JP5147131B2 - 無線通信システム、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信プログラム - Google Patents
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Description
LTE(Long Term Evolution:3GPPの発展系)では、無線フレーム内でランダムアクセス信号を割り当て可能なRACHスロットの位置が16種類のRACH slot configuration(RACHスロットパターン)によって定義されており、eNode B(無線基地局装置)はセル内でどのRACHスロットパターンを使用するかを表わす情報を報知情報で端末(移動局装置)に送信する。
報知情報を受信した端末は、受信した情報からRACHを送信できるタイミングを認識し、通信が必要な場合、RACHスロットパターンで定義されたRACHスロットのタイミングでランダムアクセスプリアンブル信号(ランダムアクセス信号)を送信する。
一方、特許文献1には、無線アクセス網(radio access network)における上りリンク(uplink)ランダムアクセスチャネルの割当方法について記載されている。
3GPP R1−074026,Random Access E−mail Reflector Summary,Motorola,RAN1#50−bis
ランダムアクセス信号に必要以上の帯域が割り当てられてしまう場合、ランダムアクセス信号以外の信号の送信に用いる帯域が小さくなり、ランダムアクセス信号以外の信号の通信効率が低下するという欠点があった。一方、ランダムアクセス信号に必要な帯域が割り当てられない場合、ランダムアクセスによる接続の成功率が低下するという欠点がある。
このように、従来の技術では、移動局装置各々の通信状況等によっては、ランダムアクセス信号が適切な帯域に割り当てられず、ランダムアクセスによる接続の成功率、又は、ランダムアクセス信号以外の信号の通信効率が低下するという欠点があった。
上記構成によると、前記無線通信システムは、前記第1の通信装置が、前記帯域割り当てパターンを決定し、決定した帯域割り当てパターンを前記第2の通信装置に通知し、前記第2の通信装置が前記第1の通信装置から通知された帯域割り当てパターンを用いて、前記第1の通信装置からのランダムアクセス信号を受信するので、前記第1の通信装置各々が異なる判定条件で前記帯域割り当てパターンを決定することができ、前記第1の通信装置各々の通信状況等が異なっていても、ランダムアクセス信号を適切な帯域に割り当てることができ、ランダムアクセスによる接続の成功率、又は、ランダムアクセス信号以外の信号の通信効率を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態に係る通信システムの概念図である。
この図において、携帯電話装置A1(第1の通信装置)は、基地局装置B1(第2の通信装置)のセルに在圏し、基地局装置B1と通信を行う。ここで、セルとは、基地局装置が携帯電話装置と通信可能な範囲であり、在圏とは、セルサーチ等により携帯電話装置の識別情報が基地局装置に登録され、基地局装置と該登録された携帯電話装置が通信可能になっている状態をいう。
また、携帯電話装置A2と携帯電話装置A3とは、基地局装置B2のセルに在圏し、基地局装置B2と通信を行う。このように、基地局装置は、複数の携帯電話装置と通信を行ってもよい。
図2は、本実施形態に係るRACHスロットパターンテーブルの一例を示す概略図である。
RACHスロットパターンテーブルの各行のデータは、ランダムアクセス信号を割り当て可能な帯域の組み合わせのパターン(RACH slot configuration)を表わし、これをRACHスロットパターン(帯域割当パターン)という。
この図は、上りリンクの無線リソース構成を示し、横軸に時間をとり、縦軸に周波数とっている。この図において、無線リソースは、横軸(時間軸)方向に、所定の時間間隔であるサブフレームごとに区切られ、ランダムアクセス周期に対応した、ランダムアクセスサブフレーム番号が付けられている。また、無線リソースは、縦軸(周波数軸)方向に、所定の周波数間隔で区切られている。
この図において、ハッチングされた帯域が、ランダムアクセス信号を割り当て可能な帯域である(以下、RACHスロットという)。
図3(a)で表わされるRACHスロットパターンは、図3(b)で表わされるRACHスロットパターンより、単位時間内のRACHスロットの数が少なく、つまり、帯域が小さい。また、図3(c)で表わされるRACHスロットパターンは、図3(b)で表わされるRACHスロットパターンより、単位時間内のRACHスロットの数が多く、つまり、帯域が大きい。
すなわち、RACHスロットパターンテーブルが示すRACHスロットパターンは、互いに、単位時間内のRACHスロットの数(帯域の大きさ)が互いに異なる複数RACHスロットパターンである。
携帯電話装置a1は、アンテナ部a10、受信部a11、記憶部a12、制御部a13、及び送信部a14を含んで構成される。また、携帯電話装置a1は、その他、携帯電話装置の一般的な公知の機能を備える。
制御部a13は、携帯電話装置a1の各部を制御する。また、制御部a13は、図示しない携帯電話装置a1のスピーカー部、マイク部等に対し、データと音声信号との間の変換を介在した後に、この音声信号について入出力を行う。
制御部a13は、データ転送効率検出部a130、RACHスロットパターン決定部a131、RACHスロット割当部a132(帯域割当部)、ランダムアクセス信号生成部a133、及びRACHスロットパターン通知部a134(帯域割当パターン通知部)を含んで構成される。
ここで、最大データ転送効率とRACHスロットパターンのパターン番号との対応は、最大データ転送効率が大きくなるに従い、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号となる対応である。
また、例えば、RACHスロットパターン決定部a131は、例えば、自装置が音声端末専用のような最大データ転送効率の低い携帯電話装置である場合、帯域割当の少ないRACHスロットパターン「1」を選択する。また、RACHスロットパターン決定部a131は、自装置が高速データ通信に特化した最大データ転送効率が高いことを要求されている携帯電話装置である場合、帯域割当を多くしたRACHスロットパターン「3」を選択する。
すなわち、RACHスロット割当部a132は、ランダムアクセス信号を、RACHスロットパターン決定部a131が決定したRACHスロットパターンのいずれかのRACHスロットの中に割り当てる。
帯域割当情報記憶部a122は、RACHスロットパターン決定部a131で決定した割り当て情報(RACHスロットパターンのパターン番号)を、保存する部分であって、この保存データを利用して制御部のRACHスロット割当部a132がRACHスロットの帯域割当を行う。
基地局装置b1は、アンテナ部b10、受信部b11、記憶部b12、制御部b13、及び送信部b14を含んで構成される。また、基地局装置b1は、その他、基地局装置の一般的な公知の機能を備える。
記憶部b12は、RACHスロットパターン候補記憶部b121(帯域割当パターン候補記憶部)と、携帯電話装置a1から送信された帯域割当情報を記憶する帯域割当情報記憶部b122と、を含んで構成される。
帯域割当情報記憶部b122は、各携帯電話装置a1から通知されたランダムアクセス信号の帯域割当パターン情報(RACHスロットパターンのパターン番号)を記憶する。
制御部b13は、携帯電話装置a1から通知されたランダムアクセス信号の帯域割当パターン情報に基づいてランダムアクセス信号の受信を準備する。
まず、携帯電話装置a1は、予め記憶する携帯電話装置a1の最大データ転送効率を検出する(S101)。
次に、携帯電話装置a1は、S101において検出した最大データ転送効率に対応したRACHスロットパターンのパターン番号を決定する。(S102)
次に、携帯電話装置a1は、S102にて決定したRACHスロットパターンのパターン番号を、帯域割当情報記憶部a122に保存する(S103)。
携帯電話装置a1は、S102にて決定したパターン番号のRACHスロットパターンのRACHスロット帯域に、ランダムアクセス信号を割り当てる(S105)。
その後、携帯電話装置a1は、ランダムアクセス信号を、S105で割り当てたスロットを用いて送信し、基地局装置b1は、S104で通知されたパターン番号のRACHスロットパターンのスロットを用いて、携帯電話装置a1からのランダムアクセス信号を受信する(S106)。
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、無線通信システムは、携帯電話装置a1の最大データ転送効率に基づき、RACHスロットパターンを決定した。
本実施形態による無線通信システムでは、通信可能な通信速度が異なる複数種類の通信サービスの通信を行い、携帯電話装置が利用する通信サービスに基づきRACHスロットパターンを決定する。なお、本実施形態による通信システムの概念図は、第1の実施形態の図1と同じである。
本実施形態による無線通信システム(図6)と、第1の実施形態による無線通信システム(図4)を比較すると、基地局装置b1が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、基地局装置b1についての説明は省略する。
本実施形態による携帯電話装置a2(図6)と、第1の実施形態による携帯電話装置a1(図4)を比較すると、記憶部a22と制御部a23が異なる。しかし、他の構成要素(アンテナ部a10、受信部a11、及び送信部a14)が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
サービス情報帯域割当記憶部a223は、サービスの種別(通信サービスの種類)と、RACHスロットパターンのパターン番号と、を対応付けたサービス情報ファイルを記憶する。
また、図7のサービス情報ファイルは、データ通信サービスで高速データ通信を行うサービス種別を示す「データ通信サービス(高速)」に対して、「音声サービス」に対応付けられたパターン番号「1」のRACHスロットパターンに比べ、単位時間内のRACHスロット数が多い、つまり、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号「3」が対応付けられていることを示している。
このように、サービス情報ファイルでは、データ転送効率が大きいサービスになるに従い、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号が対応付けられている。
RACHスロット割当部a132、ランダムアクセス信号生成部a133、及びRACHスロットパターン通知部a134、が持つ機能は、第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
また、RACHスロットパターン決定部a231は、サービス種別検出部a230からサービス種別「データ通信サービス」が入力された場合、パターン番号「3」のRACHスロットパターンに決定する。
すなわち、RACHスロットパターン決定部a231は、利用するサービスに基づいて、サービス情報帯域割当記憶部a223が記憶するRACHスロットパターンの中から、RACHスロットパターンを決定する。
まず、携帯電話装置a2は、サービス種別を検出する(S201)。
次に、携帯電話装置a2は、サービス情報ファイル(図7)を参照し、S201において検出したサービス種別に対応したRACHスロットパターンの番号を決定する(S202)。
次に、携帯電話装置a2は、S202にて決定したRACHスロットパターンのパターン番号を、基地局装置b1に通知する(S204)。
その後、携帯電話装置a2は、携帯電話装置a3は、ランダムアクセス信号を、S205で割り当てたスロットを用いて送信し、基地局装置b1は、S204で通知されたパターン番号のRACHスロットパターンのスロットを用いて、携帯電話装置a3からのランダムアクセス信号を受信する(S206)。
上記第2の実施形態では、携帯電話装置a2が、音声サービスやデータ通信サービスなどのサービス種別に基づいてRACHスロットパターンを決定したが、携帯電話装置a2がサービスで利用する周波数帯域幅に基づいてRACHスロットパターンを決定しても良い。
例えば、携帯電話装置a2が、狭帯域の周波数帯域を利用する場合と、広帯域の周波数を利用する場合において、RACHスロットパターンを切り替える。
図9は、本実施形態の変形例に係る無線通信システムの構成を示す概略的ブロック図である。
本変形例による無線通信システム(図9)と、上記第2の実施形態による無線通信システム(図10)を比較すると、周波数帯域割当記憶部a2231、周波数帯域検出部a2301、及びRACHスロットパターン決定部a2311が異なる。しかし、他の構成要素(基地局装置b1、受信部a11、送信部a14、帯域割当情報記憶部a122、RACHスロット割当部a132、ランダムアクセス信号生成部a133、及びRACHスロットパターン通知部a134)が持つ機能は上記第2の実施形態と同じであるので、上記第2の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
図10は、サービス情報帯域割当記憶部a223が記憶するサービス情報ファイルの一例を示す。
また、図10の周波数帯域情報ファイルは、周波数帯域「20MHz以上」に対して、「1.25MHz以上5MHz未満」に対応付けられたパターン番号「1」のRACHスロットパターンに比べ、単位時間内のRACHスロット数が多い、つまり、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号「4」が対応付けられていることを示している。
RACHスロットパターン決定部a2311は、周波数帯域割当記憶部a2231の記憶する周波数帯域情報ファイルにおいて、周波数帯域検出部a2301から入力されたサービス種別に対応するパターン番号を、RACHスロットパターンのパターン番号として決定する。
また、RACHスロットパターン決定部a2311は、周波数帯域検出部a2301から「20MHz」が入力された場合、RACHスロットパターンを、図10において音声通話サービスに対応するパターン番号「4」のRACHスロットパターンに決定する。
すなわち、RACHスロットパターン決定部a2311は、利用するサービスに基づいて、サービス情報帯域割当記憶部a223が記憶するRACHスロットパターンの中から、RACHスロットパターンを決定する。
つまり、携帯電話装置a2は、周波数帯域幅の広いサービスを利用する場合、ランダムアクセス信号の帯域を増やしても、他のデータの帯域が充分に確保できるため、ランダムアクセス信号以外の通信に対して影響がなくスムーズな通信が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、無線通信システムは、携帯電話装置a1の最大データ転送効率に基づき、RACHスロットパターンを決定した。本実施形態による無線通信システムでは、携帯電話装置が基地局装置との通信における誤り率(通信の品質情報)に基づき、RACHスロットパターンを決定する。また、本実施形態による通信システムの概念図は、第1の実施形態の図1と同じである。
本実施形態による無線通信システム(図11)と、第1の実施形態による無線通信システム(図4)を比較すると、基地局装置b1が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
通信状況帯域割当記憶部a323は、携帯電話装置a3と基地局装置b1との通信における誤り率と、RACHスロットパターンのパターン番号と、を対応付けた通信状況ファイルを記憶する。
また、図12の通信状況ファイルは、「クラス2」より誤り率が高い「クラス4」に対して、パターン番号「1」より、帯域が大きさRACHスロットパターンのパターン番号「3」、が対応付けられていることを示している。
このように、通信状況ファイルでは、誤り率が高く(通信の品質が低く)、つまりクラスが大きくなる従い、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号が対応付けられている。
RACHスロット割当部a132、ランダムアクセス信号生成部a133、及びRACHスロットパターン通知部a134、が持つ機能は、第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
具体的に、通信状況検出部a332は、通信手順において信号の送信回数、及び再送信回数を数え、単位時間について、再送信回数を送信回数で除算した値を誤り率として検出する。
通信状況検出部a332は、検出した誤り率をRACHスロットパターン決定部a331に出力する。
RACHスロットパターン決定部a331は、通信状況帯域割当記憶部a323が記憶する通信状況ファイルにおいて、選択した誤り率のクラスに対応するパターン番号を、RACHスロットパターンのパターン番号として決定する。
また、RACHスロットパターン決定部a331は、誤り率「クラス4」を選択した場合、パターン番号「3」のRACHスロットパターンに決定する。
まず、携帯電話装置a3は、誤り率を検出する(S301)。
次に、携帯電話装置a3は、通信状況ファイル(図12)を参照し、S301において検出した誤り率のクラスに対応したRACHスロットパターンの番号を決定する。(S302)。
次に、携帯電話装置a3は、S302にて決定したRACHスロットパターンのパターン番号を、基地局装置b1に通知する(S304)。
その後、携帯電話装置a3は、ランダムアクセス信号を、S305で割り当てたスロットを用いて送信し、基地局装置b1は、S304で通知されたパターン番号のRACHスロットパターンのスロットを用いて、携帯電話装置a3からのランダムアクセス信号を受信する(S306)。
例えば、受信レベルが高い場合、通信の品質は高く、携帯電話装置a3は、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号を選択する。また、例えば、基地局装置a3から携帯電話装置まで間における電力損失が低い場合、通信の品質は高く、携帯電話装置a3は、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号を選択する。また、例えば、ランダムアクセス信号の通信成功率が高い(ランダムアクセス信号の失敗率が低い)場合、通信の品質は高く、携帯電話装置a3は、帯域が大きいRACHスロットパターンのパターン番号を選択する。
例えば、携帯電話装置a3は、通信品質が低い環境下では、ランダムアクセス信号の成功率を上げるためRACHスロット割当を多くとり、通信品質が高い環境下では、ランダムアクセス信号に割り当てるRACHスロット帯域を少なくして、他の通信に割り当て可能な帯域を増やすことができ、高い接続品質の確保や高いスループットを得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の第4の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、無線通信システムは、携帯電話装置a1の最大データ転送効率に基づき、RACHスロットパターンを決定した。本実施形態による無線通信システムでは、携帯電話装置が自装置の電池電圧状況に基づき、RACHスロットパターンを決定する。また、本実施形態による通信システムの概念図は、第1の実施形態の図1と同じである。
本実施形態による無線通信システム(図14)と、第1の実施形態による無線通信システム(図4)を比較すると、基地局装置b1が持つ機能は第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
電池電圧帯域割当記憶部a423は、携帯電話装置a4の電源電圧と、RACHスロットパターンのパターン番号と、を対応付けた電源電圧ファイルを記憶する。
図15の電源電圧ファイルは、電源電圧と、パターン番号の各項目から構成されている。ここで、電源電圧は、3段階の電源電圧の範囲であるクラスに分類され、クラスの番号が大きくなるほど、電源電圧が高い。なお、本実施形態では、電源電圧は3段階の電源電圧の範囲に分類されているが、本発明はこれに限られない。
RACHスロット割当部a132、ランダムアクセス信号生成部a133、及びRACHスロットパターン通知部a134、が持つ機能は、第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
RACHスロットパターン決定部a431は、電池電圧帯域割当記憶部a423が記憶する電源電圧ファイルにおいて、選択した電池電圧のクラス対応するパターン番号を、RACHスロットパターンのパターン番号として決定する。
まず、携帯電話装置a4は、電池電圧を検出する(S401)。
次に、携帯電話装置a4は、S401において検出した電源電圧のクラスに対応したRACHスロットパターンの番号を決定する(S402)。
次に、携帯電話装置a4は、電源電圧ファイル(図15)を参照し、S402にて決定したRACHスロットパターンのパターン番号を、基地局装置b1に通知する(S404)。
その後、携帯電話装置a4は、ランダムアクセス信号を、S405で割り当てたスロットを用いて送信し、基地局装置b1は、S404で通知されたパターン番号のRACHスロットパターンのスロットを用いて、携帯電話装置a4からのランダムアクセス信号を受信する(S406)
また、無線通信システムは、携帯電話装置a4が、自装置の電池電圧が高い場合、ランダムアクセス信号の割当帯域を増やして、ランダムアクセス信号の送信を多くすることにより、ランダムアクセス処理が成功するまでの時間を短縮することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の第5の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態から第4の実施形態では、無線通信システムは、携帯電話装置a1〜a4は、それぞれ、RACHスロットパターン決定部a131〜a431が決定したRACHスロットパターンのパターン番号に従い、ランダムアクセス信号を、RACHスロットに割り当てて、基地局装置b1に送信した。
本実施形態による無線通信システムでは、携帯電話装置が決定したRACHスロットパターンのパターン番号を基地局装置に送信する。また、基地局装置が携帯電話装置から受信したRACHスロットパターンのパターン番号を補正する場合、基地局装置が補正後のRACHスロットパターンのパターン番号を送信する。また、携帯電話装置が、基地局装置から受信したRACHスロットパターンのパターン番号に従ってランダムアクセス信号をRACHスロットに割り当てて基地局装置に送信する。
なお、通信システムの概念図は、第1の実施形態の図1と同じである。
本実施形態による携帯電話装置a5(図17)と、第1の実施形態による携帯電話装置a3(図11)を比較すると、記憶部a52と制御部a53とが異なる。しかし、他の構成要素(アンテナ部a10、受信部a11、及び送信部a14)が持つ機能は第3の実施形態と同じであるので、第3の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
帯域割当情報記憶部a522は、基地局装置b5から受信部a11を介して受信した後述する補正RACHスロットパターンのパターン番号を、保存する部分であって、この保存データを利用して制御部のRACHスロット割当部a532がRACHスロットの帯域割当を行う。
RACHスロット割当部a532は、帯域割当情報記憶部a522が記憶する補正RACHスロットパターンのパターン番号であって、基地局装置b5から受信したRACHスロットパターンのパターン番号に従い、ランダムアクセス信号をRACHスロットに割り当てる。
本実施形態による基地局装置b5(図17)と、第3の実施形態による基地局装置b1(図11)を比較すると、記憶部b52と制御部b53とが異なる。しかし、他の構成要素(アンテナ部b10、受信部b11、及び送信部b14)が持つ機能は第3の実施形態と同じであるので、第3の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
移動局情報記憶部b521は、複数の携帯電話装置a5から送信されるRACHスロットパターンのパターン番号を記憶する。
帯域割当情報記憶部b522は、後述するRACHスロットパターン補正部b531が補正したランダムアクセス信号の帯域割当パターン情報(RACHスロットパターンのパターン番号)を記憶する。
RACHスロットパターン補正部b531は、RACHスロットパターンのパターン番号ごとに、該パターン番号の帯域を割り当てる携帯電話装置a5の最大数であるパターン割当最大数を、予め記憶する。RACHスロットパターン補正部b531は、移動局情報記憶部b521が記憶する複数の携帯電話装置a5から送信されるRACHスロットパターンのパターン番号を、着信順に読込み、パターン番号ごとに携帯電話装置a5の数を算出する。
一方、RACHスロットパターン補正部b531は、算出した携帯電話装置a5の数が予め記憶するパターン割当最大数を超えた場合、それ以降にRACHスロットパターンのパターン番号を受信した携帯電話装置a5について、RACHスロットパターンのパターン番号を、他のパターン番号に補正する。RACHスロットパターン補正部b531は、補正後のRACHスロットパターン(補正帯域割当パターン)のパターン番号(補正RACHスロットパターンのパターン番号という)を、帯域割当情報記憶部b522に記憶させる。
なお、RACHスロットパターン補正部b531が行う補正方法はこれに限らず、他の方法であってもよい。
まず、携帯電話装置a5は、誤り率を検出する(S501)。
次に、携帯電話装置a5は、S501において検出した誤り率のクラスに対応したRACHスロットパターンの番号を決定する(S502)。
基地局装置b5は、予め定めた条件に合致する場合、RACHスロットパターンのパターン番号を、補正RACHスロットパターンのパターン番号に補正する(S504)。
基地局装置b5は、補正RACHスロットパターンのパターン番号を、携帯電話装置a5に通知する(S505)。
携帯電話装置a5は、S504にて通知されたパターン番号のRACHスロットパターンのRACHスロット帯域に、ランダムアクセス信号を割り当てる(S507)。
その後、携帯電話装置a5は、ランダムアクセス信号を、S507で割り当てたスロットを用いて送信し、基地局装置b5は、S504にて補正したパターン番号のRACHスロットパターンのスロットを用いて、携帯電話装置a5からのランダムアクセス信号を受信する(S508)。
よって、携帯電話装置a5各々が異なる判定条件でRACHスロットパターンを決定することができ、携帯電話装置a5各々の通信状況等が異なっていても、ランダムアクセス信号を適切な帯域に割り当てることができ、ランダムアクセスによる接続の成功率、又は、ランダムアクセス信号以外の信号の通信効率を向上させることができる。
その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを基地局装置や携帯電話装置に内蔵させたコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
a10・・・アンテナ部、a11・・・受信部、a12,a22,a32,a42,a52・・・記憶部、a13,a23,a33,a43,a53・・・制御部、a14・・・送信部、a121・・・RACHスロットパターン候補記憶部、a122・・・帯域割当情報記憶部、a223・・・サービス情報帯域割当記憶部、a2231・・・周波数帯域割当記憶部、a323・・・通信状況帯域割当記憶部、a423・・・電源電圧帯域割当記憶部、a130・・・データ転送効率検出部、a230・・・サービス種別検出部、a2301・・・周波数帯域検出部、a330・・・通信状況検出部、a430・・・電源電圧検出部、a131,a231,a331,a431・・・RACHスロットパターン決定部、a132,a532・・・RACHスロット割当部(帯域割当部)、a133・・・ランダムアクセス信号生成部、a134・・・RACHスロットパターン通知部
b10・・・アンテナ部、b11・・・受信部、b12・・・記憶部、b121・・・RACHスロットパターン候補記憶部、b122,b522・・・帯域割当情報記憶部、b522・・・移動局情報記憶部、b13,b53・・・制御部、b531・・・RACHスロット補正部、b532・・・補正RACHスロットパターン通知部、b14・・・送信部
Claims (12)
- ランダムアクセス信号を定められた帯域の中に割り当てて送信する複数の移動局装置と、該通信装置から送信されたランダムアクセス信号を受信する基地局装置と、を備える無線通信システムにおいて、
前記移動局装置は、
前記帯域の組み合わせである帯域割当パターンであって、該組み合わせた帯域の大きさが、互いに異なる複数の前記帯域割当パターンの中から、帯域割当パターンを決定する帯域割当パターン決定部と、
前記帯域割当パターン決定部が決定した帯域割当パターンの情報を通知する帯域割当パターン通知部と、
前記基地局装置の補正帯域割当パターン通知部から通知された補正帯域割当パターンの情報を受信し、該補正帯域割当パターンの帯域の中に、前記ランダムアクセス信号を割り当てる帯域割当部と、
を備え、
前記基地局装置は、
前記複数の移動局装置の帯域割当パターン通知部から通知された帯域割当パターンの情報に基づき、前記複数の移動局装置各々が用いる帯域割当パターンである補正帯域割当パターンを決定する補正帯域割当パターン決定部と、
前記補正帯域割当パターン決定部が決定した補正帯域割当パターンの情報を通知する補正帯域割当パターン通知部と、
を備えることを特徴とする無線通信システム。 - 前記補正帯域割当パターン決定部は、前記移動局装置の数に基づいて、前記補正帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記補正帯域割当パターン決定部は、前記帯域割当パターン毎に前記移動局装置の最大数を記憶し、記憶した最大数を超える場合に、前記補正帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。 - 帯域割当パターン決定部は、前記移動局装置が送信可能な情報の送信速度を示す情報に基づいて、前記帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記基地局装置に対して、前記ランダムアクセス信号以外の通信サービスであって、通信可能な通信速度が異なる複数種類の通信サービスの通信を行い、
帯域割当パターン決定部は、通信予定の前記通信サービスの種類を示す情報に基づいて、前記帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記基地局装置に対して予め定められた帯域である通信帯域を用いて通信を行い、
帯域割当パターン決定部は、前記通信帯域の大きさを示す情報に基づいて、前記帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記移動局装置は、前記基地局装置に対して通信の制御に用いる制御情報と制御情報以外のユーザ情報とを送信し、
帯域割当パターン決定部は、前記ユーザ情報の情報量を示す情報に基づいて、前記帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 帯域割当パターン決定部は、前記ランダムアクセス信号の通信の成功率を示す情報に基づいて、前記帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 帯域割当パターン決定部は、移動局装置の電池電圧情報に基づいて、前記帯域割当パターンを決定すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - ランダムアクセス信号を定められた帯域の中に割り当てて送信する移動局装置において、
前記帯域の組み合わせである帯域割当パターンであって、該組み合わせた帯域の大きさが、互いに異なる複数の前記帯域割当パターンを決定する帯域割当パターン決定部と、
前記帯域割当パターン決定部が決定した帯域割当パターンの情報を通知する帯域割当パターン通知部と、
帯域割当パターン通知部から通知された帯域割当パターンの情報に基づき決定された補正帯域割当パターンの情報を受信し、該補正帯域割当パターンの帯域の中に、前記ランダムアクセス信号を割り当てる帯域割当部と、
を備えることを特徴とする移動局装置。 - ランダムアクセス信号を定められた帯域の中に割り当てて送信する移動局装置における無線送信方法において、
前記通信装置が、前記帯域の組み合わせである帯域割当パターンであって、該組み合わせた帯域の大きさが、互いに異なる複数の前記帯域割当パターンを決定する第1の過程と、
前記通信装置が、前記第1の過程にて決定した帯域割当パターンの情報を通知する第2の過程と、
前記第2の過程にて通知された帯域割当パターンの情報に基づき決定された補正帯域割当パターンの情報を受信し、該補正帯域割当パターンの帯域の中に、前記ランダムアクセス信号を割り当てる第3の過程と、
を有することを特徴とする無線通信方法。 - ランダムアクセス信号を定められた帯域の中に割り当てて送信する移動局装置のコンピュータに、
前記帯域の組み合わせである帯域割当パターンであって、該組み合わせた帯域の大きさが、互いに異なる複数の前記帯域割当パターンを決定する帯域割当パターン決定手段、
前記帯域割当パターン決定手段にて決定した帯域割当パターンの情報を通知する帯域割当パターン通知手段、
前記帯域割当パターン通知手段にて通知された帯域割当パターンの情報に基づき決定された補正帯域割当パターンの情報を受信し、該補正帯域割当パターンの帯域の中に、前記ランダムアクセス信号を割り当てる帯域割当手段、
として機能させる無線通信プログラム。
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JP2008283633A JP5147131B2 (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | 無線通信システム、移動局装置、無線通信方法、及び無線通信プログラム |
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