JP5314532B2 - フローのバースト性によるクラス分けを用いて転送を行うネットワークシステムおよびパケット転送方法、ならびにそのためのプログラム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施例に係るネットワークシステムの動作概要を示す図である。図中、実線の矢印はパケットの流れを示し、点線の矢印は処理結果の流れを示している。
本実施例では、端末100aとHGW(Home Gateway:ホームゲートウェイ)200a、HGW200aと転送装置40aが接続されており、HGW200aと転送装置40aはIPパケットを転送する。同様に、端末100bとHGW(Home Gateway:ホームゲートウェイ)200b、HGW200bと転送装置40nが接続されており、HGW200bと転送装置40nはIPパケットを転送する。
送信バースト性計測手段10は、端末間での通信開始時に、HGW200aからコアネットワークへ向かうフローFを一定時間の間計測し、以下のように処理する。
一定時間T1の間、パケットを観測し、観測したパケットのサイズ(単位は例えばバイト)を積算した上で、該一定時間T1で除算した値W(平均帯域)を算出する。
変数M、Cを用意し、それぞれの変数の初期値を0に設定してメモリに格納する。
パケットを観測毎にパケットのサイズSを前記変数Cに加算し、変数Mと変数Cを比較し、変数Cの方が大きい場合には変数Mを変数Cの値に更新する。すなわち、変数Mは変数Cの最大値(ピーク値)を保持するための変数であり、本発明におけるバーストサイズに相当する。
(1/W)秒おきに、変数Cから1を減算する。減算時に負の値になる場合は0に設定する。
一定時間T2後に、ステップS3aで求めた変数M(バーストサイズ)を出力する(ここで、一定時間T2は、一般的には、上記送信バースト計測手段による計測時の一定時間T1とは異なる値であってもよい)。
a)ステップS5:クラス指定
クラス指定手段20では、送信バースト性計測手段10による計測後に、ステップS4で出力された変数M(バーストサイズ)に対応するクラスを指定する。
マーキング手段30では、パケットスケジューリングネットワークへ向かうフローの全パケットヘッダに対して、送信バースト性計測手段10およびクラス指定手段20が処理を行う間は、特定のクラス(例えば、最も優先度の低いクラス;図2−A,図2−Bの場合はクラスCに相当)を示すコードを記述し、送信バースト性計測手段10およびクラス指定手段20の処理後は、クラス指定手段20で指定されたクラスを示すコードを記述する。
パケットスケジューリングネットワーク40における転送装置40aは、指定されたパケットフローをクラス単位でパケットスケジューリングを行って転送する。
(a)優先キューイング方式
優先キューイング方式は、例えば、上述した実施例のようにフローを優先度別にクラスA,クラスB,クラスCに分け、クラスAの優先度>クラスBの優先度>クラスCの優先度と設定した場合、該優先度に基づき、例えば、クラスCとクラスBのフローがあった場合、クラスBのフローをクラスCのフローより優先させて転送し、クラスBとクラスAのフローがあった場合、クラスAのフローをクラスBのフローより優先させて転送するようにしたスケジューリング方式である。
加重ラウンドロビン方式は、各クラスに対して転送割合に重み付けを付ける方式であり、上記3つのクラスの例で説明すると、例えば、クラスA、B,Cに5:3:1の重み付けを行い、この重み付けで各クラスの転送時間を割り当てるなどして、クラスA、B,Cのそれぞれにクラス分けされたフローを、5:3:1の割合で転送するようにしたスケジューリング方式である。
20:クラス指定手段
30:マーキング手段
40:パケットスケジューリングネットワーク
40a〜40n:転送装置
100a,100b:端末
200a,200b:HGW(Home Gateway:ホームゲートウェイ)
41:中継装置
Fa:クラスAにクラス分けされるパケットフロー
Fb:クラスBにクラス分けされるパケットフロー
Fc:クラスCにクラス分けされるパケットフロー
Claims (7)
- アプリケーションのパケット送信におけるバースト性(以下、送信バースト性)によるフローのクラス分けを用いて転送を行うネットワークシステムであって、
アプリケーションがネットワークシステムに向けて送出するパケットフローFの送信バースト性を計測する送信バースト性計測手段と、
該送信バースト性計測手段による計測結果に基づいて、パケットフローFのクラスを指定するクラス指定手段と、
パケットフローFに指定したクラスを示す目印を該パケットのヘッダに記述するマーキング手段と、
クラス指定されたパケットフローFをクラス単位でパケットスケジューリングを行って転送する転送装置から構成されたパケットスケジューリングネットワークと、
を有し、
前記送信バースト性計測手段は、
前記パケットフローFについて、一定時間T1の間パケットを観測し、観測したパケットのサイズを積算し、前記一定時間T1で除算して平均帯域Wを算出する手段と、
変数Mと変数Cを用意し、初期値として0を設定する手段と、
前記平均帯域Wを算出した後、一定時間T2の間、前記パケットの観測毎に、該パケットのサイズを積算した値を変数Cとした後、変数Mと変数Cを比較し、変数Cが変数Mより大きい場合に、該変数Mの値を変数Cの値に更新するとともに、並行して(1/W)時間毎に前記変数Cから1減算することを繰り返す手段と、
前記変数Mの値を前記パケットフローFの送信バースト性を表すバーストサイズとして出力する手段と、
を有し、
前記クラス指定手段は、前記送信バースト性計測手段から出力されたバーストサイズに基づいてパケットフローのクラスを指定する手段を有する
ことを特徴とするネットワークシステム。 - 前記パケットスケジューリングネットワークは、パケットスケジューリングとして、前記クラス毎に予め付与された優先順序に基づいて転送を行う優先キューイング方式、あるいは、前記クラス毎に予め付与された転送割合で行われる加重ラウンドロビン方式を用いることを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
- 前記送信バースト性計測手段および前記クラス指定手段が処理を行う間に、前記マーキング手段が前記パケットスケジューリングネットワークにおける優先度の最下位にあたるクラスを示す目印をパケットに付することを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワークシステム。
- アプリケーションのパケット送信におけるバースト性(以下、送信バースト性)によるフローのクラス分けを用いて転送を行うネットワークシステムにおけるパケット転送方法であって、
アプリケーションがネットワークシステムに向けて送出するパケットフローFの送信バースト性を計測する送信バースト性計測手順と、
該送信バースト性計測手段による計測結果に基づいて、パケットフローFのクラスを指定するクラス指定手順と、
パケットフローFに指定したクラスを示す目印を該パケットのヘッダに記述するマーキング手順と、
クラス指定されたパケットフローFをクラス単位でパケットスケジューリングを行って転送する転送手順と
を有し、
前記送信バースト性計測手順は、
前記パケットフローFについて、一定時間T1の間パケットを観測し、観測したパケットのサイズを積算し、前記一定時間T1で除算して平均帯域Wを算出するステップと、
変数Mと変数Cを用意し、初期値として0を設定するステップと、
前記平均帯域Wを算出した後、一定時間T2の間、前記パケットの観測毎に、該パケットのサイズを積算した値を変数Cとした後、変数Mと変数Cを比較し、変数Cが変数Mより大きい場合に、該変数Mの値を変数Cの値に更新するとともに、並行して(1/W)時間毎に前記変数Cから1減算することを繰り返すステップと、
前記変数Mの値を前記パケットフローFの送信バースト性を表すバーストサイズとして出力するステップと、
を有し、
前記クラス指定手順は、前記送信バースト性計測手順で出力されたバーストサイズに基づいてパケットフローのクラスを指定するステップを有する
ことを特徴とするパケット転送方法。 - 前記パケットスケジューリングとして、前記クラス毎に予め付与された優先順序に基づいて転送を行う優先キューイング方式、あるいは、前記クラス毎に予め付与された転送割合で行われる加重ラウンドロビン方式を用いることを特徴とする請求項4記載のパケット転送方法。
- 前記送信バースト性計測手順および前記クラス指定手順で処理を行う間に、前記マーキング手順で前記パケットスケジューリングにおける優先度の最下位にあたるクラスを示す目印をパケットに付することを特徴とする請求項4または請求項5記載のパケット転送方法。
- コンピュータを、請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークシステムにおける各手段として機能させるためのプログラム。
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