JP5326214B2 - Digital mixer - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、カレントメモリに記憶したパラメータの値に基づいて複数のチャンネルで信号処理を行うデジタルミキサに関する。 The present invention relates to a digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels based on parameter values stored in a current memory.
従来から、カレントメモリに記憶したパラメータの値に基づいて複数のチャンネル(ch)で信号処理を行うデジタルミキサとして、例えば非特許文献1に記載のものが知られている。
このデジタルミキサにおいては、一部のフェーダに所望のchを割り当て、そのフェーダを、割り当てたchのフェーダパラメータの値の編集に用いることができる。また、8本のフェーダに対してそれぞれ所望のchを割り当てる割り当て内容をレイヤとし、そのレイヤを複数登録可能である。そしてユーザは、レイヤを選択することにより、そのレイヤにおける割り当て内容を上記の8本のフェーダに反映させることができる。
Conventionally, as a digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels (ch) based on parameter values stored in a current memory, for example, the one described in Non-Patent
In this digital mixer, a desired channel can be assigned to a part of faders, and the fader can be used to edit the fader parameter value of the assigned channel. In addition, an assignment content for assigning a desired channel to each of the eight faders is used as a layer, and a plurality of layers can be registered. Then, by selecting a layer, the user can reflect the contents of allocation in that layer in the above eight faders.
従って、ユーザは、フェーダに割り当てたいchの数がフェーダの数より多い場合でも、レイヤの選択により、フェーダに対するchの割り当てを簡単な操作で切り替えながら、フェーダに割り当てたchのパラメータの編集を行うことができる。
しかしながら、上述のような従来のデジタルミキサでは、レイヤとして定義できる割り当て内容は、フェーダに対して具体的な1つのchを割り当てる割り当て内容のみであった。このため、レイヤを切り替えた場合には、全てのフェーダについて、新たに選択されたレイヤの内容に従ってchの割り当てが行われることになり、一部のフェーダについてのみ割り当て内容を変更し、他のフェーダについては前に選択されていたレイヤに従った割り当て内容を残しておく、といった動作はできなかった。 However, in the conventional digital mixer as described above, the assignment content that can be defined as a layer is only the assignment content that assigns one specific channel to the fader. For this reason, when layers are switched, channel assignment is performed for all faders according to the contents of the newly selected layer, and the assignment contents are changed only for some of the faders, and other faders are changed. For, it was not possible to leave the assignment contents according to the previously selected layer.
そして、この点で、レイヤを用いたフェーダへのchの割り当ての自由度が低いという問題があった。
これは、chの割り当て先がフェーダである場合だけでなく、どのような操作子又は操作子群にchを割り当てる場合にも、同様に生じる問題である。
In this respect, there is a problem that the degree of freedom in assigning channels to faders using layers is low.
This is a problem that occurs not only when a channel is assigned to a fader, but also when a channel is allocated to any operator or operator group.
この発明は、このような問題を解決し、複数のチャンネルで信号処理を行うデジタルミキサにおいて、操作子へのchの割り当てをレイヤを用いて行う場合に、その割り当ての自由度を向上させることを目的とする。 The present invention solves such a problem, and improves the degree of freedom of assignment when assigning channels to operators using layers in a digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels. Objective.
上記の目的を達成するため、この発明は、カレントメモリに記憶したパラメータの値に基づいて複数のチャンネルで信号処理を行うデジタルミキサにおいて、複数のチャンネルストリップを有するチャンネルストリップ部と、上記チャンネルストリップに備える操作子の操作に応じて、その操作された操作子が属するチャンネルストリップに割り当てられたチャンネルのパラメータの値を変更するパラメータ編集手段と、上記チャンネルストリップ部の各チャンネルストリップに対する、上記複数のチャンネルのうちいずれか1つのチャンネルの割り当て又は現状維持を指定するレイヤ情報を、複数のレイヤについてそれぞれ記憶するレイヤ情報記憶手段と、レイヤの選択操作に応じて、選択されたレイヤに関するレイヤ情報に従い、そのレイヤ情報にチャンネルの割り当てが指定されているチャンネルストリップについては、そのチャンネルを割り当て、現状維持が指定されているチャンネルストリップについては、レイヤ選択前のチャンネルの割り当てを維持する割当変更手段とを設けたものである。 In order to achieve the above object, according to the present invention, in a digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels based on parameter values stored in a current memory, a channel strip unit having a plurality of channel strips, and Parameter editing means for changing the parameter value of the channel assigned to the channel strip to which the operated operator belongs according to the operation of the provided operator, and the plurality of channels for each channel strip of the channel strip section Layer information for specifying allocation of one of the channels or maintaining the current state for each of the plurality of layers, and according to the layer information related to the selected layer according to the layer selection operation, Les For channel strips for which channel assignment is specified in the user information, the channel assignment is provided, and for channel strips for which the current status maintenance is designated, assignment changing means for maintaining the channel assignment before layer selection is provided. Is.
このようなデジタルミキサにおいて、上記レイヤ情報を、上記チャンネルストリップ部の各チャンネルストリップについて、上記いずれか1つのチャンネルの割り当て又は現状維持に加え、チャンネルを割り当てない旨も指定可能とし、上記割当変更手段に、上記レイヤ情報にチャンネルを割り当てない旨が指定されているチャンネルストリップについては、そのチャンネルストリップへの割り当てを、いずれのチャンネルも割り当てられていない非割り当ての状態とする手段を設け、上記パラメータ編集手段を、上記操作された操作子が属するチャンネルストリップが非割り当ての状態である場合には、操作子の操作に応じたパラメータの値の変更を行わない手段とするとよい。 In such a digital mixer, the layer information can be specified not to assign a channel to each channel strip of the channel strip unit in addition to assigning any one of the channels or maintaining the current state, and the assignment changing means. In addition, for the channel strip in which the channel information is specified not to be assigned to the layer information, means for setting the assignment to the channel strip to an unassigned state in which no channel is assigned is provided, and the parameter editing is performed. The means may be a means that does not change the value of the parameter in accordance with the operation of the operator when the channel strip to which the operated operator belongs is not assigned.
以上のようなこの発明のデジタルミキサによれば、複数のチャンネルで信号処理を行うデジタルミキサにおいて、操作子へのchの割り当てをレイヤを用いて行う場合に、その割り当ての自由度を向上させることができる。 According to the digital mixer of the present invention as described above, in a digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels, when assigning channels to operators using layers, the degree of freedom of the assignment is improved. Can do.
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の実施形態であるデジタルミキサを含むミキサシステムの構成について説明する。
図1はそのミキサシステムの構成を示すブロック図である。
Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
First, the configuration of a mixer system including a digital mixer according to an embodiment of the present invention will be described.
FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of the mixer system.
図1に示すように、このミキサシステム1は、3台のデジタルミキサを接続して構成したものである。そして、そのうち1台は操作パネル100を有するデジタルミキサ10であり、残りの2台は、操作パネルを有しないデジタルミキサ30である。これらの各デジタルミキサ10,30は、それぞれ単独でデジタルミキサとして動作させるに十分な信号処理機能を持っているが、互いに接続してミキサシステム1を形成させることにより、連携して動作させ、協同的に、単体の場合よりも大規模な信号処理を行わせることができる。
As shown in FIG. 1, the
ここで、まずデジタルミキサ10の構成について説明する。
図1に示すように、デジタルミキサ10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,外部機器入出力部(I/O)14,波形I/O15,信号処理部(DSP)16,カスケードI/O17,操作パネル100を備え、これらがシステムバス18によって接続されている。そして、複数の入力ポートから入力する音響信号に対し、複数の入力チャンネル(ch)を始めとする信号処理要素で種々の信号処理を施して出力する機能を有する。
Here, the configuration of the digital mixer 10 will be described first.
As shown in FIG. 1, the digital mixer 10 includes a
そして、CPU11は、このデジタルミキサ10の動作を統括制御する制御手段であり、フラッシュメモリ12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、外部機器I/O14,波形I/O15及びカスケードI/O17における通信の制御、操作パネル100における操作検出や表示の制御、DSP16における信号処理に使用するパラメータの値の設定/変更といった処理を行う。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
The
The
The
外部機器I/O14は、種々の外部機器を接続し入出力を行うためのインタフェースであり、例えば外部のディスプレイ、マウス、文字入力用のキーボード、操作パネル等を接続するためのインタフェースが用意される。そして、本体の表示器や操作子をごく単純な構成にしたとしても、これらの外部機器を活用することによりパラメータの変更/設定や動作指示を行うことができるようにすることも考えられる。
さらに、パーソナルコンピュータ(PC)等の制御装置と通信を行うためのインタフェースとして、USB(Universal Serial Bus)方式のインタフェースや、イーサネット(登録商標)による通信を行うためのインタフェース等を設けてもよい。
The external device I /
Further, as an interface for communicating with a control device such as a personal computer (PC), a USB (Universal Serial Bus) type interface, an interface for performing communication by Ethernet (registered trademark), or the like may be provided.
波形I/O15は、DSP16で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この波形I/O15には、A/D変換回路を備えたアナログ入力端子,D/A変換回路を備えたアナログ出力端子,デジタル入出力用のデジタル入力端子及びデジタル出力端子を適宜組み合わせて複数設けている。拡張用のボードにより、端子数を増加させることも可能である。また、図示はしていないが、波形I/O15には、デジタルミキサ10の操作者がDSP16で処理中の信号をモニタするために用いる操作者用モニタ出力端子も設けている。
The waveform I /
DSP16は、信号処理回路を含み、波形I/O15から入力する音響信号に対し、カレントメモリに記憶してある各種パラメータの値に従って、ミキシング、イコライジング等の各種信号処理を施して波形I/O15に出力する信号処理手段である。カレントメモリの記憶領域は、RAM13あるいはDSP16自身に備えるメモリに用意することが考えられる。信号処理の具体的な内容については、後に詳述する。
The DSP 16 includes a signal processing circuit, performs various signal processing such as mixing and equalizing on the acoustic signal input from the waveform I /
カスケードI/O17は、デジタルミキサを複数カスケード接続して使用する際に、他のミキサエンジンとの間で、音響信号や制御信号の授受を行うためのインタフェースであり、カスケード接続手段である。
このカスケードI/O17には、上流側のデジタルミキサと接続するための端子と、下流側のデジタルミキサと接続するための端子を設けており、複数のデジタルミキサをカスケード接続する場合、その接続は、方向性を有する直線的な接続となる。そして、直接接続されている装置間では、複数ch(ここでは32ch)の音響信号と、コマンドやレスポンス等の制御信号の、双方向の送受信を行うことができる。直接接続されていない装置に対してこれらの信号を送信する場合には、直接は送信できないため、間に接続されている装置に順に送信を中継させる。
The cascade I /
The cascade I / O 17 is provided with a terminal for connecting to an upstream digital mixer and a terminal for connecting to a downstream digital mixer. When a plurality of digital mixers are cascade-connected, the connection is as follows. This is a linear connection with directionality. And between the directly connected apparatuses, bidirectional transmission / reception of a plurality of channels (here, 32 channels) of acoustic signals and control signals such as commands and responses can be performed. When these signals are transmitted to devices that are not directly connected, they cannot be transmitted directly, so that the devices connected between them are relayed in order.
操作パネル100は、表示器101,電動フェーダ102,操作子103を有し、パラメータの設定やモードの変更等に関するユーザからの指示を受け付けたり、ミキサシステム1を構成する各デジタルミキサの動作状況や設定内容、あるいは操作を受け付けるためのGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)等を表示するためのユーザインタフェースである。
The
このうち、表示器101は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)等によって構成することができる。操作子の裏側にLEDを配置したり、LCDにタッチパネルを積層したりして、表示器101と操作子103を兼ねるような構成とすることも可能である。
Among these, the
電動フェーダ102は、つまみの位置を移動させる駆動手段を設けたスライダ操作子であり、CPU11からの制御により、ユーザの操作がなくてもつまみを操作可能範囲中の任意の位置に移動させることができる。
操作子103は、ユーザの操作を受け付けるため電動フェーダ102以外の操作子であり、種々のキー、ボタン、ダイヤル、スライダ等によって構成することができる。また、表示器101を構成するLCDにタッチパネルを積層して構成してもよい。
以上がデジタルミキサ10の構成である。
The electric fader 102 is a slider operator provided with a driving means for moving the position of the knob, and can move the knob to an arbitrary position within the operable range under the control of the
The
The above is the configuration of the digital mixer 10.
これに対し、デジタルミキサ30には、操作パネル100を設けておらず、代わりに電源ON/OFFやごく基本的な操作を受け付けるための簡単な構成の操作子31及び表示器32を設けている点が、デジタルミキサ10と異なる。そして、これに伴い、筐体のサイズや端子等の配置もデジタルミキサ10と異なるが、それ以外の、DSP16が備える信号処理機能や、各種I/Oが備える端子数、CPU11の処理能力等は、デジタルミキサ10と同じである。
On the other hand, the digital mixer 30 is not provided with the
すなわち、ミキサシステム1においては、デジタルミキサ30をデジタルミキサ10のカスケード接続して使用しているが、デジタルミキサ30は1つの独立したミキサであり、単独でユーザの操作を受け付け、それに従って信号処理を実行することができる。操作については、外部機器I/O14に他の機器を接続し、その機器からリモート制御すればよい。例えば、外部機器I/O14にPCを接続して、PCからのリモート制御によりデジタルミキサ30を操作したり、外部機器I/O14に、シーンリコール用の表示器やスイッチを備えるスイッチパネル、数チャンネル分の音量制御用フェーダを備えたフェーダパネル等の目的に応じた各種操作パネルを接続して、その操作パネルをデジタルミキサ30の操作に使用することが考えられる。
That is, in the
従って、信号処理の内容について説明する場合には、デジタルミキサ10とデジタルミキサ30を区別する必要はないので、以降の説明では基本的に、各デジタルミキサについて、図1にカッコ付きで示した#1〜#3の符号を用いる。
なお、ミキサシステム1においては、デジタルミキサ#1の操作パネル100を操作することにより、3台のデジタルミキサが信号処理に使用するパラメータの値を全て設定できるようにしている。そしてこのため、他の2台のデジタルミキサ#2,#3は、細かな操作を行うための多数の操作子や表示器は必要ないので、極めて簡単な操作子31や表示器32のみを設ければよく、サイズ、重量及びコストの低減を図ることができる。なお、DSP16における信号処理の構成については、全てのデジタルミキサで一致させることが、デジタルミキサ10とデジタルミキサ30との制御プログラムの共通化および簡単化、制御対象又は編集対象のデジタルミキサを切り替えた時の動作の継続性などの点で好ましいが、これに限られることはない。
Therefore, when the contents of the signal processing are described, it is not necessary to distinguish between the digital mixer 10 and the digital mixer 30, so in the following description, each digital mixer is basically shown in parentheses in FIG. The
In the
次に、図2に、図1に示したミキサシステム1が実行する信号処理の概略構成を示す。
図2に示す信号処理は、基本的にはDSP16によって実現されるものであり、データの入出力に関する部分は、波形I/O15又はカスケードI/O17によって実現される。また、操作パネル100から延びる矢印は、デジタルミキサ#1に備える操作パネルから、3台のデジタルミキサでの信号処理に使用するパラメータの値を全て制御可能であることを示している。
Next, FIG. 2 shows a schematic configuration of signal processing executed by the
The signal processing shown in FIG. 2 is basically realized by the
各デジタルミキサは、図2に示すように、入力ポート41,入力パッチ42,入力ch43,ミキシングバス44,可変遅延45,カスケードONスイッチ46,カスケードバス51,52,加算器53,折り返しスイッチ54,セレクタ61,可変遅延62,出力ch63,出力パッチ64,出力ポート65を有する。
As shown in FIG. 2, each digital mixer includes an
このうち、入力ポート41は、波形I/O15に、音響信号入力端子と対応させて設けられ、端子に接続されたケーブルから供給される音響信号を受け取るポートである。アナログ信号を受け取るアナログ入力ポートとデジタル信号を受け取るデジタル入力ポートとがあるが、ここではその違いは重要ではないので、まとめて入力ポート41として示している。
Among these, the
入力パッチ42は、入力ポート41で受け取った音響信号を、入力パッチデータによって指定された対応関係に従い、その音響信号の処理に用いる入力ch43に供給し、その入力ch43での信号処理を行わせる機能を有する。
入力ch43は、48ch設けられ、入力パッチ42によってパッチされたポートから入力する信号に対してリミッタ、コンプレッサ、イコライザ,フェーダ、パン等の信号処理要素により信号処理を行った後、24本のミキシングバス44それぞれに対して、処理後の信号をセンドレベル調整した上で送出する機能を有する。各入力ch43においては、ミキシングバス44の一本毎に、そのバスへの出力ON/OFFを設定可能である。
The
The
そして、各ミキシングバス44は、各入力ch43から入力する音響信号を混合して出力する機能を有する。
可変遅延45は、ミキシングバス44からの出力音響信号に対し、後述する所定時間の遅延を行う機能を有する。
カスケードONスイッチ46は、対応するミキシングバス44からカスケードバス51への出力ON/OFFを設定するスイッチであり、ミキシングバス毎にON/OFFを切り換えることができる。そして、これがONであれば、ミキシングバス44が出力した音響信号は、加算器53により、カスケードバス51に上流側(図で上側)のデジタルミキサから供給される音響信号に加算される。
Each mixing
The
The cascade ON
カスケードバス51は、カスケードI/O17を介して接続される上流側のデジタルミキサから供給される音響信号に、加算器53での加算処理を行って、同じくカスケードI/O17を介して接続される下流側のデジタルミキサに送信するためのバスである。なお、カスケードバス51,52は、ミキシングバス44と同数の24系統設け、上流側のデジタルミキサの同系統のカスケードバス51から音響信号の供給を受けるが、何番目のミキシングバス44から出力された音響信号を何系統目のカスケードバス51に加算するかは、後述するように、ユーザが行った設定の内容に従って定める。また、最上流のミキサエンジンにおいては、カスケードバス51には上流側からの信号として無音の信号を入力する。
これらのカスケードバス51及び加算器53が、カスケードミックス手段である。
The
These
一方、カスケードバス52は、カスケードバス51とは逆向きに、下流側のデジタルミキサから供給される音響信号を、上流側のデジタルミキサに送信するためのバスである。このバスでは、特に信号の加工は行わない。またここでも、各デジタルミキサにおいて、カスケードバス52は、下流側の同系統のカスケードバス52から音響信号の供給を受ける。
このカスケードバス52が、カスケード出力手段である。
On the other hand, the
This
そして、折り返しスイッチ54は、カスケードバス51で処理中の音響信号を、同系統のカスケードバス52に供給するためのスイッチである。このスイッチは、カスケード接続の最下流のデジタルミキサ(ここではデジタルミキサ#1)でのみONされる。最下流のデジタルミキサでは、カスケードバス52に音響信号を供給してくるデジタルミキサはないため、カスケードバス52には、カスケードバス51からのみ音響信号が供給される。従って、カスケードバス52には、最上流のデジタルミキサ(ここではデジタルミキサ#3)から最下流のデジタルミキサまで、ミキシングバス44が出力する音響信号を順次加算器53で加算して得られた音響信号が供給され、この音響信号を最上流のデジタルミキサに向かって戻していくことになる。
The turn-
また、カスケードバス52を通る音響信号は、セレクタ61に供給される。
セレクタ61は、各ミキシングバス44と対応させて24ユニット設けられ、ここには、対応するミキシングバス44から出力され、可変遅延45で遅延されただけの音響信号も供給される。なお、各系統のカスケードバス52を通る音響信号をどのセレクタ61に供給するかは、カスケードバス51への加算時とは逆の対応関係により、あるミキシングバス44から出力された信号が加算されている音響信号が、そのミキシングバス44と対応するセレクタ61に入力されるように定める。例えば、1番目のミキシングバス44の出力を3番目の系統のカスケードバス51に加算したのであれば、3番目の系統のカスケードバス52の音響信号を、1番目のミキシングバス44と対応する1番目のセレクタ61に入力する。
The acoustic signal passing through the
The
そして、セレクタ61は、カスケードONスイッチ46と連動し、これがONであればカスケードバス52から入力した信号を、OFFであればミキシングバス44から可変遅延45を介して入力した信号を選択する。前者の選択は、対応するミキシングバス44に関して、カスケードバス51,52を用いて他のデジタルミキサとの間でのミキシングを行う機能(「カスケードリンク」と呼ぶ)が有効である場合に行うものであり、そのミキシングがなされた信号を選択するものである。後者の選択は、カスケードリンク機能が無効である場合に行うものであり、ミキシングバス44から出力された状態のままの信号を選択するものである。
The
いずれの場合も、セレクタ61が選択した音響信号は、可変遅延62で遅延を行った後、対応する出力ch63へ供給される。可変遅延62での遅延は、可変遅延45での遅延と合わせ、後述するように、カスケードリンクの際に生じる伝送遅延を調整するためのものである。
また、出力ch63は、24本のミキシングバス44に対応して24ch設けられ、各出力ch63は、対応するバスから入力する音響信号に対してリミッタ、コンプレッサ、イコライザ、フェーダ等の信号処理要素により信号処理を行い、その処理後の音響信号を、出力パッチ64に出力する機能を有する。
In any case, the acoustic signal selected by the
The
出力パッチ64は、出力パッチデータによって指定された対応関係に従い、各出力ch63から出力される音響信号を、その音響信号の出力に用いる出力ポートに供給する機能を有する。
出力ポート65は、波形I/O15に、音響信号出力端子と対応させて設けられ、波形I/O15は、出力ポート65に供給される音響信号を、対応する音響信号出力端子に接続されたケーブルに対して出力する。そして、出力した音響信号は、ケーブルの反対側の接続相手がスピーカであれば発音に、レコーダであれば録音に、というように、接続相手の機器に応じた用途で利用される。
The
The
以上がミキサシステム1が実行する信号処理の概略構成である。ただし、ここでは、説明を簡単にするため、複数設けたバスやch間での機能の違いは問題にしなかった。しかし、機能の異なるバスやchを設けてもよい。例えば、入力ch43として、ST入力chや、図示しない内蔵エフェクタにより処理した音響信号を入力するためのchを設けることや、ミキシングバス44として、STバス、AUXバス、CUEバス等を設けることが考えられる。なお、この場合、可変遅延45,62,セレクタ61及び出力ch63も、各ミキシングバスに対応させて設ける。カスケードバス51,52は、ミキシングバスの種類毎に、ミキシングバスと同数設け、対応する種類のカスケードバスを1対1対応でミキシングバスに割り当てられるようにする。
また、図2に示した各部の機能は、ソフトウェアによって実現しても、ハードウェアによって実現してもよい。
The above is the schematic configuration of the signal processing executed by the
Further, the functions of the respective units shown in FIG. 2 may be realized by software or hardware.
次に、可変遅延45,62の機能について、図3及び図4を用いて説明する。
図3は、カスケードバスに供給される音響信号の流れを示す図であり、図4は、カスケードリンクにより実現される機能を示す図である。
図2に示した各部の機能により、ミキサシステム1においては、図3に示すように、ミキシングバス44でミキシングした音響信号をカスケードバス51に供給し、カスケード接続の上流から下流まで順に、その供給される音響信号をカスケードバス51で加算することができる。そして、その加算後の音響信号を、カスケードバス52から各デジタルミキサの出力ch63に供給することができる。
Next, functions of the
FIG. 3 is a diagram illustrating a flow of an acoustic signal supplied to the cascade bus, and FIG. 4 is a diagram illustrating functions realized by the cascade link.
With the function of each unit shown in FIG. 2, in the
そしてこのことにより、図4に示すように、ミキサシステム1を構成する各デジタルミキサ#1〜#3について、ミキシングバスを全て接続し、各ミキサの入力ch43で処理した音響信号を共通のミキシングバス44′に入力してミキシングしたかのような出力を得ることができる。
As a result, as shown in FIG. 4, all the mixing buses are connected to each of the
なお、図3に示した通り、カスケードバス51,52で処理中の音響信号を、隣接するデジタルミキサ間で伝送する際には、一定の伝送遅延が生じる。従って、各装置において、ミキシングバス44でミキシングした音響信号を単にカスケードバス51に供給してしまうと、タイミングのずれた信号を加算してしまうことになる。そこで、カスケードバス51への供給前に、可変遅延45により、最上流のデジタルミキサから自機までに生じる伝送遅延と同じだけの遅延を加えることにより、加算時のタイミングを合わせることができる。
Note that, as shown in FIG. 3, when the acoustic signals being processed by the
また、出力時にも、単にカスケードバス52から供給される音響信号を出力してしまうと、伝送遅延分だけタイミングのずれた音響信号を出力してしまうことになる。そこで、可変遅延62により、カスケードバス52から供給される音響信号に、自機から最上流のデジタルミキサまでに生じる伝送遅延と同じだけの遅延を加えることにより、各デジタルミキサが出力する音響信号のタイミングを合わせることができる。
In addition, if an acoustic signal supplied from the
また、ミキシングバス44のうち任意のバスでミキシングした音響信号を、破線で示すように、カスケードバスを介さずに出力ch63に出力することも可能である。そして、この場合、出力音響信号には、伝送遅延が起こらないため、カスケードリンクを行った音響信号とは、タイミングがずれてしまうことも考えられる。そこで、図2には示していないが、このタイミングずれを調整するための可変遅延を、可変遅延45とセレクタ61の間に挿入してもよい。
In addition, as indicated by the broken line, an acoustic signal mixed by any bus in the mixing
次に、図5に、デジタルミキサ10が備える操作パネル100の構成を示す。
図5に示すとおり、操作パネル100には、種々の表示器や操作子を設けている。
このうち、入力chストリップ部110は、入力ch43における信号処理に用いるパラメータの値を編集するためのchストリップを設けた部分である。
なお、chストリップとは、1つのchに関するパラメータの値を編集するための操作子を集めた操作子群である。しかし、chストリップの操作子だけで1つのchの全てのパラメータを編集できる必要はないし、編集するパラメータの項目を割り当て可能なアサイナブル操作子を含んでいてもよい。
Next, FIG. 5 shows a configuration of the
As shown in FIG. 5, the
Among these, the input
The channel strip is a group of operators that collects operators for editing parameter values related to one channel. However, it is not necessary to be able to edit all the parameters of one channel only by the channel strip operator, and an assignable operator that can assign the parameter item to be edited may be included.
入力chストリップ部110には、このようなchストリップを16ch分設けてあり、そのそれぞれに入力chを割り当てることにより、その割り当てた入力chのパラメータを編集するための操作子として機能させることができる。
また、この割り当ての内容、すなわちchストリップと入力chとの対応関係は、入力chレイヤとして予め複数用意しておく。そして、その各入力chレイヤと対応するレイヤ選択スイッチ111を設け、レイヤ選択スイッチ111を操作することにより、操作したスイッチと対応する入力chレイヤを選択し、その入力chレイヤの内容に沿って、入力chストリップ部110の各chストリップに、入力chを割り当てることができる。
The input
Also, a plurality of correspondences between the contents of this assignment, that is, the ch strip and the input channel, are prepared in advance as input channel layers. Then, a layer selection switch 111 corresponding to each input channel layer is provided, and by operating the layer selection switch 111, an input channel layer corresponding to the operated switch is selected, and along the contents of the input channel layer, An input channel can be assigned to each channel strip of the input
ここでは、16のchストリップに対し、それぞれ1〜16番目の入力chを割り当てる入力chレイヤと、17〜32番目の入力chを割り当てる入力chレイヤと、33〜48番目の入力chを割り当てる入力chレイヤとの、3つの入力chレイヤを用意している。そして、これらを適宜選択することにより、16のchストリップにより、48chの入力ch43に関するパラメータの値を編集することができる。
Here, for each of the 16 channel strips, an input channel layer to which the 1st to 16th input channels are allocated, an input channel layer to which the 17th to 32nd input channels are allocated, and an input channel to which the 33rd to 48th input channels are allocated. Three input channel layers with layers are prepared. Then, by appropriately selecting these, the value of the parameter relating to the 48
次に、出力chストリップ部120は、出力ch63における信号処理に用いるパラメータの値を編集するためのchストリップを8ch分設けた部分である。そして、この8つのchストリップに対し、それぞれ1〜8番目の出力chを割り当てる出力chレイヤと、9〜16番目の出力chを割り当てる出力chレイヤと、17〜24番目の出力chを割り当てる出力chレイヤとの、3つのレイヤを用意し、これらと対応するレイヤ選択スイッチ121により、出力chレイヤを選択できるようにしている。従って、8のchストリップにより、24chの出力ch63に関するパラメータの値を編集することができる。
Next, the output
なお、これらの入力chストリップ部110と出力chストリップ部120に関するレイヤの内容は固定であり、デジタルミキサ10のフラッシュメモリ12に記憶させておく。
一方、多用途chストリップ部130も、8ch分のchストリップを設けた部分であるが、そのchストリップに割り当てるchを定める多用途レイヤの内容は、ユーザが自由に編集することができる。
The contents of the layers related to the input
On the other hand, the multi-use
図6に、多用途chストリップ部130におけるchストリップの構成を示した。
この図に示すように、chストリップ160は、表示器161,ロータリーエンコーダ162,選択スイッチ163,オンスイッチ164,フェーダ操作子165,キュースイッチ166を有する。
このうち、表示器161は、複数色のバックライトを有する小型の液晶パネルであり、対応するchストリップに割り当てたch等を示す文字列を表示する表示手段である。この表示に使用する文字列は、後述するようにユーザが多用途レイヤの情報の一部として設定する。
FIG. 6 shows the configuration of the ch strip in the multipurpose
As shown in this figure, the
Among these, the
また、表示器161においては、点灯させるバックライトの色により、chストリップ160にどのデジタルミキサのchが割り当てられているか、すなわち、chストリップ160の操作子を用いてどのデジタルミキサのパラメータを編集するかを表示することができる。例えば、デジタルミキサ#1が割り当てられていれば青色、#2であれば緑色、#3であれば赤色、特定のミキサでない場合には白色の点灯をバックライトに行わせることが考えられる。
Further, in the
ロータリーエンコーダ162及びフェーダ操作子165は、アサイナブル操作子であり、例えばパンをロータリーエンコーダ162に、フェーダをフェーダ操作子165に割り当てることが考えられる。そして、これらの割り当ては、図5に示したSW群145,148の操作子により行うことができる。また、フェーダ操作子165は図1の電動フェーダ102に相当する。
The
選択スイッチ163は、対応するchを選択し、選択ch操作部141の操作子による操作対象としたり、表示パネル143にそのchに関する情報を表示する画面を表示させたりするための操作子である。
オンスイッチ164は、対応するchにおける出力オンオフを設定するための操作子である。
The
The on
キュースイッチ166は、対応するchで処理した音響信号の、モニタ用の信号を生成するためのCUEバスへの出力オンオフを設定するための操作子である。
なお、入力chストリップ部110や出力chストリップ部120等の他のchストリップ部に設けるchストリップの構成は、必ずしもこれと一致している必要はない。すなわち、chストリップ部毎に、chストリップに設ける操作子の数や種類が異なっていてもよい。
The
It should be noted that the configuration of ch strips provided in other ch strip portions such as the input
図5の説明に戻ると、レイヤ選択スイッチ131は、多用途chストリップ部130におけるchの割り当てに使用する多用途レイヤを選択するためのスイッチである。ここでは、ユーザが定義可能な6種類の多用途レイヤを選択するためのスイッチと、固定のDCAレイヤを選択するためのスイッチの、計7つのスイッチを設けている。
Returning to the description of FIG. 5, the
なお、多用途レイヤにより多用途chストリップ部130に割り当て可能なchや、多用途レイヤが含む情報は、入力chレイヤや出力chレイヤの場合よりも広範囲である。そして、それに伴って、レイヤ選択スイッチ131の操作に応じてデジタルミキサ10が行う処理は、多用途chストリップ部130のchストリップに対するchの割り当てだけではないが、この点については後に詳述する。
Note that the channels that can be assigned to the multi-use
また、操作パネル100上の他の部分につき、選択ch操作部141は、図6に示した選択スイッチ163等により選択されたchに関する種々のパラメータの値を編集するための操作子を集めた部分である。
レベルメータ142は、DSP16のうちユーザが選択した部分において処理中の音響信号のレベルを表示する表示器である。
表示パネル143は、デジタルミキサ10の動作内容や、各デジタルミキサにおける設定内容を表示する画面や、ユーザからの指示を受け付けるためのGUI等を表示する表示器である。
Further, for other parts on the
The
The
機器選択スイッチ144は、操作パネル100上の操作子によりパラメータの値を編集したり、表示器により設定内容を表示したりするデジタルミキサ(以下、「編集対象機器」と呼ぶ)を、ミキサシステム1を構成するデジタルミキサ#1〜#3の中から選択するためのスイッチである。ここでは、各デジタルミキサ#1〜#3において、信号処理の構成は全く同じとしているため、設定可能なパラメータの項目も同じである。従って、機器選択スイッチ144の操作に応じ、各操作子により編集するchやパラメータの項目を変えずに、編集対象機器のみを変更することができる。
The
なお、多用途chストリップ部130及びST入力chストリップ部147の操作子については、機器選択スイッチ144の操作に応じた編集対象機器の切り替えは適用しないようにしている(多用途chストリップ部130においてDCAレイヤが選択されている場合には、例外的に適用するが、説明を簡単にするため、以下の説明では、特に記載のない限り、このケースは考慮しない)。また、カスケード接続可能なミキサは、機器選択スイッチ144の数には必ずしも制限されない。例えば、機器選択スイッチ144に一部のミキサを割り当て、残りのミキサは、SW群145,148の操作子で選択するようにしてもよい。
Note that switching of the editing target device according to the operation of the
SW群145,148は、アサイナブル操作子への設定項目の割り当て、ST入力chストリップ部147やマスタストリップ部149に備えるchストリップへのchの割り当て、表示パネル143に表示させる画面の切り替え、表示パネル143に表示させるGUIに対する操作、及びその他デジタルミキサ10の全体的な設定を行うための操作子を集めた部分である。
シーン制御部146は、シーンの選択を行うためのアップダウンキー,選択したシーンのストア(保存)やリコール(読み出し)を指示するためのストアキーやリコールキーといった操作子を集めた部分である。ミキサシステム1においては、各デジタルミキサ毎に、そのデジタルミキサにおける信号処理に使用するパラメータの値のセットをシーンとして番号を付して保存するようにしており、ユーザの操作により、随時ストアやリコールを行うことができる。そして、ユーザの操作があった場合に、これらのストアやリコールを機器選択スイッチ144により選択されているミキサについて行うモードと、ミキサシステム1を構成する全てのデジタルミキサについて同時に行うモードとを設けている。
The
ST(ステレオ)入力chストリップ部147には、図2では図示を省略した、ステレオの音響信号を入力するためのST入力chにおける信号処理に用いるパラメータの値を編集するためのchストリップを2ch分設けている。また、デジタルミキサ10にはST入力chを4ch設けており、入力chストリップ部110等の場合と同様、レイヤ(ST入力レイヤ)により、各chストリップに、そのchストリップの操作子により編集するST入力chを割り当てることができる。
The ST (stereo) input
ただし、レイヤの選択を、専用のレイヤ選択操作子ではなく、表示パネル143に表示させるGUI上で行う点と、各レイヤにおいて、chストリップに割り当てるch番号だけでなく、編集対象機器も指定している点が、入力chストリップ部110の場合と異なる。ST入力chストリップ部147に関して用意してあるレイヤは、2つのchストリップに、デジタルミキサ#1の1,2番目のST入力chを割り当てるレイヤと、デジタルミキサ#1の3,4番目のST入力chを割り当てるレイヤと、デジタルミキサ#2の1,2番目のST入力chを割り当てるレイヤと、デジタルミキサ#2の3,4番目のST入力chを割り当てるレイヤと、デジタルミキサ#3の1,2番目のST入力chを割り当てるレイヤと、デジタルミキサ#3の3,4番目のST入力chを割り当てるレイヤとの、6つのレイヤである。
However, the layer selection is performed not on the dedicated layer selection operator but on the GUI displayed on the
また、マスタストリップ部149には、図2では図示を省略した、STミキシングバスと対応するST出力chにおける信号処理に用いるパラメータの値を編集するためのchストリップを2ch分設けている。ST出力chの数は、2chであり、マスタストリップ部149のchストリップ数と同じであるので、レイヤによる割り当ては行う必要がない。ただし、chストリップによりどのミキサのパラメータを編集するかは、機器選択スイッチ144の操作に従って定められる。また、ST出力chには、LRに加えてCの出力chもあるため、各chストリップにつき、対応するST出力chのうち、LRとCのどちらのパラメータを編集するかも、別途選択することができる。
ミキサシステム1及びデジタルミキサ10において特徴的な点の1つは、以上のような操作パネル100に設けた操作子のうち、多用途chストリップ部130の機能及び、レイヤ選択スイッチ131により選択できる多用途レイヤの内容である。
In addition, the
One of the characteristic features of the
図7に、この多用途レイヤの内容を設定するためのレイヤ設定画面の表示例を示す。
このレイヤ設定画面200は、GUIであり、操作パネル100上の所定の画面選択スイッチの操作に応じ表示パネル143に表示させる複数の画面のうちの1つである。そして、表示パネル143に表示されるそれら複数の画面では、それぞれ画面に応じたパラメータの値等を表示するが、以下に説明する各表示部201〜203,251〜256の表示については、画面間で共通のものとしている。
FIG. 7 shows a display example of a layer setting screen for setting the contents of this versatile layer.
This
そして、レイヤ設定画面200において、画面表示部201は、デジタルミキサ10が有する階層的なGUIのうち、この画面の位置づけを表示する部分である。図の例は、この画面が、「UTILITY」カテゴリの「FADER ASSIGN」という名前の画面であることを示している。
また、接続機器表示部202には、現在デジタルミキサ10にカスケード接続されてミキサシステム1を構成している機器を表示する部分である。図の例は、#1〜#3の3台の機器がミキサシステム1を構成していることを示している。なお、どの機器にどの番号を割り当てるかは、ユーザが選択できるようにしても、自動で決定するようにしてもよい。ただし、ミキサシステム1全体を制御できる操作パネルを有するデジタルミキサを#1(第1番目)とすることが望ましい。
In the
The connected
操作対象機器表示部203は、機器選択スイッチ144により選択されている編集対象機器を表示する部分である。図の例は、デジタルミキサ#1が選択されていることを示している。なお、この編集対象機器は、表示パネル143に表示される各種画面(もちろんレイヤ設定画面200も含む)の背景色としても表示し、ユーザに視認できるようにしている。例えば、編集対象機器がデジタルミキサ#1であれば背景色を青系のグレーにし、#2であれば緑系のグレー、#3であれば赤系のグレーにすることが考えられる。
シーン表示部204は、機器選択スイッチ144により選択されている編集対象機器において、現在編集中のシーンの番号及び名称を表示する部分である。図の例は、002番の、「Initial Data」という名称のシーンを編集中であることを示している。
The operation target
The
レイヤ表示部210は、操作パネル100上のレイヤ選択スイッチ131と対応するボタンを表示する部分であり、また、レイヤ選択スイッチ131によりどの多用途レイヤが選択されているかの表示も行う。図の例は、ハッチングを付したボタンと対応する多用途レイヤAが選択されていることを示している。なお、レイヤ表示部210は、隣接する割り当て内容表示部220において、各行(図で横方向のセルの並び)の内容がどのレイヤに関する設定内容であるかを示す行見出しとしても機能している。また、選択されているレイヤの表示を、色,模様,濃度,枠囲い等の任意の方法で行ってよいことは、もちろんである。
The layer display unit 210 is a part that displays buttons corresponding to the
割り当て内容表示部220は、各レイヤ選択スイッチ131と対応する多用途レイヤの内容を表示すると共に、その編集操作を受け付ける部分である。そして、項目表示部221が、多用途レイヤ中で設定可能な項目を示す列見出しであり、内容表示部222が、レイヤの設定内容を表示する部分である。列は、図で縦方向のセルの並びである。
The allocation
多用途レイヤ中で設定可能な項目には、まず、多用途chストリップ部130の8ch分のchストリップへのch等の割り当ての指定がある。これは、項目表示部221に「1」〜「8」で示す列に設定する内容であり、割り当て可能なものには、例えば、図2に示した入力ch43及び出力ch63,それ以外のchであるST入力ch,ST出力ch及びモニタ出力chが挙げられる。さらには、ch以外にも、複数のフェーダをグループ化して信号レベルを調整するための8つのDCAグループのように、直接対応する信号処理要素がないような設定項目を割り当てることもできる。また、これ以外にも、デジタルミキサ10においてレベル調整が可能なあらゆる信号処理要素を割り当てることができる。
The items that can be set in the multi-use layer include the designation of the assignment of the channels and the like to the ch strips for 8 ch of the multi-use
なお、以下の説明においては、説明を簡単にするため、特に断らない限り、chストリップに割り当てる要素はchであるとして説明するが、他の要素を割り当てる場合でも、以下の説明は同様に当てはまるものである。
また、多用途レイヤによるchの割り当ては、ch番号だけでなく、ミキサシステム1を構成する機器の機器番号も指定して行うことができる。すなわち、多用途chストリップ部130のchストリップには、ミキサシステム1を構成する機器が有する、任意の機器の任意のchを割り当てることができる。そして、この割り当ては、機器選択スイッチ144の操作によって変更されることはない。
In the following description, for the sake of simplicity, the element assigned to the ch strip is assumed to be ch unless otherwise specified. However, the following description applies similarly even when other elements are assigned. It is.
Further, channel assignment by the multi-use layer can be performed by designating not only the channel number but also the device numbers of the devices constituting the
図7においては、「1」〜「8」で示す列には、chの割り当て内容を2段で表記しており、上段のうち、「#1」〜「#3」が、chストリップに割り当てるchを含む機器を、その右側の文字列がchストリップに割り当てるchの名称を示している。例えば、「#1 CH1」であれば、デジタルミキサ#1の1番目の入力chを割り当てることを示し、「#2 MIX5」であれば、デジタルミキサ#2の5番目の出力chを割り当てることを示す。また、「STx」はx番目のST入力chを、「DCAx」はx番目のDCAグループを示す。これらのchの名称については、固定的に定められたものであり、ユーザは変更できない。
In FIG. 7, in the columns indicated by “1” to “8”, the assigned contents of the ch are described in two stages, and “# 1” to “# 3” in the upper part are assigned to the ch strips. For a device including a channel, the character string on the right side indicates the name of the channel assigned to the channel strip. For example, “# 1 CH1” indicates that the first input channel of the
また、「1」〜「8」で示す列の下段に示すのは、レイヤに従ってchを割り当てたchストリップの表示器161において、割り当て内容の表示に用いる文字列である。この文字列は、ユーザが自由に設定することができ、例えば、割り当てたchの名称や用途がわかるような内容とするとよい。文字数は、表示器のサイズの制約により、この例では4文字までとしている。
Further, the lower part of the column indicated by “1” to “8” is a character string used for displaying the assigned contents in the
また、多用途レイヤの情報として、多用途レイヤの選択時に同時に指定する編集対象機器(M_ID),入力chレイヤ(IN),出力chレイヤ(OUT),およびST入力レイヤ(STIN)も設定することができる。
デジタルミキサ10においては、ユーザがレイヤ選択スイッチ131において多用途レイヤを選択した場合、割り当て内容表示部220に「1」〜「8」で示される内容に従ってchを多用途chストリップ部130のchストリップに割り当てる他、この割り当てと同時に、「M_ID」,「IN」,「OUT」で示す内容に従って、編集対象機器,入力chレイヤ及び出力chレイヤを選択することができる。
この選択は、機器選択スイッチ144や、レイヤ選択スイッチ111,121を操作して行う選択と同等のものである。
In addition, as the multipurpose layer information, an editing target device (M_ID), an input ch layer (IN), an output ch layer (OUT), and an ST input layer (STIN) that are simultaneously specified when the multipurpose layer is selected should be set. Can do.
In the digital mixer 10, when the user selects the multi-use layer with the
This selection is equivalent to the selection performed by operating the
また、「STIN」で示す内容に従って、ST入力レイヤを選択することができる。この選択は、表示パネル143に表示させるGUIを操作して行う選択と同等のものである。
しかし、多用途レイヤの選択に応じて行われる編集対象機器や他のレイヤの選択は、多用途レイヤの選択後、機器選択スイッチ144やレイヤ選択スイッチ111,121等を操作することにより、多用途レイヤと関係なく変更可能である。
Further, the ST input layer can be selected in accordance with the content indicated by “STIN”. This selection is equivalent to the selection performed by operating the GUI displayed on the
However, the selection of the editing target device and other layers performed according to the selection of the multi-use layer is performed by operating the
「M_ID」,「IN」,「OUT」,「STIN」の項目に設定するのは、この機能により選択する機器又はレイヤの指定である。そして、「M_ID」の列には、選択すべき機器名により設定内容を表示している。「IN」,「OUT」,「STIN」の列には、選択すべきレイヤで割り当てるchの番号により設定内容を表示している。 What is set in the items “M_ID”, “IN”, “OUT”, and “STIN” is the designation of the device or layer selected by this function. In the “M_ID” column, the setting contents are displayed by the name of the device to be selected. In the columns “IN”, “OUT”, and “STIN”, the setting contents are displayed by the channel numbers assigned in the layer to be selected.
また、以上の、項目表示部221に示される各項目については、何らかの具体的な割り当て内容だけでなく、「現状維持」を指定することも可能である。図では、この指定を行った箇所を、「―――」で示している。そして、デジタルミキサ10は、多用途レイヤが選択されても、選択された多用途レイヤで「現状維持」が指定されている項目については、chストリップへのchの割り当て内容や、操作対象機器及び入力chレイヤ等の状態について、多用途レイヤの選択前の内容を維持する。
Further, for each item shown in the
さらに、「1」〜「8」については、chストリップにchを割り当てない旨の指定を行うことも可能である。図では、この指定を行っている箇所を、「N/A」で示している。そして、デジタルミキサ10は、多用途レイヤが選択された場合、chを割り当てない旨の指定がなされているchストリップには、どのchも割り当てない。そして、chの割り当てがないchストリップの操作子が操作された場合には、当然ながら、その操作に応じては何らかのパラメータの値を変化させることはない。 Further, for “1” to “8”, it is possible to specify that no ch is assigned to the ch strip. In the figure, the location where this designation is performed is indicated by “N / A”. When the multi-use layer is selected, the digital mixer 10 does not assign any channel to the channel strip that is designated not to allocate channels. When a channel strip operator without channel assignment is operated, of course, the value of some parameter is not changed according to the operation.
以上のような割り当て内容表示部220に表示する設定内容は全て、SW群145,148により編集可能である。なお、「DCA」のボタンと対応するDCAレイヤは、多用途chストリップ部130を、DCAグループのレベルを設定するための操作子として使用する場合に選択すべきレイヤである。このレイヤは、多用途レイヤの1つであるものの、他の多用途レイヤとは性格が異なるものである。そして、このレイヤは、8つのchストリップにそれぞれ1番目から8番目のDCAグループを割り当て、その他の項目は「現状維持」とする内容で固定としているため、内容表示部222には、このレイヤの内容を表示及び設定するためのセルは用意していない。
また、内容表示部222にも、レイヤ表示部210と同様、現在選択されているレイヤを示す表示を行っており、図の例は、ハッチングを付した行と対応する多用途レイヤAが選択されていることを示している。
All of the setting contents displayed on the assignment
Also, the
また、レイヤ設定画面200のうち、フェーダ表示部231は、項目表示部221の「1」〜「8」の列と対応して設けられたものである。そして、多用途chストリップ部130の、各列と対応するchストリップにつき、そのchストリップに含まれるフェーダ操作子165におけるつまみの位置を表示する。この表示は、フェーダ操作子165の操作に応じて更新される。また、フェーダ表示部231の下側には、割り当てch表示部232を設け、対応するchストリップに割り当てられたchを示す情報を、内容表示部222において設定されている表示用の文字列を用いて表示している。
In the
マスタ機能表示部240は、マスタストリップ部149の2つのchストリップにより、各ST出力chについてLRとCのどちらのパラメータを編集するかを表示する部分である。
また、選択ch表示部251は、chストリップに備える選択スイッチ等により選択されているchの情報を表示する部分である。
The master
The selected
ノブ&フェーダ機能表示部252は、多用途chストリップ部130のchストリップに備えるロータリーエンコーダ162及びフェーダ操作子165に割り当てられている機能を表示する部分である。図で上側が、ロータリーエンコーダ162の機能、下側が、フェーダ操作子165の機能を示す。図の例は、ロータリーエンコーダ162に、1番目のミキシングバス44へにセンドレベル、フェーダ操作子165に、chフェーダが割り当てられていることを示している。
The knob & fader
入力chレイヤ表示部253は、現在選択されている入力chレイヤを、入力chストリップ部110に割り当てる入力chの番号により表示する部分である。図の例は、33〜48番目の入力chを割り当てる入力chレイヤが選択されていることを示している。
出力chレイヤ表示部254は、現在選択されている出力chレイヤを、出力chストリップ部120に割り当てる出力chの番号により表示する部分である。図の例は、9〜16番目の出力chを割り当てる出力chレイヤが選択されていることを示している。
多用途レイヤ表示部255は、現在選択されている多用途レイヤを表示する部分である。図の例は、多用途レイヤAが選択されていることを示している。
The input channel
The output channel
The multipurpose
ST入力レイヤ表示部256は、現在選択されているST入力レイヤを、ST入力chストリップ部147に割り当てる機器及びST入力chの番号により表示する部分である。図の例は、デジタルミキサ#1の1,2番目のST入力chを割り当てるST入力レイヤが選択されていることを示している。
各レイヤ表示部253〜256の表示は、対応するレイヤが新たに選択された場合には変更する。多用途レイヤの選択に応じて入力chレイヤ等の選択が行われた場合にも、この変更は行う。
The ST input
The display of each of the
ミキサシステム1のユーザは、以上のようなレイヤ設定画面200により、種々の設定内容を参照しながら、多用途レイヤの内容を設定することができる。その設定内容であるレイヤ情報は、カレントデータの一部としてカレントメモリに記憶され、シーンが保存される際には、シーンの一部として保存される。
The user of the
また、レイヤ情報は、操作パネル100を有するデジタルミキサ#1のカレントメモリにのみ記憶されていれば足りる。しかしここでは、他のデジタルミキサでも、デジタルミキサ#1とカスケード接続せずに単独で信号処理を実行できるようにしている。そしてこのため、ミキサシステム1を構成する全てのデジタルミキサ#1〜#3に、同じ形式のカレントメモリを設けて。従って、レイヤ情報も全てのデジタルミキサ#1〜#3に記憶させるようにしている。従って、ミキサ毎に異なるシーンをリコールした場合には、ミキサ間でレイヤ情報が相違することも考えられる。
しかし、例えば、ミキサシステム1を動作させる場合に、操作パネル100を有するミキサをマスタ装置に指定し、各ミキサが記憶するレイヤ情報を、常にそのマスタ装置が記憶するレイヤ情報に合わせることにより、相違による不具合が起こらないようにすることができる。
Further, it is sufficient that the layer information is stored only in the current memory of the
However, when the
ところで、ミキサシステム1及びデジタルミキサ10において特徴的な点の別の1つは、図2乃至図4を用いて説明したカスケードリンク機能及び、そのカスケードリンクを行う場合に、同系統のカスケードバス52から音響信号が供給される出力ch間でパラメータをリンクさせる出力chリンク機能である。
Meanwhile, another characteristic point of the
図8に、このカスケードリンク及び出力chリンクに関する設定を受け付けるためのカスケードリンク設定画面の表示例を示す。
この図に示すカスケードリンク設定画面300は、表示パネル143に表示させるGUIである。ただし、図には、表示パネル143に表示される画面のうち、図7に示した表示部201〜203及び251〜256に相当する表示に挟まれた部分の表示内容のみを示している。
FIG. 8 shows a display example of a cascade link setting screen for accepting settings related to the cascade link and the output channel link.
The cascade
このカスケードリンク設定画面300は、カスケード系統表示部310,出力chリンク設定ボタン320,バス設定部330,カスケードリンク設定ボタン340,機器選択ボタン350を備えている。
そして、カスケード系統表示部310は、図2に示したカスケードバス51,52の系統を示しており、カスケードリンク設定画面300では、その系統毎に、出力chリンク設定ボタン320,バス設定部330,カスケードリンク設定ボタン340による設定を受け付ける。
The cascade
The cascade
このうち、バス設定部330は、各系統のカスケードバス51,52につき、そのバスに出力音響信号を加算させるミキシングバス44を設定する部分である。1つの系統には、1つのミキシングバス44しか設定できないし、1つのミキシングバス44は、1つの系統にしか設定できない。従って、系統とミキシングバス44とは、基本的には1対1対応となる。また、この設定は、カスケードバス51,52の各系統に対して出力元のミキシングバス44を設定すると考ることも、各ミキシングバス44に対して出力先のカスケードバス51,52の系統を設定すると考えることもできる。
Among these, the
なお、必ずしも全ての系統についてミキシングバス44を設定する必要はない(図のMX11とMX12の系統を参照)。そして、どの系統にも設定されていないミキシングバス44でミキシングした音響信号は、カスケードバス51には加算せず、そのまま対応する出力ch63に供給することになる。
It is not always necessary to set the mixing
カスケードリンク設定ボタン340は、バス設定部330に設定したミキシングバス44と対応するカスケードONスイッチ46のオンオフ、すなわち、ミキシングバス44からカスケードバス51への音響信号の加算を行うか否かを設定するためのボタンである。ミキシングバス44が設定されていない系統については、カスケードリンクは常にオフとする。
The cascade
なお、バス設定部330及びカスケードリンク設定ボタン340による設定は、ミキサ毎に行うことができる。機器選択ボタン350が、設定を行うミキサを選択するためのボタンであり、このボタンが操作された場合、バス設定部330及びカスケードリンク設定ボタン340の表示は、新たに選択されたミキサにおける設定内容を示すものに更新される。図の例は、ハッチングを付したボタンにより選択したデジタルミキサ#2に関するパラメータの設定を行っていることを示している。
The setting by the
また、出力chリンク設定ボタン320は、各系統のカスケードバス52につき、ミキサシステム1内でそのカスケードバス52から音響信号が供給される出力ch63同士のパラメータの値を互いに同一の値に保つ(リンクさせる)出力chリンクを行うか否かを設定するためのボタンである。なお、出力chリンクのオンオフは、全てのミキサについて共通の設定であり、機器選択ボタン350によりミキサの選択が変更されても、出力chリンク設定ボタン320の表示は変化しない。
The output channel
ミキサシステム1においては、このように、同じカスケードバス52から音響信号が供給されるという基準でパラメータの値をリンクさせる出力chを設定することができるようにしているため、1つのカスケードバス52から、同じ音響信号が、ミキサによって異なる番号の出力chに供給される場合でも、それらの出力chのパラメータを簡単な操作でリンクさせることができる。そして、このようなリンクを行うと、同じ音響信号が供給される出力ch63が、同じパラメータの値を用いて信号処理を行うため、これらの出力ch63から、全く同じ出力音響信号を得ることができる。
In the
ミキサシステム1においては、ミキサ毎に、異なる番号のミキシングバス44が出力した音響信号を1系統のカスケードバス51で加算することができるようにし、カスケードリンクの自由度を高めている。しかし一方で、加算結果も、ミキサ毎に異なる番号の出力chに供給される場合があり、これらの出力ch間の対応関係が若干分かりづらい。
しかし、上記のように、同じカスケードバス52から音響信号が供給される出力chの範囲という基準でパラメータの値をリンクさせる出力chを設定することができるようにしているため、1系統のカスケードバス52が出力する音響信号がミキサ毎に異なる番号の出力chに供給される場合でも、同じ音響信号が供給される出力ch間のリンクを容易かつ適切に設定することができる。
In the
However, as described above, since the output channels that link the parameter values can be set on the basis of the range of the output channels to which the acoustic signal is supplied from the
なお、以上の趣旨から、出力chリンクがオンの系統を設定したミキシングバス44と対応する出力ch63であっても、カスケードリンクがオフに設定されているミキシングバス44と対応する出力ch63については、パラメータの値のリンクを行わない。このような出力ch63には、カスケードバス52からの音響信号は供給されないため、リンクさせる意味がないからである。
For the above purpose, even if the
また、図8に示したのは、モノラルの24本のミキシングバス44でミキシングした音響信号に関するカスケードリンクや出力chリンクの設定を受け付けるための画面である。STバスやAUXバス等の、他のバスについてもカスケードリンクや出力chリンクを行えるようにする場合には、これらのバスに関する設定を受け付けるための画面を用意し、バスの種類毎に、同じように設定を受け、ここで受け付けた設定内容に従って、カスケードリンクや出力chリンクを実現するための処理を行えばよい。
Further, FIG. 8 shows a screen for accepting setting of a cascade link and an output channel link related to an audio signal mixed by 24
ここで、図9に、カスケードリンク設定画面300で設定するデータの例を示す。
この図に示すように、カスケードリンク及び出力chリンクに関する設定内容としては、まず、カスケードバス51,52の各系統のID(LINE ID)に関しての、全ミキサに共通の設定である出力chリンクオンオフ(OUTPUT CH LINK)がある。また、ミキサ毎の設定として、その系統のカスケードバス51に音響信号を供給するミキシングバス44(BUS)のIDと、実際にカスケードバス51への音響信号の供給を行うか否か(CASCADE LINK)の設定がある。
これらのデータは、各デジタルミキサに共通のデータとしてカレントメモリに記憶させるが、シーンのストアやリコールの際に、シーンに含めて読み書きするのではなく、シーンとは別にストアやリコールができるようにしている。
Here, FIG. 9 shows an example of data set on the cascade
As shown in this figure, the setting contents related to the cascade link and the output channel link are as follows. First, the output channel link on / off, which is a setting common to all the mixers, regarding the ID (LINE ID) of each system of the
These data are stored in the current memory as data common to each digital mixer, but when storing or recalling a scene, it is not included in the scene and is read and written, but can be stored and recalled separately from the scene. ing.
また、例えば図9に示したデータがカレントメモリに記憶されている場合、MX1系統のカスケードバスに関する出力chリンクとしては、デジタルミキサ#1の5番目の出力chと、デジタルミキサ#2の3番目の出力chと、デジタルミキサ#3の1番目の出力chとをリンクさせることになる。この場合、これらのうち1つの出力chのパラメータの値が変更されると、他の2つの出力chのパラメータについても、自動的に同じ変更を行う。
For example, when the data shown in FIG. 9 is stored in the current memory, the output channel link related to the cascade bus of the MX1 system is the fifth output channel of the
また、MX2系統のカスケードバスに関する出力chリンクとしては、デジタルミキサ#2ではカスケードリンクがオフになっているため、デジタルミキサ#1の4番目の出力chと、デジタルミキサ#3の2番目の出力chのみをリンクさせる。MX3系統のカスケードバスについては、出力chリンクがオフになっているため、どの出力chについてもリンクは行わない。
As for the output channel link related to the cascade bus of the MX2 system, since the cascade link is off in the
また、出力chリンクを新たに開始する場合には、リンクする出力chのうちいずれかのchのパラメータを、リンク対象とする出力chにコピーしてからリンクを開始すればよい。例えば、最も番号の若いデジタルミキサの出力chのパラメータをコピーすることが考えられる。既に実行中のリンクに新たにリンク対象の出力chを追加する場合には、リンク実行中のいずれかの出力chのパラメータを、新たに追加する出力chにコピーすればよい。 When a new output channel link is started, the link may be started after copying the parameters of any one of the output channels to be linked to the output channel to be linked. For example, it is conceivable to copy the parameter of the output channel of the youngest digital mixer. When a new output channel to be linked is added to a link that is already being executed, the parameters of any output channel that is being linked may be copied to the newly added output channel.
ところで、ここまでの説明から明らかなように、ミキサシステム1においては、ユーザは、デジタルミキサ#1の操作パネル100を操作することにより、ミキサシステム1を構成する全てのデジタルミキサについて、そのデジタルミキサが信号処理に使用するパラメータの値を設定したり、シーンのストアやリコールを行わせたりすることができる。すなわち、ユーザは、デジタルミキサ#1を用いて、他のデジタルミキサ#2,#3をリモート制御することができる。
As is apparent from the above description, in the
次に、このリモート制御を実現するための構成及び各デジタルミキサの動作について説明する。
図10は、このリモート制御機能について説明するための図である。
この図に示すように、ミキサシステム1において、デジタルミキサ#1には、まず、デジタルミキサ#1が信号処理に用いるパラメータの値を記憶するカレントメモリ81(81A)を設け、その内容を、フラッシュメモリ12に設けたシーンメモリ82にストアしたり、シーンメモリ82にストアしたシーンの内容をカレントメモリ81Aにリコールしたりすることができる。
Next, the configuration for realizing this remote control and the operation of each digital mixer will be described.
FIG. 10 is a diagram for explaining the remote control function.
As shown in this figure, in the
また、カレントメモリ81Aの内容が変更された場合、デジタルミキサ#1はその内容を直ちに信号処理制御部83に供給し、信号処理制御部83が、変更後のパラメータの値に基づいてDSP16に設定すべき係数を求め、その係数を、DSP16の適当なレジスタに設定して、信号処理の内容に反映させる。従って、カレントメモリ81Aの内容は、リアルタイムでDSP16における信号処理に反映される。
When the contents of the
図11に、カレントメモリ81Aの内容が変化した場合にCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
CPU11は、カレントメモリ81Aの内容が変化した場合にこのステップS11,S12の処理を実行することにより、信号処理制御部83として機能する。
ここで、カレントメモリ81Aの内容をそのままDSP16に設定しないのは、DCAグループのレベルのように、他のパラメータの値に影響を与えるようなパラメータが存在するためである。
FIG. 11 shows a flowchart of processing executed by the
The
Here, the reason why the contents of the
ミキサシステム1においては、各デジタルミキサが、以上のようなカレントメモリ81,シーンメモリ82及び信号処理制御部83を有し、単体で、シーンのストアやリコールを行うと共に、カレントメモリ81の内容をDSP16における信号処理に反映させることができる。
また、デジタルミキサ#1においては、操作パネル100からの操作により、カレントメモリ81の内容を変更したり、カレントメモリの81の内容を操作パネル100に表示させたりする機能を設けている。そして、自機のカレントメモリについては、このような動作を十分速やかに行うことができる。
In the
Further, the
しかしながら、デジタルミキサ#1から他のデジタルミキサ#2,#3のカレントメモリにアクセスする際には、データの伝送遅延が発生してしまう。そしてこのため、操作パネル100の操作に応じたデジタルミキサ#2,#3のカレントメモリ81の変更内容を、十分速やかに表示に反映させることが難しい。
However, when the
そこで、デジタルミキサ#1にも、デジタルミキサ#2,#3が信号処理に用いるパラメータの値を記憶するカレントメモリ81B′,81C′を設け、操作パネル100の操作に応じたカレントメモリの内容変更は、一旦カレントメモリ81B′,81C′に対して行うようにした。そして、操作パネル100の表示も、カレントメモリ81B′,81C′の内容に基づいて行うようにした。
Therefore, the
このような、デジタルミキサ#1によるカレントメモリ81B′,81C′へのアクセスは、カレントメモリ81Aへのアクセスの場合と単にメモリアドレスが異なるのみであるので、共通のプログラムを用いて行うことができる。従って、ユーザから見た操作感も、カレントメモリ81Aの内容を編集する場合と、カレントメモリ81B′,81C′の内容を編集する場合とで、同じものが得られる。
Such an access to the current memories 81B 'and 81C' by the
一方、カレントメモリ81B′,81C′に対してなされた変更は、デジタルミキサ#1側のカレント同期処理部85と、デジタルミキサ#2,#3側のカレント同期処理部86とにより、速やかにデジタルミキサ#2,#3に設けたカレントメモリ81B,81Cに反映させ、カレントメモリ81B′,81C′の内容と、カレントメモリ81B,81Cの内容とを一致させ、これらのメモリ間で記憶内容の同期を取るようにしている。そして、これに応じて、カレントメモリ81B′,81C′に対してなされた変更が、デジタルミキサ#2,#3における信号処理にも反映される。この反映には、伝送遅延分の遅れが生じることになるが、操作のリアルタイム性という観点では、表示の遅れほどには気にならないものである。
On the other hand, changes made to the current memories 81B 'and 81C' are quickly digitalized by the current
図12に、カレントメモリ81B′又は81C′の内容が変化した場合にデジタルミキサ#1及びデジタルミキサ#2又は#3のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、カレントメモリ81B′又81C′の内容が変化した場合に、図12の左側のフローチャートに示す処理を開始し、パラメータの変化内容を、変化のあったカレントメモリと対応するデジタルミキサと対応するデジタルミキサに通知する(S21)。
FIG. 12 shows a flowchart of processing executed by the
When the contents of the current memory 81B ′ or 81C ′ change, the
そして、この通知を受けたデジタルミキサ#2又は#3のCPU11は、図12の右側のフローチャートに示す処理を開始し、通知された変化を自機のカレントメモリに反映させて(S31)、通知元にレスポンスを送信する(S32)。そして、図11の処理の場合と同様、変化後のパラメータの値に応じた信号処理係数を求めて、DSP16に設定し(S33,S34)、処理を終了する。
Upon receiving this notification, the
一方、デジタルミキサ#1側では、ステップS21での通知先からレスポンスを受信するまで待機し(S22)、その後、受信したレスポンスがエラーレスポンスでなければ(S23)、処理を終了する。エラーレスポンスであった場合には、エラー処理を行って(S24)処理を終了する。
デジタルミキサ#1のCPU11は、以上の処理によりカレント同期処理部85として機能する。また、デジタルミキサ#2及び#3のCPU11は、以上の処理によりカレント同期処理部86及び信号処理制御部83として機能する。
On the other hand, the
The
次に、シーンのストア/リコールに関する処理について説明する。
例えば、デジタルミキサ#2でシーンをストアする場合には、単にデジタルミキサ#2側のカレントメモリ81Bの内容をデジタルミキサ#2のシーンメモリ82にストアすればよい。従って、デジタルミキサ#1側のカレントメモリ81B′の内容に手を加える必要はない。
しかし、デジタルミキサ#2でシーンをリコールする場合には、デジタルミキサ#1側のカレントメモリ81B′にも、リコールするシーンの内容をコピーする必要がある。そしてこの場合、リコールが指示された後でデジタルミキサ#2からデジタルミキサ#1へシーンのデータを転送するのでは、転送に時間がかかってしまう。
Next, processing related to scene store / recall will be described.
For example, when a scene is stored in the
However, when a scene is recalled by the
そこで、デジタルミキサ#1は、アップダウンボタン等により選択されたリコール候補のシーンを操作パネル100に表示する際に、その情報をデジタルミキサ#2に送信し、デジタルミキサ#2のシーンメモリ82からその表示したシーンのデータを読み出させてデジタルミキサ#1に転送させ、シーンバッファ84に格納することを行っている。そして、実際にリコール指示があった時点で、シーンバッファ84からカレントメモリ81B′にデータをコピーすれば、シーンのリコールを速やかに行うことができる。デジタルミキサ#2側のリコールは、リコール指示をデジタルミキサ#2に送信し、その指示に応じて行わせればよい。また、シーンバッファ84は、RAM13に設けることができる。
ミキサシステム1においては、各デジタルミキサに以上のような機能を設けたことにより、デジタルミキサ#1に備える操作パネル100を用いて、他のデジタルミキサ#2,#3の動作を快適にリモート制御することができる。
Therefore, when the scene of the recall candidate selected by the up / down button or the like is displayed on the
In the
次に、以上説明してきた操作対象機器の選択、レイヤ選択、多用途レイヤの選択、レイヤを利用したパラメータの編集、出力chリンク等の機能を実現するためにCPU11が実行する処理について説明する。
表1に、以下に説明する処理で用いるレジスタ及びパラメータのうち、主要なもののリストを記載した。この表に示したレジスタ及びパラメータは、カレントメモリに記憶させるものであり、「機器毎独立」が「○」のものは、デジタルミキサ#1〜#3のそれぞれに関する値を、各機器のカレントメモリに別々に値を記憶させ、別々に参照する。「×」のものは、デジタルミキサ#1〜#3について共通の値をデジタルミキサ#1のカレントメモリに記憶させ、これを参照するが、カレントメモリの形式を共通にするため、デジタルミキサ#2,#3のカレントメモリにも、デジタルミキサ#1と同じ値を記憶させる。
Next, processing executed by the
Table 1 shows a list of main registers and parameters used in the processing described below. The registers and parameters shown in this table are stored in the current memory. When “Independent for each device” is “O”, the values relating to each of the
まず、図13に、機器選択スイッチ144の操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、操作パネル100において機器選択スイッチ144の操作があると、図13のフローチャートに示す処理を開始する。そしてまず、対象機器レジスタTMに、操作されたスイッチと対応する操作対象機器の番号を設定する(S41)。その後、新たに設定したTMの値と、各ストリップ部において現在選択されているレイヤを示すレジスタの値とに基づき、入力chストリップ部110,出力chストリップ部120,マスタストリップ部149における表示及び操作子の位置と、表示パネル143における表示とを、TM番目の機器に関する内容に変更して(S42)、処理を終了する。
First, FIG. 13 shows a flowchart of processing executed by the
When the
chストリップには、小型の表示器や、LED等により、割り当てられたch及び操作対象機器の情報や、パラメータの値を表示するものがあり、ステップS42で変更するのは、これらの表示器の表示である。また、ステップS42で位置を変更する操作子は、例えば電動フェーダ102のように、駆動手段を有し、つまみの位置をパラメータの値に合わせるべきものである。他のフローチャートに示す処理についても、chストリップ部における表示や操作子の位置の変更は、同様な意味合いのものである。
以上の図13の処理により、機器選択スイッチ144の操作に応じて操作対象機器を切り換えることができ、この処理において、CPU11はミキサ選択手段として機能する。
There is a channel strip that displays information about the allocated channel and the operation target device and parameter values by using a small display, LED, etc., which is changed in step S42. It is a display. Further, the operator whose position is changed in step S42 has a driving means like the electric fader 102, for example, and should adjust the position of the knob to the value of the parameter. With respect to the processing shown in other flowcharts, the display in the ch strip section and the change of the position of the operation element have the same meaning.
With the processing in FIG. 13, the operation target device can be switched according to the operation of the
次に、図14に、入力chレイヤを選択するレイヤ選択スイッチ111の操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、レイヤ選択スイッチ111の操作があると、図14のフローチャートに示す処理を開始する。そしてまず、入力chレイヤレジスタILに、操作されたスイッチと対応する入力chレイヤの番号を設定する(S51)。
Next, FIG. 14 shows a flowchart of processing executed by the
When the layer selection switch 111 is operated, the
その後、新たに設定したILの値に基づき、入力chストリップ部110における表示及び操作子の位置と、表示パネル143における表示とを、新たに選択されたレイヤに関する内容に変更して(S52)、処理を終了する。
以上の処理により、レイヤ選択スイッチ111の操作に応じて第1のレイヤである入力chレイヤを切り換えることができ、この処理において、CPU11は第1のレイヤ選択手段として機能する。
Thereafter, based on the newly set IL value, the display and the position of the operation element on the input
With the above processing, the input channel layer, which is the first layer, can be switched in accordance with the operation of the layer selection switch 111. In this processing, the
次に、図15に、入力chストリップ部110のフェーダの操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、入力chストリップ部110においていずれかのchストリップのフェーダ(又はフェーダパラメータが割り当てられた操作子)が操作されると、図15のフローチャートに示す処理を開始する。
Next, FIG. 15 shows a flowchart of processing executed by the
The
そしてまず、現在選択されているIL番目の入力chレイヤのレイヤ情報を参照し、そのレイヤにおいて、操作されたフェーダを含むchストリップに割り当てられている入力chの番号を、変数icに設定する(S61)。
その後、TM番目の機器用のカレントメモリにおける、ic番目の入力chのフェーダレベルIFL(ic)を、操作後のフェーダの位置をデシベルに換算した値Fvolに変更する(S62)。また、これに応じ、入力chストリップ部110及び表示パネル143における表示を、変更後のカレントメモリの内容に応じたものに変更する(S63)。
First, the layer information of the currently selected IL-th input channel layer is referenced, and the input channel number assigned to the channel strip including the operated fader in that layer is set in the variable ic ( S61).
Thereafter, the fader level IFL (ic) of the ic-th input channel in the current memory for the TM-th device is changed to a value Fvol obtained by converting the position of the fader after the operation into decibels (S62). In response to this, the display on the input
さらに、多用途chストリップ部130に、TM番目の機器のic番目の入力chが割り当てられているchストリップがある場合(S64)、このchストリップにおいても、ステップS62で変更したフェーダレベルが表示されていることが考えられるため、該当chストリップにおけるフェーダ操作子の位置を、変更後のカレントメモリの内容に応じたものに変更して(S65)、処理を終了する。ステップS64でNOであれば、そのまま処理を終了する。 Further, when there is a channel strip to which the ic-th input channel of the TM-th device is assigned in the multi-use channel strip unit 130 (S64), the fader level changed in step S62 is also displayed in this channel strip. Therefore, the position of the fader operator in the corresponding channel strip is changed to one corresponding to the contents of the current memory after the change (S65), and the process is terminated. If “NO” in the step S64, the process is ended as it is.
以上の処理により、入力chストリップ部110のフェーダの操作に従い、選択されている入力chレイヤによりそのフェーダを含むchストリップに割り当てられる入力chのパラメータを編集することができる。フェーダ以外の操作子が操作された場合にも同様な編集が可能であることは、もちろんである。そして、この処理においては、CPU11がパラメータ編集手段として機能する。
なお、多用途chストリップ部130において、フェーダ操作子165にchフェーダ以外のパラメータが割り当てられており、操作子の位置や表示器等により、フェーダレベルの値の表示を行っていない場合には、ステップS64,S65の処理は行わなくてよい。以降のフローチャートに示す処理においても、同様なことが言える。
According to the above processing, according to the operation of the fader of the input
In the multi-use
ところで、図15のステップS62の処理を行うと、その結果、カレントメモリの内容が変化するため、既に述べたように、CPU11は、これをトリガに図11又は図12の処理を実行し、変化後のカレントメモリの内容をDSP16における信号処理に反映させる。
By the way, when the process of step S62 in FIG. 15 is performed, as a result, the contents of the current memory change. As described above, the
ここで、図16に、図11のステップS11,S12及び図12のステップS33,S34に示した処理の具体例として、入力chのフェーダレベルの変化をDSP16における信号処理に反映させる処理のフローチャートを示す。
この処理は、パラメータの値を変更されたTM番目のデジタルミキサのCPU11が実行するものである。このCPU11は、自機のカレントメモリにおいて入力chのフェーダレベルIFL(ic)が変化したことを検出すると、図16のフローチャートに示す処理を開始する。
Here, as a specific example of the processing shown in steps S11 and S12 of FIG. 11 and steps S33 and S34 of FIG. 12, FIG. 16 is a flowchart of processing for reflecting the change of the fader level of the input channel in the signal processing in the
This process is executed by the
そして、まずIFL(ic)の値を音量レジスタvolに格納する(S71)と共に、カウンタdに1を設定する(S72)。その後、ic番目の入力chがd番目のDCAグループに属する場合に、volに、そのd番目のDCAグループのフェーダレベルDL(d)を加算する処理を、dを1ずつ増加させながら、d=1から8まで繰り返す(S73〜S76)。 First, the value of IFL (ic) is stored in the volume register vol (S71), and 1 is set in the counter d (S72). Thereafter, when the ic-th input channel belongs to the d-th DCA group, the process of adding the fader level DL (d) of the d-th DCA group to vol is performed while increasing d by 1 while d = Repeat from 1 to 8 (S73 to S76).
なお、DL(d)は、デシベル値であり、マイナスの値も有り得る。また、DCAグループは、ミキサ毎に定義されるものである。そして、ステップS73〜S76の処理により、volの値を、入力chのフェーダレベルに各DCAグループのフェーダレベルを加味した値とすることができる。
そこで、次に、volの値に応じた乗算係数を求め、ic番目の入力chの信号処理に用いる値としてDSP16に設定し(S77)、処理を終了する。
以上の処理により、CPU11は、変化後のカレントメモリの内容をDSP16における信号処理に反映させることができる。
Note that DL (d) is a decibel value and may be a negative value. The DCA group is defined for each mixer. Then, by the processing of steps S73 to S76, the value of vol can be made a value obtained by adding the fader level of each DCA group to the fader level of the input channel.
Therefore, next, a multiplication coefficient corresponding to the value of vol is obtained and set in the
With the above processing, the
次に、図17に、出力chレイヤを選択するレイヤ選択スイッチ121の操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、レイヤ選択スイッチ121の操作があると、図17のフローチャートに示す処理を開始する。そしてまず、出力chレイヤレジスタOLに、操作されたスイッチと対応する出力chレイヤの番号を設定する(S81)。
Next, FIG. 17 shows a flowchart of processing executed by the
When the
その後、新たに設定したOLの値に基づき、出力chストリップ部120における表示及び操作子の位置と、表示パネル143における表示とを、新たに選択されたレイヤに関する内容に変更して(S82)、処理を終了する。
以上の処理により、レイヤ選択スイッチ121の操作に応じて第1のレイヤである出力chレイヤを切り換えることができ、この処理においても、CPU11は第1のレイヤ選択手段として機能する。
Thereafter, based on the newly set OL value, the position of the display and operation element in the output
With the above processing, the output channel layer, which is the first layer, can be switched in accordance with the operation of the
次に、図18及び図19に、出力chストリップ部110のフェーダの操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、出力chストリップ部120においていずれかのchストリップのフェーダ(又はフェーダパラメータが割り当てられた操作子)が操作されると、図18のフローチャートに示す処理を開始する。
Next, FIGS. 18 and 19 are flowcharts of processing executed by the
The
そしてまず、現在選択されているOL番目の出力chレイヤのレイヤ情報を参照し、そのレイヤにおいて、操作されたフェーダを含むchストリップに割り当てられている入力chの番号を、変数ocに設定する(S91)。
その後、TM番目の機器用のカレントメモリにおける、oc番目の出力chのフェーダレベルOFL(oc)を、操作後のフェーダの位置をデシベルに換算した値Fvolに変更する(S92)。また、これに応じ、出力chストリップ部120及び表示パネル143における表示を、変更後のカレントメモリの内容に応じたものに変更する(S93)。
First, the layer information of the currently selected OL-th output channel layer is referenced, and the number of the input channel assigned to the channel strip including the operated fader in that layer is set in the variable oc ( S91).
Thereafter, the fader level OFL (oc) of the oc-th output channel in the current memory for the TM-th device is changed to a value Fvol obtained by converting the fader position after the operation into decibels (S92). In response to this, the display on the output
さらに、多用途chストリップ部130に、TM番目の機器のoc番目の出力chが割り当てられているchストリップがある場合(S94)、該当chストリップにおけるフェーダ操作子の位置を、変更後のカレントメモリの内容に応じたものに変更する(S95)。
ここまでの処理は、入力chと出力chとの違いはあるが、図15に示したものと同趣旨の処理である。そして、ステップS96以下の処理が、出力chリンク機能を実現するための処理である。
Further, when there is a ch strip to which the oc-th output channel of the TM-th device is assigned in the multi-use ch strip unit 130 (S94), the position of the fader operator in the corresponding ch strip is changed to the current memory after the change. (S95).
The processing up to this point is the same as the processing shown in FIG. 15 although there is a difference between the input channel and the output channel. The processes after step S96 are processes for realizing the output channel link function.
この部分の処理においては、まず、TM番目の機器のoc番目の出力chと対応するミキシングバスに設定された系統のカスケードバスにおいて、図8に示した画面で設定される出力chリンクがONであれば(S96)、変数LNに、その系統の番号を設定する(S97)。また、その後、TM番目の機器のoc番目の出力chと対応するミキシングバスについて、図8に示した画面で設定されるカスケードリンクがONであれば(S98)、ステップS92でのOFL(oc)の値の変更を、リンク対象の他の出力chにも反映させるべく、図19のステップS99の処理に進む。 In this part of the process, first, in the cascade bus of the system set to the mixing bus corresponding to the oc-th output channel of the TM-th device, the output channel link set on the screen shown in FIG. 8 is ON. If there is (S96), the system number is set in the variable LN (S97). Thereafter, if the cascade link set on the screen shown in FIG. 8 is ON for the mixing bus corresponding to the oc-th output channel of the TM-th device (S98), OFL (oc) in step S92. In order to reflect the change in the value to other output channels to be linked, the process proceeds to step S99 in FIG.
一方、ステップS96でNOであれば、出力chリンクを行わない設定がなされているため、そのまま処理を終了する。また、ステップS98でNOであれば、今回フェーダレベルを変更した出力chには、カスケードリンクがされていない音響信号が入力していることがわかる。この場合も出力chリンクを行う必要がないため、そのまま処理を終了する。 On the other hand, if “NO” in the step S96, the setting is made so as not to perform the output ch link, so the process is ended as it is. If NO in step S98, it can be seen that an acoustic signal that is not cascade-linked is input to the output channel whose fader level has been changed this time. Also in this case, since there is no need to perform output channel link, the processing is terminated as it is.
次に、図19に示す部分の処理では、まず、変数TM′に、ミキサシステムを構成するデジタルミキサのうち、TMが示す編集対象機器以外の機器のいずれか1つの番号を設定する(S99)。後のステップS108で、編集対象機器以外の全ての機器の番号を順次TM′に設定することになるので、ここで設定するのは、どの機器の番号でもよい。例えば、候補の中で最も番号の小さいものとすればよい。 Next, in the processing of the part shown in FIG. 19, first, the number of any one of the digital mixers constituting the mixer system other than the editing target device indicated by TM is set in the variable TM ′ (S99). . In the subsequent step S108, the numbers of all the devices other than the device to be edited are sequentially set to TM ′, so that any device number may be set here. For example, the candidate with the smallest number may be used.
そして、TM′番目の機器において、ステップS97で設定したLN番目の系統が設定されているミキシングバスがあり(S100)、かつ、そのミキシングバスのカスケードリンクがONである場合(S101)、変数oc′に、そのミキシングバスと対応する出力chの番号を設定する(S102)。
この場合、TM番目の機器のoc番目の出力chと、TM′番目の機器のoc′番目の出力chとは、同じカスケードバスから同じ音響信号が供給される関係にあることになる。そこで、図18のステップS92で行った変更をTM′番目の機器のoc′番目の出力chのフェーダレベルOFL(oc′)にも反映して、これらのchにおけるパラメータの値を同一に保つべく、TM′番目の機器のカレントメモリにおいて、OFL(oc′)の値をステップS92と同じFvolに変更する(S103)。
In the TM′-th device, if there is a mixing bus in which the LN-th system set in step S97 is set (S100), and the cascade link of the mixing bus is ON (S101), the variable oc 'Is set to the number of the output channel corresponding to the mixing bus (S102).
In this case, the oc-th output channel of the TM-th device and the oc'-th output channel of the TM′-th device are in a relationship of being supplied with the same acoustic signal from the same cascade bus. Therefore, the change made in step S92 in FIG. 18 is also reflected in the fader level OFL (oc ') of the oc'th output channel of the TM'th device so that the parameter values in these channels are kept the same. In the current memory of the TM′th device, the value of OFL (oc ′) is changed to the same Fvol as in step S92 (S103).
その後、表示や操作子の位置について図18のステップS93乃至S95と同趣旨の変更を行う(S104〜S106)。そして、まだTM′の候補があれば、TM′に次の候補を設定し(S107,S108)、ステップS100に戻って処理を繰り返す。ステップS107でNOであれば、そのまま処理を終了する。
また、ステップS100又はS101でNOの場合には、TM′番目の機器においては、LN番目の系統のカスケードバスから出力chに音響信号が供給されることはないため、リンク対象の出力chもないことになる。そこで、直ちにステップS107に進み、まだTM′の候補があれば、TM′に次の候補を設定する。
Thereafter, the display and the position of the operator are changed to the same meaning as in steps S93 to S95 in FIG. 18 (S104 to S106). If there is still a candidate for TM ′, the next candidate is set in TM ′ (S107, S108), and the process returns to step S100 to repeat the process. If NO in step S107, the process ends.
If NO in step S100 or S101, the TM′-th device does not supply an acoustic signal to the output channel from the LN-th system cascade bus, so there is no output channel to be linked. It will be. Therefore, the process immediately proceeds to step S107, and if there is still a candidate for TM ′, the next candidate is set for TM ′.
以上の処理により、出力chストリップ部120のフェーダの操作に従い、選択されている出力chレイヤに応じた対応関係の出力chのパラメータを編集することができる。そして、このためのステップS91,S92の処理においては、CPU11がパラメータ編集手段として機能する。
With the above processing, the output channel parameters corresponding to the selected output channel layer can be edited in accordance with the fader operation of the output
また、あるデジタルミキサにおいてある出力chのパラメータの値を変更した場合に、他のデジタルミキサの出力chであって、上記ある出力chと同じカスケードバスから音響信号が供給される出力chのパラメータの値にも、同じ変更を行い、これらの出力chで信号処理内容を規定するパラメータを互いに同一の値に保つことができる。すなわち、図8及び図9を用いて説明した出力chリンク機能を実現できる。そして、このためのステップS96〜S103の処理においては、CPU11がパラメータリンク手段として機能する。 Further, when the parameter value of a certain output channel is changed in a certain digital mixer, the parameter value of the output channel that is an output channel of another digital mixer and to which an acoustic signal is supplied from the same cascade bus as the certain output channel is described. The same change can be made to the values, and the parameters defining the signal processing contents in these output channels can be kept at the same value. That is, the output channel link function described with reference to FIGS. 8 and 9 can be realized. And in the process of step S96-S103 for this, CPU11 functions as a parameter link means.
なお、ステップS92やS101の処理によりカレントメモリの内容が変化した場合、対応するデジタルミキサのCPU11は、図16と同趣旨の処理を行って、変化後の出力chのフェーダレベルにDCAグループの設定内容を加味した値をDSP16における信号処理に反映させるが、この処理の図示は省略する。
When the contents of the current memory change due to the processing in step S92 or S101, the
次に、図20,図21に、多用途レイヤを選択するレイヤ選択スイッチ131の操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、レイヤ選択スイッチ131の操作があると、図20のフローチャートに示す処理を開始する。
Next, FIGS. 20 and 21 show flowcharts of processing executed by the
When the
そしてまず、多用途レイヤレジスタfmに、操作されたスイッチと対応する多用途レイヤの番号を設定する(S111)。その後、図7に示したレイヤ設定画面200で設定された多用途レイヤのレイヤ情報を参照し、fm番目の多用途レイヤにおいて、操作対象機器の指定が現状維持でなければ(S112)、対象機器レジスタTMに、fm番目の多用途レイヤにおいて指定されている操作対象機器の番号を設定して(S113)、その番号の操作対象機器を選択する。また、ステップS112で操作対象機器の指定が現状維持であれば、対象機器レジスタTMの値、すなわ操作対象機器の選択内容を、変更せずに維持する。
First, the number of the multi-use layer corresponding to the operated switch is set in the multi-use layer register fm (S111). After that, referring to the layer information of the multipurpose layer set on the
どちらの場合も、次の処理に進む。そして、入力chレイヤ,出力chレイヤ,ST入力chレイヤのそれぞれの項目につき、fm番目の多用途レイヤにおいて現状維持が指定されていなければ、多用途レイヤでの指定内容に従って、入力chレイヤレジスタIL,出力chレイヤレジスタOL,ST入力chレイヤレジスタSILの値を設定し、各レイヤの選択を行う。また、現状維持が指定されていた場合には、その項目については、レイヤの選択を変更せずに維持する(S114〜S119)。 In either case, the process proceeds to the next process. Then, for each item of the input channel layer, the output channel layer, and the ST input channel layer, if the current status maintenance is not specified in the fm-th multi-use layer, the input channel layer register IL is determined according to the specification content in the multi-use layer. , Output channel layer register OL and ST input channel layer register SIL are set, and each layer is selected. If the current status is designated, the item is maintained without changing the layer selection (S114 to S119).
その後、図21のステップS121の処理に進み、変数iに1を設定する(S121)と共に、fm=7か否か判断する(S122)。なお、fm=7であるということは、レイヤ選択スイッチ131によりDCAレイヤが選択されたことを意味する。
そして、fm=7であれば、多用途chストリップ部130のi番目のフェーダによる操作対象機器を示すレジスタTM(i)に、現在設定されている操作対象機器を示すTMの値を設定すると共に、i番目のフェーダに対する割り当てchを示すレジスタTF(i)に、i番目のDCAグループのフェーダを示すID(識別情報)を設定する(S123)。
Thereafter, the process proceeds to step S121 in FIG. 21, and 1 is set to the variable i (S121), and it is determined whether fm = 7 (S122). Note that fm = 7 means that the DCA layer has been selected by the
If fm = 7, the value of TM indicating the currently set operation target device is set in the register TM (i) indicating the operation target device by the i-th fader of the multi-use
一方、fm=7でなければ、選択された多用途レイヤのレイヤ情報を参照し、fm番目の多用途レイヤにおいてi番目のフェーダに対するchの割り当てが現状維持であるか否か判断する(S124)。そして、現状維持でなければ、多用途chストリップ部130のi番目のフェーダによる操作対象機器を示すレジスタTM(i)と、i番目のフェーダに対する割り当てchを示すレジスタTF(i)に、それぞれfm番目の多用途レイヤにおいてi番目のフェーダ対して指定されている操作対象機器及び割り当てchのIDを設定する(S125)。また、現状維持であれば、i番目のフェーダにおける操作対象機器と割り当てchの設定内容を変更せずに維持する。
On the other hand, if fm = 7, the layer information of the selected multi-use layer is referred to, and it is determined whether or not the channel assignment for the i-th fader is maintained in the fm-th multi-use layer (S124). . If the current state is not maintained, fm is stored in the register TM (i) indicating the operation target device by the i-th fader of the multi-purpose
なお、ステップS123及びS125においてレジスタTF(i)に設定するIDとしては、多用途chストリップ部130のchストリップに割り当て可能なchやDCAグループ等の要素を全て一意に識別可能なものを用いる。レイヤ情報にも、割り当てchはこのIDにより記載しておくとよい。また、割り当てなしを示すIDも用意しておき、多用途レイヤでchを割り当てない旨が設定されている場合には、割り当てなしのIDをTF(i)に設定する。また、このTF(i)の内容が割当情報である。
As the ID set in the register TF (i) in steps S123 and S125, an ID that can uniquely identify all the elements such as ch and DCA group that can be assigned to the ch strip of the multipurpose
そして、ステップS123及びS125の後は、iを1インクリメントし(S126)、iが8以下であれば(S127)、ステップS122に戻って処理を繰り返す。従って、ステップS121〜S127の処理により、多用途chストリップ部130の8つのchストリップについてそれぞれ、選択された多用途レイヤのレイヤ情報に基づき操作対象機器及びchの割り当てを設定することができる。
After steps S123 and S125, i is incremented by 1 (S126). If i is 8 or less (S127), the process returns to step S122 and the process is repeated. Therefore, by the processing in steps S121 to S127, the operation target device and the channel assignment can be set for each of the eight channel strips of the multi-use
その後、ステップS127でNOになると、fmの値と、ここまでの処理で設定してきたレイヤ、操作対象機器及び割り当てchの情報とに基づき、入力chストリップ部110,出力chストリップ部120,多用途chストリップ部130,ST入力chストリップ部147,マスタストリップ部149における表示及び操作子の位置と、表示パネル143における表示とを更新し(S128)、処理を終了する。
Thereafter, when NO is determined in step S127, the input
以上の処理により、レイヤ選択スイッチ131の操作に応じて第2のレイヤである多用途レイヤを切り換えることができ、この処理において、CPU11は第2のレイヤ選択手段として機能する。また、CPU11は、操作対象機器の指定を行うステップS113においてはミキサ選択手段として機能し、他のchストリップ部におけるレイヤの選択を行うステップS115,S117,S119においてはレイヤ選択手段として機能する。
With the above processing, the multi-use layer, which is the second layer, can be switched in accordance with the operation of the
この場合において、レイヤ情報にて現状維持が指定されているchストリップについては、多用途レイヤを切り換えた場合でも、切り替え前のchの割り当てを維持することができる。また、レイヤ情報にてchを割り当てない旨が指定されているchストリップについては、いかなるchも割り当てないことができる。従って、レイヤを用いたchの割り当てに高い自由度を得ることができる。 In this case, for channel strips for which the current status is designated in the layer information, the allocation of channels before switching can be maintained even when the versatile layer is switched. In addition, any channel can be not assigned to a channel strip in which it is specified in the layer information that channels are not allocated. Accordingly, it is possible to obtain a high degree of freedom in channel assignment using layers.
また、多用途chストリップ部130のchストリップには、操作パネル100を有するデジタルミキサ#1が備えるchだけでなく、ミキサシステム1を構成する任意の機器の任意のchを割り当てることができる。従って、複数のミキサのパラメータを同時に編集する場合にも、高い操作性を得ることができる。
In addition, not only the channels included in the
さらに、chの割り当てと同時に、操作パネル100による操作対象機器や、他のchストリップ部へのchの割り当てを示すレイヤの選択も行うことができる。もちろん、この選択についても現状維持が可能である。従って、多用途chストリップ部130に割り当てるchと関連の深いchを他のchストリップ部に割り当てる場合等、複数のセクションの操作子に対して同時にchの割り当てを行う場合に、高い操作性を得ることができる。
Furthermore, simultaneously with the channel assignment, it is possible to select a layer indicating the channel assignment to the operation target device by the
次に、図22及び図23に、多用途chストリップ部130のフェーダの操作があった場合にデジタルミキサ#1のCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
デジタルミキサ#1のCPU11は、多用途chストリップ部130においていずれかのchストリップのフェーダ(又はフェーダパラメータが割り当てられた操作子)が操作されると、図22のフローチャートに示す処理を開始する。
Next, FIGS. 22 and 23 show flowcharts of processing executed by the
When the fader of any ch strip (or an operator assigned with a fader parameter) is operated in the multipurpose
そしてまず、変数iに操作されたフェーダの番号を設定する(S131)。その後、TF(i)が示す対象、すなわち操作されたフェーダにより操作する対象を判定し(S132)、その対象の種類に応じた処理を行う。
まず、対象が入力chであった場合、変数icに、TF(i)が示す入力chの番号を設定する(S133)と共に、図15のステップS62乃至S65に示した入力フェーダレベル設定処理を行い(S134)、処理を終了する。この処理により、操作されたフェーダに割り当てられている入力chのフェーダレベルを、フェーダの操作に応じて変更すると共に、表示内容や操作子の位置を更新することができる。なお、i番目のフェーダによる操作対象機器は、レジスタTM(i)に設定してあるため、入力フェーダレベル設定処理では、TMに代えてTM(i)の値を用いる。
First, the operated fader number is set in the variable i (S131). Thereafter, a target indicated by TF (i), that is, a target to be operated by the operated fader is determined (S132), and processing corresponding to the type of the target is performed.
First, if the target is an input channel, the number of the input channel indicated by TF (i) is set in the variable ic (S133), and the input fader level setting process shown in steps S62 to S65 of FIG. 15 is performed. (S134), the process ends. By this processing, the fader level of the input channel assigned to the operated fader can be changed according to the operation of the fader, and the display contents and the position of the operation element can be updated. Since the operation target device by the i-th fader is set in the register TM (i), the value of TM (i) is used instead of TM in the input fader level setting process.
また、ステップS132で対象が出力chであった場合、変数ocに、TF(i)が示す出力chの番号を設定する(S135)と共に、図18,図19のステップS92乃至S108に示した出力フェーダレベル設定処理を行い(S136)、処理を終了する。この処理により、操作されたフェーダに割り当てられている出力ch及びこれとリンクする出力chのフェーダレベルを、フェーダの操作に応じて変更すると共に、表示内容や操作子の位置を更新することができる。なお、出力フェーダレベル設定処理においても、TMに代えてTM(i)の値を用いる。 If the target is an output channel in step S132, the output channel number indicated by TF (i) is set in the variable oc (S135), and the outputs shown in steps S92 to S108 of FIGS. A fader level setting process is performed (S136), and the process ends. By this process, the fader level of the output channel assigned to the operated fader and the output channel linked to this can be changed according to the operation of the fader, and the display content and the position of the operation element can be updated. . In the output fader level setting process, the value of TM (i) is used instead of TM.
また、ステップS132で割り当てなしであった場合は、フェーダの操作に応じたパラメータの値の変更は行わずに、処理を終了する。
また、ステップS132で対象がDCAグループであった場合には、図23のステップS141以下の処理を行う。
If there is no assignment in step S132, the process ends without changing the parameter value according to the fader operation.
If it is determined in step S132 that the target is a DCA group, the processing from step S141 onward in FIG. 23 is performed.
そして、まず変数dに、TF(i)が示すDCAグループの番号を設定する(S141)。その後、TM(i)番目の機器用のカレントメモリにおけるd番目のDCAグループのフェーダレベルDL(d)を、操作後のフェーダの位置をデシベルに換算した値Fvolに変更する(S142)と共に、多用途chストリップ部130及び表示パネル143における表示を、変更後のカレントメモリの内容に応じたものに変更する(S143)。
First, the DCA group number indicated by TF (i) is set in the variable d (S141). Thereafter, the fader level DL (d) of the d-th DCA group in the current memory for the TM (i) -th device is changed to a value Fvol obtained by converting the position of the fader after the operation into decibels (S142). The display on the use
次に、d番目のDCAグループのカスケードリンクがONであるか否か判断する(S144)。ミキサシステム1において、DCAグループを機器毎に設けることは既に説明した通りであるが、DCAグループのカスケードリンクは、全ての機器で同じ番号のDCAグループのフェーダレベルを同じ値とする機能である。そして、カスケードリンクは、全ての機器について共通の設定であり、DCAグループ1つ毎にオンオフを設定することができる。
ステップS144でカスケードリンクONでなければ、他の項目についてパラメータの値を変更する必要はないため、図22に戻ってそのまま処理を終了する。しかし、ONであれば、ステップS145以下の、他の機器のDCAグループに関する設定の処理を行う。
Next, it is determined whether or not the d-th DCA group cascade link is ON (S144). In the
If the cascade link is not ON in step S144, it is not necessary to change the parameter values for other items, so the processing returns to FIG. However, if it is ON, the setting processing related to the DCA group of the other device in step S145 and subsequent steps is performed.
この処理は、TM(i)が示す機器以外の機器を順次選択し(S145,S150,S151)、その各機器用のカレントメモリにおいて、d番目のDCAグループのフェーダレベルDL(d)の値を、ステップS142と同じFvolに設定するものである(S146)。また、表示パネルにおける表示の更新を行う(S147)と共に、多用途chストリップ部130のchストリップに、フェーダレベルを変更したDCAグループが割り当てられていた場合には、該当chストリップにおけるDCA操作子の位置の更新も行う(S148,S149)。
全ての機器についてこれらの処理が完了すると、処理はステップS150から図22に戻り、終了する。
In this process, devices other than the device indicated by TM (i) are sequentially selected (S145, S150, S151), and the value of fader level DL (d) of the d-th DCA group is set in the current memory for each device. The same Fvol as in step S142 is set (S146). Further, the display on the display panel is updated (S147), and when the DCA group whose fader level is changed is assigned to the ch strip of the multipurpose
When these processes are completed for all devices, the process returns from step S150 to FIG. 22 and ends.
また、図22のステップS132でその他の対象であった場合には、その対象に応じた処理を行って(S137)、操作されたフェーダに割り当てられている対象のフェーダレベルの変更や、それに応じた表示の更新等を行う。例えば、ST入力chや、ST出力ch、モニタ出力ch等が割り当てられている場合が、このケースに該当する。
以上の処理により、多用途chストリップ部130のフェーダの操作に従い、多用途レイヤに従ってそのフェーダを含むchストリップに割り当てられた対象のパラメータを編集することができる。そして、この処理においても、CPU11がパラメータ編集手段として機能する。
If it is another target in step S132 of FIG. 22, processing corresponding to the target is performed (S137), and the change of the fader level of the target assigned to the operated fader is changed, or accordingly. Update the display. For example, the case where an ST input channel, an ST output channel, a monitor output channel, and the like are assigned corresponds to this case.
According to the above processing, according to the operation of the fader of the multipurpose
なお、ステップS142やS146の処理によりDCAグループのフェーダレベルを変化させた場合、そのDCAグループに属する全てのchについて、DSP16の信号処理に反映させるべき係数が変化することになる。従って、この場合、DCAグループのフェーダレベルを変化させた各デジタルミキサのCPU11は、そのDCAグループに属する全てのchについて、図16等に示した処理を行い、変更後のフェーダレベルの値に従った係数をDSPに設定し直す。
When the fader level of the DCA group is changed by the processing in steps S142 and S146, the coefficients to be reflected in the signal processing of the
以上でこの実施形態の説明を終了するが、システムの構成、装置の構成、データの構成、具体的な処理内容等が、上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、各デジタルミキサに設けるchやバスの数,種類,機能等が、上述した実施形態のものに限定されないことは、もちろんである。操作パネルに設けるchストリップ部の数及び機能や、各chストリップ部に設けるchストリップの数についても、同様である。カスケードバスの本数についても、ミキシングバスの種類毎に、ミキシングバスと同じ本数だけ設ける例について説明したが、これに限られることはなく、ミキシングバスの本数より多かったり、少なかったりしてもよい。
また、ミキシングバスとカスケードバスの対応関係として、図8の画面等でユーザに設定させたものではなく、予め固定的に定めておいたものを使用してもよい。
This is the end of the description of this embodiment, but it goes without saying that the system configuration, apparatus configuration, data configuration, specific processing contents, and the like are not limited to those described in the above-described embodiment.
For example, it goes without saying that the number, type, function, and the like of channels and buses provided in each digital mixer are not limited to those of the above-described embodiment. The same applies to the number and function of ch strip portions provided in the operation panel and the number of ch strips provided in each ch strip portion. Regarding the number of cascade buses, the example in which the same number of mixing buses is provided for each type of mixing bus has been described. However, the number of cascade buses is not limited to this, and may be more or less than the number of mixing buses.
Further, as a correspondence relationship between the mixing bus and the cascade bus, a predetermined relationship may be used instead of the one set by the user on the screen of FIG.
また、入力chや出力chの数は、ミキサシステムを構成する必ずしも各デジタルミキサ間で全て共通である必要はない。
なお、あるミキサと別のミキサでch数が異なっていると、編集対象機器を切り替えた場合に、chストリップに割り当てられているchが切り替え後のミキサに存在しなかったり、選択中のレイヤが切り替え後のミキサに存在しなかったりすることも考えられる。しかし、存在しないchが割り当てられることになったchストリップり、存在しないレイヤが選択されることになったchストリップ部については、chを割り当てない場合と同様、操作子の操作に応じたパラメータの値を変更を行わないようにすれば、特に動作に問題は生じない。また、存在しないchやレイヤの代わりに、編集対象機器に存在する別のchやレイヤを自動で選択したり、切り替え前のchやレイヤの選択を維持したりようにすることも考えられる。
Further, the number of input channels and output channels does not necessarily have to be common among the digital mixers constituting the mixer system.
If the number of channels is different between one mixer and another mixer, when the editing target device is switched, the channel assigned to the channel strip does not exist in the switched mixer or the selected layer is It may be possible that the mixer does not exist after switching. However, for the channel strip where a non-existent channel is assigned or the channel strip portion where a non-existent layer is selected, the parameter corresponding to the operation of the operator is set as in the case where no channel is assigned. If the value is not changed, there will be no problem in operation. In addition, instead of a non-existing channel or layer, another channel or layer existing in the editing target device may be automatically selected, or selection of a channel or layer before switching may be maintained.
また、同様な状況は、機器選択スイッチ144と対応する2台目や3台目のデジタルミキサが、操作パネル100を有するデジタルミキサとカスケード接続されていない場合にも起こり得る。しかし、この場合にも、編集対象機器の選択により、存在しないミキサのパラメータを操作に用いられることになった操作子について、操作子の操作に応じたパラメータの値を変更を行わないようにしたり、存在しない機器の代わりに、存在する別のミキサを編集対象機器として選択したり、存在しない機器が選択された場合に、編集対象機器を変更せずに元のまま維持したりすることが考えられる。
A similar situation may also occur when the second or third digital mixer corresponding to the
また、実施形態の説明において、ch等の番号という表現を用いたが、この「番号」は、特定のch等を、他の同機能のch等と識別できるものであればどのようなものでもよい。従って、「番号」に代えて、文字や記号等を含め、任意の識別情報を用いても、上述した実施形態で説明したものと同趣旨の処理が可能である。
また、出力chリンク機能につき、上述の実施形態では、出力chリンクのオンオフを、1系統毎に設定する例について説明した。しかし、複数系統を単位として、その複数の系統毎に出力chリンクを設定できるようにし、そのうちいずれかの系統のカスケードバスから音響信号を供給する出力chを、全てリンクさせるようにしてもよい。このような機能は、2つのモノラルバスをセットにしてステレオのLの信号とRの信号を処理させるような場合に、有効に活用することができる。
Further, in the description of the embodiment, the expression “number of ch” or the like is used. However, this “number” may be any number as long as it can identify a specific ch or the like from other ch or the like of the same function. Good. Therefore, even if arbitrary identification information including characters, symbols, and the like is used in place of “number”, processing similar to that described in the above-described embodiment is possible.
Further, regarding the output channel link function, the above-described embodiment has described the example in which the output channel link is turned on / off for each system. However, an output channel link may be set for each of a plurality of systems in units of a plurality of systems, and all output channels that supply acoustic signals from any of the cascade buses may be linked. Such a function can be effectively used when two monaural buses are set to process a stereo L signal and an R signal.
また、上述した実施形態で説明した種々の機能は、全て同時に設けず、1つずつ設けたとしても、その機能に特有の効果を発揮できるものである。
また、上述した実施形態では、デジタルミキサ3台を接続したミキサシステムについて説明したが、デジタルミキサを接続する台数は、これに限られない。また、ミキサシステムを構成するデジタルミキサ中に、操作パネルを有するものが複数あってもよい。また、例えば、ミキサシステムの操作に使用するデジタルミキサには大型で操作子の数が多い操作パネルを設け、その他のデジタルミキサには、単独で動作させる際に使用する、シーンリコール用操作子とパラメータ設定用の少数の増減操作子とを設けた簡単な操作パネルを設けることが考えられる。
In addition, the various functions described in the above-described embodiments are not provided at the same time, and even if they are provided one by one, an effect specific to the function can be exhibited.
In the above-described embodiment, a mixer system in which three digital mixers are connected has been described. However, the number of digital mixers to be connected is not limited to this. Further, there may be a plurality of digital mixers constituting the mixer system having an operation panel. For example, a digital mixer used for the operation of the mixer system is provided with an operation panel having a large size and a large number of operation elements, and other digital mixers are provided with a scene recall operation element used for independent operation. It is conceivable to provide a simple operation panel provided with a small number of increase / decrease controls for parameter setting.
また、単体のデジタルミキサ以外にも、ハードディスクレコーダ、電子楽器、カラオケ装置、音源装置、MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)シーケンサ等の音響信号処理装置にミキサの機能を持たせたような装置を用いて上述したようなミキサシステムを構成してもよい。さらにミキサシステム間の接続も、カスケード接続でなく、イーサネット,IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394,USB等を用いたネットワーク接続であってもよい。
また、レイヤ情報は、デジタルミキサそのものを用いて編集する必要はなく、PC(パーソナルコンピュータ)等により編集して、デジタルミキサに設定できるようにすることも考えられる。
In addition to a single digital mixer, an apparatus in which an acoustic signal processing device such as a hard disk recorder, an electronic musical instrument, a karaoke device, a sound source device, a MIDI (Musical Instruments Digital Interface: registered trademark) sequencer or the like has a mixer function. A mixer system as described above may be configured using Further, the connection between the mixer systems may be not a cascade connection but a network connection using Ethernet, IEEE (Institute of Electrical and Electronic Engineers) 1394, USB, or the like.
Further, it is not necessary to edit the layer information using the digital mixer itself, and it is conceivable that the layer information can be edited by a PC (personal computer) or the like and set in the digital mixer.
以上の説明から明らかなように、この発明のデジタルミキサによれば、複数のチャンネルで信号処理を行うデジタルミキサにおいて、操作子へのchの割り当てをレイヤを用いて行う場合に、その割り当ての自由度を向上させることができる。
従って、操作性の高いデジタルミキサを提供することができる。
As is apparent from the above description, according to the digital mixer of the present invention, in a digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels, when assigning channels to operators using layers, freedom of the assignment is possible. The degree can be improved.
Therefore, a digital mixer with high operability can be provided.
1…ミキサシステム、10,30(#1〜#3)…デジタルミキサ、11…CPU、12…フラッシュメモリ、13…RAM、14…外部機器I/O、15…波形I/O、16…DSP、17…カスケードI/O、44,44′…ミキシングバス、51,52…カスケードバス、63…出力ch、100…操作パネル、110…入力chストリップ部、111,121,131…レイヤ選択スイッチ、120…出力chストリップ部、130…多用途chストリップ部、143…表示パネル、144…機器選択スイッチ、160…chストリップ、200…レイヤ設定画面、300…カスケードリンク設定画面
DESCRIPTION OF
Claims (2)
複数のチャンネルストリップを有するチャンネルストリップ部と、
前記チャンネルストリップに備える操作子の操作に応じて、その操作された操作子が属するチャンネルストリップに割り当てられたチャンネルのパラメータの値を変更するパラメータ編集手段と、
前記チャンネルストリップ部の各チャンネルストリップに対する、前記複数のチャンネルのうちいずれか1つのチャンネルの割り当て又は現状維持を指定するレイヤ情報を、複数のレイヤについてそれぞれ記憶するレイヤ情報記憶手段と、
レイヤの選択操作に応じて、選択されたレイヤに関するレイヤ情報に従い、該レイヤ情報にチャンネルの割り当てが指定されているチャンネルストリップについては、そのチャンネルを割り当て、現状維持が指定されているチャンネルストリップについては、レイヤ選択前のチャンネルの割り当てを維持する割当変更手段とを設けたことを特徴とするデジタルミキサ。 A digital mixer that performs signal processing on a plurality of channels based on parameter values stored in a current memory,
A channel strip portion having a plurality of channel strips;
Parameter editing means for changing the value of the parameter of the channel assigned to the channel strip to which the operated operator belongs according to the operation of the operator provided in the channel strip;
Layer information storage means for storing, for each of a plurality of layers, layer information for designating assignment or maintenance of any one of the plurality of channels to each channel strip of the channel strip unit;
In response to the layer selection operation, in accordance with the layer information related to the selected layer, for the channel strip for which channel assignment is specified in the layer information, the channel is assigned, and for the channel strip for which the current status is specified A digital mixer comprising: an allocation changing means for maintaining channel allocation before layer selection.
前記レイヤ情報には、前記チャンネルストリップ部の各チャンネルストリップについて、前記いずれか1つのチャンネルの割り当て又は現状維持に加え、チャンネルを割り当てない旨も指定可能であり、
前記割当変更手段は、前記レイヤ情報にチャンネルを割り当てない旨が指定されているチャンネルストリップについては、そのチャンネルストリップへの割り当てを、いずれのチャンネルも割り当てられていない非割り当ての状態とする手段を有し、
前記パラメータ編集手段は、前記操作された操作子が属するチャンネルストリップが非割り当ての状態である場合には、操作子の操作に応じたパラメータの値の変更を行わない手段であることを特徴とするデジタルミキサ。 The digital mixer according to claim 1,
In the layer information, for each channel strip of the channel strip portion, in addition to assigning any one channel or maintaining the current status, it can be specified that no channel is assigned,
The allocation changing means has means for setting a channel strip designated not to allocate a channel in the layer information to an unassigned state in which no channel is allocated. And
The parameter editing unit is a unit that does not change a parameter value according to an operation of the operator when the channel strip to which the operated operator belongs is in an unassigned state. Digital mixer.
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