JP5232644B2 - 固形又は半固形マトリックスを含む組成物及び剤形 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に均一に分散されている少なくとも1種の有効成分を有する固形又は半固形マトリックスを含む組成物、前記マトリックスを含む薬学的剤形ばかりでなく、それらの調製方法にも関する。
薬剤の経口剤形の潜在的有用性の尺度は、前記剤形の経口投与に続いて観察される生物学的利用能である。経口投与されると、種々の要因が薬物の生物学的利用能に影響を及ぼすことがある。これらの要因には、水溶性、胃腸管全体にわたる薬物の吸収、投与濃度及び初回排泄作用が挙げられる。水溶性は、これらの要因のなかで最も重要なものの1つである。残念ながら、多くの有効成分は、一般に、水溶性が低いのが特徴である。
患者の服薬遵守や味隠し等の種々の理由から、固形剤形が、通常、液体剤形より好まれる。しかしながら、大抵の場合、薬物の固形経口剤形は、薬物の経口溶液より生物学的利用能が劣る。
薬物の固形分散物又は固溶体を形成することにより、固形剤形によって発現される生物学的利用能を改良する試みが行なわれてきた。胃液のような液体媒体と接触すると、内部の成分が容易に液体溶液を形成するので、固溶体は好ましい物理的システムである。このように極めて溶解し易いことは、固溶体から諸成分を溶解するのに必要なエネルギーが、結晶性又は微結晶性固形相から諸成分を溶解するのに必要なエネルギーより少ないという事実に少なくとも或る程度起因しているのかも知れない。
固溶体製品を含めて固形薬剤の連続製造方法は、先般来知られていて、それには、有効成分を含み且つ溶媒を含まない高分子結合剤の溶融物を、射出成形又は押出した後に成形することにより、要求される薬物形状に転化することが必要となる(例えば、特許文献1(欧州特許出願公開第240904号明細書)、特許文献2(欧州特許出願公開第240906号明細書)及び特許文献3(欧州特許出願公開第337256号明細書)を参照されたい)。有効成分が低融点及び/又は溶融された高分子結合剤中に高い溶解度を有するとき、この方法では満足する結果が得られる。低融点を有する有効成分は、高分子結合剤溶融物と接触するとき液状となり、この液状有効成分は、高分子結合剤溶融物の中に容易に分散できる。一方、溶融高分子結合剤中で高い溶解度を有する有効成分は、高分子結合剤溶融物の中に容易に溶解する。
有効成分が、高い融点及び/又は溶融高分子結合剤中で限られた溶解度を有するとき、問題が発生する。有効成分の適切な分散物には、有効成分を高分子結合剤溶融物と充分な混合を行なわせるために、高温、比較的長い混合時間及び/又は高せん断を必要とすることがある。このことから、特にせん断に敏感な及び/又は温度に敏感な有効成分を使用するとき、生成物に、局所的過熱やダメージが発生することがある。
特許文献4(国際公開第98/10752号パンフレット)は、高分子結合剤と、任意成分として有効成分と、添加剤とが、混合された後に押出される、固形剤形の製造方法を開示している。引用文献は、感温性有効成分を溶媒の中に溶解したのち、その溶媒液を押出機に装入することを記載している。この方法では、この溶媒を、押出機の中で蒸発によって溶融物から取り除くことが必要である。
特許文献5(国際公開第98/15291号パンフレット)は、薬剤及び化粧品の中に溶媒として1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタン及び別の1,3−ビス(ラクタミル)−プロパンの使用を記載している。
適切な経口生物学的利用能及び安定性を有していて、しかも高融点、及び/又は溶融した高分子結合剤中で限られた溶解性を有する有効成分に適応される経口固形剤形の開発は依然として望まれている。
欧州特許出願公開第240904号明細書 欧州特許出願公開第240906号明細書 欧州特許出願公開第337256号明細書 国際公開第98/10752号パンフレット 国際公開第98/15291号パンフレット
1,3−ビス(ラクタミル)−ブタンは、多くの有効成分に対して高い溶解能力を有することが知られている。全く驚くことには、固形剤形の機械的及び貯蔵特性を低下させることなく、可成の量の1,3−ビス(ラクタミル)−ブタンを、この固形剤形のマトリックスの中に組み入れることが可能であることが今回発見された。従って、本発明では、液体に溶解した状態の有効成分を固形又は半固形マトリックスに組み入れることができ、しかも溶媒の除去を省ことができる。
本発明は、内部に均一に分散されている少なくとも1種の有効成分を有する固形又は半固形マトリックスを含む組成物であって、前記マトリックスが、少なくとも1種の薬学的に許容できるマトリックス形成剤と式(I)の化合物とを含む組成物を提供するものである。
Figure 0005232644
式中、nは3〜5の整数である。
本発明による組成物は、内部に均一に分散されている少なくとも1種の有効成分を有する固形又は半固形マトリックスを含む。“半固形マトリックス”の用語は、力による作用を受けると変形されることがある非流動系を意味することが意図される。“固形マトリックス”は、一般に、脆く、そして変形力がこのマトリックスに作用されると破壊して破片になる。
本発明は、剤形、好ましくは前記組成物を含む(又は、から成る)固形剤形も提供するものである。
取り扱いを更にし易くするために、半固形マトリックスは、この半固形マトリックスを完全に包み込む被膜又はカプセル外殻のような外被、例えば、軟らかい又は硬いゼラチンのカプセル外殼、を必要とすることがある。
一方、固形マトリックスは、所望の形状に成形することが可能であり、そのような剤形として使用することが可能である。また、固形マトリックスを粉砕したのち、圧縮して錠剤にすることが可能である。また更に、固形マトリックスを粉砕したのち、粉砕生成物をカプセルに充填することも可能である。
1種以上の有効成分が、マトリックス全体に均一に分散される。マトリックスは、マトリックス相の中に、典型的に直径1μm未満の有効成分の微細な粒子を有する系を含む。熱分析(DSC)又はX線回折分析(WAXS)によって明らかなように、これらの系には結晶又は微結晶状態の有効成分は、さほどの量では含まれていない。一般に、有効成分全量の少なくとも98重量%は非晶質状態で存在している。
前記の諸成分の分散物が、全体に亘って化学的及び物理的に一様、即ち均質な系であるか、或いは(熱力学で定義されるように)1つの相から成るような分散物であるとき、このような分散物は“固溶体”と呼ばれる。有効成分の固溶体は好ましい物理系である。
式(I)の化合物は、有効成分、及び、任意の別の諸成分に対して、非揮発性溶媒として作用する。マトリックスは、基本的に、式(I)の化合物以外の非揮発性溶媒(水よりも低揮発性を有する溶媒)を含まないことが好ましい。通常、マトリックスは式(I)の化合物以外の非揮発性溶媒を6重量%未満、好ましくは3重量%未満、最も好ましくは2重量%未満含む。
マトリックスは、十分な量の揮発性溶媒を含まない。“揮発性溶媒”の用語は、水、及び大気温度で液体であり、水より高い揮発性を有するあらゆる化合物を包含することが意図される。一般に、マトリックスは、6重量%未満、好ましくは3重量%未満、そして最も好ましくは2重量%の揮発性溶媒を含む。
マトリックスを構成する有効成分(類)及びその他の成分の全重量に対して、本発明の組成物は:
約1〜30重量%(好ましくは5〜25重量%)の式(I)の化合物、
約50重量%〜98重量%(好ましくは60〜90重量%)のマトリックス形成剤(又は前記マトリックス形成剤類のあらゆる組み合わせ物)、
約1〜49重量%(好ましくは1〜30重量%)の有効成分又は有効成分類の組み合わせ物、
0〜25重量%(好ましくは1〜15重量%)の添加剤
を含むマトリックスを含むことが好ましい。
式(I)の化合物の調製は、国際公開第98/15291号パンフレットに詳細に記載されていて、その内容は本明細書に取り込まれる。次の化合物が特に好ましい:
1,3−ビス(1−ピロリドニル)ブタン、
1,3−ビス(1−ピペリドニル)ブタン、
1,3−ビス(1−カプロラクタミル)ブタン、
1−(1−カプロラクタミル)−3−(1−ピペリドニル)ブタン、
3−(1−カプロラクタミル)−1−(1−ピペリドニル)ブタン、
1−(1−カプロラクタミル)−3−(1−ピロリドニル)ブタン、
3−(1−カプロラクタミル)−1−(1−ピロリドニル)ブタン、
1−(1−ピペリドニル)−3−(1−ピロリドニル)ブタン、
3−(1−ピペリドニル)−1−(1−ピロリドニル)ブタン。
式(I)の化合物は、1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンが好ましい。
マトリックス形成剤は、液化状態、例えば、溶融又は溶解状態、から固化又はゲル化ができ、連続状マトリックスを形成できるあらゆる薬剤が可能である。固形マトリックスが所望される場合、機械的に充分安定な連続状マトリックスを形成するようなマトリックス形成剤が選ばれる。勿論、マトリックス形成剤の混合物も使用できる。
有用なマトリックス形成剤は、
マンニトール、ソルビトール、キシリトールのような糖アルコール;
イソマルト、水素化縮合パラチノース(独国特許出願公開第10262005号明細書に記載されている)のような糖アルコール誘導体;
マルトデキストリン
から選ばれる。
マトリックス形成剤は、薬学的に許容できる重合体、又は薬学的に許容できる重合体の混合物であることが好ましい。通常、薬学的に許容できる重合体は、水溶性又は少なくとも水分散性である。
一般に、本発明で使用される薬学的に許容できる重合体は、少なくとも約+40℃、好ましくは少なくとも約+50℃、最も好ましくは約50°〜180℃のTを有する。“T”は、ガラス転移温度を意味する。有機重合体のT値の測定方法は、エル・エッチ・スペルリング(L.H.Sperling)著、“物理高分子科学序論(Introduction to Physical Polymer Science)”、第2版、ジョン・ワイリー・アンド・ソンズ(John Wiley&Sons)社、1992年に記載されている。T値は、重合体を構成する個々の単量体iの各々から誘導される単独重合体のT値の加重和として計算され得る。即ち、T=ΣWであり、式中、Wは有機重合体中の単量体iの重量パーセントであり、Xは単量体iから誘導される単独重合体のT値である。単独重合体のT値は、ジェイ・ブランドラップ(J.Brandrup)及びイー・エッチ・インマーグート(E.H.Immergut)著, “ポリマーハンドブック(Polymer Handbook)”,第2版、ジョン・ワイリー・アンド・ソンズ(John Wiley&Sons)社、1975年、に示されている。
前記で定義されるTを有する、薬学的に許容できる重合体によって、機械的に安定であり、且つ通常の温度範囲内で温度的に充分に安定である固形分散物の調製が可能なので、この固形分散物は、更なる加工を必要とせずに剤形として使用可能である、或いは少量の錠剤化助剤を使用するだけで錠剤に圧密化できる。
本組成物に含まれる薬学的に許容できる重合体は、20℃で水溶液に2%(重量/体積(w/v))で溶解したとき、1〜50000mPa.s、更に好ましくは1〜10000mPa.s、そして最も好ましくは5〜100mPa.sの見かけ粘度を有するものが好ましい。例えば、薬学的に許容できる好ましい重合体は、次から成る群から選ぶことができる:
N−ビニルラクタムの単独重合体、例えばポリビニルピロリドン(PVP)、
N−ビニルラクタムと、このラクタムと共重合可能な1種以上の共重合用単量体との共重合体であって、この共重合用単量体は、含窒素単量体及び含酸素単量体から選ばれる;特にN−ビニルピロリドンとビニルカルボキシレートとの共重合体であり、好ましい例はN−ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、又はN−ビニルピロリドンとプロピオン酸ビニルとの共重合体である;
セルロースエステル及びセルロースエーテル、特にメチルセルロース及びエチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、特にヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、特にヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸又はコハク酸セルロース、特に酢酸フタル酸セルロース及びフタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース又は酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース;
ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール−グラフト共重合体(独国ルートヴィヒスハーヘン(Ludwigshafen)市のBASF AG社からコリコート(Kollicoat)(登録商標)IRとして市販されている);
ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシド、並びにエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体のような高分子ポリアルキレンオキシド;
メタクリル酸/アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸/メタクリル酸メチル共重合体、メタクリル酸ブチル/メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル共重合体、ポリ(アクリル酸ヒドロキシアルキル)及びポリ(メタクリル酸ヒドロキシアルキル)のようなポリアクリレート及びポリメタクリレート;
ポリアクリルアミド;
酢酸ビニルとクロトン酸との共重合体のような酢酸ビニル重合体、部分加水分解型ポリ酢酸ビニル(部分ケン化型“ポリビニルアルコール”とも言われる);
ポリビニルアルコール;
ポリ乳酸、ポリグリコール酸のようなポリヒドロキシ酸、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)及び3−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシバレレートとの共重合体;
又は1種以上のそれらの混合物。
これらのなかで、N−ビニルピロリドンの単独重合体又は共重合体、特にN−ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、が好ましい。特に好ましい重合体は、N−ビニルピロリドン60重量%とビニル40重量%を共重合体成分とする共重合体である。
ヒドロキシプロピルセルロースは、特に好ましい重合体のもう1つの例である。
本発明を実施するために使用される有効成分は、生物学的有効薬剤であり、経口投与の後に、局所の生理的効果を発現する薬剤ばかりでなく、全身的効果も発現する薬剤も包含する。本発明は、水不溶性又は水溶性の低い(即ち、“脂肪親和性の”)化合物には特に有用である。25℃での水への化合物の溶解度が1g/100ml未満のとき、この化合物は水不溶性又は水溶性が低いと見なされる。
溶融押出として知られている方法によって、一般に、固形分散生成物は調製される。有効成分の均質な分布及び充分な分散度を得るために、有効成分含有の溶融物は、溶融押出機の加熱したバレルの中に充分な滞留時間保持される。本発明による組成物の製造は予備生成された有効成分溶液を使用するので、押出機の中での有効成分の滞留時間を大幅に短縮できる。従って、本発明は、とりわけ、熱分解し易い有効成分の配合物に特に適応される。
本発明によって、塵埃を生成し易い有効成分粉末を取り扱う必要性は大幅に減る。特に、効力が大きい成分にかかわる場合、塵埃曝露は、製造プラントの作業員にとっては重大な健康被害となることがある。米国産業衛生協会誌(American Industrial Hygiene Association Journal)、1996年、第57巻、p.3342は、これらの有効成分を、曝露が人間の健康に与える影響の程度に基づいて、性能による曝露管理限界(performance-based exposure control limit)(PB-ECL)分類に割り当てている。PB-ECL分類は、PB-ECL 1(軽度の急性作用:慢性効果がない)からPB-ECL 5(重度の急性作用:慢性作用が大きい)の範囲に分けられている。本発明は、PB-ECL分類の3,4又は5に入る有効成分に有用であり、そしてPB-ECL分類の4又は5に入る有効成分には特に有用である。
好適な有効物質には、次の物質が挙げられるが、これらに限定はされない:
NSAID、フェンタニル、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナブメトン、パラセタモール、ピロシキカム、メロシキカム、ドラマドールのような鎮痛薬及び抗炎症薬、並びにセレコシキブ及びロフェコキシブのようなCOX-2抑制剤;
プロカインアミド、キニジン及びベラパミルのような抗不整脈薬;
アモキシリン、アンピシリン、ベンザチンペニシリン、ベンジルペニシリン、セファクロール、セファドロキシル、セフプロジル、セフロキシムアキセチル、セファレキシン、クロラムフェニコール、クロロキン、シプロフロキサシン、クラリスロマイシン、クラブラン酸、クリンダマイシン、ドキシサイクリン(doxyxyclin)、エリスロマイシン、フルクロキサシリンナトリウム、ハロファントリン、イソニアジド、硫酸カナマイシン、リンコマイシン、メフロキン、ミノサイクリン、ナフシリンナトリウム、ナリジクス酸、ネオマイシン、ノルトロキサシン、オフロキサシン、オキサシリン、フェノキシメチル−ペニシリンカリウム、ピリメタミン−スルファドキシム及びストレプトマイシンのような抗菌及び抗原虫薬;
ワルファリンのような抗凝血薬;
アミトリプチリン、アモキサピン、ブトリプチリン、クロミプラミン、デシプラミン、ドチエピン、ドキセピン、フルオキセチン、レボキセチン、アミネプチン、セレギリン、ゲピロン、イミプラミン、炭酸リチウム、ミアンセリン、ミルナシプラン、ノルトリプチリン、パロキセチン、セルトラリン及び3−[2−[3,4−ジヒドロベンゾフロ[3,2−c]ピリジン−2(1H)−イル]エチル]−2−メチル−4H−ピリド[1、2−a]ピリミジン−4−オンのような抗うつ薬;
グリベンクラミド及びメトホルミンのような抗糖尿病薬;
カルバマゼピン、クロナゼパム、エトスクシミド、ガバペンチン、ラモトリジン、レベチラセタム、フェノバルビトン、フェニトイン、プリミドン、チアガビン、トピラメート、バルプロミド及びビガバトリンのような抗てんかん薬;
アンホテリシン、クロトリマゾール、エコナゾール、フルコナゾール、フルシトシン、グリセオフルビン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、硝酸ミコナゾール、ナイスタチン、テルビナフィン及びボリコナゾールのような抗真菌薬;
アステミゾール、シンナリジン、シプロヘプタジン、デカルボエトキシロラタジン、フェキソフェナジン、フルナリジン、レボカバスチン、ロラタジン、ノルアステミゾール、オキサトミド、プロメタジン及びテルフェナジンのような抗ヒスタミン薬;
カプトプリル、エナラプリル、ケタンセリン、リシノプリル、ミノキシジル、プラゾシン、ラミプリル、レセルピン、テラゾシン及びテルミサルタンのような抗高血圧薬;
硫酸アトロピン及びヒヨスチンのような抗ムスカリン作用薬;
抗腫瘍薬及び代謝拮抗薬であって、例えば、
シスプラチン及びカルボプラチンのような白金化合物;パクリタキセル及びドセタキセルのようなタキサン;カンプトテシン、イリノテカン及びトポテカンのようなテカン;ビンブラスチン、ビンデシン、ビンクリスチン及びビノレルビンのようなビンカアルカロイド;5−フルオロウラシル、カペシタビン、ジェムシタビン、メルカプトプリン、チオグアニン、クラドリビン及びメトトレキサートのようなヌクレオシド誘導体及び葉酸拮抗物質;例えばシクロホスファミド、クロラムブシル、チオルメチン(chiormethine)、イホスファミド、メルファラン等のナイトロジェンマスタード、又は、例えばカルムスチン、ロムスチン等のニトロソウレアのようなアルキル化剤、或いは、例えばブスルファン、ダカルバジン、プロカルバジン、チオテパ等のその他のアルキル化剤、;ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、ブレオマシン、ダクチノマイシン及びマイトマイシンのような抗生物質;トラスツズマブのようなHER 2抗体;エトポシド及びテニポシドのようなポドフィロトキシン誘導体;ファメシル(famesyl)トランスフェラーゼ抑制剤;ミトキサントロンのようなアントラキノン誘導体;
アルニジタン、ナラトリプタン及びスマトリプタンのような抗偏頭痛薬;
メシル酸ブロモクリプチン、レボドパ及びセレギリンのような抗パーキンソン薬;
アルプラゾラム、ブスピロン、クロルジアゼポキシド、クロルプロマジン、クロザピン、ジアゼパム、フルペンチキソール、フルフェナジン、フルラゼパム、9−ヒドロキシリスペリドン、ロラゼパム、マザペルチン、オランザピン、オキサゼパム、ピモジド、ピパンペロン、ピラセタム、プロマジン、リスペリドン、セルフォテル、セロクエル、セルチンドール、スルピリド、テマゼパム、チオチキセン、トリアゾラム、トリフルペリドール、ジプラシドン及びゾルピデムのような抗精神病、催眠及び鎮静薬;
ルベルゾール、ルベルゾール酸化物、リルゾール、アプチガネル、エリプロジル及びレマセミドのような抗脳卒中薬;
デキストロメトルファン及びレボドロプロピジンのような鎮咳薬;
アシクロビル、ガンシクロビル、ロビリド、チビラピン、ジドブジン、ラミブジン、ジドブジン/ラミブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、アバカビル、ロピナビル、アンプレナビル、ネビラピン、エファビレンツ、デラビルジン、インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、アデホビル及ヒドロキシウレアのような抗ウイルス薬;
アテノロール、カルベジロール、メトプロロール、ネビボロール及びプロパノロールのようなベータアドレナリン受容体遮断薬;
アムリノン、ジギトキシン、ジゴキシン及びミルリノンのような強心薬;
ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン及びトリアムシノロンのようなコルチコステロイド;
クロルヘキシジンのような消毒薬;
アセタゾールアミド、フロセミド、ヒドロクロロチアジド及びイソソルビドのような利尿薬;
酵素;
アネトール、アニス油、キャラウェイ、カルダモン、カッシア油、シネオール、けい皮油、クローブ油、コリアンダー油、脱メントール化ミント油、ジラ油、ユーカリ油、オイゲノール、ジンジャー、レモン油、カラシ油、ネロリ油、ナツメグ油、オレンジ油、はっか、サルビヤ、スペアミント、テルピネオール及びタイムのような精油;
シメチジン、シサプリド、クレボプリド、ジフェノキシレート、ドンペリドン、ファモチジン、ランソプラゾール、ロペラミド、ロペラミド酸化物、メサラジン、メトクロプラミド、モサプリド、ニザチジン、ノルシサプリド、オルサラジン、オメプラゾール、パントプラゾール、ペルプラゾール、プルカロプリド、ラベプラゾール、ラニチジン、リドグレル及びスルファサラジンのような胃腸薬;
アミノカプロン酸のような止血薬;
アトルバスタチン、フェノフィブラート、フェノフィブリン酸、ロバスタチン、プラバスタチン、プロブコール及びシンバスタチンのような脂質調整薬;
ベンゾカイン及びリグノカインのような局所麻酔薬;
ブプレノルフィン、コデイン、デキストロモルアミド、ジヒドロコデイン、ヒドロコドン、オキシコドン及びモルヒネのようなオピオイド鎮痛薬;
AIT-082、エプタスチグミン、ガランタミン、メトリフォネート、ミラメリン、ネオスチグミン、フィゾスチグミン、タクリン、ドネペジル、リバスチグミン、サブコメリン、タルサクリジン、キサノメリン、メマンチン及びラザベミドのような副交感神経興奮薬及び抗認知症薬;
抗体、ベカプレルミン、シクロスポリン、タクロリムス、エリスロポエチン、免疫グロブリン及びインスリンのようなペプチド及び蛋白質;
エストロゲン:結合型エストロゲン、エチニルエストラジオール、メストラノール、エストラジオール、エストリオール、エストロン;プロゲストゲン;クロルマジノンアセテート、シプロテロンアセテート,17-デアセチルノルゲスチメート、デソゲストレル、ジエノゲスト、ジドロゲステロン、エチノジオールジアセテート、ゲストデン、3−ケトデソゲストレル、レボノルゲストレル、リネストレノール、酢酸メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、ノルエチンドロン、酢酸ノルエチンドロン、ノルエチステロン、酢酸ノルエチステロン、ノルエチノドレル、ノルゲスチメート、ノルゲストレル、ノルゲストリエノン、プロゲステロン、及び酢酸キンゲスタノールのような性ホルモン;
シルデナフィルのような刺激薬;
アムロジピン、ブフロメジル、亜硝酸アミル、ジルチアゼム、ジピリダモール、三硝酸グリセリン、二硝酸イソソルビド、リドフラジン、モルシドミン、ニカルジピン、ニフェジピン、オキシペンチフィリン及び四硝酸ペンタエリスリトールのような血管拡張薬;
それらのN−酸化物、それらの薬学的に許容できる酸又は塩基付加塩及びそれらの立体化学異性体。
薬学的に許容できる酸付加塩は、有効成分の塩基形を適切な有機及び無機酸で処理することにより、都合よく得ることができる酸付加塩の形態を含む。
酸性プロトンを含有する有効成分は、適切な有機及び無機の各塩基で処理することにより、有効成分の無毒性金属又はアミン付加塩の形態に転化可能である。
付加塩と言う用語は、水和物、及び有効成分が形成できる溶媒付加形態も含む。そのような形態の例は、例えば、水和物、アルコラート等である。
有効成分のN−酸化物の形態は、1個又は数個の窒素原子が、所謂、N−酸化物まで酸化される形態の有効成分を含む。
“立体化学異性体”の用語は、有効成分が持てる全ての考えられる立体異性形態を定義する。特に、立体中心は、R−又はS−配置を有することが可能であり、1種以上の二重結合を含有する有効成分は、E−又はZ−配置を有することが可能である。
本発明は、比較的高い融点を有する有効成分であって例えば170℃以上の融点を有する有効成分を組み入れる剤形の製造に特に適応される。この典型例には、メロキシカム及びテルミサルタンが挙げられる。
剤形のマトリックスは、薬学的に許容できる界面活性剤、流量調整剤、崩壊剤、増量剤及び潤滑剤から選ばれる1種以上の添加剤を含むことが可能である。
本明細書で使用される“薬学的に許容できる界面活性剤”の用語は、薬学的に許容できる非イオン界面活性剤を指す。界面活性剤を混合することは、水溶性の低い有効成分を含有するマトリックスには特に好ましい。界面活性剤によって、剤形から放出される有効成分を即座に乳化させることが可能であり、それによって胃腸管の水性流体中での有効成分の沈殿防止が可能となる。
好ましい界面活性剤は、次から選ばれる:
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、例えばポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、例えばポリオキシエチレン(2)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ノニルフェニルエーテル又はポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエーテル;
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、例えばPEG-200モノラウレート、PEG-200ジラウレート、PEG-300ジラウレート、PEG-400ジラウレート、PEG-300ジステアレート又はPEG-300ジオレエート;
アルキレングリコール脂肪酸モノエステル、例えばプロピレングリコールモノラウレート(ラウログリコール(Lauroglycol)(登録商標));
スクロース脂肪酸エステル、例えばスクロースモノステアレート、スクロースジステアレート、スクロースモノラウレート又はスクロースジラウレート;
ソルビタンモノラウレート(スパン(Span)(登録商標)20)、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテート(Span(登録商標)40)のようなソルビタン脂肪酸モノエステル、又はソルビタンステアレート;
ポリオキシエチレンひまし油誘導体、例えばポリオキシエチレングリセロールトリリシノレエート又はポリオキシル35ひまし油(クレモフォール(Cremophor)(登録商標)EL;BASF社)又はポリエチレングリコール40水素化ひまし油(Cremophor(登録商標)RH40)又はポリエチレングリコール60水素化ひまし油(Cremophor(登録商標)RH60)のようなポリオキシエチレングリセロールオキシステアレート;或いは、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体としても知られているエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロック共重合体、又は、ポロクサマー(Poloxamer)(登録商標)124、Poloxamer(登録商標)188、Poloxamer(登録商標)237、Poloxamer(登録商標)388、又はPoloxamer(登録商標)407(BASF ワイアンドット(Wyandotte)社)のようなポリオキシエチレンポリプロピレングリコール;或いは
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのモノ脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(トゥイーン(Tween)(登録商標)80)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(Tween(登録商標)60)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート(Tween(登録商標)40)、又はポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(Tween(登録商標)20)、或いは1種以上のそれらの混合物。
本発明の剤形は、流量調整剤、潤滑剤、増量剤(充填剤)及び崩壊剤のような少なくとも1種の添加剤を含有可能である。
本発明による固形剤形を製造するには種々の方法を利用できる。これらの方法は、通常、有効成分溶液を得るために、充分な量の式(I)の化合物中で有効成分の溶液を形成することを含む。好ましい実施態様では、予備生成した有効成分溶液(任意成分の一部又は全部を含有してもよい)を、マトリックス形成剤と組み合わせたのち、この混合物を加熱し、溶融物を得る。これとは別に、例えば結晶状態のような固形状態の有効成分と、充分な量の式(I)の化合物と、マトリックス形成剤と任意の成分とを組み合わせたのち、得られた混合物を加熱し、均質な溶融物を得ることにより、有効成分溶液はその場で生成される。混合し加熱する過程で有効成分は式(I)の化合物の中に溶解されるようになると考えられる;従って、式(I)の化合物が存在することにより、マトリックス形成剤によって供給されるマトリックス中での有効成分の均一な分布が促進される。
式(I)の化合物は、大気温度で液体であるか、或いは穏かに加熱すると液体となる。予備生成された有効成分溶液を調製するために、通常、攪拌しながら有効成分を式(I)の液体化合物と接触させる。必要ならば、有効成分の溶解を促進させる、即ち溶解度を高めるためにこの溶液を加熱してもよい。適切な温度は、約20℃〜約150℃、好ましくは約20℃〜約100℃の範囲内である;これより高い温度は、通常、勧められない。一般に、この溶液の有効成分含有量は、この溶液が飽和される値より低い。しかしながら、有効成分溶液は、飽和、或いは過飽和さえしていてもよい。即ち、有効成分溶液は、懸濁していてもよいし、又は未溶解の有効成分を含有していてもよい。
本発明による剤形は、次の事項を含む方法によって得られるのが好ましい:
a)充分な量の式(I)の化合物の中に有効成分を溶解し、有効成分溶液を得ること;
b)マトリックス形成剤を含む粉末組成物を供給すること;
c)前記有効成分溶液を前記粉末組成物の中に混練し、均質な粒質物を得ること;
d)前記均質な粒質物を高温に加熱し、溶融物を得ること;及び
e)前記溶融物を凝固させ、固形分散生成物を得ること。
或いはまた、本発明による剤形は、次の事項を含む方法によって得られる:
a)マトリックス形成剤を高温に加熱し、マトリックス形成剤溶融物を得ること;
b)充分な量の式(I)の化合物の中に有効成分を溶解し、有効成分溶液を得ること;
c)前記有効成分溶液を前記マトリックス形成溶融物に加えること;及び
d)前記溶融物を凝固させ、固形分散生成物を得ること。
明らかに、第1有効成分(又は第1有効成分組み合わせ物)を、粉末マトリックス形成剤組成物の中に混練して加熱したのち、第2有効成分(又は第2有効成分組み合わせ物)の溶液を加えることにより2種以上の有効成分を組み入れることも可能である。
“溶融”は、或る成分が、均質に他の成分の一部に組み込まれることができる液体状態又はゴム状態への転移を意味する。溶融には、通常、薬学的に許容できる重合体のようなマトリックス形成剤の軟化点を超える加熱が含まれる。溶融物の調製は、種々の方法で行なうことができる。
通常、溶融温度は、70〜250℃、好ましくは80〜180℃、最も好ましくは100〜140℃の範囲内である。
有効成分は、適切な量の式(I)の化合物中で溶液として使用される。この溶液は、マトリックス形成剤の溶融の前か後のいずれかでマトリックス形成剤と混合され、この形成剤の中に入れられる。通常、有効成分溶液を効率良く分散させるために溶融物は均質化される。
種々の添加剤、例えばコロイダルシリカのような流動調整剤、潤滑剤、充填剤、崩壊剤、可塑剤、酸化防止剤のような安定剤、光安定剤、ラジカル捕捉剤又は微生物攻撃に対する安定剤を溶融物に含ませてもよい。
溶融及び/又は混合は、この目的にために通常使用されている装置で行なわれる。特に好適なのは、押出機又は練合機である。好適な押出機には、単軸押出機、噛み合いスクリュー押出機、又は他に多軸押出機、好ましくは二軸スクリュー押出機が挙げられ、この二軸スクリュー押出機は、共回転又は逆回転ができ、任意に混練ディスクが取り付けられる。作業温度は、押出機の種類、又は使用される押出機の内部構造の種類によっても決められると思われる。押出機内の諸成分を溶融、混合及び溶解するのに必要なエネルギーの一部は、加熱要素によって供給できる。しかしながら、押出機内の材料の摩擦及びせん断でもこの混合物に十分なエネルギーを供給することが可能であり、これによって諸成分の均質な溶融物の形成が助長される。
溶融物は、ペースト状から粘稠状までの範囲にわたっている。溶融物を凝固させるまでは、溶融物は殆どあらゆる任意の形状に成形可能である。押出物の成形は、2個の逆転ロール表面にある相互に合致する凹部付きのカレンダーロールによって行なわれるのが便利である。異なる形状の凹部付きのロールを使用することにより、多種多様の錠剤形状を得ることができる。更に、押出物は、凝固の前(ホットカット)、あるいは後(コールドカット)のいずれにおいても、ペレットに切断できる。
好ましい実施態様では、フィルムを得るために溶融物がスロットダイから押出される。こうして得られるフィルムは、任意に一軸又は二軸方向に延伸される。このフィルムは所望の寸法に裁断できる。
任意に、その結果生じた固形分散生成物を微粉砕又は粉砕して顆粒にされる。次いで、この顆粒を圧密してもよい。圧密は、例えば錠剤のような空隙率の低い圧密物を得るために、顆粒を含む粉末物質を高圧下で高密度にする方法を意味する。粉末物質の圧縮は、通常、錠剤成形機、更に詳しくは2個の可動パンチの間のスチール製ダイで行なわれる。
好ましくは、流量調整剤、崩壊剤、増量剤(充填剤)及び潤滑剤から選ばれる少なくとも1種の添加剤が、顆粒の圧密の際に使用される。崩壊剤は、胃の中で圧密物の迅速な崩壊を促進し、放出される顆粒を、別の顆粒から分離させたままにする。好適な崩壊剤は、架橋型ポリビニルピロリドン及び架橋型ナトリウムカルボキシメチルセルロースのような架橋型重合体である。好適な増量剤(“充填剤”とも言われる)は、ラクトース、水素リン酸カルシウム、微結晶性セルロース(アビセル“Avicel”(登録商標))、ケイ酸塩、特に二酸化ケイ素、タルク、ジャガイモ、コーンスターチ、及びイソマルトから選ばれる。
好適な流量調整剤は、高度に分散したシリカ(エアロジル(Aerosil)(登録商標))、及び動物若しくは植物の脂又はワックスから選ばれる。
潤滑剤は、顆粒の圧密の際に使用されるのが好ましい。好適な潤滑剤は、ポリエチレングリコール(例えば、1000〜6000のMを有する)、ステアリン酸のマグネシウム塩及びカルシウム塩、ステアリルフマル酸ナトリウム等から選ばれる。
その他の種々の添加剤、例えばアゾ染料のような染料、有機顔料、又は酸化鉄若しくは二酸化チタンのような無機顔料、天然物の染料;酸化防止剤、光安定剤、ラジカル捕捉剤、及び微生物攻撃に対する安定剤のような安定剤を使用してもよい。
本発明による剤形は、数層から成る剤形、例えばラミネート錠剤又は多層錠剤、として供給されてもよい。これらの剤形は、開放型でも密閉型でもできる。“密閉型剤形”は、1個の層が少なくとも1個の別の層によって完全に包囲されている剤形である。互いに相溶しない2個の有効成分を加工できること、及び有効成分(類)の放出特性を制御できることが、多層剤形の長所である。例えば、或る有効成分を外側層の1個の層に封入することにより初期投与量を、そして前記有効成分を内側層(類)に封入することにより維持投与量を供給できる。多層錠剤タイプは、2層以上の顆粒を圧縮することにより作製可能である。これとは別に、多層剤形は、“共押出”として知られている方法により作製可能である。本質的に、この方法には、前述のように、少なくとも2個の異なる溶融組成物の調製、及びこれらの溶融組成物を接合共押出ダイの中に通すことが含まれる。共押出ダイの形状は、必要とされる薬物形態によって決まる。例えば、スロットダイと呼ばれる平坦なダイギャップ持つダイ、及び環状スリットを持つダイが好適である。
前記の剤形が、哺乳動物によって摂取され易くするために、剤形に適切な形状を付与することが有用である。従って、気楽に飲み込める大きな錠剤は、形状的には丸形よりも細長形が好ましい。
錠剤に付いている被膜(フィルムコート)によって、錠剤を更に容易に飲み込めるようになる。また、被膜によって、味が良くなり、見映えも良くなる。必要ならば、被膜は腸浴膜でもよい。被膜には、通常、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びアクリレート若しくはメタクリレート共重合体のような高分子フィルム形成材料が挙げられる。被膜には、フィルム形成重合体の他に、更に、可塑剤、例えばポリエチレングリコール、界面活性剤、例えばTween(登録商標)タイプ、及び任意で顔料、例えば二酸化チタン又は酸化鉄、も含むことが可能である。また、被膜は、粘着防止剤としてタルクも含んでよい。被膜は、剤形の約5重量%未満を占めるのが普通である。
以下の実施例は、本発明を更に説明するものであって、これに限定されるものではない。実施例1〜8では、固形分散生成物の中の化合物の分布を可視化するために、そのモデル化合物として染料(スーダンレッド(Sudan Red)III)を使用した。生物学的有効成分が本質的に類似の方法で作用し得ることが判るであろう。
実施例1
スーダンレッド(Sudan Red)IIIを、0.5重量%の濃度で1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンに溶解させた。その結果得られた深紅色溶液5重量部を、コリドン(Kollidon)VA 64(N−ビニルピロリドン/酢酸ビニルの60:40の共重合体)95重量部と混練した。この混合物を実験室規模の高せん断ミキサーで粒状にした。こうして得られた粒質物を共回転式二軸押出機に供給したのち、130℃の温度で押出した。この押出物を凝固すると、均質の鮮やかな赤色の、脆い非粘着性物質となった。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は86℃であった。
実施例2
スーダンレッド溶液10重量部及びKollidonVA 64 90重量部を使用した以外は、実施例1を繰り返した。この例でも、均質の鮮やかな赤色の、脆い非粘着性物質を得た。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は76℃であった。
実施例3
スーダンレッド溶液15重量部及びKollidonVA 64 85重量部を使用した以外は、実施例1を繰り返した。この例でも、均質の鮮やかな赤色の、脆い非粘着性物質を得た。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は58℃であった。
実施例4
スーダンレッド溶液20重量部及びKollidonVA 64 80重量部を使用した以外は、実施例1を繰り返した。この例でも、均質の鮮やかな赤色の、脆い非粘着性物質を得た。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は49℃であった。
実施例5
スーダンレッド溶液30重量部及びKollidonVA 64 70重量部を使用した以外は、実施例1を繰り返した。110℃の温度で溶融押出を行なった。均質の鮮やかな赤色の、脆くてやや粘着性物質を得た。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は24℃であった。
実施例6
スーダンレッドIIIを、0.5重量%の濃度で1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンに溶解させた。その結果得られた深紅色溶液20重量部を、Kollidon25(N−ビニルピロリドン単独重合体)80重量部と混練した。この混合物を実験室規模の高せん断ミキサーで粒状にした。こうして得られた粒質物を共回転式二軸押出機に供給したのち、110℃の温度で押出した。この押出物を凝固すると、均質の鮮やかな赤色の、脆い非粘着性物質となった。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は74℃であった。
実施例7
スーダンレッドIIIを、0.5重量%の濃度で1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンに溶解させた。その結果得られた深紅色溶液10重量部を、クルセル(Klucel)EF(ヒドロキシプロピルセルロース)90重量部と混練した。この混合物を実験室規模の高せん断ミキサーで粒状にした。こうして得られた粒質物を共回転式二軸押出機に供給したのち、110℃の温度で押出した。この押出物を凝固すると、均質の鮮やかな赤色の、弾性の非粘着性物質となった。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は1℃であった。
実施例8
スーダンレッド溶液20重量部及びKlucel EF 80重量部を使用した以外は、実施例7を繰り返した。100℃の温度で溶融押出を行なった。均質の鮮やかな赤色の、弾性のやや粘着性物質を得た。DSCにより測定したこの押出物のガラス転移温度は−10℃であった。
実施例9
穏かに加熱しながら、トラマドール(tramadol)塩酸塩(2.5g)を1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタン(7.5g)に溶解させた。その結果得られた溶液5gを、実験用微粉砕機(イカ(IKA)ブレード付き微粉砕機)の中でKollidonVA 64 25gと混合して均質一な粒質物を得た。この粒質物の組成は:トラマドール塩酸塩 4.2重量%、1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタン 12.5重量%及びKollidonVA 64 83.3重量%であった。
この粒質物を実験用二軸押出機に供給したのち120℃の温度で押出した。DSCにより、透明な凝固押出物の中に結晶性トラマドール塩酸塩を検出できなかったので、トラマドール塩酸塩は非結晶状態でのみ存在することが判った。
実施例10
実施例9を繰り返した。しかしながら、トラマドール塩酸塩、1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタン、及びKollidonVA 64を混合し、同様に粒質物とした、即ち、予め1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンの中に有効成分を溶解させなかった。DSCにより、透明な凝固押出物の中に結晶性トラマドール塩酸塩を検出できなかったので、トラマドール塩酸塩は非結晶状態でのみ存在することが判った。
実施例11(比較例)
トラマドール塩酸塩4.2重量%とKollidonVA 64 95.8重量%との均質な粉末混合物を、実施例9及び10で使用した二軸押出機に供給した。120℃では、極めて大きいトルクのために押出できなかった。溶融物を調製できなかった。
実施例12(比較例)
トラマドール塩酸塩4.2重量%とKollidonVA 64 95.8重量%との均質な粉末混合物を、実施例9及び10で使用した二軸押出機に供給した。押出を125℃で行なった。濁った溶融物を得た(実施例9及び10で得た透明な溶融物とは対照的)。この溶融物の濁り度から、溶融物は未溶解の粒子又は凝集物を依然として含有していることが判った。
実施例13(比較例)
トラマドール塩酸塩4.2重量%とKollidonVA 64 95.8重量%との均質な粉末混合物を、実施例9及び10で使用した二軸押出機に供給した。押出を140℃で行なった。濁った溶融物を得た。この溶融物の濁り度から、溶融物は未溶解の粒子又は凝集物を依然として含有していることが判った。

Claims (11)

  1. 内部に均一に分散されている少なくとも1種の有効成分を有する固形又は半固形マトリックスを含む医薬組成物において、前記マトリックスが、該マトリックスの重量に対して50〜98重量%の、N−ビニルピロリドンの単独重合体、N−ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、ヒドロキシアルキルセルロース及びヒドロキシアルキルアルキルセルロースから選択される少なくとも1種の薬学的に許容できるマトリックス形成剤と、1〜30重量%の1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンと、1〜49重量%の有効成分又は有効成分の組み合わせ物を含むことを特徴とする医薬組成物
  2. 前記有効成分が、固溶体の状態で前記マトリックスの中に分散されていることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物
  3. 前記薬学的に許容できる重合体が、N−ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体とヒドロキシプロピルセルロースから選ばれることを特徴とする請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 前記有効成分が、メロキシカム及びテルミサルタンから選ばれることを特徴とする請求項1〜のいずれかの1項に記載の医薬組成物。
  5. 前記マトリックスが、更に、界面活性剤、流量調整剤、崩壊剤、増量剤、潤滑剤、発泡剤、着色剤、香味剤から成る群から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかの1項に記載の医薬組成物。
  6. 請求項1〜のいずれかの1項の前記医薬組成物を含む、又は、から成ることを特徴とする製剤。
  7. a)充分な量の1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンの中に前記有効成分を溶解し、有効成分溶液を得ること;
    b)前記マトリックス形成剤を含む粉末組成物を供給すること;
    c)前記有効成分溶液を前記粉末組成物の中に混練し、均質な粒質物を得ること;
    d)前記均質な粒質物を高温に加熱し、溶融物を得ること;及び
    e)前記溶融物を凝固させ、固形分散生成物を得ること、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物の調製方法。
  8. a)前記マトリックス形成剤を高温に加熱し、マトリックス形成剤溶融物を得ること;
    b)充分な量の1,3−ビス(ピロリドン−1−イル)−ブタンの中に前記有効成分を溶解し、有効成分溶液を得ること;
    c)前記有効成分溶液を前記マトリックス形成剤溶融物に加えること;及び
    d)前記溶融物を凝固させ、固形分散生成物を得ること、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物の調製方法。
  9. 更に、前記固形分散生成物を粉砕することを特徴する請求項又はに記載の方法。
  10. 更に、前記固形分散生成物を圧縮して錠剤にすることを特徴する請求項に記載の方法。
  11. 更に、被膜を前記錠剤に適用することを特徴する請求項10に記載の方法。
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