JP5213751B2 - 音響減衰評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、音響エネルギの減衰を評価する技術に関する。
製油所やLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)・ガスプラント等において、安全弁等の高差圧機器からの流体の噴き出しによる発生音に伴い、下流の配管系が音響的に励起されて振動し、破損する現象(AIV:Acoustically Induced Vibration)が知られている(非特許文献1参照)。AIVの対策設計においては、配管内の各位置における音響パワーレベル(音響エネルギ)を算出する必要があり、そのためには、音源における発生音の音響エネルギと配管内の音響減衰(距離減衰)を評価する必要がある。
Carucci,V.A. and Mueller,R.T., 1982, "Acoustically Induced Piping Vibrartion in High Capacity Pressure Reducing Systems", ASME Paper No.82-WA/PVP-8 Oil Companies Materials Association、「Acoustic Insulation of Pipes, Valves and Flanges」、Specification No.NWG-5、WILEY HEYDEN LIMITED、November 1982 松田博行および葉山眞治、「往復動圧縮機と配管系の相互干渉を考慮した管内圧力脈動の計算方法(第1報、定式化と簡単な実験)」、日本機械学会論文集(C編)、51巻463号、p.515−524、昭60−3 子安勝、騒音・振動(上)、コロナ社
流体が流れる配管内の音響減衰に関しては、例えば以下の式(1)が規格(非特許文献2参照)で用いられているものの、明確な物理モデルに基づいた詳細な評価手法が提案されておらず、流体の物性値や周波数特性、流速などのパラメータの影響は不明である。
Figure 0005213751
したがって、結果として、過大な対策が必要とされることもあり、設備の経済設計ならびに信頼性向上の観点から、より信頼性の高い評価手法の構築が望まれていた。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、配管内の音響エネルギの減衰の予測精度を高めた音響減衰評価装置の提供にある。
本発明のある態様は、音響減衰評価装置に関する。この音響減衰評価装置は、音源と、その音源に接続された配管と、を含む系において、音源の音響エネルギの距離減衰を評価する音響減衰評価装置であって、配管内を流れる流体の物性に関する第1物性パラメータを取得する第1取得部と、流体の物性に関する第2物性パラメータを取得する第2取得部と、流体の物性に関する第3物性パラメータと、配管の構造のパラメータと、配管内の流速と、を取得する第3取得部と、第1取得部で取得した第1物性パラメータを用いて、流体の熱伝導および粘性による音響エネルギの距離減衰を評価するための第1減衰係数を導出する第1減衰係数導出部と、第2取得部で取得した第2物性パラメータを用いて、流体の分子運動による音響エネルギの距離減衰を評価するための第2減衰係数を導出する第2減衰係数導出部と、第3取得部で取得した第3物性パラメータと、配管の構造のパラメータと、配管内の流速と、を用いて、配管内の圧力損失および構造物内の減衰による音響エネルギの距離減衰を評価するための第3減衰係数を導出する第3減衰係数導出部と、第1減衰係数導出部、第2減衰係数導出部および第3減衰係数導出部からそれぞれ導出された第1減衰係数、第2減衰係数および第3減衰係数を用いて全減衰係数を導出する全減衰係数導出部と、全減衰係数導出部によって導出される全減衰係数に基づいて、配管の所定の位置における音響エネルギを計算する減衰計算部と、を備える。
ここで「音響エネルギ」とは、音源で発生する音が有するエネルギであってもよく、特に音源で発生する音の音波が有するエネルギであってもよい。また、「音響エネルギ」は音圧であってもよい。
ここで「距離減衰」とは、エネルギ源からの距離の関数としての減衰であってもよい。
この態様によると、配管内の流速を加味して音響エネルギの距離減衰を評価できる。
音響エネルギに対して、配管の安全性の評価基準データを保持する評価基準保持部と、減衰計算部によって計算された音響エネルギから、評価基準保持部に保持された評価基準データを参照して配管の安全性を評価する評価部と、をさらに備えてもよい。この場合、より精度良く配管の安全性を評価できる。
ここで「配管の安全性」とは、音響エネルギによる振動によって所定の時間内に配管が破損する可能性であってもよい。また、配管の構造のパラメータが与えられたときに経験的に定められた音響エネルギのしきい値との比較であってもよい。
音源の音響エネルギの周波数特性データを保持する周波数特性保持部と、評価する音響エネルギの周波数を設定する周波数設定部と、周波数特性保持部に保持された周波数特性データを参照し、周波数設定部によって設定された周波数における、音源の音響エネルギを取得して出力する初期値抽出部と、をさらに備えてもよい。第1減衰係数導出部、第2減衰係数導出部、および第3減衰係数導出部のそれぞれは、周波数設定部によって設定された周波数を用いて第1減衰係数、第2減衰係数および第3減衰係数のそれぞれを導出してもよい。減衰計算部は、全減衰係数導出部によって導出される全減衰係数と、初期値抽出部によって出力される音響エネルギと、に基づいて、周波数設定部によって設定された周波数における、配管の所定の位置における音響エネルギを計算してもよい。この場合、音響エネルギの減衰を周波数ごとに評価できる。
ここで「周波数特性」とは、周波数スペクトルに分解した際の周波数成分であってもよい。
周波数設定部は、評価する音響エネルギの周波数を複数設定してもよい。初期値抽出部は、周波数特性保持部に保持された周波数特性データを参照し、周波数設定部によって設定された複数の周波数のそれぞれに対応する、音源の音響エネルギを取得して出力してもよい。第1減衰係数導出部、第2減衰係数導出部、および第3減衰係数導出部のそれぞれは、周波数設定部によって設定された複数の周波数のそれぞれを用いて第1減衰係数、第2減衰係数および第3減衰係数のそれぞれを導出してもよい。減衰計算部は、全減衰係数導出部によって導出される全減衰係数と、初期値抽出部によって出力される音響エネルギと、に基づいて、周波数設定部によって設定された複数の周波数のそれぞれでの、配管の所定の位置における音響エネルギを計算してもよい。
評価部は、減衰計算部によって計算された音響エネルギから、評価基準保持部に保持された評価基準データを参照して配管の安全性を設定された周波数ごとに評価してもよい。
評価部は、安全性が最も低くなる周波数の評価結果を抽出してもよい。
音源は、安全弁、オリフィス、差圧弁などの、流体が流れる差圧機器であってもよい。また音源は、スピーカやその他の音や脈動を発生する機器であってもよい。
第3減衰係数計算部では、
Figure 0005213751

にしたがって第3減衰係数を計算してもよい。
減衰計算部では、
Figure 0005213751

にしたがって配管の所定の位置における音響エネルギを計算してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る音響減衰評価装置によれば、音響エネルギの減衰の予測精度を高めることができる。
実施の形態に係る音響減衰評価装置が安全性を評価する系を示す概略図である。 実施の形態に係る音響減衰評価装置の機能および構成を示すブロック図である。 図2の音響減衰評価装置における一連の処理を示すフローチャートである。 音響減衰測定の実験系を示す概念図である。 実験データと、図2の音響減衰評価装置によって導かれたデータと、従来の方法によって導かれたデータと、の周波数依存性を示すグラフである。 実験データと、図2の音響減衰評価装置によって導かれたデータと、従来の方法によって導かれたデータと、の流速依存性を示すグラフである。 図2の音響減衰評価装置によって計算された対策距離と、従来の方法によって計算された対策距離と、の流速依存性を示すグラフである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において本発明に係る各実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施の形態に係る音響減衰評価装置が安全性を評価する系を示す概略図である。実施の形態に係る音響減衰評価装置は、安全弁などの差圧弁2と、それに接続された高圧側配管4および低圧側配管6とを含む系において、空気やメタンなどの気体が高圧側配管4から低圧側配管6の向き8に差圧弁2を通して噴き出す際の音圧p(Pa)の距離減衰を評価する。ここで距離減衰を評価する、とは、差圧弁から離れるにしたがって配管内でどの程度音圧が減衰するかを評価することである。つまり図1を参照すると、低圧側配管6内で差圧弁2から距離xだけ離れた位置の音圧p(x)は、差圧弁2での音圧p(0)と比べてどの程度減衰しているかが評価される。
図1に示されるような系は、たとえばプラントで安全弁からガスを噴き出す必要がある場合や、配管内にオリフィスが設置してある場合等に用いられる。
なお、音圧pは音響エネルギの大きさを示すので、音圧pの減衰は音響エネルギの減衰と等価と見ることができる。またここでは、低圧側配管6はその評価対象範囲に亘って一定の配管径D(m)を有する場合を想定するが、配管径が変化する場合にも適用可能である。
さらに実施の形態に係る音響減衰評価装置では、差圧弁2に接続された低圧側配管6の音圧pの減衰を、配管内の流速を加味して周波数ごとに評価する。その際、差圧弁2から噴き出す気体の熱伝導、粘性および分子運動による減衰だけでなく、圧力損失に起因する減衰を取り入れて計算する。これにより、より正確に音圧pの減衰を評価できる。
図2は、実施の形態に係る音響減衰評価装置100の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
音響減衰評価装置100は、記憶装置10と、第1取得部20と、第2取得部22と、第3取得部24と、第1減衰係数導出部26と、第2減衰係数導出部28と、第3減衰係数導出部30と、全減衰係数導出部32と、周波数設定部34と、初期値抽出部36と、減衰計算部38と、評価部40と、を備える。
記憶装置10は、周波数特性保持部12と、評価基準保持部14と、数式保持部16と、を含む。周波数特性保持部12は、差圧弁2から噴き出す気体の音圧pの周波数特性データを保持する。特に周波数特性データは、差圧弁2での音圧p(0)の各周波数成分p(0,f)を含む。
評価基準保持部14は、音圧pに対する低圧側配管6の安全性の評価基準のデータを保持する。安全性の評価基準とは、低圧側配管6が音響エネルギによる振動に耐えられるかの基準であり、ここでは特に所定の径と肉厚を有する配管が耐えうる音圧のしきい値pTを経験的に設定することで安全性を評価する。したがって、評価基準保持部14に保持される評価基準のデータは、配管径Dと肉厚tの組み合わせごとにひとつ音圧のしきい値pT(D,t)を保持する。
なお、安全性の評価基準としては、音響系−構造系の連成解析によって得られる評価基準などの他の評価基準を用いてもよい。
数式保持部16は、後述する式(5)、式(6)、式(7)、式(8)、式(17)を保持する。
第1取得部20は、第1減衰係数Aを導出するための第1物性パラメータを取得する。第1物性パラメータは、差圧弁2から噴き出す気体の物性に関するパラメータであり、音速c(m/s)と、定圧比熱c(J/kg・K)と、比熱比γと、熱伝導度k(W/m・K)と、密度ρ(kg/m)と、粘性係数η(Pa・s)と、を含む。
第2取得部22は、第2減衰係数Aを導出するための第2物性パラメータを取得する。第2物性パラメータは、差圧弁2から噴き出す気体の物性に関するパラメータであり、分子の緩和周波数f(1/s)を含む。
第3取得部24は、第3減衰係数Aを導出するための第3物性パラメータと、配管の構造のパラメータと、配管内の流速V(m/s)と、を取得する。第3物性パラメータは、差圧弁2から噴き出す気体の物性に関するパラメータであり、音速c(m/s)と、密度ρ(kg/m)と、その他等価線形質量流量μ(kg/s)を導くために必要なパラメータを含む。等価線形質量流量μについては、非特許文献3を参照されたい。配管の構造のパラメータは、低圧側配管6の構造に関するパラメータであり、配管断面積A(m)と、配管径Dと、管摩擦係数λと、を含む。
なお、それぞれの取得部は対応するパラメータを記憶装置10の所定の場所から取得してもよいし、音響減衰評価装置100の外部から図示しない入力装置を経て取得してもよい。
周波数設定部34は、評価する音圧pの周波数fを設定する。音響減衰評価装置100のユーザは、あるひとつの周波数での音響エネルギの減衰を評価したい場合は、その周波数を周波数設定部34に登録する。すると周波数設定部34は、その周波数を後述する第1減衰係数導出部26、第2減衰係数導出部28、第3減衰係数導出部30および初期値抽出部36に対して設定する。ユーザが複数の周波数での音響エネルギの減衰を評価したい場合は、その複数の周波数を周波数設定部34に登録する。すると周波数設定部34は、後述する減衰計算部38からの周波数変更信号に基づいて複数の周波数をひとつひとつ設定してゆく。
第1減衰係数導出部26は、第1取得部20で取得した第1物性パラメータおよび周波数設定部34で設定された周波数fを用いて、気体の熱伝導および粘性による音圧pの距離減衰に対応する第1減衰係数Aを導出する。第1減衰係数Aは、
Figure 0005213751

で表現される数式に基づき導出してもよい。この数式の導出については非特許文献4を参照されたい。また、第1減衰係数導出部26は第1減衰係数Aのルックアップテーブルを有し、そこから第1減衰係数Aを導出してもよい。第1減衰係数導出部26は数式保持部16から式(5)を読み込む。
第1減衰係数導出部26は図示しない第1演算手段と、図示しない第2演算手段と、を含む。第1演算手段は、式(5)のうちf以外の部分を演算してその結果を第2演算手段へ出力する。第2演算手段は、第1演算手段の出力と、fとを掛け合わせて第1減衰係数Aとして出力する。この場合、一度ある周波数において第1演算手段がf以外の部分を演算してしまえば、その結果を他の周波数での第1減衰係数Aを導出する際にも再利用することができ、第1減衰係数Aの導出を高速化できる。
第2減衰係数導出部28は、第2取得部22で取得した第2物性パラメータおよび周波数設定部34で設定された周波数fを用いて、気体の分子運動による音圧pの距離減衰に対応する第2減衰係数Aを導出する。第2減衰係数Aは、
Figure 0005213751

で表現される数式に基づき導出してもよい。なお、この数式の導出については非特許文献4を参照されたい。第2減衰係数導出部28は数式保持部16から式(6)を読み込む。
第2減衰係数導出部28は図示しない第3演算手段と、図示しない第4演算手段と、を含む。第3演算手段は、式(6)の分子を演算してその結果を第4演算手段へ出力する。第4演算手段は、式(6)の分母を演算し、その結果で第3演算手段の出力を除して第2減衰係数Aとして出力する。この場合、一度ある周波数において第3演算手段が式(6)の分子を演算してしまえば、その結果を他の周波数での第2減衰係数Aを導出する際にも再利用することができ、第2減衰係数Aの導出を高速化できる。
第3減衰係数導出部30は、第3取得部24で取得した第3物性パラメータと、配管の構造のパラメータと、配管内の流速Vと、周波数設定部34で設定された周波数fと、を用いて、低圧側配管6内の圧力損失による音圧pの距離減衰に対応する第3減衰係数Aを導出する。第3減衰係数Aは、
Figure 0005213751

で表現される数式に基づき導出される。第3減衰係数導出部30は数式保持部16から式(7)および式(8)を読み込む。
第3減衰係数導出部30は図示しない第5演算手段と、図示しない第6演算手段と、を含む。第5演算手段は、式(8)を演算してRを求め、それを第6演算手段へ出力する。第6演算手段は、第5演算手段が出力するRを用いて式(7)を演算し、その結果を第3減衰係数Aとして出力する。
以下式(7)および式(8)の導出方法を説明する。
低圧側配管6内の圧力損失に起因した第3減衰係数Aは、音波の支配方程式から導出される。低圧側配管6内を伝搬する音波(圧力脈動)は以下に示す支配方程式によって記述される。
Figure 0005213751

式(9)は流体の運動方程式であり、式(10)は連続の式である。式(9)右辺第二項が低圧側配管6内の圧力損失による減衰を表す。Rは等価線形質量流量μを用いて式(8)により与えられる。
式(9)および式(10)より、変動質量流量mを消去し、変動圧力p’の関数として整理すると、低圧側配管6内の圧力脈動は以下の式で記述される。
Figure 0005213751

式(11)において圧力の時間変化をe−jωtで表すと、式(11)の解は以下の式で与えられる。
Figure 0005213751

したがって低圧側配管6内をx方向に伝搬する音波の距離減衰はβによって評価できることが判る。即ち、第3減衰係数A=βと評価できる。なお、式(8)、式(14)よりβは低圧側配管6内の摩擦による損失によって評価することができる。
ここで、流速Vが0でない、つまり低圧側配管6内を気体が流れることを考慮すればより正確に音圧pの減衰を評価できる、という本発明者の気付きに基づき第3減衰係数Aが導入されたという点に注意すべきである。
全減衰係数導出部32は、第1減衰係数導出部26、第2減衰係数導出部28および第3減衰係数導出部30からそれぞれ導出された第1減衰係数A、第2減衰係数Aおよび第3減衰係数Aを足し合わせて全減衰係数Aを導出する。つまりA=A+A+Aによって全減衰係数Aを導出する。
初期値抽出部36は、周波数特性保持部12に保持された、差圧弁2での音圧p(0)の各周波数成分を参照し、周波数設定部34によって設定された周波数fに対応する周波数成分p(0,f)を取得して出力する。ここで周波数設定部34によって設定された周波数fに対応する周波数成分が周波数特性保持部12に保持されていればそれを取得して出力する。
また周波数設定部34によって設定された周波数fに対応する周波数成分がない場合は、周波数成分が周波数特性保持部12に保持されている周波数のうちから、周波数設定部34によって設定された周波数fの前後2つの周波数、たとえばfとf(f<f<f)を決定する。そしてその2つの周波数f、fに対応する周波数成分p(0,f)、p(0,f)を取得し、それを基に周波数設定部34によって設定された周波数fに対応する周波数成分p(0,f)を導出して出力する。これはたとえばその2つの周波数f、fに対応する2つの周波数成分p(0,f)、p(0,f)間を線形近似することで実現されてもよい。これは数式を用いると、
Figure 0005213751

と表現される。
減衰計算部38は、全減衰係数導出部32によって導出される全減衰係数Aと、初期値抽出部36によって出力される音圧の周波数成分p(0,f)と、に基づいて、周波数設定部34によって設定された周波数fでの、低圧側配管6の音圧を差圧弁2からの距離xの関数として計算する。そしてその計算結果を評価部40に出力する。音圧p(x,f)は、
Figure 0005213751

で表現される数式に基づいて計算される。減衰計算部38は数式保持部16から式(17)を読み込む。
また、減衰を計算したい周波数が複数ある場合は、減衰計算部38は周波数設定部34に対して、別の周波数を選ばせるための周波数変更信号を送出する。そして複数の周波数の全てが選択され、最後の周波数での減衰の計算が終了すると、減衰計算部38は評価部40にその計算結果を出力する。
評価部40は、減衰計算部38によって計算された音圧p(x,f)から、評価基準保持部14に保持された評価基準のデータを参照して低圧側配管6の安全性を評価する。ユーザはあらかじめ評価部40に対して低圧側配管6の配管径Dおよび肉厚tを登録しておく。評価部40はその配管径Dおよび肉厚tに対応する音圧のしきい値pT(D,t)を評価基準のデータから抽出する。
まず、周波数設定部34がひとつの周波数を設定する場合を説明する。評価部40は、周波数設定部34によって設定された周波数fでの音圧p(x,f)を適切に規格化した後に、抽出した音圧のしきい値pT(D,t)と比較する。そしてpT(D,t)と規格化後のp(x,f)とが等しくなる距離を対策距離x(m)として図示しない表示装置に出力する。式(17)から音圧p(x,f)はxの単調減少関数であるので、対策距離xは、差圧弁2から対策距離xまでの低圧側配管6には補強が必要であることを示す。
次に、周波数設定部34が複数の周波数を設定する場合は、その複数の周波数のそれぞれについて上述のようにして対策距離xを導出する。そしてその中から最も長い対策距離xtmaxを抽出し、図示しない表示装置に出力する。
以上の構成による音響減衰評価装置100の動作を説明する。図3は、音響減衰評価装置100における一連の処理を示すフローチャートである。
第1取得部20、第2取得部22および第3取得部24はそれぞれ取得すべきパラメータを取得する(S202)。周波数設定部34は評価する音圧の周波数fを設定する(S204)。第1減衰係数導出部26は第1減衰係数Aを導出する(S206)。第2減衰係数導出部28は第2減衰係数Aを導出する(S208)。第3減衰係数導出部30は第3減衰係数Aを導出する(S210)。全減衰係数導出部32は全減衰係数Aを導出する(S212)。初期値抽出部36は設定された周波数fに対応する周波数成分p(0,f)を音圧の初期値として取得する(S214)。減衰計算部38は、全減衰係数Aと、音圧の初期値p(0,f)と、に基づいて、音圧pの減衰を計算する(S216)。減衰計算部38は、周波数を変更する必要がある場合(S218のY)は、周波数設定部34に対して別の周波数を設定するよう指令を出すと共に処理を周波数設定ステップ(S204)に返す。周波数を変更する必要がない場合(S218のN)は、評価部40は音圧pの減衰の計算結果に基づいて、配管の安全性を評価する(S220)。
以下に本実施の形態に係る音響減衰評価装置100を用いた評価結果と、実験データとの比較を示す。
図4は、音響減衰測定の実験系300を示す概念図である。実験系300は、タンク302と、仕切弁304と、オリフィス306と、低圧側配管308と、複数のセンサ310と、を備える。タンク302には所定の圧力で気体が充填される。仕切弁304が開くと、タンク302に充填された気体がオリフィス306を通過する。この際オリフィス306から音が発生する。また、オリフィス306を通過する気体の流速はタンク302の圧力および低圧側配管308に取り付けられた図示しない複数の流量計によって制御される。したがってオリフィス306は開いた状態の差圧弁をシミュレートしている。
低圧側配管308の複数の位置に取り付けられた音圧センサ310により、オリフィス306が発する音の音圧を測定する。この測定された音圧から音圧の減衰を計算して実験データとした。
本実施の形態に係る音響減衰評価装置100では、実験系300で使用された気体の物性パラメータおよび配管の構造のパラメータを用いて音圧の減衰を評価した。
図5は、実験データと、本実施の形態に係る音響減衰評価装置100によって導かれたデータと、従来の方法によって導かれたデータと、の周波数依存性を示すグラフである。ここで気体の流速は一定の値に固定される。図5の実線は実験データをフィットして得られたフィット曲線である。縦軸は配管の長さ1(m)あたりの減衰(dB/m)を示す。横軸は1/3オクターブバンドの中心周波数(Hz)を示す。
実験データのデータ点を求める際には、まず周波数を1/3オクターブバンドに分割する。そして実験データを基にひとつの1/3オクターブバンド内で減衰を計算し、その計算結果を平均化して1/3オクターブバンドの中心周波数に割り当てる。この処理を全ての1/3オクターブバンドについて繰り返すことでデータ点が得られる。本実施の形態に係る音響減衰評価装置100によって導かれたデータ、および従来の方法によって導かれたデータについても同様である。
なお、従来の方法とは、上述の非特許文献2による計算である。
図5から分かるとおり、低周波数領域(<1250Hz)においては音響減衰評価装置100は従来の方法と比較して精度良く音圧、つまり音響エネルギの減衰が予測できることが分かる。また、高周波数領域(>1250Hz)においては音響減衰評価装置100は周波数が高くなるにつれて減衰が大きくなるという傾向を予測している。これに対して実験データもまたそのような傾向を示している。したがって、音響減衰評価装置100は高周波数領域においても音響エネルギの減衰の周波数特性が評価できていると言える。
また、従来の方法では実験データと比べてより高い減衰を予測している。つまり、従来の方法で計算された減衰の値を採用して配管を設計した場合、予測していたほどには音響エネルギの減衰がおこらず、配管が音響振動に耐えきれない可能性がある。しかしながら本実施の形態に係る音響減衰評価装置100を用いると実験データと遜色ない予測値が得られるので、より安全性を高めた配管設計が可能となる。
図6は、実験データと、本実施の形態に係る音響減衰評価装置100によって導かれたデータと、従来の方法によって導かれたデータと、の流速依存性を示すグラフである。縦軸は配管の長さ1(m)あたりの減衰(dB/m)を示す。横軸は平均マッハ数を示す。平均マッハ数とは、平均流速を音速で除した値である。実験においては低圧側配管308の複数の位置で計測される流速の平均値を平均流速としている。音響減衰評価装置100および従来の方法では流速の設定値を平均流速としている。実験、音響減衰評価装置100および従来の方法のいずれにおいても周波数に関しては、流速がある値のときに100(Hz)−2000(Hz)で得られる周波数ごとの減衰の計算結果を平均化し、その平均化された減衰を流速に割り当てた。
従来の方法ではそもそも流速を加味していないので、減衰は平均マッハ数によらず一定となる。それに対して図6から分かるとおり、音響減衰評価装置100は減衰の流速依存性を精度良く予測できる。特に実験データでは、流速の増加に伴い減衰が増加することが示されているが、音響減衰評価装置100はこの特性を再現している。
図7は、本実施の形態に係る音響減衰評価装置100によって計算された対策距離と、従来の方法によって計算された対策距離と、の流速依存性を示すグラフである。縦軸は対策距離(m)を示す。横軸は平均マッハ数を示す。音響減衰評価装置100での計算では気体としてメタンを用いた。
従来の方法では流速を加味していないので、対策距離は平均マッハ数によらず一定となる。それに対して本実施の形態に係る音響減衰評価装置100では、図6でも示されたとおり、減衰の流速依存性が予測できる。したがって、図7に示されるとおり流速によって異なる対策距離を提案することができる。プラントの緊急脱圧系配管における平均マッハ数は通常0.3から0.4程度であるが、この平均マッハ数の範囲では、音響減衰評価装置100を用いれば対策距離を従来の方法の場合と比べておよそ20%削減できることが分かる。つまりより正確に音響エネルギの減衰を予測することができるので、補強の過剰部分を削減することができる。
このように本実施の形態に係る音響減衰評価装置100によれば、図5および図6からも分かるとおり、従来の方法と比べて配管内の音響エネルギの減衰をより精度良く予測できる。これにより配管の設計技術がより高度化される。
また、評価部40は音響エネルギの減衰の計算結果から対策距離を決定して出力する。したがって、音響減衰評価装置100のユーザは、従来の方法と比べてより精度の高い減衰の予測に基づいた配管の補強範囲を知ることができる。これにより無駄な補強を減らすことができる。
また、音圧pの減衰を導出するに当たり、低圧側配管6内の圧力損失による音圧pの距離減衰に対応する第3減衰係数Aを導入する。ここで第3減衰係数Aの式(7)からも分かるとおり第3減衰係数Aは流速Vに依存する量である。したがって、図6および図7からも分かるとおり、音響減衰評価装置100は音響エネルギ減衰の流速依存性を評価でき、予測の精度が高まる。
また、音響減衰評価装置100は周波数ごとに音響エネルギの減衰を導出する。したがって、減衰の度合いは周波数によって異なるという点を考慮した減衰の予測が可能となる。これにより図5に示されるとおり予測の精度が高まる。特に図5で説明したとおり、配管設計の安全性が高まる。
また、評価部40は対策距離を周波数ごとに求めてその中から最も長い対策距離を出力する。したがって差圧弁での音響エネルギの周波数特性や減衰の周波数特性に応じた対策距離を提案できる。これはたとえば音響エネルギのオーバーオール値が同じで周波数特性が異なる2つの差圧弁がある場合に、従来の方法ではどちらに対しても同じ対策距離しか提案できなかった。しかしながら本実施の形態に係る音響減衰評価装置100では、それぞれの周波数特性に基づいてそれぞれにより適した異なる対策距離を提案できる。
以上、実施の形態に係る音響減衰評価装置100の構成と動作について説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
すなわち、減衰モデルは噴き出し音のみでなく、スピーカやその他のあらゆる音源に適用可能である。ガスが流れる配管内で音を伝える際の減衰を評価したりするだけでなく、流量計などから発生する圧力脈動の減衰の評価にも適用可能である。
実施の形態では、周波数設定部34はユーザによって登録された周波数を設定する場合について説明したが、これに限られず、たとえば記憶装置10に保持された、設定すべき周波数の表に基づいて周波数を設定してもよい。
実施の形態では、差圧弁2での音圧p(0)の各周波数成分が与えられる場合について説明したが、これに限られない。たとえば初期値抽出部36は音圧pの初期値として差圧弁2での音圧p(0)を出力してもよい。また、減衰計算部38は全減衰係数Aを複数の周波数で平均してもよい。そして音圧p(0)および平均化された全減衰係数Aと、に基づいて、低圧側配管6の音圧を差圧弁2からの距離xの関数として計算してもよい。この場合、周波数で平均化された全減衰係数Aは周波数に依存しないので、差圧弁2での音圧pの周波数成分が不明でオーバーオール値としての音圧p(0)しか分からない場合でも音圧の減衰を評価できる。
実施の形態では、音響エネルギの周波数成分や減衰係数を周波数ごとに求めたが、これに限られない。たとえば、それらを周波数のバンドごとに求めてもよい。
実施の形態では差圧弁2から気体が噴き出す場合について説明したが、これに限られず、液体や、広くは流体であってもよい。
実施の形態では、低圧側配管6が直管である場合について説明したが、これに限られない。実施の形態に係る音響減衰評価装置100で説明された減衰の評価手法は、たとえば低圧側配管にエルボ等の折曲部やティー等の分岐部がある場合にも応用できる。
以上、実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎないことはいうまでもなく、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能であることはいうまでもない。
10 記憶装置、 12 周波数特性保持部、 14 評価基準保持部、 20 第1取得部、 22 第2取得部、 24 第3取得部、 26 第1減衰係数導出部、 28 第2減衰係数導出部、 30 第3減衰係数導出部、 32 全減衰係数導出部、 34 周波数設定部、 36 初期値抽出部、 38 減衰計算部、 40 評価部、 100 音響減衰評価装置、 300 実験系、 A 第1減衰係数、 A 第2減衰係数、 A 第3減衰係数、 A 全減衰係数、 V 流速、 f 周波数、 x 対策距離、 p 音圧。

Claims (10)

  1. 音源と、その音源に接続された配管と、を含む系において、前記音源の音響エネルギの距離減衰を評価する音響減衰評価装置であって、
    前記配管内を流れる流体の物性に関する第1物性パラメータを取得する第1取得部と、
    当該流体の物性に関する第2物性パラメータを取得する第2取得部と、
    当該流体の物性に関する第3物性パラメータと、前記配管の構造のパラメータと、前記配管内の流速と、を取得する第3取得部と、
    前記第1取得部で取得した前記第1物性パラメータを用いて、前記流体の熱伝導および粘性による音響エネルギの距離減衰を評価するための第1減衰係数を導出する第1減衰係数導出部と、
    前記第2取得部で取得した前記第2物性パラメータを用いて、前記流体の分子運動による音響エネルギの距離減衰を評価するための第2減衰係数を導出する第2減衰係数導出部と、
    前記第3取得部で取得した前記第3物性パラメータと、前記配管の構造のパラメータと、前記配管内の流速と、を用いて、前記配管内の圧力損失および構造物内の減衰による音響エネルギの距離減衰を評価するための第3減衰係数を導出する第3減衰係数導出部と、
    前記第1減衰係数導出部、前記第2減衰係数導出部および前記第3減衰係数導出部からそれぞれ導出された前記第1減衰係数、前記第2減衰係数および前記第3減衰係数を用いて全減衰係数を導出する全減衰係数導出部と、
    前記全減衰係数導出部によって導出される前記全減衰係数に基づいて、前記配管の所定の位置における音響エネルギを計算する減衰計算部と、を備えることを特徴とする音響減衰評価装置。
  2. 音響エネルギに対して、前記配管の安全性の評価基準データを保持する評価基準保持部と、
    前記減衰計算部によって計算された音響エネルギから、前記評価基準保持部に保持された評価基準データを参照して前記配管の安全性を評価する評価部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の音響減衰評価装置。
  3. 前記音源の音響エネルギの周波数特性データを保持する周波数特性保持部と、
    評価する音響エネルギの周波数を設定する周波数設定部と、
    前記周波数特性保持部に保持された周波数特性データを参照し、前記周波数設定部によって設定された周波数における、前記音源の音響エネルギを取得して出力する初期値抽出部と、をさらに備え、
    前記第1減衰係数導出部、前記第2減衰係数導出部、および前記第3減衰係数導出部のそれぞれは、前記周波数設定部によって設定された周波数を用いて前記第1減衰係数、前記第2減衰係数および前記第3減衰係数のそれぞれを導出し、
    前記減衰計算部は、前記全減衰係数導出部によって導出される全減衰係数と、前記初期値抽出部によって出力される音響エネルギと、に基づいて、前記周波数設定部によって設定された周波数における、前記配管の所定の位置における音響エネルギを計算することを特徴とする請求項1に記載の音響減衰評価装置。
  4. 前記周波数設定部は、評価する音響エネルギの周波数を複数設定し、
    前記初期値抽出部は、前記周波数特性保持部に保持された周波数特性データを参照し、前記周波数設定部によって設定された複数の周波数のそれぞれに対応する、前記音源の音響エネルギを取得して出力し、
    前記第1減衰係数導出部、前記第2減衰係数導出部、および前記第3減衰係数導出部のそれぞれは、前記周波数設定部によって設定された複数の周波数のそれぞれを用いて前記第1減衰係数、前記第2減衰係数および前記第3減衰係数のそれぞれを導出し、
    前記減衰計算部は、前記全減衰係数導出部によって導出される全減衰係数と、前記初期値抽出部によって出力される音響エネルギと、に基づいて、前記周波数設定部によって設定された複数の周波数のそれぞれでの、前記配管の所定の位置における音響エネルギを計算することを特徴とする請求項3に記載の音響減衰評価装置。
  5. 音響エネルギに対して、前記配管の安全性の評価基準データを保持する評価基準保持部と、
    前記減衰計算部によって計算された音響エネルギから、前記評価基準保持部に保持された評価基準データを参照して前記配管の安全性を設定された周波数ごとに評価する評価部と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の音響減衰評価装置。
  6. 前記評価部は、安全性が最も低くなる周波数の評価結果を抽出することを特徴とする請求項5に記載の音響減衰評価装置。
  7. 前記音源は、流体が噴き出す噴出口であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の音響減衰評価装置。
  8. 前記第3減衰係数導出部では、
    Figure 0005213751

    にしたがって前記第3減衰係数を計算することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の音響減衰評価装置。
  9. 前記減衰計算部では、
    Figure 0005213751

    にしたがって前記配管の所定の位置における音響エネルギを計算することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の音響減衰評価装置。
  10. 音源と、その音源に接続された配管と、を含む系において、前記音源の音響エネルギの距離減衰を評価するコンピュータプログラムであって、
    前記配管内を流れる流体の物性に関する第1物性パラメータを取得する機能と、
    当該流体の物性に関する第2物性パラメータを取得する機能と、
    当該流体の物性に関する第3物性パラメータと、前記配管の構造のパラメータと、前記配管内の流速と、を取得する機能と、
    前記第1物性パラメータを用いて、前記流体の熱伝導および粘性による音響エネルギの距離減衰を評価するための第1減衰係数を導出する機能と、
    前記第2物性パラメータを用いて、前記流体の分子運動による音響エネルギの距離減衰を評価するための第2減衰係数を導出する機能と、
    前記第3物性パラメータと、前記配管の構造のパラメータと、前記配管内の流速と、を用いて、前記配管内の圧力損失および構造物内の減衰による音響エネルギの距離減衰を評価するための第3減衰係数を導出する機能と、
    前記第1減衰係数、前記第2減衰係数および前記第3減衰係数を用いて全減衰係数を導出する機能と、
    前記全減衰係数に基づいて、前記配管の所定の位置における音響エネルギを計算する機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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