JP5129348B2 - 無線通信デバイスに割り当てられた複数のキャリアに送信電力を割り当てること - Google Patents

無線通信デバイスに割り当てられた複数のキャリアに送信電力を割り当てること Download PDF

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Description

優先権主張
本願は、2008年2月1日に出願され"METHOD AND APPARATUS FOR ESTIMATING IN EACH ALLOCATED FREQUENCY CHANNEL (CARRIER) A MAXIMUM DATA RATE AND ITS ASSOCIATED POWER BASED ON TOTAL POWER AVAILABLE AT THE ACCESS TERMINAL FOR MULTICARRIER UPLINK TRANSMISSIONS"と題された米国仮出願61/025,687号に対する優先権を主張する。上記出願は、本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書において参照によって明確に組み込まれる。
本開示は、一般に回路に関し、さらに詳しくは、無線通信アプリケーションおよびその他のアプリケーションに適切な複数のキャリアに送信電力を割り当てる技術、システム、および方法に関する。
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプのコンテンツを提供するために広く開発されてきた。これらのシステムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPP LTEシステム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。
通常、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時にサポートすることができる。端末はおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは、単一入力単一出力、複数入力単一出力、あるいは、複数入力複数出力(MIMO)システムによって確立されうる。
MIMOシステムは、データ伝送のために、複数(N個の)送信アンテナと、複数(N個の)受信アンテナとを用いる。N個の送信アンテナおよびN個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルまたはキャリアとも称されうるN個の独立したチャネルへ分解されうる。N個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。これらマルチキャリア・システムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって形成される追加のディメンションが利用されるのであれば、向上されたパフォーマンスを提供しうる。例えば、おのおののデバイスには、情報を送信するための複数のキャリア周波数が提供されうる。これは、より高いスループットおよび/またはより優れた信頼度へと導く。
しかしながら、そのようなマルチキャリア・システムは、それらの単一のキャリアの従来技術を越えた顕著な技術的チャレンジを示す。そのような1つのチャレンジは、複数のキャリアに送信電力を分けることである。モバイル・デバイスはおのおのの、使用しているさまざまなキャリアに割り当てられる必要のあるアップリンク・データ送信およびオーバヘッド送信のために利用可能な有限量の送信電力を有する。シングル・キャリア・システムでは、利用可能な送信電力の全体が1つのキャリアへ適用されうるので、そのような割当は必要である。したがって、利用可能な送信電力の割当は、シングル・キャリア概念のマルチキャリア・システムへの単なる拡張ではない。
本発明の典型的な実施形態は、複数のキャリアに送信電力を割り当てるためのシステムおよび方法に関する。
1つの実施形態は、無線通信デバイスに割り当てられた複数のキャリアに送信電力を割り当てる方法に関する。この実施形態では、方法は、キャリアによるデータ送信のために、無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定することと、キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定することと、おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、データ送信電力合計の一部を、おのおののキャリアに割り当てることとを備える。
別の実施形態は、割り当てられた複数のキャリアによって通信ネットワークと通信する無線通信デバイスに関する。この実施形態では、無線通信デバイスは、キャリアによるデータ送信のために、無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定するように構成されたロジックと、キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定するように構成されたロジックと、おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、データ送信電力合計の一部を、おのおののキャリアに割り当てるように構成されたロジックとを備える。
別の実施形態は、割り当てられた複数のキャリアによって通信ネットワークと通信する無線通信デバイスに関する。この実施形態では、無線通信デバイスは、キャリアによるデータ送信のために、無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定する手段と、キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定する手段と、おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、データ送信電力合計の一部を、おのおののキャリアに割り当てる手段とを備える。
他の実施形態は、プロセッサによって実行された場合、無線通信デバイスに割り当てられた複数のキャリアに送信電力を割り当てるための動作をプロセッサに実行させるコードを備えるコンピュータ読取可能媒体に関する。この実施形態では、コンピュータ読取可能媒体は、キャリアによるデータ送信のために、無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定するためのコードと、キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定するためのコードと、おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、データ送信電力合計の一部を、おのおののキャリアに割り当てるためのコードとを備える。
添付図面は、本発明の実施形態の説明を助けるために示され、その限定ではなく、実施形態の例示のために提供される。
図1は、本発明の1つの実施形態にしたがう多元接続無線通信システムを例示する。 図2は、MIMOシステムにおけるAP送信機システムおよびAT受信機システムのブロック図設計である。 図3は、本発明の1つの実施形態にしたがって複数のキャリアに送信電力を割り当てるためのフロー図を例示する。 図4Aは、本発明の他の実施形態にしたがってスペクトル効率の良い方式で複数のキャリアに送信電力を割り当てるブロック図を例示する。 図4Bは、本発明の他の実施形態にしたがってスペクトル効率の良い方式で複数のキャリアに送信電力を割り当てるブロック図を例示する。 図5は、本発明の実施形態にしたがって、キャリアのうちの1または複数が、適応性のある電力マージンを維持する場合、送信電力を複数のキャリアに割り当てることを例示するフロー図である。 図6は、本発明の実施形態にしたがって、1または複数のキャリアに電力マージンを動的に調節するためのフロー図である。 図7は、複数のキャリアに送信電力を割り当て、最小量の電力がキャリアのうちの1または複数へ割り当てられるフロー図を例示する。 図8は、複数のキャリアに送信電力を割り当て、電力マージンが維持され、キャリアのうちの1または複数に最小量の電力が割り当てられるフロー図を例示する。 図9は、本発明のさまざまな実施形態にしたがって、複数のキャリアへ送信電力を再割当することを例示するフロー図である。
本発明の態様は、本発明の特定の実施形態に関する以下の説明および関連図面で示される。本発明の範囲から逸脱せずに、代替実施形態が考案されうる。さらに、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないために、本発明の周知の要素は、詳細に説明されないか、あるいは、省略されるだろう。
「典型的である」という単語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「典型的である」と記載されたあらゆる実施形態は、他の実施形態によりも好適であるとか有利であるとか解釈される必要は必ずしもない。同様に、用語「本発明の実施形態」は、必ずしも本発明のすべての実施形態が、説明した特徴、利点、あるいは、運転モードを含むことを必要としない。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためにあり、本発明の実施形態を限定することは意図されていない。本明細書で使用されるように、単数形“a”、“an”、および“the”は、文脈において明確に示されていないのであれば、複数形を含むと意図されている。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(includes)」、および/または,「含んでいる(including)」は、本明細書で使用されている場合、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または、構成要素が存在することを明示するが、1または複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/または、これらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されるだろう。
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のような様々な無線通信ネットワークのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実施することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびロー・チップ・レート(LCR)を含んでいる。cdma2000はIS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM)のようなラジオ技術を実施することができる。OFDMAネットワークは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。
以下の説明の実例となるプラットフォームを提供し、ラジオ信号によるデータの無線送信のためのその他の1つの典型的な無線規格は、イボリューション・データ・オプティマイズドまたはイボリューション・データ・システム(これらは、しばしばEV−DO、EVDO、またはEVと略される)である。EV−DOは、送信されるデータ量を最大にするために、(例えば、CDMAやFDDのような)多重化技術を利用する。EV−DOは、CDMA2000規格ファミリの一部である第3世代パートナシップ計画2(3GPP2)によって標準化されている。EV−DOは、特に、既にCDMAネットワークを利用している世界中の多くのモバイル電話サービス・プロバイダによって適用されている。EV−DOには、異なるレビジョンあるいはバージョンが存在する。例えば、EV−DOレビジョン0、レビジョンA、およびレビジョンBがある。明確化のために、これら技術のある態様が、以下に、EV−DOについて説明され、EV−DO用語が、以下の説明の多くで使用される。本明細書において、EV−DOレビジョンBを利用する無線通信システムの文脈で説明されている方法および装置は、例示目的のみのためであることが認識されるだろう。そのような説明は、本発明のさまざまな実施形態を、具体的なスキームに限定するようには意図されていない。なぜなら、これらのメカニズム、技術、方法、および装置は、複数のキャリアを利用する電気通信規格を実施するその他任意の無線通信システムにも等しく適用されるからである。
さらに、多くの実施形態は、例えばコンピュータ・デバイスの素子によって実行されるべき動作のシーケンスの観点から説明される。本明細書に記載されたさまざまな動作は、具体的な回路(例えば、特定用途向けIC(ASIC))によって、1または複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令群によって、あるいはこれら両方の組み合わせによって実行されうることが認識されるだろう。さらに、本明細書に記載されたこれら動作のシーケンスは、実行時に、本明細書に記載された機能を、関連するプロセッサに対して実行させるコンピュータ命令群の対応するセットを格納した任意の形態のコンピュータ読取可能記録媒体にその全体が組み込まれることが考慮されうる。したがって、本発明のさまざまな態様は、多くの異なる形態で具体化され、それらすべてが、権利主張される主題の範囲内にあると考えられる。さらに、本明細書に記載された実施形態のおのおのについて、そのような実施形態の対応する形態は、例えば、記載された動作を実行「するように構成されたロジック」として記載される。
背景技術で説明するように、モバイル・デバイスは、アップリンク・データ送信およびオーバヘッド送信のために利用可能な送信電力として、有限量の送信電力しか有していない。マルチキャリア・システムでは、モバイル・デバイスによって使用されるさまざまなキャリアへと、利用可能な合計送信電力が割り当てられる必要がある。しかしながら、送信電力の割当は、パフォーマンス・トレード・オフを変えることによって、多くの方式で達成されうる。したがって、割り当てられたおのおのの周波数チャネルにおいて、マルチキャリア・アップリンク送信のためにモバイル・デバイスで利用可能な合計電力に基づいて、最大データ・レートおよび関連する電力を推定または決定するためのメカニズム、技術、方法、および装置が以下に示される。
例えば、EV−DOレビジョンBでは、アクセス端末(AT)は、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)データ送信およびオーバヘッド送信のために、アクセス・ネットワーク(AN)によって、複数の周波数チャネル(または、キャリア)が割り当てられる。ATの電力増幅器は、最大の送信電力を持つので、異なるキャリア間で送信電力を分けるための技術が必要とされる。したがって、EV−DOレビジョンBシステムでは、本発明の実施形態は、データ送信のためおのおののキャリアrにおいて維持可能な最大のトラフィック対パイロット(T2P)電力割当T2P_Pmax_rを決定するために、ATにおいて利用可能な合計送信電力(Pmax)に基づいて、電力増幅器(PA)ヘッドルーム推定アルゴリズムを考慮している。一般に、ATは、その後、割り当てられたT2P_Pmax_rに基づいて、所与のキャリアrにおける送信T2P電力(TxT2P_r)に対応するデータ・レートを選択しうる。
図1は、本発明の1つの実施形態にしたがう多元接続無線通信システムを例示する。
図示するように、アクセス・ポイント(AP)100は、1つは104と106を含み、もう1つは108と110を含み、さらにもう1つは112と114を含む複数のアンテナ・グループを含んでいる。図1では、おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか示されていない。しかしながら、おのおののアンテナ・グループについて、それより多くのまたはそれより少ないアンテナが利用されうる。AT116は、アンテナ112、114と通信しており、アンテナ112、114は、順方向リンク120でアクセス端末116へ情報を送信し、逆方向リンク118でアクセス端末116から情報を受信する。アクセス端末122はアンテナ106およびアンテナ108と通信している。アンテナ106およびアンテナ108は、順方向リンク126によってAT122へ情報を送信し、逆方向リンク124によってAT末122から情報を受信しうる。FDDシステムでは、通信リンク118、120、124、126は、通信のために、異なる周波数を使用しうる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用されるものとは異なる周波数を使用しうる。
通信するように設計された領域および/またはアンテナのおのおののグループはしばしば、アクセス・ポイントのセクタと称される。図1の実施形態では、異なるアンテナ・グループはそれぞれ、AP100によってカバーされた所与のセクタ内のATと通信するように設計される。
順方向リンク120、126による通信では、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、他のAT116、124の順方向リンクの信号対雑音比(SNR)を改善するために、ビームフォーミングを利用する。一般に、有効通信範囲にわたってランダムに散在するATへ送信するためにビームフォーミングを用いるAPは、近隣セル内のすべてのATへ単一のアンテナによって送信しているAPよりも、近隣セル内のATへ少ない干渉しかもたらさない。
APは、他の端末と通信するために使用される固定局であり、基地局、ノードB、またはその他いくつかの用語でも称されうる。また、ATは、移動局、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、あるいはその他いくつかの専門用語で称されうる。
図1に示すように、AT116およびAT122に割り当てられたおのおのの逆方向リンク・キャリアは、その間で関連付けられたパイロット信号を有する。AP100は、関連する順方向リンクで、(例えば、アップ、ダウン、ホールドのような)逆方向電力制御(RPC)コマンドのシリーズを、対応するAT116、122に送信することによって、おのおののパイロット・チャネルの電力レベルを独立して制御しうる。AT116、122は、パイロット信号の信頼性を維持するために、RPCコマンドに従うように試みる。そうしなければ、チャネルは、AP100によって適切に復号されないだろう。さらに、RPCコマンドを使用することによって、おのおののセクタまたはおのおののセル内の複数のAT116、122からの干渉全体を制御することが一般に好ましい。なぜなら、干渉が増加すると、エッジ・ユーザ(すなわち、AP100から最も遠く離れたユーザ)は、利用可能な送信電力を使い果たし、AP100によって発行されたRPCコマンドにもはや従うことができなくなるからである。この場合、エッジ・ユーザは、AP100との通信に参加できず、セル・サイズは事実上縮小する。これによって、セルがサービス提供できるユーザの数が制限され、リソースが浪費される等となる。
図2は、MIMOシステム200におけるAP送信機システム210とAT受信機システム250のブロック図設計である。
AP210では、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データが、データ・ソース212から送信(TX)データ・プロセッサ214へ提供される。1または複数の実施形態によれば、おのおののデータ・ストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、おのおののデータ・ストリームのトラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符合化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符合化されたデータを提供する。
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、いくつかの実施形態において、OFDM技術を用いて、パイロット・データと多重化されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符合化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK)、M−PSK、あるいはM−QAM等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ230によって実行される命令群によって決定されうる。
すべてのデータ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルをさらに処理するTX MIMOプロセッサ220に提供される。TX MIMOプロセッサ220はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tへ提供する。ある実施形態では、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。送信機222a乃至222tからのN個の変調信号は、N個のアンテナ224a乃至224tそれぞれから送信される。
受信機システム250では、送信された変調信号がN個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、おのおののアンテナ252からの受信信号が、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rへ提供される。おのおのの受信機254は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ260は、N個の受信機254からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ260による処理は、AP210におけるTX MIMOプロセッサ220およびTXデータ・プロセッサ214によって実行されるものと相補的である。
プロセッサ270は、上述したように、どの事前符合化行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。その後、逆方向リンク・メッセージは、TXデータ・プロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、AP210へ送り戻される。TXデータ・プロセッサ238はまた、データ・ソース236から、多くのデータ・ストリームのトラフィック・データをも受信する。
AP210では、AT250からの変調された信号が、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータ・プロセッサ242によって処理される。これによって、受信機システム250によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどの事前符合化行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
図1を参照して上述したように、パイロット信号強度が連続的にモニタされ、変化しているチャネル条件に基づいて、コール全体にわたって調節される。逆方向リンク送信電力は、2つの電力制御ループ、すなわち、オープン・ループおよびクローズド・ループによって制御される。オープン・ループは、(例えば、経路喪失のような)逆方向リンク品質の推定値を生成する。推定された経路喪失はその後、例えばAP210における負荷のようなその他の要因にしたがって、必要送信電力(TxOpenLoopPwr)へ変換される。クローズド・ループの機能は、AP210における所望の信号品質(例えば、トラフィック・チャネルにおける目標PERを維持するようなパフォーマンス基準を用いて、アウタ・ループを用いて動的に制御される信号対雑音比(SNR))を達成するために、例えばシャドーイングやその他のユーザ干渉のように環境的に導入される現象を考慮しないオープン・ループ推定値を補正することである。この目的は、逆方向リンクの品質基準を測定することによって、および、この測定の結果をAT250へレポートすることによって達成されうる。例えば、AP210は、逆方向リンクによって送信された基準信号(例えば、パイロットSNR)を測定し、フィードバック(例えば、RPCコマンド)をAT250へ提供する。AT250は、必要とされるクローズド・ループ送信電力調節値(TxClosedLoopAdj)を決定する。オープン・ループとクローズド・ループとの両方の電力制御は、アウタ・ループ電力制御として当該技術分野で周知であるので、ここでは、さらなる詳細は省略される。
本発明のさまざまな実施形態によれば、AT250はさらに、以下のうちの1または複数を実行するように構成されうる。利用可能な合計送信電力を、データ送信およびオーバヘッド送信のために、複数のアップリンク・キャリアへ効率的に割り当てることと、品質判定基準を用いて、未使用の電力を、アップリンク・キャリアへ動的に再割当することと、電力制御コマンドにより効率的にしたがうために、おのおののキャリアにおいて、適応性のある電力マージンを維持することと、1または複数のより高い優先度のキャリアに対して、最小量の電力を保証することと、おのおののキャリアにおけるデータ送信に利用可能な電力に基づいて、おのおののキャリアにおいて維持可能な最大のアップリンク・データ・レートを決定すること。上記の機能のおのおのを、以下に詳細に記載する。
(送信電力の割当)
さまざまな実施形態にしたがって、ATは、有限の合計送信電力(Pmax)を、ある基準に基づいて、アップリンク・パイロット・チャネル、オーバヘッド・チャネル、およびデータ・チャネルへ割り当てる。ATは、例えば、図1を参照して上述したAT116、122のうちの何れかであり、図2に例示するように構成されうる。
図3は、本発明の1つの実施形態にしたがって複数のキャリアに送信電力を割り当てるためのフロー図を例示する。
図3の設計では、ATは、Pmaxをすべてのキャリアに対して単に等しく分ける。この合計電力Pmaxから、おのおののパイロットおよびオーバヘッド・チャネルは、まず、適切な量の電力が割り当てられる(ブロック310)。その後、残りの電力(Pdata)(ブロック320)が、逆方向リンク・データ・チャネルに対して等しく分けられる(ブロック330)。この設計の利点は、比較的単純であることである。しかし、明らかな欠点もある。図3に示すような送信電力の等分割は、あるアプリケーションにおいては、単純すぎる場合がある。なぜなら、これは、干渉レベルが大きく変わる場合も、おのおののチャネルを等しく取り扱うからである。図3の設計では、利用可能な合計送信電力は、固定された共通のレベルで、おのおののチャネルに対して割り当てられる。この設計は、ATに割り当てられた別のチャネルに、異なる雑音レベルが存在する場合にしばしば生じる複雑さや、トレード・オフの多くを考慮していない。
例えば、データ・レートは、一般には非線形的である。これは、高いデータ・レートを保つために、不適切に高い電力量が必要とされることを意味する。したがって、たとえ所与のチャネルにおける干渉が比較的低い場合であっても、同じパケット誤り率(すなわち、同じパフォーマンス)を達成するために、チャネルを高いデータ・レートで動作させることは、チャネルを低いデータ・レートで動作させるために必要なものよりもより多くの電力を必要とする。したがって、個々のチャネル条件および/または要件に関わらず、制限された送信電力を等しく分配することは、多くの非効率的なチャネルにおいて電力を浪費することになる。
図4Aおよび図4Bは、本発明の他の実施形態にしたがってスペクトル効率の良い方式で複数のキャリアに送信電力を割り当てるブロック図を例示する。
図4Aおよび図4Bの設計では、ATは、おのおののチャネルのビット毎エネルギ対干渉電力スペクトル密度(Eb/Nt)に基づいて、スペクトル的に効率的な方式で、送信電力を割り当てる。Eb/Ntは、1つのビットを、あるパケット誤り率で送信するための実効的なコストを表す。したがって、Eb/Nt効率を改善することによって、ATは、固定量である利用可能な送信電力Pmaxを用いて送信されうるビット数を増加する。ATは、より多くのデータを送信できるようになることにより、利益を得る。しかし、ネットワークは、全体として、同じ量のデータについて、ネットワーク内の他のATへ少ない干渉しかもたらさないことによって利益を得る。これは、おのおののAT(例えば、図1のAT116、122)からのデータ送信の干渉コストを低減する。
さらに詳しくは、ATは、より良好なキャリア効率判定基準を用いてキャリアでアップリンク送信を促進することにより、より優れたEb/Nt効率を得る。効率判定基準の例は、平均送信パイロット電力、フィルタ・リバース・アクティビティ・ビット(FRAB)等を含んでいる。一時的な雑音を平滑化するために、効率判定基準を長期的な平均によりフィルタすることがしばしば望まれる。長期的に干渉を追跡することは、瞬間的なチャネル放射とは異なり、振動の少ないより安定した動作を提供する。フィルタ方法の例は、所望の長さからなる時間定数を持つムービング・ウィンドウ平均、有限インパルス応答(IIR)フィルタリング等を含む。(例えば、数秒のオーダのウィンドウのように)比較的手間のかかるフィルタリングをすれば、比較的ゆっくりとしたフェージング・チャネルの追跡さえも可能となる。
図4Aおよび図4Bに戻って、ATはまず、Pmaxからの電力を、おのおののパイロット・チャネルに割り当て(ブロック410a、410b)、その後、それぞれの送信電力にしたがって、おのおののオーバヘッド・チャネルへ割り当てる(ブロック420a、420b)。残りの送信電力Pdataは、おのおののデータ・チャネルの効率判定基準(例えば、パイロット・チャネル送信電力)にしたがって、Eb/Nt的に効率的な方式で、データ・チャネルに割り当てるために利用可能である。
例えば、EV−DOシステムでは、本発明の実施形態にしたがうPAヘッドルーム推定アルゴリズムは、式1にしたがって、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるすべてのキャリアrに利用可能な合計データ送信電力Pdataを、時間tにおいて計算する。
Figure 0005129348
Pmaxは、ATにおいて利用可能な最大合計送信電力を示し、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な平均(例えば、フィルタされた)送信パイロット電力を示し、O_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関する合計アップリンク・オーバヘッド・チャネル利得を示す。オーバヘッド・チャネル利得O_r(t)は、例えば、データ・ソース制御(DSC)チャネル利得、データ・レート制御(DRC)チャネル利得、逆方向レート・インジケータ(RRI)チャネル利得、アクノレッジメント(ACK)チャネル利得等を含みうる。
図4Aの設計では、ATが、おのおののチャネルの平均キャリア効率判定基準に逆比例的にPdataを割り当てる(ブロック440a)。すなわち、おのおののキャリアには、おのおののキャリア効率判定基準の逆数と、すべてのデータ・チャネルにわたるすべてのキャリア効率判定基準の逆数の総和との比に等しいPdata成分が割り当てられる。EV−DOシステムの例で続けると、PAヘッドルーム推定アルゴリズムは、式2にしたがって、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるおのおののキャリアrについて、割り当てられた送信電力Pdata_rを計算する。
Figure 0005129348
ここで、Pdata(t)は、上述した式1から、あるいは、本明細書で詳述されるように計算され、CarrierMetric_r(t)は、キャリア効率の所望の尺度を示す。実際のところ、この目的は、ATの送信がスペクトル的により効率的になるように、より少ない干渉で、より多くの電力をキャリアのデータ・チャネルへ割り当てることである。例えば、平均送信パイロット電力、あるいは、フィルタ・リバース・アクティビティ・ビットのようなキャリア効率判定基準は、キャリアにおける干渉レベルを示し、例えば、平均送信パイロット電力、または、フィルタ・リバース・アクティビティ・ビットが高くなると、そのキャリアにおける干渉レベルも高くなる。したがって、送信パイロット電力、あるいは、フィルタ・リバース・アクティビティ・ビットが高くなると、ATにおけるスペクトル的に効率的な送信を促進するために、そのキャリアにおける割当データ・チャネル電力が低くなるべきである。したがって、式2は、キャリア効率判定基準に逆比例的に電力を割り当てる。しかしながら、いくつかの実施形態では、選択されたキャリア効率判定基準は、高い値が、低い干渉レベルを示すようになることが認識されるだろう。そのような実施形態では、式2は、キャリア効率判定基準に対して、逆比例的ではなく、直接的に比例的に電力を割り当てるように修正される。
図4Bの設計では、ATが、推定されたビット毎送信電力(TxPwr/Bit)コストに基づくウォータ・フィリング(water-filling)技術にしたがって、Pdataを割り当てる。既に説明したように、TxPwr/Bitは、チャネルが動作するデータ・レートに依存する。一般に、データ・レートが高くなると、同じパケット誤り率(すなわち、同じパフォーマンス)を達成するために、より多くの電力を必要とする。EV−DOシステムの例に再び戻って、時間tにおいて所与のキャリアrにおける所与のパケットkのためのTxPwr/BitであるTxPwr/Bit_k(すなわち、所与のデータ・レート)は、式3にしたがって計算されうる。
Figure 0005129348
ここで、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な平均(すなわち、フィルタされた)送信パイロット電力(例えば、キャリア効率判定基準)を示し、ChipRateは、符号が送信される単位時間毎のパルスの数を示し、TermTarget_kは、パケットkの送信持続時間を示し、TxT2P_kは、パケットkの送信T2Pを示し、PktSize_kは、パケットkにおける情報ビット数を示す。
図4Bに戻って示すように、この設計におけるATは、TxPwrBitコスト領域において、ウォータ・フィリング・スキームにしたがってPdataを割り当てる。図4Bのウォータ・フィリング・スキーム設計では、端末に割り当てられたすべての逆方向リンク・キャリアでの送信にわたってスペクトル効率が増加するようにPdataが割り当てられる。TxPwrBitコストが低くなると、そのキャリアのスペクトル効率が良くなり、端末によって見られるそのキャリアにおける干渉も低くなる。ウォータ・フィリング・アルゴリズムの目的は、Eb/Ntが低いキャリアが最初に割り当てられ、次に、余剰電力が残っている場合、Eb/Ntが高いキャリアが割り当てられるように、電力を割り当てることである。一般に、ウォータ・フィリング分配は、例えば、参照によって本明細書に組み込まれている"Information Theory and Reliable Communication"(John Wiley and Sons, 1968年)において、Robert G. Gallagerによって説明されている。
いくつかの実施形態では、ATは、式3で計算され、上述したように、おのおののキャリアrにおけるおのおののデータ・レートkのTxPwr/Bitコストの明示的な評価を用いる。しかしながら、他の実施形態では、ATが、おのおののキャリアrにおけるすべてのデータ・レートkにわたる平均、最大、あるいは最小のTxPwr/Bitコスト評価を用いうる。これらTxPwr/Bitコストの尺度を用いることにより、ユーザは、所望の精度、計算費用、データ・レート、有効通信範囲等をトレード・オフすることが可能となる。
図4Aの設計に示すように、おのおののキャリアの平均キャリア効率判定基準に逆比例して送信電力を割り当てることにより、比較的低い計算費用で、Eb/Nt効率の近似結果を与える。例えば、おのおののキャリアの時間平均パイロット送信電力を効率判定基準として用いる場合、計算は、容易に利用可能な効率値に基づいて、比較的少ない代数学的操作しか含まない。図4Bの設計におけるようなウォータ・フィリング方法にしたがって送信電力を割り当てることは、図4Aの逆比例方法よりもより正確である。しかしながら、精度が高くなると、計算量も多くなる。したがって、設計選択は、アプリケーションに特有である。
図4Aおよび図4Bの設計の別の利点は、ATが、APからの明示的な調整なく、キャリアにわたって分散される負荷平準化を積極的に実行することである。この文脈における負荷平準化とは、すべてのキャリアにわたる干渉レベルを、比較的等しく保つことを称する。ここでは、ATが、おのおののキャリアにおいてどれくらい多くの干渉があるかの推定値である自己の送信パイロット電力をユニークに把握している。本発明のさまざまな実施形態にしたがって動作するATは、パケット毎ベースで、キャリアに少ない干渉しか与えずに、キャリアにわたる負荷平準化を支援する。APも負荷平準化を実行するが、時間スケールが格段に長い(例えば、コールが到着する時間スケール)。自己のキャリアを平準化することにより、おのおののAT(例えば、図1におけるAT116、122)は、全体的なネットワーク負荷平準化を支援する。
本明細書に記載された1または複数の実施形態における送信電力の割当によって、おのおののキャリアを割り当てるための送信電力量の推定値が得られる。しかしながら、無線通信チャネルの時間変動特性により、これらの推定値は、時間が経つと、信頼性が低くなる。したがって、送信電力割当を、定期的にリフレッシュすること(ブロック480a、480b)が望ましい。割り当てられた電力があまりに頻繁に変わるのであれば、送信を続けると、悪影響を受ける。一方、割り当てられた電力があまりにも更新されないのであれば、この電力割当は、実際の干渉レベルの観点から古くなるであろう。1つの実施形態では、送信電力割当は、比較的頻繁に(例えば、1乃至2ミリ秒のオーダで)更新される。ここでは、瞬間的な値は、比較的大きな時間定数(例えば、1乃至2分のオーダ)でフィルタされ、フィルタされた最終的な送信電力割当が、おのおのの逆方向リンク・キャリアにおけるデータ・チャネル送信のために使用される。
(電力マージン)
いくつかのアプリケーションでは、利用可能な最大送信電力Pmax未満を用いることが望ましい。図1に関して上述したように、AT116、122のおのおのは、パイロット信号の信頼性を保つために、AP100から受信したRPCコマンドにしたがうことを試みる。信頼できるパイロット信号無しでは、チャネルは適切に復号されないだろう。しかしながら、チャネルは、本質的には時間とともに変動し、受信したRPCコマンドは、一般に、ATの視点からは予測可能ではない。条件が好転した場合、RPCコマンドは、しばしば、ATに対して、あるキャリアの送信電力を下げるように指示し、チャネルが時間とともに減衰する場合、キャリアの送信電力を上げるように指示する。ATが、所与の瞬間において、利用可能な送信電力Pmaxの全体を使用する場合、利用可能な電力は存在していないだろうから、送信電力を上げろとのRPCコマンドにしたがうことはできないだろう。
いくつかの実施形態では、変化するチャネル条件を考慮するために、ATが、1または複数のキャリアについて送信電力マージン(TxPwrMargin)を持つ。TxPwrMarginは、特定のキャリアに割り当てられているが、(少なくとも最初は)データ送信のために実際には使用されない量の電力である。TxPwrMarginは、本質的には、受信したRPCコマンドあるいはその他いくつかの目的にしたがうことが必要な場合に、キャリアに利用可能な予備電力である。
図5は、本発明の実施形態にしたがって、キャリアのうちの1または複数が、適応性のある電力マージンを維持する場合、送信電力を複数のキャリアに割り当てることを例示するフロー図である。
図4Aおよび図4Bの設計にしたがって、図5の設計では、ATはまず、Pmaxからの電力を、おのおののパイロット・チャネルへ割り当て(ブロック510)、次に、それぞれの利得にしたがっておのおののオーバヘッド・チャネルへ割り当てる(ブロック520)。しかしながら、図5の設計では、データ・チャネルにわたって送信電力を割り当てる前に、ATはまず、残りの送信電力から、適応性のある電力マージンを1または複数のキャリアへ割り当てる(ブロック522)。上述したように、この電力マージンによって、キャリアは、データ送信中およびオーバヘッド送信中に、受信したRPCコマンドにしたがうことができるようになる。電力マージンが割り当てられた後、ATは、上述した技術のうちの何れかを用いて、おのおののデータ・チャネルの効率判定基準にしたがい、Eb/Nt的に効率的な方式で、残りのデータ送信電力Pdataを、アップリンク・データ・キャリアに割り当てる(ブロック530乃至580)。
例えば、1または複数のキャリアが電力マージンTxPwrMarginを持つEV−DOシステムでは、本発明の実施形態にしたがうPAヘッドルーム推定アルゴリズムは、式4にしたがって、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるすべてのキャリアrについて、利用可能な合計データ送信電力Pdataを、時間tにおいて計算する。
Figure 0005129348
Pmaxは、ATにおいて利用可能な最大合計送信電力を示し、δ_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関するバック・オフ電力マージンTxPwrMarginを示し、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な平均(例えば、フィルタされた)送信パイロット電力(例えば、キャリア効率判定基準)を示し、O_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関する合計アップリンク・オーバヘッド・チャネル利得を示す。繰り返すが、オーバヘッド・チャネル・ゲインO_r(t)は、例えば、DSCチャネル・ゲイン、DRCチャネル・ゲイン、RRIチャネル・ゲイン、ACKチャネル・ゲイン等を含みうる。Pdata(t)は、アップリンク・データ・キャリアへの割り当てのために利用することができる。
図5の設計における電力マージンを維持するために、キャリアのうちの必ずしもすべてが必要とされる訳ではないことが認識されるだろう。電力マージンを維持するために、特定のキャリアが必要とされるのでも、望まれるのでもないのであれば、δ_r(t)は、1(つまり、0dB)に設定されうる。キャリアrの何れもが電力マージンを維持しないという制限の下では、式4は、単に、上述した式3になる。
おのおののキャリアにおけるTxPwrMarginのサイズは、将来のRPCコマンドにしたがう範囲を決定するが、所与の時間において、利用可能な実効的な送信電力を低減することによって、ATが送信するデータ・レートの制限をもする。一般に、TxPwrMarginが増加すると、接続の信頼性も増加する一方、TxPwrMarginが減少すると、許可された逆リンク・データ・レートが増加する。したがって、ATは、RPCコマンドに確実にしたがうことができるように、おのおののキャリアにおける電力マージンを十分に、かつ、データ送信電力、すなわち、許可されたデータ・レートを過度に制限しない程度に、小さく保つことを試みる。
1つの実施形態では、ATは、コール持続時間全体にわたる使用のために、固定されたTxPwrMarginサイズ(例えば、3dB、10dB等)を選択する。電力マージンが固定された設計は、比較的単純かつ低コストであるが、チャネル条件を積極的には追跡しない。これは、チャネル条件が変化すると、非効率を招く。当然のことであるが、チャネル劣化が顕著である場合、小さすぎる電力マージンを選択すると、送信電力を上げろという連続的なRPCコマンドにATが実際にしたがえるほど十分ではないことがありえる。さらに、TxPwrMarginとして不必要に大きな値を選択すると、ATは、保守的な逆方向リンク・データ・レートに制限される。その間、ユーザ・スループットが低下され、恐らくは、逆方向リンク容量が減少する。送信中にチャネル条件がより好ましくなると、例えば、チャネルは、選択された固定値よりも小さなマージンを使うことによって、より高いデータ・レートを保つことができる。
したがって、他の実施形態では、ATは、時間的に適応可能にするために、現在のチャネル条件に基づいて、電力マージンを動的に調節する。
図6は、本発明の実施形態にしたがって、1または複数のキャリアに電力マージンを動的に調節するためのフロー図である。
図示するように、固定電力マージン設計におけるように、TxPwrMarginの初期値が、予期されたチャネル条件(例えば、3dB、5dB等に等しいδ_r(t))にしたがって選択される(ブロック602)。TxPwrMarginは、その初期値から、キャリア毎ベースで、フィードバック信号によって調節される。これによって、個々のチャネル条件に対する感度が保たれる。
1つの実施形態では、フィードバック信号は、図2を参照して上述されたオープン・ループ電力制御およびクローズド・ループ電力制御からの、TxOpenLoopPwrパイロット信号制御およびTxClosedLoopAdjパイロット信号制御を含んでいる。ここでは、ATは、合計送信パイロット電力の上限値(TxPilotUpperBound)を決定する。この上限値より上では、現在の値TxPwrMarginを考慮すると、ATは、APから受信したその後のRPCコマンドにしたがうことはできない。TxPilotUpperBoundは、TxOpenLoopPwr、TxClosedLoopAdj、およびδ_r(t)の総和として計算される(ブロック604)。TxPilotUpperBoundはまず、時間における所与の瞬間において計算され、必要に応じて定期的に更新される(ブロック612)。1つの実施形態では、TxPilotUpperBoundは、平均パケット送信持続時間毎に一度計算される。
その後、TxPwrMarginは、TxPilotUpperBoundを、合計送信パイロット電力TxPilot_r(t)と比較することにより調節される(ブロック606)。この調節は、例えばスロット毎、あるいはRPCコマンド毎のように、極めて頻繁になされうる。TxPilot_r(t)が、TxPilotUpperBoundより大きな場合、TxPwrMarginは、PwrMarginUpStepによってインクリメントされる(ブロック608)。さらに、ATが、特定のキャリアrについて受信したRPCコマンドにしたがうことができない場合も、TxPwrMarginは、PwrMarginUpStepによってインクリメントされるだろう。そうではない場合、TxPwrMarginは、PwrMarginDownStepによってデクリメントされる(ブロック610)。1つの実施形態では、PwrMarginUpStepは0.5dBであり、PwrMarginDownStepは0.05dBである。PwrMarginUpStepとPwrMarginDownStepとの比は、TxPilot_r(t)が、TxPilotUpperBoundを超えることを許され、TxPwrMarginループのパフォーマンスを調節する制御ノブを提供する時間の割合を示す。いくつかの実施形態では、TxPwrMarginの値はさらに、最小値TxPwrMarginMinと最大値TxPwrMarginMaxとの間に制限される。1つの実施形態では、TxPwrMarginMinは0dBであり、TxPwrMarginMaxは6dBである。更新されたTxPwrMarginは、例えば、式4に示すように、δ_r(t)を調節することによって、Pdataを複数のキャリアへ割り当てまたは再割り当てする際に使用することが可能である。
いくつかの実施形態では、TxPilot_r(t)は、キャリアrの時間tにおける瞬間的な送信パイロット電力である一方、他の実施形態では、TxPilot_r(t)は、キャリアrの時間期間にわたるピーク送信パイロット電力である。ピーク送信パイロット電力値は、スライディング時間ウィンドウにわたって維持される。1つの実施形態では、時間tにおけるおのおののキャリアrのTxPilot_r(t)は、図2を参照して上述したように、TxOpenLoopPwr_r(t)とTxClosedLoopAdj_r(t)とを総和することによって決定される。
(最低保証割当)
いくつかのアプリケーションでは、1または複数のキャリアに、保証された最小量の電力を割り当てることが望ましい。例えば、いくつかのシステムでは、おのおのの逆方向リンク・キャリアは、自己に関連付けられた優先度を有し、ATは、最も高い優先度を持つキャリアが、割り当てられた電力量を有していることを確証したいと思っている。いくつかの実施形態では、優先度の高い1つのキャリアは、シグナリング・メッセージを送信するキャリアである。EV−DOシステムでは、例えば、高い優先度のキャリアは、オーバ・ザ・エアによってシグナリング・メッセージを搬送するRTCMACにおけるシグナリング・フローである、MACフロー00にマップされたキャリアでありうる。ここでは、ATは、高い優先度のキャリアおのおのに対して、最小量の送信T2P(TxT2Pmin)を保証する。TxT2Pminは、APによって設定可能である。したがって、ATは、適切なキャリアに最小量の送信電力が利用可能になることを保証することによって、シグナリング・メッセージ送信が成功する確率を高めうる。
図7は、複数のキャリアに送信電力を割り当て、最小量の電力がキャリアのうちの1または複数へ割り当てられるフロー図を例示する。
図4Aおよび図4Bの設計にしたがって、図5の設計では、ATはまず、Pmaxからの電力を、おのおののパイロット・チャネルへ割り当て(ブロック710)、次に、それぞれの利得にしたがっておのおののオーバヘッド・チャネルへ割り当てる(ブロック720)。しかしながら、図7の設計において、データ・チャネルに送信電力を割り当てる前に、ATはまず、残りの送信電力から、最小量の電力Pminを、全アップリンク・データ・キャリアMのうち、高い優先度のキャリアsのおのおのへ割り当てる(ブロック724)。ATは、このように、1または複数の高い優先度のキャリアへの最小電力(したがって、最小データ・レート)を保証する。これは、ATが、少なくとも1つのリンクを閉じることができることを保証する。保証された最小電力が割り当てられた後、残りのデータ送信電力量Pdataが計算され(ブロック730)、さらに、おのおののデータ・チャネルの効率判定基準にしたがって、Eb/Nt的に効率的な方式で、アップリンク・データ・キャリアへ割り当てられる(ブロック540−780)。
例えば、1または複数のキャリアに最小送信電力Pminが割り当てられるEV−DOシステムでは、本発明の実施形態にしたがうPAヘッドルーム推定アルゴリズムは、式5にしたがって、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるすべてのキャリアrについて、利用可能な合計データ送信電力Pdataを時間tにおいて計算する。
Figure 0005129348
ここで、Pmaxは、ATにおいて利用可能な最大合計送信電力を示し、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な平均(例えば、フィルタされた)送信パイロット電力を示し、O_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関する合計アップリンク・オーバヘッド・チャネル利得を示し、Pmin_r(t)は、時間tにおいてキャリアrに割り当てられた最小電力を示す。繰り返すが、オーバヘッド・チャネル・ゲインO_r(t)は、例えば、DSCチャネル・ゲイン、DRCチャネル・ゲイン、RRIチャネル・ゲイン、ACKチャネル・ゲイン等を含みうる。
高くない優先度のキャリアのおのおのについて、Pmin_r(t)は単純に0に設定される。キャリアrの何れもが高い優先度のキャリアではないという制限の下では、式5は単に、上述した式3になる。しかしながら、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットのすべてのキャリアrにおける高い優先度のキャリアsのおのおのについて、式6にしたがってPmin_r(t)が設定される。
Figure 0005129348
ここで、δ_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関するバック・オフ電力マージンを示し、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な平均(例えば、フィルタされた)送信パイロット電力を示し、TxT2Pminは、高い優先度のキャリアのおのおのに割り当てられた最小量の送信T2P示す。
Pminが高い優先度のキャリアに割り当てられ、残りの送信電力が計算されると、データ・チャネルの効率判定基準のおのおのにしたがって、Eb/Nt的に効率的な方式で、Pdataが、アップリンク・データ・キャリアへ割り当てられる。図4Aの設計にしたがって、たとえば、1つの実施形態では、Pdataは、おのおののチャネルの平均キャリア効率判定基準に逆比例して割り当てられる。しかしながら、図4Aとは対照的に、この設計では、個々のアップリンク・データ・キャリアへPdataが分けられる前に、最小電力Pminが割り当てられる。
EV−DOシステムの例を続けると、PAヘッドルーム推定アルゴリズムは、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるおのおののキャリアrについて、割り当てられた送信電力Pdata_rを式7にしたがって計算する。
Figure 0005129348
ここで、Pmin_r(t)は、時間tにおいてキャリアrに割り当てられた最小電力を示し、Pdata(t)は、式5から上記のように計算され、CarrierMetric_r(t)は、キャリア効率の所望の尺度を示す。繰り返すが、優先度の高くないキャリアの場合、Pmin_r(t)は単純にゼロであり、キャリアrのうちの何れもが、高優先度キャリアではない制限の下では、式7は、単に上述した式2になる。Pdataが個々のアップリンク・データ・キャリアに分けられる前に、最小電力Pminを割り当てることによっても同様に、Pdataの割り当てが、図4Bの設計に類似して達成されうることが認識されるだろう。
当業者であれば、電力マージンおよび最小保証電力割当に関して上述された実施形態は、1または複数のキャリアが、本発明の他の実施形態にしたがって、電力マージンと最小電力割当との両方を維持するいくつかの設計において、組み合わされうることを認識するだろう。
図8は、複数のキャリアに送信電力を割り当て、電力マージンが維持され、キャリアのうちの1または複数に最小量の電力が割り当てられるフロー図を例示する。
図8の設計では、図4A、図4B、図5、および図7の設計にしたがって、ATはまず、Pmaxからの電力を、おのおののパイロット・チャネルへ割り当て(ブロック810)、さらに、それぞれの利得にしたがって、おのおののオーバヘッド・チャネルへ割り当てる(ブロック820)。データ・チャネルにわたって送信電力を割り当てる前に、ATはまず、残りの送信電力から、適応性のあるバックオフ・マージンを1または複数のキャリアへ割り当て(ブロック822)、残りの送信電力から、最小電力量Pminを、全アップリンク・データ・キャリアMのうちの高優先度キャリアsのおのおのへ割り当てる(ブロック824)。電力マージンおよび最小電力の割当後に、残りのデータ送信電力量Pdataが計算され(ブロック830)、おのおののデータ・チャネルの効率判定基準にしたがって、Eb/Nt的に効率的な方式で、アップリンク・データ・キャリアへ割り当てられる(ブロック840−880)。
1または複数のキャリアに電力マージンが割り当てられ、1または複数のキャリアに最小保証電力量が割り当てられるEV−DOシステムの例では、本発明の実施形態にしたがうPAヘッドルーム推定アルゴリズムは、式8にしたがって、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるすべてのキャリアrについて、時間tにおいて利用可能な合計データ送信電力Pdataを計算する。
Figure 0005129348
ここで、Pmaxは、ATにおいて利用可能な最大合計送信電力を示し、δ_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関するバック・オフ電力マージンを示し、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な平均(例えば、フィルタされた)送信パイロット電力を示し、O_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関する合計アップリンク・オーバヘッド・チャネル利得を示し、Pminは、割り当てられた最小電力を示す。繰り返すが、オーバヘッド・チャネル・ゲインO_r(t)は、例えば、DSCチャネル・ゲイン、DRCチャネル・ゲイン、RRIチャネル・ゲイン、ACKチャネル・ゲイン等を含みうる。
PAヘッドルーム推定アルゴリズムは、その後、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットのうちのおのおののキャリアrについて、割り当てられた送信電力Pdata_rを計算する。いくつかの実施形態では、PAヘッドルーム推定アルゴリズムは、(たとえば、上記式7を用いて、)キャリア効率判定基準に逆比例するようにPdata_rを計算する。他の実施形態では、PAヘッドルーム推定アルゴリズムは、上述した図4Bのウォータ・フィリング技術にしたがってPdata_rを計算する。
(未使用送信電力の再割当)
チャネル条件が変化すると、あるキャリアに、実際に使用するよりも多い送信電力が割り当てられる。例えば、1つのキャリアはフェージングを被り、時間が経過すると、より多くの干渉を顕著に受ける。ある場合には、所与のキャリアの送信電力が、アップリンク負荷によって制限されうる。EV−DOシステムでは、例えば、逆方向トラフィック・チャネル媒体アクセス制御(RTCMAC)プロトコルが、おのおののアクティブ・セット・セクタ内のおのおののキャリアにおけるアップリンク負荷に基づいて、データ送信のために、おのおののキャリアrにおけるT2P電力割当(T2P_load_r)を決定する。その後、ATは、2つのT2P推定値(T2P_load_rまたはT2P_Pmax_r)のうちの小さい方に基づいて、所与のキャリアrにおける送信T2P電力に対応するデータ・レートを選択する。データ・レートがT2P_load_rによって制限される場合、フルに割り当てられた送信電力は使用されない。ATは、制限された量の送信データしか持たないだろう。これも同様に、フルに割り当てられた送信電力を必要としないだろう。ATはまた、キャリアで利用可能な最大送信レートによって制限され、フルに割り当てられた送信電力を使用しない。例えば、これは、ATがAPに非常に近接した場合に引き起こり、おのおののキャリアについて、比較的少ない送信電力しか必要としないので、ATは、非常に高いレートで送信できるようになる。これらの場合のうちの何れにおいても、過剰に割り当てられた送信電力は、それを使用できないキャリアにおいて浪費される。
したがって、本開示の本項は、最初の割当後に、未使用の電力をキャリアへ適応的に再割当する技術を提供する。
図9は、本発明のさまざまな実施形態にしたがって、複数のキャリアへ送信電力を再割当することを例示するフロー図である。
図示するように、ATはまず、(例えば、上述した実施形態の1または複数にしたがって)一定量の初期電力を所与のキャリアに割り当てる(ブロック902)。ATは次に、電力使用量判定基準UsageMetricに基づいて、おのおののキャリアで実際にどれだけの電力が使用されているのかを判定する(ブロック904)。UsageMetricは、一時的な振動を回避し、再割当の平滑なランプ(ramp)を与えるために、時間にわたってフィルタされる(ブロック906)。例えば、ATが、あるキャリアから未使用の電力を積極的に奪い取る場合、非効率的な一時的な挙動振動が生じ、そこでは、大量の電力が、特定のキャリアから奪われる。これらは、その後の再割当において戻される。これらの振動はまた、電力制御ループ・スキームを歪める。フィルタリングは、既に説明した技術(例えば、シングル・ポールIIRフィルタリング、ムービング・ウィンドウ平均等)のうちの何れか1つによって達成される。
おのおののキャリアについて判定されたUsageMetricに基づいて、ATは、キャリアから利用可能なあらゆる余剰電力Pextraをも計算する(ブロック908)。余剰電力が利用可能である場合(ブロック910)、初期割当に比例する方式で、余剰電力が他のキャリアに再割当される(ブロック912)。利用可能ではない場合、初期電力割当が、維持される(ブロック914)。初期割合にしたがう再割当によって、フルな初期割当が必要とされる頻度を低減する(ブロック916)。
例えば、EV−DOシステムでは、ATは、時間tにおいて、キャリアrにおける現在のRTCMAC T2P使用量のインジケータとして、UsageMetric_r(t)を用いる。UsageMetric_r(t)は、例えば、T2Poutflow、FRAB、すべてのRTCMACフローにわたって総和されたT2PInflow、すべてのRTCMACフローにわたって総和されたT2POutflow、あるいはSumPotentialT2POutflowのように、3GPP2 1×EV−DOレビジョンB規格で定義された状態変数のうちの1つでありうる。ATは、式9にしたがって、時間tにおけるキャリアrの現在の電力利用量Prab_r(t)を計算する。
Figure 0005129348
ここで、p_r(t)は、時間tにおけるキャリアrの長期的な(例えば、フィルタされた)送信パイロット電力(例えば、キャリア効率判定基準)を示す。
Prab_r(t)から、ATは、式10にしたがって、ATにおいて、全アップリンク・データ・キャリアMからなるセットにおけるすべてのキャリアrに対し、時間tにおける余剰未使用電力Pextra(t)を計算する。
Figure 0005129348
ここで、Pdata(t)は、すべてのデータ・チャネルに利用可能な送信電力であり、Pdata_r(t)は、キャリアrに利用可能な送信電力である。
その後、Pextra(t)は、式11にしたがって、おのおののキャリアrにおいて調節された電力割当Pdata_r(t)を計算することにより、キャリアrへ再分配される。
Figure 0005129348
ここで、α_r(t)は、Pdata_r(t)対Pdata(t)の比率を示す。例えば、α_1(t)は、Pdata_1(t)、Pdata_2(t)・・・、Pdata_R(t)の総和に対するPdata(1)の比率として計算されうる。このように、再割当は、初期割当の比例関係を維持する。
再割当は、フル割当間でおのおののキャリアにおける送信電力を動的に調節するために、上述したような初期割当よりも小さな時間スケールで、定期的に実行される。再割当が実行される実際の頻度は、アプリケーションに特有であるが、APからのRPCの変化、すなわち、おのおののキャリアからのパイロット電力の変化を考慮できる程度に十分頻繁である。
EV−DOシステムの例に戻ると、そのCDMA逆方向リンクは、一般に、3つのインタレースへ分割される。また、おのおののインタレースは、4つのスロットからなる。ここでは、ATは、おのおののインタレース毎に(すなわち、4スロット毎に)一度送信し、サブ・フレームの持続時間全体で(すなわち、4スロット全体で)、サブ・パケットの全体を送信する。ATは、4スロット毎にクローズド・ループ電力制御コマンドを受信し、各スロット毎に、オープン・ループ電力制御アルゴリズムを実行する。したがって、パイロット電力は、スロット毎ベースで変化する。したがって、1つの実施形態では、再割当は、おのおのの送信時間において、すなわち、サブ・スロットまたはスロット毎に実行される。
(データ・レート)
送信電力が、上述した技術のうちの1または複数にしたがって適切に割り当てられると、ATは、データ送信のために、時間tにおいて、キャリアrで維持可能な最大のT2P電力割当を決定しうる。ATは、T2P_Pmax_r(t)から、時間tにおいて、おのおののキャリアrにおいて維持可能な最大のデータ・レートを決定しうる。システムの電力効率をさらに保証するために、決定された最大データ・レートを維持するために必要とされる量にPdata_r(t)が制限されうる。そして、特定のキャリアに割り当てられているが、使用されていない電力が、本明細書で示された技術にしたがって再割当されうる。
EV−DOシステムの例では、ATは、式12にしたがってT2P_Pmax_r(t)を決定する。
Figure 0005129348
ここで、Pdata_r(t)は、データ送信のために、時間tにおいて、キャリアrに割り当てられた合計電力を示し、δ_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関するバック・オフ電力マージンを示し、TxPilotPower_r(t)は、時間tおけるキャリアrの瞬間的な送信パイロット電力を示し、O_r(t)は、時間tにおけるキャリアrのパイロット電力に関する合計アップリンク・オーバヘッド・チャネル利得を示す。繰り返すが、オーバヘッド・チャネル・ゲインO_r(t)は、例えば、DSCチャネル・ゲイン、DRCチャネル・ゲイン、RRIチャネル・ゲイン、ACKチャネル・ゲイン等を含みうる。
ATはその後、送信T2P TxT2Pが未だにT2P_Pmax_r(t)以下である最大データ・レートに対応するAPによって設定された(3GPP2規格で定義されたような)PowerParameters属性から、パケット・サイズおよび宛先ターゲットを選択することによって、時間tにおいて、おのおののキャリアrで維持可能な最大データ・レートを決定する。
データ・レートは、離散的な値であるので、特定のキャリアに、その送信データ・レートに必要とされる以上であるが、次に高いデータ・レートで送信できる程度に十分な電力が割り当てられうる。したがって、この2つのデータ・レートに割り当てられた電力は、そのキャリアによって使用可能ではない。したがって、いくつかの実施形態では、ATは、所与のキャリアのPdataが、決定された最大データ・レートで送信するのに必要とされるものよりも大きくならないように制限する。例えば、余剰電力がキャリアに割り当てられた場合、本明細書に示された再割当技術にしたがって、他のキャリアへ再割当されうる。
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されることを認識するだろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
本明細書では、いくつかの技術がマルチキャリア1xEV−DO−RevBの文脈で示されているが、これらの技術はまた、例えばWCDMAおよびHSUPAのようなその他の周知のマルチキャリア・システムにも適用されることも認識されるだろう。
さらに、当業者であれば、本明細書で開示された実施形態に関連して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップが、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記述された。それら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーションおよびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションに応じて変化する方法で上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示された実施形態に関連して記述された方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、ハードウェア内に直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、または、これらの組み合わせによって具体化される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサがそこから情報を読み取り、またそこに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。
したがって、本発明の実施形態は、無線通信デバイスにおいて、送信電力を複数のキャリアへ割り当てる方法を組み込んだコンピュータ読取可能媒体を含みうる。したがって、この発明は、例示された例に限定されず、本明細書に記載された機能を実行するための任意の主題が、本発明の実施形態に含まれる。
先の開示は、本発明の例示的な実施形態を示しているが、本明細書では、さまざまな変更および修正が、添付された請求項によって定義されるような本発明の範囲から逸脱することなくなされうることが注目されるべきである。本明細書に記載される本発明の実施形態にしたがった方法請求項の機能、ステップ、および/または動作は、何れの特定の順序によっても実行される必要はない。さらに、本発明の要素は、単数形で記載も特許請求もされていないが、単数形へ限定することが明確に述べられていないのであれば、複数が考慮される。
以下に、本願の出願時における特許請求の範囲に対応する発明を付記する。
[発明1]
無線通信デバイスに割り当てられた複数のキャリアへ送信電力を割り当てる方法であって、
前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定することと、
前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定することと、
前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、前記データ送信電力の合計の一部を、前記おのおののキャリアに割り当てることと
を備える方法。
[発明2]
前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す発明1に記載の方法。
[発明3]
前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する発明2に記載の方法。
[発明4]
前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される発明1に記載の方法。
[発明5]
前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる発明4に記載の方法。
[発明6]
前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく発明1に記載の方法。
[発明7]
前記割り当ては定期的に実行される発明1に記載の方法。
[発明8]
その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てることをさらに備える発明1に記載の方法。
[発明9]
前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される発明8に記載の方法。
[発明10]
前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てることをさらに備え、
前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である発明1に記載の方法。
[発明11]
おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定することと、
おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定することと、
前記未使用の電力を前記キャリアに再割当することと
をさらに備える発明1に記載の方法。
[発明12]
前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される発明11に記載の方法。
[発明13]
前記再割当は定期的に実行される発明11に記載の方法。
[発明14]
前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算することをさらに備える発明1に記載の方法。
[発明15]
割り当てられた複数のキャリアによって通信ネットワークと通信する無線通信デバイスであって、
前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定するように構成されたロジックと、
前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定するように構成されたロジックと、
前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、前記データ送信電力の合計の一部を、前記おのおののキャリアに割り当てるように構成されたロジックと
を備える無線通信デバイス。
[発明16]
前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明17]
前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する発明16に記載の無線通信デバイス。
[発明18]
前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明19]
前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる発明18に記載の無線通信デバイス。
[発明20]
前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明21]
前記割り当ては定期的に実行される発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明22]
その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てるように構成されたロジックをさらに備える発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明23]
前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される発明22に記載の無線通信デバイス。
[発明24]
前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てるように構成されたロジックをさらに備え、
前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明25]
おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定するように構成されたロジックと、
おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定するように構成されたロジックと、
前記未使用の電力を前記キャリアに再割当するように構成されたロジックと
をさらに備える発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明26]
前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される発明25に記載の無線通信デバイス。
[発明27]
前記再割当は定期的に実行される発明25に記載の無線通信デバイス。
[発明28]
前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算するように構成されたロジックをさらに備える発明15に記載の無線通信デバイス。
[発明29]
割り当てられた複数のキャリアによって通信ネットワークと通信する無線通信デバイスであって、
前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定する手段と、
前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定する手段と、
前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、データ送信電力の合計の一部を、前記おのおののキャリアに割り当てる手段と
を備える無線通信デバイス。
[発明30]
前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明31]
前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する発明30に記載の無線通信デバイス。
[発明32]
前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明33]
前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる発明32に記載の無線通信デバイス。
[発明34]
前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明35]
前記割り当ては定期的に実行される発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明36]
その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てる手段をさらに備える発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明37]
前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される発明36に記載の無線通信デバイス。
[発明38]
前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てる手段をさらに備え、
前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明39]
おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定する手段と、
おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定する手段と、
前記未使用の電力を前記キャリアに再割当する手段と
をさらに備える発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明40]
前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される発明39に記載の無線通信デバイス。
[発明41]
前記再割当は定期的に実行される発明39に記載の無線通信デバイス。
[発明42]
前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算する手段をさらに備える発明29に記載の無線通信デバイス。
[発明43]
プロセッサによって実行されると、無線通信デバイスへ割り当てられた複数のキャリアへ送信電力を割り当てるための命令群を、前記プロセッサに対して実行させるコードを備えたコンピュータ読取可能媒体であって、
前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定するためのコードと、
前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定するためのコードと、
前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、前記データ送信電力の合計の一部を、前記おのおののキャリアに割り当てるためのコードと
を備えるコンピュータ読取可能媒体。
[発明44]
前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明45]
前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する発明44に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明46]
前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明47]
前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる発明46に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明48]
前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明49]
前記割り当ては定期的に実行される発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明50]
その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てるためのコードをさらに備える発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明51]
前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される発明50に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明52]
前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てるためのコードをさらに備え、
前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明53]
おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定するためのコードと、
おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定するためのコードと、
前記未使用の電力を前記キャリアに再割当するためのコードと
をさらに備える発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明54]
前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される発明53に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明55]
前記再割当は定期的に実行される発明53に記載のコンピュータ読取可能媒体。
[発明56]
前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算するためのコードをさらに備える発明43に記載のコンピュータ読取可能媒体。

Claims (56)

  1. 無線通信デバイスに割り当てられた複数のキャリアへ送信電力を割り当てる方法であって、
    前記無線通信デバイスが、
    前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定することと、
    前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定することと、
    前記データ送信電力の合計量のうち、保証された最小量を、1または複数のキャリアへ割り当てることと、
    前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、前記データ送信電力の合計量のうち、残りの部分を、前記おのおののキャリアに割り当てることと
    実行する方法。
  2. 前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す請求項1に記載の方法。
  3. 前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する請求項2に記載の方法。
  4. 前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
    前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される請求項1に記載の方法。
  5. 前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる請求項4に記載の方法。
  6. 前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく請求項1に記載の方法。
  7. 前記割り当ては定期的に実行される請求項1に記載の方法。
  8. 前記無線通信デバイスが、その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てることをさらに実行する請求項1に記載の方法。
  9. 前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される請求項8に記載の方法。
  10. 前記無線通信デバイスが、前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てることをさらに実行し
    前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である請求項1に記載の方法。
  11. 前記無線通信デバイスが、
    おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定することと、
    おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定することと、
    前記未使用の電力を前記キャリアに再割当することと
    をさらに実行する請求項1に記載の方法。
  12. 前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される請求項11に記載の方法。
  13. 前記再割当は定期的に実行される請求項11に記載の方法。
  14. 前記無線通信デバイスが、前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算することをさらに実行する請求項1に記載の方法。
  15. 割り当てられた複数のキャリアによって通信ネットワークと通信する無線通信デバイスであって、
    前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定するように構成されたロジックと、
    前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定するように構成されたロジックと、
    前記データ送信電力の合計量のうち、保証された最小量を、1または複数のキャリアへ割り当てるように構成されたロジックと、
    前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、前記データ送信電力の合計量のうち、残りの部分を、前記おのおののキャリアに割り当てるように構成されたロジックと
    を備える無線通信デバイス。
  16. 前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す請求項15に記載の無線通信デバイス。
  17. 前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する請求項16に記載の無線通信デバイス。
  18. 前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
    前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される請求項15に記載の無線通信デバイス。
  19. 前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる請求項18に記載の無線通信デバイス。
  20. 前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく請求項15に記載の無線通信デバイス。
  21. 前記割り当ては定期的に実行される請求項15に記載の無線通信デバイス。
  22. その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てるように構成されたロジックをさらに備える請求項15に記載の無線通信デバイス。
  23. 前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される請求項22に記載の無線通信デバイス。
  24. 前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てるように構成されたロジックをさらに備え、
    前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である請求項15に記載の無線通信デバイス。
  25. おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定するように構成されたロジックと、
    おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定するように構成されたロジックと、
    前記未使用の電力を前記キャリアに再割当するように構成されたロジックと
    をさらに備える請求項15に記載の無線通信デバイス。
  26. 前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される請求項25に記載の無線通信デバイス。
  27. 前記再割当は定期的に実行される請求項25に記載の無線通信デバイス。
  28. 前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算するように構成されたロジックをさらに備える請求項15に記載の無線通信デバイス。
  29. 割り当てられた複数のキャリアによって通信ネットワークと通信する無線通信デバイスであって、
    前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定する手段と、
    前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定する手段と、
    前記データ送信電力の合計量のうち、保証された最小量を、1または複数のキャリアへ割り当てる手段と、
    前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、データ送信電力の合計量のうち、残りの部分を、前記おのおののキャリアに割り当てる手段と
    を備える無線通信デバイス。
  30. 前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す請求項29に記載の無線通信デバイス。
  31. 前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する請求項30に記載の無線通信デバイス。
  32. 前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
    前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される請求項29に記載の無線通信デバイス。
  33. 前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる請求項32に記載の無線通信デバイス。
  34. 前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく請求項29に記載の無線通信デバイス。
  35. 前記割り当ては定期的に実行される請求項29に記載の無線通信デバイス。
  36. その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てる手段をさらに備える請求項29に記載の無線通信デバイス。
  37. 前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される請求項36に記載の無線通信デバイス。
  38. 前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てる手段をさらに備え、
    前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である請求項29に記載の無線通信デバイス。
  39. おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定する手段と、
    おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定する手段と、
    前記未使用の電力を前記キャリアに再割当する手段と
    をさらに備える請求項29に記載の無線通信デバイス。
  40. 前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される請求項39に記載の無線通信デバイス。
  41. 前記再割当は定期的に実行される請求項39に記載の無線通信デバイス。
  42. 前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算する手段をさらに備える請求項29に記載の無線通信デバイス。
  43. プロセッサによって実行されると、無線通信デバイスへ割り当てられた複数のキャリアへ送信電力を割り当てるための命令群を、前記プロセッサに対して実行させるコードを備えたコンピュータ読取可能媒体であって、
    前記キャリアによるデータ送信のために、前記無線通信デバイスで利用可能なデータ送信電力の合計量を決定するためのコードと、
    前記キャリアの送信特性に基づいておのおののキャリアの効率判定基準を決定するためのコードと、
    前記データ送信電力の合計量のうち、保証された最小量を、1または複数のキャリアへ割り当てるためのコードと、
    前記おのおののキャリアの効率判定基準に基づいて、前記データ送信電力の合計量のうち、残りの部分を、前記おのおののキャリアに割り当てるためのコードと
    を備えるコンピュータ読取可能媒体。
  44. 前記効率判定基準は、所与のキャリアにおけるチャネル条件および干渉のレベルを示す請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  45. 前記割り当ては、おのおののキャリアにおける干渉のレベルに逆比例する請求項44に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  46. 前記効率判定基準は、所与のキャリアでおのおののデータ・ビットを送信する際に使用される電力の尺度であり、
    前記割り当ては、ウォータ・フィリング・アルゴリズムにしたがって実行される請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  47. 前記ウォータ・フィリング・アルゴリズムは、おのおののデータ・ビットを送信する際に、比較的少ない電力しか使用しないキャリアへ、前記データ送信電力の合計のうちの大部分を割り当てる請求項46に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  48. 前記効率判定基準は、所与のキャリアの平均送信パイロット電力と、前記所与のキャリアのフィルタ・リバース・アクティビティ・ビットとのうちの1つに基づく請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  49. 前記割り当ては定期的に実行される請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  50. その後の電力制御コマンドを支援する電力マージンとして、追加の送信電力を1または複数のキャリアへ割り当てるためのコードをさらに備える請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  51. 前記電力マージンは、更新されたチャネル条件に基づいて、動的に調節される請求項50に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  52. 前記データ送信電力の合計をおのおののキャリアに割り当てる前に、少なくとも最小量の送信電力を、前記キャリアのうちの1または複数へ割り当てるためのコードをさらに備え、
    前記最小量の送信電力は、前記キャリアにおいて所望される最小データ・レートを維持するのに十分である請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  53. おのおののキャリアで使用されている電力量に対応する、前記キャリアのための使用量判定基準を決定するためのコードと、
    おのおののキャリアに割り当てられた送信電力と、おのおののキャリアの前記使用量判定基準とに基づいて、前記キャリアのすべてにわたる未使用の電力量を決定するためのコードと、
    前記未使用の電力を前記キャリアに再割当するためのコードと
    をさらに備える請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  54. 前記未使用の電力は、初期の割当に比例する方式で再割当される請求項53に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  55. 前記再割当は定期的に実行される請求項53に記載のコンピュータ読取可能媒体。
  56. 前記おのおののキャリアに割り当てられた送信電力に基づいて、前記キャリアにわたるデータ送信のための最大データ・レートを計算するためのコードをさらに備える請求項43に記載のコンピュータ読取可能媒体。
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