JP5205081B2 - Scroll type fluid machine - Google Patents
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Description
本発明は、例えば空気圧縮機、真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。 The present invention relates to a scroll fluid machine suitable for use in, for example, an air compressor, a vacuum pump, or the like.
一般に、電動モータ等の回転源により駆動軸を回転駆動すると、旋回スクロールが固定スクロールに対し所定の偏心寸法をもって旋回運動されることにより、固定スクロールの外周側に設けた吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中心部に設けた吐出口から圧縮流体を外部に向けて吐出する構成としたスクロール式流体機械は知られている(例えば、特許文献1参照)。 In general, when the drive shaft is rotationally driven by a rotation source such as an electric motor, the orbiting scroll is orbited with a predetermined eccentric dimension with respect to the fixed scroll, so that fluid such as air is sucked from the suction port provided on the outer peripheral side of the fixed scroll. A scroll type fluid machine is known in which the fluid is sequentially compressed in each compression chamber and the compressed fluid is discharged from a discharge port provided at the center of the fixed scroll toward the outside (for example, Patent Document 1).
この種の従来技術によるスクロール式流体機械では、ケーシング、固定スクロールおよび旋回スクロールにそれぞれ位置合せ穴を設け、これらの位置合せ穴を用いて機械の組立作業を行う構成としている。即ち、スクロール式流体機械の組立作業時には、ケーシングと旋回スクロールとを仮止めピン等を用いて位置合せした状態で組付け、この旋回スクロールに対して固定スクロールを他の仮止めピンにより位置合せした状態に組付けるようにしている。 In this type of conventional scroll fluid machine, alignment holes are provided in the casing, the fixed scroll, and the orbiting scroll, respectively, and the assembly operation of the machine is performed using these alignment holes. That is, during the assembly work of the scroll type fluid machine, the casing and the orbiting scroll are assembled in a state where they are aligned using a temporary fixing pin or the like, and the fixed scroll is aligned with respect to this orbiting scroll using another temporary fixing pin. Assemble to the state.
これにより、旋回スクロールを基準としてケーシングと固定スクロールとを位置合せすることができ、これらの組付精度を向上できると共に、全体の組立作業を効率よく行うことができるものである。 As a result, the casing and the fixed scroll can be aligned with respect to the orbiting scroll, the assembling accuracy can be improved, and the entire assembling work can be performed efficiently.
ところで、上述した従来技術では、旋回スクロールを旋回運動させるために駆動軸の先端側に偏心軸としてのクランク部を設けている。しかし、このクランク部の偏心量には、例えば公差寸法の範囲内でバラツキが生じることがある。即ち、駆動軸の先端側に設けるクランク部は、駆動軸の軸線に対して所定の偏心量(旋回半径に該当する偏心寸法)をもって形成されるが、この偏心量には、例えば±10μm程度の公差寸法があり、この公差範囲内でクランク部の偏心量にバラツキが生じてしまう。 By the way, in the prior art described above, a crank portion serving as an eccentric shaft is provided on the distal end side of the drive shaft in order to cause the orbiting scroll to orbit. However, the amount of eccentricity of the crank portion may vary within a tolerance dimension, for example. That is, the crank portion provided on the front end side of the drive shaft is formed with a predetermined amount of eccentricity (an eccentric dimension corresponding to the turning radius) with respect to the axis of the drive shaft. There is a tolerance dimension, and the eccentricity of the crank portion varies within this tolerance range.
そして、クランク部の偏心量にバラツキが生じた場合には、固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部とのラジアルギャップ等が不均一となり易く、ラジアルギャップ(隙間)が小さくなると、ラップ部同士が接触、干渉して摩耗、損傷の原因になる。また、逆に隙間が大きくなったときには、圧縮流体が漏れ易くなり、圧縮性能が低下する原因になる等の問題がある。 When the eccentricity of the crank portion varies, the radial gap between the wrap portion of the fixed scroll and the wrap portion of the orbiting scroll is likely to be non-uniform, and when the radial gap (gap) becomes small, the lap portions May cause contact, interference, and wear or damage. On the other hand, when the gap becomes large, there is a problem that the compressed fluid is likely to leak and the compression performance is deteriorated.
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、クランク部の偏心量にバラツキが生じた場合でも、このバラツキを容易に吸収することができ、固定スクロールと旋回スクロールとの位置合せ作業を安定して行うことができると共に、圧縮性能や耐久性、信頼性等を向上することができるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to easily absorb the variation even when the eccentric amount of the crank portion is varied, and to fix the fixed scroll and the swivel. An object of the present invention is to provide a scroll type fluid machine that can stably perform alignment work with a scroll and can improve compression performance, durability, reliability, and the like.
上述した課題を解決するために、本発明は、筒状のケーシングと、該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に支持され先端側が前記ケーシング内を偏心して伸長するクランク部となった駆動軸と、該駆動軸のクランク部に旋回可能に設けられ鏡板に前記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールとからなるスクロール式流体機械に適用される。 In order to solve the above-described problems, the present invention provides a cylindrical casing, a fixed scroll provided on the casing and provided with a spiral wrap portion on an end plate, and rotatably supported by the casing. A drive shaft that is a crank portion that extends eccentrically in the casing, and a spiral shape that is pivotably provided on the crank portion of the drive shaft and that overlaps the lap portion of the fixed scroll on the end plate to define a plurality of compression chambers The present invention is applied to a scroll type fluid machine including a orbiting scroll provided with a lap portion.
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記固定スクロールと旋回スクロールとには、前記固定スクロールまたは前記旋回スクロールの中心からの離間寸法の異なる軸線上に配置されたそれぞれ複数の位置合せ穴を設け、これらの位置合せ穴のうちいずれかを選択して両スクロール間の位置合せを行う構成としたことにある。
A feature of the configuration adopted by the invention of
また、請求項2の発明によると、前記位置合せ穴は、前記固定スクロールに設けられた第1,第2,第3の固定側ピン穴と、前記旋回スクロールに設けられ該第1,第2,第3の固定側ピン穴に対して位置合せされる第1,第2,第3の旋回側ピン穴とにより構成し、前記固定スクロールと旋回スクロールとは、前記クランク部の偏心量が公差寸法の中央値に近いときに前記第1の固定側ピン穴と前記第1の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行い、前記クランク部の偏心量が公差寸法の最大値に近いときには前記第2の固定側ピン穴と前記第2の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行い、前記クランク部の偏心量が公差寸法の最小値に近いときには前記第3の固定側ピン穴と前記第3の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行う構成としている。 According to a second aspect of the present invention, the alignment hole includes first, second and third fixed-side pin holes provided in the fixed scroll, and the first and second fixed holes provided in the orbiting scroll. , 1st, 2nd and 3rd orbiting side pin holes aligned with the 3rd stationary side pin hole, and the fixed scroll and the orbiting scroll have tolerances in the eccentric amount of the crank portion Alignment is performed using the first fixed side pin hole and the first swivel side pin hole when close to the median value of the dimensions, and when the eccentric amount of the crank portion is close to the maximum tolerance dimension, Alignment is performed using the second fixed side pin hole and the second swivel side pin hole, and when the eccentric amount of the crank portion is close to the minimum tolerance size, the third fixed side pin hole and the It is configured to perform alignment using the third turning side pin hole .
さらに、請求項3の発明によると、前記固定スクロールに設けられた第1,第2,第3の固定側ピン穴と、前記旋回スクロールに設けられ該第1,第2,第3の固定側ピン穴に対して位置合せされる第1,第2,第3の旋回側ピン穴とは、夫々異なる内径寸法または形状を有する構成とし,前記第1の固定側ピン穴と前記第1の旋回側ピン穴とは同一の内径寸法または形状を有し、前記第2の固定側ピン穴と前記第2の旋回側ピン穴とは同一の内径寸法または形状を有し、前記第3の固定側ピン穴と前記第3の旋回側ピン穴とは同一の内径寸法または形状を有する構成としている。
Furthermore, according to the invention of
上述の如く、請求項1の発明では、固定スクロールと旋回スクロールとに、固定スクロールまたは旋回スクロールの中心からの離間寸法の異なる軸線上に配置されたそれぞれ複数の位置合せ穴を設けているため、例えば製品の組立作業に先立ってクランク部の偏心量(実偏心量)を計測し、この計測値に従って複数の位置合せ穴のうちいずれか一つを選択して両スクロール間の位置合せを行えば、前記クランク部の偏心量のバラツキを吸収することができ、旋回スクロールに対する固定スクロールの芯出し作業を容易に行うことができる。これにより、固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部とを互いに重ね合せたときのラジアルギャップを均一化することができ、ラップ部同士が接触、干渉したりするのを防ぎ、逆に隙間が大きくなって圧縮性能が低下したりするのも防ぐことができる。
As described above, in the invention of
また、請求項2の発明は、固定スクロールに第1,第2,第3の固定側ピン穴を設け、旋回スクロールには第1,第2,第3の旋回側ピン穴を設けることにより、クランク部の偏心量が公差寸法の中央値に近いときには、前記第1の固定側ピン穴と第1の旋回側ピン穴とを用いて固定スクロールと旋回スクロールとの位置合せを行うことができる。また、前記クランク部の偏心量が公差寸法の最大値に近いときには、前記第2の固定側ピン穴と第2の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行い、前記クランク部の偏心量が公差寸法の最小値に近いときには、前記第3の固定側ピン穴と第3の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行うことができる。
In the invention of
さらに、請求項3の発明によると、第1の固定側ピン穴と第1の旋回側ピン穴は、他のピン穴(第2の固定側ピン穴,旋回側ピン穴および第3の固定側ピン穴,旋回側ピン穴)とは異なる内径寸法または形状を有しているので、第1のピン穴(第1の固定側ピン穴,旋回側ピン穴)と第2のピン穴(第2の固定側ピン穴,旋回側ピン穴)と第3のピン穴(第3の固定側ピン穴,旋回側ピン穴)とを互いに識別して位置合せを行うことができ、位置合せにおけるピン挿入時の誤組付けを防止することができる。
Further, according to the invention of
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械を、空気圧縮機に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。 Hereinafter, a scroll type fluid machine according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings, taking as an example a case where it is applied to an air compressor.
ここで、図1ないし図16は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1はスクロール式の空気圧縮機を示し、該空気圧縮機1は、後述のケーシング2、固定スクロール3、旋回スクロール4、駆動軸8、クランク部11および自転防止機構13等より構成されている。
Here, FIG. 1 to FIG. 16 show a first embodiment of the present invention. In the figure,
2は空気圧縮機1の外殻を構成するケーシングで、該ケーシング2は、図1に示す如く軸方向の一側が閉塞され、軸方向の他側が開口した有底筒状体として形成されている。即ち、ケーシング2は、図7に示すように角筒状をなし軸方向の他側(後述の固定スクロール3側)が開口した筒部2Aと、該筒部2Aの軸方向一側に一体形成され径方向内向きに延びた環状の底部2Bと、該底部2Bの内周側から軸方向の両側に向けて突出した筒状の軸受取付部2C(図1参照)とから大略構成されている。
また、ケーシング2の筒部2A内には、後述の旋回スクロール4、クランク部11等が収容されている。さらに、ケーシング2の底部2B側には、後述する旋回スクロール4の鏡板4A側との間に複数の自転防止機構13(図1中に1個のみ図示)が周方向に所定の間隔をもって配設されている。
Further, in the
3はケーシング2(筒部2A)の開口端側に固定して設けられた固定スクロールで、該固定スクロール3は、図1に示す如く円板状に形成された鏡板3Aと、該鏡板3Aの表面に立設された渦巻状のラップ部3Bと、該ラップ部3Bを径方向外側から取囲むように鏡板3Aの外周側に設けられ、後述のボルト15等によりケーシング2(筒部2A)の開口端側に固定されたフランジ状の支持部3Cとにより大略構成されている。
また、固定スクロール3の支持部3Cには、図2に示すように後述のボルト挿通穴14と位置合せ用のピン穴(第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18)とが設けられている。そして、固定スクロール3は、これらのピン穴16,17,18等を用いて旋回スクロール4に対する位置合せが行なわれるものである。
Further, as shown in FIG. 2, a bolt insertion hole 14 (described later) and an alignment pin hole (first, second, and third fixed
4は固定スクロール3の相手方となる旋回スクロールで、該旋回スクロール4は、固定スクロール3と軸方向で対向してケーシング2内に旋回可能に設けられている。そして、旋回スクロール4は、図1に示すように円板状の鏡板4Aと、該鏡板4Aの表面に立設された渦巻状のラップ部4Bと、鏡板4Aの背面(ラップ部4Bと反対側の面)側に突設され、後述のクランク部11に旋回軸受12を介して取付けられる筒状のボス部4Cとにより大略構成されている。
また、旋回スクロール4には、図3に示す如く鏡板4Aの径方向外側に位置して後述の位置合せ用突部19が設けられると共に、この位置合せ用突部19には後述する位置合せ用のピン穴(第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22)が穿設されている。
Further, as shown in FIG. 3, the
また、旋回スクロール4(鏡板4A)の背面外径側には、ケーシング2の底部2Bとの間に後述の自転防止機構13が旋回スクロール4の周方向に所定の間隔をもって配設されている。そして、旋回スクロール4のボス部4Cは、その中心(軸線O1 −O1 )が固定スクロール3の中心(軸線O−O)に対して予め決められた偏心量ε(旋回半径)分だけ径方向に偏心して設けられている。
In addition, a rotation prevention mechanism 13 (described later) is disposed at a predetermined interval in the circumferential direction of the
5,5,…は固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとの間に画成された複数の圧縮室で、該各圧縮室5は、図1中に示す如く旋回スクロール4のラップ部4Bを固定スクロール3のラップ部3Bと重なり合うように配置することにより、これらのラップ部3B,4B間に鏡板3A,4Aに挟まれてそれぞれ形成されるものである。
5, are a plurality of compression chambers defined between the
6,6は固定スクロール3の外周側に設けられた吸入口で、該各吸入口6は、例えば吸気フィルタ(図示せず)等を介して外部から空気を吸込み、この空気は各圧縮室5内で旋回スクロール4の旋回動作に伴って連続的に圧縮される。
7は固定スクロール3の中心側に設けられた吐出口で、該吐出口7は、前記複数の圧縮室5のうち、最内径側の圧縮室5から圧縮空気を外部の貯留タンク(図示せず)側に向けて吐出するものである。即ち、旋回スクロール4は、電動モータ(図示せず)等により後述の駆動軸8とクランク部11とを介して駆動され、自転防止機構13によって自転を規制された状態で固定スクロール3に対し旋回運動を行う。
これにより、複数の圧縮室5のうち外径側の圧縮室5は、固定スクロール3の吸入口6から空気を吸込み、この空気は各圧縮室5内で連続的に圧縮される。そして、内径側の圧縮室5は、鏡板3Aの中心側に位置する吐出口7から圧縮空気を外部に向けて吐出するものである。
As a result, the
8はケーシング2の軸受取付部2Cに軸受9,10を介して回転可能に設けられた駆動軸で、該駆動軸8は、ケーシング2の外部に突出した基端側(軸方向の一側)が図示しない電動モータ等の回転源に着脱可能に連結され、この電動モータによって回転駆動されるものである。また、駆動軸8の先端側(軸方向の他側)は、ケーシング2の筒部2Aを偏心して伸長する後述のクランク部11となっている。
A
11は駆動軸8の先端側に一体化して設けられた偏心軸としてのクランク部を示し、該クランク部11は、旋回スクロール4のボス部4Cに後述の旋回軸受12を介して連結されている。そして、クランク部11は駆動軸8と一体に回転され、クランク部11の回転は、旋回軸受12を介して旋回スクロール4の旋回動作に変換されるものである。
12は旋回スクロール4のボス部4Cとクランク部11との間に配設された旋回軸受を示し、該旋回軸受12は、旋回スクロール4のボス部4Cをクランク部11に対して旋回可能に支持し、旋回スクロール4が駆動軸8の軸線O−Oに対し所定の旋回半径(偏心量ε)をもって旋回動作するのを補償するものである。
13はケーシング2の底部2Bと旋回スクロール4の背面側との間に設けられた複数の自転防止機構(図1中に1個のみ図示)で、該各自転防止機構13は、例えば補助クランク機構により構成されている。そして、自転防止機構13は、旋回スクロール4の自転を防止すると共に、旋回スクロール4からのスラスト荷重をケーシング2の底部2B側で受承させるものである。なお、自転防止機構13としては、補助クランク機構に替えて、例えばボールカップリング機構またはオルダム継手等を用いて構成してもよい。
次に、固定スクロール3と旋回スクロール4とに設ける位置合せ穴の構成について図2および図3を参照して説明する。
Next, the configuration of the alignment holes provided in the fixed
ここで、横軸線X−Xと縦軸線Y−Yとは、ケーシング2および固定スクロール3の中心(軸線O−O)に対して互いに直交する2軸を示している。そして、横軸線X1 −X1 は、横軸線X−Xに対して偏心量ε(旋回半径)分だけ偏心した位置に配置され、旋回スクロール4の中心(軸線O1 −O1 )と直交するものである。
Here, the horizontal axis line XX and the vertical axis line YY indicate two axes orthogonal to the center (axis line OO) of the
14,14,…は固定スクロール3の支持部3Cに設けられた合計4個のボルト挿通穴で、該各ボルト挿通穴14は、図2に示すように横軸線X−Xに対して上,下方向に離間すると共に、縦軸線Y−Yに対して左,右方向に離間して配設されている。そして、これらのボルト挿通穴14は、ケーシング2側に設けた各ボルト15(図7参照)の軸径よりも大径に形成され、該ボルト15はボルト挿通穴14内に隙間をもって挿通されるものである。
14 are a total of four bolt insertion holes provided in the
16,16は固定スクロール3の支持部3Cに設けられた第1の固定側ピン穴で、該各第1の固定側ピン穴16は、図2に示すように横軸線X1 −X1 上に位置し、縦軸線Y−Yに対しては左,右対称となるように所定の寸法Lだけ離間した位置に配置されている。そして、第1の固定側ピン穴16は、後述する第2,第3の固定側ピン穴17,18と共に固定スクロール3用の位置合せ穴を構成するものである。
17,17は固定スクロール3の支持部3Cに設けられた第2の固定側ピン穴で、該各第2の固定側ピン穴17は、図2に示すように第1の固定側ピン穴16(横軸線X1 −X1 )よりも下側となる横軸線Xa2−Xa2上に位置し、縦軸線Y−Yに直交する左,右方向では、第1の固定側ピン穴16から寸法aだけ内側に離間した位置に配置されている。ここで、図2中に示す横軸線Xa2−Xa2とは、図3に示す後述の横軸線Xa1−Xa1から、例えば上向きに寸法δ分だけ平行移動した位置に配置されるものである。
18,18は固定スクロール3の支持部3Cに設けられた第3の固定側ピン穴で、該各第3の固定側ピン穴18は、図2に示すように横軸線X−Xを挟んで横軸線X1 −X1 とは反対側(上側)に位置する横軸線Xb2−Xb2上に配置されている。そして、第3の固定側ピン穴18は、縦軸線Y−Yに直交する左,右方向では、第2の固定側ピン穴17と同様に第1の固定側ピン穴16から寸法aだけ内側に離間した位置に配置されている。ここで、図2中に示す横軸線Xb2−Xb2とは、図3に示す後述の横軸線Xb1−Xb1から、例えば下向き(横軸線X−Xに近付く方向)に寸法δ分だけ平行移動した位置に配置されるものである。
19,19は旋回スクロール4に設けられた左,右の位置合せ用突部で、該各位置合せ用突部19は、図3に示すように旋回スクロール4の鏡板4Aから左,右方向に突出し、その外形は台形状に形成されている。そして、各位置合せ用突部19には、後述する第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22が穿設されている。
20,20は旋回スクロール4の位置合せ用突部19にそれぞれ設けられた第1の旋回側ピン穴で、該各第1の旋回側ピン穴20は、図3に示すように横軸線X1 −X1 上に位置し、縦軸線Y−Yに対しては左,右対称となるように所定の寸法Lだけ離間した位置に配置されている。そして、第1の旋回側ピン穴20は、後述する第2,第3の旋回側ピン穴21,22と共に旋回スクロール4用の位置合せ穴を構成するものである。
ここで、第1の旋回側ピン穴20は、図2に例示した第1の固定側ピン穴16と同一の穴径を有し、これらのピン穴16,20内には、後述の仮止めピン25(図7〜図10参照)が挿嵌される。また、後述する第2,第3の旋回側ピン穴21,22についても、図2に例示した第2,第3の固定側ピン穴17,18と同一の穴径を有し、これらのピン穴17,21またはピン穴18,22内にも、選択的に仮止めピン25を挿嵌することがある。
Here, the first turning-
21,21は旋回スクロール4の位置合せ用突部19にそれぞれ設けられた第2の旋回側ピン穴で、該各第2の旋回側ピン穴21は、図3に示すように第1の旋回側ピン穴20(横軸線X1 −X1 )よりも下側となる横軸線Xa1−Xa1上に位置し、縦軸線Y−Yに直交する左,右方向では、第1の旋回側ピン穴20から寸法aだけ内側に離間した位置(鏡板4A寄りの位置)に配置されている。
22,22は旋回スクロール4の位置合せ用突部19にそれぞれに設けられた第3の旋回側ピン穴で、該各第3の旋回側ピン穴22は、図3に示すように横軸線X−Xを挟んで横軸線X1 −X1 とは反対側(上側)に位置する横軸線Xb1−Xb1上に配置されている。そして、第3の旋回側ピン穴22は、縦軸線Y−Yに直交する左,右方向では、第2の旋回側ピン穴21と同様に第1の旋回側ピン穴20から寸法aだけ内側に離間した位置に配置されている。
ここで、第2,第3の旋回側ピン穴21,22は、横軸線X1 −X1 を挟んで互いに反対側となる位置に配置され、その中心を通る横軸線Xa1−Xa1と横軸線Xb1−Xb1とは、横軸線X1 −X1 から同一の寸法分だけ離れた位置に配置されている。そして、図2に示す第2の固定側ピン穴17は、横軸線Xa1−Xa1から横軸線X1 −X1 に近付く方向に寸法δ分だけ平行移動した横軸線Xa2−Xa2上に配置されている。また、第3の固定側ピン穴18は、横軸線Xb1−Xb1から横軸線X−Xに近付く方向に寸法δ分だけ平行移動した横軸線Xb2−Xb2上に配置されるものである。
Here, the second and third turning-side pin holes 21 and 22 are arranged at positions opposite to each other across the horizontal axis line X1 -X1, and the horizontal axis lines Xa1 -Xa1 and Xb1-passing through the center thereof are arranged. Xb1 is arranged at a position separated from the horizontal axis line X1 -X1 by the same dimension. The second fixed-
次に、図4、図5中に示す縦軸線Y1 −Y1 は、旋回スクロール4の中心(軸線O1 −O1 )を通って横軸線X1 −X1 と直交する軸線であり、固定スクロール3の中心を通る縦軸線Y−Yと平行に延びるものである。
Next, the vertical axis Y 1 -
23は旋回スクロール4が旋回運動するときの偏心量εを測定する測定具としてのダイヤルゲージで、該ダイヤルゲージ23は、図4、図5に示すように円形のケース体23Aと、該ケース体23Aから径方向に突出した筒状のステム23Bと、該ステム23B内に変位可能に設けられたスピンドル23C等を含んで構成されている。そして、ダイヤルゲージ23は、スピンドル23Cの先端を測定対象物に当接させつつ、軸方向に変位させることにより、該スピンドル23Cの変位量をケース体23A内の目盛り(図示せず)等を用いて測定値として表示するものである。
ここで、ダイヤルゲージ23は、図4、図5に示す如くステム23Bがケーシング2の筒部2A側に台座24(取付治具)を介して取付けられ、この状態でスピンドル23Cの先端が測定対象物(旋回スクロール4の位置合せ用突部19)に径方向外側から当接されている。そして、測定対象の旋回スクロール4を駆動軸8(図1参照)により旋回運動させると、旋回スクロール4が図4中に示す位置(寸法b)と図5中に示す位置(寸法c)との間で変位する。
Here, in the
これにより、ダイヤルゲージ23のスピンドル23Cは、図4に示す寸法bと図5に示す寸法cとの間で、その変位量2ε(2ε=c−b)を計測することができる。そして、ダイヤルゲージ23で測定した変位量2εにより、旋回スクロール4が旋回運動するときの偏心量εを求めることができる。
Thereby, the
この場合、旋回スクロール4に対するダイヤルゲージ23の測定位置を互いに異なる複数箇所とし、夫々の箇所での変位量2εを求め、これらの変位量2εからより適正な偏心量εを割出すようにしてもよい。そして、このような測定、演算作業を個々の製品毎に行うことにより、各製品(スクロール式流体機械)毎に固有な偏心量εを測定して算出するものである。
In this case, the measurement position of the
25は固定スクロール3を旋回スクロール4に対して位置合せするために用いる仮止めピンで、該仮止めピン25は、図7に示すように固定スクロール3側のピン穴16,17,18と旋回スクロール4側のピン穴20,21,22とを選択的に位置合せするために用いるもので、一例としてはピン穴16,20内に仮止めピン25を挿嵌して、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せが行われる。
また、他の場合には、固定側ピン穴17と旋回側ピン穴21とを選択して仮止めピン25が挿嵌され、これにより、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せが行われる。さらに、別の場合には、固定側ピン穴18と旋回側ピン穴22とを選択して仮止めピン25が挿嵌され、これによっても、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せが行われるものである。
In other cases, the fixed
そして、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せが行われた段階では、図9、図10に示すように各ボルト15にナット26が螺着(締着)され、これらのボルト15、ナット26により固定スクロール3をケーシング2に固定した状態で、仮止めピン25は、前記ピン穴16〜18,20〜22から取外されるものである。
At the stage where the fixed
本実施の形態によるスクロール式流体機械(空気圧縮機1)は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。 The scroll fluid machine (air compressor 1) according to the present embodiment has the above-described configuration. Next, the operation thereof will be described.
まず、空気圧縮機1は、図示しない電動モータにより駆動軸8を回転駆動すると、クランク部11が駆動軸8の軸線O−Oを中心にして回転され、旋回スクロール4は、例えば3組の自転防止機構13により自転を規制された状態で、所定の旋回半径をもった旋回動作を行う。即ち、クランク部11は、軸線O−Oからの偏心量εをもって旋回し、旋回スクロール4を固定スクロール3に対して旋回運動させる。
First, in the
そして、旋回スクロール4が旋回運動を開始すると、固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとの間に画成される圧縮室5が連続的に縮小される。これにより、各圧縮室5は吸入口6から吸込んだ空気を順次圧縮し、このときの圧縮空気を吐出口7から外部の貯留タンク(図示せず)等に向けて吐出する。
When the
ここで、固定スクロール3のラップ部3Bは、例えば図11に示すように歯厚Tを有し、その中心間距離Wは、クランク部11の偏心量ε、固定スクロール3のラップ部3Bの歯厚T,旋回スクロール4のラップ部4Bの歯厚T、ラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ1 ,δ2 に対して、下記の数1式の関係を満たすものである。
Here, the
ところで、このようなスクロール式の空気圧縮機1は、クランク部11の偏心量εに、例えば公差寸法の範囲内でバラツキが生じることがある。即ち、クランク部11は、駆動軸8の軸線O−Oに対して所定の偏心量εをもって形成されるが、この偏心量εは、下記の数2式に示すように公差寸法δ(例えば、δ=±10μm程度)があり、その中央値ε0 に対して公差寸法δの範囲内でクランク部11の偏心量εにバラツキが生じる。
By the way, in such a scroll
そして、クランク部11の偏心量εが、中央値ε0 から正,負にバラツキが生じた場合には、固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとのラジアルギャップ(例えば、図11に示すラジアルギャップδ1 ,δ2 参照)等が不均一となり、ラジアルギャップ(隙間)が小さくなると、ラップ部3B,4Bが互いに接触、干渉して摩耗、損傷の原因になる。また、逆に隙間が大きくなったときには、圧縮空気が漏れ易くなり、圧縮性能が低下する原因になる。
When the eccentric amount ε of the
そこで、本実施の形態にあっては、固定スクロール3の支持部3Cに第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18を設け、旋回スクロール4の位置合せ用突部19には、第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18に1対1で位置合せされる第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22を設ける構成としている。
Therefore, in the present embodiment, the
そして、図4、図5に示すようにダイヤルゲージ23等を用いて旋回スクロール4が旋回運動するときの偏心量ε、即ち各製品(駆動軸8のクランク部11)毎に固有な偏心量εを実測して求め、この実測値(偏心量ε)に従って、第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18と第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22とのいずれか一つを選択し、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを仮止めピン25により行う構成としている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the eccentric amount ε when the
このように、各製品の組立作業に先立ってクランク部11の偏心量ε(実偏心量)を計測し、この計測値に従って複数の位置合せ穴(ピン穴16,17,18とピン穴20,21,22)のうちいずれか一つを選択して位置合せを行うことにより、クランク部11の偏心量ε(ε=ε0 ±δ)のバラツキを吸収することができ、旋回スクロール4に対する固定スクロール3の芯出し作業を容易に行うことができる。
In this way, the eccentric amount ε (actual eccentric amount) of the
(1).偏心量εが中央値ε0 の場合(図7〜図11参照)
即ち、クランク部11の偏心量εが中央値ε0 にほぼ一致する場合には、図6に例示するように、旋回スクロール4の縦軸線Y1 −Y1 を固定スクロール3の縦軸線Y−Yと一致させると共に、旋回スクロール4の横軸線X1 −X1 を固定スクロール3の横軸線X−Xから偏心量ε分だけ下方に変位した位置に配置させ、この状態で旋回スクロール4をケーシング2に位置決め(仮止め)する。
(1). When the eccentricity ε is the median ε0 (see FIGS. 7 to 11)
That is, when the eccentric amount ε of the
次に、この状態で図7に示すように、固定スクロール3をケーシング2内の旋回スクロール4と対向して配置し、固定スクロール3側の各ボルト挿通穴14をケーシング2側の各ボルト15に対して隙間をもって挿通させる(図8参照)。そして、このときには固定スクロール3の支持部3Cに設けた第1の固定側ピン穴16を、旋回スクロール4の位置合せ用突部19に設けた第1の旋回側ピン穴20と位置合せできるようにしておく。
Next, as shown in FIG. 7, in this state, the fixed
次に、この状態で図8、図9に示すように、第1の固定側ピン穴16と第1の旋回側ピン穴20とに仮止めピン25を挿嵌し、これによって、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを行う。そして、その後は図10に示すように、固定スクロール3側の各ボルト挿通穴14から突出している各ボルト15の先端側に夫々のナット26を螺着(締着)する。
Next, in this state, as shown in FIGS. 8 and 9, the
これにより、旋回スクロール4に対する固定スクロール3の芯出し作業を円滑に行うことができる。そして、夫々のボルト15、ナット26により固定スクロール3をケーシング2に位置決め(固定)した状態では、各仮止めピン25を前記ピン穴16,20から抜取るように取外すことができる。
Thereby, the centering operation | work of the fixed
このように、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せ(芯出し)を行った状態では、図11に示すように固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとを互いに重ね合せたときのラジアルギャップδ1 ,δ2 を、互いに等しい隙間寸法(δ1 ≒δ2 )となるように均一化することができ、ラップ部3B,4B同士が接触、干渉したりするのを防ぎ、逆に隙間が大きくなって圧縮性能が低下したりするのも防ぐことができる。
Thus, in the state in which the fixed
(2).偏心量εが公差寸法の最大値に近い場合(図12、図13参照)
一方、前述したクランク部11の偏心量εが公差寸法δの最大値(ε0 +δ)に近い値まで大きい場合には、まず、図6に例示したように、旋回スクロール4の縦軸線Y1 −Y1 を固定スクロール3の縦軸線Y−Yと一致させると共に、旋回スクロール4の横軸線X1 −X1 を固定スクロール3の横軸線X−Xから偏心量ε分だけ下方に変位した位置に配置させ、この状態で旋回スクロール4をケーシング2に位置決め(仮止め)する。
(2). When the amount of eccentricity ε is close to the maximum tolerance dimension (see FIGS. 12 and 13)
On the other hand, when the eccentric amount ε of the
次に、この状態で、固定スクロール3の支持部3Cに設けた第2の固定側ピン穴17を、旋回スクロール4の位置合せ用突部19に設けた第2の旋回側ピン穴21と位置合せできるようにし、この状態で図12に示す如く、第2の固定側ピン穴17と第2の旋回側ピン穴21(図6参照)とに仮止めピン25を挿嵌し、これによって、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを行う。
Next, in this state, the second fixed-
このように、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せ(芯出し)を行った状態では、図13に示すように固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとを互いに重ね合せたときのラジアルギャップδ3 ,δ4 を、互いに等しい隙間寸法(δ3 ≒δ4 )となるように均一化することができる。
Thus, in the state in which the fixed
そして、この場合は、クランク部11の偏心量εが公差寸法δの最大値(ε0 +δ)に近い値まで大きくなっているので、ラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ3 ,δ4 は、図13に示す如く零に近い値まで小さくなる。しかし、このときのラジアルギャップδ3 ,δ4 を、互いに等しい隙間寸法(δ3 ≒δ4 )となるように均一化することにより、ラップ部3B,4B同士が接触、干渉したりするのを防止でき、逆に隙間が大きくなって圧縮性能が低下したりするのも防ぐことができる。
In this case, since the eccentricity ε of the
これに対し、クランク部11の偏心量εが公差寸法δの最大値(ε0 +δ)に近い値まで大きい場合に、第1の固定側ピン穴16と第1の旋回側ピン穴20とを用いて、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを行うと、図14に示す第1の比較例のように、ラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ3 ′,δ4 ′が不均一となり、例えば一方のラジアルギャップδ3 ′は正の値にできるものの、他方のラジアルギャップδ4 ′は負の値となってしまう。
On the other hand, when the eccentric amount ε of the
このため、図14中に二点鎖線で示したラップ4B側では、相手方のラップ部3Bとの接触、干渉が発生し易くなり、ラップ部3B,4B間の摩耗、損傷を避けることができない。しかし、この場合でも、第2の固定側ピン穴17と第2の旋回側ピン穴21とを用いて位置合せを行うことにより、図13に示す如くラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ3 ,δ4 を均一化することができ、両者間の接触、干渉を防ぎ、逆に隙間が大きくなって圧縮性能が低下したりするのも防ぐことができる。
For this reason, on the side of the
(3).偏心量εが公差寸法の最小値に近い場合(図15、図16参照)
また、前述したクランク部11の偏心量εが公差寸法δの最小値(ε0 −δ)に近い値まで小さい場合には、まず、図6に例示したように、旋回スクロール4の縦軸線Y1 −Y1 を固定スクロール3の縦軸線Y−Yと一致させると共に、旋回スクロール4の横軸線X1 −X1 を固定スクロール3の横軸線X−Xから偏心量ε分だけ下方に変位した位置に配置させ、この状態で旋回スクロール4をケーシング2に位置決め(仮止め)する。
(3). When the amount of eccentricity ε is close to the minimum tolerance dimension (see FIGS. 15 and 16)
When the eccentric amount ε of the
次に、この状態で、固定スクロール3の支持部3Cに設けた第3の固定側ピン穴18を、旋回スクロール4の位置合せ用突部19に設けた第3の旋回側ピン穴22と位置合せできるようにし、この状態で図15に示す如く、第3の固定側ピン穴18と第3の旋回側ピン穴22(図6参照)とに仮止めピン25を挿嵌し、これによって、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを行う。
Next, in this state, the third fixed-
このように、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せ(芯出し)を行った状態では、図16に示すように固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとを互いに重ね合せたときのラジアルギャップδ5 ,δ6 を、互いに等しい隙間寸法(δ5 ≒δ6 )となるように均一化することができる。
As described above, when the fixed
そして、この場合は、クランク部11の偏心量εが公差寸法δの最小値(ε0 −δ)に近い値まで小さくなっているので、ラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ5 ,δ6 は、図16に示す如く相対的に大きな隙間寸法となる。しかし、このときのラジアルギャップδ5 ,δ6 は、互いに等しい隙間寸法(δ5 ≒δ6 )となるように均一化できるために、ラップ部3B,4B間の隙間が過度に大きくなって圧縮性能が低下するのを防ぐことができ、さらに、ラップ部3B,4B同士が接触、干渉したりするのも防止できる。
In this case, since the eccentric amount ε of the
これに対し、クランク部11の偏心量εが公差寸法δの最小値(ε0 −δ)に近い値まで小さい場合に、第1の固定側ピン穴16と第1の旋回側ピン穴20とを用いて、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを行うと、図17に示す第2の比較例のように、ラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ5 ′,δ6 ′が不均一となり、例えば一方のラジアルギャップδ5 ′は小さく、他方のラジアルギャップδ6 ′は過度に大きくなってしまう。
On the other hand, when the eccentric amount ε of the
このため、図17中に二点鎖線で示したラップ4B側では、相手方のラップ部3Bとの隙間が過度に大きくなって圧縮空気が外部に漏洩し易くなり、圧縮性能が低下するのを避けることができない。しかし、この場合でも、第3の固定側ピン穴18と第3の旋回側ピン穴22とを用いて位置合せを行うことにより、図16に示す如くラップ部3B,4B間のラジアルギャップδ5 ,δ6 を均一化することができ、両者間の隙間が大きくなって圧縮性能が低下するのを防ぐことができ、さらに、両者間の接触、干渉も防ぐことができる。
For this reason, on the
従って、本実施の形態によれば、各製品(駆動軸8のクランク部11)毎に固有な偏心量εを実測して求め、実測値の偏心量εに従って、第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18と第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22とのいずれか一つを選択した上で、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを仮止めピン25により行うことにより、クランク部11の偏心量ε(ε=ε0 ±δ)のバラツキを容易に吸収することができ、旋回スクロール4に対する固定スクロール3の芯出し作業(位置合せ作業)を安定して行うことができる。
Therefore, according to the present embodiment, the eccentric amount ε unique to each product (crank
そして、固定スクロール3のラップ部3Bと旋回スクロール4のラップ部4Bとの間のラジアルギャップを均一化することにより、ラップ部3B,4B間の接触、干渉を防ぎ、逆に隙間が大きくなって圧縮性能が低下したりするのも防ぐことができるため、スクロール式の空気圧縮機1としての圧縮性能を十分に確保でき、その耐久性、信頼性等を向上することができる。
And by equalizing the radial gap between the
次に、図18および図19は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、旋回スクロールを固定スクロール(横軸線X−X)に対して偏心量ε分だけ上方に変位させた状態で両スクロール間の位置合せを行う構成したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。 Next, FIGS. 18 and 19 show a second embodiment of the present invention. The feature of this embodiment is that the orbiting scroll is moved upward by an amount of eccentricity ε with respect to the fixed scroll (horizontal axis XX). That is, the positioning between the two scrolls is performed in a state where they are displaced to each other. In the present embodiment, the same components as those in the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
図中、31,31は本実施の形態で採用した第1の固定側ピン穴で、該各第1の固定側ピン穴31は、第1の実施の形態で述べた第1の固定側ピン穴16とほぼ同様に構成され、固定スクロール3の支持部3Cに設けられている。しかし、この場合の固定側ピン穴31は、図18に示すように横軸線X1′−X1′上に位置し、縦軸線Y−Yに対しては左,右対称となるように所定の寸法Lだけ離間した位置に配置されている。
In the figure,
そして、第1の固定側ピン穴31は、図19に示す旋回スクロール4の位置合せ用突部19に設けた第1の旋回側ピン穴20と位置合せされるものである。この場合、図19に示す旋回スクロール4は、先に図6に示した旋回スクロール4を、例えば180度分だけ旋回させた場合に該当するもので、図18、図19に示す横軸線X1′−X1′と、図6に示す横軸線X1 −X1 とは同一の軸線で構成されるものである。
The first fixed-
これにより、旋回スクロール4の横軸線X1′−X1′は、固定スクロール3の横軸線X−Xに対して偏心量ε分だけ上方に変位(平行移動)した位置にあり、第1の実施の形態で述べた旋回スクロール4の横軸線X1 −X1 (図2参照)に対しては、固定スクロール3の横軸線X−Xを挟んで反対側となる位置に配置されるものである。
Thus, the horizontal axis X1'-X1 'of the
また、図19に示す横軸線Xa1′−Xa1′は、図6に示す横軸線Xa1−Xa1に該当し、図19に示す横軸線Xb1′−Xb1′は、図6に示す横軸線Xb1−Xb1に該当するものである。しかし、本実施の形態では、説明の都合上で両者を識別できるようにするために、符号「′」(ダッシュ)を付したものである。そして、第1の固定側ピン穴31は、後述する第2,第3の固定側ピン穴32,33と共に固定スクロール3用の位置合せ穴を構成するものである。
Further, the horizontal axis line Xa1'-Xa1 'shown in FIG. 19 corresponds to the horizontal axis line Xa1-Xa1 shown in FIG. 6, and the horizontal axis line Xb1'-Xb1' shown in FIG. 19 is the horizontal axis line Xb1-Xb1 shown in FIG. It corresponds to. However, in the present embodiment, for the convenience of explanation, the reference numeral “′” (dash) is added in order to identify both. The first fixed-
32,32は固定スクロール3の支持部3Cに設けられた第2の固定側ピン穴で、該各第2の固定側ピン穴32は、図18に示すように横軸線X−Xを挟んで横軸線X1′−X1′とは反対側(下側)に位置する横軸線Xa2′−Xa2′上に配置されている。そして、第2の固定側ピン穴32は、縦軸線Y−Yに直交する左,右方向では、第1の固定側ピン穴31から寸法aだけ内側に離間した位置に配置されている。ここで、図18中に示す横軸線Xa2′−Xa2′は、図19に示す横軸線Xa1′−Xa1′に対して、例えば上向きに寸法δ分だけ平行移動した位置に配置されるものである。
33,33は固定スクロール3の支持部3Cに設けられた第3の固定側ピン穴で、該各第3の固定側ピン穴33は、図18に示すように第1の固定側ピン穴31(横軸線X1′−X1′)よりも上側に位置する横軸線Xb2′−Xb2′上に配置されている。そして、第3の固定側ピン穴33は、縦軸線Y−Yに直交する左,右方向では、第2の固定側ピン穴32と同様に第1の固定側ピン穴31から寸法aだけ内側に離間した位置に配置されている。ここで、図18中に示す横軸線Xb2′−Xb2′は、図19に示す横軸線Xb1′−Xb1′に対して、例えば下向き(X1′−X1′に近付く方向)に寸法δ分だけ平行移動した位置に配置されるものである。
かくして、このように構成される本実施の形態では、図19に例示する如く旋回スクロール4の縦軸線Y1 −Y1 を固定スクロール3の縦軸線Y−Yと一致させると共に、旋回スクロール4の横軸線X1′−X1′を固定スクロール3の横軸線X−Xから偏心量ε分だけ上方に変位した位置に配置させ、この状態で旋回スクロール4をケーシング2に位置決め(仮止め)する。
Thus, in the present embodiment configured as described above, the vertical axis Y1 -Y1 of the
このため、旋回スクロール4の位置合せ用突部19に設けた第1の旋回側ピン穴20は、図19に示すように横軸線X1′−X1′上に位置し、第2の旋回側ピン穴21は、図19に示すように横軸線X−Xを挟んで横軸線X1′−X1′とは反対側(下側)に位置する横軸線Xa1′−Xa1′上に配置される。また、第3の旋回側ピン穴22は、図19に示すように第1の旋回側ピン穴20(横軸線X1′−X1′)よりも上側に位置する横軸線Xb1′−Xb1′上に配置される。
Therefore, the first orbiting
そして、横軸線Xa1′−Xa1′と横軸線Xb1′−Xb1′とは、横軸線X1′−X1′から同一の寸法分だけ離れた位置に配置され、図18に示す第2の固定側ピン穴32は、横軸線Xa1′−Xa1′から横軸線X−Xに近付く方向に寸法δ分だけ平行移動した横軸線Xa2′−Xa2′上に配置される。また、第3の固定側ピン穴33は、横軸線Xb1′−Xb1′から横軸線X1′−X1′に近付く方向に寸法δ分だけ平行移動した横軸線Xb2′−Xb2′上に配置されるものである。
The horizontal axis line Xa1'-Xa1 'and the horizontal axis line Xb1'-Xb1' are arranged at positions separated from the horizontal axis line X1'-X1 'by the same dimension as the second fixed side pin shown in FIG. The
そして、この状態で第1の実施の形態で述べた如く、固定スクロール3をケーシング2内の旋回スクロール4と対向して配置し、固定スクロール3の支持部3Cに設けた第1,第2,第3の固定側ピン穴31,32,33を、旋回スクロール4の位置合せ用突部19に設けた第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22と選択的に位置合せできるようにする。
In this state, as described in the first embodiment, the fixed
これにより、本実施の形態にあっても、前記第1の実施の形態と同様に、各製品(駆動軸8のクランク部11)毎に固有な偏心量εを実測して求め、実測値の偏心量εに従って、第1,第2,第3の固定側ピン穴31,32,33と第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22とのいずれか一つを選択した上で、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せを仮止めピン25によって行うことができる。
Thus, even in the present embodiment, as in the first embodiment, the eccentric amount ε unique to each product (crank
従って、本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様に、クランク部11の偏心量ε(ε=ε0 ±δ)のバラツキを容易に吸収することができ、旋回スクロール4に対する固定スクロール3の芯出し作業(位置合せ作業)を安定して行うことができる。
Therefore, also in the present embodiment, variation in the eccentric amount ε (ε = ε0 ± δ) of the
なお、前記第2の実施の形態では、固定スクロール3に第1,第2,第3の固定側ピン穴31,32,33をそれぞれ1個ずつ設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図20に示す第1の変形例のように、前記第1の実施の形態で述べた第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18と、第2の実施の形態で述べた第1,第2,第3の固定側ピン穴31,32,33とを互い違いとなるように、固定スクロール3の支持部3Cに配列して設ける構成としてもよいものである。
In the second embodiment, the case where the fixed
また、図21および図22に示す第2の変形例のように、固定スクロール3の支持部3Cに複数の固定側ピン穴41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54を設け、旋回スクロール4の位置合せ用突部55には、これらのピン穴41〜54に対して選択的に位置合せされる複数の旋回側ピン穴56,57,58,59,60,61,62を設ける構成としてもよい。
Further, as in the second modification shown in FIGS. 21 and 22, a plurality of fixed side pin holes 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54 are provided, and a plurality of orbiting-side pin holes 56, which are selectively aligned with respect to these pin holes 41 to 54, are provided on the
そして、この場合は、実測値の偏心量εに従って、固定側ピン穴41〜54と旋回側ピン穴56〜62とのいずれか一つを選択することにより、固定スクロール3と旋回スクロール4との位置合せをより細かいピッチで行うことができ、両者の位置合せ(芯出し)精度を高めることができる。また、これらのピン穴の個数は、適宜に増加,減少させてもよいものである。
In this case, by selecting one of the fixed side pin holes 41 to 54 and the orbiting side pin holes 56 to 62 according to the measured amount of eccentricity ε, the fixed
また、前記第1の実施の形態では、第1,第2,第3の固定側ピン穴16,17,18と第1,第2,第3の旋回側ピン穴20,21,22とを同一の内径寸法で同一形状に形成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば第1の固定側ピン穴16と第1の旋回側ピン穴20とを同一とし、第2の固定側ピン穴17と第2の旋回側ピン穴21とを同一とし、第3の固定側ピン穴18と第3の旋回側ピン穴22とを同一とした上で、第1のピン穴(固定側ピン穴16,旋回側ピン穴20)と第2のピン穴(固定側ピン穴17,旋回側ピン穴21)と第3のピン穴(固定側ピン穴18,旋回側ピン穴22)とを、互いに異なる内径寸法または形状に形成する構成としてもよい。
In the first embodiment, the first, second, and third fixed-side pin holes 16, 17, and 18 and the first, second, and third turning-side pin holes 20, 21, and 22 are provided. The case of forming the same shape with the same inner diameter has been described as an example. However, the present invention is not limited to this. For example, the first fixed-
そして、この場合には、第1のピン穴(固定側ピン穴16,旋回側ピン穴20)と第2のピン穴(固定側ピン穴17,旋回側ピン穴21)と第3のピン穴(固定側ピン穴18,旋回側ピン穴22)とを、互いに識別して位置合せを行うことができ、位置合せにおけるピン挿入時の誤組付けを防止することができる。また、この点は図18、図19に示す第2の実施の形態、図20に示す第1の変形例図21および図22に示す第2の変形例についても同様である。
In this case, the first pin hole (fixed
さらに、前記各実施の形態では、スクロール式流体機械を空気圧縮機1として用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば圧縮対象の流体として窒素ガス、ヘリウムガスまたは冷媒等、各種の流体にも広く適用することができ、真空ポンプ等にも適用できるものである。
Furthermore, in each said embodiment, the case where a scroll type fluid machine was used as the
1 空気圧縮機
2 ケーシング
3 固定スクロール
3A,4A 鏡板
3B,4B ラップ部
3C 支持部
4 旋回スクロール
5 圧縮室
6 吸入口
7 吐出口
8 駆動軸
11 クランク部
12 旋回軸受
13 自転防止機構
14 ボルト挿通穴
15 ボルト
16,31 第1の固定側ピン穴(位置合せ穴)
17,32 第2の固定側ピン穴(位置合せ穴)
18,33 第3の固定側ピン穴(位置合せ穴)
19,55 位置合せ用突部
20 第1の旋回側ピン穴(位置合せ穴)
21 第2の旋回側ピン穴(位置合せ穴)
22 第3の旋回側ピン穴(位置合せ穴)
23 ダイヤルゲージ
25 仮止めピン
26 ナット
41〜54 固定側ピン穴(位置合せ穴)
56〜62 旋回側ピン穴(位置合せ穴)
DESCRIPTION OF
17, 32 Second fixed side pin hole (alignment hole)
18, 33 Third fixed side pin hole (alignment hole)
19, 55
21 Second swivel pin hole (alignment hole)
22 Third swivel pin hole (alignment hole)
23
56-62 Turning side pin hole (Positioning hole)
Claims (3)
前記固定スクロールと旋回スクロールとには、前記固定スクロールまたは前記旋回スクロールの中心からの離間寸法の異なる軸線上に配置されたそれぞれ複数の位置合せ穴を設け、これらの位置合せ穴のうちいずれかを選択して両スクロール間の位置合せを行う構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。 A cylindrical casing, a fixed scroll provided on the casing and provided with a spiral wrap portion on the end plate, and a crank portion that is rotatably supported by the casing and has a distal end eccentrically extending in the casing. A driving shaft and a orbiting scroll provided in a crank portion of the driving shaft so as to be pivotable and having a spiral wrap portion standing on the end plate so as to overlap the wrap portion of the fixed scroll and define a plurality of compression chambers. In a scroll fluid machine,
Each of the fixed scroll and the orbiting scroll is provided with a plurality of alignment holes arranged on axes having different distances from the center of the fixed scroll or the orbiting scroll, and any one of these alignment holes is provided. A scroll type fluid machine characterized in that it is configured to select and align between both scrolls.
前記固定スクロールと旋回スクロールとは、前記クランク部の偏心量が公差寸法の中央値に近いときに前記第1の固定側ピン穴と前記第1の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行い、前記クランク部の偏心量が公差寸法の最大値に近いときには前記第2の固定側ピン穴と前記第2の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行い、前記クランク部の偏心量が公差寸法の最小値に近いときには前記第3の固定側ピン穴と前記第3の旋回側ピン穴とを用いて位置合せを行う構成としてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。 The alignment hole is formed with respect to the first, second, and third fixed-side pin holes provided in the fixed scroll, and the first, second, and third fixed-side pin holes provided in the orbiting scroll. The first, second and third swivel side pin holes aligned with each other,
The fixed scroll and the orbiting scroll are aligned using the first fixed side pin hole and the first orbiting side pin hole when the eccentric amount of the crank portion is close to the median tolerance. When the eccentric amount of the crank portion is close to the maximum value of the tolerance dimension, the second fixed side pin hole and the second turning side pin hole are aligned, and the eccentric amount of the crank portion is the tolerance. 2. The scroll fluid machine according to claim 1, wherein when the dimension is close to a minimum value, alignment is performed using the third fixed side pin hole and the third turning side pin hole. 3.
前記第1の固定側ピン穴と前記第1の旋回側ピン穴とは同一の内径寸法または形状を有し、前記第2の固定側ピン穴と前記第2の旋回側ピン穴とは同一の内径寸法または形状を有し、前記第3の固定側ピン穴と前記第3の旋回側ピン穴とは同一の内径寸法または形状を有する構成としてなる請求項2に記載のスクロール式流体機械。 First, second, and third fixed-side pin holes provided in the fixed scroll and first and second fixed-side pin holes provided in the orbiting scroll and aligned with the first, second, and third fixed-side pin holes. The first, second, and third pivot side pin holes are configured to have different inner diameter dimensions or shapes,
The first fixed side pin hole and the first swivel side pin hole have the same inner diameter size or shape, and the second fixed side pin hole and the second swivel side pin hole are the same. 3. The scroll fluid machine according to claim 2, wherein the scroll fluid machine has an inner diameter dimension or a shape, and the third fixed side pin hole and the third turning side pin hole have the same inner diameter dimension or shape.
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