JP5265485B2 - Claw suspension - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、馳締タイプの折板屋根において、外気温度による熱伸縮に良好に対応することができる屋根,壁等の施工において吊子の設置を熱伸縮方向に対して正逆両方向を均等となるように設置することができる馳締用吊子に関する。 In the construction of roofs, walls, etc. that can cope with thermal expansion and contraction due to outside air temperature in the clam type folded-plate roof, the present invention makes the installation of the suspension equal in both the forward and reverse directions with respect to the thermal expansion and contraction direction. The present invention relates to a suspending hook that can be installed as described above.
従来、金属製の馳締タイプの折板建築用板からなる屋根(壁も含む)が多く施工されている。このような屋根を構成する折板建築用板は、谷状部の幅方向両側に馳締連結用屈曲部を形成したもので、その折板建築用板を複数並設し、隣接する折板建築用板同士の下馳部と上馳部とを吊子及び受金具を介して施工される。このような馳締タイプの折板屋根では、外気温度の変化によって、馳締連結が長手方向に沿って伸縮する。この伸縮量は、夏等の高温時には極めて大きく、熱歪が発生することにより、特に馳締連結部の吊子及び受金具による固定箇所では、熱伸縮による大きな歪が現れて、きしみ音が出る板鳴り現象が発生することになる。 Conventionally, many roofs (including walls) made of metal plate-type folded plate construction plates have been constructed. The folded plate building plate that constitutes such a roof is formed by forming a bending connecting bending portion on both sides in the width direction of the valley portion, and a plurality of the folded plate building plates are juxtaposed and adjacent folded plates. The lower heel part and the upper ridge part of the building boards are constructed through a hanging member and a receiving metal fitting. In such a clamped type folded-plate roof, the clamped connection expands and contracts along the longitudinal direction due to a change in the outside air temperature. This amount of expansion and contraction is extremely large at high temperatures such as in summer, and thermal distortion occurs, so that large distortions due to thermal expansion and contraction appear, particularly at the fastening parts of the tightening connection part, and a squeak noise is produced. A squealing phenomenon will occur.
このような板鳴り現象は、前述したように、馳締連結部が吊子及び受金具にて固定されているために発生するものである。そのために折板建築用板からなる屋根の熱伸縮に対応して伸縮方向に吊子が設置台に対して移動自在となる可動タイプの吊子が特許文献1等に開示されているように種々開発されている。ところが、屋根の熱伸縮は、高温にて伸びる場合と、低温により縮む場合とがあり、したがって吊子は、設置基準位置を中心にして、熱伸縮における正方向及び反対方向の移動量が均等に設定されることが必要である。
As described above, such a squealing phenomenon occurs because the tightening connection portion is fixed by the hanger and the bracket. Therefore, various types of movable type suspensions are disclosed in
しかし、前述した特許文献1等に開示された屋根の施工現場において、吊子を受金具等と共に構造材に設置するときに、熱伸縮に対応するようにして吊子の正方向及び反対方向の移動量を均等となるように一々設定することは、極めて面倒な作業であり、作業効率も極めて低下するものである。本発明の目的は、前述したように、可動タイプの吊子において、極めて簡単に熱伸縮に対する正方向及び反対方向の移動量が均等となるように設定することができ、しかも吊子の移動が極めて円滑となるようにすることができるようにすることにある。
However, in the construction site of the roof disclosed in
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、馳締舌片部と、該馳締舌片部の長手方向と同一方向を長手方向とした長孔が形成された取付台座部とからなり且つ金属製とした吊子本体部と、ボルト貫通孔が形成された位置決め板部と該位置決め板部に形成された嵌合部とからなる位置決め部材と、ボルト貫通孔が形成された取付座金とからなり、前記取付台座部の下面側に前記位置決め部材の位置決め板部が配置されると共に、前記取付座金は前記取付台座部の上面側に配置され、前記位置決め部材と取付座金に対して前記取付台座部は前記長孔の長手方向に沿って移動自在とし、且つ前記位置決め部材は前記長孔の長手方向略中間に位置するように前記嵌合部にて吊子本体部に仮止めされてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
In view of this, the inventor has intensively and intensively studied to solve the above-described problems. As a result, the invention of
請求項2の発明を、請求項1において、前記吊子本体部には、前記位置決め部材の嵌合部と嵌合する被嵌合部が形成され、前記位置決め部材は前記嵌合部と前記被嵌合部との嵌合にて前記吊子本体部に仮止めされてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項2において、前記位置決め部材の嵌合部は垂直状の板片に突起が形成され、前記取付台座部の被嵌合部は前記突起が嵌合する被挿入部としてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the hanging body main body is formed with a fitted portion that fits into the fitting portion of the positioning member, and the positioning member includes the fitting portion and the covered portion. The above-described problem has been solved by using a hook-fastening suspension that is temporarily fixed to the suspension body by fitting with the fitting portion. According to a third aspect of the present invention, in the second aspect, the fitting portion of the positioning member is formed with a protrusion on a vertical plate piece, and the fitting portion of the mounting base portion is a portion to be inserted into which the protrusion is fitted. The above-mentioned problems have been solved by using a suspension for tightening.
請求項4の発明を、請求項1において、前記位置決め部材の嵌合部は、前記取付台座部の長孔の長孔両端縁に嵌合する鉤状嵌合片としてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記位置決め板部のボルト貫通孔箇所には、前記取付台座部の長孔に遊挿される膨出部が形成されてなる馳締外囲体としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5のいずれか1項の記載において、前記位置決め部材は合成樹脂製としてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect, the fitting portion of the positioning member is a hook-tightening hanger that is a hook-like fitting piece that is fitted to both ends of the long hole of the long hole of the mounting base portion. As a result, the above problems were solved. According to a fifth aspect of the invention, in the description of any one of the first, second, third, and fourth aspects, the bolt through hole portion of the positioning plate portion is loosely inserted into the long hole of the mounting base portion. The above-described problems have been solved by using a squeeze outer casing formed with a portion. The invention of
請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか1項の記載において、前記取付座金は金属芯部と樹脂層とからなり、前記取付座金が前記吊子本体部と接触する面に前記樹脂層が設けられてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。請求項8の発明を、請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれか1項の記載において、前記取付座金は長手方向の両端が上方に向かって反り返る反り端縁が形成されてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
The invention according to
請求項9の発明を、馳締舌片部と、該馳締舌片部の長手方向と同一方向を長手方向とした長孔が形成された取付台座部とからなり且つ金属製とした吊子本体部と、ボルト貫通孔が形成された位置決め板部を有する位置決め部材と、ボルト貫通孔が形成された取付座金とからなり、前記取付台座部の下面側に前記位置決め部材の位置決め板部が配置されると共に、前記取付座金は前記取付台座部の上面側に配置され、前記位置決め部材と前記取付座金に対して前記取付台座部は前記長孔の長手方向に沿って移動自在とし、前記取付台座部には、前記長孔の長手方向略中間箇所にて前記位置決め部材が静止状態となるように、該位置決め部材と前記長孔の長手方向両端との間に2本の弾性部材が装着されてなる馳締用吊子としたことにより、上記課題を解決した。
The invention according to
請求項1の発明では、可動タイプの吊子において、馳締折板建築用板にて施工された屋根又は壁等の外囲体における熱伸縮による伸び及び縮みのいずれの場合に対しても良好に対応できるように設置することが極めて容易にできる。上記効果を詳述すると、吊子本体部の取付台座部に対して、ボルト貫通孔が形成された位置決め部材の位置決め板部が吊子本体部の取付台座部の下面側に配置され、前記位置決め部材のボルト貫通孔の箇所が前記取付台座部に形成された長孔の長手方向略中間位置となるようにして、位置決め部材の嵌合部が吊子本体部に嵌合にすることによって吊子本体部に位置決め部材が仮止めされる構成としたものである。さらに、前記取付座金は前記取付台座部の上面側に配置される構造とし、前記位置決め部材と取付座金に対して前記取付台座部は前記長孔の長手方向に沿って移動自在としたものである。
In the invention of
したがって、前記取付台座部の長孔に対して長手方向略中間箇所で前記位置決め部材のボルト貫通孔が位置するようにして、嵌合部を介して嵌合による仮止めが行われた状態であるため、嵌合部による吊子本体部と位置決め部材との嵌合状態は容易に解除することができる構成としたものであるなる。すなわち、吊子本体部を受金具等の支持具に取付ボルトによって固定する際に、前記位置決め部材が長孔の長手方向略中間箇所に仮止めされるように設定できる構成により、前記取付ボルトの位置を常時,吊子本体部の長孔の長手方向略中間位置となるように位置決めすることができ、受金具等の支持具に馳締用吊子を正確な状態で設置することができる。このように、吊子本体部を受金具に装着する際には、取付ボルトが吊子本体部の長孔の長手方向略中間に位置して受金具に装着することができ、吊子本体部はその馳締舌片部の長手方向に沿って正方向又は反対方向のいずれにも均等に移動可能となり、屋根又は壁を構成する馳締折板建築用板の高温による伸び及び低温による縮みのいずれの場合に対しても良好に対応することができる。これによって、馳締外囲体における馳締折板建築用板の熱伸縮を良好に吸収することができ、板鳴現象を防止することができる。 Therefore, the bolt through hole of the positioning member is positioned at a substantially intermediate position in the longitudinal direction with respect to the long hole of the mounting base portion, and is temporarily fixed by fitting through the fitting portion. For this reason, the fitting state between the hanging body part and the positioning member by the fitting part can be easily released. That is, when the hanging body is fixed to a support such as a metal fitting with a mounting bolt, the positioning member can be set to be temporarily fixed at a substantially intermediate position in the longitudinal direction of the long hole. The position can always be positioned so as to be approximately the middle position in the longitudinal direction of the long hole of the hanging body main body, and the tightening hanging hook can be accurately installed on a support such as a receiving bracket. Thus, when attaching the hanging body part to the metal fitting, the mounting bolt can be attached to the metal fitting in the middle of the longitudinal direction of the long hole of the hanging body body part. Can be moved evenly in the forward direction or in the opposite direction along the longitudinal direction of the tightening tongue piece, and the high-temperature extension and the low-temperature contraction of the high-end folding plate construction plate constituting the roof or wall Both cases can be dealt with satisfactorily. As a result, the thermal expansion and contraction of the folded plate construction board in the closed casing can be absorbed well, and the plate noise phenomenon can be prevented.
請求項2の発明では、吊子本体部側に前記位置決め部材の嵌合部と嵌合する被嵌合部が形成されているので、嵌合による吊子本体部と、位置決め部材との仮止めを行い易くすることができ、且つ嵌合部と被嵌合部との嵌合状態を良好にすることができる。請求項3の発明では、位置決め部材を吊子本体部の取付台座部に仮止めとすることにより極めて容易に装着することができると共に、吊子本体部を受金具等の支持具に装着完了した後は、不要となった前記嵌合部を位置決め板部から極めて容易に切断することができる。
In the invention of
請求項4の発明では、嵌合部を鉤状嵌合片として長孔の長手方向両端に嵌合する構造としたことにより、吊子本体部及び位置決め部材の嵌合構造を極めて簡単にすることができる。また前記嵌合部は、熱伸縮にて移動するときに吊子本体部の取付台座部と、前記位置決め部材とが相互にズレることによって、不要となった嵌合部は容易に切断されることができる。請求項5の発明では、位置決め部材の膨出部が吊子本体部の長孔に遊挿される構成となるので、熱伸縮時の移動を正確となるように案内することができる。
In the invention of
請求項6の発明においては、吊子本体部の取付台座部の下面側に位置決め部材の位置決め板部が配置されることにより、吊子本体部の取付台座部と、受金具等の支持具との間には、前記位置決め部材の位置決め板部が介在される構成となり、且つ前記位置決め部材は合成樹脂製としたことにより、吊子本体部と受金具等の支持具との間における熱伝達を遮断し、室内の保温性を良好にすることができる。さらに、位置決め部材を合成樹脂としたことにより、吊子本体部が位置決め部材に対して移動するときに、摩擦が低減され、円滑な移動となり、さらには騒音を防止できる利点もある。請求項7の発明では、取付座金による吊子本体部との熱伝達を遮断すると共に、相互にズレるときの騒音を低減することができる。
In the invention of
請求項8の発明では、前記取付座金における長孔の長手方向に沿う両端箇所が反り状端縁として形成され、取付台座部の底板部と非接触となるので、取付台座部と取付座金とが相互にズレるときに引っ掛かることがなく、相互のズレがより一層円滑にでき且つ騒音をより一層低減することができる。請求項9の発明では、弾性部材によって取付台座部の長孔の長手方向略中間箇所に位置決め部材を設置することができ、且つ位置決め部材が吊子本体部から脱落しにくいものにでき、馳締用吊子を受金具に装着するときにおいて、多少の衝撃に対しても、位置決め部材が吊子本体部から外れてしまうことを防止でき、馳締用吊子の受金具への装着作業を安定した状態で行うことができる。
In the invention of
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。馳締用吊子は、図1及び図2に示すように、取付台座部1と馳締舌片部2と底部補強座金3とからなる吊子本体部Aと、位置決め部材4と、取付座金5とから構成される。まず前記吊子本体部Aは、取付台座部1と馳締舌片部2とから構成され、前記取付台座部1は、長方形状の底板部11の幅方向両端で且つ長手方向に沿った2辺のうちの1辺から馳締舌片部が形成され、他方側の辺には略垂直状に主立上り側片12が形成されている〔図1(B),(D)参照〕。また前記底板部11の長手方向の両端には、補助立上り側片13,13が形成されている〔図2(A)参照〕。底板部11は、前記主立上り側片12,補助立上り側片13,13及び後述する馳締舌片部2の首部21とによって、4辺の全周囲が囲まれて上面側が開放された筐体を構成するものである。前記主立上り側片12には、後述するように被嵌合部15が形成されることもある〔図1(B)参照〕。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1 and FIG. 2, the lashing suspension includes a suspending body portion A composed of a mounting
馳締舌片部2は、図1(B),(D)に示すように、首部21の上端から馳締屈曲部22が形成されている。該馳締屈曲部22は、延長方向を長手方向として形成されている。前記首部21は、前述したように、取付台座部1の底板部11の適宜の一辺(長辺)から略垂直状に立ち上がり形成されたものである。前記馳締屈曲部22は、弧状屈曲片22a,頂片22b,弧状端縁22cが形成されており、後述の馳締折板建築用板100の弧状に形成された下馳部104と上馳部105に対応するものである。具体的には、図1(B),図2(C)に示すように、前記首部21の上端には、弧状屈曲片22aが形成され、該弧状屈曲片22aの上端より頂片22bが形成され、該頂片22bの端部より弧状端縁22cが成されている。前記弧状屈曲片22aは、前記弧状端縁22cよりも曲率半径が大きく形成されている。また、前記頂片22bは、平坦状に形成されている。
As shown in FIGS. 1 (B) and 1 (D), the tightening
具体的には、前記首部21の上端の長手方向の長さと、馳締屈曲部22の長手方向の長さとが同一で一致するように形成されている〔図2(A)参照〕。また、特に図示しないが、前記馳締屈曲部22の変形例としては、角状に形成されることもあり、具体的には略三角形状に屈曲形成されたものである。この角状の馳締屈曲部22を有する馳締舌片部2は、角馳タイプの馳締折板建築用板に適応するものである。前記首部21の略中央には、横方向に長い横孔21aが穿設されている。該横孔21aの形成によって、屋根葺成後において、強い風などの負圧が屋根に生じたときに、前記首部21の両側に発生しようとする裂け防止ができる。
Specifically, the length in the longitudinal direction of the upper end of the
前記取付台座部1の底板部11には、長孔14が形成されている〔図1(A),(B),図2(A),(B),(D)参照〕。該長孔14は、吊子本体部Aが後述する受金具8に対して馳締折板建築用板100の熱伸縮による伸び方向及び縮み方向に伴って移動する案内の役目をなすものである。前記長孔14は、前記取付台座部1に貫通孔として形成されたものであり、図1(B),図2(D)に示すように、前記馳締舌片部2の長手方向に対して同一方向となる長孔として形成されたものである。また、前記長孔14は、前記取付台座部1の底板部11が略長方形状に形成された場合には、底板部11の長手方向と一致している〔図2(A)参照〕。すなわち、前記長孔14の長手方向と、前記馳締屈曲部22の長手方向とは、一致(略一致も含む)している。また、前記長孔14の長手方向の長さは、後述する屋根の熱伸縮の量に対応して決定されるものである。
A
前記取付台座部1には、図1(A),図2(A),(B),(C)に示すように、底部補強座金3が固着される。該底部補強座金3は、前記取付台座部1を形成する金属板よりもさらに肉厚の厚い金属板にて形成されたものであり、具体的には、図1(B)に示すように、上方が開放された筐体形状をなしており、前記取付台座部1が形成されている。該底部補強座金3は、長方形の底部31の2つの長辺側部32,32及び2つの短辺側部33,33が形成され、且つ底部31には、長孔14が形成されている〔図1(A),(B),図2(B)等参照〕。
As shown in FIGS. 1 (A), 2 (A), 2 (B), and (C), a
前記底部補強座金3は、前記取付台座部1の底板部11にスポット溶接等の固着手段によって固着されている、前記取付台座部1の長孔14と、底部補強座金3の長孔14とは同一形状及び同一サイズであり、同一位置で且つ長手方向が同一方向となるように設定される〔図1(A),(B),図2(B)等参照〕。すなわち、取付台座部1に底部補強座金3が固着された状態で、取付台座部1の底板部11と、底部補強座金3の底部31とが重なり合った状態で、底板部11及び底部31を貫通するようにして長孔14が形成されることになる。底部補強座金3は、取付台座部1に対して必要に応じて固着されればよいものであり、底部補強座金3が取付台座部1に固着されないこともある。
The
位置決め部材4は、前記吊子本体部Aに仮止め状態で装着されるものであり、前記吊子本体部Aを、後述する受金具8に固着するための取付ボルト7の位置を前記長孔14の長手方向の略中間箇所となるように設置させる役目をなすものである。ここで、前記長孔14の長手方向の中間箇所を示す仮想中間線Qが、図2,図4(B),(C),図5(A)等に図示されている。前記位置決め部材4は、図1(B),(C)及び図2に示すように、主に位置決め板部41と嵌合部42とから構成される。位置決め部材4は、全体が合成樹脂によって形成されたものであり、具体的にはナイロン又はプラスチック等である。
The positioning
すなわち、位置決め部材4の材質は、後述するように、位置決め板部41と嵌合部42とが容易に切断されたり、嵌合部42自体が比較的小さな外力により潰れたり、切除され易い材質であることが好ましい。そして、このような性質に加えて、断熱性及び円滑性,摩擦低減性とした性質が備わっているものが極めて好適である。前記位置決め板部41は、長方形又は正方形等の方形状に形成されたものであり、その厚さは約0.5乃至約2ミリ程度であり、好ましくは1乃至2ミリである。本発明の実施形態では、1.5ミリが使用される。
That is, as will be described later, the positioning
位置決め板部41には、その略中心箇所に取付ボルト7の螺子部が貫通するボルト貫通孔44が形成されている〔図1(B),(C),図3等参照〕。位置決め部材4と前記吊子本体部Aへの装着構造については、複数の実施形態が存在する。第1実施形態では、前記嵌合部42による吊子本体部Aへの装着構造であり、図1(B),(C),図2(C),図3,図5等に示すように、板片42aと突起42bとからなり、前記位置決め板部41の適宜の一辺から略垂直状の板片42aが形成されており、前記板片42aの上端付近に突起42bが形成されている。
The
さらに、前記板片42aは、略長方形の板片状に形成され、前記位置決め板部41に対して略直角に形成されている〔図1(B),(C),図2(C),図3,図5(B)等参照〕。板片42aは、位置決め板部41に対して、弾性復元性を有するものであり、少ない量の変形であれば前記弱連結部43箇所にて切断されずにその弾性力を有して元の状態に戻ることができる〔図5(D)参照〕。前記突起42bの形状は、斜面を有する断面三角形状としたものである。突起42bのその他の形状としては、円筒形状,立方体形状等が存在する。被嵌合部15と嵌合部42とは、吊子本体部Aに位置決め部材4を仮止めするための役目をなすものである。そして、吊子本体部Aの取付台座部1に位置決め板部41を装着するときには、前記板片42aは、僅かの量の変形により、嵌合部42と、前記取付台座部1側の被嵌合部15とを嵌合させて吊子本体部Aに位置決め部材4を仮止めすることができる。
Further, the
前述した仮止め状態とは、被嵌合部15と嵌合部42との嵌合が容易に離れて解除される嵌合状態のことであり、馳締折板建築用板100の熱伸縮〔図4(B),図10(A),図11(A)等参照〕による移動にて容易に嵌合部42と被嵌合部15との嵌合が外れるものである〔図5(C),(D)参照〕。また、前記嵌合部42は位置決め板部41から人為的に容易に切断することもできる。すなわち、吊子本体部Aを屋根,壁等を施工する現場にて、吊子本体部Aと位置決め部材4とは一時的に嵌合固定されるものであれば良く、屋根の施工後においては、その嵌合が外れて解除された状態となっても構わない。
The above-described temporarily fixed state refers to a fitted state in which the fitted
第1実施形態の嵌合部42における突起42bが嵌合する被嵌合部15は、前記吊子本体部Aの取付台座部1に形成された長孔14の長手方向の略中間箇所となるようにして、且つ前記主立上り側片12の上方位置に凹状の切欠き状部15aとして形成されたものである〔図1(B),図2(E),図3参照〕。前記切欠き状部15aは、上端が開放されたものであり、前記嵌合部42の突起42bが容易に嵌合することができる。また、前記被嵌合部15は、前記主立上り側片12に被嵌合貫通孔15bとして形成されることもある〔図6(A)参照〕。該被嵌合貫通孔15bの形状は、正方形,長方形等の方形状であり、また円形状の貫通孔としてもよい。
The fitted
前記位置決め板部41と板片42aとは、弱連結部43を介して連続形成されている〔図1(C),(D),図3(B),(C)参照〕。該弱連結部43は、前記位置決め板部41と前記嵌合部42とを極めて容易に切断分離することができるように設定された部位である〔図5(E)参照〕。すなわち、前記位置決め部材4は、嵌合部42によって、吊子本体部Aを受金具8に対して、装着完了後に、吊子本体部Aの長手方向に沿って正方向及び反対方向のいずれにも同一距離で均等に移動することが可能となるように適正に設置させる役目をなすものである〔図4(C)参照〕。そして、吊子本体部Aが受金具8に適正に設置されれば、その後は、前記嵌合部42は不要となるものである。
The
そのために、必要に応じて嵌合部42は、前記位置決め板部41から切断されることもあり、そこで切断し易いように位置決め板部41と嵌合部42とが前記弱連結部43にて連結される構造としたものである。該弱連結部43は、具体的には、図3(B),(C)に示すように、細い2本の軸状片43a,43aにて位置決め板部41と嵌合部42の板片42aとを一体的に連結しており、前記軸状片43a,43aは切断し易く、該軸状片43a,43aを折る等して、極めて容易に位置決め板部41と嵌合部42とを切り離すことができる。また、前記弱連結部43は、位置決め板部41と板片42aとの間を薄肉部として形成されることもあり、該薄肉部から容易に切断することにより、位置決め板部41と嵌合部42とを切り離すことができる。
Therefore, the
位置決め部材4の吊子本体部Aへの装着構造の第2の実施形態としては、図6(B)に示すように、前記嵌合部42が前記位置決め板部41上に小突起42cとして形成され、前記取付台座部1には前記小突起42cが嵌合する被嵌合小孔15cとして形成されたものである。前記小突起部42cは、屋根の熱伸縮時に、位置決め部材4と吊子本体部Aとの相対的な相互移動によって、容易に切断又は潰され、小突起部42cの形成跡は、略平坦面状となる〔図6(D),(E)参照〕。
As a second embodiment of the mounting structure of the
さらに前記位置決め板部41のボルト貫通孔44の形成箇所には、図1(B),(C)及び図3等に示すように、膨出部45が前記位置決め板部41の表面より突出するようにして形成されている。前記ボルト貫通孔44は、前記膨出部45にも連続して形成されている〔図1(D)参照〕。該膨出部45の横断平面形状は略長円形状であり、2つの平行に対向する平坦面45a,45aが形成されたものである〔図3(B),(C)参照〕。膨出部45は、前記取付台座部1に形成された長孔14に遊挿されるものであり、取付台座部1と位置決め部材4とが相対的に移動するときには、前記膨出部45は案内の役目をなす〔図2(D)参照〕。
Further, as shown in FIGS. 1B, 1 C, 3, etc., a bulging
さらに、前記膨出部45は、取付ボルト7と吊子本体部Aの底板部11又は底部補強座金3との間の熱橋を防止すると共に、摩擦も小さくすることができ、位置決め板部41と取付座金5に対して、吊子本体部Aが外囲体における熱伸縮時に対応する動作が行い易く、且つ安定したものにできる。前記膨出部45は、位置決め部材4が取付台座部1に仮止め装着された状態で、前記長孔14に相互に移動自在となるように遊挿状態で挿入される。そして、両平坦面45a,45aは、前記長孔14の幅方向両側縁に沿うように設置されるものである。
Further, the bulging
位置決め部材4の吊子本体部Aへの装着構造の第3の実施形態としては、図7(A),(B)に示すように、前記嵌合部42が位置決め部材4の位置決め板部41の長手方向の両側で且つ上方に突出する2つ鉤状嵌合片42d,42dとして形成されたものである。そして前記位置決め板部41を前記取付台座部1の下面側に配置すると共に、両鉤状嵌合片42d,42dを前記取付台座部1に形成された長孔14の長手方向の両端縁14a,14aに嵌合することにより、位置決め部材4が吊子本体部Aに仮止めさせることができる〔図7(C),(D)参照〕。前記鉤状嵌合片42d,42dは、吊子本体部Aと位置決め部材4とが相互に移動するときに前記鉤状嵌合片42d,42dが位置決め板部41から切断されるものである〔図7(E)参照〕。さらに、前記鉤状嵌合片42d,42dは、取付台座部1の両補助立上り側片13,13に嵌合して仮止めすることもある。
As a third embodiment of the mounting structure of the
位置決め部材4の吊子本体部Aへの装着構造の第4実施形態としては、図8に示すように、前記取付台座部1に形成された長孔14の長手方向略中間箇所にて前記位置決め部材4が静止状態となるように、該位置決め部材4と前記長孔14の長手方向の両端縁14a,14aとの間に2本の弾性部材6,6が装着されたものである。該弾性部材6としては、コイルスプリングが使用するのに好適である。弾性部材6をコイルスプリングとした場合には、両弾性部材6,6は、同一サイズで且つ同一弾性力を有する。そして、両弾性部材6,6は、共に圧縮コイルスプリング同士又は引張コイルスプリング同士とする。
As a fourth embodiment of the mounting structure of the
前記長孔14の長手方向両端縁14a,14aには、短軸状の支持部14b,14bが形成され、また位置決め部材4の膨出部45にも同様に短軸状の支持部45b,45bが形成されている〔図8(A)参照〕。前記コイルスプリングとした弾性部材6,6は長孔14の両支持部14b,14bと、位置決め部材4側の両支持部45b,45bがそれぞれ前記コイルスプリングとした弾性部材6,6の長手方向端部に略圧入状態で接合されている〔図8(B),(C)参照〕。このような構成により、位置決め部材4は前記長孔14の長手方向の略中間箇所に静止した状態となり、外力によって前記長孔14の長手方向のいずれか一方側に寄っても、両弾性部材6,6の復元力によって、位置決め部材4は、長孔14の長手方向略中間の位置〔図8(B),(D)において仮想中間線Qの位置〕に戻る。また、特に図示しないが、弾性部材6,6としてゴム紐が使用されたり、或いは弾性力を合成樹脂によるバネ材が使用されることもある。
Short
取付座金5は、図1(B),(D)に示すように、金属芯部51と樹脂層52とから構成されている。金属芯部51は、前記取付座金5の芯材として使用される。前記金属芯部51は前記吊子本体部Aに装着された底部補強座金3と接触する面に合成樹脂からなる樹脂層52が被覆形成されている。さらに前記取付座金5は長手方向の両端が上方に向かって反り返るように曲げ形成された反り状端縁53,53が形成されている〔図2(A)参照〕。ここで、取付座金5の長手方向とは、該取付座金5を吊子本体部Aの取付台座部1に対して適正に装着したときに、前記吊子本体部Aの馳締舌片部2の長手方向と一致する方向のことである。前記樹脂層52によって、吊子本体部Aと受金具8との熱伝達を防止することができる。さらに取付座金5の両反り状端縁53,53は、取付座金5と底部補強座金3又は(底部補強座金3が底板部11に固着されない場合には)底板部11との相互の移動時において、引っ掛かり合うことを無くし、移動動作を円滑にする役目をなす。
The mounting
前記反り状端縁53,53は、取付座金5全体の力学的強度を向上させるものである。前記反り状端縁53は、前述したように上側に向かって曲げ形成された形状のほかに、単に取付座金5の下面側長手方向の両端縁箇所のみが、その長手方向に直交する断面を略円弧状に形成されたタイプも存在する。取付座金5の中心位置にはボルト貫通孔54が形成されている。該ボルト貫通孔54は、前述した位置決め部材4に形成されたボルト貫通孔44と同一内径を有するものであり、取付座金5のボルト貫通孔54と、前記位置決め部材4のボルト貫通孔44とは、同一の取付ボルト7の螺子部が貫通するものである〔図4(C)図9(C)参照〕。
The warped edges 53 and 53 improve the mechanical strength of the mounting
次に、馳締折板建築用板100 は、図4,図9に示すように、主板101の幅方向両側部分より立上り側部102,102が形成され、両立上り側部102,102の両端より頂部103,103が形成され、該頂部103,103の一方の端から下馳部104が形成され,他方の頂部103の端には上馳部105が形成されている。前記馳締折板建築用板100は、金属製であり、具体的には金属板からロール成形等によって成形されたものである。
Next, as shown in FIG. 4 and FIG. 9, the folding
そして、このような馳締折板建築用板100,100 …を複数並設し、隣接する馳締折板建築用板100,100 同士の下馳部104と上馳部105との間に、前記吊子本体部Aの馳締舌片部2における馳締屈曲部22が介在され、前記下馳部104と前記上馳部105と前記馳締屈曲部22を介して馳締め結合され馳締外囲体が施工される。具体的には、前記吊子本体部Aの馳締屈曲部22の内方側(又は下面側)に下馳部104が巻き込まれ、前記馳締屈曲部22の外方側(上面側)に上馳部105が巻き付けるように覆う構造となる〔図9(B)参照〕。馳締舌片部2の長手方向と、馳締折板建築用板100の長手方向とは一致している。すなわち、馳締折板建築用板100の熱伸縮における伸縮方向と、吊子本体部Aの馳締舌片部2の長手方向とが一致しているものである〔図4(B),図10,図11等参照〕。
And, a plurality of such folding
また、前記下馳部104と上馳部105との総称として馳部ということもある。馳締外囲体は、馳締折板建築用板100,100 ,…から構成される〔図9(A)参照〕。前記下馳部104及び上馳部105は、図9(B)に示すように、共に丸馳としたものであり、略円弧状に形成されたものである。また下馳部104と上馳部105との別の実施形態では、角形状としたものが存在する。角形状としたものでは、略三角形状に折曲形成されるものである。
Further, the
本発明の馳締用吊子は、受金具8に対して屋根,壁等の外囲体を構成する馳締折板建築用板100の熱伸縮に伴って、該馳締折板建築用板100の伸び又は縮みと共に移動する可動タイプの吊子である。そして、本発明の馳締用吊子は、建築現場に持ち込まれたときの状態は、吊子本体部Aの取付台座部1に対して、位置決め部材4の位置決め板部41が前記取付台座部1の底板部11の下面側に配置され、前記位置決め板部41のボルト貫通孔44の中心箇所が前記長孔14の長手方向略中間位置(仮想中間線Qにて示される位置)となるようにして、位置決め部材4の嵌合部42と、吊子本体部Aの被嵌合部15とが嵌合される〔図1(A),図2(B)乃至(E)参照〕。このようにして前記吊子本体部Aに位置決め部材4が仮止めされる構成としたものである。
The claws fastening board according to the present invention is provided with the claws folding board construction plate in accordance with the thermal expansion and contraction of the claws folding
さらに、取付座金5は、前記取付台座部1の上面側に配置される構造とし、前記位置決め部材4と取付座金5に対して前記取付台座部1は前記長孔14の長手方向に沿って移動自在としたものである〔図5(C),図10,図11参照〕。前記取付台座部1の長孔14に対して長手方向略中間箇所(仮想中間線Qの位置)で前記位置決め部材4のボルト貫通孔44の直径中心が位置するようにして、嵌合部42と被嵌合部15とを介して嵌合による仮止めが行われた状態となる〔図2(D)参照〕。このため、嵌合部42と被嵌合部15との嵌合状態は容易に解除することが可能となる。また、位置決め部材4に膨出部45が形成されている場合には、該膨出部45が前記長孔14に遊挿状態で挿入される。このとき、膨出部45の2つの平行する平坦面45a,45aは、長孔14の幅方向両端縁に対向するように設置される。そして、前記位置決め部材4のボルト貫通孔44と、前記取付座金5のボルト貫通孔54は、前記取付台座部1の長孔14を介してその位置が常時一致しており、同一の取付ボルト7の螺子部が貫通するものである〔図2(A),(B)参照〕。
Further, the mounting
すなわち、吊子本体部Aを受金具8に取付ボルト7によって固定する際に、位置決め部材4によって、取付ボルト7の位置が常時、吊子本体部Aの長孔14の長手方向略中間位置となるようにして、受金具8に設置することができる。長孔14の長手方向略中間位置は図中において、仮想中間線Qにて示されている〔図2(A),(B),(D),図5(A)参照〕。このように、吊子本体部Aを受金具8に装着する際には、取付ボルト7が吊子本体部Aの長孔14の長手方向略中間に位置(仮想中間線Qの位置)することにより、吊子本体部Aはその馳締舌片部2の長手方向に沿って、正方向及び反対方向のいずれにも均等に移動可能にすることができる。すなわち、馳締折板建築用板100の熱伸縮方向において、その伸び方向又は縮み方向のいずれにも、前記吊子本体部Aは均等に移動可能にすることができる〔図4(C)参照〕。よって、屋根又は壁を構成する金属製の馳締折板建築用板100の高温による伸び及び低温による縮みのいずれの場合に対しても良好に対応することができる。なお、ここで前記吊子本体部Aの正方向の移動は、馳締折板建築用板100の熱伸縮の伸び方向に対応し、前記吊子本体部Aの反対方向の移動は、馳締折板建築用板100の熱伸縮の縮み方向に対応する。これによって、馳締外囲体における馳締折板建築用板100の熱伸縮を良好に吸収することができ、板鳴り現象を防止することができる。
That is, when the suspension body main part A is fixed to the
本発明の吊子を使用して屋根の施工を行う工程について説明する。本発明の吊子は、現場に搬送されるときには、前記吊子本体部Aに対して、位置決め部材4が長孔14の長手方向の略中間箇所に嵌合部42と被嵌合部15とによって仮止めされた状態で搬入される。さらに具体的には、位置決め部材4のボルト貫通孔44の中心が前記長孔14の長手方向の略中間に位置〔図2(A),(B),図4(C),図5(A)の仮想中間線Qを参照〕するように設定されることになる。すなわち、前記長孔14の長手方向の両端縁14a,14a間の長さLに対して、長手方向の略中間位置、すなわち仮想中間線Qの位置に対して長孔14の両端縁14a,14aまでの間隔は、(L/2)に均等に振り分けられる〔図4(C),図5(A)参照〕。そして、受金具8に設置されるときまで、位置決め部材4が吊子本体部Aに装着された状態である。まず、平行或いは所定の規則に基づいて配置施工された複数の母屋,胴縁等の構造材9,9,…上に複数の受金具8,8,…が配置固着される。
The process of constructing a roof using the hanging device of the present invention will be described. When the hanger of the present invention is transported to the site, the positioning
次に、幅方向に複数配置固着された受金具8,8,…のそれぞれの間(隣接する受金具8,8間)に前記馳締折板建築用板100が配置され、幅方向に隣接する馳締折板建築用板100,100の対向する下馳部104と上馳部105が前記吊子本体部Aの馳締舌片部2の馳締屈曲部22によって馳締固定され、これによって馳締折板建築用板100が受金具8に支持される。本発明の馳締用吊子は、その馳締施工が完了するまで位置決め部材4が取付台座部1に対して、長孔14の長手方向の略中間位置(仮想中間線Qの位置)にあり、取付ボルト7及び取付座金5等が長孔14の長手方向略中間位置(仮想中間線Qの位置)で固定することができるようになっている。したがって、吊子本体部Aの馳締舌片部2の位置を受金具8に対して相互の位置を一々調整しながら固定する必要はなくなり、作業効率を向上させることができる。
Next, the plate for folding
このようにして構成された屋根,壁等とした外囲体において、それぞれの馳締折板建築用板100に熱伸縮が発生しない状態では、前記長孔14の長手方向(長手方向)に対して、ボルト等の取付ボルト7の螺子軸の位置は、長孔14の長手方向略中間(仮想中間線Q)に位置する。そして、前記馳締折板建築用板100が長手方向に熱伸縮が発生して、前記馳締屈曲部22によって支持固定された下馳部104と上馳部105の馳締部に、熱伸縮による熱応力がかかり、前記吊子本体部Aを固着する取付ボルト7の締付力を上回ったときに、吊子本体部Aが受金具8の頂部上を移動するものである〔図4(B),図10,図11参照〕。
In an enclosure such as a roof and a wall configured as described above, in a state where thermal expansion and contraction does not occur in each of the folded
この屋根の熱伸縮における本発明の吊子の動作について図10及び図11に基づいて説明する。まず、図10では、熱伸縮において伸びの状態を示すものである。図10(A)は屋根,壁等の外囲体に本発明の吊子を備えた状態で且つ熱伸縮における伸び状態の平面略示図である。受金具8は、前記馳締折板建築用板100の長手方向に対して直交する構造材9に固着されている。図10(B)は図10(A)において仮基準位置に設置された吊子である。仮基準位置とは、外囲体に熱伸縮が生じた時に、その伸縮の基準となる位置として、仮に設定されたものである。すなわち、外囲体を構成する馳締折板建築用板100には、熱伸縮が生じて長手方向に伸縮するものであるが、このとき、伸縮の基準となる位置を仮の不動の位置として説明するために、この位置を仮基準位置と称するものである。この位置にある吊子は、馳締折板建築用板100が熱伸縮しても、不動である。図10では、この仮基準位置にある吊子に対して、隣接する吊子と、この隣接する吊子にさらに隣接する吊子が記載されている。また、図11(A)は屋根,壁等の外囲体に本発明の吊子を備えた状態で且つ熱伸縮における縮み状態の平面略示図である。また、同様に図11(B)は図11(A)において仮基準位置に設置された吊子である。受金具8は、前記馳締折板建築用板100の長手方向に対して直交する構造材9に固着されている。
The operation of the suspension of the present invention in the thermal expansion and contraction of the roof will be described with reference to FIGS. First, FIG. 10 shows a stretched state in thermal expansion and contraction. FIG. 10 (A) is a schematic plan view of a stretched state in thermal expansion and contraction in a state in which the hanger of the present invention is provided on an enclosure such as a roof or a wall. The
前記馳締折板建築用板100にて施工された屋根,壁等の外囲体において、熱伸縮が生じていない状態では、本発明の馳締用吊子を受金具8に装着するための取付ボルト7の位置は、前記吊子本体部Aの長孔14の長手方向略中間(仮想中間線Q)の位置である。そして、取付ボルト7は、前記長孔14の両端縁14a,14a間の長さLに対して、前記取付ボルト7の位置から長孔14の両端縁14a,14aまでの間隔は、初期状態ではそれぞれ共に(L/2)に振り分けられている〔図4(C),図10(B),図11(B)参照〕。
In a state where thermal expansion and contraction has not occurred in an enclosure such as a roof or a wall constructed with the plate for folding
外囲体を構成する馳締折板建築用板100が熱伸縮時において、吊子本体部Aが馳締折板建築用板100の熱伸縮方向に移動動作を行わない位置の馳締用吊子を仮基準位置に設けられた馳締用吊子とする〔図10(B)参照〕。その馳締折板建築用板100の伸縮時における基となる仮基準位置の馳締用吊子に対して、隣接する馳締用吊子の吊子本体部Aの移動量は(L/2)+Δsである〔図10(C)参照〕。さらに、前記隣接する吊子本体部Aに対して隣接する馳締用吊子の吊子本体部Aの移動量は(L/2)+2Δsとなる〔図10(D)参照〕。すなわち、外囲体の熱伸縮の伸び状態のときには、前記仮基準位置に設置された馳締用吊子の吊子本体部Aに対して、順番に隣接する2つの吊子本体部Aは、共に仮基準位置にある吊子本体部Aから遠ざかるようにして移動する。
When the folding
同様に、この屋根の熱伸縮の縮みにおける吊子本体部Aの受金具8に対する移動は、図11に示されているように、屋根の伸びに対しては、仮基準位置に設けられた馳締用吊子〔図11(B)参照〕の吊子本体部Aに隣接する馳締用吊子の吊子本体部Aの移動量は(L/2)−Δsであり〔図11(C)参照〕、さらに前記隣接する馳締用吊子に対して隣接する馳締用吊子の吊子本体部Aの移動量は(L/2)−2Δsとなる〔図11(D)参照〕。すなわち、外囲体の熱伸縮の縮み状態のときには、前記仮基準位置に設置された馳締用吊子の吊子本体部Aに対して、順番に隣接する2つの吊子本体部Aは、共に仮基準の位置にある吊子本体部Aに近づくようにして移動する。
Similarly, as shown in FIG. 11, the movement of the suspension body main part A with respect to the
A…吊子本体部、1…取付台座部、14…長孔、15…被嵌合部、2…馳締舌片部、
4…位置決め部材、41…位置決め板部、42…嵌合部、42a…板片、42b…突起、42c…小突起、42d…鉤状嵌合片、44…ボルト貫通孔、5…取付座金、
51…金属芯部、52…樹脂層、53…反り状端縁、54…ボルト貫通孔、
6…弾性部材。
A ... Suspension body part, 1 ... Mounting base part, 14 ... Long hole, 15 ... Part to be fitted, 2 ... Tightening tongue piece part,
DESCRIPTION OF
51 ... Metal core part, 52 ... Resin layer, 53 ... Warped edge, 54 ... Bolt through-hole,
6: Elastic member.
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