JP5178066B2 - 軽トラック専用コンテナ装置、およびそれ用のコンテナユニット - Google Patents

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この発明は、貨物車両の荷台に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであり、特に軽トラックの荷台に搭載可能な貨物装置をに関するものであって、その製造および搭載に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
軽自動車規格の車体寸法および積載量に設定された軽貨物自動車は、その軽快な機動性や経済性によって小規模の短距離輸送や建築、資材、設備、一般小売業、農林水産業など様々な分野で利用されており、特に平ボディー型の軽トラックは、人手やクレーンによる荷物の積み降ろしに制限がなく、汎用性が高いという利点をもち、最も広範に利用されている反面、天面を開放した荷台には直接、雨水や積雪を受けて搭載した商品や工具、資材類などを保護できないという欠点があり、防雨雪用樹脂防水の施された軟質シートで左右後部の各煽りと鳥居との間を覆い、その周縁各部をゴム紐などによって各煽り外周のフックに掛けるか、または煽り下縁にフック掛けするかなどすると共に、鳥居中央付近を各煽り上端縁に被せた外周がわよりも高くするよう張設し、雨水や積雪の落下を促すようにした荷台カバーが盛んに利用されている。
しかしながら、一般的な荷台カバーは、その軟質シートの各煽り上端縁より内側となる付近が、雨水や積雪の荷重によって低く弛んでしまい、軟質シート上に溜まった雨水を排水したり、積雪を掻き出したりする作業に多大な労力と手間とを費やさなければならないという欠点があり、この問題を解決するものとして鳥居上部の左右巾中央付近から、後部煽り上端の左右巾中央部分まで連結可能なシート用フレーム棒を後傾状に架け渡し、その上から防水性軟質シートを被せ、該フレーム棒から左右後方に振り分けるよう排水および排雪できるようにしたものが市場に供給されてきている。
このように、排水ならびに排雪性能を高めた荷台カバーは、長期に渡る使用によって次第に防水機能が低下し、季節毎に増減する紫外線や赤外線および気温の変化などによって劣化して破けや解れ、またはゴム紐の破断などを生じ、購入から比較的短期間の中に新たなものに交換せざるを得なくなってしまうという経済上の問題がある外、何よりも、軽トラックの荷台を覆うだけのものである限り、荷台に積み込んだものがその種類毎に整理,整頓しての運行ができず,仮に個別の容器等に区分けして積み込んだとしても、それらが丁度荷台全体を隙間無く埋め尽くせるような具合には中々いかないとなれば、軽トラックの運行に連れて容器自体が荷台上で勝手に動き回ることになって安定せず、容器が安定しないということは、その中に収容したものは殊更不規則な動きを強いられることとなってしまうことでもあり、軽トラックは、その規格から荷台の内法寸法は、現行車の場合、カタログ上では全車とも幅は略1410mm、荷台床面長は1940〜2030mm(車種によってやや差がある。)となっていて、それ以上の範疇のトラックと違ってそのコンパクトな規格寸法を特徴とし、小回りの効く作業車として各種分野で繁用され、特に各種小物運搬に供されていることを考慮すれば、この荷台上での小物の整理、整頓の不具合という事態が、軽トラック使用者にとって早急に解決されなければならない機能上の課題となってきているといえる。
(従来の技術)
そうした状況から、例えば特開2005−170142号公報「トラック車両の荷台に設ける雨水浸入防止屋根装置」発明として提案されているもののように、縦断面略H形のレール状に形成した左右取付具を、その下部に形成した装着部を介してトラック車両荷台の左右各煽り部上縁に装着し、各取付具上部に形成した支承部間にドーム状に湾曲させた屋根板体を組み込み、該屋根板体の左右何れか一方の下縁を前記支承部に対して取り外したときに、この取り外した屋根板体の下縁を前記荷台の上方位置に保持せしめて荷台側方を開放状態とする保持手段を設けたものとし、屋根板体が荷台上の雨水や雪の浸入防止屋根となり、側方開放部からの積み下ろしができ、しかも、側方開放部は保持手段によって保持されるから積み下ろし作業の邪魔になったり、外れたりすることがないという利点が得られるようにしたものや、特開2000−38080号公報に開示された「トラック用荷台カバー」発明のように、運転者席後方窓より低い緩やかなドーム形としたFRP製一体型荷台カバー本体の左右側壁面下方支端外縁部を、荷台側板の外方に覆うよう膨らませ、下方支端外縁部の内壁に取付け片を設け、これに狹着部を形成する一部材を固着し、他の部材を荷台側板に着脱自在に狹着すると共に、荷台カバー本体の左右側壁面にある荷物取出し用の扉と横全幅に開く後方扉とを夫々、防水処置を施して設けたものとし、ドーム状の屋根面は雪が積もりにくく、扉枠の溝部やゴムパッキンによって雨水が入り込まないようにしたもの等が散見される。
しかし、前者の「トラック車両の荷台に設ける雨水浸入防止屋根装置」発明は、屋根板体の左右何れか一方を開放させた場合に、その開放面積が荷台の左右巾に等しいほど大きく、強い季節風や台風などの煽りを受ける中では、開放状体を維持することが非常に難しく、一人で荷物を出入れすることができない事態に陥る虞がある上、開放したときに、荷台の多くの面積が露出して降雨や積雪から搭載物品を保護できないという欠点を有するものとなっており、また、後者の「トラック用荷台カバー」発明は、荷台カバーを運転席後方窓より低く設定してあって、運転席からの後方視認性を確保できるという利点を有しているものの、そのため積載量が減ってしまって輸送用途に制限を受けてしまい、広範な利用ができないという弊害を払拭できないものであった。
(1)特開2005−170142号公報 (2)特開2000−38080号公報
(問題意識)
上述した事例に代表されるとおり、これまでにも軽トラック用の様々な荷台カバーに関する提案がない訳ではなく、確かにそれらの何れもが荷台上の雨水や積雪などの排除を促進できるものではあったが、軟質シート素材やゴム紐部品などの経年劣化、破損の問題の外、強い季節風や台風などの荒天下で荷台の一部を開放し、搭載荷物を取り出そうとすると、軟質シートがバタバタと激しく跳舞してしまったり、または、硬質な屋根板を開放したときに大きな風圧に煽られてしまうなど、円滑な取り扱いが非常に困難な場合がある上、荷台の一部のみを開放するのが難しく、開放したときに多くの雨や雪が荷台カバー内の荷台上に浸入してしまうという問題、そして、こうした従来型の荷台カバー類の最も厄介な問題として、搭載容積の大幅な減少という難点が付きまとうことなどの理由からであろう、これまでのところでは、未だそれらの欠点を解消した軽トラック平ボディー用の荷台カバー類が開発されたという情報は得ておらず、ましてや、積み込んだ小物を整理して安全に運行できるようにした技術についての提案が未だなされていないということに対し、長年に亘る軽トラック利用者として多いに疑問を抱いてきていた。
(発明の目的)
そこで、この発明は、このような様々な問題を解決しようとして、多大な経費と時間とを掛けて軽合金製などのコンテナを専門業者に特注する必要もなく、各部部品毎に在庫管理、輸送、販売可能であり、軽トラック使用者がその必要に応じて手軽に近隣のホームセンターやカーショップなどで部品一点毎から購入し、利用内容に応じて組み合わせ、簡単に組み立て搭載でき、しかも風雨雪から搭載貨物を十分に保護すると共に、上下にも多段組み合わせ状として搭載容積拡大を実現化できる上、高い耐久寿命と経済性とを達成可能な軽トラック専用の新たな積載技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の軽トラック専用コンテナユニット、およびそれを利用した新規な構造のコンテナ装置を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の軽トラック専用コンテナユニットは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなるものとした構成を要旨とする軽トラック専用コンテナユニットである。
この基本的な構成を換言するならば、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなるものとし、当該収納室内に搭載した物品を外界から隠蔽、保護すると共に、下り勾配とした覆い板部で降雨雪を速やかに排除し得るようにした構成からなる軽トラック専用コンテナユニットとなる。
そして、この基本的な構成のものには、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、必要に応じて当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなる構成の軽トラック専用コンテナユニットが含まれている。
(関連する発明)
上記した、軽トラック専用コンテナユニットに関連し、この発明には、それを利用したコンテナ装置も包含される。
即ち、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保すると共に、同軽トラック荷台底面からキャビンルーフ上面までの高さ寸法を、積み重ね段数に応じて分割した所定高さ寸法に設定された枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉を水密状に組み込んでなるコンテナユニットの複数を、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み合わせによって上下複数段に連結可能とするようにした、上述までのこの発明の基礎をなす軽トラック専用コンテナユニットを利用してなるコンテナ装置である。
この発明に包含されるコンテナ装置を、より具体的に示すと、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保すると共に、同軽トラック荷台底面からキャビンルーフ上面までの高さ寸法を、積み重ね段数に応じて分割した所定高さ寸法に設定された枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉を水密状に組み込んでなるコンテナユニットの複数を、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み合わせによって上下複数段に連結可能とした上、その最上段コンテナユニット天面に重なる平面形状か、または、それに軽トラックキャビンルーフ上の後ろがわの一部か、略全面に重なる形状を加えた平面形状かの何れかに設定した天面開放型のルーフキャリアを、該縦貫型連結機構の組み合わせによって積み上げ搭載可能としたコンテナ装置となる。
以上のとおり、この発明の軽トラック専用コンテナユニットによれば、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなるものとし、降雨や積雪が発生した場合にも、覆い板部の下り勾配によって速やか且つ自動的に排水雪でき、従来型の軟質カバーシート上に溜まった雨水の汲みだしや、積雪の掻き落としといった煩雑な作業を一切不要にし、日々の車両発進時の作業負担を大幅に軽減することができると共に、荒天下であっても水や強風の浸入から搭載荷物を確実に保護し、収納室内を遮光して晴天下の紫外線や赤外線からも守ることができ、しかも短物や荷台左右がわ寄りに収納する荷物は天面蓋を開放し、覆い板部上面開放口通じて収納、取り出し可能であり、また、長物や荷台後部付近の荷物は側面扉を開放し、後枠部側面開放口から出納可能となり、風雨雪の悪影響を最小限に留めて積載作業を格段に効率化することができるという秀れた特徴を得られるものである。
さらに、枠体天面に対して上面開放口およびその天面蓋を設けない覆い板部を装着したコンテナユニットの場合には、後枠部側面開放口を通じて主に長物を収納したり、荷台後部付近に物品を効率的に収納することができ、しかも該覆い板部上に、もう一台の同一構造または一部別構造としたコンテナユニットやルーフキャリアを積み上げ状に搭載することもできるなど、収納、整理すべきものに応じてコンテナユニットなどを選択、組み合わせて搭載するか、どれかと入れ替え式に組み合わせ、搭載したコンテナ装置として利用できるようになることから、軽トラック荷台に取り込んだ収納物を、それら収納物の大きさや用途、機能その他利用者の都合に応じた区分け方によって合理的に収納、整理できる上、荷台上で散乱させることもないから、積載効率が高められるだけではなく、運行過程での破損、散逸を最小限に止められ、目的地まで運行した後にそれら物品の取り出しに手間取ることもなくなり、作業効率を高める効果が大いに期待できることになる。
そして、枠体の左右各枠部および/または前後各枠部適所間に収納室内を平面二分割、または平面三分割以上可能な中仕切り板を組み込み可能とし、それら分割室上であって覆い板部の左右端寄りとなる要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分夫々に上面開放口を形成すると共に、各上面開放口には、これらを個別に開閉自在とする天面蓋が夫々水密状に組み込まれるようにしたものとすることにより、コンテナユニット内収納室を複数に適宜自由に分割利用することができ、しかもそれら各分割室上に配した上面開放口を通じて効率的に物品の収納および取り出しができる上、天面蓋で水密状に閉鎖することにより、水や異物、強風などの浸入を防止して収納物品を確実に保護することができる。
軽トラック荷台に搭載した場合に、左右各枠部の左右煽り上端付近に対応する枠体の適所夫々に、対峙する各煽り上端に挟着可能な搭載固定機構を組み込み可能に形成してなるものとした場合には、ロープやゴムバンドなどによる固定が不要となり、外観をすっきりさせることができ、なにより確実に固定して万が一車両が横転するような事故に遭遇してしまった場合にも、搭載状態を維持して一体に保持することができるという秀れた安全性を獲得できる。
枠体および覆い板部の、収納室平面形左右外がわ付近であって前後略等間隔置きの互いに上下対応する複数箇所夫々に、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み込みを可能とする連結孔を穿設し、それら連結孔に縦貫型連結機構を組み込み、複数個のコンテナユニット同士を積み重ね搭載可能としてなるものでは、上下複数段に積み重ねて搭載したそれら複数のコンテナユニット同士を、強固に一体化して安全且つ効率的な輸送を経済的に実現化できる。
さらに、枠体および覆い板部の、収納室平面形左右外がわ付近であって前後略等間隔置きの互いに上下対応する複数箇所夫々に、下段コンテナユニット覆い板部とその直上段コンテナユニット下端との間に挟み込む一枚または複数枚の補強板、および、それら補強板を貫通するボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み込みを可能とする連結孔を穿設し、それら連結孔に補強板を伴う縦貫型連結機構を組み込み、複数個のコンテナユニット同士を積み重ね搭載可能としてなるものでは、積み上げられた各コンテナユニット間に夫々挟み込まれた補強板により、連結分の強度を格段に高め、過大な外力が加わるような事故や災害に見舞われたときにも、強固に連結状態を維持することができる外、連結部分の摩耗や疲労破壊などの発生を防止することができる。
枠体の前後各枠部の中、軽トラック荷台に搭載した場合に鳥居後面に対峙するがわとなる何れか一方適所に、隙間調節機構が組み込まれたものによれば、各自動車メーカー毎に幾分ことなる荷台前後長内法寸法の違いを、簡便に調節して、左右後部煽りとキャビン背面または鳥居によって囲まれた空間にぴったり搭載することができ、荷台上での不要な移動を防止して実用上も外観上もより秀れたものとすることができ、また枠体前後左右各枠部の下端間に底板部を組み込み可能にするか、一体形成するかしてなる有底箱形としたものでは、荷台鳥居やキャビン背面あるいは左右後部煽りの各内面を伝わって荷台上に流入する雨水や風雪などが収納室内に浸入してしまうのを、より確実に防止できるものとすることができる。
この発明に包含されるコンテナ装置によれば、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保すると共に、同軽トラック荷台底面からキャビンルーフ上面までの高さ寸法を、積み重ね段数に応じて分割した所定高さ寸法に設定された枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉を水密状に組み込んでなるコンテナユニットの複数を、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み合わせによって上下複数段に連結可能としてなるものとし、利用者毎に異なる必要搭載能力に応じ、コンテナユニットを一個単位で上下複数段に積み重ね搭載することが可能となり、平ボディー型荷台そのままの場合に比較し、複数種類の物品をより効率的且つ安全に高密度積載することができ、しかも荷台直上に搭載された一段目、および上下間に挟まれた状態に搭載した二段目以上のコンテナユニットに、後枠部側面開放口を通じて大型および長物の物品を収納することができ、また、一個搭載したコンテナユニット、あるいは積み上げ搭載の最上段コンテナユニットに覆い板部上面開放口を通じて小型および短物などの荷物を、効率的に収納することができ、軽トラックの実用性を大いに高められるという効果がある。
さらに、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保すると共に、同軽トラック荷台底面からキャビンルーフ上面までの高さ寸法を、積み重ね段数に応じて分割した所定高さ寸法に設定した枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉を水密状に組み込んでなるコンテナユニットの複数を、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み合わせによって上下複数段に連結可能とした上、その最上段コンテナユニット天面に重なる平面形状か、または、それに軽トラックキャビンルーフ上の後ろがわの一部か、略全面に重なる形状を加えた平面形状かの何れかに設定した天面開放型のルーフキャリアを、該縦貫型連結機構の組み合わせによって積み上げ搭載可能としてあり、最上段配置となるコンテナユニットの天面にルーフキャリアを簡単に追加装着できるものとし、各コンテナユニット収納室内に収納不可能な形状寸法の物品や、雨雪にさらしてもよい物などを、ルーフキャリア上に搭載可能とし、軽トラックの積載能力を最大限に拡張することができるという利点が得られる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
コンテナユニットは、軽トラック荷台上に簡便に搭載可能であって必要に応じて複数台を上下複数段積み上げ積載可能とするものであり、風雪などの荒天や太陽光の紫外・赤外線などから隠蔽するよう収納荷物を保護可能とする機能を果たすものであり、防水性を有する硬質な素材製のものとして降り注ぐ雨水を速やかに流下排水すると共に、積雪を自動的に落下排雪可能とする機能を兼備したものとしなければならず、必要箇所に物品出納用の開放口を形成し、防水性を得るよう密閉可能な蓋や扉を設けたものとすべきであり、一人でも取り扱いや運搬が容易な程度に分解可能且つ軽量な複数の部品からなるものとするのが望ましく、主要な部品を例えばポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、その他の合成樹脂製や、ガラス繊維強化樹脂、炭素繊維強化樹脂などの複合素材製、または、アルミニウム、ジュラルミン、ステンレス、チタン、その他の耐食性に秀れた金属製とすることができる。
コンテナユニットの一部を形成する枠体は、平ボディー型軽トラックの荷台上に遊び空間を少なくし得るよう搭載可能であって、雨雪の浸入を防止する収納室を形成可能とする機能を果たし、台風や季節風などの荒天に耐えると共に、複数のコンテナユニットの積み上げ搭載に耐える十分な強度を有するものとしなければならず、軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居(またはキャビン背面)から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保可能とするよう左右枠部および前後枠部を組み合わせてなり、天面全面を覆い板部で隠蔽可能なものとすべきであり、必要に応じて前後左右各枠部の下端間に底板部を組み込み可能にするか、または一体形成するかしてなる有底箱形のものとすることが可能である。
左右各枠部は、軽トラック荷台の左右煽り内側面に対峙する箇所に搭載可能であって枠体の左右側面壁を形成可能とし、強風の吹き付けや複数のコンテナユニットの積み重ねに耐えて収納室内空間を確保および保護可能とする機能を果たすものであり、左右側面壁の全体を形成するものとする外、一部を前後各枠部や覆い板部、底板部などの隣接する組み合わせ部品の何れかに一体化したものとすることが可能であり、また、底板部を組み込まず、下端縁を軽トラック荷台上面に直接接合させるよう搭載することができる。
前枠部は、軽トラック荷台の鳥居またはキャビン背面に対峙する収納室壁面を形成するものであり、必要に応じて側面開放口を形成可能とし、左右各枠部と同様に荒天やコンテナユニットの積み上げに耐えるという機能を果たし、外部から収納室内に通じる側面開放口およびその側面扉を設けたものとすることができ、また、各自動車メーカーの荷台寸法の違いに応じて鳥居またはキャビン背面との搭載隙を適宜調節可能とする隙間調節機構を組み込んだものにすると極めて好都合のものとなる。
隙間調節機構は、各自動車メーカーの荷台前後長内法寸法や左右内法巾寸法の違いに応じて鳥居またはキャビン背面との搭載隙間、または左右煽りとの搭載隙間を適宜調節可能とし、メーカーの異なる複数種類の軽トラックに対しても、夫々安定に搭載可能とすると共に、荷台に適合した外観を得られるようにするものであり、調節ネジの出没操作によって隙間調節を可能とするものや、圧縮可能な発泡ウレタンやスポンジ、または、幾つかの厚み寸法に設定し、交換可能とした複数種の硬質合成樹脂成型品、天然ゴムなどのスペーサー、あるいは、圧縮バネの外側に蛇腹カバーを装着したものなどとすることが可能であって、後述する実施例に示すように、前後左右各枠部それ自体を肉厚の異なるものに変更し、隙間を調節可能としたり、前後左右各枠部の外壁適所に別体スペーサーを組み込み可能としたものなどとするのが望ましい。
収納室は、周囲を枠体の左右前後各枠部によって囲み、天面を覆い板部により隠蔽可能とし、また、底部を軽トラック荷台上面壁または底板部もしくは重積用台板部によって囲まれ、荷物を収納可能とした空間であり、軽トラック荷台上の周囲各枠部を除く略全域を収納面積として確保可能とするものであり、必要に応じて組み込まれた中仕切り板によって複数の分割室に区画したものとすることもでき、その中仕切り板は、複数の分割室の境界を区画する機能を有し、隣接する分割室同士を密閉状に分離可能な板壁状に形成可能である外、一または複数の通気孔あるいは網目状の孔や隙間を壁面の一部または全部に形成した通気壁状に形成したものとすることが可能である外、後述する実施例中に示すように、枠体に一体形成されたものや、枠体に対して着脱自在に組み込み可能な別部品からなるようにすると好都合のものになる。
後枠部は、軽トラック荷台の後部煽りに対峙する収納室壁面を形成し、必要に応じて側面開放口を形成可能とし、前枠部と同様に荒天やコンテナユニットの積み上げに耐えるという機能を果たし、軽トラック荷台に搭載した当該コンテナユニットの後側壁から収納室内に通じる側面開放口およびその側面扉を設けたものとすることができる。
側面開放口は、枠体の前枠部および/または後枠部の適所に、外部から収納室内に貨物を通過可能とし、且つ側面扉によって水密状に閉鎖可能とする機能を果たし、後述する実施例に示すように、軽トラック荷台左右煽り付近までその開口巾を広げたものとすることができる外、左右巾を複数に分割し、個別に側面扉を開閉できるものとすることもでき、開口縁に沿って排水用の溝を形成したものとするか、または開口縁とそれに接合する側面扉縁の中、少なくとも何れか一方に天然ゴムまたは弾性合成樹脂製などのパッキンを装着したものとするか、あるいはそれら両方を兼ね備えたものとするなどして水密性を確保したものとしなければならない。
側面扉は、側面開放口を水密状に開閉可能とするものであり、側面開放口に対して脱着可能な別体蓋状のものとすることができる外、上下左右縁の何れかにヒンジを設けて側面開放口の対応縁付近に連結したものとすることができ、外壁面の適所に開閉操作用のノブやハンドル、手掛けなどを設けたものとすべきであり、ロック機構や施錠機構などを設けたものとするのが望ましい。
覆い板部は、枠体の天面全面に降り注ぐ雨水や積雪が、収納室内に浸入するのを防ぐと共に、降り注いだ雨水や積雪を自動的且つ速やかに排除可能とする機能を果たし、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものとし、荒天に耐える強度と水密性とを確保可能であり、複数のコンテナユニットを積み上げ搭載できる十分な強度を確保したものとしなければならず、太陽光が収納室内に差し込むのを防止できる遮光性を有するものとすべきであり、必要に応じてその要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにしたものとすることができる。
上面開放口は、覆い板部要部か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分を通じ、外部から収納室内に貨物を出納可能とすると共に、天面蓋によって水密状に閉鎖可能とするものであり、後述する実施例に示すように、覆い板部の左右がわに前後複数形成したものとすることができ、さらに、収納室に内蔵した中仕切り板によって区画された複数の分割室上に対応する適所に、夫々開口させたものとすることができ、前記側面開放口と同様に、口縁に沿って排水溝を形成し、または、開口縁とそれに接合する天面蓋縁の少なくとも一方にパッキンを装着するか、もしくは両方備えたものとするなどして、水密に閉鎖可能なものとしなければならない。
天面蓋は、上面開放口を水密状に閉鎖可能且つ貨物を通過できるよう開放可能とするものであり、上面開放口から離脱可能な別体蓋型のものとするか、または、外周縁の何れか適所、望ましくは覆い板部中央寄りの縁か、もしくは車両に搭載したとき前方配置となる縁かの何れか一方にヒンジを設けて開閉自在に連結したものとすることができ、適所に開閉操作用のノブやハンドル、手掛けなどを設けたものとすべきであり、必要に応じてロック機構や施錠機構などを設けたものとするのが望ましい。
さらに天面蓋は、開放姿勢を維持可能なガススプリング、折り畳み型の支柱、または所定開放角度毎に節度感をもって係合可能な支持機構などを組み込んだものとすることができ、こうした支持機構は、前記側面扉にも組み込むことが可能であり、また、天面蓋や側面扉を、蛇腹状のスライド型シャッターまたは巻き取り型シャッターからなるものとすることができる。
搭載固定機構は、軽トラック荷台に搭載したコンテナユニットを、左右煽りに対して仮固定可能とする機能を果たすものであり、枠体左右各枠部の左右煽り上端付近に対応する箇所夫々に、対峙する各煽り上端に挟着可能なものとするよう設けたものとし、安全な車両走行に支障がないよう、外がわへの突出を極力抑えた形状のものとしなければならず、ボルト・ナットを用いたものや、万力型の締め付け機構を有するものとすることができ、スパナやレンチなどの日用工具類を用いるか、工具類を一切使わずに締め付け、取り外し操作できるようにするかするのが望ましく、また、軽トラック荷台の水抜き孔に固定用金具を装着し、この固定用金具にコンテナユニット枠体対応箇所を連結可能としたものとすることも不可能ではない。
縦貫型連結機構は、上下複数段に積み重ねたコンテナユニット同士を一体的に連結可能とし、当該発明に包含されるコンテナ装置の組み立てを実現化するという機能を果たし、積み上げたコンテナユニット同士を、貨物積載状態にある車両の走行や停止によって生じる慣性力、あるいは強風雨雪の吹き付けなどに十分に耐える強度をもって連結可能なものとしなければならず、各コンテナユニット枠体および覆い板部の収納室平面形左右外がわ付近であって、前後略等間隔置きの互いに上下対応する複数箇所夫々に穿孔した連結孔に、組み込み可能なボルト・ナットからなるものとしなければならず、それらボルト・ナットは、上下に配したコンテナユニット同士の枠体と覆い板部とを、積み重ね部分毎個別に連結したものとすることができる外、複数段積み重ねたコンテナユニットを纏めて最上段から最下段まで上下貫通状に装着し、連結したものとすることも可能であり、何れの場合にもコンテナユニット同士の枠体と覆い板部との間に、一枚または複数枚の補強板を挟み込み、対応するボルトを貫通させるよう装着したものとすることができる。
補強板は、上下に積み重ねたコンテナユニット同士の特に縦貫型連結機構が組み込まれている各所夫々を強化し、組み立て済みのコンテナ装置に十分な連結強度を与え、外力などによる連結部分への応力集中を防止して荷重を分散可能とし、強く一体化するものであり、縦貫型連結機構のボルト・ナットに装着する一般的座金類より大きな接合面積を確保可能な形状寸法に設定しなければならず、覆い板部や枠体などのコンテナユニット上下接合部分に、該補強板が嵌合状にフィット可能な形状寸法の凹欠部分または凸型部分などを形成し、できるだけ広い接合面積を確保するようにし、剛性に秀れた金属板製または複合素材板製とすべきであり、防錆に秀れたステンレス板や炭素繊維強化樹脂板などからなり、覆い板部上か、枠体下かの何れかの略全面に装着したプレート型のものとすることができる外、覆い板部各上面開放口対応箇所を刳り抜き状とした孔開きプレート型、または平面王字型、平面コ字型プレートなどとすることが可能であり、さらに、後述する実施例に示すように、同一覆い板部上に配した複数の中、左右巾方向に並ぶボルト・ナット同士を繋ぐか、または同一枠体下に配した複数の中、左右巾方向に並ぶボルト・ナット同士を繋ぐよう、両端に貫通孔を穿孔した短冊板、連結棒、連結パイプなどとすることが可能である。
コンテナ装置は、各部に分解組み立て可能な複数の部品からなるコンテナユニットの複数を、日用工具類を用いた簡単な作業によって積み上げ一体化することが可能な、複数段収納型の全天候型荷室を形成可能とするものであり、複数のコンテナユニット同士を、縦貫型連結機構の組み合わせによって上下複数段に連結するようにしたものとしなければならず、必要に応じて最上段コンテナユニット天面に重なる平面形状か、または、それに軽トラックキャビンルーフ上の後ろがわの一部か、略全面に重なる形状を加えた平面形状かの何れかに設定した天面開放型のルーフキャリアを、該縦貫型連結機構の組み合わせによって積み上げ搭載可能としてなるものとすることができ、さらに、最上段コンテナユニットを除く中下段の各コンテナユニットが、その枠体天面全面に、直上に搭載する上段コンテナユニット枠体の底板部を兼ねる重積用台板部を組み込み可能とするか、または一体形成するかしてなるものとしてもよい。
ルーフキャリアは、最上段コンテナユニット天面上に重ねるよう装着可能であって、その天面開放形状により、他のコンテナユニット収納室内に収容不可能な形状寸法の貨物を搭載可能とすると共に、コンテナ装置の収容能力を大幅に増強するという機能を果たしており、台座枠を有した平面梯子型のものとすることができる外、後述する実施例に示すような天面開放の有底箱型とし、底面を含む周壁適所に水抜き孔またはメッシュ部分を設けたものとしたり、周囲にロープ掛け用のフックを複数配設するようにしたものなどとすることが可能である。
重積用台板部は、最上段コンテナユニットを除く中下段の各コンテナユニットへの覆い板部の組み込みを不要とし、同中下段の各コンテナユニットの上下連結部分の覆い板部と枠体底板部との双方の機能を果たすと共に、コンテナ装置組み立てに要する部品点数を大幅に削減可能とする機能を果たすものであり、収納貨物の荷重に十分に耐える形状寸法としなければならず、少なくともその上面が直上コンテナユニット収納室の底面とするに望ましい平面状とすべきであり、直上下収納室または直上収納室用となる中仕切り板を組み込み可能か、または一体化したものとすることもできる。
軽トラックは、平ボディー型の荷台を有し、外寸は全長3.4m、全幅1.48m、全高2m以下、排気量660cc以下、積載量350kg(平成19年現在)とする軽自動車規格のトラックであり、その荷台には、左右後部の夫々に煽りを有し、必要に応じてキャビン背面に鳥居を設けたものであり、高速道路も普通車並みに制限速度100Kg/h巡航(平成7年10月から)で走行可能になっている極めて効率的、経済的なジャンルを担う作業車であり、我が国では年間30万台(キャブオーバートラック)ほどの販売台数を占めており、現役で使用に供される台数といえば、普通乗用車に比較して一般的にその使用年数が長くなることから百万台を遥かに越えるものと考えられ、それらの多くがこの発明の対象の軽トラックと言うことができよう。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の軽トラックに搭載したコンテナユニットの斜視図、図2のコンテナユニットを搭載し走行可能状態にある軽トラックの斜視図、図3のコンテナユニットを搭載した軽トラックの別方向からの斜視図、図4の軽トラック専用コンテナユニットの斜視図、図5のコンテナユニットの分解斜視図、図6の天面蓋をもたないコンテナユニットの分解斜視図、図7の一部を断面化したコンテナユニットの背面図、図8のルーフキャリアを搭載したコンテナユニットの斜視図、図9の補強板を装着したコンテナ装置の分解斜視図、図10の縦貫型連結機構の分解斜視図、および図11の一部を断面化した複数段コンテナユニットを貫通する縦貫型連結機構の背面図には、この発明の代表的な実施例を取り上げてある。
この事例は、軽トラック9荷台91の左右煽り93,93間の内法巾寸法および鳥居92から後部煽り94間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台91内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック9荷台91上に煽り93,93,94高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室35を確保すると共に、同軽トラッ9ク荷台91底面からキャビン95ルーフ上面までの高さ寸法を、積み重ね段数に応じて分割した所定高さ寸法に設定した枠体3からなり、該枠体3天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部31,31に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部32から後枠部4に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その要部か、またはそれに連続する左右各枠部31,31にまで達する部分に、当該収納室35内に通じる上面開放口51,51,……を形成すると共に、該上面開放口51,51,……には、これを開閉自在とする天面蓋53,53,……が水密状に組み込まれるようにした覆い板部5で隠蔽したものとする一方、当該枠体3前後各枠部32,4の中の少なくとも後枠部4に側面開放口41を形成すると共に、該側面開放口41には、これを開閉自在とする側面扉43を水密状に組み込んでなるコンテナユニット1,1,……の複数を、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構7の組み合わせによって上下複数段に連結可能とした上、その最上段コンテナユニット1天面に重なる平面形状か、または、それに軽トラック9キャビン95ルーフ上の後ろがわの一部か、略全面に重なる形状を加えた平面形状かの何れかに設定した天面開放型のルーフキャリア21を、該縦貫型連結機構7の組み合わせによって積み上げ搭載可能としてなる、この発明の軽トラック専用コンテナユニット、およびそれを利用したコンテナ装置における代表的な一実施例を示すものである。
当該軽トラック9専用コンテナユニット1は、ボルト・ナットなどの金属部品類を除き、本体を形成するその殆どの部品がポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートなどの合成樹脂成型品か、またはガラス繊維強化樹脂、炭素繊維強化樹脂などの軽量複合樹脂成型品かの何れかからなるものであって、図4および図5中に示すように、簡単に組み立てることが可能であり、その枠体3は軽トラック9荷台91の左右煽り93,93間の内法巾寸法1410mm、および鳥居92から後部煽り94間の前後長内法寸法1830ないし1940mmまたは荷台91床面長寸法1940ないし2030mmに収まり、それら荷台91内に遊び空間を少なくし得る平面矩形に形成した底板部33左右縁から、夫々煽り83,83,84の高さ寸法290mmを越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の左右枠部31,31の下がわ部分、ならびに同底板部33上に確保した収納室35を、その前後長および左右巾を夫々二等分、つまり四等分する平面十字断面形の中仕切り板36を一体形成するようにし、該中仕切り板36の底板部33と結合する下端適所には、図5中に示すよう、排水用または通気用となり得る排水孔37,37を形成し、隣接する分割室38,38同士の排水性および通気性を確保可能なものとしている。
該枠体3の天面全面には、その天面を左右巾中央から左右各枠部31,31上がわ部分に掛けて、図7中の角度Sに示す所定下り勾配を有するよう、緩やかな正面円弧形状に設定し、図5中に示すよう、当該中仕切り板36によって四つに区画された各分割室38,38,……の直上付近に対応する箇所夫々に、左右各枠部31,31にまで達する上面開放口51,51,……を開口し、正面縦断面概略転倒U字型に形成した覆い板部5を被着させ、枠体3と覆い板部5との前後開口端夫々を前後枠部32,4によって閉鎖し、各外周縁に穿設したネジ孔およびそれらに対応させた装着孔に十字穴付きネジ、六角ボルトまたは六角穴付きボルト39,39,……を螺着して箱形に組み合わせたものとする。
該後枠部4は、図5中に示すように、その外周縁付近を除く中央範囲に側面開放口41を開口し、その開口周縁に沿って図示しない排水溝を刻設すると共に、上縁付近に取り付けたヒンジ42,42を介して、後がわ面壁適所にハンドル溝44を形成した側面扉43を開閉自在に装着し、同側面扉43の外周接合縁に図示しない天然ゴム製パッキンを装着した上、開閉遊端中央付近に図示しない閉止爪を一体形成してある。
当該覆い板部5の各上面開放口51,51,……の周縁部には排水溝52を刻設し、該排水溝52に接合する周縁に図示しない水密用パッキンを装着した天面蓋53を、同覆い板部5中央寄りの一辺付近に固着したヒンジ42,42を介して開閉自在に装着したものとすると共に、各天面蓋53の左右各枠部31,31上がわに対応する垂直面壁に開閉操作用のハンドル溝44を形成した上、開閉遊端縁中央に閉止爪54を一体形成し、閉鎖姿勢のときに上面開放口51開口縁に弾性的に係止している。
図5中に示したコンテナユニット1は、図6中に示すもののように、枠体3を中仕切り板36なしのものに変更し、覆い板部5を上面開放口51,51のないものに変更することが可能であり、後枠部4側面開放口41のみ開閉可能としたコンテナユニット1は、例えば図8中に示すようなルーフキャリア21を積み上げ搭載する場合や、図10中に示すよう、二段重ね以上の下段配置とするよう搭載する場合などにくみあわせ、利用することができる。
コンテナユニット1は、図5ないし図7中に示すように、その覆い板部5左右外縁付近の前後端および中央付近の合計6箇所の夫々、およびそれらの真下に対応する底板部33の6箇所夫々に、縦貫型連結機構7を形成するボルト・ナットのボルト72(76)を鉛直状に貫通装着可能とする連結孔71,71,……を穿孔し、また、図7中に示すように、当該底板部33上面壁の最低適所に底面壁外がわに通じる排水孔37を穿設してあり、さらに、枠体3左右各枠部31,31の軽トラック9荷台91左右煽り93,93各上端縁に対応する付近の前後複数箇所には、夫々ステンレス製のプレス加工金属板製であって、その一端を左(右)枠部31,31の肉厚方向に貫通させ、収納室35内に達した先端に抜け留め用ボルト・ナット62を装着して抜留め端部61となす一方、これとは反対がわの他端がわを転倒U字型または横転コ字型に折曲し、左(右)煽り93,93の荷台91内がわとなる鉛直板部に水平軸心ナット64を熔接した挟着端部63を、左(右)煽り93,93の上縁に係合し、該ナット64に左(右)煽り93,93の荷台91内がわから挟着用ボルト65を螺合させ、該左(右)煽り93,93上縁を内外側から締め付けるよう、強固に挟着させてなる搭載固定機構6を取り付け可能である。
縦貫型連結機構7は、図9中に示すように、下段コンテナユニット1覆い板部5の連結孔71と、その直上段配置となるコンテナユニット1枠体3の対応連結孔71との夫々に、軸方向中央箇所に環状座金部73を一体形成した両ボルト72の上下ボルト部分夫々を、各収納室35,35に達するよう装着し、下向きボルト部分には下段コンテナユニット1収納室35がわから、また、上向きボルト部分には直上段コンテナユニット1収納室35がわから、夫々座金ならびナット74,74を螺合し、上下段コンテナユニット1,1同士を連結してある。
また、図10中に示すように、縦貫型連結機構7は、左右巾方向に隣接配置となる両ボルト72,72同士各環状座金部73,73下面間の夫々に、短冊状ステンレス鋼板製であって両端に、各下向きボルト部分を挿し込み可能な貫通孔を穿孔した補強板75を架け渡し状に装着し、上下段コンテナユニット1,1同士間に前後合計3枚の補強板75,75,75を挟み込み装着したものとすることもできる。
このようにして上下複数段のコンテナユニット1,1を結合したコンテナ装置2は、図11に示すように、上下二段(複数段)に積み上げたコンテナユニット1,1の最上段に、天面開放型のルーフキャリア21を搭載し、鉛直同心状の配置となる各連結孔71,71,……に、長尺ボルト76,76,……を上向き装着し、当該ルーフキャリア21底面上に露出させた各ボルト先端より、ナット74,74,……を螺着緊締して一体化する縦貫型連結機構7を設けたものとしてある。
さらに、同図11中に示したコンテナ装置2は、軽トラック9荷台91の左右各煽り93,93と、最下段コンテナユニット1左右各枠部31,31との間夫々に、概略コ字断面形の隙間調節機構8,8を装着してあり、該隙間調節機構8は、その肉厚寸法を、図11中の左右各煽り93,93左右巾内法寸法Wから、コンテナユニット1左右全巾寸法Cを差し引いた隙間寸法の1/2となる左右隙間寸法Gに一致させたものとするのが望ましく、搭載固定機構6の適所にボルト・ナット81,81によって連結したものとすることができ、また、同図11の搭載固定機構6は、最下段コンテナユニット1枠体3左右各枠部31,3に連結する抜け留め用ボルト・ナット(図7中の62,62,……に示した)をR字型クリップ62,62,……に変更するようにしたものとしてある。
図12の蟻溝を利用したコンテナユニットの斜視図、図13の中仕切り板を組み込む枠体の斜視図、図14の前後各枠部を組み込む枠体の斜視図、図15の覆い板部を組み込む枠体の斜視図、図16のコンテナユニット二段型コンテナ装置の斜視図、図17の中仕切り板を設けず重積用台板部を組み込む枠体の斜視図、図18の上段左右各枠部を組み込む枠体の斜視図、図19の上段中仕切り板および前後各枠部を組み込むコンテナ装置の斜視図、図20の上段覆い板部を組み込むコンテナ装置の斜視図、および図21の縦貫型連結機構を組み込むコンテナ装置の斜視図に示す事例は、蟻溝を利用した組み立てを可能とした軽トラック専用コンテナユニット1、およびそれを利用したコンテナ装置2であり、以下ではそれらの構造をその組み立て工程に従って詳述していくこととする。
軽トラック専用コンテナユニット1は、各部の寸法設定を基本的に実施例1に示したものと同様に設定したものであり、図13中に示すように、平面矩形状に形成した底板部33の左右端縁夫々に左右各枠部31,31を一体成型した枠体3からなり、左右各枠部31,31内壁前後中央間に蟻溝によって中仕切り板36を装着し、図14中に示すように、左右各枠部31,31内壁前後端間夫々に形成した左右縦溝間に側面扉となる前後各枠部32,4を着脱可能に挿し込み装着し、該前枠部32は、その前後肉厚寸法Lを変更し、軽トラック9鳥居92またはキャビン95背面とコンテナユニット1前端との隙間寸法を無くすよう調節可能とする隙間調節機構8の機能を果たすようにしたものと簡単に差し替え交換可能にしてある。そして、図15中に示すよう、中仕切り板36によって区画された各分割室38,38,……上に対応する箇所夫々に上面開放口51,51,……および天面蓋53,53,……を設けた覆い板部5が、枠体3左右各枠部31,31上端縁間に挿し込まれ、図12中に示したコンテナユニット1に組み立てる。
図16に示すように、コンテナユニット1,1を二段重ねに一体化してなるコンテナ装置2は、図14中に示した枠体3の中仕切り板36を装着せず、図17中に示すよう、収納室35を一体箱形にした枠体3の左右各枠部31,31上端縁間に重積用台板部34を挿し込み、図18に示すように、該重積用台板部34左右端縁上に左右各枠部31,31の下端を組み込んだ上、図19中に示すように、二段目コンテナユニット1となる左右各枠部31,31間に中仕切り板36および前後枠部32,4を上方から挿し込み装着した上、その左右各枠部31,31上端縁間に、図20に示すよう覆い板部5を組み込み、さらに図21のように、該覆い板部5の左右端付近の前後および中央箇所の合計6箇所に、長尺ボルト76,76,……とナット74,74,……とからなる縦貫型連結機構7を組み込んである。
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明のコンテナユニット1は、図5および図6に示したように、枠体3(中仕切り板36有りまたはなし)、前後枠部32,4(側面開放口41、側面扉43有りまたはなし)および覆い板部5(上面開放口51、天面蓋53有りまたはなし)を、日用工具類によって簡単に組み立てることが可能であり、各部品単位で販売することにより、利用者の希望に最も適した収納室35または分割室38を有するものに組み立てることが可能であり、しかも分割状態の各部品は軽量で一人または二人程度の少人数で簡単に運搬ならびに組み立てることが可能である。
また、コンテナユニット1は、図1ないし図3に示したとおり、軽トラック9の荷台91上に隙間無く搭載するようにしてあり、図5中に示した側面開放口41や上面開放口51,51,……の各排水溝52,52,……、および天面蓋53ならびに側面扉43周縁のパッキンなどによって収納室35や分割室38の防水性能を確保し、閉止爪54,54,……が天面蓋53や側面扉43の走行中における不要な開放を確実に防止し、更に、図7に示した搭載固定機構6によって左右煽り93に対して確りと連結して車両の走行停止に伴うズレ動きを防止し、安定且つ安全な輸送を可能とし、同図7中の角度Sに示すように、覆い板部5天面を正面円弧状に中央から左右がわへ次第に下る所定曲率勾配に設定してあり、雨水や積雪を速やか且つ自動的に左右がわへ流下、排出するものとし、図5中の中仕切り板36下端部や、同図7中の底板部33の最低箇所に穿孔した排水孔37,37,……によって収納室35や分割室38に浸入した雨水などを速やかに排水する。
そして、図4ないし図7中に示すコンテナユニット1のように、覆い板部5や枠体3の複数箇所に穿孔した縦貫型連結機構7用連結孔71,71,……の夫々に、同形状の密栓55,55,……を、その上端が覆い板部5天面に面一状となるよう嵌着し、その水密性をさらに高めてある。
図4中に示すように組み立てたコンテナユニット1は、図1ないし図3中に示すように、軽トラック9の荷台91に搭載すると、その天面はキャビン95のリアウィンドーより下側配置として後方視認性を損ねなくしてあり、図1のように、後部煽り94を開放すると後枠部4の側面扉43が開放可能となり、図2のように、後部煽り94を閉鎖すると側面扉43を開放不能として安全な走行を行うことが可能となる。また、図8に示したように、コンテナユニット1上に縦貫型連結機構7を用いてルーフキャリア21を装着し得るものとなる。
図9のように、両ボルト72,72,……および、ナット74,74,……からなる縦貫型連結機構7によって上下段コンテナユニット1,1の各連結孔71,71,……部分を連結し、強固に一体化されたコンテナ装置2となし、更に、図10中に示すような複数枚の補強板75,75,75を、上下段コンテナユニット1,1間に縦貫型連結機構7と一体化するよう組み込んで、一段と高い結合強度を得るようにしある。
図11に示した縦貫型連結機構7のように、長尺ボルト76,76,……を複数段のコンテナユニット1,1やルーフキャリア21に貫通するよう組み合わせたものとし、一体化作業を簡便に行えるようにし、しかも同図11中に示したように、最下位コンテナユニット1の左右外側に隙間調節機構8,8を組み込み、軽トラック9荷台91左右煽り93の内法寸法Wと、コンテナユニット1左右巾寸法Cとの寸法差の1/2に相当する左右隙間寸法G,Gを埋めて最下位コンテナユニット1およびコンテナ装置2全体の車幅方向のズレ移動を阻止できるようにしてある。
図11中に示したように、上下二段のコンテナユニット1,1と、その天面に装着したルーフキャリア21とからなるコンテナ装置2は、図24のコンテナ装置を搭載した軽トラックの斜視図中に示すように、当該ルーフキャリア21の上端が軽トラック9キャビン95のルーフ高さ位置に略一致するよう寸法設定し、車両の走行安定性を安全に確保してあり、また、図25のルーフキャリア前端をキャビンルーフ上まで延長したコンテナ装置搭載済み軽トラックの斜視図に示すように、軽トラック9キャビン95のルーフ高さ位置に一致する高さ寸法に設定した上下三段重ねのコンテナユニット1,1,1の天面に、軽トラック9キャビン95のルーフ前後中央付近から荷台91後部煽り94前面壁までの長さ寸法に設定したルーフキャリア21を装着したコンテナ装置2とし、積載量を最大にできるようにしてある。
(実施例2の作用)
図12中に示した蟻溝利用の軽トラック専用コンテナユニット1は、図13ないし15に示したとおり、工具類を一切使用せずに簡単に組み立てることが可能であり、図13の中仕切り板36は、収納室35を前後に分割するように装着したものとすることが可能である外、前後何れか一方または前後双方の分割室38,38を、さらに左右に分割して三分割もしくは四分割に自由に区画することができ、必要に応じて区画状態を変更できるようにしてある。
該コンテナユニット1は、図14中に示したように、厚み寸法Lの異なる前枠部32を装着し、図23のコンテナユニットを搭載した軽トラックの側面図に示すように、当該コンテナユニット1の前後長を軽トラック9荷台91前後長内法寸法に一致させるよう調節可能なものとし、また、図16中に示してあるように、蟻溝利用のコンテナユニット1,1を積み重ね、一体化したコンテナ装置2は、図17ないし図20中に示したように、一枚の重積用台板部34を挟んで上下の枠体3,3同士が連結するようにしてあり、下段コンテナユニット1覆い板部5上に直上段コンテナユニット1底板部33が重なるという寸法重量的損失を解消するものとしてある。
当該コンテナ装置2は図21中に示したように、縦貫型連結機構7で上下段コンテナユニット1,1同士を貫通状に連結して蟻溝部分の不用意な外れを阻止するようにしており、図22の各前後各枠部をスライド開閉するコンテナ装置の斜視図に示すように、上下段の各前後各枠部32,32,4,4を、同図22中の矢印に示すよう、上下スライドさせて開閉操作可能にしてある。
前述した軽トラック専用コンテナユニット1は、図26の覆い板部に変更を加えたコンテナユニットを搭載した軽トラックの斜視図中に示すように、左右巾中央から左右各枠部31,31に掛けて所定下り勾配を有し、且つ前枠部32から後枠部4に掛けて所定下り勾配を有する覆い板部5を装着できるようにしてあり、また、後枠部4側面開放口41に装着した側面扉43は、ヒンジ42,42を同側面開放口41の下縁付近に設け、荷台91後部煽り94と同じ向きに開閉できるようにしてあり、さらにまた、ヒンジ42,42,……を左右縁付近の夫々に設け、観音開き型とすることもできる。そして、図27の覆い板部にさらに別の変更を加えたコンテナユニットを搭載した軽トラックの斜視図中に示すように、覆い板部5の天面全体を前枠部32から後枠部4に掛けて所定下り勾配を有する傾斜板状に形成し、その天面左右縁には前後に渡り、上端縁を中央に向けて接触し、雨水や積雪を後方に向けて案内可能とした案内レール56,56を突設したものとするようにしてもよい。
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の軽トラック専用コンテナユニット1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1ないし図5中に示した枠体3収納室35内に中仕切り板36を形成し、四つに区画された各分割室38,38,……上の覆い板部5左右外側よりとなる箇所夫々に、個別の上面開放口51,51,……を開口し、同覆い板部5中央寄りとなる箇所にヒンジ42,42,……を介して開閉可能とした天面蓋53,53,……を装着したものとしてあり、各ハンドル溝44,44,……を軽トラック9荷台91の左右外がわから操作し易い左右側壁部分に配置可能とし、従来型の軟質シート製荷台カバーのような開閉操作の煩わしさを解消して簡単且つ迅速な貨物の収納および取り出しを実現可能とし、さらに各側面扉43や天面蓋53,53,……の排水溝52およびパッキンによる防水構造、および開閉遊端がわに設けた閉止爪54,54,……によって一層強固な閉鎖を実現し、雨水や積雪の収納室35内への浸入を確実に阻止することができるという効果が得られる。
また、図6に示した中仕切り板36なしの枠体3と上面開放口51および天面蓋53を持たない覆い板部5とを組み込んだコンテナユニット1は、後枠部4側面開放口41を通じて軽トラック9荷台91長寸法に相当するような長物貨物専用の収納に有効であり、各部品を削減して一段と経済的に生産、販売することを可能とするものであり、軽量化され車両の燃費削減にも有効になるという特徴を有している。
図5に示した枠体3中仕切り板36下端や、図7に示した底板部33に形成した各排水孔37,37,……は、収納室35や分割室38に浸入してしまった雨水や積雪の融雪水などを、外部へ速やかに排水し乾燥状態を維持可能とし、収納貨物の錆や変形などの劣化を防止することができる利点があり、また、図7中の搭載固定機構6はコンテナユニット1を、軽トラック9荷台91の左右煽り93,93上端の複数箇所に確りと連結し、走行や制動などによるズレ動きを阻止してより安定且つ安全に搭載することができるという効果を発揮するものとし、更に、同図7中に角度Sに示すように、覆い板部5上面を左右中央から左右端縁に向けて円弧状の所定曲率下り勾配に設定し、雨水や積雪を左右略均等に落下して大量の雨水雪が一方だけに排出されるのを回避するようにすると共に、覆い板部5に形成した縦貫型連結機構7連結孔71,71,……に密栓55,55,……を装着するようにしてあり、雨雪の浸入をより確実に防ぎ、貨物の保管輸送の質を高める上で効果を発揮するものとなる。
図6に示したコンテナユニット1上に、図8中に示したルーフキャリア21を搭載して、下段コンテナユニット1内には、後枠部4側面開放口41から収納、取り出し容易な長尺貨物を収納し、ルーフキャリア21上に雨雪に曝してもかまわない物品や短尺な貨物、または頻繁に使用する物品を載貨するなど、密度を高めて用途別の積載利用を可能とすることができる上、ルーフキャリア21上は、下段コンテナユニット1内に収まらない梯子や自転車などを搭載し、ロープや紐、ゴムバンド、ゴムネットなどを用いて仮固定することも可能となるなど、収納すべきものに応じて最適な収納ユニット1の選択ができるというこの発明の特徴を普く発揮できるものとなっている。
図9の縦貫型連結機構7は、中途箇所に環状座金部73を有する複数本の両ボルト72,72,……を、下段コンテナユニット1覆い板部5の各連結孔71,71,……と、直上段コンテナユニット1枠体3の各連結孔71,71,……とに挿し込み、ナット74,74,……で締め付け連結してあり、上下段コンテナユニット1,1同士を軽量な部品構成で確実に一体化することができ、全体重量を軽量化できるという利点を得ることができるようにしてあり、図10中に示したように、最小限度の形状寸法に抑えた補強板75,75,75を、その連結箇所に介在させて連結部分を格段に強化し、全体重量を然程増加させず、コンテナユニット1,1の剛性ならびに耐久性を一層高め、より安全性および経済性に秀れたものとすることができる。
図11中に示したコンテナ装置2は、上下二段のコンテナユニット1,1とその上部に搭載したルーフキャリア21とからなり、上下縦貫状に一体化する長尺ボルト76,76,……を用いた縦貫型連結機構7によって一体化されたものとなし、更に強く一体化して前後左右方向の振動による撓い変形を大幅に低減し、より安定感の有る安全性に秀れた搭載を実現化するものとなるようにしてあり、また最下段コンテナユニット1の左右に隙間調節機構8,8を組み込んで、軽トラック9荷台91上のズレ動きを、より確実に防止するようにして安定感を高め得るようにしてあり、しかも搭載固定機構6の最下段コンテナユニット1への連結にR字型クリップ62,62,……を用いたものとして更に簡単に着脱可能とすることができ、しかも部品点数を削減して総重量を軽量化することができるという利点が得られるものとしている。
(実施例2の効果)
図12ないし図15の蟻溝利用の軽トラック専用コンテナユニット1は、工具類を一切使用せずに効率的に組み立てることができ、軽量で経済的にも秀れ、ボルトなどの金属製部品を使用しないものとして防錆に秀れたものとすることができ、中仕切り板36を取り外すような作業を容易に行えるという特徴が得られるものであり、前枠部32を、図14中に示したように、隙間調節機構8の機能を果たす肉厚寸法Lのものに変更可能とし、図23中に示すよう、異なるメーカーの荷台91前後長内法寸法の大きな軽トラック9にもぴったり搭載することができ、前後方向のズレ動きを防止してより安全な搭載を実現化するという効果が得られるものとなる。
更に、当該蟻溝利用のコンテナユニット1を用い、図16ないし図21に示したように、上下二段のコンテナユニット1,1からなるコンテナ装置2を形成したものでは、上下段コンテナユニット1,1間に一枚の重積用台板部34を介在させ、覆い板部5上に底板部33を接合するという二重構造を不要とすることができ、部品点数の削減と格段の軽量化とを図ることができ、経済的にも組み立て工数的にもより秀れたものとすることができるだけではなく、図22中に示すように、上下各前後枠部32,32,4,4は、前後方向に開放されず、上下方向にスライドさせて開閉するものとしてあり、ヒンジや閉止爪などを設けないで、経済的に車両走行中の不用意な開閉を一層確実に防止できるという効果が発揮し得るものとなっている。
コンテナ装置2は、図24に示すように、ルーフキャリア21の天面が、軽トラック9キャビン95ルーフ上面の高さに一致するように寸法設定してあり、キャビン95背面に隠れる寸法形状として走行中の空気抵抗を増大せずに、多段的積載能力を最大限に確保できるという利点を得ることができるものとなっており、また、図25中のコンテナ装置2では、ルーフキャリア21の底面をキャビン95ルーフ上面の高さに一致させ、同ルーフキャリア21前端をキャビン95ルーフの前後途中付近まで延伸形成し、荷台91上の積載可能範囲を超えた貨物の搭載ができるようにし、従前までの荷台カバーでは得ることのできない程に大きな積載容量を確保可能にするという特徴を有している。
更に、図26および図27に示したように、下り勾配を設定した天面形状の軽トラック専用コンテナユニット1,1としたものでは、雨雪の落下、排水を促進して収納室35への雨水の浸入を防止すると共に、積雪を自然に落下させてしまって冬期間の積雪の掻き出し作業をなるべく不要なものにすると共に、特に図27に示してあるコンテナユニット1は、その覆い板部5左右端縁前後に渡って夫々案内レール56,56を設けてあり、荷台91左右外側への排水や落雪を阻止し、後ろ向き下り勾配の天面形状と相俟って車両発進の勢いと、その場に留まろうとする雨水や積雪の位置エネルギーとの相互作用により、自然に車両後方に向けて円滑で略確実な排水、排雪を実現できるという大きな効果を奏すものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の軽トラック専用コンテナユニット、およびそれを利用したコンテナ装置は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造および組み立てが容易で、従前からの荷台カバー等では得られないより高い積載機能を持たせることができ、様々なニーズに応じて所望の区分けになるよう組み立てて整理、使い分けが可能なり、しかも荒天下に曝される作業車両用として積載物の整理、保管において特に秀れた効果を発揮すると共に、荷台上の排水や排雪作業を不要とし、運行前後の積載物の準備あるいは取出し作業効率を確実に改善し得るものとなることから、軽トラックを頻繁に利用する農林水産業界を始め、短距離輸送や建築、土木、資材、設備、食品、酒類、生活雑貨、家具、花、自転車、バイクその他を取り扱う各種小売店などといった様々な業界は固よりのこと、一般家庭で格納庫兼用に軽トラックを所有する人々などからも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の軽トラック専用コンテナユニット、およびそれを利用したコンテナ装置の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
軽トラックに搭載したコンテナユニットを示す斜視図である。 コンテナユニットを搭載した軽トラックを示す斜視図である。 コンテナユニット搭載済み軽トラックを示す斜視図である。 軽トラック専用コンテナユニットを示す斜視図である。 分解状態のコンテナユニットを示す斜視図である。 一部部品を変更したコンテナユニットを示す分解斜視図である。 一部縦断面化したコンテナユニットを示す背面図である。 ルーフキャリア搭載のコンテナユニットを示す斜視図である。 両ボルト使用の縦貫型連結機構を分解して示す斜視図である。 補強板の組み込み箇所を分解して示す斜視図である。 一部を断面化したコンテナ装置を示す背面図である。 蟻溝による組み立てのコンテナユニットを示す斜視図である。 中仕切り板を組み込む枠体を示す斜視図である。 前後枠部を組み込む枠体を示す斜視図である。 覆い板部を組み込むコンテナユニットを示す斜視図である。 上下二段重ねのコンテナ装置を示す斜視図である。 重積用台板部を組み込むコンテナユニットを示す斜視図である。 二段目左右各枠部の組み込みを示す斜視図である。 二段目コンテナユニットの組み立てを示す斜視図である。 二段目覆い板部の組み込みを示す斜視図である。 長尺ボルトによる上下段の連結を示す斜視図である。 各前後枠部の上下スライドによる開閉を示す斜視図である。 前枠部の隙間調節機構を示す側面図である。 キャビンルーフ高さに一致するコンテナ装置を示す斜視図である。 キャビンルーフ上に延伸したルーフキャリアを示す斜視図である。 下り勾配形状を変更した覆い板部を示す斜視図である。 さらに別の下り勾配形状とした覆い板部を示す斜視図である。
符号の説明
1 軽トラック専用コンテナユニット
C 同 左右全巾寸法
2 コンテナ装置
21 同 ルーフキャリア
3 枠体
31 同 左右各枠部
32 同 前枠部
33 同 底板部
34 同 重積用台板部
35 同 収納室
36 同 中仕切り板
37 同 排水孔
38 同 分割室
39 同 六角穴付きボルト
4 後枠部
41 同 側面開放口
42 同 ヒンジ
43 同 側面扉
44 同 ハンドル溝
5 覆い板部
S 同 角度(所定下り勾配)
51 同 上面開放口
52 同 排水溝
53 同 天面蓋
54 同 閉止爪
55 同 密栓
56 同 案内レール
6 搭載固定機構
61 同 抜留め端部
62 同 抜け留め用ボルト・ナット(またはR字型クリップ)
63 同 挟着端部
64 同 水平軸心ナット
65 同 挟着用ボルト
7 縦貫型連結機構
71 同 連結孔
72 同 両ボルト
73 同 環状座金部
74 同 ナット
75 同 補強板
76 同 長尺ボルト
8 隙間調節機構
81 同 ボルト・ナット
G 同 左右煽りとの隙間の1/2の寸法
L 同 前枠部の前方突出肉厚寸法
9 軽トラック
91 同 荷台
92 同 鳥居
93 同 左右煽り
94 同 後部煽り
95 同 キャビン
W 同 左右内法巾寸法

Claims (11)

  1. 軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保すると共に、同軽トラック荷台底面からキャビンルーフ上面までの高さ寸法を、積み重ね段数に応じて分割した所定高さ寸法に設定された枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、それら何れかが有する形状においての必要な部位か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉を水密状に組み込んでなるコンテナユニットの複数を、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み合わせによって上下複数段に連結可能とした上、その最上段コンテナユニット天面に重なる平面形状か、または、それに軽トラックキャビンルーフ上の後ろがわの一部か、略全面に重なる形状を加えた平面形状かの何れかに設定した天面開放型のルーフキャリアを、該縦貫型連結機構の組み合わせによって積み上げ搭載可能としてなることを特徴とする軽トラック専用コンテナ装置。
  2. 最上段コンテナユニットを除く中下段の各コンテナユニットは、その枠体天面全面に、直上に搭載する上段コンテナユニット枠体の底板部を兼ねる重積用台板部を組み込み可能とするか、または一体形成してなるものとした、請求項1記載の軽トラック専用コンテナ装置。
  3. 軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、それら何れかが有する形状においての必要な部位か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなるものとした、請求項1または2何れか一項記載の軽トラック専用コンテナ装置用のコンテナユニット。
  4. 軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、それら何れかが有する形状においての必要な部位か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分に、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなるものとし、当該収納室内に搭載した物品を外界から隠蔽、保護すると共に、下り勾配とした覆い板部で降雨雪を速やかに排除し得るようにした、請求項1または2何れか一項記載の軽トラック専用コンテナ装置用のコンテナユニット。
  5. 軽トラック荷台の左右煽り間の内法巾寸法および鳥居から後部煽り間の前後長内法寸法に収まり、それら荷台内に遊び空間を少なくし得る平面矩形で、当該軽トラック荷台上に煽り高を越えてその2倍以下に止まる高さ寸法の収納室を確保するようにした枠体からなり、該枠体天面全面は、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、その左右巾中央から左右各枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、前枠部から後枠部に掛けて所定下り勾配を有するか、または、それら双方を兼ね備えるかの何れかによる形状のものであって、それら何れかが有する形状においての必要な部位か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分には、当該収納室内に通じる上面開放口を形成すると共に、該上面開放口には、これを開閉自在とする天面蓋が水密状に組み込まれるようにした覆い板部で隠蔽したものとする一方、当該枠体前後各枠部の中の少なくとも後枠部に側面開放口を形成すると共に、該側面開放口には、これを開閉自在とする側面扉が水密状に組み込まれてなるものとした、請求項1または2何れか一項記載の軽トラック専用コンテナ装置用のコンテナユニット。
  6. 枠体は、左右各枠部および/または前後各枠部適所間に収納室内を平面二分割、または平面三分割以上可能な中仕切り板を組み込み可能とし、それら分割室上であって覆い板部の左右端寄りとなる所要の部分か、またはそれに連続する左右各枠部にまで達する部分夫々に上面開放口を形成すると共に、各上面開放口には、これらを個別に開閉自在とする天面蓋が夫々水密状に組み込まれるようにした、請求項3ないし5何れか一項記載の軽トラック専用コンテナユニット。
  7. 枠体は、軽トラック荷台に搭載した場合に、左右各枠部の左右煽り上端付近に対応する箇所夫々に、対峙する各煽り上端に挟着可能な搭載固定機構を組み込み可能に形成してなるものとした、請求項3ないし6何れか一項記載の軽トラック専用コンテナユニット。
  8. 枠体および覆い板部は、収納室平面形左右外がわ付近であって前後略等間隔置きの互いに上下対応する複数箇所夫々に、ボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み込みを可能とする連結孔を穿設し、それら連結孔に縦貫型連結機構を組み込み、複数個のコンテナユニット同士を積み重ね搭載可能としてなるものとした、請求項3ないし7何れか一項記載の軽トラック専用コンテナユニット。
  9. 枠体および覆い板部は、収納室平面形左右外がわ付近であって前後略等間隔置きの互いに上下対応する複数箇所夫々に、下段コンテナユニット覆い板部とその直上段コンテナユニット下端との間に挟み込む一枚または複数枚の補強板、および、それら補強板を貫通するボルト・ナットからなる縦貫型連結機構の組み込みを可能とする連結孔を穿設し、それら連結孔に補強板を伴う縦貫型連結機構を組み込み、複数個のコンテナユニット同士を積み重ね搭載可能としてなるものとした、請求項3ないし8何れか一項記載の軽トラック専用コンテナユニット。
  10. 枠体は、その前後各枠部の中、軽トラック荷台に搭載した場合に鳥居後面に対峙するがわとなる何れか一方適所に、隙間調節機構が組み込まれてなるものとした、請求項3ないし9何れか一項記載の軽トラック専用コンテナユニット。
  11. 枠体は、前後左右各枠部の下端間に底板部を組み込み可能、または、一体形成してなる有底箱形のものとした、請求項3ないし10何れか一項記載の軽トラック専用コンテナユニット。
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