JP5309712B2 - 通信装置、秘匿解除方法 - Google Patents

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本発明は、通信装置、及び、秘匿解除方法に関する。
通信装置の1例として、例えば、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)に対応した移動局がある。
HSDPAは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)に準拠するW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)における下り方向のデータ伝送速度の高速化(14Mbps)や遅延の低減を目指す無線通信方式であり、適応変調符号化、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)、ノードBスケジューリング等の技術を採用する。
また、従来のW−CDMAではRLC(Radio Link Control)レイヤにおいてのみ再送制御が行われていたが、HSDPAでは、MAC(Medium Access Control)レイヤにも再送制御機能を実装している。これにより、RLCレイヤでの再送制御の動作回数の削減が図られるため、データ伝送処理の高速化や伝送品質の向上が可能となる。
HSDPAのプロトコルスタックでは、移動端末(UE:User Equipment)及び基地局(Node−B)のMACレイヤに、サブレイヤであるMAC−hs(Medium Access Control−HSDPA)が配置される。MACレイヤにおける再送制御はこのMAC−hsで行われる。
MAC−hsでの再送制御機能にはHARQ処理及びMAC−hsリオーダ処理の機能が備えられる。
HARQ処理では、過去に受信し復号に失敗したデータを保持しておき、基地局から再送されるデータと組み合わせて復号を行う処理であり、再送に伴う遅延を短縮することができる。
MAC−hsリオーダ処理では、HARQでの再送によって送信側(基地局)での送信データの順序と受信側(移動端末)での受信データの順序に不整合が生じた場合に、上位レイヤのRLCレイヤに転送する前に当該受信データの並べ替えが行われる。
受信データのMAC−hs PDU(Protocol Data Unit)に欠落がある場合、当該欠落したMAC−hs PDUが基地局から再送されるまでに受信するデータはメモリに一旦保持される。欠落したデータを受信するとメモリ内にあるMAC−hs PDUとの並べ替えが行われ、順序どおりに並べ替えられたデータはRLCレイヤへ転送される。
なお、データの並べ替えは、MAC−hsでのデータ処理単位であるMAC−hs PDU毎に、基地局のMACレイヤで割り振られる順序情報であるシーケンス番号(TSN:Transmission Sequence Number)により行われる。
さらに、RLCレイヤにおいても、下位レイヤから転送されてきたデータについてRLCレイヤでのデータ処理単位であるRLC PDU毎にデータの並べ替えが行われる。
次に、W−CDMAにおけるデータの秘匿処理について説明する。
伝送データの秘匿処理、すなわち、データの暗号化又は復号化は、RLCレイヤで透過モード(Transparent Mode)を使用する論理チャネルのデータに対してはMACレイヤで行い、確認モード(AM:Acknowledged Mode)又は非確認モード(UM:Unacknowledged Mode)を使用する論理チャネルのデータに対してはRLCでレイヤ行う。
RLCレイヤでの秘匿処理は、例えば図1に示されるように、秘匿キー(CK:Cipher Key)、秘匿シーケンス番号を示すCOUNT−C、論理チャネルの識別子であるBEARER、上り/下りの伝送方向を示すDIRECTION、マスクデータの長さを示すLENGTHなどの秘匿パラメータを用いて算出されたマスクデータ(KEYSTREAM BLOCK)と、RLC PDUのペイロード(PLAINTEXT)とをビット毎に排他的論理和演算することにより行われる(非特許文献1)。
なお、秘匿シーケンス番号以外の秘匿パラメータの更新は、移動端末及び基地局における上位レイヤ間のネゴシエーションにより随時更新が可能である。
一方、秘匿シーケンス番号を構成するHFN(HyperFrame Number)の変更は、RRC(Radio Resource Control)からの要求に応じて発生するRLCプロトコル上のRLC−RESET(更新要求)により行われ、移動端末又は基地局のうちRESETを要求した側が扱っている最も大きな値を設定するよう規定されている。
下り方向通信では、移動局から基地局へRLC−RESETが送出され、これに応じて当該基地局から移動局へRLC−RESET−ACK(更新要求応答)が返されることにより、移動局−基地局間でのHFNの同期が取られ、基地局は、RLC−RESET−ACK送信後のデータに対しては更新された秘匿パラメータを適用し、移動局もRLC−RESET−ACK受信後のデータに対しては更新された秘匿パラメータを適用する。
送信側で秘匿化(符号化)されたデータ(CIPHERTEXT)は、受信側において、送信側での秘匿処理で使用した前述の秘匿パラメータに対応する秘匿パラメータを用いて算出されたマスクデータと排他的論理演算することにより再び秘匿化(復号化)される。
したがって、上記のMAC−hsの再送制御に伴いMACレイヤにおいてデータの並び替えの為に蓄積された多数のデータをRLCレイヤに一括で引き渡す場合には、一時的にRLCレイヤでの秘匿解除に要する演算量が多くなり処理負荷が増大することになるので、処理に遅延が生じてしまうという問題がある。
そこで、例えば特許文献1及び特許文献2には、従来RLCレイヤで行っていた秘匿解除処理をMACレイヤも実施することにより、RLCレイヤでの処理負荷を軽減し遅延を防ぐことを目指す技術が記載されている。
特開2006−352490 特開2003−318800 3GPP TS33.105 V3.8.0
MAC−hsにおいて送信順にデータ順序を並べ替えた上で秘匿処理部に当該データを秘匿処理部へ転送する場合、並べ替えが行われるまで、並べ替えるべきデータをメモリへ保持することとなり、処理遅延やMACレイヤにおけるメモリ量の増大を招くことになる。
そこで、上記のようにデータの秘匿解除処理をMACレイヤで行うことによりこの問題を回避する手段があるが、MAC−hsリオーダ処理を行わずに秘匿解除処理を行う場合、以下の問題が生じる。
すなわち、RLC−RESET−ACKのRLC PDUを含むMAC−hs PDUが通信エラーとなると、当該MAC−hs PDUが再送されるよりも先に受信した、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化されたデータを受信することとなるが、秘匿パラメータの更新があったのかどうか不明となる。
ここで、MACレイヤにおいて、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化されたデータを更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行った場合、データ不整合が発生し、それを治癒する術がないので上位レイヤにおいて再送処理が必要となるため、上位レイヤでの処理負荷、処理遅延が増大し、また、メモリ量を増大させることにもなる。
このような問題は、秘匿パラメータの更新がなされる他の通信システムにおいても生じることがある。
そこで、本発明は、秘匿パラメータの更新に適切に対応することを目的とする。
本発明の一態様は、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データを更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行った場合に、秘匿解除が行われた該受信データを、該更新前の秘匿パラメータにより秘匿化し、かつ、該更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除する処理を行う秘匿処理部を備え、前記秘匿処理部による前記更新前の秘匿パラメータによる前記秘匿解除は、欠落したデータを秘匿解除する前に、該欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データに対して行われることを特徴とする通信装置に関する
本発明の他の一態様では、受信データの順序情報に欠落が生じたことを検出する前は受信データを順次更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除し、欠落が生じたことを検出すると、該欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データを一旦保持し、該欠落したデータの受信により、該保持したデータに対して更新後の秘匿パラメータが適用されたことが検出された場合、該保持したデータを該更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除する処理を行う。
本発明によれば、秘匿パラメータの更新に適切に対応することが可能である。
例えば、本発明の一態様によれば、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データを更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行ってしまった場合も、再度更新前の秘匿パラメータにより秘匿化し、かつ、更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除することで、適切なデータの秘匿解除処理を行うことが可能である。
また、本発明の他の一態様によれば、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データについては、秘匿パラメータの更新要求応答を受信するまでは秘匿解除せず一旦保持し、当該更新要求応答の受信後に更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除することで、適切なデータの秘匿解除処理を行うことが可能である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(1)実施例の構成
この実施例では、通信装置の例として、移動端末を示すこととする。もちろん、他の通信装置、例えば基地局を用いることもできる。
図2は、移動端末における受信データの秘匿解除処理の流れを説明する図である。
図において、1はレイヤ1処理部、2はMAC−hsリオーダメモリ、3はMAC−hsリオーダ処理部、4はMAC−d処理部、5は秘匿演算部、6はRLCメモリ、7はRLC処理部を示す。
レイヤ1処理部1は、受信データについて、復調、逆拡散、物理チャネルからトランスポートチャネルへのマッピング、チャネル復号化等の処理を行う。
MAC−hsリオーダメモリ2は、MAC−hsリオーダ処理のためにMAC−hs PDUを一旦保持しておくためのメモリである。
MAC−hsリオーダ処理部3は、再送により受信したMAC−hs PDUとMAC−hsリオーダメモリに保持されている過去に受信したMAC−hsPDUとを、TSNの順に並び替えるリオーダ処理を行う。
MAC−d処理部4は、MAC−hsリオーダ処理部3から転送されてくるデータ(図示されないMAC−hs PDU分解機能においてMAC−d PDUに展開されたデータ)を、個別の論理チャネルへ与える。
秘匿演算部5は、例えば、RLC PDU単位の受信データと設定されている秘匿パラメータを用いて算出されたマスクデータとを排他的論理演算する。これにより、上位局で秘匿化されたデータが秘匿解除される。
なお、以下において秘匿(符号化)及び秘匿解除(復号化)をともに秘匿処理と表記することがある。
RLCメモリ6は、秘匿演算部4において秘匿解除されたデータが格納される。
RLC処理部7は、RLCメモリに格納されている受信データについて、再送制御、RLCリオーダ処理等を行う。正常な受信データは、表示部に表示されるデータのソースデータとして用いられたり、他の処理に用いられてもよい。
このような構成においては、MAC−hsでリオーダ処理が行われた後に秘匿解除されRLC処理部へ送られるため、所定数の受信データがそろい、リオーダ処理が完了するまで一切秘匿処理が行われず、受信データに欠落があると、秘匿処理の開始が遅れ、RLC処理部へ受信データが送られるのが遅くなる。また、MACレイヤとRLCレイヤとの両方にデータを保持する為のメモリを設けることにより全体的な物理メモリの増大を招くとともに、処理遅延を生じる可能性がある。
そこで、本実施例においては、所定数の受信データが揃う前でも秘匿解除の処理を行えるようにする。つまり、本発明の実施例においては、MAC−hsではリオーダ処理を行わない、又はリオーダ処理を行う期間を限定する場合がある。
上記に伴い本実施例では、例えば、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データを更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行った場合に、秘匿解除された受信データを、更新前の秘匿パラメータにより再度秘匿化し、かつ、更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除する処理を行う秘匿処理部を設けることとする。
また、例えば、更新前の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データについては、メモリに保持せず更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除し、更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データについては、更新要求応答の受信を検出するまでは秘匿解除せず一旦保持し、更新要求応答の受信検出後に更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除することで、適切なデータの秘匿解除処理を行う秘匿処理部を設けることとする。
本実施例の構成を図3に示す。
図において、8はレイヤ1処理部、9はMAC−d処理部、10は監視部、11は秘匿処理部、12はRLC処理部である。
レイヤ1処理部8及びRLC処理部12は、それぞれ図2のレイヤ1処理部1及びRLC処理部7と同様の処理を行う。
MAC−d処理部9は、レイヤ1処理部8から転送されてくるデータを、個別の論理チャネルへ与え、秘匿処理部11に送出する。
監視部10は、MAC−d処理部9に転送されてきたMAC−hs PDUのTSNを監視するとともに、基地局へ送信するRLC−RESET(更新要求)及び基地局から受信するRLC−RESET−ACK(更新要求応答)を監視する。
監視部10は、送信データに含まれるRLC−RESETを検出すると、MAC−d処理部9に転送されてくるMAC−hs PDUのヘッダ部分に含まれる順序情報(例えばTSN)を監視し、当該監視情報を秘匿処理部11へ送る。
秘匿処理部11は、秘匿演算機能とメモリとを含んでもよい。
秘匿処理部11は、MAC−d処理部9から送られてくるMAC−hs PDUに含まれるRLC PDUを秘匿解除する処理を行い、処理後のMAC−hs PDUをメモリに保持する。
秘匿処理部11は、監視部10から監視情報を取得すると、当該監視情報に基づいて、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUよりもTSNが小さなMAC−hs PDUについては更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿解除の処理を行う。RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUよりもTSNが大きなMAC−hs PDUについては更新後の秘匿パラメータを用いて秘匿解除の処理を行う。そして、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUよりもTSNが大きなMAC−hs PDUについて更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿解除してしまった場合も、再び更新前の秘匿パラメータにより秘匿化し、かつ更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除の処理を行う。
RLC処理部12は、秘匿処理部11のメモリに保持されたデータについて、再送制御、RLCリオーダ処理等を行う。
図4は、本実施例での秘匿処理の流れを示すシーケンス図である。
図においてRLCレイヤ及びMACレイヤは移動端末のRLCサブレイヤ及びMACサブレイヤを、対抗RLCは例えば基地局のRLCサブレイヤを示す。
S1において、移動端末から基地局に対しRLC−RESETが送信される。
S2及びS3では、移動端末は、それぞれ基地局から送信されたTSN=1及びTSN=2のMAC−hs PDUを受信する。
S4において、基地局から移動端末へRLC−RESET−ACKを含むTSN=3のMAC−hs PDUが送られる際にエラーが発生した場合、移動端末のMAC−hsでは当該RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUの再送要求を、基地局に対しNACK信号を送信することにより行う。
S5及びS6では、移動端末は、それぞれ基地局から送信されたTSN=4及びTSN=5のMAC−hs PDUを受信する。
S7では、上記MAC−hs再送要求により再送されたRLC−RESET−ACKを含むTSN=3のMAC−hs PDUを受信する。
S8において、移動端末での秘匿処理に用いられる秘匿パラメータが更新される。
ここで、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUよりもTSNの値が小さいTSN=1及びTSN=2のMAC−hs PDUは基地局において更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿化され送信される。一方、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUよりもTSNの値が大きいTSN=4及びTSN=5のMAC−hs PDUは基地局において更新後の秘匿パラメータを用いて秘匿化され送信される。
したがって、移動端末においても、TSN=1及びTSN=2のMAC−hs PDUは更新前の秘匿パラメータを用いて、又、TSN=4及びTSN=5のMAC−hs PDUは更新後の秘匿パラメータを用いてそれぞれ秘匿解除する必要がある。
そこで、本実施例の一態様では、TSN=1〜5のMAC−hs PDUを更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿解除してしまい、TSN=4及びTSN=5のMAC−hs PDUについては必要に応じて再度更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿化するとともに、更に更新後の秘匿パラメータを用いて秘匿解除する。
また、本実施例の他の一態様では、TSNに抜けのないTSN=1及びTSN=2のMAC−hs PDUについて更新前の秘匿パラメータで秘匿処理を進めてしまい、TSNに抜けが発生し、TSNに番号とびが生じているTSN=4及びTSN=5のMAC−hs PDUについては一旦秘匿処理を保留しメモリに保持し、秘匿パラメータが更新された後に当該更新後の秘匿パラメータを用いて秘匿解除する。
なお、本実施例においてはMAC−hs PDUの送信順序を示す順序情報としてTSNを用いる場合を説明したが、これに限られるものではなく、他の順序を示す識別子等を順序情報として用いることも可能である。以下の実施例の詳細説明についても同様とする。
(2)実施例の第1の態様
図5は本発明の実施例の第1の態様における秘匿処理の概要を説明する図である。
図上段の、レイヤ1で再送が行われない、又は、MAC−hsでリオーダ処理が行われる場合、MAC−hs PDUはTSN順に秘匿解除されるため、RLC−RESET−ACKを含むTSN=1のMAC−hs PDUに含まれるRLC PDU1)、2)までは更新前の秘匿パラメータ、RLC−RESET−ACKを含むTSN=1のMAC−hs PDUよりも後の(TSNの番号が大きい)TSN=2のMAC−hs PDUに含まれるRLC PDU3)〜5)は更新前の秘匿パラメータをそれぞれ用いて秘匿解除される。
一方、図中段の、MAC−hsでリオーダ処理を行わない場合、TSN=1のMAC−hs PDUよりもTSN=2のMAC−hs PDUの方が先に秘匿処理されるため、本来更新後の秘匿パラメータで秘匿解除されるべきRLC PDU3)〜5)についても更新前の秘匿パラメータで秘匿解除されてしまう。したがって、RLC PDU3)〜5)は適切に秘匿解除されないこととなる。
そこで、図下段の本実施例においては、RLCメモリで見かけ上のリオーダ処理を行うとともに再度の秘匿処理を行う。すなわち、中段の例で正しく秘匿解除されなかったRLC PDU3)〜5)について、再度更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿化し、加えて、更新後の秘匿パラメータを用いて秘匿解除する。これにより、RLC PDU3)〜5)を適切に秘匿解除することが可能となる。
図6は本発明の実施例の第1の態様におけるブロック図を示す。
図において、10aは監視部、11aは秘匿処理部、13aは秘匿演算部、14aはRLCメモリである。なお、図3と重複する部分には同一の符号を付し説明を省略する。
本実施例の態様において、秘匿処理部11aには秘匿演算部13a及びRLCメモリ14aが含まれる。
監視部10aは、MAC−d処理部9に順次転送されてくるMAC−hs PDUのTSNを監視しており、RLC−RESETの送信を検出すると、以後MAC−d処理部9に転送されてくるMAC−hs PDUのTSNを記憶する。
監視部10aは、RLC−RESET ACKを検出すると、当該RLC−RESET ACKを含むMAC−hs PDUのTSNと、記憶しているTSNとを比較する。
監視部10aは、上記比較結果を含む監視情報を秘匿処理部11aに送る。
秘匿処理部11aは、監視部10aから取得する監視情報に基づいてMAC−d処理部9で処理されたデータの秘匿処理を行う。
秘匿演算部13aは、MAC−d処理部9から送られてくるデータ又はRLCメモリに保持されているデータに含まれるRLC PDUと、秘匿パラメータを用いて算出されるマスクデータとの排他的論理演算を行うことにより、当該RLC PDUの秘匿処理を行う。処理後のデータはRLCメモリ14aへ転送する。
秘匿演算部13aは、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUのTSNよりも番号が大きなTSNのMAC−hs PDUについて、RLC−RESE−ACKの検出前に更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行いRLCメモリ14aに転送してしまった場合にも、監視部10aからRLC−RESET−ACKを検出したことを示す監視情報を取得すると、RLCメモリ14aに保持されている当該MAC−hs PDUについては、更新前の秘匿パラメータで再び秘匿化し、かつ更新後の秘匿パラメータを用いて秘匿解除する処理を実行する。
RLCメモリ14aは、秘匿演算部13aから転送されてくるデータを保持する。なお、RLCメモリ14aは従来のRLCレイヤに設けられるメモリを兼ねるものとしてよい。
以上により、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUが通信エラー等により再送され受信データの順序に不整合、すなわち受信データに欠落が生じた場合においても、RLC−RESET−ACKよりも後に送信されたMAC−hs PDUに含まれるRLC PDUについては、更新前の秘匿パラメータをにより秘匿解除された後に、再度更新前の秘匿パラメータにより秘匿化され、かつ、更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除されるため、データの秘匿解除を適切に行うことができる。
また、本実施例の態様においては、MAC−hs PDUがMAC−hsでリオーダ処理せずに受信データの秘匿解除の処理をしてもよいため、処理遅延を防止し、更に図2に示すようなMAC−hsリオーダメモリを備えなくてよい(RLCメモリと機能を共有する)。
(3)実施例の第2の態様
図7は本実施例の第2の態様におけるブロック図を示す。
図において、10bは監視部、11bは秘匿処理部、13bは秘匿演算部、14bはRLCメモリ、15は保留メモリ、16はセレクタを示す。なお、図3と重複する部分には同一の符号を付し説明を省略する。
本実施例の態様において、秘匿処理部11bには保留メモリ15、セレクタ16、秘匿演算部17及びRLCメモリ18が含まれる。
監視部10bは、MAC−d処理部9に順次転送されてくるMAC−hs PDUのTSNを監視し、当該監視情報を秘匿処理部11bへ送る。
ただし、上記TSNの監視は、常時行うこととしてもよいし、監視部10bがRLC−RESETの送信を検出してから、RLC−RESET ACKの受信を検出するまでの間にMAC−d処理部9に転送されてくるMAC−hs PDUについて行うこととしてもよい。また、監視部10がRLC−RESETの送信を検出してから、RLC−RESET ACKの受信を検出するまでに、受信データに欠落が生じたことを検出した場合に、当該欠落したデータの受信を検出するまでの間にMAC−d処理部9に転送されてくるMAC−hs PDUについてTSNを監視することとしてもよい。
秘匿処理部11bは、監視部10bから取得する監視情報に基づいてMAC−d処理部9で処理されたデータの秘匿処理を行う。
保留メモリ15は、RLC−RESET送信後、監視部10bの監視情報に基づいてMAC−d処理部9から転送されるMAC−hs PDUを保持し、又、当該保持しているMAC−hs PDUをセレクタ16へ送出する。
セレクタ16は、MAC−d処理部9又は保留メモリ15のいずれかからデータが秘匿演算部13bへ転送されるよう、監視部10bの監視情報に基づいて切り替えを行う。
秘匿演算部13bは、セレクタ16を介してMAC−d処理部9又は保留メモリ15から送られてくるデータに含まれるRLC PDUと、秘匿パラメータを用いて算出されるマスクデータとの排他的論理演算を行うことにより、当該RLC PDUの秘匿処理を行う。マスクデータの算出においては、監視部10bの監視情報に基づいて、更新前又は更新後の秘匿パラメータを使用する。処理後のデータはRLCメモリ14bへ転送する。
RLCメモリ14bは、秘匿演算部13bから転送されてくるデータを保持する。なお、RLCメモリ14bは従来のRLCに設けられるメモリを兼ねるものとしてよい。
以下、上記監視部10bでの監視情報に基づく秘匿処理部11bの動作を具体的に説明する。
監視部10bでRLC−RESETの送信検出後、MAC−d処理部9に転送されてくるMAC−hs PDUのTSNが連続している(TSNに抜けがない)場合には、MAC−d処理部9で処理されたデータがセレクタ16を介して秘匿演算部13bに転送され、更新前の秘匿パラメータを用いて秘匿処理を行った後にRLCメモリ14bに引き渡される。
一方、監視部10bでRLC−RESETの送信検出後、MAC−d処理部9において、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUを受信する前に転送されてきたMAC−hs PDUのTSNに不連続、すなわち受信データの欠落を検出した場合、以降当該欠落したデータの受信を検出するまでにMAC−d処理部9に転送されてくるMAC−hs PDUを順次保留メモリ15へ送り、秘匿解除の処理の実行は控える。
監視部10bが上記欠落したデータの受信を検出し、当該欠落したデータがRLC−RESET−ACKでないことを確認すると、保留メモリ15に保持されているMAC−hs PDUは、秘匿演算部13bで更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除され、RLCメモリ14bに転送される。
一方、監視部10bは、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUの受信を検出すると、当該MAC−hs PDUのTSNと、保留メモリ15に保持されているMAC−hs PDUのTSNとを比較し、基地局におけるデータ送信順序を特定する。
監視部10bから秘匿処理部11bへ上記比較結果が送られ、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUのTSNよりも小さな番号のTSNを有するMAC−hs PDU、すなわち、基地局でRLC−RESET−ACKよりも前に送信されたことが特定されたデータは、秘匿演算部13bで更新前の秘匿パラメータにより秘匿化された後RLCメモリ14bに転送される。
また、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUのTSNよりも大きな番号のTSNを有するMAC−hs PDU、すなわち、基地局でRLC−RESET−ACKよりも後に送信されたことが特定されたデータは、秘匿演算部13bで更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された後RLCメモリ14bに転送される。
以上により、RLC−RESET−ACKを含むMAC−hs PDUが通信エラー等により再送され受信データの順序に不整合、すなわち受信データに欠落が生じた場合においても、RLC−RESET−ACKよりも前に送信されたMAC−hs PDUに含まれるRLC PDUについては、バファリングにより所定数の蓄積処理をしなくとも更新前の秘匿パラメータにより、又、RLC−RESET−ACKよりも後に送信されたMAC−hs PDUに含まれるRLC PDUについては更新後の秘匿パラメータによりそれぞれ秘匿解除されるため、データの秘匿解除を適切に行うことができる。
また、本実施例の態様においては、MAC−hsでのMAC−hs PDUのリオーダ処理はRLC−RESETの送出後、欠落データの発生の検出から再送された当該欠落データの受信の検出までの期間に限られ、当該期間以外では受信データについて順次秘匿解除の処理ができるため、処理遅延を防止するとともに、当該処理に要するメモリ(保留メモリ15)を図2に示すようなMAC−hsリオーダメモリよりも小さくすることが可能となる。
3GPPで規定されるRLCでの秘匿処理。 従来の移動端末における受信データの秘匿処理の流れ。 本発明の実施例の構成。 本実施例での秘匿処理の流れを示すシーケンス図。 実施例の第1の態様における秘匿処理の概要。 実施例の第1の態様におけるブロック図。 実施例の第2の態様におけるブロック図。
符号の説明
1、8 レイヤ1処理部
2 MAC−hsリオーダメモリ
3 MAC−hsリオーダ処理部
4、9 MAC−d処理部
5、13a、13b 秘匿演算部
6、14a、14b RLCメモリ
7、12 RLC処理部
10、10a、10b 監視部
11、11a、11b 秘匿処理部
15 保留メモリ
16 セレクタ



Claims (5)

  1. 更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データを更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行った場合に、秘匿解除が行われた該受信データを、該更新前の秘匿パラメータにより秘匿化し、かつ、該更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除する処理を行う秘匿処理部を備え、前記秘匿処理部による前記更新前の秘匿パラメータによる前記秘匿解除は、欠落したデータを秘匿解除する前に、該欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データに対して行われることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記秘匿処理部による前記処理は、前記欠落したデータの受信により、前記欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データに対して、前記更新後の秘匿パラメータが適用されたことを検出された場合に、前記欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データに対して行われる、
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1において、
    前記欠落したデータの受信により、前記欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データに対しては、前記更新前の秘匿パラメータが適用されたことを検出された場合に、前記秘匿処理部による前記処理は行わない、
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1ないし3において、
    前記通信装置は、無線移動端末であることを特徴とする。
  5. 通信装置に適用される秘匿解除方法であって、
    前記通信装置が、
    更新後の秘匿パラメータにより秘匿化された受信データを更新前の秘匿パラメータにより秘匿解除を行った場合に、秘匿解除が行われた該受信データを、該更新前の秘匿パラメータにより秘匿化し、かつ、該更新後の秘匿パラメータにより秘匿解除する処理を行い、前記秘匿解除は、欠落したデータを秘匿解除する前に、該欠落したデータの順序情報よりも後であることを示す順序情報を有する受信データに対して行うことを特徴とする秘匿解除方法。
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