JP5187403B2 - 無線通信システム、基地局、リレー局、移動局 - Google Patents
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Description
IEEE Std 802.16TM−2004 IEEE Std 802.16eTM−2005
さらに、この無線通信システムは、
基地局とリレー局との第1通信リンクに対して、セクタ毎に異なるサブ帯域を使用し、
リレー局と移動局との第2通信リンクに対して、各セクタで前記第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用し、
基地局から所定の距離の範囲内の第1ゾーンに移動局が存在する場合には、その移動局と基地局との第3通信リンクに対して、各セクタで前記第2通信リンクと略同一のサブ帯域を使用し、
前記第1ゾーンより基地局から離れた第2ゾーンに移動局が存在する場合には、その移動局と基地局との第4通信リンクに対して、前記第1通信リンク及び前記第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用する。
この無線通信システムでは、第2通信リンクに対して、各セクタで第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用するため、ある基地局と移動局との通信が、隣接する基地局とその配下のリレー局の間の通信によって受ける干渉が抑制される。
この無線通信システムでは、第4通信リンクに対して、第1通信リンク及び第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用するため、第4通信リンクと、第1通信リンク及び/又は第2通信リンクとの干渉が抑制される。
10,11…符号化変調部、12…信号多重部、13…サブキャリアマッピング部、14…IFFT部、15…CP付加部、16…送信無線部、17…アンテナ、18…デュプレクサ、19…受信無線部、20…OFDM復調部、21…パイロット信号抽出部、22…受信品質測定部、23…サブキャリア割当部、24…MCS決定部、25…制御情報生成部、26…CQI抽出部、27…位置データ抽出部
RS…リレー局
30,31…符号化変調部、32…信号多重部、33…サブキャリアマッピング部、34…IFFT部、35…CP付加部、36…送信無線部、37…アンテナ、38…デュプレクサ、39…受信無線部、40…OFDM復調部、41…パイロット信号抽出部、42…受信品質測定部、43…サブキャリア割当部、44…MCS決定部、45…制御情報生成部、46…CQI抽出部、47…ユーザデータ抽出部
MS…移動局
50…アンテナ、51…デュプレクサ、52…受信無線部、53…OFDM復調部、54…制御情報抽出部、55…復調復号部、56…サブキャリア割当情報抽出部、57…パイロット信号抽出部、58…MCS情報抽出部、59…CQI測定部、60…符号化変調部、61…符号化変調部、62…信号多重部、63…サブキャリアマッピング部、64…IFFT部、65…CP付加部、66…送信無線部、67…パイロット信号生成部、68…位置データ算出部
Station)をRSと、移動局(Mobile Station)をMSと、適宜略記する。また、特性の基地局、特定のリレー局、特定の移動局を指定して説明するときには、それぞれBS、RS、MSの後に符号を付して行う。
先ず、図1を参照して、本実施形態の無線通信システムのセル単位の構成を説明する。
図1において、セルは、BSがMSと直接無線通信が可能となる領域(サービスエリア)である。ここでは、セルがセクタSC0〜SC2からなる3セクタ構成となっている。セルの外側には、セクタSC0〜SC2に対応してそれぞれRS0〜RS2が設けられる。各リレー局は全方位アンテナを備えている。
図2では、セルC0と、セルC0に隣接する複数のセルC1〜C6とを示している。セルC1〜C6は、それぞれ基地局BS1〜6のサービスエリアである。基地局BSi(i=1,2,…)の配下のリレー局RSij(j=0〜2;それぞれセクタSC0〜SC2に対応)は、BSとリレーゾーンに存在するMSとの無線通信を中継する。
次に、第1実施形態の無線通信システム(リレーシステム)で想定される複数の通信リンクの間の以下の3形態の干渉について、順に説明する。
(2−1)隣接するBSとその配下のRSとの通信リンクによる干渉
(2−2)隣接するBSの配下のRSとMSの通信リンクによる干渉
(2−3)BSからMSへの通信リンクと、そのBS配下のRSからMSへの通信リンクとの干渉
先ず、あるBSとその配下のRSの間の通信が、隣接するBSとその配下のRSの間の通信によって受ける干渉について、以下、図3及び図4を参照して説明する。
図3では、代表的な場合として、BS0(セルC0)からその配下のRS00への下りリンク(帯域F)と、隣接するBS1(セルC1)からその配下のRS11,RS12への下りリンク(帯域F)とを想定している。
次に、あるBSとその配下のRSの間の通信が、隣接するBSの配下のRSとMSの間の通信によって受ける干渉の程度について、以下、図5及び図6を参照して説明する。
また、ここでは、BS0とRS00の間、及びRS12とRS00の間の伝播ロス(path loss;送信元からの距離に応じた電波減衰)を、それぞれLBS0−RS00,LRS00−RS12とする。以下の数式7及び数式はそれぞれ、dを送信元と受信先の間の距離(km)としたときの、LBS0−RS00,LRS00−RS12を表現した一例である。
次に、BSからMSへの通信と、そのBS配下のRSからMSへの通信との干渉の程度について、以下、図7〜10を参照して説明する。
また、ここでは、干渉の観点から最悪ケースとして、MSがBS0とRS00の直線上を移動する場合を想定し、MSの位置に応じた、BS0及びRS00からの信号のSIRの変動について説明する。
また、ここでは、BS0とMSの間、及びRS00とMSの間の伝播ロスを、それぞれLBS−MS,LRS−MSとする。以下の数式11及び数式12はそれぞれ、dを送信元と受信先の間の距離(km)としたときの、LBS−MS,LRS−MSを表現した一例である。
図10において、例えばSIRが−4dBであるラインにおいて、要求パーセンタイル値が0.05(5%)であるということは、SIRが−4dB以下となる確率が0.05であることを示している。この要求パーセンタイル値(いわば、システムの目標品質)を緩和すれば、各通信リンクにおいて所定の品質を維持できるMSの正規化距離が0.5に近づき、BS又はRSのカバレッジが大きくなることになる。この図10から理解されることは、SIRの要求パーセンタイル値の設定によって、BS又はRSのカバレッジが変動しうるということである。
すなわち、このリレーシステムにおいて、
(3a)MSが、BSに比較的近い位置にあるとき、又はMSがセルエッジ近傍若しくはリレーゾーンにあるときには、BSからMSへの通信リンクと、RSからMSへの通信リンクとの間の相互の干渉は少ない。
(3b)MSが、BSとRSの中間のセルゾーン内の位置にあるとき、BSからMSへの通信リンクと、RSからMSへの通信リンクとの相互の干渉は無視できない。その干渉の程度又は評価は、MSの位置、又はシステムの目標品質によって変動しうる。
以上、各セルで周波数再利用率が1である、第1実施形態の無線通信システムにおける干渉の形態(2−1)〜(2−3)を説明した。この説明を踏まえ、第2実施形態の無線通信システムについて、以下説明する。
第2実施形態の無線通信システムでは、FFRを適用するにあたって、第1実施形態の無線通信システムの説明を踏まえて下記(1A)〜(1D)に示すようにサブ帯域を割り当てる。
BSとRSの通信リンク(以下、第1通信リンク)に対して、セクタ毎に異なるサブ帯域を使用する。これは、あるBSとその配下のRSとの通信が、隣接するBSとその配下のRSの間の通信によって受ける干渉を抑制するためである。
RSとMSとの通信リンク(以下、第2通信リンク)に対して、各セクタで第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用する。これは、あるBSとMSとの通信が、隣接するBSとその配下のRSの間の通信によって受ける干渉を抑制するためである。
BSから所定の距離の範囲内のゾーン(第1ゾーン)にMSが存在する場合における、そのMSとBSとの通信リンク(以下、第3通信リンク)に対して、各セクタで第2通信リンクと同一のサブ帯域を使用する。これは、この第3通信リンクでは、第2通信リンクとの相互の干渉がほとんどないため、周波数利用効率の観点から第2通信リンクと同一のサブ帯域を使用することが好ましいためである。
第1ゾーンよりBSから離れたゾーン(第2ゾーン)にMSが存在する場合における、そのMSとBSとの通信リンク(以下、第4通信リンク)に対して、第1通信リンク及び第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用する。これは、この第4通信リンクでは、第1通信リンク及び/又は第2通信リンクとの干渉が無視できないためである。
次に、本実施形態の無線通信システムにおいて、前述した第1実施形態のシステムと同一のセル・セクタ構成(図1及び図2)を適用した場合の具体的なFFR適用例について、図11〜13に関連付けて説明する。図11は、このFFR適用例の場合のセル単位(図1に同じ)において、各通信リンクで再利用されるサブ帯域を模式的に示す図である。図12は、システムに割り当てられた帯域幅に対し、各通信リンクで使用されるサブ帯域を示す図である。図13は、このFFR適用例の場合の無線通信システムにおいて、各通信リンクによるカバレッジを説明するための図である。
(2A)
BSと各セクタに対応したRS0〜RS2との通信リンク(第1通信リンク)に対して、それぞれ異なるサブ帯域F1,F3,F5(第1サブ帯域、第3サブ帯域、第5サブ帯域)を使用する。
各RS0〜RS2とMSとの通信リンク(第2通信リンク)に対して、各セクタで第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用する。この例の無線通信システムでは、BSとサブ帯域F1で通信するRS0は、第2通信リンクとしてサブ帯域F3及びF5を使用する。BSとサブ帯域F3で通信するRS1は、第2通信リンクとしてサブ帯域F1及びF5を使用する。BSとサブ帯域F5で通信するRS2は、第2通信リンクとしてサブ帯域F1及びF3を使用する。すなわち、隣接する2セクタで、第2通信リンクで使用するサブ帯域が部分的に重複するように設定される。
Zone1(第1ゾーン)にMSが存在する場合には、そのMSとBSとの通信リンク(第3通信リンク)に対して、各セクタで第2通信リンクと同一のサブ帯域を使用する。すなわち、この例の無線通信システムでは、MSがセクタSC0に存在する場合には、第3通信リンクとしてサブ帯域F3及びF5を使用する。MSがセクタSC1に存在する場合には、第3通信リンクとしてサブ帯域F1及びF5を使用する。MSがセクタSC2に存在する場合には、第3通信リンクとしてサブ帯域F1及びF3を使用する。
Zone2(第2ゾーン)にMSが存在する場合には、そのMSとBSとの通信リンク(第4通信リンク)に対して、第1通信リンク及び第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用する。この例の無線通信システムでは、第1通信リンク及び第2通信リンクではサブ帯域F1,F3,F5を使用しているので、第4通信リンクでは、これらのサブ帯域(F1,F3,F5)とは異なるサブ帯域F2,F4(第2サブ帯域、第4サブ帯域)をすべてのセクタで使用する。
同様に図12の(d)〜(f)は、各セクタに対応するRS0〜RS2と、MSとの通信リンクに対して割り当てられたサブ帯域を示している。
reuse factor)FRは、以下のとおりとなる。すなわち、サブ帯域F2,F4における周波数再利用率は1であり、サブ帯域F1,F3,F5における周波数再利用率は5/3であるため、以下の数式14に示すように、FRは1.4となる。この値は、前述した第1実施形態の無線通信システムのFR(=1)よりもずっと大きく、第2実施形態の無線通信システムの周波数利用効率、さらにはスループットが非常に高いことを定量的に表している。
次世代の無線通信システムにおける伝送方式として代表的なものに、IEEE802.16に準拠したOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式がある。OFDMA方式では、システム帯域内の複数のサブキャリアを適応的に割り当てること(周波数リソースの割り当て)が可能となっている。以下では、本実施形態の無線通信システムが上記FFR適用例に従ってOFDMA方式による伝送を行う場合を例として、基地局、リレー局及び移動局の構成について説明する。
図14に示すように、BSは、符号化変調部10,11、信号多重部12、サブキャリアマッピング部13、IFFT部14、CP付加部15、送信無線部16、アンテナ17、デュプレクサ18、受信無線部19、OFDM復調部20、パイロット信号抽出部21、受信品質測定部22、サブキャリア割当部23、MCS決定部24、制御情報生成部25、CQI抽出部26、位置データ抽出部27(位置検出部)を備える。デュプレクサ18(DPX)は、送受信系でアンテナ17を共用するために設けられる。
Prefix)を用いたガード区間を挿入して送信無線部16へ出力する。
Phase)信号からなる複素のベースバンド信号として出力する。
to Noise Ratio)等の任意の測定値を用いる。
なお、サブキャリア割当部23は、第1通信部及び第2通信部の一実施形態である。
RSはMSから見ればBSと同様の動作を行い、その構成は、図15に示すようにBSと類似している。以下では、図15において、図14に示したBSの構成部位と同一名称の部位については、重複説明を行わない。
先ず、ユーザデータ抽出部47は、OFDM復調部40から入力された受信信号より、BS又はMSから送信されたユーザデータを抽出する。この抽出されたユーザデータは、符号化変調部31及び信号多重部32を経て、周波数データブロックとして、サブキャリアマッピング部33に取り込まれる。
なお、サブキャリア割当部43は、第3通信部の一実施形態である。
図16に示すように、MSは、アンテナ50、デュプレクサ51、受信無線部52、OFDM復調部53、制御情報抽出部54、復調復号部55、サブキャリア割当情報抽出部56、パイロット信号抽出部57、MCS情報抽出部58、CQI測定部59、符号化変調部60、符号化変調部61、信号多重部62、サブキャリアマッピング部63、IFFT部64、CP付加部65、送信無線部66、パイロット信号生成部67、位置データ算出部68を備える。デュプレクサ51(DPX)は、送受信系でアンテナ50を共用するために設けられる。
なお、サブキャリア割当情報抽出部56及びサブキャリアマッピング部63は、第4通信部、第5通信部、第6通信部を構成する。
Quality Information)を測定する。具体的には、CQI測定部59は、パイロット信号抽出部57からのパイロット信号を用いて、サブキャリア毎のCQIを測定して信号多重部62へ出力する。CQIとして、パイロット信号に基づく、CIR(Carrier
to Interferer Ratio)またはSIR(Signal to Interferer Ratio)、SNR(Signal to Noise
Ratio)等の任意の測定値を適用することができる。この各サブキャリアのCQIは、MSに対する下りリンクの信号品質を表している。各サブキャリアのCQIはBS又はRSへ送信され、MSへの下りリンクのサブキャリアの割り当てに利用される。
次に、第2実施形態の無線通信システムの好ましい変形例として、BS及び/又はRSによる送信電力の適切な制御について、図17を参照して説明する。図17は、実施形態の無線通信システムにおいて、BS及び/又はRSの好ましい送信電力を説明するための図である。
第2実施形態の無線通信システムでは、(3−1)(1C)で説明したように、BSから所定の距離の範囲内のZone1(第1ゾーン)にMSが存在する場合には、そのMSとBSとの通信リンク(第3通信リンク)に対して、各セクタで第2通信リンクと同一のサブ帯域が使用される。このとき、上記Zone1はBSに比較的近い領域であるため、上記第3通信リンクでは、Zone1よりも遠い位置にあるMSへの通信リンク(第4通信リンク)と比較して、BSからの送信電力を低下させることが電力効率の観点から好ましい。また、Zone1にあるMSに対する送信電力を低下させることは、隣接するBSからその配下のRSに対する通信との干渉が回避される点からも好ましい。
BSからZone1にあるMSに対する通信と、隣接するBSからその配下のRSに対する通信との間の干渉を回避するためには、BSからRSへの送信電力をある程度抑制することが好ましい。かかる観点から、BSからRSへの送信電力の値を、BSからZone1にあるMSに対する送信電力の値と、BSからZone2(第2ゾーン)にあるMSに対する送信電力の値の間に設定することが有効である。
第2実施形態の無線通信システムでは、(3−1)(1B)で説明したように、RSとMSとの通信リンク(第2通信リンク)に対して、各セクタで第1通信リンク(BSとRSの通信リンク)と異なるサブ帯域が使用される。そのため、システム上規定された帯域を各セクタで有効に使用するために、隣接する2セクタのRSで上記第2通信リンクに使用されるサブ帯域が重複する場合が好ましいことは前述したとおりである。かかる場合には、その重複している帯域では、その隣接する2セクタのRSのうち一方のRSの送信電力が、他方のRSの送信電力よりも低くなるように設定することがさらに好ましい。これにより、隣接する2セクタのRSからMSへの下りリンク同士の干渉が回避される。
発明者は、第2実施形態に係る無線通信システムの性能向上について検証するために、システムレベルのシミュレーションに基づく性能評価を行った。
このシミュレーションは、以下の表1〜4の前提の下で行われた。表1は、シミュレーションにおけるセルとネットワークの構成に関するパラメータを示す。表2は、シミュレーションにおけるシステムレベルの前提条件を示す。表3は、シミュレーションにおける各通信リンクの伝播ロス及びシャドーイング減衰の条件を示す。なお、シミュレーション上、セルの形態、及びセクタに対応したRSの配置は、図1に示したものと同様である。
signal-to-interference and noise ration (SINR))を意味する。長期間でのSINRを算出するのは、初期のフェージングによる影響を無視できるようにするためである。
上記前提条件の下で行ったジオメトリ性能の結果を、図19〜21に示す。図19は、BSとRSの通信リンクにおけるジオメトリのCDFを示す図である。図20は、BSとMSの通信リンクにおけるジオメトリのCDFを示す図である。図21は、RSとMSの通信リンクにおけるジオメトリのCDFを示す図である。
以上から、ジオメトリ性能に関し、第2実施形態の無線通信システムは、第1実施形態のシステムよりも優れていることが理解される。
上記前提条件の下で行ったスループット性能の結果を、図22〜24及び表5に示す。図22は、BSとRSの通信リンクにおけるユーザスループットのCDFを示す図である。図23は、BSとMSの通信リンクにおけるユーザスループットのCDFを示す図である。図24は、RSとMSの通信リンクにおけるユーザスループットのCDFを示す図である。表5は、各通信リンクにおけるセクタスループット(bps/Hz)の結果を示している。なお、このスループット性能評価では、上記前提条件に加え、各セクタで10局のMSが存在し、各MSに対して平等にスケジューリングするという条件の下で行われた。
Claims (8)
- 基地局と、移動局と、セクタ毎に設けられて基地局と移動局との間の通信を中継するリレー局と、を備え、割り当てられた帯域を複数のサブ帯域に分割して使用する無線通信システムであって、
基地局とリレー局との第1通信リンクに対して、セクタ毎に異なるサブ帯域を使用し、
リレー局と移動局との第2通信リンクに対して、各セクタで前記第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用し、
基地局から所定の距離の範囲内の第1ゾーンに移動局が存在する場合には、その移動局と基地局との第3通信リンクに対して、各セクタで前記第2通信リンクと略同一のサブ帯域を使用し、
前記第1ゾーンより基地局から離れた第2ゾーンに移動局が存在する場合には、その移動局と基地局との第4通信リンクに対して、前記第1通信リンク及び前記第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用し、
隣接する2セクタのリレー局において、前記第2通信リンクで使用されるサブ帯域が部分的に重複するように設定される、無線通信システム。 - 第1、第2及び第3セクタからなる3セクタ構成であって、
前記第1通信リンクに対して、第1セクタ、第2セクタ及び第3セクタでそれぞれ第1サブ帯域、第3サブ帯域及び第5サブ帯域を使用し、
前記第2通信リンクに対して、第1セクタで第3サブ帯域及び第5サブ帯域、第2セクタに対して第1サブ帯域及び第5サブ帯域、第3セクタに対して第1サブ帯域及び第3サブ帯域、をそれぞれ使用し、
前記第4通信リンクに対して、すべてのセクタで第2サブ帯域及び第4サブ帯域を使用する、
請求項1に記載された無線通信システム。 - 隣接する2セクタのリレー局において、前記第2通信リンクに使用されるサブ帯域が前記部分的に重複している帯域では、前記2セクタのリレー局のうち一方のリレー局の送信電力が、他方のリレー局の送信電力よりも低くなるように設定される、
請求項1又は2に記載された無線通信システム。 - 前記第3通信リンクにおける送信電力が、前記第4通信リンクにおける送信電力よりも低くなるように設定される、
請求項1〜3のいずれか1項に記載された無線通信システム。 - 前記リレー局は、隣接する2基地局の位置を結ぶ直線の中点近傍に配置される、
請求項1〜4のいずれか1項に記載された無線通信システム。 - 割り当てられた帯域を複数のサブ帯域に分割して使用する無線通信システムに属し、移動局と、セクタ毎に設けられて移動局との間の通信を中継するリレー局との無線通信を行う基地局であって、
前記無線通信システムでは、基地局とリレー局との第1通信リンクに対してセクタ毎に異なるサブ帯域を使用し、かつ、リレー局と移動局との間の第2通信リンクに対して各セクタで前記第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用するように予め設定され、さらに、隣接する2セクタのリレー局では、前記第2通信リンクで使用されるサブ帯域が部分的に重複するように設定され、
前記基地局は、
移動局が、自基地局から所定の距離の範囲内の第1ゾーンに存在するか、又は前記第1ゾーンより自局から離れた第2ゾーンに存在するかを検出する位置検出部と、
前記位置検出部が、前記第1ゾーンに移動局が存在することを検出した場合には、その移動局との第3通信リンクに対して、各セクタで前記第2通信リンクと略同一のサブ帯域を使用する第1通信部と、
前記位置検出部が、前記第2ゾーンに移動局が存在することを検出した場合には、その移動局と自局との第4通信リンクに対して、前記第1通信リンク及び前記第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用する第2通信部と、
を備えた、基地局。 - 割り当てられた帯域を複数のサブ帯域に分割して使用する無線通信システムに属し、基地局と移動局との無線通信を中継するリレー局であって、
前記無線通信システムでは、基地局とリレー局との第1通信リンクに対してセクタ毎に異なるサブ帯域を使用するように予め設定されており、
前記リレー局は、自リレー局と移動局との間の第2通信リンクに対して、セクタ毎に前記第1通信リンクとは異なるサブ帯域を使用する第3通信部、を備え、
前記第3通信部が使用するサブ帯域は、
前記無線通信システムにおいて、基地局が自基地局から所定の距離の範囲内の第1ゾーンに存在する移動局との間の第3通信リンクで使用するサブ帯域とは、略同一であって、かつ、基地局が自基地局から前記第1ゾーンより離れた第2ゾーンに存在する移動局との間の第4通信リンクで使用するサブ帯域とは異なり、さらに、隣接するセクタのリレー局と前記隣接するセクタの移動局の間のリンクに使用されるサブ帯域と部分的に重複する
リレー局。 - 割り当てられた帯域を複数のサブ帯域に分割して使用する無線通信システムに属し、基地局と、セクタ毎に設けられて基地局との間の通信を中継するリレー局との無線通信を行う移動局であって、
前記無線通信システムでは、基地局とリレー局との第1通信リンクに対して、セクタ毎に異なるサブ帯域を使用するように予め設定されており、
前記移動局は、
リレー局と自移動局との間の第2通信リンクに対して、各セクタで前記第1通信リンクと異なるサブ帯域を使用する第4通信部と、
基地局から所定の距離の範囲内の第1ゾーンに自移動局が存在する場合には、自移動局と基地局との間で行われる第3通信リンクに対して、各セクタで前記第2通信リンクと略同一のサブ帯域を使用する第5通信部と、
前記第1ゾーンより基地局から離れた第2ゾーンに自局が存在する場合には、自移動局と基地局との間で行われる第4通信リンクに対して、前記第1通信リンク及び前記第2通信リンクのいずれとも異なるサブ帯域を使用する第6通信部と、
を備え、
前記第2通信リンクで使用するサブ帯域は、隣接するセクタのリレー局と前記隣接するセクタの移動局の間のリンクに使用されるサブ帯域と部分的に重複する移動局。
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