JP5153878B2

JP5153878B2 - 超音波治療用の腸管押動（ｐｕｓｈｉｎｇ）装置

Info

Publication number: JP5153878B2
Application number: JP2010526127A
Authority: JP
Inventors: 文直陳; 弟元胡; 純亮趙
Original assignee: Chongqing Ronghai Engineering Research Center of Ultrasonic Medicine Co Ltd
Current assignee: Chongqing Ronghai Engineering Research Center of Ultrasonic Medicine Co Ltd
Priority date: 2007-09-27
Filing date: 2008-06-20
Publication date: 2013-02-27
Anticipated expiration: 2028-06-20
Also published as: WO2009039721A1; CN101396280A; US8375937B2; KR20100075561A; JP2010540044A; EP2196149B1; KR101174418B1; EP2196149A1; US20100307486A1; ES2545270T3; EP2196149A4

Description

本発明は、超音波治療の分野に属し、超音波治療用の装置に関し、特に、超音波治療中にインビトロで腸管を押動する超音波治療用の腸管押動装置に関する。

子宮筋腫を治療するための超音波の臨床用途において、イメージング監視装置（例えば、磁気共鳴イメージング（ＭＲＩ））によって子宮を検査するときに、子宮の前に位置している腸管内の固形物質がイメージング効果を妨害する場合がある。子宮筋腫を高密度焦点式超音波で治療する場合、超音波が人体の下腹部を透過して子宮の標的領域に集中する。しかしながら、子宮の前に位置している腸管には常に空気が含まれている。超音波が標的領域に到達する前に、腸管を通過するときに、超音波が空気と腸壁との間で反射することでエネルギー付与が生じ、これが子宮に近い腸壁の損傷を引き起こし得る。それと同時に、子宮への超音波エネルギーが減るため、エネルギー強度は治療要件を満たすことができない。これらの問題は、超音波での子宮筋腫の治療の安全性及び有効性に大きな影響を及ぼす。

したがって、この治療において、子宮の前に位置する腸管内の固形物質及びガスによって引き起こされる影響を減らすべきである。通常、腸管をインビトロで押動し、押動力を用いて子宮の前に位置している腸管をずらして上方及び両側に分散させることが考慮され得ることにより、磁気共鳴イメージングによる監視が腸管内の固形物質の影響を受けないようになり、同時に、超音波は、腸管及び腸管内の空気に妨害されることなく下腹部を透過することができ、子宮に集中する。

或る中国実用新案（特許文献１）は、子宮筋腫を治療する腸管押動装置を開示していた。該装置は、Ｂモード超音波イメージング検査で用いられる水袋であり、この水袋は金属シールリングによってシールされ、腸管が水袋によって押動される。水袋を人体に接触させておくために、２つのフックを用いて、シールリングを２つのサイドラグ、人体、及び底板と共に挟み付け固定するが、それらは接続又は調整し難い。さらに、シールリングによって装置の体積が大きくなることにより、装置は持ち難く、水袋の形状がかなり制限される。

中国実用新案公告第２３３５５７３Ｙ号明細書（１９９９年９月１日公開）

従来技術の上記欠点を対象として、本発明が解決しようとする技術的課題は、子宮の前の腸管を都合よくインビトロで押動することができると共に、超音波での子宮筋腫の治療の安全性及び有効性を改善することができる、超音波治療用の腸管押動装置を提供することである。

本発明における技術的問題を解決する技術的な解決策は、腸管押動装置が、押動部材及び音響透過（acoustically transparent：音響的に透明な）部材を含み、音響透過部材の一端は、バックリングストリップに接続され、音響透過部材の他端は、接着ストリップに接続され、音響透過部材は、バックリングストリップと接着ストリップとの接着締結によって人体腹部に縛り付けられる。

上記バックリングストリップは、バックリングストリップ布、該バックリングストリップ布上の第１のベルクロバックリングストリップ、及びバックリングストリップを音響透過部材に接続するバックリングストリップコネクタを含む場合があり、上記接着ストリップは、接着ストリップ布、該接着ストリップ布上の第１のベルクロ接着ストリップ、及び接着ストリップを音響透過部材に接続する接着ストリップコネクタを含み、第１のベルクロバックリングストリップは、第１のベルクロ接着ストリップに接着締結される。バックリングストリップ布及び接着ストリップ布は、引張抵抗性材料製であり得る。

好ましくは、バックリングストリップ布は、一端が狭く他端が広いストラップの形状を有し、第１のベルクロバックリングストリップは、バックリングストリップ布の狭い端に固定され、バックリングストリップコネクタは、バックリングストリップ布の広い端に設けられ、バックリングストリップコネクタは、一端が固定され他端が可動である短寸接着バックリングストリップ、両端がバックリングストリップ布に固定されているラッチフック、及び中央部分に貫通孔があり一端に開口があるバックルを含み、短寸接着バックリングストリップの固定端は、ラッチフックの中空部分を通り、固定端の一方の面は、バックリングストリップ布に固定され、第２のベルクロバックリングストリップが、固定端の他方の面に固定され、第２のベルクロ接着ストリップが、短寸接着バックリングストリップ１３の可動端の先端に固定され、該可動端は、バックルの中央部分の貫通孔を通った後でラッチフックの中空部分を通って戻るため、第２のベルクロ接着ストリップは、固定端上の第２のベルクロバックリングストリップに接着締結され、音響透過部材の一方の辺縁が、バックルの開口内にクリップ接続される。好ましくは、接着ストリップ布は、一端が狭く他端が広いストラップの形状を有し、第１のベルクロ接着ストリップは、接着ストリップ布の狭い端に固定され、接着ストリップコネクタは、接着ストリップ布の広い端に設けられ、接着ストリップコネクタは、一端が固定され他端が可動である短寸接着バックリングストリップ、両端が接着ストリップ布に固定されているラッチフック、及び中央部分に貫通孔があり一端に開口があるバックルを含み、短寸接着バックリングストリップの固定端は、ラッチフックの中空部分を通り、固定端の底面は、接着ストリップ布に固定され、第２のベルクロバックリングストリップが、固定端の他方の面に固定され、第２のベルクロ接着ストリップが、短寸接着バックリングストリップ１３の可動端の先端に固定され、該可動端は、バックルの中央部分の貫通孔を通った後でラッチフックの中空部分を通って戻るため、第２のベルクロ接着ストリップは、固定端上の第２のベルクロバックリングストリップに接着締結され、音響透過部材の他方の辺縁が、バックルの開口内にクリップ接続される。

音響透過部材は、音響透過膜を用いる場合があり、該音響透過膜の長辺縁及び短辺縁は、長辺折り返し押さえ棒及び短辺折り返し押さえ棒をそれぞれ包み、２つの短辺折り返し押さえ棒は、バックリングストリップ及び接着ストリップ上のバックルの開口内にそれぞれ設けられ、長寸折り返し棒は、音響透過部材の長辺縁に沿って音響透過部材に包まれて、数回転がした後で長辺縁の内側に固定される。さらに好ましくは、バックリングストリップコネクタは、接着ストリップコネクタと対称に設けられ、互いに対称に設けられるバックリングストリップコネクタ及び接着ストリップコネクタが、それぞれ複数用いられてもよい。

上記押動部材は、水圧システムを用い、該水圧システムは、水袋と、該水袋の開口端をシールすることができるブシュ及びパッキン押さえとを含む場合があり、ブシュ及びパッキン押さえは一体的に接続され、外部水管に接続され得る継手がパッキン押さえに設けられる。好ましくは、上記水袋はエマルジョン材料製であることを特徴とする。

本発明では、バクリングストリップ及び接着ストリップが音響透過部材を介して互いに接続されてリボン形の接着バックリングストリップとなり、押動部材自体は一体型の本体として形成される。使用時には、患者の胴が、バックリングストリップ、音響透過部材、及び接着ストリップによって形成された接着バックリングストリップによって包囲され、接着バックリングストリップと人体の腹部との間に水圧システムが挿入される。上記接着バックリングストリップの長さを調整することができるため、人体の胴及び腹部が接着バックリングストリップによって締め付け固定され、腸管がインビトロで押動されて子宮の両側及び上の後側に沿って押し出され、インビボの関連組織が互いに密着することにより、インビボの物質、特に腸管内のガス、固形物等によって引き起こされる音響エネルギー及びイメージングに対する影響が効果的に取り除かれ、音響エネルギーの減衰が減り、有効治療深さが増大し、確実な治療効果が得られる。

ベルクロ接着バックリングストリップは、医師による締め外し（releasing andfastening）動作を行いやすくし、これを用いて、固定長の接着バックリングストリップは、胴囲が異なる患者に適応するように異なる円周長さを形成することができる。

音響透過部材は、音響透過膜を用いて、接着バックリングストリップの下の皮膚の正常な呼吸を確保し、十分な引張力を確保し、且つ適切な音響透過領域及び患者にとってより高い快適感を与える。それと同時に、引張力は、治療の必要に応じて水圧システムの注入水の量を調整することによって都合よく制御することができる。

次の治療を行う場合、新たな音響透過膜を用いてそれを必要に応じて簡単に加工することによって、脆弱な音響透過膜を迅速に交換することができ、一方、バックリングストリップ及び接着ストリップはさらなる使用のために維持されることにより、治療費が或る程度減る。

本発明の超音波治療用の腸管押動装置の構造正面図である。図１の上面図である。バックリングストリップ１の構造正面図である。図３の上面図である。図３の部分ＩＩの拡大図である。音響透過部材２の構造正面図である。図６の上面図である。音響透過膜２１と長寸折り返し（flanging）押さえ棒２５との位置関係を示す概略図である。接着ストリップ３の構造正面図である。図９の上面図である。図９の部分ＩＩＩの拡大図である。図１の部分Ｉの拡大図である。水圧システム４の構造概略図である。

添付図面を参照して、本発明の実施形態を以下でさらに詳細に説明する。

以下の実施形態は、本発明の非制限的な実施形態である。

図１及び図２は、それぞれ本発明の超音波治療用の腸管押動装置の正面図及び上面図である。腸管押動装置は、押動部材及び音響透過部材２を含む。該音響透過部材は、一端がバックリングストリップ１に接続され、他端が接着ストリップ３に接続される。すなわち、バックリングストリップ１は、音響透過部材２を介して接着ストリップ３に接続され、音響透過部材２は、バックリングストリップ１と接着ストリップ３との接着締結によって人体腹部に縛り付けられる。押動部材は、接着バックリングストリップから独立している水圧システム４を用い、押動部材及び接着バックリングストリップは、治療時に協働的に用いられる。

図３及び図４は、それぞれバックリングストリップ１の構造正面図及び上面図であり、図５は、バックリングストリップ１の部分構造の概略図である。図３、図４、及び図５に示すように、バックリングストリップ１は、バックリングストリップ布１１、バックリングストリップ布１１上の第１のベルクロバックリングストリップ１２、及びバックリングストリップ１を音響透過部材２に接続するバックリングストリップコネクタを含む。図９及び１０は、それぞれ接着ストリップ３の構造正面図及び上面図であり、図１１は、接着ストリップ３の部分構造の概略図である。接着ストリップ３の具体的な構造は、バックリングストリップ１の構造と同様である。接着ストリップ３は、接着ストリップ布３１、接着ストリップ布３１上の第１のベルクロ接着ストリップ３２、及び接着ストリップ３を音響透過部材２に接続する接着ストリップコネクタを含む。第１のベルクロバックリングストリップ１２は、第１のベルクロ接着ストリップ３２に接着締結され得る。この場合、バックリングストリップ布１１及び接着ストリップ布３１の両方が、引張抵抗性の材料製であり得る。

図４に示すように、バックリングストリップ布１１は、バックリングストリップ１の底部にあり、バックリングストリップ１の他の部品のすべてがバックリングストリップ布１１に縫い付けられる。バックリングストリップ布１１は、一端が狭く他端が広いストラップの形状を有する。第１のベルクロバックリングストリップ１２は、直接縫い付けることによってバックリングストリップ布１１の狭い端に固定され、バックリングストリップ布１１の広い端上においては、第１のベルクロバックリングストリップ１２と同じ側に、バックリングストリップコネクタが設けられる。

図５に示すように、バックリングストリップコネクタは、一端が固定され他端が可動である短寸接着バックリングストリップ１３、ラッチフック１４、及び中央部分に貫通孔があり一端に開口があるバックル２２を含む。ラッチフック１４は、布片の両端をバックリングストリップ布１１に固定することによって形成される布フックを用いる。短寸接着バックリングストリップ１３の固定端は、ラッチフック１４の中空部分を通り、短寸接着バックリングストリップ１３のうち第１のベルクロバックリングストリップ１２に近い端が、バックリングストリップ布１１に縫い付けられて固定端を形成する。固定端の一方の面は、バックリングストリップ布１１に縫い付けられ、第２のベルクロバックリングストリップ１６が、固定端の他方の面に固定される。第２のベルクロ接着ストリップ１５が、短寸接着バックリングストリップ１３の可動端の先端に固定され、該可動端は、バックル２２の中央部分の貫通孔を通った後でラッチフック１４の中空部分を通って戻るため、第２のベルクロ接着ストリップ１５は、固定端上の第２のベルクロバックリングストリップ１６に接着締結される。図４に示すように、本実施形態では、複数のラッチフック１４及び同数の短寸接着バックリングストリップ１３を用いて固定効果が強化される。

図９、図１０、及び図１１に示すように、接着ストリップ布３１は、接着ストリップ３の底部にあり、接着ストリップ３の他の部品のすべてが接着ストリップ布３１に縫い付けられる。接着ストリップ布３１は、一端が狭く他端が広いストラップの形状を有する。第１のベルクロ接着ストリップ３２は、直接縫い付けることによって接着ストリップ布３１の狭い端に固定され、接着ストリップ布３１の広い端上においては、第１のベルクロ接着ストリップ３２と反対側に、接着ストリップコネクタが設けられる。この場合、第１のベルクロ接着ストリップ３２は、接着ストリップコネクタと接着ストリップ布３１とが縫い合わせられる表面と反対の表面に縫い付けられ、この反対側の縫い付け表面は、バックリングストリップ１における第１のベルクロバックリングストリップ１２及びバックリングストリップ布１１が縫い付けられる表面とは反対側にある。

この場合、接着ストリップコネクタの構造は、バックリングストリップコネクタの構造と同様である。図１１に示すように、接着ストリップコネクタは、一端が固定され他端が可動である短寸接着バックリングストリップ１３、ラッチフック１４、及び中央部分に貫通孔があり一端に開口があるバックル２２を含む。ラッチフック１４は、布片の両端を接着ストリップ布３１に固定することによって形成される布フックを用いる。短寸接着バックリングストリップ１３の固定端は、ラッチフック１４の中空部分を通り、短寸接着バックリングストリップ１３のうち第１のベルクロ接着ストリップ３２に近い端が、接着ストリップ布３１に縫い付けられて固定端を形成する。固定端の一方の面は、接着ストリップ布３１に縫い付けられ、第２のベルクロバックリングストリップ１６が、固定端の他方の面に固定される。第２のベルクロ接着ストリップ１５が、短寸接着バックリングストリップ１３の可動端の先端に固定され、該可動端は、バックル２２の中央部分の貫通孔を通った後でラッチフック１４の中空部分を通って戻るため、第２のベルクロ接着ストリップ１５は、固定端上の第２のベルクロバックリングストリップ１６に接着締結される。

図１１に示すように、本実施形態では、複数のラッチフック１４及び同数の短寸接着バックリングストリップ１３を用いて固定効果が強化される。

この場合、バックリングストリップ布１１上の複数のバックリングストリップコネクタは、接着ストリップ布３１上の複数の接着ストリップコネクタと対称に設けられる。

図６及び図７は、それぞれ音響透過部材２の構造正面図及び上面図である。本実施形態では、音響透過部材２は、音響透過膜２１を用いる。

可撓性材料製の２つの長寸折り返し押さえ棒２５（長寸折り返し押さえ棒２５は、音響透過膜２１の長辺縁の長さと同じ長さ又はそれよりもわずかに短い長さの細いストリップである）が、音響透過膜２１の２つの長辺縁にそれぞれ貼り付けられる。図８に示すように、長寸折り返し押さえ棒２５は、音響透過膜２１の長辺縁に沿って音響透過膜２１にきつく包まれ、音響透過膜２１は、長寸折り返し押さえ棒２５を複数回転がした後で貼り付け固定される。音響透過膜２１が使用時に引張力によって破損するのを防止するために、長寸折り返し押さえ棒２５を用いて長辺縁が強化される。

可撓性材料製の２つの短寸折り返し押さえ棒２４が、音響透過膜２１の２つの短辺縁にそれぞれ貼り付けられる。短寸折り返し押さえ棒２４は、音響透過膜２１の短辺縁に沿って音響透過膜２１に包まれ、音響透過膜２１は、短寸折り返し押さえ棒２４を複数回転がした後で貼り付け固定される。この場合、短寸折り返し押さえ棒２４に音響透過膜２１の２つの短辺縁を巻き付けた後に、上記２つの短寸折り返し押さえ棒２４を、音響透過膜２１の両端にあるバックリングストリップ１及び接着ストリップ３上のバックル２２の開口にそれぞれ挿入してから、押さえ棒２３を開口の空隙に挿入して該空隙を充填する。短寸折り返し押さえ棒２４を用いて、バックル２２に挿入するために短辺縁を厚くすることにより、バックル２２を音響透過膜２１に接続しやすくなる。

バックル２２は、固定効果を強化するために複数設けられ、その数は、音響透過膜２１の両端上のラッチフック１４及び短寸接着バックリングストリップ１３の数と同じである。音響透過膜２１は、使い捨ての消耗品であるため、バックル２２は再使用することができるが他の部材は交換されるものとする。

図１２に示すように、音響透過膜２１を接着ストリップ３に接続する場合、接着ストリップ３の短寸接着バックリングストリップ１３を解放し、短寸接着バックリングストリップ１３の可動端をバックル２２の中央部分の開孔に通す。続いて、図１１に示すように、短寸接着バックリングストリップ１３を接着ストリップ３のラッチフック１４の中空部分に通した後で、第２のベルクロ接着ストリップ１５を第２のベルクロバックリングストリップ１６に接着する。各バックル２２を短寸接着バックリングストリップ１３に固定した後、接着ストリップ３への音響透過膜２１の接続が実現される。バックリングストリップ１が同様の方法によって音響透過膜２１に接続されると、バックリングストリップ１、音響透過膜２１、及び接着ストリップ３によって図１に示す接着バックリングストリップが形成される。

図１３は、水圧システム４の構造概略図である。水圧システム４は、水袋４１と、水袋の開口端をシールすることができるブシュ４２及びパッキン押さえ４４とを含む。ブシュ４２及びパッキン押さえ４４は一体的に接続され、継手４６が上記パッキン押さえ４４に設けられる。この実施形態では、水袋４１はエマルジョン材料製である。水袋４１の開口は、ブシュ４２に逆向きに締結され（counter-fastened）、Ｏ字形シールリング４３によって密封される。ブシュ４２は、ねじでパッキン押さえ４４に接続されて押し付けられる。漏れ防止のために、パッキン押さえ４４と継手４６との間にシーリングガスケット４５が設けられる。パッキン押さえ４４上の継手４６は、外部圧力水の水管に接続され得る。

治療中、患者は治療ベッドの上に横たわる。図１に示す接着バックリングストリップで患者の胴を包囲して、音響透過膜２１が骨盤腔の上腹側（the upper side of the abdomen of the pelvic cavity）に確実に正しく向き合う（opposite）ようにし、水袋４１を患者の腹部と音響透過膜２１との間に逆向きに挿入する（counter-inserted）。水袋４１の位置は、骨盤腔の下中央部分に垂直に平らに置かれるように調整する。接着バックリングストリップを締め付けて、バックリングストリップ１上の第１のベルクロバックリングストリップ１２を接着ストリップ３上の第１のベルクロ接着ストリップ３２に接着する。水圧システム４に水を注入して、水袋４１を膨張させる。水袋４１の張力及び接着バックリングストリップの圧力によって、腸管を子宮の両側に沿って子宮の上の後側に向けてインビトロで押動する。続いて、超音波治療前のイメージング検出作業を行うことができる（例えば、磁気共鳴イメージング（ＭＲＩ）装置が用いられる）。

検出される器官の前から腸管が押し退けられているため、監視プロセスにおいてイメージング結果を妨害する要因が大幅に低減されることにより、超音波治療前の治療対象位置の判定がより正確になる。その後の超音波治療において、超音波アプリケータが外部から治療の標的領域に放射を行い、治療用の超音波が音響透過膜２１及び水袋４１を通過した後に人体に入り、腸管内のガスが超音波の伝送経路を遮断することがないため、治療の強度及び安全が確保される。

１バックリングストリップ
２音響透過部材
３接着ストリップ
４水圧システム
１１バックリングストリップ布
１２第１のベルクロバックリングストリップ
１３短寸接着バックリングストリップ
１４ラッチフック
１５第２のベルクロ接着ストリップ
１６第２のベルクロバックリングストリップ
２１音響透過膜
２２バックル
２３押さえ棒
２４短寸折り返し押さえ棒
２５長寸折り返し押さえ棒
３１接着ストリップ布
３２第１のベルクロ接着ストリップ
４１水袋
４２ブシュ
４３Ｏ字形シールリング
４４パッキン押さえ
４５シーリングガスケット
４６継手

Claims

超音波治療用の腸管押動装置であって、押動部材及び音響透過部材（２）を含み、該音響透過部材（２）の一端は、バックリングストリップ（１）に接続され、前記音響透過部材（２）の他端は、接着ストリップ（３）に接続され、前記音響透過部材は、前記バックリングストリップ（１）と前記接着ストリップ（３）との接着締結によって人体腹部に縛り付けられ、
前記バックリングストリップは、バックリングストリップ布（１１）、該バックリングストリップ布上の第１のベルクロバックリングストリップ（１２）、及び前記バックリングストリップ（１）を前記音響透過部材（２）に接続するバックリングストリップコネクタを含み、前記接着ストリップは、接着ストリップ布（３１）、該接着ストリップ布上の第１のベルクロ接着ストリップ（３２）、及び前記接着ストリップ（３）を前記音響透過部材（２）に接続する接着ストリップコネクタを含み、前記第１のベルクロバックリングストリップ（１２）は、前記第１のベルクロ接着ストリップ（３２）に接着締結され、
前記バックリングストリップ布（１１）及び前記接着ストリップ布（３１）は、引張抵抗性を有する材料製であって、
前記バックリングストリップ布（１１）は、一端が狭く他端が広いストラップの形状を有し、前記第１のベルクロバックリングストリップ（１２）は、前記バックリングストリップ布の狭い端に固定され、前記バックリングストリップコネクタは、前記バックリングストリップ布の広い端に設けられ、前記バックリングストリップコネクタは、一端が固定され他端が可動である短寸接着バックリングストリップ（１３）、両端が前記バックリングストリップ布に固定されているラッチフック（１４）、及び中央部分に貫通孔があり一端に開口があるバックル（２２）を含み、前記短寸接着バックリングストリップ（１３）の固定端は、前記ラッチフック（１４）の中空部分を通り、前記固定端の一方の面は、前記バックリングストリップ布（１１）に固定され、第２のベルクロバックリングストリップ（１６）が、前記固定端の他方の面に固定され、第２のベルクロ接着ストリップ（１５）が、前記短寸接着バックリングストリップ（１３）の前記可動端の先端に固定され、該可動端は、前記バックルの前記中央部分の前記貫通孔を通った後で前記ラッチフック（１４）の前記中空部分を通って戻るため、前記第２のベルクロ接着ストリップ（１５）は、前記固定端上の前記第２のベルクロバックリングストリップ（１６）に接着締結され、前記音響透過部材（２）の一方の辺縁が、前記バックル（２２）の前記開口内にクリップ接続されることを特徴とする、超音波治療用の腸管押動装置。
前記接着ストリップ布（３１）は、一端が狭く他端が広いストラップの形状を有し、前記第１の接着ストリップ（３２）は、前記接着ストリップ布の狭い端に固定され、前記接着ストリップコネクタは、前記接着ストリップ布の広い端に設けられ、前記接着ストリップコネクタは、一端が固定され他端が可動である短寸接着バックリングストリップ（１３）、両端が前記接着ストリップ布に固定されているラッチフック（１４）、及び中央部分に貫通孔があり一端に開口があるバックル（２２）を含み、前記短寸接着バックリングストリップ（１３）の固定端は、前記ラッチフック（１４）の中空部分を通り、前記固定端の底面は、前記接着ストリップ布（３１）に固定され、第２のベルクロバックリングストリップ（１６）が、前記固定端の他方の面に固定され、第２のベルクロ接着ストリップ（１５）が、前記短寸接着バックリングストリップ（１３）の前記可動端の先端に固定され、該可動端は、前記バックルの前記中央部分の前記貫通孔を通った後で前記ラッチフック（１４）の前記中空部分を通って戻るため、前記第２のベルクロ接着ストリップ（１５）は、前記固定端上の前記第２のベルクロバックリングストリップ（１６）に接着締結され、前記音響透過部材（２）の他方の辺縁が、前記バックル（２２）の前記開口内にクリップ接続されることを特徴とする、請求項１に記載の超音波治療用の腸管押動装置。
前記音響透過部材（２）は、音響透過膜（２１）を用い、該音響透過膜の長辺縁及び短辺縁は、長辺折り返し押さえ棒（２５）及び短辺折り返し押さえ棒（２４）をそれぞれ包み、前記２つの短辺折り返し押さえ棒（２４）は、前記バックリングストリップ（１）及び前記接着ストリップ（３）上の前記バックル（２２）の前記開口内にそれぞれ設けられ、前記長寸折り返し棒は、前記音響透過膜の前記長辺縁に沿って該音響透過膜に包まれて、数回転がした後で前記長辺縁の内側に固定されることを特徴とする、請求項２に記載の超音波治療用の腸管押動装置。
前記バックリングストリップコネクタは、前記接着ストリップコネクタと対称に設けられることを特徴とする、請求項２に記載の超音波治療用の腸管押動装置。
互いに対称に設けられる前記バックリングストリップコネクタ及び前記接着ストリップコネクタが、それぞれ複数用いられることを特徴とする、請求項４に記載の超音波治療用の腸管押動装置。
前記押動部材は、水圧システムを用い、該水圧システムは、水袋（４１）と、該水袋の開口端をシールすることができるブシュ（４２）及びパッキン押さえ（４４）とを含み、前記ブシュ及び前記パッキン押さえは一体的に接続され、外部水管に接続され得る継手（４６）が前記パッキン押さえに設けられることを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか１項に記載の超音波治療用の腸管押動装置。
前記水袋（４１）はエマルジョン材料製であることを特徴とする、請求項６に記載の超音波治療用の腸管押動装置。