｉＰａｄ 登録商標）またはｉポッド（ｉＰｏｄ 登録商標）である請求項１記載の携帯マルチメディア装置の急速充電に適合されたマザーボード。

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