JP5256019B2 - 分散通信ネットワークにおけるデータ処理 - Google Patents

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Description

本発明は概括的にはデータ通信に、より詳細には分散通信ネットワークにおけるデータ処理に関する。
一つまたは複数の宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS: Consultative Committee for Space Data Systems)プロトコルに基づくデータ通信のための典型的なシステムでは、単一の地上局が単一のデータ源(たとえば宇宙船)からのデータを受信し、次いでそのデータを処理する。そのようなシステムにおいては、約3時間にも及ぶデータ遅延がしばしば生じる。米国航空宇宙局(NASA: National Aeronautics and Space Administration)の地球観測システム(EOS: Earth Observing System)では、宇宙船がデータを通信するのは、NASAの宇宙ネットワーク(追跡およびデータ中継衛星システム(TDRSS: Tracking and Data Relay Satellite System)としても知られる)を通じて、あるいは極地上局を通じて、通例は周回当たり1回のペースでである。EOSでは、データは典型的には順番に、単一の源からのみ受信される。
本発明によれば、データ通信に関連した欠点および問題が軽減または解消されうる。
ある実施形態では、分散通信ネットワークにおけるデータ処理のためのシステムは、データ処理ノード(DHN: data-handling node)を含み、該データ処理ノードはミッション管理センター(MMC: mission management center)に存在する。MMCは一つまたは複数のリモート・ユニットの動作を管理する。DHNは経路制御(routing)システムからデータ単位のストリームを受信する。データ単位のストリームは、リモート・ユニットにおいて発生した、保存されたミッションデータ(SMD: stored mission data)および遠隔測定(telemetry)データの両方を含む。DHNは、ほぼリアルタイムで、データ単位のストリームから遠隔測定データを抽出し、抽出された遠隔測定データを受け取るためのMMCの一つまたは複数のサブシステムを同定し、抽出された遠隔測定データを処理のために前記MMCの同定されたサブシステムに通信する。
本発明の特定の諸実施形態は、一つまたは複数の技術的な効果を提供しうる。一例として、特定の諸実施形態は、複数の収集サイトからの複数のCCSDSエンコードされた高レートのデータを信頼できる形で、ほぼリアルタイムで多重化する。特定の諸実施形態は、重なるデータまたは冗長データを含みうる複数のデータストリームを処理する。特定の諸実施形態は、選択的に暗号化されたデータを扱う。特定の諸実施形態は、複数の高レートのCCSDSエンコードされたデータストリームを単一のまとまった(cohesive)非冗長なデータストリームにほぼリアルタイムで多重化する。これはデータ配送における遅延を軽減しうる。そのようなデータ配送における遅延の軽減は、周回当たり複数回の宇宙から地上へのコンタクトを用いるミッションを可能にしうる。特定の諸実施形態は、複数の経路を通じて通信されたデータをソートして、データ中の冗長さを除去することができる。特定の諸実施形態は、複数のストリームからのデータを並べて、重なったデータのない単一のまとまったデータストリームにしうる。特定の諸実施形態は、欠失データまたは破損データに遭遇したとき、データ監視サブシステムに通知しうる。するとデータ監視サブシステムは、その欠失データまたは破損データを復元するために最適なソースを見出しうる。
特定の諸実施形態は、一つまたは複数のCCSDSプロトコルに基づいてデータを通信するためにシステム内におけるDMRを容易にしうる。特定の諸実施形態は、多少なりともリアルタイムのデータ通信を提供する通信システムにおいて、該通信システムを通じた通信速度を減じることなくDMRを容易にしうる。特定の諸実施形態は、複数の収集サイトから複数の処理施設への、CCSDSエンコードされた高レートの(たとえば約25Mbpsから300Mbpsの間の)データの信頼できる配送を提供しうる。特定の諸実施形態は、実質的に信頼でき、高いデータ可用性要件をサポートしうる。特定の諸実施形態は、ほぼリアルタイムで、生データ取り込み状態、中間処理状態および製品配送状態を監視しうる。特定の諸実施形態は、適時な仕方での紛失データの自動回復を容易にしうる。特定の諸実施形態は、紛失データを取り戻すためにデータの流れのうちで最適な点を自動的に選択しうる。特定の諸実施形態は、ほぼ100パーセントのデータ可用性を提供しうる。特定の諸実施形態は、欠失データ、配送されたデータおよび回復されたデータについての統計を報告しうる。
ある種の実施形態は、これらの技術的効果のすべてを提供することもあれば、一部を提供することもあれば、あるいはどれも提供しないこともありうる。ある種の実施形態は、一つまたは複数のその他の技術的効果を提供することもありうる。そのうち一つまたは複数は、ここにおける図面、記述および請求項から当業者には容易に明らかとなりうる。
本発明ならびにその特徴および効果のより完全な理解を提供するため、付属の図面とともに読まれる以下の記述が参照される。
図1は、分散通信ネットワークにおけるデータ処理のための例示的なシステム10を示す図である。システム10は、宇宙セグメント(SS)12;コマンド、制御および通信セグメント(C3S)14;およびインターフェース・データ・プロセッサ・セグメント(IDPS)16を含む。SS12は一つまたは複数の宇宙船18を含み、そのそれぞれがデータを生成し、該データをC3S 14に通信する。宇宙船18は、保存されたミッションデータ(SMD)および遠隔測定データを生成する。特定の諸実施形態では、宇宙船18で生成されたSMDは、宇宙船18に搭載している一つまたは複数のセンサーで収集された一つまたは複数の読み(一つまたは複数の地球の気象の読みのような)を示す。特定の諸実施形態は、宇宙船18で生成された遠隔測定データは、宇宙船18の一つまたは複数の状態点のそれぞれの状態(最後に記録された値(LRV: last recorded value)のような)を指示する。SS12内の一つまたは複数の宇宙船18は、米国極軌道運用環境衛星システム(NPOESS: National Polar-Orbiting Operational Environmental Satellite System)宇宙船18であってもよく、SS12内の一つまたは複数の宇宙船18は、NPOESS準備プロジェクト(NPP: NPOESS Prepatory Project)宇宙船18であってもよい。特定の諸実施形態では、宇宙船18は、宇宙船18で生成されたデータを、連続的または周期的に、自動的にC3S 14に通信する。特定の諸実施形態では、宇宙船18は、宇宙船18で生成されたデータを、一つまたは複数の特定のイベントに反応して、自動的にC3S 14に通信する。特定の諸実施形態では、宇宙船18は、宇宙船18で生成されたデータを、C3S 14からの特定の命令(一つまたは複数の再送信要求またはその他の命令のような)に反応して、C3S 14に通信する。これについては後述する。
特定の諸実施形態では、宇宙船18は、宇宙船18で生成されたデータを整理して、一つまたは複数のCCSDSプロトコルに基づくアプリケーション・パケット(AP: application packet)にし、APの一つまたは複数のストリームをC3S 14に通信する。特定の諸実施形態では、特定のAPストリームは特定のアプリケーションに対応する。宇宙船18は、互いにインターリーブされた複数のAPストリームをC3S 14に通信しうる。一つのAPは、AP識別情報(APID)値およびAPシーケンス値を含む。AP中のAPID値は該APに対応するAPストリームを同定する。限定ではなくあくまでも一例として、第一のAPストリームおよび第二のAPストリームをC3S 14に通信する宇宙船18を考える。宇宙船18は、第一のAPストリームに対応するすべてのAPに第一のAPストリームを同定するAPID値を割り当て、第二のAPストリームに対応するすべてのAPに第二のAPストリームを同定するAPID値を割り当てる。C3S 14、IDPS16またはその両方の一つまたは複数の構成要素は、AP中のAPID値を、そのAPに対応するAPストリームを同定するために使用しうる。これについては後述する。特定の諸実施形態では、システム10は2048個までのAPID値に対応できる。
AP中のAPシーケンス値は、そのAPの、該APに対応するAPストリーム中での順番を指示する。限定ではなくあくまでも一例として、すべてある特定のアプリケーションに対応する特定のSMDを生成する宇宙船18を考える。宇宙船18は、SMDの第一の部分を整理して第一のAPにし、SMDの第二の部分を整理して第二のAPにする。SMDの前記第一の部分はSMDの前記第二の部分の直前であり、SMDの前記第二の部分はSMDの前記第一の部分の直後である。宇宙船18は、第一のAPシーケンス値(たとえば569)を第一のAPに割り当て、第二のAPシーケンス値(たとえば570)を第二のAPに割り当てる。第一のAPシーケンス値は、第一のAPが第二のAPの直前であることを示し、第二のAPシーケンス値は、第二のAPが第一のAPの直後であることを示す。C3S 14、IDPS16またはその両方の一つまたは複数の構成要素は、AP中のAPシーケンス値を、そのAPに対応するAPストリーム中でのそのAPの順番を決定するために使用しうる。これについては後述する。
特定の諸実施形態では、宇宙船18は、宇宙船18で生成された諸APを整理して、一つまたは複数のCCSDSプロトコルに従った仮想チャネルデータ単位(VCDU: virtual channel data unit)にし、VCDUの一つまたは複数のストリームをC3S 14に通信する。一つのVCDUは1020バイトを含む。特定の諸実施形態では、VCDUストリームは一つまたは複数のAPストリームを含む。宇宙船は、互いにインターリーブされた複数のVCDUストリームをC3S 14に通信しうる。VCDUは、仮想チャネル識別情報(VCID: virtual channel identification)値およびVCDUシーケンス値を含む。VCDU中のVCIDは、そのVCDUに対応する仮想チャネル(VC: virtual channel)を同定する。VCはVCDUのストリームを含む。VCまたはVCDUストリームへの言及は、適宜、VC、VCDUストリームまたは両方を包含しうる。限定ではなくあくまでも一例として、第一のVCDUストリームおよび第二のVCDUストリームをC3S 14に通信している宇宙船18を考える。宇宙船18は、第一のVCDUストリームに対応するすべてのVCDUに第一のVCDUストリームを同定する第一のVCID値を割り当て、第二のVCDUストリームに対応するすべてのVCDUに第二のVCDUストリームを同定する第二のVCID値を割り当てる。C3S 14の一つまたは複数の構成要素は、VCDU中のVCID値を、VCDUに対応するVCDUストリームを同定するために使用しうる。これについては後述する。特定の諸実施形態では、システム10は64個までのVCID値に対応できる。
VCDU中のVCDUシーケンス値は、そのVCDUの、VCDUのストリーム中での順番を指示する。限定ではなくあくまでも一例として、単一のVCDUのペイロードを超えるが二つのVCDUの合計ペイロードは超えないAPを生成した宇宙船18を考える。宇宙船18は、そのAPの第一の部分を整理して第一のVCDUにし、そのAPの第二の部分を整理して第二のVCDUにする。APの前記第一の部分はAPの前記第二の部分の直前であり、APの前記第二の部分はAPの前記第一の部分の直後である。宇宙船18は、第一のVCDUシーケンス値(たとえば4170)を第一のVCDUに割り当て、第二のVCDUシーケンス値(たとえば4171)を第二のVCDUに割り当てる。第一のVCDUシーケンス値は、第一のVCDUが第二のVCDUの直前であることを示し、第二のVCDUシーケンス値は、第二のVCDUが第一のVCDUの直後であることを示す。C3S 14の一つまたは複数の構成要素は、VCDU中のVCDUシーケンス値を、そのVCDUに対応するVCDUストリーム中でのそのVCDUの順番を決定するために使用しうる。これについては後述する。
特定の諸実施形態では、SS12内の特定の宇宙船18は、C3S 14にデータを通信するために一つまたは複数の特定のVCを使用しうる。限定ではなくあくまでも一例として、第一の宇宙船18が第一のVCおよび第二のVCをC3S 14にデータを通信するために使用し、第二の宇宙船18が第三のVCおよび第四のVCをC3S 14にデータを通信するために使用するなどである。C3S 14中の一つまたは複数の構成要素は、VCDU中のVCIDを、そのVCDUを生成した宇宙船18を同定するために使用しうる。これについては後述する。特定の諸実施形態では、宇宙船18は、一つまたは複数の第一のVCを宇宙船18で生成されたSMDをC3S 14に通信するために使用し、一つまたは複数の第二のVCを宇宙船18で生成された遠隔測定データをC3S 14に通信するために使用しうる。限定ではなくあくまでも一例として、宇宙船18は第一のVCおよび第二のVCを宇宙船18で生成されたSMDをC3S 14に通信するために使用し、第三のVCおよび第四のVCを宇宙船18で生成された遠隔測定データをC3S 14に通信するために使用しうる。C3S 14の一つまたは複数の構成要素は、VCDU中のVCIDを、そのVCDUがSMDまたは遠隔測定データのどちらを含んでいるかを判別するために使用しうる。これについては後述する。
特定の諸実施形態では、宇宙船18は、宇宙船18で生成されたVCDUを整理して、C3S 14への通信のために、一つまたは複数のCCSDSプロトコルに従うチャネルアクセスデータ単位(CADU: channel access data unit)にする。CADUは1024バイトを含む。一つのCADUは、一つのエンコードされたVCDU、フレーム同期のための約4バイトおよびエンコードされたVCDUをデコードするための誤り訂正(これはリード・ソロモン誤り訂正を含みうる)のための128ビットを含む。
特定の諸実施形態では、C3S 14は一つまたは複数の受容器20、一つまたは複数のマルチキャスト・ルータ22、一つまたは複数の中央(central)24およびミッション管理センター(MMC)26を含む。C3S 14の構成要素は、一つまたは複数のリンクを使って互いに結合されうる。各リンクは、一つまたは複数のコンピュータバス、構内ネットワーク(LAN)、都市圏ネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットの部分または他の任意の好適な有線、光学式、無線もしくはその他のリンクを含む。
受容器20は、SS12内の宇宙船18からデータを受信し、そのデータをマルチキャスト・ルータ22に通信する。受容器20が宇宙船18からのデータを受信するのは、受容器20と宇宙船18との間の衛星リンクを使ってでありうる。特定の諸実施形態では、C3S 14内の一つまたは複数の受容器20は無人である。特定の諸実施形態では、C3S 14内の一つまたは複数の受容器20は有人地上局を含む。有人地上局を含む受容器20は、無人受容器20よりも運用がより高価でありうる。特定の諸実施形態では、受容器20は世界的に分散している。限定ではなくあくまでも一例として、C3S 14は、南極のマクマードにある第一の受容器20;チリのサンチアゴにある第二の受容器20;ハワイのパールシティにある第三の受容器20;韓国のソウルにある第四の受容器20;カリフォルニア州サンディエゴにある第五の受容器20;ニュージーランドのオークランドにある第六の受容器20;アラスカ州アンカレッジにある第七の受容器20;インドのボンベイにある第八の受容器20;グアムのニミッツ・ヒルにある第九の受容器20;フロリダ州オーランドにある第十の受容器20;南アフリカのヨハネスバーグにある第十一の受容器20;ブラジルのサンパウロにある第十二の受容器20;オーストラリアのメルボルンにある第十三の受容器20;フィンランドのヘルシンキにある第十四の受容器20;ドイツのフランクフルトにある第十五の受容器20;スウェーデンのスヴァールバルにある第十六の受容器20;およびアラスカ州フェアバンクスにある第十七の受容器20を含みうる。特定の諸実施形態では、C3S 14内の一つまたは複数の特定の受容器20は、NPOESS宇宙船18からのみデータを受信しうる。特定の諸実施形態では、C3S 14内の一つまたは複数の特定の受容器20は、NPP宇宙船18からのみデータを受信しうる。
特定の諸実施形態では、受容器(receptor)20は、SS12内の宇宙船18からデータを受信するための一つまたは複数の受信器(receiver)(一つまたは複数のアンテナのような)を含む。特定の諸実施形態では、受容器20は、前置処理器28、受容器データ処理ノード(DHN)30およびDMRエージェント32をも含む。受容器20の構成要素は、一つまたは複数のハードウェア、ソフトウェアもしくは組み込み論理コンポーネントまたはそのようなコンポーネントの二つ以上の組み合わせを含みうる。受容器20の構成要素は、一つまたは複数のリンクを使って互いに結合されうる。各リンクは、一つまたは複数のコンピュータバス、LAN、MAN、WAN、インターネットの部分または他の任意の好適な有線、光学式、無線もしくはその他のリンクを含む。前置処理器28は、受容器20で受信されたCADUからVCDUを抽出して、VCDUに拡張を加えて拡張VCDU(EVCDU: extended VCDU)を生成する。EVCDUの拡張は、C3S 14の一つまたは複数の構成要素がC3S 14を通じてEVCDUを追跡するのに使用しうるメタデータを含みうる。VCDUまたはEVCDUへの言及は、適宜、VCDU、EVCDUまたはその両方を包含しうる。特定の諸実施形態では、前置処理器28は、受容器20で受信されたVCDUが、受容器20にローカルに保存されるようにする。特定の諸実施形態では、前置処理器28はまた、SS12からのデータをデコードし、SS12からのデータのフレームを同期させ、リード・ソロモンまたはその他の誤り訂正技法に従ってSS12からのデータ中の誤りを訂正する。特定の諸実施形態では、前置処理器28は、前置処理器28において生成されたEVCDUのログファイルを生成し、そのEVCDUログファイルを、受容器20にあるDMRエージェント32に通信する。
特定の諸実施形態では、上記の前置処理器28に関連した機能の一つまたは複数を、受容器DHN30が提供する。限定ではなくあくまでも一例として、受容器DHN30は、受容器20で受信されたCADUからVCDUを抽出し、受容器20で抽出されたVCDUに拡張を加えてEVCDUを生成し、受容器20で生成されたEVCDUをマルチキャスト・ルータ22に通信されるようにし、受容器20で生成されたEVCDUを受容器20でローカルに保存されるようにし、受容器20で生成されたEVCDUのログファイルを生成し、受容器DHN30で生成されたEVCDUログファイルを受容器20にあるDMRエージェント32に通信することができ、その一方、前置処理器28はSS12からのデータをデコードし、SS12からのデータのフレームを同期させ、リード・ソロモンまたはその他の誤り訂正技法に従ってSS12からのデータ中の誤りを訂正しうる。
特定の諸実施形態では、受容器DHN30は、受容器DHN30において障害が発生したら、その障害を検出して該障害に反応して受容器DHN30の一つまたは複数のプロセスをリスタートさせる自動障害回復機能を含む。自動障害回復機能が諸プロセスをリスタートさせるのは、以前にその諸プロセスを実行していた一つまたは複数の第一のコンピュータ・システムにおいてであってもよいし、あるいは以前にその諸プロセスを実行していたのではない一つまたは複数の第二のコンピュータ・システムにおいてであってもよい。特定の諸実施形態では、受容器DHN30は、複数のコンピュータ・システムにおいて実行される分散システムである。
DMRエージェント32は、EVCDUログファイルから追跡統計を生成し、その追跡統計を使ってMMC26にあるDMRマネージャ34のための追跡レポートを生成する。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、前置処理器28からEVCDUログファイルを受け取る。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、受容器20にローカルに保存されているデータ(受容器20で生成されたEVCDUのような)にアクセスし、EVCDUログファイルを生成し、それをDMRエージェント32が追跡統計を生成するために使用する。DMRエージェント32からの追跡レポートは、受容器20において受信されたVCDUおよび受容器20において受信されるはずだったが受信されなかったVCDUを同定する。追跡レポートは、VCDUをVCID値およびVCDUシーケンス値に従って同定しうる。限定ではなくあくまでも一例として、VCDUストリームを受信する受容器20を考える。受容器20は、VCDUシーケンス値3260ないし3510を有するEVCDUストリームに対応するVCDUを受信する。受容器20は次いで、VCDUシーケンス値3511ないし3689を有するEVCDUストリームに対応するVCDUを受信することなく、VCDUシーケンス値3690ないし4171を有するVCDUストリームに対応するVCDUを受信する。DMRエージェント32は、受容器20が、VCDUシーケンス値3260ないし3510および3690ないし4171を有するVCDUストリームに対応するVCDUを受信したことを示す追跡レポートを生成する。VCDUシーケンス値3510と3690の間のギャップは、シーケンス値3511ないし3689を有するVCDUストリームに対応するVCDUを受信するはずであったが受信しなかったことを示しうる。
特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、DMRマネージャ34からの再送信要求に応答する。DMRマネージャ34からの再送信要求に反応して、DMRエージェント32は、受容器20にローカルに保存された一つまたは複数の特定のEVCDUにアクセスし、その一つまたは複数の特定のEVCDUを一つまたは複数の中央24に通信しうる。これについては後述する。DMRマネージャ34からの再送信要求に反応して、DMRエージェント32は、前置処理器28、受容器DHN30またはその両方をして、受容器20にローカルに保存されている一つまたは複数の特定のEVCDUにアクセスして、その一つまたは複数の特定のEVCDUを一つまたは複数の中央24に通信するようにさせる。これについては後述する。受容器20は、SS12からのデータを、ほぼリアルタイムでマルチキャスト・ルータ22に通信することができ、DMRエージェント32は受容器20を通じるほぼリアルタイムのデータ路の外で動作しうる。結果として、DMRエージェント32は、受容器20を通じたデータ通信の速度を実質的に減じることなく、受容器20に関わるDMR動作を容易にする。
特定の諸実施形態では、マルチキャスト・ルータ22は、一つまたは複数の米国本土(CONUS: continental U.S.)マルチキャスト・ゲートウェイまたはその他のルータを含む。マルチキャスト・ルータ22は各受容器20からEVCDUを受信し、マルチキャスト・プロトコルを使って該EVCDUを各中央24およびMMC26に通信する。それにより各中央24およびMMC26は各受容器20からのEVCDUを受信する。マルチキャスト・ルータ22は、受容器20から中央24およびMMC26にデータをマルチキャストするものとして説明され、図示されているが、本発明は、個別の必要に応じて、マルチキャスト・ルータ22が、受容器20から中央24およびMMC26にデータをユニキャストまたはブロードキャストすることも考えている。
特定の諸実施形態では、中央24は、DMRエージェント32および中央DHN36を含む。中央24の構成要素は、一つまたは複数のハードウェア、ソフトウェアもしくは組み込み論理コンポーネントまたはそのようなコンポーネントの二つ以上の組み合わせを含みうる。中央24の構成要素は、一つまたは複数のリンクを使って互いに結合されうる。各リンクは、一つまたは複数のコンピュータバス、LAN、MAN、WAN、インターネットの部分または他の任意の好適な有線、光学式、無線もしくはその他のリンクを含む。中央24は、マルチキャスト・ルータ22からのEVCDUストリームを受信し、EVCDUストリーム中のEVCDUを、IDPS16への通信のために処理する。これについては後述する。
中央24は、EVCDUの冗長なインスタンスを受け取ることがある。限定ではなくあくまでも一例として、中央24は、あるEVCDUの第一のインスタンスおよびそのEVCDUの第二の冗長なインスタンスを受信しうる。これは宇宙船18がそのEVCDUを二つの受容器20に通信した結果である。中央24がEVCDUの冗長なインスタンスを受信すると、中央DHN36は冗長さを検出し、EVCDUのその冗長なインスタンスの内容をIDPS16に通信するのを差し止める。特定の諸実施形態では、中央DHN36は、そのEVCDUの冗長なインスタンスの内容をIDPS16に通信することなく、そのEVCDUの冗長なインスタンスが中央24に保存されるようにする。
特定の諸実施形態では、中央DHN36は、あるVCに対応する諸EVCDUの冗長なインスタンスを検出するために、高水標(high-water mark)を使用する。あるVCに対応する諸EVCDUの冗長なインスタンスを検出するための高水標は、そのVCに対応する中央24で受信された最後のEVCDUのEVCDUシーケンス値を示すカウンタを含む。中央DHN36は、そのVCに対応するEVCDUを中央24が受信するにつれて、高水標を更新する。特定の諸実施形態では、あるVCに対応するあるEVCDUの第一のインスタンスを中央24が受信すると、中央DHN36はそのEVCDUの第一のインスタンス中のEVCDUシーケンス値にアクセスして、そのEVCDUシーケンス値を、中央24中のそのVCに対応する高水標と比較する。そのEVCDUの第一のインスタンスにおけるEVCDUシーケンス値が高水標以下であれば、中央36は、中央24がすでにそのEVCDUの一つまたは複数の第二のインスタンスを受信しており、そのEVCDUのその第一のインスタンスがそのEVCDUの冗長なインスタンスであると結論する。すると中央DHN36は、そのEVCDUの第一のインスタンスの内容をIDPS16に通信することなく、そのEVCDUの第一のインスタンスが中央24に保存されるようにする。そのEVCDUの第一のインスタンス中のEVCDUシーケンス値が高水標を超えていたら、DHN中央34は、中央24がそのEVCDUの一つまたは複数の第二のインスタンスを以前に受信していないと結論する。次いで中央DHN36は、そのEVCDUの第一のインスタンスにおけるEVCDUシーケンス値に対応するよう高水標を更新し、そのEVCDUの第一のインスタンスの内容をIDPS16に通信しうる。特定の諸実施形態では、中央DHN36は、中央DHN36における持続性メモリ内に高水標を保存し、中央DHN36がリスタートされても高水標が回復されうるようになっている。
中央24は、あるVCに対応する諸EVCDUを乱れた順序で受信することがある。限定ではなくあくまでも一例として、あるVCに対応する第一のVCDUを生成し、該第一のVCDUを第一の受容器20に通信し、次いでそのVCに対応する第二のVCDUを生成して該第二のVCDUを第二の受容器20に通信する宇宙船18を考える。第一の受容器20から中央24へのデータの通信に第一の遅延が付随し、第二の受容器20から中央24へのデータの通信に、第一の遅延より短い第二の遅延が付随する。第二の遅延が第一の遅延より短いので、中央24は第二のVCDUを第一のVCDUより先に受信する。
中央24があるVCに対応する諸EVCDUを乱れた順序で受信するとき、中央DHN36は、それらのEVCDUをVCDUシーケンス値に従って並べうる。限定ではなくあくまでも一例として、あるVCに対応する第一のVCDUを生成して該第一のVCDUを第一の受容器20に通信し、次いでそのVCに対応する第二のVCDUを生成して該第二のVCDUを第一の受容器20に通信し、次いでそのVCに対応する第三のVCDUを生成して該第三のVCDUを第二の受容器20に通信する宇宙船18を考える。第一のVCDUは第一のVCDUシーケンス値を含み、第二のVCDUは第二のVCDUシーケンス値を含み、第三のVCDUは第三のVCDUシーケンス値を含む。中央24は、第一のVCDUを第二および第三のVCDUよりも先に受信するが、第一の受容器20から中央24へのデータの通信に付随し、第二の受容器20から中央24へのデータの通信には付随しない遅延のため、中央24は第三のVCDUを第二のVCDUより先に受信する。
中央24が第一のVCDUを受信すると、中央DHN36は第一のVCDUシーケンス値にアクセスし、これを記録する。中央DHN36は次いで第一のVCDUの内容をIDPS16に通信しうる。中央24が第三のVCDUを受信すると、中央DHN36は第三のVCDUシーケンス値にアクセスし、該第三のVCDUシーケンス値を、中央24が第一のVCDUを受信したときに記録された第一のVCDUシーケンスと比較する。比較から、中央DHN36は、第三のVCDUが第一のVCDUの直後ではないと結論する。第三のVCDUは第一のVCDUの直後ではないので、中央DHN36は、第三のVCDUの内容をのちにIDPS16に通信するために、該第三のVCDUを中央24においてローカルに保存されるようにする。中央24が第二のVCDUを受信すると、中央DHN36は第二のVCDUシーケンス値にアクセスし、該第二のVCDUシーケンス値を、中央24が第一のVCDUを受信したときに記録された第一のVCDUシーケンス値と比較する。比較から、中央DHN36は、第二のVCDUが第一のVCDUの直後であると結論する。第二のVCDUが第一のVCDUの直後なので、中央DHN36は第二のVCDUシーケンス値を保存し、次いで該第二のVCDUの内容をIDPS16に通信しうる。次いで、中央36は、中央24にローカルに保存された第三のVCDUにアクセスし、第三のVCDUシーケンス値を記録し、次いで第三のVCDUの内容をIDPS16に通信しうる。
中央24は、構成が正しくないEVCDUを受信することがありうる。EVCDUの構成が正しくないのは、たとえば宇宙船18がVCDUを生成するときにVCDUに不正なVCIDを割り当てた結果などでありうる。中央24がEVCDUを受信すると、中央DHN36はそのEVCDUの構成が正しくないかどうかを判別する。EVCDUの構成が正しくなければ、中央DHN36は、そのEVCDUの内容をIDPS16に通信することなく、そのEVCDUを破棄しうる。特定の諸実施形態では、EVCDUの構成が正しくないかどうかを判別するために、中央DHN36はVCID、宇宙船IDおよびそのEVCDU中のインターネットプロトコル(IP)アドレスにアクセスし、該VCID、該宇宙船IDおよび該IPアドレスがVCID、宇宙船IDおよびIPアドレスの有効な組み合わせであるかどうかを判別する。該VCID、該宇宙船IDおよび該IPアドレスがVCID、宇宙船IDおよびIPアドレスの有効な組み合わせであるかどうかを判別するために、中央DHN36はEVCDU中の該VCID、該宇宙船IDおよび該IPアドレスを、VCID、宇宙船IDおよびIPアドレスの有効な組み合わせを示す中央24にあるデータと比較する。中央DHN36がその比較から、そのEVCDU中の該VCID、該宇宙船IDおよび該IPアドレスがVCID、宇宙船IDおよびIPアドレスの有効な組み合わせであると判定した場合、中央DHN36はそのEVCDUの内容をIDPS16に通信しうる。中央DHN36がその比較から、そのEVCDU中の該VCID、該宇宙船IDおよび該IPアドレスがVCID、宇宙船IDおよびIPアドレスの有効な組み合わせでないと判定した場合、中央DHN36はそのEVCDUの内容をIDPS16に通信することなく、そのEVCDUを破棄しうる。システム10内の諸構成要素は、EVCDU中のIPアドレスを、該EVCDUをシステム10内で経路制御するために使用しうる。特定の諸実施形態では、EVCDU中のIPアドレスはマルチキャストグループに対応するものであってもよい。
特定の諸実施形態では、中央24は、マルチキャスト・ルータ22から互いにインターリーブされた複数のVCを受信する。上述したように、一つまたは複数の第一のVC中の第一の諸EVCDUはSMDを含むことができ、一つまたは複数の第二のVC中の第二の諸EVCDUは遠隔測定データを含むことができる。中央24があるEVCDUを受信すると、中央DHN36は、そのEVCDUがSMDを含むかどうかを判別しうる。そのEVCDUがSMDを含む場合、中央DHN36は、IDPS16内のインターフェース・データ・プロセッサ(IDP: interface data processor)38への通信のために、そのEVCDUからAPまたはAPの一部を抽出しうる。特定の諸実施形態では、そのEVCDUがSMDを含まない場合、中央DHN36は、IDPS16内のIDP38への通信のためにそのEVCDUからAPまたはAPの一部を抽出することなく、そのEVCDUが中央24内に保存されるようにする。特定の諸実施形態では、そのEVCDUがSMDを含むかどうかを判別するために、中央DHN36はEVCDU中のVCIDにアクセスし、そのVCIDを中央24にある、SMDを通信するために使用されるVCを同定するデータと比較する。そのEVCDUが、SMDを通信するために使用されるあるVCに一致すれば、中央DHN36は、そのEVCDUがSMDを含んでいると結論する。そのEVCDUがSMDを通信するのに使われるVCに対応しなければ、中央DHN36は、そのEVCDUはSMDを含んでいないと結論する。
特定の諸実施形態では、中央DHN36は、中央24で受信された一つまたは複数のEVCDUから抽出されたAPに拡張を追加し、拡張AP(EAP: extended AP)を生成する。特定の諸実施形態では、EAPにおける拡張は、システム10の一つまたは複数の構成要素がシステム10を通じてEAPを追跡するため、システム10を通じてEAPを経路制御するためまたはその両方のため使用しうるメタデータを含む。APまたはEAPへの言及は、適宜、AP、EAPまたはその両方を包含しうる。中央DHN36は、中央DHN36において生成されたEAPをバックエンド処理のためにIDP38に通信する。特定の諸実施形態では、中央DHN36は、中央DHN36で生成されたEAPのログファイルを生成し、そのEAPログファイルを、中央24内のDMRエージェント32に通信する。特定の諸実施形態では、中央DHN36は中央24において受信されたEVCDUのログファイルを生成し、そのEVCDUログファイルを中央24にあるDMRエージェント32に通信する。
特定の諸実施形態では、中央DHN36は、中央24にローカルに保存されているファイルを管理する。特定の諸実施形態では、中央24にローカルに保存されているファイルは、中央24において生成された追跡レポート、中央24において生成されたEVCDUログファイル、中央24において生成されたEAPログファイル、中央24において受信されたEVCDUおよび中央24において生成されたEAPのうちの一つまたは複数を含む。中央24にローカルに保存されているファイルを管理することは、中央24にローカルに保存されている特定のファイルを、システム10の一つまたは複数の他の構成要素にとってアクセス可能なグローバル記憶にコピーすることを含みうる。中央24にローカルに保存されているファイルを管理することはまた、中央35にローカルに保存されている特定のファイルを消去することを含みうる。中央DHN36は、中央24にローカルに保存されているファイルをグローバル記憶にコピーするかどうかを、一つまたは複数の基準に従って決定する。特定の諸実施形態では、限定ではなくあくまでも一例として、中央DHN36は、中央24にローカルに保存されているファイルを、そのファイルが特定のデータを含んでいる場合にグローバル記憶にコピーする。特定の諸実施形態では、中央DHN36は、中央24にローカルに保存されているファイルを、そのファイルが一つまたは複数の追跡レポート、EVCDUログファイルまたはEVCDUを含んでいれば、グローバル記憶にコピーする。
中央DHN36はまた、中央24にローカルに保存されているファイルを削除するかどうかを一つまたは複数の基準に従って決定する。特定の諸実施形態では、限定ではなくあくまでも一例として、中央DHN36は、中央24にローカルに保存されているファイルを、そのファイルが中央24に保存されている時間の長さが所定の閾値に達していれば、削除する。特定の諸実施形態では、もう一つの例として、中央DHN36は、中央24におけるローカルな記憶の利用可能容量を監視し、中央24におけるローカル記憶の利用可能容量が所定の閾値を割る場合に、中央24における利用可能なローカル記憶の容量を前記所定の閾値に戻すために特定の諸ファイルを削除する。中央DHN36が中央24における利用可能なローカル記憶の容量を前記所定の閾値に戻すために特定の諸ファイルを削除するとき、中央DHN36は、最初に最も古いファイル(そのファイルが中央24に保存されていた時間の長さの点で)、二番目には二番目に古いファイル、三番目には三番目に古いファイルなどと、中央24における利用可能なローカル記憶の容量が前記所定の閾値に達するまで消去していくことができる。
特定の諸実施形態では、中央DHN36は、中央DHN36において障害が発生した場合に、その障害を検出して該障害に反応して中央DHN36の一つまたは複数のプロセスをリスタートさせる自動障害回復機能を含む。自動障害回復機能が諸プロセスをリスタートさせるのは、以前にその諸プロセスを実行していた一つまたは複数の第一のコンピュータ・システムにおいてであってもよいし、あるいは以前にその諸プロセスを実行していたのではない一つまたは複数の第二のコンピュータ・システムにおいてであってもよい。特定の諸実施形態では、中央DHN36は、複数のコンピュータ・システムにおいて実行される分散システムである。
中央24におけるDMRエージェント32は、EVCDUログファイルから追跡統計を生成し、その追跡統計を使ってDMRマネージャ34のための追跡レポートを生成する。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、中央DHN36からEVCDUログファイルを受け取る。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、中央24にローカルに保存されているデータ(中央24で受信されたEVCDUのような)にアクセスし、EVCDUログファイルを生成し、それをDMRエージェント32が追跡統計を生成するために使用する。DMRエージェント32からの追跡レポートは、中央24において受信されたEVCDUおよび中央24において受信されるはずだったが受信されなかったEVCDUを同定する。追跡レポートは、EVCDUをVCID値およびVCDUシーケンス値に従って同定しうる。限定ではなくあくまでも一例として、EVCDUストリームを受信する中央24を考える。中央24は、VCDUシーケンス値3260ないし3510を有するEVCDUストリームに対応するVCDUを受信する。中央24は次いで、VCDUシーケンス値3511ないし3689を有するEVCDUストリームに対応するEVCDUを受信することなく、VCDUシーケンス値3690ないし4171を有するEVCDUストリームに対応するEVCDUを受信する。DMRエージェント32は、中央24が、VCDUシーケンス値3260ないし3510および3690ないし4171を有するEVCDUストリームに対応するEVCDUを受信したことを示す追跡レポートを生成する。VCDUシーケンス値3510と3690の間のギャップは、シーケンス値3511ないし3689を有するEVCDUストリームに対応するEVCDUを受信するはずであったが受信しなかったことを示しうる。
特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、中央24において生成されたEAPのログファイルから配送統計をも生成し、その配送統計を使って、DMRマネージャ34のための配送レポートを生成する。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は中央DHN36からEAPログファイルを受け取る。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は中央24にローカルに保存されたデータ(中央24において受信されたEAPのような)にアクセスし、EAPログファイルを生成し、次いでそれを使って配送統計を生成する。DMRエージェント32からの配送レポートは、中央24において受信されたAPおよび中央24において受信されるはずだったが受信されなかったAPを同定する。配送レポートはAPID値およびAPIシーケンス値に従ってAPを同定しうる。限定ではなくあくまでも一例として、APストリームを受信する中央24を考える。中央24は、APシーケンス値34ないし39を有するAPストリームに対応するAPを受信する。中央24は次いで、APシーケンス値40ないし42を有するAPストリームに対応するAPを受信することなく、APシーケンス値43ないし50を有するAPストリームに対応するAPを受信する。DMRエージェント32は、その後、中央24が、APシーケンス値34ないし39および43ないし50を有するAPストリームに対応するAPを受信したことを示す配送レポートを生成する。APシーケンス値39と43の間のギャップは、シーケンス値40ないし42を有するAPストリームに対応するAPを受信するはずであったが受信しなかったことを示しうる。
特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、DMRマネージャ34からの再送信要求に応答する。DMRマネージャ34からの再送信要求に反応して、DMRエージェント32は、中央24にローカルに保存された一つまたは複数の特定のEVCDUにアクセスし、その一つまたは複数の特定のEVCDUを一つまたは複数の他の中央24に通信しうる。DMRマネージャ34からの再送信要求に反応して、DMRエージェント32は、中央DHN36をして、中央24にローカルに保存されている一つまたは複数の特定のEVCDUにアクセスして、その一つまたは複数の特定のEVCDUを一つまたは複数の他の中央24に通信するようにさせる。中央24は、マルチキャスト・ルータ22からのデータを、ほぼリアルタイムでIDP38に通信することができ、DMRエージェント32は中央24を通じるほぼリアルタイムのデータ路の外で動作しうる。結果として、DMRエージェント32は、受容器20を通じたデータ通信の速度を実質的に減じることなく、受容器20に関わるDMR動作を容易にする。
特定の諸実施形態では、DMRエージェント32は、MMC26またはC3S 14の他の好適な構成要素から帯域幅制御信号を受信し、これに反応しうる。帯域幅制御信号は、欠失データを回復するために使われる帯域幅を動的に制御するために使用されうる。これにより、利用可能な帯域幅のより効率的な使用が提供され、最初のコピーの配送データと再送信データとの間の優先度の実装が可能にされうる。
特定の諸実施形態では、MMC26は、DMRマネージャ34、MMC DHN40および一つまたは複数のサブシステム42を含んでいる。MMC26の構成要素は、一つまたは複数のハードウェア、ソフトウェアもしくは組み込み論理コンポーネントまたはそのようなコンポーネントの二つ以上の組み合わせを含みうる。MMC26の構成要素は、一つまたは複数のリンクを使って互いに結合されうる。各リンクは、一つまたは複数のコンピュータバス、LAN、MAN、WAN、インターネットの部分または他の任意の好適な有線、光学式、無線もしくはその他のリンクを含む。MMC26は、マルチキャスト・ルータ22からEVCDUストリームを受信し、MMC DHN40がEVCDUストリーム中のEVCDUをサブシステム42への通信のために処理する。これについては後述する。
DMRマネージャ34は、追跡レポートおよび配送レポートをDMRエージェント32から受信し、それらのレポートをMMC26において、オープンデータベース接続性(ODBC: open database connectivity)またはその他の好適なデータベースを使って保存する。特定の諸実施形態では、DMRマネージャ34は追跡レポートを集計して、各受容器20および各中央24で受信されたEVCDUを同定する追跡レコードにする。追跡レポートまたは追跡レコードへの言及は、適宜、追跡レポート、追跡レコードまたはその両方を包含しうる。DMRマネージャ34は、中央24において受信されるはずだったが受信されなかった何らかのAPを同定するようデータベースに問い合わせる。DMRマネージャ34が欠失APを同定したら、DMRマネージャ34は欠失APを一つまたは複数のEVCDUにマッピングし、該EVCDUのそれぞれについて最良のソースを決定し、後述するように一つまたは複数の再送信要求を生成する。APへの言及は、適宜、APまたはAPの部分を包含しうる。特定の諸実施形態では、DMRマネージャ34は、ユーザー入力なしに自動的に、周期的にまたは一つまたは複数のイベントに反応して、データベースに問い合わせする。特定の諸実施形態では、DMRマネージャ34はユーザー入力に反応してデータベースに問い合わせする。
限定ではなくあくまでも一例として、第一の中央24における第一のDMRエージェント32からの配送レポートであって、(1)第一の中央24が、APIDが24でAPシーケンス値40ないし42を有するAPを受信するはずだったが受信しなかったこと、および(2)欠失APがVCIDが14でVCシーケンス値3511ないし3689を有するEVCDU中にあることを示すような配送レポートを考える。DMRマネージャ34はこの配送レポートを受信し、欠失APおよび該欠失APがあるEVCDUを同定する。DMRマネージャ34は次いで、そのEVCDUを受信したC3S 14の一つまたは複数の構成要素を同定するためにMMC26における追跡レコードにアクセスする。C3S 14の一つまたは複数の構成要素がEVCDUを受信していれば、DMRマネージャ34は、EVCDUを受信したC3S 14の構成要素のうちから、第一の中央24へのEVCDUの再送信のための一つまたは複数の最良のソースを選択する。EVCDUの再送信のための最良のソースは、そのEVCDUを受信したIDPS16に最も近い構成要素を含む。限定ではなくあくまでも一例として、第二の中央24がそのEVCDUを受信していた場合、第二の中央24が再送信のための最良のソースである。第二の中央24はEVCDUを受信していないが、受容器20が受信していた場合、受容器20が再送信のための最良のソースである。DMRマネージャ34が第一の中央24へのEVCDUの再送信のためにC3S 14において一つまたは複数の最良のソースを選択したら、DMRマネージャ34はその最良のソースへの通信のために一つまたは複数の再送信要求を生成する。DMRマネージャ34はその再送信要求を通信し、前記最良のソースは該再送信要求への応答としてEVCDUを上記したように第一の中央24に再送信する。第二の中央24も受容器20もEVCDUのコピーを保存していなかった場合には、宇宙船18が再送信のための最良のソースとなりうる。DMRマネージャ34が、一つまたは複数の特定の宇宙船18が一つまたは複数のVCDUを再送信する必要があると判定した場合、DMRマネージャ34は、再送信要求を、宇宙船18への通信のために、CMD上りリンク36に通信しうる。
特定の諸実施形態では、新しい再送信要求を生成する前に、DMRマネージャ34は、その新しい再送信要求が、現在ペンディングの再送信要求と重なる、あるいは少なくとも実質的に隣接するかどうかを判別してもよい。もしそうであれば、DMRマネージャ34は、新しい再送信要求を生成する代わりに、新しい再送信要求を含めるよう、すでにペンディングになっている再送信要求を修正してもよい。限定ではなくあくまでも一例として、まず、VCIDが14でEVCDUシーケンス値3511ないし3689を有するEVCDUを特定の中央24に再送信する旨の、特定の受容器20への現在ペンディングの再送信要求を考える。この第一の再送信要求がペンディングの間に、DMR34は受容器20が、VCIDが14でEVCDUシーケンス値3690ないし3815を有するEVCDを中央24に再送信する必要もあると判別する。すると、DMRマネージャ34は、第二の再送信要求を生成する代わりに、VCIDが14でEVCDUシーケンス値3690ないし3815を有するEVCDUを含むように前記第一の再送信要求を修正してもよい。さらに、二つ以上の中央24からの欠失データのための二つ以上の再送信要求が重なっている、あるいは少なくとも実質的に互いに隣り合っていて、単一の回復動作で欠失データを回復できる場合、DMRマネージャ34は再送信要求を互いに連結してもよい。特定の再送信要求を互いに連結することは、単一の回復動作で回復できるデータに対して複数の回復動作が向けられることを回避することを容易にしうる。これはシステム10における回復動作に付随する帯域幅の要求を軽減しうる。特定の再送信要求を互いに連結することによって、DMRマネージャ34は再送信されるデータのマルチキャストを効率的に制御しうる。特定の諸実施形態では、DMRエージェント32およびDMRマネージャ34は自動的に走り、操作人員からのユーザー入力を必要としない。MMC26の一つまたは複数のサブシステム42は、企業管理コンポーネントを含みうる。DMRマネージャ34は、企業管理コンポーネントに、データ統計、再送信活動およびDMR動作状態に関する情報を通信しうる。
特定の諸実施形態では、MMC26は、マルチキャスト・ルータ22から互いにインターリーブされた複数のVCを受信する。上述したように、一つまたは複数の第一のVC中の第一の諸EVCDUはSMDを含むことができ、一つまたは複数の第二のVC中の第二の諸EVCDUは遠隔測定データを含むことができる。宇宙船18からの遠隔測定データはリアルタイムの遠隔測定データを含んでいてもよい。宇宙船18からの遠隔測定データは再生(playback)遠隔測定データを含んでいてもよい。宇宙船18からの遠隔測定データは保存された遠隔測定データを含んでいてもよい。リアルタイムの遠隔測定データは、宇宙船18において生成され、宇宙船18が遠隔測定とC3S 14へのCMDリンクとを有する間にC3S 14に通信される遠隔測定データを含む。特定の諸実施形態では、宇宙船18が遠隔測定およびC3S 14へのCMDリンクを有するのは周回当たり一度である。MMC26がEVCDUを受信すると、MMC DHN40は、そのEVCDUが遠隔測定データを含むかどうかを判別しうる。そのEVCDUが遠隔測定データを含む場合、MMC DHN40は、一つまたは複数のサブシステム42への通信のために、そのEVCDUから遠隔測定データを抽出しうる。特定の諸実施形態では、EVCDUが遠隔測定データを含まない場合、MMC DHN40は、そのEVCDUからいかなるデータも抽出することなく、そのEVCDUがMMC26に保存されるようにする。MMC26において受信されるEVCDUが抽出のための遠隔測定データを含むかどうかを判別するために、MMC DHN40はEVCDUの、該EVCDUが遠隔測定データを含んでいるかどうかを指示する一つまたは複数の部分にアクセスしうる。限定ではなくあくまでも一例として、MMC DHN40は、EVCDU中のVCIDにアクセスし、そのVCIDを、遠隔測定データを通信するために使用されるVCを同定するMMC26内のデータと比較する。そのEVCDUが、遠隔測定データを通信するために使用されるあるVCに一致すれば、MMC DHN40は、そのEVCDUが遠隔測定データを含んでいると結論しうる。そのEVCDUが遠隔測定データを通信するのに使われるVCに対応しなければ、中央DHN36は、そのEVCDUは遠隔測定データを含んでいないと結論する。
MMC DHN40は、抽出された遠隔測定データをMMC26の一つまたは複数のサブシステム42に通信しうる。特定の諸実施形態では、MMC DHN40は、個別に必要に応じて、抽出された遠隔測定データを複数のサブシステム42にマルチキャストする。MMC DHN40は、遠隔測定データをMMC26の一つまたは複数の遠隔測定サブシステム42に(一つまたは複数の衛星遠隔測定解析(STA: Satellite Telemetry Analysis)サブシステムのような)、あるいはMMC26の一つまたは複数のCMDサブシステム42(一つまたは複数の衛星運用(SO: Satellite Operations)サブシステムのような)に通信しうる。一つまたは複数のそのようなサブシステム42は受信した遠隔測定データを解析することができ、該遠隔測定データの解析に基づいて、SS12内の宇宙船18に通信するためのCMDを生成できる。特定の諸実施形態では、MMC DHN40は、遠隔測定データの一つまたは複数の部分にアクセスして、MMC26のどのサブシステム42が遠隔測定データを受信すべきかを決定しうる。次いでMMC DHN40はMMC26のうちそれらのサブシステム42に遠隔測定データを通信しうる。
特定の諸実施形態では、MMC DHN40はMMC DHN40において障害が発生したら、その障害を検出して該障害に反応してMMC DHN40の一つまたは複数のプロセスをリスタートさせる自動障害回復機能を含む。自動障害回復機能が諸プロセスをリスタートさせるのは、以前にその諸プロセスを実行していた一つまたは複数の第一のコンピュータ・システムにおいてであってもよいし、あるいは以前にその諸プロセスを実行していたのではない一つまたは複数の第二のコンピュータ・システムにおいてであってもよい。特定の諸実施形態では、MMC DHN40は、複数のコンピュータ・システムにおいて実行される分散システムである。
IDPS16は一つまたは複数のIDP40を含みうる。IDP40は、一つまたは複数の宇宙船18の一つまたは複数のセンサーにおいて生成されたデータのバックエンド処理のために、一つまたは複数のハードウェア・コンポーネント、ソフトウェア・コンポーネントもしくは組み込み論理コンポーネントまたはそのようなコンポーネントの二つ以上の組み合わせを含みうる。限定ではなくあくまでも一例として、IDP40は、一つまたは複数の宇宙船18の一つまたは複数のセンサーにおいて収集された情報(一つまたは複数の地上の気象の読みまたはその他の情報のような)を解釈またはその他の仕方で利用するための、一つまたは複数のステーションを含みうる。特定の諸実施形態では、第一のIDP40は米国海洋大気局(NOAA: National Oceanic and Atmospheric Administration)の国家環境衛星・データ・情報サービス(NESDIS: National Environmental Satellite, Data, and Information Service)に関連したものでもよく;第二のIDP40は米国空軍の空軍気象局(AFWA: Air Force Weather Agency)に関連したものでもよく;第三のIDP40は米国海軍の艦隊数値気象学・海洋学センター(FNMOC: Feet Numerical Meteorology and Oceanography Center)に関連したものでもよく;第四のIDP40は米国海軍の海軍海洋局(NAVO: Naval Oceanographic Office)に関連したものでもよい。第一、第二、第三および第四のIDP16は、それぞれC3S 14内の特定の中央24に関連付けられていてもよい。中央24はIDP40に、一つまたは複数のリンクを使って結合されうる。各リンクは、一つまたは複数のコンピュータバス、LAN、MAN、WAN、インターネットの部分または他の任意の好適な有線、光学式、無線もしくはその他のリンクを含む。
IDPS16はDMRマネージャ34と通信しうる。特定の諸実施形態では、IDPS16はDMRマネージャ34に再送信要求を通信しうる。DMRマネージャ28は、IDPS16からの第一の再送信要求に反応して、該再送信要求を生成したIDPS16中のIDP40に要求確認を通信し、前述のように一つまたは複数のVCDUが再送信されるようにしうる。DMRマネージャ28はまた、再送信要求に関して再送信活動に関する情報をIDP40に通信しうる。DMRマネージャ34とIDPS16内の一つまたは複数のIDP40との間の通信を可能にするため、MMC26はIDPS16に、一つまたは複数のリンクを使って結合されうる。各リンクは、一つまたは複数のコンピュータバス、LAN、MAN、WAN、インターネットの部分または他の任意の好適な有線、光学式、無線もしくはその他のリンクを含む。
一つまたは複数のCCSDSプロトコルに従って、互いに関係している複数のAPがまとめてセグメント化パケット・セットとして同定されうる。それらのAPのヘッダの一つまたは複数のフィールドは、APがセグメント化パケット・セット内でどこに属しているかを指示しうる。限定ではなくあくまでも一例として、第一、第二および第三のAPを含むセグメント化パケット・セットを考える。第一のAPのヘッダ内の一つまたは複数のフィールドが、第一のAPがセグメント化パケット・セット中で一番目であることを示し、第二のAPのヘッダ内の一つまたは複数のフィールドが、第二のAPがセグメント化パケット・セット中で二番目であることを示し、第三のAPのヘッダ内の一つまたは複数のフィールドが、第三のAPがセグメント化パケット・セット中で三番目であることを示す。APは最大64キロバイトのサイズをもちうるので、そのようなフィールドは、ファイル転送、センサー走査、メモリ・ダンプおよび64キロバイトを超えるデータに関わるその他の動作を容易にしうる。
特定の諸実施形態では、セグメント化パケット・セットの一部である欠失APが回復されるとき、そのセグメント化パケット・セットの一部である他のすべてのAPも回復される。限定ではなくあくまでも一例として、DMRマネージャ34が、C3S 14内のあるコンポーネントにおいてあるAPが受信されるはずだったが受信されなかったと判定すると、DMRマネージャ34は、その欠失APがセグメント化パケット・セットの一部であるかどうかを判別しうる。DMRマネージャ34がその欠失APがセグメント化パケット・セットの一部であると判定した場合、DMR38は、そのセグメント化パケット・セット内の他のAPを同定し、それら他のAPを欠失APのための再送信要求に含めうる。したがって、欠失APが最終的に一つまたは複数のIDP40に到達するとき、欠失APは、その欠失APのセグメント化パケット・セット内の他のAPと一緒にIDP40に到着する。
図2は、システム10において通信される例示的なデータを示している。EVCDUストリーム50は三つのAPストリーム52を含んでおり、特定のVCIDを有している。EVCDUストリーム50内の諸EVCDUは逐次的なEVCDUであり、それぞれEVCDUシーケンス値54を有している。APストリーム52aは第一のAPIDを有しており、APストリーム52a中の諸APは逐次的なAPであり、それぞれAPシーケンス値を有している。APストリーム52bは第二のAPIDを有しており、APストリーム52b中の諸APは逐次的なAPであり、それぞれAPシーケンス値を有している。APストリーム52cは第三のAPIDを有しており、APストリーム52c中の諸APは逐次的なAPであり、それぞれAPシーケンス値を有している。図2では一般に、APは、そのAPを含んでいるEVCDUのEVCDUシーケンス値54に従って、EVCDUストリーム50に関して位置されている。EVCDU 4070ないし4170はAPストリーム52aのAP 5を含んでおり、EVCDU 3360ないし3400はAPストリーム52bのAP 34を含んでおり、EVCDU 3700ないし3800はAPストリーム52cのAP 17を含んでおり、などとなっている。APの境界はEVCDUの境界と揃っているように図示され、説明されているが、そのような境界は必ずしも互いに揃っていなくてもよい。そのような境界が互いと揃っているように説明および図示するのは、単に本発明の説明を簡単にするためである。
DMRマネージャ34は、中央24にあるDMRエージェント32から、配送レポートを受け取りうる。配送レポートは、中央24にある中央DHN36が下記のAPを受け取るはずであったが受け取らなかったということを示すものである:APストリーム52aのAP 3およびAP 4;APストリーム52bのAP 35ないしAP 38;APストリーム52cのAP 16およびAP 17。追加または代替として、DMRマネージャ34は、一つまたは複数のIDP40から、該IDP40が前記諸APを受け取るはずだったが受け取らなかったということを示す再送信要求を受け取ってもよい。DMRマネージャ34は次いで、一つまたは複数のDMRエージェント32からの一つまたは複数の追跡レポートにアクセスして、どのEVCDUが中央24に再送信される必要があるかを判別しうる。追跡レポートから、DMRマネージャ34は、EVCDU 3500ないし3560および3690ないし4000が欠失APを含んでいて、再送信される必要があることを判別しうる。IDP40からの再送信要求が説明および図示されているが、特定の諸実施形態では、IDP40は、IDP40が欠失データの再送信を要求しなくてもDMRマネージャ34が欠失データを検出して該欠失データの再送信を自動的に要求するのに頼ってもよい。しかしながら、IDP40が障害後に初期化されるとき、あるいはIDP40の操作者が手動であるデータが欠けていると判別したときに、IDP40がDMRマネージャ34に再送信要求を通信してもよい。
再送信のためのEVCDUを同定するため、DMRマネージャ34は、EVCDUストリーム50におけるギャップを位置特定しうる。限定ではなくあくまでも一例として、DMRマネージャ34は、APストリーム52aに関して、中央DHN36がAP 2およびAP 5は受け取ったがAP 3およびAP 4は受け取っていないと判別しうる。DMRマネージャ34はまた、AP 2の末尾がEVCDU 3690に対応し、AP 5の先頭がEVCDU 4070に対応することをも判別しうる。AP 3とAP 4はAP 2とAP 5の間にあるので、DMRマネージャ34は、EVCDU 3691ないし4069は少なくともAP 3およびAP 4を含んでいると結論しうる。APストリーム52bに関しては、DMRマネージャ34は、中央DHN36がAP 34およびAP 38は受け取ったがAP 35ないしAP 38は受け取っていないと判別しうる。DMRマネージャ34はまた、AP 34の末尾がEVCDU 3400に対応し、AP 38の先頭がEVCDU 4170に対応することをも判別しうる。AP 35ないしAP 39はAP 34とAP 39の間にあるので、DMRマネージャ34は、EVCDU 3401ないし4169は少なくともAP 35ないしAP 39を含んでいると結論しうる。APストリーム52cに関しては、DMRマネージャ34は、中央DHN36がAP 15およびAP 18は受け取ったがAP 16およびAP 17は受け取っていないと判別しうる。DMRマネージャ34はまた、AP 15の末尾がEVCDU 3360に対応し、AP 18の先頭がEVCDU 4000に対応することをも判別しうる。AP 16とAP 17はAP 15とAP 18の間にあるので、DMRマネージャ34は、EVCDU 3361ないし3999は少なくともAP 16およびAP 17を含んでいると結論しうる。
したがって、DMRマネージャ34は、EVCDUストリーム50には、EVCDU 3501ないし3559および3691ないし3999にギャップがあり、それらのギャップが欠失APを含んでいると判別しうる。DMRマネージャ34は次いで、システム10のうちでEVCDU 3501ないし3559および3691ないし3999のコピーを保存した一つまたは複数のコンポーネントを同定しうる。DMRマネージャ34はこの判別をするためにDMRマネージャ34に保存されている一つまたは複数の追跡レポートにアクセスしうる。前述のように、DMRマネージャ34は、EVCDUを同定するためにVCIDを(EVCDUシーケンス値に加えて)使用しうる。DMRマネージャ34は次いで、それらのEVCDUについての一つまたは複数の最良のソースを同定し、該EVCDUについての該最良のソースに一つまたは複数の再送信要求を通信しうる。
図3は、システム10におけるデータ監視および回復(data monitoring and recover)のための例示的な方法を示している。方法はステップ100で開始され、DMRエージェント32は追跡レポートをDMRマネージャ34に通信する。ステップ102では、DMRマネージャ34は追跡レポートを集成して、結果として得られるレコードを保存する。ステップ104では、中央24にあるDMRエージェント32は、配送レポートをDMRマネージャ34に通信する。配送レポートは、中央DHN36が受け取るはずだったが受け取らなかった一つまたは複数のEAPを示すものである。ステップ106では、配送レポートに反応して、DMRマネージャ34はデータベース問い合わせを実行して欠失EAPを一つまたは複数のEVCDUにマッピングし、該EVCDUについての最良のソースを判別する。特定の諸実施形態では、DMRマネージャ34はDMRエージェント32からの配送レポートを保存してもよく、個々の配送レポートに反応する代わりに、周期的に問い合わせを実行して、一つまたは複数の中央DHN34において受信されるはずだったが受信されなかったEAPが一つまたは複数あるかどうかを判別してもよい。DMRマネージャ34が、一つまたは複数の中央DHN34において受信されるはずだったが受信されなかったEAPが一つまたは複数あると判別する場合、DMRマネージャ34はデータベース問い合わせを実行して、欠失EAPを一つまたは複数のEVCDUにマッピングして、該EVCDUについての最良のソースを判別しうる。上記のように、特定の諸実施形態では、DMRマネージャ34は、一つまたは複数のIDP40からの再送信に反応してデータベース問い合わせを実行してもよい。
ステップ108では、DMRマネージャ34は、データベース問い合わせの結果を使って、欠失EAPを一つまたは複数のEVCDUにマッピングする。ステップ110では、DMRマネージャ34は、データベース問い合わせの結果から、欠失EAPにマッピングされたEVCDUについての最良のソース(これは別の中央24、受容器20または宇宙船12を含みうる)を判別する。ステップ112では、DMRマネージャ34は、欠失EVCDUについての再送信要求を生成する。ステップ114では、DMRマネージャ34は、該再送信要求を前記最良のソースに通信する。ステップ116では、前記最良のソースが再送信要求を受信し、EVCDUを中央24に再送信する。この時点で本方法は終了する。特定の諸実施形態では、前述のように、DMRマネージャ34が新たな再送信要求を生成する前に、DMRマネージャ34が、新たな再送信要求が現在ペンディングの再送信要求と重なるかどうかを判別してもよい。もしそうであれば、DMRマネージャ34は、新たな再送信要求を生成する代わりに、前記新たな再送信要求を含めるよう、すでにペンディングになっている再送信要求を修正しうる。図3に示される方法は、SS12からIDPS16にシステム10を通じてデータが通信される間、欠失EAPを回復するために繰り返されることができる。図3に示された方法の個々のステップは、特定の順序で生起するよう説明および図示されたが、本発明は、図3に示される方法の任意の好適なステップが任意の好適な順序で生起することを考えている。
図4は、システム10におけるデータ処理のための例示的な方法を示している。方法はステップ100で開始され、受容器20がSS12からデータを受信する。ステップ102では、受容器20にある受容器DHN30が受容器20で受信されたデータからVCDUを抽出する。ステップ104では、受容器DHN30は抽出されたVCDUに拡張を追加して、EVCDUを生成する。ステップ106では、受容器DHN30は生成されたEVCDUをマルチキャスト・ルータ22に通信する。ステップ108では、マルチキャスト・ルータ22はEVCDUを一つまたは複数の中央24に、およびMMC26に通信する。ステップ110では、中央24はマルチキャスト・ルータ22から通信されたEVCDUを受信する。ステップ112では、中央24にある中央DHN36が、中央24において受信されたEVCDUからEVCDUの冗長なインスタンスを除去する。ステップ114では、中央DHN36は、中央24において乱れた順序で受信されたEVCDUをその適正な順序に戻す。ステップ116では、中央DHN36は、適正な順序にされたEVCDUからAPを抽出する。ステップ118では、中央DHN36は、抽出されたAPに延長を加えて、EAPを生成する。ステップ120では、中央DHN36は生成されたEAPをIDPS16内の一つまたは複数のIDP38に通信する。ステップ122では、MMC26が、マルチキャスト・ルータ22から通信されたEVCDUを受信する。ステップ124では、MMC DHN40は、MMC26で受信されたEVCDUから遠隔測定データを抽出する。ステップ126では、MMC DHN40は抽出された遠隔測定データをMMC26の一つまたは複数のサブシステム42に通信する。この時点で本方法は終了する。図4に示された方法の個々のステップは、特定の順序で生起するよう説明および図示されたが、本発明は、図4に示される方法の任意の好適なステップが任意の好適な順序で生起することを考えている。限定ではなくあくまでも一例としてステップ110〜120はステップ122〜126とほぼ同時に生起してもよい。
本発明についていくつかの実施形態を用いて記載してきたが、無数の変化、変形、変更、転換および修正が当業者には示唆されうる。本発明は、付属の請求項の範囲にはいる限り、そのような変化、変形、変更、転換および修正を包含することが意図されている。本発明は、請求項に反映されていない明細書のいかなる陳述によっても、いかなる形であれ、限定されるものではない。
分散通信ネットワークにおけるデータ処理のための例示的なシステムを示す図である。 図1に示されたシステムにおいて通信される例示的なデータを示す図である。 図1に示されたシステムにおけるデータ監視および回復のための例示的な方法を示す図である。 図1に示されたシステムにおけるデータ処理のための例示的な方法を示す図である。

Claims (31)

  1. 分散通信ネットワークにおけるデータ処理のためのシステムであって:
    データ処理ノード(DHN)およびマネージャを有しており、該データ処理ノードはミッション管理センター(MMC)に存在しており、該MMCは一つまたは複数のリモート・ユニットの動作を管理し、前記DHNは:
    経路制御システムから、リモート・ユニットにおいて発生した、保存されたミッションデータ(SMD)および遠隔測定データの両方を含むデータ単位のストリームを受信し;
    ほぼリアルタイムで、データ単位のストリームから遠隔測定データを抽出し;
    ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを受け取るための前記MMCの一つまたは複数のサブシステムを同定し;
    ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを処理のために前記MMCの同定されたサブシステムに通信する、
    よう動作でき、
    前記マネージャは、前記DHNで受信されたデータ単位に関する情報を与えるレポートを受信するよう動作でき、前記マネージャは:
    欠けているデータ単位を識別し;
    当該システム中で前記欠けているデータ単位が取得できる最良の位置を判別し;
    前記欠けているデータを回復するために使われる帯域幅を動的に制御し、最初に配送されるデータと前記欠けているデータの再送信との間の優先度の実装を可能にする帯域幅制御信号を提供することによって、前記欠けているデータ単位を前記最良の位置から取得するよう動作できる、
    システム。
  2. 前記データ単位が、少なくとも部分的に宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)のプロトコルに従ってフォーマットされた仮想チャネルデータ単位(VCDU)を含む、請求項1記載のシステム。
  3. 前記リモート・ユニットの一つまたは複数が宇宙船である、請求項1記載のシステム。
  4. 個別のリモート・ユニットで発生したSMDが、該個別のリモート・ユニットに搭載されたセンサーで収集された読み値を示すものである、請求項1記載のシステム。
  5. 個別のリモート・ユニットで発生した遠隔測定データが、該個別のリモート・ユニットに付随する一つまたは複数の状態点それぞれの状態を示す、請求項1記載のシステム。
  6. 前記遠隔測定データが、リアルタイム遠隔測定データ、再生遠隔測定データおよび保存された遠隔測定データのうちの一つまたは複数を含む、請求項1記載のシステム。
  7. 前記DHNが、抽出のための遠隔測定データを検出するために、前記データ単位中の仮想チャネル識別子(VCID)を使うようさらに動作しうる、請求項1記載のシステム。
  8. 前記DHNが、抽出された遠隔測定データを前記MMCの複数のサブシステムにマルチキャストするようさらに動作しうる、請求項1記載のシステム。
  9. 前記MMCのサブシステムのうち一つまたは複数が、それぞれ、衛星遠隔測定解析(STA)サブシステム、衛星運用(SO)サブシステムまたはその両方を含む、請求項1記載のシステム。
  10. 前記サブシステムのうち一つまたは複数が、前記リモート・ユニットの一つまたは複数に通信するためのコマンド(CMD)を生成するために、前記の抽出された遠隔測定データを処理するよう動作しうる、請求項1記載のシステム。
  11. 分散通信ネットワークにおけるデータ処理のための方法であって:
    データ処理ノードにおいて、経路制御システムから、リモート・ユニットにおいて発生した、保存されたミッションデータ(SMD)および遠隔測定データの両方を含むデータ単位のストリームを受信する段階と;
    データ処理ノードにおいて、ほぼリアルタイムで、データ単位のストリームから遠隔測定データを抽出する段階と;
    データ処理ノードにおいて、ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを受け取るためのミッション管理センター(MMC)の一つまたは複数のサブシステムを同定する段階と;
    データ処理ノードにおいて、ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを処理のために前記MMCの同定されたサブシステムに通信する段階と、
    マネージャにおいて、受信されたデータ単位に関する情報を与えるレポートを受信する段階と:
    マネージャにおいて、欠けているデータ単位を識別する段階と;
    マネージャにおいて、当該システム中で前記欠けているデータ単位が取得できる最良の位置を判別する段階と;
    前記欠けているデータを回復するために使われる帯域幅を動的に制御し、最初に配送されるデータと前記欠けているデータの再送信との間の優先度の実装を可能にする帯域幅制御信号を提供することによって、前記欠けているデータ単位を前記最良の位置から取得する段階、
    とを有する方法。
  12. 前記データ単位が、少なくとも部分的に宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)のプロトコルに従ってフォーマットされた仮想チャネルデータ単位(VCDU)を含む、請求項11記載の方法。
  13. 前記リモート・ユニットの一つまたは複数が宇宙船である、請求項11記載の方法。
  14. 個別のリモート・ユニットで発生したSMDが、該個別のリモート・ユニットに搭載されたセンサーで収集された読み値を示すものである、請求項11記載の方法。
  15. 個別のリモート・ユニットで発生した遠隔測定データが、該個別のリモート・ユニットに付随する一つまたは複数の状態点それぞれの状態を示す、請求項11記載の方法。
  16. 前記遠隔測定データが、リアルタイム遠隔測定データ、再生遠隔測定データおよび保存された遠隔測定データのうちの一つまたは複数を含む、請求項11記載の方法。
  17. 前記データ処理ノードにおいて、抽出のための遠隔測定データを検出するために、前記データ単位中の仮想チャネル識別子(VCID)を使う段階をさらに有する、請求項11記載の方法。
  18. 前記データ処理ノードにおいて、抽出された遠隔測定データを前記MMCの複数のサブシステムにマルチキャストする段階をさらに有する、請求項11記載の方法。
  19. 前記MMCのサブシステムのうち一つまたは複数が、それぞれ、衛星遠隔測定解析(STA)サブシステム、衛星運用(SO)サブシステムまたはその両方を含む、請求項11記載の方法。
  20. 前記サブシステムのうち一つまたは複数が、前記リモート・ユニットの一つまたは複数に通信するためのコマンド(CMD)を生成するために、前記の抽出された遠隔測定データを処理するよう動作しうる、請求項11記載の方法。
  21. 分散通信ネットワークにおけるデータ処理のためのプログラムであって、前記プログラムコンピュータに
    経路制御システムから、リモート・ユニットにおいて発生した、保存されたミッションデータ(SMD)および遠隔測定データの両方を含むデータ単位のストリームを受信し;
    ほぼリアルタイムで、データ単位のストリームから遠隔測定データを抽出し;
    ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを受け取るためのミッション管理センター(MMC)の一つまたは複数のサブシステムを同定し;
    ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを処理のために前記MMCの同定されたサブシステムに通信する、
    データ単位に関する情報を与えるレポートを受信し:
    欠けているデータ単位を識別し;
    当該システム中で前記欠けているデータ単位が取得できる最良の位置を判別し;
    前記欠けているデータを回復するために使われる帯域幅を動的に制御し、最初に配送されるデータと前記欠けているデータの再送信との間の優先度の実装を可能にする帯域幅制御信号を提供することによって、前記欠けているデータ単位を前記最良の位置から取得する、
    ことを実行させる、プログラム
  22. 前記データ単位が、少なくとも部分的に宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)のプロトコルに従ってフォーマットされた仮想チャネルデータ単位(VCDU)を含む、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  23. 前記リモート・ユニットの一つまたは複数が宇宙船である、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  24. 個別のリモート・ユニットで発生したSMDが、該個別のリモート・ユニットに搭載されたセンサーで収集された読み値を示すものである、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  25. 個別のリモート・ユニットで発生した遠隔測定データが、該個別のリモート・ユニットに付随する一つまたは複数の状態点それぞれの状態を示す、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  26. 前記遠隔測定データが、リアルタイム遠隔測定データ、再生遠隔測定データおよび保存された遠隔測定データのうちの一つまたは複数を含む、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  27. 抽出のための遠隔測定データを検出するために、前記データ単位中の仮想チャネル識別子(VCID)を使うようさらに動作しうる、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  28. 抽出された遠隔測定データを前記MMCの複数のサブシステムにマルチキャストするようさらに動作しうる、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  29. 前記MMCのサブシステムのうち一つまたは複数が、それぞれ、衛星遠隔測定解析(STA)サブシステム、衛星運用(SO)サブシステムまたはその両方を含む、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  30. 前記サブシステムのうち一つまたは複数が、前記リモート・ユニットの一つまたは複数に通信するためのコマンド(CMD)を生成するために、前記の抽出された遠隔測定データを処理するよう動作しうる、請求項21記載のコンピュータ可読媒体。
  31. 分散通信ネットワークにおけるデータ処理のためのシステムであって:
    経路制御システムから、リモート・ユニットにおいて発生した、保存されたミッションデータ(SMD)および遠隔測定データの両方を含むデータ単位のストリームを受信する手段と;
    ほぼリアルタイムで、データ単位のストリームから遠隔測定データを抽出する手段と;
    ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを受け取るためのミッション管理センター(MMCの一つまたは複数のサブシステムを同定する手段と;
    ほぼリアルタイムで、抽出された遠隔測定データを処理のために前記MMCの同定されたサブシステムに通信する手段と;
    受信されたデータ単位に関する情報を与えるレポートを受信する手段と;
    欠けているデータ単位を識別する手段と;
    当該システム中で前記欠けているデータ単位が取得できる最良の位置を判別する手段と;
    前記欠けているデータを回復するために使われる帯域幅を動的に制御し、最初に配送されるデータと前記欠けているデータの再送信との間の優先度の実装を可能にする帯域幅制御信号を提供することによって、前記欠けているデータ単位を前記最良の位置から取得する手段、
    とを有するシステム。
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