JP5124746B2 - クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル類を保持するためのクランプの技術分野に属する。
ケーブル類を保持するためのクランプは、単に配線位置を定めるためだけでなく、ケーブル類と金属シャーシとの容量結合(カップリング)を利用してケーブル類のノイズを金属シャーシに落とすために使用されることもある。
このカップリングによるノイズ対策はケーブル類と金属シャーシ側との距離が短いほど良好になるので、金属プレス品や金属箔又はめっきなどで導電性を与えた樹脂成形品が用いられることがある。しかし、これら導電性を有するクランプの場合、シャーシなどから脱落するとショートを引き起こす可能性があるため、粘着テープ止めのような固定方法は採用できず、ネジ止めなどの機械式の固定方法に限られていた。こうした機械式の固定方法ではネジ用の穴等を必要とするので、予めクランプの取付場所を決めなければならず、使用(設置)場所が限られてしまう。
一方、非導電性のクランプの場合、脱落してもショートの原因とはならないので、粘着テープ止めのような固定方法を採用でき、使用(設置)場所の自由度は高く、配線後の工程での追加も容易である等、ノイズ対策用として優れた点がある。
USP4,221,352
ところが、非導電性のクランプであると、その基部の厚み分だけはケーブル類が金属シャーシから浮いた状態になってしまう。そのため、ケーブル類を金属シャーシに接近(好ましくは密接状態に)させ得るクランプが求められていた。
請求項1記載のクランプは、
合成樹脂製であり少なくとも表面は導電性でなく、
載置部を備え使用時には取付相手となる部材に固定される基部と、押さえ部を備える可動部と、前記基部と前記可動部とを連結するヒンジ部と、前記押さえ部を前記載置部に対面させる体勢で前記可動部を拘束する拘束手段とが設けられ、
前記拘束手段にて前記可動部を拘束したときに前記押さえ部と前記載置部との間にケーブル類を保持可能なクランプにおいて、
前記押さえ部の両側部各々から前記保持された前記ケーブル類の長手方向に沿って延出された一対のばね片であり、
前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持せずに前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、先端部は前記基部が固定された前記部材に接触し、
前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持して前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、前記保持された前記ケーブル類の前記載置部から外れている部分を前記先端部で押圧して前記基部が固定されている部材とで前記ケーブル類を挟持するばね片を設け
前記可動部には、
前記押さえ部を間において対置され一方が前記ヒンジ部と連結される一対の保持部と、
両端を前記一対の保持部それぞれに連接されて互いに平行状に配される一対の可捻梁とが設けられ、
前記一対のばね片は前記可捻梁各々から前記延出されており、
前記一対の可捻梁の間に配されて、両端を前記一対の保持部それぞれに連接される中央梁を備えたことを特徴とする。
また請求項2記載のクランプは、
合成樹脂製であり少なくとも表面は導電性でなく、
載置部を備え使用時には取付相手となる部材に固定される基部と、押さえ部を備える可動部と、前記基部と前記可動部とを連結するヒンジ部と、前記押さえ部を前記載置部に対面させる体勢で前記可動部を拘束する拘束手段とが設けられ、
前記拘束手段にて前記可動部を拘束したときに前記押さえ部と前記載置部との間にケーブル類を保持可能なクランプにおいて、
前記押さえ部の両側部各々から前記保持された前記ケーブル類の長手方向に沿って延出された一対のばね片であり、
前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持せずに前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、先端部は前記基部が固定された前記部材に接触し、
前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持して前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、前記保持された前記ケーブル類の前記載置部から外れている部分を前記先端部で押圧して前記基部が固定されている部材とで前記ケーブル類を挟持するばね片を設け、
前記可動部には、
前記押さえ部を間において対置され一方が前記ヒンジ部と連結される一対の保持部と、
両端を前記一対の保持部それぞれに連接されて互いに平行状に配される一対の可捻梁とが設けられ、
前記一対のばね片は前記可捻梁各々から前記延出されており、
前記ばね片の先端部で前記ケーブル類を押圧したときの反力による前記可捻梁の捻れ変形の上限を規定する変形規制部を設けたことを特徴とする。
上記請求項1又は請求項2記載のクランプには、押さえ部の両側部各々から保持されたケーブル類の長手方向に沿って延出された一対のばね片が設けられている。そのばね片は、押さえ部と載置部との間にケーブル類を保持せずに拘束手段にて可動部を拘束した状態では、先端部は基部が固定された部材に接触する。このときにばね片が弾性変形してもよい。
一方、押さえ部と載置部との間にケーブル類を保持して拘束手段にて可動部を拘束した状態では、ばね片は保持されたケーブル類の載置部から外れている部分を先端部で押圧して基部が固定されている部材とでケーブル類を挟持する。すなわち、ばね片の先端部で押圧された部分では、ケーブル類は基部が固定されている部材(例えば金属シャーシ)に密接状態になる。これにより、容量結合(カップリング)によるノイズ除去効果が良好になる。
また、請求項1又は請求項2記載のクランプは、合成樹脂製であり少なくとも表面は導電性でないので、取付場所から脱落してもショートの原因とはならないから、粘着テープ止めのような固定方法を採用でき、使用(設置)場所の自由度は高く、配線後の工程での追加も容易である。
上述した請求項1又は請求項2記載のクランプでは、前記ばね片の前記保持された前記ケーブル類の長手方向に沿った断面形状は、前記載置部側が凹の弧状であってもよい。その場合、先端部がケーブル類に当接したときにばね片に生じる弾性変形による押圧力が効率よく先端部に集中する。そのため、ケーブル類を基部が固定されている部材(例えば金属シャーシ)に密接させる作用がより確実になる。
なお、ここで言う弧状とは円弧に限るわけではない。例えば円弧、楕円弧、放物線弧などでも、円弧、楕円弧、放物線弧などの組み合わせでもよい。また全体として弧状であれば一部が直線状であってもよい。
上述した請求項1又は請求項2記載のクランプは、前記可動部には、前記押さえ部を間において対置され一方が前記ヒンジ部と連結される一対の保持部と、両端を前記一対の保持部それぞれに連接されて互いに平行状に配される一対の可捻梁とが設けられ、前記一対のばね片は前記可捻梁各々から前記延出されていることを特徴とする。
押さえ部と載置部との間にケーブル類を保持して拘束手段にて可動部を拘束し、ばね片の先端部でケーブル類を押圧、挟持した際に、ケーブル類からの反力がばね片に作用するが、請求項1又は請求項2記載のクランプでは、ばね片が可捻梁各々から延出されているので、その反力がばね片を弾性変形させるだけでなく可捻梁を捻る力としても働く。これにより、ばね片の先端部でケーブル類を押圧して、そのケーブル類を基部が固定されている部材(例えば金属シャーシ)に密接させる作用が向上する。
上述した請求項1記載のクランプは、前記一対の可捻梁の間に配されて、両端を前記一対の保持部それぞれに連接される中央梁を備えたことを特徴とするので、可捻梁が設けられた可動部の強度が向上する。
上述した請求項1又は請求項2記載のクランプは、前記一対の可捻梁と前記中央梁との隙間にフィルム状の識別票を挟持可能であってもよい。その場合、例えば型番等を記録した紙、プラスチックフィルムなどのフィルム状の識別票を可捻梁と中央梁との隙間に挟持させることができる。
上述した請求項2記載のクランプは、前記ばね片の先端部で前記ケーブル類を押圧したときの反力による前記可捻梁の捻れ変形の上限を規定する変形規制部を設けたことを特徴とするので、可捻梁の捻れ変形が過剰になるのを防止できる。
上述した請求項1又は請求項2記載のクランプは、前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持せずに前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、前記一対のばね片は前記基部に接触することなく、前記先端部は前記基部が固定された前記部材に接触するように構成してもよい。その場合、ばね片による押圧力が効率よくケーブル類に作用し、これを基部が固定されている部材(例えば金属シャーシ)に密接させる効果が向上する。
上述した請求項1又は請求項2記載のクランプは、前記基部には、前記基部を固定したときに前記部材に接触して支える複数の脚部が設けられ、前記基部を前記部材に固定するための両面粘着テープは前記複数の脚部間に配される構成であってもよい。その場合、基部を固定したときに、基部が両面粘着テープの肉厚分だけ浮くことはなく、載置部すなわち保持したケーブル類と基部が固定された部材との距離が大きくならない。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例1]
クランプ1は、合成樹脂(本実施例ではポリアミド)の成形品であり表面はもとより全体が非導電性である。
図1に示すように、クランプ1は基部2、可動部3、基部2と可動部3とを連結するヒンジ部4等を備えている。
基部2には載置部5が設けられている。この載置部5は板状であるが、図1(h)、(j)、(k)に示される通り、上面5aは凸で下面5bは平坦であり、いわゆるかまぼこ状である。
載置部5の両端部にはそれぞれ壁部6、7が連設されており、ヒンジ部4は一方の壁部7に連設されている。
壁部6の外側にはコの字状の収容部8が連接され、壁部6と収容部8とで収容孔9を形成している。また、収容部8の壁部6と対面した面には固定側突起10が設けられている。
隅部分には壁部6と収容部8とに連設された脚部11が設けられている。また、もう一方の壁部7にも脚部12が連設されている。脚部11、12の底面は同一平面上に位置する設計であり、脚部11、12の底面と載置部5の下面5bとにはわずかな段差がある。従って、脚部11、12を平面上に載せ置いた場合、その平面と載置部5の下面5bとの間にはわずかな隙間が形成される。この隙間は、両面粘着テープを用いてクランプ1を金属シャーシ等に固定する際に、その両面粘着テープの収納空間として利用される。
可動部3は平板状の押さえ部13を備えている。押さえ部13の両端部にはそれぞれガイド部14、15が設けられており、一方のガイド部14にてヒンジ部4と連設されている。
押さえ部13の両側部各々からは、一対のばね片16が延出されている。図1(i)に示されるとおり、ばね片16は断面形状が円弧状である。また、先端部16aは滑らかな半円状をしている。
また、他方のガイド部15には、U字状の弾性片17が連設されている。この弾性片17には可動側突起18が設けられている。
基部2と可動部3とを連結しているヒンジ部4には、その中央部にストライプ状の凸条部19が設けられている。これにより凸条部19の両側(基部2側及び可動部3側)は相対的に薄肉となっている。そのため、載置部5と押さえ部13とを対面させるようにヒンジ部4を折り曲げると、凸条部19の両側で屈曲してしまい、ヒンジ部4全体としてはU字状ないしはコの字状に変形する。
この折り曲げにより載置部5と押さえ部13とがほぼ平行になると、U字状の弾性片17が収容孔9に進入し、可動側突起18が固定側突起10に係止される。すなわち、収容部8(特に固定側突起10)と弾性片17(特に可動側突起18)とで拘束手段が構成されている。なお、弾性片17は収容孔9内で弾性変形可能であるから、弾性片17の先端部に爪先などで力を及ぼして可動側突起18と固定側突起10との係止を解除できる。
このクランプ1は、図2に示すように載置部5の下面5bに貼着された両面粘着テープ20によって、取付相手となる部材(例えば電子機器の金属シャーシ21)に固定される。なお、図2(b)、(c)では脚部11、12の底面と金属シャーシ21との間に間隙が存在するように記載してあるが、これは両面粘着テープ20を金属シャーシ21に粘着させる際の押圧代である。粘着作業時の押圧により圧縮された両面粘着テープ20は押圧が解消されると復元するので、粘着後もこの間隙が存在することになるが、微小な間隙であり、例えばケーブルなどがこの間隙に入るおそれはない。
クランプ1を上記のように金属シャーシ21の表面に取り付けてから、載置部5の上面5aにケーブル23を載せ置く。図示の例では7本のケーブル23を載せ置いているが、この本数には壁部6、7間に収まる限り特段の制限はなく1本だけでもよい。また、フラットケーブルでもかまわない。
そして、可動部3を例えば指でつまんで、載置部5と押さえ部13とを対面させるようにヒンジ部4を折り曲げると、ヒンジ部4は図2(c)、(d)に示される通りU字状ないしはコの字状に変形する。この折り曲げに伴ってU字状の弾性片17が収容孔9に進入し、載置部5と押さえ部13とがほぼ平行になると、可動側突起18が固定側突起10に係止されて図2に示す状態となる。
このようにヒンジ部4にて折り曲げて載置部5と押さえ部13とをほぼ平行にして可動側突起18を固定側突起10に係止させた場合、押さえ部13と載置部5との間にケーブル23が存在しなければ、ばね片16の先端部16aは、基部2から外れた位置で金属シャーシ21の表面に接触する。また、ばね片16は基部2に接触することはない。
しかし、載置部5の上面5aにケーブル23を載せ置いてあると、ばね片16の先端部16aはケーブル23に接触して弾性変形するから、ケーブル23の載置部5から外れている部分を先端部16aで押圧して、金属シャーシ21とでケーブル23を挟持する。
すると、ばね片16の先端部16aで押圧された部分では、ケーブル23は
金属シャーシ21に密接状態になる。これにより、ケーブル23の芯線と金属シャーシ21との容量結合(カップリング)によるノイズ除去効果が良好になる。
しかも、ばね片16のケーブル23の長手方向に沿った断面形状は、載置部5側が凹の弧状であるので、先端部16aがケーブル23に当接したときにばね片16に生じる弾性変形による押圧力が効率よく先端部16aに集中する。そのため、ケーブル23を金属シャーシ21に密接させる作用がより確実になる。
また、基部2を金属シャーシ21に固定するための両面粘着テープ20は脚部11、12間に配されて載置部5の下面5bに貼着されているので、基部2を金属シャーシ21に粘着させたときに、基部2が両面粘着テープ20の肉厚分だけ浮くことはなく、載置部5すなわち保持したケーブル23と金属シャーシ21との距離が両面粘着テープ20の使用によって大きくはならない。
さらに、このクランプ1は、合成樹脂製であり導電性ではないので、取付場所から脱落してもショートの原因とはならないから、両面粘着テープ20止めのような、設置場所を限定されない固定方法を採用でき、使用(設置)場所の自由度は高く、配線後の工程での追加も容易である。
[実施例2]
クランプ31は、合成樹脂(本実施例ではポリアミド)の成形品であり表面はもとより全体が非導電性である。
図3に示すように、クランプ31は基部32、可動部33、基部32と可動部33とを連結するヒンジ部34等を備えている。
基部32には載置部35が設けられている。この載置部35は図3(h)、(j)、(k)に示される通り、上面35a、下面35bとも平坦な板状であるが、上面35aの側縁部はアールになっている。なお、下面35bは、両面粘着テープを用いてクランプ31を金属シャーシ等に固定する際に、その両面粘着テープの貼り付け面として使用される。
載置部35の両端部にはそれぞれ壁部36、37が連設されており、ヒンジ部34は一方の壁部37に連設されている。
壁部36の外側にはコの字状の収容部38が連接され、壁部36と収容部38とで収容孔39を形成している。また、収容部38の壁部36と対面した面には固定側突起40が設けられている。
可動部33にはバー状の一対の保持部44、45が設けられている。これら保持部44、45は互いに平行状に配されており、一方の保持部44はヒンジ部34に連接されている。また、他方の保持部45には、U字状の弾性片47が連設されている。この弾性片47には可動側突起48が設けられている。
これらの保持部44、45には、3本の梁41、42が掛け渡し状に連接されている。中央の梁41は中央梁であり、その両隣の梁42は可捻梁であり、可捻梁42は対をなしている。そして、これら中央梁41と可捻梁42とにより押さえ部43が形成されている。
また、中央梁41及び可捻梁42の背面部には、変形規制部としての凸部41a、42aが設けられている。更に、一対の可捻梁42からは、それぞればね片46が延出されている。図3(i)に示されるとおり、ばね片46は断面形状が円弧状である。また、先端部46aは滑らかな半円状をしている。
基部32と可動部33とを連結しているヒンジ部34には、その中央部にストライプ状の凸条部49が設けられている。これにより凸条部49の両側(基部32側及び可動部33側)は相対的に薄肉となっている。そのため、載置部35と押さえ部43とを対面させるようにヒンジ部34を折り曲げると、凸条部49の両側で屈曲してしまい、ヒンジ部34全体としてはU字状ないしはコの字状に変形する。
この折り曲げにより載置部35と押さえ部43とがほぼ平行になると、U字状の弾性片47が収容孔39に進入し、可動側突起48が固定側突起40に係止される。すなわち、収容部38(特に固定側突起40)と弾性片47(特に可動側突起48)とで拘束手段が構成されている。なお、弾性片47は収容孔39内で弾性変形可能であるから、弾性片47の先端部に爪先などで力を及ぼして可動側突起48と固定側突起40との係止を解除できる。
このクランプ31は、載置部35の下面35bに貼着された両面粘着テープ20によって、取付相手となる部材(例えば電子機器の金属シャーシ)に固定される。
クランプ31を上記のように金属シャーシ等の表面に取り付けてから、図4に示すように載置部35の上面35aにケーブル23を載せ置く。図示の例では8本のケーブル23を載せ置いているが、この本数には壁部36、37間に収まる限り特段の制限はなく1本だけでもよい。また、フラットケーブルでもかまわない。
そして、可動部33を例えば指でつまんで、載置部35と押さえ部43とを対面させるようにヒンジ部34を折り曲げると、ヒンジ部34は図4(d)に示される通りU字状ないしはコの字状に変形する。この折り曲げに伴ってU字状の弾性片47が収容孔39に進入し、載置部35と押さえ部43とがほぼ平行になると、可動側突起48が固定側突起40に係止されて図4に示す状態となる。
このようにヒンジ部34にて折り曲げて載置部35と押さえ部43とをほぼ平行にして可動側突起48を固定側突起40に係止させた場合、押さえ部43と載置部35との間にケーブル23が存在しなければ、ばね片46の先端部46aは、基部32から外れた位置で金属シャーシ等の表面に接触する。
しかし、載置部35の上面35aにケーブル23を載せ置いてあると、ばね片46の先端部46aはがケーブル23に接触するので、その反力がばね片46を弾性変形させるだけでなく可捻梁42を捻る力としても働く。これにより、ばね片46の先端部46aでケーブル23を押圧して、そのケーブル23を金属シャーシ等に密接させる作用が向上する。
このようにばね片46の弾性変形と可捻梁42の捻れ変形とが生じるので、ケーブル23を押圧して金属シャーシ等に密接させる力が大きくなる。また、ばね片46の弾性反発力は、ばね片46単独の場合(可捻梁42の捻れ変形が生じない場合)と比べて小さくて済む。つまり、その分だけばね片46の薄肉化が可能になる。
可捻梁42の捻れ変形は、可捻梁42の凸部42aが中央梁41の凸部41aに当接することで規制され、それ以上には捻れ変形しない。すなわち、可捻梁42の捻れ変形が過剰になるのは防止される。また、可捻梁42の凸部42aが中央梁41の凸部41aに当接して捻れ変形が規制され、しかも中央梁41が可捻梁42を支えることになるので、ばね片46の位置及び姿勢が安定する(ふわふわしない)から、ケーブル23も安定的に金属シャーシ等に密接させられる。
このように、ばね片46の先端部46aで押圧された部分では、ケーブル23は金属シャーシ等に安定的に密接状態になるから、ケーブル23の芯線と金属シャーシ等との容量結合(カップリング)によるノイズ除去効果が良好になる。
しかも、ばね片46のケーブル23の長手方向に沿った断面形状は、載置部35側が凹の弧状であるので、先端部46aがケーブル23に当接したときにばね片46に生じる弾性変形による押圧力が効率よく先端部46aに集中する。そのため、ケーブル23を金属シャーシ21に密接させる作用がより確実になる。
さらに、このクランプ31は、合成樹脂製であり導電性ではないので、取付場所から脱落してもショートの原因とはならないから、両面粘着テープ止めのような、設置場所を限定されない固定方法を採用でき、使用(設置)場所の自由度は高く、配線後の工程での追加も容易である。
なお、一対の可捻梁42と中央梁41との隙間に、例えば型番等を記録した紙、プラスチックフィルムなどのフィルム状の識別票を挟持させることが可能であるから、そのように利用すれば、型番等を明瞭に表示できる。
実施例1のクランプの(a)背面図、(b)平面図、(c)正面図、(d)底面図、(e)左側面図、(f)右側面図、(g)A−A断面図、(h)B−B断面図、(i)C−C断面図、(j)左上斜視図、(k)右上斜視図、(l)左下斜視図、(m)右下斜視図。 実施例1の使用状態の(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)斜視図。 実施例2のクランプの(a)背面図、(b)平面図、(c)正面図、(d)底面図、(e)左側面図、(f)右側面図、(g)A−A断面図、(h)B−B断面図、(i)C−C断面図、(j)左上斜視図、(k)右上斜視図、(l)左下斜視図、(m)右下斜視図。 実施例2の使用状態の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)右側面図、(e)背面図、(f)A−A断面図、(g)左上斜視図、(h)右上斜視図、(i)左下斜視図、(j)右下斜視図。
符号の説明
1・・・クランプ、
2・・・基部、
3・・・可動部、
4・・・ヒンジ部、
5・・・載置部、
11、12・・・脚部、
13・・・押さえ部、
16・・・ばね片、
16a・・・先端部、
18・・・可動側突起、
19・・・凸条部、
20・・・両面粘着テープ、
21・・・金属シャーシ、
23・・・ケーブル。
31・・・クランプ、
32・・・基部、
33・・・可動部、
34・・・ヒンジ部、
35・・・載置部、
41・・・中央梁、
41a・・・凸部(変形規制部)、
42・・・可捻梁、
42a・・・凸部(変形規制部)、
43・・・押さえ部、
44、45・・・保持部、
46・・・ばね片、
46a・・・先端部、
48・・・可動側突起、
49・・・凸条部。

Claims (2)

  1. 合成樹脂製であり少なくとも表面は導電性でなく、
    載置部を備え使用時には取付相手となる部材に固定される基部と、押さえ部を備える可動部と、前記基部と前記可動部とを連結するヒンジ部と、前記押さえ部を前記載置部に対面させる体勢で前記可動部を拘束する拘束手段とが設けられ、
    前記拘束手段にて前記可動部を拘束したときに前記押さえ部と前記載置部との間にケーブル類を保持可能なクランプにおいて、
    前記押さえ部の両側部各々から前記保持された前記ケーブル類の長手方向に沿って延出された一対のばね片であり、
    前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持せずに前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、先端部は前記基部が固定された前記部材に接触し、
    前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持して前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、前記保持された前記ケーブル類の前記載置部から外れている部分を前記先端部で押圧して前記基部が固定されている部材とで前記ケーブル類を挟持するばね片を設け
    前記可動部には、
    前記押さえ部を間において対置され一方が前記ヒンジ部と連結される一対の保持部と、
    両端を前記一対の保持部それぞれに連接されて互いに平行状に配される一対の可捻梁とが設けられ、
    前記一対のばね片は前記可捻梁各々から前記延出されており、
    前記一対の可捻梁の間に配されて、両端を前記一対の保持部それぞれに連接される中央梁を備えた
    ことを特徴とするクランプ。
  2. 合成樹脂製であり少なくとも表面は導電性でなく、
    載置部を備え使用時には取付相手となる部材に固定される基部と、押さえ部を備える可動部と、前記基部と前記可動部とを連結するヒンジ部と、前記押さえ部を前記載置部に対面させる体勢で前記可動部を拘束する拘束手段とが設けられ、
    前記拘束手段にて前記可動部を拘束したときに前記押さえ部と前記載置部との間にケーブル類を保持可能なクランプにおいて、
    前記押さえ部の両側部各々から前記保持された前記ケーブル類の長手方向に沿って延出された一対のばね片であり、
    前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持せずに前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、先端部は前記基部が固定された前記部材に接触し、
    前記押さえ部と前記載置部との間に前記ケーブル類を保持して前記拘束手段にて前記可動部を拘束した状態では、前記保持された前記ケーブル類の前記載置部から外れている部分を前記先端部で押圧して前記基部が固定されている部材とで前記ケーブル類を挟持するばね片を設け、
    前記可動部には、
    前記押さえ部を間において対置され一方が前記ヒンジ部と連結される一対の保持部と、
    両端を前記一対の保持部それぞれに連接されて互いに平行状に配される一対の可捻梁とが設けられ、
    前記一対のばね片は前記可捻梁各々から前記延出されており、
    前記ばね片の先端部で前記ケーブル類を押圧したときの反力による前記可捻梁の捻れ変形の上限を規定する変形規制部を設けた
    ことを特徴とするクランプ。
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