JP5138943B2 - Ice machine - Google Patents
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Description
本発明は、製氷機に関し、更に詳細には、製氷機本体の貯氷室内に配設した製氷機構の下側にドレンパンを有する製氷機に関するものである。 The present invention relates to an ice making machine, and more particularly, to an ice making machine having a drain pan below an ice making mechanism disposed in an ice storage chamber of an ice making machine body.
例えば図9は、製氷室に設けられて下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、角氷(氷塊)を自動的に製造する噴射式の製氷機の概略構成を示す一部破断斜視図である。このタイプの製氷機10は、略箱形をなす製氷機本体11の内部を上下に区画して、上方空間を貯氷室12とすると共に、下方空間を機械室13としている。
For example, FIG. 9 shows a schematic configuration of an injection-type ice making machine that automatically produces ice cubes (ice blocks) by supplying ice-making water from below to a large number of ice-making chambers that are provided in the ice-making chamber and open downward. It is a partially broken perspective view shown. This type of
製氷機本体11の上部に取付部材18が配設され、該取付部材18に、製氷小室を多数形成した前記製氷室15、水皿16、水皿16の下部に配設された製氷水タンク17、製氷水タンク17と共に水皿16を傾動させる水皿傾動機構28等から構成される製氷機構14が、垂設されて貯氷室12の内部上方に臨んでいる。この製氷機構14は、吸水管19から製氷水タンク17内に供給された製氷水を、送水ポンプ20により水皿16の噴射孔から製氷室15の各製氷小室へ噴射することで、角氷(氷塊)を製氷するよう構成される。そして、製氷室15で角氷が生成されたら、前記水皿傾動機構28を駆動させて水皿16を該製氷室15から傾斜状態に開放させ、生成された角氷を貯氷室12へ落下させると共に、水皿16と共に前記製氷水タンク17も傾動して製氷水を排出するようになっている。従って、製氷機構14の下方には、製氷水タンク17から排出された製氷水を受け入れて機外へ排出するドレンパン21が配設されている。
An
一方、前記製氷機本体11は、図9に示すように、製氷機10を組立てる際に前記製氷機構14等の設置を行ない易くするため、貯氷室12の天面および前面に開口した箱体として形成されている。従って、製氷機本体11の天面開口部22には、該天面開口部22を完全に覆蓋し得る矩形状のアッパーパネル23が着脱可能に取付けられる。また、製氷機本体11の前面開口部24には、製氷機10の前方へ開放可能な開閉ドア25が配設されると共に、該前面開口部24において前記製氷機構14の前側部分(ドレンパン21から上方部分)は、横長矩形状のフロントパネル26が取付けられる。このフロントパネル26は、開閉ドア25が製氷機本体11へ閉成されている状態では機外へ露出せず、該開閉ドア25を製氷機本体11から開放した際には、製氷機構14が外部へ露出しないようにすると共に、製氷機構14の近傍へ手が入るのを防止するよう機能する。このような構成の製氷機は、例えば特許文献1に開示されている。
ところで、図9に示した従来の噴射式の製氷機10では、前記ドレンパン21と前記フロントパネル26との間に隙間が形成されていると共に、フロントパネル26の横幅寸法L1が前面開口部24の横幅寸法Wより大きく設定されているのに対し、ドレンパン21の横幅寸法L2は該前面開口部24の横幅寸法Wの半分程度となっている。従って、前記フロントパネル26の製氷機構14に面した裏面で結露した場合に、結露水はドレンパン21に回収されずに滴下してしまい、貯氷室12の底面に溜って凍結する不都合が生じたり、製氷機本体11の隙間等へ入り込んで錆発生を誘発するおそれがあった。特に前記フロントパネル26は、薄いステンレス板等を折曲成形したプレート部材であるから断熱性が低く、外部に露出する表面側と製氷機構14に面する裏面側との温度差により結露し易くなっていた。
By the way, in the conventional jet type
また、一般的に製氷機では、定期的に製氷機構14の製氷水タンク17内、水皿16、製氷室15内の洗浄を行なう必要があるため、該製氷水タンク17の前面側に設けた薬品投入口27から所定の薬品(洗浄剤等)を投入する必要がある。しかし、図9に示した従来の製氷機10では、前記フロントパネル26に開口部が形成されていないため、該フロントパネル26を製氷機本体11から取外したもとで、製氷水タンク17に薬品を投入しなければならず、製氷機構14の洗浄作業に際してフロントパネル26の着脱作業が伴い、該洗浄作業が繁雑となっていた。
In general, in an ice making machine, it is necessary to periodically clean the inside of the ice making
そこで本発明は、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、貯氷室内で発生した結露水をドレンパンへ適切に回収して、結露水が貯氷室内で凍結したり製氷機本体の錆発生を誘発するのを防止し得る製氷機を提供することを目的とする。 Therefore, in view of the problems inherent in the above-described conventional technology, the present invention has been proposed to suitably solve this problem, and the condensed water generated in the ice storage chamber is appropriately recovered into the drain pan, It is an object of the present invention to provide an ice making machine capable of preventing condensed water from freezing in an ice storage chamber and inducing rust generation in the ice making machine body.
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る発明の製氷機は、
製氷機本体内に画成した貯氷室内に、氷塊を生成するための製氷機構と、前記製氷機構の下側に配設したドレンパンとを有する製氷機において、
前記製氷機構の前側に臨み、前記貯氷室の前面開口部に整合するフロントインナーパネルを、前記ドレンパンと一体的に形成し、
前記フロントインナーパネルの前面に形成されて前方へ突出するリブの先端に、前記製氷機本体の前面開口部にフロントパネルを取付けた際に該フロントパネルの裏面が密着することで、前記フロントインナーパネルと前記フロントパネルとの間に、断熱空間として機能する空間を画成し、
前記フロントインナーパネルは、前記ドレンパンより幅広に形成されて、前記ドレンパンの前側に臨まない部分の裏側下部に、該ドレンパンに近づくにつれて下方へ傾斜した案内樋部が形成され、前記フロントインナーパネルの裏面で発生した結露水を、前記ドレンパンへ直接または前記案内樋部を介して回収するよう構成したことを要旨とする。
In order to solve the above-mentioned problems and achieve the intended purpose, an ice making machine according to the invention according to
In an ice making machine having an ice making mechanism for generating ice blocks and a drain pan disposed below the ice making mechanism in an ice storage chamber defined in the ice making body,
A front inner panel facing the front side of the ice making mechanism and aligned with the front opening of the ice storage chamber is formed integrally with the drain pan,
When the front panel is attached to the front opening of the ice making machine main body at the front end of a rib formed on the front surface of the front inner panel and protruding forward, the front inner panel is in close contact with the front inner panel. between said front panel and defines a space that serves as a heat-insulating space,
The front inner panel is formed wider than the drain pan, and a guide rod portion that is inclined downward toward the drain pan is formed in a lower part of the back side of the portion that does not face the front side of the drain pan. The condensed water generated in
請求項1の発明によれば、フロントインナーパネルの裏側で発生した結露水は、全てがドレンパンへ案内された後に機外へ排出され、該結露水が貯氷室内へ滴下して凍結したり、製氷機本体の隙間へ入り込むことを好適に防止し得る。また、部品点数が削減されると共に組付工数が少なくなり、製氷機の製造コストの低減が期待できる。そして、フロントパネルとフロントインナーパネルとの間に断熱空間としての空間が画成されるので、該フロントインナーパネルの裏面が結露し難くなって結露水の発生を抑えることができる。なお、フロントインナーパネルの裏面で結露した場合には、ドレンパンが直接的に臨む部分で発生した結露水は、該ドレンパンへ直接的に回収される一方、ドレンパンが直接的に臨まない部分で発生した結露水は、案内樋部に一旦流下した後、該案内樋部に沿ってドレンパン側へ移動して該ドレンパンに回収されるから、フロントインナーパネルの裏側で発生した結露水の全てが、ドレンパンに回収されて機外へ排出される。 According to the first aspect of the present invention, the dew condensation water generated on the back side of the front inner panel is all discharged to the outside after being guided to the drain pan, and the dew condensation water drops into the ice storage chamber and freezes, or the ice making Entering into the gap of the machine body can be suitably prevented. Further, the number of parts is reduced and the number of assembling steps is reduced, so that the manufacturing cost of the ice making machine can be expected to be reduced. And since the space as a heat insulation space is defined between a front panel and a front inner panel, the back surface of this front inner panel becomes difficult to condense, and generation | occurrence | production of condensed water can be suppressed. In addition, when condensation occurs on the back surface of the front inner panel, the condensed water generated at the portion where the drain pan directly faces is collected directly to the drain pan, but is generated at the portion where the drain pan does not directly face The condensed water once flows down to the guide rod part, then moves to the drain pan side along the guide rod part and is collected in the drain pan. Therefore, all the condensed water generated on the back side of the front inner panel is transferred to the drain pan. It is collected and discharged outside the machine.
請求項2に係る発明では、前記フロントインナーパネルは、その横幅寸法が前記前面開口部の横幅寸法と同一に設定されたことを要旨とする。
請求項2の発明によれば、フロントインナーパネルにより、製氷機構を適切に覆蓋できる。また、ドレンパンおよびフロントインナーパネルが、一体成形部材として剛性を有しているから、貯氷室内へ設置した際には製氷機本体の補強部材としての機能も期待できる。
In the invention according to
According to the invention of
請求項3に係る発明では、前記フロントインナーパネルに、前記製氷機構を構成する製氷水タンクの薬品投入口に臨む開口部を設けたことを要旨とする。
請求項3の発明によれば、ドレンパンおよびフロントインナーパネルを製氷機本体から取外すことなく、開口部を介して製氷水タンク内へ薬品を投入することができ、製氷機構の洗浄作業を簡易に行なうことができる。
The gist of the invention according to claim 3 is that the front inner panel is provided with an opening facing a chemical inlet of an ice making water tank constituting the ice making mechanism.
According to the third aspect of the invention, the chemical can be introduced into the ice making water tank through the opening without removing the drain pan and the front inner panel from the ice making machine body, and the ice making mechanism can be easily cleaned. be able to.
本発明に係る製氷機によれば、貯氷室内で発生した結露水をドレンパンへ適切に回収して、結露水が貯氷室内で凍結したり製氷機本体の錆発生を誘発するのを防止し得る。 According to the ice making machine of the present invention, the dew condensation water generated in the ice storage chamber can be appropriately collected in the drain pan, and the dew condensation water can be prevented from freezing in the ice storage chamber and inducing rust generation in the ice making machine body.
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、説明の便宜上、図1における左側を製氷機の前側、図面右側を後側とする。 Next, a preferred embodiment of the ice making machine according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. For convenience of explanation, the left side in FIG. 1 is the front side of the ice making machine, and the right side in the drawing is the rear side.
図4は、実施例の製氷機30の外観を示す概略斜視図であり、図1は、図4のI−I線で破断した製氷機30の側断面図である。実施例の製氷機30は、箱形をなす製氷機本体31の内部を上下に区画して、該製氷機本体31の内部上方を貯氷室32とすると共に、該製氷機本体31の内部下方を機械室33としている。そして、貯氷室32の内部上方に製氷機構34が配設され、製氷機構34で生成された角氷は、落下して貯氷室32の底部に貯留されるようになっている。また機械室33には、冷凍装置を構成する凝縮器35、冷却ファンモータ36、圧縮機37等の部品が配設され、該冷凍装置に接続する蒸発管38が製氷機構34の製氷室15に配設されている。なお製氷機構34は、図9に示した従来の製氷機構14と基本的な構成の変更はないので、同一の構成部品は同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
FIG. 4 is a schematic perspective view showing the appearance of the
前記製氷機本体31における機械室33は、図1および図6に示すように、本体左側に配設される左サイドフレーム部材40と本体右側に配設される右サイドフレーム部材41とを、前側の上下および後側の上下に配設した4本の横フレーム部材42で連結することで箱枠状に構成されている。そして、機械室33の上部には、貯氷室32のベースとなるステンレス製の中板43が、前記左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41と、上部前後の横フレーム部材42,42との上に固定されている。また、機械室33の底部には、前記凝縮器35、冷却ファンモータ36、圧縮機37およびその他の付属機器、部品等を載置固定するためのベース板44が配設されている。
As shown in FIGS. 1 and 6, the
前記左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41は、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料からインジェクション成形技術により成形された一体成形部品であって、前縦杆部40A,41A、後縦杆部40B,41B、上横杆部40C,41Cおよび下横杆部40D,41Dからなる矩形枠体状に構成されている。そして、両サイドフレーム部材40,41は、内側の適宜箇所に複数のリブ45が一体的に形成されていて、軽量に構成されながらも、製氷機30に要求される所要の強度が確保されている。すなわち、図9に示した従来の製氷機10においては、スチール製の4本のフレーム部材で枠状に構成していた機械室の両サイド部分が、実施例の製氷機30においては、矩形枠体状を呈した合成樹脂成形部品である左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41から構成されている。
The left
また、左サイドフレーム部材40には、図6(a)に示すように、外部給水管を連結するための給水管連結部46と、外部排水管を連結するための排水管連結部47とが、後縦杆部40Bの後端縁に一体的に形成されている。更に、左サイドフレーム部材40には、冷媒配管や電気配線等を通すための陥凹部48が、上横杆部40Cの後端部に一体的に形成されている。また、左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41の後縦杆部41B,41Bには、図6(b)に示すように、アウターパネル50の折返し部50Aが整合する段差部49が形成されており、該折返し部50Aが後側へ突出しないようになっている(図6(b)では、右サイドフレーム部材41のみ図示)。なお、排水管連結部47は、図1に示すように、機械室33の内側へ突出した形状に形成されており、後述するドレンパン21に連結される排水配管62の短縮化を図り得るよう考慮されている。
Further, as shown in FIG. 6A, the left
一方、貯氷室32が画成される製氷機本体31の上側部分は、図1および図4に示すように、該貯氷室32の天面および前面に開口した箱体として形成されており、前記機械室33の外側までを被覆するアウターパネル50と、貯氷室32の内壁面となるインナーパネル51との二重構造となっており、これらアウターパネル50とインナーパネル51との間に断熱部材52が介在されている。製氷機本体31の天面開口部53には、該天面開口部53を完全に覆蓋し得る矩形状のアッパーパネル54が着脱可能に取付けられている。また、製氷機本体31の前面開口部55には、製氷機30の前方へ開放可能な開閉ドア56が、図示しないヒンジ部材を介して製氷機本体31に枢支されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 4, the upper part of the ice making
前記貯氷室32の上下方向における略中間部位、すなわち前記製氷機構34の下側には、前記製氷水タンク17から排出された製氷水を受け入れると共に機外へ排出案内するドレンパン60が設けられている。実施例のドレンパン60は、図1および図2に示すように、横幅寸法L2が前面開口部55の横幅寸法Wの約2/3、奥行寸法が貯氷室32の奥行寸法と略同一となるサイズに形成されたトレー状部材であって、前記排水配管62に接続される排水口61が底面略中央に形成されている。このようなドレンパン60は、製氷機構34で生成された角氷の放出空間を確保するため、貯氷室32の正面左側に偏って位置するように配設されている。
A
そして実施例のドレンパン60は、図1〜図4に示すように、前面開口部55に臨む前側部分に、上方へ延出して前記製氷機構34の前側に臨み、前記貯氷室32の前面開口部55に整合するフロントインナーパネル65を設け、該フロントインナーパネル65と一体化された成形部材として構成されている。すなわち、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の合成樹脂材料から公知のインジェクション成形技術により成形されたもので、製氷機構34の下側部分から前側部分に亘って延在する単一の大型成形部材となっている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
ドレンパン60と一体的に形成されたフロントインナーパネル65は、図3および図4に示すように、製氷機本体31の前面開口部55に整合して略垂直となる前壁部66と、この前壁部66から貯氷室32内に向けて斜め後方へ傾斜してドレンパン60に連設される傾斜壁部67と、これら前壁部66と傾斜壁部67の左右両側端から後方側へ延在する左側壁部68および右側壁部69とを有している。そして、前壁部66の前面には、10〜20mm程度の突出高さに突出されたリブ70が、上下方向および左右方向へ格子状に形成されている。また、傾斜壁部67の右側部分の裏側には、ドレンパン60に向けて緩やかに傾斜した案内樋部71が形成されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the front
前記フロントインナーパネル65の横幅寸法L3は、図2に示すように、前記前面開口部55の横幅寸法Wと同一に設定されており、ドレンパン60を貯氷室32内へ装着した際には、左側壁部68および右側壁部69が、インナーパネル51の左右内壁面に密着するようになっている。なおドレンパン60は、製氷機本体31の前面開口部55から貯氷室32内へ水平に押し込んで該製氷機本体31にセットされ、図示省略した掛止部やビス等によりインナーパネル51に装着され、貯氷室32内で安定的に固定されるようになっている。
The width L3 of the front
また、前記フロントインナーパネル65には、図2に示すように、左右略中央の上方部分に、リブ70の間に位置するように開口部72が形成されている。この開口部72は、製氷機構34を構成する水皿16が製氷室15に対して閉成した水平状態において、製氷水タンク17の前面に設けられている薬品投入口27に臨む部位に形成されている。すなわち開口部72は、製氷水タンク17の薬品投入口27へ、製氷機構34の洗浄に供される薬品(洗浄剤)を投入する際の薬品投入用に使用される。従って製氷機構34の洗浄作業に際しては、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を取外すことなく、製氷水タンク17へ前記薬品を投入し得るようになっている。
Further, as shown in FIG. 2, the front
更に、前記フロントインナーパネル65の下部には、図1〜図4に示すように、枠状の保持部73が、前面開口部55に臨むように設けられている。この保持部73は、前記貯氷室32内に貯留された氷塊の取出しに供されるバケット74を掛止保持するためのものであり、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を成形するに際して、該フロントインナーパネル65に一体的に形成されたものである。
Further, as shown in FIGS. 1 to 4, a frame-shaped holding
更に、実施例の製氷機30では、図4に示すように、ステンレス製のフロントパネル75が、前記フロントインナーパネル65の前壁部66を被覆した状態で製氷機本体31の前面開口部55に装着される。このフロントパネル75は、製氷機30の外観の質感向上を図り、製氷機本体31に対して閉成した開閉ドア56を磁力吸着させると共に、フロントインナーパネル65を保持するために供され、ビス76を挿通させる取付片75A,75Aを左端縁および右端縁に有すると共に、前壁部66の前面に横方向へ延在するよう設けられた嵌合溝66A,66Aに嵌合する嵌合片75B,75Bを上端縁および下端縁に有している。そして、製氷機本体31にフロントパネル75を取付けた際には、図5に示すように、各嵌合片75Bが対応の嵌合溝66Aに嵌合すると共に、前記リブ70の先端に該フロントパネル75が密着するようになり、これらフロントパネル75とフロントインナーパネル65との間に断熱空間として機能する空間77が画成されるようになっている。
Furthermore, in the
なお前記フロントパネル75には、図4および図5に示すように、フロントインナーパネル65の前記開口部72に整合するパネル開口部78が形成されていると共に、この開口部72を開放可能に閉成するスライド式のシャッター部材79が配設されている。このシャッター部材79は、常には前記パネル開口部78を閉成した状態に保持され、製氷機構34の洗浄作業の際には、横方向へスライドさせてパネル開口部78を開放させ、前記開口部72を介して製氷水タンク17の薬品投入口27への薬品の投入を許容するようになっている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例の製氷機の作用について説明する。製氷機構34が製氷運転されている状態では、図2に示すように、水皿16が製氷室15に対して閉成して水平状態となっているため、製氷水タンク17には製氷水が貯留されている。
(Operation of Example)
Next, the operation of the ice making machine of the embodiment configured as described above will be described. In the state in which the
そして、製氷室15内へ噴射供給した製氷水により角氷(氷塊)の生成が完了したら、図1および図7に示すように、水皿傾動機構28を駆動させて水皿16を製氷室15から開放させると、角氷が貯氷室32の底部へ落下放出される。また、水皿16の傾動と共に製氷水タンク17が排水位置へ姿勢変位するので、該製氷水タンク17の内部に貯留されていた製氷水は、タンク底部に設けられたタンク排水口からドレンパン60に向けて排出される。そして、角氷の放出および製氷水の排出が完了したら、水皿傾動機構28を駆動させて水皿16を製氷室15に対して閉成させると共に、製氷水タンク17を貯水位置へ移動させ、次の製氷作業が再開される。
When the formation of ice cubes (ice blocks) is completed by the ice making water sprayed and supplied into the
なお、製氷機本体31の前面開口部55にフロントパネル75が装着されているので、該フロントパネル75とフロントインナーパネル65との間に空間77が画成され、該空間77内に存在する空気が断熱層として機能する。従って実施例の製氷機30は、フロントインナーパネル65の裏側(製氷機構34が配設される貯氷室32の内部)と、該フロントインナーパネル65の表側(外部)との温度差が大きい場合でも、フロントインナーパネル65の裏面は結露し難くなっている。
Since the
またフロントインナーパネル65は、合成樹脂製の所要厚みの成形部材であるから、該フロントインナーパネル65自体も断熱部材として機能する。すなわち、製氷機本体31の前面側に、断熱部材として機能するフロントインナーパネル65が配設されていることから、該製氷機本体31の前面側の断熱性能が好適に向上している。従って、製氷機構34とフロントパネル75との間に配設されたフロントインナーパネル65による断熱効果により、該フロントパネル75の前面での結露も好適に抑制できる。
Since the front
但し、製氷機構34による製氷工程が進行する過程において、開閉ドア56の開閉を頻繁に行なった場合等では、フロントインナーパネル65の製氷機構34に臨む裏面、すなわち前壁部66の裏面や傾斜壁部67の裏面で結露することもあり得る。そして、フロントインナーパネル65の裏面で結露した場合には、図3(b)に示すように、ドレンパン60が直接的に臨む正面左側の裏面(図3(a)における左側)で発生した結露水は、前壁部66の裏面から傾斜壁部67の裏面に沿って流下した後、ドレンパン60へ直接的に回収される。一方、ドレンパン60が直接的に臨まない正面右側の裏面(図3(a)における右側)で発生した結露水は、図3(b)に示すように、案内樋部71に一旦流下した後、該案内樋部71に沿ってドレンパン60側へ移動して該ドレンパン60に回収される。すなわち実施例の製氷機30では、フロントインナーパネル65の裏側で発生した結露水の全てが、ドレンパン60に回収されて機外へ排出されるようになり、貯氷室32の底部へ滴下しない。更に、送水ポンプ20や給水バルブ等の表面に発生した結露水は、傾斜壁部67の裏側に滴下するようになり、該傾斜壁部67の裏面に沿って流下した後、ドレンパン60へ回収される。
However, when the opening / closing
また、製氷機構34の洗浄作業に際しては、フロントパネル75のシャッター部材79をスライドさせてパネル開口部78を開放させることで、該パネル開口部78およびフロントインナーパネル65に形成した開口部72を介して、製氷水タンク17の薬品投入口27へ所定の薬品を簡単に投入することができる。すなわち、製氷機構34の洗浄作業に際して、フロントパネル75と、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を、製氷機本体31から取外す必要がない。なお、製氷機構34のメンテナンスを行なう場合は、フロントパネル75と、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65を製氷機本体31から取外すことで、メンテナンス作業を行なうことが可能である。但し、フロントパネル75は2本のビス76を取外すだけで製氷機本体31から取外し得ると共に、フロントインナーパネル65およびドレンパン60は、数本のビスを外すことで製氷機本体31から一体的に取外すことができる。
Further, when the
また、実施例の製氷機30は、製氷機本体31の下部両側に、機械室33を構成する合成樹脂製の左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41を配設したので、製氷機本体31全体の軽量化および強度向上が図られている。そして、角氷が融解して発生した水や製氷水が、製氷機本体31を構成する部材の隙間から流れ込んで機械室33へ到達したとしても、合成樹脂製の前記左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41が錆ることがないから、製氷機本体31の剛性を長期に亘って維持することができる。
Further, in the
従って、実施例の製氷機によれば、上方へ延出して製氷機構34の前側に臨み、貯氷室32の前面開口部55に整合するフロントインナーパネル65を、ドレンパン60の前側に一体的に形成したので、フロントインナーパネル65の裏側で発生した結露水は、全てが前記ドレンパン60へ確実に案内された後に機外へ排出され、該結露水が貯氷室32内へ滴下して凍結したり、製氷機本体31の隙間へ入り込むことを好適に防止し得る。しかも、フロントインナーパネル65の横幅寸法L3が、製氷機本体31の前面開口部55の横幅寸法Wと同一に設定されているので、製氷機構34を適切に覆蓋できる。また、ドレンパン60およびフロントインナーパネル65が一体成形部材であるから、製氷機本体31の貯氷室32内へ設置した際には、補強部材としての機能も期待できる。そして、フロントインナーパネル65はドレンパン60と一体的に形成されるため、該フロントインナーパネル65を設けることによる部品点数の増加はなく、また製氷機本体31に対する組付工数も増加しないから、製氷機30の製造コストが増加することはない。
Therefore, according to the ice making machine of the embodiment, the front
また、フロントインナーパネル65に、製氷水タンク17の薬品投入口27に臨む開口部72を設けたことにより、ドレンパン60および該フロントインナーパネル65を製氷機本体31から取外すことなく、開口部72を介して製氷水タンク17内へ薬品を投入することができ、製氷機構34の洗浄作業を簡単かつ効率的に行なうことができる。
Further, by providing the front
更に、製氷機本体31の前側にフロントパネル75を装着することにより、該フロントパネル75とフロントインナーパネル65との間に空間77が画成されるから、該フロントインナーパネル65の裏面で結露し難くなり、結露水の発生を抑えることができる。また、フロントパネル75にパネル開口部78を設けたので、製氷機構34の洗浄作業に際して、該フロントパネル75を製氷機本体31から取外す必要がなく、製氷機構34の洗浄作業を簡単かつ効率的に行なうことができる。
Further, by attaching the
更にまた、製氷機本体31の下部に、機械室33を画成する左サイドフレーム部材40および右サイドフレーム部材41を、軽量で剛性のある合成樹脂製としたことにより、製氷機30の軽量化が期待できると共に、結露水や製氷水等が入り込んでも錆を誘発することがないので、長期に亘って剛性を維持することができる。
Furthermore, the left
図8は、フロントインナーパネル65に一体成形されるバケット保持部73の別例を示している。この別例に係るバケット保持部73は、図8(a)に示すように、フロントインナーパネル65の傾斜壁部67における正面右側に形成された陥凹部に、左右方向に所要間隔離間して形成された2枚の保持板80,80から構成されており、図8(b)に示すように、バケット74を前側から抜き差しし得ると共に垂下状態で掛止保持させ得るようになっている。各保持板80,80は、上下方向の略中央部に段差部80A,80Aが形成されており、両保持板80,80間は、段差部80A,80Aの下方側が狭く設定されると共に、該段差部80A,80Aの上方側が広く設定されている。すなわち、バケット74における柄74Aの先端に形成した先端拡幅部を、両保持板80,80の上方側の拡幅部分に整合させて押し込むことで、該バケット74をバケット保持部73に垂下状態で掛止保持させ得る。別例のような形態のバケット保持部73とした場合には、バケット74を取外すとフロントインナーパネル65の下方への突出部分がなくなるため、開閉ドア56を開けた際の貯氷室32の前面開口面積が広くなり、氷の取出し作業を行ない易くする効果が期待できる。また、フロントインナーパネル65の前側の陥凹部にバケット保持部73が形成されると共に、貯氷室32の奥側へ延出しない姿勢でバケット74を保持できるので、該貯氷室32における貯氷量の増加が期待できる。
FIG. 8 shows another example of the
前記実施例では、製氷機本体31の前面開口部55にフロントパネル75を設けた構成を例示したが、フロントインナーパネル65が外部へ露出しても問題ない場合や、閉成された開閉ドア56の保持に支障を来たさない場合には、該フロントパネル75を省略することもできる。
また、フロントパネル75は、フロントインナーパネル65の前壁部66と同一の形状、サイズに形成して、該フロントインナーパネル65へ直接装着するようにしてもよい。 更に、フロントパネル75を、製氷機本体31からワンタッチで着脱し得る場合には、前記パネル開口部78を省略してもよい。
更にまた、フロントパネル75を装着しない場合は、フロントインナーパネル65に形成した開口部72に、該開口部72を開閉可能なシャッター部材を追加するようにしてもよい。
In the above embodiment, the
Further, the
Furthermore, when the
17 製氷水タンク,27 薬品投入口,31 製氷機本体,32 貯氷室,34 製氷機構
55 前面開口部,60 ドレンパン,65 フロントインナーパネル,70 リブ
71 案内樋部,72 開口部,75 フロントパネル,77 空間
L3 フロントインナーパネルの横幅寸法,W 前面開口部の横幅寸法
17 ice making water tank, 27 chemical inlet, 31 ice making machine body, 32 ice storage chamber, 34
71 guide troughs, 72 opening, 75 front panel, 77 space L3 width dimension of the front inner panel, the lateral width dimension of W front opening
Claims (3)
前記製氷機構(34)の前側に臨み、前記貯氷室(32)の前面開口部(55)に整合するフロントインナーパネル(65)を、前記ドレンパン(60)と一体的に形成し、
前記フロントインナーパネル(65)の前面に形成されて前方へ突出するリブ(70)の先端に、前記製氷機本体(31)の前面開口部(55)にフロントパネル(55)を取付けた際に該フロントパネル(75)の裏面が密着することで、前記フロントインナーパネル(65)と前記フロントパネル(75)との間に、断熱空間として機能する空間(77)を画成し、
前記フロントインナーパネル(65)は、前記ドレンパン(60)より幅広に形成されて、前記ドレンパン(60)の前側に臨まない部分の裏側下部に、該ドレンパン(60)に近づくにつれて下方へ傾斜した案内樋部(71)が形成され、前記フロントインナーパネル(65)の裏面で発生した結露水を、前記ドレンパン(60)へ直接または前記案内樋部(71)を介して回収するよう構成した
ことを特徴とする製氷機。 In the ice storage chamber (32) defined in the ice making machine body (31), an ice making mechanism (34) for generating ice blocks, and a drain pan (60) disposed below the ice making mechanism (34), In an ice machine having
A front inner panel (65) facing the front side of the ice making mechanism (34) and aligned with the front opening (55) of the ice storage chamber (32) is formed integrally with the drain pan (60),
When the front panel (55) is attached to the front opening (55) of the ice making machine body (31) at the tip of the rib (70) formed on the front surface of the front inner panel (65) and protruding forward. by the rear surface of the front panel (75) is in close contact, between the front inner panel (65) and said front panel (75), and defining a space (77) functioning as an insulating space,
The front inner panel (65) is formed wider than the drain pan (60), and is a guide that is inclined downward as approaching the drain pan (60) at a lower part of the back side of the portion not facing the front side of the drain pan (60). A flange portion (71) is formed, and the dew condensation water generated on the back surface of the front inner panel (65) is collected directly to the drain pan (60) or via the guide flange portion (71). An ice machine characterized by that.
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