JP5149119B2 - 発光表示器及び7セグメント表示器 - Google Patents

発光表示器及び7セグメント表示器 Download PDF

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Description

本発明は、発光表示器の技術分野に属する。
パチンコ機等の遊技機では7セグメント表示器が使用されることがある。一例として特開2000−14879号公報(特許文献1)に開示の可変表示装置がある。特許文献1の可変表示装置は、7つのセグメント(22a〜22g)を複数配列した表示板(21)の裏側に、各セグメント(22a〜22g)に対応位置して複数のLEDランプ(19)をそれぞれ配置し、各LEDランプ(19)を発光制御することで0〜9の数字を表示する構成である。
一方、背面部にプリズムアレイが形成された長方形状の透明板と、この透明板の端面に光を照射する光源とを備えており、前記光源から照射されて前記透明板の内部を通って前記プリズムアレイに入射した光を前記透明板の前面方向に反射させることで面状に発光させる技術があり、例えば液晶表示器のバックライトに利用されている(特許第2911444号公報)。
特開2000−14879号公報 特許第2911444号公報
特許文献2の技術を特許文献1のような7セグメント表示器に適用して、長方形状の透明板と、前記透明板の端面に光を照射する光源とを備えており、前記透明板には、前記透明板の背面部に形成されたプリズムアレイを含んで構成されて、前記光源から照射されて前記透明板の内部を通って前記プリズムアレイに入射した光を前記透明板の前面方向に反射させることで発光するセグメントを7つ8字状に設けて、透明板による7セグメント表示器を実現することが考えられる。
この場合、光源は透明板の左右両側に配して、例えば「1」を表示する(右側に配されている縦の2セグメントを発光させる)には、右側の光源を点灯し左側は消灯する構成が考えられる。
ところが、右側の光源から射出された光が、右側の縦の2セグメントを発光させる(「1」を表示)だけでなく、光の一部が左側の縦の2セグメントにまで達して発光させてしまう(11のようになる)という問題がある。なお、光源を透明板の上下に配しても同様の問題が生じる。
つまり、特許文献2の技術を特許文献1のような7セグメント表示器に適用しても、それのみでは良好な7セグメント表示は実現できなかった。
なお、特許文献2に代表される技術は透明板の全面を発光させる技術であるから、透明板の一部だけをセグメントとして発光させる際の上記課題とは無関係である。
請求項1記載の発光表示器は、
長方形状の透明板と、前記透明板の端面に光を照射する光源とを備えており、
前記透明板には、前記透明板の背面部に形成されたプリズムアレイを含んで構成されて、前記光源から照射されて前記透明板の内部を通って前記プリズムアレイに入射した光を前記透明板の前面方向に反射させることで発光するセグメントが設けられている
発光表示器において、
各稜線が前記透明板の上下方向に沿っていて、前記透明板の右辺側から入射した光は前記透明板の前面方向に反射し、前記透明板の左辺側から入射した光は前記透明板の背面方向に反射する右入射発光型の前記プリズムアレイを備える前記セグメントを右セグメントとなし、
各稜線が前記透明板の上下方向に沿っていて、前記透明板の左辺側から入射した光は前記透明板の前面方向に反射し、前記透明板の右辺側から入射した光は前記透明板の背面方向に反射する左入射発光型の前記プリズムアレイを備える前記セグメントを左セグメントとなして、
前記右セグメントを相対的に右側に、前記左セグメントを相対的に左側にして互いに離れさせて配置し、
前記透明板の板厚の1/2を上回る深さで前記透明板の上辺から下辺へと直線状に至るV谷溝を、前記右セグメントの左側にて前記透明板の前面部と背面部に各1本ずつ、前記左セグメントの右側にて前記透明板の前面部と背面部に各1本ずつ設けた
ことを特徴とする。
請求項1記載の発光表示器では、
各稜線が透明板の上下方向に沿っていて、透明板の右辺側から入射した光は透明板の前面方向に反射し、透明板の左辺側から入射した光は透明板の背面方向に反射する右入射発光型のプリズムアレイを備えるセグメントを右セグメントとなし、
各稜線が透明板の上下方向に沿っていて、透明板の左辺側から入射した光は透明板の前面方向に反射し、透明板の右辺側から入射した光は透明板の背面方向に反射する左入射発光型のプリズムアレイを備えるセグメントを左セグメントとなして、
右セグメントを相対的に右側に、左セグメントを相対的に左側にして互いに離れさせて配置しているので、透明板の右辺側から光を入射すれば右セグメントを発光させ、透明板の左辺側から光を入射すれば左セグメントを発光させることができる。
また、請求項1記載の発光表示器では、
透明板の板厚の1/2を上回る深さで透明板の上辺から下辺へと直線状に至るV谷溝を、右セグメントの左側にて透明板の前面部と背面部に各1本ずつ、左セグメントの右側にて透明板の前面部と背面部に各1本ずつ設けてある。なお、V谷溝は透明板の板厚の1/2を上回る深さであるから、透明板の前面部と背面部に各1本ずつ設けるにあたっては、両者の位置を左右方向にずらす必要がある。
右セグメントの左側にて透明板の前面部と背面部に各1本ずつのV谷溝を設けてあるので、右セグメントを発光させるために透明板の右辺側から入射した光の一部が右セグメントを透過してきたときには、V谷溝の「のり面」で反射して透明板の背面側へ(又は前面側へ)放射される。左セグメントについても同様である。
従って、右セグメントを発光させるための光が左セグメントに入射してこれを発光させることはなく、右セグメントだけを発光させるはずが(「1」を表示するはずが)、左セグメントまで発光させてしまう(11のようになる)のを防止できるし、左セグメントだけを発光させるはずが右セグメントまで発光させてしまうことも防止できる。
請求項2記載の発光表示器は、前記プリズムアレイは前記透明板の背面部を前面側に凹陥させた形状の凹陥部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の発光表示器である。プリズムアレイが凹陥部に設けられているから、つまりプリズムアレイの各稜線が凹陥部の内側にあるから、他と物体との衝突等で傷つくのを回避できる。
請求項3記載の7セグメント表示器は、
前記右セグメント及び前記左セグメントが縦長形状である請求項1又は2記載の発光表示器2つを前記透明板の上下方向に沿って2段に並べて配置し、
横幅は請求項1又は2記載の発光表示器の前記透明板とほぼ等しいが上下寸法が前記透明板よりも小さい長方形状の横長透明板を基体としており、前記横長透明板の背面部に形成されたプリズムアレイを含んで構成されて、光源から照射されて前記横長透明板の内部を通って前記プリズムアレイに入射した光を前記横長透明板の前面方向に反射させることで発光する横長形状のセグメントが1つ設けられている単セグメント板を、
相対的に上に位置する前記発光表示器の上方、前記2つの発光表示器の間及び相対的に下に位置する前記発光表示器の下方に各1枚ずつ配置して、2組の前記右セグメント及び前記左セグメントと前記3つの横長セグメントとを8字状に組み合わせ、
前記8字状に組み合わせられた前記7つのセグメントを選択的に発光させることで0〜9の数字を表示する。
請求項3記載の7セグメント表示器は、右セグメント及び左セグメントが縦長形状である請求項1又は2記載の発光表示器2つを透明板の上下方向に沿って2段に並べて配置して縦方向の4つのセグメントとしているので、上述した通り「1」を表示するはずが「11」のようになることはない。
一方、横方向のセグメントについては、横幅は請求項1又は2記載の発光表示器の透明板とほぼ等しいが上下寸法が透明板よりも小さい長方形状の横長透明板を基体としており、横長透明板の背面部に形成されたプリズムアレイを含んで構成されて、光源から照射されて横長透明板の内部を通ってプリズムアレイに入射した光を横長透明板の前面方向に反射させることで発光する横長形状のセグメントが1つ設けられている単セグメント板を、相対的に上に位置する発光表示器の上方、2つの発光表示器の間及び相対的に下に位置する発光表示器の下方に各1枚ずつ配置している。
横長セグメントが設けられている単セグメント板(横長透明板)は、その下方又は上方に位置する発光表示器の透明板とは別々であるから、発光表示器の透明板から漏れた光が単セグメント板に入射して横長セグメントを光らせるおそれはないし、その逆に単セグメント板から漏れた光が発光表示器の透明板に入射して右又は左セグメントを光らせるおそれもない。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
図1に示すように、本実施例の7セグメント表示器1は、横長形状の横長セグメント2が1つだけ設けられている単セグメント板3を3枚、縦長形状の縦長セグメント4L、4Rが2つ対をなして設けられている複セグメント板5を2枚備えており、それらが単セグメント板3、複セグメント板5、単セグメント板3、複セグメント板5、単セグメント板3の順で上から下へと積み重ね状に配されている。そして、それら単セグメント板3及び複セグメント板5の左右端部は、支持ケース7L、7Rによって保持されている。
単セグメント板3及び複セグメント板5は、ともにプラスチック製(例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート等)の透明板であり、正面から見た形状は(支持ケース7L、7Rによって隠れる部分までを含めて)長方形状である。
但し、図2に示すように左右の端部には、背面側が斜面8のプリズム部9が形成されている。プリズム部9の前面は、光源であるLED12から照射される光の入射端面10とされる。入射端面10は平坦面でありLED12から放射される光の光軸Lcは入射端面10に垂直とされている。また斜面8も平坦面であるが、入射端面10と斜面8との角度は40度に設計されている。
LED12は支持ケース7L、7Rの内部にビス15によってネジ止めされたプリント基板13に実装されている。また、プリント基板13にはコネクタ14も実装されていて、コネクタ14を用いて制御部(図示せず)と接続される。
LED12は複セグメント板5の左側(支持ケース7L)と右側(支持ケース7R)とに、それぞれ複数個が配されている。単セグメント板3についても同様である。但し、単セグメント板3の縦辺が複セグメント板5よりも短い分だけ1枚当たりのLED12の個数は単セグメント板3の方が少なく、本実施例では複セグメント板5が片側4個であるのに対して単セグメント板3は片側2個の配置になっている。
また、本実施例の場合、制御部は、各複セグメント板5については右側と左側とを別々に、そして各側については一斉に点灯、消灯させ、各単セグメント板3については右側と左側とを一斉に点灯、消灯させるように構成されているが、各LED12の点灯を個別に(1つずつ)制御するように構成してもよい。
[複セグメント板5の詳細構成]
縦長セグメント4Rの前面部は、図2に示すようにかまぼこ状に凸形状の放射レンズ部16になっている。
一方、放射レンズ部16の背後には凹陥部17が形成されている。凹陥部17は、複セグメント板5の背面部を前面側に凹陥させた構造で、その底に相当する部分にはプリズムアレイ18Rが設けられている。
プリズムアレイ18Rは、複セグメント板5の厚み方向に平行な第1面18aと同厚み方向に対して傾斜している第2面18bとを有するプリズム柱を多数本、その稜線18cを複セグメント板5の上下方向に対して時計回りにわずかに傾いて(本実施例では上下方向に対して時計回りに7度傾かせて)並置した構造である。
第1面18aは複セグメント板5の厚み方向に平行であるため、図2において右から左方向に進んで来る光(一例を矢印Liで示す)が入射すると、その大部分を入射させ一部を反射する。
第2面18bは、第1面18aとの角度が45度以上(本実施例では50度)であるため、図2において右から左方向に進んで来る光(一例を矢印Liで示す)が第2面18bに入射すると、そのほとんどを放射レンズ部16に向かう方向(図2において上向き、一例を矢印Lrで示す)に反射する。逆に、図2において左から右方向に進んで来る光が第2面18bに入射すると、そのほとんどを凹陥部17に向かう方向(図2において下向き)に反射する。
縦長セグメント4Lも縦長セグメント4Rと同様に、前面部は凸形状の放射レンズ部16になっており、その背後には凹陥部17が形成されている。
また、凹陥部17の底に相当する部分にはプリズムアレイ18Lが設けられているが、その構造は、プリズムアレイ18Rと鏡像的(正確な鏡像ではない)になっている。すなわち、プリズムアレイ18Lを構成するプリズム柱の稜線の走行方向は、プリズムアレイ18Rにおける稜線18cの走行方向と平行である。また、第1面が複セグメント板5の厚み方向に平行である点も、第2面と第1面との角度が46度以上(本実施例では50度)である点もプリズムアレイ18Rと同様である。しかし、第2面は、図2において左から右方向に進んで入射した光のほとんどを放射レンズ部16に向かう方向(図2において上向き)に反射し、図2において右から左方向に進んで来る光が第2面に入射すると、そのほとんどを凹陥部17に向かう方向(図2において下向き)に反射する点が、プリズムアレイ18Rとは相違する。
縦長セグメント4Rの左側の前面部には、縦長セグメント4Rと平行状に走行する表V谷溝21Rが設けられている。表V谷溝21Rは、共に平面状の第1のり面21aと第2のり面21bとからなり、両端を複セグメント板5の上辺、下辺にそれぞれ至らせて直線状に設けられており、その深さは、図2(b)に良好に示されるように、複セグメント板5(縦長セグメント4L、4R及びプリズム部9以外の平板状の部分)の板厚の1/2を上回っている。
また、縦長セグメント4Rの左側の背面部には、表V谷溝21Rと同様に、共に平面状の第1のり面22aと第2のり面22bとからなる裏V谷溝22Rが設けられている。裏V谷溝22Rは、表V谷溝21Rの左側(但し背面)にて表V谷溝21Rと平行に設けられ、両端を複セグメント板5の上辺、下辺にそれぞれ至らせて直線状に設けられている。裏V谷溝22Rの深さは、図2(b)に良好に示されるように、複セグメント板5(縦長セグメント4L、4R及びプリズム部9以外の平板状の部分)の板厚の1/2を上回っており、表V谷溝21Rと入れ違い状になっている。
一方、縦長セグメント4Lの右側にては、表V谷溝21Rと同様の表V谷溝21Lが前面部に、裏V谷溝22Rと同様の裏V谷溝22Lが背面部に設けられている。表V谷溝21Lと裏V谷溝22Lとによる構造は、表V谷溝21Rと裏V谷溝22Rとによる構造と鏡像的であるが、表V谷溝21L、裏V谷溝22L、表V谷溝21R、裏V谷溝22Rが複セグメント板5の上下方向に対して時計回りにわずかに傾いた(本実施例では上下方向に対して時計回りに7度傾かせた)姿勢で互いに平行になっているので、正確な鏡像関係ではない。
[複セグメント板5に入射した光]
次に、LED12から複セグメント板5に入射した光の進路等を、主に図2(b)を参照して説明する。
LED12を点灯すると、LED12から放射される光が入射端面10から複セグメント板5に入射する。入射端面10から入射した光は斜面8に入射し、ほとんどがここで反射される。入射端面10と斜面8との角度が40度になっているので、斜面8での反射光は、LED12の像12Pから放射されたごとくに、反射光軸LcPに沿って複セグメント板5内を進行する。複セグメント板5の表裏面(空気との界面)にては、図示するように光の入射角度が浅くなるので、ほぼ全反射になり複セグメント板5の外へは漏れ出さない。
(a)縦長セグメント4Rへの入射光
複セグメント板5の右側に配されているLED12から出て、入射端面10に入射し斜面8で反射された光は、おおむねは矢印Liで示すように右から左方向に進んで縦長セグメント4Rに至る。
それらは、(1)凹陥部17に出るか、(2)プリズムアレイ18Rに入射するか、(3)プリズムアレイ18Rと放射レンズ部16(凸部分)との間を通過するかの何れかになる。
(1)凹陥部17に出た光
凹陥部17に出た光の多くは複セグメント板5から背後側に放射され、一部が凹陥部17の内周から、またはプリズムアレイ18Rから複セグメント板5に再入射する。背後側に放射された光は前面側に位置する観察者には、まず見えない。
(2)プリズムアレイ18Rに入射した光
プリズムアレイ18Rに右側から入射した光は、上述したように第2面18bにて、図2において上向き(おおむね矢印Lrにそった方向)に反射されて、
放射レンズ部16に至り、放射レンズ部16の表面から複セグメント板5の前方へと放射される。そのため、複セグメント板5の前面側に位置する観察者には放射レンズ部16(縦長セグメント4R)が発光して見える。
(3)縦長セグメント4Rを左側に通り抜けた光
プリズムアレイ18Rと放射レンズ部16(凸部分)との間を通過したり、凹陥部17の内周から再入射したり、或いはプリズムアレイ18Rを通過する等で縦長セグメント4Rを左側に通り抜けてしまう光(放射レンズ部16から放射される光は除く)がある。
そうした光(以下、これを「漏出光」と呼ぶ)の進行方向は一定ではないものの、おおむねは縦長セグメント4Rから左へ、つまり縦長セグメント4Lへと向かう。すると、漏出光は表V谷溝21Rと裏V谷溝22Rとの何れかに必ず入射する。
表V谷溝21Rに入射した漏出光の多くは第1のり面21aによって背面側に反射される(矢印W1)。そして、わずかな一部が第1のり面21aから出て第2のり面21bに入射するが、それは第2のり面21bによって前面側に反射される(矢印W2)。また、裏V谷溝22Rに入射した漏出光の多くは第1のり面22aによって前面側に反射される(矢印W3)。そして、わずかな一部が第1のり面22aから出て第2のり面22bに入射するが、それは第2のり面22bによって背面側に反射される(矢印W4)。こうして、漏出光のほとんどが表V谷溝21Rと裏V谷溝22Rとによって複セグメント板5の背後側又は前面側に放出されるので、漏出光が表V谷溝21R及び裏V谷溝22Rを越えて左側に至って、縦長セグメント4Lに入射して縦長セグメント4Lを発光させるのは防止される。
(b)縦長セグメント4Lへの入射光
複セグメント板5の左側に配されているLED12から出て、入射端面10に入射し斜面8で反射された光は、上述した縦長セグメント4Rの場合とは逆に左から右方向に進んで縦長セグメント4Lに至る。そして、縦長セグメント4Rの場合と同様に、(1)凹陥部17に出るか、(2)プリズムアレイ18Lに入射するか、(3)プリズムアレイ18Lと放射レンズ部16(凸部分)との間を通過するかの何れかになる。これら(1)〜(3)の光の進路は縦長セグメント4R、表V谷溝21R及び裏V谷溝22Rについて説明したと同様になるので、それぞれの説明は省略する。
(c)縦長セグメント4L〜4R間の光
表V谷溝21R及び裏V谷溝22Rは、縦長セグメント4L側からの漏出光(矢印W5)を遮る働きもする。すなわち、左側からの漏出光(矢印W5)が裏V谷溝22Rに入射すれば第2のり面22bによって前面側に反射され、第1のり面22aによって背面側に反射される。左側からの漏出光(矢印W5)が表V谷溝21Rに入射すれば第2のり面21bによって背面側に反射され、第1のり面21aによって前面側に反射される。よって、縦長セグメント4L側からの漏出光(矢印W5)が縦長セグメント4Rに入射するのは防止される。
縦長セグメント4L側の表V谷溝21L及び裏V谷溝22Lも、縦長セグメント4R側からの漏出光に対して同様に機能するので、縦長セグメント4R側からの漏出光が縦長セグメント4Lに入射するのは防止される。
上記(a)の(3)の説明で明らかなように、縦長セグメント4Rを左側に通り抜けた漏出光は、表V谷溝21R及び裏V谷溝22Rによって前面側又は背面側に放射されるので、表V谷溝21R及び裏V谷溝22Rを越えて左側に進行する漏出光の量はきわめて少ない。同様に、縦長セグメント4Lからの漏出光が表V谷溝21L及び裏V谷溝22Lを越えて右側に進行してくる量もきわめて少ない。
従って、縦長セグメント4L側からの漏出光(矢印W5)が縦長セグメント4Rに入射するのは、皆無とまではいかないものの、ほぼ0に近い。同様に、縦長セグメント4R側からの漏出光が縦長セグメント4Lに入射するのも、ほぼ0に近い。よって、対をなす縦長セグメント4L、4Rが相手方からの漏出光で発光するのはきわめて良好に防止される。
[単セグメント板3の構成]
図1に示す通り、単セグメント板3には横長セグメント2が1つだけ設けられている。
詳細の図示は省略するが、横長セグメント2の前面部は、縦長セグメント4L、4Rと同様にかまぼこ状に凸形状の放射レンズ部(但し、縦長セグメント4L、4Rの放射レンズ部16を横転させた形態である。)になっている。その放射レンズ部の背後には、縦長セグメント4L、4Rと同様に凹陥部が形成されており、凹陥部の底に相当する部分にはプリズムアレイが設けられている。
横長セグメント2のプリズムアレイは、横長セグメント2の中央部で左右に区分され、右半部は縦長セグメント4Rのプリズムアレイ18Rと同様の構造であり、左半部は縦長セグメント4Lのプリズムアレイ18Lと同様の構造である。
そして、単セグメント板3の左右の端部には、複セグメント板5のプリズム部9と同様のプリズム部が形成されており、LED12から照射される光がプリズム部の前面に設けられた入射端面に照射される構成である。
このため、右側のLED12を点灯すると横長セグメント2のプリズムアレイの右半部が明るく発光し左側のLED12を点灯すると横長セグメント2のプリズムアレイの左半部が明るく発光する。つまり、単セグメント板3の左右のLED12を一斉に点灯すると、横長セグメント2の全体が発光する。
なお、プリズムアレイの右半部から左半部へ、また左半部から右半部へ漏れる光があっても、そうした光も横長セグメント2を発光させることになるので問題はない。或いは、横長セグメント2を通り過ぎて左右端部に抜ける光もあり得るが、それらが問題になるわけではない。従って、横長セグメント2には、表V谷溝21R、21L、裏V谷溝22R、22Lのような、漏出光対策のための構造は備わっていない。
[7セグメント表示器1の表示動作]
本実施例の7セグメント表示器1は、3枚の単セグメント板3と2枚の複セグメント板5とを、単セグメント板3、複セグメント板5、単セグメント板3、複セグメント板5、単セグメント板3の順で交互に積み重ね状に配してある。また、制御部は、各複セグメント板5については右側のLED12と左側のLED12とを別々に且つ各側については一斉に点灯、消灯させ、各単セグメント板3については右側と左側のLED12を一斉に点灯、消灯させることができる。すなわち、制御部は、3つの横長セグメント2と4つの縦長セグメント4L、4Rとからなり、8字状に組み合わせられた7セグメントを各1つずつ発光制御できるので、周知の7セグメント表示器と同様に0〜9の数字を表示できる。
その発光時には、縦長セグメント4Rを発光させるための光が縦長セグメント4L側に漏れて縦長セグメント4Lに入射してこれを発光させることはなく、縦長セグメント4Rだけを発光させるはずが(例えば「1」を表示するはずが)、縦長セグメント4Lまで発光させてしまう(11のようになる)のを防止できる。同様に、縦長セグメント4Lを発光させるための光が縦長セグメント4R側に漏れて縦長セグメント4Rに入射してこれを発光させることもなく、縦長セグメント4Lだけを発光させるはずが縦長セグメント4Rまで発光させてしまう(例えば「5」や「2」のはずが「9」や「6」になる)のを防止できる。
また、上下に隣接する単セグメント板3と複セグメント板5とは、互いの上下端面同士を単に接触させているだけなので、それぞれの上端面又は下端面から漏れた光が対面する隣の端面に入射しても、大半は反射されてしまうから、相手方を発光させるおそれはない。例えば複セグメント板5内を斜め上向き又は斜め下向きに進む光が上端面又は下端面から漏れて、単セグメント板3の横長セグメント2までも発光させてしまうおそれはない。
さらに、複セグメント板5の縦長セグメント4L、4R間の略4角形の区画は透明であるから、その背後に装飾用の部材や、7セグメント表示器とは別の表示器等を配置することができる。
[その他]
本発明の7セグメント表示器は(その構成部品である本発明の発光表示器も)、特許文献1に開示されている可変表示装置と同様に、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機にて図柄表示装置として使用できるが、基本は7セグメント表示器であるから図柄表示装置以外の用途に使用できることは言うまでもない。
また、実施例では単セグメント板3、複セグメント板5の左右の端部にプリズム部9を形成して、プリズム部9の前面の入射端面10にLED12の光を照射する構成を採用しているが、左右の端面を前面又は背面に垂直な平坦面として(つまり、プリズム部9は設けずに)、LED12の光を左右の端面に照射する構成としてもよい。或いは、実施例のプリズム部9とは前後を入れ替えた構造のプリズム部にして、LED12を単セグメント板3、複セグメント板5の背面側に配置することもできる。
縦長セグメント4Lには表V谷溝21Lと裏V谷溝22Lとによる構造を並設し、縦長セグメント4Rには表V谷溝21Rと裏V谷溝22Rとによる構造を並設しているが、縦長セグメント1本あたりの表V谷溝と裏V谷溝との組を2組以上にしてもよい。
実施例の7セグメント表示器の正面図。 図1のA−A断面図(a)及び複セグメント板における光路の説明図(b)。
符号の説明
1・・・7セグメント表示器、
2・・・横長セグメント、
3・・・単セグメント板、
4L、4R・・・縦長セグメント、
5・・・複セグメント板、
7L、7R・・・支持ケース、
8・・・斜面、
9・・・プリズム部、
10・・・入射端面、
13・・・プリント基板、
16・・・放射レンズ部、
17・・・凹陥部、
18L、18R・・・プリズムアレイ、
18a・・・第1面、
18b・・・第2面、
18c・・・稜線、
21L、21R・・・表V谷溝、
21a・・・第1のり面、
21b・・・第2のり面、
22L、22R・・・裏V谷溝、
22a・・・第1のり面、
22b・・・第2のり面。

Claims (3)

  1. 長方形状の透明板と、前記透明板の端面に光を照射する光源とを備えており、
    前記透明板には、前記透明板の背面部に形成されたプリズムアレイを含んで構成されて、前記光源から照射されて前記透明板の内部を通って前記プリズムアレイに入射した光を前記透明板の前面方向に反射させることで発光するセグメントが設けられている
    発光表示器において、
    各稜線が前記透明板の上下方向に沿っていて、前記透明板の右辺側から入射した光は前記透明板の前面方向に反射し、前記透明板の左辺側から入射した光は前記透明板の背面方向に反射する右入射発光型の前記プリズムアレイを備える前記セグメントを右セグメントとなし、
    各稜線が前記透明板の上下方向に沿っていて、前記透明板の左辺側から入射した光は前記透明板の前面方向に反射し、前記透明板の右辺側から入射した光は前記透明板の背面方向に反射する左入射発光型の前記プリズムアレイを備える前記セグメントを左セグメントとなして、
    前記右セグメントを相対的に右側に、前記左セグメントを相対的に左側にして互いに離れさせて配置し、
    前記透明板の板厚の1/2を上回る深さで前記透明板の上辺から下辺へと直線状に至るV谷溝を、前記右セグメントの左側にて前記透明板の前面部と背面部に各1本ずつ、前記左セグメントの右側にて前記透明板の前面部と背面部に各1本ずつ設けた
    ことを特徴とする発光表示器。
  2. 前記プリズムアレイは前記透明板の背面部を前面側に凹陥させた形状の凹陥部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の発光表示器。
  3. 前記右セグメント及び前記左セグメントが縦長形状である請求項1又は2記載の発光表示器2つを前記透明板の上下方向に沿って2段に並べて配置し、
    横幅は請求項1又は2記載の発光表示器の前記透明板とほぼ等しいが上下寸法が前記透明板よりも小さい長方形状の横長透明板を基体としており、前記横長透明板の背面部に形成されたプリズムアレイを含んで構成されて、光源から照射されて前記横長透明板の内部を通って前記プリズムアレイに入射した光を前記横長透明板の前面方向に反射させることで発光する横長形状のセグメントが1つ設けられている単セグメント板を、
    相対的に上に位置する前記発光表示器の上方、前記2つの発光表示器の間及び相対的に下に位置する前記発光表示器の下方に各1枚ずつ配置して、2組の前記右セグメント及び前記左セグメントと前記3つの横長セグメントとを8字状に組み合わせ、
    前記8字状に組み合わせられた前記7つのセグメントを選択的に発光させることで0〜9の数字を表示する7セグメント表示器。
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