JP5175813B2 - 符号化装置、復号装置及び画像処理プログラム - Google Patents

符号化装置、復号装置及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像信号の符号化を効率的に行うための符号化装置、復号装置及び画像処理プログラムに関するものであり、特に、画像信号の直交変換後に得られる直交変換係数に最適な重み付けを行うことにより画像信号の符号化を効率的に行うための符号化装置、復号装置及び画像処理プログラムに関するものである。
従来、デジタル映像信号を記録するために、可逆、非可逆の様々なフォーマットが、VTRやコンピュータ、デジタルカメラなどにおいて利用されている。例えば、非圧縮フォーマットの代表としてビットマップ形式(BMP)、非可逆圧縮フォーマットとしてJPEGやMPEGなどの規格群が存在する。
こうした規格群においては、まず画像をn×n画素で構成される小領域(ブロック)に分割し、得られたブロックの各々に対して離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform,DCT)に代表される直交変換を施し、得られた直交変換係数を量子化して可変長符号化を行うことにより動画像の符号化を実現している。
この符号化方法をハイビジョンTV(High Definition TV,HDTV)やスーパーハイビジョンなどの高解像度規格に適用しようとすると、分割して符号化するブロックの数が膨大になるとともに、映像信号の解像度の高さに起因する符号化効率の低下やブロック歪みの問題が生じる。
上記の問題を解決する方法として次のような方法が提案されている。即ち、まず符号化器において画像を画素間引きにより好適には2つに分離し、第1の分離画像Aに対してDCTにより直交変換を施す。次に、得られた直交変換係数を量子化して可変長符号化した後に量子化信号を逆量子化し、1/2画素精度逆DCT変換によりもう一つの分離画像Bの信号を予測する。続いて、得られた予測信号と原信号との差分信号を離散サイン変換(Discrete Sine Transform,DST)により直交変換を施し、その係数を量子化して可変長符号化する。最後に、得られた分離画像Aに対する可変長符号と、分離画像Bと原信号との差分信号に対する可変長符号とを伝送する。(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、或る小領域の画素信号に直交変換を適用する場合に、一方の分離画像AにはDCTを、他方の分離画像BにはDSTを適用するとともに、直交変換係数に予め規定された重み付け係数を乗じることにより高周波エイリアシングを低減する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−74616号公報 特開2007−151062号公報 特開2008−125002号公報
しかし、特許文献3の方法においても、高周波エイリアシングによる画質の低下は解決しておらず、画質改善の余地が存在する。
そこで、本発明の目的は、分離画像間の画素ずれに起因する予測信号中の高周波雑音を低減するとともに、符号化効率の高い符号化装置、復号装置及び画像処理プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明による映像信号の画像を構成する小領域ごとの画素信号を符号化する符号化装置は、前記小領域ごとの画素信号について隣接画素を分離して2つの分離画像を生成する分離部と、前記2つの分離画像のうち第1の分離画像の画素信号に対して直交変換を施す第1の直交変換部と、前記第1の直交変換により生成された直交変換係数を量子化して量子化信号を生成する第1の量子化部と、前記量子化信号に対して逆量子化を施す逆量子化部と、前記2つの分離画像のうち第2の分離画像の予測に際し、前記逆量子化部から得られる直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施す直交変換係数重み付け部と、前記逆直交変換重み付け部により重み付けを施された信号に対して逆直交変換を施して前記第2の分離画像の予測信号を生成する逆直交変換部と、前記予測信号と前記分離部により生成された前記第2の分離画像の信号との間の差分信号を求める減算器と、前記差分信号に直交変換を施す差分信号直交変換部と、前記直交変換を施された前記差分信号に量子化を施す第2の量子化部と、前記第2の量子化部により前記差分信号に対し量子化が施された信号、及び、前記第1の量子化部により前記第1の分離画像に対し量子化が施された信号に対して可変長符号化を施す可変長符号化部とを備え、x及びyを画素の座標、M及びNを前記第1及び第2の分離画像のそれぞれ水平方向、垂直方向の画素数、uを水平周波数、vを垂直周波数、周波数kにおける前記第2の分離画像の予測信号用の正弦成分に対する重み付けをw(k)としたとき、前記第2の分離画像の予測信号g’(x,y)は、
Figure 0005175813
として規定されていることを特徴とする。
また、本発明による復号装置は、前記符号化された画素信号を可変長復号して、前記第1の分離画像の量子化信号と前記第2の分離画像に対する量子化された前記差分信号とを得る可変長復号化部と、前記可変長復号化部から得られる前記第1の分離画像の量子化信号に対して逆量子化を施す第1の逆量子化部と、前記第2の分離画像の予測に際し、前記第1の逆量子化部から得られる直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施す第1の直交変換係数重み付け部と、前記第1の分離画像の復元のために前記第1の逆量子化部により逆量子化された信号に対して逆直交変換を施すとともに、前記第2の分離画像の予測のために前記第1の直交変換係数重み付け部により重み付けされた信号に対して逆直交変換を施す第1の逆直交変換部と、前記可変長復号化部から得られる前記第2の分離画像に対する量子化された前記差分信号に対して逆量子化を施す第2の逆量子化部と、前記第1の分離画像の量子化誤差予測信号の生成に際し、前記第2の逆量子化部から得られる直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施して前記第1の分離画像に対する量子化誤差予測信号の直交変換係数を生成する第2の直交変換係数重み付け部と、前記第2の逆量子化部により逆量子化された差分信号の直交変換係数に対して逆直交変換を施すとともに、前記第2の直交変換係数重み付け部により重み付けされた量子化誤差予測信号の直交変換係数に対して逆直交変換を施す第2の逆直交変換部と、前記第1の逆直交変換部から得られる前記第1の分離画像の復元信号と、前記第2の逆直交変換部から得られる所定の量子化範囲内に制限された量子化誤差予測信号とを加算し、当該新たな第1の分離画像の復元信号を生成する第1の加算器と、前記第1の逆直交変換部から得られる前記第2の分離画像の予測信号と、前記第2の逆直交変換部から得られる前記第2の分離画像の差分信号とを加算し、前記第2の分離画像の復元信号を生成する第2の加算器と、前記第1の加算器の出力と前記第2の加算器の出力を合成する合成部と、を備え、x及びyを画素の座標、M及びNを前記第1及び第2の分離画像のそれぞれ水平方向、垂直方向の画素数、uを水平周波数、vを垂直周波数、周波数kにおける前記第1の分離画像の量子化誤差予測信号用の正弦成分に対する重み付けをw(k)としたとき、前記第1の分離画像の量子化誤差予測信号f’(x,y)は、
Figure 0005175813
として規定されていることを特徴とする。
また、本発明による復号装置において、前記可変長復号化部の出力信号から得られる前記第1の分離画像の量子化情報を用いて、前記量子化誤差予測信号を制限する制限部を更に備えることを特徴とする。
更に、本発明は、コンピュータを、上記符号化装置として機能させるための画像処理プログラムとしても特徴付けられる。
更に、本発明は、コンピュータを、上記復号装置として機能させるための画像処理プログラムとしても特徴付けられる。
本発明によれば、映像信号を符号化する際に、分離画像の予測信号に含まれる高周波雑音を低減し、符号化効率を向上させることが可能になる。
本発明の一実施例による符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例による符号化装置の動作フローチャートである。 本発明の一実施例による復号装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例による復号装置の動作フローチャートである。 菱形直交変換のための画素信号の45°回転を説明する図である。 菱形直交変換のための画素信号の分離を説明する図である。
以下に、本発明の実施例について図1〜図6を使用して詳細に説明する。
まず、本発明の一実施例による符号化装置1について説明する。
[符号化装置]
図1は、本発明の一実施例による符号化装置1の構成を示すブロック図である。本実施例による符号化装置1は、分離部11と、直交変換部12−1と、量子化部13−1と、逆量子化部14と、直交変換係数重み付け部15と、逆直交変換部16と減算器17と、直交変換部12−2と、量子化部13−2と、可変長符号化部18と、バッファ19と、切り替え部20とを備える。
ここで、符号化装置1の各構成要素を説明する。
分離部11は、符号化装置1が映像のベースバンド信号をフレームメモリ(図示せず)の所定の領域に格納すると、まず当該フレームメモリから所定の画素領域ごとのベースバンド信号を読み出す。次に、当該ベースバンド信号の正方画素信号を1画素ごとに交互に分離して2つの分離画像A及びBを生成し、直交変換部12−1及び減算器17に出力する。
具体的には、分離部11は、図5の上図に示す正方配置した(2×n−1)×(2×n)領域(図5はn=8の場合)の画素信号をフレームメモリから読み出す際に、45°の回転処理を施し、図5の下図に示すような画素信号として読み出す。この45°回転処理により直交変換の処理速度が向上するとともに、45°傾いた斜めパターンの感度が最も劣る人間の視覚特性のために、境界での画像劣化が認識されにくい効果も生じる。
次に、図5の下図に示す枠内の画素信号を、図6に示すように、分離画像Aについての8×8画素の正方画素信号と、分離画像Bについての8×8画素の正方画素信号とに分離する。その後、分離画像Aの正方画素信号を直交変換部12−1に、分離画像Bの正方画素信号を減算器17にそれぞれ出力する。
直交変換部12−1は、分離部11から入力した分離画像Aの8×8ブロックの正方画素信号に対して離散コサイン変換(DCT)による直交変換を行い、得られた直交変換係数(DCT係数)を量子化部13−1に出力する。
量子化部13−1は、バッファ19からバッファ量を入力し、直交変換部12−1から入力したDCT係数に対して目標ビットレートに応じた量子化を施し、得られた量子化信号を逆量子化部14に出力するとともに、切り替え部20を介して可変長符号化部18に出力する。
逆量子化部14は、量子化部13−1から供給される量子化信号に対して逆量子化を施し、得られた分離画像AのDCT係数を直交変換係数重み付け部15に出力する。
直交変換係数重み付け部15は、分離画像Bの予測に際し、逆量子化部14から得られる分離画像Aの直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施して逆直交変換部16に出力する。
逆直交変換部16は、入力した直交変換係数重み付け部15により重み付けされたDCT係数に対してIDCTを施して分離画像Bの予測信号を生成し、減算器17に出力する。
ここで、直交変換係数重み付け部15におけるDCT係数に対する重み付けについて詳細に説明する。
本実施例におけるDCT係数に対する重み付けは、以下のように直交変換係数の次数に応じて事前に決定される。
まず、一般的な逆離散コサイン変換(Inverse discrete cosine transformation,IDCT)によれば、直交変換係数重み付け部15における分離画像Aの画像信号f(x,y)は以下のように与えられる。
Figure 0005175813
ここで、x及びyは画素の座標、M及びNは分離画像A及びBのそれぞれ水平方向、垂直方向の画素数、uは水平周波数、vは垂直周波数である。この分離画像Aの画素信号f(x,y)から分離画像Bの画素信号を予測する際に、分離画像A及びBが互いに半画素ずれていることを考慮して、xをx+0.5(yをy+0.5)で置換すると、分離画像Bの予測信号g’(x,y)は以下のように与えられる。
Figure 0005175813
このように、分離画像Bの予測信号g’(x,y)は4つの項に展開され、それぞれの項にu,vの次数に応じた係数sin(uπ/2M),sin(vπ/2N),cos(uπ/2M)及びcos(vπ/2N)を含む。ここで、cos(uπ/2M)及びcos(vπ/2N)は、u,vの次数の増加とともに0に近づくのに対し、sin(uπ/2M)及びsin(vπ/2N)は1に近づく。画像の一般的な統計モデルでは低周波成分から高周波成分に向かうに従ってエネルギーが減少することが知られており、そのた
め、上式から分離画像Bの画像信号を予測すると、sin(uπ/2M)を含む項及びsin(vπ/2N)を含む項(正弦成分を含む項)によりDCT係数F(u,v)の高次成分がそのまま分離画像Bに伝播し、分離画像Bに折り返し成分が生じうる。この結果、後述する直交変換部12―2における分離画像Bの差分信号のDST係数のエネルギー集中度が低下し、符号化効率の低下へとつながる。
そこで、更なる改善のために、本実施例において、分離画像Bの予測信号は、上記のsin(uπ/2M)を含む項及びsin(vπ/2N)を含む項(正弦成分を含む項)に、分離画像Bに対する相関に基づく重み付けw(k)を乗じて、分離画像Bの予測信号g’(x,y)を構成する。即ち、分離画像Bの予測信号g’(x,y)は以下のように表される。ここで、分離画像Bの予測信号g’(x,y)用の重み付けw(k)は、一次元の周波数k(水平周波数u又は垂直周波数v)における分離画像Bに対する相関に基づくものとなる。
Figure 0005175813
例えば、本実施例における分離画像Bの予測信号g’(x,y)用の重み付けw(k)について決定した一例を説明する。予測信号g’(x,y)用の重み付けw(k)の値は、画質改善の効果を確認しながら任意の値を決定することができるが、参考として、例えば特許文献3に詳述されるやり方(即ち、特許文献3にて詳述される式(1))で決定することができる。ただし、この予測信号g’(x,y)用の重み付けw(k)の算出技法自体は、本願の主題ではない。
つまり、分離画像Bの予測信号g’(x,y)は、DST基底に対する重み付けを行うものであるので、予測信号g’(x,y)用の重み付けw(k)は、例えば、以下の値にすることができる(これは、特許文献3にて詳述される表2の一次元信号に対する重み付けの場合に相当する)。
[予測信号g’(x,y)用の正弦成分に対する重み付けw(k)]
w(k)= 0.89527 (k=0)
=0.90613 (k=1)
=0.80338 (k=2)
=0.69352 (k=3)
=0.53766 (k=4)
=0.37533 (k=5)
=0.18886 (k=6)
=−0.82525 (k=7)
ここで、w(7)は、負値であるので、w(7)=0とすることができる。
このように、直交変換係数重み付け部15は、分離画像Aの画像信号から分離画像Bの画像信号を予測する際に、分離画像A及びBが互いに半画素ずれていることを考慮し、更に雑音の原因となる項(予測信号における正弦成分を含む項)に重み付けを乗じて分離画像Bの画素信号を予測する。これにより、後述する直交変換部12―2における分離画像Bの差分信号のDST係数に対する電力集中度を高めることが可能になる。
減算器17は、分離部11から入力した8×8画素の分離画像Bの画像信号と、逆直交変換部16から入力した分離画像Bの予測信号とを差分して差分信号を生成し、直交変換部12−2に出力する。
直交変換部12−2は、減算器17から供給される差分信号に対して離散サイン変換(DST)を施す。即ち、直交変換部12−2は、原信号から得られる分離画像Bの画像信号と、分離画像Aから予測される分離画像Bの予測信号との差分信号に対してDSTを施す。DCT及びDSTは、直交変換方法として広く使用されている方法であり、一般的には、符号化効率を考慮して、DCTは信号間の相関が高い場合に、DSTは信号間の相関が低い場合に使用される。映像信号の場合は、隣接画素の画素間相関が比較的高いことから、DCTが広く使用されている。一方、本実施例の直交変換部12−2では、映像の「差分信号」に対して直交変換を施すため、映像信号それ自体とは異なり、必ずしも相関が高いとは限らない。そこで、分離画像別にDCT及びDSTを分けて使用することによって、高効率符号化を実現する。
量子化部13−2は、バッファ19からバッファ量を入力し、直交変換部12−2から入力したDST係数に対して、目標ビットレートに応じた量子化を施し、得られた量子化信号を、切り替え部20を介して可変長符号化部18に出力する。
切り替え部20は、量子化部13−1の出力及び量子化部13−2の出力を、分離画像単位で切り替えて可変長符号化部18に送出するのに用いる。
可変長符号化部18は、量子化部13−1及び13−2から供給される量子化信号に対して、例えばMPEG−2で使用されているランレングス符号化やH.264などで使用されている算術符号化(CAVACやCAVLC)を用いた符号化技法で符号化し、これによりバッファ19を介して可変長符号に変換されたビットストリーム信号として出力可能にする。
バッファ19は、可変長符号化部18からの出力信号を入力して一時的に記憶し、ビットストリーム信号としての出力に応じて、バッファ量を量子化部13−1及び13−2に出力する。
このように、本発明の一実施例による符号化装置1によれば、分離部11によりベースバンド信号を1画素ごとに交互に分離して分離画像A及び分離画像Bを生成し、直交変換係数重み付け部15により重み付けされたDCT係数に基づいて逆直交変換部16により分離画像Aから分離画像Bの画素信号を予測し、減算部17により分離画像Bの画素信号と、分離画像Bの予測信号との間の差分信号を出力し、可変長符号化部18により分離画像Aの画素信号及び分離画像Bの差分信号を符号化するようにした。
本実施例の直交変換係数重み付け部15による重み付けにより、分離画像Aの画像信号から分離画像Bの画像信号を予測する際に発生するDCT係数の高次成分を原理的に抑制するため、分離画像Bの差分信号のDST係数に対する電力集中度が高まり、符号化効率を向上させることが可能となる。
図2は、符号化装置1の動作フローチャートを示している。
[符号化装置1の動作フロー]
まず、ステップS201にて、分離部11により、ベースバンド信号の正方画素信号を1画素ごとに交互に分離して2つの分離画像A及びBを生成する。
次に、ステップS202にて、分離部11により、画像信号が分離画像Aのものであるか否かを判別し、分離画像Aの画像信号については直交変換部12−1に出力し、分離画像Bの画像信号については減算器17に出力する。
次に、ステップS203にて、直交変換部12−1により、分離画像Aの画像信号に対してDCTを施し、このDCT係数を量子化部13−1に出力する。
次に、ステップS204にて、量子化部13−1により、直交変換部12−1から供給されるDCT係数に対して目標ビットレートに応じた量子化を施し、この量子化信号を切り替え部20及び逆量子化部14に送出する。
次に、ステップS205にて、逆量子化部14により、量子化部13−1から供給される量子化信号に対して逆量子化を施し、この逆量子化信号を直交変換係数重み付け部15に送出する。
次に、ステップS206にて、直交変換係数重み付け部15により、逆量子化部14から供給される分離画像AのDCT係数に対して、雑音の原因となる予測信号における正弦成分を含む項に重み付け係数w(k)を乗ずる。
次に、ステップS207にて、逆直交変換部16により、直交変換係数重み付け部15から供給される重み付けされたDCT係数に対して逆直交変換を施し、分離画像Bの予測信号を生成する。
次に、ステップS208にて、減算器17により、分離画像Bの予測信号と、分離部11から出力された分離画像Bの画像信号とを差分して差分信号を生成する。
次に、ステップS209にて、直交変換部12−2により、減算器17から供給される差分信号に対してDSTを施し、このDST係数を量子化部13−2に出力する。
次に、ステップS210にて、量子化部13−2により、直交変換部12−2から供給されるDST係数に対して目標ビットレートに応じた量子化を施し、この量子化信号を切り替え部20に送出する。切り替え部20は、量子化部13−1の出力及び量子化部13−2の出力を、分離画像単位で切り替えて可変長符号化部18に送出する。
次に、ステップS211にて、可変長符号化部18により、量子化部13−1から供給される量子化信号に対して可変長符号化を施すとともに、量子化部13−2から供給される量子化信号に対して可変長符号化を施し、バッファ19を介してビットストリーム信号を出力する。尚、可変長符号化部18は、可変長符号化後に、分離画像A又はBの信号であることを識別する情報を付加して符号化し、バッファ19に格納する。
このように、符号化装置1は、入力される映像のベースバンド信号を符号化し、ビットストリーム信号として出力することができる。
次に、本発明の一実施例による復号装置3について説明する。
[復号装置]
図3は、本発明の一実施例による復号装置3の構成を示すブロック図である。本実施例による復号装置3は、可変長復号化部31と、逆量子化部32−1と、直交変換係数重み付け部33−1と、逆直交変換部34−1と、切り替え部39−1と、制限部35と、加算器36と、逆量子化部32−2と、直交変換係数重み付け部33−2と、逆直交変換部34−2と、加算器37と、合成部38と、切り替え部39−2とを備える。
ここで、復号装置3の各構成要素を説明する。
可変長復号化部31は、図1に示した符号化装置1によって符号化されたビットストリーム信号に対して可変長復号化を施す。具体的には、分離画像A及び分離画像Bを識別するための情報、量子化情報、DCT又はDSTの直交変換の種別を識別するための情報、直交変換係数情報等を復号し、識別した分離画像A及び分離画像Bの量子化信号を、逆量子化部32−1及び32−2にそれぞれ出力する。
逆量子化部32−1は、可変長復号化部31から供給される分離画像Aの量子化信号に対して、逆量子化を施してDCT係数を生成し、直交変換係数重み付け部33−1に出力するとともに、切り替え部39−1を介して逆直交変換部34−1に出力する。
直交変換係数重み付け部33−1は、符号化装置1の直交変換係数重み付け部15と同様に動作する。即ち、直交変換係数重み付け部33−1は、入力した分離画像AのDCT係数に対して、符号化装置1の直交変換係数重み付け部15と同一の係数を使用してDCT係数の重み付けを行い、切り替え部39−1を介して逆直交変換部34−1に出力する。
逆直交変換部34−1は、逆量子化部32−1から供給される重み付けされていない分離画像Aに対する画像信号のDCT係数が入力される場合には、IDCTを施して分離画像Aの復元信号を生成し、加算器36に出力する。一方、逆直交変換部34−1は、直交変換係数重み付け部33−1から供給される重み付けされたDCT係数(分離画像Bの予測信号のためのDCT係数)が入力される場合には、IDCTを施して分離画像Bの予測信号を生成し、切り替え部39−1を介して加算器37に出力する。
切り替え部39−1は、逆直交変換部34−1の入力元及び出力先を切り替える。逆量子化部32−1の出力を逆直交変換部34−1に入力する場合には、入力元を逆量子化部32−1に切り替えるとともに、出力先を加算器36に切り替える。一方、直交変換係数重み付け部33−1の出力を逆直交変換部34−1に入力する場合には、入力元を直交変換係数重み付け部33−1に切り替えるとともに、出力先を加算器37に切り替える。また、切り替え部39−1を使用する代わりに、逆直交変換部34−1を2つの逆直交変換部で構成し、一方を逆量子化部32−1と加算器36との間に、他方を直交変換係数重み付け部33−1と加算器37との間にそれぞれ設けるようにすることもできる。
逆量子化部32−2は、可変長復号化部31により可変長復号された、分離画像Bを復号するための差分信号に対して、逆量子化を施して差分信号の直交変換係数の信号を生成し、直交変換係数重み付け部33−2に出力するとともに、切り替え部39−2を介して逆直交変換部34−2に出力する。
直交変換係数重み付け部33−2は、分離画像Aの量子化誤差予測信号の生成に際し、逆量子化部32−2から供給される分離画像Bを復号するための差分信号の直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施して、分離画像Aの量子化誤差予測信号のための直交変換係数を生成する。
逆直交変換部34−2は、逆量子化部32−2から供給される重み付けされていない分離画像Bの差分信号に対するDST係数が入力される場合には、IDSTを施して分離画像Bの差分信号を生成し、加算器37に出力する。一方、逆直交変換部34−2は、直交変換係数重み付け部33−2から供給される重み付けされたDST係数(分離画像Aの量子化誤差予測信号のためのDST係数)が入力される場合には、IDSTを施して分離画像Aの量子化誤差予測信号を生成し、切り替え部39−2を介して制御部35に出力する。
ここで、分離画像Bの差分信号のDST係数G’(u,v)から分離画像Aの予測信号の量子化誤差の算定について詳細に説明する。
まず、一般的な逆離散サイン変換(Inverse discrete sine transformation,IDST)によれば、DSTにより得られたDST係数G’(u,v)から、分離画像Bの差分信号g(x,y)は以下のように与えられる。
Figure 0005175813
ここで、x及びyは画素の座標、M及びNは分離画像A及びBのそれぞれ水平方向、垂直方向の画素数、uは水平周波数、vは垂直周波数である。この分離画像Bの差分信号g(x,y)から分離画像Aの量子化誤差予測信号f’(x,y)を予測する際に、分離画像A及びBが互いに半画素ずれていることを考慮して、xをx−0.5(yをy−0.5)で置換すると、分離画像Aの量子化誤差予測信号f’(x,y)は以下のように与えられる。
Figure 0005175813
このように、分離画像Aの量子化誤差予測信号f’(x,y)は4つの項に展開され、符号化装置1での場合と同様の理由により、sin(uπ/2M)を含む項及びsin(vπ/2N)を含む項(正弦成分を含む項)によりDST係数G’(u,v)の高次成分がほぼそのまま分離画像Aに伝播し、雑音となって分離画像Aの信号に加算されうる。そこで、更なる改善のために、本実施例においては、分離画像Aの量子化誤差予測信号f’(x,y)を以下の式のように構成する。ここで、分離画像Aの量子化誤差予測信号f’(x,y)用の重み付けw(k)は、一次元の周波数k(水平周波数u又は垂直周波数v)における分離画像Aに対する相関に基づくものとなる。
Figure 0005175813
ここで、量子化誤差予測信号f’(x,y)用の重み付けw(k)の一例を説明する。上述したように、量子化誤差予測信号f’(x,y)用の重み付けw(k)の値は、画質改善の効果を確認しながら任意の値を決定することができるが、参考として、例えば特許文献3に詳述されるやり方(即ち、特許文献3にて詳述される式(1))で決定することができる。ただし、この量子化誤差予測信号f’(x,y)用の重み付けw(k)の算出技法自体は、本願の主題ではない。
つまり、分離画像Aの量子化誤差予測信号f’(x,y)は、DCT基底に対する重み付けを行うものであるので、量子化誤差予測信号f’(x,y)用の重み付けw(k)は、以下の値にすることができる(これは、特許文献3にて詳述される表1の一次元信号に対する重み付けの場合に相当する)。
[量子化誤差予測信号f’(x,y)用の正弦成分に対する重み付けw(k)]
w(k)= 1.0 (k=0)
=0.99648 (k=1)
=0.92388 (k=2)
=0.84477 (k=3)
=0.70711 (k=4)
=0.56446 (k=5)
=0.38268 (k=6)
=0.19821 (k=7)
加算器37は、逆直交変換部34−1から切り替え部39−1を介して供給される復号信号(分離画像Bの予測信号)と、逆直交変換部34−2から供給される復号信号(分離画像Bの差分信号)とを加算し、分離画像Bの復元信号を生成して合成部38に出力する。このように、加算器37は、逆量子化部32−2からの重み付けを施していない分離画像Bの差分信号を、直交変換係数重み付け部33−1からの重み付けを施した分離画像Bの予測信号に加算して分離画像Bの復元信号を生成する。
制限部35は、可変長復号化部31からの出力である分離画像Aの量子化情報に基づいた信号を入力するとともに、直交変換係数重み付け部33−2から供給される重み付けされたDST係数に対して逆量子化を施した信号(分離画像Aの量子化誤差予測信号)を入力し、両者を比較して分離画像Aの量子化誤差予測信号が所定の量子化範囲内の信号である場合に、当該分離画像Aの量子化誤差予測信号を加算器36に出力し、量子化範囲内の信号でない場合は、分離画像Aの量子化情報に基づいた信号を加算器36に出力する。
加算器36は、逆直交変換部34−1から供給される分離画像Aの復元信号及び制限部35からの出力を加算して新たな分離画像Aの復元信号を生成し、合成部38に出力する。
切り替え部39−2は、逆直交変換部34−2の入力元及び出力先を切り替える。逆量子化部32−2の出力を逆直交変換部34−2に入力する場合には、入力元を逆量子化部32−2に切り替えるとともに、出力先を加算器37に切り替える。一方、直交変換係数重み付け部33−2の出力を逆直交変換部34−2に入力する場合には、入力元を直交変換係数重み付け部33−2に切り替えるとともに、出力先を制限部35に切り替える。また、切り替え部39−2を使用する代わりに、逆直交変換部34−2を2つの逆直交変換部で構成し、一方を逆量子化部32−2と加算器37との間に、他方を直交変換係数重み付け部33−2と制限部35との間にそれぞれ設けるようにすることもできる。
合成部38は、加算器36から供給される分離画像Aの復元信号と、加算器37から供給される分離画像Bの復元信号とを合成して元の画像信号を生成し、ベースバンド信号として出力する。
このように、本発明の一実施例による復号装置3によれば、制限した量子化誤差予測信号を用いて、分離画像Aの復元信号を生成するとともに、分離画像Bの予測信号を用いて、分離画像Bの復元信号を生成する。上述した実施例の画像復号装置以外にも、単に逆直交変換により得られる分離画像Aの画像信号と分離画像Bの画像信号とを加算することができるが、本実施例の復号装置3を使用することにより、再生品質をより一層向上させることが可能となる。
図4は、復号装置3の動作フローチャートを示している。ここで、符号化された画像信号の復号方法について説明する。
[復号装置3の動作フロー]
まず、ステップS401にて、可変長復号化部31により、入力される映像のビットストリーム信号に対して可変長復号化を施す。
次に、ステップS402にて、可変長復号化部31により、可変長復号化された信号が分離画像Aのものであるか否かについて判断し、分離画像Aについては、逆量子化部32−1に出力する。一方、分離画像Bについては、逆量子化部32−2に出力する。
次に、逆量子化部32−1により、可変長復号化部31から供給される分離画像Aの量子化信号に対して逆量子化を施して(ステップS403)、DCT係数を生成し、直交変換係数重み付け部33−1に出力するとともに、切り替え部39−1を介して逆直交変換部34−1に出力する。
即ち、逆量子化部32−1により、逆量子化したDCT係数に対して重み付けを施す処理経路と、重み付けを施さない処理経路との分岐処理を行う(ステップS404)。一方の処理経路は、逆量子化部32−1によって得られるDCT係数に重み付けを施して逆直交変換部34−1に接続される。他方の処理経路は、逆量子化部32−1によって得られるDCT係数に重み付けを施さずに逆直交変換部34−1に接続される。
次に、ステップS405にて、直交変換係数重み付け部33−1により、逆量子化部32−1から供給される分離画像AのDCT係数に対して重み付けを行い、切り替え部39−1を介して逆直交変換部34−1に出力する。
次に、逆直交変換部34−1により、直交変換係数重み付け部33−1から供給される重み付けされたDCT係数(分離画像Bの予測信号のためのDCT係数)が入力される場合には、IDCTを施して分離画像Bの予測信号を生成し、切り替え部39−1を介して加算器37に出力し(ステップS406)、逆量子化部32−1から供給される重み付けされていない分離画像Aに対する画像信号のDCT係数が入力される場合には、IDCTを施して分離画像Aの復元信号を生成し、加算器36に出力する(ステップS407)。
次に、逆量子化部32−2により、分離画像Bを復号するための差分信号に対して逆量子化を施して(ステップS408)、この差分信号の直交変換係数の信号を生成し、直交変換係数重み付け部33−2に出力するとともに、切り替え部39−2を介して逆直交変換部34−2に出力する。
即ち、逆量子化部32−2により、逆量子化したDCT係数に対して重み付けを施す処理経路と、重み付けを施さない処理経路との分岐処理を行う(ステップS409)。一方の処理経路は、逆量子化部32−2によって得られるDCT係数に重み付けを施して逆直交変換部34−2に接続される。他方の処理経路は、逆量子化部32−2によって得られるDCT係数に重み付けを施さずに逆直交変換部34−2に接続される。
次に、ステップS410にて、直交変換係数重み付け部33−2により、逆量子化部32−2から供給される差分信号の直交変換係数に対して重み付けを施して、分離画像Aの量子化誤差予測信号のためのDST係数を生成し、逆直交変換部34−2に送出する。
次に、逆直交変換部34−2により、直交変換係数重み付け部33−2から供給される重み付けされたDST係数(分離画像Aの量子化誤差予測信号のためのDST係数)が入力される場合には、IDSTを施して分離画像Aの量子化誤差予測信号を生成し、制御部35に出力し(ステップS411)、逆量子化部32−2から供給される重み付けされていない分離画像Bの差分信号に対するDST係数が入力される場合には、IDSTを施して分離画像Bの差分信号を生成して加算器37に出力する(ステップS413)。
次に、ステップS412にて、制限部35により、可変長復号化部31からの出力である分離画像Aの量子化情報に基づいた信号を入力するとともに、逆直交変換部34−2から分離画像Aの量子化誤差予測信号を入力し、両者を比較して分離画像Aの量子化誤差予測信号が所定の量子化範囲内の信号である場合に、当該分離画像Aの量子化誤差予測信号を加算器36に出力し、量子化範囲内の信号でない場合は、分離画像Aの量子化情報に基づいた信号を加算器36に出力する。
次に、ステップS414にて、加算器37により、ステップS406にて生成された分離画像Bの予測信号と、ステップ413にて生成された分離画像Bの差分信号を加算し、分離画像Bの復元信号を生成する。
次に、ステップS415にて、加算器36により、ステップS407にて生成された分離画像Aの復元信号と、制限部35からの出力を加算し、新たな分離画像Aの復元信号を生成し、合成部38に出力する。
最後に、ステップS416にて、合成部38により、ステップS415にて生成された分離画像Aの復元信号と、ステップS414にて生成された分離画像Bの復元信号を合成して、ベースバンド信号を生成する。
こうして、復号装置3は、符号化装置1によって符号化されたビットストリーム信号を復号し、ベースバンド信号が出力されることになる。
以上のように、本発明による一実施例の符号化装置及び復号装置を使用して、高周波エイリアシングに起因する画質劣化を改善するとともに符号化効率を向上させることが可能となる。
更に、本発明の一態様として、符号化装置1又は復号装置3を、各装置として機能するコンピュータとしてそれぞれ構成させることができる。コンピュータに、前述した各構成要素を実現させるためのプログラムは、各コンピュータの内部又は外部に備えられる記憶部に記憶される。そのような記憶部は、外付けハードディスクなどの外部記憶装置、或いはROM又はRAMなどの内部記憶装置で実現することができる。各コンピュータに備えられる制御部は、中央演算処理装置(CPU)などの制御で実現することができる。即ち、CPUが、各構成要素の機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、記憶部から読み込んで、各構成要素の機能をコンピュータ上で実現させることができる。ここで、各成要素の機能をハードウェアの全部又は一部で実現しても良い。
また、この処理内容を記述したプログラムを、例えばDVD又はCD−ROMなどの可搬型記録媒体の販売、譲渡、貸与等により流通させることができるほか、そのようなプログラムを、例えばネットワーク上にあるサーバの記憶部に記憶しておき、ネットワークを介してサーバから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、流通させることができる。
また、そのようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記
録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に記憶
することができる。また、このプログラムの別の実施態様として、コンピュータが可搬型
記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することと
してもよく、更に、このコンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、
受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。
以上、具体例を挙げて本発明を詳細に説明してきたが、本発明の特許請求の範囲から逸脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能であることは当業者に明らかである。例えば、上述した重み付けw(k)の各値は一例を示したものであり、必ずしもこれに限定するものではない。即ち、符号化効率とシステムの複雑度を考慮し、それぞれの重み付けw(k)を全て0とすることができる。従って、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。
本発明は、情報量が膨大なスーパーハイビジョン等の符号化システムにおける符号量抑制に有用である。
1 符号化装置
3 復号装置
11 分離部
12−1 直交変換部
12−2 直交変換部
13−1 量子化部
13−2 量子化部
14 逆量子化部
15 直交変換係数重み付け部
16 逆直交変換部
17 減算器
18 可変長符号化部
19 バッファ
20 切り替え部
31 可変長復号化部
32−1 逆量子化部
32−2 逆量子化部
33−1 直交変換重み付け部
33−2 直交変換重み付け部
34−1 逆直交変換部
34−2 逆直交変換部
35 制限部
36,37 加算器
38 合成部
39−1 切り替え部
39−2 切り替え部

Claims (5)

  1. 映像信号の画像を構成する小領域ごとの画素信号を符号化する符号化装置であって、
    前記小領域ごとの画素信号について隣接画素を分離して2つの分離画像を生成する分離部と、
    前記2つの分離画像のうち第1の分離画像の画素信号に対して直交変換を施す第1の直交変換部と、
    前記第1の直交変換により生成された直交変換係数を量子化して量子化信号を生成する第1の量子化部と、
    前記量子化信号に対して逆量子化を施す逆量子化部と、
    前記2つの分離画像のうち第2の分離画像の予測に際し、前記逆量子化部から得られる直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施す直交変換係数重み付け部と、
    前記逆直交変換重み付け部により重み付けを施された信号に対して逆直交変換を施して前記第2の分離画像の予測信号を生成する逆直交変換部と、
    前記予測信号と前記分離部により生成された前記第2の分離画像の信号との間の差分信号を求める減算器と、
    前記差分信号に直交変換を施す差分信号直交変換部と、
    前記直交変換を施された前記差分信号に量子化を施す第2の量子化部と、
    前記第2の量子化部により前記差分信号に対し量子化が施された信号、及び、前記第1の量子化部により前記第1の分離画像に対し量子化が施された信号に対して可変長符号化を施す可変長符号化部とを備え
    x及びyを画素の座標、M及びNを前記第1及び第2の分離画像のそれぞれ水平方向、垂直方向の画素数、uを水平周波数、vを垂直周波数、周波数kにおける前記第2の分離画像の予測信号用の正弦成分に対する重み付けをw(k)としたとき、前記第2の分離画像の予測信号g’(x,y)は、
    Figure 0005175813
    として規定されていることを特徴とする符号化装置。
  2. 請求項1に記載の符号化装置によって符号化された信号を受信して復号する復号装置であって、
    前記符号化された画素信号を可変長復号して、前記第1の分離画像の量子化信号と前記第2の分離画像に対する量子化された前記差分信号とを得る可変長復号化部と、
    前記可変長復号化部から得られる前記第1の分離画像の量子化信号に対して逆量子化を施す第1の逆量子化部と、
    前記第2の分離画像の予測に際し、前記第1の逆量子化部から得られる直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施す第1の直交変換係数重み付け部と、
    前記第1の分離画像の復元のために前記第1の逆量子化部により逆量子化された信号に対して逆直交変換を施すとともに、前記第2の分離画像の予測のために前記第1の直交変換係数重み付け部により重み付けされた信号に対して逆直交変換を施す第1の逆直交変換部と、
    前記可変長復号化部から得られる前記第2の分離画像に対する量子化された前記差分信号に対して逆量子化を施す第2の逆量子化部と、
    前記第1の分離画像の量子化誤差予測信号の生成に際し、前記第2の逆量子化部から得られる直交変換係数に対して、該直交変換係数の高次成分の伝播を抑制するための重み付けを施して前記第1の分離画像に対する量子化誤差予測信号の直交変換係数を生成する第2の直交変換係数重み付け部と、
    前記第2の逆量子化部により逆量子化された差分信号の直交変換係数に対して逆直交変換を施すとともに、前記第2の直交変換係数重み付け部により重み付けされた量子化誤差予測信号の直交変換係数に対して逆直交変換を施す第2の逆直交変換部と、
    前記第1の逆直交変換部から得られる前記第1の分離画像の復元信号と、前記第2の逆直交変換部から得られる所定の量子化範囲内に制限された量子化誤差予測信号とを加算し、当該新たな第1の分離画像の復元信号を生成する第1の加算器と、
    前記第1の逆直交変換部から得られる前記第2の分離画像の予測信号と、前記第2の逆直交変換部から得られる前記第2の分離画像の差分信号とを加算し、前記第2の分離画像の復元信号を生成する第2の加算器と、
    前記第1の加算器の出力と前記第2の加算器の出力を合成する合成部と、
    を備え
    x及びyを画素の座標、M及びNを前記第1及び第2の分離画像のそれぞれ水平方向、垂直方向の画素数、uを水平周波数、vを垂直周波数、周波数kにおける前記第1の分離画像の量子化誤差予測信号用の正弦成分に対する重み付けをw(k)としたとき、前記第1の分離画像の量子化誤差予測信号f’(x,y)は、
    Figure 0005175813
    として規定されていることを特徴とする復号装置。
  3. 前記可変長復号化部の出力信号から得られる前記第1の分離画像の量子化情報を用いて、前記量子化誤差予測信号を制限する制限部を更に備えることを特徴とする、請求項に記載の復号装置。
  4. コンピュータを、請求項1に記載の符号化装置として機能させるための画像処理プログラム。
  5. コンピュータを、請求項2または3に記載の復号装置として機能させるための画像処理プログラム。
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