JP5176098B2 - アクチュエータ及びそれを用いた位置決め装置 - Google Patents

アクチュエータ及びそれを用いた位置決め装置 Download PDF

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Description

本発明は、生命工学分野の研究における細胞単体に対する個別操作や微小物体のハンドリング等に使用可能なアクチュエータおよび位置決め装置に関する。
機械が運動し、仕事をするためにはアクチュエータが必要であり、ナノメートル・レベルの位置決め精度、位置決め分解能を必要とする精密位置決め装置ではアクチュエータとして圧電素子が用いられることが多い。
この様な圧電素子を用いたアクチュエータとして、駆動軸上に可動子を摩擦結合させ、駆動軸を圧電素子により軸方向に駆動させて摩擦力と慣性力との差を利用して可動子を軸方向に移動させるものが知られている(非特許文献1、非特許文献2)。また、リング状圧電素子を多層に積み重ねて捩じれを発生する筒体を形成し、筒体の先端にロータを摩擦結合させて、ロータを筒体の軸の周りに回転させるものが知られている(非特許文献3)。
そして、近年では、クローン動物の実現、DNA解析技術の向上による遺伝子解析、卵細胞室内精子注入法などに代表される生命工学分野の研究というように細胞単体に対する個別操作の高まりや、マイクログリッパによる微小物体の分離などに代表される微小粒子を直接扱いたいという要求の高まりなどから、それらの動きを実現するアクチュエータに対して高精度化、高分解能化のみならずマイクロ化、多自由度化、長ストローク化といった流れが存在する。
特に、微小物体のハンドリング技術においては、微小物体に接近する直進方向(Z方向)とその直進方向を軸として微小物体を回転させる回転方向(θ方向)の動きが最も重要であるという認識があり、一般的に駆動範囲も数mm程度が必要となる。現状、この様に回転、直動の二方向併進駆動は実用化に伴って要求される重要な機能の一つであるとの認識のもと、それらを実現するためのさまざまな研究が行われている。
圧電素子を利用した回転、直動の二方向併進駆動のアクチュエータとしては、従来超音波モータを2軸に配置して回転と直動を実現するものが知られており、商用化されている回転・直動アクチュエータとしては、円筒型リニア誘導機に回転用の巻き線を設けたものがある(特許文献1)。しかし、この様な従来のアクチュエータは、駆動機構が複雑で各要素が絡み合うので、ナノメートル・レベルの位置決め精度、位置決め分解能に対応することが難しいという問題があった。
精密工学会誌 Vol.65/No.1.1999、pp.111-115 精密工学会誌 Vol.68/No.4.2002、pp.536-541 IEEE TRANSACTIONS ON ULTRASONICS,FERROELECTRICS,AND FREQUENCY CONTROL Vol.46,No.6,NOVEMBER 1999、pp.1439-1445 特開平05−3650号公報
本発明は、このような問題点を解決し、単純な機構を採用することにより位置決めの高精度化と高分解能化が可能な回転(θ)、直動(Z)の二方向併進駆動アクチュエータおよびそれを用いた精密位置決めが可能な位置決め装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、磁石に吸着可能な材質部分を有する円柱又は円筒のロータと、該ロータの外周に該ロータの径方向内側に向かって接触する第1磁石を有し、該第1磁石により、前記ロータの中心軸方向及び/又は回転方向の駆動力を発生して前記ロータを駆動する第1駆動ユニットと、該第1駆動ユニットと前記ロータの円周方向で離間して配置され、前記ロータの外周に前記ロータの径方向内側に向かって接触する第2磁石を有し、該第2磁石により、前記ロータの中心軸方向及び/又は回転方向の駆動力を発生して前記ロータを駆動する第2駆動ユニットとを備えることを特徴とするアクチュエータである。
また、本発明のアクチュエータとして、前記第1駆動ユニットと前記第2駆動ユニットのいずれか、または両方を、前記ロータの中心軸周りに複数配置してもよい。
さらに、前記第1駆動ユニット及び第2駆動ユニットは、それぞれの磁石に接着した直交配置の一対の圧電素子を有し、
該一対の圧電素子をそれぞれに入力される電圧で駆動し、前記磁石を接線方向及び/又は中心軸方向に動かして、前記磁石と前記ロータとの間の摩擦と滑りにより、前記ロータを回転方向及び/又は中心軸方向に駆動することもできる。
その上、磁石に吸着可能な材質部分を有する円柱又は円筒のロータと、該ロータの外周に該ロータの径方向内側に向かって接触するガイド板と、前記ロータの外周に前記ロータの径方向内側に向かって接触する磁石を有し、該磁石により、前記ロータの中心軸方向及び/又は回転方向の駆動力を発生して前記ロータを駆動する駆動ユニットとを備えることを特徴とするアクチュエータも本発明である。
上述したアクチュエータと、前記ロータの位置を検出するエンコーダと、該エンコーダの出力に応じて前記アクチュエータに駆動信号を供給する制御手段を備え、該制御手段の駆動信号に従って、前記アクチュエータは、前記ロータの回転方向及び/又は中心軸方向の駆動力を発生して、前記ロータを目標位置に駆動することを特徴とする位置決め装置を構成することもできる。
前記エンコーダは、前記ロータ表面の正弦波格子とすることもできる。
前記制御手段は、前記ロータを目標位置付近へ駆動する長ストロークモード、目標位置を通過したとき、目標位置を挟んで前記ロータが減衰振動する位置決めモード、高分解能で目標位置にロータを移動する精密位置決めモードの3種類の駆動信号を発生するとよい。
本発明のアクチュエータでは、駆動ユニットから、ロータの回転方向の駆動力を発生させるとともに、ロータの中心軸方向の駆動力を発生させて、これら駆動力によりロータを駆動することができる。ロータは回転する(θ方向へ移動する)とともに中心軸方向の駆動力によって中心軸方向(Z方向)に移動する。従って、ロータは、この駆動力により、回転(θ)、中心軸(Z)の二方向に所望の量だけ変位可能である。
この間、ロータはアクチュエータの磁石の各々に外周において中心軸方向に接触し、遠心方向の運動がこれら接触部により規制されているので、ロータは安定した姿勢を保ちながら回転(θ)、中心軸(Z)の二方向に案内される。このようなアクチュエータは、駆動機構が簡素化され、高精度な変位が得られるとともに、ロータと駆動ユニットのセットアップが容易である。
ロータは、円筒状とすることが軽量化の点で望ましい。軽量化ができれば、ロータは小さな駆動力により変位を発生する。従って、アクチュエータを軽量化して駆動を行わせて、高精度化、高分解能化、高速駆動への対応が可能である。ロータは、鉄製であっても、またはその表面にニッケル等によりメッキを施したものであっても、磁石に吸着可能なものであれば使用可能である。
さらに、アクチュエータは、第1駆動ユニットと第2駆動ユニットのいずれか、または両方をロータの中心軸周りに複数配置することが可能である。ロータの長さが増して自重が増えた場合でも、あるいはロータを斜め方向に支持して使用する場合であっても、追加の駆動ユニットにより吸引力および推力を補い、アクチュエータを安定して変位させることができる。
ロータは、離間して配置された2つの磁石の各々に外周で中心軸方向に接触し、遠心方向の運動がこれら接触部により規制されているので、ロータは格別のガイド無しに安定した姿勢を保ちながら回転、直動の二方向に案内される。このようなアクチュエータは、駆動機構が簡素化され、高精度な変位が得られるとともに、ロータと駆動ユニットのセットアップが容易である。加えて、第1及び第2の駆動ユニットの両方を同時に、同一方向に駆動することにより、ロータに2倍の推力を与えることが可能である。
駆動ユニットを1つとし、ガイド板とでロータを保持して駆動することもできる。ロータ外周においてロータの径方向内側に向かって接触して遠心方向の運動を規制するものであり、セラミック、アルミニウム等の材料が使用可能である。
また、アクチュエータは、駆動ユニットの各々が、磁石とロータとの間の摩擦と滑りにより、ロータの接線方向の駆動力または中心軸方向の駆動力を発生する様に、圧電素子を有するものであることが望ましい。
磁石とロータとの間で磁力による一定の接触圧が生じているので、磁石に穏やかな駆動力を加え、その摩擦により一方向にロータを駆動し、続いて、急速に反対方向の駆動力を磁石に与えると、ロータと磁石との間には滑りを発生することができる。このように、アクチュエータから緩やかな駆動力と急速な反対方向の駆動力を発生させると、ロータは摩擦と滑りに対応して移動する。このように磁石を駆動する様、圧電素子に対する駆動電圧を適宜設定することで、数nmから数10μmステップの精密駆動が容易に得られる。
本発明の位置決め装置は、上述のアクチュエータを使用することにより、ロータは回転、直動の二方向に所望の量だけ変位可能である。しかもこの間、ロータは、ガイド板や磁石の各々に外周において中心軸方向に接触し、遠心方向の運動がこれら接触部により規制されているので、安定した姿勢を保ちながら回転、直動の二方向に案内される。
このようなアクチュエータ部のロータ位置をエンコーダにより検出し、エンコーダの出力に応じて制御手段より駆動ユニットに駆動信号を供給するようにしたので、ロータが所望の量だけ変位した時点で駆動ユニットにその後の駆動を停止する駆動信号を出力することにより、ロータは高精度に位置決めされる。加えて、ロータと駆動ユニットのセットアップが容易である。
また、位置決め装置は、エンコーダがロータと一体に駆動される円筒または円柱の表面の正弦波格子を有するものであれば、レーザ光を利用して非接触で、数nmから数10μmの高精度な位置決めが得られる。
さらに、位置決め装置の前記ロータを目標位置付近へ駆動する長ストロークモード、目標位置を通過したとき、目標位置を挟んで前記ロータが振動する位置決めモード、高分解能で目標位置にロータを移動する精密位置決めモードの3種類の駆動信号を発生しているので、高精度で目標位置に位置決めすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<アクチュエータ>
図1は本発明のアクチュエータの第1の実施の形態の構成を示す要部展開斜視図である。図1において、左下の矢印X、矢印Yおよび矢印Zは直行する座標軸をそれぞれ示している。アクチュエータは、円筒形のロータ1、第1駆動ユニット2、第2駆動ユニット3で構成されている。ロータ1は磁性体で、その中心軸11はZ軸と平行である。
第1駆動ユニット2は、直方体の磁石21、L字形の保持部材22、磁石21を駆動する圧電素子23および圧電素子24で構成されている。磁石21は各面がXY面、XZ面およびYZ面に平行になるよう配置され、その一面21aがロータ1の外周に接触するよう配置されている。L字形の保持部材22に一端が取り付けられた柱状の圧電素子23は、X方向に伸びていて、駆動電圧を印加することにより、円形のロータ1の接線方向に伸縮するものであり、その他端が磁石21に取付けられている。またL字形の保持部材22に一端が取り付けられた柱状の圧電素子24は、Z方向(中心軸方向)に伸びていて、駆動電圧を印加することによりロータ1の中心軸11の方向に伸縮するものであり、その他端が磁石21に取付けられている。なお、第1駆動ユニットの保持部材22は、3つのネジ穴25にあるネジで、アクチュエータ全体のステージ(図示せず)に保持されている。
第2駆動ユニット3は、その構成要素が第1駆動ユニット2と全く同じものであって、その配置位置がロータ1の中心軸11と直交する平面においてロータ1の回転方向に90度離間したものとなっている。
即ち、磁石31の一面31aがロータ1の外周に接触するよう配置され、L字形の保持部材32に一端が取り付けられた柱状の圧電素子33は、Y方向に伸びていて、駆動電圧を印加することによりロータ1の接線方向に伸縮するものであり、その他端が磁石31に取付けられている。またL字形の保持部材32に一端が取り付けられた柱状の圧電素子34は、Z方向に伸びていて、駆動電圧を印加することによりロータ1の中心軸11の方向に伸縮するものであり、その他端が磁石31に取付けられている。第2駆動ユニットも第1駆動ユニットと同様にネジ穴35の3つのネジで、図示していないステージに保持されている。
上述したアクチュエータは、ロータ1を、第1駆動ユニット,第2駆動ユニットでθ方向,Z軸方向に駆動することにより、ロータ1に取付けられているものをθ−Z方向に駆動することができる。
図2は、図1に係わるアクチュエータをX-Y面で切断した要部断面図であり、同図に示すように、磁石21の一面21aおよび磁石31の一面31aは直交配置されている。
また、磁性体からなるロータ1は、磁石21および磁石31によりその遠心方向に吸引され、ロータ1の回転方向に90度離間した位置において磁石21および磁石31と接触して遠心方向および中心軸11方向に電磁力により支持されている。
また、第1駆動ユニット2および第2駆動ユニット3は、保持部材22および保持部材32を介してステージ(図示せず)と一体になっている。
次に、本発明のアクチュエータの第1の実施の形態の動作を図3、図4および図5を用いて説明する。第1駆動ユニット2および第2駆動ユニット3の動作原理は全く同じであるので、第1駆動ユニット2の動作についてのみ詳細に説明する。
まず、圧電素子23に緩やかに立ち上がる駆動電圧を印加すると、図3(a)に示す初期状態から圧電素子23がロータ1の接線方向にΔXだけ伸張し、磁石21は、ロータ1の接線方向にΔXだけ変位する。このときロータ1は、磁石21との磁力による一定の接触圧を保った状態で磁石21に連動するとともに第2駆動ユニット3の磁石31に規制されるので、ロータ1は円周方向(θ方向)に摩擦によりΔθだけ回転し、図3(b)に示す状態が実現する。
続いて、圧電素子23の印加電圧を急速に減少させると、圧電素子23は急速に縮小し、磁石21とともに図3(a)に示した位置に戻る。しかし、圧電素子23が急速に縮小するので、ロータ1と磁石21との磁力による摩擦を上回る慣性力がロータ1に加えられる。そのため、ロータ1は接線方向に滑りを生じ、ほぼその位置に留まり、図3(c)に示すように、初期状態からΔθだけ回転した状態が実現する。
同様に、圧電素子24に緩やかに立ち上がる駆動電圧を印加して圧電素子24を伸張させると、図4(a)に示す初期状態から圧電素子24がロータ1の中心軸方向にΔZだけ伸張し、磁石21がロータ1の中心軸方向にΔZだけ変位する。このときロータ1は、磁石21と磁力による一定の接触圧を保った状態で摩擦により磁石21に連動するとともに、第2駆動ユニット3の磁石31に規制され、ロータ1の中心軸方向にΔZだけ変位し、図4(b)に示す状態が実現する。続いて圧電素子24の印加電圧を急速に減少させて圧電素子24を急速に縮小すると、ロータ1は中心軸方向に滑りを生じ、図4(c)に示すように初期状態からΔZだけ変位した状態が実現する。以上のように、圧電素子23および圧電素子24は、磁石21によりロータ1を駆動している。
圧電素子23および圧電素子24に印加する駆動電圧、すなわち緩やかに立ち上がるとともに急速に減少する駆動電圧は、いわゆるノコギリ波状の駆動電圧であり、容易に発生させることができる。
図5は、図1に係わるアクチュエータを動作させる駆動電圧を説明するための図であり、同図において横軸は時間軸を、縦軸は変位量を各々示しており、Tはノコギリ波状の駆動電圧の周期、t1は立ち上がり時間、t2は立ち下がり時間を、t1/Tはデュテイ比を各々示している。
圧電素子23および圧電素子24に、図5の破線40に示したノコギリ波状の駆動電圧を所定の回数だけ印加することにより、ロータ1は中心軸方向および円周方向に、図5の曲線41に従って、所望の量だけ変位することができる。
本発明の第1の実施の形態のアクチュエータは、第1駆動ユニット2と第2駆動ユニット3の2つの駆動ユニットが設けられ、各々の磁石21および磁石31が協同してロータ1を支持しながらロータ1に変位を発生させるものであった。しかし、長さが長いロータ1を使用するとき、あるいはロータ1を斜め方向に支持して使用するときなどには、ロータ1の自重と負荷のモーメントによりロータ1に若干のチルトモーションが発生することがある。このような場合は、必要に応じて駆動ユニットを追加してチルトモーションを抑えることができる。
図6は、このような本発明のアクチュエータの第2の実施の形態の構成を示す要部展開斜視図であり、図6において、アクチュエータは、軸方向に長い円筒形のロータ5、第1駆動ユニット2、第2駆動ユニット3、第3駆動ユニット6で構成されている。ロータ5は磁性体で、中心軸51方向の長さがロータ1より長くなっているので第3駆動ユニットを設けたのである。第1駆動ユニット2および第2駆動ユニット3とロータ5との位置関係は、ロータ1に対するロータ5の長さの追加部分を除けば、第1駆動ユニット2および第2駆動ユニット3とロータ1との位置関係と同じである。従って、図1に示した構成要素と同一のものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3駆動ユニット6は、その構成要素が第2駆動ユニット3と全く同じものであって、その配置位置がロータ5の中心軸51に沿って第2駆動ユニット3から所定距離離間したところとなっている。即ち、磁石61の一面61aがロータ5の外周に接触するよう配置され、L字形の保持部材62に一端が取り付けられた柱状の圧電素子63は、Y方向に伸びていて、駆動電圧を印加することによりロータ5の接線方向に伸縮するものであり、その他端が磁石61に取付けられている。またL字形の保持部材62に一端が取り付けられた柱状の圧電素子64は、Z方向に伸びていて、駆動電圧を印加することによりロータ5の中心軸51方向に伸縮するものであり、その他端が磁石61に取付けられている。
このような構成のアクチュエータにおいて、ロータ5は、第1駆動ユニット2、第2駆動ユニット3および第3駆動ユニット6により第1の実施の形態と同様に駆動される。
特に、図6はロータ5の追加分長さだけ自重が増えたものを示したが、ロータ5を斜め方向に支持して使用するものであっても、第3駆動ユニット6により吸引力および推力が補われ、チルトモーションが抑えられる。
また、本発明の第1の実施の形態のアクチュエータは、第1駆動ユニット2と第2駆動ユニット3の各々の磁石21および磁石31によりロータ1を支持しながらロータ1に変位を発生させるものであった。しかし、第1駆動ユニット2と第2駆動ユニット3のどちらか一方は、ロータ1の外周においてロータ1の中心軸方向に接触して保持するガイド板に置き換えてもよい。即ち、どちらか一方の駆動ユニットを、ロータ1の外周においてロータ1の遠心方向の運動を規制するガイド板とし、残り一つの駆動ユニットだけで変位を発生させるようにすることもできる。この場合、ガイド板は、ロータの外周においてロータの径方向内側に向かって接触して遠心方向の運動を規制する機能のみを果たすものであり、ロータの中心軸方向や回転方向の運動を妨げないような、セラミック、アルミニウム等の各種材料が使用可能である。
上述に示した実施形態では、アクチュエータとして、2つまたは3つ以上の駆動ユニットが直角の方向に設置されているものが示されている。しかしながら、ロータが保持されて駆動されるのであれば、アクチュエータにおける駆動ユニットの位置関係は直角にかぎられるものではない。
アクチュエータで用いるロータは、形状が円柱又は円筒であり、磁石に吸着可能な材質部分を有するものであればよい。
<位置決め装置>
次に、上述のアクチュエータを使用した位置決め装置の実施の形態について説明する。図7は本発明の位置決め装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。図7において、位置決め装置は、円筒形のロータ101を有するアクチュエータ100、のこぎり波状の駆動電圧等を発生する信号発生器70、信号発生器70の出力を増幅する増幅器71,72、アクチュエータ100のロータ101の位置を検出するエンコーダ80、エンコーダ80の出力に応じて信号発生器70に制御信号を供給するコンピュータ90で構成されている。
アクチュエータ100は、図1に示したアクチュエータの構成と原理的には同じ構成であり、磁性体からなるロータ101、第1駆動ユニット102および図示を省略した第2駆動ユニットにより構成されている。
第1駆動ユニット102は、直方体の磁石121、L字形の保持部材122、圧電素子123および圧電素子124で構成されており、磁石121は、その1面がロータ101の外周に接触するよう配置されている。L字形の保持部材122に一端が取り付けられた柱状の圧電素子123は、駆動電圧を印加することによりロータ101の接線方向に伸縮するものであり、その他端が磁石121に取付けられている。またL字形の保持部材122に一端が取り付けられた柱状の圧電素子124は、駆動電圧を印加することによりロータ101の中心軸方向に伸縮するものであり、その他端が磁石121に取付けられている。図示を省略した第2駆動ユニットは、第1駆動ユニット102と同じ構成のもので、第1駆動ユニット102と直交配置されている。
ロータ101は、このような構成の第1駆動ユニット102および第2駆動ユニットにより遠心方向に吸引され磁力により支持されており、図3および図4を用いて説明したものと同様に、第1駆動ユニット102および第2駆動ユニットによりロータ101の中心軸方向および円周方向に、所望の量だけ変位するものである。
また、ロータ101は、図8に示すように、直径がdであり、長さがlの磁性体である鉄部102と長さがlのアルミニウム部103がエポキシ系の接着剤にて接着された円筒である。
アルミニウム部103の外周部には、図9に示すような正弦波格子104が形成されている。正弦波格子104は、エンコーダ80の一部を構成しており、エンコーダ80がロータ101の回転・直動の相対変位をレーザにより読み取るための目盛である。
アルミニウム部103の外周部に形成された正弦波格子104の表面形状は、正弦波の重ね合わせになっており、次式に示される形状である。
[数1]
f(θ,Z)=Asin(2πZ/λ)+AΘsin(2πrθ/λΘ)
ここで、A、AΘは中心軸(Z軸)方向、円周方向(θ軸)それぞれの正弦波格子104の振幅を表し、λ、λΘは中心軸(Z軸)方向、円周方向(θ軸)それぞれの正弦波格子104の波長を表す。また、Zは中心軸方向の位置を、rはロータ101の半径を、またθは回転方向の角度を表している。
エンコーダ80は、図9に示すように、アルミニウム部103の外周部に形成された正弦波格子104にレーザ81を照射し、その反射光81aの反射角をオートコリメーションユニットにより計測し、アルミニウム部103、つまりロータ101の回転角の相対変位Δθおよび直動の相対変位ΔZを読み取るものである。
エンコーダ80は、回転角の相対変位Δθおよび直動の相対変位ΔZを読み取ると、その変位量に応じた信号83および信号84をコンピュータ90に出力する。コンピュータ90は、ロータ101の回転角および直動について所望の変位量を設定するとともに、設定した変位量と読み取った相対変位Δθおよび相対変位ΔZとの誤差を検出し、その誤差の検出状況に応じて長ストロークモード、位置決めモード、精密位置決めモードの3種類の駆動モードでロータ101を駆動させるための制御信号を信号発生器70より出力するものである。
長ストロークモードは、ロータ101が最初に目標位置をオーバーシュートするまで、同じデュテイ比で連続的にノコギリ波状の入力電圧を、第1駆動ユニット102および第2駆動ユニット各々の駆動方向の圧電素子に印加し、ロータ101を目標位置付近まで駆動する。そして、一度目標の位置をオーバーシュートしたら位置決めモードへと切り替える。
次に位置決めモードでは、デュテイ比を反転あるいは切り替えて目標位置付近にロータ101を保持する。このとき、ロータ101は目標位置を挟んで減衰振動することになる。位置決めモードである程度目標位置に近づいたら、精密位置決めモードに切り替える。
精密位置決めモードでは、ノコギリ波状の印加電圧ではなく、直流電圧を駆動方向の圧電素子に加え、高分解能に駆動することで目標位置までロータ101を精密に駆動する。
この3種類の駆動モードの連携動作を図10により説明する。図10は、図7に示した位置決め装置の動作を説明するための説明図である。図10において、横軸は時間軸を、縦軸は変位量を各々表している。まず、長ストロークモードでロータ101が、図10(a)の曲線141に示すように、変位量の目標値Mをオーバーシュートするまで駆動する。長ストロークモードは、オーバーシュートが検出されたら切り替えられ、時間Tで終了する。
位置決めモードでは、デュテイ比を目標値M付近で切り替えてロータ101を駆動し、図10(a)曲線141および図10(b)の曲線141aに示すように、目標値Mを挟んで振動させて保持する。位置決めモードにおいては、制御周期は処理速度に、駆動振幅は摩擦部の弾性変形により制限を受けているので、ロータ101の位置は目標位置から偏差をもっている。位置決めモードは、目標値Mからの偏差が圧電素子の素子変形量の範囲内に収まったと判定されるまで、継続する。例えば、圧電素子の素子変形域が1ないし2μm程度のものであれば、図10(b)の曲線141aに示すように、位置決めモード後のロータ101の位置Pがこの範囲に収まるように制御する。
目標値Mからの偏差が圧電素子の素子変形域の範囲内に収まった後は、図10(b)に示すように、精密位置決めモードにて所要の直流電圧を圧電素子に加え、ロータ101を目標位置に位置決めする。
以上説明したように、コンピュータ90は、ロータ101の設定した変位量とエンコーダ80の出力との誤差を検出し、その誤差の検出状況に応じて長ストロークモード、位置決めモード、精密位置決めモードの3種類の駆動モードでロータ101を駆動させるための制御信号を信号発生器70に出力するものである。
信号発生器70は、コンピュータ90が出力する制御信号、即ち中心軸方向(Z方向)および回転方向(θ方向)の各圧電素子に印加するノコギリ波状電圧の振幅制御信号91、振幅制御信号92、デュテイ比制御信号93、デュテイ比の反転制御信号94およびオン/オフ制御信号95などを受けて、圧電素子に駆動信号を供給し、3種類の駆動モードで第1駆動ユニット102の圧電素子123、圧電素子124および第2駆動ユニット等の各圧電素子を駆動するものである。
次に、本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例について説明する。この実施例においてロータ101は、鉄と正弦波格子が形成されたアルミニウムとがエポキシ系の接着剤にて接着されたもので、直径dが21.36mm、内径20.00mm、鉄部102の長さlが15mm、アルミニウム部103の長さlが20mmである。ロータ101の外周は全面に渡り表面粗さRa1μmで加工してある。アルミニウム部の正弦波格子は、超精密旋盤と高速工具サーボを用いた超精密切削により形成したもので、その領域は、軸方向に長さ15mm、外周約67mmに渡る。高速工具サーボは、ダイヤモンドバイト工具を保持し、高速にその切り込み量を圧電素子により制御するものである。このように形成された正弦波格子104は、図11(b)の要部拡大斜視図に示すように、振幅A、AΘが100nm、波長λ、λΘが100μmである。
また、本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例において、ロータ101は次のようにしても作ることができた。まず鉄を直径21.36mm、内径20.00mm、軸方向長さ35mm、表面粗さRa1μmで加工した後、その表面にニッケルメッキを50μmの厚みで施した。その後前述の実施例と同様に超精密旋盤と高速工具サーボを用いた超精密切削を行い、図11(b)に示したものと同じ正弦波格子を形成した。
図12は本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例に係わる中心軸方向の位置決め制御の説明図である。図12(a)は、長ストロークモードと位置決めモードの動作を説明する図であり、周波数20kHz、電圧振幅Vp−p60V、デユーテイ比70%の駆動波形を圧電素子に印加してロータ101を正弦波格子5波長分に当たる0.5mm駆動した後、周波数20kHz、電圧振幅Vp−p30V、デユーテイ比70%、35%の駆動波形を用いてロータをエンコーダ出力の原点に保持した時の結果を示す。この図の実線Aよりステップ状に変位する長ストロークモードと微少振動を繰り返す位置決めモードにより、ロータが約0.5mm駆動され、その位置に保持されていることがわかる。同図において、横軸は時間軸を、縦軸左側はエンコーダ出力に対応する電圧、縦軸右側はロータの変位量を示し、実線Bはエンコーダの出力電圧を示す。
図12(b)は、図12(a)に係わる位置決めモード時の動作を説明する部分拡大図であり、ロータの変位量は、実線A1より、目標位置500μmに対して数百nmの誤差を持っている。同図において、横軸は時間軸を、縦軸はロータの変位量を示す。
図12(c)は、図12(a)に係わる精密位置決めモード時の動作を説明する部分拡大図であり、直流電圧を圧電素子に印加した場合、ロータの変位量は、実線A2より約10nmの誤差に収まっていることがわかる。同図において、横軸は時間軸を、縦軸はロータの目標値からの誤差量を示す。
図13は本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例に係わる回転方向の位置決め制御の説明図である。同図において、横軸は時間軸を、縦軸左側はエンコーダの検出電圧、縦軸右側はロータの回転角を示し、実線Dはエンコーダ出力に対応する電圧を示す。
正弦波格子はロータ外周部に形成され、1周671山となっており、1波長分回転に駆動するとロータは0.536度回転する。図13(a)は、長ストロークモードと位置決めモードの動作を説明する図であり、周波数20kHz、電圧振幅Vp−p60V、デユーテイ比70%の駆動波形を圧電素子に印加して回転方向にロータを正弦波格子5波長分に当たる2.68度駆動した後、周波数20kHz、電圧振幅Vp−p21V、デユーテイ比70%、35%の駆動波形を用いてロータをエンコーダ出力の原点に保持した時の結果を示す。この図の実線Cよりステップ状に変位する長ストロークモードと微少振動を繰り返す位置決めモードにより、ロータが約2.68度駆動され、その位置に保持されていることがわかる。
図13(b)は、図13(a)に係わる位置決めモード時の動作を説明する部分拡大図であり、同図において、横軸は時間軸を、縦軸はロータの変位量を示す。
ロータの変位量は、実線C1より、目標位置2.68度に対して2秒程度の範囲に収まっていることが分かる。この位置決めモード後の目標位置からのばらつきは、電圧振幅を小さくすることで小さくできる。
本発明に係るアクチュエータおよびそれを利用した位置決め装置は、回転、直動の二方向併進駆動させることができ、また高精度化、高分解能化が可能であり、細胞単体に対する個別操作や微小物体の分離など、微小物体のハンドリングを可能とするので、生命工学分野の研究において大きく貢献できる。
本発明のアクチュエータの第1の実施の形態の構成を示す要部展開斜視図である。 図1に係わるアクチュエータをX-Y面で切断した要部断面図である。 図1に係わるアクチュエータの回転動作をするための説明図である。(a)は、初期状態を示す図。(b)は、圧電素子23がロータ1の接線方向にΔXだけ伸張し、ロータ1が円周方向にΔθだけ変位した図。(c)は、圧電素子23が急速に縮小し、ロータ1に滑りが生じた図。 図1に係わるアクチュエータの直動動作を説明するための説明図である。(a)は、初期状態を示す図。(b)は、圧電素子24がロータ1の中心軸方向にΔZだけ伸張し、磁石21とロータ1が中心軸方向にΔZだけ変位した図。(c)は、圧電素子24が急速に縮小し、ロータ1に滑りが生じた図。 図1に係わるアクチュエータの連続的な動作を説明するための説明図である。 本発明のアクチュエータの第2の実施の形態の構成を示す要部展開斜視図である。 本発明の位置決め装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。 図7に係わる位置決め装置のロータ101の写真である。 図8に係わるロータ101に形成された正弦波格子104の要部拡大斜視図である。 図7に係わる位置決め装置の動作を説明するための説明図である。(a)は、各モードにおける変位量を示す図。(b)は、(a)の部分拡大図。 本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例に係わる正弦波格子104の要部拡大斜視図である。 本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例に係わる中心軸方向の位置決め制御の説明図である。(a)は、長ストロークモードと位置決めモードの動作を説明する図。(b)は、位置決めモード時の動作を説明する部分拡大図。(c)は、精密位置決めモード時の動作を説明する部分拡大図。 本発明の位置決め装置の実施の形態の実施例に係わる回転方向の位置決め制御の説明図である。(a)は長ストロークモードと位置決めモードの動作を説明する図。(b)は、位置決めモード時の動作を説明する部分拡大図。
符号の説明
1、5、101 ロータ
2、102 第1駆動ユニット
3 第2駆動ユニット
21、31、61,121 磁石
22、32、62、122 保持部材
23、24、33、34、63、64、123、124 圧電素子
70 信号発生器
80 エンコーダ
90 コンピュータ
100 アクチュエータ

Claims (7)

  1. 磁石に吸着可能な材質部分を有する円柱又は円筒のロータと、
    該ロータの外周に該ロータの径方向内側に向かって接触する第1磁石を有し、該第1磁石により、前記ロータの中心軸方向及び/又は回転方向の駆動力を発生して前記ロータを駆動する第1駆動ユニットと、
    該第1駆動ユニットと前記ロータの円周方向で離間して配置され、前記ロータの外周に前記ロータの径方向内側に向かって接触する第2磁石を有し、該第2磁石により、前記ロータの中心軸方向及び/又は回転方向の駆動力を発生して前記ロータを駆動する第2駆動ユニットと
    を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記第1駆動ユニットと前記第2駆動ユニットのいずれか、または両方が、前記ロータの中心軸周りに複数配置されたことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記第1駆動ユニット及び第2駆動ユニットは、それぞれの磁石に接着した直交配置の一対の圧電素子を有し、
    該一対の圧電素子をそれぞれに入力される電圧で駆動し、前記磁石を接線方向及び/又は中心軸方向に動かして、前記磁石と前記ロータとの間の摩擦と滑りにより、前記ロータを回転方向及び/又は中心軸方向に駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 磁石に吸着可能な材質部分を有する円柱又は円筒のロータと、
    該ロータの外周に該ロータの径方向内側に向かって接触するガイド板と、
    前記ロータの外周に前記ロータの径方向内側に向かって接触する磁石を有し、該磁石により、前記ロータの中心軸方向及び/又は回転方向の駆動力を発生して前記ロータを駆動する駆動ユニットと
    を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータと、
    前記ロータの位置を検出するエンコーダと、
    該エンコーダの出力に応じて前記アクチュエータに駆動信号を供給する制御手段を備え、
    該制御手段の駆動信号に従って、前記アクチュエータは、前記ロータの回転方向及び/又は中心軸方向の駆動力を発生して、前記ロータを目標位置に駆動することを特徴とする位置決め装置。
  6. 前記エンコーダは、前記ロータ表面の正弦波格子であることを特徴とする請求項5に記載の位置決め装置。
  7. 前記制御手段は、前記ロータを目標位置付近へ駆動する長ストロークモード、目標位置を通過した後、目標位置を挟んで前記ロータが減衰振動する位置決めモード、高分解能で目標位置にロータを移動する精密位置決めモードの3種類の駆動信号を発生することを特徴とする請求項5又は6に記載の位置決め装置。
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