JP5122499B2 - 光信号送信方法、光通信システム、光送信器および光受信器 - Google Patents

光信号送信方法、光通信システム、光送信器および光受信器 Download PDF

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Description

本発明は、光アクセスシステムの高速化に適する光信号送信方法、光通信システム、光送信器および光受信器に関する。
光アクセスシステムの高速化は著しく、この5年程度の間に 100倍の高速・広帯域化が進み、ギガビットクラスのブロードバンドサービスがGE−PON(Gigabit Ethernet( 登録商標)−Passive Optical Network)システムの商用導入で経済的に提供されている。さらなる高速・広帯域化に向けた次世代PON技術のアプローチとしては、主に、これまでの延長技術である時間軸上でユーザ多重を行う時間多重(TDM)方式と、波長軸上でユーザ多重を行う波長多重(WDM)方式があり、後者をWDM−PONと呼んでいる。
図1は、WDM−PONシステムの構成例を示す(非特許文献1)。
図において、局側に配置されるOLT(Optical Line Terminal:光加入者線終端盤)40と、ユーザ側に配置されるONU(Optical Network Unit:光ネットワーク終端装置)20−1〜20−n(nは2以上の整数)とが、光ファイバ伝送路31、波長スプリッタ33または光パワースプリッタ34、n本の光ファイバ伝送路32−1〜32−nを介して1対nで接続される。なお、OLT40には、各ONUに対応する波長が割り当てられたOSU(Optical Subscriber Unit:光加入者線終端装置) および波長合分波器が備えられるが、ここでは詳細は省略する。
図1(a) の波長スプリッタ型WDM−PONでは、ONU20−1〜20−nにそれぞれ対応する波長λd1〜λdnの下り信号は、波長スプリッタ33で波長分波して各ONUに伝送される。また、ONU20−1〜20−nからそれぞれ出力される波長λu1〜λunの上り信号は、波長スプリッタ33で波長合波してOLT40に伝送される。
図1(b) の光パワースプリッタ型WDM−PONでは、ONU20−1〜20−nにそれぞれ対応する波長λd1〜λdnの下り信号は、光パワースプリッタ34でn分岐して各ONUに伝送される。各ONUは、それぞれ対応する波長λd1〜λdnの下り信号を選択して受信する。ONU20−1〜20−nからそれぞれ出力される波長λu1〜λunの上り信号は、光パワースプリッタ34で合流してOLT40に伝送される。
WDM−PONの物理的なトポロジーはパッシブダブルスターで、伝送路である光ファイバを複数のユーザで共用しているが、ユーザごとに異なる波長を割り当てているため、論理的なトポロジーはシングルスターとなっている。このため、伝送路をユーザで共用しながら、他のユーザに影響を与えることなく、ユーザごとに独立にサービスを設定・変更することができる。
WDM−PONでは、各ONUに波長が固定的に割り当てられるため、ユーザごとに送信波長が異なるONUを用意しなければならず、ユーザの利便性や保守運用性に欠けることになる。このため、波長を意識することなく使いやすいONUを実現するには、ONUを単一品種化し、局側(OLT側)からONUの送信波長を設定できるようにする必要があり、このような機能を実現する技術をONUのカラーレス技術と呼んでいる。
カラーレス技術は、自発光方式と搬送波供給方式に大別できる。自発光方式は、図2(a) に示すように、ONU自身に波長選択性をもつ光源が搭載されており、開通時に局側から各ONUの送信波長を設定する。ここでは、ONU20−1〜20−nの送信器がそれぞれ波長λu1〜λunの上り信号を送信する。
搬送波供給方式は、図2(b) に示すように、ONU20−1〜20−nの送信器に光変調器が搭載されており、OLT40の光源から送信された波長λu1〜λunの連続光を波長スプリッタ33で波長分波し、各ONUに供給される各波長の連続光を変調して上り信号を生成している。例えば、ONU20−1に波長λd1の下り信号と波長λu1の連続光が入力し、波長λu1の連続光を変調して上り信号として折り返す構成を示す。
図3は、既存PON(GE−PON)とWDM−PONが共存するシステム構成例を示す。ここでは、既存PONの光スプリッタは光パワースプリッタであるため、共存するWDM−PONは図1(b) に示す光パワースプリッタ34を用いた構成となる。
図において、GE−PONに対応するOLT(GE−OLT)とONU(GE−ONU)、WDM−PONで波長λ1 を占有するOLT(λ1 −OLT)とONU(λ1 −ONU)、WDM−PONで波長λ2 を占有するOLT(λ2 −OLT)とONU(λ2 −ONU)は、波長合分波器35、光ファイバ伝送路31、光パワースプリッタ34、光ファイバ伝送路32を介して接続される。GE−PONは、1波長を複数のONUで共用し、複数のONUで帯域を時間的にシェアする帯域共有サービスである。WDM−PONは、GE−PONとは別の波長帯でONUごとに1つの波長λ1,λ2を割り当て、各波長ごとに伝送速度の設定が可能な帯域占有サービスである。
図3に示す光パワースプリッタ型WDM−PONでは、波長多重された下り信号がすべてのONUで受信されるため、各ONUの受信器に波長可変フィルタを配置し、各ONUの受信波長を選択する必要がある。しかし、応答性が高く、広帯域で選択波長を可変できる安価な波長可変フィルタを実現することは困難であり、光パワースプリッタ型WDM−PONに対応するカラーレスONUを実現する上で課題になっていた。
本発明は、波長可変フィルタを用いずに光パワースプリッタ型WDM−PONに対応するカラーレスONUを実現できる光信号送信方法、光通信システム、光送信器および光受信器を提供することを目的とする。
第1の発明は、光ファイバ伝送路および光パワースプリッタを介して接続される光送信器とn個(nは2以上の整数)の光受信器との間で、互いに光周波数が異なる光信号を多重伝送する光通信システムにおいて、光送信器は、光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生する光周波数コム発生器と、光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波する分波手段と、n組のCW光をn個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力するn個の光変調器と、n組の変調光を合波して光ファイバ伝送路に送出する合波手段とにより構成され、各光受信器は、光ファイバ伝送路および光パワースプリッタを介して伝送されたn組の変調光を電気信号に変換し、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号から、各光受信器ごとに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、送信信号を出力するヘテロダイン復調器とにより構成され、光周波数間隔Δf1〜Δfnが光周波数間隔Δfの整数倍で表されるとき、各整数が互いに素の関係にあり、隣接する光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn の間で隣接するCW光間の光周波数間隔は、光周波数間隔Δf1〜Δfnのいずれとも異なるように設定される。
第2の発明は、光ファイバ伝送路を介して接続される光送信器と光受信器との間で、互いに光周波数が異なる光信号を多重伝送する光通信システムにおいて、光送信器は、光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生する光周波数コム発生器と、光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波する分波手段と、n組のCW光をn個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力するn個の光変調器と、n組の変調光を合波して光ファイバ伝送路に送出する合波手段とにより構成され、光受信器は、光ファイバ伝送路を介して伝送されたn組の変調光を電気信号に変換し、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号をn分岐して入力し、互いに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、送信信号を出力するn個のヘテロダイン復調器とにより構成され、光周波数間隔Δf1〜Δfnが光周波数間隔Δfの整数倍で表されるとき、各整数が互いに素の関係にあり、隣接する光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn の間で隣接するCW光間の光周波数間隔は、光周波数間隔Δf1〜Δfnのいずれとも異なるように設定される。
第1または第2の発明の光通信システムにおいて、n個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれの光周波数間隔Δf1〜Δfnで少なくとも2つのCW光を分波可能な帯域幅を有する。
第3の発明は、第1または第2の発明における光通信システムの光送信器において、光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生する光周波数コム発生器と、光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波する分波手段と、n組のCW光をn個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力するn個の光変調器と、n組の変調光を合波して光ファイバ伝送路に送出する合波手段とを備える。
第3の発明の光送信器において、n個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれの光周波数間隔Δf1〜Δfnで少なくとも2つのCW光を分波可能な帯域幅を有する。
第4の発明は、第1の発明における光通信システムの光受信器において、光ファイバ伝送路および光パワースプリッタを介して伝送されたn組の変調光を電気信号に変換し、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号から、各光受信器ごとに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、送信信号を出力するヘテロダイン復調器とを備える。
第5の発明は、第2の発明における光通信システムの光受信器において、光ファイバ伝送路を介して伝送されたn組の変調光を電気信号に変換し、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号をn分岐して入力し、互いに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、送信信号を出力するn個のヘテロダイン復調器とを備える。
第6の発明は、第1または第2の発明における光通信システムの光信号送信方法において、光周波数コム発生器で光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生させ、光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波し、n個の光変調器にn組のCW光を入力し、n個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力し、n組の変調光を合波して光ファイバ伝送路に送出する。
第6の発明の光信号送信方法において、n個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれの光周波数間隔Δf1〜Δfnで少なくとも2つのCW光を分波可能な帯域幅を有する。
本発明は、光周波数コムから光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波し、それぞれ送信信号で変調した変調光を合波することにより、光送信器から光受信器にWDM伝送される下り信号を生成することができる。
光受信器では、WDM伝送される変調光を電気信号に変換し、周波数Δf1〜Δfnのビート信号から各周波数のビート信号を個別にヘテロダイン検波することにより、光周波数間隔Δf1〜ΔfnのCW光に重畳された送信信号を個別に復調することができる。
WDM−PONシステムの構成例を示す図である。 カラーレスONUを用いたWDM−PONシステムの構成例を示す図である。 既存PON(GE−PON)とWDM−PONが共存するシステム構成例を示す図である。 本発明の光通信システムの実施例1の構成例を示す図である。 光周波数コム発生器11の構成例を示す図である。 実施例1の光送信器各部の光信号スペクトルの例1を示す図である。 実施例1の光送信器各部の光信号スペクトルの例2を示す図である。 本発明の光通信システムの実施例2の構成例を示す図である。
図4は、本発明の光通信システムの実施例1の構成例を示す。
図において、局側のOLT10と、複数のユーザ側にそれぞれ配置されるONU20−1〜20−nは、光ファイバ伝送路31、光パワースプリッタ34、光ファイバ伝送路32−1〜32−3を介して1対nに接続される。ここでは、下り信号を送受信するOLT10の光送信器およびONU20−nの光受信器の構成例を示し、上り信号の送受信系については省略している。
OLT10の光送信器は、光周波数間隔Δf(=f1)の光周波数コムを発生する光周波数コム発生器11と、光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割する分波器12と、光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn のCW光からそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光を分波する光フィルタ13−1〜13−nと、光周波数間隔Δf1〜ΔfnのCW光をそれぞれ送信信号で変調した変調光を出力する光変調器14−1〜14−nと、各変調光を合波して光ファイバ伝送路31に送出する合波器15とにより構成される。
なお、分波器12に代えて光周波数コムをn分岐する光パワースプリッタを用い、光フィルタ13−1〜13−nとして光バンドパスフィルタと周期フィルタをカスケードに接続し、光バンドパスフィルタで互いに異なる光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn を分波し、周期フィルタで各光周波数帯域からそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光を分波する構成としてもよい。また、合波器15に代えて光パワースプリッタを用いてもよい。
また、光周波数コム発生器11をOLT10の外に設け、光周波数コム発生器から出力される光周波数間隔Δfの光周波数コムを複数のOLTの光送信器に分配する構成としてもよい。
ONU20−nの光受信器は、光ファイバ伝送路32−nから入力する光周波数間隔Δf1〜Δfnの各変調光を電気信号(ビート信号)に変換する受光器21と、受光器21から出力されるビート信号を増幅する増幅器22と、所定の周波数(ここではΔfn)のビート信号をヘテロダイン検波し、OLT10の光変調器13−nで重畳された送信信号を復調するヘテロダイン復調器23とにより構成される。
図5は、光周波数コム発生器11の構成例を示す(非特許文献2)。
図において、CW光源111から出力される光周波数f0のCW光は、光強度変調器113および光位相変調器114で周波数f1の正弦波信号115によってそれぞれ変調され、光周波数f0の両側に光周波数間隔Δf(=f1)の光周波数コムが生成される。なお、ここに示す光周波数コム発生器の構成は一例であり、例えば位相変調器と分散媒質を用いた構成など、CW光の光周波数f0に対して光周波数間隔f1で、広い周波数範囲にわたってSNRの優れた平坦なスペクトル波形の光周波数コムが得られるものであればよい。
図6は、実施例1の光送信器各部の光信号スペクトルの例を示す。横軸は光周波数fを示す。
分波器12は、図6(2) に示すように、光周波数間隔Δfの光周波数コムから互いに異なる光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn のCW光を分波し、それぞれ光フィルタ13−1〜13−nに入力する。光フィルタ13−1〜13−nは、光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn のCW光からそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜ΔfnのCW光を周期的に分波する。なお、光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は互いに異なる帯域であるので、光周波数間隔Δf1〜ΔfnのCW光の光周波数は互いに異なることになる。図6(2) に示す例では、Δf1= 2Δf 、Δf2= 3Δf 、Δfn=11Δf であり、光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn からそれぞれ6波、4波、2波のCWが分波される。
光フィルタ13−1〜13−nで分波されたCW光は、光変調器14−1〜14−nでそれぞれの送信信号で変調される。例えば、光フィルタ13−1で分波された光周波数間隔 2Δf の6個のCW光は、光変調器14−1に入力して送信信号で同時に変調され、同じ送信信号が重畳された変調光が6多重されたものとなる。
ONU20−1〜20−nの光受信器の受光器21で光/電気変換すると、光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数Δf1〜Δfnのビート信号が得られる。そこで、例えばONU20−nのヘテロダイン復調器23で、周波数Δfn(= 7Δf )のビート信号のみを選択的にヘテロダイン検波することにより、OLT10の光変調器14−nで重畳された送信信号を復調することができる。ただし、送信信号の伝送速度あるいはシンボル速度は、ビート周波数Δf1〜Δfnより低い値に設定する必要がある。このように、OLT10で各周波数ごとに変調された変調光と、ONU20−1〜20−nを1対1に対応させることにより、波長可変フィルタを用いずに光パワースプリッタ型WDM−PONのカラーレスONUを実現することができる。
なお、CW光の光周波数間隔Δf1〜Δfnが光周波数コムの光周波数間隔Δfの整数倍で表されるとき、各整数が互いに素の関係にあればよい。これにより、ONU20−1〜20−nの各ヘテロダイン復調器23でヘテロダイン検波するときに、ビート周波数Δf1〜Δfnの各成分を個別に分離して復調することができ、不要成分の重畳を回避することができる。
また、隣接する光周波数帯域の間で隣接するCW光間の光周波数間隔は、光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn における光周波数間隔Δf1〜Δfnのいずれとも異なるように設定するのがよい。図6では、光周波数帯域ΔF1 のCW光と光周波数帯域ΔF2 のCW光の隣接するCW光は、それぞれの光周波数間隔 2Δf, 3Δf と異なる 4Δf に設定される例を示す。他の光周波数帯域間においても同様である。
また、光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれ光周波数間隔Δf1〜Δfnで2波以上のCW光を分波できる帯域であればよいので、必ずしも同一の帯域幅にする必要はなく、例えば図7に示すように光周波数間隔Δf1〜Δfnに応じた帯域幅としてもよい。さらに、隣接する光周波数帯域の間で隣接するCW光間の光周波数間隔は、例えば13Δf のように最大の光周波数間隔Δfn(=11Δf )より広く設定するか、光周波数間隔Δf1〜Δfnのいずれとも異なるように設定するのがよい。
図8は、本発明の光通信システムの実施例2の構成例を示す。ここでは、WDM−PON以外のトポロジーであるp-to-pのWDM伝送システムに本発明を適用した構成例を示す。通常のp-to-pのWDM伝送システムでは、送信側から波長多重した変調光を送信し、受信側で各波長の変調光を波長多重分離し、複数の受信器で各波長の変調光を受信する構成である。
図において、実施例2の光送信器70と光受信器80は、光ファイバ伝送路31を介して接続される。光送信器70の構成は、実施例1のOLT10の光送信器と同じである。したがって、光ファイバ伝送路31には、例えば図6(3) 〜(5) に示す変調光が多重化して送出される。
なお、実施例1で説明したように、分波器12に代えて光周波数コムをn分岐する光パワースプリッタを用い、光フィルタ13−1〜13−nとして光バンドパスフィルタと周期フィルタをカスケードに接続する構成としてもよい。また、合波器15に代えて光カプラを用いてもよい。
また、光周波数コム発生器11を光送信器70の外に設け、光周波数コム発生器から出力される光周波数間隔Δfの光周波数コムを複数の光送信器に分配する構成としてもよい。
光受信器80は、光ファイバ伝送路31から入力する光周波数間隔Δf1〜Δfnの各変調光を電気信号(ビート信号)に変換する受光器21と、受光器21から出力されるビート信号を増幅する増幅器22と、増幅されたビート信号をn分配し、それぞれ所定の周波数Δf1〜Δfnのビート信号をヘテロダイン検波し、OLT10の光変調器13−1〜13−nで重畳された送信信号を復調するヘテロダイン復調器23−1〜23−nとにより構成される。
実施例2では、実施例1のONU20−1〜20−nの各光受信器のヘテロダイン復調器23で行っていた処理を、光受信器80内のヘテロダイン復調器23−1〜23−nで行う構成である。すなわち、光受信器80の受光器21で光/電気変換し、複数のヘテロダイン復調器でビート信号を復調する構成により、WDM伝送された各変調光を分離して受信することができる。ここでは、光送信器70の光周波数間隔Δf1〜Δfnの変調光と、光受信器80内のヘテロダイン復調器23−1〜23−nを1対1に対応させることにより、従来のWDM伝送システムの受信側に必要であった波長多重分離手段を不要にすることができる。
OLT(光送信器)の複数の光変調器と、ONU(光受信器)の複数のヘテロダイン復調器を1対1に対応させることにより、波長可変フィルタを用いずに光パワースプリッタ型WDM−PONのカラーレスONUを実現することができる。
10,40 OLT(光加入者線終端盤)
11 光周波数コム発生器
12 分波器
13 光フィルタ
14 光変調器
15 合波器
20 ONU(光ネットワーク終端装置)
21 受光器
22 光増幅器
23 ヘテロダイン復調器
31,32 光ファイバ伝送路
33 波長スプリッタ
34 光パワースプリッタ
70 光送信器
80 光受信器
K.Iwatsuki, J.Kani, H.Suzuki, and M.Fujiwara,"Access and Metro Networks based on WDM Technologies", IEEE J.Lightwave Technol.,Vol.22, No.11, pp.2623-2630,(2004) M.Fujiwara,M.Teshima,J.Kani,H.Suzuki,N.Takachio,and K.Iwatsuki,"Optical carrier supply module using flattened optical multicarrier generation based on sinusoidal amplitude and phase hybrid modulation", IEEE J.Lightwave Technol.,Vol.21, No.11, pp.2705-2714,(2003)

Claims (9)

  1. 光ファイバ伝送路および光パワースプリッタを介して接続される光送信器とn個(nは2以上の整数)の光受信器との間で、互いに光周波数が異なる光信号を多重伝送する光通信システムにおいて、
    前記光送信器は、
    光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生する光周波数コム発生器と、
    前記光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波する分波手段と、
    前記n組のCW光をn個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力するn個の光変調器と、
    前記n組の変調光を合波して前記光ファイバ伝送路に送出する合波手段とにより構成され、
    前記各光受信器は、
    前記光ファイバ伝送路および前記光パワースプリッタを介して伝送された前記n組の変調光を電気信号に変換し、前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、
    前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号から、前記各光受信器ごとに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、前記送信信号を出力するヘテロダイン復調器とにより構成され
    前記光周波数間隔Δf1〜Δfnが前記光周波数間隔Δfの整数倍で表されるとき、各整数が互いに素の関係にあり、
    隣接する前記光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn の間で隣接するCW光間の光周波数間隔は、前記光周波数間隔Δf1〜Δfnのいずれとも異なるように設定された
    ことを特徴とする光通信システム。
  2. 光ファイバ伝送路を介して接続される光送信器と光受信器との間で、互いに光周波数が異なる光信号を多重伝送する光通信システムにおいて、
    前記光送信器は、
    光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生する光周波数コム発生器と、
    前記光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波する分波手段と、
    前記n組のCW光をn個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力するn個の光変調器と、
    前記n組の変調光を合波して前記光ファイバ伝送路に送出する合波手段とにより構成され、
    前記光受信器は、
    前記光ファイバ伝送路を介して伝送された前記n組の変調光を電気信号に変換し、前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、
    前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号をn分岐して入力し、互いに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、前記送信信号を出力するn個のヘテロダイン復調器とにより構成され
    前記光周波数間隔Δf1〜Δfnが前記光周波数間隔Δfの整数倍で表されるとき、各整数が互いに素の関係にあり、
    隣接する前記光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn の間で隣接するCW光間の光周波数間隔は、前記光周波数間隔Δf1〜Δfnのいずれとも異なるように設定された
    ことを特徴とする光通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光通信システムにおいて、
    前記n個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれの光周波数間隔Δf1〜Δfnで少なくとも2つのCW光を分波可能な帯域幅を有する
    ことを特徴とする光通信システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の光通信システムの光送信器において、
    光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生する光周波数コム発生器と、
    前記光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波する分波手段と、
    前記n組のCW光をn個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力するn個の光変調器と、
    前記n組の変調光を合波して前記光ファイバ伝送路に送出する合波手段と
    を備えたことを特徴とする光送信器。
  5. 請求項4に記載の光送信器において、
    前記n個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれの光周波数間隔Δf1〜Δfnで少なくとも2つのCW光を分波可能な帯域幅を有する
    ことを特徴とする光送信器。
  6. 請求項1に記載の光通信システムの光受信器において、
    前記光ファイバ伝送路および前記光パワースプリッタを介して伝送された前記n組の変調光を電気信号に変換し、前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、
    前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号から、前記各光受信器ごとに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、前記送信信号を出力するヘテロダイン復調器と
    を備えたことを特徴とする光受信器。
  7. 請求項2に記載の光通信システムの光受信器において、
    前記光ファイバ伝送路を介して伝送された前記n組の変調光を電気信号に変換し、前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号を出力する受光器と、
    前記光周波数間隔Δf1〜Δfnに対応する周波数のビート信号をn分岐して入力し、互いに異なる1つの光周波数間隔に対応する周波数のビート信号をヘテロダイン検波し、前記送信信号を出力するn個のヘテロダイン復調器と
    を備えたことを特徴とする光受信器。
  8. 請求項1または請求項2に記載の光通信システムの光信号送信方法において、
    光周波数コム発生器で光周波数間隔Δfの光周波数コムを発生させ、
    前記光周波数間隔Δfの光周波数コムを互いに異なるn個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn に分割し、かつ各光周波数帯域ごとにそれぞれ異なる光周波数間隔Δf1〜Δfnの2以上のCW光をn組分波し、
    n個の光変調器に前記n組のCW光を入力し、n個の送信信号でそれぞれ変調してn組の変調光を出力し、
    前記n組の変調光を合波して前記光ファイバ伝送路に送出する
    ことを特徴とする光信号送信方法。
  9. 請求項8に記載の光信号送信方法において、
    前記n個の光周波数帯域ΔF1 〜ΔFn は、それぞれの光周波数間隔Δf1〜Δfnで少なくとも2つのCW光を分波可能な帯域幅を有する
    ことを特徴とする光信号送信方法。
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