JP5308970B2 - 半導体成長装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体成長装置に関し、特に、温度測定装置を備えた半導体成長装置に関する。
一般的に、半導体製造において半導体成長装置内の基板などの温度測定方法には、対象物に直接接触させて測定する方法がよく知られている。直接接触式の温度測定では、熱電対、白金素子、サーミスタ等のプローブが接触している部分の温度を測定するので、接触により基板温度分布が変化したり、エピタキシャル成長膜に影響を与える。
そこで、非接触方式の温度測定法も半導体製造において採用されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特許文献1及び特許文献2に開示される非接触方式温度測定法として赤外波長の電磁波の放射を検出して温度を計測している。特許文献1においては例として1.3μm程度の赤外波長が、また特許文献2においては例として0.95μm程度の赤外波長が用いられている。
特許文献3に示される装置では熱電対による接触方式と赤外線温度計による非接触方式とが併用されている。
特開平11−067672 特開2001−077167 特開平05−295543
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示される非接触方式温度測定法では、波長1μm程度の赤外波長帯域を使用しており、熱放射線の干渉の影響を避けるため測定する部位の基板表面を粗面化したり凹凸をつけて熱放射線の干渉を防いでいた。その結果、成長膜は均一な平面として成長せず、成長膜の品質に問題を生じていた。
基板サイズが大型化している状況では、成長中に温度を変化させた時に基板が反り易く、サセプタから基板の一部が浮き、接触しない部位も発現する。よって、特許文献1及び特許文献3に開示される方法では、基板の一部分の温度検出では基板の浮いた状態で確実な温度状態を検出することは不可能である。また、特許文献2開示の方法でも、赤外波長帯域の電磁波にて全面をスキャンして温度測定を行うには成長基板全面を粗面化する必要があり、成長膜の品質に問題が発生する。従来方法で広域の基板全面内の平均温度測定は困難である。
そこで、本発明は、基板サイズが大型化している状態で基板の一部分だけで基板温度検出する問題に鑑み、赤外波長帯域よりも長波長側のマイクロ波帯の電磁波を用いた温度測定装置を備えた半導体成長装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板からのマイクロ波帯の熱雑音を受信するホーンアンテナなどのビームアンテナ(すなわち指向性アンテナ)のメインローブを用い、メインローブ内の基板平均温度を測定する方法を用いることで実現したものである。
すなわち、本発明の半導体成長装置は、内部に基板が載置される反応チャンバと、反応チャンバに接続されかつ基板に向けて対向する開口を有しかつ基板から輻射される赤外光領域より長い波長領域の熱雑音を受信するホーンアンテナと、ホーンアンテナに導波管を介して接続された温度測定装置と、前記導波管に結合孔を介して接続された副導波管と、を備え、前記副導波管から前記導波管を経由して前記反応チャンバへ供給される副ガスの反応チャンバへの供給口としてホーンアンテナが兼用されることを特徴とする。これにより、従来は困難であった広域の基板全面内の平均温度測定を実現することができる。
また、上記半導体成長装置において、ホーンアンテナのビーム幅を基板面内に有ることとすることができる。これにより、正確に基板全面内の平均温度測定を実現することができる。
また、上記半導体成長装置において、ホーンアンテナの半値角と基板上面からホーンアンテナの開口面までの高さとの関係は、ホーンアンテナの半値角をθと、基板上面からホーンアンテナの開口面までの高さをHと、ホーンアンテナの開口の最大長辺の長さをAと、基板直径をBと、するとき、H・tanθ/2+A/2≦B/2を満たすこととすることができる。これにより、正確に基板全面内の平均温度測定を実現することができる。
また、上記半導体成長装置において、ホーンアンテナから温度測定装置へ熱雑音が導波管を伝搬するとき、副ガスの供給は、副導波管の熱雑音が伝搬しない側(上記ホーンアンテナ側から見たアイソレーション側)から実行され、かつ、副導波管の熱雑音が伝搬する側(上記ホーンアンテナ側から見た結合側)に伝搬終端器が設けられていることとすることができる。これにより、熱雑音の副ガスの供給への影響を軽減することができる。
本発明によれば、成長基板面の平均温度の測定を行い基板の反りによる温度変化を捉えることを可能とした温度検出方法であるので、従来用いられてきた、温度測定をするために基板表面を粗面化する必要が無く成長面に影響を与えること無く、基板表面の温度測定が可能となる。副ガスを反応チャンバへ供給できるようにし、副ガスを押さえガスとして用いることができるので、反応ガスの流れを乱すことなく温度測定が可能となる。
本発明による実施形態の半導体成長装置の一部を示す概略構成図である。 本発明による実施形態の半導体成長装置の温度測定装置の概略ブロック図である。 本発明による実施形態の半導体成長装置におけるホーンアンテナと基板の配置関係を説明する概略断面図である。 本発明による実施形態の半導体成長装置におけるホーンアンテナ側から見た基板を示す正面図である。 本発明による実施形態の半導体成長装置を示す概略構成図である。 本発明による他の実施形態の半導体成長装置を示す概略構成図である。 本発明による他の実施形態の半導体成長装置におけるホーンアンテナ側から見た基板を示す正面図である。
1 基板
2 反応ガス供給口
3 反応チャンバ
4 サセプタ
5 ヒータ
6 ホーンアンテナ
7 導波管
8 排気口
11 周波数変換器
12 局部発信器
13 帯域制限フィルタ
14 増幅器
15 二乗検波器
20 結合孔
21 副導波管
22 方向性結合部
23 伝搬終端器
24 気密膜
25 ラッチングサーキュレータ
26 メイン導波管
以下に、本発明による一実施形態、サファイア基板にGaN系半導体を成長させる半導体成長装置について、図面を用いて説明する。以下に示す実施形態の成長装置は、GaN、AlN、InN等のGaN系半導体の混晶のエピタキシャル膜を、MOCVD法で成長させる装置であるが、本発明を具体化する例の1つであって、本発明は下記実施形態に限定されない。
図1はかかる半導体成長装置の一部を示す概略構成図である。
図に示すように、半導体成長装置は、基板1表面へ反応ガスを表面に沿って供給する反応ガス供給管に接続された供給口2が設けられた反応チャンバ3を備えている。
基板1は反応チャンバ内に配設されたサセプタ4に水平に載置される。反応チャンバ3は、ステンレスでもって、外気から遮断できる閉鎖された形状に作られている。もちろん、反応チャンバ3にはサファイアの基板1を出し入れする出入口(図示せず)が設けられている。反応ガス供給口2は、水素と、アンモニアガスと、トリメチルガリウム(TMG)またはトリメチルアルミニウム(TMA)ガスを選択的に混合した反応ガスを、基板1の表面に向かって供給し、基板1と平行方向に流す。
サセプタ4は、下面に接近するが接触しないように配設されたヒータ5によって1000℃以上に加熱される。ヒータ5は温度制御されて、サセプタ4を設定温度に加熱する。サセプタ4は水平面内で回転が自在にできるように例えば半径が30〜100mmの円盤状で下面の中心に垂直に固定されたシャフト(図示せず)で回転自在とすることもできる。
また、反応チャンバ内の基板1上部にホーンアンテナ6が配設されている。ホーンアンテナ6は、反応チャンバ3の上面を気密に貫通して固定されている。ホーンアンテナ6は導波管7に接続され、導波管7は温度測定装置(図示せず)に接続されている。ホーンアンテナ6は、下方に向かって開口面積が大きくなるテーパー状をしている。ホーンアンテナ構造は、例えば断面が方形の導波管であれば、開口端の開口面積が徐々に広くなるよう、底面が開放された角錐台の形状のホーンを取り付けたものである。同様に、導波管7断面が円形の導波管においては、開口端に円錐台の形状のホーンが取り付けられた構造である。ホーンの長さは長ければ長いほど指向性は鋭くなる。ホーンアンテナ6は、後述するが、そのビームパターンのビーム幅が基板面1内にあるように設計されている。
さらに、反応チャンバ3には、内部のガスを排気する排気口8が開口されている。排気口8は、排気ポンプ(図示せず)に連結されておって、排気ポンプでガスが強制的に排気される構造となっている。
図2は、マイクロ波帯の熱雑音を受信する受信部としてのホーンアンテナ6が導波管7を介して接続された温度測定装置の概略ブロック図である。
温度測定装置は、導波管7に接続されたマイクロ波域の熱雑音を中間周波数帯域に変換する周波数変換器11と、周波数変換器11に接続された周波数変換を行うための局部発信器12と、周波数変換器11に接続された所定の周波数帯域のマイクロ波帯熱雑音を取り出す帯域制限フィルタ13と、帯域制限フィルタ13に接続されたマイクロ波帯熱雑音を増幅する増幅器14と、増幅器14に接続された熱雑音電力を電圧に変換する二乗検波器15とで構成されている。
周波数変換器11は局部発振器12の周波数と混合し和と差の信号を取り出すために用いる。ここでは局部発振器12の信号を100GHzとしており後段の帯域制限フィルタ13の中心周波数を10GHzとすることで差の信号を取り出している(雑音指数:NF=10dB、変換損失=10dB)。帯域制限フィルタ13は入力されたマイクロ波の帯域を所定帯域(帯域幅100MHz)に制限するので、熱雑音の特徴的な変化を確実に捉えることができる。
マイクロ波増幅器14は、ゲイン調整を目的とする増幅器であって、増幅後のマイクロ波を二乗検波器15へ送出する。不必要な信号をカットするとともに雑音帯域を決定する帯域制限フィルタ13の特性は、中心周波数が10GHz、通過帯域幅が100MHz、通過損失が3dBである。低いレべルの信号を必要なレべルの信号まで増幅する増幅器14の特性は後段の二乗検波器15の入力レべル範囲が−30dBm〜−10dBmの範囲に入るように増幅するよう利得を決定している(NF=6dB、利得=107.1dB)。
二乗検波器15は、例えば、ショットキーダイオードにより構成され、入力値であるマイクロ波(電力値)を、その二乗に比例した直流電圧値に変換する特性を有する。二乗検波器15は入力電力が10dB増加すれば出力電圧(検出電圧)が10倍増加する特性をもつ。
図3は、基板1とこれからマイクロ波帯の熱雑音を受信する導波管7に接続されたホーンアンテナ6を示す概略断面図である。
一般的に使用される成長基板1のサイズは直径2インチ、3インチ、または4インチ基板が使用されている。基板内の温度を正確に測定するには、指向性のあるホーンアンテナのビーム幅が基板面内に入っている必要がある。これはビーム幅が広いと基板1外のサセプタ4からの熱雑音も拾ってしまい基板面内の温度が大きくずれてしまうからである。本願においては、図4に示すように、基板1面上のホーンアンテナ6のビーム幅内の有効に受信強度が得られる部分をビーム幅領域9と称する。図4は、ホーンアンテナ側から見た基板1の表面を示す。図4に示すホーンアンテナのビーム幅領域9が基板1の表面内に存在するように、図1に示すホーンアンテナ6は反応チャンバ3内壁に配置されている。
アンテナの指向性は、電波の放射方向と放射強度との関係であり、一般に、放射角と放射強度の関係をレーダーチャートにした図で表される。指向性は高周波電流を電波に変換する場合(送信)とも、電波を高周波電流に変換する場合(受信)でも同じ特性となる。受信アンテナのかわりに送信アンテナとして電波を放射した場合、電波の放射強度(受信強度)の角度依存性はビーム状になる。これをアンテナのビームパターンまたはパワーパターンと呼ばれる。ビームパターンにおいて半値角とは、電波が最強となる点を中心にして、強度(電力)が半分(−3dB)になる点がつくる角度をいい、指向性の鋭さを示し、小さいほど感度(動作利得)が高くなる。ビーム幅は放射(感度)の強い電力範囲の半値全幅(FWHM)として半値角で表したものである。
また、ホーンアンテナのサイドローブもあまり大きいとサイドローブからの熱雑音が加わり測定誤差が大きくなる。そこでサイドローブはメインローブに対して20dB以上(電力で1/100)以上抑圧されている必要がある。従って、使用する基板の最小サイズが2インチであれば2インチ基板の面内にメインローブのビーム幅が入っていることが必須である。実際、図3に示すホーンアンテナ6の半値角と基板1上面からホーンアンテナの開口面までの高さとの関係は、ホーンアンテナの半値角をθと、基板上面からホーンアンテナの開口面までの高さをHと、ホーンアンテナの開口の最大長辺の長さをAと、基板直径をBと、するとき、H・tanθ/2+A/2≦B/2の式を満たすことが必須である。
反応チャンバのサイズにより基板上面からホーンアンテナまでの高さが異なるがアンテナ利得を高くして半値角を小さくしたり、周波数を高くしてホーンアンテナの開口寸法Aを小さくすることが可能である。
図5は本発明による半導体成長装置の実施形態の一例を示す概略構成図である。なお、この実施形態について、上記図1に示すものと同一の構成要素についてはこれと同一の参照符号を用いて説明を省略し、変更点を主に説明する。図示するように、この半導体成長装置は、図1に示す導波管7に結合孔20を介して接続された副導波管21を備えた方向性結合器を備えている。本願においては、導波管7と副導波管21と両者を接続する結合孔20の接続部と合わせたものを方向性結合部22と称する。方向性結合部22においては、一般的に、伝搬波の方向性の高い結合器とするため、主な導波管7と副導波管21を互いに連通する少なくとも2つの結合孔20の間隔を、所定帯域マイクロ波帯管内波長λgの1/4程度とすることが有効である。
MOCVD装置等の反応チャンバ内に突出するホーンアンテナ6を設置し温度計測を行うとガスの流れを乱し、成膜成長に問題を起こすおそれがある。そこで、反応チャンバ3内にて反応ガスの供給口と押さえガス(副ガス)の供給口を兼用する。ホーンアンテナ6の供給口はサセプタ上の基板1上に配管されているので、兼用のホーンアンテナ6を利用する事で温度計測が成膜成長に影響を与えず可能となる。
ホーンアンテナ6から温度測定装置へ熱雑音が導波管7を伝搬するとき、副ガスの供給は、方向性結合部22の副導波管21の熱雑音が伝搬しない側(上記ホーンアンテナ6側から見たアイソレーション側)から実行され、かつ、副導波管21の熱雑音が伝搬する側(上記ホーンアンテナ6側から見た結合側)に熱雑音を減衰させる伝搬終端器23が設けられている。このホーンアンテナ6から基板1上面の熱雑音を受信し、方向性結合部22を経て導波管7を介してのみ図2の周波数変換部11へ供給される。周波数変換部11へ導波管7の途中には石英等のマイクロ波帯で透明な気密膜24を封止して押さえガスの流入を阻止する。このように、押さえガスが方向性結合部22のアイソレーション側から供給されるので、アイソレーション側副導波管21から供給される押さえガスは、熱雑音の伝送に影響を与えず、反応チャンバ3内にて反応ガスを基板1へ押さえる事が可能となる。
押さえガスの反応チャンバ3内への供給部に当たるホーンアンテナ6の開口は図3中の導波管結合部から開口までのホーン長Lを長く取ればアンテナ利得が大きくなり指向性も絞られ狭ビームとすることも可能である。ホーン長Lの長さやホーンアンテナのビーム幅が基板内に入る事が前提であり、押さえガスの効果を出すためにホーン長Lや半値角θを決定する。押さえガスの供給口をホーンアンテナ6の開口と兼用して利用することによって、反応ガスの流れを乱すことなく温度測定が可能となる。
さらに、この半導体成長装置では、図1及び図5に示すように、ホーンアンテナ6の開口端部を反応チャンバ3内へ突出させないようにすることで、反応ガスの流れを乱すことなく温度測定を可能とする効果を奏する。
図6は本発明による半導体成長装置の他の実施形態の一例を示す概略構成図である。なお、この実施形態についても、上記図5に示すものと同一の構成要素についてはこれと同一の参照符号を用いて説明を省略し、変更点を主に説明する。図示するように、この半導体成長装置では、それぞれが方向性結合部22に接続されたホーンアンテナ6の複数が反応チャンバ3内壁に互いに近接するよう設けられている。
反応チャンバ3内の基板1が大型化してくると基板1の面内温度分布が歩留まりに影響する。そこで、この実施形態は、複数のホーンアンテナ6により基板1の表面内の複数の地点で温度分布を独立して計測するように構成されている。
図6において、基板1上方に4個のホーンアンテナ6(但し、図では2個のホーンアンテナのみ示す)を配置し、各々のホーンアンテナ6の後段に方向性結合部22を設け、さらに、方向性結合部22の後段に接続されたラッチングサーキュレータ(導波管切り替え器)25を設けてある。ラッチングサーキュレータ25の後段はメイン導波管26を介して温度測定装置へ接続されている。ラッチングサーキュレータ25は、入力されたアンテナ切り替え信号に応じて、基板1の表面内の地点の温度を見るホーンアンテナ6を選択して、選択されたホーンアンテナ6の導波管7をメイン導波管26へ接続する。
この半導体成長装置においては、図7のホーンアンテナ側から見た基板1の表面に示すように、4個のホーンアンテナ6の略同一面積のビーム幅領域9A,9B,9C,9Dが基板1の表面内に升目状に存在するように、図6に示すホーンアンテナ6は反応チャンバ3内壁に互いに近接するように配置されている。何れかの選択されたホーンアンテナ6で受信した基板1表面の一部からの熱雑音は、その方向性結合部22とラッチングサーキュレータ25を経てメイン導波管26を介して図2の温度測定装置の周波数変換部11へ供給される。選択されたホーンアンテナ6からの熱雑音信号は温度測定装置に送られ信号処理をされ、これにより基板1の表面内の各地点における温度計測が可能となる。
各々のホーンアンテナ6に設けられた方向性結合部22のアイソレーション側から副ガスが送り込まれる。副ガスを送り込む副導波管ポートが4箇所あるため各々の副ガス圧力を制御し成長の面内分布の調整にも使用できる。
なお、ホーンアンテナ6を4個升目状に配置する以外、基板面の複数地点で温度分布を独立して計測するように多数のホーンアンテナ6を配置できることは云うまでもない。また、この半導体成長装置においては、前記の単体ホーンアンテナ6を用いた場合と比べてラッチングサーキュレータ25の挿入損失が発生するためホーンアンテナ6から周波数変換器までの挿入損失に考慮する必要がある。
ホーンアンテナの一例として、3インチ(直径76.2mm)基板にW帯(75〜110GHz)開口ホーンアンテナを使用した場合は、
開口径A:55mm、
半値角θ:3.5度、
アンテナ基板間距離H:40mm、
アンテナ利得:32dB(計算上周波数変換部までの損失も含む)、
所定帯域周波数:110GHz(波長:約2.7mm)、となる。
上記条件を基に上記式を計算すると、40・tan3.5/2+55/2≦76.2/2となり、結果、28.7≦38.1を満たすため基板面内の熱雑音を測定することが可能となる。
一例として、図2の温度測定装置における、基板温度700度の時の二乗検波器の検出電圧を求める。
まず、基板より発生する熱雑音電力Pは、k=ボルツマン定数(1.38×10−23)J/K、T=絶対温度(K)、及びB=熱雑音電力帯域(MHz)とすると、プランク熱放射則により、P=k・T・Bのように絶対温度及び周波数の関数として表される。
ここで、T=973.5K(=700度)及びB=100MHz(帯域制限フィルタの帯域幅)を用いれば、P=1.34×10−12W=−88.7dBmとなる。
つぎに、ホーンアンテナまで自由空間損失L(dB)を、H=基板からホーンアンテナまでの距離(m)及びλ=所定帯域波長(m)として、L≒17.65+20・logH/λの式より、近似的に求める。
その結果、上記基板からホーンアンテナまでの自由空間損失L=41.1dBとなる。
これらの結果により、温度測定装置における上記各部の機能による検出レべルを説明する。
基板温度が700度の時に発生する熱雑音電力は−88.7dBmである。
ホーンアンテナに到達するまでの自由空間損失は41.1dBとなりホーンアンテナに入力される電力は−129.8dBmとなる。この電力レべルはアンテナ利得により−97.8dBmとなる。ここで後段の検出が行いやすいように周波数変換器により周波数が10GHzに変換されるが、ここで10dBの雑音付加及び変換損失10dBが発生するため周波数変換後の電力は−97.8dBmである。次に雑音帯域幅を決定する帯域通過フィルタに入力される。ここでの損失は3dBあるため帯域制限フィルタの出力は−100.8dBmとなる。その後、増幅器で増幅される。この時、利得が75.1dBで増幅されるとともに6dBの雑音付加がされるため増幅器出力では−19.7dBmとなるこの電力を二乗検波器に入力すると0.2675Vの電圧が検出される。また入力電力が10dB変化すると出力電圧は10倍となる関係より入力熱雑音が変化すれば変化に応じて二乗検波出力(検出電圧)が変化することにより温度検出が可能となる。
二乗検波出力以降は、一般的に使用されている回路構成を採用して温度表示することが可能となる。例として二乗検波出力をA/D変換器でデジタル信号化した後CPUに入力し表示器に温度表示させることが可能となる。
なお、本実施例においては、ミリ波帯の熱雑音を受信するものを例示したが、本発明の半導体成長装置は、マイクロ波帯(波長100μm〜1m)の熱雑音を受信するように構成してもよい。

Claims (4)

  1. 内部に基板が載置される反応チャンバと、前記反応チャンバに接続されかつ前記基板に向けて対向する開口を有しかつ前記基板から輻射される赤外光領域より長い波長領域の熱雑音を受信するホーンアンテナと、前記ホーンアンテナに導波管を介して接続された温度測定装置と、前記導波管に結合孔を介して接続された副導波管と、を備え、前記副導波管から前記導波管を経由して前記反応チャンバへ供給される副ガスの前記反応チャンバへの供給口として前記ホーンアンテナが兼用されることを特徴とする半導体成長装置。
  2. 前記ホーンアンテナのビーム幅は前記基板面内に有ることを特徴とする請求項1に記載の半導体成長装置。
  3. 前記ホーンアンテナの半値角と前記基板上面から前記ホーンアンテナの開口面までの高さとの関係は、前記ホーンアンテナの半値角をθと、前記基板上面から前記ホーンアンテナの開口面までの高さをHと、前記ホーンアンテナの開口の最大長辺の長さをAと、前記基板直径をBと、するとき、H・tanθ/2+A/2≦B/2を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体成長装置。
  4. 前記ホーンアンテナから前記温度測定装置へ前記熱雑音が前記導波管を伝搬するとき、前記副ガスの供給は、前記副導波管の前記熱雑音が伝搬しない側から実行され、かつ、前記副導波管の前記熱雑音が伝搬する側に伝搬終端器が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の半導体成長装置。
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