JP5254626B2 - Optional member mounting structure to chair seat - Google Patents
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Description
本発明は、張り材により覆われた背凭れまたは座等の着座体に、オプション部材を取付けてなる椅子の着座体へのオプション部材取付構造に関する。 The present invention relates to an option member mounting structure to a seating body of a chair in which an option member is mounted on a seating body such as a backrest or a seat covered with a tension material.
本願の出願人は、背フレーム(背枠)にメッシュ状の張り材を張設して形成された背凭れに、オプション部材であるハンガーを取付けたハンガー付き椅子を案出し、先に特許出願している(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献に記載されているように、張り材が張設された背凭れにオプション部材を取付ける際には、張り材が張設されていない部分にオプション部材を取付けるのが一般的である。
これは、メッシュ状の張り材が張設された背フレームに、オプション部材を、ねじ等により固定しようとすると、張り材に、ねじ等の挿通孔を開口しなければならないが、このような挿通孔を張り材に開口すると、張り材に張力が加わった際に、開口した部分がほつれるなどして、張り材が破れ易くなるからである。
As described in the above-mentioned patent document, when the optional member is attached to the backrest on which the upholstery material is stretched, the optional member is generally attached to a portion where the upholstery material is not stretched.
This is because when an optional member is fixed to a back frame on which a mesh-like tension material is stretched with screws or the like, an insertion hole such as a screw must be opened in the tension material. This is because when the hole is opened in the tension material, the tension material is easily broken when the tension is applied to the tension material, for example, the opened portion is frayed.
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、張り材に、ねじ等の軸状固定手段を挿通する挿通孔を開口することなく、オプション部材を取付け可能とし、張り材が破断するのを防止しうるようにした、椅子の着座体へのオプション部材取付構造を提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of the above problems, and allows an optional member to be attached to a tension member without opening an insertion hole through which a shaft-like fixing means such as a screw is inserted. An object of the present invention is to provide an optional member mounting structure to a seat of a chair that can be prevented.
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)メッシュ状の張り材により覆われた椅子の着座体のフレームに、オプション部材を、軸状固定手段をもって取付ける取付構造であって、前記張り材における前記オプション部材の取付部に、メッシュの網目の粗さが他の部分よりも粗い低密度部を形成し、この低密度部の網目より、前記軸状固定手段を挿通して前記フレームに止着することにより、前記オプション部材を、前記張り材を挟み込んでフレームに取付ける。
According to the present invention, the above problem is solved as follows.
(1) An attachment structure in which an optional member is attached to a frame of a chair seat covered with a mesh-like upholstery material with a shaft-like fixing means, and the mesh is attached to the attachment portion of the optional member in the upholstery material. The optional member is formed by forming a low density part having a coarser mesh than the other parts, and inserting the shaft-like fixing means from the mesh of the low density part to be fixed to the frame. Insert the upholstery and attach it to the frame.
(2)上記(1)項において、低密度部をオプション部材により覆うとともに、このオプション部材により強圧して、フレームに圧接する。 ( 2 ) In the above item ( 1 ), the low density portion is covered with an optional member, and is pressed with the optional member and pressed against the frame.
上記(1)項に記載の発明によれば、張り材におけるオプション部材の取付部に、メッシュの網目の粗さが他の部分よりも粗い低密度部を形成し、この低密度部の網目より、軸状固定手段を挿通して着座体のフレームに止着しているので、張り材のオプション部材取付部に、ねじ等の軸状固定手段を挿通するための挿通孔を開口する必要がなく、開口した部分がほつれるなどして、張り材が破断するという恐れはない。
また、張り材におけるオプション部材取付部の編み方または織り方を粗くするだけで、低密度部を簡単に形成しうるとともに、その部分の任意の網目を通して、軸状固定手段を容易に挿通することができる。
According to the invention described in (1) above , a low density portion having a mesh mesh coarser than other portions is formed in the attachment portion of the optional member in the upholstery material. Since the shaft-like fixing means is inserted and fixed to the frame of the seating body, it is not necessary to open an insertion hole for inserting the shaft-like fixing means such as a screw in the option member mounting portion of the tension member There is no fear that the stretched material will break due to fraying of the opening.
In addition, the low-density portion can be easily formed by roughening the knitting or weaving method of the optional member mounting portion of the upholstery material, and the shaft-like fixing means can be easily inserted through an arbitrary mesh of the portion. Can do.
上記(2)項に記載の発明によれば、張り材の引張強度等が小さくなる低密度部を、オプション部材により強圧してフレームに固定してあるので、その部分に張力が作用することはなく、従って、低密度部を起点として張り材が破断するという恐れがない。また、低密度部はオプション部材により覆われ、外部に露呈しないので、体裁がよい。 According to the invention described in the above item (2), the low density portion where the tensile strength and the like of the upholstery material is reduced is strongly pressed by the optional member and fixed to the frame, so that tension acts on that portion. Therefore, there is no fear that the tension material breaks starting from the low density portion. Further, the low density portion is covered with an optional member and is not exposed to the outside, so that the appearance is good.
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した椅子の正面図、図2は、同じく側面図で、椅子1は、先端にキャスタ2が取付けられた放射方向を向く5本の脚杆3からなる脚体4と、その中心に立設され、内部に収容されたガススプリング(図示略)により伸縮可能とされた脚柱5と、脚柱5の上端に固着された支基6と、支基6の上部に取付けられた座7と、支基6の両側部に前端が枢着された、側面視前向きL字状をなす左右1対の背杆8と、両背杆8の上部に下端部が取付けられ、支基6の後端と背杆8の後部との間に介設されたガススプリング9の付勢力に抗して後傾させうる背凭れ10とを備えている。なお、上記座7と背凭れ10とにより、着座体を構成している。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view of a chair to which the present invention is applied, FIG. 2 is a side view of the chair, and the
背凭れ10は、図3に示すような合成樹脂製の背フレーム11と、その下端を除く全面を覆う袋状の張り材12とを備えている。
The
背フレーム11は、下半部の左右方向を向く板状の基部フレーム13と、その両側端部の上端より上方に延出する正面視下向コ字状の枠状フレーム14と、この枠状フレーム14の上端部の対向面同士を連結している横フレーム15とからなり、全体が硬質合成樹脂により一体成形されている。
The
背フレーム11は、座者の腰部付近、すなわち上下方向の中央部よりもやや下方の中間部が、側面視において前方に突出するように、ほぼく字状に折曲され、かつ全体が、後向き凸円弧状に緩やかに湾曲されている。
The
張り材12は、高張力で伸縮性を有する合成繊維、例えばポリアミド繊維やポリプロピレン繊維等をメッシュ状に編むか、または織るなどして、下端が開口する袋状に形成され、後記するオプション部材を横フレーム15に装着する前において、背フレーム11に上方より被せ、下端部を基部フレーム13の下端にタッキング等により固定することにより、張り材12は、適度の張力が付与されるようにして、背フレーム11全体に張設される。
The
図3〜図5に示すように、横フレーム15の左右方向の中央部には、オプション部材が、次のようにして取付けられている。なお、オプション部材は、例えば上記特許文献1に記載されているようなハンガーまたは銘板等であるが、本実施形態では、銘板の取付例について説明する。
As shown in FIG. 3 to FIG. 5, an optional member is attached to the central portion in the left-right direction of the
横フレーム15の左右方向の中央部には、前後方向を向く左右2個の取付孔16、16と、それらの間に、取付孔16よりも若干小径の係合孔17とが穿設されている。横フレーム15の前面中央には、上下寸法が横フレーム18のそれとほぼ同等の左右方向を向く取付板18が、その後面に突設された、横フレーム15の板厚とほぼ等しい突出寸法の左右1対の後向突部19、19を、張り材12を張設する前に前方より嵌合することにより、仮止めされている。
At the center of the
図4に示すように、取付板18を仮止めし、背フレーム11に張り材12を張設した後、張り材12を挟み込むようにして、横フレーム15の後面に、取付板18とほぼ同じ大きさの左右方向を向く基板20aと、その後面を覆う、後面に文字等が印字されたカバー板20bとからなる銘板20が、次のようにして取付けられる。
As shown in FIG. 4, the
張り材12における銘板20が取付けられる部分、すなわち、横フレーム15の左右方向の中央部は、メッシュの網目の粗さが他の部分よりも粗い低密度部21とされ、この低密度部21の網目を通して、基板20a取付用のねじ22が挿通しうるようにしてある。なお、低密度部21の形成領域は、基板20aにより隠蔽されるように、その大きさと同等、もしくは若干小さくしてある。
A portion of the
基板20aの両側部に穿設された通孔23、23に後方より挿入したねじ22、22を、低密度部21の網目と、横フレーム15の取付孔16、16とに挿通し、取付板18の左右の後向突部19、19に設けた、後方に開口するめねじ孔24、24に螺合させて締め付けることにより、取付板18と基板20aとが、横フレーム15の前後の面に強固に固定される。この際、低密度部21が基板20aにより覆われるとともに、基板20aにより横フレーム15の後面に強圧されて強固に固定される。
基板20aを取付けた後、その中央部に設けた通孔25に、カバー板20bの前面の中央部に前向き突設した軸状の係合突部26を挿通し、低密度部21の網目を通して、横フレーム15の係合孔17に圧嵌させれば、基板20aの後面にカバー板20bが止着され、オプション部材である銘板20の取付けが完了する。
After mounting the
以上説明したように、上記実施形態においては、横フレーム15の後面を覆っている張り材12における銘板20の取付部を、メッシュの網目の粗い低密度部21とし、この低密度部21の網目を通して、基板20a取付用のねじ22や、カバー板20b止着用の係合突部26を挿通しうるようにしてあるため、張り材12のオプション部材取付部に、ねじ22等の挿通孔を開口する必要がなく、開口した部分がほつれるなどして、張り材12が破れるという恐れはない。
また、張り材12の引張強度等が小さくなる低密度部21は、基板20aにより押圧されて、横フレーム15に強固に固定されているので、その部分に張力が作用することはなく、従って、低密度部21を起点として張り材12が破断するという恐れもない。しかも、低密度部21は外部に露呈しないので、体裁がよい。
As described above, in the above-described embodiment, the attachment portion of the
Further, the
なお、上記実施形態では、張り材12における銘板20の取付部の領域に、この銘板20により覆いうる大きさの低密度部21を形成しているが、張り材12におけるねじ22及び係合突部26の挿通部のメッシュの網目を大とし、この網目を通して、ねじ22及び係合突部26を挿通させるようにしてもよい。
In the above embodiment, the
また、上記実施形態では、背凭れ10に、オプション部材である銘板20を取付けた例を示しているが、座7の座フレーム(図示略)を張り材により覆い、座フレームに、肘掛け等のオプション部材を取付ける際にも、本発明を適用することができる。
In the above embodiment, an example is shown in which the
1 椅子
2 キャスタ
3 脚杆
4 脚体
5 脚柱
6 支基
7 座(着座体)
8 背杆
9 ガススプリング
10 背凭れ(着座体)
11 背フレーム
12 張り材
13 基部フレーム
14 枠状フレーム
15 横フレーム
16 取付孔
17 係合孔
18 取付板
19 後向突部
20 銘板(オプション部材)
20a 基板
20b カバー板
21 低密度部
22 ねじ(軸状固定手段)
23 通孔
24 めねじ孔
25 通孔
26 係合突部(軸状固定手段)
1
8 Backrest 9
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