JP5137039B2 - 熱放射エネルギーのシミュレーション装置、及び、方法 - Google Patents

熱放射エネルギーのシミュレーション装置、及び、方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5137039B2
JP5137039B2 JP2009538865A JP2009538865A JP5137039B2 JP 5137039 B2 JP5137039 B2 JP 5137039B2 JP 2009538865 A JP2009538865 A JP 2009538865A JP 2009538865 A JP2009538865 A JP 2009538865A JP 5137039 B2 JP5137039 B2 JP 5137039B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grid
thermal radiation
radiation energy
grids
form factor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009538865A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009057189A1 (ja
Inventor
桂子 高橋
領 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Agency for Marine Earth Science and Technology
Original Assignee
Japan Agency for Marine Earth Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Agency for Marine Earth Science and Technology filed Critical Japan Agency for Marine Earth Science and Technology
Publication of JPWO2009057189A1 publication Critical patent/JPWO2009057189A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5137039B2 publication Critical patent/JP5137039B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/42Circuits effecting compensation of thermal inertia; Circuits for predicting the stationary value of a temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01WMETEOROLOGY
    • G01W1/00Meteorology
    • G01W1/10Devices for predicting weather conditions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
    • G06F30/23Design optimisation, verification or simulation using finite element methods [FEM] or finite difference methods [FDM]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/48Thermography; Techniques using wholly visual means
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2119/00Details relating to the type or aim of the analysis or the optimisation
    • G06F2119/08Thermal analysis or thermal optimisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

都市における現実の3次元形状に則した熱放射エネルギーのシミュレーションに関する。
都市部の気温がその周辺部の気温より高くなる現象を、ヒートアイランド現象という。
近年、都市におけるヒートアイランド現象は、地球温暖化の影響に上乗せして、都市環境を悪化させているといわれている。この100年で、地球上の平均温度上昇は0.6度であるのに対し、日本の大都市の温度上昇は2.4度、東京の温度上昇は2.9度であるとされている。
都市特有の環境構造である、様々な建材の高層ビルの連立、自動車のエンジンなどによる排熱、アスファルトによる道路舗装の影響などが、ヒートアイランドとしての蓄熱効果を加速していると考えられている。
こうした都市特有の環境構造における蓄熱メカニズムについては、まだ不明な点が多い。ヒートアイランド現象に対する効果的な対策を探索するために、この都市特有の環境構造における蓄熱メカニズムを解明することが求められている。
都市の蓄熱メカニズムの解明には、人工排熱等の熱源の特定とその定量化とともに、ビル対ビル、あるいは、ビル対道路などの放射過程についても現実的な取り扱いが必要不可欠である。
従来から、都市モデルにおける放射による蓄熱メカニズムを解明するためのモデルが構築されている。主な従来のモデルの手法として、次のようなものが挙げられる。
(1)単一の建物、または、複数の単純な形状の建物を対象とする。
(2)複数の連続的で均一の形状の建物を対象とする。
(3)地表面と大気との鉛直2次元の放射過程であるキャノピーモデルを使用する。
(4)平均放射量を統計的平均値で求める。
これら手法は、計算コストを低く抑えるため、現実の3次元の建物の形状、配置等を単純化、もしくは、平滑化している。したがって、これらは、現実の建物の3次元形状に則していない。そのため、これらの従来のモデルでは、現実の熱放射過程とは乖離することがあった。
佐藤大樹、村上周三、大岡龍三、川本陽一:「数値気候モデルを活用した都市キャノピー層内の温熱感指標SET(Standard Effective Temperature)の算出」、日本建築学会大会学術講演梗概集、2005年. 日下博幸、木村富士男:「都市気象モデルからみた熱帯夜の形成機構」、天気、日本気象協会、2004年、第51巻、第2号、pp.95−98. 萩島理、谷本潤、片山忠久、大原健志:「改良・建築−都市−土壌連成系モデル(AUSSSM:Architecture-Urban-Soil Simultaneous Simulation Model)による都市高温化の構造解析 第1報 モデルの理論構成及び標準解」、日本建築学会計画系論文集、2001年、第550巻、pp.79−86. 萩島理、谷本潤、片山忠久、大原健志:「改良・建築−都市−土壌連成系モデル(AUSSSM:Architecture-Urban-Soil Simultaneous Simulation Model)による都市高温化の構造解析 第2報 数値実験による都市高温化要因の定量化」、日本建築学会計画系論文集、2002年、第553巻、pp.91−98. 萩島理、谷本潤、浅野文宏:「改良・建築−都市−土壌連成系モデル(AUSSSM:Architecture-Urban-Soil Simultaneous Simulation Model)による都市高温化の構造解析 第3報 気象条件による都市高温化要因の違い」、日本建築学会計画系論文集、2006年、第601巻、pp.43−50.
本発明は、都市のビル群等の現実の3次元形状を対象とした、精度の高い熱放射エネルギーを計算するシミュレーション装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
本発明は、
複数の立体物を含む3次元空間データであって、3次元空間が複数のグリッドで規定された3次元空間データを取得する3次元データ取得手段と、
前記複数のグリッドのうち、任意の2つのグリッドのすべての組み合わせにおける形態係数を算出する形態係数算出手段と、
グリッドの面積、反射率、及び温度を含む各グリッドの属性データを取得するグリッド属性データ取得手段と、
前記グリッドの面積、前記形態係数、前記グリッドの反射率、前記グリッドの温度に基づいて、グリッド毎の熱放射エネルギーとして、自グリッドの放射による熱放射エネルギーと、各グリッドが放射する熱放射線の反射による熱放射エネルギーとの和を算出する熱放射エネルギー算出手段と、
前記グリッド毎の熱放射エネルギーの算出結果を出力装置に出力する出力手段と、
を備える熱放射エネルギーのシミュレーション装置
である。
本発明によると、任意の空間の3次元形状の部分毎の熱放射エネルギーを算出することができる。
本発明は、上記の本発明にかかる熱放射エネルギーのシミュレーション装置と同様の特徴を有する、シミュレーション方法、情報処理装置(コンピュータ)を熱放射エネルギーのシミュレーション装置として機能させるプログラム、当該プログラムを格納した記録媒体として実現可能である。
本発明によれば、都市のビル群等の現実の3次元形状を対象とした、精度の高い熱放射エネルギーを計算するシミュレーション装置を提供することができる。
図1は、システム構成を示す図である。 図2は、シミュレーション方法を表すフローを示す図である。 図3は、形態係数を説明する図である。 図4は、放射方向の単位ベクトルを示す図である。 図5は、グリッド面Aから放射した光子の様子を示す図である。 図6は、熱放射エネルギーの計算における領域と建物の設定を示す図である。 図7は、地表面の熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。 図8は、建物1の壁面Aの熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。 図9は、建物2の壁面Bの熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。 図10は、建物3の壁面Cの熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。
符号の説明
100 シミュレーション装置
102 演算部
104 記憶部
106 インタフェ−ス(I/F)
108 メモリ
110 通信部
200 入力装置
300 出力装置
400 記憶装置
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。実施形態の説明は、例示であり、本発明は、実施形態の構成に限定されない。
〔実施形態〕
〈システム構成〉
図1は、本実施形態のシステム構成を示す図である。本実施形態のシステムは、シミュレーション装置100、入力装置200、出力装置300、記憶装置400を含む。
シミュレーション装置100は、主に計算(演算)を行う演算部102、初期データやプログラム等を記憶する記憶部104、外部装置との入出力を行うインタフェース(I/F)106、演算部102で実行されるプログラム及びデータが展開されるメモリ108、外部との通信機能を有する通信部110を含む。
演算部102は、3次元空間データ取得手段、形態係数算出手段、グリッド属性データ取得手段、熱放射エネルギー算出手段、出力手段として機能し得る。また、演算部102とは別の独立の演算部が、これらの手段のうちの1つ、または、複数の手段として機能してもよい。これらの各構成要素は、シミュレーション装置100の演算部102上で実行されるプログラムとして構成することもできる。また、各構成要素の一部、または、すべてをハードウェア回路で構成してもよい。
入力装置200は、キーボード、マウス等のポインティングデバイス等を含む。出力装置300は、LCDやCRT等のディスプレイ、プリンタ等を含むコンピュータである。記憶装置400は、ハードディスクドライブ(HDD)、フレキシブルディスクドライブ、CDドライブ、DVDドライブ等を含む。記憶装置400は、記憶部104に格納されるデータ等を、記憶装置400に装着する記録媒体に記録することもできる。記憶装置400は、記憶部104の代替の手段として、使用することができる。
〈処理フロー〉
図2は、本実施形態の熱放射シミュレーションの処理フローを示す図である。
最初に、シミュレーションの対象となる都市空間の3次元形状のデータを入力する(S1002)。都市空間の3次元形状は、例えば、人工の構造物(ビルの壁面、屋上面、道路の路面など)、自然の構造物(木、崖、地表面など。雲などを含むこともできる)などを含む立体物の現実に即した3次元座標を指定することによって、定義される。三次元座標は、直交座標系、極座標系等、どのような座標系によって与えられてもよい。当該3次元形状は、ユーザが入力装置200を使用してデータを入力すること等により、定義することが可能である。入力されたデータは、記憶部104に格納される。
3次元形状データは、入力装置から入力されたものが記憶部104やメモリ108に格納されるようにしてもよく、記憶装置400にあらかじめ格納されたものが記憶部104、メモリ108に格納されるようにしてもよく、通信部110で受信したものが記憶部104や、メモリ108に格納されるようにしてもよい。
演算部102は、シミュレーションに必要な立体物の3次元形状のデータ、定数、変数等を、メモリに取得し、シミュレーションに使用する。取得とは、入力装置200から入力されるものをメモリに格納すること、記憶部104、記憶装置400にあらかじめ格納されているものをメモリに読み込むこと、通信装置で受信されるものをメモリに読み込むこと等を含み得る。
次に、形態係数計算用データを作成する(S1004)。シミュレーション装置100は、S1002で定義された3次元形状を、所定の数のグリッド(面要素)に分割する。また、所定の面積を有するグリッドに分割してもよい。3次元形状のグリッドのデータは、記憶部104に格納される。分割数、グリッドの面積等を、ユーザが指定するようにすることもできる。分割数、グリッドの面積等を制御することにより、計算結果の精度を制御することができる。また、各グリッドの面積が3次元形状から求められ、記憶部104に格納される。
また、演算部102は、あらかじめ分割された状態の立体物の3次元形状のデータを、取得してもよい。取得とは、入力装置200から入力されるものをメモリに格納すること、記憶部104、記憶装置400にあらかじめ格納されているものをメモリに読み込むこと、通信装置で受信されるものをメモリに読み込むこと等を含み得る。
次に、形態係数を計算する(S1006)。演算部102は、複数のグリッドに分割された3次元形状のグリッド毎に、すべてのグリッドとの間の形態係数を計算する。形態係数及び形態係数の計算については、後に詳述する。グリッド毎に算出された形態係数は、記憶部104に格納される。
次に、各グリッドの温度データの作成をする(S1007)。演算部102は、シミュレーションの対象となる都市空間内の表面温度データを、メモリに取得する。演算部102は、取得した表面温度データに基づいて、複数のグリッドに分割された3次元形状のグリッド毎に温度データを算出する。演算部102は、取得した表面温度データを補完すること等により、3次元形状のグリッド毎の温度データを算出することができる。グリッド毎に算出された温度データは、記憶部104に格納される。
シミュレーションの対象となる都市空間内の建物や地面などの表面温度データは、ユーザが入力装置200を使用してデータを入力する等により、与えられてもよい。表面温度データは、すべてのグリッドについて与えられなくてもよい。表面温度データが与えられないグリッドについては、演算部102は、与えられた表面温度データから、値の与えられていない領域の温度データを、補間する、近接のグリッドの値を使用して外挿する等により算出することができる。入力されたデータは、記憶部104に記憶されてもよい。
表面温度データは、例えば、建物等に日射が遮られない日向部分と建物等に日射が遮られる日陰部分とで、それぞれ異なる温度として、与えることができる。
また、グリッド毎の温度データは、与えられた表面温度データを基に、対象となる立体物等の表面が日射を受けていた履歴を考慮して算出することも可能である。例えば、計算時に日陰部分のグリッドであっても、計算前の所定時間内に日射を受けていた時間の割合に応じた所定の温度分を加算することができる。
次に、熱放射エネルギー計算のための行列要素のデータ作成をする(S1008)。各グリッドの放射率は、ユーザが入力装置200を使用して入力する等により、与えられる。各グリッドの面積は、S1004で求められている。また、形態係数は、S1006で求められている。また、温度データは、S1007で求められている。各グリッドの放射率、温度、面積、形態係数等の各データは、記憶部104に格納される。演算部102は、これら記憶部104に格納された各データから、熱放射エネルギー計算のための行列要素データを作成する。
次に、熱放射エネルギー計算をする(S1010)。演算部102は、S1008で作成した行列要素データを基に、各グリッドの熱放射エネルギーの計算をする。熱放射エネルギーの計算については、後に詳述する。演算部102は、グリッド毎の熱放射エネルギーの計算結果を、所定の出力装置300、記憶装置400、記憶部104などに出力して、処理を終了する。
データの作成、計算は、演算部102が記憶部104に記憶されたプログラムをメモリ108に展開して実行することにより行われる。このとき、入力装置200から入力されたデータ、記憶部104、記憶装置400にあらかじめ格納されたデータ、あるいは、通信部110で受信されるデータが適宜使用される。
本実施形態は、都市空間のみならず、3次元の複雑形状物体に囲まれた閉空間、あるいは開空間における、放射過程の熱放射エネルギーの計算に適用することも可能である。
(形態係数)
図3は、形態係数を説明する図である。
図3のように、面積がA、Aの面i、jがあるとする。面iから全方位に放射される熱放射エネルギーは、Eである。ここで、面iの放射照度をEiとする。面iから面jに直接入射するエネルギーをQijとする。面iから全方位に放射されるエネルギーのうち、直接面jに入射するエネルギーの割合をFijとすると、
Figure 0005137039
となる。このFijを形態係数という。
図3のように、面iと面jとの距離はrであるとする。ここで、面i、面j上に、微小な有限面要素dA、dAをとる。面iと面jとを結ぶ直線と、面i、面jの法線とのなす角を、それぞれβ、βとする。有限面要素dAからdAをのぞむ立体角dω内に単位時間当たり射出される放射エネルギーdQijは、面iの放射輝度Ibiを用いて、
Figure 0005137039

で求められる。ここで立体角の定義より、
Figure 0005137039

であるから、放射エネルギーdQijは、
Figure 0005137039

となる。また、逆にdAjからdAiに対して単位時間当たり射出される放射エネルギーdQjiは、
Figure 0005137039
となる。dAとdAとの間の正味の放射伝熱量dQnet,ijは、
Figure 0005137039
を用いて、面i、面jの温度が、それぞれT、Tの場合、
Figure 0005137039
となる。面i、面jとの間の正味の放射伝熱量は、上式を積分することにより得られる。
Figure 0005137039
ここで、Fij、Fjiは、面iと面jとの間の形態係数であり、
Figure 0005137039
Figure 0005137039
で与えられる。面iと面jとの間の形態係数は、面iと面jとの間の幾何学的な相対位置関係で決まる。
(形態係数の計算)
上記の形態係数を求める際、モンテカルロ法を採用する。すなわち、壁面等の各グリッドから、光子をランダム方向へ飛ばして光子の挙動を模擬する。光子を射出したグリッドと、個々の光子を追跡する過程で遮蔽されるグリッドとの関係を検出する。
建物や道路などの壁面上のあるグリッドに着目する。以下、任意のグリッドi(i=1〜n)が代表する壁面のことを、グリッド面i(i=1〜n)とする。
モンテカルロ法では計算精度を向上させるには膨大な粒子(光子)数が必要である。例えば、各グリッドから10光子を飛ばした場合、解析解との誤差は10−4オーダーである。形態係数の必要な精度に応じて、飛ばす光子の数を増減することができる。モンテカルロ法を用いることにより、建物等の複雑な3次元形状であっても、容易に高精度の形態係数を算出することができる。
形態係数は、3次元形状に基づいて解析解によって求められてもよい。
図4は、放射方向の単位ベクトルを示す図である。方位角θ、天頂角η方向にビームを放射する場合、放射方向の単位ベクトルは次のように表される。
Figure 0005137039
このとき放出点を中心にした単位球面上の面積要素は、
Figure 0005137039
と表される。
Lambertの余弦則が成り立つ場合には、θについては一様であるが、ηについてはその方向への放射確率がcosηに比例する。
したがって、積分要素は、
Figure 0005137039
となる。θ、ηに対しては、一様乱数Rθ、ηを用いてそれぞれ、
Figure 0005137039
Figure 0005137039
とすればよい。cは定数であり、両辺を積分することにより、
Figure 0005137039
が導かれる。また、
Figure 0005137039
から、
Figure 0005137039
が導かれる。
以上より、Lambertの余弦則が成り立つ場合に、グリッドから光子を放射する頻度は、以下のように書ける。
Figure 0005137039
グリッド毎に、この光子の放射頻度に従って、光子を所定数ずつ放射する。光子の1つ1つが、所定のエネルギーに相当する。よって、各グリッドに直接入射した光子数を計数することにより、形態係数を求めることができる。放射する光子数を増やすことで、精度の高い形態係数を求めることができる。
図5は、グリッド面Aから放射した光子の様子を示す図である。グリッド面Aから上記の放射頻度に従って放射した光子の一部は、グリッド面Bに直接到達している。よって、グリッド面Aから飛ばした全光子の数をNとし、グリッド面Aからグリッド面Bに直接到達した光子の数をnとすると、形態係数FABは、
Figure 0005137039
となる。
(熱放射エネルギーの計算)
任意のグリッド面である非黒体面における放射伝熱過程は、他の任意のグリッド面からの熱放射線の反射を考慮する必要がある。単位面積から単位時間内に、空間に放出される熱放射エネルギーは、次の式で書ける。
Figure 0005137039
右辺第1項は、自己より放射される熱放射エネルギーである。右辺第2項は、任意のグリッド面からの熱放射線の反射による熱放射エネルギーである。
ここで、任意のグリッド面i(i=1〜n)について、
Figure 0005137039
かつ、
Figure 0005137039
が成立する。放射率(ε)は、地表面の地質、壁面等の材質などによって決まる。放射率は、黒体であれば1である。
グリッド面iの温度(T)、放射率(ε)は、あらかじめ与えられる。グリッド面iの面積(A)は、建物等の3次元形状から求めることができる。また、形態係数(Fij)は、上述したように求めることができる。
よって、n個の熱放射エネルギーGの条件式についての次の連立方程式を解くと、各グリッド面i(i=1〜n)の熱放射エネルギーGが求まる。この式の行列要素データは、上記のパラメータ(放射率、温度等)から作成することができる。
Figure 0005137039
また、面iから放出される正味の放射熱フラックスqRiは面iから放出される正味の放射伝熱量QRiを用いて次の式で求めることができる。
Figure 0005137039
〈実施形態の作用効果〉
本実施形態によると、現実の建物等の複雑な3次元形状を使用して、形態係数を算出し、より現実に即した各壁面等の熱放射エネルギーの算出が可能となる。
図6乃至図10は、上記した実施形態を使用して、熱放射エネルギーGのシミュレーションの結果の例を示す図である。
図6は、熱放射エネルギーの計算における領域と建物の設定を示す図である。図6は、地表面と建物との配置を、上空から見た図である。本実施例では、図6のように、南北125m、東西125mの領域に、東西25m、南北45m、高さ25mの直方体の建物1、東西25m、南北40m、高さ15mの直方体の建物2、及び、東西65m、南北25m、高さ40mの直方体の建物3を、配置した。図6に示すように、建物1の東側の壁面を壁面A、建物2の西側の壁面を壁面B、建物3の北側の壁面を壁面Cとする。
図6において、格子状の領域は、地表面を示す。1つの格子は、東西方向5m、南北方向5mである。この格子を1つの単位としてシミュレーションを行った。日射は、南西方向からされているものとする。初期温度として、建物等に日射が遮られない日向部分と建物等に日射が遮られる日陰部分とで、異なる温度を与えた。各格子は、グリッドに対応する。
図7は、地表面の熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。各建物に相当する部分については、除いている。壁面の熱放射エネルギーは、420W/m以上、390W/m以上420W/m未満、390W/m未満の3つに分けて表示している。建物付近の地表面では、建物の壁面の反射により、建物から離れた地表面よりもより高い熱放射エネルギーとなっている。
図8は、建物1の壁面Aの熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。横軸は、南北方向を示し、左側が南、右側が北である。縦軸は、高さ方向を示す。高さ方向の格子の単位は、東西方向、南北方向と同様に、5mである。壁面Aは、南北45m、高さ25mである。壁面の熱放射エネルギーは、480W/m以上、440W/m以上480W/m未満、440W/m未満の3つに分けて表示している。
太陽の方向は南西方向であるため、壁面Aは、直接、日射を受けない。しかし、壁面Aの南側は、地表面、建物2の壁面B、および、建物3の壁面C等の影響を受けて、熱放射エネルギーが高くなっている。
図9は、建物2の壁面Bの熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。横軸は、南北方向を示し、左側が北、右側が南である。縦軸は、高さ方向を示す。高さ方向の格子の単位は、東西方向、南北方向と同様に、5mである。壁面Bは、南北40m、高さ15mである。壁面の熱放射エネルギーは、480W/m以上、440W/m以上480W/m未満、440W/m未満の3つに分けて表示している。
太陽の方向は南西方向であるため、壁面Bは、直接、日射を受ける。よって、建物1の壁面A、および、建物3の壁面Cと比較して、高い熱放射エネルギーとなる。
図10は、建物3の壁面Cの熱放射エネルギーの計算結果を示す図である。横軸は、東西方向を示し、左側が東、右側が西である。縦軸は、高さ方向を示す。高さ方向の格子の単位は、東西方向、南北方向と同様に、5mである。壁面Cは、東西65m、高さ40mである。壁面の熱放射エネルギーは、480W/m以上、440W/m以上480W/m未満、440W/m未満の3つに分けて表示している。
建物3の壁面Cは、北に面する壁面であるため、直接、日射を受けない。しかし、壁面Cは、地表面、建物1、及び、建物2の壁面による反射による影響を受ける。これらの影響を強く受ける壁面Cの右下、及び左下は、高い熱放射エネルギーとなっている。
実施形態の熱放射シミュレーションによると、各グリッド面の反射による影響を考慮したグリッド毎の熱放射エネルギーを算出することができる。
〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような媒体内には、演算部、メモリ等のコンピュータを構成する要素を設け、その演算部にプログラムを実行させてもよい。
また、このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(Read Only Memory)等がある。

Claims (4)

  1. 複数の立体物を含む3次元空間データであって、3次元空間が複数のグリッドで規定された3次元空間データを取得する3次元データ取得手段と、
    前記複数のグリッドのうち、任意の2つのグリッドのすべての組み合わせにおける形態係数を算出する形態係数算出手段と、
    グリッドの面積、反射率、及び、温度を含む各グリッドの属性データを取得するグリッド属性データ取得手段と、
    前記グリッドの面積、前記形態係数、前記グリッドの反射率、前記グリッドの温度に基づいて、グリッド毎の熱放射エネルギーとして、自グリッドの放射による熱放射エネルギーと、各グリッドが放射する熱放射線の反射による熱放射エネルギーとの和を算出する熱放射エネルギー算出手段と、
    前記グリッド毎の熱放射エネルギーの算出結果を出力装置に出力する出力手段と、
    を備える熱放射エネルギーのシミュレーション装置。
  2. 前記形態係数算出手段は、モンテカルロ法を用いて前記形態係数を算出する
    請求項1に記載の熱放射エネルギーのシミュレーション装置。
  3. 情報処理装置が、
    複数の立体物を含む3次元空間データであって、3次元空間が複数のグリッドで規定された3次元空間データを記憶装置に読み込み、
    前記複数のグリッドのうち、任意の2つのグリッドのすべての組み合わせにおける形態係数を算出して前記記憶装置に格納し、
    前記グリッドの面積、反射率、及び、温度を含む各グリッドの属性データを記憶装置に読み込み、
    前記グリッドの面積、前記形態係数、前記グリッドの反射率、前記グリッドの温度に基づいて、グリッド毎の熱放射エネルギーとして、自グリッドの放射による熱放射エネルギーと、各グリッドが放射する熱放射線の反射による熱放射エネルギーとの和を算出し、
    前記グリッド毎の熱放射エネルギーの算出結果を出力装置に出力する
    ことを含む熱放射エネルギーのシミュレーション方法。
  4. 前記形態係数は、モンテカルロ法を用いて算出される
    請求項3に記載の熱放射エネルギーのシミュレーション方法。
JP2009538865A 2007-10-29 2007-10-29 熱放射エネルギーのシミュレーション装置、及び、方法 Active JP5137039B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/071022 WO2009057189A1 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 熱放射エネルギーのシミュレーション装置、及び、方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009057189A1 JPWO2009057189A1 (ja) 2011-03-10
JP5137039B2 true JP5137039B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=40590599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009538865A Active JP5137039B2 (ja) 2007-10-29 2007-10-29 熱放射エネルギーのシミュレーション装置、及び、方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8306792B2 (ja)
JP (1) JP5137039B2 (ja)
WO (1) WO2009057189A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105765585A (zh) * 2013-11-14 2016-07-13 国立研究开发法人海洋研究开发机构 关于辐射热输送现象的模拟装置、模拟方法和模拟程序

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6265373B2 (ja) * 2013-11-14 2018-01-24 国立研究開発法人海洋研究開発機構 シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム
US20160125294A1 (en) * 2014-10-31 2016-05-05 Research Foundation Of The City University Of New York Method for forecasting energy demands that incorporates urban heat island
US10222360B1 (en) * 2015-01-16 2019-03-05 Airviz Inc. Home air quality analysis and reporting
CA2970755C (en) * 2015-01-20 2020-10-13 Illinois Tool Works Inc. Method, computer program product and apparatus for providing a building options configurator

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3807384A (en) * 1972-08-14 1974-04-30 Nasa Apparatus for controlling the temperature of balloon-borne equipment
US6216540B1 (en) * 1995-06-06 2001-04-17 Robert S. Nelson High resolution device and method for imaging concealed objects within an obscuring medium
CN100521689C (zh) * 2000-12-15 2009-07-29 努力科技有限公司 基于位置的天气即时预报系统和方式
AU2003225937A1 (en) * 2002-03-21 2003-10-08 Ann R. Forbis Cooling shade assembly and method of use thereof
WO2005008065A1 (en) * 2003-07-21 2005-01-27 Morph Pty Ltd Power generation from solar and waste heat
US8781801B2 (en) * 2007-10-29 2014-07-15 Japan Agency For Marine-Earth Science And Technology Meteorological phenomena simulation device and method
US20100138353A1 (en) * 2008-08-27 2010-06-03 Avinash Srivastava Computer implemented system and method for providing an optimized sustainable land use plan
US20100154216A1 (en) * 2008-12-17 2010-06-24 Hulen Michael S Methods of Modifying Surface Coverings to Embed Conduits Therein

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7012004108; 高橋桂子: 'マルチスケール・マルチフィジックス気象気候シミュレーションのいまとこれから' 第20回数値流体力学シンポジウム予稿集 , 2006, P.1,2 *
JPN7012004109; 山口克人: '都市キャピノモデルを用いた一次元都市大気の数値シミュレーション' 日本機械学会環境工学総合シンポジウム講演論文集 8th, 199807, P.392-395 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105765585A (zh) * 2013-11-14 2016-07-13 国立研究开发法人海洋研究开发机构 关于辐射热输送现象的模拟装置、模拟方法和模拟程序
CN105765585B (zh) * 2013-11-14 2019-10-22 国立研究开发法人海洋研究开发机构 关于辐射热输送现象的模拟装置和模拟方法
US10796034B2 (en) 2013-11-14 2020-10-06 Japan Agency For Marine-Earth Science And Technology Simulation apparatus, simulation method, and simulation program relating to radiation heat transport phenomenon

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009057189A1 (ja) 2009-05-07
US20100305917A1 (en) 2010-12-02
US8306792B2 (en) 2012-11-06
JPWO2009057189A1 (ja) 2011-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5137040B2 (ja) 気象シミュレーション装置、及び、方法
Matzarakis et al. Sky view factor as a parameter in applied climatology-rapid estimation by the SkyHelios model
Gastellu-Etchegorry et al. DART: A 3D model for remote sensing images and radiative budget of earth surfaces
Widlowski et al. RAMI4PILPS: An intercomparison of formulations for the partitioning of solar radiation in land surface models
Garcia-Dorado et al. Fast weather simulation for inverse procedural design of 3d urban models
Yin et al. A new approach of direction discretization and oversampling for 3D anisotropic radiative transfer modeling
Lee et al. Impact of 3-D topography on surface radiation budget over the Tibetan Plateau
An et al. Three‐dimensional point cloud based sky view factor analysis in complex urban settings
Jiao et al. Evaluation of four sky view factor algorithms using digital surface and elevation model data
JP5137039B2 (ja) 熱放射エネルギーのシミュレーション装置、及び、方法
Gros et al. Modelling the radiative exchanges in urban areas: A review
Overby et al. A rapid and scalable radiation transfer model for complex urban domains
Wu et al. A fast and accurate mean radiant temperature model for courtyards: Evidence from the Keyuan Garden in central Guangdong, China
Arias-Rosales et al. Shadow modeling in urban environments for solar harvesting devices with freely defined positions and orientations
Li et al. GPU parallel computing for mapping urban outdoor heat exposure
Kaňuk et al. Testing of V3. sun module prototype for solar radiation modelling on 3D objects with complex geometric structure
Arias-Rosales et al. Urban solar harvesting: The importance of diffuse shadows in complex environments
Cathcart et al. Target and background infrared signature modeling for complex synthetic scenes
Gabriel et al. Voxel based method for real-time calculation of urban shading studies
Fallah-Adl et al. Fast algorithms for removing atmospheric effects from satellite images
KR20220079200A (ko) 격자모델을 이용한 일조량 산출 방법 및 그 장치
Chakkour Begining of integration RATP model in LASER/F for thermo-radiative simulation of an urban district with vegetation
Wang et al. A statistical description method of global sub-grid topography for numerical models
Kaynak et al. GPU-Based Dynamic Solar Potential Estimation Tool Using 3D Plans
Tao et al. Effects of plant and scene modeling on canopy NDVI simulation: a case study on Phragmites australis and Spartina alterniflora

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5137039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250