JP5298387B2 - アンテナ装置、及びフェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置、及びフェーズドアレイアンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ装置、及びフェーズドアレイアンテナ装置に関する。さらに詳細には、本発明は、さまざまな用途に応じて最適な指向性を有し、垂直・水平の両偏波を発生・受信するよう構成可能な、多層構造アンテナに関する。
アンテナに要求される指向性は、その用途に応じてさまざまである。例えば無線LAN用基地局として屋内に設置されるアンテナは、その基地局から見て鉛直(天頂)方向に配置された送受信機と、基地局から見て水平方向に配置された送受信機と、の両方と良好に通信できるよう、天頂方向と水平方向とのいずれに対しても十分な指向性を有する必要がある。これに対して、例えば自動車や列車、携帯電話等の移動体から通信衛星のような特定の対象と通信するためのアンテナを設計する際には、その衛星の方向にのみ強い指向性を有するアンテナを実現することが要求される。衛星の方向とは異なる方向に強い指向性を有するアンテナは、通信規則により使用が禁止されることもある。
従来、この種の移動体に搭載されているアンテナとしては、複数個の素子アンテナが平面上に配列された構成をとるものがある。各素子アンテナから放射される電磁波の最大放射方向は、基本的にはその素子アンテナ自体の形状等により決定される。このような素子アンテナとしては、通常は一つの最大放射方向を持つような、すなわち指向性パターンが一つのローブを持つような素子アンテナが用いられる。
素子アンテナを配列する際には、各素子の最大放射方向が配列面に対して垂直となるよう配列することが一般的である。この場合には、全体としてのアンテナが有する最大放射方向も配列面に対して垂直となる。したがって、移動体から見て天頂方向以外に位置する衛星と通信する際には、適切な角度だけアンテナを傾けない限り衛星方向への送信電力が犠牲となる。例えば仰角45度に位置する衛星に対して移動体から電波を最大電力効率で放射しようとするならば、移動体に搭載したアンテナを45度傾けねばならないという不便がある。
この問題を解決する策として、衛星方向に最大放射する(コニカル状の放射指向性を有する)素子アンテナを用いた配列アンテナによるフェーズドアレイアンテナが提案されている(非特許文献1)。しかしながら、このフェーズドアレイアンテナは素子アンテナとして反射板付きダイポールアンテナを用いているので、設計に際しては反射板と各ダイポールアンテナとの間隔をおよそλ/2に取る必要がある。例えば海事衛星通信におけるLバンドを利用する場合に上記間隔は約15cmとなるのであり、この点において上記先行技術には、アンテナの大型化を免れることができない(配列アンテナを薄型とすることができない)という問題がある。
加えて、通信しようとする衛星から放射される電波が直線偏波である場合には、アンテナもその偏波を受信できるよう構成されていなければならない。さまざまな通信に対応できるアンテナであるためには、垂直・水平の両偏波を発生・受信できることが望ましい。この課題も、上記先行技術によっては解決されていない。
Kazama, Y.; Sugawara, A.; Takano, T.; Radenamad, D. "Novel phased array antenna with elements of conical beam patterns", Antennas and Propagation Society International Symposium, 2008. AP-S 2008. IEEE
そこで本発明は、用途に応じてさまざまな指向性を持たせることが可能であり、さらには垂直・水平いずれの偏波をも放射及び受信することが可能であって、且つ薄型であるような(実質的には平面化した)アンテナ素子を提供することを第1の目的とし、そのようなアンテナ素子を用いて、所望の指向性と偏波放射・受信性能とを備える平面型フェーズドアレイアンテナを提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、多層構造アンテナ装置であって、第1の誘電体基板における一方の表面を被覆する接地導体と、第1の誘電体基板における他方の表面上に配置された第1の導電素子と、第1の誘電体基板における他方の表面上に積層された第2の誘電体基板上に配置された、第2の導電素子と、第1の導電素子と接地導体とに接続された第1の給電手段と、第2の導電素子と接地導体とに接続された第2の給電手段と、を備え、第1の導電素子と第2の導電素子とは、第2の誘電体基板を介して少なくとも一部重なり合う、アンテナ装置を提供する。
各誘電体基板、各導電素子、及び接地導体は、通信に用いる波長の制約を受けることなく任意の厚さで構成可能である。
また、第1及び第2の給電手段から与える電流を適宜選択することにより、第1と第2の導電素子から、それぞれ垂直・水平偏波を発生させることが可能である。
さらには、このような構成をとるアンテナ装置において、一方の偏波はアンテナ装置と垂直な(天頂)方向でナルとなる(落ち込みを形成する)ような放射指向性を有し、実質的に水平方向へと放射される。後述する一つの実施形態において、他方の偏波は垂直方向へ通常のパッチアンテナと同様の放射指向性を有する。したがって、天頂方向と水平方向との両方向に放射電波が届くこととなる。
本発明の更なる態様において、第1の導電素子と第2の導電素子とは方形パッチ形状を有する導電素子であって、第1の導電素子に対する第2の導電素子の、第2の誘電体表面上での相対変位は、第1の導電素子を形成する方形又は第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分のみを有する。
第1及び第2の導電素子を少なくとも一部重ねた上で、各導電素子の形状や配置を調整することにより、好ましい指向性を達成するための一つの態様である。
本発明の更なる態様において、第1の導電素子と第2の導電素子とはほぼ同一の方形パッチ形状を有する導電素子であって、第1の給電手段により第1の導電素子に対して給電が行われる第1の給電点は、第1の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から相対変位に対して平行に、且つ一部重なり合った部分から離れる方向に、幾何学的中心から方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置され、第2の給電手段により第2の導電素子に対して給電が行われる第2の給電点は、第2の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から相対変位に対して平行に、且つ一部重なり合った部分から離れる方向に、幾何学的中心から方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置される。
上記形状や配置の調整に加えて給電点の位置を調整することにより、好ましい指向性を達成するための一つの態様である。
本発明の、別の更なる態様において、第1の導電素子と第2の導電素子とは方形パッチ形状を有する導電素子であって、第1の導電素子に対する第2の導電素子の、第2の誘電体表面上での相対変位は、第1の導電素子を形成する方形又は第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分と、選択された所定の一辺に垂直な成分とを有する。
各導電素子の形状や配置の調整に関する、別の実施形態である。このように調整されたアンテナ装置は、特に衛星通信用フェーズドアレイアンテナ装置を構成するために適している。
本発明の、別の更なる態様において、第1の導電素子と第2の導電素子とはほぼ同一の方形パッチ形状を有する導電素子であって、第1の給電手段により第1の導電素子に対して給電が行われる第1の給電点は、第1の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から、方形の各辺より選択された所定の一辺に対して平行に、且つ一部重なり合った部分から離れる方向に、幾何学的中心から方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置され、第2の給電手段により第2の導電素子に対して給電が行われる第2の給電点は、第2の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から、方形の各辺より選択された所定の一辺に対して平行に、且つ一部重なり合った部分から離れる方向に、幾何学的中心から方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置される。
上記形状や配置の調整に加えて給電点の位置を調整することにより、好ましい指向性を達成するための一つの態様である。
本発明の別の態様においては、多層構造アンテナ素子を配列してなるフェーズドアレイアンテナ装置であって、第1の誘電体基板における一方の表面上に配置された第1の導電素子と、第1の誘電体基板における一方の表面上に積層された第2の誘電体基板上に配置された第2の導電素子と、第1の導電素子と第1の誘電体基板における他方の表面を被覆する接地導体とに接続された第1の給電手段と、第2の導電素子と接地導体とに接続された第2の給電手段と、からなり、第1の導電素子と第2の導電素子とは、前記第2の誘電体基板を介して少なくとも一部重なり合う、アンテナ素子、を同一平面上に配列したフェーズドアレイアンテナ装置を提供する。
所望の指向性と偏波放射・受信性能とを備える平面型フェーズアレイアンテナ装置が与えられる。
特に、第1及び第2の導電素子が一部重なり合うことでアンテナ素子それぞれは天頂方向にナルとなるような指向性パターンを有することとなり、このような特徴はフェーズドアレイアンテナ装置を構成するために都合が良い。
本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の更なる態様において、第1の導電素子と第2の導電素子とは方形パッチ形状を有する導電素子であって、第1の導電素子に対する第2の導電素子の、第2の誘電体表面上での相対変位は、第1の導電素子を形成する方形又は第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分のみを有する。
各導電素子の形状や配置を調整することにより、好ましい指向性を達成するための一つの態様である。
本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の別の態様において、第1の導電素子と前記第2の導電素子とは方形パッチ形状を有する導電素子であって、第1の導電素子に対する第2の導電素子の、第2の誘電体表面上での相対変位は、第1の導電素子を形成する方形又は前記第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分と、選択された所定の一辺に垂直な成分とを有する。
各導電素子の形状や配置の調整に関する、別の実施形態である。このように調整されたアンテナ装置は、特に衛星通信用フェーズドアレイアンテナ装置として適している。
本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の更なる態様において、アンテナ素子は直線上に配列されている。
直線状フェーズドアレイアンテナ装置を用いて、例えば仰角45度の衛星へと、アンテナ自体を傾けることなしに指向性を調整することができる。
本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の、別の更なる態様において、アンテナ素子は二次元パターンにより配列されている。
二次元パターンでフェーズドアレイアンテナ装置を構成することにより、所望される仰角以外への指向性を更に厳密に抑制することや、仰角と同時に方位角についても指向性を調整することが可能となる。
本発明に係るアンテナ装置は、強度上の問題を別にすれば実質的に任意の厚さで構成することが可能であり、上述の移動体通信のみならず幅広い技術分野において高い利便性を与える。
また、このアンテナ装置は、その用途に応じて幅広くカスタマイズすることが可能である。後述する実施形態においては、その一例として、天頂方向と水平方向との両方に放射可能であるために無線LAN用基地局として最適であるようなアンテナ構成と、特定の一方向に強い放射指向性を持つために衛星通信用フェーズドアレイアンテナ用素子として最適であるようなアンテナ構成とが示されているが、本発明によって実現可能なアンテナ構成はこれらに限られるわけではなく、各導体素子の形状、位置関係、給電される電流等の細部を適宜調整することによって、その特性を多様に変化させることが可能である。
さらに、このアンテナ装置は二つの導電素子を有し、それぞれの導電素子から異なる方向の偏波を発生させる、又は受信することが可能であるために、相手方から送信される偏波の方向に関わらず通信をすることが可能である。
本発明の第1の実施形態における、2層基板から成るアンテナ装置の外観図である。 第1の実施形態におけるアンテナ装置の上面図である。 第1の実施形態におけるアンテナ装置を給電したときの、ある瞬間における電流分布である。各導電素子からはそれぞれ垂直偏波、水平偏波が発生している。 上記給電されたアンテナ装置における、別の瞬間での電流分布である。 第1の実施形態におけるアンテナ装置について、水平偏波の指向性を表した図である。 第1の実施形態におけるアンテナ装置について、垂直偏波の指向性を表した図である。 第1の実施形態におけるアンテナ装置を用いた、フェーズドアレイアンテナ装置である。 図7のフェーズドアレイアンテナ装置のビーム走査特性を表した図である。 本発明の第2の実施形態における、2層基板から成るアンテナ装置の外観図である。 第2の実施形態におけるアンテナ装置の上面図である。 第2の実施形態におけるアンテナ装置について、その3次元指向性を表した図である。
これより図面を参照して、本発明に係るアンテナ装置とフェーズドアレイアンテナ装置との構成、及びそこから発生される偏波や偏波それぞれの放射指向性等、それらアンテナ装置が備える性能について説明する。
なお、本実施形態として説明するアンテナ装置は、無線LANで使用される5.8GHz帯の周波数で用いることを念頭に設計されている。各導電素子の寸法や誘電体基板の誘電率等はその用途に合うよう設定されたものであり、当然ながら別の用途のために異なる寸法・誘電率でアンテナを構築することが可能である。
第1のアンテナ装置100の構成
図1は、本発明にかかる第1のアンテナ装置100の構成を示している。このアンテナは、誘電体基板102の片面を銅箔104にて全面エッチングし、もう一方の面にパッチ型の銅箔106をエッチングし、その銅箔106をエッチングした面に、2層目の誘電体基板108を積層化技術により貼り合わせ、貼りあわせた誘電体基板108上に、更に銅箔110をエッチングしてなる構造を有する。銅箔104と106とのペア、及び銅箔104と銅箔110とのペアは、それぞれ同軸給電線路116及び118により接続されている。
誘電体基板102及び108としては、比誘電率が3.5であるような厚さ1.6mmの基板を用いる。これら誘電体基板は、銅箔104、106、及び110を、それら銅箔内に流れる電流に干渉することなく固定する目的で用いられる。したがって、誘電体基板102及び108の誘電率は基本的に幾らであってもよいし、ベースとしての発泡スチロールやゴム材料などにフィルム状の銅箔を配置することでも、本発明に係るアンテナ装置を構成することが可能である(低コスト化や軽量化を図る意味で、そのような発泡材を用いることは好ましい。)。本明細書においては、金属等の導体に比較して電気伝導性の低いそのような材料を、一般に「誘電体」と呼ぶ。
また誘電体材料は、その用途に応じて適宜選択されることが一般的である。例えばGPSのような波長の短い周波数帯で使用する場合には、比誘電率が20以上の高誘電率の誘電体を選択し、一方で波長の長い周波数帯で使用する場合には、比誘電率が3以下の誘電体を選択するのが一般的である。
銅箔104は、本発明のアンテナ装置においてグラウンドとしての役割を果たす。本実施形態においては銅を用いているが、アルミニウムや鉄など、他の導電性材料からなる箔を銅の代わりに用いることも可能である。この点は、後述する銅箔106及び110についても同様である。
銅箔106及び110への給電ルートを確保するため、銅箔104内の2箇所において、同軸給電線路116及び118を構成する内導体と外導体との中間領域の形状及び寸法に相当する部分だけ、誘電体から銅箔が剥離されている。
同軸給電線路116及び118の外部導体は、その剥離された位置においてそれぞれ銅箔104に接続される。同軸線路116の内部導体は、誘電体基板102を貫いて、給電点112で銅箔106に接続される。同軸線路118の内部導体は、誘電体基板102及び108を貫いて、給電点114で銅箔110に接続される。
なお、本発明のアンテナを構成するためには、給電法として同軸給電線路以外の手段を用いることも可能である。例えばグラウンド面にトリプレート線路を構成し、電源からグラウンド面に対しては1つの給電点にて給電しつつ、各導電素子にはトリプレート線路の終端から給電ピンにて給電する方法や、あるいはトリプレート線路ではなく、アンテナグラウンド面の下部に、更にもう1層マイクロストリップ構造の給電線路を接続する方法を用いてもよい。当業者であれば、本発明の範囲内において適宜そのような給電手段を選択し、またそれに応じてアンテナ構造を調整することが可能である。
銅箔106と110とは、共にほぼ同一寸法のパッチ形状方形素子として、それぞれ誘電体基板102及び108上にエッチングされている。
本実施形態においては、幅(W)は17.23mm、長さ(L1及びL2)は共に10.57mmであるとして、各方形素子の寸法を設定している。方形素子は、誘電体基板108を介して互いに一部重なり合っており、全体としてのアンテナ長(L3)は20.07mmである。上面からみた方形素子の配置が図2に示されている。5.8GHz帯での電磁波の(真空中)波長λと比較すると、幅(W)はおよそ0.33λと、そしてアンテナ長(L3)はおよそ0.39λと、それぞれ表すことができる。これらのアンテナサイズは、一般のパッチアンテナにおいて要求される、各辺の大きさが0.5λ以下であるという条件を満たしている。またこれらのサイズは、アンテナを配列する場合に通常最適とされる配列間隔0.55λ以下ともなっている。したがって図1に示すアンテナは、後述のフェーズドアレイアンテナを構成するためにも適している。
また、各給電点112及び114は、銅箔106及び110それぞれの幾何学的中心点から互いに対称に、それぞれの銅箔端部までの距離のほぼ3分の2離れた位置に配置されている。
第1のアンテナ装置100から発生される偏波、及びその放射指向性
次に、電流を与えたときにアンテナ装置100から発生される偏波と、その放射指向性とを説明する。
図3及び図4は、給電点112及び114に同強度同相の交流電流を与えたときの、異なる瞬間における電流分布を示している。それぞれの図で上部(x軸マイナス方向)に描かれているのが下層の銅箔106であり、下部(x軸プラス方向)に描かれているのが上層の銅箔110である。図中に多数描かれている矢印が、各銅箔内それぞれの地点における電流の強さと向きとを表している。
矢印で示すとおり、上層に配置された銅箔110において、電流は主に左右へと流れている。このことより、上層の銅箔110からは電流と同一方向の水平偏波が放射されることが分かる。一方、下層に配置された銅箔106において、電流は主に上下へと流れている。このことより、銅箔106からは垂直偏波が放射されることが分かる。
なお偏波の方向として、ここではy軸方向への偏波を「水平」と、x軸方向への偏波を「垂直」と呼んでいるが、これらは本実施形態中のみにおいて用いられる便宜的な基準である。
上記水平偏波の放射指向性を図5に、そして垂直偏波の放射指向性を図6に、それぞれ示す。
図5に示される水平偏波、すなわち上層の銅箔110から放射される偏波の指向性は、アンテナ素子面に対する垂直方向、即ちアンテナ天頂方向にナルとなっている。このようなコニカル状の放射指向性は、銅箔106と110とを一部重ね合わせることで得られる注目すべき性質である。このような指向性に従って、水平偏波は水平方向にのみ強く放射される。
一方で、図6に示される、下層の銅箔106から放射される垂直偏波の指向性は、天頂方向に強い放射を有する通常のマイクロストリップアンテナの放射指向性である。強度がデシベル(dB)で表示されていることに鑑みれば、水平方向への指向性は天頂方向への指向性に対して十分小さく、すなわち単一ビームの指向性となっていることが分かる。
したがって全体としてのアンテナ装置100は、天頂方向に対しては下層の銅箔106より垂直偏波を放射し、水平方向に対しては上層の銅箔110より水平偏波を放射することにより、天頂・水平いずれの方向にも強く電磁波を放射することが可能なアンテナである。このようなアンテナ装置は、例えば屋内にて使用する無線LANの天井に設置する基地局用アンテナとして最適である。
なお、偏波に対しての「水平」、「垂直」とは銅箔と同一平面上での2方向を指すものであるのに対して、指向性について用いる「天頂(垂直)」とは上記銅箔平面に対して垂直な方向を指し、また同じく指向性について用いる「水平」とは、銅箔平面内の所定の方向を指すものである。
第1のアンテナ装置100から構成される、フェーズドアレイアンテナ装置
図7は、アンテナ装置(素子)100を直線上に4つ配列することで構成した、一次元フェーズドアレイアンテナ装置700を示している。各アンテナ素子に与える電流の位相を変えることにより、フェーズドアレイ全体として、任意の方向へのビーム指向性を実現することができる。図7においては、各素子が間隔0.55λで配置されている。
図8は、フェーズドアレイアンテナ装置700に対して、隣り合った素子へ与える給電電流の位相差を、90度、112.5度、及び157.5度と定め、それぞれの構成についてビーム走査により指向性の変化を測定した結果である。我が国から見た通信用静止衛星の仰角に相当する30度〜60度方向に強いピークを持つ指向性を、達成できていることが分かる。
図7に示される直線状の配列は、フェーズドアレイとしての単なる一例である。誘電体基板上にアンテナ素子100を2次元的に配列した上で、各素子の位置関係を必要に応じて調整すれば、更に厳密なビーム指向性を達成することができる。
第2のアンテナ装置900の構成
図9は、本発明にかかる第2のアンテナ装置900の構成を示している。このアンテナは、誘電体基板902の片面を銅箔904にて全面エッチングし、もう一方の面にパッチ型の銅箔906をエッチングし、その銅箔906をエッチングした面に、2層目の誘電体基板908を積層化技術により貼り合わせ、貼りあわせた誘電体基板908上に、更に銅箔910をエッチングしてなる構造を有する。銅箔904と906とのペア、及び銅箔904と銅箔910とのペアは、それぞれ同軸給電線路916及び918により接続されている。
第2のアンテナ装置900に用いられる誘電体基板902及び908、銅箔904、906、及び910、そして給電線路916及び918は、第1のアンテナ装置100におけるそれぞれの構成要素と同じものを用いている。給電位置も、第1のアンテナ装置100における場合と同様の位置にある。2つの銅箔が2層目の誘電体基板を介して一部重なり合っている点も共通しているが、しかしながら第2のアンテナ装置900において、銅箔906と910とは斜めにずれた位置関係で配置されている(上面から見た方形銅箔の配置を図10に示す)。この例において、各方形銅箔の幾何学的中心同士を結んだ直線は図9中のx軸と45度の角をなしている。しかしながら、ここで与えた角度は単なる一例に過ぎないのであって、所望される指向性を達成するために適宜調整すべきものである。
第2のアンテナ装置900から発生される偏波、及びその放射指向性
図11に、第2のアンテナ装置900の3次元指向性を示す。ここにおいては、偏波方向に関わらず特定方向に単位時間当たり放出される電磁波の強度を示している。
図から分かるとおり、このアンテナは天頂方向に対してほとんど指向性を持たず、z軸周りの側方向(例えばx軸からz軸に向かって60度程度傾いた方向)にのみ放射することが分かる。したがって、第2のアンテナ装置900を用いて上述したようなフェーズドアレイアンテナ装置を構成すれば、第1のアンテナ装置100による場合よりも更に容易に、その主放射方向を通信衛星へと向けることが可能となる。
なお、アンテナ装置100と同様にアンテナ装置900も2つの銅箔を有し、両方向の偏波を発生する。すなわちアンテナの可逆性を考えれば両方向の偏波を受信できることとなり、例えば衛星からの電波が直線偏波であったとしても、問題なく受信することが可能である。この点においても、第2のアンテナ装置900は、衛星通信用フェーズドアレイアンテナ用素子として最適である。
本発明に係るアンテナは、例えば上述の実施例に挙げられた構成をとることにより、無線LAN用基地局として、又は衛星通信用アンテナ素子として利用可能である。
また、各構成素子の形状、位置関係、給電手段等を調整することでアンテナの放射指向性が多様に変化するので、それ以外にもさまざまな用途に利用できる。
102 誘電体基板
104 銅箔
106 銅箔
108 誘電体基板
110 銅箔
112 給電点
114 給電点
116 同軸給電線路
118 同軸給電線路
902 誘電体基板
904 銅箔
906 銅箔
908 誘電体基板
910 銅箔
912 給電点
914 給電点
916 同軸給電線路
918 同軸給電線路

Claims (6)

  1. 多層構造アンテナ装置であって、
    第1の誘電体基板における一方の表面を被覆する接地導体と、
    前記第1の誘電体基板における他方の表面上に配置された第1の導電素子と、
    前記第1の誘電体基板における前記他方の表面上に積層された第2の誘電体基板上に配置された、第2の導電素子と、
    前記第1の導電素子と前記接地導体とに接続された第1の給電手段と、
    前記第2の導電素子と前記接地導体とに接続された第2の給電手段と、
    を備え、
    前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とは、前記第2の誘電体基板を介して少なくとも一部重なり合
    前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とはほぼ同一の方形パッチ形状を有する導電素子であって、
    前記第1の導電素子に対する前記第2の導電素子の、前記第2の誘電体表面上での相対変位は、前記第1の導電素子を形成する方形又は前記第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分のみを有し、
    前記第1の給電手段により前記第1の導電素子に対して給電が行われる第1の給電点は、前記第1の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から前記相対変位に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置され、
    前記第2の給電手段により前記第2の導電素子に対して給電が行われる第2の給電点は、前記第2の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から前記相対変位に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置される、アンテナ装置。
  2. 多層構造アンテナ装置であって、
    第1の誘電体基板における一方の表面を被覆する接地導体と、
    前記第1の誘電体基板における他方の表面上に配置された第1の導電素子と、
    前記第1の誘電体基板における前記他方の表面上に積層された第2の誘電体基板上に配置された、第2の導電素子と、
    前記第1の導電素子と前記接地導体とに接続された第1の給電手段と、
    前記第2の導電素子と前記接地導体とに接続された第2の給電手段と、
    を備え、
    前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とは、前記第2の誘電体基板を介して少なくとも一部重なり合い、
    前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とはほぼ同一の方形パッチ形状を有する導電素子であって、
    前記第1の導電素子に対する前記第2の導電素子の、前記第2の誘電体表面上での相対変位は、前記第1の導電素子を形成する方形又は前記第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分と、該選択された所定の一辺に垂直な成分とを有し、
    前記第1の給電手段により前記第1の導電素子に対して給電が行われる第1の給電点は、前記第1の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から、該方形の各辺より選択された所定の一辺に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置され、
    前記第2の給電手段により前記第2の導電素子に対して給電が行われる第2の給電点は、前記第2の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から、該方形の各辺より選択された所定の一辺に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置される、アンテナ装置。
  3. 多層構造アンテナ素子を配列してなるフェーズドアレイアンテナ装置であって、
    第1の誘電体基板における一方の表面上に配置された第1の導電素子と、
    前記第1の誘電体基板における前記一方の表面上に積層された第2の誘電体基板上に配置された、第2の導電素子と、
    前記第1の導電素子と、前記第1の誘電体基板における他方の表面を被覆する接地導体と、に接続された第1の給電手段と、
    前記第2の導電素子と前記接地導体とに接続された第2の給電手段と、
    からなり、前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とは、前記第2の誘電体基板を介して少なくとも一部重なり合う、アンテナ素子、
    を同一平面上に配列したフェーズドアレイアンテナ装置であって、
    前記アンテナ素子の各々において、
    前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とはほぼ同一の方形パッチ形状を有する導電素子であって、
    前記第1の導電素子に対する前記第2の導電素子の、前記第2の誘電体表面上での相対変位は、前記第1の導電素子を形成する方形又は前記第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分のみを有し、
    前記第1の給電手段により前記第1の導電素子に対して給電が行われる第1の給電点は、前記第1の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から前記相対変位に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置され、
    前記第2の給電手段により前記第2の導電素子に対して給電が行われる第2の給電点は、前記第2の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から前記相対変位に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置される、
    フェーズドアレイアンテナ装置。
  4. 多層構造アンテナ素子を配列してなるフェーズドアレイアンテナ装置であって、
    第1の誘電体基板における一方の表面上に配置された第1の導電素子と、
    前記第1の誘電体基板における前記一方の表面上に積層された第2の誘電体基板上に配置された、第2の導電素子と、
    前記第1の導電素子と、前記第1の誘電体基板における他方の表面を被覆する接地導体と、に接続された第1の給電手段と、
    前記第2の導電素子と前記接地導体とに接続された第2の給電手段と、
    からなり、前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とは、前記第2の誘電体基板を介して少なくとも一部重なり合う、アンテナ素子、
    を同一平面上に配列したフェーズドアレイアンテナ装置であって、
    前記アンテナ素子の各々において、
    前記第1の導電素子と前記第2の導電素子とはほぼ同一の方形パッチ形状を有する導電素子であって、
    前記第1の導電素子に対する前記第2の導電素子の、前記第2の誘電体表面上での相対変位は、前記第1の導電素子を形成する方形又は前記第2の導電素子を形成する方形の各辺から選択された所定の一辺に平行な成分と、該選択された所定の一辺に垂直な成分とを有し、
    前記第1の給電手段により前記第1の導電素子に対して給電が行われる第1の給電点は、前記第1の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から、該方形の各辺より選択された所定の一辺に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置され、
    前記第2の給電手段により前記第2の導電素子に対して給電が行われる第2の給電点は、前記第2の導電素子を形成する方形の幾何学的中心から、該方形の各辺より選択された所定の一辺に対して平行に、且つ前記一部重なり合った部分から離れる方向に、該幾何学的中心から該方形の端部までの距離のほぼ3分の2変位した場所に配置される、
    フェーズドアレイアンテナ装置。
  5. 前記アンテナ素子を直線上に配列した、請求項3又は4に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
  6. 前記アンテナ素子を二次元パターンにより配列した、請求項3又は4に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
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