JP5188913B2 - 量子化装置、量子化方法、逆量子化装置、逆量子化方法、音声音響符号化装置および音声音響復号装置 - Google Patents

量子化装置、量子化方法、逆量子化装置、逆量子化方法、音声音響符号化装置および音声音響復号装置 Download PDF

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本発明は、量子化装置、量子化方法、逆量子化装置、逆量子化方法、音声音響符号化装置および音声音響復号装置に関するものである。
音声音響信号の符号化方法として、時間領域の音声音響信号に対し時間周波数変換を行い、変換係数に対し符号化を行う変換符号化が知られている。また、時間周波数変換の手法としては、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)、MDCT(Modified Discrete Cosine Transform:修正離散コサイン変換)などの直交変換が知られている。
効率的な符号化のために、変換符号化では上記変換係数を複数の周波数帯域に分割し、各帯域のベクトル信号について量子化を行う。さらに、多くの場合において、変換係数の大局的な情報と微細的な情報とを分離した上で、大局的な情報と微細的な情報それぞれについて量子化を行う。このうち大局的な情報とは、各帯域の利得などスペクトル包絡に相当する情報であり、微細的な情報とは、各帯域の利得で正規化した変換係数など、大局的な情報による影響を除去した情報である。
ここで、音声音響信号の符号化における変換係数の量子化においては、周囲の変換係数に対し支配的な強度を持つ成分(ピーク成分)の表現が特に重要である。これは、人間の聴覚がこのようなピーク成分に対し特に敏感であることに基づいている。
上記の量子化を効率的に行うことによって、より少ないビット量によって高音質な音声音響信号の符号化が可能となるため、例えば通信においては伝送コストの効率化が期待される。
上記変換係数の効率的な量子化方法として、各量子化ステップへの帰属成分数およびベクトル信号のノルム情報に関する拘束を利用し、量子化ステップ値を調整する量子化方法が知られている(下記の特許文献1参照)。
特許文献1の手法では、上記の支配的な強度を持つ成分(ピーク成分)の数に応じて、量子化ステップ値を決定することができるため、ノルム情報に拘束を持つベクトル信号の量子化において、量子化前後でのパワー不一致を防ぐとともに、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することが可能である。
特開2007−293254号公報
しかし、上記特許文献1に記載の量子化装置は、以下に示すような問題点があった。即ち、上記量子化装置は、適用可能な量子化ビット量が限定的であった。図23のように各成分について量子化ステップを持つ上記量子化装置では、最低2以上の量子化ステップ数(=1ビット/スカラに相当)が必要であるため、N次元のベクトル信号の量子化に適用するためには、最低Nビット必要である。また、符号化データを少ない演算量で効率良くバイナリ表現をするために、2のべき乗の量子化ステップ数(=整数ビット/スカラに相当)での量子化を前提としている。
そこで本発明は、上記問題点を解決し、非整数ビット/スカラの量子化ビット量でのベクトル信号の量子化にも適用可能であって、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することを可能とする量子化装置、量子化方法、逆量子化装置、逆量子化方法、音声音響符号化装置および音声音響復号装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の量子化装置は、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割手段と、分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定手段と、決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成手段と、生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数を決定する帰属成分数決定手段と、決定された前記帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化手段と、量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定手段と、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化手段と、前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の量子化方法は、量子化装置により実行される量子化方法であって、
入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割工程と、分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定工程と、決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成工程と、生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数を決定する帰属成分数決定工程と、決定された前記帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化工程と、量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定工程と、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化工程と、前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化工程と、を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、ベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割し、それぞれのサブベクトル信号の代表値について量子化を行うことによって、ベクトル信号の次元数より少ないビット数においても、ベクトル信号の大体の形状を表現することができる。また、各代表値が各量子化ステップにどのように帰属するかによって、ベクトル信号の形状の特徴に応じた、より効果的な量子化手法(スカラ量子化、ベクトル量子化およびその変形手法)およびその量子化テーブルを利用することができ、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することができる。
また、本発明の量子化装置は、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割手段と、分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定手段と、決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成手段と、生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示手段と、提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定手段と、前記一の帰属成分数の候補について、決定された前記量子化ステップ値を用いて前記代表値ベクトル信号を量子化した場合の量子化誤差情報を算出する第1の量子化誤差計算手段と、算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索手段と、決定された前記一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化手段と、量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定手段と、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化手段と、前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の量子化方法は、量子化装置により実行される量子化方法であって、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割工程と、分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定工程と、決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成工程と、生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示工程と、提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定工程と、前記一の帰属成分数の候補について、決定された前記量子化ステップ値を用いて前記代表値ベクトル信号を量子化した場合の量子化誤差情報を算出する第1の量子化誤差計算工程と、算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索工程と、決定された前記一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化工程と、量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定工程と、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化工程と、前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化工程と、を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、量子化ステップ値決定手段は、帰属成分数およびベクトルのノルムに関する拘束条件によって、好適な量子化ステップ値を決定することができる。また、代表値ベクトルの量子化誤差情報に基づいて一の帰属成分数を探索し決定するため、最適な帰属成分数を決定することができ、より的確なベクトル信号の形状の特徴を表現することが可能になり、より効果的な量子化方法を決定できるようになる。
また、本発明の量子化装置は、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割手段と、分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定手段と、決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成手段と、生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示手段と、提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化手段と、量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定手段と、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化手段と、量子化により得られた前記ベクトル量子化データの量子化誤差情報を算出する第2の量子化誤差計算手段と、算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索手段と、前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化手段とを備え、前記代表値ベクトル量子化手段は、前記帰属成分数探索手段により決定された一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し最終代表値ベクトル量子化データを得て、前記量子化方法決定手段は、量子化により得られた前記最終代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定し、前記量子化手段は、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化し最終ベクトル量子化データを得て、前記量子化データ多重化手段は、前記最終代表値ベクトル量子化データと前記最終ベクトル量子化データとを多重化し、多重化後のデータを出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の量子化方法は、量子化装置により実行される量子化方法であって、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割工程と、分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定工程と、決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成工程と、生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示工程と、提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化工程と、量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定工程と、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化工程と、量子化により得られた前記ベクトル量子化データの量子化誤差情報を算出する第2の量子化誤差計算工程と、算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索工程と、前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化工程とを備え、前記代表値ベクトル量子化工程では、前記帰属成分数探索工程により決定された一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し最終代表値ベクトル量子化データを得て、前記量子化方法決定工程では、量子化により得られた前記最終代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定し、前記量子化工程では、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化し最終ベクトル量子化データを得て、前記量子化データ多重化工程では、前記最終代表値ベクトル量子化データと前記最終ベクトル量子化データとを多重化し、多重化後のデータを出力する、ことを特徴とする。
これらの発明によれば、ベクトル量子化データの量子化誤差情報に基づいて一の帰属成分数を探索し決定するため、最適な帰属成分数を決定することができ、量子化誤差をより抑えた量子化が実現できるようになる。
また、本発明の量子化装置では、前記量子化手段は、前記入力されたベクトル信号を複数の量子化用サブベクトル信号に分割する量子化用サブベクトル分割手段と、分割により得られた前記複数の量子化用サブベクトル信号の各々を、前記量子化方法に基づいて量子化し複数のサブベクトル量子化データを得るサブベクトル量子化手段と、を含んで構成されることが望ましい。この発明によれば、ベクトル信号を複数の量子化用サブベクトル信号に分割し、各量子化用サブベクトル信号について決定された量子化方法に基づいて、量子化を行うことができる。量子化方法決定手段は、各量子化用サブベクトル信号について、量子化手法、量子化ビット量、量子化テーブルを個別に決定することができ、ベクトル信号をより効率的に量子化することが可能となる。
また、本発明の量子化装置では、前記量子化手段は、前記代表値ベクトル生成手段により生成された前記代表値ベクトル信号に基づいて、前記量子化用サブベクトル信号を正規化する第1の正規化手段、をさらに含んで構成され、前記サブベクトル量子化手段は、正規化された前記量子化用サブベクトル信号を、前記量子化方法に基づいて量子化する、ことが望ましい。この発明によれば、代表値ベクトル信号に基づいて量子化用サブベクトル信号を正規化することで、量子化用サブベクトル信号の振幅の範囲が限定されるため、サブベクトル量子化手段はより効率的な量子化を行うことが可能になる。
また、本発明の量子化装置は、前記帰属成分数に基づいて量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定手段と、前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ステップ値に基づいて、量子化後の代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成手段と、をさらに備え、前記量子化手段は、生成された前記量子化後の代表値ベクトル信号に基づいて前記量子化用サブベクトル信号を正規化する第2の正規化手段、をさらに含んで構成され、前記サブベクトル量子化手段は、正規化された前記量子化用サブベクトル信号を、前記量子化方法に基づいて量子化する、ことが望ましい。この発明によれば、逆量子化装置において逆量子化される代表値ベクトル信号と同一の情報を用いるため、代表値ベクトル信号の量子化誤差の影響を排除した、量子化用サブベクトル信号の正規化を行うことができる。よって、量子化誤差をより抑えた量子化が実現できるようになる。
また、本発明の量子化装置では、前記代表値決定手段により決定される代表値は、前記サブベクトル信号のノルム情報である、ことが好ましい。この発明によれば、代表値決定手段により決定される代表値は、サブベクトル信号のノルム情報であるため、量子化手段において効率的な量子化を実現できる。即ち、量子化方法決定手段は、サブベクトル信号のノルム情報を利用した量子化手法または量子化テーブルを決定することにより、量子化誤差をより抑えた量子化が実現できるようになる。
また、本発明の量子化装置では、前記代表値ベクトル量子化手段は、入力された代表値ベクトル信号の各成分を個々に量子化しビットデータに変換する、ことが好ましい。この発明によれば、代表値ベクトル信号の各量子化ステップへの帰属成分数と、各成分がどの量子化ステップに帰属するかを、効率的に表現することができ、これら帰属に関する情報を予め記憶する必要がなく、メモリ使用量を抑えることができるようになる。
本発明の音声音響符号化装置は、入力された音声音響信号をスペクトル係数に変換するスペクトル変換手段と、変換により得られた前記スペクトル係数を周波数帯域ごとに分割する帯域分割手段と、分割により得られた各周波数帯域のスペクトル係数を、分割された周波数帯域のノルム情報で正規化する正規化手段と、正規化されたスペクトル係数をベクトル信号として入力して量子化する量子化手段であって、前述した何れかの量子化装置を含んで構成された当該量子化手段と、前記量子化手段による量子化により得られた量子化データを多重化する多重化手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、スペクトル係数のうち聴覚的に重要な成分を、少ない量子化ビット量で効率的に表現することが可能となる。よって、送信する情報量を少なく抑えながら高音質な音声音響信号を伝送することが可能になる。
本発明の逆量子化装置は、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化手段と、分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出手段と、抽出された前記帰属情報に基づいて、前記ベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定手段と、決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記ベクトル量子化データを逆量子化しベクトル信号として出力する逆量子化手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の逆量子化方法は、逆量子化装置により実行される逆量子化方法であって、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化工程と、分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出工程と、抽出された前記帰属情報に基づいて、前記ベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定工程と、決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記ベクトル量子化データを逆量子化しベクトル信号として出力する逆量子化工程と、を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、逆量子化方法決定手段は、各量子化ステップへの代表値ベクトルの帰属情報を基に、ベクトル信号の量子化方法に対応した逆量子化方法を決定することができ、ベクトル信号の形状の特徴に応じた、より効果的な量子化手法およびその量子化テーブルを利用することができ、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することができる。
また、本発明の逆量子化装置は、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化手段と、分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出手段と、抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定手段と、決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化手段と、出力された前記サブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の逆量子化方法は、逆量子化装置により実行される逆量子化方法であって、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化工程と、分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出工程と、抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定工程と、決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化工程と、出力された前記サブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成工程と、を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、各サブベクトル信号について決定された逆量子化方法に基づいて、逆量子化を行うことができる。サブベクトル逆量子化手段は、量子化手法、量子化ビット量、量子化テーブルを個別に利用することができ、ベクトル信号をより効率的に量子化することが可能となる。
また、本発明の逆量子化装置は、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化手段と、分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出手段と、抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定手段と、決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化手段と、前記帰属情報に基づいて代表値ベクトル信号の逆量子化ステップ値を決定する逆量子化ステップ値決定手段と、前記帰属情報および前記逆量子化ステップ値に基づいて、代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成手段と、生成された前記代表値ベクトル信号に基づいて、前記サブベクトル信号に利得を重畳する重畳手段と、重畳後のサブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の逆量子化方法は、逆量子化装置により実行される逆量子化方法であって、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化工程と、分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出工程と、抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定工程と、決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化工程と、前記帰属情報に基づいて代表値ベクトル信号の逆量子化ステップ値を決定する逆量子化ステップ値決定工程と、前記帰属情報および前記逆量子化ステップ値に基づいて、代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成工程と、生成された前記代表値ベクトル信号に基づいて、前記サブベクトル信号に利得を重畳する重畳工程と、重畳後のサブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成工程と、を備えることを特徴とする。
これらの発明によれば、各量子化ステップへの代表値ベクトル信号の帰属情報に基づいて決定された逆量子化ステップ値を用いて、代表値ベクトル信号を生成し、該代表値ベクトル信号に基づいてサブベクトル信号に利得を重畳し、重畳後のサブベクトル信号を合成することで、ベクトル信号を再現することができる。これにより、量子化用サブベクトル信号の振幅の範囲が限定されるため、サブベクトル量子化手段は、より効率的な量子化を行うことが可能になる。
また、本発明の逆量子化装置では、前記帰属情報抽出手段は、前記代表値ベクトル量子化データのビット配列を量子化ビット数毎に分離し、個々の成分がどの量子化ステップに帰属するかを判別することで、前記各量子化ステップへの帰属情報を抽出する、ことが好ましい。この発明によれば、各量子化ステップへの代表値ベクトル信号の帰属成分数と、各成分がどの量子化ステップに帰属するかを、効率的に表現することができ、これら帰属に関する情報を予め記憶する必要がなく、メモリ使用量を抑えることができるようになる。
本発明の音声音響復号装置は、入力されたビット配列を逆量子化する逆量子化手段であって、前述した何れかの逆量子化装置を含んで構成された当該逆量子化手段と、前記逆量子化手段により逆量子化されたスペクトル係数を時間波形信号に逆変換するスペクトル逆変換手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、スペクトル係数のうち聴覚的に重要な成分を、少ない量子化ビット量で効率的に表現することが可能となる。よって、受信する情報量を抑えながら高音質な音声音響信号を伝送することが可能になる。
本発明によれば、非整数ビット/スカラの量子化ビット量においても、聴覚的に重要な成分を効率的に表現可能な、量子化および逆量子化が可能となる。このため、必要な情報量を抑えつつ、高音質な音声音響信号の符号化/復号が可能となる。
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照しつつ以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
以下の第1の実施形態では、本発明に係る量子化装置について説明する。図1は、本実施形態に係る量子化装置100Aの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る量子化装置100Aは、入力されたベクトル信号をサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割部101と、サブベクトル分割部101により分割されたそれぞれのサブベクトル信号について代表値を決定する代表値決定部102と、代表値決定部102により決定された各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成部103と、代表値ベクトル生成部103により生成された代表値ベクトル信号について、各量子化ステップに帰属する成分の数(以下「帰属成分数」とも称する)を決定する帰属成分数決定部104と、帰属成分数決定部104により決定された帰属成分数に基づいて代表値ベクトル信号の帰属を決定し該代表値ベクトル信号を量子化する代表値ベクトル量子化部105と、代表値ベクトル量子化部105の出力である代表値ベクトル量子化データに基づいて、上記入力されたベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定部106と、量子化方法決定部106により決定された量子化方法に従って、上記入力されたベクトル信号を量子化する量子化部107と、代表値ベクトル量子化部105の出力である代表値ベクトル量子化データと量子化部107の出力であるベクトル量子化データとを多重化し出力する量子化データ多重化部108と、を含んで構成されている。以下、各構成について詳細に説明する。
サブベクトル分割部101は、入力されたベクトル信号を所定の分割方法に従って分割し、複数のサブベクトル信号を出力する。分割方法とは、分割数および各サブベクトル信号の次元数を表すものである。分割方法は、状況によらず一定としてもよいし、ベクトル信号の次元数や量子化ビット数に応じて、所定の法則に従って切り替えてもよい。また、各サブベクトル信号の次元数は、一様でも非一様でもよく、所定の法則に従って切り替えてもよい。
代表値決定部102は、サブベクトル分割部101の出力である各サブベクトル信号を入力とし、サブベクトル信号の代表値を出力する。代表値とは、サブベクトル信号の物理的または聴覚的な重要度を反映する値であればよく、具体的には、絶対値の平均値、絶対値の最大値、絶対値の合計値、ノルム情報などが考えられる。また、絶対値の代わりに、パワー値又はパワー値の平方根を用いることや、対数値表現を用いることも当然に考えられる。
代表値ベクトル生成部103は、代表値決定部102の各々から出力された代表値に基づいて代表値ベクトル信号を生成し出力する。即ち、各入力であるスカラ値(p1、p2、・・・、px)を各成分とする代表値ベクトル信号P(P={p1、p2、・・・、px})を生成する。このとき、代表値ベクトル生成部103は各成分を重み付けすることも可能である。例えば、高周波数の音ほど聞き取りにくくなる人間の聴覚特性を反映するために、代表値ベクトル信号Pにおいて、高周波数の成分p1を1.2倍にし、低周波数の成分pxを0.8倍にするなどの処理が一例として考えられる。
帰属成分数決定部104は、代表値ベクトル生成部103より入力された代表値ベクトル信号の成分が各量子化ステップに何個ずつ帰属するかを決定し、帰属する各成分数を出力する。なお、帰属成分数を決定する手段については、例えば強制的に帰属成分数を指定する方法や、複数設定された各閾値を越える成分の数に基づいて帰属成分数を判断する方法が考えられるが、これらに限定したものではない。また、量子化ステップの数は、量子化ビット量に応じて設定することができる。
代表値ベクトル量子化部105は、帰属成分数決定部104により決定された帰属成分数に基づいて代表値ベクトル信号の各成分の帰属を決定し、代表値ベクトル量子化データとして出力する。量子化は通常、量子化誤差が最小となる量子化ステップに帰属させる処理を意味するが、代表値ベクトル量子化部105における量子化は、帰属成分数の情報に従い、各成分を量子化ステップに強制的に帰属させる処理である。具体的には、成分の値の高い順または低い順に、量子化ステップへ割り当てることで、どの成分がどの量子化ステップに帰属するかを決定する。そして、これら帰属に関する情報を代表値ベクトル量子化データとしてビットデータ化して出力する。
ここで、代表値ベクトル量子化データのビットデータ化方法について3つの例を挙げる。第1の方法は、帰属情報を一般的なベクトル量子化によりビットデータ化する方法である。即ち、取りうる全ての場合の帰属情報について対応するインデックスを保持しておき、適当なインデックスのビットデータを出力する方法である。この場合、帰属情報とインデックスとの対応をメモリに保持する必要があり、かつインデックスを探索する必要がある。第2の方法は、各成分の帰属情報を一般的なスカラ量子化によりビットデータ化する方法である。即ち、各成分について帰属する量子化ステップのインデックスのビットデータを出力する方法である。この場合、第1の方法に比べて、保持すべきメモリ量およびインデックス探索の演算量を抑えることが可能である。第3の方法は、帰属情報の傾向を数パターン保持しておき、帰属情報に最も近いパターンのインデックスのビットデータを出力する方法である。この場合、逆量子化において帰属情報が忠実に復元される保証はなくなるが、出力すべきビット量を抑えることができる。なお、ビットデータ化の方法は、上記3つの方法に限定されるものではない。
量子化方法決定部106は、量子化装置100Aに入力されたベクトル信号の量子化方法を、代表値ベクトル量子化部105の出力に基づいて決定する。ここでの量子化方法とは、量子化手法(例えば、スカラ量子化、ベクトル量子化およびその変形手法など)およびその量子化テーブルを意味する。代表値ベクトル信号の帰属情報は、ベクトル信号のどの部分がより重要かを反映している。このため、例えばベクトル量子化では、より重要な部分近傍について、より密な量子化が可能なコードブックを選択することが考えられる。また、スカラ量子化では、より重要な部分近傍の成分に対し、より多くの量子化ビット量を割り当てることが考えられる。
また、各サブベクトル信号の代表値の近傍において密な量子化テーブルを持つことで、より効率的な量子化を実現できる。これは、代表値として平均値やノルムを利用した場合、当該サブベクトル信号の各成分は、平均値やノルムを中心として統計的に高い確率で存在するからである。
ただし、このような効率的な量子化テーブルを利用するには、逆量子化装置においても同一の代表値を復元できる必要がある。ビット量および演算量を抑えつつ、効率的に代表値を表現するために、例えば、各代表値が帰属する量子化ステップ値が、帰属成分数に応じて一意に定まる拘束を設ける。この拘束により、逆量子化装置は、帰属成分数情報から代表値の量子化ステップ値を決定し、どの成分がどの量子化ステップに帰属するかの情報によって、代表値ベクトル信号の大体の形状を復元できる。そして、復元された代表値に従って、量子化装置と同一の量子化テーブルを利用し、ベクトル信号を逆量子化することが可能となる。
量子化部107は、量子化方法決定部106により決定された量子化方法に従って、入力ベクトル信号を量子化し、得られたベクトル量子化データを出力する。
量子化データ多重化部108は、代表値ベクトル量子化部105の出力データ(代表値ベクトル量子化データ)と量子化部107の出力データ(ベクトル量子化データ)とを多重化し、得られたデータをビットデータとして出力する。このとき、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとの間に相関が存在する場合は、さらに情報圧縮を行うことも考えられる。ただし、当該情報圧縮の実施の有無および具体的な実施方法は問わない。
上述した量子化装置100Aにおける一連の処理は、一例として図2のように表すことができる。即ち、量子化装置100Aでは、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割する工程S1と、分割により得られた複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する工程S2と、決定された各代表値から代表値ベクトル信号を生成する工程S3と、生成された代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数を決定する工程S4と、決定された帰属成分数に基づいて、代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る工程S5と、量子化により得られた代表値ベクトル量子化データおよび量子化ビット量に基づいて、ベクトル信号の量子化方法を決定する工程S6と、決定された量子化方法に基づいてベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る工程S7と、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとを多重化する工程S8とが実行される。
第1の実施形態によれば、ベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割し、それぞれのサブベクトル信号の代表値について量子化を行うことによって、ベクトル信号の次元数より少ないビット数においても、ベクトル信号の大体の形状を表現することができる。また、各代表値が各量子化ステップにどのように帰属するかによって、ベクトル信号の形状の特徴に応じた、より効果的な量子化手法(スカラ量子化、ベクトル量子化およびその変形手法)およびその量子化テーブルを利用することができ、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することができる。
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態に係る量子化装置100Bについて説明する。図3は、本実施形態に係る量子化装置100Bの構成を示すブロック図である。この量子化装置100Bは、量子化装置100Aの帰属成分数決定部104が帰属成分数提示部109に置き換わり、帰属成分数に基づき代表値の量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定部110と、代表値ベクトル信号の量子化誤差を計算する第1の量子化誤差計算部111Aと、量子化誤差情報に基づいて一の帰属成分数を決定する帰属成分数探索部112とを加えたものである。以下、各構成について説明する。
サブベクトル分割部101、代表値決定部102、代表値ベクトル生成部103、量子化方法決定部106、量子化部107、および量子化データ多重化部108は、量子化装置100Aと同様の動作を行う。
帰属成分数提示部109は、代表値ベクトル生成部103より入力された代表値ベクトル信号の成分が各量子化ステップに何個ずつ帰属するかを表す帰属成分数の候補を提示する。即ち、考えられる全通りの候補、または、適していると考えられる複数候補を提示する。例えば、図4に示すように、代表値ベクトル信号Pの次元数が4で、代表値の量子化ステップがC1とC2の2である(C1>C2)とすると、考えられる全通りの候補を提示する場合には、{0,4}, {1,3}, {2,2}, {3,1}, {4,0}の5候補が提示される。一方、適していると考えられる複数候補を提示する場合には、閾値判定など帰属成分数推定により{3,1}が有力と判定されたとすると、{2,2}, {3,1}, {4,0}の3候補に絞って提示される。ただし、候補の決定方法はこれに限ったものではない。
量子化ステップ値決定部110は、帰属成分数提示部109により提示される複数の帰属成分数の候補について、それぞれの帰属成分数の場合の、代表値の量子化ステップ値を決定し、それぞれ出力する。即ち、各代表値が帰属する量子化ステップ値が帰属成分数によって一意に定まる拘束が設けられている。
次に、帰属成分数と量子化ステップ値との対応関係の一例を示す。例えば、前記の代表値ベクトル信号Pにおいて、帰属成分数が{0,4}または{4,0}となるのは、全ての代表値が近い値である状態を表している。これに対し、{1,3}では他の帰属成分数の場合に比べ、1つの代表値が他の3つの代表値よりも顕著に大きい状態を表している。よって、{1,3}の場合は{{0,4}, {2,2}, {3,1}, {4,0}の場合に比べ、C1をより大きく、C2をより小さく設定し、人間の聴覚において敏感なピーク成分は効果的に表現可能としつつ、顕著なピーク成分を持たない入力に対しては、{1,3}を選択しにくくする。帰属成分数と量子化ステップ値との対応関係は、これに限ったものでなく、特許文献1に記載のように、ノルム拘束を利用して設計する方法や、学習データによる統計的な最適化により設計する方法が考えられる。
第1の量子化誤差計算部111Aは、帰属成分数提示部109より出力された複数の帰属成分数候補、および量子化ステップ値決定部110より出力された各帰属成分数候補に対応する量子化ステップ値を用いて、代表値ベクトル信号をそれぞれ量子化した際の量子化誤差を算出する。この際、代表値ベクトル信号の各成分の聴覚的な重要度に応じて重み付け加算した量子化誤差を算出することも考えられる。重み付けの方法としては、例えば代表値ベクトル生成部103において述べた方法や、聴覚マスキングを考慮した方法が考えられる。なお、個々での量子化とは、量子化装置100Aにおける代表値ベクトル量子化部105の動作と同様に、一般的な量子化とは異なり、帰属成分数の情報に従い、各成分を量子化ステップに強制的に帰属させる処理である。これにより、量子化ステップ値決定部110より決定された量子化ステップ値を用いて一般的なスカラ量子化を行った結果の帰属成分数と、帰属成分数提示部109の出力との不一致を防ぐ。
帰属成分数探索部112は、第1の量子化誤差計算部111Aの出力である、複数候補についての量子化誤差情報に基づいて、誤差最小となる帰属成分数を1つ決定し、代表値ベクトル量子化部105に出力する。
代表値ベクトル量子化部105は、入力される帰属成分数が帰属成分数探索部112からの出力であることを除けば、量子化装置100Aにおける代表値ベクトル量子化部105と同様に動作する。
上述した量子化装置100Bにおける一連の処理は、一例として図5のように表すことができる。即ち、量子化装置100Bでは、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割する工程S11と、分割により得られた複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する工程S12と、決定された各代表値から代表値ベクトル信号を生成する工程S13と、生成された代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する工程S14と、提示された帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、量子化ステップ値を決定する工程S15と、一の帰属成分数の候補について、決定された量子化ステップ値を用いて代表値ベクトル信号を量子化した場合の量子化誤差情報を算出する工程S16と、算出された量子化誤差情報に基づいて、提示された帰属成分数の候補から一の帰属成分数を探索し決定する工程S17と、決定された一の帰属成分数に基づいて、代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る工程S18と、量子化により得られた代表値ベクトル量子化データおよび量子化ビット量に基づいて、ベクトル信号の量子化方法を決定する工程S19と、決定された量子化方法に基づいて、ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る工程S20と、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとを多重化する工程S21とが実行される。
第2の実施形態によれば、代表値ベクトルの量子化誤差情報に基づいて一の帰属成分数を探索し決定するため、最適な帰属成分数を決定することができ、より的確なベクトル信号の形状の特徴を表現することが可能になり、より効果的な量子化方法を決定できるようになる。
[第3の実施形態]
続いて、第3の実施形態に係る量子化装置100Cについて説明する。図6は、本実施形態に係る量子化装置100Cの構成を示すブロック図である。この量子化装置100Cは、量子化装置100Aの帰属成分数決定部104が帰属成分数提示部109に置き換わり、ベクトル信号の量子化誤差を計算する第2の量子化誤差計算部111Bと、量子化誤差情報に基づいて一の帰属成分数を決定する帰属成分数探索部112とを加えたものである。
ところで、量子化装置100Cの動作は、量子化誤差を最小とする最適な帰属成分数を探索し、最終的な量子化結果として出力するという点で量子化装置100Bと同じである。量子化装置100Bでは、代表値ベクトル信号の量子化誤差が最小となる帰属成分数を探索するのに対し、量子化装置100Cでは、入力ベクトル信号の量子化誤差が最小となる帰属成分数を探索する。以下、量子化装置100Bとの動作の違いを中心に、量子化装置100Cの各構成を説明する。
サブベクトル分割部101、代表値決定部102、代表値ベクトル生成部103、帰属成分数提示部109、量子化データ多重化部108、および帰属成分数探索部112は、量子化装置100Bと同様の動作である。
代表値ベクトル量子化部105、量子化方法決定部106、量子化部107は、量子化装置100Bにおいては、探索された最適帰属成分数についてのみ動作するが、量子化装置100Cにおいては、帰属成分数提示部109において提示された複数の帰属成分数候補についてそれぞれ動作する。
第2の量子化誤差計算部111Bは、帰属成分数提示部109より出力された帰属成分数候補それぞれについて、入力ベクトル信号および量子化部107より出力された量子化データに基づいて量子化誤差を算出する。この際、ベクトル信号の各成分の聴覚的な重要度に応じて重み付け加算した量子化誤差を算出することも考えられる。重み付けの方法としては、例えば代表値ベクトル生成部103において述べた方法や、聴覚マスキングを考慮した方法が考えられる。
上述した量子化装置100Cにおける一連の処理は、一例として図7のように表すことができる。即ち、量子化装置100Cでは、入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割する工程S31と、分割により得られた複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する工程S32と、決定された各代表値から代表値ベクトル信号を生成する工程S33と、生成された代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する工程S34と、提示された帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る工程S35と、量子化により得られた代表値ベクトル量子化データおよび量子化ビット量に基づいて、ベクトル信号の量子化方法を決定する工程S36と、決定された量子化方法に基づいて、ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る工程S37と、量子化により得られたベクトル量子化データの量子化誤差情報を算出する工程S38と、算出された量子化誤差情報に基づいて、提示された帰属成分数の候補から一の帰属成分数を探索し決定する工程S39と、決定された一の帰属成分数に基づいて代表値ベクトル信号を量子化し最終代表値ベクトル量子化データを得る工程S40と、最終代表値ベクトル量子化データおよび量子化ビット量に基づいて、ベクトル信号の量子化方法を決定する工程S41と、決定された量子化方法に基づいて、ベクトル信号を量子化し最終ベクトル量子化データを得る工程S42と、最終代表値ベクトル量子化データと最終ベクトル量子化データとを多重化する工程S43とが実行される。
第3の実施形態によれば、ベクトル量子化データの量子化誤差情報に基づいて一の帰属成分数を探索し決定するため、最適な帰属成分数を決定することができ、量子化誤差をより抑えた量子化が実現できるようになる。
[第4の実施形態]
続いて、第4の実施形態に係る量子化装置100Dについて説明する。図8は、本実施形態に係る量子化装置100Dの構成を示すブロック図である。この量子化装置100Dは、量子化装置100Cに対し、量子化誤差情報に基づいて最適なサブベクトル分割方法を探索するサブベクトル分割方法探索部113を加えたものである。以下、各構成について説明する。
サブベクトル分割方法探索部113は、複数のサブベクトル分割方法候補から一のサブベクトル分割方法を探索し、サブベクトル分割部101に出力する。このサブベクトル分割方法について、量子化装置100Cと同様に、量子化誤差最小となる量子化を行い、第2の量子化誤差計算部111Bは、最適時の量子化誤差情報をサブベクトル分割方法探索部113に出力する。以下同様に、他のサブベクトル分割方法候補についても量子化を行い、サブベクトル分割方法探索部113は、量子化誤差が最小となるサブベクトル分割方法(即ち、最適なサブベクトル分割方法)を1つ決定し、その情報を量子化データ多重化部108に出力する。
なお、上記の説明では、サブベクトル分割方法探索部113が、分割方法候補1つずつに対し順次量子化していくが、一度に複数の分割方法候補を出力しこれら全てについて一度に量子化する方法を採用してもよく、探索の具体的処理方法は問わない。
また、量子化装置100Dは、量子化装置100Cの拡張として、入力されたベクトル信号の量子化誤差が最小となるサブベクトル分割方法を探索するものであったが、同様に、量子化装置100Bの拡張として、代表値ベクトル信号の量子化誤差を最小とするサブベクトル分割方法を探索することも考えられる。
第4の実施形態によれば、サブベクトル分割方法探索部113が量子化誤差情報に基づいて一のサブベクトル分割方法を探索し決定することで、最適なサブベクトル分割方法を決定することができる。よって、量子化誤差をより抑えた量子化が実現できるようになる。
[第5の実施形態]
続いて、第5の実施形態に係る量子化装置100Eについて説明する。図9は、本実施形態に係る量子化装置100Eの構成を示すブロック図である。この量子化装置100Eは、量子化装置100Aの量子化部107が、量子化用サブベクトル分割部114と複数のサブベクトル量子化部115とを含んで構成されるものである。以下、各構成について説明する。
量子化用サブベクトル分割部114は、入力されたベクトル信号を複数の量子化用サブベクトル信号に分割する。量子化用サブベクトル分割部114におけるサブベクトル分割方法は、サブベクトル分割部101におけるサブベクトル分割方法と同一であってもよいし、異なってもよい。
量子化方法決定部106は、代表値ベクトル量子化部105の出力に従い、サブベクトル量子化部115それぞれについての量子化方法を決定する。ここで、量子化方法とは、量子化ビット数、量子化手法、量子化テーブルのうち少なくとも1つを制御する情報を含む。また、量子化手法については、スカラ量子化、ベクトル量子化およびその変形手法を選択してもよい。
第5の実施形態によれば、ベクトル信号を複数の量子化用サブベクトル信号に分割し、各量子化用サブベクトル信号について決定された量子化方法に基づいて、量子化を行うことができる。量子化方法決定手段は、各量子化用サブベクトル信号について、量子化手法、量子化ビット量、量子化テーブルを個別に決定することができ、ベクトル信号をより効率的に量子化することが可能となる。
ところで、量子化装置100Eの変形態様として、図10に示す量子化装置100Fが挙げられる。量子化装置100Fでは、量子化方法決定部106は、さらに、代表値ベクトル量子化データおよび量子化ビット量に基づいて、量子化用サブベクトル信号への分割方法を決定し、量子化用サブベクトル分割部114は、決定された分割方法に従い、入力されたベクトル信号を複数の量子化用サブベクトル信号に分割する。
量子化装置100Fでは、量子化方法決定部106は、代表値ベクトルの量子化データをも基礎として、ベクトル信号を量子化用サブベクトル信号に分割する方法を決定することができるようになり、ベクトル信号の大体の形状をより考慮した効率的な量子化用サブベクトル信号への分割が可能になるため、より効率的にベクトル信号を量子化することができるようになる。
[第6の実施形態]
続いて、第6の実施形態に係る量子化装置100Gについて説明する。図11は、本実施形態に係る量子化装置100Gの構成を示すブロック図である。この量子化装置100Gは、量子化装置100Eに対し、代表値ベクトル信号に基づいて量子化用サブベクトル分割部114の出力をそれぞれ正規化する正規化部116を加えたものである。
正規化部116は、量子化用サブベクトル分割部114によって分割された各量子化用サブベクトル信号を、代表値ベクトル生成部103によって生成された代表値ベクトル信号に基づいて正規化する。ここでの正規化は、量子化用サブベクトル信号をそれぞれ、対応する代表値によって除算する。ただし、代表値に代わり、代表値に準ずる値(例えば、代表値の2乗、代表値の平方根など)を用いてもよい。また、対応する代表値としては、サブベクトル分割方法が一致する場合は完全に対応するサブベクトル信号の代表値を用いることが可能であり、また、近傍の対応する代表値や、複数の近傍の対応する代表値による補間値(平均値、重み付け平均値など)を用いてもよい。
第6の実施形態によれば、代表値ベクトル信号に基づいて量子化用サブベクトル信号を正規化することで、量子化用サブベクトル信号の振幅の範囲が限定されるため、サブベクトル量子化手段はより効率的な量子化を行うことが可能になる。
[第7の実施形態]
続いて、第7の実施形態に係る量子化装置100Hについて説明する。図12は、本実施形態に係る量子化装置100Hの構成を示すブロック図である。この量子化装置100Hは、量子化装置100Gに対し、帰属成分数に基づき代表値の量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定部110と、代表値ベクトル量子化データおよび量子化ステップ値に基づき量子化代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成部117とを加えたものである。
ところで、量子化装置100Hの動作は、量子化用サブベクトル信号を、対応する代表値により正規化するという点で量子化装置100Gと同じである。量子化装置100Gでは、代表値ベクトル信号に基づいて正規化するのに対し、量子化装置100Hでは、量子化誤差を含む量子化代表値ベクトル信号に基づいて正規化する。以下に、量子化代表値ベクトル信号の生成について説明する。
量子化ステップ値決定部110は、帰属成分数決定部104により決定された帰属成分数に基づいて、代表値の量子化ステップ値を決定する。量子化ステップ値決定部110における量子化ステップ値の決定方法は、量子化装置100Bの量子化ステップ値決定部110と同様である。
量子化代表値ベクトル生成部117は、量子化ステップ値決定部110により決定された量子化ステップ値および代表値ベクトル量子化部105より出力された代表値ベクトル量子化データを用いて、量子化代表値ベクトル信号を生成する。代表値ベクトル信号の各成分を、それぞれが帰属する量子化ステップの量子化ステップ値に置き換えることで、量子化代表値ベクトル信号(即ち、逆量子化において得られる代表値ベクトル信号と同一の代表値ベクトル信号)を生成する。
第7の実施形態によれば、逆量子化装置において逆量子化される代表値ベクトル信号と同一の情報を用いるため、代表値ベクトル信号の量子化誤差の影響を排除した、量子化用サブベクトル信号の正規化を行うことができる。よって、量子化誤差をより抑えた量子化が実現できるようになる。
[第8の実施形態]
第8の実施形態では、本発明に係る音声音響符号化装置について説明する。図13は、本実施形態に係る音声音響符号化装置200の構成を示すブロック図である。この音声音響符号化装置200は、スペクトル変換部201、帯域分割部202、利得量子化部203、正規化部204、ビット割当部205、係数量子化部206、および多重化部207を含んで構成されている。
また、音声音響符号化装置200は、図14に示すハードウェアにより実現される。例えば、音声音響符号化装置200は、携帯電話などに備えられているものとする。音声音響符号化装置200は、物理的には図14に示すように、CPU51と、主記憶装置であるRAM52およびROM53と、無線通信モジュールである無線通信部55と、音声情報を入力するマイク54と、音声情報を出力するスピーカ56とを含んで構成されている。図13に示すブロック構成の各機能は、CPU51、RAM52等のハードウェア上に所定のソフトウェアを読み込ませることにより、CPU51の制御の下で無線通信部55、マイク54、スピーカ56を動作させるとともに、RAM52におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。以下、図13の各ブロック構成について説明する。
スペクトル変換部201は、入力音声音響信号をスペクトル係数に変換する。ここで、スペクトル変換はDFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)、MDCT(Modified Discrete Cosine Transform:修正離散コサイン変換)などの直交変換が考えられるが、形態は問わない。
帯域分割部202は、スペクトル係数を周波数帯域ごとに分割する。ここで、分割帯域幅は一様でもよいし、人間の聴覚特性における臨界帯域のような非一様でもよい。
利得量子化部203は、帯域分割部202により分割された帯域ごとのスペクトル係数の利得情報を算出し、得られた利得情報を量子化する。利得情報の具体的な算出方法および量子化方法は問わない。
正規化部204は、帯域ごとのスペクトル係数を、利得量子化部203による量子化で得られた利得情報の値によって、正規化する。
ビット割当部205は、利得量子化部203による量子化で得られた利得情報の値に基づいて、正規化部204から出力された各帯域のスペクトル係数について、量子化における量子化ビット数を決定する。なお、利得量子化部203、正規化部204、ビット割当部205を省略する態様も採用しうる。
係数量子化部206は、正規化部204から出力された各帯域のスペクトル係数を、ビット割当部205によって決定された量子化ビット数に基づいて量子化する。
上記の利得量子化部203および係数量子化部206のうち少なくとも1つは、上述した量子化装置(量子化装置100A〜100Hのいずれか)を含んで構成される。ただし、量子化装置は常に含まれている必要はなく、特定の量子化ビット数が割り当てられた場合にのみ、量子化装置が動作するような構成でもよい。
多重化部207は、利得量子化部203および係数量子化部206から出力された量子化データを多重化し、多重化データをビットデータとして出力する。このとき、複数の時間フレームにわたって多重化してもよく、また、ハフマン符号化などの情報圧縮処理を適用してもよい。
第8の実施形態によれば、スペクトル係数のうち聴覚的に重要な成分を、少ない量子化ビット量で効率的に表現することが可能となる。よって、送信する情報量を少なく抑えながら高音質な音声音響信号を伝送することが可能になる。
[第9の実施形態]
以下の第9の実施形態では、本発明に係る逆量子化装置について説明する。図15は、本実施形態に係る逆量子化装置300Aの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る逆量子化装置300Aは、入力されたビットデータを代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化部301と、量子化データ逆多重化部301より出力された代表値ベクトル量子化データに基づいて、代表値ベクトル信号の各成分の量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出部302と、抽出された帰属情報に基づいてベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定部303と、決定された逆量子化方法に従ってベクトル量子化データを逆量子化しベクトル信号として出力する逆量子化部304とを含んで構成されている。以下、各構成について詳細に説明する。
量子化データ逆多重化部301は、入力されたビットデータを少なくとも代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する。ただし、前述した量子化装置100D(図8)から出力されたビットデータを逆量子化する場合は、入力されたビットデータからサブベクトル分割方法に関するデータを抽出し、該サブベクトル分割方法に関するデータを代表値ベクトル量子化データの分離に用いる。また、入力されたビットデータに対しハフマン符号化などの情報圧縮が施されている場合は、該ビットデータを復号する。
帰属情報抽出部302は、入力された代表値ベクトル量子化データに基づいて、代表値ベクトルの各成分が、どの量子化ステップに帰属しているかを復元し、同時に、各量子化ステップへの帰属成分数を抽出し、各量子化ステップへの代表値ベクトルの帰属情報(即ち、代表値ベクトルの各成分がどの量子化ステップに帰属しているかを示す情報、および各量子化ステップへの帰属成分数の情報)を出力する。具体的な処理方法は、量子化装置と対応していればよく、形態は問わない。
逆量子化方法決定部303は、量子化装置100A(図1)における量子化方法決定部106と同様に動作し、帰属情報抽出部302より出力された帰属情報に基づいて、ベクトル量子化データを逆量子化するための逆量子化方法を決定する。
逆量子化部304は、逆量子化方法決定部303により決定された逆量子化方法に従って、ベクトル量子化データを逆量子化し、逆量子化の結果をベクトル信号として出力する。
上述した逆量子化装置300Aにおける一連の処理は、一例として図16のように表すことができる。即ち、逆量子化装置300Aでは、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する工程S51と、分離により得られた代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する工程S52と、抽出された帰属情報に基づいて、ベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する工程S53と、決定された逆量子化方法に基づいてベクトル量子化データを逆量子化しベクトル信号として出力する工程S54とが実行される。
第9の実施形態によれば、各量子化ステップへの代表値ベクトルの帰属情報を基に、ベクトル信号の量子化方法に対応した逆量子化方法を決定することができ、ベクトル信号の形状の特徴に応じた、より効果的な量子化手法およびその量子化テーブルを利用することができ、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することができる。
[第10の実施形態]
続いて、第10の実施形態に係る逆量子化装置300Bの構成について説明する。図17は、本実施形態に係る逆量子化装置300Bの構成を示すブロック図である。この逆量子化装置300Bでは、逆量子化装置300Aの逆量子化部304が、サブベクトル逆量子化部305およびベクトル合成部306によって構成されている。以下、各構成について説明する。
量子化データ逆多重化部301は、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと、量子化用に分割された複数のサブベクトル量子化データとに分離して出力する。
逆量子化方法決定部303は、図9の量子化装置100Eにおける量子化方法決定部106と同様に動作し、各サブベクトル量子化データについて逆量子化方法を決定する。
サブベクトル逆量子化部305は、逆量子化方法決定部303により決定された逆量子化方法に従って、サブベクトル量子化データを逆量子化し、逆量子化で得られたサブベクトル信号を出力する。
ベクトル合成部306は、サブベクトル逆量子化部305より出力された複数のサブベクトル信号を合成し、合成により得られたベクトル信号を出力する。
上述した逆量子化装置300Bにおける一連の処理は、一例として図18のように表すことができる。即ち、逆量子化装置300Bでは、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する工程S61と、分離により得られた代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する工程S62と、抽出された帰属情報に基づいてサブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する工程S63と、決定された逆量子化方法に基づいてサブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力する工程S64と、出力されたサブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力する工程S65とが実行される。
第10の実施形態によれば、各サブベクトル量子化データについて決定された逆量子化方法に基づいて、各サブベクトル量子化データを逆量子化することができる。サブベクトル逆量子化部305は、量子化手法、量子化ビット量、量子化テーブルを個別に利用することができ、ベクトル信号をより効率的に量子化することが可能となる。
[第11の実施形態]
続いて、第11の実施形態に係る逆量子化装置300Cの構成について説明する。図19は、本実施形態に係る逆量子化装置300Cの構成を示すブロック図である。この逆量子化装置300Cは、図17の逆量子化装置300Bに対し、帰属情報に基づいて逆量子化ステップ値を決定する逆量子化ステップ値決定部307と、帰属情報および逆量子化ステップ値に基づいて代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成部308と、各サブベクトル信号にそれぞれ対応する代表値を重畳する重畳部309とを加えたものである。以下、各構成について説明する。
逆量子化ステップ値決定部307は、図3の量子化装置100Bにおける量子化ステップ値決定部110と同様に動作し、帰属成分数に基づいて逆量子化ステップ値を決定する。
量子化代表値ベクトル生成部308は、図12の量子化装置100Hにおける量子化代表値ベクトル生成部117と同様に動作し、帰属情報および逆量子化ステップ値に基づいて、量子化された代表値ベクトル信号を生成する。
重畳部309は、サブベクトル逆量子化部305より出力されたサブベクトル信号に、それぞれに対応する代表値を重畳する。この重畳部309は、除算ではなく乗算する点で異なるほかは、図11の量子化装置100Gおよび図12の量子化装置100Hにおける正規化部116の動作に準じて動作する。
上述した逆量子化装置300Cにおける一連の処理は、一例として図20のように表すことができる。即ち、逆量子化装置300Cでは、入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する工程S71と、分離により得られた代表値ベクトル量子化データに基づいて各量子化ステップへの帰属情報を抽出する工程S72と、抽出された帰属情報に基づいてサブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する工程S73と、決定された逆量子化方法に基づいてサブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力する工程S74と、帰属情報に基づいて代表値ベクトル信号の逆量子化ステップ値を決定する工程S75と、帰属情報および逆量子化ステップ値に基づいて代表値ベクトル信号を生成する工程S76と、生成された代表値ベクトル信号に基づいてサブベクトル信号に利得を重畳する工程S77と、重畳後のサブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力する工程S78とが実行される。
第11の実施形態によれば、各量子化ステップへの代表値ベクトル信号の帰属情報に基づいて決定された逆量子化ステップ値を用いて、代表値ベクトル信号を生成し、該代表値ベクトル信号に基づいてサブベクトル信号に利得を重畳し、重畳後のサブベクトル信号を合成することで、ベクトル信号を再現することができる。これにより、量子化用サブベクトル信号の振幅の範囲が限定されるため、サブベクトル量子化手段は、より効率的な量子化を行うことが可能になる。
[第12の実施形態]
第12の実施形態では、本発明に係る音声音響復号装置について説明する。図21は、本実施形態に係る音声音響復号装置400の構成を示すブロック図である。この音声音響復号装置400は、図13の音声音響符号化装置200から出力されたビットデータを入力し、この入力されたビットデータを各周波数帯域の係数量子化データと利得量子化データとに分離する逆多重化部401と、利得量子化データを逆量子化して利得情報を得る利得逆量子化部402と、各周波数帯域の利得情報に基づいて、各周波数帯域の係数量子化データを逆量子化するためのビット割当量を決定するビット割当部403と、ビット割当部403より出力されたビット割当量に従って、係数量子化データを逆量子化して各周波数帯域のスペクトル係数を得る係数逆量子化部404と、利得情報とスペクトル係数とを乗算する利得重畳部405と、乗算後の各周波数帯域のスペクトル係数を全帯域にわたって合成する帯域合成部406と、合成後のスペクトル係数を時間波形信号に変換するスペクトル逆変換部407とを含んで構成されている。以下、各構成について説明する。なお、音声音響復号装置400も、図14に示すハードウェアから構成され、前述した各機能は図14に示されるハードウェアにより実現される。
逆多重化部401は、入力されたビットデータを、各周波数帯域の係数量子化データと利得量子化データとに分離する。なお、複数の時間フレームにわたって多重化されている場合は、それぞれの時間フレームごとに分離する。
利得逆量子化部402は、逆多重化部401により分離された利得量子化データを、周波数帯域ごとの利得情報に逆量子化する。
ビット割当部403は、図13の音声音響符号化装置200におけるビット割当部205と同様に動作し、各周波数帯域の利得情報に基づいて、各周波数帯域の係数量子化データを逆量子化するためのビット割当量(逆量子化ビット数)を決定する。
係数逆量子化部404は、ビット割当部403より出力されたビット割当量に従い、係数量子化データを逆量子化して各周波数帯域のスペクトル係数を得る。
利得重畳部405は、係数逆量子化部404より出力されたスペクトル係数に、利得逆量子化部402より出力された利得情報を乗算することにより、両者を重畳する。
帯域合成部406は、利得重畳部405より出力された乗算後の各周波数帯域のスペクトル係数を全帯域にわたって合成する。
スペクトル逆変換部407は、合成後のスペクトル係数を時間波形信号に変換し、変換により得られた音声音響信号を出力する。
また、音声音響復号装置400では、音声音響符号化装置200と同様に、利得逆量子化部402および係数逆量子化部404のうち少なくとも1つは、前述した逆量子化装置300A〜300Cのいずれかを含んで構成されている。ただし、逆量子化装置は常に含まれている必要はなく、特定の量子化ビット数が割り当てられた場合にのみ、逆量子化装置が動作するような構成でもよい。
第12の実施形態によれば、スペクトル係数のうち聴覚的に重要な成分を、少ない量子化ビット量で効率的に表現することが可能となる。よって、受信する情報量を抑えながら高音質な音声音響信号を伝送することが可能になる。
さて、以上説明したさまざまな実施形態により、本発明に係る量子化装置は、非整数ビット/スカラの量子化ビット量でのベクトル信号の量子化において、聴覚的に重要な成分を効率的に表現することが可能となる。図22に示す16次元のベクトル信号を12ビットで量子化する例(0.75ビット/スカラ)について、図12の量子化装置100Hを例に説明する。
サブベクトル分割部101は、入力ベクトル信号を次元数4のサブベクトル信号に4分割する。次に、代表値決定部102は、各サブベクトルのパワー平均値を代表値p1〜p4として決定し、代表値ベクトル生成部103は、代表値ベクトル信号P={p1,p2,p3,p4}を生成する。帰属成分数決定部104は、代表値の量子化ステップC1およびC2(C1>C2)への帰属成分数を決定する。図22の例ではp3の1成分が他の3成分であるp1,p2,p4に比べて大きいため、帰属成分数は{1,3}とする。ただし、量子化装置100Bおよび100Cのように、量子化誤差最小となる帰属成分数を探索により求める実施形態も考えられる。また、量子化ステップはC1,C2の2値に限定されるものではないが、効率よくバイナリ表現するためには2のべき乗であることが望ましい。
次に、代表値ベクトル量子化部105は、p3の1成分がC1に属し他の3成分p1,p2,p4がC2に属することを、例えば{0,0,1,0}の2値表現として4ビット量子化する。ただし、ビットデータ化の方法はこれに限定されず、例えばC1に属するのが1成分であることを2ビット量子化し、その1成分がp3であることを2ビット量子化することも考えられる。
また、量子化ステップ値決定部110は、帰属成分数{1,3}に応じて代表値量子化ステップであるC1およびC2の値を決定する。ここでは、各帰属成分数{n1,n2}における量子化誤差最小となるC1およびC2の値q1[n1,n2],q2[n1,n2]が、予め学習により求められメモリに保持されているとし、上記C1およびC2の値{q1[1,3],q2[1,3]}が量子化ステップ値決定部110から出力される。量子化代表値ベクトル生成部117は、量子化代表値ベクトルとして、{q2[1,3],q2[1,3],q1[1,3],q2[1,3]}を生成する。
簡単のために、サブベクトル分割部101および量子化用サブベクトル分割部114は同じ分割方法を用いるとすると、正規化部116は、各サブベクトル信号を、各量子化代表値で除算する。
量子化方法決定部106は、帰属成分数{1,3}に基づき、量子化用サブベクトル信号の量子化に係る量子化ビット数を決定する。合計12ビットで量子化する場合、代表値量子化に4ビット用いるため、残り8ビットを配分する。例えば、C1に帰属するサブベクトル量子化に8ビット配分し、残りの3つのサブベクトル量子化は行わないことも考えられる。この場合、「サブベクトル量子化部115のみ、4次元のサブベクトル信号の各成分をそれぞれ2ビットでスカラ量子化し、その他のサブベクトル量子化部は動作しない」という量子化方法を出力する。また、量子化装置1のように量子化用サブベクトル分割しない場合は、入力ベクトル信号を8ビットでベクトル量子化するが、C1に帰属するサブベクトル信号の成分近傍に、より密に量子化候補点をもつテーブルを選択することが考えられる。
以上の動作によって、16次元のベクトル信号を12ビットで量子化し、聴覚的に重要と思われるサブベクトル信号をより忠実に再現できる。
なお、逆量子化装置300Cでは、帰属情報抽出部302により帰属成分数{1,3}および帰属は{C2,C2,C1,C2}であることが復元される。そして、量子化装置100Hと同様に、{q1[1,3],q2[1,3]}が呼ばれ、量子化代表値ベクトルとして、{q2[1,3],q2[1,3],q1[1,3],q2[1,3]}が生成される。サブベクトル逆量子化部305では、2ビットのスカラ逆量子化が行われる一方、その他のサブベクトル逆量子化部305では、入力される量子化データが存在しないため、例えば白色雑音が出力される。重畳部309において、各サブベクトル信号について代表値が重畳されるため、0ビットで量子化されたサブベクトル信号についても、パワー感は再現することが可能となる。
また、本発明に係る量子化装置は、周波数領域でのスペクトル係数の量子化装置として記述したが、時間領域での時系列信号のベクトル量子化に適用することも当然に考えられる。人間の聴覚は、時間領域において周囲に対して支配的な強度をもつ成分には敏感であり、この時間領域におけるピーク成分の効率的表現についても本発明は適している。
時間領域信号量子化での本発明の適用例としては、PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)などの波形符号化や、CELP(Code Excited Linear Prediction:符号励振線形予測)符号化における線形予測残差の量子化が挙げられるが、これに限らない。
第1の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 図1の量子化装置における一連の処理を示す流れ図である。 第2の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 帰属成分数の提示処理を説明するための図である。 図3の量子化装置における一連の処理を示す流れ図である。 第3の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 図6の量子化装置における一連の処理を示す流れ図である。 第4の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 図9の量子化装置の変形態様を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 第7の実施形態に係る量子化装置の構成を示すブロック図である。 第8の実施形態に係る音声音響符号化装置の構成を示すブロック図である。 音声音響符号化装置および音声音響復号装置のハードウェア構成図である。 第9の実施形態に係る逆量子化装置の構成を示すブロック図である。 図15の逆量子化装置における一連の処理を示す流れ図である。 第10の実施形態に係る逆量子化装置の構成を示すブロック図である。 図17の逆量子化装置における一連の処理を示す流れ図である。 第11の実施形態に係る逆量子化装置の構成を示すブロック図である。 図19の逆量子化装置における一連の処理を示す流れ図である。 第12の実施形態に係る音声音響復号装置の構成を示すブロック図である。 16次元のベクトル信号を12ビットで量子化する例を示す図である。 従来の量子化装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
51…CPU、52…RAM、53…ROM、54…マイク、55…無線通信部、56…スピーカ、100A〜100H…量子化装置、101…サブベクトル分割部、102…代表値決定部、103…代表値ベクトル生成部、104…帰属成分数決定部、105…代表値ベクトル量子化部、106…量子化方法決定部、107…量子化部、108…量子化データ多重化部、109…帰属成分数提示部、110…量子化ステップ値決定部、111A…第1の量子化誤差計算部、111B…第2の量子化誤差計算部、112…帰属成分数探索部、113…サブベクトル分割方法探索部、114…量子化用サブベクトル分割部、115…サブベクトル量子化部、116…正規化部、117…量子化代表値ベクトル生成部、200…音声音響符号化装置、201…スペクトル変換部、202…帯域分割部、203…利得量子化部、204…正規化部、205…ビット割当部、206…係数量子化部、207…多重化部、300A〜300C…逆量子化装置、301…量子化データ逆多重化部、302…帰属情報抽出部、303…逆量子化方法決定部、304…逆量子化部、305…サブベクトル逆量子化部、306…ベクトル合成部、307…逆量子化ステップ値決定部、308…量子化代表値ベクトル生成部、309…重畳部、400…音声音響復号装置、401…逆多重化部、402…利得逆量子化部、403…ビット割当部、404…係数逆量子化部、405…利得重畳部、406…帯域合成部、407…スペクトル逆変換部。

Claims (20)

  1. 入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割手段と、
    分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定手段と、
    決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成手段と、
    生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数を決定する帰属成分数決定手段と、
    決定された前記帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化手段と、
    量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定手段と、
    決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化手段と、
    前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化手段と、
    を備えることを特徴とする量子化装置。
  2. 入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割手段と、
    分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定手段と、
    決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成手段と、
    生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示手段と、
    提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定手段と、
    前記一の帰属成分数の候補について、決定された前記量子化ステップ値を用いて前記代表値ベクトル信号を量子化した場合の量子化誤差情報を算出する第1の量子化誤差計算手段と、
    算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索手段と、
    決定された前記一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化手段と、
    量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定手段と、
    決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化手段と、
    前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化手段と、
    を備えることを特徴とする量子化装置。
  3. 入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割手段と、
    分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定手段と、
    決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成手段と、
    生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示手段と、
    提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化手段と、
    量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定手段と、
    決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化手段と、
    量子化により得られた前記ベクトル量子化データの量子化誤差情報を算出する第2の量子化誤差計算手段と、
    算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索手段と、
    前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化手段とを備え、
    前記代表値ベクトル量子化手段は、前記帰属成分数探索手段により決定された一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し最終代表値ベクトル量子化データを得て、
    前記量子化方法決定手段は、量子化により得られた前記最終代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定し、
    前記量子化手段は、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化し最終ベクトル量子化データを得て、
    前記量子化データ多重化手段は、前記最終代表値ベクトル量子化データと前記最終ベクトル量子化データとを多重化し、多重化後のデータを出力する、
    ことを特徴とする量子化装置。
  4. 前記量子化手段は、
    前記入力されたベクトル信号を複数の量子化用サブベクトル信号に分割する量子化用サブベクトル分割手段と、
    分割により得られた前記複数の量子化用サブベクトル信号の各々を、前記量子化方法に基づいて量子化し複数のサブベクトル量子化データを得るサブベクトル量子化手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の量子化装置。
  5. 前記量子化手段は、前記代表値ベクトル生成手段により生成された前記代表値ベクトル信号に基づいて、前記量子化用サブベクトル信号を正規化する第1の正規化手段、をさらに含んで構成され、
    前記サブベクトル量子化手段は、正規化された前記量子化用サブベクトル信号を、前記量子化方法に基づいて量子化する、
    ことを特徴とする請求項に記載の量子化装置。
  6. 前記量子化装置は、
    前記帰属成分数に基づいて量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定手段と、
    前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ステップ値に基づいて、量子化後の代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成手段と、
    をさらに備え、
    前記量子化手段は、生成された前記量子化後の代表値ベクトル信号に基づいて前記量子化用サブベクトル信号を正規化する第2の正規化手段、をさらに含んで構成され、
    前記サブベクトル量子化手段は、正規化された前記量子化用サブベクトル信号を、前記量子化方法に基づいて量子化する、
    ことを特徴とする請求項に記載の量子化装置。
  7. 前記代表値決定手段により決定される代表値は、前記サブベクトル信号のノルム情報であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の量子化装置。
  8. 前記代表値ベクトル量子化手段は、入力された代表値ベクトル信号の各成分を個々に量子化しビットデータに変換することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の量子化装置。
  9. 入力された音声音響信号をスペクトル係数に変換するスペクトル変換手段と、
    変換により得られた前記スペクトル係数を周波数帯域ごとに分割する帯域分割手段と、
    分割により得られた各周波数帯域のスペクトル係数を、分割された周波数帯域のノルム情報で正規化する正規化手段と、
    正規化されたスペクトル係数をベクトル信号として入力して量子化する量子化手段であって、請求項1〜の何れか1項に記載の量子化装置を含んで構成された、当該量子化手段と、
    前記量子化手段による量子化により得られた量子化データを多重化する多重化手段と、
    を備えることを特徴とする音声音響符号化装置。
  10. 入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化手段と、
    分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出手段と、
    抽出された前記帰属情報に基づいて、前記ベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定手段と、
    決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記ベクトル量子化データを逆量子化しベクトル信号として出力する逆量子化手段と、
    を備えることを特徴とする逆量子化装置。
  11. 入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化手段と、
    分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出手段と、
    抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定手段と、
    決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化手段と、
    出力された前記サブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成手段と、
    を備えることを特徴とする逆量子化装置。
  12. 入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化手段と、
    分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出手段と、
    抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定手段と、
    決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化手段と、
    前記帰属情報に基づいて代表値ベクトル信号の逆量子化ステップ値を決定する逆量子化ステップ値決定手段と、
    前記帰属情報および前記逆量子化ステップ値に基づいて、代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成手段と、
    生成された前記代表値ベクトル信号に基づいて、前記サブベクトル信号に利得を重畳する重畳手段と、
    重畳後のサブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成手段と、
    を備えることを特徴とする逆量子化装置。
  13. 前記帰属情報抽出手段は、前記代表値ベクトル量子化データのビット配列を量子化ビット数毎に分離し、個々の成分がどの量子化ステップに帰属するかを判別することで、前記各量子化ステップへの帰属情報を抽出することを特徴とする請求項10〜12の何れか1項に記載の逆量子化装置。
  14. 入力されたビット配列を逆量子化する逆量子化手段であって、請求項10〜13の何れか1項に記載の逆量子化装置を含んで構成された、当該逆量子化手段と、
    前記逆量子化手段により逆量子化されたスペクトル係数を時間波形信号に逆変換するスペクトル逆変換手段と、
    を備えることを特徴とする音声音響復号装置。
  15. 量子化装置により実行される量子化方法であって、
    入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割工程と、
    分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定工程と、
    決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成工程と、
    生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数を決定する帰属成分数決定工程と、
    決定された前記帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化工程と、
    量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定工程と、
    決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化工程と、
    前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化工程と、
    を備えることを特徴とする量子化方法。
  16. 量子化装置により実行される量子化方法であって、
    入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割工程と、
    分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定工程と、
    決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成工程と、
    生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示工程と、
    提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、量子化ステップ値を決定する量子化ステップ値決定工程と、
    前記一の帰属成分数の候補について、決定された前記量子化ステップ値を用いて前記代表値ベクトル信号を量子化した場合の量子化誤差情報を算出する第1の量子化誤差計算工程と、
    算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索工程と、
    決定された前記一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化工程と、
    量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定工程と、
    決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化工程と、
    前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化工程と、
    を備えることを特徴とする量子化方法。
  17. 量子化装置により実行される量子化方法であって、
    入力されたベクトル信号を複数のサブベクトル信号に分割するサブベクトル分割工程と、
    分割により得られた前記複数のサブベクトル信号それぞれについて代表値を決定する代表値決定工程と、
    決定された前記各代表値から代表値ベクトル信号を生成する代表値ベクトル生成工程と、
    生成された前記代表値ベクトル信号について、量子化ビット量に基づいて、各量子化ステップに帰属する成分の数を表す帰属成分数の候補を提示する帰属成分数提示工程と、
    提示された前記帰属成分数の候補のうち一の帰属成分数の候補に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し代表値ベクトル量子化データを得る代表値ベクトル量子化工程と、
    量子化により得られた前記代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定する量子化方法決定工程と、
    決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化しベクトル量子化データを得る量子化工程と、
    量子化により得られた前記ベクトル量子化データの量子化誤差情報を算出する第2の量子化誤差計算工程と、
    算出された前記量子化誤差情報に基づいて、前記提示された帰属成分数の候補から、一の帰属成分数を探索し決定する帰属成分数探索工程と、
    前記代表値ベクトル量子化データと前記ベクトル量子化データとを多重化する量子化データ多重化工程とを備え、
    前記代表値ベクトル量子化工程では、前記帰属成分数探索工程により決定された一の帰属成分数に基づいて、前記代表値ベクトル信号を量子化し最終代表値ベクトル量子化データを得て、
    前記量子化方法決定工程では、量子化により得られた前記最終代表値ベクトル量子化データおよび前記量子化ビット量に基づいて、前記ベクトル信号の量子化方法を決定し、
    前記量子化工程では、決定された前記量子化方法に基づいて、前記ベクトル信号を量子化し最終ベクトル量子化データを得て、
    前記量子化データ多重化工程では、前記最終代表値ベクトル量子化データと前記最終ベクトル量子化データとを多重化し、多重化後のデータを出力する、
    ことを特徴とする量子化方法。
  18. 逆量子化装置により実行される逆量子化方法であって、
    入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データとベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化工程と、
    分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出工程と、
    抽出された前記帰属情報に基づいて、前記ベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定工程と、
    決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記ベクトル量子化データを逆量子化しベクトル信号として出力する逆量子化工程と、
    を備えることを特徴とする逆量子化方法。
  19. 逆量子化装置により実行される逆量子化方法であって、
    入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化工程と、
    分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出工程と、
    抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定工程と、
    決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化工程と、
    出力された前記サブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成工程と、
    を備えることを特徴とする逆量子化方法。
  20. 逆量子化装置により実行される逆量子化方法であって、
    入力された量子化データを、代表値ベクトル量子化データと複数のサブベクトル量子化データとに分離する量子化データ逆多重化工程と、
    分離により得られた前記代表値ベクトル量子化データに基づいて、各量子化ステップへの帰属情報を抽出する帰属情報抽出工程と、
    抽出された前記帰属情報に基づいて前記サブベクトル量子化データの量子化に係る量子化ビット数を決定し、決定された前記量子化ビット数に基づいた前記サブベクトル量子化データの逆量子化方法を決定する逆量子化方法決定工程と、
    決定された前記逆量子化方法に基づいて、前記サブベクトル量子化データを逆量子化しサブベクトル信号として出力するサブベクトル逆量子化工程と、
    前記帰属情報に基づいて代表値ベクトル信号の逆量子化ステップ値を決定する逆量子化ステップ値決定工程と、
    前記帰属情報および前記逆量子化ステップ値に基づいて、代表値ベクトル信号を生成する量子化代表値ベクトル生成工程と、
    生成された前記代表値ベクトル信号に基づいて、前記サブベクトル信号に利得を重畳する重畳工程と、
    重畳後のサブベクトル信号を合成しベクトル信号として出力するベクトル合成工程と、
    を備えることを特徴とする逆量子化方法。
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