JP5268826B2 - 信号品質推定装置、信号品質推定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

信号品質推定装置、信号品質推定方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、信号品質推定装置、信号品質推定方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、各標準化団体(例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)、IEEE802.16標準化団体など)で新しい無線通信システムの標準規格が検討されている。例えば、第3世代(3G)セルラシステムの後継システムとして、LTE(Long Term Evolution:正式名称は「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA)」である。非特許文献1、2参照)やUMB(Ultra Mobile Broadband)といった、次世代のセルラシステム(3.9Gセルラシステムとも呼ばれる)が検討されている。さらには、3.9Gセルラシステムの進化系である、IMT−Advancedシステム(4Gセルラシステムとも呼ばれる)が検討されている。
それらの検討されている無線通信システムの中には、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)方式を採用するものがある。例えば、LTE、UMB、WiMAX、さらには現在、4Gセルラシステム向けに検討されている、LTE−AdvancedやIEEE802.16mなどである。
OFDMA方式を使用する無線通信システム(以下、OFDMAシステムと称する)では、利用可能な周波数帯域(以下、システム帯域と称する)内の複数のサブキャリアを無線端末に割り当てることができる。また、その割当内容は時間とともに変更することができる。したがって、一般的に、OFDMAシステムでは、周波数成分と時間成分から成る二次元的な無線リソースを用いて、柔軟に、無線リソースの割当を行うことができる。
その無線リソース割当では、適応変調符号化(Adaptive Modulation and Coding:AMC)において、信号品質に適した変調方式と符号化率が選択される。信号品質には、例えばSINR(Signal-to-Interference-plus-Noise Ratio)が利用される。AMCが適切に動作することでスループットの最大化が図られるので、AMCは無線システムの周波数利用効率を左右する重要な機能の一つである。
AMCで利用される信号品質の推定方法は、無線通信システムの種類によって異なるが、LTEに準拠したOFDMAシステム(以下、LTEシステムと称する)では、下りリンク(基地局から端末へ向かう方向のリンク)の信号品質の推定においても、上りリンク(端末から基地局へ向かう方向のリンク)の信号品質の推定においても、リファレンス信号(参照信号)を用いる方法が一般的である。LTEシステムの場合、下りリンクのリファレンス信号は、セル固有リファレンス信号(Cell Specific Reference Signal)である(例えば非特許文献1参照)。
一方、上りリンクのリファレンス信号は、データ復調用リファレンス信号(DeModulation Reference Signal:DM−RS)及びサウンディング・リファレンス信号(Sounding Reference Signal:SRS)である(例えば非特許文献1参照)。上りリンクでは、無線端末から送信されたリファレンス信号を基地局で受信し、この受信信号に基づいて信号品質を推定することが可能である。
上述したようにLTEシステムの上りリンクでは、リファレンス信号としてDM−RS及びSRSがあり、これらリファレンス信号が基地局で受信された受信リファレンス信号に基づいて信号品質を推定することができる。しかしながら、無線端末が移動することによって電波伝搬路の状態が変化する場合、電波伝搬路状態の変化を考慮せずに受信リファレンス信号に基づいて信号品質を推定すると、信号品質推定結果が電波伝搬路状態の変化に追随できない恐れがある。又、無線端末が移動することによって生じる電波伝搬路状態の変化の頻度や大小によって、信号品質推定精度に大きなバラツキが生じる恐れがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線端末が移動することによって生じる電波伝搬路状態の変化を考慮して、受信参照信号に基づいた信号品質推定を行うことのできる信号品質推定装置、信号品質推定方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る信号品質推定装置は、無線端末から基地局への上りリンクの信号品質を推定する信号品質推定装置において、上りリンクの周波数帯域の区分毎に前記無線端末から送信される参照信号を前記基地局で受信した受信参照信号に基づいて、前記無線端末に係る上りリンクの周波数特性を周波数帯域区分毎に推定する周波数特性推定部と、前記無線端末のコヒーレンス時間と前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻とに基づいて、前記受信参照信号の使用を周波数帯域区分毎に判定する判定部と、前記基地局で受信する前記無線端末からの受信信号の平均レベルを推定する受信信号平均レベル推定部と、使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対しては該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性と前記受信信号平均レベルとに基づいて受信信号レベルを推定し、使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対しては前記周波数特性を使用しないで前記受信信号平均レベルに基づいて受信信号レベルを推定する受信信号レベル推定部と、前記受信信号レベルに基づいて前記信号品質を算出する信号品質算出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置において、前記受信信号レベル推定部は、使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対して、該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性の瞬時値を前記受信信号平均レベルに加算して受信信号レベルを算出することを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置において、前記受信信号レベル推定部は、使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対して、前記受信信号平均レベルを受信信号レベルとすることを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置において、前記判定部は、前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻から、前記信号品質算出部で算出される信号品質を用いて無線リソース割当てが行われる上りリンク無線リソース割当対象フレームの送信予定時刻まで、の時間がコヒーレンス時間内である場合に、当該受信参照信号を使用すると判定することを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置において、前記周波数特性推定部は、前記判定部で使用と判定された受信参照信号の周波数帯域区分に対してのみ前記周波数特性を推定することを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置において、前記参照信号は、前記上りリンクの周波数帯域の所定数の連続する区分毎に巡回して前記無線端末から送信される第1の参照信号、又は、前記無線端末に割り当てられたデータ信号送信用の前記上りリンクの周波数帯域の区分で前記無線端末から送信される第2の参照信号、であることを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置において、前記受信信号レベル推定部は、前記第1の受信参照信号に基づいた前記周波数特性を前記第2の受信参照信号に基づいた前記周波数特性よりも優先して使用することを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置においては、前記無線端末のコヒーレンス時間を推定するコヒーレンス時間推定部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定装置においては、前記基地局で受信した干渉信号のレベルを推定する干渉信号レベル推定部を備え、前記信号品質算出部は、前記受信信号レベルと前記干渉信号レベルに基づいて前記信号品質を算出することを特徴とする。
本発明に係る信号品質推定方法は、無線端末から基地局への上りリンクの信号品質を推定する信号品質推定方法であって、上りリンクの周波数帯域の区分毎に前記無線端末から送信される参照信号を前記基地局で受信した受信参照信号に基づいて、前記無線端末に係る上りリンクの周波数特性を周波数帯域区分毎に推定するステップと、前記無線端末のコヒーレンス時間と前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻とに基づいて、前記受信参照信号の使用を周波数帯域区分毎に判定するステップと、前記基地局で受信する前記無線端末からの受信信号の平均レベルを推定するステップと、使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対して、該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性と前記受信信号平均レベルとに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対して、前記周波数特性を使用しないで前記受信信号平均レベルに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、前記受信信号レベルに基づいて前記信号品質を算出するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、無線端末から基地局への上りリンクの信号品質を推定する信号品質推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、上りリンクの周波数帯域の区分毎に前記無線端末から送信される参照信号を前記基地局で受信した受信参照信号に基づいて、前記無線端末に係る上りリンクの周波数特性を周波数帯域区分毎に推定するステップと、前記無線端末のコヒーレンス時間と前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻とに基づいて、前記受信参照信号の使用を周波数帯域区分毎に判定するステップと、前記基地局で受信する前記無線端末からの受信信号の平均レベルを推定するステップと、使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対して、該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性と前記受信信号平均レベルとに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対して、前記周波数特性を使用しないで前記受信信号平均レベルに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、前記受信信号レベルに基づいて前記信号品質を算出するステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
これにより、前述の信号品質推定装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、無線端末が移動することによって生じる電波伝搬路状態の変化を考慮して、受信参照信号に基づいた信号品質推定を行うことができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るLTEシステムの構成を示す概念図である。 同実施形態に係るLTEシステムの上りリンクの無線フレームの構成を示す図である。 図2に示す一サブフレームにおける無線リソースの構成を示す概念図である。 図1に示す信号品質推定部1の実施例1に係る構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る信号品質推定方法の手順を示すフローチャートである。 図1に示す信号品質推定部1の実施例2に係る構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る信号品質推定方法の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るLTEシステムの構成を示す概念図である。図1において、基地局100と無線端末200は、上りリンクと下りリンクとでそれぞれに無線通信を行う。
図2は、本実施形態に係るLTEシステムの上りリンクの無線フレームの構成を示す図である。図2において一無線フレーム(一フレーム長は10ミリ秒)は、10個のサブフレーム(一サブフレーム長は1ミリ秒)から構成される。図3は、図2に示す一サブフレームにおける無線リソースの構成を示す概念図である。図3に示されるように、一サブフレームにおける無線リソースは、一定の周波数帯域幅(サブキャリア数:N_SC個)と一定の時間幅(OFDMシンボル数:N_OFDM個)を有するリソースブロック(RB)が、周波数方向にN_RB個だけ連結されている。N_RB個のRB分の周波数帯域幅はシステム帯域幅に相当する。一RBは、上りリンクのシステム帯域の一区分に相当する。
SRSは、所定数の連続するRB(SRS帯域幅)毎に巡回して無線端末200から送信される。SRS帯域幅に含まれるRBがSRS送信対象のRBとなる。SRS送信対象のRBにおいて、SRSは、図3に示されるようにサブフレーム内の時間的に最後のOFDMシンボルで送信される。
DM−RSは、無線端末200に割り当てられたデータ信号送信用(上りリンクの物理層のデータチャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)用)のRB(DM−RS送信RB)で無線端末200から送信される。DM−RS送信対象のRB(DM−RS送信RB)において、DM−RSは、図3に示されるようにサブフレーム内の時間的に規定されたOFDMシンボルで送信される。
説明を図1に戻す。図1において、基地局100は、信号品質推定部1と端末情報取得部2と無線スケジューラ3とSRSスケジューラ4と無線部5を有する。信号品質推定部1は、無線端末200毎に、上りリンクの信号品質を推定する。端末情報取得部2は、各種情報を取得する。
無線スケジューラ3は、無線端末200が上りリンクでデータ信号を送信する際に使用するRBの割当てをサブフレーム毎に行う。無線スケジューラ3による割当結果のRBは、DM−RS送信対象のRB(DM−RS送信RB)となる。サブフレーム送信時刻はDM−RS送信時刻となる。
SRSスケジューラ4は、無線端末200が上りリンクでSRSを送信する際の規則(SRS送信情報)を決定する。SRS送信情報によって、無線端末200が送信するSRSに関するSRS帯域幅及びSRS送信時刻を特定することができる。
無線部5は、無線端末200との間で、下りリンクの無線信号を送信し、上りリンクの無線信号を受信する。又、無線部5は、自基地局100以外の他基地局配下の無線端末から送信された上りリンクの無線信号を受信する。他基地局配下の無線端末から送信された上りリンクの無線信号は干渉信号となる。
以下、本実施形態に係る信号品質推定部1について実施例を挙げて説明する。
図4は、図1に示す信号品質推定部1の実施例1に係る構成を示すブロック図である。図4において、信号品質推定部1は、入力情報取得部11とコヒーレンス時間推定部12と判定部13とSRS周波数特性推定部14とDMRS周波数特性推定部15と受信信号平均レベル推定部16と干渉信号レベル推定部17と受信信号レベル推定部18と信号品質算出部19を有する。以下、図5を参照して、図4に示す信号品質推定部1の動作を詳細に説明する。
図5は、本発明の実施例1に係る信号品質推定方法の手順を示すフローチャートである。信号品質推定部1は、信号品質推定タイミングになると、図5の信号品質推定処理を開始する。なお、信号品質推定部1は無線スケジューラ3の処理対象となる各無線端末200を対象にして信号品質推定処理を行うが、説明の便宜上、以下では、1つの無線端末200を対象として説明を行う。
図5において、ステップS1では、入力情報取得部11が入力情報を取得する。入力情報の詳細は後述の各ステップで説明する。
次いで、ステップS2では、コヒーレンス時間推定部12が、無線端末200のコヒーレンス時間を推定する。コヒーレンス時間は、無線端末200の最大ドップラー周波数から推定することができる。コヒーレンス時間推定部12は、無線端末200の最大ドップラー周波数の逆数(最小ドップラー周期)にコヒーレンス時間算出用係数を乗じてコヒーレンス時間を算出する。無線端末200の最大ドップラー周波数又は最小ドップラー周期は、端末情報取得部2によって取得されたものが端末情報取得部2から入力情報取得部11を介してコヒーレンス時間推定部12へ供給される。端末情報取得部2は、無線部5で受信された無線端末200からの上りリンクの受信信号に基づいて、無線端末200の最大ドップラー周波数又は最小ドップラー周期を推定する。コヒーレンス時間算出用係数は、1以下の正の実数であり、事前に設定される。なお、コヒーレンス時間算出用係数は、オペレータから変更することができるようにしてもよい。
次いで、ステップS3では、SRS周波数特性推定部14とDMRS周波数特性推定部15が、それぞれに無線端末200に係る上りリンクの周波数特性を推定する。
SRS周波数特性推定部14は、無線端末200からの各RBのSRS受信信号に基づいて、無線端末200に係る上りリンクの周波数特性をRB毎に推定する。この推定の結果、RB毎に、周波数特性の瞬時値が得られる。SRS受信信号は、端末情報取得部2によって取得されたものが端末情報取得部2から入力情報取得部11を介してSRS周波数特性推定部14へ供給される。端末情報取得部2は、無線部5で受信された無線端末200からの上りリンクの受信信号から、SRS受信信号を取得する。SRSは、SRS帯域幅毎に巡回しながらシステム帯域の全帯域に渡って無線端末200から送信される。このため、端末情報取得部2は、システム帯域の全帯域分についての最新のSRS受信信号をSRS周波数特性推定部14へ供給する。
DMRS周波数特性推定部15は、無線端末200からの各RBのDM−RS受信信号に基づいて、無線端末200に係る上りリンクの周波数特性をRB毎に推定する。この推定の結果、RB毎に、周波数特性の瞬時値が得られる。DM−RS受信信号は、端末情報取得部2によって取得されたものが端末情報取得部2から入力情報取得部11を介してSRS周波数特性推定部14へ供給される。端末情報取得部2は、無線部5で受信された無線端末200からの上りリンクの受信信号から、DM−RS受信信号を取得する。DM−RSは、DM−RS送信RBで無線端末200から送信されるが、必ずしもシステム帯域の全帯域で送信されるとは限らない。このため、端末情報取得部2は、最新の一定期間分のDM−RS受信信号をDMRS周波数特性推定部15へ供給する。
次いで、ステップS4では、受信信号平均レベル推定部16が、基地局100で受信する無線端末200からの受信信号の平均レベルを推定する。
ここで、受信信号平均レベルの推定方法を説明する。
無線端末200は、電力ヘッドルーム(Power Headroom:PH)情報を基地局100へ送信する。PH情報は、(1)式で定義される(非特許文献2参照)。
PH(i)=P_CMAX−{10log10(M_PUSCH(i))+P_O_PUSCH(j)+α(j)・PL+Δ_TF(i)+f(i)}、単位はdB ・・・(1)
但し、iはサブフレームの識別番号、PH(i)はi番サブフレームのPH情報である。P_CMAXは無線端末200の最大送信可能電力値である。M_PUSCH(i)はi番サブフレームで送信するRB数である。jは無線端末200の識別番号、P_O_PUSCH(j)はj番無線端末200のPUSCH送信電力で使用するオフセット電力値である。PLは、無線端末200と基地局100(Serving Sector)との間のパスロス値であって、無線端末200と基地局100のアンテナ利得を含む値である。α(j)はj番無線端末200のパスロス値の補正係数である。Δ_TF(i)はi番サブフレームにおける無線端末固有のパラメータである。f(i)はi番サブフレームにおけるPUSCHの送信電力調整値である。なお、パスロス値の補正係数(α(j))やPUSCH送信電力オフセット値(P_O_PUSCH(j))等のパラメータは、任意に設定可能である。
(1)式を変形することによって、パスロス値(PL)は(2)式で表される。
PL=[P_CMAX−PH(i)−{10log10(M_PUSCH(i))+P_O_PUSCH(j)+Δ_TF(i)+f(i)}]/α(j)、単位はdB ・・・(2)
また、PUSCHの送信電力は、(3)式で定義される制御式で制御される(非特許文献2参照)。
P_PUSCH(i)=min{P_CMAX,10log10(M_PUSCH(i))+P_O_PUSCH(j)+α(j)・PL+Δ_TF(i)+f(i)}、単位はdBm ・・・(3)
但し、min{A,B}はAとBのうち小さい方の値である。P_PUSCH(i)はi番サブフレームで送信するPUSCHの送信電力値である。
(2)式を(3)式に代入することにより、無線端末200のPUSCH送信電力値(P_PUSCH(i))は(4)式で表される。
P_PUSCH(i)=min{P_CMAX,P_CMAX−PH(i)}、単位はdBm ・・・(4)
これにより、受信信号平均レベル推定部16は、(4)式で無線端末200のPUSCH送信電力値(P_PUSCH(i)[dBm])を算出し、(2)式でパスロス値(PL[dB])を算出し、該PUSCH送信電力値(P_PUSCH(i)[dBm])から該パスロス値(PL[dB])を減算して無線端末200の受信信号平均レベル[dBm]を算出する。
PH情報(PH(i))は、端末情報取得部2によって取得されたものが端末情報取得部2から入力情報取得部11を介して受信信号平均レベル推定部16へ供給される。端末情報取得部2は、無線部5で受信された無線端末200からの上りリンクの受信信号から、PH情報(PH(i))を取得する。無線端末200の最大送信可能電力値(P_CMAX)は、事前に設定されるデフォルト値を使用してもよく、或いは、無線端末200から通知される値を使用してもよい。無線端末200から通知される最大送信可能電力値(P_CMAX)は、端末情報取得部2によって取得されたものが端末情報取得部2から入力情報取得部11を介して受信信号平均レベル推定部16へ供給される。端末情報取得部2は、無線部5で受信された無線端末200からの上りリンクの受信信号から、最大送信可能電力値(P_CMAX)を取得する。なお、最大送信可能電力値(P_CMAX)のデフォルト値は、オペレータから変更することができるようにしてもよい。
なお、受信信号平均レベル推定方法は、上述したPH情報を利用するものに限定されない。他の受信信号平均レベル推定方法としては、例えば、無線端末200から送信されるDM−RSを利用することが挙げられる。具体的には、DM−RS送信RB毎にDM−RS受信信号の受信レベルを測定し、一定期間内の各DM−RS送信RBの受信レベルを時間軸方向と周波数軸方向で平均化を行い、この平均値を受信信号平均レベルとする。
また、受信信号平均レベル推定の際に移動平均化を行う場合、移動平均用の係数は事前に設定される。また、移動平均用の係数は、オペレータから変更することができるようにしてもよい。
以上が受信信号平均レベル推定方法の説明である。
説明を図5に戻す。
次いで、ステップS5では、干渉信号レベル推定部17が、DM−RS受信信号に基づいて、RB毎に干渉信号レベルを推定する。DM−RS受信信号は、端末情報取得部2によって取得されたものが端末情報取得部2から入力情報取得部11を介して干渉信号レベル推定部17へ供給される。端末情報取得部2は、無線部5で受信された受信信号から、DM−RS受信信号を取得する。
DM−RSに使用されるZadoff−Chu系列は、基地局毎に、その系列が異なる。これにより、自基地局100で受信したDM−RS受信信号に対し、自基地局100のZadoff−Chu系列を用いてDM−RS受信信号との相関を取って自基地局100配下の無線端末200からのDM−RS受信信号を検出し、この検出信号を取り除いた残りが干渉信号(雑音成分を含む)となる。干渉信号レベル推定部17は、その干渉信号のレベルをRB毎に算出する。なお、干渉信号レベル推定の際に移動平均化を行う場合、移動平均用の係数は事前に設定される。また、移動平均用の係数は、オペレータから変更することができるようにしてもよい。
次いで、ステップS6では、判定部13が、RB毎に、無線端末200のコヒーレンス時間及びSRS送信時刻に基づいて、無線端末200からのSRS受信信号の使用を判定する。無線端末200のコヒーレンス時間は、コヒーレンス時間推定部12から供給される。無線端末200の各RBでのSRS送信時刻は、無線端末200のSRS送信情報から特定することができる。SRS送信情報は、SRSスケジューラ4から入力情報取得部11を介して判定部13へ供給される。
判定部13は、あるRBのSRS送信時刻から次回の無線リソース割当対象サブフレームの送信予定時刻までの時間がコヒーレンス時間内である場合に、当該RBのSRS受信信号を使用すると判定する。次回の無線リソース割当対象サブフレームの送信予定時刻は、無線スケジューラ3から入力情報取得部11を介して判定部13へ供給される。次回の無線リソース割当対象サブフレームは、今回の信号品質推定処理において信号品質算出部19で算出される信号品質を用いて無線リソース割当てが行われる上りリンク無線リソース割当対象フレームである。
次いで、ステップS8では、受信信号レベル推定部18が、ステップS6の判定の結果が使用である(ステップS7、YES)RB(つまり、SRS受信信号を使用であるRB)に対して、受信信号レベルを推定する。ステップS6の判定の結果として「使用するSRS受信信号があるRB」は、判定部13から受信信号レベル推定部18へ通知される。
受信信号レベル推定部18は、使用するSRS受信信号があるRBに関して、該RBのSRS受信信号に基づいた周波数特性の瞬時値を受信信号平均レベルに加算し、この加算結果の値を当該RBの受信信号レベルとする。各RBのSRS受信信号に基づいた周波数特性の瞬時値は、SRS周波数特性推定部14から受信信号レベル推定部18へ供給される。受信信号平均レベルは、受信信号平均レベル推定部16から受信信号レベル推定部18へ供給される。
一方、ステップS9では、判定部13が、ステップS6の判定の結果が使用でない(ステップS7、NO)RBに対して、RB毎に、無線端末200のコヒーレンス時間及びDM−RS送信時刻に基づいて、無線端末200からのDM−RS受信信号の使用を判定する。無線端末200の各RBでのDM−RS送信時刻は、無線スケジューラ3から入力情報取得部11を介して判定部13へ供給される。
判定部13は、あるRBのDM−RS送信時刻から次回の無線リソース割当対象サブフレームの送信予定時刻までの時間がコヒーレンス時間内である場合に、当該RBのDM−RS受信信号を使用すると判定する。
次いで、ステップS11では、受信信号レベル推定部18が、ステップS9の判定の結果が使用である(ステップS10、YES)RB(つまり、SRS受信信号は使用でないが、DM−RS受信信号は使用であるRB)に対して、受信信号レベルを推定する。ステップS9の判定の結果として「使用するDM−RS受信信号があるRB」は、判定部13から受信信号レベル推定部18へ通知される。
受信信号レベル推定部18は、使用するDM−RS受信信号があるRBに関して、該RBのDM−RS受信信号に基づいた周波数特性の瞬時値を受信信号平均レベルに加算し、この加算結果の値を当該RBの受信信号レベルとする。各RBのDM−RS受信信号に基づいた周波数特性の瞬時値は、DMRS周波数特性推定部15から受信信号レベル推定部18へ供給される。
一方、ステップS12では、受信信号レベル推定部18が、ステップS9の判定の結果が使用でない(ステップS10、NO)RB(つまり、SRS受信信号及びDM−RS受信信号の両方とも使用でないRB)に対して、受信信号レベルを推定する。ステップS9の判定の結果として「SRS受信信号及びDM−RS受信信号の両方とも使用でないRB」は、判定部13から受信信号レベル推定部18へ通知される。
受信信号レベル推定部18は、SRS受信信号及びDM−RS受信信号の両方とも使用でないRBに関して、該RBの周波数特性の瞬時値を使用しないで、受信信号平均レベルを当該RBの受信信号レベルとする。
ステップS8、S11、S12の結果、上りリンクのシステム帯域の全帯域に渡ってRB毎に、受信信号レベルが得られる。
次いで、ステップS13では、信号品質算出部19が、受信信号レベルと干渉信号レベルに基づいて信号品質を算出する。本実施形態では、信号品質としてSINRを利用する。信号品質算出部19は、RB毎にSINRを算出する。あるRBのSINRは、当該RBの受信信号レベルを干渉信号レベルで除算した値である。各RBの受信信号レベルは、受信信号レベル推定部18から信号品質算出部19へ供給される。干渉信号レベルは、干渉信号レベル推定部17から信号品質算出部19へ供給される。
信号品質推定部1は、無線端末200の各RBの信号品質を無線スケジューラ3へ供給する。無線スケジューラ3は、次回の無線リソース割当対象サブフレームの無線リソース割当てにおいて、信号品質推定部1から供給された各無線端末200の各RBの信号品質を使用する。ある無線端末200の各RBの信号品質は、当該無線端末200に適したRBの選択や、AMCにおける変調方式と符号化率の選択などに利用される。
本実施例1によれば、無線端末200のコヒーレンス時間を基にして、受信参照信号(SRS受信信号及びDM−RS受信信号)の使用をRB毎に判定する。そして、各RBの受信信号レベルを推定する際に、受信信号平均レベルを基にして、使用する受信参照信号があるRBに対しては該使用する受信参照信号に基づいた周波数特性を加味するが、使用する受信参照信号がないRBに対しては受信参照信号に基づいた周波数特性を加味しない。これにより、無線端末200が移動することによって生じる電波伝搬路状態の変化を考慮して、受信参照信号に基づいた信号品質推定を行うことができるという効果が得られる。また、無線端末が移動することによって生じる電波伝搬路状態の変化の頻度や大小によって、信号品質推定精度に大きなバラツキが生じることを防止することができる。これにより、安定した信号品質推定精度を得ることが期待できる。
また、SRS受信信号に基づいた周波数特性をDM−RS受信信号に基づいた周波数特性よりも優先して使用することにより、信号品質推定精度を安定化させることが可能になる。これは、SRSが、元々、信号品質測定用に仕組まれたものであり、定常的にシステム帯域の全帯域に渡って無線端末200から送信されることによる。
また、受信信号平均レベルを基にして受信信号レベルを推定するので、使用する受信参照信号が得られないRBにおいても、信号品質を推定することが可能である。
また、各無線端末200のコヒーレンス時間を推定するので、各無線端末200に係る使用判定精度が向上する効果が得られる。
図6は、図1に示す信号品質推定部1の実施例2に係る構成を示すブロック図である。図7は、本発明の実施例2に係る信号品質推定方法の手順を示すフローチャートである。図6及び図7において、上記実施例1に係る図4及び図5に対応する部分には同一の符号を付している。
図6において、信号品質推定部1の構成は上記実施例1に係る図4とほぼ同じであるが、本実施例2では、SRS周波数特性推定部14及びDMRS周波数特性推定部15が、判定部13で使用と判定された受信参照信号のRBに対してのみ周波数特性を推定する。以下、図7を参照して、図6に示す信号品質推定部1の動作を、上記実施例1との差分を主に説明する。
図7において、まずステップS1、S2、S4、S5、S6の順番で各処理が行われる。これらのステップS1、S2、S4、S5及びS6の処理は、上記実施例1と同じである。
次いで、ステップS3aでは、SRS周波数特性推定部14が、ステップS6の判定の結果が使用である(ステップS7、YES)RB(つまり、SRS受信信号を使用であるRB)のみを対象にして、無線端末200に係る上りリンクの周波数特性を推定する。この推定の結果、SRS受信信号を使用であるRB毎に、周波数特性の瞬時値が得られる。
次いで、ステップS8では、受信信号レベル推定部18が、SRS受信信号を使用であるRBに対して、受信信号レベルを推定する。この受信信号レベル推定処理は、上記実施例1と同じである。SRS受信信号を使用である各RBのSRS受信信号に基づいた周波数特性の瞬時値は、SRS周波数特性推定部14から受信信号レベル推定部18へ供給される。
一方、ステップS9では、判定部13が、ステップS6の判定の結果が使用でない(ステップS7、NO)RBに対して、RB毎に、無線端末200のコヒーレンス時間及びDM−RS送信時刻に基づいて、無線端末200からのDM−RS受信信号の使用を判定する。この使用判定処理は、上記実施例1と同じである。
次いで、ステップS3bでは、DMRS周波数特性推定部15が、ステップS9の判定の結果が使用である(ステップS10、YES)RB(つまり、SRS受信信号は使用でないが、DM−RS受信信号は使用であるRB)のみを対象にして、無線端末200に係る上りリンクの周波数特性を推定する。この推定の結果、DM−RS受信信号を使用であるRB毎に、周波数特性の瞬時値が得られる。
次いで、ステップS11では、受信信号レベル推定部18が、DM−RS受信信号を使用であるRBに対して、受信信号レベルを推定する。この受信信号レベル推定処理は、上記実施例1と同じである。DM−RS受信信号を使用である各RBのDM−RS受信信号に基づいた周波数特性の瞬時値は、DMRS周波数特性推定部15から受信信号レベル推定部18へ供給される。
一方、ステップS12では、受信信号レベル推定部18が、ステップS9の判定の結果が使用でない(ステップS10、NO)RB(つまり、SRS受信信号及びDM−RS受信信号の両方とも使用でないRB)に対して、受信信号レベルを推定する。この受信信号レベル推定処理は、上記実施例1と同じである。
次いで、ステップS13では、信号品質算出部19が、受信信号レベルと干渉信号レベルに基づいて信号品質を算出する。この信号品質算出処理は、上記実施例1と同じである。
本実施例2によれば、周波数特性推定対象のRBは受信参照信号を使用であるものに限定されるので、周波数特性推定にかかる演算量を削減することができる。
上述したように本実施形態によれば、システム帯域の全帯域に渡って各RBの信号品質を安定した信号品質推定精度で推定可能となることが期待できる。これにより、上りリンクの周波数スケジューリングを適切に行って良好な周波数スケジューリング利得を得ることが期待でき、この結果として、上りリンクにおけるユーザスループットやセルスループットの向上に寄与することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、コヒーレンス時間及び参照信号送信時刻に基づいて受信参照信号の使用を判定したが、参照信号送信時刻の代わりに参照信号受信時刻を使用してもよい。
また、上述した実施形態では、各無線端末のコヒーレンス時間を推定するようにしたが、無線端末間でコヒーレンス時間差が生じないと想定できる場合には、各無線端末に共通のコヒーレンス時間を設定するようにしてもよい。この場合、コヒーレンス時間推定部は不要となる。
また、上述した実施形態では、信号品質としてSINRを用いたが、信号品質はSINRに限定されず、受信信号レベルに基づくものであればよい。例えば、干渉信号レベルに基づかない信号品質を用いる場合には、干渉信号レベル推定部は不要となる。
また、図5又は図7に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、信号品質推定処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…信号品質推定部、2…端末情報取得部、3…無線スケジューラ、4…SRSスケジューラ、5…無線部、11…入力情報取得部、12…コヒーレンス時間推定部、13…判定部、14…SRS周波数特性推定部、15…DMRS周波数特性推定部、16…受信信号平均レベル推定部、17…干渉信号レベル推定部、18…受信信号レベル推定部、19…信号品質算出部、100…基地局、200…無線端末

Claims (11)

  1. 無線端末から基地局への上りリンクの信号品質を推定する信号品質推定装置において、
    上りリンクの周波数帯域の区分毎に前記無線端末から送信される参照信号を前記基地局で受信した受信参照信号に基づいて、前記無線端末に係る上りリンクの周波数特性を周波数帯域区分毎に推定する周波数特性推定部と、
    前記無線端末のコヒーレンス時間と前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻とに基づいて、前記受信参照信号の使用を周波数帯域区分毎に判定する判定部と、
    前記基地局で受信する前記無線端末からの受信信号の平均レベルを推定する受信信号平均レベル推定部と、
    使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対しては該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性と前記受信信号平均レベルとに基づいて受信信号レベルを推定し、使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対しては前記周波数特性を使用しないで前記受信信号平均レベルに基づいて受信信号レベルを推定する受信信号レベル推定部と、
    前記受信信号レベルに基づいて前記信号品質を算出する信号品質算出部と、
    を備えたことを特徴とする信号品質推定装置。
  2. 前記受信信号レベル推定部は、使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対して、該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性の瞬時値を前記受信信号平均レベルに加算して受信信号レベルを算出することを特徴とする請求項1に記載の信号品質推定装置。
  3. 前記受信信号レベル推定部は、使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対して、前記受信信号平均レベルを受信信号レベルとすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の信号品質推定装置。
  4. 前記判定部は、前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻から、前記信号品質算出部で算出される信号品質を用いて無線リソース割当てが行われる上りリンク無線リソース割当対象フレームの送信予定時刻まで、の時間がコヒーレンス時間内である場合に、当該受信参照信号を使用すると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号品質推定装置。
  5. 前記周波数特性推定部は、前記判定部で使用と判定された受信参照信号の周波数帯域区分に対してのみ前記周波数特性を推定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の信号品質推定装置。
  6. 前記参照信号は、前記上りリンクの周波数帯域の所定数の連続する区分毎に巡回して前記無線端末から送信される第1の参照信号、又は、前記無線端末に割り当てられたデータ信号送信用の前記上りリンクの周波数帯域の区分で前記無線端末から送信される第2の参照信号、であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の信号品質推定装置。
  7. 前記受信信号レベル推定部は、前記第1の受信参照信号に基づいた前記周波数特性を前記第2の受信参照信号に基づいた前記周波数特性よりも優先して使用することを特徴とする請求項6に記載の信号品質推定装置。
  8. 前記無線端末のコヒーレンス時間を推定するコヒーレンス時間推定部を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の信号品質推定装置。
  9. 前記基地局で受信した干渉信号のレベルを推定する干渉信号レベル推定部を備え、
    前記信号品質算出部は、前記受信信号レベルと前記干渉信号レベルに基づいて前記信号品質を算出する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の信号品質推定装置。
  10. 無線端末から基地局への上りリンクの信号品質を推定する信号品質推定方法であって、
    上りリンクの周波数帯域の区分毎に前記無線端末から送信される参照信号を前記基地局で受信した受信参照信号に基づいて、前記無線端末に係る上りリンクの周波数特性を周波数帯域区分毎に推定するステップと、
    前記無線端末のコヒーレンス時間と前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻とに基づいて、前記受信参照信号の使用を周波数帯域区分毎に判定するステップと、
    前記基地局で受信する前記無線端末からの受信信号の平均レベルを推定するステップと、
    使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対して、該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性と前記受信信号平均レベルとに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、
    使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対して、前記周波数特性を使用しないで前記受信信号平均レベルに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、
    前記受信信号レベルに基づいて前記信号品質を算出するステップと、
    を含むことを特徴とする信号品質推定方法。
  11. 無線端末から基地局への上りリンクの信号品質を推定する信号品質推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
    上りリンクの周波数帯域の区分毎に前記無線端末から送信される参照信号を前記基地局で受信した受信参照信号に基づいて、前記無線端末に係る上りリンクの周波数特性を周波数帯域区分毎に推定するステップと、
    前記無線端末のコヒーレンス時間と前記受信参照信号に係る前記無線端末からの送信時刻又は前記基地局での受信時刻とに基づいて、前記受信参照信号の使用を周波数帯域区分毎に判定するステップと、
    前記基地局で受信する前記無線端末からの受信信号の平均レベルを推定するステップと、
    使用する受信参照信号がある周波数帯域区分に対して、該使用する受信参照信号に基づいた前記周波数特性と前記受信信号平均レベルとに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、
    使用する受信参照信号がない周波数帯域区分に対して、前記周波数特性を使用しないで前記受信信号平均レベルに基づいて受信信号レベルを推定するステップと、
    前記受信信号レベルに基づいて前記信号品質を算出するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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