JP5243783B2 - コミュニティ・システム、コミュニティ・システムの活動記録方法、及びコミュニティ・システムの活動記録用プログラム - Google Patents

コミュニティ・システム、コミュニティ・システムの活動記録方法、及びコミュニティ・システムの活動記録用プログラム Download PDF

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Description

この発明は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)等のように、ネットワークを介して、複数のユーザが、自らのクライアント・コンピュータを用いて、サーバ・システムにログインし、サーバ上で互いにコミュニケーションを図る、オンライン・コミュニティ・システムに関するものである。
Web2.0技術が浸透するにつれて、CGM(customer generated media = カスタマが生成したメディア)あるいは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のようなオンライン・コミュニティにおいて、一般ユーザがブログ(日記)を書く、ニュースを読む、商品情報を検索する、などの様々な活動を活発に行っている。
そこで、このような活動のログから、個々のユーザがもつ興味や関心を抽出し、マーケティングなどの企業活動に活用することが検討されている。
例えば、特開2007−241753号公報は、サーバに、個人の興味情報が概念階層化されたパーソナルオントロジの雛形である雛形オントロジを保持し、パーソナルオントロジ抽出手段は、雛形オントロジのルートクラスから、そのクラスまたはインスタンスまでの直接的な子孫クラスおよびインスタンスをパーソナルオントロジとして抽出し、意外情報抽出手段は、近似度が所定値以上のパーソナルオントロジ間において、一方のパーソナルオントロジには含まれるが他方のパーソナルオントロジには含まれないクラスまたはインスタンスを意外情報として抽出し、意外情報提示手段は、意外情報抽出手段にて抽出された意外情報をその意外情報を持たないユーザに提示するようなシステムを開示する。
本出願人に係る特願2007−110559号明細書は、ウエブページ、ブログなどの読者が違和感をもつような広告の出現を抑制するため、記事中で言及されている企業・人物・製品等の事物のうちの該当するものに対して、「加害者」、「被害者」、「受益者」のうちのどれかの利害ラベルをシステム的に付与する技術を開示する。そして、このような利害ラベルに関連付けられた広告の出現が抑制されるように、広告選択機構が制御される。この目的で使用される広告選択機構は、記事と広告の親和性または関連性を数値として計算することでできるものであり、よって、広告の抑制は、その親和性の数値を減じることによって、達成される。なお、好適には、利害ラベルによる抑制度合いは、時間とともに次第に減衰するようになされる。この開示技術は、ウエブページにアクセスするユーザの心理状況をシステム的にモデリングする1つの試みである、ということもできる。
特に、特開2007−241753号公報の技術は、ユーザが書いたテキスト情報から興味を抽出しており、特願2007−110559号明細書に記載されている技術では、ユーザが読んだテキスト情報から興味を抽出している。このように、オンライン・コミュニティ上でユーザが取り得る行動または活動には様々な種類があり、このような複数の行動を統一的に取り扱う技術が要望される。
特開2005−327105号公報は、適切なコミュニティを見出すためのコミュニティ分析装置に関する。このコミュニティ分析装置は、少なくとも送信メールの発信者を識別する発信者識別記号と送信メールの受信者を識別する受信者識別記号とを含む情報を所定のメールサーバーから取得する取得部と、取得部が取得した情報から送受信者間に共通する興味度合いを表す共通興味度を計算する共通興味度分析部と、共通興味度分析部が求めた共通興味度から電子メール利用者が形成するコミュニティを分析する分析部を有する。分析部は、興味度行列を用いてコミュニティ間の関連度を計算することで電子メール利用者が形成するコミュニティを分析する。
特開2005−327105号公報は、行列を用いてコミュニティ間の関連度を計算するという点で、有用な技法を示唆する。しかし、送信メールからの解析という単一動作に関るものであり、依然として、複数の行動を統一的に取り扱う技術を教示するものではない。
特開2007−241753号公報 特願2007−110559号明細書 特開2005−327105号公報
この発明の目的は、SNSのようなオンライン・コミュニティにおいて、ブログを書く、ニュースを読む、メッセージを読むなどの複数の行動の指標を統一的に扱うことを可能とする技術を提供することにある。
この発明の他の目的は、オンライン・コミュニティにおいて、個人、グループまたはコミュニティにおいて計算された、複数の行動の指標を、個人間、グループまたはコミュニティ間、個人とグループまたはコミュニティの間で計算し、それによって有用な結果を与えるようにすることを可能とする技術を提供することにある。
本発明は、オンライン上における単一ユーザあるいは複数ユーザの行動を、その行動に伴って用いられるテキスト情報とともに蓄積し、嗜好の抽出やマッチングに用いるものである。これによって今まで行動あるいはテキストといった1次元的な情報に射影して行っていたユーザーの行動・嗜好の分析が、行動と嗜好の2つの観点あるいはそれを統合した観点で可能となり、より情報量の多い行動・嗜好分析を行うことを可能にする。ここで言う行動とは、これには限定されないが、ブログを書く/読む、メッセージを書く/読む、ニュースを読む、掲示板に書き込みをする/読む、商品を購入する、商品説明を読む、他ユーザのプロフィールを見る、などがある。
本発明における、テキスト情報とともにユーザの行動を蓄積するために、保持されるデータ形式を、便宜上、行動マトリクスと呼ぶことにする。行動マトリクスのデータは、好適には、オンライン・コミュニティのサーバのハードディスク・ドライブなどに保持される。行動マトリクスは、ユーザーの行動と、その行動とともに用いられたテキスト中から抽出されたキーワードより構成される行列であり、各要素にはある時刻までに蓄積されたキーワードの出現頻度に基づいた値が入る。キーワード抽出の対象となる行動は、上記に例示したように複数あり、行動A={a1,a2,a3...}であるとする。行動マトリクスとは、ユーザーが行った行動aに伴うテキストdから抽出されるキーワードW={w1, w2, w3,...}を、行動aに対応させる形で蓄積したものである。ある行動ajにおいて伴われるテキストd中にキーワードwiが1回出現すると、行動マトリクスの要素ijに1(あるいはこれに重みを乗算した値)が入る。
また、この行動マトリクスは、好適には、過去の蓄積も反映する。本発明の1つの側面によれば、ある時刻Tiにおける行動マトリクスは、次の時刻Ti+1においてΔT=Ti+1-Tiの間の行動マトリクス(一時行動マトリクスと呼ぶ)を重み付けして混合する形で更新される。
行動マトリクスは一人のユーザに一つ定義される。また、複数のユーザを一つの明示的コミュニティとする場合は、その行動を蓄積することによりコミュニティの行動マトリクスとして定義する。
このようにして作成された行動マトリクスを用いることにより、テキストの行動情報を伴った分析を行うことが可能である。例としては、二人のユーザを指定してその行動マトリクスを比較することにより、そのユーザーの行動、テキスト、また両方の観点からの重複している事象を発見するなどが挙げられる。
本発明は、2つのシステムによって実現される。1つ目はユーザーの行動に伴うテキストからユーザーの一時行動マトリクスを生成し、その時点までに蓄積されている行動マトリクスと統合するシステムである。これはテキストからキーワードや嗜好情報などを抽出する言語処理部と、それらのテキストと行動から一時行動マトリクスを生成し、次に述べる行動マトリクス蓄積部に蓄積された行動マトリクスと統合する行動マトリクス生成部からなる。2つ目はそれらの行動マトリクスをユーザーごと、あるいは静的なコミュニティごとに蓄積し、分析や検索に用いるシステムである。このシステムは、行動マトリクスに対する様々な分析のためのインターフェース(API)を外部アプリケーション・プログラムに提供する。
行動マトリクスの分析に必要な演算として、この行動マトリクスに特有な和・差・積と行・列の縮退が定義される。二つの行動マトリクスの和とは、それぞれの行動マトリクスを持つユーザ(あるいはコミュニティ)から、その2ユーザ(または2コミュニティ)を統合するような擬似的なユーザ(あるいはコミュニティ)の行動マトリクスを作成することに匹敵する。また、行動マトリクスの積によって、二つの行動マトリクスの行動・キーワードそして行動とキーワードがどのくらいの割合で相関を持っているかを求めることができる。また行の縮退、列の縮退はそれぞれその行動マトリクスの重み付キーワードベクトルないし重み付行動ベクトルを意味する。
この発明によれば、SNSのようなオンライン・コミュニティにおいて、複数の行動と、複数のキーワードに跨る行動マトリクスを計算して、その結果を、コンピュータの記憶装置に保存し、ユーザまたはコミュニティ間で、行動マトリクスに対して、和、差、積、縮退などの様々な解析をコンピュータの演算によって行うことにより、従来知ることができなかった、複数の行動の中に隠れた統一的なユーザやコミュニティの傾向を明るみにすることができ、この結果は、マーケティング、セキュリティ、その他の目的で有効に使うことができるので、オンライン・コミュニティの価値自体も高まるのである。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。特に断わらない限り、同一の参照番号は、図面を通して、同一の対象を指すものとする。また、以下で説明するのは、本発明の一実施形態であり、この発明を、この実施例で説明する内容に限定する意図はないことを理解されたい。
図1において、オンライン・コミュニティ・サーバ102には、インターネット104を介して、複数のクライアント・コンピュータ106a、106b・・・106zが接続されている。図1のシステムにおいては、クライアント・コンピュータのユーザは、Webブラウザを通じて、インターネット104の回線を介して、オンライン・コミュニティ・サーバ102に、ログインする。具体的には、所定のURLをWebブラウザに打ち込んで、所定のページを表示する。なお、Webブラウザではなく、所定のクライアント・アプリケーション・プログラムを使ってログ・インするようにしてもよい。
ログインに当たっては、クライアント・コンピュータのユーザは、与えられたユーザIDと、それに関連付けられたパスワードを用いる。クライアント・コンピュータのユーザは、一旦ログインすると、オンライン・コミュニティ内で、日記を書いたり、アクセスを許可されている他人の日記を閲覧してコメントを書いたり、ニュースを見たり、気の合った仲間同士でグループを作成したり、チャットしたり、趣味のコミュニティを検索したり、などの活動を行う。
次に、図2を参照して、図1で参照番号106a、106b・・・106zのように示されているクライアント・コンピュータのハードウェア・ブロック図について、説明する。図2において、クライアント・コンピュータは、メイン・メモリ206、CPU204、IDEコントローラ208をもち、これらは、バス202に接続されている。バス202には更に、ディスプレイ・コントローラ214と、通信インターフェース218と、USBインターフェース220と、オーディオ・インターフェース222と、キーボード・マウス・コントローラ228が接続されている。IDEコントローラ208には、ハードディスク・ドライブ(HDD)210と、DVDドライブ212が接続されている。DVDドライブ212は、必要に応じて、CD−ROMやDVDから、プログラムを導入するために使用する。ディスプレイ・コントローラ214には、好適には、LCD画面をもつディスプレイ装置216が接続されている。ディスプレイ装置216には、Webブラウザを通じて、オンライン・コミュニティの画面が表示される。
USBインターフェース220には、必要に応じて、専用コントローラ、加速度センサ・デバイスなどのデバイスを接続をすることができる。これらのデバイスは、オンライン・コミュニティ内での操作性を向上するために使用することができる。
オーディオ・インターフェース222には、スピーカ224と、マイク226が接続されている。このクライアント・コンピュータに、音声合成機能を備えることにより、オンライン・コミュニティ内で、相手とのチャット内容を、スピーカ224から音声化して出力することができる。また、さらに、音声認識機能を備えることにより、オンライン・コミュニティ内で、ユーザがマイク226に向かってしゃべった内容を、音声認識機能によってテキスト化し、相手に対して、チャットの内容として送出するようにすることができる。
キーボード・マウス・コントローラ228には、キーボード230と、マウス232が接続されている。キーボード230は、典型的には、オンライン・コミュニティ内で、チャットのメッセージを書いたり、検索したいコミュニティ内容を記述したするために使用される。マウス232は、オンライン・コミュニティ内で、リンクをクリックしてニュースを読んだり、メニューから動作を選択し実行したり、読みたい日記を選んだりするために使用される。
CPU204は、例えば、32ビット・アーキテクチャまたは64ビット・アーキテクチャに基づく任意のものでよく、インテル社のPentium(インテル・コーポレーションの商標)4、AMD社のAthlon(商標)などを使用することができる。
ハードディスク・ドライブ210には、少なくとも、オペレーティング・システムと、オペレーティング・システム上で動作するWebブラウザ(図示しない)が格納されており、システムの起動時に、オペレーティング・システムは、メインメモリ206にロードされる。オペレーティング・システムは、Windows XP(マイクロソフト・コーポレーションの商標)、Windows Vista(マイクロソフト・コーポレーションの商標)、Linux(Linus Torvaldsの商標)などを使用することができる。
通信インターフェース218は、オペレーティング・システムが提供するTCP/IP通信機能を利用して、イーサネット(商標)・プロトコルなどにより、オンライン・コミュニティ・サーバ102と、通信する。
図3は、オンライン・コミュニティ・プロバイダ側のハードウェア構成の概要ブロック図である。図3に示すように、クライアント・コンピュータ106a、106b・・・106zは、インターネット104を経由して、オンライン・コミュニティ・サーバ102の通信インターフェース302に接続される。通信通信インターフェース302はさらに、バス304に接続され、バス304には、CPU306、主記憶(RAM)308、及びハードディスク・ドライブ(HDD)310が接続されている。
図示しないが、オンライン・コミュニティ・サーバ102にはさらに、キーボード、マウス、及びディスプレイが接続され、これらによって、オンライン・コミュニティ・サーバ102全体の管理やメンテナンス作業を行うようにしてもよい。
オンライン・コミュニティ・サーバ102のハードディスク・ドライブ310には、オペレーティング・システム、クライアント・コンピュータクライアント・コンピュータ106a、106b・・・106zのログイン管理のための、ユーザIDとパスワードの対応テーブルが保存されている。ハードディスク・ドライブ310にはさらに、オンライン・コミュニティ・サーバ102をWebサーバとして機能させるためのApacheなどのソフトウェアが保存され、オンライン・コミュニティ・サーバ102の立ち上げ時に、主記憶308にロードされて、動作する。これによって、クライアント・コンピュータ106a、106b・・・106zが、TCP/IPのプロトコルで、オンライン・コミュニティ・サーバ102にアクセスすることが可能となる。
オンライン・コミュニティ・サーバ102のハードディスク・ドライブ310にはさらに、このオンライン・コミュニティ・サービスの各ユーザのメッセージ、日記またはブログ、掲示板などの情報と、オンライン・コミュニティ・サービスの情報が、好適には、HTMLファイルと、グラフィック・イメージ、動画ファイル、音楽ファイルなどのマルチメディア形式で、保存されている。
日記またはブログ、及び掲示板には、当該ユーザが書き込むことができ、他のユーザは、許された権限に応じて、ブログ、掲示板を読んだり、コメントを付けたりすることができる。
後で詳しく説明するが、ハードディスク・ドライブ310には、本発明に係る行動マトリクスを計算するためのモジュール、計算された行動マトリクスから、さまざまな情報を取り出すために演算を施すモジュール、などが保存されている。
ブログ、掲示板などの構成と、それらに対するユーザのアクセス制御は、Perl、Ruby、PHP、Servlet、JSPのような周知のプログラミング言語のツールで実現することができる。あるいは、C、C++、C#、Java(サン・マイクロシステムズの商標)などを用いることもできる。
さらに、HTMLファイル中に適宜、JavaScript(商標)を埋め込んで、Perl、Ruby、PHPなどと協働するようにシステムを構成することもできる。
ブログ、掲示板、ニュースなどのコンテンツは、コンテンツ管理データベース(CMDB)に格納して、一元的に管理することも可能である。
尚、上記オンライン・コミュニティ・サーバ102として、インターナョナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションから購入可能な、IBM(インターナョナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションの商標)System X、System i、System pなどの機種のサーバを使うことができる。その際、使用可能なオペレーティング・システムは、AIX(インターナョナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションの商標)、UNIX(The Open Groupの商標)、Linux(商標)、Windows(商標)2003 Serverなどがある。
次に、図4を参照して、本発明に係る行動マトリクスの基本概念について説明する。
図4において、ユーザ402は、このオンライン・コミュニティ・サービスにおいて、行動404として示した、「メッセージを書く」404a、「掲示板に書き込む」404b、「ブログを書く」404c・・・「メッセージを読む」404i、「掲示板を読む」404j、「ブログを読む」404k、「ニュースを読む」404l・・などの行動(活動)をとり得るとする。このような、ユーザがオンライン・コミュニティ・サービス内でとり得る行動の種類は、オンライン・コミュニティ・サーバ102のプロバイダが提供する機能によって、予め決まっている。
そこで、上述した活動の各々に対して、ある一定期間に、当該ユーザ402が、メッセージとして読み書きしたテキスト406a、掲示板に読み書きしたテキスト406b、ブログとして読み書きしたテキスト406c、ニュースとして読んだテキスト406d・・・を、テキスト情報406として、ハードディスク・ドライブ310(図3)に一旦保存する。このとき、メッセージとして読み書きしたテキスト406aのように一括して呼んでいるが、読んだテキストと書いたテキストは、別個に識別可能に保存されることに留意されたい。このことは、掲示板やプログについても、同様である。そこで、特開2001−84250、特開2002−251402、及び特開2004−246440等から周知の構文解析技術などにより、そこに出現するキーワードや特定表現の頻度を、ハードディスク・ドライブ310に格納されている解析計算モジュールで計算することによって、当該ユーザ402に対する行動マトリクス408が得られる。
説明を補足すると、本発明の行動マトリクス408は、行をキーワード、列を行動とする。従って、一般的には、行が数千行あり、列が数十程度の、かなり縦長の行列になる。行に現れるキーワードは、テキスト情報406として保存された全てのテキストから構文解析により抽出されたキーワードの全てを網羅する。
すると、あるキーワードの行における、ある行動の列の成分の値は、その行動に関連するテキストに含まれる、当該キーワードの出現頻度をあらわす。
このように作成された行動マトリクスの値は、ユーザ毎に、個別のファイルとして、ハードディスク・ドライブ310に保存される。このとき、保存する形式は、例えば、CSV、HTML、XMLなど、行と列の値として、C、C++、C#、Java(商標)、Perl、Ruby、PHPなどのプログラミング・ツールによって識別可能な任意の形式でよい。
図5は、図4に説明した様式で作成した行動マトリクスのデータを格納する、行動マトリクスDB502を示す図である。実際は、行動マトリクスDB502は、好適には、CMDBの形式であって、ハードディスク・ドライブ310に保存されている。上述のように、行動マトリクスDB502には、各ユーザ毎の行動マトリクスのデータ504a、504b、504c・・・が、保存されている。
行動マトリクスDB502にはさらに、ユーザ・コミュニティの行動マトリクスのデータ506a、506b、506c・・・が、保存されていてる。ユーザ・コミュニティの行動マトリクスのデータは、そのユーザ・コミュニティに所属するユーザの行動マトリクスのデータに対して、本発明の実施例で定義された演算を施すことによって計算される。この計算のアルゴリズムは、後で詳細に説明する。
さて、このように単一のユーザ各々の行動マトリクスのデータ504a、504b、504c・・・と、個々のユーザ・コミュニティの行動マトリクスのデータ506a、506b、506c・・・とが揃っていると、本発明の実施例で定義されたAPI508の演算を用いて、参照番号510で示す、あるユーザの興味の抽出、参照番号512で示す、あるユーザと類似した興味をもつユーザの抽出、参照番号514で示す、あるユーザと類似した興味をもつコミュニティの抽出、参照番号516で示す、あるコミュニティと類似した興味をもつコミュニティの抽出、などの処理を行うことができる。なお、本実施例で可能な処理は、図5に図示されているもので尽きる訳ではなく、これらは一例に過ぎないことを理解されたい。これらを実行する処理、あるいはここに記載する以外の処理について、後で詳細に説明する。
図6は、行動マトリクスの生成処理を、別の観点から説明するための図である。図6において、テキストデータ602は、ユーザが書き込み、あるいはアクセスしたコンテンツのテキスト・ファイルであり、図4にテキスト情報406と示されているのと同じものである。言語処理部604は、その処理モジュールは、ハードディスク・ドライブ310に保存され、必要に応じてCPU306によって、主記憶308に呼び出され実行される。
基本的に、言語依存の処理は全て、言語処理部604で行われる。具体的には、形態素解析、構文解析、キーワード抽出、固有名詞抽出、評判表現抽出などの処理を行う。また、言語処理部604は、必要に応じて、辞書や外部知識データベースを参照する。このため、ハードディスク・ドライブ310には、同義語辞書等の辞書(図示しない)が格納されている。外部知識データベースは、辞書と同様にハードディスク・ドライブ310に格納してもよいし、Webサービス的に、ネットワークを介して参照するようにしてもよい。
このあたりの処理は、特開2001−84250、特開2002−251402、及び特開2004−246440などで周知であるので、これ以上の詳しい説明を省略する。
行動マトリクス生成部606は、言語処理部604で抽出されたキーワードを、メッセージを書く、掲示板に書き込む、ブログを書く、メッセージを読む、掲示板を読む、ブログを読む、ニュースを読むなどの行動(活動)毎に整理し、重み付けし、行動マトリクスを生成する。
行動マトリクス生成部606は、そのようにして生成した行動マトリクスのデータを、行動マトリクスDB502に蓄積する。行動マトリクスDB502に格納されているデータは、図5に示すとおりである。
API508は、行動マトリクスDB502に蓄積されている行動マトリクスのデータを用いて、様々な複数のアプリケーション612a、612b、612c・・・を計算する。
図7は、行動マトリクス生成部606の処理をさらに詳細に説明するための模式図である。図7において、テキスト情報ブロック406は、図4に示すものと同じである。テキスト情報ブロック406には、特定のユーザが書いたブログ記事のテキスト702a、702b、当該特定のユーザが読んだブログ記事704a、704b・・・、当該特定のユーザが書いたメッセージ706a、706b・・・、当該特定のユーザが読んだメッセージ708aが格納されている。
行動マトリクス生成部606は、書いたブログ記事のテキスト702a、702bから、キーワード列702xと、それらのキーワードが使われた回数の列702yを取り出す。
また、行動マトリクス生成部606は、読んだブログ記事のテキスト704a、704b・・・から、キーワード列704xと、それらのキーワードが使われた回数の列704yを取り出す。
さらに、行動マトリクス生成部606は、書いたメッセージのテキスト706a、706b・・・から、キーワード列706xと、それらのキーワードが使われた回数の列706yを取り出す。
さらに、行動マトリクス生成部606は、読んだメッセージのテキスト708aから、キーワード列708xと、それらのキーワードが使われた回数の列708yを取り出す。
行動マトリクス生成部606は、こうして得られた、行動毎のキーワード列702x、704x、706x、708xと、それらのキーワードが使われた回数の列702y、704y、706y、708yとから、行動マトリクス710を生成する。
すなわち、原則的には、対応する行動の、キーワードが使われた回数の列を、その行動に対応する列ベクトルとして配置する。このような列ベクトルが並ぶことで、マトリクスが形成される。但し、この実施例では、好適には、キーワードが使われた回数は、関連して見たり書いたりした文書数で割ることによって、正規化される。この結果、行動マトリクス710の「ブログを読む」の列と、「メッセージを書く」の列には、小数が入っている。
また、図7に示す行動マトリクスは、図式的に簡易的に示すもので、実際は、行数は、テキスト中に使用されるキーワードに依存しは数千行に達することもあり、また、列は、定義する行動の数に依存するため、量数とも、図示されているよりは多くなることに留意されたい。
次に、図8のフローチャートを使用して、行動マトリクス作成のための処理を説明する。この説明の前提として、行動ベクトル a ≡ {a1, a2, ... am}と定義する。ここで、a1, a2, ... amは、このコミュニティ・システム中で想定される行動であり、例えば、ブログを書く/読む、メッセージを書く/読む、ニュースを読む、掲示板に書き込みする/読む、商品を購入する、商品説明を読む、他ユーザのプロフィールを見る、などの行動を含む。
図8のフローチャートでは、ステップ802とステップ816の間で、このような各々の行動ai( i = 1...m)につき、以下で説明する処理を行う。すなわち、ステップ804では、一定時間に行動aiで生成された文書セットDiが抽出される。ここでいう文書セットとは、例えば図7では、テキスト情報406において、書いたブログ記事702a、702bと示されているものである。これが、「ブログを書く」という行動に対する文書セットである。文書セットには、1つ乃至複数の文書が含まれる。図7のテキスト情報406では、「ブログを書く」に対応する文書セットに含まれる文書は、文書702a及び文書702bである。このような文書セットDi中の各文書dij (j = 1 .. n )について、以下に示す処理を行う。
すなわち、ステップ808では、文書dijに対して、形態素解析、構文解析が適用され、文書dij中のキーワードと、それらの出現頻度が抽出される。
ステップ810では、こうして抽出されたキーワードと、その出現頻度が各々、WiとXiにそれぞれストアされる。WiとXiは、実際は、ベクトルである。なお、ステップ810の段階で、Xi中の数値を、文書セットDi中の文書の数で割ることにより、正規化してもよい。
ステップ812で文書dij (j = 1 .. n )についての繰り返しが完了すると、ステップ814では、1つの行動aiに対応するWiとXiが、完成される。
こうして、ステップ816で、すべての行動aiについて、WiとXiが揃う。ステップ818では、すべてのWiに含まれるキーワードのラベルを縦に並べる処理がまず行われ、次に、ステップ820で、行動ai毎に、そのWi内のキーワードに対応する行位置に、Xi中の対応する頻度を入れる処理が行われる。こうして、一時行動マトリクスが生成される。ここで、「一時」と呼ぶのは、後述の行動マトリクスの時間推移の計算に使われるものだからである。
図9は、図8のステップ804及び806で、具体的に文書にアクセスする方法を説明する図である。図3に示すコミュニティ・サーバ・システムは、そのハードディスク・ドライブ310に、アクセス・ログ902を記録する。アクセス・ログ902は、日付902a、時間902b、処理902c、ユーザID902d、文書ID902eを含む。
例えば、014623というユーザIDをもつユーザが、画面904でブログのメッセージを書き、保存ボタン906をクリックすると、そのことは、PostBlogという処理を示すレコード902fとして、アクセス・ログ902に記録される。そして、レコード902fの文書IDから、書かれたブログの内容を突き止め、そのテキストを、ファイル908として、ハードディスク・ドライブ310に保存する。同様にして、メッセージに関連するテキストファイル910も、ハードディスク・ドライブ310に保存される。
このようにして作成されたテキストファイル908、910は、図4及び図7に示すテキスト情報406として、一時行動マトリクスの作成に使用される。
次に、本実施例における、行動マトリクスの時間推移による更新について説明する。
この実施例では、時間推移は、次のように計算される。
t+Δt = Wkt+TΔt
ここで、Atは、時間tにおける行動マトリクスであり、Wkは、キーワード毎の重み付け係数であり、Wは、行動毎の忘却係数であり、TΔtは、時間t+Δtにおける一時行動マトリクスである。一時行動マトリクスの生成方法は、図7〜図9を参照して説明したとおりである。
kと、Wの具体例を、図10に示す。示されているように、Wkは、キーワード・ラベルの数をNとすると、N×Nの正方行列である。最も簡易には、対角成分のみが非零の正の数で、それ以外の成分はゼロでよい。例えば、固有名詞のキーワードに対応する成分は、1.0またはそれに近い値にし、普通名詞あるいは、ありきたりなキーワードに対応する成分は、1.0よりかなり小さい値を選ぶ。こうすることにより、固有名詞のキーワードに対応する数値があまり減衰しないで残り、普通名詞のキーワードに対応する数値が速やかに減衰する。
は、行動の種別数をMとすると、M×Mの正方行列である。最も簡易には、対角成分のみが非零の正の数で、それ以外の成分はゼロでよい。例えば、自分がブログに書くなど、比較的印象が強い行動に対応する成分は、1.0またはそれに近い値にし、ニュースを読むなど、比較的印象が弱い行動に対応する成分は、1.0よりかなり小さい値を選ぶ。
ktの演算は、通常の行列の掛け算でよいが、
kt+TΔtの足し算は、必ずしも通常の行列の足し算が使えない。というのは、Tt+Δtの生成で、今まで出会った新しいキーワードが見つかることにより、AtとTΔtで、必ずしもキーワードの行ラベルが一致するとは限らないからである。
そこで、一般的に、At + T = At+1として、拡張された行列の和を、次のように定義する。
行列At ≡ {an,m}とする。an,mは、行列のn,m成分である。
また、そのキーワード・ラベルを、w = {w1,w2,...,wn}とする。
同様に、T ≡ {tn',m}
そのキーワード・ラベル w = {w'1,w'2,...,w'n'}
At+1≡ {an'',m}
そのキーワード・ラベル w = {w''1,w''2,...,w''n''}
このように定義しておき、以下のように場合分けする。
・Atにあって、Tにないキーワードwi(以前に使われたが今回は使われなかった語)の場合の、w''iとa'ijの決定:
w''i = wi ( 1 <= i <= n )
a'ij = aij ( 1 <= j <= m)
・AtにもTにもあるキーワードwi(以前に使われたが今回は使われなかった語)の場合の、w''iとa'ijの決定:
w''i = wi ( 1 <= i <= n )
a'ij = aij + tkj
(wi = w'k, 1 <= j <= m, i <= k <= n')
・Atになく、Tにあるキーワードw'k(以前は使わなかったが、今回は使われた語)の場合の、w''iとa'ijの決定:
w''i = w'k (n + 1 <= i <= n'' )
a'ij = tkj (1 <= j <= m)
このような拡張した和の演算により、
t+Δt = Wkt+TΔtの式に基づき、行動マトリクスAtを時間の推移に従い、更新する。このような計算は、予め作成されたコンピュータ・プログラムにより自動計算される。当該分野の熟練した当業者なら、C++、C#、Javaなどの任意のプログラミング言語で、そのようなコンピュータ・プログラムを作成することが可能であることが理解されよう。以下で定義される全ての演算も、同様にプログラミング言語で作成され、実行可能に保持されて、適時呼び出される。
なお、行動マトリクスの更新頻度は、典型的には、一日に一度であるが、一日に二度、週に一度など、コミュニティの活動の頻度に応じて、適宜選ぶことができる。
このように作成され時間とともに更新される行動マトリクスを使って、様々な有意義なアプリケーションへの適用をすることができる。以下、アプリケーションを説明する。
[行動マトリクスの絶対値]
行動マトリクスAの絶対値を、下記の式で定義する。aijは、行動マトリクスAのij成分である。
Figure 0005243783
この絶対値自体を単独で使用することはあまりなく、その主要な用途は、他の計算における、値の正規化である。
[2つの行動マトリクスの和]
2つの行動マトリクスAkとAlの和は、下記の式で定義する。ここに出てくる行列の絶対値は、上記で定義したものである。下記の計算をする前に、キーワード・ラベルを揃える処理を行う。すなわち、AkとAlのキーワード・ラベルに和集合をとる演算を行い、その結果のキーワード・ラベルに基づき、AkとAlの行を拡張してから、すなわち、もともとなかったキーワードの行には、全て0を入れてから、下記の式を実行する。
Figure 0005243783
このような行動マトリクスの和を、あるコミュニティ全体に属するユーザの行動マトリクス全体に適用することにより、コミュニティの行動マトリクスが得られる。
図11に、2つの行動マトリクスA、Bの和の例を示す。この例から見て取れるように、行動マトリクスA、Bの和には、適切に正規化された値で、値の和が得られる。
[2つの行動マトリクスの差]
2つの行動マトリクスAkとAlの差は、下記の式で定義する。ここに出てくる行列の絶対値は、上記で定義したものである。下記の計算をする前に、キーワード・ラベルを揃える処理を行う。すなわち、AkとAlのキーワード・ラベルに和集合をとる演算を行い、その結果のキーワード・ラベルに基づき、AkとAlの行を拡張してから、すなわち、もともとなかったキーワードの行には、全て0を入れてから、下記の式を実行する。
Figure 0005243783
このような行動マトリクスの差は、ユーザ間、ユーザとコミュニティ間、あるいはコミュニティ間の活動の差を求めるために使用することができる。なお、ここでの右辺の一番外側の絶対値は、単に行列の要素を全て正の値にする、という意味で、上記で定義した、マトリクスの絶対値でないことに留意されたい。
図12に、2つの行動マトリクスA、Bの差の例を示す。この例から見て取れるように、行動マトリクスA、Bの和には、適切に正規化された値で、値の差が得られる。
[2つの行動マトリクスの積]
ここでは、行動マトリクスの積として、行動キーワード相関、行動相関、キーワード相関、の3種類を考える。なお、これらのどの計算においても、計算をする前に、キーワード・ラベルを揃える処理を行う。すなわち、AkとAlのキーワード・ラベルに和集合をとる演算を行い、その結果のキーワード・ラベルに基づき、AkとAlの行を拡張してから、すなわち、もともとなかったキーワードの行には、全て0を入れてから、下記の式を実行する。
行動キーワード相関は、下記のような数式で定義する。
Figure 0005243783
その具体的な計算は、下記のとおりである。
Figure 0005243783
この計算は、2つの行動マトリクスが示す興味と行動の共通項を出力する。これによって、興味と行動の両方の側面で関連する項目を抽出することができる。
ここで、ak ij、al ijは、それぞれ、マトリクスAk、Alのij成分である。
図13に、2つの行動マトリクスA、Bの行動キーワード相関行列の計算の例を示す。
行動相関は、下記のような数式で定義する。ATは、転置行列である。演算は、通常の行列の掛け算である。行動マトリクスを、m×nの行列とすると、結果は、n×nの行列となる。
Figure 0005243783
この計算は、2つの行動マトリクスが示す行動の共通項を出力する。これによって、どのような行動について共通のキーワードを用いているかを知ることができる。
図14に、2つの行動マトリクスA、Bのキーワード相関行列の計算の例を示す。
キーワード相関は、下記のような数式で定義する。BTは、転置行列である。演算は、通常の行列の掛け算である。行動マトリクスを、m×nの行列とすると、結果は、m×mの行列となる。
Figure 0005243783
この計算は、2つの行動マトリクスが示すキーワードの共通項を出力する。これによって、どのようなキーワードについて共通の行動をとっているかを知ることができる。
図15に、2つの行動マトリクスA、Bの行動相関行列の計算の例を示す。
[行動マトリクスの縮退]
行動マトリクスの縮退には、行方向の縮退と、列方向の縮退がある。行方向の縮退は、興味キーワード・リストとも呼ぶことができ、下記のような式で与えられる。
word = AWact T
ここで、Aは行動マトリクスであり、Wactは、行動重みベクトル、Wact Tは、その転置ベクトルである。Wactの次元数は、行動の種類の数と等しく、その成分は原則として、0から1までの間の数である。その値は、重視される行動により大きい値(重み)を付与するように決める。例えば、ブログを書くことには、ブログを読むよりも大きい重みを与える。こうして、ある個人またはコミュニティに関連する、重み付きのキーワードの列を得ることができる。
図16に、行動マトリクスAの行方向の縮退、すなわち、興味キーワード・リストを求める例を示す。
列方向の縮退は、行動パターン・リストとも呼ぶことができ、下記のような式で与えられる。
act = Wword T
ここで、Aは行動マトリクスであり、Wwordは、キーワード重みベクトル、Wword Tは、その転置ベクトルである。Wwordの次元数は、抽出されたキーワードの数と等しく、その成分は原則として、0から1までの間の数である。その値は、特に注目したいキーワードに、より大きい値(重み)を付与するように決める。
図17に、行動マトリクスAの列方向の縮退、すなわち、行動パターン・リストを求める例を示す。
以下、発明の理解を助けるために、典型的ないくつかの応用例について述べる。
[応用例1]
あるユーザが、コミュニティ・システムで、自分の興味と近いコミュニティを探したいとする。このような目的を達成するために、コミュニティ・システムは、そのユーザの行動マトリクスと、ハードディスク・ドライブ310に保存されている、既存のコミュニティの行動マトリクスとの間で、キーワード相関を求める演算を行う。コミュニティ・システムは、得られたキーワード相関マトリクスのうち、ある値以上の成分をもつキーワードだけを、適当なGUIで、当該ユーザに提示する。その結果、当該ユーザは、自分が今まであまり興味をもっておらず、しかし今後取り組んでみたいキーワードに特徴付けられたコミュニティを探すことができる。
[応用例2]
あるコミュニティ・システムでは、スパムの書き込みに苦しめられていた。しかし、システム全体で、誰がスパマーか、自明な方法では、判別が難しい。そこで、システム管理者は、本発明の機能を使って、各ユーザの行動マトリクスの列方向の縮退をとることによって、行動パターン・リストを作成してみた。これにより、ブログに対するコメントの書き込みだけが異常に多い行動パターン・リストをもつユーザを、潜在的なスパマーと想定することができた。
[応用例3]
コミュニティ・システムでは、主要な収入源の1つに広告収入がある。しかし、どのような広告が、コミュニティに有効か、従来の方法では、判別が難しい。ところが、この実施例によれば、個人の行動マトリクスを生成し、それに基づいてさらに、コミュニティの行動マトリクスを生成することができる。すると、そのコミュニティで行方向の縮退、すなわち、興味キーワード・リストを生成することにより、重み付きキーワード・リストが得られるので、既存のキーワード依存広告スキームを使って、有効な広告を、そのコミュニティの画面に表示することができる。
尚、上記実施例で示した、行列の和、差、積などの演算は、本発明を実施するための一例であって、これらの具体的な式に限定されるものではないことを理解されたい。例えば、和及び差の演算は、実際の行列の和及び差の演算と、演算の結果生じる値を、妥当な範囲で正規化する演算を含むなら、任意のアルゴリズムを選ぶことができる。
オンライン・コミュニティ・サーバに、インターネットを介して、クライアント・コンピュータが接続されることを示す図である。 クライアント・コンピュータのハードウェア構成を示す図である。 オンライン・コミュニティ・サーバのハードウェア構成を示す図である。 行動マトリクス生成を概念的に示す図である。 行動マトリクスDBと、そのデータを利用したAPIの機能を示す図である。 行動マトリクス生成処理の機能ブロック図である。 行動マトリクス生成処理を具体的に示す図である。 行動マトリクス生成の処理を示すフローチャートである。 アクセスログを用いた、文書へのアクセスを示す図である。 行動マトリクスの時間推移の処理の例を示す図である。 行動マトリクスの和の実例を示す図である。 行動マトリクスの差の実例を示す図である。 行動キーワード相関行列の計算の実例を示す図である。 キーワード相関行列の計算の実例を示す図である。 行動相関行列の計算の実例を示す図である。 興味キーワード・リストの計算の実例を示す図である。 行動パターン・リストの計算の実例を示す図である。

Claims (14)

  1. 複数のユーザが各々、個別のクライアント・コンピュータを介して接続し、文書の読み書き等の活動によりコミュニケーションを図るためのコミュニティ・サーバ・システムであって、
    前記システムによりデータを読み書き可能な記憶装置と、
    個々のユーザの活動と、その活動に関連する文書を、個々のユーザのIDと活動内容とともに、前記記憶装置にログとして記憶する手段と、
    前記ログに基づき、個々のユーザの活動毎に読み書きした文書を解析して、個々のユーザの活動毎に文書中のキーワードとその出現頻度を求めて、前記記憶装置に書き出す手段とを有し、
    前記ユーザの活動毎に読み書きした文書の解析結果は、第1の方向にキーワードがラベルされ、該第1の方向と直交する第2の方向に行動がラベルされ、ラベルが指し示す交点には、キーワードの出現頻度が格納される、マトリックス構造のデータとして、前記記憶装置に保存され、
    前記マトリクス構造のデータに、減衰させるパラメータを掛ける手段と、該減衰させるパラメータを掛けた該マトリクス構造のデータに、新たに計算されたマトリクス構造のデータを加える手段をさらに有する、
    コミュニティ・サーバ・システム。
  2. 前記活動は、コミュニティ・サーバ内でのブログの書き込み、ブログの読み取り、メッセージの書き込み、及びメッセージの読み取りを含む、請求項1のシステム。
  3. 前記活動に関連する文書数で、前記キーワードの出現頻度を割ることによって正規化する手段をさらに有する、請求項1のシステム。
  4. コミュニティ内のユーザの前記マトリックス構造のデータの和を計算することにより、該コミュニティ内のユーザに関連するマトリックス構造のデータを得る手段をさらに有する、請求項1のシステム。
  5. 前記コミュニティのマトリックス構造のデータと、特定のユーザのマトリックス構造のデータとの差を計算する手段をさらに有する、請求項4のシステム。
  6. 複数のユーザが各々、個別のクライアント・コンピュータを介して接続し、文書の読み書き等の活動によりコミュニケーションを図るためのコミュニティ・サーバ・システムの活動記録方法であって、
    個々のユーザの活動と、その活動に関連する文書を、個々のユーザのIDと活動内容とともに、前記コミュニティ・サーバ・システムの記憶装置にログとして記憶するステップと、
    前記ログに基づき、個々のユーザの活動毎に読み書きした文書を解析して、個々のユーザの活動毎に文書中のキーワードとその出現頻度を求めて、前記記憶装置に書き出すステップとを有し、
    前記ユーザの活動毎に読み書きした文書の解析結果は、第1の方向にキーワードがラベルされ、該第1の方向と直交する第2の方向に行動がラベルされ、ラベルが指し示す交点には、キーワードの出現頻度が格納される、マトリクス構造のデータとして、前記記憶装置に保存され、
    前記マトリクス構造のデータに、減衰させるパラメータを掛けるステップと、該減衰させるパラメータを掛けた該マトリクス構造のデータに、新たに計算されたマトリクス構造のデータを加えるステップをさらに有する、
    コミュニティ・サーバ・システムの活動記録方法。
  7. 前記活動は、コミュニティ・サーバ内でのブログの書き込み、ブログの読み取り、メッセージの書き込み、及びメッセージの読み取りを含む、請求項6の方法。
  8. 前記活動に関連する文書数で、前記キーワードの出現頻度を割ることによって正規化するステップをさらに有する、請求項6の方法。
  9. コミュニティ内のユーザの前記マトリクス構造のデータの和を計算することにより、該コミュニティ内のユーザに関連するマトリクス構造のデータを得るステップをさらに有する、請求項6の方法。
  10. 前記コミュニティのマトリクス構造のデータと、特定のユーザのマトリクス構造のデータとの差を計算するステップをさらに有する、請求項9の方法。
  11. 複数のユーザが各々、個別のクライアント・コンピュータを介して接続し、文書の読み書き等の活動によりコミュニケーションを図るためのコミュニティ・サーバ・システムにおいて、活動を記録するプログラムであって、
    前記コミュニティ・サーバ・システムをして、
    個々のユーザの活動と、その活動に関連する文書を、個々のユーザのIDと活動内容とともに、前記コミュニティ・サーバ・システムの記憶装置にログとして記憶するステップと、
    前記ログに基づき、個々のユーザの活動毎に読み書きした文書を解析して、個々のユーザの活動毎に文書中のキーワードとその出現頻度を求めて、前記記憶装置に書き出すステップとを実行させ
    前記ユーザの活動毎に読み書きした文書の解析結果は、第1の方向にキーワードがラベルされ、第1の方向と直交する第2の方向に行動がラベルされ、ラベルが指し示す交点には、キーワードの出現頻度が格納される、マトリクス構造のデータとして、前記記憶装置に保存され、
    前記マトリクス構造のデータに、減衰させるパラメータを掛けるステップと、該減衰させるパラメータを掛けた該マトリクス構造のデータに、新たに計算されたマトリクス構造のデータを加えるステップをさらに実行させる、
    プログラム。
  12. 前記活動は、コミュニティ・サーバ内でのブログの書き込み、ブログの読み取り、メッセージの書き込み、及びメッセージの読み取りを含む、請求項11のプログラム。
  13. 前記活動に関連する文書数で、前記キーワードの出現頻度を割ることによって正規化するステップをさらに有する、請求項11のプログラム。
  14. コミュニティ内のユーザの前記マトリクス構造のデータの和を計算することにより、該コミュニティ内のユーザに関連するマトリクス構造のデータを得るステップをさらに有する、請求項11のプログラム。
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